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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】GP初戦へ、村元友太郎─01─「強い選手と戦いたいなんて当たり前」

【写真】4月にオープンした、村元の城=Baaan Gymからリモート取材。怒っていました…… (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2022#05で、フライ級GP1回戦=後半4試合が実施され村元友太郎が風我と戦う。

同日に福田龍彌と戦う杉山廣平がインタビューで語った──村元が福田を選ばなかったという発言に、彼は心底腹を立てていた。村元が語る抽選の真実、そして脱スクランブラー宣言とは。


──いやぁ、村元選手をMMAPLANETでインタビューをさせてもうのは、本当に久しぶりです。

「きっとPXCに出た時だったので、もう6年以上前だと思います」

──えぇ、そんなになりますか。

「ハイ。『またインタビューするから。ちゃんと結果を残せ』と言われていたのに、それができていなくて。DEEPでもリングの時があったりもしたので」

──そうですか。そうこうしている間にRIZINに主戦場を移したので、話を訊く機会がなかったのですね。

「でも結構、会場では話すことがあって、その時にも『ちゃんとDEEPで結果残せよ』って言ってもらっていたんですけど、ようやく2年振りにDEEPで試合ができることになりました」

──この間、ケガで長期欠場なども経験しました。そして、スタイルにも変化が見られます。色々と村元選手には尋ねたいことが多いのですが、まずはMMAPLANETに掲載された杉山廣平選手のインタビューについてお尋ねしたいのですが……。

「アッハハハハハ。杉山君はああいう風に思っていたということですよね。なんか、挑発的ですよね」

──福田選手と戦いたい。その気持ちが強くて、嘘偽りなく心境を話してくれたんだと思います。村元選手に取られたらどうしようと。

「まぁ、だから本音ですよね。正直、そういうことを言ったんだと知って、メチャクチャ腹が立ちました。実際、ちょっとキレましたね。ホントのあの記事のツイッターにコメントをしようかと思ったぐらいです。でも抽選会の時に、『ケージに戻ってきたから、試合前にインタビューをさせてもらう』って言ってもらえていたので、取材があるのを待っていました。ホントに待っていました」

──申し訳ありませんでした。ギリギリのタイミングになってしまって(※取材は6日に行われ、村元選手への連絡は前日5日に)。

「ホントに取材の連絡がなかったら、バンバン書き込んでやろうっていうぐらい腹が立っていました」

──強い選手を選ばなかったという風に指摘されたわけですしね。

「格闘家が強い選手と戦いたいなんて当たり前のことですよ。実力の劣る選手と戦いたいなんて、誰も思わないですよ。ワンマッチだったら、もちろん福田選手と戦いたいです。でも、これはトーナメントで。絶対に優勝するために出場するわけですよね。2カ月のスパンで連続して4試合あるトーナメントで。

で強いヤツと戦いたいから1回戦が激闘になり、結果ケガをして準々決勝はしっかりと準備ができなくて、試合で良いパフォーマンスを見せることができなかった。そんなことになると、全く意味がないです。確実に優勝することを考えるのが、トーナメント戦ですからね。

僕は優勝したい。確かに福田を選ぶのか、風我を選ぶのか迷いました。悩んだけど、7月にRIZINで試合をして、その時も体は万全ではなかった。一度、体のケアをして初戦を勝って勢いつけようと思ったんです。どうせ強いヤツは勝ち上がって来るし。次か、その次か、なんなら決勝でやれるんで。だから万全な状態で、勢いをつけて戦える方を選んだに過ぎないです。

どうせ全員を倒すんだから、別に1回戦でやる必要はない。杉山君のやり方だと、良い試合をして負けましまっても良いってことですよね。それで良いなら、そうすれば良いですよ。ファイターは皆、強いヤツと戦いたい。彼だけじゃない。でも僕は優勝したいから冷静になり、客観的に勝ち上がることを優先したんです。だから、強いヤツがいるから──ソイツと戦いたいっていう思考は、僕がもうチョイ若かった時に採った手段ですね。やっぱりファイターとして強いヤツと戦いたいから。もう僕からしたら、杉山君の言っていることは『うるせぇ、ガキンチョ』みたいなものですね」

