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【FAW2024#01】格闘代理戦争で戦って─01─田嶋椋&松岡拓「覚悟を持って戦ってくれた」(田嶋椋)

【写真】松岡がプロで戦うようになった時、しばらくは必ず格闘代理戦争-MAX-出場という文字が添えられるに違いない(C)MMAPLANET

格闘代理戦争-THE MAX-4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー。代理戦争はケージのなかはガチ、外はエンタメというJ-MMA界にあって独特の空気感を持つ。そんな代理戦争に31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341で井村塁と対戦する田嶋椋が、一般公募の監督としてOota Dojoの同門=松岡拓と出演した。
Text by Manabu Takashima

結果──3月15日に都内某所で実施された一回戦で、松岡は中谷優我に敗れた。アマ修斗全日本3位、新人王Tでプロデビューが決まっている松岡にとって代理戦争で得た経験とは。そして試合を控える田嶋が見た代理戦争とは。


――3月15日、格闘代理戦争-THE MAX-に田嶋椋監督として一般公募枠から同門の松岡拓選手が出場し、残念ながら中谷優我選手に敗れました。田嶋選手としては、その2週間後に自らの試合があるなかでの収録や抽選会、セコンド業となりました。随分とドタバタだったかと。

田嶋 そうですね……。15日の試合の1週間前に公募選手のなかで予選があり、松岡君が勝ってくれて。なので、本決まりになったのが1週間前でした。ただ自分の試合に向けてということでは深く考えることはなかったです。こういうテレビの企画も面白れぇなと思っていたので(笑)。試合に向けては、特に何も影響ないです。

──なるほどです。ところで予選の体重は何キロだったのですか。2週連続の試合で減量がどれだけ必要なのかは、気になるところです。

田嶋 73キロでしたね。ただ対戦相手が変更になり、体重も変わったり……なかなか大変でした(笑)。

──私も今回の格闘代理戦争はフェザー級だと思っていたのですが、1回戦も69キロのキャッチウェイトでライト級に近かったですね。でも、これは予選があったことを考慮しての決定だったのかもしれないですね。

松岡 自分は全く無名なので、スケジュールも体重の変更も全て飲み込んで格闘代理戦争に出たいと思ったので、そこは気にしていなかったです。

──既存のプロモーションでの試合ではないですし。あくまでもリアリティTVショーで、既存のプロモーションでは得られない知名度を獲得できる。そういう割り切りがあったということですね。

田嶋 自分も松岡君と同じ考えでした。条件、体重が変わっても強いヤツが勝つので。松岡君が予選、本戦と覚悟を持って戦ってくれて良かったです。

──格闘技メディアという立場ですと、前日の計量や抽選会は普通のプロ格闘技興行と変わらない──目の前で起きていることを記事にする方法論と同じでした。逆に大会当日は試合と試合の間が長く、収録という空気で戸惑ったのも事実です。選手として、その辺りはどのように感じていましたか。

松岡 自分は今回のような舞台で戦ったことがなかったので、今回は格闘代理戦争の現場で強い選手や有名な選手に会えたことで自信にも繋がり、次の試合にも自信をもって戦えると思います。格闘技を続けていても、あれだけのカメラがあったりする場で戦えない人もたくさんいます。それだけでも、これからの格闘技生活に役立つと思います。

──たくさんの大人が真剣になって番組を創る。その場を体感したわけですしね。ところで対戦相手の中谷選手はDEEPや巌流島でプロの経験があるファイターでした。組み技に関して自力のある新鋭ですが、青木真也監督から「負け覚悟」という発言がありました。この言葉にプレッシャーを感じることはなかったですか。

松岡 あれは……ちょっとプレッシャーになりました(苦笑)。

田嶋 実際にあの青木選手の発言が切り取られて、世の中に発信されていくので──やっぱりうまいですよね。ネタとして、制作の方に提供してくれているわけですし。

──田嶋選手が中島太一選手と戦った際に、相手コーナーにいた青木真也監督からは、「知らない」と相手にされていない風な発言もありました。青木選手の標的になるのは、本当に恐怖ではないかと(笑)。

田嶋 そこも含めて、全てエンタメに徹されているのだと思いますし、気にすることはなかったです。ただ松岡君には青木監督のところの選手をぶっ殺して欲しいとは思いました(笑)。

──アハハハ。その両者の対戦ですが3分3Rという時間設定、ここも勝負の綾となった感があります。

松岡 自分は打撃が得意なので、打撃をしっかりと効かせる。組まれたら離れるというプランでしたが、上手くいかなかったです。

田嶋 自分も3分3Rは経験していなくて。3分3Rはやり切ろうと思うと、やり切れてしまう時間です。5分だと切ったり、離れたりする時間が出てくる。そこで消耗させることもできるじゃないですか。

