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【RIZIN】RIZINウエハース’24発売決定!

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昨年末、RIZINファンの間で話題沸騰したRIZINウエハース。「どこを探しても売っていない」「どこに売ってるの?」という悲痛な声がSNSで飛び交っていた頃が懐かしい。私もカードコーナーや食玩コーナーを覗くクセがつきましたもん。

そんな、はぐれメタルばりに希少価値の高かったRIZINウエハースの第二弾「RIZINウエハース’24」の発売が発表されました。ウエハースに同封されるRIZINカードのラインナップは次の通りです。

朝倉未来(SR)
芦澤竜誠
安保瑠輝也
伊澤星花(R)
伊藤裕樹
井上直樹
上田幹雄
宇佐美正パトリック
扇久保博正
太田忍
キム・スーチョル
久保優太
くるみ(R)
クレベル・コイケ
皇治
斎藤裕(R)
榊原信行(R)
篠塚辰樹
神龍誠
ジョニー・ケース
鈴木千裕(R)
鈴木博昭
萩原京平(R)
平本蓮(SR)
ヒロヤ
フアン・アーチュレッタ
“ブラックパンサー”ベイノア
ホベルト・サトシ・ソウザ(R)
堀江圭功
摩嶋一整
矢地祐介
YA-MAN
ルイス・グスタボ
RENA
シークレット1
シークレット2

SRの2種、Rの7種は選手のサインをデザインにあしらった光り輝くホロカードだそうです。今回もRIZINのレギュラーメンバーに加えて、くるみに榊原CEOという遊びの要素を残してちょうどいい塩梅。いぶし銀好きな私としては金原正徳、佐藤将光辺りがほしかったのですが、これは次回に期待しますか。
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そしてUFC参戦が確定している朝倉海の名前がないのはもちろん、現役のRIZINフライ級チャンピオン堀口恭司の名前がないのもちょっと寂しい。これも旅立ちの前触れか。。。何はともあれ発売は12月。もうあの無い無い尽くしを味わいたくない方は予約マストでお願いします。
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45 GLORY GLORY93 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship YouTube キック ペットパノムルン・キャットムーカオ 久保優太 原口健飛 武尊 海人 海外 野杁正明

【GLORY93】宿敵ペットパノムルンと3度目の対戦、原口健飛「GLORY王者になって歴史に名を残す」

【写真】部屋に飾られてる「獲」は、原口が今年の書初めで書いたものだ(C)MMAPLANET

7月20日(土・現地時間)、オランダはロッテルダムのトップスポーツセントラムで開催されるGLORY93にて、原口健飛がペットパノムルン・キャットムーカオが保持するGLORYフェザー級(65kg)タイトルに挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

原口とペットパノムルンは2021年11月と2022年8月にRISEのリングで対戦し、いずれもペットパノムルンが勝利している。2度目の対戦以降、原口はRISEのリングでGLORYのファイターたちを次々と撃破し、2023年12月のRISE両国大会ではGLORYフェザー級1位(当時)のエイブラハム・ヴィダレスにKO勝ちし、ペットパノムルンとの3度目の対戦=GLORY王座への挑戦につなげた。

ペットパノムルン超え、そして日本人初のGLORY王座獲得に向けて、オランダ入りする直前の原口に話を訊いた。(取材日は7月9日)


――ペットパノムルンとの3度目の対戦、GLORYフェザー級タイトルマッチが決まりました。試合としては昨年12月のエイブラハム・ヴィダレス戦以来となりましたが、次はペットパノムルンと戦いたいと想いが強かったのですか。

「そうですね。ヴィダレスのときも、これに勝ったらペッチ(ペットパノムルン)とやれると言われてヴィダレスに決まったので、そこ(ペットパノムルンとの対戦)しか見てなかったですね。だからオファーが来た時も、ようやく来たかという感じでした」

――ではヴィダレス戦以降はペットパノムルン戦に集中していたわけですね。

「はじめは4月にやるかもということやったんで、ずっとペッチ対策をやっていたし、それを変えるという考えはなかったです。どれだけ試合間隔が空いても次はペッチとやりたいとRISEサイドにも伝えていたし、自分自身もそのつもりで2年間やってきたんで」

――ヴィダレス戦以降はペットパノムルンに勝つためだけに時間を過ごしていた、と。

「はい。ペッチと再戦(2022年8月)に負けてからジェレミー(・モンテーリョ)、アンバー(・ボイナザロフ)、(セルゲイ・)アダムチャックに勝って、ランキング1位のヴィダレスがラスボスやと思っていたんで。ヴィダレスに勝てば、みんな僕が挑戦することに納得するだろうと思ったし、しかもペッチが判定までいったヴィダレスにKO勝ちできたので、これ以上(ペットパノムルン以外に)やる相手はいないやろうっていう気持ちもありました」

――ペットパノムルンは過去に2度対戦して2度敗れている相手ですが、原口選手にとってはどんな存在ですか。

「2回負けているというのももちろんあるんですけど、1戦目(2021年11月)は選手生命が終わるぐらいにコテンパンにされたんですよ。それがすごい悔しかったし、情けないという感じで。2戦目は1戦目に比べて上手く戦えたんですけど、勝つことを意識しすぎて、本来の自分を出せなかったんですよね」

――ペットパノムルンを倒すというよりも判定でもいいから勝つという考えだったのですか。

「そうですね。(2戦目は)ルールをしっかり利用して、ペッチに勝つためだけに動いたんですよ、本能を捨てて。それが結果的に勝ちに行きすぎたというか、倒す気もないし、とにかく攻撃を当てるだけみたいな。そこまで自分を殺してやったのに結果を出せなくて、1戦目・2戦目どちらも後悔しか残らなかったです。だから諦めるにも諦めなきれない気持ちがあって。今回はオランダまで乗り込むことになって、全身全霊をかけて戦って、勝つか負けるか分からへんけど、絶対に後悔は残したくないという気持ちがあります。勝ちたいも気持ちももちろんあるけど、自分自身へのリベンジもあるし、ペッチに対してはそういう感情もありますね」

――例えば最初の対戦のときは「どうやったらこの相手に勝てるんだろう?」という気持ちになっていたのですか。

「ほんまそうでしね。あの時は正直やる前から負けていたんですよね。なんか戦う前からちょっと勝たれへんわと思っちゃって。ペッチはほんまに強い選手やし、GLORYの現役チャンピオンやしっていう。画面越し映像の強さに負けてしまって、とにかく倒されないようにしようという頭で戦ったんですよ。極端な話、勝つのは無理やから、倒されんように戦おうみたいな」

――あの時はそこまで追い込まれていたんですね。それだけペッチにはインパクトがあったのですか。

「僕も外国人とやったことはあるけど、日本在住の外国人というレベルやったんです。それがいきなりGLORYの現役チャンピオンと戦うことになって、自分自身、世界最強と戦いたかったところもあるけど、いざそういう相手が目の前にいるとめちゃくちゃオーラがあるし、なんかもう……なんなんやろ、こいつみたいな。これホンマ戦われへんわっていう思いになっていました」

――そういった試合だったからこそ、2022年8月のリマッチでは、悪い意味で勝ちに徹してしまったのでしょうか。

「まさにそれですね。どうせ倒されへんし、効かされへんから、とにかく自分が攻撃を当てるところだけをレフェリーに見せて、うまいこと(ポイントを)取ってくれんかなっていう感じで戦ったんですよね。それで延長まで行ってよかったんですけど、延長も本戦と同じ気持ちで戦ったから、やっぱり最後は押し切れなかったですね」

