カテゴリー
45 AB ABEMA Column F1 K-1 o ONE RIZIN YA-MAN YouTube   キック ボクシング ヴガール・ケラモフ 剛毅會 平本蓮 朝倉未来

『超RIZIN.3』平本蓮にTKO負けした朝倉未来が予告通り引退を表明「自分が戦うのは一旦終わりにします」

★超RIZIN3応援グッズ★\2次販売開始!/【楽天1位受賞】朝倉未来応援グッズコンプリートセット ( Tシャツ/タオル/ショルダーバッグ/バッチ) メンズ レディース


 格闘家の朝倉未来(32=JAPAN TOP TEAM)が29日、自身のSNSを更新。平本蓮(26=剛毅會)に1R・KO負けを喫した「超RIZIN.3」(28日、さいたまスーパーアリーナスタジアムバージョン/ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)から一夜明け、心境を明かした。

 未来は「負けたら引退」を公言して臨んだ一戦。約4年前からSNSを中心に繰り広げられた因縁の決着を見にさいたまスーパーアリーナには4万8117人の格闘技ファンが集まっていた。

 試合では元K-1ファイターの平本にパンチをまとめられ、まさかの1R・2分18秒でKO負け。試合後、勝利した平本はマイクで「引退しないでください」とエールを送っていた。

 その日の試合後会見に未来は姿を現さなかったが、敗戦から一夜明けインスタグラムに心境をつづっている。

「沢山の応援ありがとうございました 4万人の景色見れて良かった! 格闘技が好きなので練習は続けるし、色んな選手のサポートをしたり、格闘技界に貢献していけたらと思う 自分が戦うのは一旦終わりにします 19歳から地下格闘技でデビューして32歳まで色んな体験をさせてもらいました 格闘技が人生だったと思う ありがとうございました」

 朝倉がRIZINデビューしたのは2018年。快進撃を続け、瞬く間に“RIZINの顔”となった。しかし昨年7月の「超RIZIN.2」でのRIZINフェザー級王座決定戦で、ヴガール・ケラモフに一本負け。11月にはキックボクシングルールでYA-MANに1R・KO負けし、まさかの連敗を喫していた。

 その後、自身のSNS、YouTubeで引退を示唆していたが、後に撤回。SNS上で散々挑発をされ続けた平本戦が決定し、3月の記者会見の席では「もし平本に負けたら格闘人生引退します」と宣言。進退をかけ試合に臨んでいた。



 フロイド・メイウェザー戦以降、打たれ弱くなった上にセンサーも鈍くなったような気がします。周囲は全力で止めるでしょうけど、RIZINは朝倉人気に頼らない新章をスタートすべきでしょう。続きを読む・・・
カテゴリー
45 AB ABEMA LFA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 RIZIN47 Road to UFC Special UFC イルホム・ノジモフ カルシャガ・ダウトベック キム・スーチョル ジャダンバ・ナラントンガラグ トフィック・ムサエフ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ヴガール・ケラモフ 大沢ケンジ 山本空良 柏木信吾 栄養 武田光司 水垣偉弥 海外 関鉄矢 食事

【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:6月 シェイドゥラエフ&ダウトベック=中央アジアの脅威<01>

【写真】これから数回に分けて、ノジモフ、タウトベック、シェイドゥラエフらの強さと、来日の経緯をお伝えしていきたい (C)RIZIN FF

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。
Text by Manabu Takashima

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾という3人のJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。

今回は柏木信吾にMMAPLANETからリクエストした2024年6月の一番、6月9日に行われたRIZIN47からラジャブアリ・シェイドゥラエフ×武田光司カルシャガ・ダウトベック×関鉄矢の2試合を──月末を迎える前に、食い気味のタイミングで語ってもらった。

彼ら2人に加え、RIZIN46で山本空良を倒したイルホム・ノジモフというキルギス=シェイドゥラエフ、カザフスタン=ダウトベック、そしてウズベキスタン=ノジモフという中央アジア勢の強さを振り返り、「なぜ今、中央アジア勢なのか」を柏木氏に訊いた。


ムサエフやラモフの息抜きって、アイスクリームを食べることなんです

――掲載が半年以上、取材は実に11カ月も空いてしまいましたが、この間にMMAPLANET内外のゴタゴタもようやく着地点が見えてきました。このタイミングで、柏木さんが選ぶ今月の一番を食い気味に復活させて頂きたいと思います。

「ハイ。いや、楽しみですね。また、こうやって話をすることができて」

──ところでZOOMの背景からすると、海外でしょうか。

「ハイ、昨日からアイルランドのダブリンに来ていまして。このあとはタイに寄る予定です(※取材は21日に行われた)」

──相変わらずお忙しいなか、復活した今月の一番ですが、今回はMMAPLANETからの要望としてRIZIN47で強烈なインパクトを残したラジャブアリ・シェイドゥラエフ、そしてカルシャガ・ダウトベックの両者の戦いを振り返り、同時に中央アジア勢やアゼルバイジャンというコーカサス勢の登用という部分に関して、話を聞かせていただければと思います。

「分かりました。まず、彼らを招聘した背景から話せば良いでしょうか」

──アッ、スミマセン。その前になぜ、中央アジア、コーカサス軍団は強いのか。そうなるとすぐにジューサーだ云々という話になるのですが、そこ以外でも要因を見つけたくて。自分はキルギスには行ったことはあるのですが、コーカサスは未踏の地で。アゼルバイジャンを訪れたことがある柏木さんは、現地で彼らを見て何か想うところがありましたか。

「自分達が理解できない強さにぶち当たると、なんでもドーピングに結びつけるというのも…僕はどうかなという想いはあります。アゼルバイジャンだけでなく、隔離が必要だった2週間の間に見た──トフィック・ムサエフやヴガール・ケラモフは本当にストイックでした。イスラム教徒で酒も飲まないし、遊ばない。殆ど息抜きもせずにトレーニングに没頭しているんです。だって試合後の彼らの息抜きって、アイスクリームを食べることなんですよ。

試合が終わるとアイスクリーム・パーティーをやって、アイスとピザを食べる。翌日から、もう次の試合のことを考えた生活に戻っています。そんなストイックな生活を3年間、5年間と彼らはやってきています。食事にも本当に気を遣っていますし」

──中央アジア、そしてムスリムとなると豚肉は食せず、羊肉中心かと。羊の肉は低脂肪高たんぱく。鉄分や亜鉛も豊富で必須アミノ酸も含まれていて、栄養価が高い割にヘルシーだと一般的に言われています。

「ほかの肉と比べるとヘルシーということですよね。何と言っても彼らは1年中、3部練習をしているんですよ。日本人選手も彼らと同じ生活をしていると、彼らに近づくと思います。彼らの練習量、食生活、そしてストイックさを踏襲して、強くなれないのであればドーピングを疑うのも致し方ないですけどね」

羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵

──羊の肉に関していえば、もう20年も前の話ですがノルウェーに取材に行った時に、現地で伝統的な羊肉とキャベツの煮物を御馳走になりました。ユノラフ・エイネモのお母さんが創ってくれたのですが、ユノラフによると「これは人が歩いて移動をしている時に食べていた料理なので、車に乗るようになった現代人が食べると肥満体になる」とのことで。ただし、彼らは厳しい練習をしているから御馳走になるということでした。

「これは全く根拠のない僕の自論なんですけど、羊肉と乗馬ですね。それが強さの鍵だと思います。子供の頃から馬に乗って、羊を食っている人間は強い。そこがコーカサスや中央アジアの選手のベースにある。それが僕の自論です」

──柏木さん、モンゴルのウランバートルのジムへ行くと全てのジムの指導者が「ウランバートルの子供は体力も運動神経もない。彼らは地方の子供と違って馬に乗っていない。だから強いファイターは地方出身の選手ばかりだ。体幹、筋肉、反応全てが違う」と言っています。

