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MMA o UFC   アマンダ・レモス タティアナ・スアレス ヴィルナ・ジャンジローバ

12.7『UFC 310』でタティアナ・スアレスとヴィルナ・ジャンジローバが対戦



 UFCが12月7日にネバダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催する『UFC 310』でタティアナ・スアレス vs. ヴィルナ・ジャンジローバの女子ストロー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 スアレスは昨年8月の『UFC on ESPN 50: Sandhagen vs. Font』でジェシカ・アンドラジに2Rギロチンチョークで勝利して以来1年4ヶ月ぶりの試合でプロデビュー以来10連勝中(UFC7連勝中)。現在UFC女子ストロー級ランキング1位。

 ジャンジローバは7月の『UFC on ESPN 60: Lemos vs. Jandiroba』でアマンダ・レモスに2Rアームバーで勝利して以来の試合で4連勝中。現在UFC女子ストロー級ランキング3位。続きを読む・・・
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45 o UFC   スティーブ・ガルシア ハイダー・アミル ブルーノ・シウバ ヴィルナ・ジャンジローバ

『UFC on ESPN 60: Lemos vs. Jandiroba』パフォーマンスボーナス



 UFCが『UFC on ESPN 60: Lemos vs. Jandiroba』のパフォーマンスボーナスを発表。

▼ファイト・オブ・ザ・ナイト
・該当試合なし

▼パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト
・ヴィルナ・ジャンジローバ、スティーブ・ガルシア、ブルーノ・シウバ、ハイダー・アミル


 4選手には各5万ドルのボーナス。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN60 アマンダ・レモス ジャン・ウェイリ ヴィルナ・ジャンジローバ

【UFC ESPN60】ジャンジローバがレモスに腕十字で一本勝ち!4連勝で王者ジャン・ウェイリーに挑戦表明

<女子ストロー級/5分5R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.2R4分48秒 by 腕十字
アマンダ・レモス(ブラジル)

両者ともに構えを細かくスイッチする。ジャンジローバはレモスがオーソッドックスになったところにダブルレッグに入り、レモスが右腕をジャンジローバの首に手を巻いてギロチンを狙う。

ジャンジローバはレモスの右足を超え、頭を抜いて両脇を差してハーフガードでトップキープする。レモスの上体をがっちりと固めるジャンジローバ。レモスがケージサイドまで移動すると、腰を上げてパスガードを狙うが、レモスがブリッジを効かせてジャンジローバを後方に返してトップポジションを取り返し、バックを狙う。

ジャンジローバも左手をついて身体を起こして中腰になり、レモスの身体を前方に落とそうとする。ここでレモスは自らハーフガードに引き込むような形で、右腕で股をすくって上のポジションを取る。ジャンジローバはすぐにレモスの右足をとってヒザ十字へ。

レモスがジャンジローバの左足にアンクルホールドを仕掛ければ、ジャンジローバもレモスの左足にアンクルホールドを狙う。レモスが足を抜いてトップキープしてヒジを落とし、ジャンジローバはレモスの足元に潜ってバックへ。レモスが立ち上がると、ジャンジローバがスタンドでバックをキープし、ラウンドを終えた。

2R、ここも両者が小刻みに構えをスイッチする。サウスポーのレモスが左ミドルと左ストレート、オーソドックスに戻して右ミドルを蹴る。レモスがサウスポー、ジャンジローバがオーソドックスの喧嘩四つになると、ジャンジローバが前足を踏みにいく。距離を取ったレモスが左ストレートを伸ばすと、ジャンジローバはパンチからダブルレッグへ。レモスをケージまで押し込むと左足にシングルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

レモスは倒れ際にジャンジローバの身体を後方に返しつつ立ち上がり、ジャンジローバの左腕にキムラロックを狙う。ジャンジローバが後方に倒すようにテイクダウンを狙い、一度は下になるも右腕を差して立ち上がる。レモスも左腕を小手に巻いて上を取ろうとするが、ジャンジローバがバックを取ることに成功する。