――試合後にはレフェリングやジャッジに対して批判的コメントを残していましたが、あの時は感情的に言葉が出てしまったのでしょうか。

「あの時はあの試合にかけて必死でやってたし、6月に『THE MATCH 2022』でヒデさん(山崎秀晃)と戦って、ヒデさんの思いも背負ったつもりで戦ったんですよ。僕はヒデさんに勝てたおかげで自信がついたし、ヒデさんに勝ったからこそ、RISEから『ペッチと再戦いけるか?』と言われて『今ならペッチいけます』と答えて、再戦を組んでもらったんですね。自分としてはゴールデンフィストを宿して、RISEを背負って戦ったつもりだったんですけど、レフェリーに判定を委ねる試合をしてしまって、そのレフェリーに裏切られたという気持ちにもなって。

だからあの時は思っていたことも言ったし、ホンマは思ってないようなことも言ってしまって……すごく失礼な言い方してしまったと思うし、今となっては申し訳ないことをしたという気持ちもあります。でも今はそれが自分の弱かった部分だということも認めているし、そんな自分へのリベンジを込めてもう一度ペッチとやりたいという想いがあります」

――2度目のペットパノムルン戦以降、原口選手の相手を一撃で仕留めるスタイル・戦い方が、より洗練されて磨かれた印象があります。あの試合を経て自分の技術レベルが上がったと感じていますか。

「僕は気持ちで戦い方が変わると思っていて、もともと自分は倒せる威力もスピードもテクニックもあって、倒しに行くかどうかは自分で決めて動けるタイプなんですね。それで2度目のペッチ戦ははじめから『倒すのは無理』『倒せないから倒しに行かない』と思って、ああいう試合をしちゃいました。だからあれ以降、そういう気持ちを捨てて、勝てるかどうかは分からへんけど、とりあえず自分が思ってることを全部やろうと思って戦うようになって、それがペッチ戦以降のファイトスタイルになっていて、結果的にKO勝ちが続いています。だから戦い方を変えたというよりも、気持ちの面を変えた感じですね」

――今回のペットパノムルン戦は対戦相手の対策と自分のパフォーマンスを見せること、どんなバランスで練習してきたのですか。

「対策は4割ぐらいで、6割ぐらいは自分自身を出す、持ってる技術を全部出すという練習ですね。それができたら絶対に勝てると思っているし、倒せたら倒せたでいいですし、あらゆることを想定して練習をしてきました」

――試合時間も3分5Rで、対策が試される部分もあるでしょうし、素の強さが求められる部分もあると思います。

「しかもラウンドマストで延長がないので、楽と言えば楽やし、やばいと言えばやばい。1・2・3Rを取ったら、4・5Rはダウンを取られなければ勝ちやし、逆に1・2・3Rを取られたら、ダウンを取ってもドローになりかねない。そういうこともイメージして練習は続けてきました。試合をコントロールする力も求められれば、一発逆転や一瞬の隙をつく技も求められる。ラウンドマストのことを考えると、最後に自分が攻めて攻勢を印象付けることも必要やし、あらゆることを利用して勝ちたいと思っています」

――まさに総力戦ですね。

「ペッチってリズムが最初から最後まで変わらなくて、それがペッチの強いところなんですよ。何が起きてもずっと一緒、自分のリズムでやる。だから落ち着いて見えるし、そこを上手いこと利用したいなと思ってますね」

――そういう意味では昨年12月にチャド・コリンズがペットパノムルンに勝った試合は参考になりましたか。

「そうですね。元々ペッチがチャドとやる前から、次戦うときはチャドっぽい動きで行こうと思ってたんですよ。それで実際にペッチに勝ったチャドを見て、自分の考えは間違っていないんだなという気持ちになりました」

――チャドの戦い方を参考にしつつ、原口選手ならではのテイストも入れていく、と。

「はい。ペッチができないような攻撃も使って、フルに痛めつけられるところは痛めつけたいと思います」

――3度目の対戦はペットパノムルンが持つGLORYのベルトに挑む形です。RISEは原口選手とペットパノムルンの3度目の対戦が実現できるように、原口選手とGLORYのランカーの試合を組んで、原口選手がそれに勝ち続けたことで今回の対戦が決まったという経緯もあります。そういった周りの想いを背負って戦うという心境もありますか。

「今回はオランダで試合ということで、試合の約1週間前にオランダに入って、現地で調整することになったんですね。本来ならあり得ないスケジュールなんですけど、RISEがこちらのリクエストを形にしてくれて。(RISEが)全面的に全身全霊でサポートしてくれるおかげで、最高の形で試合当日を迎えられると思います。それだけRISEも懸けてくれていると思うし、一緒に戦ってくれていると思います。自分自身のためにはもちろん、自分がGLORYでベルトを獲れば、格闘技の歴史に名を残すことになると思っているんですよ。

日本のキックボクサーが誰も成し遂げたことがないことやし(※2013年に久保優太がGLORYの世界トーナメントで優勝したことはあるが、ワンマッチ形式でGLORYのタイトルを獲った日本人はいない)、日本人初の偉業をRISEファイターが達成したとなれば、RISEとしても誇りになると思っています。そういう意味も込めて、RISEには恩返しいたいです。本来なら3度目の対戦を組むのもなかなか難しいと思うし、きっと色々な意見もあると思うんですよ。僕も実力でここまで勝ち上がってきましたけど『何回やらすねん!』とか『もう見たくないよ』と思う人もいると思います。それでも僕を信じてくれている人がいるし、RISEも僕に期待をしてくれている。自分を信じてくれている人のために勝つこと。それが団体のエースとしての仕事だと思っているので、何が何でも勝って、RISEをホンマに世界一の団体にしたいと思っています」

――2024年は立ち技格闘技が変わる1年になると思っていて、武尊選手や野杁正明選手がONE Championshipに参戦し、海人選手はGLORYのベルトを目指している。日本のトップ選手が海外のタイトルを狙う・挑戦する流れが出来つつあります。そのなかで原口選手がGLORYのベルトに挑むことになって、原口選手・RISEファン以外の日本の格闘技ファンが原口選手のことを応援していると思います。

「ONEでは武尊選手と野杁君が負けて、過去にGLORYのタイトルマッチで海人君や小林愛三さんも負けている。僕もペッチには2回負けているんですけど、初めてペッチと戦ったのが2021年で、他の選手よりも早くVS世界の戦いを始めたと思っているんですよ。誰よりも早く世界の壁にぶち当たっているからこそ、一番早くそこで勝てると思ってるし、勝たなあかんと思ってるし、誰よりも責任感は強いです。失礼な言い方になるかもしれませんが、誰よりも自分が世界で勝ちたいという気持ちはあるし、みんなの応援を力に変えて、ぶちかましてこようと思います」

――今日は出発直前のインタビューありがとうございます。後ろの壁に飾っている「獲る」という文字はいつ書いたものなですか。

「これは今年の書初めで書いたものです」

――まさに2024年はペッチに勝ってGLORYのベルトを獲るという想いを込めたものですね。

「そうですね。しかも(年末に)RISEとGLORYで65kgのトーナメントがあるということを聞いていたので、そのトーナメントも獲るという意味もあります。だから今年は自分が獲れるものをすべて獲りたい。強さ、地位、名誉、お金……全部含めて獲ったろうって感じです」

