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【DEEP112】高野優樹戦で、4年2カ月振りの勝利を目指す北岡悟「頑張りだけ評価されるのは癪」

【写真】どれだけ体が戻り、それが試合で優位になるか (C)MMAPLANET

明日11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で北岡悟が高野優樹と戦う。

最後の勝利は2018年の大晦日。4年間、勝利から遠ざかり喫した敗北の数は、7。それでも北岡は戦い続け、戦い続ける努力を続け、対戦相手に恐怖を感じさせている。そんな北岡に計量直後に話を訊いた。


──前回の計量は取材できなかったのですが、前々回の計量後に「肌艶が良くて調子が良さそうだ」という話をさせてもらったのですが、今日は一見して目のくぼみ方とかその時とは違っていて。減量が厳しかったとかは?

「いえ、普通に水抜きしただけです。そりゃ、減量は楽じゃないですよ。でも、しっかりと落としてきた。ドライアウトしてきただけです。体重を落とすのが無理ということではなくて、良くも悪くもギリギリで落とした感じです(笑)」

──ハイパーダイエット&リカバリーを見直す選手も増え、また年齢を重ねると階級を上げる選手もいます。そのなかで北岡選手がライト級に拘るのは?

「でもウェルターじゃないですよ。僕の骨格はライト級がぴったりで。なんならもっと若い時にフェザー級にするという判断をしていればフェザー級でやれる体格です。下手をすると、MMAファイターを志した時点でバンタム級に設定していればバンタム級の体になっていただろうし、当時『UFCフライ級だ』っていう選択があればそうなっていたかもしれない。それぐらいの体だから、ウェルターではない」

──逆に若かりし頃のパンクラス時代には90キロぐらいありそうでした。

「いや、それはないですよ(笑)、過去最高で通常で87キロぐらいで。今が82キロとかで。特にライト級に拘っているわけでないし、普通にそういう動かし方をしているからです。普段、動きやすい体を79キロぐらいにしている時もあります。でも4年間も勝っていない人間の体重なんて、どうでも良くないですか」

──いや、確かに勝っていないです。ただし、北岡悟の話は聞いておきたい。そういう価値観の見出し方は良くないかもしれないですが。

「そうですね。北岡悟だから、ずっと組んでもらっているので。分かっています、それは。人がどう思っているか分からないけど、僕は過去がどうだったかとかで続けているわけじゃないし。過去の成功体験を求めることが無いと言ってしまうと、それは嘘で。でも、過去の栄光にすがって試合をしているわけじゃない。まぁ過去の栄光のおかげで試合ができている……俺に過去の栄光なんてあったのかって見方もありますけどね(笑)。

でも、そのおかげでこうやってやらせてもらっているのはありますよね。だから過去の自分にはありがとうと言いたい。でも、今は今で頑張っているし。その頑張っているのも、結果を残してから言わないといけないことなんで。

そういう過去があって、今も評価してもらっているから恐らくは、この大会で一番ファイトマネーを貰っていて、恐らく一番チケットを売っている。別に他の選手が頑張っていないなんて思っていないですよ。でも、そういうことなんじゃないかなって。こんな話、面白いですか(笑)」

──正直、北岡選手にインタビューをする時は覚悟が必要です。

「それ、話を聞いておいて言いますか(笑)」

──だから計量直後なんです。やはり試合の準備期間のピリピリしている時は、今のようにインタビューが成立しないこともままありましたし。

「なるほど。ただ続けている、頑張っているだけじゃ評価したくないですよね?」

──本当に極まれにそこを超越した戦いが見られます。勝っても、響くものがない勝利もあれば、負けても響く試合がある。それが2022年の2試合でした。

「上迫(博仁)戦は人によってはボロンチョに言われますが、自分のなかでは良い動きができていたと思っています。江藤(公洋)戦の内容は悪かったですか?」

──重ねて言いますが、格闘家は結果を残してナンボです。ただし、前回の試合は選手から『北岡選手の頑張りに感動した』という声が聞かれました。

「そうなんですね。でも、頑張りだけ評価されるのは癪なんですよね」

──そうだと思います。ただし、今回は佐伯さんも北岡選手の対戦相手選びに苦慮しているようにも感じました。

「……。……。……。それは僕に言われても……。……。……。僕が相手を選んだわけじゃないから。少なくとも僕は……試合をさせてもらって有難いなんていうのは違うけど、相手を選べる立場にないから。来た相手を受けただけです」

──前回の試合の動きを見れば、恐らくは79キロぐらいまで戻るであろう北岡選手の方が、肉体的に有利で。それはMMAを戦う上でも絶対に有利だと考えられます。

「逆に怖いですよね。だからこそ、怖いです」

──怖い?

「勝負はそういうモノだから。ハイ」

──では、前回の試合に続き何を見せたいですか……って、これも北岡選手には尋ねるべき問いではないですね。

「ハイ。僕には見せたいモノはないから。住村さんがコメントで言ったように、僕も勝ちたいだけだから。勝ちたいだけなら弱いヤツ選べよって話もあって」

──えっ?

