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【UFC271】摩訶不思議。灰色龍白虎功夫の黒サッシュ=ロニー・ローレンス「ブロックはOK、空振りはNO」

【写真】キャリア7勝1敗、「ここを!!」ということではなく、全体像としてローレンスのMMAは一見の価値がある (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」で、ロニー・ローレンスがマナ・マルチネスと対戦する。

まだまだ日本では無名のバンタム級ファイターだが、若松佑弥がサンフォードMMAで練習を行った際、ローレンスとのスパーリングがABEMAで流れ、若松の動きを利して戦うスタイルが──一部で注目を集めていた。

あまり他では記憶にないスムーズなスクランブルから、打撃という流れをMMAでも実践しているローレンスに初インタビューすると、ストリートファイトを念頭に置いた、カンフーが彼の根底にあることが分かった。


──ロニー、土曜日の試合に向けて今の調子は如何ですか。

「良い感じだよ。体重を測りながら、食事もできている。それほどダイエットは厳しくなくて、食べたいモノは食べられるようにしているんだ」

──実はサンフォードMMAに若松佑弥選手が訪れた際、ロニーとのスパーが日本のABEMAで紹介されてから、インタビューができないか期待してきました。
ができることを非常に楽しみにしていたんです。

「ユーヤのことは大好きだよ。すぐにでもユーヤにフロリダに戻ってきてほしい。ユーヤとは本当に良い練習ができたんだ。僕が見てきた中で、彼は一番スピードがある。僕も速い、ユーヤも速い。だから最高の練習ができた。ユーヤは3月にアドリアーノ・モライシュに挑戦するよね。彼がベルトを手にすることを願っているよ」

──若松選手もその言葉を聞いて、喜ぶと思います。ところでチームメイトである佐藤天選手からは『ロニーはコントロールが上手いけど、パワーに頼っていない』という話を聞いていていました。

「タカシの言う通りだ。スタンドでも大振りは避けている。強振すると疲れるのも早いからね。そりゃ初回にKOできれば良いよ。でも、僕の頭は『そうならない時はどうするんだ』っていう方法に働くんだよ。

相手を殴るにはレンジを理解し、フェイントを駆使して頭を動かしたうえで、テイクダウンも頭に入れる必要がある。そうやってタイミングをはかりつつ、相手の体の全てを攻撃するようにしている。脚、ワキ腹、頭部とね。フットワークやフェイクを使って、攻撃をする。ブロックされることは構わないんだ。でも、空振りは避けたい」

──タイミングを計るリアクション・ファイターは見過ぎるというきらいがありますが、ロニーはアグレッシブですよね。そこが凄くユニークに感じます。

「僕の目指すところはアグレッシブなカウンターファイターなんだ。フットワークを使うけど、近距離でも戦う。だいたい、試合が長引けばより積極的になる。でも最初はスマートに距離を測って、カウンターを狙うよ」

──グラウンドやスクランブルでも、ロニーは相手の体重移動を利しているかのようなカウンターアタックが絶妙です。

「細心の注意を払って、ディティールを大切にしている。そのために忍耐強く戦っているよ。自分の能力を如何に試合で使えるか。ファイトIQだよ。多くの選手が試合中に、自分の声に耳を傾けていない。

時には体が『レッスルはしたくない』と言っているかもしれない。そういう時に他に戦う手段があるのか。そこを突き詰めるために毎日のトレーニングが必要なんだよ」

──いやぁ、素晴らしいです。それでいて動きが多いからロニーは、他にないスタイルだと感じるんです。

「僕は君が言ったようにリアクション・ファイターだよ。でも、同時にハイライトリール・ファイトも行っているんだ」

──動くけど無駄がなく、結果として非常に効果的な動きをしています。

「MMAってだいたいはボクシング、レスリング、柔術で成り立っていて、少し空手やトラディショナル・マーシャルアーツが見られる。僕は空手、テコンドー、ボクシング、ムエタイ、柔術、足関節、レスリング、柔道をやってきた。17歳で始めたカンフーも含め、全ての経験を生かして戦ってきたんだ」

──ロニーが稽古してきたカンフーとはどのようなモノなのでしょうか。

「チャイニーズキックボクシング……散打、ウィンチャン・カンフー(詠春拳)もやってきたけど、主にストリートでの護身術を習得した。ケージで戦うようになってもからも、僕の蹴りはカンフー時代に修得したモノを使っている。

ストリートファイトの戦いは、如何に身を守るかということに重点が置かれていた。目潰し、喉への攻撃、掌底攻撃、急所攻撃、全てが含まれていたよ。僕はグレードラゴン・ホワイトタイガー・カンフーのブラック・サッシュ(※サッシュとは中世の軍人の勲章のような、肩から腰に掛けて掛ける儀礼な場面で使う帯)なんだ。MMAでは使えない。でも、ストリートファイトの護身を習った経験は生きるよ」

──そんな話を聞くと、さらにマルチネス戦が楽しみでしょうがなくなってきました。ではマルチネスの印象を教えてください。

「前の試合はショートノーティスで、しかもコーチが亡くった直後という状況であまり参考にはならないんだけど、あまり動きの多い選手じゃないと思う。ジャブは多いけど、レスリングもそれほど仕掛けない。でも様子見を続けるというわけじゃないよね。僕のフットワークと、アングルで攻略できると思っている」

──スイッチヒッターですが、パワーがあるのは左かと思います。

「そこだよ。左が強いことは、注意しないといけない。いずれせによ打ち合いだろうが、裏のかき合いだろうが、どんな戦いになっても対応できないとMMAじゃない。多くの選手が1つや2つのスタイルを使って戦うけど、僕は多くのスタイルの練習をしてきたうえで、戦いの中でトラディショナル・マーシャルアーツ……カンフーの美点を見せたいと思う」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

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【UFC】再契約なった──超ド級のリア充、佐藤天「もう1度、土俵に立てるので借りを返して上へ」

