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【Shooto2024#08】シモン・スズキが中池武寛をパウンドアウト。新人王決定T決勝進出で「なめんなよ」

【写真】ラウンド終盤でトップを取ると、そのチャンスで一気に仕留めた(C)MMAPLANET

<2024年フライ級新人王決定T準決勝/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
Def.1R4分37秒 by TKO
中池武寛(日本)

中池がジャブと左フック、シモンも左ストレートを返す。一度は組みの攻防になるも、すぐに離れる。中池は右ストレートから左フック、シモンは左ストレートで前に出る。シモンは中池の右をかわしてパンチをまとめ、中池は右ストレートを返す。シモンが左ストレートを当てると、一瞬、中池の腰が落ちるがすぐに組みつく。中池がスタンドでバックにつくと、シモンは正対して中池をケージに押し込んで細かいパンチとヒザ蹴りを入れる。

中池も態勢を入れ替えてバックにつき、テイクダウンを狙いながら足をフックする。シモンはスタンドをキープし、中池はテイクダウンを狙いながら足をフックしようとする。シモンはそれをさせずに正対し、パンチからヒザ蹴り。中池が組みついてケージに押し込むと両者の動きが止まってブレイクとなる。再開後、シモンが打撃のプレッシャーをかけて左ストレート。中池の首を押さえてコントロールすると、組みつこうとする中池だったら、そのまま自らグラウンドで下になる。

ここでシモンが一気にヒジと鉄槌を連打する。ここで中池の動きが止まり、レフェリーが試合を止めた。試合後、シモンは「俺のこと弱いとか言ってるヤツいるけどなめんなよ。俺強ぇから。これからどんどん勝っていくんで」と語った。


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【Shooto2024#05】「自信と試合内容のギャップが埋まってきた」椿飛鳥、2022年以降のマインド変化

【写真】過去にリアリティショーでお世話になったプロデューサーに、チケットを購入してほしいと願い出ることがでいる強心臓の持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05で、椿飛鳥がたてお(※飯田健夫からリングネームを変更)と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

椿は2018年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝した直後、ONEトライアウトに合格し、さらにはABEMA TVの格闘代理戦争にも出場する。それにより、彼にとっては苦難のMMAキャリアがスタートしたともいえる。しかし2021年までに3連敗を喫したあと、2022年は新たなキャリアを積み始めたといえば良いのか。特に今年3月の結城大樹戦は、それまでとは打って変わったファイトを見せていたようにも感じる。2022年以降の椿飛鳥に何が起こったのか。這い上がる男の浪漫——椿飛鳥がベルトに辿り着くために重要な一戦を迎える。


MMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じました

――リモートでのインタビューとなりますが、本日は会社もお休みなのですか。

「今日はたまたま休みなんですよ。今の部署はシフト制で――平日も朝に練習して、昼から勤務とか融通を効かせてくれる職場です。代理戦争が終わった頃に新卒で就職して、今は6年目ぐらいになります」

――新卒から6年目ということは、もう昇進する頃でしょうか。

「おかげさまで一応、一つの部署のリーダーみたいな形でやらせてもらっています」

――おぉ! そこから会社でのし上がっていく、と。

「いえ、僕は独立して自分で会社やったり、格闘技のジムをやりたいとは会社にも伝えています。会社も『応援するよ』と言ってくれていますね」

――いずれジムを出す、つまり格闘技と人生を共にすることは就職した当時から考えていたことですか。

「就職するまでは将来のこととか、一切考えたことがなかったです。大学4年生の時に全日本アマ修で優勝し、直後にONEのトライアウトに受かって。さらに格闘代理戦争の話も来て――『これで格闘技だけで生きていけるわ』と思っていました(苦笑)。

でも格闘技をやっているだけでは生活費もなく、家賃すら払えないような状況に陥っていました。たまたま練習仲間のツテで、ファイターを応援してくれる会社を紹介してもらい、就職したんです。それが今の会社で」

――そこからONEウォリアーシリーズや格闘代理戦争を経て、自分が思い描いていたものとは異なる格闘技人生に直面することになるのですか。

「だいぶ違ったものになっています(笑)。ONE WSの時はONEとの契約を目指していました。だけど、ONE WSが行われなくなってからは、とにかく頂いたオファーに対して頑張る。それぐらいで、あまり深くは考えていなかったです。そこから連敗が始まり……当時は来たオファーを受けるという状態で、今思うと目標もなく過ごしていた時期でしたね」