「それ、ちょっと人に言われたんです。去年の2試合、強いヤツを選んでいるから。勝ちたいだけなら、弱いヤツ選べば勝てるだろって言われて。それは違うんですよね。強いヤツに勝ちたいんだから。だからこそ、明日の試合は怖いんですよ。何となく、分かりますよね?」

──ハイ。ただ、これは江藤選手と上迫選手に失礼かもしれないですが、あの試合で彼らは北岡選手が怖かったのかもしれないなと。

「あぁ、それは毎試合思います。これね、人のことだしこうやって持ち出すべきじゃないかもしれないけど、岩﨑達也さんが『ヴァンダレイ・シウバが怖がっていた』と言っていますよね」

──ハイ。まぁ、誰もそうは思わないかという話ですが……。

「それと同じなんです。要は覇気とか、なんかどういえば良いのか。当人にしか分からない」

──と同時に相手は怖いから、勝てるということもありますね。

「それ、自分でいうとナンだけど、怖い……怖がられるのは、やはり強味で。だから僕のことを買ってくれる人がいてくれる。そういう覇気、あると思うから。多分、僕の懸命さのようなモノが形になってぶつかるわけでしょ。まぁ、それが僕です」

──北岡選手は怖いですよ。そりゃあ、怖い。だって普段は良いヤツだから。良い人間だから、ケージの中で面と向かって戦うのは怖い。きっと北岡選手が良いヤツでなかったら、同じだけの覇気があっても怖くないはずです。

「うん……。ちょっと、それは……。だから、しっかりと見届けてください」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112計量結果

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹:57.05キロ
本田良介:57.05キロ

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
宇田悠斗:56.8キロ

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治:77.0キロ
鈴木槙吾:76.95キロ

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ:65.7キロ
五明宏人:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.7キロ
高野優樹:69.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
嶋田伊吹:77.4キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.4キロ
古林礼名:43.75キロ

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗:61.6キロ
力也:61.5キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.6キロ
KENTA:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
高柳京之介:57.5キロ
秋元強真:57.2キロ

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【DEEP112】計量終了 本田良介「コイツがメインで良かったなと」✖伊藤裕樹「早いものであと2回」

【写真】良い仕上がり具合のメインイベンター2人 (C)MMAPLANET

明日11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 112 Impactの計量が、雪化粧の東京の街が中野区の中野サンプラザ12階で行われた。

いよいよ準決勝を迎えるフライ級GP出場4選手も始め、全選手が計量を一発でクリアしている。

そのフライ級GP準決勝、そしてメインで戦う本田良介は「明日はこんな無名ですけど、RIZINとかいっぱい出ている選手を差し置いて抽選で運よくメインを張れたんですけど、結果で『コイツがメインで良かったな』と思ってもらえるようにやって、しっかり決勝に繋げたいです。伊藤裕樹選手、強いと言われているけどしっかりやっつけます」と抱負を語る。

対して伊藤は「早いもので準決勝、あと2回。最高の相手を用意してもらったんで、明日は潰されないようにしっかりぶちのめしたいと思うので」と応えた。

コメインで組まれたもう1つの準決に臨む宇田悠斗は「相手は福田選手ということで、強い相手と分かっている。皆知っていると思うんで。ホント、この1カ月、福田選手のことを考えて抜かりなく準備してきたんで。俺はもう決勝のことは考えていないんで。明日、殺るか殺られるか。俺は明日死ぬ気でいくんで。福田選手とならデキると思うんで、ぜひお願いします。胸貸してください」と下剋上宣言。

一方、福田は減量がこれまで上手くいったのか声が枯れることなく「ええと、いつも通り楽しみだけです」と言葉短めにコメントした。

ウェルター級と暫定フェザー級のタイトル戦を含めて、他の試合の出場選手のコメントは以下の通りだ。


鈴木槙吾
「明日、阿部選手に挑戦させていただきます。タイトルマッチがね、メインじゃなかったので。ちょっとどうかなと思っているんですけど。後から僕らの試合をメインにすれば良かったと言ってもらえるような試合ができればと思います」

阿部大治
「2年振りにDEEPに戻って来ました。明日はメイン級の試合
をやります」

五明宏人
「毎日、朝倉未来さんと練習してきました。明日は全局面で圧倒します。押忍」

神田コウヤ
「意気込みなどはENCOUNT様で取材頂いたので、そっち方見てください。明日はPPVもあります。今日までに購入で前売り券などで是非お求めやすい価格で勝ってください」

高野優樹
「今回ライト級で挑戦させていただくんですけど、体重どうこうというよりはもちろん勝つだけっていう形なので気にせず、逆にバンタムの時と比べてマイクの時にこんなに声が出るんだという感覚もあるんですけど、しっかり楽しんで試合をしてきたいと思います。前回、後楽園ホールでチャンスを頂いたんですけど、試合が中止になってしまって。今回、またこういう形でチャンスをいただけたので、とにかく勝つだけです。それだけを考えてきたので応援宜しくお願いします」

北岡悟
「頑張ります」

嶋田伊吹
「またトップどころを引きずり下ろすチャンスを貰えたんで。明日は全力で叩き潰します」

住村竜市朗
「ハイ。勝ちたい。明日は勝ちたい。以上です」

古林礼名
「明日は女子格のレジェンドのしなし選手との試合なんですけど、自分がやることは決まっていると思うので明日はそれをやるだけのつもりです。応援宜しくお願いしま~す」

しなしさとこ
「46歳の挑戦です。多分、最年長だと思います。3年振りなんですが、しっかり勝ちたいと思います。応援宜しくお願いしまぁす」

力也
「明日は格の違い見せます。押忍」

渡部修斗
「今までやってきたことを信じて、明日は全力で戦って勝ちます。押忍」

KENTA
「後楽園ホールで連続3回出させてもらって、とりあえず3連勝目指して頑張ります。少しずつレベルが上がっているんで。明日は一発目から盛り上げます」

山本有人
「今年一発目、明日はしっかりと勝ちたいと思います」

秋元強真
「明日はKOして勝ちます」

高柳京之介
「明日はオープニングなんですけど、しっかり勝って先輩のKENTAさんと高野さんに繋げられるように頑張りたいと思います」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112計量結果