ここからジャンジローバは右腕を深く入れてRNCを狙いつつ、残り30秒を切ったところで左腕に腕十字へ。これをがっちりと極めて、レモスからタップを奪った。これで4連勝となったジャンジローバは王者ジャン・ウェイリーへの挑戦をアピールした。


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AB F1 MMA o UFC   アマンダ・レモス ケビン・ホランド トニー・ファーガソン マッケンジー・ダーン ヴィルナ・ジャンジローバ

8.3『UFC on ABC 7』でトニー・ファーガソン vs. マイケル・キエサ、マッケンジー・ダーン vs. ルーピー・ゴディネス



 UFCが8月3日にアラブ首長国連邦アブダビのエティハド・アリーナで開催する『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でトニー・ファーガソン vs. マイケル・キエサのウェルター級マッチを行うことをデイナ・ホワイトが発表。

 ファーガソンは12月の『UFC 296: Edwards vs. Covington』でパディ・ピンブレットに判定負けしてして以来の試合で7連敗中。キエサは昨年7月の『UFC 291: Poirier vs. Gaethje 2』でケビン・ホランドに1Rブラボーチョークで敗れて以来の試合で3連敗中。7連敗中の選手がまだUFCと契約していることが凄いですが…。


 同じく『UFC on ABC 7: Sandhagen vs. Nurmagomedov』でマッケンジー・ダーン vs. ルーピー・ゴディネスの女子ストロー級マッチが行われることもデイナ・ホワイトが発表しています。

 ダーンは2月の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でアマンダ・レモスに判定負けしてして以来の試合で2連敗中。現在UFC女子ストロー級ランキング7位。ゴディネスは3月の『UFC on ESPN 54: Blanchfield vs. Fiorot 』でヴィルナ・ジャンジローバに判定負けして以来の試合。現在UFC女子ストロー級ランキング10位。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN54 ルピタ・ゴディネス ヴィルナ・ジャンジローバ

【UFC ESPN54】ゴディネスが右で追い込めず。TD&バックマウント奪取のジャンジローバが判定勝ち

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

ジャンジローバがプレスをかけて、ゴディネスにケージを背負わせる。ジャンジローバはワンツー、右ボディストレートを伸ばした。ゴディネスはインサイドから右を打ち込む。ジャンジローバがシングルレッグからドライブし、ボディロックから小外刈りでグラウンドに持ち込む。しかしゴディネスがすぐに立ち上がった。左腕を差し上げてゴディネスをケージに押し込むジャンジローバは、引き込みから潜ろうとするも、ここはゴディネスがトップを奪い立ち上がってパンチを浴びせて、離れた。

ゴディネスが左ジャブを突いて距離を詰める。ジャンジローバはスイッチして左ストレートをボディに伸ばしていく。オーソドックスに戻したジャンジローバの顔面を、ゴディネスの右がかすめる。ジャンジローバのワンツーにゴディネスが右を合わせた。残り1分でジャンジローバがシングルレッグからドライブしたが、ゴディネスがウィザーで耐える。ダブルレッグ、ボディロックと切り替えたジャンジローバに対し、ゴディネスはオーバーフックで耐えたがグラウンドへ。すぐさまジャンジローバがバックマウントを奪取し、RNCを狙ったところでラウンド終了のホーンが鳴った。

2R、ゴディネスが左ジャブの連打で前に出ていく。下がったジャンジローバに右ストレートを浴びせた。さらに背中を見せて下がるジャンジローバに右ローを打ち込む。しかしジャンジローバもワンツーを主体にパンチを返す。ケージ中央で右ストレートを打ち合う両者。ジャンジローバがシングルレッグから引き込み、ディープハーフで潜りに行くもゴディネスが右オーバーフックでトップへ。ジャンジローバの足が絡んだ状態でゴディネスも尻もちを着いてディフェンスするが、ジャンジローバがトップに回った。するとゴディネスがジャンジローバの両足を抱えてクローバーリーフを狙う。ジャンジローバは自身の足を引っかけて防ぐと、ゴディネスが足をほどいて左足へのストレートフットロックに切り替える。そのままトップに回ったゴディネスだが、スクランブルからスタンドに戻され、残り10秒でパンチを出し合った。