──杉山選手も村元選手も、そこを気にかけていないガキンチョで、非常に風我選手に失礼だと思いますよ。仮に風我選手が杉山選手、そしてこの村元選手のインタビューを読めば、絶対に腸が煮えくり返って、下手をすると優勝なんて度外視して、村元選手に勝つことだけを考えてケージに足を踏み入れるのではないでしょうか。

「うわぁ……僕に勝って、杉山殺してやるからなってことですよね(笑)。でも言うて、風我選手を侮っているわけではないです。7月に原虎徹選手に判定勝ちをした時も、原選手をしっかりと抑えてコントロールしていました。で、原選手は8月に伊藤裕樹選手と戦って2Rまでコントロールし、組みでは勝っていた。最終ラウンドに伊藤裕樹が盛り返して勝ったけど、杉山君は伊藤裕樹にワンパンで負けているじゃないですか。

それを考えると戦績だけで見て風我選手を判断し、舐めるようなことは絶対にしないです。ここに出ている選手は、皆がしっかりと力があるんで。僕も風我選手に全力でぶつかります。だからこそ、ここのところ僕が取り組んできたことを出せるファイトになると思います」

──そのファイトスタイルに関してですが、RIZINというリングで戦うことで戦い方も変わってきたような気がします。

「まぁ、スタイルとして僕はケージの方が絶対に戦いやすいです」

──そうですよね。あのスクランブルスタイルだと。

「だからこそ、RIZINで戦ってきた間に自分自身の武器は増えたと思っています。テイクダウンで上を取って、スクランブルで勝ち切るというMMAをやってきたのですが、鮎田戦ではパンチを振り回して組んでいて。傍から見るとアグレッシブに見えたかもしれないですけど、レベルが高い相手だとカウンターを合わせられるような動きが多かったです。

実はそれを長谷川賢選手に指摘してもらって。『お前、危ないぞ。あれじゃ一発で斬って落とされる。ここから先、本物のストライカーと戦うと』って。それもあって、ボクシングを本格的に習おうと思っていたのですが、ボクシング・トレーナーの方ってMMAファイターのセコンドに就いたり、指導をすると咎められる時期があったじゃないですか」

──ハイ。取材もできないことが多かったです。

「それがJBCかに申請すれば良くなって、田牧一寿トレーナーに堂々と教わることができるようになりました。これからはセコンドに就くことも可能になるかもしれないので、ホントに良かったです。今から振り返ると鮎田戦の時の打撃ってもう酷いものだし、逃げの打撃みたいでしたよね。

あとボクシングだけでなくて石川で伝統派空手、松濤館流空手の太田翔一郎さんに月に1、2度空手を教わっています。太田さんは内閣総理大臣杯の団体組手部門で優勝したり、駒沢大学に通っている時に世界空手道選手権でベスト16(19歳~21歳の部)にもなっている人なんです。

マンツーマンでステップや飛び込みを指導してもらうだけでなく、対戦相手の映像も視てもらって、どういう蹴りが入るのかもアドバイス貰っています。それでカーフとかも、入るようになりました」

──えっ、松濤館流空手の先生がカーフの指導をしてくれるのですか。

「実は太田さんはMMAに凄く興味を持っていて、宇良健悟さんの下でMMAも習っているんです。今年の終わりごろにはアマMMAに出て、来年にはその上でやっていこうって話しもしていますし。太田さんは空手をMMAにアジャストしてくれるので、田牧さんのボクシングの指導と融合させて、倒せるタイミングとかカウンターはかなり自信がつきました。今の僕はスクランブルだけじゃない。そういうスタイルになれたと思っています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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【DEEP TOKYO IMPACT2022#05】パラ千葉のフライ級ファイター達=杉山廣平─02─「リスク承知で」

【写真】今にも「自分、不器用ですから」と言いだしそうな雰囲気の杉山 (C)MMAPLANET

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP TOKYO IMPACT 2022#05で、フライ級GP1回戦──福田龍彌戦が控えている杉山廣平インタビュー後編。