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹:57.05キロ
本田良介:57.05キロ

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌:57.15キロ
宇田悠斗:56.8キロ

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治:77.0キロ
鈴木槙吾:76.95キロ

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ:65.7キロ
五明宏人:65.7キロ

<ライト級/5分3R>
北岡悟:70.7キロ
高野優樹:69.5キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.55キロ
嶋田伊吹:77.4キロ

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ:43.4キロ
古林礼名:43.75キロ

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗:61.6キロ
力也:61.5キロ

<バンタム級/5分2R>
山本有人:61.6キロ
KENTA:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
高柳京之介:57.5キロ
秋元強真:57.2キロ

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【DEEP112】古林礼名と対戦=しなしさとこ─02─「これからは最年長一本勝ち記録を目指したいです」

【写真】人生、常にピース──サインとはいかないから、良いのです(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP112で古林礼名と対戦する、しなしさとこインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

プロデビューから20年――変化した面もあれば、変わらないところもある。出産と育児でブランクをつくりながらも、しなしは戦い続けてきた。勝ち続けることに対する執着は無くなった、といっても負けることは絶対に嫌な46歳の現役ファイター。選手としてカドは取れていない。そんな彼女の新しい挑戦が、今回の古林戦から始まる。

<しなしさとこインタビューPart.01はコチラから>


――将来、息子さんが『MMAをやりたい』と言ったら、どうしますか。

「いやぁ、どうなんでしょうね(苦笑)。どんどん体は大きくなるでしょうし……。今はまだ170センチぐらいで」

――中学1年生で170センチは大きなほうだと思います(※13歳男子の平均身長は160センチ前後)。

「そうなんですか!? そうなれば息子の良いお手本になれるよう、私も頑張っていきたいですね。試合の結果だけではなく、一緒に暮らしているなかで試合に臨む過程を見てもらいたいです」

――母として試合に臨む気持ちは理解できました。一方で、いちファイターとしては今後戦い続ける先に何を見ているのでしょうか。

「何でしょうね? 最近は女子も選手が増えてきたけど、RIZINでも海外でも女子44キロって試合がないですよね。だから、そういうところは求めていないです。何だろう――幸せ、かな(笑)」

――意外な答えが返ってきました。しなし選手にとっての幸せとは……。

「心の在り方ですよね。年齢を重ねるにつれて、そう思うようになってきたんです。自分が好きなことをやっていると、気持ちが豊かになるし、穏やかにもなるから。最近は、そういう幸せを求めています」

――……その幸せが格闘技を続けていく先にしかない人生って、素敵なことだと思います。

「私はやりたいようにやらせてもらっているので、今も幸せだなって思います。どうですか? あんまり幸せじゃないですかね(苦笑)」

――人それぞれではないでしょうか。これまで多くのファイターを見てきて、戦うことで幸せを得た選手もいるし、そうではない選手もいたと思います。何より命に関わる怪我を負う可能性がある競技なので、MMAを続けることが良いのか良くないのかは第三者として言えません。ただ、しなし選手を見ていると……楽しそうです。

「アハハハ、楽しいですよ。もちろん練習はキツいです。でも何でも楽しまないと、もったいない気がします。この年齢で格闘技を続けられること自体が幸せだと思うし。特に、46歳で挑戦できること――もう吹っ切れましたよね。吹っ切れたので、今までよりも心が強いと思います」

――何に対して吹っ切れたのでしょうか。

「最初に言ったように、ずっと勝ち続けることばかり追求していました。負けたら終わり。でもそこにこだわり続けると自分が小さくなってしまう気がして。今はそんなこだわりを捨てることができて、私にとっては46歳の新しい挑戦なんですよね。ちなみに、毎年つくっている年賀状も楽しいんですよ」

――毎回新しいコスプレに挑戦している年賀状ですか。

「今年の年賀状も撮影した時点で『次は何をやろうかなぁ』って考えていますから。こうなったら年賀状も、できるだけ続けたい。毎年、お正月から皆さんに笑いを届けたいです」

――えっ、あの年賀状は笑いのためにやっていたのですか! てっきりコスプレの趣味があるのかと思っていました。

「そんなわけないじゃないですか(笑)。『皆さんが少しでも笑顔になってくれれば良いなぁ』という気持ちですよ」

――なるほど。話が逸れすぎてしまいましたが、試合のお話に戻ります(笑)。今回の対戦相手、古林選手の印象を教えてください。

「やりづらそうな相手ですよね。結構しつこく組んでくる選手で、しかもケージ際で振り回してくるじゃないですか。力も強そうで」

――にっせー戦では、しなし選手がケージに押し込みながら100パーセントの状態で組むことはできていませんでした。今回もケージレスリングで苦戦すると思いますか。

「前の試合(にっせー戦)は、前蹴りをもらって効いちゃっていたんですよ。それで力が入らなくて。でも負けるつもりはないし、勝ちに行かせていただきます。今回は2R、10分フルで戦うことになるかもしれないです。相手もサクッと極めさせてくれないでしょうし」

――勝つことへの執着はなくなったとしても、やはりフィニッシュへのこだわりは持ち続けているのでしょうか。

「もちろんです。いろんなパターンをイメージしていて、そのパターンにハマればフィニッシュできると思います。ただ、相手がいる試合ですからね。どうなるかは分からないですけど、必ず仕留めたいです。判定は考えていません。今までMMAの試合で、判定で勝とうなんて一度も思ったことがないですから」

――「勝ち続けることにこだわらない」としながら、そう仰っている表情が、やはりファイターなんだなと思います。

「そうですか(笑)。何て言うんでしょうね。スマックガールに出始めた頃(2001年12月にプロデビュー)って、できることが少なかったんです。極めるしか勝つ方法がなかった。そこから極めないと勝ちじゃないと思うようになりましたね。プラス今は、できることも増えていますから」