──松岡選手の立場だとそうですよね。

田嶋 5分あれば、展開も変わってきます。3分はずっとしがみついていることができますけど。一度、山を創れば時間までいきやすいです。

──仕切り直しがゴングなので、試合中に立って五分に戻されるわけでなく、気持ちも持続しそうです。そして仕切り直し後も同じ戦法でいくことも、迷わないでいけるのかと。

田嶋 まず組んで1分が使われ、一度離れてもすぐに組み直される。そうしたら、もうラウンドが終わってしまいます。あの中谷選手の戦法も。つまり向うの作戦が生きる。そこをしっかりと考えて、良い作戦を立ててきていたのだと思います。

松岡 でも、椋さんだったら逃げることができています。自分だから、アレを続けられてしまって。自分の実力不足です。

──田嶋選手は、この企画に参加されて何が生きたと振り返ることができますか。

田嶋 自分の試合が近づくなかで、試合をするのは松岡君なのですが、俺もケージのなかに入って自分のパンクラスでの試合をイメージしたりして。故意的にも俺も緊張してみたり、今週の日曜日の試合の雰囲気を味わうことができたのは良かったです(※取材は26日に行われた)。

──では格闘代理戦争出場を経て、松岡選手は今後どのようにMMAファイターとしてのキャリアを構築していこうと考えていますか。

松岡 自分は修斗の新人王トーナメント出場が決まっています。そこでしっかりと優勝をして、そこから修斗のトップになって日本のトップファイターの一員になっていきたいです。

──格闘代理戦争、決勝大会などワンマッチ出場のチャンスもあるかと。

松岡 ハイ、オファーを頂けるなら格闘代理戦争の方にも出るつもりです。修斗の新人王戦の日程も決まっていないですし、また格闘代理戦争の大会に出たいです。

──格闘代理戦争に出たことで他の修斗新人王戦出場選手よりも、確実に名前と顔を覚えてもらえたと思います。松岡選手のことを認識したファンに今後に向けての意気込みの方をお願いします。

松岡 自分は強くなるために格闘技を始めました。格闘技をやっている人やファンに「あいつは弱い」と思われたくないので、しっかり椋さんのように相手をなぎ倒して強いと思われる選手になります。

──押忍。ありがとうございます。続いて田嶋選手、パンクラスの次戦に向けて話を引き続き聞かせてください。

田嶋 ハイ!!

<この項、続く>


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45 AB ABEMA DEEP Grachan MMA MMAPLANET o イゴール・タナベ キック ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ トミー矢野 パンクラス ミスター・ホンデ ユン・チャンミン 中村京一郎 中村倫也 中谷優我 井村塁 修斗 前田浩平 古瀬美月 向坂準之助 山本歩夢 岡見勇信 巌流島 平本蓮 平田樹 松岡拓 椿飛鳥 溝口司 田嶋椋 秋山成勲 諸石一砂 野瀬翔平 青木真也 鶴屋怜

【FAW2024#01】再開、格闘代理戦争─01─。経験の中村。打のホンデ、超絶組み技力=ナカガワ&トミー矢野

【写真】4年振りの格闘代理戦争。後列がコーチ勢、前列が出場選手たち(C)MMAPLANET

14日(木)、明日15日(金)に会場非公開で開催される格闘代理戦争 THE MAXの計量及びトーナメント組み合わせ抽選会が行われた。

格闘技界の人材発掘を目的とし、2017年にABEMAが開始したリアリティTVショー=格闘代理戦争。キックとMMAの両部門で計5シーズンが実施され、MMAでは平田樹、韓国のユン・チャンミンが優勝し、前田浩平、椿飛鳥、古瀬美月らを輩出してきた。

そんな格闘代理戦争が、現役ファイターをコーチにプロキャリア5戦目までの選手に参加資格があるという形で4年振りに行われることとなった。

準々決勝は69キロ契約で3分✖3R(裁定は10Pラウンドマスト)、ドローの場合はマスト判定で決着がつけられる。明日の準々決勝後は4月に準決勝、5月に決勝が実施されるという短期決戦かつハードなトーナメントとなるという話も伝わってくる。

既に番組内で青木真也&中谷優我、秋山成勲&ミスター・ホンデ、平本蓮&向坂準之助、岡見勇信+中村倫也&中村京一郎、クレベル・コイケ&ギレルメ・ナカガワ、イゴール・タナベ&トミー矢野というコーチ陣&出場選手が発表されていた。


そして本日実施午後2時に実施された計量時に鶴屋怜&諸石一砂、田嶋椋&松岡拓という残り2枠のコーチ&出場選手が発表された。

「名前のない選手が優勝すれば、名前が売れて優勝賞金がもらえるので今後に生かせるので凄く良い企画」と格闘代理戦争の印象を語った鶴屋は、21歳で最年少コーチ就任となる。今回の出場選手と比較しても、8人中5人が彼より年上で、秋山との年齢差は実に27歳だ。

また約2週間後にパンクラスで井村塁戦が控える田嶋は、一般公募から出演が決まり、「格闘技は実力だけでなく知名度も必要になってくる。ここで知名度を上げて大きな舞台で戦う」という明確な参戦理由を話した。

ここでからは出場選手の計量結果と戦績を比較し戦力分析を行ってみたい。

中谷優我:68.85キロ(TEAM青木真也)
プロMMA戦績1勝1敗(※DEEP)
巌流島ルール1勝
打〇
倒〇〇
寝〇〇〇

ミスター・ホンデ:68.35キロ(TEAM秋山也勲)
プロ&アマキック36戦24勝
WBKF世界スーパーフェザー級王者
Breakingdown 2戦2勝
打〇〇〇〇〇
倒???
寝???