「えぇ、そうなんですか!!」

──地方の子は遊びと生活が一体化していて乗馬とモンゴル相撲を続けているそうで。

「うわぇ、凄い。嬉しいです。ホント、モンゴルで馬に乗っている女性のS〇Xは凄いらしいですよ。気持ちが良いそうです」

──おっ、インタビュー終盤でないのにもう柏木節が炸裂ですか(笑)。しかし、男も女性も馬に乗っているカップルだとどうなるのか。

「……。スミマセン、いきなり、飛ばしちゃいましたね(笑)話を戻しましょう。RIZINが招聘している外国人選手の全てに言い当てはまるとは言わないですが、ケラモフとムサエフにドーピング疑惑が生まれるのは彼らが強いから。ずっとトレーニングをしてきて、今もピークに向かっているのだから……なかなか追いつけないと思います」

──押忍。そのなかでアゼルバイジャン勢に優るとも劣らないインパクトがあったRIZIN47……中央アジアの衝撃。シェイドゥラエフとダルベックの強さは、あの一夜でRIZINファンの脳裏に刻まれたのではないかと思います。

「そうですね。内部から戦犯って呼ばれています(笑)」

──アハハハハ。

「何してくれるんだって(笑)」

──そうなると別にMMAってことでなく、勝負だから勝つしかないです。

「ハイ。その通りなんです。箱庭派と開国派なんて、論議がありますけど……」

──えっ、そうなのですか。ペリーがやってきたのだから、もう鎖国はできないのでは。

「現実を見てしまったわけですからね。現実から目をそらしてきた結果が今なんじゃないかと。もちろん、お金が続かないと格闘技興行は打てない。だから箱庭を大切にするという気持ちも分かります。でも今のRIZINは、その狭間をやってきている。

RIZINの人気はストーリーメイク、各選手達を主人公にしていく。それは世界にはないユニークなスタイルです。そのストーリーメイクも、日本人だけでなく海外勢まで広がって来てもRIZINのファンなら楽しんでもらえるんじゃないかと僕は思うようになっています。もちろん、彼らは日本人選手のように創り手側の意図をくめるわけじゃないですけど」

──創るって、別に目の前にある材料にスパイスを与えるだけも良いって思うことがあります。なんだが、最近は切り刻んで揚げて、焼いて、ソースを掛けてって。実際の本人と伝わってくる人間性が違うやんと思うことが多いです。

「う~ん、バランスですよね。『ファンなんて関係ない。観客なんて、どうでも良い』、『自分のためにやっているんだ』という感じの選手はなかなか売り出すのは難しいです。日本の格闘技で食っていくには。それが日本の格闘技の歴史だし。

仕事ってギブ&テイクですから、テイクばかりだと難しい。そういう選手はそれこそ修羅の道、UFCの道を往くと。そういう茨の道の一択しかなくなると思います」

馬のアキレス腱の煮凝り

──素でも面白くないですか。

もう12年も前の話なのですが、ジャダンバ・ナラントンガラグに「モンゴル人選手の強さの源は?」と尋ねると「馬のアキレス腱の岩塩です」と朴訥なまま返答してくれて。

「うわぁ、最高ですね。それがストーリーになっていくなら。でも、そこがストーリーになるって我々のようにはみ出ている人間なんですよ」

──えっ、我々ははみ出ているのですか!!

「そこは、そう思ってないですよね(笑)。マスに向けたコンテンツを創るには、分かりやすさですよね。キム・スーチョルが任天堂Switch発言で、人気者になっちゃったように。あの発言で共感できる人が、たくさん生まれたんだと思います。スーチョルは素なんですけど、そういう部分を見つけたあげることで、マスが共感できるアングルを創り上げるというやり方は全然有りだと思います」

──そのために創り手の方が、よりMMAを理解すれば拾い上げる要素を今よりも広がるかと。

「その通りですね」

感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手

──そういう今後への期待を先に話してもらったのですが、改めてなぜ中央アジア勢だったのか。そこを柏木さんに伺いたかった次第です。正直なところ、彼らはRIZINも招聘している元UFCファイターよりもハングリーで、日本で成功するんだという強い意思が感じられました。

「彼らの来日は、円安の影響があることは隠せないです。だから元UFCファイターよりも、Road to UFCかRIZINかという若くて強い選手。そしてコストパフォーマンスの良い選手を招聘するということですね。それに元UFCといっても、至るところにいて。だから元UFCファイターでも資金を投入して呼ぶなら、最低限ランカーでないと。元UFCっていうだけでコストパフォーマンスの良くないファイターを呼んでも、ファンの人達に喜んでもらえないです。

そのファイトスタイルが特別で、どうしても戦って欲しいという風にならない限り、なかなか元UFCファイターというだけ円安の壁を乗りこえて飛びつけないですよね」

──円安の問題は輸入業からすると、本当に大問題です。

「ハイ、少しでもコストを抑えて強い選手。しかもオファーを喜び、感謝をしてくれて日本で戦ってくれる選手となると、中央アジアの選手になります。南米も本当は喉から手が出るほど、呼びたい選手がいます。特にLFAブラジル大会なんてチェックしていると、本当に魅力的な選手だらけです。皆、RIZINで活躍できるだろうって」

──確かにLFAのブラジル大会はフィーダーショーとしても頭抜けていますね。

「ハイ。本当にヤバいですし、全面対抗戦をすればRIZINは全敗するんじゃないかと思います。でも、渡航費がブラジルと中央アジアでは違います。それこそコスパに関係してくるので、ブラジル勢は呼びたい選手の数が本当に多いけど中々ハードルが高い。結果、才能があってダイヤの原石で継続して招聘できる選手となると、中央アジアになります」

<この項、続く>

The post 【Special】月刊、柏木信吾のこの一番:6月 シェイドゥラエフ&ダウトベック=中央アジアの脅威<01> first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN SUPER RIZIN03 YouTube イルホム・ノジモフ カルシャガ・ダウトベック キック クレベル・コイケ ビクター・コレスニック プロレス ライカ ラジャブアリ・シェイドゥラエフ ヴガール・ケラモフ 久保優太 安保瑠輝也 平本蓮 斎藤 斎藤裕 朝倉未来 木下カラテ 海外 皇治 芦澤竜誠

【SUPER RIZIN03】久保優太と対戦、斎藤裕「MMAファイターとしての完成度はまだまだ上げられる」

【写真】丁寧な言葉遣いのなかにも、MMAファイターとしての矜持が感じられた斎藤だった (C)TAKUMI NAKAMURA

7月28日(日)さいたまスーパーアリーナで行われる超RIZIN03で、斎藤裕が久保優太と対戦する。斎藤にとって2023年大晦日のクレベル・コイケ戦以来の再起戦が決まった。これまでRIZINの舞台で様々なタイプの相手と戦ってきた斎藤だが、元K-1ファイターとMMAで戦うのは平本蓮に続いて2度目。斎藤は「平本戦に向けてやってきたことが間違いなく久保戦にも出る」と平本・久保戦は地続きの試合だと見ている。
Text by Takumi Nakamura

また4月・6月と外国人選手たちの躍進が目立つ中、斎藤は「自分自身に可能性を感じて試合をして、強い自分を見せて勝って、もっと先を見ていけるように。お客さんにも期待を持ってもらえるような試合をしたい」と語った(※取材は5月24日の超RIZIN03の会見終了後に行われた)。


シバター戦をやったことで、結果的に確実にキャリアを積めている

――昨年大晦日のクレベル・コイケ戦後はどのように過ごしていたのですか。

「今後どうするかはすぐ決めなくてもいいかなと思いつつ、太らないように気をつけながらラーメン活動だったり、発信活動だったり、色んなことをやっていました」

――少し試合モードから離れたいという気持ちもあったのでしょうか。

「僕の中ではクレベル選手に勝ってタイトル戦線に行くつもりだったんですけど、そこで負けてしまって。あとは自分がやりたい選手がパッと浮かばなくて、自分は年齢やキャリア的にも一つの勝ちと負けが大きく状況が変わる中で、すぐ次をどうするか決められないなと思っていました」

――斎藤選手はフェザー級の選手と一通り対戦しているので、対戦相手以外の部分で自分にネジを巻くことが簡単ではないのかなと思っていました。

「戦う理由が欲しくなるし、頑張る目的がないと、ですよね。相手は誰でもいいから(試合を)やりますとはどうしてもなりにくい。それで対戦相手と興行のことも考えつつ、4月・6月に大会はあるけど、とりあえずそこで試合するというのもどうなのかな…と思っていました。それで(試合を)決めきれずにいたという部分はありますね」