■視聴方法(予定)
7月20日(土)
深夜25時15分~U-NEXT

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45 AB CORO DEEP DEEP JEWELS DEEP120 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC YouTube   カルシャガ・ダウトベック サンチン パンクラス ボクシング ユン・チャンミン リョート・マチダ 中村大介 久保優太 五明宏人 佐藤洋一郎 修斗 嶋田伊吹 平田直樹 斎藤 朝太 木下カラテ 梶本保希 泉武志 海外 瀧澤謙太 石塚雄馬 神田コウヤ 竹原魁晟 誠悟 野村駿太 鈴木槙吾 阿部大治

【DEEP120】体重超過の神田コウヤと対戦する木下カラテが語っていた──ハマるパンチと空手論

【写真】これが加藤丈博流ハマったパンチ。この湾曲に注目 。そしてゴツイ拳だ(C)MMAPLANET

本日14日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTで木下カラテが神田コウヤと対戦する。しかし、昨日の計量の結果、再計量でも1.9キロオーバーだった神田のイエロー2枚からスタートし、木下が勝利したケースのみ公式結果として認められるという変則マッチとなってしまった。
Text by Manabu Takashima

(C)TAKUMI NAKAMURA

格闘代理戦争のワンマッチで、ユン・チャンミンから見事なKO勝ちを収めたことでデビュー前から注目を集めていた木下。

だが修斗では打撃の強さを警戒されることとなり、厳しい状態が続いた。4年間で戦績は5勝6敗1分──しかし、2023年5月にからDEEPに戦場を変えると、RIZINでの久保優太戦こそ黒星を喫したが、DEEPフェザー級戦線では3連勝、3試合連続でフィニッシュ勝利と、結果だけでなくパフォーマンスそのものも変化している。

畠山祐輔、梶本保希に続き、タイトルコンテンダーの五明宏人を倒し、タイトル挑戦が見えてきた木下に変化、進歩について尋ねた(※取材は10日に行われた)。

すると空手家時代、そして今も師であり続ける武心塾・加藤丈博師範の「ハメる」論理を掴み、空手への理解を深めたことが好調の裏にあることが分かった。


──MMAPLANET初インタビューとなります。いきなりですが、DEEPで戦うようになってからの勢い。どのような変化が木下選手のなかであったのでしょうか。

「修斗で児山(佳宏)選手と戦って1RTKO勝ちができて、良い勝ち方ができたと思ったら、次の竹原魁晟戦(2022年10月)で酷い負け方をして。あの時に大沢(ケンジ)さんから、『層の厚いDEEPで戦って、より厳しい状況においてしっかりとやっていかないか』というようなことを言われたんです。

それから練習でも細かい部分を意識していくようにして、練習以外でも自分を変えよるようになりました。そうですね、ケージって戦う人間の人となりが出ると思うんですよ。今でも(江藤)公洋さんや大沢さんから『後片付けができない』って指摘されるんですけど(苦笑)、そういう部分ですね。やることは早く済ます……とか」

──つまり普段の自分を律するようにしたと。

「そこまでじゃないんですけど、普通のことを普通にできるように……ですね(苦笑)」

──普段の自分を変えることで、ここまで戦績も良くなった?

「人となりを気にすることで、練習への集中力が変わりました。打撃も組みも細かいところまで気にするようになって。何より練習の時から、本番に挑むイメージを持つようになったんです。やっぱり試合と練習は気持ち的にも違うので、そのズレを少なくするようにしました。

あと打撃の方では、自分の打撃の基礎は武心塾の加藤丈博(1991年、全日本ウエイト制中量級準優勝、第5回全世界空手道選手権日本代表。ボクシングでも活躍し、空手家としてMMA=パンクラスにも挑む)先生なんですけど、DEEP初戦だった畠山(祐輔)戦の頃になって、ようやく先生の言っていることが分かるようになったんです。

先生って技術が独特なんですよ。本人は謙遜されているんですけど、天才なんです。で、天才の言うことって全然分からなくて(笑)」

──アハハハハハ。凄く分かります。リョート・マチダが前蹴りでヴィトー・ベウフォートをKOをして、観空大の前蹴りだと言われても誰が真似ができるのかと。グレイシーがRNCや三角絞めで勝って、皆が影響を受けたのとは違うかと思います。

「そうなんですよ(笑)。空手の人たちってセミナーを開けないです。多くの人にいっぺんに教えるって、彼ては本来はできないものだと思うんです」

──確かに沖縄の手、唐手(トウディ)は、もとは1対1で指導をしていたもので。それが体育の授業に用いられ、集団に指導するようになって武道から運動に代わりました。

「僕は加藤先生から型も1人でやるものだと教わりました。直接の指導になると、ずっと基本稽古をやっていて。そこに先生は自己流でボクシングなんかを融合しているんですけど、その説明の仕方が奇抜すぎて(笑)。ずっと『何、言っているんだ』と思っていたんです。大体、第5回世界大会の日本代表なんて天才だらけですよね」

──緑健児、増田章、黒澤浩樹、八巻健志、七戸康博、岩崎達也、加藤丈博……。

「天才ですよ。天才の言うことは分からない(笑)。先生はパンチが巧い人で、その表現がハマるというモノだったんです」

──ハマる……。

「ハイ。もともと僕は蹴りの選手で、パンチは下手で分からないなりにやっているんですけど、『ハマんねぇな』と。でも、ハマるってなんだよって(笑)。そのハマるというのが、畠山戦前からようやく理解できるようになったんです」

──つまり、ハマるとは?

「それが……いざ、分かるようになってくるとハマるとしか表現のしようがなくて(苦笑)」

──ダハハハハハ。最高です。

「あれだけちゃんと説明してくれよって思っていたのに、いざ自分ができるようになると加藤先生と同じことを言っているんですよ(笑)」

──ハハハ。では畠山戦の左フックは?

「完全にハマったヤツです。手首でキュッと持っていくと、肩甲骨がキュッとハマって」

──自然とヒジが湾曲を描く?

「そうそうそう、それです!! そこでハメるんですよ。ヒジを下に向けると、肩甲骨がちょっと立つ。結果、サンチン立ちと一緒なんですよ」

──いや、木下選手からサンチンについて、そのような意見が聞かれるということは──木下選手のサンチンは極真のサンチンではなかったのですね。

「極真とは違って、ガニ股でも内股でもない。ヒザが内側を見ているようで違うんですよね。内も外も向いていない」

──だから内側からも、外側からも蹴られて強い、と。いやぁ、木下選手……面白いです。フルコンタクト空手家でなく、空手家ですね。

「そういうサンチンの構えの強さに気付いたのは、レスリングの練習をしていた時なんです。

時田(隆成。中央大学時代の2021年に全日本大学選手権フリースタイル61キロ級3位。アマパン=東関東選手権Sクラス・バンタム級Tで優勝)さんとトライフォース東中野で、平田直樹選手なんかと一緒に練習をしていて。

いうと、僕がほぼイジメを受けているような練習なんですけど(笑)。そこでテイクダウンを切るときにケツを入れると、親指はどうしても外に開くじゃないですか。そうなると、生物として弱い。簡単に倒されるし。『これはおかしい』って思うようになったんです。ガニ股のサンチンは違うって。

その時にK-1に出ている山口翔太選手に連絡をとって尋ねたんですよ。『ガニ股のサンチン立ちは、弱くないですか』って」

──スミマセン、立ち技格闘技は全く疎くて……。

「山口選手は、もともとは白蓮会館の空手家で白蓮の全日本は当然として正道会館やJFKOでも全日本で何度も優勝しています。今はK-1で活躍していて。そんな山口選手が山城(美智)先生の沖縄空手研究会に参加されていることを知っていたので……」

──「ガニ股のサンチンは違うだろう」と相談した?