常に強い相手と戦いたい。リスキーな選択の先にDEEPフライ級のベルトを見ている杉山は、パラエストラ千葉ネットワーク所属の愛知出身ファイターの矜持とは。

<杉山廣平インタビューPart.01はコチラから>


──パンチ、そうですね。そういう福田選手と、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全部ですね。パンチをビビらずに、打撃もやるし……殴り合うってわけじゃないですけど。全部トータルで3R使って、最後はフィニッシュしたいです」

──抽選会での気持ち、そして試合に向けての意気込みから「男なら殴り合い」という風になりかねないのですが、杉山選手はそうはならないのですね。

「総合格闘家は全部を使って戦うものです。僕はそう思っています」

──押忍。ところで今日はパラ千葉ネットのフライ級の選手たちで集合写真を撮影させていただきましたが、これだけ同じ階級でギラギラしたメンバーが揃っていることで得られる自信ってありますか。

「練習内容自体もそうですけど、練習への取り組み方を間近で見ているので、サボれない。皆とやっていると自分を甘やかすことはできなくなりますよね。

そこが噛み合って、お互いが妥協せずに高め合っていけているので、これからもそうあり続けたいです。もし試合をしたらということではなくて、普段の練習への取り組み方で負けたくないというのはあります。姿勢や貪欲さの部分で。そういう環境でやっていて皆が結果を残しているので、自分も結果を残さないといけないというプレッシャーはあります」

──UFCファイターの平良達郎選手が合流し、同じ日に戦う怜選手はUFCが目標と公言しています。そういうなかで、杉山選手はDEEPフライ級トーナメントを戦いどのようにキャリアを築いていきたいと考えていますか。

「DEEPのベルトが欲しいです。今回のトーナメントは現時点でベルトは掛けられていないですけど、優勝して神龍選手が日本に残っているようなら挑戦してベルトを獲りたいと思っています」

──その神龍選手の動向次第ですが、決勝戦が新チャンピオン決定戦になる可能性もあります。

「ハイ。そうですね」

──福田選手という強豪との対戦に集中しないといけないなか、相応しくない質問かもしれないですが、ここを勝ち抜くと準々決勝では誰と戦いたいと考えていますか。

「宇田選手ですかね。そうですね、宇田選手ですね。強い選手と戦いたいので」

──格好良いセリフですが、トーナメントを勝ち抜くのにはリスキーだなぁと思ってしまいます(笑)。

「そうですね。リスキーですね。でも、そういう戦いをしたいです。上手く生きるなら、MMAファイターを選んでいないです(笑)。上手いことやるよりも、リスク承知で強い人とやりたいです」

──ところで伊藤選手や村元選手とは、愛知にいる時に親交はあったのでしょうか。

「友太郎君とは週に1回ぐらい練習していました。春日井(たけし)選手や、透暉鷹選手と一緒に」

──今はパラ千葉の一員ですが、愛知県の代表として「やれるんだ」という気持ちはありますか。

「愛知……何が違うって、練習パートナーが違うだけなので。練習方法は変わりないですし、愛知でも全然やれると思っています。だから名古屋の人たちにも頑張って欲しいという気持ちもあります。でも、僕はこっちで頑張るって決めたので。だから逆に名古屋の人達にはこっちに来て、上がっていく僕の姿を見ていて欲しいです。

こっちに来ること自体が、正直リスクを背負っています。そういう選択をしたから、成功を掴むことができるんだっていうことを感じて欲しいとも思っています」

──やはりリスキーな選択をしてきたということですね。ところで同じ元愛知勢で、今は兵庫県の加古川をホームとした松場貴志選手と親交はありましたか。

「あぁ、全くないです」

──今、嫌悪感を持っていなかったですか。表情が凄く険しくなりました。

「アハハハハ。まぁ、確かに……。関わりたくはないです。強いし、面白いけど……格闘技以外で会いたかったです」

──なるほど(笑)。では改めて、福田選手との試合に向けて意気込みの方をお願いします。

「ハイ。このトーナメントに注目してくれる人達のなかにも、それぞれ優勝候補がいるかと思います。そういう人たちに福田選手との試合を見てもらって『杉山がいるんだぞ』と思ってもらえるよう、実力を証明したいです。そういう僕の試合を見ておいてください」