向坂準之助:65.45キロ(TEAM平本蓮)
極真空手4年
打???
倒???
寝???

中村京一郎:68.6キロ(TEAM岡見勇信+中村倫也)
MMA戦績4勝1敗(※Poundstorm、EXFIGHT、GRACHAN)
打〇〇〇〇
倒〇〇〇
寝〇〇〇

ギレルメ・ナカガワ:68.9キロ(TEAMクレベル・コイケ)
2023年IBJJFアジア茶帯ライトフェザー級3位
アマMMA10戦10勝(※DEEP SPルール等)
打〇〇
倒〇〇〇〇〇
寝〇〇〇〇〇

トミー矢野:68.8キロ(TEAMイゴール・タナベ)
2023年IBJJFムンジアル茶帯フェザー級3位
2023年IBJJFアジア茶帯フェザー級3位
2023年マリアナス・オープン茶帯オープン優勝
2023年JBJJF全日本ノーギ茶帯フェザー級優勝
アマパンクラスSクラストーナメント・ライト級優勝
打???
倒???
寝〇〇〇〇〇
※紫帯時代に南日本柔術選手権フェザー級で野瀬翔平に4-2で勝利

諸石一砂:68.95キロ(TEAM鶴屋怜)
プロMMA 2戦2勝
打〇〇〇〇
倒〇〇
寝〇〇

松岡拓:68.5キロ(TEAM田嶋椋)
アマMMA 15戦10勝5敗
2023年アマ修斗全日本ライト級3位
打???
倒???
寝???

MMAとして一番経験があるは中村、プロで4勝1敗の戦績を残しPOUNDSTORMで両国国技館という大舞台で戦っている。中谷と諸石もDEEP、修斗でプロとして戦っている。後者は長崎総合科学大学附属高等学校時代にサッカー部で、あの国見高校を長年率いていた名称・小嶺忠敏監督の指導を受けており、パンチだけでなく蹴りの強さも定評がある。

ミスター・ホンデの打撃の強さ、ナカガワと矢野の組みの強さは絶対的だ。MMA、トータルで見れば未知数だが、ナカガワはDEEPのアマMMAでも勝利しており、ケージで戦った経験もある。対してBreakingdownで2勝を挙げているポンデと、アマパンクラス優勝経験がある矢野は得意分野以外の部分で、どれだけの修練度があるか。

3分✖3Rという試合タイムを考えると──ブレイクのタイミング等は不明だが、組み技に秀でたファイターは極めだけでなく、ゲームコントロールができるという優位性を持つ。

とはいえ矢野がテイクダウンゲームを仕掛ける姿が想像でないのも事実。近づく、下になるという柔術では苦もない距離設定をどのように克服しているのか──幼少期からMMA思考だったとも聞くトミー矢野は要注目だ。

同様に突き抜けた打撃力を誇り、見るからにフィジカルが強そうなホンデは最もデンジャラスなファイターといえるだろう。

対して未知なのは松岡拓と向坂準之助の両者だ。前者のアマ修斗全日本3位という実績は誰もが残せるものではないが、プロ5戦目まで参加可能なことを考えると心もとない。向坂に関しては、一般募集から一度は合格も負傷欠場となった山本歩夢、溝口司という両者と比較すると格闘家としての実績不足は明白だ。同時にトーナメント戦は、組み合わせという要素が大きく作用する。その抽選の模様は後編で。

<この項、続く>

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45 AB ARAMI MMA MMAPLANET NØRI o PANCRASE Pancrase341 RIZIN SARAMI YouTube   アキラ シュウジ・ヤマウチ パンクラス ライカ 中村K太郎 中田大貴 井村塁 大沢ケンジ 杉山しずか 松本光史 沙弥子 渡邉史佳 田嶋椋 端貴代 透暉鷹 重田ホノカ 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase341】追加カード会見第一部。天弥「全勝で松本選手にも勝つ」。田嶋椋「俺もできるぞ」

【写真】タイトルに直結する試合も発表された(C)MMAPLANET

8日(木)、東京都新宿区のサンエービルで3月31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE 341の追加カードの記者会見及びタイトル戦調印式が2部制で行われている。
Text by Manabu Takashima

3月最終週に実施されることとなった春の大箱大会は、既にアトム級クイーン・オブ・パンクラス決定戦として同王座決定トーナメント準決勝を勝ち抜いたSARAMI✖沙弥子戦を筆頭に7試合が明らかとなっていた。

今回の会見ではライト級KOPC=アキラ✖雑賀ヤン坊達也、フライ級QOPC=端貴代✖重田ホノカ、バンタム級=田嶋椋✖井村塁、フェザー級の国際戦=中田大貴✖シュウジ・ヤマウチ、ライト級では松本光史✖天弥、そして女子フライ級が2試合=杉山しずか✖ライカ& NØRI✖渡邉史佳の7試合が発表され、一部はタイトル戦以外の追加カード出場選手が揃い、二部は3つの選手権試合の調印式という段取りで会見は進んだ。