最終回、ゴディネスがワンツーでジャンジローバにケージを背負わせたが、シングルレッグで組まれてしまう。ウィザーから右ヒザを打ち込み体勢を入れ替えた。ジャンジローバが抱き着き、スタンドの状態で肩固めのように固めていくも、ゴディネスが離れた。互いにストレートを伸ばすなか、ジャンジローバが組みつくも倒せず。ゴディネスが右を入れて離れた。ジャンジローバはダブルレッグで飛び込むも届かない。ゴディネスの左右フックが当たり、ジャンジローバがバランスを崩す。しかしジャンジローバがシングルレッグからボディロックで尻もちを着かせた。

ケージ際でバックに回るジャンジローバ。両足を差し入れるとゴディネスが立ち上がるも、ジャンジローバはそのまま右腕をゴディネスの首に回す。ゴディネスが前に振り落とそうとしたが、耐えたジャンジローバがバックマウントをキープしRNCを狙い続ける。振り落とせないゴディネス、バックマウントからパンチを打ち込むジャンジローバの展開で試合が終了した。

判定はユナニマスでジャンジローバへ。オクタゴン4連勝中だったゴディネスを下したジャンジローバも、これで3連勝となった。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN54 アントン・トゥルキャリ アンドレ・ペトロスキー イボ・アスラン エリン・ブランクフィールド エルベウチ・バーンズ カイル・ネルソン クリス・ワイドマン コナー・マシューズ ジェイコブ・マルクーン ジュリオ・アルセ ジョアキン・バックリー セドリクス・デュマ チディ・ンジョグアニ デニス・ブズーキア ヌルスルタン・ルジボエフ ネイト・ランドヴェール ビル・アレジオ ブルーノ・シウバ マノン・フィオホ メリッサ・ガト ルピタ・ゴディネス ヴィクトリア・ダダコワ ヴィセンチ・ルケ ヴィルナ・ジャンジローバ 食事

【UFC ESPN54】ウスベキスタンMMAのパイオニア=ヌルスルタン・ルジボエフ「何かを残す」

【写真】セレモニアル計量には、ウズベキスタン国旗とともに臨んだ(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催されるUFC on ESPN54「Blanchfield vs Firot」。同大会にカザフスタン、キルギスに続き、中央アジアから台頭しつつあるウズベキスタン人ファイターのヌルスルタン・ルジボエフが出場し、メインカードでセドリクス・デュマと対戦する。
Text by Manabu Takashima

大会開催地であるアトランティックシティ近隣の大都市は、実は州を跨いだフィラデルフィア。ウズベキスタンMMA界のルジボエフは、現在フィラデルフィア在住でご当地ファイターということになる。フィラデルフィアに存在するウズベキスタン・コミュニティに支えられ、ルジボエフを65カ月振りにインタビューした。


――ヌルスルタン、2018年11月にキルギスで取材をさせてもらって以来、5年5カ月振りにインタビューできて凄く嬉しいです。

「あぁ、WEFでマルコス・ソウザと戦った次の日にインタビューをしてもらったね。覚えているよ(笑)」

──あの時、ヌルスルタンはUFCかBellatorファイターになってウズベキスタンのMMAを盛り上げたいと言っていました。そして今、UFCファイターになっています。

「サンキュー。あれから、僕も随分と場数を踏んできた。それと同じように、ウズベキスタンのMMAも成長してきた。あの頃、ウズベキスタンではMMAの大会も行われてもいなかったけど、今ではいくつかの団体があってイベントも定期的に開かれている。良い感じで成長しているよ」

