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PFL2024#10:メインカード第3試合・マゴメド・ウマラトフ vs. シャミル・ムサエフ

ウェルター級決勝戦5分5R。

ウマラトフはキャリア17戦全勝。PFLでは初参戦した2021年はワンマッチで2勝。2022年は予選2試合目から本戦に出場し、1RKOで4位に入ったものの、イギリス入国のビザが降りず欠場。昨年は予選1試合目から出場し、やはり4位で勝ち上がったが、またも決勝トーナメントを棄権。4年目で初めて決勝トーナメントを戦っている。今年はアンドレイ・コレシュコフ、ブレナン・ワード、ネイマン・グレイシーのBellator軍に3連勝して決勝まで進出した。コンバットサンボがバックボーンの32歳。

ムサエフはダゲスタン出身で、こちらは19戦18勝0敗1分。今年の新規契約選手では数少ない、メジャーでの戦績がない選手。リーグ戦初戦で元Bellator暫定王者ローガン・ストーリーに2RKO。2戦目は元ONEで手塚に勝利しているムラッド・ラマザノフとの無敗対決で2RKO勝ち。トーナメント準決勝はラマザノフとのダイレクトリマッチとなり、判定となったが前回の対戦以上に差を見せる内容で連勝し、決勝に上がってきた。バックボーンは散打で世界王者。30歳。

ともにロシア出身で無敗。

お互い間合いに入らず警戒。ムサエフがローで牽制。ウマラトフも間合いに入らない。見合いが続いて2分。パンチを見せたがムサエフの左がヒット。後退するウマラトフ。ムサエフパンチで詰める。ウマラトフのタックルを切ると飛びヒザ。組んで凌ぐウマラトフ。四つの体勢からヒザの打ち合い。ムサエフがヒザを打ちながら外掛けでテイクダウン。ウマラトフすぐに背中を向けて立ち正対。離れた。残り1分。じわじわと出るウマラトフ。ムサエフは距離を取る。ジャブを突くウマラトフ。ムサエフ飛び込んでワンツーをヒット。ウマラトフまたプレスしていくが時間がない。ケージを背負ったムサエフだがゴング。

1Rムサエフ。

2R。フェイントを見せつつ詰めていくウマラトフ。距離を取りケージを背負うムサエフ。ウマラトフがパンチからタックルにつなげたがムサエフ切った。ムサエフインロー。詰めてくるウマラトフにジャブを入れる。ウマラトフパンチで出た。ジャブをヒットさせるとタックル。ボディロックからテイクダウン。しかし倒され際にスイッチで切り替えしたムサエフが逆にバックに回った。スタンドバック。正対しようとしたウマラトフの両足を束ねて尻もちを着かせる。背中を向けて立ったウマラトフ。ムサエフはボディロックしてヒザを入れる。正対したウマラトフ。引き剥がそうとするムサエフについていきケージに押し込んだ。ヒザを入れるウマラトフだが入れ替えたムサエフ。ムサエフもボディにヒザを入れる。差し返して引き剥がしたムサエフ。出るウマラトフに右フックからクリンチアッパー。また出るウマラトフ。ケージを背負ったムサエフに前蹴り。残りわずかでタックルに入ったムサエフだがウマラトフは小手投げでしのいだ。ゴング。

2Rムサエフ。

3R。ムサエフワンツー。ウマラトフが詰めていく。ケージを背負ったムサエフにタックル。受け止めたムサエフ。押し込むウマラトフだが押し返し引き剥がす。飛び込んだムサエフの左がヒットしウマラトフダウン!バックから強烈な右のパウンドを打ち込むムサエフ。KO!

初参戦のムサエフが100万ドルを獲得。無敗対決を制した。後は非UFCでは同じく無敗のロシアンであるBellator王者のクラマドメゴフとの対戦が見てみたい。

無敗ながら4年目で初の決勝進出となったウマラトフだったが、MMA初黒星。

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PFL2024#9:第6試合・シャミル・ムサエフ vs. ムラッド・ラマザノフ

ウェルター級トーナメント準決勝。ともにロシア出身で、今年のPFLに無敗のまま初参戦を果たした新規参戦選手。

ムサエフはM-1チャレンジやKSWでキャリアを積んできて、PFLが初のメジャー参戦。初戦でいきなり元Bellator暫定王者のローガン・ストーリーと対戦し、2RKO勝ちで大きなインパクトを残すと、2戦目でラマザノフとの潰し合いが組まれ、2RKO勝ちで勝利。無敗対決を制したが、結果ムサエフが1位、ラマザノフが4位となり、自動的にトーナメント準決勝がダイレクトリマッチになった。ダゲスタン出身で、バックボーンは散打で、ロシア選手権ではRIZINに参戦したアリ・アブドゥルカリコフ、UFCに参戦中のムスリム・サリオフとともに優勝している。30歳。