【写真】根っからの笑顔も久しぶりに見たような気がする (C)MMAPLANET

1月12日(土・現地時間)、フロリダの佐藤天から「試合の日程は決まっていないんですが、UFCと再契約することが決まりました! 今日明日には契約書も出してくれます」という連絡が入った。

2020年11月を最後に、試合のオファーとともに契約更新という宙ぶらりんの状態で、いつあるか分からない緊急オファーに備え練習に精を出してきた。そんな厳しい時間にようやく終止符を打つことができた佐藤に、改めてインタビューを申し込んだ。

時を同じく平良達郎のUFC契約の報がJ-MMA界をわかせた今、佐藤天の心境をお伝えしたい。


──UFCと契約がなったと連絡を頂いていたのに取材が遅くなってしまって申し訳ありません。

「いえ、とんでもないです。あの日にコーチとマネージャーの(ヒラタ)シュウさんとミーティングをして『今日中に決まらないなら、PFLにしよう』という状況でした。次の週の大会のオファーがあったのですが、ビザの発給が間に合うかどうか。コロナの関係で3、4週間掛かるということでしたけど、ここでビザが出ないなら次のオファーはいつになるか分からない。それならPFLと契約するつもりになっていました。

結局、ビザは間に合わないということだったのですが、ショーン・シェルビーが『契約書を先に出す』と言ってくれたんです」

──さっさとそうしてくれれば良かったのに……という想いは?

「UFCも上場したので、契約に関して時間が掛かるようになっていて。試合のオファーの時に契約書を出すということで、同じように待たされているチームメイトも何人かいました。今はオファーがない状態で契約書を出すことが難しくなっているそうです。でも、最後の最後のタイミングで複数試合契約できることになりました」

──気持ちはどれぐらいPFLに向いていたのでしょうか。

「最後の最後までUFCで戦いたいという気持ちでした。ただヘンリー(フーフト)やグレッグ(ジョーンズ)も僕がUFCでやりたいことを十分に理解したうえで『最後の最後、これで無理なら、試合ができないという事態は避けるべき。それだったらPFLでコンスタントに戦おう』という風に言っていましたね。

なのでPFLで戦うという覚悟は決まっていました。UFCでやりたい、1回でも良いからという気持ちは変わっていなかったです」

──そういうなかで契約がなった。素直にどう思われましたか。

「願いは通じるんだなって。ビザとか自分がコントロールできないことだし、ショーン・シェルビーも『枠に入れるようにやっている。それでも難しかったら、PFLでの条件を良くしてもらうように掛け合う』とまで言ってくれていたんです」

──なんと、そこまでですか。

「ハイ。そういうことで決まったのは、素直に嬉しかったです。自分だけの願いじゃなくて、応援してくれる人もそうだし。カミ(バルジニ)も『良かった。ずっと祈っていたんだ』って次の日の練習前に連絡をくれて。皆が僕のことを思ってくれているなか、またスタート地点に立てることが凄く嬉しかったです」

──運を天に任せた。そういう状態で、諦めないからといって願いは叶うものではありません。でも、見切りをつけてPFLにしていれば今回の契約はなかったですね。

「PFLとサインするというタイミングは何度もありました。それでも1パーセントでもUFCの可能性があるなら──と見送ってきました。シュウさんも僕に試合を組ませたいという気持ちがあって、条件面も考えてPFLの話をしてくださっていたので、やり辛かったと思います。でも、僕のそういう気持ちをくんで本当に粘り強くUFCと話してくださいました。この間、シュウさんと密に連絡を取ってきて、立てた方針は他のマネージメントと同様のものですし。しっかりと話して、理解をし合ってここまで来られた。感謝しています」

──PFLは1年間でスケジュールが確定しますし、2試合は確実で。勝てば3試合、4試合とあるので決して悪い話ではないです。自分は日本からPFLに挑戦する選手も出てきてほしいと思っています。

「ハイ。僕もあのタイミングで無理なら、PFLで一生懸命にやるつもりでした。PFLは良い選手が集まっていますし、試合を視るのも好きで。もちろん、簡単に勝てる場所ではないです。でも本当に少しでUFCの可能性があるなら、そこは諦められなかったです。プロである限り、目の前のお金のことも考えないといけないです。ただし、結果が出ていないなかで、そこを一番に求めることは──自分が追い求めてきたものとは違います。UFCの最後の試合で負けていますし、2敗している。借りを返して、上を目指したいです」

──契約が取れた。それから3週間が過ぎましたが、気持ちの方は違いますか。

「いつでもスクランブルで戦えるように準備をしている。そこに変わりはないし、練習に向かう気持ちやモチベーションンはこれまでと同じです。ただ、夜に今後について考えたり、そういうことから開放されたので楽ですね。ただ一度跳ね返されたので、しっかりと勝てる……勝っていけるようにしていきます」

──この間、カザフスタンからシャクハト・ラクモフなど新しい選手の台頭がウェルター級でもあります。

「シャクハトはサンフォードで、キャンプをするので試合前は一緒に練習しています。練習中は凄く強いわけじゃないのですが、頭が良いです。度胸もあるし、自分の強さを本番で出す強さがあります。練習中は穴があっても、試合ではそこを見せないです。

あとミシェウ・ペレイラと試合をしたアンドレ・フィアーリョも一緒にやっています。彼も僕と同じように1年ぐらいUFCのオファーを待っている状態で、試合がないからUAEWに出場したりしていたのですが、5日ぐらい前のオファーでサインをして。それにイアン・ギャリーも、いますよ」

──あのアイルランドの新鋭ですか。

「ハイ。組みは課題ですが、打撃は良いですね。大舞台で結果を出す器、華があります」

──カザフスタン、ポルトガル、そしてアイルランドからやってきた選手達と、佐藤選手は日々練習しているわけですね。

「だから……こっちにいないと、日本にいると分からないことが多すぎます。そこがこっちと日本の差が広がる理由の一つだと思います。ジルベウト・ドリーニョがいて、ビセンチ・ルケもいます。メジャーと契約していなくても、LFAに出ていたタイラー・レイとか強いですし。PFLのシーズン中はローリー・マクドナルドもいました」