「ハイ。山口選手と話して、僕も『親指を思い切り踏んで固定し、ヒザを外に向けてガニ股ということでなく、ケツを入れてヒザを崩れないようにする』ということだと気づいたんです」

──強いからブレず、でも柔軟に動くことできる本来……というのはおかしいかもしれないですが、空手の理ですね。

「そうッスよね。きっと、空手が沖縄から本土に渡って来た時に普及するために分かりやすさが大切になり、そのヒザの固定がガニ股とか流派によっては内股とかに変わってしまったんじゃないかと」

──MMAの試合を控えたMMAファイターとのインタビューから逸脱していますが、非常に面白いです(笑)。

「アハハハハ。でも、それって生き物として強いことだと思うんです。だから別に空手をやっていなくても、生き物として強い選手の姿勢ってそうなっている。

このテイクダウン防御で強い体って、加藤選手が言おうとしてくださっていた強いパンチを打つときの体の構造と同じだったんです。『あぁ、こうして。こうやるんだ』って言われていたことと(笑)。

加藤先生の特別なところは、武道の動きは直線的じゃないですか。そこにフックを加えたことなんですよね。ただ、それがフックじゃない。振っているけど、出し方は真っ直ぐで。

ヒジがやや湾曲している縦から横への拳の動きで。そこに加藤先生は手首を入れることを加えたんですよ。足からヒザ、腰、肩、ヒジと固めてフレームから、手首を振って」

──つまりは、それが加藤丈博師範のハメる理論なのでは……。 

「あっ、そうですね。これが一つ掴めると、他のことも分かって来る。幹ができたから、神経が枝葉にも行き渡るというか。こういう風にちょっとずつ理解を深めている際中ですね。

接近戦でも、決してボクシングではないんですよ。ただディフェンスは加藤先生も完全にボクシングで。防御という部分での空手は僕はまだ分かっていないです。同時にパンチの質は誰が見ても分かってもらえるぐらい変わりました。デカいグローブでミットをやっても、皆が痛いと言っています。

それをいうと加藤先生は試合用の小さなグローブでやっていて、中指と人差し指のところはグローブが破けるんですよ」

──えぇ、凄まじいですね。

「それを見せてくれていたので。説明は何を言っているか分からないですけど(笑)」

──アハハハ。そんななか神田選手との試合に向けて、組みに打撃戦を加えて神田選手のスタイルに、木下選手はハメることができるのか。

「打撃の時間を多く創れたら、神田選手はおっかなくてしょうがなくなると思います。組みは……木下カラテって言っていても、MMAの門を叩いてずっとやってきた部分です。HEARTSでこれだけやってきたので、そんなに簡単にやられない自信はあります。それでやられればしょうがない。でも、そんな緩くないですよ。僕がここでやってきたことは」

──今回の試合でDEEP4連勝となると、タイトル挑戦も見えてくるかと。そこから先はどこを目指しているのでしょうか。

「やっぱり、海外。ベストはUFCです。現役でやる以上、そこを意識しないと。でも僕はレコードが汚いんで、現実的かどうかといわれと、まぁ非現実的ですよね。だったらMMAを続けている限り、少しでも強いヤツと戦っていきたいです。

RIZINのフェザー級で中央アジアとか強いし、チャンスがもらえるならどんどん戦っていきたい。それに僕みたいに強くなるためにUFCを意識している人間と、本気でUFC一本でという選手ってキャリアの積み方も違うと思うんです。

UFC一本の選手は、やっぱりキレーなレコードでいないといけないから、強い相手に触れないで進むことも必要で。対して僕の場合はカルシャガ・ダウトベック選手然り、ラジャブアリ・シェイドゥラフ選手然り、ヤバい連中に触れて負けても損はない。

UFCが現実的でないから、そういう相手を望んでいける。それでもUFCへの想いを完全に消すことはできないのですが、強いヤツと戦うことができるなら場所は問わないです」

──では世界の猛者と戦うために、越えないといけない神田コウヤ戦。どのような戦をしたいと思っていますか。

「やることは決まっています。レスリング×空手、グッといって、そこでガガァとやってからドンと仕留めます」

──完全に加藤イズムを継承していますね(笑)。

「アハハハハ」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120計量結果

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]鈴木槙吾:76.95キロ
[挑戦者]佐藤洋一郎:77.05キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.45キロ
瀧澤謙太:61.50キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.20キロ
白川Dark陸斗:66.20キロ

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治:77.40キロ
嶋田伊吹:77.30キロ

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ:68.05キロ
木下カラテ:66.05キロ

<ライト級/5分3R>
野村駿太:70.75キロ
泉武志:70.70キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:119.30キロ
朝太:103.90キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.75キロ
佐々木大:70.75キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
相本宗輝:67.95キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.10キロ
斎藤璃貴:57.00キロ

<アマ・フェザー級/3分2R>
菅涼星:66.15キロ
平石光一:65.90キロ

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【SUPER RIZIN03】久保優太と対戦、斎藤裕「MMAファイターとしての完成度はまだまだ上げられる」

【写真】丁寧な言葉遣いのなかにも、MMAファイターとしての矜持が感じられた斎藤だった (C)TAKUMI NAKAMURA

7月28日(日)さいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、斎藤裕が久保優太と対戦する。斎藤にとって2023年大晦日のクレベル・コイケ戦以来の再起戦が決まった。これまでRIZINの舞台で様々なタイプの相手と戦ってきた斎藤だが、元K-1ファイターとMMAで戦うのは平本蓮に続いて2度目。斎藤は「平本戦に向けてやってきたことが間違いなく久保戦にも出る」と平本・久保戦は地続きの試合だと見ている。
Text by Takumi Nakamura

また4月・6月と外国人選手たちの躍進が目立つ中、斎藤は「自分自身に可能性を感じて試合をして、強い自分を見せて勝って、もっと先を見ていけるように。お客さんにも期待を持ってもらえるような試合をしたい」と語った(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。


シバター戦をやったことで、結果的に確実にキャリアを積めている

――昨年大晦日のクレベル・コイケ戦後はどのように過ごしていたのですか。

「今後どうするかはすぐ決めなくてもいいかなと思いつつ、太らないように気をつけながらラーメン活動だったり、発信活動だったり、色んなことをやっていました」

――少し試合モードから離れたいという気持ちもあったのでしょうか。

「僕の中ではクレベル選手に勝ってタイトル戦線に行くつもりだったんですけど、そこで負けてしまって。あとは自分がやりたい選手がパッと浮かばなくて、自分は年齢やキャリア的にも一つの勝ちと負けが大きく状況が変わる中で、すぐ次をどうするか決められないなと思っていました」

――斎藤選手はフェザー級の選手と一通り対戦しているので、対戦相手以外の部分で自分にネジを巻くことが簡単ではないのかなと思っていました。

「戦う理由が欲しくなるし、頑張る目的がないと、ですよね。相手は誰でもいいから(試合を)やりますとはどうしてもなりにくい。それで対戦相手と興行のことも考えつつ、4月・6月に大会はあるけど、とりあえずそこで試合するというのもどうなのかな…と思っていました。それで(試合を)決めきれずにいたという部分はありますね」