――判定勝ちよりもKO負けのほうが良いと思うタイプですか。

「いやいや、それはないです。負けたら、また気持ちが落ちちゃいますから。自分も情けないし、周りの人にも申し訳ないし……。だからKOに関わらず負けと、判定勝ちは同じぐらい悔しいかな。今どういう記録があるか知らないけど、これからは最年長一本勝ち記録を目指したいです」

■視聴方法(予定)
2月11日(土)
午後5時30分~サムライTV
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP112対戦カード

<フライ級GP準決勝/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
本田良介(日本)

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌(日本)
宇田悠斗(日本)

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
阿部大治(日本)
鈴木槙吾(日本)

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ(日本)
五明宏人(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
高野優樹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
嶋田伊吹(日本)

<女子ミクロ級/5分2R>
しなしさとこ(日本)
古林礼名(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡部修斗(日本)
力也(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
KENTA(日本)

<フライ級/5分2R>
高柳京之介(日本)
秋元強真(日本)

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Gladiator020 MIYU MMA MMAPLANET o 住村斉明里 住村竜市朗 修斗

【Gladiator020】アママッチは住村竜市朗の長女、斉明里がTD&グラウンドで攻め込みMIYUに判定勝ち

【写真】 親子鷹が増えてきたJ-MMA。住村竜市朗の長女、斉明里はキッズ修斗出身だ(C)MMAPLANET

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
Def.2-1
MIYU(日本)

父の住村竜市朗がセコンドにつく住村斉明里に対し、サウスポーのMIYUが左ミドルからパンチで攻め込む。組みついてきた住村を、MIYUが首相撲で抑え込んでいく。引き込んだ住村はフルガードへ。背中を着けて下がる住村を抑え込み続けるMIYUだったが、ここで住村が足を上げてきた。バックをうかがいつつ、右足をMIYUの肩をかけて三角絞めをセットアップする。

これを凌いだMIYUが立ち上がった。左ローを繰り出す住村が、距離を詰めてきたMIYUにダブルレッグで組みつき、ケージまでドライブする。しかしMIYUは左腕を差し上げてテイクダウンを防ぐ。住村は左足の小外刈りでMIYUに背中を着かせて初回を終えた。

最終回、前に出て来たMIYUに右ストレートを突き刺した住村。MIYUが組みついてくると、反対にテイクダウンを奪った。ケージ際でハーフガードのMIYUに対し、住村は左の前腕を押し付けつつパスを狙う。MIYUは左腕を差し上げて立ち上がった。スクランブルから相手の首を取る住村。その首を抜いて離れたMIYUが、左ミドルの打ち終わりに左ローを当てる。

住村はダブルレッグへ。MIYUがスプロールしながら立ち上がるも、住村が押し込んで尻もちを着かせた。MIYUは相手の上半身をホールドしながら、ボディにパンチを打ち込んでいった。

ラウンドごとではなく試合全体を通じての採点は、住村が2-1で制した。


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Gladiator020 K-MMA MMA MMAPLANET o Progress YouTube   キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 宮城友一 山田崇太郎 森戸新士 江木伸成 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】計量終了 新・新生グラジ=10代が4名、外国人選手は8人出場。全選手が一発クリア

【写真】ここには確実にハイパーリカバリー・ウォーが見られる (C)MMAPLANET

明日22日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR020の計量が、21日(土)に同市スモーカージムで行われた。

中川皓貴とチョ・ソンビンの間で行われるフェザー級王座決定戦、王者キ・ウォンビンに挑戦者グスタボ・ウーリッツァーが挑むライト級選手権試合。さらにProgress提供フォークスタイル・グラップリングのウェルター級王座決定戦=森戸新士×ジョセフ・チェンという3階級タイトルマッチに出場する6選手を始め、14試合に出場する28選手の全員が一度目の計量でパスをした。


笹晋久とバンタム級戦で対戦するフィリピンの19歳、ジョン・オリニドは月曜日の時点で71キロあった体重をしっかり落としきった。そのうえで膚艶の良さを見せスケールの上で、一声挙げた。

ここからどれだけ戻すことができるのか、明日のケージの中でのサイズ感が気になるオリニドだ。減量といえば韓国勢。長身チョ・ソンビンのガチガチボディを見ていると、どれだけリカバリーするのか――想像するのも恐ろしくなる絞り具合だった。そんなK-MMA勢に負けじと、久保健太と対戦する宮城友一も限界に挑戦するような乾燥警報発令ボディを披露した。

またキックで璃久と戦うイゴール・シルバは体重を落としても、握った拳の大きさが強い印象に残るフェイスオフに。

この他、アマチュア女子MMA戦でグラジエイター初陣を戦う住村竜市朗の愛娘セアリは、対戦相手のMIYUと共にクリアし明日のオープニングマッチを戦う。

プログレス提供試合ではコンバット柔術で江木伸也と対戦する竹本啓哉も一発クリア。

井上啓太と戦う山田崇太郎は道に迷い計量会場入りは遅れたが問題なくパスしている。

MMA、グラップリング、キック、コンバット柔術と4つのルールに国内在住と来日組を合わせて5ヵ国の外国人選手が出場し、7試合が国際戦。HEAT的な特徴を兼ね備え、さらに10代のファイターが4人のあすなろイベントでもある今大会――グラジエイターの2023年の戦いの幕が切って落とされる。

■視聴方法(予定)
1月22日(日)
午後2時20分~THE 1 TV YouTube

■ Gladiator020計量結果

<バンタム級/5分2R>
今村豊:60.95キロ
秋田良隆:60.8キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将:56.15キロ
陸虎:56.3キロ

<ウェルター級/5分2R>
藤田大:76.5キロ
スティーブン・ギレスピ:76.95キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴:65.7キロ
チョ・ソンビン:65.8キロ