──凄まじいメンバーです。

「で……やっぱり皆、UFCで戦いたいんですよ。色々な国から、家族を国においてまでやってきて練習している。何も僕がやっていることは特別じゃない。色んな国から気合が入っている連中が集まっているので居心地が良いです。スクランブルのオファーに文句を言うヤツなんていない。僕はそういう連中がいる、ここが好きです」

(C) TEN SATO

──そういう佐藤選手を支える存在に関してですが……。佐藤選手の彼女が美人でヤバいというTwitterの投稿があるという話が伝わって来たのですが。

「あぁ、それはDropkickさんのインタビューでシュウさんから、彼女のことを尋ねてというリクエストがあったそうで(苦笑)。それでインタビューで話して……」

──あぁ、そういうことですか。発信源は自分でないことを伝えたくて。彼女さんの話題は、若松佑弥選手としか話題にしていなかったですよ(笑)。

「初めて食事に行った時、ちょうど佑弥が来ていた時なんです。で家に戻ったらアイツが『天さん、何ニヤニヤしてんですか。どうだったんスか』って(笑)。次に会ったのはドゥリーニョの試合を見に行った時で。3度目のデートの後から付き合うようになりました」

──この間、実は彼女の存在がないと佐藤選手は心が折れてしまっていたんじゃないかと思っていました。

「いやいやいや、そんなことはないですよ。それは別です。ただ練習に身は入りましたね(笑)。この間も色々と話を聞いてくれましたし……」

──厳しい状況が続いていても佐藤選手は彼女さんの話になると、表情が明るくなって。現地の写真を記事用に送って欲しいとお願いすると、さりげなく彼女の写真もあって(笑)。

彼女さんはプロのチェロ演奏者だそう。お幸せに。岡田遼の歯ぎしりが聞こえてきそうだ……(C)TEN SATO

「アハハハハ。彼女も喜んでくれました。

付き合う前に、初めて食事をすることになった時、そろそろ試合があるという話だったので『緊急のオファーを待っているので、試合が終わったら会いましょう』って……。で、それを何度か繰り返して、全然試合が決まらなくて。『なら、もう会いましょう』っていうのが始まりでした。何カ月も連絡だけしていて。あの間があったから、今があると思います」

──御馳走様です(笑)。超ド級のリア充の佐藤選手ですが、あとは試合がいつになるのか。

「遅くとも5月中の試合にオファーをする。それまでもショートノーティスで声を掛けることもあるから、準備をしておいてくれ──ということです。これまで通りです。平良選手もUFCと契約して、また日本でも注目度が上がるかと思います。

僕も契約したからOKでなく、ここからが大切です。今度は結果を残します。本当にあとはやるだけです。もう1度、UFCという土俵に立てるので借りを返して上にいく。UFCでも勝てるということを証明します。そのためにこっちにいるので」

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【神降臨】シュウヒラタ 氏がNG無しで答えてくれました【朝倉未来 井上直樹 RIZIN】コラボ対談 後編

前編はコチラから

●チャプター●
00:16 シュウヒラタさんのマネージャー業について
05:35 井上直樹選手&魅津希選手の今後について
13:35 視聴者からの質問「UFCにおける日本人ファイターの階級問題」
17:56 佐藤天選手について
21:10 格闘家のマネージャーになるには?

☆「格闘技TVてんすいっ!」Twitter公式アカウントはコチラ

☆シュウヒラタさんとのTwitterスペーススペシャル対談の全編は、
コチラから期間限定で視聴できます。
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2009年新極真会カラテワールドカップ日本代表に初選出され、2度目の選出となる2013年カラテワールドカップ軽量級3位入賞を果たし、空手世界3位となる。​
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【UFC】2021年12月30日(現地時間)の佐藤天「1回で良いんです。チャンスを与えてくれれば……」

【写真】2021年の締め、佐藤天インタビュー。インタビューから7時間後――この選手を声を今日、この時間に伝えておきたいと思いました(C)TAKASHI SATO

佐藤天が最後にUFCで戦ったのは、昨年11月28日。ミゲール・バエザに敗れ、オクタゴン戦績は2勝2敗となった佐藤に2021年は次が訪れないままだった。

この間もフロリダ、サンフォードMMAでUFCやBellagtor、PFLで戦うチームメイトと日々切磋琢磨してきた。それでも試合がない――現状を佐藤はどう考えているのかを尋ねた。


Zoom取材ではUFCのことだけなく、そのほかの個人的な話もし、笑顔もたくさん見られたことも記しておきたい

――佐藤選手、日本人男子唯一のUFCファイターも昨年11月から1年以上、試合から遠ざかっています。一体、どういうことなのでしょうか。

「ここで改めて説明させていただくと、まず去年の11月の試合が終わった時点で、UFC戦績は2勝2敗で契約更新できるのか、見えていない状況でした。試合から数日後、UFCからはコロナ禍もあり『ショートノーティスの可能性が高くなるけど、フロリダにいるならオファーを出す。その時点で契約更新になる』という連絡があったんです。

で5月か6月には試合をできるということだったので昨年末の帰国から、1月に米国に戻り4月からはファイトキャンプ状態で練習を続けていました。でも、なかなかオファーこない状況が続きました。夏過ぎにはもう一度しっかりと交渉をしてもっても決まらなかったです。僕としては自分ができることをするだけなので、1週間前のオファーでも受けられるように常に体重もキープしてきました。コンディショニングのトレーニングもずっとしてきたのですが、気が付けば12月になっていました(苦笑)」

――まったくオファーがなかったのですか。

「実は12月4日の大会の緊急オファーが11月の終わりにありました。もちろんOKしましたし、対戦相手の受けてくれました。そうですね、10日前ぐらいのオファーでした」

――でも実現しなかったのは?