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午後5時10分~SPWN PPV
午後5時10分~ニコニコ生放送

■ DEEP Tokyo Impact2022#05対戦カード

<フライ級GP1回戦/5分3R>
村元友太郎(日本)
風我(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
福田龍彌(日本)
杉山廣平(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
島袋チカラ(日本)
宇田悠斗(日本)

<フライ級GP1回戦/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
松場貴志(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
西谷大成(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐藤洋一郎(日本)
嶋田伊吹(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
レバナ・エゼキエル(日本)

<フェザー級/5分2R>
佐藤勇駿(日本)
木下尚祐(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<フェザー級/5分2R>
鬼山班猫(日本)
狩野優(日本)

<ライト級/5分2R>
THE☆ナマハゲ(日本)
泉武志(日本)

<ウェルター級/5分2R>
米田奈央(日本)
三好マヒロ(日本)

<フェザー級/5分2R>
星野豊(日本)
梶本保希(日本)

<ストロー級/5分2R>
多湖リキト(日本)
佑勢乃花(日本)

<ライト級/5分2R>
倉本大悟(日本)
岩倉優輝(日本)

<バンタム級/5分2R>
コマネチ竜太(日本)
朝比奈龍希(日本)

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BELLATOR DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN 住村竜市朗 佐藤洋一郎 悠太 木下憂朔 阿部大治

【DEEP】「引退はないです」住村竜市朗が王座返上。暫定王者の阿部大治が正規DEEPウェルター級王者に

【写真】4年1カ月巻いたベルトを返上した住村(C)MMAPLANET

25日(水)、DEEPよりDEEPウェルター級チャンピオン住村竜市朗が王座を返上、暫定王者の阿部大治が第10代ウェルター級王者に認定されたことが発表された。

2017年7月15日に王座決定トーナメントを制しベルトを巻いた住村は2018年4月に佐藤洋一郎、2020年3月に渡辺悠太を破り王座防衛に2度成功する裏で4試合のノンタイトル戦の勝利、RIZINやBellator Japanという舞台で4度戦うなど在籍期間の長さと比較すると防衛回数は多くなかった。


住村は5月に予定されていた鈴木慎吾とのノンタイトル戦を負傷欠場し、今回の王座返上に至った。

その住村は自身のケガで鈴木の試合機会を失わせてしまったことで、鈴木戦の成立が第一という風に考えていた模様だ。その一方で前述したようにウェルター級王者としての防衛戦が2020年3月から途絶えており、DEEPはタイトル戦線を動かしたい意向を持っていた。結果、両者のビジョンが一致せず今回のタイトル返上に至ったようだ。

MMAPLANETでは昨年11月のRIZIN TRIGGERでの木下憂朔戦における──勝負としてはKO負けを喫していた反則勝ち(KO状態にあった住村の顔面を木下が踏みつけた際に、金網を掴んでいたことでTKO勝ちから反則負けに結果が覆った)、鈴木戦の負傷欠場に続くタイトル返上に関して、36歳の住村が現役を続ける意志があるのかを尋ねると、以下のような返答があった。

住村竜市朗
「TRIGGERの反則勝ちは、正直KO負けの方が良かったです。あれで反則勝ちなって精神的に凄く辛くて。結構、病みそうになっていました。内容は完全なKO負けですし、もう限界かなと思ったこともあったのですが、周囲から『まだやれる』と言って貰えて。あれから全てを見なおして練習に取り組んでいました。

ただ引退はないです(笑)。それこそ僕より年上の北岡さんや青木さんが頑張っていますし、延期になった鈴木選手とは必ず戦います。あと2、3年──38歳、39歳までは踏ん張ろうと思っています」

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CORO DEEP DEEP JEWELS36 DEEP Tokyo Impact KOMA MMA MMAPLANET RIZIN UFC サイモン・オリヴェイラ レバナ・エゼキエル 三村亘 佐藤洋一郎 修斗 平田丈二 獅庵 石司晃一 神田T800周一 笹晋久