――その斎藤選手が戦うモードになったのは、7月に超RIZINが開催されるということが大きいのでしょうか。

「それはあります。会見でも言った通り、今回は15年ぶりの(さいたまスーパーアリーナの)スタジアムバージョンで、僕自身その景色を会場で見たことがないんです。この15年間で格闘技を続けられなかった選手もたくさんいて、自分は今でも現役でいるということを改めて考えた時に、自分がそこで試合をやりたいと思って実際にできるんだったら、自分にもファイターとしての役割があるんだと思い始めましたね。もう5年くらい早かったら…と思うこともなくはないですが、今がそのタイミングなんだなと思いますね」

――ちなみに15年前はまだアマチュアでしたか。

「当時はプロを目指してアマチュアで実績を積んでいた頃ですね。まだ東京にも来ていなかったです」

――では超RIZINでの復帰に向けて準備を続けていたのですか。

「色々と試合のタイミングをRIZINサイドともやり取りさせてもらうなかで、最終的にここで決まりました」

――対戦相手として久保選手のことは想像していましたか。

「3月に高橋(遼伍)選手に勝たなければ候補に挙がってくることはなかったと思うので、もしかしたらあるかなくらいです」

――久保選手はK-1での実績を踏まえて、普通のMMAファイター選手とは違うキャリアを積んできた選手だと思います。斎藤選手とは真逆のキャリアだと思うのですが、久保選手のことはどう見ていましたか。

「デビュー2戦目がシバター戦でしたからね(※正式結果としてはエキシビションマッチ)。そのあとがプロレスラーの奥田啓介選手で、木下カラテ戦を挟んで、安保瑠輝也戦じゃ
ないですか。なんとも言い難いキャリアですよね(苦笑)。

ただ言い方を変えればシバター戦をやったことで、飛び級で試合ができない=一から試合をやらなければいけない状況になって、結果的に確実にキャリアを積めているんだなと思い
ます」

――その積み重ねが一つの形になったのが高橋戦だと思います。

「あの試合は相性もあったと思います。高橋選手の得意なローキックを久保選手がちゃんとディフェンスできたという。しかも久保選手はディフェンスだけでなく、自分から攻撃する・得意の形を作りながら、テイクダウンされない技術も試合で見せましたよね。接戦だったと思いますが、確実に力をつけてきている印象はあります」

――特にあの試合は首相撲的な技術が光っていました。

「首相撲のフレームの作り方ですよね。組まれても相手に対応できることが実力の証明だと思います。もちろんまだ穴はあると思いますが、自分ができることを明確にして勝つための試合運びを組み立てているんだなと思います。ただ僕とやったら色々と分かるんじゃないですかね。彼の良いところと悪いところが如実に出ると思います」

――カード発表会見では「最短で終わらせる」という言葉もありました。斎藤選手の口からそういった言葉が出るのは意外でした。

「MMAにおける最短ルートをやるということなんですけど、仕留めるべきときに仕留める。自分からやらないとやられる。その気持ちを持っていないと、ああいう打撃に長けている選手なので、試合が長引いた時に一発ガツンともらったら効かされてしまいますよね。そういう意味では理想を言うと1秒も一瞬も隙を与えない、そういうイメージです。スタンドで立ち会う時間を1秒でも長くしたいのが向こうの作戦だと思うので、それに対する自分の答えを持って試合をしたいと思います」

――久保選手をフィニッシュするイメージはできていますか。

「はい。勝ちパターンも3~4つは考えています」

自分が良くなるためにできることはたくさんある

――改めですがK-1王者の久保選手とMMAで試合することは想像していなかったですよね。

「はい。でも斎藤VS平本蓮もそうですよね」

皇治と芦澤竜誠の乱闘劇の際の斎藤。彼のやってきたMMAのポジションを表しているかのような表情だ

――それが実現してしまうのがRIZINという舞台でもあると思います。

「我ながらすごいキャリアになってきたなと思います。直近3試合でいったら平本、クレベル、久保優太。その前には朝倉未来やヴガール・ケラモフともやっていますからね。これだけ振れ幅がある選手はなかなかいないと思います。でも言い方を変えればRIZINに来て、対戦相手には困らなかったというか、色んなタイプの相手と色んなシチュエーションで戦ってきたなと思います」

――競技者としても色々なファイターと戦うことはプラスになりますか。

「今回は平本戦に向けてやってきたことが活きてくると思います。先ほども話したように平本戦の次がクレベル戦で、対戦相手のタイプが真逆じゃないですか。平本戦でやったことをクレベル戦に活かす・アジャストするのが難しかったんです。

でも平本選手と久保選手は同じストライカーで、平本選手は(久保と同じ)サウスポーにも構える。だから平本戦に向けてやってきたことが間違いなく久保戦にも出るだろうし、その次の試合にも活きてくると思います。だから無駄な試合は一つもないし、一戦一戦ステップアップしていきたいと思うので、久保戦もすごくやりがいがあります」

――僕はMMAは経験が重要な競技だと思っています。色んな練習をして、色んな選手と試合経験を重ねることがプラスになって、コンディションを整えることができたら、年齢を重ねても強くなることができる。外から見ていて斎藤選手はそういうモードに入っているような気がするんですよ。

「実は結構色んな人にそれを言われるんですよ。例えばクレベル戦に負けたあと、ずっと自分の試合を見てくれている人に『君のMMAは完成したの?』と言われて。まだ完成はしてないよなと思いながら、『こういうことをやったらもっとよくなるんじゃない?』という話を聞いたりすると、自分が良くなるためにできることはたくさんあるなと思って。

そのためには練習だけじゃなくて、試合も必要だし、意味のある相手とやることも大事。MMAファイターとしての完成度はまだまだ上げられると思いますし、今回は新しい取り組みも考えているので、それもプラスにできるようにしたいと思います」

――その新しい取り組みというのはなんでしょうか。

「実はタイのバンタオ・ムエタイ&MMAで一か月間練習することが決まっているんですよ。慣れ親しんだ東京を離れて練習するのは初めてのことで、不安も半分・希望も半分ですが、吸収できるものはすべて吸収したいと思います」

――ここからの斎藤選手のファイターとしての目標を聞かせてください。

「タイトル戦線ではクレベル×アルチュレタの勝者が鈴木(千裕)選手に挑む図式になると思いますが、ほかの海外ファイターもどんどん増えていますよね。4月のビクター・コレスニックやイルホム・ノジモフも強かったですし、6月にはカルシャガ・ダウトベックも出て、武田選手と対戦する選手(ラジャブアリ・シェイドゥラエフ)も相当戦績がいいですよね。これからはそういう選手たちとやっていくことになると思います」

――未知の強豪外国人選手が続々参戦するという意味では、RIZINの戦いも新しいフェーズに入ったと思います。

「僕もそう思います。外国人も日本人も選手は相当増えたので、そういう意味では対戦相手はたくさんいますよね。まずは7月しっかり勝ちます」

――大晦日以来の斎藤選手の試合を楽しみにしている人たちにどのような試合を見せたいですか。

「自分がやってきたものは格闘技で、それをデビュー戦からずっと変わらず積み上げてきました。今回で32戦目なのですが、たくさんの人に自分の試合を見てもらえる機会だと思っています。まだまだ自分自身に可能性を感じて試合をして、強い自分を見せて勝って、もっと先を見ていけるように。お客さんにも期待を持ってもらえるような試合をしたいです。何が何でも勝ちます」