――その斎藤選手が戦うモードになったのは、7月に超RIZINが開催されるということが大きいのでしょうか。

「それはあります。会見でも言った通り、今回は15年ぶりの(さいたまスーパーアリーナの)スタジアムバージョンで、僕自身その景色を会場で見たことがないんです。この15年間で格闘技を続けられなかった選手もたくさんいて、自分は今でも現役でいるということを改めて考えた時に、自分がそこで試合をやりたいと思って実際にできるんだったら、自分にもファイターとしての役割があるんだと思い始めましたね。もう5年くらい早かったら…と思うこともなくはないですが、今がそのタイミングなんだなと思いますね」

――ちなみに15年前はまだアマチュアでしたか。

「当時はプロを目指してアマチュアで実績を積んでいた頃ですね。まだ東京にも来ていなかったです」

――では超RIZINでの復帰に向けて準備を続けていたのですか。

「色々と試合のタイミングをRIZINサイドともやり取りさせてもらうなかで、最終的にここで決まりました」

――対戦相手として久保選手のことは想像していましたか。

「3月に高橋(遼伍)選手に勝たなければ候補に挙がってくることはなかったと思うので、もしかしたらあるかなくらいです」

――久保選手はK-1での実績を踏まえて、普通のMMAファイター選手とは違うキャリアを積んできた選手だと思います。斎藤選手とは真逆のキャリアだと思うのですが、久保選手のことはどう見ていましたか。

「デビュー2戦目がシバター戦でしたからね(※正式結果としてはエキシビションマッチ)。そのあとがプロレスラーの奥田啓介選手で、木下カラテ戦を挟んで、安保瑠輝也戦じゃ
ないですか。なんとも言い難いキャリアですよね(苦笑)。

ただ言い方を変えればシバター戦をやったことで、飛び級で試合ができない=一から試合をやらなければいけない状況になって、結果的に確実にキャリアを積めているんだなと思い
ます」

――その積み重ねが一つの形になったのが高橋戦だと思います。

「あの試合は相性もあったと思います。高橋選手の得意なローキックを久保選手がちゃんとディフェンスできたという。しかも久保選手はディフェンスだけでなく、自分から攻撃する・得意の形を作りながら、テイクダウンされない技術も試合で見せましたよね。接戦だったと思いますが、確実に力をつけてきている印象はあります」

――特にあの試合は首相撲的な技術が光っていました。

「首相撲のフレームの作り方ですよね。組まれても相手に対応できることが実力の証明だと思います。もちろんまだ穴はあると思いますが、自分ができることを明確にして勝つための試合運びを組み立てているんだなと思います。ただ僕とやったら色々と分かるんじゃないですかね。彼の良いところと悪いところが如実に出ると思います」

――カード発表会見では「最短で終わらせる」という言葉もありました。斎藤選手の口からそういった言葉が出るのは意外でした。

「MMAにおける最短ルートをやるということなんですけど、仕留めるべきときに仕留める。自分からやらないとやられる。その気持ちを持っていないと、ああいう打撃に長けている選手なので、試合が長引いた時に一発ガツンともらったら効かされてしまいますよね。そういう意味では理想を言うと1秒も一瞬も隙を与えない、そういうイメージです。スタンドで立ち会う時間を1秒でも長くしたいのが向こうの作戦だと思うので、それに対する自分の答えを持って試合をしたいと思います」

――久保選手をフィニッシュするイメージはできていますか。

「はい。勝ちパターンも3~4つは考えています」

自分が良くなるためにできることはたくさんある

――改めですがK-1王者の久保選手とMMAで試合することは想像していなかったですよね。

「はい。でも斎藤VS平本蓮もそうですよね」

皇治と芦澤竜誠の乱闘劇の際の斎藤。彼のやってきたMMAのポジションを表しているかのような表情だ

――それが実現してしまうのがRIZINという舞台でもあると思います。

「我ながらすごいキャリアになってきたなと思います。直近3試合でいったら平本、クレベル、久保優太。その前には朝倉未来やヴガール・ケラモフともやっていますからね。これだけ振れ幅がある選手はなかなかいないと思います。でも言い方を変えればRIZINに来て、対戦相手には困らなかったというか、色んなタイプの相手と色んなシチュエーションで戦ってきたなと思います」

――競技者としても色々なファイターと戦うことはプラスになりますか。

「今回は平本戦に向けてやってきたことが活きてくると思います。先ほども話したように平本戦の次がクレベル戦で、対戦相手のタイプが真逆じゃないですか。平本戦でやったことをクレベル戦に活かす・アジャストするのが難しかったんです。

でも平本選手と久保選手は同じストライカーで、平本選手は(久保と同じ)サウスポーにも構える。だから平本戦に向けてやってきたことが間違いなく久保戦にも出るだろうし、その次の試合にも活きてくると思います。だから無駄な試合は一つもないし、一戦一戦ステップアップしていきたいと思うので、久保戦もすごくやりがいがあります」

――僕はMMAは経験が重要な競技だと思っています。色んな練習をして、色んな選手と試合経験を重ねることがプラスになって、コンディションを整えることができたら、年齢を重ねても強くなることができる。外から見ていて斎藤選手はそういうモードに入っているような気がするんですよ。

「実は結構色んな人にそれを言われるんですよ。例えばクレベル戦に負けたあと、ずっと自分の試合を見てくれている人に『君のMMAは完成したの?』と言われて。まだ完成はしてないよなと思いながら、『こういうことをやったらもっとよくなるんじゃない?』という話を聞いたりすると、自分が良くなるためにできることはたくさんあるなと思って。

そのためには練習だけじゃなくて、試合も必要だし、意味のある相手とやることも大事。MMAファイターとしての完成度はまだまだ上げられると思いますし、今回は新しい取り組みも考えているので、それもプラスにできるようにしたいと思います」

――その新しい取り組みというのはなんでしょうか。

「実はタイのバンタオ・ムエタイ&MMAで一か月間練習することが決まっているんですよ。慣れ親しんだ東京を離れて練習するのは初めてのことで、不安も半分・希望も半分ですが、吸収できるものはすべて吸収したいと思います」

――ここからの斎藤選手のファイターとしての目標を聞かせてください。

「タイトル戦線ではクレベル×アルチュレタの勝者が鈴木(千裕)選手に挑む図式になると思いますが、ほかの海外ファイターもどんどん増えていますよね。4月のビクター・コレスニックやイルホム・ノジモフも強かったですし、6月にはカルシャガ・ダウトベックも出て、武田選手と対戦する選手(ラジャブアリ・シェイドゥラエフ)も相当戦績がいいですよね。これからはそういう選手たちとやっていくことになると思います」

――未知の強豪外国人選手が続々参戦するという意味では、RIZINの戦いも新しいフェーズに入ったと思います。

「僕もそう思います。外国人も日本人も選手は相当増えたので、そういう意味では対戦相手はたくさんいますよね。まずは7月しっかり勝ちます」

――大晦日以来の斎藤選手の試合を楽しみにしている人たちにどのような試合を見せたいですか。

「自分がやってきたものは格闘技で、それをデビュー戦からずっと変わらず積み上げてきました。今回で32戦目なのですが、たくさんの人に自分の試合を見てもらえる機会だと思っています。まだまだ自分自身に可能性を感じて試合をして、強い自分を見せて勝って、もっと先を見ていけるように。お客さんにも期待を持ってもらえるような試合をしたいです。何が何でも勝ちます」

The post 【SUPER RIZIN03】久保優太と対戦、斎藤裕「MMAファイターとしての完成度はまだまだ上げられる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 ヴガール・ケラモフ 朝倉未来 金原正徳 鈴木千裕

お蔵入り厳禁【RIZIN46】鈴木千裕が振り返る、金原正徳戦「倒すために必死だったらミリ単位の隙も逃さない」

【写真】鈴木が対戦相手を仕留められる理由には様々な要因が隠されている(C)RIZIN FF

4月29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されたRIZIN46でRIZINフェザー級王者・鈴木千裕が金原正徳を1RKO勝利で下し、王座初防衛に成功した。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月にヴガール・ケラモフに勝利して、第5代RIZINフェザー級の座に就いた鈴木。初防衛戦となった金原戦では序盤に金原のテイクダウンをディフェンスし、最後は持ち前の強打で金原をマットに沈めた。細かい技術はもちろん鈴木の“倒しどころ”を逃さない嗅覚や試合の流れを読む力はどうやって磨かれたのか。