ライカの「今回、30周年記念に呼んでいただいてありがとうございます。思い切り全力で戦いたいと思います。お願いします」という意気込みでスタートした第一部の会見は以下のように順次、選手達が抱負を語った。

杉山しずか
「今年の初試合、パンクラスで初試合ということで良い試合、素晴らしい試合と言われるモノを皆さんに見せられるように頑張ります」

渡邉史佳

「1年振りの試合になるんですけども、記念大会に呼んでいただけて有難いと思っています」

NØRI

「30周年という記念大会に今回も出場させていただけて、光栄に嬉しく思っています。

今回、女子のカードがけっこうあるので、その中で自分の好きな戦いで一番良い試合をしたいと思います」

井村塁
「パンクラス30周年、出ることができて光栄です。地元立川でしっかりと勝って、年内中にベルトを獲りに行きます」

田嶋椋
「30周年記念大会に呼んでいただき、ありがとうございます。今年一発目の試合なんで、しっかりと暴れたいと思います」

中田大貴
「去年悔しい思いをして。毎年、ベルトが獲れそうな距離でポカしてしまって。

それが悔しくて。でも、今年はホントにしっかりと創りなおして絶対にベルトを獲りに行きたいと思います」

天弥
「ここで松本選手を倒して、年内にベルトを獲れたらなと思っています」

松本光史

「しっかりと仕上げて、良い試合をしたいと思います」

ここからはMMAPLANETの質問に対する、選手たちの返答をお届けしたい(※要約)。


──杉山選手、8日前に試合をする人が同じ家にいるとどのような空気になるのでしょうか。

杉山 配信を視てくださっている方に説明をすると、中村K太郎選手のことですね。RIZIN神戸大会に出るんですけど、私も応援に行きますし、試合の日というのは自分で整えるモノなので。とりあえず家の中は大変なことになると思いますが、むしろ同じ大会に出る方が大変かもしれないです。私の方は勝利を見届けるので、家の片づけをやってほしいと思います。

──先日某サイトのインタビューでチャンピオンの透暉鷹選手から「パンクラスのバンタム級で戦う相手がいないので、強い外国人選手と試合がしたい」という発言が聞かれました。この言葉、どのように受け止めていますか。

井村 自分、あと一歩のところでベルトに挑戦できなくて。
まぁ、負けて。言われてもしょうがないかなと。なんで勝ち続けて、かつ内容もそうなんですけど、しっかりと魅せて挑戦して勝つ。そういうことかなと思っています。

田嶋 実力がないと思われてしまうのは、自分が良くないので。

しっかりと試合で俺もできるぞというところを見せて挑戦したいです。

──中田選手、コリアンゾンビMMAとチーム・スタンガンで練習してきたことに関して、師匠の大沢ケンジさんが『韓国もやっていることはHEARTSと同じだ。圧を掛けてガンガン殴る。俺たちは間違っていない』と自信を深めていましたが、中田選手が掴んでくることはそこではないのではないかという気持ちもあります。韓国での練習で何を掴んできましたか。

中田 韓国はスパーリングが凄く多い環境でした。たくさん韓国の選手とスパーリングをしてきて、凄く良い経験になったと思います。でも技術的な面に関しては、日本でしっかりと考えながらやった方が、自分が強くなるには良いんじゃないかなと思いました。と同時に強い相手とスパーリングをするという点では韓国での練習は凄く実のある時間だったと思います。

──今回、シュウジ・ヤマウチ選手と戦ううえで韓国人選手のフィジカルを経験したことはどのような意味があると捉えていますか。

中田 そうですね、そういうフィジカルとメンタル。韓国の選手は前に出てくる選手が多かったので、そういったところで凄く良い練習になりました。

──松本選手、対戦相手がついに2勝1敗の若い選手を迎えることになりました。現状、2勝1敗の選手と戦うことをどのように思いますか。

松本 えぇと戦績はそうですけど、映像を視ると強い選手だと思います。ちゃんと取れれば、僕が上がることができる選手だと思います。

──その言葉を受けて、天弥選手。一言お願いします。

天弥 2勝1敗ですけど、その1敗は自分がグラウンドでヒザを蹴ってしまって……自分が悪いんですけど、特に負けたと思っていないので。

全勝で、このまま松本選手にも勝ちたいと思います。

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【Special】J-MMA2023─2024、透暉鷹─02─「UFCでベルトを巻く」「海外の元UFCファイターと戦いたい」

【写真】この大きなベルトを巻いたことが、どのように海外につながっていくのか(C)MATSUNAO KOKUBO & SHOJIRO KAMAIKE

J-MMA 2023-2024、第十一弾・透暉鷹インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

パンクラス2階級制覇を果たした河村泰博戦について振り返ってもらった前編に続き、後編は気になる今後について訊いた。UFCとの契約を目指す透暉鷹が希望するのは、海外での試合あるいは海外の強豪との対戦——何よりUFCへと直結するRoad to UFCやDWCS出場だった。