「実は前回の帰国から米国に戻る際にP1ビザが切れていて、Bビザで入国したんです。で、オファーがあるとP1に切り替えるということでフロリダで練習してきたのですが、オファーがあったのが感謝祭のころで……。行政もストップ状態で切り替えができるのが、試合の2日後になるということで戦うことができなかったんです」

――……。いや、なんと言ってよいのか。商用観光ビザだと米国で働くことはできないですからね。

「結果、1月か2月かになるから引き続き準備をしておいてくれという連絡があったのですが、今、コロナの影響でビザの切り替えが、通常は4、5日だったのが2週間から3週間ほど掛かる状況で。そうなるとスクランブルのオファーは受けることができない……。それが現状です」

――う~ん、いやぁ2勝2敗。こういうとアレですが、FCがそこまで佐藤選手にオファーを出さないのはどういうことなのか。

「カミやヘンリーも『ファイトスタイル的に好かれているはずだ』と言ってくれていたのですが……僕は米国にいる外国人選手ですから、与えられたチャンスは手にしないといけないというのは十分に理解してきたつもりです。ただUFCからのドーピング検査も受けて、『試合を組みたい』と言ってもらっても、この状況が続くのは……」

――UFCで戦いたい気持ちを持ち続けている佐藤選手ですが、キャリアを続ける上で他の選択や帰国を考えることはなかったですか。

「コーチたちとも『選手として、試合をしないのは良くない。また1年とか待つことになると、良い時期を逃すことになる』という話にはなります。なので他の団体の意向も聞いてみようという気持ちはあります。

ただし日本に帰るということは全く考えていないです。ヘンリーだけでなく、ヘンリーの奥さんもそうだし、サンフォードの皆が僕のことを大切に思ってくれて。ウェルター級で欠場があると、すぐに動こうってアンテナまで張り巡らしてくれるほど気遣ってくれるんです。

もうぶっちゃけていうと、他のプロモーションから夏ごろにオファーがありました。でも、断らせてもらったんです。やっぱりUFCで戦いたい。もちろん、今もその気持ちです。ただ、ここまでくると他のプロモーションの話も聞く……ということですね」

――UFCは世界最高峰です。だからといって、佐藤選手より力のないファイターとも契約しているじゃないかと、怒りすら自分などは覚えてしまいます。

「怒りというか……求められないのは、辛いです。だから試合があれば、しっかりと見せる。そのために練習をし続けています。まぁ、キツイことはキツイです。ただ自分は自分の中にある価値観、それを大事にしています。選手としての商品価値、どう見えるのかは周りが判断することで。自分のなかで曲げたくないことがあります。その気持ちがあるから、サポートしてくれる人たちもいる。そういう人たちの気持ちも大切にしたいです」

――BELLATORやPFLでも、日本で戦うことができない強い選手と戦えるので、他の選択があっても……と勝手ながら考えてしまいます。

「もちろんBellatorやPFLで戦っている選手たちの強さを知っていますし、彼らがUFCで戦っていないから、選手として価値が劣るとは全く思わないです。ただ、もう自分の意地なのかもしれないですが、1回で良いんです。そのチャンスを与えてくれれば、全てを賭けて掴みにかかる。そのチャンスを1回、1回ごとに掴む。そういう厳しい状況で戦っていくことが、自分の成しえたいことなんです。

BellatorもPFLも本当にレベルが高いです。でも、手が届かないところに挑戦したい。その気持ちは捨てきれないでいます。本当にあと1回で良いです。結果が出なければ自分はダメなわけで。ホントに1試合、5分×3Rを戦う機会が欲しい……です。そういう気持ちでいます。

上をいくらでも見ることができる一方で、嘘をつくことができないところで自分は格闘家として結果を出したい。そこを曲げてしまったら、自分じゃなくなります。そんなことをしてしまうと、同じ気持ちで応援してくれていた人達を裏切ることになる。

なによりも、自分が自分を嫌いになりそうで……」

――ホントにUFCって何なんでしょうね。佐藤選手や田中路教選手の生き様を見させてもらうと……本当に、どんだけなんだよって。

「中学、高校と格闘家に憧れて成長しました。その憧れの人たちが勝てなかった場所がUFCです。同じことをやっていたら、自分も勝てない。だから自分は違う選択、可能性に賭けて今の選択をしました。やっぱり粘りたいです。何度も言っていますが1試合……、1度で良いです。チャンスが欲しいです」

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LFA MMA ONE UFC   上久保周哉 佐藤天 海外 田中路教 若松佑弥

【Fight&Life】それぞれのキャリアアップ。田中路教、若松佑弥&上久保周哉鼎談から『英語力』に関して

【写真】今回の鼎談は若松がシンガポールから帰国後の隔離期間に行われたためZOOM取材となった(C)MMAPLANET

本日23日(木)発売されたFight&Life#88にLFAからUFCを目指す田中路教、ONEで世界フライ級王座をターゲットとする若松佑弥、そしてONEと契約下にあり2021年1月にはトロイ・ウォーセン戦が決まっているが、北米でのファイトも頭の残っている上久保周哉の鼎談が掲載されている。

米国に拠点を置いて、UFCを目指すキャリア。物語が完結されるONEを舞台に、豊かな生活を望む人生。憧れの舞台で戦うことを念頭において、歩もうという姿。三者三様、それぞれが選択したキャリアアップの長所と短所が聞かれた鼎談のなかで「米国で練習をする上での英語力」に関して、若松が田中に尋ねると上久保も現地での体験を振り返ってくれた。

雑誌では紹介しきれなかった『英語でのコミュニケーション能力』について3者の言葉をここで紹介したい。


──海外、国内、試合でも練習でも人それぞれの選択肢があります。

若松 僕の場合は向うで同じ階級の選手が少なくて、それに日本でも抜けて強いというわけじゃないし。日本でデキないのに、言葉も通じないところへ行くんじゃなくて、国内で自分で環境を創っていく方が良いのかなって考えました。お金がたくさんあって、自由にできるぐらい強くなってから、アメリカに行きます。

田中 言葉が通じないところ……という部分を気に掛けることは大切だと思います。向うで生活をして練習をする上で英会話は絶対に必要です。僕も全く話せない頃に米国に行って、色々な人の指導を受けました。でも今と比較すると、言っていることが理解できていなかったです。