――修斗でいえば多くは全日本アマ修斗で優勝すると、次はプロの新人王で、さらにチャンピオンシップへと繋がっていきます。

「僕もそこから海外へ、という道は思い描いていました」

――思い描いていたものとは違う道を歩むことになり、特に3連敗を喫した中で「このままで良いのか?」と考えることはありました。

「考えました。特に岩本健汰戦で負けた時は――辞めたいとまでは思わなかったけど『このままで続けたくない』という気持ちがあって。そこから新人王トーナメントに出場するのも、異例といえば異例なんですよね。本来エントリーの基準は2戦以下だけど、コロナ禍もあったので6戦以下になっていましたから。そこでウチの森修会長からも『新人王トーナメントに出てみないか』と言われたんです。

当時は急なオファーも多かったんですよ。新人王トーナメントなら1年間、定期的に試合が組まれる。そのほうが仕事しながらコンディションもつくりやすいと思って。ただ、『これで負けたら終わりだ』と思って、トーナメントに臨みました。初戦で負けたら4連敗になるし、新人王に出るキャリアの選手に負ければ、格闘技を辞めることができるかな、と」

――格闘技を辞めることができる……とは、どこかに「格闘技を続けていくのが苦しい」という気持ちがあったのでしょうか。

「ありましたよ。代理戦争のおかげで名前も知られて『あ、椿選手だ』と声をかけてもらうことも多かったです。だけど、それに見合う実績を挙げることができていないという葛藤はありました。

3連敗を喫した時も、見方によっては『相手が強豪だったから仕方ない』と言ってくれる人もいました。だけど3連敗には変わりない。それだけの選手に何もできずに負けたことで、自分がMMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じましたね。だから『新人王の初戦で負けたら格闘技を辞められるかな?』と思ったことは事実なんです。逃げる、というのとは少し違っていて……何て言えばいいんでしょうね」

――その気持ちは分からなくもないです。今でもネットで「椿飛鳥」と検索したら、続く第2キーワードが「弱い」で。さらにSNSでは「椿飛鳥が世界1位かよ」と書かれていたり……。

「アハハハ! 今はもうSNSに書いていただくだけで嬉しいですよ。だって『見られない』『何も言われない』ことほど怖いことはないですから。だけど新人王の初戦(岡田達磨に判定勝ち)で勝った時はホッとしました。あの試合までは自分の自信と試合内容にもギャップがあったんですよ。練習ではできることが、試合では出せない。練習を通じてどれだけ自信があっても、試合でリアルな結果が付きつけられる。そんな状態が2年半ぐらい続いていました。でも岡田戦で、そのギャップが少し埋まったというか。

練習と試合って全然違うものだし、試合で出たものが実力じゃないですか。練習で強いなんて全くアテにならない。そんななかで、岡田戦では練習してきたことが出せたなとホッとして。このまま続けていけば、もっと良い動きができるんじゃないかと思いました。

トーナメント決勝ではCHAN龍選手にも負けてしまいましたけど、あの試合も大きな転機になりました。試合前からCHAN龍選手と戦うことより、『この後はタイトルまでどう進んでいくのか』という道筋を考えてしまっていて。ヒジを負傷して負けた結果について『アクシデントだった』と言ってくれる人もいます。でもあれは完全に僕の負け。精神的にも技術的にも僕の甘さが出ました」

――……。

「あの時も実は『ここで負けるなら……』と思っていました。でもまだ腕が治っていない状態でジムに行ったら、会長が『試合を見返したけど、ココをもっとこうしたら』と熱心に指導してくれたんですよ。『他の人が自分のために、ここまで熱心になってくれることってあるのかな?』と感じて、怪我が治ったら次の試合のために頑張ろうと決めました」

勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ

――これは話の本筋とは関係ありませんが、新人王決勝を争ったCHAN龍選手の訃報を知った時は……。

「う~ん……、……、……才能溢れるファイターが亡くなったことは、すごくショックでした。いろいろ思うところはあります。でもご遺族のことを考えたら、事情を知らない自分が何か言うべきではないと思っています。すみません」

――いえ、こちらこそ答えにくいことをお聞きしてしまいました。話を戻すと、新人王トーナメントを経てこの2試合はどう変化したのでしょうか。

「試合に臨む気持ちが変わったことは大きいです。それまでは、試合って凄く特別なものだと思っていました。自分の全てを削って勝つもの――と、自分を追い込んでいたんです。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというか。でも斎藤戦は『よし! いっちょ試合してくるか』みたいな感じで試合に臨むことができて。結果、齋藤選手に競り勝てたことで『このマインドが自分に一番合っているんだ!』と気づけました」