──今回はRIZIN46の振り返りを中心に話を聞かせていただければと思います。鈴木選手は試合が終わると、自分の試合を何回も見る方ですか。

「試合が終わったその日に見て、反省点と良い点を見つける感じですね。SNSで(ダイジェスト映像が)勝手に流れてくるじゃないですか。なんか恥ずかしいなみたいで感じで(笑)、そこまで見ないです」

──金原戦に関しては、鈴木選手のイメージしていた通りの展開でしたか。

「やりたいことがバチッと100%ハマりました。頭で考えて、それを形にすることがちゃんとできたという確信を持って終わることができたので、またこれと同じことを試合でやろうと思いました」

──鈴木選手は試合が決まって、どのタイミングで相手と戦うイメージが出来上がるのですか。

「試合が決まって対策を練って10%、15%、20%、50%となって、試合当日に98%ぐらいまで持っていく。それでリング上で向かい合った時に相手の体の仕上がりや体調が分かるので、そこでバチッと100%になる感じです」

──しっかり事前準備をしつつ、最終的に対戦相手と向かい合った時のフィーリングや相手を見た感触も大事にしているのですね。

「はい。例えば相手がヒザにテーピングしていたら『ヒザを故障しているんだ』と思うし、もしヒザ蹴りが得意な選手だったら、戦い方も変わってくると思うんですよ。そういうことも分かりますよね。あとは前日計量と当日で印象が変わることもあるし、そこばかり意識するわけではないですけど(当日見た印象は分析する)一部ではありますよね」

──金原戦で言えば、組んでくるであろう金原選手のコンタクトを切って、どれだけ自分の得意なスタンドを長くするか。そこを一番イメージしていましたか。

「そうですね。相手がやってくることに付き合う必要はないし、そこで自分の得意なカードを切れる状態に持っていくことが総合格闘技における強さなんで。なので、相手の特技を消して、自分の個性を活かす戦い方、それがやっぱり今回バッチリハマったんじゃないですかね。周りが見ていても『鈴木が打撃主体で行けるのか?』というシチュエーションになった時に、僕が打撃で持っていった。逆に金原さんは序盤で寝技に持っていけなかった。だからそこで勝敗がついたのかなと思います」

──鈴木選手を取材させてもらうようになって、試合の流れを読む力というか、ここが勝負どころだというところを逃さない力に長けているなと思いました。それは野生の勘なのか、それとも経験から来るものなのか。ご自身ではどう思っていますか。

「みんなが必死に戦ってないんじゃないですかね。例えばですけど、山で猪を刈ることになって、猪の足を狙って撃ち抜いたら、あとは仕留めるだけじゃないですか。どう考えても勝負をかけた方がいい状態なのに、みんなそこで『あれ…まだ走れるのかな?』『走り出したら、仕留められないかな?』みたいなことを考えちゃうんですよ。顎とボディを殴って効いていると思ったら、相手は反応も鈍っているしテイクダウンにも行きにくい。そういうチャンスが来たと思ったら一気に勝負を懸ける。

僕がやっていることはそれだけだし、本当に必死に戦っている選手はミリ単位の反応や隙も見逃さないと思うんで。結局、そうやって倒すチャンスを逃すのは判定に媚びてるんですよ。倒しに行くのは労力がかかるし、集中もしていないといけない。そこを妥協して『このチャンスを逃しても俺の判定勝ちだな』『ここまで優勢だから、このラウンドを凌げばポイントを取れるな』という甘い考えでいるから倒せないんです。本気で勝負にかけている選手は一分一秒でも早く勝負を終わらせることにこだわっているというか、本気で相手を倒すことに固執する人は一瞬の隙も逃さないはずです」

──昔からその考えで戦っているのですか。

「だって判定に行くより、KOした方がどう考えても楽じゃないですか(笑)。もちろん僕だって判定まで行っちゃうことありますよ。でも極力倒した方がいいと思うし、僕は格闘技の魅力は自分の力で試合を終わらせられることだと思うんですよ。プロ野球はどれだけ点差がついても9回までやりますし、サッカーも90分やる。格闘技は唯一最後までやらなくていい競技なんです」

──確かにプロ野球やサッカーはどれだけ点差がついても最後まで試合をやりますからね。

「それって地獄じゃないですか。格闘技はバンバン!と倒しちゃえば、そこで試合終了なんで。それは行くに決まっていますよね」

──もちろんそれが出来るのは、一つ一つの攻防に対する必死さ・集中力・労力がほかの選手とは桁違いだからだと思います。

「でもそれはフィニッシュできる選手には共通していて、(ヴガール)ケラモフ、クレベル(・コイケ)、(パトリシオ)ピットブル…この3人は全員そうなんです。例えばケラモフと朝倉未来選手がやった試合、普通は序盤のあのタイミングで極められないですよ。でもケラモフはあそこが勝負だと思って必死に極めに行くから一本勝ちできる。クレベルもどれだけ追い込まれていても、最後の最後で1本勝ちするじゃないですか。あれは必死に戦っているからなんですよ。それができない選手というのは、1VS1の戦いに勝つことに固執してない。それだけだと思います。そこを判定に委ねるというのは、1VS1の戦いに勝つ気がないというか。ゲームに勝ちたいみたいな感じなんだと思います」

──確かにKO・一本を狙うことはリスクがあるだけではなく、試合を途中で終わらせられる・相手に反撃する隙を与えないという意味では最良の勝ち方という考えもできます。

「そうです、そうです。もちろんポイントアウトの戦いを美学としてやる人もいますし、判定勝ちが悪いというつもりはないですが、僕はそれをやった(KO・一本勝ちする)方がいいという考えでKOすることに美学を持っています」

──それで言うと金原戦は最初のテイクダウンをディフェンスした、ボディブローを効かせたところが試合の流れを決めたポイントですか。

「そこが起点ですね。あとは金原さんコールが起きた後に、それを千裕コールが掻き消してくれたんですよ。それを聞いてやるしかねえだろうと。それで行きましたね。あのまま終わらせられるつもりで勝負を懸けましたし、逆襲されるのは怖いですけど、それが怖かったら格闘技なんてやらない方がいいですよ」

──やはり鈴木選手は試合まで緻密に準備する力と試合になった時に勝負をかける2つのスイッチを両方持っているようですね。

「僕も格闘技キャリアは長いですし、分かるんですよ。行かなきゃいけない時が。その時が妥協しないで行くだけなんで、そういう嗅ぎ分けは得意なのかもしれないですね。あとはチャンスじゃなくてもチャンスに変える力をつけるというか。どう考えてもチャンスじゃない場面でも、それを強引にチャンスに変える力を僕は持っているのかなと思います」

──ケラモフ戦の下からのカカト落としはまさにチャンスじゃない場面をチャンスに変えた瞬間でしたね。あと鈴木選手は解説も話題になっていますが、それを言語化できているし、格闘技において頭の中が整理されているんだろうなと思います。

「ありがとうございます(笑)」

──さて鈴木選手の次戦は6.23KNOCKOUT代々木大会での五味隆典戦です。この試合はKNOCKOUT特別ルール=パンチのみのルールとなります。鈴木選手にとっても初めてのルールだと思いますが、普段との違いはありますか。

「いや、ないですね。戦いの1つに過ぎないです。相手が誰であろうとリングの上では格上格下はないんで。五味さんと金原さんは年齢的には4歳しか違わないし、その金原さんがRIZINで勝ち続けてタイトルマッチまで来たわけじゃないですか。金原選手はテクニックがあるから勝ち続けることが出来て、五味さんには誰が相手でも試合を終わらせる1発がある。しかも当日は体重差も10kgくらいあると思うので、僕は五味さんのことを1ミリも舐めてないし、警戒しています」