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン:70.25キロ
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー:69.55キロ

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士:75.2キロ
ジョセフ・チェン:76.8キロ

<フライ級/5分3R>
宮城友一:56.5キロ
久保健太:56.45キロ

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久:69.9キロ
イゴール・シルバ:70.00キロ

<バンタム級/5分3R>
笹晋久:61.05キロ
ジョン・オリニド:61.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.85キロ
ガッツ天斗:60.75キロ

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助:99.5キロ
チョン・ホチョル:96.2キロ

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎:78.6キロ
井上啓太:78.6キロ

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉:61.6キロ
江木伸成:59.8キロ

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
セアリ:47.55キロ
MIYU:46.45キロ

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Gladiator020 MMA MMAPLANET o Progress YouTube キック キ・ウォンビン コンバット柔術 ジョセフ・チェン ジョン・オリニド チョ・ソンビン 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 宮城友一 山田崇太郎 森戸新士 江木伸成 濱岸正幸 竹本啓哉 笹晋久 藤田大

【Gladiator020】最後のカードはフォークスタイルグラップリングで二刀流=井上啓太が山田崇太郎に挑む

【写真】オープニングから見逃せないマッチアップが決まった (C)MMAPLANET

12日(木)、Gladiatorより22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020、全14試合の最後のカード発表があった。

フェザー級王座決定戦=中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦=森戸新士✖ジョセフ・チェン、ライト級選手権試合=王者キ・ウォンビン✖挑戦者グスタボ・ウーリッツァー、笹晋久✖ジョン・オリニドの国際戦、宮城友一✖久保健太の拳で語る漢マッチが組まれた同大会。最後のカード一枚もグラップリング戦=山田崇太郎✖井上啓太という注目カードが組みこまれた。


山田は昨年8月にFighting NEXUSにおけるPROGRESS提供試合=濱岸正幸戦(ストレートフットロックで一本勝ち)以来、2度目のフォークスタイル・グラップリング戦となる。

グラップリングとMMAの二刀流の山田に対して、井上も柔術とMMAの二刀流ファイターだ。青帯時代には全日本とアジアを制しアブダビプロで準優勝、全日本では茶帯も制している井上。この日のメインカードでキ・ウォンビンに挑戦するグスタボ・ウーリッツァーとの次期チャレンジャー決定戦で逆転KO負けを喫して以来、4カ月振りの復帰戦で井上は格上といっても過言でない山田と組み技マッチに挑むこととなった。

この試合は開場時間からプレリミスタートまでのオープニングマッチの第3試合として実施されるが、他のオープニング戦も元グラジ・バンタム級王者=竹本啓哉✖江木伸成のコンバット柔術、さらに女子アマMMAでは住村竜市朗の長女=住村斉明里がMIYUと戦うなど、バラエティに富んだラインナップとなっている。

グラップリングファンや地方在住ファイターに注目するマニア層にとっては、この3試合はメインカード級の顔合わせといえる。ライブ観戦、予定される配信ではオープニングから見逃せないグラジエイターの2023年第一弾となりそうだ。

■ Gladiator020対戦カード

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
陸虎(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
秋田良隆(日本)

<ウェルター級/5分2R>
藤田大(日本)
スティーブン・ギレスピ(英国)

<Gladiatorフェザー級王座決定戦/5分3R>
中川皓貴(日本)
チョ・ソンビン(韓国)

<Gladiatorライト級選手権試合/5分3R>
[王者]キ・ウォンビン(韓国)
[挑戦者]グスタボ・ウーリッツァー(ブラジル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座決定戦/5分3R>
森戸新士(日本)
ジョセフ・チェン(台湾)

<フライ級/5分3R>
宮城友一(日本)
久保健太(日本)

<バンタム級/5分3R>
笹晋久(日本)
ジョン・オリニド(フィリピン)

<キック・ウェルター級/3分3R>
璃久(日本)
イゴール・シルバ(ブラジル)

<バンタム級/5分2R>
溝口司(日本)
ガッツ天斗(日本)

<ヘビー級/5分2R>
大場慎之助(日本)
チョン・ホチョル(韓国)

<Progressフォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
山田崇太郎(日本)
井上啓太(日本)

<Progressコンバット柔術バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
江木伸成(日本)

<アマMMA女子アトム級/3分2R>
住村斉明里(日本)
MIYU(日本)

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ABEMA DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET o パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 宇田悠斗 本田良介 渡部修斗 牛久絢太郎 神田コウヤ 福田龍彌 野村駿太 阿部大治

【DEEP112】DEEPの年始は2月11日。フライ級GP準決勝大会で阿部✖鈴木、神田✖五明と2階級のタイトル戦

【写真】日本が強くなるために力があるモノ同士が潰し合い、勝者が全てを手にして次に進むことが不可欠。そういう意味でも楽しみな神田✖五明の暫定王座決定戦だ (C)MMAPLANET

20日(火)、DEEPより2023年の初戦となるDEEP112 IMPACTの対戦カードが発表された。2月11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される同大会では既報の通り福田龍彌、伊藤裕樹、本田良介、宇田悠斗が勝ち残っているDEEPフライ級GP準決勝が行われる。

この他、今回の発表ではウェルター級選手権試合=チャンピオン阿部大治✖チャレンジャー鈴木慎吾、フェザー級暫定王座決定戦=神田コウヤ✖五明宏人という2つのタイトル戦が明らかとなっている。


阿部は暫定王者から住村竜市朗のタイトル返上を受けて正規王者となり、その住村を仕切り直しの一戦でKOした鈴木の挑戦を受けて初防衛戦を戦うこととなった。

一方チャンピオン牛久絢太郎のDEEP不在を受けて暫定王座が争われるフェザー級は、タイトル挑戦歴のある神田と昨年5月のプロデビューから3連勝の五明がキャリア4戦目のマッチアップとなった。