<透暉鷹インタビューPart.01はコチラから>


――国内MMAではフライ級とバンタム級の層が厚いと言われています。そのなかで、「バンタム級の自分は強い!」と思いましたか。

「いやいや、まだそれは言えないですよ(苦笑)」

――しかしバンタム級で戦っていける自信はついたかと。

「それはありますね」

――となると、気になるのは今後です。海外で戦うためにバンタム級転向を選択した透暉鷹選手が、今後パンクラスで防衛戦を続けるのか。あるいはすぐに海外を目指すのか。

「まず前回のインタビューでも言ったとおり、バンタム級初戦がタイトルマッチになるとは思っていなかったんですよ。そこでパンクラスさんが僕の実績を考慮してくれて、暫定王座決定戦になった。そして正規王者の中島太一選手がベルトを返上して、僕と河村選手の試合が正規王者決定戦になって」

――はい。

「じゃあ次はどうするかというと、一番良いのは、今年もRoad to UFCが開催されるなら出たいです。RTUで3回勝てばUFCと契約できる、という目標が明確じゃないですか。しかもトーナメントだからコンスタントに試合ができる。もちろん自分のことを客観的に見ると、まだUFCのランカーやトップ選手たちと比べたら足りないところは多いです。今から、さらに実力を付けていかないといけないですよね。

そんななかで、『PFLという選択肢もあるよ』と言ってくださる人もいました。ただ、PFLはフェザー級以上でバンタム級がない。バンタム級に転向することも含めて自分自身の状況を冷静に見つめると、RTUからチャレンジしていきたいと思いました」

――パンクラスのベルトを獲得した場合は、防衛戦も含めて何か新しい契約事項が発生するのでしょうか。

「契約というより、まだ今後についてパンクラスさんとは細かい話し合いをしていなくて。チャンピオンはベルトを獲得してから1年以内に防衛戦ができなければ、王座返上——という規約は変わらないです。他のところで試合をすることは、話し合い次第だとは思いますけど、RTUの場合はどうなるのか……」

――現フライ級KOPの鶴屋怜選手がRTU出場中で、昨年クリスマスイブに暫定王座が制定されました。その例からいうと、RTU出場については特に規制はないのでしょう。ただし、まだ開催されるかどうか、開催されたとしてもスタート時期も明確になっていません。もしRTU開催まで期間が空いた場合、どのような試合をやっていきたいですか。

「そうですよね……。正直、格闘家ってそんなに長く続けられるものでもない。そして自分が目指しているのは、世界の強い選手と戦うことです。だから、どんどん強い選手と対戦していきたいですね」

――次の試合がパンクラスKOPの防衛戦という選択肢はない、と。

「難しいところですよね。今のバンタム級ランキングを見渡しても、お客さんが面白いと思ってくれるカードが組めるかどうか。日本国内の興行であれば、プロモーターもそういう目線になるじゃないですか。

たとえばランキング3位の井村塁選手がベルトに挑戦したがっている。そういう話も聞きます。でも井村選手は河村選手に負けていて、その河村選手に勝っている僕に挑戦するのは違う――という感はあります」

――その点では昨年4月、中島選手に敗れている現ランキング1位の田嶋涼選手にも同じことが言えますよね。パンクラス内のことでいえば、もう少し次の挑戦者を決める戦いが必要かもしれません。

「いずれにしても春ぐらいには試合がしたいです。やっぱりコンスタントに出たいので、前回が12月だから次は4月か5月か。去年は手術とかあって試合には出られなかったじゃないですか。二十代で試合がやれるうちに、年2~3回はやりたいですね」

――今年もRTUが開催されるとしても、エントリーして出場できるかどうかは、過去の実績も関わってくると言われます。確実にRTU出場を勝ち取ることができるような対戦相手が必要になってくるでしょう。

「はい。それに僕の目標はRTUに出場することではないので。RTUで勝ってUFCと契約し、UFCのベルトを巻くことです。そのための試合がしたい。勝ち星をつけるための試合とか、そういうものは望んでいません。できれば海外の元UFCファイターと試合をしてみたいですね」

――UFCを目指すうえで、RTUができたことでアジア勢の出場が途絶えたDWCS……。いや、UFCは難しいです。ただし、RTUがなければコンテンダーシリーズも選択肢に含まれてきそうですね。

「RTUが開催されないのであれば、DWCSも考えます。今は日本人選手がUFCと契約するためには、RTUやDWCSにチャレンジするしかないかなと思っていて。もし出られるならDWCSにも出たいです」

――RTUは3回勝てばUFCと契約できるのに対し、DWCSは試合内容によっては契約できない場合もあります。ある意味、一発勝負のオーディションですよね。そのRTUとDWCSの性質の違いについては考えますか。

「いや、そういうことは考えないです。DWCSだとフィニッシュする試合を求められるかもしれない。でも僕は、普段の練習から『漬ける』というようなことはやっていないので。DWCSでも自分の実力を出して、その試合を見せることができればUFCと契約できる自信はあります」