英語がある程度理解できるようになった今、英語が分かる方がプラスになるのは絶対だと思います。英語を話せるようになる努力、それは強くなるための努力の一環として、練習と同じように必要です。

上久保 言語の勉強はやらないといけないと思います。自分も2度、米国に練習に行った時に、分からない部分はめちゃくちゃ質問をしました。実際に技を掛けてもらったりして、とにかく尋ねまくりました。スムーズにコミュニケーションが取れていたら、それだけ短い時間で理解できるということですよね。細かいディティールも分かるだろうし。

──その姿勢は絶対に正しいと思います。英会話も聞き流し、自ら離さないと絶対に伸びないかと。ところで若松選手は下ネタで人間関係を築いていったと、佐藤天選手から伺いました(笑)。

若松 取りあえず女好きは世界共通だなと思って(笑)。

田中 ハハハハハ。

上久保 フフフ。

若松 その場しのぎじゃないですけど、それで分かり合えるなって。

──それは入口でしか……。

田中 コミュニケーションが取れているなら良いかと(笑)。

若松 疲れている時、下ネタでテンションが上がるじゃないですか?

田中 アハハハハハ。

上久保 ……。

若松 でも田中さんが言ったように、英語も練習と同じぐらい大切だと思うし。それぐらいの気持ちで取り組めば、話せるようになるんじゃないかと思います。シンガポールで長南さんの英語を聞いた時、本当に伝えたい気持ちがあれば、向うも受け止めて聞いてくれると思いました。

田中 普段の生活でこっちの英語が拙いから、ちょっと嫌な態度を取られることはあっても、ジムの中では絶対にないので。MMAファイターから、そういう対応をされたことは1度もないです。世界中の国から選手が米国にやってきて、チャンピオンになっているわけじゃないですか。アルファメールも色々な国の選手が集まっているし、そこはリスペクトを選手たちも持っています。

※グラップラー系の田中と上久保に対し、倒せる打撃を持つ若松が前戦でテイクダウン&コントロールにトライした。打撃で打ち合うことは妥協なのか──そんなMMAの本質を探りながら、キャリアアップについて回るお金と最強を目指す心境を3者が語り合った鼎談が掲載されたFight&Life#88は12月23日(木)の発売中です。

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UFC キック 佐藤天

UFC on ESPN+55:第8試合・ミゲル・バエザ vs. ケイオス・ウィリアムズ

ウェルター級。

バエザは無敗のままUFCと契約し、UFCでは佐藤天を含めて最初の3戦はフィニッシュ勝利。前戦ではベテランのサンチアゴ・ポンジニッビオと対戦し、序盤は打撃で優勢だったが、両者とも得意のカーフキックで蹴り合った末に、パンチをもらい、攻めも大振りとなってキャリア初の敗戦。

ウィリアムズはUFCデビューからは開幕直後の打撃で2連勝したが、3戦目のミシェウペレイラ戦では最初の攻めを凌がれると接戦となり、僅差だが判定負け。前戦も同様に、開始直後の打撃のラッシュを凌がれると、その後の飛び込んでの打撃も読まれるようになり、KOはできなかったが判定勝ちしている。

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Interview MMA UFC UFN ESPN+47 UFN189 サンチアゴ・ポンジニビョ ボクシング ミゲール・バエサ 佐藤天

【UFN189】ポンジニビョと対戦、距離のサイエンティスト=ミゲール・バエサ「初回で距離を見極める」

【写真】MMAにはフィジカル、気持ち、そしてスマートさが欠かせないことがバエサの言葉でも再認識された(C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN189:UFN on ESPN+47「Rozenstruik vs Sakai」が開催される。ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク✖アウグスト・サカイのヘビー級ストライカー対決がメインの今大会。そのメインカード・オープニングの一番で、ミゲール・バエサがサンチアゴ・ポンジニビョと対戦する。

バエサといえば昨年11月に佐藤天と対戦し、2R4分28秒で肩固めを極めて一本勝ちしたことで日本のファンにも名が知られた存在だ。佐藤戦の勝利でMMA戦績を10勝0敗、UFCでも3連勝を達成しているバエサは、ヘクター・アルビナをカーフでKOし、マット・ブラウンには左のカウンターを決め、優れた距離とタイミングの取り方を披露してきた。

ポンジニビョというブルファイターを相手に、バエサはどのようなファイトを魅せるのか。「対戦相手を研究し、距離をセットすることで練習してきた技を存分に使うことができる」──ファイターというよりも、距離のサイエンティストと言うべき言葉からも、バエサがUFCウェルター級で結果を残し続けている片鱗を伺うことができるインタビューとなった。


──サンチアゴ・ポンジニビョとの対戦が土曜に迫ってきました。調子の方はいかがですか。

「サンチアゴ戦に向けて、数週間しっかりと作戦も立ててきたし準備は出来ているよ。土曜日は僕の試合になるだろう」

──ミゲールは昨年11月に佐藤天選手を破ったことで日本でもその実力が知られています。

「あの時は最初はタカシと僕は試合をする予定でなくて、ミッキー・ガルと戦うはずが、欠場になりジェレマイア・ウォレスと戦うことになった。でも、その選手も欠場になって、1カ月ぐらいに前にタカシ・サトーが対戦相手になったんだ。

その前の試合で短時間でKO勝ちをしていることが、頭に残っている選手だった。でも、その試合だけじゃ彼のことが分からないからパンクラス時代から彼のファイトをチェックしたんだ。そして彼がどういう選手か理解を深めた。結果、常にパンチを出し、蹴りも交えて距離を取ることを決めた。

テイクダウン後に彼がどういう動きをするかを頭に入れて戦ったよ。僕のトレーナーは高い柔道のスキルを持っていて、タカシが柔道時代の習慣かテイクダウン後の攻防になると背中を見せることを見抜いていた。実際に試合ではまさにその展開になって、しっかりと練習してきたことを出せた」

