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【Banana Oil 2025─04─】”UFCを絶対の価値”とした場合、日本のベルトは「意味がない」を受け入れる

【写真】ベルトに意味がない──UFCで戦うために、武器にならないということ。武器になるのは、強さのみ(C)MMAPLANET

日本の現状をMMA界の名伯楽であり、頑強なリーダーシップを誇る──プロフェッショナルMMAファイター集団=キルクリフFCのヘンリー・フーフト総帥が取材中に発した2つのショッキングな言葉を紹介した。UFCを絶対の価値とした場合に、その強さを追求できる状況にない。それが日本のMMA界の現状であり、現実だ。
Text by Manabu Takashima

「日本人選手の5勝1敗は、米国では2勝1敗」

「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない」

前者に関しては、レスリング無き打撃戦の奨励という形が進む日本のMMAに危惧を覚えるものの、技術的に北米及び世界との差は存在しているのだから、厳しい現実でも受け入れやすい。対して、この後者に関しては……反論材料はいかようにも用意できる人が、J-MMA界には揃っているだろう。


UFCに絶対に価値を置きたくても、できない。それでは食えない。それが日本のMMA界だからだ。だからこそ、ここではヘンリーの言葉を受け入れて、日本のプロモーションのタイトル戦線の様子を眺めてみたい。

ヘンリーがいうように修斗、パンクラス、DEEPだけでなくRIZIN以外、日本のMMA王座はさらなる上の舞台を目指すための材料でしかない。強い選手が揃っている。待遇面が良い。そういう場に進むためのチケットだ。現状では上記の老舗プロモーションだけでなくGrachan、HEAT、Gladiator、NEXUSらのベルトは全て、次に進むための通行手形として存在している。

それらのベルトを巻いたファイターはRoad to UFCか、RIZINというネクストターゲットとなる名を挙げる。とはいえ、そのベルトがどれだけ「行きたい先」の評価の対象となっているのだろうか。地方大会のワンオフ、あるいはエクスクルーシブでないRIZINはともかく(だからこそ、待ち状態のファイターの心理は辛いのだが……)UFCは、Road to UFCにしても基本は他の選択肢はない。

2022年のRoad to UFCに出場した日本勢は堀内佑馬、野瀬翔平、風間敏臣、中村倫也、SASUKE、松嶋こよみ、宇佐美正パトリック(計量失敗で欠場)、鹿志村仁之介(ライト級で代替出場)、内田タケル(ワンマッチ出場)の9選手でタイトルホルダーは修斗フェザー級王者のSASUKEだけだった。

2023年の第2回は鶴屋怜、野瀬翔平、上久保周哉、SASUKE、神田コウヤ、丸山数馬、原口伸の8選手で鶴屋がパンクラス、SAUKEが修斗、神田がDEEPのチャンピオン、原口がGrachan王者としてトーナメントに挑んだ。

前回は松井斗輝(計量失敗で欠場)、透暉鷹、野瀬翔平、小崎連、河名マスト、原口伸、本野美樹、雑賀ヤン坊達也(ワンマッチ出場)の8選手中、透暉鷹とヤン坊がパンクラス、河名がGladiator、原口がGrachanと4選手がベルトを巻いていた。

Road to UFCはその出場基準自体があやふやで、他のタイトルホルダーが出場を撥ねられるケースはいくらでも見られる。それでも出場を狙ううえで、選手たちがタイトルを保持したくなるのは十分に理解できる。いうと……絶対ではないkが、Road to UFCへの出場権獲得には効用があるやもしれない。ただし、出場してしまえばあとは実力勝負だ。

3度のトーナメントでUFCと契約した日本人3選手中、ベルトを持っていたのは鶴屋怜1人だけだった。日本の各プロモーションのベルトを持つことで、8人トーナメントを勝ち抜く力を有しているという保証になるのか。それは否、だ。

ベルトとは強さの象徴だが、今や国内の各プロモーションの陣容と国際戦の減少を見ればチャンピオンになったからといってRoad to UFCを勝ち抜ける力がついたことにはならない。”UFCを絶対の価値とする”と、RIZIN以外のベルトは世界に挑戦できるだけ力を持ったことの証明とはならない。

前戦で負けた選手が、タイトル戦に出てくる。前回はノンタイトル戦で白黒がついているのに、ダイレクトリマッチでタイトルが賭けられる。タイトル戦出場選手が欠場となり、下の階級で連敗している選手にいきなりタイトル挑戦権が与えられる。ランキングはタイトル挑戦の優先権で、上がいなくなると必然的に挑戦権は回って来る。特にJ-MMAのフィーダーショー化が明確になった以降、王者がステップアップした場合、王者越えを果たしてベルトを巻く選手は相当に少なくなってきた。王座決定戦と暫定タイトル戦が、スパイラルを描くように組まれ続ける。

