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【UFN204】アルミカーニ戦へ、折れない心=マイク・グランディ「他で味わえない戦いがUFCにはある」

【写真】言葉も戦い方も実直なマイク・グランディ。UFCで戦う姿を見るのは嬉しい限りだ(C)MMAPLANET

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」でマイク・グランディがマクワン・アミルカーニと対戦する。

UFCで4戦目を迎えるグランディは、2017年1月に修斗に来日し当時のプロ修斗世界フェザー級チャンピオン斎藤裕をレスリングとスクランブルでリードし判定勝ちを収めている。

ノンタイトル戦で王者を破ったことで、ベルトへの挑戦が期待されたが、来日が途絶えACBやブラジルでの戦いを経てUFCとの契約を果たした。強烈無比なテイクダウンの能力の高さとハートのタフさが来日時から伝わっていたグランディにインタビューを試みた。


──母国でマクワン・アミルカーニ戦が迫ってきました(※取材は3月16日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「心身ともに充実しているよ。このキャンプではあらゆる犠牲を払って、集中してやってきたからね。トレーニングも充実していた。もう戦う準備はできているよ」

──英国……イングランドでは、もうほぼほぼコロナ感染の規制が取り払われたようですね。

「そうなんだ。もう、規制されることなく練習もできているし、外出もできる。以前のようだよ。もともと僕とアルミカーニは2020年3月のロンドン大会で戦う予定だったけど、パンデミックで中止になった。あれから2年、ようやく以前の状態に戻ったように感じる。だからこそ、ここ数日間で何か急激に変わることがないよう願っているよ(笑)」

──UFCファイターになったマイクにようやくインタビューがすることができ、以前から気になっていたことを直接聞く機会を得ることができました。

「何が聞きたかったんだい?」

──マイクは2017年1月に修斗に来日し、当時の修斗世界フェザー級王者である斎藤裕選手に勝利しました。当然のように再来日を果たし、王座に挑戦する機会が与えられると思っていたのですが、実現しなかったです。あの後、なぜ日本に来ることがなかったのでしょうか。

「日本で試合ができたことは、僕のキャリアのなかで本当に大きな意味があった。今、RIZINで活躍してベルトを巻いていたユタカ・サイトーに勝てたんだからね。あの後、英国で開催されたACBで勝利し、ブラジルのアスペラFCでタイトル戦を戦う機会を得た。結果、チャンピオンになり一度はパンクラスで戦うディールを結んだんだけど、ケガをして日本に行くことは叶わなくなった。そして、UFCとサインできたんだ。

ユタカ・サイトーに勝ってから日本に戻る機会がなかったのは、修斗から声が掛からなかったからだよ。僕はタイトルに挑戦したかったけど、オファーがなかった。でも日本で戦いたかったしパンクラスで試合をすることになったけど、さっきも言ったようにケガで行けなくなってしまったんだ」

──我々は日本で戦ったマイクが、UFCと契約できて嬉しかったです。

「UFCとサインできたことは、夢が現実になったような思いだったよ。夢に到達できた」

──これまで1勝2敗、実際に戦ってみてUFCのレベルをどのように受け止めていますか。

「UFCのレベルが、世界で一番高いのは承知の通りだと思う。世界のベストファイターが集まっているからね。イージーファイトなんて存在しない。他のプロモーションでは味わえない戦いがUFCには存在する。だから、ここで戦いたいと思ってきたんだ。UFCに与えられたベストファイター達と戦ってきたいからMMAを続けてきた。自分が少しでも世界のベストファイターの一員になるための、テストが続く。それがUFCだよ」

──そのなかでアルミカーニ戦、母国のファンの前でどのような試合をしたいと思っていますか。

「母国のファンの皆が楽しめる、エキサイティングな試合がしたい。ここ2戦は思ったような試合ができていない。デビュー戦でTKO勝ちした時のようなパフォーマンスを見せることができればと思う。それには相手をフィニッシュすることだよね。

アルミカーニはUFCで長い間戦ってきた経験豊かなファイターだ。ただし、そんなことは頭に入れず、常にプレッシャーを与えて戦いたい。彼はこれまで優れたファイター達と試合をしてきただろうけど、僕のように圧力にある相手はいなかったはずだ。圧力を掛け続けることで、アルミカーニは疲弊する。彼を疲れさせるよ」