――確かに前回の結城大樹戦は、凄く伸び伸びと戦っている印象を受けました。相手に取られているであろう場面でも、『これは取り返せるな』と考えることができていたのですか。

「これは会長から教わっているマインドなのですが、『勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ』と。『ここでこうしないとラウンドを取られる。勝てない』って思うと、良くない動きをしてしまうことが多いんですよね。それは練習でも感じます。練習で強いけど試合で勝てない選手とは、そういうことなんじゃないかと思いました。

練習は勝ち負けを考えない。でも試合だと勝ちを見越して試合をしてしまう。結城戦は、試合を通じて『ここをこうすれば勝てる』という気持ちはなかったです。分かりやすいのは――バックを取られたら『負ける!』と考えるのではなく、まずディフェンスする。その場その場で最善の動きを選択していけば、その積み重ねでラウンドも取れますよね。そういうラウンドを積み重ねていけば、フルラウンド取れる。3R制であれば最低2つ抑える……ということでもなく、フルラウンド取りに行く。そのマインドも自分に合っていると思います」

――前回は世界1位の結城選手に勝ち、次にタイトルマッチ経験者のたてお選手を下せば、遂にベルト挑戦も見えてきます。

「実は……たておさんとは仲良いんですよ。結城選手に勝ったあと、『椿さん、おめでとう! 復帰して椿さんと試合できるように頑張ります』というメッセージが来て。そこから、たておさんとやり取りしている間に試合のオファーが来ました(笑)。だからといって、やりづらさとかは無いです。コレはコレ、ソレはソレなので。

飯田選手は今ランキングに入っていないだけで、タイトルマッチ経験者だし、実力者です。この試合に勝てば、自分がベルト挑戦者として一番手じゃないですか。いろいろ経験してきましたけど、やっぱり修斗のチャンピオンになりたい。僕がチャンピオンになった先に見据えているのは『修斗を盛り上がる団体にしたい』ということで。それこそMMAを知らない人にも修斗を好きになってほしい。で、皆さん『椿飛鳥がチャンピオンかよ』って書いてください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#05 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
松岡拓(日本)
井上翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

※コメインで予定されていた環太平洋フェザー級王座決定戦は、竹原魁晟が体調不良のため計量会場に来ることができず中止に。契約体重をクリアしている上原平がルールに則り、不戦勝かつ新王者に認定される。

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【Shooto2024#05】後楽園でW王座決定戦、世界バンタム級=藤井×齋藤、環太平洋フェザー級=竹原×上原

【写真】1月に環太平洋王座を防衛した藤井と約1年2カ月ぶりの復帰戦・齋藤が世界王座を争う(C)MMAPLANET

7月21日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05では世界バンタム級王座決定戦=藤井伸樹×齋藤奨司、環太平洋フェザー級王座決定戦=竹原魁晟×上原平を含む全11試合が決定している。
Text by Takumi Nakamura

7.21後楽園、7.28阿部野、8.3新宿=COLORSと2週間で3大会が続く“サステイン真夏の3連戦”。3連戦の口火を切る後楽園大会ではダブルタイトルマッチが組まれた。安藤達也の王座返上により、空位になった世界バンタム級王座を争うのは同級1位・環太平洋同級王者の藤井と同級3位の齋藤だ。


ランキング的に受けて立つ側の藤井は、2022年11月に石井逸人を下して環太平洋王座を獲得すると、2023年7月に竹中大地とノンタイトル戦で対戦。3Rに猛反撃を見せるも、1・2Rで失ったポイントを挽回できずに判定負けを喫した。2024年は1月に須藤拓真の挑戦を退け、今回の世界戦に駒を進めた。

一方の齋藤はRISEで立ち技の試合も経験しているストライカーで、2021年6月から修斗に参戦。初戦こそ落としたものの、その後はPound Stormでの試合を含め7戦6勝1分と無敗の快進撃を続け、昨年は野尻定由と須藤からも勝利を収めた。怪我の影響で長期欠場を余儀なくされ、約1年2カ月ぶりの復帰戦が世界戦という形になった。

王座戴冠後もコンスタントに試合を続けてきた藤井に対し、コンディションを上げるために試合間隔を空けた齋藤。この試合に臨む状況が対照的な両者だが、ファイトスタイルとしてもスクランブル主体のスタミナ勝負で最終的に競り勝つ藤井×スタンドの時間を長くして打撃で倒す齋藤と対照的だ。藤井がスクランブルの強さを発揮する前に斎藤が打撃を効かせてペースを掴むか。組みの攻防ではなく、どう組みの攻防がスタートするかに注目したい世界戦だ。