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45 K-1 News o RIZIN YouTube クレベル・コイケ 久保優太 平本蓮 扇久保博正 斎藤 斎藤裕 朝倉未来 皇治 芦澤竜誠

【超RIZIN.3】斎藤裕、“乱闘会見”直後に突撃取材「まさか本当にやるとは…」 朝倉未来vs平本蓮の試合展開を語る 【単独インタビュー】

RIZIN史上最大規模の大会となる7月28日の『Yogibo presents 超RIZIN3』(さいたまスーパーアリーナ)で、元K-1王者の久保優太(36)との対戦が決定した、元フェザー級王者の斎藤裕(36)。昨年大みそか『RIZIN.45』で因縁のあるクレベル・コイケとの元王者対決では、1&2ラウンドで制するも勝負の最終3ラウンドで自身初の一本負けを喫して以来の復帰戦となる。

00:00 芦澤竜誠選手と皇治選手の“乱闘会見”を終えて
00:50『超RIZIN.3』試合追加発表について
01:37 大みそかのクレベル戦からどう気持ちを切り替えた?
02:40 大みそか後も試合への熱量は消えなかった?
03:40 久保優太選手との対戦について
04:54 会見での「最短で終わらせる」発言について
05:52 大きい会場で試合をすることへの思い
08:05 “ラーメンYoutube”活動はどうなる?
08:23 過去に対戦された朝倉未来選手・平本蓮選手について
09:18 扇久保博正選手との『超RIZIN.3』参戦について

【関連動画】
【超RIZIN.3】斎藤裕、久保優太と対戦決定で圧勝宣言「最短で終わらせる」

【RIZIN.45】斎藤裕、クレベル・コイケにTKO負けで悔しさ吐露「ただただ無念…」

【RIZIN.45】斎藤裕の生配信中に平本蓮がまさかの激励!?

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#斎藤裕 #RIZIN #超RIZIN3

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DEEP MMA o ONE RIZIN YA-MAN キック ヒロヤ ボクシング 久保優太 斎藤 梅野源治 皇治 芦澤竜誠 鈴木博昭 魚井フルスイング

超RIZIN.3&RIZIN.47:斎藤 vs. 久保、皇治 vs. 芦澤、所 vs. ヒロヤ他、追加カード発表。

『超RIZIN.3』

フェザー級(66.0kg)5分3R
斎藤 裕(パラエストラ小岩)
久保優太(PURGE TOKYO/BRAVE)

4連勝の久保が元王者の斎藤と対戦。4連勝とはいえ、奥田と安保はノーカン、DEEP中堅の木下とは僅差の判定勝ち。ただ前回の高橋戦は評価に値する勝利だった。ケージからリングになることによって、久保にとってはテイクダウンディフェンスがしづらくなる。前回以上にMMAへの適応を試される一戦。

フェザー級(66.0kg)5分3R
鈴木博昭(BELLWOOD FIGHT TEAM)
YA-MAN(TARGET SHIBUYA)

4月に組まれていたのがYA-MANの負傷で流れていた試合。

バンタム級(-61.0kg)5分3R
芦澤竜誠(フリー)
皇治(TEAM ONE)

鈴木 vs. YA-MANと同じく、RIZIN名物元キックボクサー同士のMMAマッチ。MMAのキャリアが浅く、RIZINレギュラー選手と当てても勝負にならないから、という理由で組まれがち。記者会見で芦澤がベアナックルボクシングでの対戦をアピールしていたが、MMAで対戦してもどちらがMMAの技術を習得しているかの勝負になってしまうし、レベルが高いものが期待できないので、ベアナックルの方がいいかもしれない。

▼59.0kg契約 5分3R
所 英男(リバーサルジム武蔵小杉 所プラス)
ヒロヤ(JAPAN TOP TEAM)

引退間際の所(負けたら引退を宣言)と、大晦日の新井戦の勝利でギリギリRIZINに居場所を確保しているヒロヤの対戦で、実力的には釣り合いが取れているマッチアップ。

RIZIN.47』

RIZINオープンフィンガーグローブキックルール(※ヒジあり)62.0kg契約 3分3R
梅野源治(PHOENIX
魚井フルスイング(和術慧舟會HEARTS)

梅野は年内にMMA転向とのこと。またも辞めキック枠に追加メンバーが。オープンフィンガーでのキックルールで両者ともに専門家ではなく、梅野のMMAへの試運転として見るにはルールがほぼキックすぎるし、見方が難しいカード。

魚井は直近の10戦(キック1試合含む)で1勝9敗。DEEPでも負けているくらいなので、MMAルールではRIZINに呼ばれることもないため、専門外の試合でも受けるしかないのか。

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【RIZIN47&S RIZIN03】追加対戦カード発表。所英男「負けたら引退」、扇久保&神龍「上のレベルを」

【写真】乱闘騒ぎのあと、芦澤は会見場に戻ってこず……(C)MMAPLANET

24日(金)、東京都のGMOグローバルスタジオで、6月9日に国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47と、7月28日さいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03の追加対戦カード、ならびにRIZIN甲子園の開催が発表された。
Text by Shojiro Kameike

まず会見の冒頭で榊原信行CEOから発表されたRIZIN甲子園の概要は次のとおり。

①対象は性別:男性のみ、年齢:15歳以上18歳以下、体重:61.0キロ(バンタム級)
②トライアウト、トーナメントを経て2024年大晦日に優勝者決定戦が行われる
③優勝者にはRIZINとのマネジメント契約、奨学金・海外遠征費用が与えられる(総額300万円)

出場選手の募集期間は2024年6月1日(土)~6月30日(日)となっている。


続いてRIZIN47の追加対戦カードとして、梅野源治×魚井フルスイングの一戦が発表された。この試合はMMAグローブを使用したキックボクシングルール(ヒジあり)で行われる。会見で登壇した両者のコメントは次のとおり。

魚井フルスイング
「初めてのルールですが、ワクワクしています」

梅野源治
「榊原さんと話をして年内に、MMAに挑戦することを決めました。MMAの練習をしていて『今回オープンフィンガー(MMAグローブ)で立ち技の試合をやってくれないか』というオファーがあったので、引き受けることにしました。細かいルールは調整中のはずですが、このルールでMMA選手と戦うということで、しっかりと自分のヒジを皆さんに見せられればいいかなと思っています。今年1月からMMAの練習を始めました。今まで自分が求めていることをやってきたので、これからRIZINの求めることをやった先に、自分が求めるムエタイを持ってこられたら良いと思います」

さらに超RIZINの追加対戦カードとして発表されたのは次の4試合だ。
フライ級:扇久保博正×神龍誠
フェザー級:斎藤裕×久保優太
フェザー級:鈴木博昭×YA-MAN
バンタム級:芦澤竜誠×皇治
59キロ契約:所英男×ヒロヤ

ここでは出場選手の挨拶と、MMAPLANETからの質問に対する回答を掲載したい。

神龍誠
「フライ級ランキングがあるなら僕と扇久保さんは1位と2位だと思います。ここでしっかり扇久保さんを潰して、最強に一歩進みます」

扇久保博正
「誠、お前なんでウチの道場を辞めたのか言ってみろよ。18歳の時に言ったよな? 『18歳になったから親父と一緒じゃなく、一人で道場に来い』と言ったよな。そのあとすぐにジムを辞めた。一人でジムに来るのが嫌だったんだろ。掃除の時間にトイレ掃除を頼んだのが気に食わなかったらしいな。俺は指導員としてお前のことを気にかけていたし、上に行くと思って期待していたんだよ。俺の言葉がお前に伝わらなくて残念だった。そんな辞め方をしたヤツに、俺は絶対超えられないから。ボコボコにしてやる」