そのようなタイトルマッチを実施するために、組まれたタイトル戦に掛けられたベルトが強さの象徴となりうるわけがない。ヘンリーの「ベルトは無意味」という言葉の通りだ。

ヘンリーは実際、日本のMMA界に向けてのみこのように口にしたわけでない。「修斗、パンクラス、DEEPのタイトルはUFCで戦える力をつけるために、意味はない。それは米国のローカルショーでも同じことだ。〇〇〇だけ、その価値がある。それは〇〇〇でベルトを巻けるなら、UFCでも戦えるだけの力があると認められるからだ」と、ベルトでなくUFCで戦えるだけの力を有する経験が必要だと訴えていた。

くどいように書き記している”UFCを絶対の価値とする”ことがない選手にとって、ベルトは違う価値を持つ。経済的に生活が一変することがなく、未来を切り開くことにならなくても手にしたい。ベルトとは、日頃の努力が実を結んだことが目にできる結晶だ。ベルトを巻いて、応援してくれる人たちと喜びを分かち合いたい。最高に素敵なMMAを戦う理由になる。

プロモーションとしてもリスクのあるビジネスを成立させるうえで、タイトル戦が欠かせない要素なら組んで然りだ。

ただし、UFCとの契約を勝ち取るため、UFCで世界の頂点を目指すためにMMAを戦っているのであれば、必要なのは力かベルトか。何が必要なのか。

そこはもう自明の理なのだから、目的達成のために明確なビジョンを持ち、目的と手段を混同しないキャリアアップの青写真を描くのみ。この青写真がないと、限られた時間を無駄に使うことになる。同時にMMAPLANETは、メディアとして──UFCで戦う下準備になる戦い模様を届けていきたいと思っている次第です。

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45 J-CAGE Pancrase346 Report ブログ 丸山数馬 松岡嵩志

【Pancrase346】松岡が右ストレート&TDでピンチからリカバリー。丸山をユナニマス判定で下す

【写真】右ローと右ストレートを効かせ、しっかりとグラウンドでコントロール。松岡のMMAバランスが上回った(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
丸山数馬(日本)

丸山がサークリング、左を伸ばしながら右ローを当てる。プレスをかける松岡も右を見せた。丸山はワンツー、右縦蹴りを繰り出す。松岡の右ローに、丸山が右ストレートを合わせた。丸山が右ボディストレートを伸ばし、ここから丸山がエンジンをかける。右クロス、左ボディとヒットさせた丸山が、右ストレートで松岡の動きを止める。

しかし松岡が丸山の右ボディストレートに、カウンターで右を合わせた。この一撃を受けて下がった丸山。松岡は左ボディから右フックを打ち込み、組まれると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。丸山はシングルレッグで組んだものの、松岡のヒジを受けて引き込む。松岡のトップコントロールに対し、丸山は下から松岡の頭をひきつけてラウンド終了まで待った。ジャッジは3者とも松岡の10-9としている。

2R、丸山がガードを固めて右を上下に散らす。丸山の右に左フックを被せた松岡は、さらにプレスをかけながら右のカウンターへ。右ロー2発でフラつかせた松岡は、左で丸山を追う。丸山も右クロスを当てるが、松岡の前進を止められない。右カーフから右ストレートへ。さらに左フックを打ち込む松岡に、丸山も右を伸ばす。左ジャブでフラつかせた丸山が距離を詰めると、松岡がシングルレッグで組んだ。

丸山はスプロールしながらヒジを突き刺し、松岡の体勢が崩れるとバックに回る。スクランブルで松岡がダブルレッグで組んだが、丸山が切り返してケージに押し込んだ。松岡が離れ際に押すと丸山がフラつく。しかし丸山も右でグラつかせる。すぐに組んだ松岡がトップに回るという驚異的なリカバリーを見せ、パウンド&エルボーで攻め立てた。このラウンドはジャッジ1者が松岡、2者が丸山の10-9とした。

最終回、丸山が左ジャブで松岡の顔面を跳ね上げる。松岡はケージ中央で、シングルレッグからクリーンテイクダウンに成功した。丸山はハーフからガードに戻す。左右にパスを仕掛ける松岡に対し、丸山は半身になったが、すぐ背中を着かされてしまう。丸山がエビから松岡の右腕を狙った。ボディロックでコントロールする松岡は、うつ伏せにもさせずトップをキープする。丸山もハーフガードから返すことができず。残り10秒で松岡が強烈なパウンドを打ち込んでいった。

裁定は最終回をしっかりモノにした松岡がユナニマス判定勝ちを収めている。


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45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 RIZIN UFC   キック タクミ パンクラス ボクシング ムハンマド・サロハイディノフ ラファエル・リベイロ 三宅輝砂 丸山数馬 伊藤盛一郎 前田浩平 山口怜臣 平信一 杉山しずか 松岡嵩志 海外 濱田巧 田中路教 端貴代 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高島俊哉