そして空位の環太平洋フェザー級王座は竹原と上原によって争われる。この試合は昨年のインフィニティリーグの1位(竹原)×2位(上原)として3月の後楽園大会で行われる予定だったが、竹原の負傷欠場により中止。今大会にスライドしての実施となる。

両者のリーグ戦での対戦結果は5分2Rフル戦ってのドロー。1Rに上原がサウスポーの竹原に対して右ミドルからの右ストレートでフラッシュダウンを奪うも、2Rは竹原がテイクダウンのアプローチからバックコントロールの時間を長くし、各ラウンドを取り合う形で勝ち点を分け合った。

遠い距離にいてスタンドの打撃で戦い上原と近距離でのパンチ&テイクダウンで攻めたい竹原。上原が3R通じて明確に打撃でダメージを与えるか、竹原がコントロールで終わらずにクリーンテイクダウンとトップキープまでつなげられるか。前回と近い試合展開が予想される中、両者ともにどこで試合の山場を作るかが求められる一戦だ。

そのほか3回戦では世界フェザー級王者SASUKEのベルトを狙う椿飛鳥と飯田健夫改めたておによる一戦が決定。2回戦では5月の日中対抗戦で勝利した中池武寛が新人王決定トーナメント2回戦で蓮池勇太と対戦する。

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<修斗環太平洋フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹原魁晟(日本)
上原平(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024 フライ級/5分2R>
大竹陽(日本/勝ち点3)
須藤晃大(日本/勝ち点7)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村 裕(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷 篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フライ級/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント2回戦 フェザー級/5分2R>
松岡 拓(日本)
井上翔太(日本)

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MMA o SASUKE UFC   中池武寛 修斗 川北晏生 新谷琴美 西條英成

【修斗】速報中!修斗×YFU 7対7 日中対抗戦

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修斗のニューピアホール大会。第2部は修斗×YFU 7対7 日中対抗戦が行われます。今だ謎のベールに包まれているYFU。その実力はいかなるものか。日本からはSASUKEを筆頭に迎撃態勢を整えていますが、UFCでも台頭著しい中国勢を迎撃する事が出来るのか。第1部に引き続き電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 日中対抗戦7×7 女子ストロー級】
×新谷琴美(日本/TEAM AGENT)
(判定0-3)
○リー・グワーンジェン(中国/Team YFU)
1R、試合はスタンドの展開で推移。互いに近い距離でジャブ、フックを突き刺す。それぞれクリーンヒットはないが
手数はグワーンジェンが上手。終盤になると新谷が片足タックル。しかしグワーンジェンは簡単に潰すとパウンドでコツコツと削ってラウンドを終えた。
2R、前に出るのはグワーンジェン。新谷は後退しつつチャンスを窺う。新谷は胴タックルを狙う場面はあったが不発。スタンドの状態が続く。中盤にパンチの打ち合いから新谷のパンチがヒットしたのか一瞬グワーンジェンの腰が落ちる。しかしすぐに回復して打ち合ってラウンド終了。手数、有効打ともにグワーンジェンが上手か。
3R、やはりスタンドの攻防。ビッグヒットこそないが積極的にパンチを出すのはグワーンジェン。新谷は打撃戦に応じつつ中盤に入ると胴タックル。しかしグワーンジェンは投げ捨てるように逆にテイクダウン。新谷はケージを背にして尻餅をつくような体勢。しばらくしてグワーンジェンが新谷の身体を伸ばして完全に背中をつける。このままグラウンドを制圧して試合終了。判定はグワーンジェン。


【第2試合 日中対抗戦7×7 フライ級】
○中池武寛(日本/パラエストラ小岩)
(2R TKO)
×ロ・ジュンヨン(中国/Team YFU)
1R、出入りの激しいスタンドの展開。打撃の交差から組み付くとスクランブル。ジュンヨンはスタンドでバックに周る。腿に膝を入れつつポジションをキープ。しかし中池は正対して脱出。だが打ち合いを経てジュンヨンが胴タックルでテイクダウン。中池は下から首を狙うが不発。ジュンヨンは上をキープしてポジショニングで優位に立つ。残り1分半で中池は脱出。スタンドの攻防から終了間際に中池は飛び膝。しかし不発に終わってラウンド終了。
2R、スタンドのお見合いから組み付いたジュンヨンがテイクダウンに成功。しばらく上をキープしていたが中池は下から足関節をフックにしてリバース。バックに周って側頭部にパウンド。身体を完全に伸ばして乱射。レフェリーが試合を止めた!17歳の中池が試合を決めた!