──アルミカーニはバックコントロールをしているにも関わらず、わざわざ正対してギロチンやアナコンダを取りに行くような思いもしない動きをすることがあります。

「正面からのチョークが上手い選手だ。僕と似たチョークを使う。でも、僕は彼よりレスリングで上回っているだけでなく、スクランブルでも上だ。あの形になるのはアルミカーニの方だよ」

──マイクのプレッシャーの強さ、レスリングの強さは修斗で試合を見た日本のファンはいち早く分かっていました。と同時に、ケージ際で斎藤選手のボディへのヒザを受けながら、痛みやダメージを感じさせずにペースを譲らなかったことがとても印象に残っています。

「ユタカがボディにヒザを打つことは、しっかりと頭に入れて戦っていた。あのヒザで相手を疲弊させていたことをね。そして実際にヒザをボディに受けたけど、そこまで数を纏められたわけじゃなかったから、あれぐらいだと耐えることができた。

そりゃあ痛みはあったよ。でも、それを顔に出すわけにはいかない。どんな相手と戦っても諦めることはないし、心が折れるようじゃMMAを戦っていくことはできないからね。眠らされること、気を失うことはあるかもしれないけど、僕は絶対にギブアップはしない」

──まさにマイク・グランディの戦い方を表している言葉です。では最後に日本のファンに一言メッセージを頂けないでしょうか。

「修斗でユタカと戦った時、日本のファンが僕たちをリスペクトしてくれていることが伝わってきた。本当にありがたいと思った。あんな風にファイトとファイターを尊敬してくれるファンの前でまた戦いたいと思っている。サポート、ありがとう」

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

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【UFN204】計量終了 佐藤天は問題なく。英国の平良達郎=モカエフ、親愛なる隣人ピンプレットに要注目

【写真】平良の対戦相手にあることも十分に考えられるモカエフのUFC初陣、見逃せない (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、英国はロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」の計量が行われた。

メインでヘビー級のアレキサンダー・ヴォルコフ×トム・アスピナルが組まれた今大会、1年間準備してきたスクランブル発進でグンナー・ネルソンと対戦する佐藤天は、170ポンドで問題なく計量をクリアしている。

オンラ・ンサンをセコンドに帯同し、1年4カ月ぶりの計量台に立った佐藤は笑みを浮かべてガッツポーズ。余裕の笑みを浮かべるネルソンとフェイスオフを終えると、佐藤は一礼してステージを後にした。

日本では佐藤の再登場が一番の話題の今大会、メインに出場するアスピナルを含め、全12試合中10試合に英国勢の名前が見られる。そこにアイルランド人ファイターは含まれておらず、イングランド、ウェールズ、スコットランド勢だけでこの陣容、オクタゴンでの英国勢の充実ぶりが確認できる。


そんななか第1試合から注目のファイターがUFC初陣を迎える。それがムハメド・モカエフだ。プロアマ通して29勝0敗(※アマで23勝、プロで6勝のモカエフは12歳の時に英国に家族とともに移住した英国籍を持つダゲスタン人ファイターだ。

ダゲスタンではレスリング経験はなく空手をやっていたが、移り住んだヴィガンの街に空手道場がなく、レスリングを始める。と、そこはコーカサスの民の血がなせる業か、めきめきと頭角を現し、今ではパリ五輪を狙うほどになっている。

レスリングだけでなく、リバプールのチーム・カオボンでMMAを始め、レスリング、グラップリングと同時に活躍するとIMMAFでは2018年と2019年と世界大会を連覇した。2020年の世界大会がコロナパンデミックで中止となると、BRAVE CFでプロMMAデビューを果たしている。

当時からバーレーンのKHKジムに所属しており、BRAVE CFスーパーライト級王者で同ジムのヘッドコーチであるエルダル・エルダノフの指導の下、テイクダウンとスクランブル&バック奪取というMMAの軸を身につけつつ、モカエフは派手な打撃を組み込んでいる。

直近の試合は昨年9月で、Bellatorで2勝1敗のブライン・オドリスコールをRNCで下しているモカエフ。その際、既にコンテンダーシリーズからオファーを受けていたが「僕にコンテンダーシリーズは必要ない。直接UFCに行く」と宣言していたが、その通りとなった。

とはいえ、アマでいくら戦績を積もうが、そこは玉石混交、ロシア勢やカザフ勢は強豪でも、UFCとはまるでレベルの違う相手が殆どだ。6戦目のオクタゴン、まだ他の階級と比較すると層が薄いフライ級にあって──モカエフが、どのようなファイトをコディー・ダーデン相手に見せるか。