本文とは関係ないが、タイトル奪取後のバック宙はヒザをついて失敗した透暉鷹


今もstArtで修得に励んでいる──のではなく、コーディネーション・トレの一環


ちなみに久米鷹介は全日本バック宙選手権シャバーニの部出場に向けて猛特訓中だ


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AB DEEP DJ.taiki MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Special アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ パンクラス 井村塁 修斗 南友之輔 原口伸 原口央 木村柊也 海外 田嶋椋 藤井伸樹

【Special】J-MMA2023─2024、原口央─02─「いろんな若いのがいて世代交代されないように必死」

【写真】この痺れる舞台へ、再び (C)MMAPLANET

J-MMA 2023-2024、第一弾・原口伸、後編。
Text by Manabu Takashima

2024年もRoad FCのトーナメントが出ることが確定という原口だが、その前に国内でも1試合を挟みたいという。そこで挙げられた各プロモーションのバンタム級ファイターの名前は原口が如何に自分の現在の位置を理解し、さらなる高みを目指そうとしているのかがしっかりと伝わってくる選手たちだった。

<原口央インタビューPart.01はコチラから>


――ところで原口選手って、SNSでファンに何言われると反応していますよね。結構、挑発的に。

「ハハハハ。楽しんでいます。僕、普通に言っちゃうんです。思ったことが、すぐに出てしまって(笑)。相手にすればするほど、回りも反応するので面白くて。武田(光司)がインスタLIVEをやっていて、そこに僕が入って。武田が僕を弄ると色んな奴が反応してきて。そいつら一人一人に返信します。『うるせぇ』とか『直接、言いに来い』とか」

――アハハハ。そんなことしてもしょうがないじゃないですか。

「めっちゃ、楽しんでいます(笑)」

――凄く意外な気がします。

「アンチとかも全く気にならないので」

――SNSのやりとりも、打ち合いもほどほどにお願いします(笑)。ところでトーナメント決勝直後、その後のキャリアップに関してはどのように考えていましたか。

「Road FCのトーナメントは、2024年もジョン(ムンホン)代表から直接『また出てほしい』と言ってもらえたので。僕自身、また出たい――負けた直後から来年のトーナメントに出たいと思っていました。本当に色々と経験ができました。日本とは全く違うので。僕もそうですし、(原口)伸も対戦相手が急遽代わったり、そういうことが当たり前にある。そういうときの適応能力が、海外でやっていくには必要になってくる。

伸なんて準決勝は相手が代わって、決勝は大会自体がなくなりましたからね(苦笑)。世界のトップでやるには、そういうことにも対応できないと。本当はなるべく公平な状況で、ここまで練習してきたことをぶつけ合いたい。そう思っています。あのアレックス・ヴォルカノフスキーもイスラム・マカチェフとの2度の対戦は、全然動きが違っていました。準備って大切です。

でもショートノーティスで試合を受けることも凄いですし、そういうことを当然だと思えないといけない。僕も中原(由貴)選手との試合で経験しているので。1週間前のオファーを受けて戦ったことで、準備の大切さは身に染みて分かりました。それを経験したことで分かって。やはり経験して良かったです」

――そのような覚悟で挑むRoad FCのトーナメントですが、63キロをバンタム級として、王座決定トーナメントをライト級とともに初夏から開くという情報も入ってきます。

「フェザー級の選手が下げてくる……世界各国から、強い選手が集まってきそうです。その来年のトーナメントで頑張らないといけない」

――開幕まで半年ほど時間が空くと、考えられます。

「なので、その前に一戦を国内で挟んでも良いかなと」

――それはどの大会で?

「どこでもオファーをくれれば……どこでも良いです。RIZINが九州・佐賀でLANDMARKを開くので――地元の鹿児島に近いし、出たいですね。九州だし、盛り上がるだろうなと。でも強い選手と戦いたいです。LANDMARKならケージで、僕の土俵だと思っているので。

まぁRIZINもそうだし、DEEP、修斗、パンクラス――どこでも良いので、強い選手とやりたいです……。そうですね、これ書いてもらって良いですか」

――ハイ、なんでも。

「修斗なら藤井伸樹選手、僕も藤井選手もスタミナがドロドロの試合ができるので、ゾンビ系のファイトがしたいです。あとDEEPならDJ.taiki選手」

――人選が渋くて、またしっかりと実力者を指名していますね。

「DJ選手に勝てれば、上の選手と戦って良いということだと思うんです。それとパンクラスなら田嶋椋選手か井村塁選手、やっぱり強い選手がいるんで。僕、ZSTで河村(泰博)選手に負けているから……何も言えないですけど(苦笑)」

――今の原口選手なら、今名前を挙げた各プロモーションの選手なら誰でも戦える権利があると思います。ところでBRAVEでは空手の南友之輔選手、日本拳法の木村柊也選手という勢いのある新人がデビューしました。

「南が同じ階級で、木村はフェザー級ですけどプロ練習にもいつも来ますし、一緒に練習をしています。打撃に関しては凄いです。打撃だけならメチャクチャやられます、ボッコボコに。まだプロ2戦と1戦なんですけど、学ぶことしかないですね。それに南、木村、伸以外にも強いのが集まってきています。コンバットサンボ全日本王者の熊崎夏暉とか、いろんな若いのがいて世代交代されないように必死です(苦笑)」