【Pancrase346】杉山しずかの超挑戦を受ける、重田ホノカ「ハートの強さで、自分は負けないです」

【写真】昨日の計量は問題なく、笑顔を見せてクリア。この笑顔の裏、色々な想いと覚悟を隠している(C)MMAPLANET

本日21日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPancrase346で、フライ級QOP重田ホノカが杉山しずかの挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

3月に大ベテラン端貴代を破り、デビューから11月で王座戴冠。トーピング検査で陽性となり、出場停止処分を受けた重田。そこも踏まえて5日の調印式及び記者会見前にインタビューを行うと──重田からオラオラはキャラで、自分の素ではなかったと涙の告白があった。


強気の言動とか、もうあのキャラに疲れちゃって……

──タイトル初防衛戦の前に、まず3月31日に王座奪取がなった試合で端貴代選手と共にエフェドリンの陽性反応が出た件について話を伺わせてもらえますか。

「ハイ」

──端選手は風邪薬、重田選手は漢方薬を服用していた。ただし試合結果は変わらずとタイトルはそのままで、重田選手は100日間のサスペンションとファイトマネーの20パーセント返却に。サスペンション明けの1週間後に防衛戦、ファイトマネーの一部返却以外は事実上のお咎めなしという形です。

「ドーピング=ステロイドという印象でした。お医者さんか漢方薬を処方されて、漢方だし大丈夫なんだと思っていました」

──自然の生薬という説明があると、そのように理解するのは重田選手に限らず多いと思います。生薬である麻黄の成分にエフェドリン、つまりは中枢神経・交感神経系に対して賦活作用がある。つまりは興奮剤の類ですよね。

「ハイ……それを分かっていなかったです」

──使用上の注意にも実は「精神興奮」という交感神経系への副作用の可能性が明示されています。田中路教選手が過去に花粉症を抑えるために漢方薬を服用して、UFCからサスペンションを食らったこともありました。でも重田選手からすると、10歳の時の話なんですよね。チームメイトとは、そのような話をすることはなかったのでしょうか。パンクラスはタイトル戦ではドーピングテストがある状況でも。

「私の方が漢方は大丈夫だと思っていたので、ジムで話すこと自体がなかったです。家族は当然、漢方薬を摂っていることを知っていたのですが、その禁止という意識がなくて……。パンクラスにも飲んでいる薬を伝えるのですが、そこには市販薬となっていたので、私は処方してもらったから書かなかったんです」

──禁止成分が入っているわけないという想いがありますしね。チーム全体で勉強になったと思います。

「今回は服用しているモノ全て、期間と場所と量まで事細かに報告しました」

──ここまで良くも悪くも天真爛漫、SNSでの活動にしても奔放だった重田選手も、色々と勉強になった。それで一件落着ということでしょうか(笑)。

「今回の件でというか……強気の言動とか、もうあのキャラに疲れちゃって……」

──キャラ?  あの言動は作っていたのですか。

「もうキャラを続けるのに疲れて、煽りVでも素がでちゃって……。涙を見せちゃったり、でも逆に楽になりました。デビューから負け知らずで、ここまでやってきた。そこ自体がイケイケの印象を与えていたし、そのキャラのままで行こうと思っていたんですけど……疲れちゃって……陰で泣いていることの方が多くなって。

今では練習でも泣いています(笑)。ボクシングの練習に行っても、泣いてばかりで。でも、それで楽になりました」

──オラオラが一転、泣き虫になって練習面に影響が出てしまっていませんか。

「もう、辞めたいって(笑)。での前から毎回、試合が決まってから練習で追い込まれると『このあとはめっちゃ休む』とか『早く辞める』とか言っていて、情緒不安定になっていました。それが(浅倉)カンナさんに、『ありのままで良いんだよ』と言ってもらえて。『泣きたかったら、泣いて良い。でも試合が決れば、やらなきゃ。それはもうしょうがないんだよ』って。じゃぁ、泣きキャラでも良いかなって」

──いうとデビューして11カ月でパンクラスの頂点に立ったわけですし、色々な変化があって然りだと思います。4戦目でチャンピオンになった。そのなかで杉山選手が挑戦者として、登場してきたことに関してはどのように思いましたか。

「やるしかないやって……。前の試合前、会見の時からやると思っていたし。パンクラス的にも、それが面白いから。『やるよね』、『そうだよね』って」

高本選手が一番強かったです

──ではMMAファイターとして杉山選手の印象は?