──当時は国内に良い練習環境がなく、チェチェンで練習をしていると言っていました。その後、練習環境はどのようになっているのでしょうか。

「あれからウズベキスタンでもMMAの練習ができるようになっていたけど、3年前から米国にやってきてフィラデルフィアのマルコスMMAで、ジョアォン・マルコスの指導を受けているんだ」

──言葉、食事、習慣、随分とウズベキスタンと米国と違うと思いますが、困難なことはなかったですか。

「ペンシルヴァニアにはウズベキスタン料理のレストランもあるし、ウズベキスタンのコミュニティが、しっかりと存在しているので何も問題はない。今の練習環境を与えてくれたスポンサーにはとても感謝している」

──日本ではないですが、韓国のスウォンに中央アジアやコーカサスのファイターが集まって練習しているジムもありました。

「あぁアジスベク・ノロフのところだろう?」

──ハイ、そうです!!

「アジスベクはとても仲が良いんだ、普段から頻繁に連絡を取り合っている。彼もウズベキスタンを離れて頑張っている。ウズベキスタンでも練習環境は整いつつあるけど、僕と毎日練習したいと思う相手がいなかった。だから、米国で練習しようと思ったんだ(笑)。米国では1日に3部練をすることも可能だ。休んで、食べて、練習──その繰り返しの日々を送ることができる」

──そのような練習環境を経て、UFC2戦目を迎えます。今の気持ちは?

「全て順調に調整できている。3カ月かけて、しっかりと準備してきた。その全てを土曜日の夜に披露したいと思っている」

──では対戦相手の印象を教えてください。

「若いのに3度も、UFCで戦っている。良い選手だと思う」

──どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「それは秘密だ。試合を見てほしい」

──どのような作戦かということでなく、どのような試合を見せたいのかを教えてもらっても良いですか。

「ケージのなかでは何が起こるか分からない。でも、何かを残したい。そして、ウズベキスタンに持っているフィットネスジムの皆に、この間の練習の成果を見せたい」

■視聴方法(予定)
3月31日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFC ESPN54対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ジョアキン・バックリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
クリス・ワイドマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)
セドリクス・デュマ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ(米国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
リース・マッキー(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
ジャマル・エマース(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
エルベウチ・バーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
コナー・マシューズ(米国)
デニス・ブズーキア(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イボ・アスラン(トルコ)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<女子フライ級/5分3R>
メリッサ・ガト(ブラジル)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキー(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<バンタム級/5分3R>
エンジェル・パチェコ(米国)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

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45 Brave CF MMA MMAPLANET o TOMA UFC UFC ESPN54   アントン・トゥルキャリ アンドレ・ペトロスキー イボ・アスラン エリン・ブランクフィールド カイル・ネルソン キック クリス・ワイドマン コナー・マシューズ ジョアキン・バックリー チディ・ンジョグアニ デニス・ブズーキア ヌルスルタン・ルジボエフ ネイト・ランドヴェール ビル・アレジオ ブルーノ・シウバ ボクシング マノン・フィオホ メリッサ・ガト ルピタ・ゴディネス ヴィクトリア・ダダコワ ヴィセンチ・ルケ ヴィルナ・ジャンジローバ 宇野薫 本田良介

【UFC ESPN54】ウィーン在住・熱血トルコ人ファイター、イボ・アスラン「俺はホンダが大好きだ」

【写真】ニックネームのTHE LAST OTTOMANは最後のオスマン帝国トルコ人という意味 (C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催されるUFC on ESPN54「Blanchfield vs Firot」。女子フライ級のエリン・ブランクフィールド×マノン・フィオホがメインの同大会で、興味深いUFCデビュー戦を迎えるファイターがいる。
Text by Shojiro Kameike