英国の平良達郎といっても過言でないスピード出世、その平良のUFC初登場まで40日となり、彼のライバルになり得るだけにモカエフのオクタゴン・デビュー戦は見逃せない。

またメインカードでは英国MMA界の親愛なる隣人──計量会場でもひと際大きな声援を受けたパディ・ピンプレットも見逃せない1人だ。

ホドリゴ・ヴァルガスと対戦するピンプレットはキャリア17勝3敗、ケージを背負っての跳びつき三角、50/50からの内ヒール、組みと合体したヒザやヒジ、さらに殴り合いのなかで思い切りパンチを被弾する弾けっぷりでCAGE WARRIORS時代から英国のファンを魅了し続けてきた。

ピンプレットがUFCでもこのスタイルを貫くのかと注目されていたが、昨年9月の初戦ではルイジ・ヴェンドラミニの連打でKOされてもおかしくない状況に追い込まれながら、右で逆転KO勝ちを収めている。

国内勢だけで2万人収容のO2アリーナのチケットが売り切れ、ネット上ではプラチナ化したチケットが、1800ポンド(約28万円)の高値をつけて売買されている。タイトル戦はない、北米のビッグネームが戦うわけでなく、それでもビジネス的にUFCを成り立たせることができる英国勢の勢いが確認できるイベントとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
3月20日(日・日本時間)
午前2時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN204計量結果

<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ: 253ポンド(114.75キロ)
トム・アスピナル: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーノルド・アレン: 146ポンド(66.22キロ)
ダン・フッカー: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
パディ・ピンプレット: 155ポンド(70.31キロ)
ロドリゴ・ヴァルガス: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 171ポンド(77.56キロ)
佐藤天: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
モリー・マッキャン: 125ポンド(56.7キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 155ポンド(70.31キロ)
イリャ・トプリア: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
マイク・グランディ: 145ポンド(65.77キロ)
マクワン・アミルカーニ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
シャミル・アブドゥラヒモフ: 258ポンド(117.02キロ)
セルゲイ・パブロヴィッチ: 254ポンド(115.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ニキータ・クリロフ: 205ポンド(92.99キロ)
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジャック・ショア: 136ポンド(61.69キロ)
チムール・ヴァリエフ: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
エリース・リード: 115ポンド(52.16キロ)
コリー・マッケナ: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 125ポンド(56.7キロ)
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)

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o UFC YouTube   グンナー・ネルソン 佐藤天

『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』佐藤天がグンナー・ネルソン戦の意気込みを語る



 『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』でグンナー・ネルソンと対戦する佐藤天のインタビュー動画です。続きを読む・・・
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グンナー・ネルソン「ブランクの影響は感じていない」「代打で佐藤天が名乗り出てくれて良かった」

3.19『UFC Fight Night 204』クラウディオ・シウバ負傷欠場により佐藤天がグンナー・ネルソンと対戦(2022年03月08日)

 こちらの続報。


 『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』で佐藤天と対戦するグンナー・ネルソンが以下のコメント。

「(2年半ぶりの試合だが)正直言ってそんなに長く離れていたような気がしていない。今、僕はここにいるし、それはみんなも同じことだ。思っていたより馴染んでいるよ」

「ロンドンで戦おうと思ったことは何度かあった。何度か“予定”はあったけど、(新型コロナウイルスの影響で)その度にキャンセルされていた。準備ができているのにキャンセルされたこともあった。ようやく試合にこぎつけたのはとても良かったし、もうハプニングが無いことを願うよ」

「対戦相手の変更は問題ない。クラウディオ・シウバの欠場を聞いた時は少し心配したが、とにかく僕は試合をしたかった。だから佐藤天が代わりに対戦すると聞いた時はとても嬉しかったよ」
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『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』の対戦カードを紹介

ダン・フッカーがフェザー級復帰、3.19 UFC ロンドン大会でアーノルド・アーレンと対戦(2022年01月25日)

ロシアのウクライナ侵攻による3.19 UFC ロンドン大会の対戦カード変更の可能性についてアレクサンダー・ヴォルコフのマネージャーとデイナ・ホワイトがコメント(2022年03月02日)

3.19『UFC Fight Night 204』クラウディオ・シウバ負傷欠場により佐藤天がグンナー・ネルソンと対戦(2022年03月08日)