――気が早いですね(笑)。そんな原口選手ですが、2024年の飛躍に向け意気込みの方をお願いします。

「2024年もRoad FCのトーナメントに出るので、今度はしっかりと優勝します」


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IMMAF MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase340 YouTube チャンネル パンクラス ボクシング ムハンマド・サロハイディノフ ライカ 井村塁 伊藤盛一郎 住村竜市朗 佐藤生虎 川中孝浩 有川直毅 村山暁洋 松井斗輝 林源平 河村泰博 田嶋涼 笹晋久 美木航 藤田大 近藤有己 透暉鷹

【Pancrase340】横浜武道館大会の追加対戦カード発表。透暉鷹がバンタム級暫定王座戦へ

【写真】会見はYouTubeで中継(C)MMAPLANET

15日(水)、都内にて12月24日(日)に横浜武道館で開催されるPANCRASE340の追加対戦カード発表記者会見が行われた。
Text by Shojiro Kameike

会見は1部と2部に分かれ、パンクラスのYouTube公式チャンネルでも中継されている。今回の記者会見で発表されたのは次の7カードだ。

ウェルター級KOP選手権試合:林源平×住村竜市朗
バンタム級暫定王者決定戦:河村泰博×透暉鷹
フライ級暫定王座決定戦:伊藤盛一郎×有川直毅
フライ級:ムハンマド・サロハイディノフ×松井斗輝
バンタム級:田嶋涼×笹晋久
71.5キロ契約:近藤有己×美木航
ウェルター級:川中孝浩×佐藤生虎


バンタム級転向のために保持していたフェザー級のベルトを返上していた透暉鷹が、転向初戦で暫定ながらタイトルマッチに挑む。対戦相手は現NEXUS王者であり、今年9月に井村塁をギロチンで秒殺してランキング1位に昇ってきた河村だ。透暉鷹にとっては2階級制覇、河村にとっては2冠王者を目指す戦いとなる。

ウェルター級は今年6月に村山暁洋を判定で下し、新王者となった林源平に住村竜市朗が挑む。野球のヘルメットを被って会見に臨んだ住村は、ややスベり気味――しかしこれが、関西特有のスベり芸なのか。ともあれ、右主体のストライカーだった林は村山戦で鋭い左ジャブでアウトボクシングを展開。一方の住村も「塩漬け上等」と言いながら9月の藤田大戦は怒涛のパウンドアウトと、新しい一面を見せ続けている両者だけに、どのような展開になるか楽しみだ。

また、近藤有己が71.5キロ契約で、これが約7年ぶりのMMAを戦う美木航を迎え撃つことに。「2年ぐらい前から試合用の練習をしていた」という美木は、これがパンクラス初参戦となる。さらにIMMAF世界王者で、9月にパンクラスでプロデビューしたサロハイディノフと、プロデビューから6連勝中の松井斗輝が対戦することも決定している。

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase339 井村塁 矢澤諒

【Pancrase339】まさかの速攻勝負! 矢澤の連打でグラつきながらも井村がRNCで逆転勝利

【写真】殴る、組む、切る、殴る、倒す、絞める――ハードな70秒間だった(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
Def.1R1分10秒 by RNC
矢澤諒(日本)

開始早々、矢澤が突進して左フックを当てた。さらに矢澤が右を当てて井村の動きを止める。井村も連打を受けながら矢澤の足を掴むも、矢澤が足を抜いて連打を浴びせる。井村は前蹴りで矢澤を下がらせ、ダブルレッグでテイクダウン。バックマウントに移行し、RNCでタップを奪った。

井村は「来年、期待しておいてください」と語ってケージを下りた。


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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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AB DEEP ISAO MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase338 RIZIN Road to UFC RYO SASUKE UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス ボクシング ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 修斗 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 新居すぐる 松本光史 海外 瀧口脩生 矢澤諒 竹中大地 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 透暉鷹 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高木凌

【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」

【写真】ココを取れば──そんな一戦が巡ってきた(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールでPancrase338&339が開催される。そしてダブルヘッダー第一部のコメインで、名田英平が韓国MMA界の猛者キム・サンウォンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

いわゆる関西の地味強ファイター、取りこぼしがなければベルトを巻く位置にいてもおかしくない実力者は、アンダードッグ的な今回の国際戦を逆に大いになるチャンスと捉えていた。MMAPLANET初登場の名田にMMAを始めたきっかけなどを尋ね、そのコツコツMMAファイター人生のステッピングボードとなるファイトについて話してもらった。


――キム・サンウォン戦を約1カ月後に控えた名田選手です(※取材は10月9日に行われた)。名田選手とのマッチアップは彼をタイトル戦線に送り込むための一拍を置くファイトのような印象があります。

「あぁ、勿論です。そういう試合だと分かっています。それでも海外の選手をバンバン連れてきてくれた方が活気づきますし、日本人同士よりも海外の選手とやる方がファイターとして燃えます。オファーが来た瞬間、初めての国際戦だったのでテンションが上がりました」