【DEEP Tokyo Impact2022 01&02】復調・石司晃一×魂のファイトで堅調・三村亘。佐藤×エゼキエル

【写真】互いに自分のペースで戦ることができれば得意であり、そうだければ不得手な相手。MMAらしい複雑な綾が見られる試合となるか (C)MATSUNAO KOKUBO & FREEKS

3日(木)、DEEPより3月12日(土)と13日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP TOKYO IMPACT 2022 1st round及び、2nd roundの開催と対戦カードが発表された。

Tokyo Impact 2022 01は午後12時半スタートで、02は午後6時スタートとなっている。12日の午後6から同所でDEEP JEWELS36、13日は午前中から女子アマチュア選手権及びフィーチャーキングトーナメントが行われ、プロアマ・男女MMAてんこ盛りの週末となる。


Tokyo Impact2022 01のメインは石司晃一×三村亘のバンタム級3回戦。2019年に白川Dark陸斗、米山千隼に連敗を喫した石司は、コロナ・パンデミックが始まった2020年は試合がなく、昨年はCOROと笹晋久から勝利を挙げ復調の兆しを見せている。

一方、パンクラス稲垣組所属の三村にとって、東京でのDEEPは初出場となり、東京での試合は今やUFCファイターとなったサイモン・オリヴェイラとパンクラスで戦って以来、2年3カ月ぶりだ。

パンクラスとDEEPの大阪大会でコンスタントに試合に出場し続け、過去10試合の戦績は7勝2敗1分という三村。オリヴェイラ以外で黒星を喫したのは平田丈二、瀧口脩生と痛み分けだった。神田T800周一&土肥“聖帝”潤、獅庵という修斗、グラジエイター、グラチャン、RIZINで戦う相手から勝利を手にしてきた。

(C)FREEKS

神田、土肥というタイプの違う組技のグラップラーを相手に、打撃ばかりか組みという部分で遅れを取らない三村。

全ての局面で強度の高いウェルラウンダーの石司を相手に、どのような攻めを見せることができるか。

個々の局面での強さがあってもMMAとして融合という部分で、ズレが生じていた石司だけに、三村としてはその際を埋めるファイトでペースを掴みたいところだ。

一方の石司は、打撃で突き放すファイトも組んでも十分に勝負ができる。ただ近年は見過ぎて受けに回って下がることでリズムを狂わせ、相手が攻めやすい間で戦ってきた。とはいえ兆候も、前回の笹戦の2Rからは頭から突っ込んでくる相手に、頭突きで倒されようが自ら前に出ることで打ち勝ち、結果的に、テイクダウンを潰して組み勝ち──ポジションも取ることができた。

(C)MATSUNAO KOMATSU

最後はバックからは落とされたが、下になっても三角絞めを極めるなどウェルラウンディット・ファイターらしさを取り戻した一本勝ちを得ている。

ポテンシャルは疑うところがない石司と、気持ちのラッシュが持ち味の三村の一戦は3回戦=メインに相応しいマッチアップだ。

またDEEP Tokyo Impact 2022 02のメインは佐藤洋一郎×レバナ・エゼキエルのウェルター級マッチに決まっている。佐藤とエゼキエルは揃って3連敗中、エゼキエルはラウェイで勝利があるが、佐藤はグラップリングでも黒星を喫しており崖っぷち対決といえる──ヘッドライナーだ。

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DEEP95 J-CAGE Report ブログ 佐藤洋一郎 未分類 阿部大治

【DEEP95】序盤優勢、粘られ失速という悪循環からの脱却。阿部大治が佐藤から価値ある勝利

【写真】最後の粘り。今後の阿部にとって非常に意義深い勝利となった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
佐藤洋一郎(日本)

ジャブから右を振るう阿部、佐藤のローが急所に入り試合が中断する。再開後、阿部のワンツーに下がらないでパンチで対抗しようとした佐藤だが、阿部が的確にストレート系の右、左フックやジャブを当てていく。ワンツーを受けて下がった佐藤が懸命に距離を取ろうとするが、阿部も冷静にエルボーを繰り出す。ローに右を合わせた阿部が左から右へ。佐藤が左フックを返すが、空振りになる。