今から21年と1カ月前に宇野薫がBJ・ペンとライト級王座決定戦で引き分けたボードウォーク・ホールでオクタゴン初陣を迎えるイボ・アスランにとって、この一戦は2020年8月──コロナ禍の欧州でKSWに次ぎ、イベントを再開させたBRAVE CFのストックホルム大会でキャリア唯一の敗北を喫したアントン・トゥルキャリへのリベンジ戦となる。

世界最高峰での第一歩を示すファイトは、ただ敗北を喫しただけでなく個人的に想うところがありまくるトゥルキャリを相手の因縁マッチに。心からトルコを愛し、本田良介の人柄にベタ惚れのイボ・アスランの激熱・初インタビューをお届けしたい。


――イボ、まずバックグラウンドを教えてもらえますか。コンテンダーシリーズ出場時にグラフィックではトルコ国旗が見られましたが、BRAVE CFに出場していた時にオーストリア在住という説明もありました。

「僕はトルコのニーデで生まれた。イスタンブールから800キロメートル離れている小さな村だよ。7歳の時にオーストリアのウィーンに移り住んだ。両親がより良い職を求め、より良い生活をするためにトルコを離れたんだ。パスポートはオーストリアだけど、いつだってトルコを代表して戦っている。オーストリアは住んでいる場所に過ぎない。それに今ではイスタンブールとウィーンに拠点があって、頻繁に行き来しているよ」

──格闘技を始めたのは、オーストリアだったのですか。

「そうだよ。サッカーをずっとやっていて、年齢的にもまだアマチュアリーグに在籍していたけどプロを目指していた。自分でいうのもなんだけど、凄く上手かったよ(笑)。ただし、チームの他のメンバーは僕のように真剣にやっていなかった。僕はサッカーでも絶対に負けることが嫌で、常に勝ち続けたいと思っていたのに。対してチームメイトはパーティーを楽しんだり、必死にサッカーに取り組んでいなかったんだ。

そしてオーストリアでも有名なフットボール・アカデミーから勧誘されたのに、そのチームは僕の保有権を持っていると主張して移籍を許してくれなかった。『あと1年、ここにいろ』ってね。その時『クソ野郎ども。俺はもうこんなチームを辞めて、ただ自分のためだけに汗をかく』って宣言をして、ボクシングを始めたんだ」

──なんと(笑)……状況が状況であったとしても、そういう発言をするということはチーム・スポーツには向いていない性格だったのでしょうね(笑)。

「皆が僕のように規律正しく、しっかりとやるべきことに向き合っているのであればチーム・スポーツも好きだよ。でも100パーセント全力で取り組まない連中と、一緒にやっていくことが嫌だったんだ。同じゴールを見ていないと。何かをやるなら、100パーセント力を注ぐ。そういう性格なんだ。ボクシングは合っていたよ。自分が頑張れば、結果は出る。凄く楽しかった」

──なるほど。ただし人気ナンバーワン・スポーツで才能があったのに、勿体ないとも感じてしまいます。

「まぁ、ファミリーに流れる血のなせる業だろうね。父親は空手の黒帯だった。叔父や兄もファイターだ。父から今も言われているんだけど、僕は子供の頃に絶対にエレベーターに乗らず、階段を走って昇っていたそうなんだ(笑)。いつも体を動かして、エネルギーは発散していたようだ。そのエネルギーを燃やす場がサッカーからボクシング、そしてMMAに移り変わっていった。でも、その全てに100パーセントの力を注いできたことは絶対だよ」

──ボクシングからMMAに転向したのは?