──佐藤選手が前に出てくるのを誘っているような動きが印象に残っています。そこでオーバーハンドやライトクロスを打ち、また前進を止めるために蹴りも多用していました。

「それもしっかりとタカシの戦い方を頭に入れて、彼の距離とステップインのタイミングが分かっていたからだよ。MMAはボクシングとも、レスリングとも全く距離が違う。ボクシングはパンチの距離で戦う。MMAは当然のように蹴りもあるし、組みもある。

そういうなかで、対戦相手の得意な距離にならないよう自分のレンジで戦う。そこを見極めることができたから、タカシを相手にして自分のすべき戦いができたんだ。

MMAマスターズではコーチと一緒に、彼を丸裸にした。タカシのパワフルなパンチは、どの距離にあるときが最も威力を発揮するのかを見抜いていた。タカシのスピードを考えると、近い距離で向き合うよりも、離れて前に出てこさせる方が、その動きがずっと見えるんだ。そして蹴りを使うことで、仕留めるパンチを見えなくなくする。そのためにオーバーハンドのフェイクも使ったよ」

──そこまでしっかりと対戦相手の特性を見抜いてケージに入るので、サウスポーもオーソドックスも関係なく戦えるのでしょうか。

「そうだね、タカシと戦う時はそうできた。ただし、コンテンダーシリーズでヴィクトー・レイナと戦った時は、そうではなかったよ。1週間前に彼と戦うことが決まって、当初戦う相手とはまるでスタイルが違っていたからね。

だから戸惑ったことも確かだけど、自分の距離で戦うためにバックステップが必要なことは変わりないからね」

──その下がって、相手を誘ってのカウンターショットは見事です。マット・ブラウン戦では結果的に左フックで倒していますが、返しの右ストレートも打っていました。

「マット・ブラウンはオーソドックスだけど、しっかりとビデオを見て研究していればスタンス、前手がどちらかは関係なくカウンターを打ち込むことは可能だよ。だから試合ではだいたい、練習で準備したことがしっかり使えるように初回は相手の動きを観察するようにしている。どう動き、どう反応するか。それを最初の5分で確かめてから、自分のタイミングと距離をどうはめ込むかを決めるようにしている。ここからは、僕の判断だ。

そのために距離の取り方が、凄く重要になってくる。立ち上がりの5分間で、そこを見極めることができればファイトは僕のモノだから。距離を把握すれば、マット・ブラウンの拳、ヒザ、視線も鮮明に見えるようになる。すると彼が動くことで、その次の彼の動きが僕には読める。マット・ブラウンは自分で動いでカウンターの標的になってくれたんだよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月6日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

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Bu et Sports de combat Interview MMAPLANET グレゴリー・ホドリゲス ジョシュア・フレムド 佐藤天 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ホドリゲス✖フレムド「意識レベル」

thumbnail image【写真】質量以前に存在する意識レベル……(C)LFAMMAと…

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Interview UFC ブログ ヘンリー・フーフト 佐藤天

【UFC】佐藤天に訊いた日米の違い─02─「高い意識の者が突き抜けてしまうようじゃ強くなれない」

【写真】このインタビュー、全てが金言といっても過言でないです(C)MMAPLANET

日本に帰国中の佐藤天インタビュー後編。強くなる──誰もが思っているはずの思考だが、佐藤は日本とサンフォードMMAの違いに関して腹を割って話してくれた。

目標はどこでも良い。強さを求める選手、そして日本を強くしたいと思っているMMA関係者の全てに、佐藤天の言葉を伝えたい。

<佐藤天インタビューPart.01はコチラから>


──佐藤選手が環境の違いという言葉を口にするのは、そういう選手たちのモチベーションという部分だったのですね。

「ハイ。だから米国のジムに移った方が良いとか、そういうことは言わないです。ただし、1度は経験してみると良いとは思っています」

──それは湾曲的な言い回しになりますが、UFCで戦いたいという目標を持っている選手達はということになりますか。

「そういう目標を持っている選手もいるだろうし、色々な目標があると思います。色々な目標があることは良いと思っています。

でも、その目標に向かって……どこまでやっているのか。若いから遊びたいっていう気持ちも分かります。でも、サンフォードMMAで『一回、機会をつくって皆で飲みたいね』とか話していても、実現しないです」

──皆が一緒に飲みに行く時間が創れないと。

「日本でも高い目標を持ち、それだけの気持ちを持って練習している選手はいます。そうなるとその選手の実力が少し抜けるようになる。

そうなると、選手同士ではその抜けた選手に意見できなくなるというように見えることがあります。やっている選手こそ、指導者だけでなく選手からも色々と意見してほしいはずなんです」

──佐藤選手がサンフォードでは、選手から色々とアドバイスをもらうとうことですね。

「ハイ。それが日本だと自分もUFCファイターなり、言われなくなりました。青木さんや元々の先輩ぐらいで。でも強さ、弱さなんて関係ないんです。言ってほしいですよね。どの言葉にも強くなるヒントが隠れている。そういうことを言い合えるのがチームだと思うんです。

高い目標を持って、強さが抜けてくると──『〇〇は強いから』という風になってしまう。そうなってくると、選手は孤独になるし。誰にも理解してもらえないという状況のなかで、強くなるしかない。そういう頑張っている選手が、周囲の選手から『話が合わないよね』なんて風になってしまう。こういう風になってしまうと、『この環境だとしょうがない』って気持ちに陥ってしまいますよね」

──なるほど、設備やジムの広さでなく。日本のMMAを持つ問題点はそういう部分でもあるのですね。

「自分だけ頑張れば良いっていう風になる。それはもう練習している集団であって、チームではないです」

──佐藤選手のこの言葉の真意が伝わってほしいと思います。

「もちろん、自分の知らないところでそういうチームがあったり、そういう関係でできている選手もいるかもしれないですが……。練習って下に合わせる必要はないんです。でも上に合わせるというのではなくて……そうですね、サンフォードだと皆が上を見ている。合わせるとかじゃないですね。