 こちらの続報。3月19日にイングランド・ロンドンのThe O2アリーナで開催する『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』で未紹介だった対戦カードを紹介します。

 なお、ロシアのウクライナ侵攻によりアレクサンダー・ヴォルコフ、シャミル・アブドゥラヒモフ、セルゲイ・パブロビッチ、ティムール・ヴァリエフの4人のロシア人ファイターの出場が危ぶまれていましたが、予定通り出場するようです。


Twee Flyweight gevechten toegevoegd aan beoogde “UFC London” card op 19 maart(MMA DNA)

 モリー・マッカン vs. ルアナ・カロリーナの女子フライ級マッチが行われるとのこと。

 マッカンは昨年9月の『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でキム・ジヨンに判定勝ちして以来の試合。カロリーナは昨年10月の『UFC Fight Night 195: Ladd vs. Dumont』でルピタ・ゴディネスに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。


Mike Davis isn't facing Jai Herbert at UFC London because 'it just doesn't make sense to take the fight'(MMAJunkie)

 ジェイ・ハーバート vs. マイク・デイビスのライト級マッチが予定されていましたが、デイビスが欠場し代わりにイリア・トプリアがハーバートと対戦するとのこと。デイビスはロンドンで試合をした場合の課税の問題や、前回アブダビでメイソン・ジョーンズに判定勝ちしたものの体調が芳しくなかったことから欠場を決めたそうです。

 ハーバートは昨年10月の『UFC Fight Night 196: Costa vs. Vettori』でカーマ・ワーシーに1R TKO勝ちして以来の試合。トプリアは昨年7月の『UFC 264: Poirier vs. McGregor 3』でライアン・ホールに1R KO勝ちして以来の試合で戦績11勝0敗(UFC戦績3勝0敗)。1月の『UFC 270: Ngannou vs. Gane』でチャールズ・ジョーデインと対戦予定でしたが減量中の体調不良によるドクターストップで中止されていました。現在フェザー級ランキング15位。今回はショートノーティスということもありライト級ですが、本格的にライト級に転向するかもしれません。


UFC adds Makwan Amirkhani vs. Mike Grundy to March 19 lineup(MMAJunkie)

 マイク・グランディ vs. マクワン・アミルカーニのフェザー級マッチが行われるとのこと。

 グランディは昨年5月の『UFC 262: Oliveira vs. Chandler』でランド・ヴァンナータに判定負けして以来の試合で2連敗中。アミルカーニは昨年10月の『UFC 267: Blachowicz vs. Teixeira』でリローン・マーフィーに2R KO負けして以来の試合で3連敗中。

 両者は2020年3月のロンドン大会で対戦予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で大会中止となっていました。今回は2年越しの仕切り直しマッチとなります。


Paul Craig vs. Nikita Krylov set for UFC London card in March(MMAJunkie)

 ニキタ・クリロフ vs. ポール・クレイグのライトヘビー級マッチが行われるとのこと。

 クリロフは昨年2月の『UFC Fight Night 186: Rozenstruik vs. Gane』でマゴメド・アンカラエフに判定負けして以来の試合。現在ライトヘビー級ランキング9位。クレイグは昨年6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でジャマール・ヒルに1R TKO勝ちして以来の試合で3連勝中。昨年9月の『UFC Fight Night 191』でアレクサンダー・グスタフソンと対戦予定でしたがグスタフソンの負傷により中止されていました。現在ライトヘビー級ランキング11位。続きを読む・・・
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【UFN204】1年4カ月振りのオクタゴン=グンナー・ネルソン戦へ。佐藤天「準備してきたことに意味はない」

【写真】鋭い目つきのスクショの保存に失敗し、FBから本人の写真をお借りしました……(C)TAKASHI SATO

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」にグンナー・ネルソンと戦う佐藤天。

2020年11月のミゲール・バエザ戦以来、宙ぶらりんの状態が1年2カ月も続いたが、1月の契約更新から2カ月、ショートノーティスながらついにオクタゴンに戻ること決まった。ネルソン戦に向け、ロンドン入りをしている佐藤に話を訊いた。

冷静、言葉も淡々と話す裏で、佐藤のこの試合に賭ける気持はZOOMを通して確認できる体全体から感じられた。


──ロンドン入りは、今日ですか(※取材は英国時間の16日(水)に行われた)。

「昨日の朝ですね。もう1日以上、過ぎています。マイアミからロンドンまで直行便で、乗り換えとかなかったのでそれほど大変ではなかったです」

──飛行機に乗る際の陰性証明や、空港でCOVID19検査など、ロンドンでは?