──記者会見で五味さんの言葉を隣で聞いていて感じるものはありましたか。

「五味さんらしいなと思って安心しましたし、五味さんの覚悟も決まっているなと思ったので、あとはリングの上で答えが出ると思います」

――五味選手がそこまで覚悟を作ってきてくれたことは、嬉しい部分もありますか。

「そうですね。嬉しいです。先生と戦えるっていうのは一番の恩返しなんで、その時が来たなって思うと嬉しいです」

──先生や師を超えるというのは鈴木選手の中で一つのモチベーションですか。

「そうです、そうです。師を超えるっていうのは、なかなかできない、みんなができることではないんで。あとは“稲妻ボーイ”の名前をもらっておきながら、ずっと『五味さんの…』と言われることが嫌なんですよ。そこに俺がいないじゃないかよって。俺が五味さんの“火の玉ボーイ”を受け継いだんでしょって。僕は五味さんを超えた“稲妻ボーイ”にならないとずっと二番手のまま。格闘技は常に一番じゃなきゃいけないし『五味さんを超えた“天下無双の稲妻ボーイ”鈴木千裕だね』と言われたい。でも、五味さんが引退してしまったら、それが叶わなくなる。幻想で終わる五味さんの継承者じゃなくて、五味さんを超えた継承者にならないと。それができないと時代を引っ張っていけないし、それはカッコよくないと思うんですよね」

──思い出は美化されるもので、思い出に勝つことは難しいですからね。

「はい。五味さんが現役じゃなかったら戦うことはできないし、きっとみんな『五味さんには勝てなかった』って言うと思うんですよ。だから五味さんが現役でいるうちにやっておきたいと思いました」

──そういう想いがあるからこそ、鈴木選手にとっては大事な試合で、エキシビションマッチではなく勝ち負けがつく試合としてやりたいという想いも伝わりました。6月の試合も楽しみにしています。

「押忍!」

The post お蔵入り厳禁【RIZIN46】鈴木千裕が振り返る、金原正徳戦「倒すために必死だったらミリ単位の隙も逃さない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 クレベル・コイケ ヴガール・ケラモフ 金原正徳 鈴木千裕

【RIZIN46】鈴木千裕が公開練習後に語ったこと「金原選手から自信を感じる?そうじゃなかったら嫌です」

【写真】公開練習では上半身裸になってミット打ちも見せた。常にファンのことを考え、意識している鈴木だ(C)TAKUMI NAKAMURA

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、RIZINフェザー級王者・鈴木千裕が挑戦者・金原正徳との初防衛戦に臨む。
Text by Takumi Nakamura

昨年11月にヴガール・ケラモフを下して、第5代RIZINフェザー級王座に就いた鈴木。初防衛戦の相手は第3代王者のクレベル・コイケを下している金原だ。この大一番を控え、両者は15日にファンの前で公開練習を実施。公開練習後に行われた合同での囲み取材の中から、MMAPLANETとの質疑応答を掲載したい。


――公開練習が終わったあと、来場したファンにカードを渡したり、触れ合っていました。ああいったファンサービスは事前にやろうと思っていたのですか。

「こういう時にしかないものがたくさんあって、本当に縁があって(人と)つながっていて、僕はそういう縁を大事にしたいタイプなんです。子供たち優先ですけど、公開練習に来て、カードをもらえて『俺も格闘家になってみようかな』とか『格闘技をもっと好きになったな』とかそういうきっかけが作れたらすごくいいと思っているので、こういう機会があることはありがたいです」

――昨年11月にRIZINフェザー級王者になって、いろいろと環境も変わったと思います。試合や練習中に集中するために意識していることはありますか。

「いつも通りですよ。変に変えてないので。むしろこういう取材が増えるのはありがたいことですよね。練習時間は変わらないですし、空いた時間に合わせてもらっているので」

――練習以外の仕事が忙しくてストレスになることはないですか。

「これがいいんですよ(笑)! デビュー戦なんて勝っても記事にもならない。誰も知らない日々を過ごしていて、こういう仕事を欲しくて勝ち上がっていることもありましたし、チャンピオンになって取材が増える、テレビに出られる、CMに出られる、みなさんにインタビューしてもらえる……そういうことも志して僕はやってきたので、仕事が増えると『俺、いま格闘技やってるんだな』って思えるし、本当に感謝ですよね」

――それもすべてプラスに変えられているようですね。

「マイナス要素なんてないですよ。すべては生きた証なんで、インタビュー一つ一つが。本当にありがたいですよ」

――公開練習では金原選手のコメントを真剣に聞き入っているように見えました。

「まず金原選手が会見に来なくてキレていた案件、本当に金原選手に伝わっていなかったみたいで(苦笑)、すいません。そこはこの場を借りて謝罪します。金原選手にはリスペクトがあるし、もともと僕が格闘技を始めるときに金原選手のジムに入会する予定だったんですよ。金原選手の試合も見ていましたし、学校が近かったので。その時に縁があってクロスポイント吉祥寺に入ることになったのですが、もし金原選手のジムに入っていたら、公開練習の金原選手の相手が僕だったかもしれないですし、そういう意味でも縁があるんだなと思います。だからこそリスペクトを持っているし、歴史を築いて来た大先輩なので、言葉に重みがありますよね」

――その想いに応えたいですか。

「だからこそ勝たないといけないです。当然あっちも本気で来ますし、試合の時はリスペクトはないので、思いっきりぶっ飛ばしてバトンをつないでもらおうと思います」

――MMAPLANETが金原選手を取材した際「この試合が大一番という気持ちはない」という言葉もあり、この試合への自信を感じました。

「そうだと思います。そうじゃなかったら嫌ですもん。100%の状態で来て欲しいですし、変にコンディション悪い、あの時はこうだったから…とか御託を並べてなあなあにされるのは嫌ですし。だからこそ今日金原選手を見て順調だな、よかったなと思いました」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

The post 【RIZIN46】鈴木千裕が公開練習後に語ったこと「金原選手から自信を感じる?そうじゃなかったら嫌です」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA ISAO MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN46 ROAD FC キム・スーチョル パンクラス ヴガール・ケラモフ 中島太一 井上直樹 井村塁 修斗 岡田遼 朝倉海

【RIZIN46】キム・スーチョル越えに確かな自信──中島太一「100パー、RIZINでもチャンピオンになれる」

【写真】自分を信頼できるだけ、日々積んでいるということ (C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、中島太一がキム・スーチョルと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中島は2021年12月の井村戦から、デビュー当初に戦っていたバンタム級に戻した。その階級変更の裏にあったものとは――。次に対戦するキム・スーチョルは、昨年ROAD FC グローバル63キロトーナメントを制している。中島はRIZINのベルトを見据えて、韓国バンタム級トップファイターを迎え撃つ。


――リモート画面からもご家族の声が聞こえてきますが、SNSを拝見していても家庭の幸せが伝わってくる中島選手です。

「そうですね。結構SNSに家族のことを載せてしまっています(笑)」

――個人的には中島選手にインタビューするのが10年ぶりで、前回は2013~2014年にパンクラスで行われたワールドスラムトーナメントの頃だったと思います。あれから結婚し、お子さんも生まれたことによって何か感じるものは変わりましたか。

「MMAもプライベートも、全て良い方向に進んでいます。最初は『結婚するとMMAに掛ける時間が減ってしまうんじゃないか』とも思っていたんですよ。でも結婚してからのほうがMMAに集中できていますね」

――ご結婚されたのはコロナ禍であり、また2017年から2019年にかけては敗戦も多い時期です。中島選手にとっても30歳を迎えるうえで節目となった時期でしたか。

「当時は将来のことについて、すごく考えました。このままMMAを続けていて良いのかどうか……。特にISAO戦で負けた時(2021年5月、フェザー級KOPのISAOに挑戦して敗れる)は考えました。『ここまでやってチャンピオンになれないなら、潔く現役を辞めてジムを出そうか』って。実際、物件を探して内見もしていたぐらいでしたから」

――……。

ISAO戦のあとにバンタム級へ落とす――というよりもバンタム級に戻していなければ、今どうなっていたんだろうなって思います」

――中島選手はデビュー当初はバンタム級でした。ロシアACBに参戦して以降はフェザー級で戦っていましたが、ずっとバンタム級で試合がしたいとは考えていたのでしょうか。

「いえ、それは考えていなかったです。僕の中でバンタム級に戻すことは『逃げる』ことになってしまう。だから、それほど積極的ではなかったんですよ。でも妻がISAO戦のあとに『バンタム級でも戦えるでしょう?』と言ってきて」

――えっ!?