何とか上に行ってやろうという連中が、上を見ている。そうでないヤツは勝てなくなっていなくなっちゃいます。チームメイトも頑張っている選手をサポートしたくて、皆が協力的になれます。そうじゃない選手とは、どうしても表面上の付き合いになります」

──そこで数の論理になってしまいますが、日本では高みを目指す選手ほど浮いてしまうということですか。

「まぁ、そうなるかと……。1人だと感じるようなことがある選手は辛いと思います。それでも頑張っている選手って、もう近寄りがたい存在になってしまうじゃないですか。本当に上を目指して、足らないことがあると思ってもがいているのに、『アイツは違う』って感じで何も言ってもらえないって本当に辛いと思います。もっと色々と言ってほしいはずです」

──私も取材をしていて、今、佐藤選手が話してくれた事例に当てはまるような選手は幾人が思い当たります。そういう選手って取材が終わってからも、話が尽きないというか……どこまでが取材で、どこからプライベートなのか線引きが難しいことがあります。

「モヤモヤしていますよね。そういう選手って。だから、そこが分かってくれる人を信じる。分かってくれているような人も信じる。一本気があるから、付け入られることもあるし……」

──それが選手同士で盛り上げていくことができれば、もっと余裕もできるということなのですね。あぁ、でも本気でUFCで戦おうという選手は、そこが上手くできるセンスを持つ選手と、それこそ一本気で人間関係に苦労する選手に分かれますね。

「そこも分かります。人間関係は難しいです(笑)」

──佐藤選手は、そこもしっかりとしています。

「人は良いところも、そうでないところもあります。だから誰かが話している内容でその人と判断するのではなくて、自分が直接話して真意を理解していきたいと思っています」

──そんなバランス感覚に優れた佐藤選手が、ここで言ってくれていることは本当に有難いです。米国に行くだけで強くなれるということではない。そこに通じているかと。

「サンフォードで練習しているからって、強くなれるわけじゃないです。これは日本での練習でも見られることだと思うのですが、プロ練習の時間が終わった。そこで練習を続けている人間がいる。

『アイツ、凄いな』って寝転がって見ている人間、影響を受ける人間がいます。サンフォードでもアダム(ボリッチ)はとにかく練習の虫です。チーム練習が終わって、20分、30分と動いている。そうなると、そこに引っ張られる人間が何人かいる」

──まさに良く働く2割、なんとなく働く4割、働かない2割の法則ですね。

「いや、本当にそうです。アダムに引っ張られてモチベーションが上がる選手は多いです。でもアダムは孤立せず、そのアダムに皆がどんどん意見する」

──今、佐藤選手が日本に戻って来ていて、そういう米国のジムの真実を尋ねてくる選手はいますか。

「ハイ、います。今日も取材の前に、1人の選手と会って話していました。知らないで良い、悪いを判断してほしくないですね。知った上で、自分で選択してほしいです。知ることは凄く大切で、そこが前提にあってどうするのかを自分で決めれば良いと思います。

それこそサンフォードにいても強くならない人間はいるわけですしね。ホント、全ては自分で。その個人として、強くなるためにどん欲な選手がより良い環境にいることができるか。頑張っている人間が、精神的に厳しくならない環境は日本にいても創れるはずです。個々の気の持ち方で。

ヘンリーもカミも、グレッグも本当に素晴らしいコーチです。でもヘンリーは『俺たちはナンバーワンじゃない。ナンバーワンになるためにやっているんだ』と常に言っています。正直、設備面なんかは日本よりずっと整っています。でも、そこが一番重要じゃないことをコーチたちに教えてもらっています。

だから、あの場にいるだけ強くなれるとか勘違いはしないです。より良い環境に身を置くだけで、強くなれるなんて思わない。それは日本も同じです。でも、そういう指導者にどれだけの選手がついて行っているのかって……。

選手がやる気がいないと、指導してくれる人だってやる気はでないですよね。練習している選手が、その程度かって思われているようだと。本気度がトレイナーの方が上なら、そりゃ上手くいかないです。

個々のモチベーションの集まることで、全体のモチベーションができあがる。そのなかで、高いモチベーションを持つ選手が1人や2人なのと、10人、15人だとチームとしてのモチベーションが違ってくる。高い意識の者が突き抜けてしまうようじゃ強くなれないです」

──今日は本当にありがとうございました。MMAに限らず、全ての道において当てはまる話ばかりでした。

「海外のジムに行くから強くなるなんてことはないです。そのジムで何が行われていて、どういう状況なのか。海外が合わない選手、事情があって海外へ行けない選手もいます。

でも、国内にいても強くなれる。個でなく、チームがその選手を強くできる状況になれば……。もっとやらないと──もっと考えないといけないという風に常に意識する。この感覚が大切だと思います」

──だからこそ、個々の問題でもあるのですね。ここまで色々と考えている、そして分かっているとフルに練習できないもどかしさも人一倍でしょうね。

「まぁ、本当に練習はしたいです。でも、そこまで理解してくれているヘンリーが休めと言ってくれたので。今は休む時だと思っています。

ただ負けているままなので、勝つまではモヤモヤが続くので。このままUFCと再契約できても、それはチャンスをもらえるということに過ぎないです。とても大切なことですが、そこから勝たないと……。敗北って失敗ですよね。そこから何をやっていかないといけないのか、明確にはなっていますし……気合はめちゃくちゃあるので、練習に戻った時には爆発させます(爆)」

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Interview UFC カミ・バルジニ ブログ ヘンリー・フーフト 佐藤天

【UFC】帰国中の佐藤天に訊いた2020年と日米の違い─01─「30年の人生のなかでも最もタフな1年だった」

【写真】佐藤天こそ、日本を代表して世界と戦っているMMAファイターだ(C)MMAPLANET

日本人男子で唯一のUFCファイター、佐藤天。11月にミゲール・バエサに敗れ、この試合で負傷したこともありヘンリー・フーフトというMMA界を代表する司令塔の指示もあり、日本で休息の日々を送っている。