「ワクチンの証明書があれば陰性証明書必要なくて飛行機も乗れますし、入国もできました。米国に帰国する時はPCRテストが必要みたいです。僕はブースター接種をしていなくて、去年の11月に1度接種しているだけですけど大丈夫でした」

──本当に色々と国で対策が違いますね。ショートノーティスで決まり、2度目のワクチン接種が必要となると、また調整に問題が出ていたでしょうし良かったですね。

「2度目を接種しろと言われれば、2週間前のオファーでも打ちました。打つしかないです。副反応とかより、試合の方が大切でした」

──……。そのオファー、どのような状況であったのでしょうか。

「4日の金曜日ですね、午後のコンディショニングの練習前……3時前ぐらいに連絡がありました。電話が来た時点で試合だな、と。以前からロンドン大会、次の週のオハイオ、4月16日のラスベガスになるんじゃないかと言われていて、ただロンドンは近づいてきて可能性は低いかもという状況でした。

それがロンドン大会の3、4週間前だったのでコーチと話して、そこから試合に向けてのスケジュールに切り替えようと。そういうなかで連絡が来たので、コンディション的にもメンタル的に問題なかったです。それは去年から変わりないですけど、まえもって言われて練習内容も変えていたので逆に良いタイミングだったと思います」

──そして相手はグンナー・ネルソンです。名前があって、未知数ではない。おおよそのイメージがある選手です。

「チャンスですね。即決で決めました。名前もあり、もちろん強いですけど、大きなチャレンジになります」

──ここまで蓄えてきたことをぜひともオクタゴンのなかで披露して欲しいです。

「これまでやってきたと常に言ってきましたけど、準備してきたことに意味はありません。試合で結果を出して、そこを見せることでやってきたことの意味が生まれると思っています。それだけです、本当に」

──この試合がなかった1年4カ月、佐藤選手自身でどこか最も成長したと感じていますか。

「技術面で成長したという実感はあります。ただし、それはさっきも言ったように試合で見せれば良いことです。同時に1年以上、少なくとも12カ月はファイトキャンプを過ごしてきたような日々でした。体調、精神面、体重、いつ決まるか分からない試合に向けて、そこを整えていくことはタフでした。ただ途中から麻痺してきたのか、その環境が普通になってきました。そういう風に思えるようになったメンタルが一番成長できた部分かもしれないです。

選手である以上、本来はこうあるべきだったんだって。それは僕だけでなく、UFCで戦っている選手はいつ声が掛かっても良いよう──チャンスが掴めるよう準備している。そういう選手が回りにいたので。以前は試合に向けて気持ちを創っていたのが、普段からそうなっている。言ってみると以前は非日常だったことが、日常になった。日常で試合前のマインドを創れるようになったことは振り返って見ると大きいです。

前から試合前にそれほど緊張したり、ナーバスになるタイプではなかったのですが、それ以上に精神的に落ち着いて過ごすことができています。一番の成長は、そこだと思います」

──佐藤選手の試合で気になっていたのが、相手の術中にはまった時に一瞬フリーズする。動きが固まることがありました。その間、隙をつかれるということが。

「そうなんですよ!! 指摘されていることは分かります。間が空いてしまう。動きが止まるのは、考えてしまっていたからなんです。頭で考えて、動きが止まる。100パーセント、体に染みついていない。意識しないで動けるようになる、そこまで落とし込むということはやってきました。

そのなかでも実は思考は続ける。そして動きは止めない。そこはやってきました。思考を続けて動き続けられるように」

──小便が漏れそうなときに『どうやってチャックを下ろそう』とか、考えないですもんね。そうしたら、出てしまう……。

「アハハハハ。でも、良い例えです。チャックを下ろすなんて、思考はあっても考えている暇はないんですよ。その一瞬の『あっ、どうしよう』という間が、遅れになる。だから15分間、思考は止めずに……もう九九のようなものですよね。すらすら出てくる。そういう思考で、正しい判断ができるように練習は積んできていました」