「ボクシングをやりながら、レスリングも始めた。そこでグラップリングを知って、この3つの練習をしているのだから、MMAこそ自分が究める戦いだと思ったんだ」

──オーストリアに関しても、トルコに関してもMMAの普及具合が分からないのですが、試合前はどちらで練習をしているのでしょうか。

「イスタンブールではレスリングとグラップリングの練習をしている。場所も一カ所でなく、いくつかのジムを回ってね。ウィーンでは、HERO GYMにボクシングとキックボクシングのトレーナーがいて、彼らと練習をしている。試合が決まればMMAのトレーニングをするためにラスベガスのエクストリーム・クートゥアーでキャンプを張るんだ。最高のMMAコーチ、トレーニングパートナーが揃っている。試合前のキャンプは、ベガスで仕上げをしている」

──今回も試合前はベガスで調整したということですね。

「ベガスに入る前に、プーケットのタイガームエタイで最初のキャンプを行った。タイガームエタイで5週間、ベガスは4週間のキャンプだったよ。タイガームエタイでは多くの日本人選手を見かけたよ。1人、本当にナイスガイで凄く親切にしてくれる日本人もいたよ。ホンダだ。アイツは最高のヤツだよ、いつもニコニコ笑っていて。さっきも言ったように僕は何でも全力を尽くす。どのクラスだって力の限り練習をしている。ホンダもそうなんだ。しかも、アイツはそれが幸せでたまらないようで笑顔を絶やさない」

──本田良介選手ですね。私も昨年11月にタイガームエタイで会ったのですが、MMAファイター生活を心の底からエンジョイしていました。

「そのうえ、本気で僕を助けてくれた。あんな気持ちの良いヤツに出会ったのは始めてだよ。ホンダに会えて、本当に良かった。朝6時のランニングですら、嬉しそうにしているんだよ。全く理解不能だ(笑)。どうやって朝の6時から楽しそうに走ることができるんだ!! 彼の精神性に触れることができて、本当にハッピーだ。

僕は常に、誰よりも練習をしている。でもジムに行くと、絶対にホンダもいる。『お前、俺より練習しているわけないよな』って伝えても、『僕は君より練習しているよ』って笑っているんだ。タイガームエタイは広いし、ストレッチとかフィジカルはMMAトレーニング場とは違う場所を使うこともある。凄くクラスも多いし。でも、アイツは先にいて、僕が体を動かしている際中に違う場所に移動して、違う練習を始めている……。俺はホンダが大好きだ。

そうだこのインタビューを通して、彼に伝えてくれ。『ホンダ、マイ・フレンド!! すぐに会いたいよ』って」

──承知しました(笑)。ところでにこやかに本田選手について話してくれたイボですが、今週末にUFC初陣というとても重要な試合が控えています。改めて今の気持ちを教えてください。

「15年間のハードワークを経て、今ここにいることを神に感謝している。自分の能力を世界で一番の大会で、皆に見てもらいたい。凄くハッピーだ。家族、コーチ、練習仲間、そしてトルコの皆のために戦う。唯一のUFCトルコ人ファイターとして、9000万人の期待を背中に受け、我が国を代表してアントン・トゥルキャリを倒す」

──2020年8月にBRAVE CFで戦い、キャリア唯一の黒星を喫した相手へのリベンジマッチでもあります。

「2020年8月はコロナ禍でオーストリアではジムも閉められ、何もかも止まっている状態だった。外出も許されていなかったよ。練習環境は全く整っていなくて、簡単な状況ではなかった。どの大会もコロナでなくなり、バーのセキュリティで生計を立てていたけど、当然のようにバーやクラブも営業停止になっていた。

金がなかった。だから5日前のオファーを受けた。当時のマネージャーから連絡があり、僕が気になったのはファイトマネーの額と対戦相手だった。それを確認し、映像をチェックして戦うことを了承した。彼はアマチュアでも豊富な経験があることも調べた上で、動きを確認して戦うことにしたんだ。僕のレベルにないことは分かったから。

でも、そこからはドタバタ続きだった。オファーは100キロ契約で、僕は107キロ。5日間で100キロまでなら落とせるという判断をしたんだ。そうしたら向うから93キロにしてほしいという連絡があった」