そんな一時帰国中の佐藤に2020年を振り返ってもらい、彼が米国に拠点を置く、何が日本と違うのかということを尋ねた。


──日本に帰国中の佐藤天選手です。今回の帰国理由とはどういったものなのでしょうか。

「僕のなかでは3連勝したら帰国しようという考えが頭にあって、このタイミングで日本に戻ってくるつもりはなかったです。ただ前回の試合で少しケガもあり、通常の練習ができないのなら今のうちに一度、日本に帰国しておけとヘンリー(フーフト)やカミ(バルジニ)に説得されたんです(笑)。

『リラックスする時間は必要だし、今がその時なんだ。家族や日本で応援してくれる人に会ってこい』って」

──佐藤選手の日常を見ている2人が言うなら、間違いないですね。

「『ちょっと休んだ方が良い』とも言ってくれましたね。もうケガの方も良くなってきていたんですけど、リフレッシュして来いという言葉に従いました」

──日本でリフレッシュできますか。

「落ち着けますよね。家族や仲間に会えるので。そこは落ち着くのですが、これだけ練習しない期間があると気持ち悪いです(笑)。ただフロリダにいても練習はできなかったので、もっと練習したいという気持ちは強くなっていたと思うし。やはりリフレッシュできています」

──日本とフロリダ、コロナに対する空気感は違いますか。

「日本の方がしっかりしています」

──そうですか。随分と緩んで感染者数も増えていますが、もう褌を締め直すことは個人の意思では難しいと感じていますが……。

「フロリダでは外でマスクをしていないですし、特に緩いのか……。車移動だし、空間も広いので日本とはやはり違いますね」

──日本も閉塞感はありますが、帰国した佐藤選手がゆっくりと過ごせていられるなら幸いです。

「そうですね、TRIBEとニック(末永)さんにご挨拶に行き……少し体を動かして、1月の第2週にはフロリダに戻るので、そこからまた全力でできるようにと思っています」

──世界が変わった2020年が終わろうとしています(※取材は12月30日に行われた)。佐藤選手はそのなかでもパンデミック後に2試合を戦いましたが、本当に色々あった1年でした。

「そうですね、自分の30年の人生のなかでも最もタフな1年になったと思います。常に前を向いてやってくることはできたのですが、振り返ると色々なことがあった1年です。

パンデミック前の2月にニュージーランドで対戦相手が体重を落とせず試合がなくなり、パンデミックが起こったなかで6月に勝ち、8月は自分の帯状疱疹が原因で試合ができなくなりました。そして……11月に負けた。

そこも含めて今後、プラスにはできる。これは口にしてはいけないことかもしれないですが、コロナウィルス感染の影響を受けたから色々とあったのですが、僕としてはコロナのことを忘れられるほどの日々を送ってきました」

──あれだけ周囲に感染者があっても!!

「ルームメイトで罹患しなかったのは自分だけですからね。1人が感染したので、違うルームメイトと検査に行って。そうしたら、僕は陰性でしたけど、一緒に受けに行った人間は陽性で(笑)」

──結局、何度PCRを受けたのでしょうか。

「13回ですかね。UFCで9回ぐらい受けて、フロリダでは無償で検査できるので、あとは個人的に検査をして」

──日本で罹患しないといっているのと、桁が違うところで感染していない。もう人として強いとしか考えられないですね(笑)。

「回りが皆、なっていましたね(笑)。11月の試合ではセコンドに就く予定だったショーン・ソリアーノも陽性になり、ラスベガスに入れなくなっちゃいましたしね」

──その状況でもコロナを忘れるほど集中している時間があったというのは凄いです。

「良いか悪いか……は分からないですが、MMAに集中できていました。だからこそ、11月の試合に勝たないといけなかったです。契約最後の試合でしたし、勝つのと負けるのとでは自分の置かれた状況はまるで違いますからね。

勝てば確実に更新できたけど、負けるともう運任せではないですけど、神頼みのような状態ですし。やってしまいましたね」

──大量リリースをUFCも宣言していましたし。

「まあ60人のカットということは、1階級に5、6人で。でも2勝2敗というのは普通に切られてもおかしくない戦績ですしね……。周囲の方にも心配を掛けましたし、自分も緊張の日々を送ってきました」

──現状、UFCと契約更新はなったのでしょうか。

「正式にサインはしていないですけど、明るい方向ではあります」

──それは良かったです。リリースされた時のことも考えることはありましたか。

「ハイ。ただ米国には残るつもりでした。米国に入れるビザが持てるところで戦っていくか、ビザがなくても3カ月いて日本に戻って、また3カ月フロリダで練習する。そういう選手もサンフォードMMAにはいくらでもいますし。それでも良いと思っていました」

──米国で戦っていこうと?

「日本で戦うということは、全く考えていなかったです。最悪リリースされたら、自分のモチベーションを保つためにもBellatorという選択はありました」

──ベラトールも、UFCに戻るための活動において選択肢に入るのですね。ベラトールには業界2位のステイタスはあるかと思うのですが……。

「ステイタスははなから求めていないです(笑)。だからUFCに戻るための選択ですよね。もちろん強い選手が揃っていますが、勝ち残ることに集中しないといけないですけど」

──Titan FCやLFAというのは頭になかったですか。

「選択肢としては、なくはないです。LFAは欠場が出た時に一番声が掛かるところですしね」

──つまりは米国ではUFCへの筋道があるということに通じてきますね。

「日本にいると見えなくなりますからね。自分はパンクラスで戦っている時に、フロリダで練習をして米国に触れることができて良かったと思います。今から考えると、あの時点で目標設定が明確になっていたので。

本当に色々な国から選手が集まっていて。文化も常識も全然違う。でも、皆が覚悟を持ってきている。アダム・ボリッチもハンガリーの友人がカンパをしてフロリダに来た。国籍も人種も、考え方も違うけど、皆が同じ方向に向いています。

僕も最初にフロリダで練習した時に、ここを上回る環境は日本にはない──と思ったんです。それは設備とか、ジムの環境ではなくて練習している選手たちのモチベーションという部分で……」

<この項、続く>

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