──逆にチャンスだと。

「ハイ。Road to UFCで修斗のチャンピオンのSASUKE選手をしっかりと倒していますしね。しかも初回はSASUKE選手がゲームメイクしているなかで、2Rにワンツーで仕留める。凄く能力の高い選手ですね。当て勘も良くて、バックステップとかも見ても凄く良い選手で。きっと殺しに来てくれると思うので、どうなるか分からないですけど、やれる試合にはなるやろなと思います。踏み台にされるかもしれない試合ですけど、前回の試合に負けているのに僕を選んでくれて有難いです」

──フェザー級王座はISAO選手が返上、続いて透暉鷹選手もバンタム級に転向で返上。挑戦者決定トーナメントに関わっていた選手として、新居すぐる選手のフェザー級王座戴冠については、どのような想いでいますか。

「なんかこう面白いですよね。あの人、ずっと負け続けていたのに連勝して、RIZINでも結果を残して。練習環境を変えたのか、打撃も凄く良くなっていて。シンプルに強いです。前は極めの一発はあっても、打撃とかない選手やったのに亀井選手との試合を見て、フェザー級の選手は皆がビックリしたんじゃないですか」

──混沌としているフェザー級戦線で、名田選手ご自身では自分の位置をどのように捉えていますか。

「結果的にRYO選手に負けているし……あと2回ぐらい勝たないと挑戦は難しいと思っています」

──だからこそキム・サンウォン戦は印象として、勝てば大きいですね。

「韓国のトップ選手とやれるのは、僕のキャリアのなかで一番大きい肩書を持っている相手になります」

──では、先ほどから良い選手だと言われていたキム・サンウォンですが、改めて印象を教えてください。

「打たれ強いし、スタミナがあります。やられても圧を掛け続けることができる。粘り強いし、打たれ強い。パウンドも凄い強力で。そこも気を付けたいです」

──そのような相手に対して、どのような戦いを挑みたいでしょうか。

「今やっているレスリングもそうですし、打撃も良くなってきているので、そういうところを見せたいですね」

──今日はパラエストラ東大阪のプロ練習、竹中大地選手と瀧口脩生選手、健斗デリカット選手という実力がありながら、少し停滞気味のファイターたちとの力のこもったスパーリングが見られました。

「基本、このメンバーでやっていて。あとは林RISE選手、それと起一(ストラッサー)さんと月・金でやらせてもらっています」

──他の曜日の練習はどのようになっているのですか。

「火・木がカルペディウム芦屋で岩﨑(正寛)さんのところに行かせてもらって。ほんで水曜日は岸本(泰昭)のSISUでやらせてもらっています。あとは所属するコブラ会の夜のグラップリングクラスで、やってくる選手と練習して」

──つまり軸となるのは昼のプロ練習ということですね。

「そうですね。基本、昼に動かしてもらって。夜はコブラ会もそうだし、ボクシングジムとかで腕を磨くような練習をしています」

──そんな名田選手ですが、なぜMMAを始めコブラ会で練習するようになったのですか。

「MMAを始めたのは16歳ぐらいで、西成にあったチーム・クラッチという地下格、パワーゲートに出ているジムだったんです。友達が中三ぐらいの時からやっていて、僕は柔道をやっていたのですがMMAに凄く興味があったので、通うようになりました。その時からもうコブラ会でも練習していて。でも、じつはどっちのジムにも二カ所で練習していることは言い辛くて黙っていたんです」

──ハイ。

「でも試合に出る時にチーム・クラッチから出ることになって、まだ昔の慣わしがあった頃で二つの所属って無理だったんですよね。その試合で勝って──17歳の時だったんですけど、もっと強くなりたいと思ったのでコブラ会一本で練習するようになりました。もう12年とか前の話です」

──当時と比較すると、パンクラスのMMAもプロ練習もあり、交流もあって凄く変わりましたね。

「ハイ。組み技が凄く強くなりました。打撃は昔から強いジムはあったのですが、特に組み技……レスリングも身近になりました。岩崎さんが来てくれてから、凄く良い環境になっていますね」

──キャリア的にはDEEPからパンクラスで戦ってきましたが、久しく大阪大会が途絶えたパンクラスに拘っているのは?

「単に強いヤツが多いからです。高木凌選手とか、こないだはRIZINで負けてしまったけど、あの選手のストレートとか凄くヤバいです。イケメンやし、そういう選手に勝ちたいんです」

──そういうイケメンの選手を倒して(笑)、ベルトを目指すと。

「ベルトもそうやし、やっぱり今回のように海外の選手とやっていきたいですね。ここに勝っての話ですけど、海外勢にとってパンクラスの門番のようになって──いずれは海外でも試合がしたいです。ONEとか、アジア圏で」

──そこに向けて、絶好のアピールになるのが今回のキム・サンウォン戦かと思います。

「そうですね。しっかりと戦って、倒す──相手よりしんどいことをやって、しっかりと勝ちたいです」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

The post 【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」 first appeared on MMAPLANET.