【第3試合 日中対抗戦7×7 ウェルター級】
○西條英成(日本/THE BLACKBELT JAPAN)
(1R TKO)
×ジャン・シイジェン(中国/Team YFU)
ジャンは計量0.2kgオーバーのため各ラウンド減点1でスタート。
1R、西條のミドルを掴んで組み付くジャン。ケージ際で激しい差し合い。お互い腰が重い。その流れから西條が胴タックルで組み付いてケージに押し込む。しかしジャンはケージを背にしてディフェンス。だが時間をかけて西條はテイクダウンに成功。バックに周るとジャンの身体を完全に伸ばしてパウンドを乱射。動けないジャンを見てレフェリーが試合を止めた!


【第4試合 日中対抗戦7×7 バンタム級】
○川北晏生(日本/TRIBE TOKYO MMA)
(判定2-1)
×ドウ・ガーシュエ(中国/Team YFU)
1R、スタンドの攻防から川北がタックル。しかしドウはこれを切って身体が離れる。するとドウはパンチでプレッシャーを掛ける。川北は被弾してヒヤッとする場面。しかし川北は間合いを潰して組み付く。だがドウの腰はとにかく重い。川北は投げを打ってもドウはすぐに立ち上がる。身体が離れて打撃の交差。劣勢の川北だが組み付くとギロチンチョーク!完全に極まったかに見えたがドウは耐え抜いてラウンドを終えた。
2R、開始直後から組み付く川北。ケージに押し込むがやはりドウの腰は重い。長い差し合いが続く。動きなくブレイク。再開すると川北はまたも組み付いて差し合い。ここも動きなくブレイク。スタンドでも大きな展開なく試合終了。
3R、スタンドの攻防から川北は片足タックル。ケージに押し込んで差し合いが続く。川北はテイクダウンできないもののドウはスタミナをロスしたのか完全に動きが落ちる。川北はしつこくしつこく組んでいく。終了間際に川北がついにテイクダウンして試合終了。判定は愚直に組み付いた川北がスプリットで制した。
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【Shooto】日中対抗戦 7対7のカード決定!現世界フェザー級王者SASUKE、エフェヴィガ、ソルトらが参戦

【写真】昨年末に世界王座を防衛したSASUKEが対抗戦の大将戦に登場(C)MMAPLANET

5月19日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦昼夜大会の第2部=修斗×YFU 7対7 日中対抗戦の全対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

今大会で組まれた修斗と中国のMMA団体=YFU武林笼中对による対抗戦。女子2試合を含む、以下の7試合が決定した。

フェザー級:SASUKE×ホワーン・ユエロア
ライト級:エフェヴィガ雄志×アーイージアコ・アーケンビエコア
女子ストロー級:ソルト×ハイライ・ウーシャアモー
バンタム級:川北晏生×ドウ・ガーシュエ
ウェルター級:西條英成×ジャン・シイジェン
フライ級:中池武寛×ゾウ・ジンボウ
女子ストロー級:新谷琴美×リー・グワーンジェン


この中でも最注目はやはり大将戦、修斗世界フェザー級王者SASUKEとユエロアによる一戦だろう。2023年のSASUKEは3月に飯田健夫をスピニングバックエルボーでKOして王座を防衛すると、2年連続となるRoad to UFC出場へ。

キム・サンウォンとの準々決勝では初回をリードしたものの、2Rにサンウォンの右ストレートを浴びてTKO負け。SASUKEのRoad to UFC挑戦は2年連続初戦敗退という結果に終わった。12月には修斗に戻り、田中半蔵をパウンドアウトして2度目の王座防衛に成功すると、2024年の初戦を迎えた。

そのSASUKEと対戦するユエロアはプロ戦績10戦9勝1敗、打撃格闘技をバックボーンに持ち、ローを散らして右ストレートにつなげるストライカータイプ。唯一の敗戦は昨年10月に元UFCファイターのレジナルド・ヴィエイラにギロチンチョークを極められて喫したものだ。

サンウォンの右一発で苦杯をなめさせられているSASUKEにとっては、ユエロアの右に警戒しつつ、どうユエロアを攻略するか。サンウォン戦での教訓が試される一戦になった。

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