──決して、デキないから固まるわけじゃないんですよね。練習はできていても、一瞬の間ができる。それが試合、競技なんだろうなって。

「打撃で間があく、止まることがある選手もいます。皆、普段はデキているんです。技術的に知らないとか、そういうことでなく。イメージをしながら、そこを突き詰める。キツイところだからこそ、追及してきました。だから、試合でそういう風に動ければ──あとは、試合でということですね」

──ところで今は落ち着いているという風に話されていましたが、ZOOMが繋がった瞬間、佐藤選手の眼はやはりファイトウィークを伺わせる鋭さがありました。

「そうですか(笑)。マインドセットは簡単なんです。試合前ではありますから。その感覚もあります。イメージするのと実際は違うとは思いますけど、その違いを想定してやってきて。アハハハ、眼つきが違いますか」

──違いましたねぇ。そして、ある意味当然かと思いますし。これまで苦笑して状況を話す。契約が決まり、彼女と上手くいっているという笑顔の時と比較すると。

「アハハハハ、そう言ってもらえると嬉しいです。顔に出るタイプなので。戦う感じになっているんだなって確認できました」

──佐藤選手は常に高い意識を持つ周囲とやることで、違いが出てくると言われていました。それって自分、少し思う所があるのですが、目標値の高さで到達地点も違ってくる。そこがまずあり、そして練習環境によって日々の努力──そのベストを尽くした時の限界領域が上がって来るのではないかと。

「上を見ることは大切です。皆と同じじゃ勝てない。プラスαが大切で。それは他人との比較でなく、自分に負けないこと。『やっている』、『ベストを尽くす』というなかで、そのベストの領域が違ってくると、気が付いた時に……差が出てくるというのはあると思います。

自分はもっとやらないといけない……そう思ってフロリダに来ました。でも、その練習に慣れてくる時がくる。そこから1つ足す、また1つ足す。それをしていないとチームメイトから置いて行かれる。自分が一歩先に行っても、練習仲間を引き離すことができない。絶対に競り合う相手がいる。それが当たり前になっている。

そういう練習を頑張っているとか、自分で追い込んでいると思わないでできる環境が、自分たちの限界領域を引き上げてくれます。回りとは違う、自分はやっているという心境でいるのと違いがあると思うんです」

──あぁ断トツになると足は落ちるし、1人で走ると疲れます。そういうことですね。

「だからサンフォードというジムが自分は大好きです。皆がリスペクトしあえる。当たり前のレベルをどんどん上げていく。背伸びしないと届かなかったモノが、しなくても手に取れる。なら、また背伸びして上を取りに行く。そういう日々をサンフォードで送ってきました。

『頑張っている』と言われない環境が自分にとっては有難くて。だから、結果を残すだけ。チームメイト、コーチ、サポートしてくれる人達のためにも結果を出したい。この日々に意味を持たせるのは結果なんです。素晴らしい環境でやってこられたので、それには結果を残すしかない。何より、UFC──そういう世界で戦えることに感謝しています」

──押忍、ありがとうございました。では日本の応援するファンの皆さんに一言お願いします。

「勝ちます」

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【UFN204】佐藤天が1年4カ月ぶりのオクタゴン、英国ロンドンでグンナー・ネルソンへスクランブル発進!!

【写真】ついにこの時がきた。自己証明の一戦、この間に蓄えてきた力を余すことなくオクタゴンで出してほしい(C)Zuffa/UFC

「去年の初めからいつでも戦えるようにずっと準備してきました。必ず成長した姿を見せて勝ってきます!」

19日(土・現地時間)、英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFN204:UFN on ESPN+62「Volkov vs Aspinall」におけるグンナー・ネルソン戦が決まった佐藤天から上記のような連絡が入った。

2020年11月のミゲール・バエザ戦以来、事実上のフリーエージェントで次の試合が決まれば契約続行という宙ぶらりんの状態が1年2カ月も続いた。そしてPFL転身の意思をほぼ固めたラストミニッツでのUFCとの再契約となった佐藤がいよいよオクタゴンへ戻る。


今回の契約時もショートノーティス出場が前提だっただけに、「去年の初めから」という言葉通り、佐藤は常に試合ができる肉体と精神を保ってきた。実際、この試合の契約書が届いたのもフロリダ時間で4日(金)、15日前のオファーになる。

サンフォードMMAのチームメイトは試合が決まっていたり、ワクチン接種の問題で英国に同行できるメンバーも未定のまま、何も躊躇することなく彼は「イエス」と即答したという。