「杉山選手は基本的にMMAが綺麗にできるタイプの選手ですよね。左のノーモーションのパンチ……サウスポーもオーソもデキる。でもサウスポーの方が多くて、ノーモーションとワンテンポ遅らせてのフック。近距離でのハイキック、離れ際のハイキックも上手いです。

ただテイクダウンに関しては、レスラーのような綺麗な入り方はできないです。自分の方が身長も低いし、入りにくいかと思います。そんな感じですけど、前回の試合は久しぶりの試合だったからか固かった。でも次の試合では感覚を取り戻しているかもしれないし、フィジカルも組んで見ないと分からない。だから、杉山選手云々でなくて自分のやりたいことをやろうって思っています」

──そんな杉山選手に対して、重田選手のストロングポイントはどこだと考えていますか。

「杉山選手の方が経験があって、スタンドでもある程度できます。ただ折れない心は自分の方が持っていると思います。ハートの強さが自分の武器です。私は気持ちで戦うタイプなので。試合を見てもらうと分かってもらえると思うんですけど、フィニッシュへの技がたくさんあるわけじゃないんです(涙声に)。けど……」

──えっ、ここって泣くところなのですか……(汗)。競り合った時には負けない強さは持っている。そこが杉山選手との試合で武器になると。

「競り合いになるとハートの強さで、自分は負けないです」

──気持ちの勝負になる前に、技術の勝負ではどのように考えていますか。

「ハッキリ言って、技術的には自分の強味が何か分かっていないです。ただ杉山選手は似たタイプだと思っています。立ちも寝技もどっちもやる──みたいな。でもスクランブルは負けないですね。体の動かし方とか、一瞬の判断からの動きは自分の方が長けていると思います。だからスクランブルに持ち込んで、競り勝ってバックに回るというのは、自分のなかで組み立てています」

──ところで過去4戦の対戦相手、誰が一番手強かったですか。

「デビュー戦で戦った高本(千代)選手です。どうしてですか?」

──この3年ほど、日本の女子MMAレベルは急速に上がったように感じています。それはこの間にデビューした選手達は明確にMMAを戦う目標があり、基礎を身に着けてデビューしている。結果、自力があって数年にさかのぼるキャリアの差を埋めることができているからだと考えています。

「あぁ……。高本選手が一番強かったです。高本選手こそ、下手をするとそこら辺の少しキャリアのある人に全然勝っちゃうんじゃないかと思います。最後にパンチを貰ってカットし、縫っていますし。あれが2Rだと、私はTKO負けしていました。

ただ世代とかは気にしていないです。世代交代を強く意識することもないし。選手一人ひとりのことは尊敬していて、当てられた選手に勝つことに集中しています」

──そんななか、今後に関してですが。国内の女子フライ級は相当に層が薄いです。キャリアップを狙うとなると、海外も視野に入れないといけないかと思うのですが、その辺りはどのように考えていますか。

「自分が憧れているのは、RIZINのベルトです。RIZINがきっかけMMAを始めましたし。ただ盛り上がっているのは49キロで。同時にフライ級は適正階級ではないので今回の試合が終わったら、階級を下げて強い選手と……戦って……いきたいです」

──なぜ、そこで涙が……。

「泣いてないです(笑)。今は泣いてないです」

──ではストロー級、スーパーアトム級に落としていくと。

「ハイ。今回が最後のフライ級なので、しっかりと勝ちたいです」

──そして、RIZINに殴りこむと。

「先のことは今回の試合が終わってから、考えます」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後1時45分~U-NEXT

■Pancrase346計量結果

<フライ級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 伊藤盛一郎:56.65キロ
[挑戦者] ムハンマド・サロハイディノフ:56.55キロ

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] 重田ホノカ:55.95キロ
[挑戦者] 杉山しずか:56.45キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.55キロ
鈴木悠斗:70.7キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:56.95キロ
ラファエル・リベイロ:57.05キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.3キロ
オタベク・ラジャボフ:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.2キロ
石田陸也:65.9キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.55キロ
丸山数馬:70.15キロ

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永:52.0キロ
高島俊哉:52.55キロ

<58.55キロ契約級/5分3R>
前田浩平:58.55キロ
増田大河:58.20キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
宮城成歩滝:61.55キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
白井誠司:61.3キロ
荒田大輝:61.25キロ

<フェザー級/5分3R>
沢木純也:66.2キロ
小島健史:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
田中亮祐:56.7キロ
鳴海秀哉:56.75キロ

<フライ級/5分3R>
名久井悠成:56.5キロ
萩島answerタクミ:56.8キロ

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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase343 キック 丸山数馬 天弥 葛西和希

【Pancrase343】ジャブの差し合い~ケージ際でテイクダウンを奪った葛西が超速RNCで丸山を仕留める

【写真】首に腕を回してからバックマウントを整えた葛西。この動きが速かった(C)MATSUNAO KOKUBO

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
Def.2R4分00秒 by RNC
丸山数馬(日本)