「僕が『戦えるけど……』と答えたら、妻から『じゃあツイッター(現X)で、バンタム級でも戦えるって投稿しよう』と言われて(笑)。妻もそう言ってくれるなら――と思ってツイッターに投稿したんですよ。そうしたらパンクラスの坂本靖さんから連絡が来たので、バンタム級の話をしたところ井村塁戦(2021年12月、暫定バンタム級KOP決定戦)のオファーを頂きました」

――バンタム級転向も奥様からのアドバイスだったのですね!

「そうなんですよ。だから今もずっと妻の言うことを聞いています(笑)」

――ただ、その時点ではバンタム級に戻してどうなるかという不安はなかったですか。結果論ではありますが、フェザー級の時よりも体のキレは良いように感じます。

「もともとフェザー級で戦うことになったのも、ACBと契約した際に『現地でどういった調整、減量ができるか分からないから』という理由で。フェザー級で戦うためにバルクアップしていました。でもバンタム級に戻して以降は、自分でも本領発揮できているなって感じます。フェザー級で強い相手と対戦してきたからこそ、バンタム級では圧力で負けることもないという自信もありますし。フェザー級では何回も負けてしまったけど、その敗北が今に繋がっていると思います」

――そして今回、RIZINで国際戦に挑むこととなりました。

「ずっと強い相手と対戦したいと思っていました。だからパンクラスのタイトルマッチもそうだし、RIZINで元修斗王者の岡田遼選手との試合(2023年9月、中島が判定勝ち)が決まった時も嬉しかったです。今回も国際戦というより、キム・スーチョルという強い選手との試合が決まって良かったです。ずっとRIZINにも『強い相手と戦いたい』と伝えていたので。でもRIZINに出て3戦目でキム・スーチョル戦というのは驚きましたけど」

――その点でいえばRIZIN初戦はフェザー級でヴガール・ケラモフと戦い、そのあとは岡田戦、キム・スーチョル戦と強敵との試合が続いています。

「確かにそうですね」

――ただ、昨年9月に岡田選手を下したあとは、やはり大晦日に試合をしたかったですか。

「はい。日本の格闘技といえば、やっぱり大晦日だと思うので。岡田戦から3カ月後だから試合間隔としてはちょうど良いし、自分としては『大晦日、確定したんじゃないか』とも考えていたところもあって(笑)。大晦日に試合が組まれなかったのは悔しいけど、出られないなら出られないで気持ちも切り替えて、当日は純粋な一人のファンとして観戦しました」

――一方で、7カ月も試合間隔が空くのは予想外ではなかったですか。

「大晦日に試合がないと分かってから、2月と3月に大会があるから出たいとは伝えていたんですよ。でも佐賀大会と神戸大会だから、地元の選手も出るし難しいとは言われていて」

――ではこの7カ月間で、前回のインタビューで語っていただいたジャブ以外に何か新しいものに取り組みましたか。

「作戦にも関わるので細かいことは言えないですけど……。もちろん万遍なく練習してきているし、新しいことも取り入れてきました。それと同時に、岡田戦ではKOできなかったので、とにかく『どうすればKOできるのだろうか』ということを考えて練習してきました。そのためには、まず僕が得意なジャブからの展開と距離設定ですよね」

――KOするための技術を磨く、あるいはその気持ちが強くなったのは、いつ頃からなのでしょうか。

「パンクラスの頃から考えてはいましたけど、その気持ちはRIZINで戦うようになって、より強くなりました。MMAだから勝つことを目指すことは当たり前で。そのうえでKOか一本で勝たないと、上に行くことができない。

パンクラス時代も『勝つには勝ったけど判定か……』という気持ちになることはあって。でも、まずは勝ったから良しとする。次はKOできるように頑張ろう、ということの繰り返しですね」

――バンタム級に戻して調子も良い。しっかり勝つことができるようになったからこそ、次のステップとしてKO勝ちをより強く考えるようになったのではないですか。

「それはありますね。もう勝つのは当たり前で、次はどうやって勝つか。確かに、自分自身が次のステップに進みたいという気持ちはあります。僕の場合であれば、左ジャブの次にどう展開するのか。その部分の精度を高めてきました」

――なるほど。次の対戦相手、キム・スーチョルの印象を教えてください。

「……タフで、ギロチンが強いというイメージです」

――その答えを言う前に、自信ありげな笑顔を浮かべましたね。キム・スーチョルの印象を語る時にその笑顔が出るということは、すでに倒すイメージは出来上がっているのですか。

「アハハハ、そう見えましたか(笑)」

――SNSでは「バンタム級のベルトが見えてきた」という旨の投稿もありました。

「自分自身のことを信じていて100パーセント、RIZINでもチャンピオンになれるという自信があるんですよ。僕としてはRIZINで戦うようになって、ベルトに挑むまでは結構時間が掛かると思っていました。『バンタム級ファイターを全員倒していかないと』って。でもキム・スーチョル選手をKOしたら、次はすぐタイトルマッチでも良いですよね。あるいはタイトルマッチの前に、井上直樹選手と挑戦権を賭けて試合するか。最速で年内にはベルトに挑みたいと思っています」

――現時点で、RIZINバンタム級王者の朝倉海選手を倒すイメージも出来ているのですか。

「自分が持っているものを全て出せば勝てると思っています。まだRIZINファンの人たちは僕のことを全然知らないでしょうけど、『今に見とけよ』っていう感じですね」


■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後2時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

The post 【RIZIN46】キム・スーチョル越えに確かな自信──中島太一「100パー、RIZINでもチャンピオンになれる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK08 RIZIN46 YA-MAN クレベル・コイケ ヴガール・ケラモフ 栄養 芦田崇宏 金原正徳 鈴木千裕 鈴木博昭

【RIZIN LANDMARK08】芦田に勝利後、鈴木博昭が言及していたYA-MAN「町中華の脂ギトギトの炒飯」

【写真】RIZINルールの特性も生かした素晴らしい勝利(C)RIZIN FF

2月24日(土)、佐賀県佐賀市のSAGAアリーナで開催されたRIZIN LANDMARK 8 in SAGAで鈴木博昭が芦田崇宏に2RTKO勝利を収めた。
Text by Takumi Nakamura

昨年6月の西谷大成戦以来、約8カ月ぶりの試合となった鈴木はスタンドでのプレッシャー、組みへの対処、グラウンドにおける打撃など、自身が考える理想のMMAの形の一部を見せた上での勝利だった。

4月29日のRIZIN46ではYA-MANとの対戦が決定。このインタビューはYA-MAN戦が正式発表される前に行われたもので、鈴木はYA-MANを「町中華の脂ギトギトの炒飯」という独特の言い回しで例えていた。


──前回の佐賀大会、会心の勝利だったと思います。試合自体を振り返っていただけますか。

「色々と組みの展開があって、それを試合の中で試すというわけじゃないけど、試合で出すことができて良かったなと思います」

──具体的にどの辺りを一番実践できたと思いますか。

「こっちが打撃で攻めて、相手がどこかのタイミングでテイクダウンに来るであろうということは、どこの誰でも分かっていたと思うんですよ。実際は一瞬のタイミング次第で(テイクダウンに)入られることもあるし、もちろんみんなそこを練習していますけど、じゃあ本番でそれができるのかどうか。そこが一番重要なところだったので、本番でちゃんと反応できて、ちゃんとスプロールできたので、それが一番の収穫ですね」

──試合を見ていて打撃のプレッシャーが結果的にスプロールできる距離を作ったというか。相手に打撃を嫌ってタックルに入らせるための距離やプレッシャーのバランスが良くなっていたように思いました。そこは意識されていたのですか。

「おっしゃる通りですね」

──MMAは変に行き過ぎると深く組まれるし、逆に行かな過ぎてもケージに押し込まれる。そこのバランスが重要ですよね。

「そこは経験と日々の練習、イメージ……諸々なんでしょうね。やっぱり立ち技とMMAは別競技なんですよ。よく言うんですけど、立ち技をずっとやってきたから、MMAでも打撃は大丈夫、どうにかなる、そういう話じゃないんです。そのうえで自分のイメージと実際の動きを擦り合わせることが一番大事だったんで、今回はそれが上手く行ったんじゃないかなと思っています」