そんな佐藤の相手ネルソンは当初の予定でブラジルのクラウジオ・シウバと対戦予定だったが、負傷欠場とり代役出場の機会が巡ってきた。そのネルソン、2012年のUFC登場以来、ポイント空手とヘンゾ・グレイシーの黒帯である柔術を融合させたスタイルで、快進撃を見せたていた33歳だ。

つまりUFC在籍10年目を母国から最も近いUFC開催国である英国で迎えることになる。ネルソンは最後の試合が2019年9月、今回が複数契約でUFCの戻る最初の機会で佐藤以上のブランクがある。それ以前もレオン・エドワーズ、ジルベウト・ドリーニョに連敗を喫しており――トップどころとの対戦が続いたため――戦績も勝ったり負けたりが続いていた。

とはいえUFC戦績8勝5敗のネルソンだけに、契約が目的ではない勝つことが使命の佐藤にとって、彼との試合は飛躍の第一歩にしなければならないマッチアップだ。

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【UFC】佐藤天が3月19日のロンドン大会に緊急出場 グンナー・ネルソンと対戦

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63: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/03/08(火) 07:28:41.76 ID:M+pa5q9+0
佐藤天グンナー・ネルソンか


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3.19『UFC Fight Night 204』クラウディオ・シウバ負傷欠場により佐藤天がグンナー・ネルソンと対戦

グンナー・ネルソンが2年半ぶりに復帰、3.19 UFC ロンドン大会でクラウディオ・シウバと対戦(2022年01月25日)

 こちらの続報。

Claudio Silva injured, out of UFC London fight with Gunnar Nelson(MMAFighting)

 UFCが3月19日にイングランド・ロンドンで開催する『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』でグンナー・ネルソンと対戦予定だったクラウディオ・シウバが膝の負傷により欠場することをMMAFightingが確認したとのこと。


 その後代打で佐藤天がネルソンと対戦することをMMAFightingが確認したとのこと。

 佐藤は2020年11月の『UFC on ESPN 18: Smith vs. Clark』でミゲル・バエザに2R肩固めで敗れて以来1年4ヶ月ぶりの試合続きを読む・・・
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【UFC271】摩訶不思議。灰色龍白虎功夫の黒サッシュ=ロニー・ローレンス「ブロックはOK、空振りはNO」

【写真】キャリア7勝1敗、「ここを!!」ということではなく、全体像としてローレンスのMMAは一見の価値がある (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのトヨタ・センターで開催されるUFC 271「Adesanya vs Whittaker 2」で、ロニー・ローレンスがマナ・マルチネスと対戦する。

まだまだ日本では無名のバンタム級ファイターだが、若松佑弥がサンフォードMMAで練習を行った際、ローレンスとのスパーリングがABEMAで流れ、若松の動きを利して戦うスタイルが──一部で注目を集めていた。

あまり他では記憶にないスムーズなスクランブルから、打撃という流れをMMAでも実践しているローレンスに初インタビューすると、ストリートファイトを念頭に置いた、カンフーが彼の根底にあることが分かった。


──ロニー、土曜日の試合に向けて今の調子は如何ですか。

「良い感じだよ。体重を測りながら、食事もできている。それほどダイエットは厳しくなくて、食べたいモノは食べられるようにしているんだ」

──実はサンフォードMMAに若松佑弥選手が訪れた際、ロニーとのスパーが日本のABEMAで紹介されてから、インタビューができないか期待してきました。
ができることを非常に楽しみにしていたんです。

「ユーヤのことは大好きだよ。すぐにでもユーヤにフロリダに戻ってきてほしい。ユーヤとは本当に良い練習ができたんだ。僕が見てきた中で、彼は一番スピードがある。僕も速い、ユーヤも速い。だから最高の練習ができた。ユーヤは3月にアドリアーノ・モライシュに挑戦するよね。彼がベルトを手にすることを願っているよ」

──若松選手もその言葉を聞いて、喜ぶと思います。ところでチームメイトである佐藤天選手からは『ロニーはコントロールが上手いけど、パワーに頼っていない』という話を聞いていていました。

「タカシの言う通りだ。スタンドでも大振りは避けている。強振すると疲れるのも早いからね。そりゃ初回にKOできれば良いよ。でも、僕の頭は『そうならない時はどうするんだ』っていう方法に働くんだよ。