グローブタッチから葛西が距離を取る。左ジャブを突き、左インローを当てる葛西。丸山の右ストレートに対し、カウンターの右を突き刺した。丸山は一度下がったあと、ダブルレッグで葛西に尻もちを着かせる。ケージを背にして立ち上がる葛西を、丸山が押し込む。差し合いが続き、レフェリーがブレイクをかけた。

再開後、葛西がワンツーから左ミドルに繋げる。丸山がのシングルレッグを切り返し、ボディロックからグラウンドに持ち込む。立ち上がった丸山と葛西は、ケージ際で差し合いの展開に。ここで葛西がボディロックから小外刈りで足を崩してテイクダウンする。亀になった丸山にパンチを打ち込む葛西は、スタンドに戻ると左右の連打を浴びせる。丸山がのシングルレッグに対しスプロールした葛西だったが、これは丸山のフェイントだったか。そのまま初回が終了した。

ここはジャッジ3者とも葛西のラウンドとしている。

2R、丸山が葛西の左をかわして右ストレートをボディに突き刺す。しかし葛西も至近距離になると左右フックを浴びせる。丸山の右カーフがクリーンヒットした。ジャブの差し合いから丸山が体を振る。葛西も右カーフを返した。

丸山はシングルレッグでケージに押し込む。葛西はクラッチして体勢を入れ替える。差し合いから葛西がヒザを突き刺し、またもボディロックからグラウンドに持ち込んだ。丸山はスクランブルから立ち上がる。しかし差し合いになると葛西がコカし、すぐさまバックに回ってRNCへ。ケージキックで離れようとした丸山を逃がさず、タップを奪った。

丸山を仕留めた葛西はマイクを握り、「今回はKOしたかったですが、丸山選手も打撃が強かったです。でも極められたので良かったです。次は久米(鷹介)さんか天弥君、空いているほうでお願いします。自分も世界で戦える選手になっていきたいです」と語った。


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Interview J-CAGE Pancrase343 ブログ 丸山数馬 葛西和希

【Pancrase343】RTU出場から1年、ランカー葛西和希戦へ。丸山数馬「まずは打撃で相手に脅威を与える」

【写真】今回は濱村健TRI.H studio代表と、EXFIGHT出場経験のある張豊(ジャンユタ)選手がダブルで睨みます(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(土)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343で、丸山数馬が葛西和希と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

プロデビュー以来パンクラスを主戦場としていた丸山は1年前、Road to UFC2023のライト級トーナメントに出場し、初戦でキム・サンウクに敗れた。UFCを目指して鹿児島から上京した丸山はRTUで敗れたあと、パンクラスで活動を再開する。昨年11月には復帰戦で平信一を下し、続いてランカーの葛西との対戦へ。丸山がこの1年間と葛西戦を語る。


――本日からRoad to UFC2024がスタートします(※取材は5月18日に行われた)。昨年のトーナメント初戦から1年が経ちますが、あの敗北を思い出すことはありますか。

「それは思い出しますね。嫌でも思い出すというか……。自分はUFCに行きたいという想いが強すぎた分、気負いすぎた面はありました。いつものパフォーマンスを出せなかったことを悔やんでいる面はあります。あの時こうしていれば良かった――と」

――RTUのあと昨年11月、パンクラスで平信一選手と対戦した時は、すでに気持ちを切り替えることはできていたのでしょうか。

「自分としては前向きな気持ちで戦うことができました。RTUでは1Rで負けたので、今年またエントリーしようと思っても、そう都合よくはいかないよなと(苦笑)。だから自分がプロデビューした場所であるパンクラスで、もう一度ランキングに入り、上位陣を倒してチャンピオンになろうと考えました。自分は周りから一定の評価を頂いていても、結果が伴っていない。もう一度パンクラスで結果を出すことで、RTUもそうですし、その先が見えてくるんじゃないかと思ったんです」

――今年はトーナメントが開催されなかったライト級でも、同級KOPの雑賀ヤン坊達也選手が非トーナメント戦に出場しています。

「あの発表を見た時に『あ、ワンマッチで出場する形もあるんだ』と思いました。もしRTUのトーナメントが開催されなくても、自分がワンマッチでUFCが『この選手が欲しい』と思えるような印象を残すことができれば――と考えることができました」

――丸山選手の中で、昨年のRTUから1年の間に変えてきたものはありますか。

「自分の中では練習環境は変えずに、トータルで自分の強さの底上げができてきたかな、と実感はしています。いつもGENでの練習は試合が近づくと試合形式のハードスパーをやっていて、普段の技術練習の成果がGENの実戦練習でも出てきていると思いますね。

自分の場合、GENの練習は組みがメインになっているところもあるので、壁レスの攻防は自信がついてきています。ただ、その中でも『自分が思っているのとは何か違うな』と思ったりすると、頂柔術に行って礒野元さんに教わるようにしているんですよ。MMAの試合が決まると頂柔術に行く頻度は落ちてしまいますけど、それでも週に1回か2回には行くようにしていて。そこで寝技の技術の指導をしてもらっています」