──えっ……それは駆け引きですね。

「そうプレイが始まった。100キロと93キロは全く違う。でも、ファイトが必要だったから『99キロまでなら落とす』と返答すると、今度は『94キロだ』って言うんだよ(苦笑)。マネージャーを介して試合の直前まで、そんなやりとりが続いたんだ」

──確か98キロ契約で実施されたかと。

「発表は98キロだったけど、実際は97キロ契約だった。つまり5日間で10キロ落とした。あの試合はコンテンダーシリーズや米国で戦うためのオファーを待っていて、1年半振りの試合だった」

──よく、そこから3キロアンダーになって試合を受けましたね。

「金が必要だった。そんな状況でも序盤は、力強く動けたんだ。でもアゴ、鼻をケガし、カットもあった。結果、2Rに背中を見せてフィニッシュされた。『おめでとう。アントン』だよ。でも今回は全てが違う。本当の俺を見せてやる」

──言ってみると、最高の場所で自己証明できる機会を得たということですね。

「UFCがアントンと戦わせてくれて、本当に感謝している。4年間、アントンは俺から逃げ続けた。4年間だよ。『もう一度、戦おう』とポッドキャストや色々な手段を使ってアピールしたけど逃げ続けた。でも、もう彼は僕の前から逃げることはできない。土曜日の夜、ケージに入ると誰も彼を助けることはできない。誰も、ね。

ホーホホホホホ。土曜日は会場入りしてから、試合まで全てを楽しむつもりだ。UFCで戦うことは世界中のファイターにとって夢だ。UFCから配られたコスチュームに袖を通し、トルコ国旗を掲げてケージに向かう。アントンなんか気にしない。その瞬間を楽しみたい。最高のデビュー戦になるだろう。アイツのことなんて、どうでも良い。僕のトルコ人パワーの凄まじさを皆に見てもらう。皆が、目撃者になるんだ」

──イボ、本当に興味深い話をありがとうございました。最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本の皆の行動力が本当に好きなんだ。トルコを多くのジャパニーズガールズが訪れている。ただ、椅子に座って時間が過ぎるのは待っているんじゃなくて活動的だ。トルコにもオーストリアにも、日本人の友達がいる。その皆が本当に博学なんだ。MMAのことも知っているし、サッカープレイヤーのことも知っている。ゴルフにも詳しい。そして日本のファンは、凄く選手想いだと聞いている。そんなことは、オーストリアはありえない。日本のファンがUFCだけでなく、他の団体も含め全てのMMAをサポートしてくれていることに感謝している。いつか、日本を訪れて日本の皆と練習したい。ホンダ、一緒に行くぞ!!」

──(笑)。

「そうだ、僕の一番の夢が何か尋ねてくれなかったよね」

──ハ、ハイ。イボの一番の夢は何でしょうか。

「UFCイスタンブール大会を実現させることだ。もしUFCがイスタンブールで大会を開けば、スィナン・エルデヌ・スポル・サロフに2万人以上のファンが集まるはずだ。それが僕の一番大きな夢なんだ。1年半、時間が欲しい。僕がKO勝ちを続けることで、その時がやってくるだろう。インシャーアッラー」

■視聴方法(予定)
3月31日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前7時30分~U-NEXT

■UFC ESPN54対戦カード

<女子フライ級/5分5R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
マノン・フィオホ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィセンチ・ルケ(ブラジル)
ジョアキン・バックリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
クリス・ワイドマン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)
セドリクス・デュマ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ビル・アレジオ(米国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
リース・マッキー(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ランドヴェール(米国)
ジャマル・エマース(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)
ルピタ・ゴディネス(メキシコ)

<フェザー級/5分3R>
ジュリオ・アルセ(米国)
エルベウチ・バーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
コナー・マシューズ(米国)
デニス・ブズーキア(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イボ・アスラン(トルコ)
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)

<女子フライ級/5分3R>
メリッサ・ガト(ブラジル)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキー(米国)
ジェイコブ・マルクーン(豪州)

<バンタム級/5分3R>
エンジェル・パチェコ(米国)
キャオラン・ローラン(アイルランド)