YA-MAN
「4月は怪我で出られなかったんですけど、その時に怪物くんから『俺なら出られるわ』と言われました。いや、俺はお前じゃないから。今回は怪物くんのヒザをぶっ壊してやるので、楽しみにしておいてください」

鈴木博昭
「超RIZINに出たいから怪我で試合を流したんじゃないかと思っています。本当はやりたくなかったんじゃないですか。で、ここに来たということは、やる気があると思うので。(YA-MANに向かって)燃えている? (全快しているからボコボコにしてやると、というYA-MANの言葉を受けて)やってみろよ。楽しみにしているよ」

ヒロヤ
「大晦日明けて3カ月、米国で格闘技漬けの日々を送ってきました。強くなったところを見せます。超RIZINでレジェンドとの試合が組まれて光栄です」

所英男
「試合で結果を出さないと意味がないと思っているので、精一杯頑張ります。(記者の質問に対し)負けたら引退します」

皇治
「ちょうど1年前に恥をかいたので。大きな会場でボコボコにして恥をかかせてやります。ほんでナナメ後ろのハゲチャビン(YA-MAN)もシバいたろかなと思っています。MMAでやり返せたらええなと思っています」

芦澤竜誠
「このMMAの再戦、やる必要ないだろう。1年前に俺が皇治に勝っているんだから。(皇治)に俺をボコボコにしたいなら、ベアナックルでやろうぜ。ベアナックルじゃないと、やらないわ」

ここから両者が立ち上がって、マイクを持ったままトラッシュトークを繰り広げる。近づいた皇治が左前蹴りを見舞うと、芦澤も反撃し左右のパンチが皇治の顔面をかすめた。スタッフが止めに入り、芦澤は「俺はベアナックルで盛り上げるわ」とアピールした。

久保優太
「このあとで非常に話しづらいですけど(苦笑)。リスクしかない試合を受けてくださった斎藤選手、ありがとうございます。僕はRIZINフェザー級でチャンピオンになることが目標なので、ここで齋藤選手を乗り越えないといけないと思っています。人生、大きな失敗をしてもやり直せるということを、格闘技を通じて見せたいです。当日は斎藤選手を倒して、RIZINフェザー級のチャンピオンを目指して頑張ります」

斎藤裕
「僕がRIZINに参戦して4年、ずっと前線に立って盛り上げてきたという自負があります。この超RIZINは過去最大規模の興行、盛り上がりになると思いました。自分が出ることで拍が付くと思ったので、ここはぜひ盛り上げたいです。久保選手は4連勝していて、MMAに対応してきています。でも僕が対戦してきた相手とはワケが違うと思っています。自分がやってきた格闘技を7月28日にやるだけです。エンタメとか関係なく、最短で終わらせます」

――扇久保選手と神龍選手、世界的に見るとキックボクシングで実績を残した選手がMMAで力を発揮しています。この舞台もキックボクシング出身の選手が多いなかで、生粋のMMAファイターとしてどういう試合をしたいですか。

神龍誠
「今のMMAって何でもできるので、全てトップレベルであるというところを見せたいですね」

扇久保博正
「プロデビューして18年、ずっとMMAをやってきました。もちろんキックボクシング出身の選手をバカにするわけじゃないわけですけど、レベルとしては僕たちのほうが遥か上で戦っています。そういうところを、しっかり見せたいと思います」

――所選手は悲壮感を持って会見場に入ってきて、引退に関する話を忘れるというのは……何かあったのですか(笑)。

「……有名人ばかりで舞い上がりました(苦笑)」

――集大成として、どういうところを見せたいですか。

「頑張るというのも当たり前ですし、チャレンジする――というのも、ここにいる方はみんな一緒です。やっぱり結果を出して喜んでもらいたい人がいます。結果を出して喜んでもらいたいです」

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 UFC ダナ・ホワイト 中村倫也 久保優太 井上直樹 佐藤将光 元谷友貴 太田忍 所英男 河名マスト 牛久絢太郎 芦澤竜誠

【RIZIN46】牛久絢太郎戦を控えた太田忍「僕はアスリートじゃない。ファイター、RIZINファイターなんで」

【写真】15日の公開練習後に行われたリモートインタビュー時の太田。しっかりと自身の考えを言葉にしてくれた (C)MMAPLANET

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で太田忍が、元RIZINフェザー級王者でバンタム級転向を果たした牛久絢太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima

リオ五輪グレコローマンレスリング59キロ級シルバーメダリスト、2019年には世界sン主権で金メダルを獲得しているスーパーアスリートから、MMAに転向。2021年の大晦日にRIZINでデビューを果たした太田は以来、RIZINという場らしく──ステップ・バイ・ステップというキャリアアップとは違うバラエティに富み、話題になるマッチアップで経験を積んできた。

そして9戦目で元は1階級上のチャンピンと対戦することになった。元谷友貴、佐藤将光との戦いを経て、牛久戦を手繰り寄せた太田にデビューからの3年を振り返ってもらった。


――公開練習という大会に向けてのイベントが行われましたが、試合が近づいてきたという風な気持ちになるのでしょうか。

「う~ん、変わらずに試合に向けて準備をするという感じです。それよりも自分の体の状態だとか──体重が絞れてきたり、寝起きの疲れ具合……『うわぁ、きついなぁ』とか。もう少し頑張り時だなとか感じる方が、試合が近づいてきたという気持ちになりますね。まぁメディア対応とかも、そういうことかと」

──残り2週間、もう一追い込みという状況ですか。

「そうですね。もう1週間頑張って、来週は体重調整ですね」

──牛久選手との試合に向けて、何か特別な練習を取り入れるということはありましたか。

「まぁ強化ですね。何かを変えるというよりも、足りない分を補う。長所を伸ばすという感じですかね。僕はまだ全然MMAファイターとして完成していない。まだ3年目なので、やっとMMAがちょっとデキてきたかっていうところなので、何を変えるよりも強くなるための練習をしています」

──まだ3年という言葉が聞かれましたが、この間に8試合を戦ってきて9戦目にして1階級上のチャンピオン経験者と対戦することに関しては、どのように思われていますか。

「言っても去年の10月、2年半で佐藤将光選手ですからね。グフフフフフ。RIZINのチャンピオンを目指す上で、レコード的には全然綺麗でなく3敗もしちゃっている。でもRIZINの評価的にも、1階級上のチャンピオンと試合をやらせてもらえる位置には来たのかという想いはあります」

──太田選手はデビュー戦が所英男選手、次戦が逆にデビュー戦の久保優太選手が相手でした。祖根寿麻戦を挟んで、4戦目で元谷選手。去年は実績が上の選手と戦い、MMA力が高まってきたところで大晦日は芦澤竜誠戦でした。