――2021年12月の伊良波心戦は丸山選手のほうからグイグイ前に出ていったのに対し、平戦ではワキ差しの攻防などに自信を持っている印象を受けました。

「平選手は序盤に結構、力を使ってくる感じで。僕もケージレスリングの展開でやりづらかったので、まずはヒザで削っておこうと考えていました。お客さんに見せる試合としては消極的な展開だったし、派手さもなく膠着しがちだったかもしれないですが……。一旦この状態で落ち着き、しっかりポイントを取っていこうと。

あの状態からシングルレッグやボディロックで倒していくことも考えましたが、当日のキャンパスが滑りやすくて、テイクダウンの形をつくりづらかったんです。平選手も力を使っているので、自分も攻め急がないように――という部分で、落ち着いて戦うことができていたんじゃないかと思います」

――「お客さんに見せる試合としては……」と意識することは多いのでしょうか。

「自分としては打撃にしろ組みにしろ、フィニッシュを狙える形をつくっています。でも自分が上に行けば行くほど、相手のレベルも上がってくる。そんななかで、しっかりとした攻防を見せつつフィニッシュできることが、ファイターとしてはベストな内容ですよね。次の葛西選手との試合では、攻防のある試合を見せられるんじゃないかと思っています」

――葛西選手は今年2月の木村俊也戦で、まさに「面白いように」左ジャブとテンカオを当ててTKO勝利を収めています。葛西選手のようなスタイルは、仕留めるのも難しいタイプですよね。

「僕にとっては、そこがチャレンジなんです。葛西選手のスタイルに臆して、ただ組みに行っても簡単には組ませてはもらえない。だからこそ自分は逃げずに、ジャブの差し合いをすることが大事になってきます。これを言ったらネタバレかもしれないですけど(笑)」

――アハハハ。次の試合はまずジャブの差し合いで勝負すると。

「これはMMAだから、まずは打撃で相手に脅威を与える。打撃のプレッシャーがあるからこそ、テイクダウンを奪うことができる。岡見勇信さんとも話をして、今はGENの練習でもしっかりと打撃を当てて、下がらせてからテイクダウンまで行くことができるようになってきました。その面を次の試合でも出せたら、我慢強い葛西選手が相手でも展開をつくることができるんじゃないかと思っています。だから僕も我慢強く攻めていきたいです」

――伊良波戦では、丸山選手がいわゆる「クラウチングスタイル」で構えていました。あの点はボクシングの影響を感じるのですが、打撃面の練習はどのように?

「え、そう見えますか。実はMMAをやるために鹿児島から上京した当時、ボクシングを学ぶために帝拳ボクシングジムに通っていた時期があるんです。3年ほど通っていたところでコロナ禍になり、練習生や一般会員は通いづらくなってしまったんですが……。やはり今でもボクシングの影響が出ているのかもしれないです」

――そうだったのですね。一方、葛西選手の場合は距離が近くなると首相撲とがあります。

「首相撲からのヒザ、ヒジが速いです。自分は相手の土俵に付き合いすぎることなく、シングルレッグとワキ差し、四つの展開で勝負していきたいですね。葛西選手も四つが強そうなので、どんどんスクランブルを発生させてテイクダウンを狙うのも面白いかもしれません」

――削り合いの展開になりそうですね。

「結局はドロドロの5分3Rになりそうな気がします(笑)」

――なるほど。ちなみに丸山選手は柔道整復師の学校に通っていたのですか。

「地元の鹿児島で柔整師の資格を取得しました。格闘技をやっていくにしても、国家資格を持っておいたほうが良いかと思って。取得したものの今は使っていないんですけど――あ、葛西選手も柔整師の資格を持っているんでしたっけ?」

――はい。葛西選手はマッハ整骨院に勤務しながらマッハ道場で練習しています。

「なるほど、今回は柔整師対決になるんですね」

――そういう一面もあるということで(笑)。当日はメインとして予定されていた平田直樹×Ryo戦が延期となり、丸山選手と葛西選手の試合がメインとなっています。

「パンクラスでは初メインで、この試合に勝てばタイトル戦線に浮上すると思います。遂にここまで来たか――と光栄です。でも試合でやることは変わらないので、気負わずに練習してきた内容を見せたいですね。しっかりとMMAをやって勝ちたいです」

■Pancrase343視聴方法(予定)
5月25日(土)
午後1時~U-NEXT

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【Pancrase343】Ryo「会見では派手でも、試合は堅実でクレバー」×平田直樹「(服装は)妹の影響が…」