佐藤が左ミドル、阿部はやや狙い過ぎて力が入るところも見られる。鼻血を流す佐藤は、右ショートアッパーを被弾し、ローの蹴り合いから首相撲&ヒザを狙う。ミドルをブロックして返しのパンチを伸ばした阿部がスイッチする。佐藤は右ハイを蹴り、ラウンド終了となった。

2R、終盤は精度が落ちた阿部──スタミナに課題が残った海外挑戦から、仕切り直しで同じ轍は踏めない。蹴り足を掴んで倒した阿部は、スタンドで待ち受ける。そのまま右を入れて、投げを打った阿部に対し、佐藤は寝技を望むかのように下になる。ここも立って待っていた阿部は左ジャブ、頭が落ち疲弊してきた佐藤のシングルを切った阿部がアッパーを見舞う

右ローを蹴る佐藤に対し、阿部はカウンター狙いからワンツー、右アッパーを打っていく。右オーバーハンドの打ち終わりに右アッパーを合わせた阿部が左フックを振るう。佐藤も左フックで前に出ると、右オーバーハンド、左ジャブに左リードフックを振るう。右を当てた佐藤、阿部は疲れてきたか。右を打って組んだ佐藤がボディロックから小外掛けでテイクダウンを決める。下になった阿部に対し、佐藤はパンチから肩固めへ。再びパンチに切り替え、ボディを連打した佐藤。阿部はスタミナが切れたか。

最終回、阿部が右フックを振るい、佐藤も右を返し蹴りも見せる。左をフックで体が揺れた阿部は、組まれてギロチンへ。頭を抱えている状態で、防御の阿部は頭を抜かれて背中をつける。立ちあがった阿部だが、佐藤はシングルで組みついてバックへ。ワンフックバックから上を取り、肩固めに入った佐藤は技を解いてハーフで抑える。エビから足を戻した阿部はスイープからスタンドへ戻る。

残り90秒、立ち技の間合いは両者が慎重な動きに。左右のフックを振るう阿部、佐藤がマウスピースを吐き出す。再開後、左フックを避けた阿部が左を狙う。パンチから右ミドルを見せた阿部が右を伸ばす。さらに右ハイから左ストレートを阿部が見せると、タイムアップに。

ジャッジの裁定はスプリットで阿部に。意地を見せた佐藤の前に最終回に下になっても、阿部はスタンドに戻り自ら手を出すなど気持ちを切らせなかった。最後の粘りは大きな収穫になる違いない。ポテンシャルは今もピカ一の勝者は「メインはKOじゃないといけないのに、KOで勝てなくてスミマセンでした。DEEPを盛り上げます」とマイクで話した。


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【DEEP95&DEEP96】計量終了 阿部大治、佐藤洋一郎、越智晴雄、川原波輝、KINGレイナ計量パス

【写真】前日計量を行った選手は全員がパスしている(C)DEEP

22日(土)、明日23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP95及びDEEP96の計量が中野区中野サンプラザ15Fエトワールで行われた。

昼の部=DEEP95のメインは阿部大治のDEEP初陣となる佐藤洋一郎戦。この他、キックルールでKINGレイナが熊谷麻理奈と対戦、2回戦ながら要注目のライト級マッチ=大原樹里✖鈴木琢仁が組まれている。


夜の部=DEEP95は、DEEPストロー級選手権試合=王者・越智晴雄✖挑戦者・川原波輝をメインに、3回戦ではバンタム級の昇侍✖CORO、高野優✖笹晋久、フライ級の村元友太郎✖鮎田直人がマッチアップされている。