相手を殴るにはレンジを理解し、フェイントを駆使して頭を動かしたうえで、テイクダウンも頭に入れる必要がある。そうやってタイミングをはかりつつ、相手の体の全てを攻撃するようにしている。脚、ワキ腹、頭部とね。フットワークやフェイクを使って、攻撃をする。ブロックされることは構わないんだ。でも、空振りは避けたい」

──タイミングを計るリアクション・ファイターは見過ぎるというきらいがありますが、ロニーはアグレッシブですよね。そこが凄くユニークに感じます。

「僕の目指すところはアグレッシブなカウンターファイターなんだ。フットワークを使うけど、近距離でも戦う。だいたい、試合が長引けばより積極的になる。でも最初はスマートに距離を測って、カウンターを狙うよ」

──グラウンドやスクランブルでも、ロニーは相手の体重移動を利しているかのようなカウンターアタックが絶妙です。

「細心の注意を払って、ディティールを大切にしている。そのために忍耐強く戦っているよ。自分の能力を如何に試合で使えるか。ファイトIQだよ。多くの選手が試合中に、自分の声に耳を傾けていない。

時には体が『レッスルはしたくない』と言っているかもしれない。そういう時に他に戦う手段があるのか。そこを突き詰めるために毎日のトレーニングが必要なんだよ」

──いやぁ、素晴らしいです。それでいて動きが多いからロニーは、他にないスタイルだと感じるんです。

「僕は君が言ったようにリアクション・ファイターだよ。でも、同時にハイライトリール・ファイトも行っているんだ」

──動くけど無駄がなく、結果として非常に効果的な動きをしています。

「MMAってだいたいはボクシング、レスリング、柔術で成り立っていて、少し空手やトラディショナル・マーシャルアーツが見られる。僕は空手、テコンドー、ボクシング、ムエタイ、柔術、足関節、レスリング、柔道をやってきた。17歳で始めたカンフーも含め、全ての経験を生かして戦ってきたんだ」

──ロニーが稽古してきたカンフーとはどのようなモノなのでしょうか。

「チャイニーズキックボクシング……散打、ウィンチャン・カンフー(詠春拳)もやってきたけど、主にストリートでの護身術を習得した。ケージで戦うようになってもからも、僕の蹴りはカンフー時代に修得したモノを使っている。

ストリートファイトの戦いは、如何に身を守るかということに重点が置かれていた。目潰し、喉への攻撃、掌底攻撃、急所攻撃、全てが含まれていたよ。僕はグレードラゴン・ホワイトタイガー・カンフーのブラック・サッシュ(※サッシュとは中世の軍人の勲章のような、肩から腰に掛けて掛ける儀礼な場面で使う帯)なんだ。MMAでは使えない。でも、ストリートファイトの護身を習った経験は生きるよ」

──そんな話を聞くと、さらにマルチネス戦が楽しみでしょうがなくなってきました。ではマルチネスの印象を教えてください。

「前の試合はショートノーティスで、しかもコーチが亡くった直後という状況であまり参考にはならないんだけど、あまり動きの多い選手じゃないと思う。ジャブは多いけど、レスリングもそれほど仕掛けない。でも様子見を続けるというわけじゃないよね。僕のフットワークと、アングルで攻略できると思っている」

──スイッチヒッターですが、パワーがあるのは左かと思います。

「そこだよ。左が強いことは、注意しないといけない。いずれせによ打ち合いだろうが、裏のかき合いだろうが、どんな戦いになっても対応できないとMMAじゃない。多くの選手が1つや2つのスタイルを使って戦うけど、僕は多くのスタイルの練習をしてきたうえで、戦いの中でトラディショナル・マーシャルアーツ……カンフーの美点を見せたいと思う」

■視聴方法(予定)
1月23日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWライブ

■UFC271対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者] ロバート・ウィティカー(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
タイ・ツイバサ(豪州)

<ミドル級/5分3R>
ジャレッド・キャノニア(米国)
デレック・ブルンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
カイラー・フィリップス(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ボビー・グリーン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ロクサン・モダフェリ(米国)
ケイシー・オニール(英国)

<フライ級/5分3R>
アレックス・ペレス(米国)
マット・シュネル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ウィリアム・ナイト(米国)
マキシム・グリシン(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
マナ・マルチネス(米国)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
ヘナト・モイカノ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)
ファビオ・チェラント(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェイコブ・マルクーン(豪州)
AJ・ドブソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)
セルゲイ・モロゾフ(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
マイク・マザサ(ニュージーランド)

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