【写真】これはもう仁義なき戦い(C)MMAPLANET

13日(日)、東京都新宿区のサンエービルで25日(土)に港区のニューピアホールで行われるPancrase343出場5選手、6月30(日)に同所にて開催されるダブルヘッダー=Pancrase344&344に出場が決まった4選手、さらに7月21日(日)に立川市の立川ステージガーデンに開かれるPancrase346でムハンマド・サロハイディノフの挑戦を受けるフライ級KOP伊藤盛一郎らが出席した会見が実施された。
Text by Manabu Takashima

ここではPancrae343でフェザー級次期挑戦者決定戦を戦う平田直樹とRyo、パンクラス初陣のジョセフ・カマチョ戦を控えた浜本キャット雄大、そしてライト級マッチで対戦する葛西和希と丸山数馬の5選手が出席した会見第一部の模様を──出場選手の冒頭の抱負と、MMAPLANETの質問への返答に特化してお伝えしたい(要約)。

浜本キャット雄大
「パンクラスに参戦するにあたって一つ謝罪をしたいのが、伊藤盛一郎選手に2戦目で対戦させていただいて、その後に練習をさせていただいたりとか、仲良くさせていただいたんですけども。今回、パンクラスに参戦することになって、ちょっとタイミングが合えば、対戦する機会が発生すればお互い全力を尽くして試合ができればという風に思っておりますので、気を悪くしないでください」(※会見を眺めていた伊藤がサムアップと笑顔で応える)

丸山数馬
「Pancrase343に向けてハードなトレーニングを行ってきました。当日にソレを皆さんにお見せできればと思っています」

葛西和希
「当日は全局面で圧倒して勝ちたいと思います」

Ryo
「今回もいつも通りですけども、たくさんの人に支えられているので最後の1秒まで諦めません。そういったところを見てもらいたいです」

平田直樹
「やっと、ここまで来たので当日はしっかりと良いパフォーマンスを見せられるように頑張ります」


──Ryo選手から(多媒体の記者の質問の返答で)「見ての通りナイスガイ」という発言がありましたが、記者会見になるとファッションがナイスガイとはかけ離れている感じもします。お父さんの影響なのか、それとも妹さんの影響なのでしょうか。

平田 妹の影響が大きいです。試合があまり面白くない、目立たないことが多いので、こういう機会では少しでも目立ったり、しっかりと見てもらえるようにと。他の選手と違う恰好もしたいし、そういう感じです。父には何も言われないです。妹と話しながら(決めている)。

──Ryo選手、平田選手の服装と試合運びのギャップについて何か感じられますか。

Ryo フォローをするわけではないですが、平田選手は会見では派手にしていますが、本当に試合では堅実でクレバーな戦い方をする選手なので、本当にそこを見てほしい──と僕は思います。どちらかというと玄人よりな戦い方なんですけど、とても緻密で繊細な動きです。僕はそれに呑まれないように思い切りぶつかっていきます。

──平田選手の対戦相手は、その土俵で戦いたがらないということがあるかと思います。Ryo選手としては、組みからの展開を含めどのような試合を見せたいと思っていますか。

Ryo かつてないスクランブルを見せたいです。

──対して平田選手は?

平田 僕もスクランブルでいつも通り、コントロールを見せたいです。トータルでもしっかりと戦える、前回の試合よりも少しでも成長したところを出せたらなと思います。

──ライト級王者の雑賀ヤン坊達也選手がRoad to UFCで戦います。この後、ベルトの行方はチャンピオン次第になるところもあるかと思いますが、そこを踏まえてどのような試合をしたいと思っていますか。

葛西 しっかりとパンクラスでチャンピオンになって、世界に向かっていきたいと思っているので、ここはしっかりと明確に勝ちます。じゃないと今後は厳しいと思います。

丸山 今回の試合はかなり厳しい試合になると思っています。その前提で自分もファイトキャンプをやってきたので、ソレを本番で見せられたらと思っています。

──河村泰博選手が、パンクラスで試合をする時には溢れんばかりのNEXUS愛を語っています。その辺り、浜本選手はどのような心境でパンクラスに挑みますか。

浜本 NEXUSは大好きなんですけど、NEXUSを背負ってという気持ちが強すぎると、自分の力が出ないと思っています。なので、そのNEXUSの重荷を一旦下ろしてパンクラスで挑戦者として頑張りたい──拳を振りまわして、全員を倒していきたいと思っています。

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45 AB LFA MMA MMAPLANET NEXUS o PANCRASE Pancrase342 Pancrase343 RIZIN RYO ジョセフ・カマチョ パンクラス 丸山数馬 前田浩平 名田英平 平田直樹 栁川唯人 浜本キャット雄大 海外 葛西和希 透暉鷹

【Pancrase342】5月のニューピアで平田直樹✖Ryo。避けろ、恐怖の双六行き=葛西和希✖丸山数馬!!