全国高校総体35年連続出場、昨年8月の高校総体で女子が団体組手や個人戦を制し、総合成績優勝に輝くなど名門中の名門、御殿場西高校空手部出身の五明は、その高校時代から全国に名が響く空手家だった。

その後は帝京大学に大学し、2年後輩には同じくDEEPで活躍する野村駿太がいる。国内に留まらず日本代表としてアジア、世界を舞台に戦い──ALSOK時代には2019年の全日本空手道選手権男子組手で優勝、KARATEプレミアリーグ東京大会でも67キロ級を制したが、五輪は統合階級となるなり、WKF五輪ランキングで61キロ級の佐合尚人に遅れを取り出場を逃した後、MMAへ。

トライフォース赤坂に所属となり、昨年の全日本アマ修斗のライト級に出場。現在プロ修斗で2戦2勝2KOを宇藤彰貴に準決勝で敗れたが、プロライセンス取得推薦枠獲得者となった。その後、DEEPヒューチャーキング・トーナメントのフェザー級で優勝しプロに。上記にあるように4戦目でベルトに手を掛けることに。

野村によると空手時代の五明は卓越した距離感と防御能力に長けていたという。MMAでは積極的にケージに追い込み、連続の顔面直接殴打でインパクトの残る勝ち方をしてきた。とはいっても、神田と比較すると組み技歴、そしてMMA歴の差が歴然としている。

長いリーチで距離を取れるだけでなく、テイクダウンやボディロックに生かせる神田に対して、五明がここまで考慮する必要がなかった間合いの妙を見せることになるのか。あるいは神田が意地でMMAの奥深さを見せつけることになるのか。非常に興味深い、暫定王座決定戦だ。

なお今大会では、しなしさとこの3年2カ月振りのMMA復帰戦=古林礼名戦。パンクラス移籍が確実視されていた住村の意外なDEEP参戦=島田伊吹戦。DEEPバンタム級王座獲得を目指す渡部修斗✖力也戦などが決定しているが、他にもベテランビッグネームの参戦の話も伝わってくるなど──最近のDEEPらしい質と量が圧倒的な後楽園ホール大会になりそうだ。

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DEEP Gladiator019 Gladiator020 MMA MMAPLANET NavE o PFL Progress RIZIN Road to UFC UFC キック キ・ウォンビン ジェカ・サラギ ジョセフ・チェン チョ・ソンビン パンクラス ボクシング ライカ 中川皓貴 久保健太 井上啓太 住村竜市朗 修斗 吉村友菊 宮城友一 森戸新士 荻窪祐輔 藤田大

【Gladiator020】RTUからの仕切り直し。ライト級王者キ・ウォンビンが初防衛戦。宮城友一✖久保健太も!!

【写真】こ、これは……グラジがHEAT化したかのようなタイトル戦だ!! (C)MMAPLANET

15日(木)、Gladiatorより来年1月22日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator020の追加カードが発表されている。

既にGladiatorフェザー級王座決定戦として中川皓貴✖チョ・ソンビン、Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級王座戦として森戸新士とジョセフ・チェンの一戦が発表されている同大会。

元UFC&PFLファイターと、アジアの組み技界の超新星の来日というスマッシュヒットに続き、今回の発表ではライト級王者キ・ウォンビンの3年半ぶりの出場&同王座の初防衛戦をグスタボ・ウーリッツァー相手に行うことが明らかとなっている。


ウーリッツァーは9月のGladiator019で井上啓太を劣勢のなか、左フック一発で逆転KOし挑戦権を手にしていた。キャリア50戦越えのブラジル人ファイターを迎えるキ・ウォンビンは10月のROAD TO UFC準決勝でインドネシアのジェカ・サラギを相手にまさかのKO負けを喫し、最高峰で戦う夢と閉ざされた。

そんなキ・ウォンビンがキャリアのリスタートをグラジで切ることとなった。打たれ弱さは心配なチャンピオンだが、組みとリカバリーが凄まじいフィジカルでチャレンジャーを上回っており、どのようなパフォーマンスを見せるか楽しみだ。

またグラジでは今回のリリースでメインカードはタイトル戦以外もこれまでの2回戦から3回戦中心のラインナップに変更することを明記しており、その3回戦で宮城友一と久保健太のフライ級マッチを組むことも決まっている。

パンクラスからグラジでキャリアを再生し、修斗でも活躍する宮城に対し、久保はDEEPからグラジでレズレクションしRIZIN TRIGGERでも勝利を挙げたファイターだ。ともにストライカー、この一番の勝者がNavEが王者に君臨するフライ級戦線で頭一つ抜けることになるだろう。

再生、復活という意味ではパンクラスで活躍してきた荻窪祐輔がグラジに初参戦し、吉村友菊と相対する一番も組まれる。さらにシュートボクシング・スーパーウェルター級2位の璃久が、イゴール・シルバとケージキックで対戦する。

2回戦にも韓国のTeam MADからヘビー級の新鋭チョン・ホチョルが来日し、大場慎之助と戦うことも決定している。その2回戦では、ウェルター級でパラエストラ千葉の異端的な存在=藤田大が9月大会に続き、連続参戦。10月にはEXFIGHTのアママッチでも勝利し、8月にJBJJF全日本の茶帯無差別級を制している藤田はスコティッシュ=スティーブン・ギレスピとプロ2戦目を戦う。さらにはオープニングマッチで組まれたアマ女子MMAででは住村竜市朗の長女セアリが、MIYUと戦うことも公表されている。