2大会合わせて17試合、メガトン級の関根シュレック秀樹のも当日計量となっており、他33名のファイターに体重オーバーはなかった。

■ DEEP96計量結果

<DEEPストロー級選手権試合/5分3R>
[王者]越智晴雄:52.1キロ
[挑戦者]川原波輝:52.15キロ

<バンタム級/5分3R>
昇侍:61.45キロ
CORO:61.4キロ

<フライ級/5分3R>
村元友太郎:56.9キロ
鮎田直人:57.15キロ

<バンタム級/5分3R>
高野優樹:61.65キロ
笹晋久:61.35キロ

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ:56.95キロ
松丸息吹:56.95キロ

<バンタム級/5分2R>
橋本優大:61.55キロ
ヒロヤ:61.65キロ

<フェザー級/5分2R>
岩永翔吾:65.25キロ
西谷大成:66.15キロ

<ライト級/5分2R>
レバナ・エゼキエル:69.7キロ
畠山祐輔:70.55キロ

■ DEEP95計量結果

<ウェルター級/5分3R>
佐藤洋一郎:77.5キロ
阿部大治:77.35キロ

<メガトン級/5分3R>
関根”シュレック”秀樹:─キロ
酒井リョウ:101.5キロ

<キック63キロ契約/3分3R>
KINGレイナ:63.0キロ
熊谷麻理奈:61.95キロ

<ライト級/5分2R>
大原樹里:70.5キロ
鈴木琢仁:69.85キロ

<ライト級/5分2R>
LUIZ:70.8キロ
大木良太:70.8キロ

<95キロ契約/5分2R>
ジョシュア・ロビンソン:94.95キロ
中村圭佑:94.2キロ

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司:65.85キロ
鬼山反猫:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
渋谷カズキ:56.85キロ
加藤瑠偉:56.6キロ

<ストロー級/5分2R>
林豊:52.6キロ
キンタ・ジ・エンド:52.35キロ

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【DEEP95&96】DEEPが8月23日にニューピアでダブルヘッダー。阿部✖佐藤、越智✖川原等が組まれる

【写真】カード発表の際、パッと目に留まったカード──それが高野✖笹、そして大原✖鈴木だった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

6日(月・現地時間)、DEEPが8月23日(日)に東京都港区のニューピアホールでDEEP95とDEEP96のダブルヘッダーを開催することを発表した。DEEPは3月1日の後楽園ホール大会以降、4月の大阪大会と5月6日のJEWELSとのダブルヘッダーを中止とし、今月23日にJEWELS新宿FACE大会で活動再開──そして、今回のダブルヘッダーでケージMMAが復活する。

両大会とも予防対策として、観客はマスク着用で入場時に検温(※2度に渡り37.5度以上の発熱が確認されると入場できない)、また接触確認アプリに登録もしくはチケットの半券の裏に指名と住所、連絡先を記入することとなっている。加えて手指の消毒のために会場各所に消毒液が設置されるとのこと。

そのうえで感染拡大状況によってイベント中止もあるという一文がリリースには添えられている。

そんなニューピア・ダブルヘッダー、正午試合開始となるDEEP95では5月大会からUFC&ONEベテランの阿部大治✖佐藤洋一郎のウェルター級3回戦がスライドされ、3回戦ではメガトン級の関根シュレック秀樹✖酒井リョウ、2回戦で関根の同門=鈴木琢仁が大原樹里とライト級の一戦がマッチアップされている。

4月の大阪大会からは95キロキャッチウェイト2回戦=ジョシュア・ロビソン✖中村圭佑が再マッチメイクされた。さらにZSTグラップリング=GTF04出場権が掛った昨日の予選大会で見事に2試合連続一本勝ちし60キロ級本戦出場を決めた渋谷カズキが、加藤瑠偉と戦うフライ級2回戦も組まれた。

午後6時開始のDPPE96ではDEEPストロー級選手権試合=チャンピオン越智晴雄✖チャレンジャー川原波輝戦、3回戦では昇侍✖COROのバンタム級、フライ級の村元友太郎✖鮎田直人、バンタム級はもう1試合=高野優樹✖笹晋久の対戦が発表された。

越智✖川原は昨年3月以来、1年5カ月ぶりの再戦で王者は昨年末のジャレッド・ブルックス戦の黒星から再起を賭け、返り討ちを狙う。村元はRIZINで敗北を喫して以来1年振り、DEEPは2年のインターバルを空けての再登場、対する鮎田は昨年12月に伊藤裕樹を破ったのに続きアップセットを目指す。

高野✖笹はHEARTS→Fight Farm=高野、Tribe Tokyo MMA→パラエストラ柏=笹という母体を変えて再上昇を目指す者同士の興味深い顔合わせだ。