目指す場所に近づくために、平田に必要なことは目の前の相手に勝ち続けること(C)MMAPLANET

9日(火)、パンクラスより5月25日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase343の追加カードが発表され、平田直樹がRyoと対戦することが明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

29日(月・祝)に立川大会を控えているパンクラスが、ポスト30周年記念大会といえるニューピアでのイベントで粒ぞろいといえるカードを揃えてきた。


平田は昨年4月のパンクラス初参戦から1年で4連勝という結果を残し、タイトルコンテンダーの亀井晨介を倒し──現在ランク2位で──フェザー級のベルトが見えてきた。

しかし、KOP新居卓はRIZINでの活動、もしくは強豪海外勢との対戦を求めており、平田の立場は宙ぶらりんになっており、柔術やグラップリングでも戦いながら他のステージを平田も求め始めたという話も伝わって来ていた。

そのような状況下で、ランク3位のRyoとの上位ランカー対決が決まった。Ryoは現バンタム級KOP透暉鷹に大逆転勝利を収めて以降、魔の4連敗を喫したものの昨年7月に西の実力者=名田英平を下し復活、クリスマスイブ大会では平田と同じく若さの台頭と言っても過言でない栁川唯人を破り連勝中だ。

しつこさと一発を併せ持つRyoとの対戦、激闘にならず平坦な勝ち方ができれば──平田直樹はますます力をつけている証となろう。

また元NEXUSフライ級王者からRIZINを経て浜本キャット雄大がパンクラス初出場を果たし、グアムのジョセフ・カマチョと戦う。昨年7月に計量失敗しキャッチ戦で前田浩平に勝利しているカマチョはLFAで1勝2敗のファイターだけに、浜本にとっても北米基準の実力査定ができるマッチアップといえる。

またマニア垂涎枠といっても過言でないライト級戦=葛西和希✖丸山数馬という一戦も決まっている。プレスリリースの「ベルトを巡る動きが混沌とし、1敗が大きく後退させてしまう」という一文の通り、このような対戦で敗れると試合の機会は巡って来ても、サイコロの目が3までしかないような──上への道が大きく開かない厳しい双六合戦がパンクラスではまま見られる。ここに入ると、スポットが当たるまで1年、3試合は待たないといけない。その状況を避けるには葛西、丸山共にこの試合を生き残るしかない。

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AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase339 キック 丸山数馬 平信一

【Pancrase339】丸山、3Rのテイクダウン&トップキープで平に判定で競り勝つ

【写真】1・2Rを取り合う展開で丸山が3Rに競り勝った(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
丸山数馬(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
平信一(日本)

丸山が上下のフェイントから右ハイキックと右ロー。丸山が距離を詰めて首相撲になると、平が相手の右脇を差してケージに押し込む。丸山が体勢を入れ変えてヒザ蹴り、シングルレッグも狙いつつ、一本脇を差した状態で平をケージに押しつける。

平は離れ際に右アッパーを突き上げ、シングルレッグでテイクダウンを狙う。立ち上がった丸山に対し、平が右フックを当てて突進。丸山は下がりながら左フックを当て、平がシングルレッグで組み付くと、丸山ががぶる。

平が立ち上がると、丸山がダブルレッグでテイクダウンするが、平もその勢いに任せて丸山を後方に返して立つ。オープンスコアはジャッジ3名とも10-9で丸山を支持した。

2R、丸山は細かくジャブをついてパンチをまとめるが、丸山の右アッパーに平が右フックを合わせ、そのままハーフガードで上になる。丸山に立たれてもバックをとる平。そのまま丸山をケージに押し込み、丸山が正対するとダブルレッグから持ち上げて、豪快にマットに叩きつける。

ハーフガードで上になる平はしっかりとトップキープしてパンチを入れ、丸山が背中を見せて立ち上がると後ろへのスープレックスを狙う。

さらに平は正対してダブルレッグで尻餅をつかせると、丸山の立ち際に右アッパーと右フックを当てる。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で平を支持し、ポイントはイーブンで3Rを迎える。

3R、丸山は右ストレートと右カーフキック。平の右に合わせて組みついてテイクダウンを奪う。平はケージに背中を預けて身体を起こすが、丸山が平をマットに寝かせて、ハーフガードでトップキープする。

足も抜いてサイドに移行した丸山は、亀になる平の後ろに回ってバックへ。平が回転して逃げようとすると肩固めを狙う。残り2分で立ち上がった平だが消耗が激しい。逆に丸山が平を寝かせてサイドポジションで抑え込む。最後は丸山が立ち上がって、試合終了。3Rを10-9で丸山が取り返す形で判定勝利した。


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KTT MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 Pancrase339 Road to UFC UFC YouTube キム・サンウォン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ライカ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 松本光史 櫻井裕康 海外 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 西尾真輔 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘

【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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