「まぁ、アレはお年玉のような試合でしたね」

──能力的に大きく上下するバラエティに富んだ相手と戦っていると、MMAファイターとして総合力がついた実感はどの試合だと感じることができたのでしょうか。

「戦っている舞台がRIZINなので。そういった意味で2023年は倉本(一真)先輩に始まり、瀧澤(謙太)選手、井上直樹選手が佐藤選手にスライドした。4試合、RIZINで戦ってMMAの試合は3戦かなという感じです(笑)。その3試合は自分のなかで段階を踏めたかな、ある程度は。倉本先輩と瀧澤選手は順番が逆だったかもしれないけど、MMAキャリアを積みかさねるなかでは良かったんじゃないと。まぁデビュー戦で所さん、4戦目で元谷さんはチョットめちゃくちゃやな、と。グフフフフ」

──ハハハ。それこそがRIZINです。比べることはないかと思いますが、太田選手は中村倫也選手や河名マスト選手という学年で少し下のレスラーとキャリアの積み方は違います。彼らは強くなるために段階を踏むよう試合を重ねてきました。

「UFCという場を目指すなら、レコードも綺麗な方が良い。オーソドックスなMMAの始め方をして、オーソドックスなステップアップの仕方を彼らはしている。その方がUFCを目指すうえでは、MMAのキャリアの積み方として正しいと思います。僕は榊原社長にスカウトしてもらってRIZINという場を選び、デビュー戦から2万人を超えるお客さんの前で試合をさせてもらっている──以上は、こういうキャリアの積み方になるのも受け入れています。

彼ら……倫也もさいたまスーパーアリーナで戦う、RIZINでやることはMMAを始めるなかで大きな目標のはずだから、僕はそこでデキていることを誇りに思っているし、良くも悪くも毎回注目されている試合を戦うことは、レスリング出身のファイターのなかでも僕にしかできないと思っています。

郷にいては郷に従え、今の日本の流れでは派手な試合や数字が求められている。そのなかで太田忍として輝くためにやることは何かと考えると、RIZIN特有の試合のオファーを受けることは当然だと思います。そのうえで、今回のようなレベルアップできる試合もある。色々な意見があるだろうけど、そこに順応してやっていくのが大切だと思います。最後に勝った者が、勝ちなんで」

──段階を踏める試合だけを戦っていきたいという気持ちは?

「来たオファーは受けます。それがファイターだと思っています。そのなかで……言い方は悪いけど色物とのオファーがあった時は、僕もそういう立場だと思っていたし、今後もそういう試合が組まれるなら、RIZINが考えて求めてくるのであれば、僕は求められたところで求められたパフォーマンスを出せれば良いので」

──オリンピアン、しかもメダリスト。4年に1度をモノにするのは、普通の強さではないと思うのですが、太田選手は求められる試合を戦うということですね。

「オリンピックとか過去のことです。僕はアスリートじゃない、ファイターなんで。RIZINファイターなんで今は。お客さんが喜ぶ、榊原社長から『試合に出したい。大勢の観客の前で太田忍の試合を見せたい』と思ってもらうのが一番良いこと。ファンから『太田忍を出してくれ』、『太田忍の試合を見たい』と思われるのが、今の僕の仕事です。そのなかで僕はRIZINバンタム級を目指していることに変わりはないですし、今も目指している過程です」

──その道が、目標としているUFCに通じると?

「ぶっちゃけて言うと、UFC首脳……ダナ・ホワイトが求めているニーズに合わないといけない。そういうこともあるからRIZINでチャンピオンになることが、UFCへの近道になるとかと考えるのではなくて、今やるべきことをやらなければならない。そこを信じてやるしかないっていうのが、今の状況です」

──押忍。ではTHE BLACKBELT JAPANで練習をしてきて、力がついていると実感することはありますか。

「これが本当に皆、強くて。それほど名前が浸透していない選手も、本当に強い。絶対に強くなってはいるんだろうけど、普段の練習相手が強いので、試合とか出稽古の時に実感する事の方が多いです」

──普段から強い選手とばかり練習をしているという太田選手ですが、牛久戦で我々は何を期待して見れば良いでしょうか。

「フィニッシュを狙う中で相手に何もさせない、というところですね。『何もない』と言われようが、相手に何もさせないことがMMAの基本だと思うので」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 ボクシング 久保優太 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】久保が本領発揮。左三日月、左テンカオ、首相撲を駆使して高橋に判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
Def.2-1
高橋遼伍(日本)

サウスポーの久保に対し、高橋が左ローを見せる。久保が左ミドルを繰り出すと、高橋が左手を伸ばしながら距離を詰めていく。高橋の右ミドルを、久保がキャッチしようとしたがここは掴めず。久保が高橋の右ハイを掴んで左ストレートを伸ばした。高橋は右インローから右ストレート、さらに左フックに繋げてグラつかせる。久保は三日月蹴り、左ストレート、右フックと仕掛けていく。高橋のカーフ気味の右インローが当たる。高橋がニータップを狙ったが、ここは久保が体を起こしたまま防いだ。

サークリングする久保を追う高橋に、右ジャブが当たる。高橋の左フックも久保の顔面をかすめるも、久保も左を突き刺す。高橋は右カーフを繰り出す。久保の右ジャブ、左ストレートで高橋のアゴを跳ね上げた。残り1分で高橋がダブルレッグで足をすくい、ケージ際で久保に背中を着けさせた。左オーバーフックで耐える久保の顔面に、高橋が左ヒジをこすりつけていく。高橋は立ち上がり、久保の足を払いながら左ローを打ち込んだ。

2R、互いに前手を触り合う。高橋が左ジャブから右ハイに繋げる。高橋が首相撲を狙うと、逆に久保が左ヒザを突き上げた。離れた高橋が左ローで様子をうかがう。久保が右ジャブを伸ばすと、打ち終わりに高橋が右カーフを当てた。一気に高橋が距離を詰めると、久保は首相撲からヒザ、離れる高橋に左ストレートを伸ばしていく。久保がプレスをかけていくと、高橋がダブルレッグへ。これをスプロールした久保の起き上がり際にパンチを浴びせる。

しかし久保は三日月蹴りからミドル、ハイを散らしていく。高橋は右ローが出なくなった。左ローを散らし、左ジャブから右ストレートを伸ばす。距離を詰めてくる高橋の顔面に、久保がカウンターで右を当てた。さらに右フックで高橋のアゴを跳ね上げた久保が、左の三日月蹴りで高橋を下がらせる。右ジャブから左ハイ、さらにパンチで追い込む久保が左ハイ、左三日月蹴り、左テンカオを当てると高橋が下がる。久保は笑顔を浮かべながら高橋を追った。

最終回、高橋が左ジャブから組みつく。しかし久保が突き放し、プレスをかけていく。高橋が距離を潰して足払いを狙うが、これはかわされた。久保の左三日月蹴りが高橋のボディを襲う。高橋が右ストレートから組みつくも、久保が首相撲でかわした。左ヒザを突き刺し、さらに右ジャブを合わせる。高橋は距離を詰めても足払いで倒すことができない。ダーティ―ボクシングも久保が突き放す。右ジャブから左前蹴りを徹底する久保。高橋の左フックをかわし、組むと首相撲か突き放す。

左ジャブ&ダッキングで高橋のパンチを受けない久保は、高橋のダーティボクシングも首相撲で凌ぐ。高橋がノーモーションの右を当てたが、久保がプレスをかけていく。高橋も再び右を当てたが、後続打を当てることができない。久保の左ミドルを受けた高橋が距離を詰め、ニータップからバックに回った。ケージに体を預けて耐える久保に、高橋が右ミドルからパンチを浴びせるも試合終了のゴングが鳴った。

判定は割れたがスプリットで久保が勝利した。


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