なお今大会は午前11時からWARDOGも行われる二部構成、なにわのMMAが1月22日に2023年の活動を開始する──といっても過言でない力の入ったカードが揃ったグラジだ。

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『DEEP 109 IMPACT』試合結果


第10試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○伊藤裕樹(ネックスイチムエ/元THE OUTSIDER 50-55kg級王者)
×原 虎徹(CAVE/DEEPフューチャーキングトーナメント2019バンタム級優勝)
判定4-1 (田澤29-28/植松28-29/橋本29-28/柴田30-27/内田30-27)

第9試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)
×小川 徹(TRIBE TOKYO MMA/パンクラス・フライ級2位、元王者)
1R アームロック

第8試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
○本田良介(CAVE)
×越智晴雄(パラエストラ愛媛/元DEEPストロー級王者)
判定4-1 (植松29-28/橋本29-28/柴田28-29/田澤29-28/内田29-28)

第7試合 DEEPフライ級GP一回戦(5ジャッジ制) 5分3R
×渋谷カズキ(高本道場)
○ビョン・ジェウン(韓国/フリー)
1R 4’33” フロントチョーク

第6試合 フェザー級 5分3R
×今成正和(今成柔術/元DEEPフェザー級&バンタム級王者、元Cage Rageフェザー級王者)
○芦田崇宏(BRAVE/元DEEPフェザー級王者)
判定0-3 (福田28-29/柴田28-29/内田28-29)

第5試合 ウェルター級 5分3R
×住村竜市朗(TEAM ONE/元DEEP王者)
○鈴木槙吾(Mil gracias/元パンクラス王者)
1R TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第4試合 バンタム級 5分3R
○石司晃一(フリー)
×山本聖悟(チーム・クラウド)※フリーから所属変更
2R TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)

第3試合 メガトン級(無差別級) 5分2R
○誠悟(AACC)
×トーマス(米国/Y&K MMA ACADEMY)
1R 3’53” 袈裟固め

第2試合 ストロー級 5分2R
○林 豊(パラエストラ柏)
×中村真人(レンジャージム)
判定3-0 (福田19-17/植松19-17/柴田19-17)
※中村が計量1.8kgオーバーで減点2。林が勝った場合のみ公式記録とする。

第1試合 フェザー級 5分2R
○五明宏人(トライフォース赤坂)
×デオ・レバナ(コンゴ民主共和国/K-Clann)
1R 0’42” TKO (レフェリーストップ:左ストレートでダウン後)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
○KENTA(K-Clann)
×岩見 凌(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 0’58” 裸絞め

 8月21日に後楽園ホールで開催された『DEEP 109 IMPACT』の試合結果。今大会はフライ級グランプリ1回戦8試合のうち4試合が行われ、伊藤裕樹、安谷屋智弘、本田良介、ビョン・ジェウンが勝利し2回戦に進出。ワンマッチは芦田崇宏が今成正和に判定勝ち、鈴木槙吾が住村竜市朗に1R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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【DEEP109】元KOP小川徹がDEEPフライ級GP参戦「長南亮の弟子としてDEEP初戦は落とせない」

【写真】元フライ級KOP小川徹の参戦。誰と対戦しても楽しみななか、1回戦の相手に安谷屋智弘を選んだ(C)MMAPLANET

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP109では、DEEPフライ級GP1回戦として元KOPの小川徹が安谷屋智弘と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今回のDEEPフライ級GP最大のサプライズは、元フライ級KOP小川の参戦だった。長年TRIBEからのDEEP参戦がないなかでの、小川の出場。今年3月、猿飛流に敗れてパンクラスのベルトを失ってから抽選会場への登場までの経緯と、GPへの意気込みを訊いた。


――今日はよろしくお願いいたします。小川徹選手のDEEPフライ級GP参戦には驚かされました。

「えっ、本当ですか。そう言ってもらえると嬉しいです」

――まず今回の参戦経緯から教えていただけますか。

「今年の4月ぐらいに、DEEPの公式SNSで『トーナメントを開催します。出場選手を募集しています』といった内容の投稿がありまして。それを見た時に、面白そうだなと思いました。ただ、TRIBEからは7年ぐらいDEEP参戦がなかったじゃないですか。確か中西さんの試合(2016年8月、長谷川賢戦)が最後だったかな? それで、ここは踏み込んでいいところなのかどうか分からずに、スルーしていたんです(苦笑)。

そうしたら長南さん(長南亮TRIBE TOKYO M.M.A代表)から『DEEPフライ級GP、面白そうじゃない?』と言われて。僕も『面白そうなので出たいです』と答えたら、長南さんが調整してくださったんですよ。だから僕は出たいと思ったし、そんな僕の背中を長南さんが押してくださったという形です」

――ちょうどお二人の気持ちが合致したのですね。その前に小川選手から、DEEPフライ級GPに出たいというような素振りを見せていたのではないですか(笑)。

「アハハハ。3月の試合のあとは、すぐ練習を再開していて、試合ができる準備も進めていました。でもタイトルマッチで負けて、またパンクラスでリベンジするかどうか気持ちがフワフワしていたところはあったんです。自分としては、そんな素振りは見せていなかったつもりですが、やっぱり分かっていたのかもしれないですね(笑)」

――もちろん元パンクラス王者のDEEPフライ級GP参戦というのも驚きでしたが、もう一つは久々にTRIBE勢がDEEPに出場するというのも意外なところはありました。

「前田吉朗さんのジムオープンの日に、長南さんが佐伯(繁DEEP代表)とお話されたそうで。そこから長南さんが『DEEPにも誰か出られるチャンスがあれば……』ということを、チラっと仰っていたんですよ。そういった経緯もありました」