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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   ショーン・ブレイディ ホアキン・バックリー ヴィルナ・ジャンジローバ

3.30『UFC Fight Night 241』の新メインイベントはエリン・ブランチフィールド vs. マノン・フィオロ/ヴィセンテ・ルケはホアキン・バックリーと対戦

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3.30 UFCアトランティックシティ大会でエリン・ブランチフィールド(9連勝中)vs. マノン・フィオロ(11連勝中)、ヴィルナ・ジャンジローバ vs. ルーピー・ゴディネス(2023年12月22日)

3.30 UFCアトランティックシティ大会のメインイベントで予定されていたショーン・ブレイディ vs. ヴィセンテ・ルケが中止(2024年02月01日)

 こちらの続報。


 UFCが3月30日にニュージャージー州アトランティックシティで開催する『UFC Fight Night 241』のメインイベントで予定されていたショーン・ブレイディ vs. ヴィセンテ・ルケが中止になったことを受けてエリン・ブランチフィールド vs. マノン・フィオロの女子フライ級マッチが新メインイベントになることを発表。


 また、欠場するショーン・ブレイディの代わりにホアキン・バックリーがヴィセンテ・ルケと対戦することが確認されています。バックリーは10月の『UFC Fight Night 229: Dawson vs. Green』でアレックス・モロノに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。続きを読む・・・
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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   タイラ・サントス ヴィルナ・ジャンジローバ

3.30 UFCアトランティックシティ大会でエリン・ブランチフィールド(9連勝中)vs. マノン・フィオロ(11連勝中)、ヴィルナ・ジャンジローバ vs. ルーピー・ゴディネス

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 UFCが3月30日にニュージャージー州アトランティックシティのボードウォーク・ホールで開催する『UFC Fight Night 239』でエリン・ブランチフィールド vs. マノン・フィオロの女子フライ級マッチ行うことを発表。

 ブランチフィールドは8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. The Korean Zombie』でタイラ・サントスに判定勝ちして以来の試合で9連勝中(UFC戦績6勝0敗)。現在UFC女子フライ級ランキング2位。フィオロは9月の『UFC Fight Night 226: Gane vs. Spivak』でローズ・ナマユナスに判定勝ちして以来の試合で11連勝中(UFC戦績6勝0敗)現在UFC女子フライ級ランキング3位。


 同じく『UFC Fight Night 239』でヴィルナ・ジャンジローバ vs. ルーピー・ゴディネスの女子ストロー級マッチが行われるとのこと。

 ジャンジローバは5月の『UFC 288: Sterling vs. Cejudo』でマリーナ・ロドリゲスに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在UFC女子ストロー級ランキング6位。ゴディネスは11月の『UFC 295: Prochazka vs. Pereira』でタバサ・リッチに判定勝ちして以来の試合で4連勝中。現在UFC女子ストロー級ランキング11位。続きを読む・・・
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無念! UFCが村田夏南子をリリース

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『UFC Fight Night 229: Dawson vs. Green』ヴァネッサ・デモポロス vs. 村田夏南子のジャッジの採点/主要サイトの採点(2023年10月08日)

 こちらの続報。


Kanako Murata(Sherdog)

 UFCが村田夏南子をリリースしたことをUFC Roster Watchが確認したとのこと。

 村田夏南子は現在30歳でMMA戦績12勝3敗(UFC戦績1勝2敗、RIZIN戦績5勝1敗)。2021年6月の『UFC on ESPN 25: Korean Zombie vs. Ige』で行われたヴィルナ・ジャンジローバ戦で左肘を脱臼しTKO負けした村田は10月の『UFC Fight Night 229: Dawson vs. Green』で行われたヴァネッサ・デモポロス戦で2年4ヶ月ぶりに復帰。ユナニマスデシジョンで敗れたものの、主要サイトの多くが村田を支持していました。続きを読む・・・