──先ほどは「経験と日々の練習、イメージ…」という言葉が出ましたが、鈴木選手の場合は何を一番重要に考えていますか。

「本当にいわゆる試行錯誤を実践、トライ&エラーの繰り返しです。技術の内容に関しては、ちゃんとその技術を考えて実践できているか、そして本番でゴールから逆算でできているかどうか。大事なのはそこなんですよね。結局みんな誰でも練習はやってるわけですから」

──なるほど。では芦田選手が組みに来た時も、これは絶対スプロールできる自信はありましたか。

「全然ありましたね。本番以上の真実はないので、やってみないと分からないよねっていう感じでしたが、本当にイメージ通りだったので良かったです」

──結果的にあそこで芦田選手はガードポジションに引き込んだじゃないですか。あれは率直にどう思いましたか。

「あそこからさらにしつこくドライブしてくるイメージだったので『引き込むんだ!』と思ってビックリした…というのはゼロじゃないですね。あそこからケージレスリングになることを一番想定して練習していたので」

──あそこでトップキープできたことは大きかったですよね。

「ああいう展開は想定していなかったけど、結局、ボンサイ柔術で練習していて、下からの強烈な仕掛けは日常茶飯事なんですよ。(芦田が仕掛けた)三角絞めが危なかったという人もいるんですけど、普段の練習で食らっているプレッシャーの方が全然強いわけです。僕は対処できていたからあのポジションにいたわけで、本当に嫌だったら立っていた可能性のほうが高いです」

──芦田選手のガードからの攻めを危ないと思っていたら、寝技そのものに付き合っていないと。

「そうですね。これは勝負すべきではないっていう。もし今成(正和)選手が相手だったら、同じことをやるかと言われたら違うじゃないですか。なので、ここで勝負しても俺は負けないという感覚があったので、グラウンドの勝負をしたわけです。それに三角絞めは足がかかったから極まる技でもないわけで。僕はちゃんとプレッシャーをかけて潰してサイドを取りに行く動きをしていたし。結果的に極まらなかったということは、そういうことなんですよ」

──普段からボンサイ柔術のメンバーの下からの煽りやサブミッションを経験していれば、そう簡単に極めれらることはないと思います。

「もちろん本番なので何があるか分かりませんけど。ただ試合後のインタビューでもいいましたが、ボンサイ柔術で練習している人間が下から三角を極められたら筋が通らんぞと」

──三角絞めが外れたあとのスクランブルの攻防でもしっかりトップポジションをキープできていました。

「三角を外してそこからどうしたかというと、足をとってケージ際で動きを潰したり。僕の方がレスリングをしていた状況になりますよね。で、そこから打撃にいくのがMMAなんで、そこも混ぜていけたという。僕の得意のMMAが今回やりたかったMMAとして見せられたのかなと思います」

──鈴木選手の試合を見ていて、そういった組みやスクランブルの攻防のなかで1発殴る蹴るの殺傷能力が違うなと思ったんです。そこは立ち技出身ならではのものかなと感じました。

「結局、立ってようが寝てようがどんな姿勢でも、目の前の人間に対してどうダメージを与えるか、どう痛めつけるか。僕は全てそこからの逆算なんです。結果何がしたいっていう答えがあって、そこからの逆算の攻撃をしているから、それがパンチなのかヒザなのか踏みなのかサッカーボールなのか。それはあとで出てくるんです」

──まさに試合前のインタビューで話していた「0.1秒後の自分に任る」ですね。

「そうです。相手を痛めつけるために今は何が適切か。それを考えてから技を出していると遅くなるので、その一拍を置かずに体が出したものに従う。だから思考は邪魔なんです、あの瞬間は」

──その一方で自分の感性が正しい選択をしているかどうかは別のフェーズの話じゃないですか。鈴木選手の場合は結果的に自分の感性が出した答えが正しい判断になっているように思えます。感性のピントが合ってきたというか。

「それですね。MMAに転向してすぐの頃はそれが分からないから、トライ&エラーを繰り返すしかなかったし、失敗も成功も全部経験しないといけなかった。でもその経験が蓄積されて、僕は練習と試合が全ての経験値になっているし、試合があろうがなかろうが、MMAのことを考える時間は増えていくので、どんどん自分のMMAが熟成している実感があります」

──その鈴木博昭のMMAを試合という場で、しかも元DEEPのチャンピオンっていう芦田選手に実践できたことで自信を深めたり、手応えになった部分も大きかったのではないですか。

「それはめちゃめちゃありますね。だって相手は格上ですからねっていう」

──試合後のマイクでもあった通り、芦田選手に勝ったことで、さらに上の選手たちと戦う権利を得たと思います。ここからはどんな相手と戦っていきたいですか。

「よくSNSで個人で考えたRIZINのランキングを作って投稿している人がいるじゃないですか。あれって色んな人がやっていますけど、上の方の選手の顔ぶれはそんなに変わらないと思うんですよ。だからそこで上にいる人間たちを食っていきたいですよね。もっと言うなら、みんなが思うフェザー級のトップ5の中に怪物くんが入るようにしんとねっていう。それこそフェザー級のトップ5は?って聞かれたら、みんな鈴木千裕選手、ヴガール・ケラモフ、クレベル・コイケ、金原正徳さんの名前はパッと出てくるじゃないですか。自分もそういう存在にならなきゃいかんなと思います」

──あとは試合後、YA-MAN選手の名前も出ましたが、その理由も聞かせせてもらえますか。

「例えて言うなら、さっき名前をあげた選手たちは銀座で食べる寿司や六本木で食べるステーキなんですよ。で、みんな基本的にはそういう料理を食べたいじゃないですか。でもふとした時に町中華の脂ギトギトの炒飯を食いてえなみたいに思うじゃないですか。それがYA-MANです(笑)」

──料理の例えはさておき……YA-MAN選手が“濃い”選手であることは間違いないと思います。

「もちろん僕は上を目指しているし、銀座の寿司や六本木のステーキを食べにいきたいですよ。でも町中華の炒飯を食べたい時もあるよねってことです」

──でも先ほどの話ではないですが、鈴木選手の感性がYA-MAN選手という“濃い”選手と戦って、どのような反応を見せるか楽しみではありますね。

「何を食べても栄養にする寛容さが重要でもありますからね。だから、まあなんか楽しくなるんじゃないのっていうのと、パッと考えるとお客さんもなかなか楽しみなカードになるよなって。俺とYA-MANくんだったら、格上だとか格下だとか、そういう面倒くせえことは抜きにして、面白えものを見せられるだろうっていうのがありますね。だから、別にYA-MANくんのことを好きも嫌いもないし、どっちかって言うと好きな側なんですけど、MMAという制限の少ないルールで俺とタイマンしようぜって思います。楽しいじゃんって」

──分かりました。正式に次の試合が決まるのを楽しみにしています!

「樽の中のワインのように僕のMMAは熟成されていますから(笑)、楽しみにしていてください」

The post 【RIZIN LANDMARK08】芦田に勝利後、鈴木博昭が言及していたYA-MAN「町中華の脂ギトギトの炒飯」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB ABEMA F1 MMA MMAPLANET o RIZIN SUPER RIZIN03 YA-MAN ヴガール・ケラモフ 平本蓮 朝倉未来 榊原信行

【SUPER RIZIN03】7月28日、朝倉未来×平本蓮の一戦が決定。両者「ボッコボコにする&負けたら引退」

【写真】遂に――実現(C)MMAPLANET

16日(土)、六本木ヒルズアリーナにて、7月28日(日)にさいたまスーパーアリーナで開催される『超RIZIN03』の対戦カード発表記者会見が行われた。
Text by Shojiro Kameike

会見では榊原信行CEOが、さいたまスーパーアリーナのスタジアムバージョンでの開催と、朝倉未来と平本蓮がフェザー級契約で対戦すること発表された。ここでは両者の挨拶とMMAPLANETからの質問に対する回答を掲載したい。


平本蓮
「僕もずっと望んでいたというか、目標としていた試合でもあるし。朝倉未来という存在が自分の中に刺激を与えてくれて。こんな感じのカリスマというか唯一無二の存在で、自分の中ではすごく感動した部分というか、尊敬とか憧れとか――そんなもんあるわけねぇだろ、バカ! ケラモフに負けて、YA-MANにのばされてイジけているので、僕が最後のトドメを刺そうと思います。ボコボコにします!」