――小川選手がDEEPに参戦することになり、周囲の反応はいかがですか。

「TRIBEの会員さんは、喜んでくれる方が多いですね。TRIBEが出来た頃からの会員さんは、長南さんがDEEPのベルトを巻いている姿を知っていますから。特にラストマッチはDEEPで勝ってベルトを巻いていて」

――ダン・ホーンバックルを相手に、最後はアンデウソン・シウバをタップさせたフライング・ヒールフックまで見せて勝利した、あの伝説的なラストマッチですね。

「それですよ(笑)。皆さん、その長南さんが残したイメージがあると思うんですよね。だから長南亮の弟子としてDEEP初戦は落とせないですし、そのイメージを裏切らない盛り上がる試合をしたいです」

――なるほど。3月にパンクラスで猿飛流選手に敗れてベルトを失いました。そこでリベンジするかどうか気持ちがフワフワしていたというのは……。

「試合直後は、今までの敗戦では味わったことのない気持ちがありました。ポッカリと心に穴が開いてしまったというか。今後どうしようかと。引退するかどうかではなく……まずあの結果を想像していなかったんです。だから自分の気持ちの落としどころが分からなくて」

――それはベルトを失ったことに対して、ですか。それとも試合内容に関してでしょうか。

「ベルトを失ってしまったことです。試合内容についても、後悔している部分はあります。自分の中で出し切れなかったところがあって。特に4R目と5R目で守りに入ってしまい、自分のパフォーマンスを100パーセント出し切れなかった悔しさもありますね」

――パンクラスはラウンド終了時に採点を公開しています。猿飛流戦では4Rが終わった時点でイーブンになっており、5Rを取ったほうが勝つという状況でした。そこで5R目に自分の力を出し切れなかった要因は何だったのでしょうか。

「それが実は……1R、2R、3Rは自分が取っていると思ったんです。2Rは猿飛流選手についていることを認識できていなくて。それで4Rは、ダウンもあったから相手に取られている。そこで自分がベルトを守るために、KOされたり一本を取られなければいいという考えを持ってしまいました。判定でも5Rで10-8がつかなければ勝てる、と。そういう意識で5R目がスタートしました。それぐらい自分の中で冷静さを失っていたんですね」

――それは5R開始前に、セコンドから『5Rを取ったほうが勝ち』という指示はなかったのですか。

「採点だけでなく、長南さんをはじめチームからは的確なゲームプランとアドバイスがありました。ただ、そこで行くか行かないかの戦略は、自分で判断して5Rを戦わないといけません。結果として、そこは自分の判断ミスだったなと思います。

これが海外の試合だったら、アナウンスも全て日本語ではないし、もっと分かりづらい部分はありますよね。でも、そんななかでも状況を把握して、冷静に判断して戦わないといけない。前回の試合は場所が日本だったというだけで、どこでどう戦おうと冷静に戦わないといけないし、まだ自分に足りない部分があると感じました」

――結果、ベルトを失って開いた心の穴が埋まったのは、DEEPフライ級GP参戦が決まってからなのでしょうか。

「いえ、その前に練習も再開していましたし、気持ちは切り替わっていました。ただ引き続きパンクラスに出るのか、あるいは他のプロモーションも面白そうだな……っていう、自分の方向性は定まっていなかったです。だからGP参戦が決まるまで、まだ本腰は入っていなかったな、という感じですね」

――そこでDEEPフライ級GP参戦が決まり、出場メンバーを聞いた時の印象はいかがでしたか。

「出場メンバーは、抽選会の時に初めて知りました(笑)」

――えっ、会場に誰がいるかも分からずに抽選会場へ行ったのですか。しかもご自身の参戦がサプライズで。

「はい(笑)。抽選会場で他の選手を見た時、やっぱり面白そうだと思いました。トーナメントに出るかぎりは、誰が相手でも優勝したいです。でも強い選手に勝って優勝しないと、自分の地位も上がっていかないので。今回のフライ級GPは、この中で優勝したら面白いな、って思えるメンバーが集まっています」

――抽選会場で出場メンバーを見てから、1回戦では誰と対戦したいと思いましたか。

「正直、誰と対戦したいという気持ちはなかったです。でも初戦から知り合いと試合したくはないなぁ、と思っていました(苦笑)」

――知り合い、というと?

「村元友太郎選手と福田龍彌選手ですね。福田選手はTRIBEで一緒に練習したこともあるので。越智(晴雄)さんも以前、一緒にトレーニングしたこともありました」

――抽選では小川選手が安谷屋選手を相手に選び、最後に越智選手と本田良介選手の盟友対決が決定しました。

「……アレ、僕のせいですよね」

――アハハハ、誰を相手に選ぶかは選手側の権利ですし、決して小川選手のせいではないでしょう。

「アレは狙っていたでしょう、って記者の方に言われました(苦笑)。でも本当に狙ってはいなくて、安谷屋選手の隣が空いていたのを見た時に、チームメイトの秋葉尉頼のことが頭をよぎったんです。2016年に亡くなった秋葉にとって、最後の対戦相手が安谷屋選手でしたから」

<この項、続く

■視聴方法
8月21日(日)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送PPV

■ DEEP109対戦カード

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
原虎徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
安谷屋智弘(日本)
小川徹(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
本田良介(日本)
越智晴雄(日本)

<DEEPフライ級GP1回戦/5分3R>
渋谷カズキ(日本)
ビョン・ジェウン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
今成正和(日本)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
鈴木槙吾(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一 (日本)
山本聖悟(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
トーマス(米国)

<フェザー級/5分2R>
高野優樹(日本)
山本歩夢(日本)

<ストロー級/5分2R>
林豊(日本)
中村真人(日本)

<フェザー級/5分2R>
五明宏人(日本)
ゲオ・レバナ(コンゴ)

<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
岩見凌(日本)

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