朝倉未来
「去年の年末に弟から刺激をもらって。俺がRIZINフェザー級を盛り上げてきた自負がああります。年末にトップ戦線に食い込みたいって思うなかで、復帰戦に楽な相手を用意してもらったので。ボッコボコにしようと思います」

朝倉が挨拶の最後に「ここで平本に負けたら引退します」と述べると、すかさず平本も「コイツに負けるわけないので。朝倉未来に負けたら引退します」と返す。榊原CEOは「引退しなくてもいいんじゃないの?」と伝えたが、朝倉は「平本の引退試合を楽しみにしてください」、平本も「いやいや、朝倉未来の引退試合を楽しみにしてください」とアピールした。

朝倉にとってMMAは昨年7月、ヴガール・ケラモフに敗れて以来の復帰戦となる。平本陣営は昨年大晦日のYA-MAN戦の前から、この試合に向けていた。会見では2022年6月に開催された『THE MATCH』との比較アピールもあったが、朝倉×平本の一戦が実現した後の所謂ロス状態は起きないのか。

この点について榊原CEOは「RIZINにとっては、この試合が次のステップへの原動力となると信じている」と語る。平本は「格闘技界どうこうより、自分のことは自分で頑張れって感じです」、そして朝倉は「俺が負けなければ、もっと盛り上がっていくんじゃないですか」とアピールした。

The post 【SUPER RIZIN03】7月28日、朝倉未来×平本蓮の一戦が決定。両者「ボッコボコにする&負けたら引退」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK08 Road to UFC RYO RYOGA UFC YouTube キック クレア・ロペス チャンネル ルイス・グスタボ ヴガール・ケラモフ 上田将年 今成正和 伊藤裕樹 元谷友貴 八尋大輝 堀江圭功 堺龍平 大島沙緒里 押忍マン洸太 摩嶋一整 浜崎朱加 瀧澤謙太 田中半蔵 白川陸斗 矢地祐介 芦田崇宏 野瀬翔平 鈴木博昭 阿部大治

【RIZIN LANDMARK08】計量終了。九州&山口勢が多数参戦――福岡の野瀬翔平が瀧澤謙太と対戦へ

【写真】計量の模様はYouTubeチャンネルで中継された。野瀬と瀧澤、この身長差は試合に影響を及ぼすか (C)SHOJIRO KAMEIKE

24日(土)、佐賀県佐賀市のSAGAアリーナで開催されるRIZIN LANDMARK 8 in SAGAの計量がヒルトン福岡シーホークで行われた。出場選手は全員、計量をクリアしている。
Text by Shojiro Kameike

RIZIN初となる佐賀大会は、九州ならびに山口県在住あるいは出身のファイターたちが多数参戦する。山口県在住の摩嶋一整は当初、前RIZINフェザー級王者ヴガール・ケラモフと対戦予定であったが、ケラモフが来日不可能となり相手が今成正和に変更されている。計量をクリアした摩嶋は「今成選手と戦えるのは光栄です。明日はレベルの高い攻防を見せられると思います」と語った。

また、北九州を拠点に戦う田中半蔵との試合が組まれていたトゥラル・ラグモフもケラモフと同様、来日不可能に。一方の田中も右腓腹筋損傷で全治4週間のため、今大会は欠場することとなった。元RIZIN女子スーパーアトム級の浜崎朱加は山口県出身で、高校卒業は福岡県で柔道選手として活躍していた。今大会でクレア・ロペスと対戦予定であったが、こちらも負傷で欠場に。代わりにチームメイトの大島沙緒里がロペスと戦う。

九州勢の中でも注目は野瀬翔平の参戦だ。福岡県在住の野瀬は、2年連続でRoad to UFCに出場。いずれもUFC契約には至らずも、昨年12月には神田T-800周一に完勝して再起を果たした。この国内屈指のグラップリングMMAファイターと戦う瀧澤謙太は、現在RIZINで3連敗中と苦しい試合が続いている。ここは空手ベースで、2021年9月には元谷友貴をKOしたパンチの強さを再び見せつけたい。

■視聴方法(予定)
2月24日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK08 計量結果

<ライト級/5分3R>
ルイス・グスタボ(70.95キロ)
堀江圭功(70.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(65.75キロ)
今成正和(65.35キロ)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(71.00キロ)
白川陸斗(71.00キロ)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
大島沙緒里(47.85キロ)
クレア・ロペス(48.90キロ)

<フェザー級/5分3R>
芦田崇宏(65.95キロ)
鈴木博昭(65.90キロ)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(76.95キロ)
押忍マン洸太(76.95キロ)

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(60.85キロ)
野瀬翔平(60.95キロ)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(56.55キロ)
上田将年(56.90キロ)

<キック・58キロ契約/3分3R>
寺田匠(57.90キロ)
冨永武聖(57.70キロ)

<60キロ契約/5分2R>
RYOGA(59.80キロ)
堺龍平(59.50キロ)

<フライ級/5分3R>
八尋大輝(60.65キロ)
荒木雄登(60.90キロ)

<キック・62.5キロ契約/3分3R>
REITO BRAVELY(62.30キロ)
古村匡平(62.40キロ)

<キック・62.5キロ契約/3分3R>
般若HASHIMOTO(62.50キロ)
力斗(62.30キロ)

<キック・53キロ契約/3分3R>
石郷慶人(52.85キロ)
片島聡志(52.55キロ)

The post 【RIZIN LANDMARK08】計量終了。九州&山口勢が多数参戦――福岡の野瀬翔平が瀧澤謙太と対戦へ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
o RIZIN RYO RYOGA YouTube アラン・ヒロ・ヤマニハ クレア・ロペス ルイス・グスタボ ヴガール・ケラモフ 上田将年 今成正和 伊藤裕樹 八尋大輝 堀江圭功 堺龍平 大島沙緒里 押忍マン洸太 摩嶋一整 浜崎朱加 瀧澤謙太 田中半蔵 白川陸斗 矢地祐介 芦田崇宏 野瀬翔平 鈴木博昭 阿部大治

【RIZIN】榊原CEO、ケラモフの欠場を発表 摩嶋一整VS今成正和の対戦が決定 『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』に関する記者会見

24日に開催される格闘技『RIZIN LANDMARK 8 in SAGA』(佐賀県・SAGAアリーナ)についての会見が16日にRIZIN公式YouTubeで配信され、摩嶋一整と対戦予定だったヴガール・ケラモフと、田中半蔵と対戦予定だったトゥラル・ラギモフの欠場が発表された。

ケラモフについては、昨年11月の『RIZIN』アゼルバイジャン大会の公開計量の際にケラモフのチームがトラブルに巻き込まれ、警察に拘束されたと報道された。その後にトラブルの当事者との和解が成立した状況だが、アゼルバイジャン政府が「手続きが完了するまで出国は認められない」という結論になったため、このタイミングで来日することができずに試合は中止となった。

摩嶋の新たな対戦相手は今成正和に決定。田中の新たな対戦相手はアラン・ヒロ・ヤマニハに決定したが、今度は田中が負傷のため欠場することになったため、ヤマニハの出場は取りやめとなった。

また、クレア・ロペスと対戦予定だった浜崎朱加が練習中に「左尺骨骨幹部骨折」により全治5ヶ月の負傷を負ったため、欠場が決定。代役として大島沙緒里が出場し、ロペスと対戦する。

さらに、オープニングファイトでRYOGAと対戦予定だった持田哲兵が怪我により欠場し、代役として堺龍平が出場することも発表された。

●RIZIN LANDMARK 8 in SAGA対戦カード
ルイス・グスタボvs.堀江圭功
摩嶋一整vs.今成正和
矢地祐介vs.白川陸斗
大島沙緒里vs.クレア・ロペス
芦田崇宏vs.鈴木博昭
瀧澤謙太vs.野瀬翔平
伊藤裕樹vs.上田将年
阿部大治vs.押忍マン洸太
寺田匠vs.冨永武聖
(オープニングファイト)
RYOGA vs.堺龍平
八尋大輝vs.荒木雄登
REITO BRAVELY vs.古村匡平
般若HASHIMOTO vs.力斗
石郷慶人vs.片島聡志

#RIZIN #RIZINLANDMARK