ラマザノフもダゲスタン出身で、バックボーンはグレコローマンレスリング、コンバットサンボ。2020年にONEに初参戦すると、手塚裕之をテイクダウンからドミネイトして何もさせずに完勝するなど3連勝。4戦目はKSWウェルター・ミドル級王者のロベルト・ソルディッチとの対戦だったが、ラマザノフの膝がローブローになりノーコンテスト。昨年は試合が組まれず、契約切れとともにPFL参戦。初戦は体重オーバーの元UFCラウレアノ・スタロポリからテイクダウン→パウンド→チョークで圧勝したが、ラマザノフに敗れてMMA初黒星を喫した。28歳。

詰めていくラマザノフ。下がるムサエフだがケージに詰まった。サークリング。追っていくラマザノフ。ラマザノフタックルへ。ケージでこらえるムサエフ。ケージ中央に持ってきたラマザノフだが、ムサエフ片足で耐える。またケージ際へ。諦めて離れたラマザノフ。またタックルに入るラマザノフだが、ムサエフ切った。離れ際にパンチを入れる。またタックル。膝付きで懐に入りテイクダウン。ムサエフ押さえ込ませず背中を向けて立つ。ラマザノフスタンドバックからテイクダウン狙い。こらえているムサエフ。正対した。膝を入れて離れ際に左を入れる。またタックルに入るラマザノフ。膝を入れ離れるムサエフ。バックスピンキック。しかし空振り。ラマザノフタックルへ。が、切ったムサエフ。出てくるラマザノフに左右のパンチを入れる。ホーン。

1Rムサエフ。

2R。バックスピンキックを放ったところで組み付いたラマザノフだが、ムサエフ向き直りケージでこらえる。正対したムサエフが逆にボディロックからテイクダウン。マウント。背中を向けたラマザノフ。足をフックせずバックから殴るムサエフ。ラマザノフ消耗。向き直ったラマザノフだがムサエフはその瞬間に大内テイクダウン。背中を向けて立ったラマザノフ。向き直る瞬間に右を打ち込みながら足をかけてテイクダウン。バックから殴るムサエフ。背中を付けたラマザノフ。ムサエフがクルスフィックスを狙うが、ラマザノフすぐに立ち上がり離れる。ラマザノフ失速。シングルレッグもスピードがない。こらえてパンチを入れるムサエフ。ホーン。

2Rムサエフ。

3R。ラマザノフタックル。切られる。ムサエフがパンチのフェイントを見せると反応してガードを固める。ラマザノフのパンチはステップでかわす。左アッパーから右ストレートを入れるムサエフ。ジャブ。ラマザノフのタックルを切る。流し気味のムサエフ。下がりながらパンチを入れる。四つに組むとムロドフがケージに押し込む。放して左右のパンチを入れる。四つからテイクダウンを狙うがこらえたラマザノフ。出ていくラマザノフだがムサエフがパンチを入れてケージに押し込みタイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0でムサエフが決勝進出。判定だったが、前回以上に差があった。

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#09 アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ エリック・アレキン ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ シャミル・ムサエフ タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ムハメド・ベルハモフ ルカ・ポクリ レイ・クーパー3世 ローガン・ストーリー

【PFL2024#09】躍進のカマカ3世がラウネーンに挑むフェザー級。ウェルター級は4人揃って初ベスト4

【写真】カイ・カマカ3世が番狂わせを起こすことは──??(C)PFL

23 日(金・現地時間)、ワシントンDCのジ・アンセムでPFL2024#09が開催される。PFL2024年プレーオフも最終戦を迎え、フェザー級とウェルター級の準決勝が組まれている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級準決勝はブレンダン・ラウネーン×カイ・カマカ3世とガブリエル・ブラガ×チムール・カイズリエフ。ウェルター級はハメド・ウマラトフ×ネイマン・グレイシー、シャミル・ムサエフ×ムラッド・ラマザノフという組み合わせだ。

ネイマンはシーズン5位だったが、3位のドン・マッジの負傷欠場により繰り上がりでセミファイナル進出を果たしている。


2022年のフェザー級王者ラウネーンはボーナスだけでも5Pの荒稼ぎで、11Pで堂々のシーズン1位通過。対するカマカ3世はアダム・ボリッチの脱落というのは大きなファクターになっただろうが、バッバ・ジェンキンスとペドロ・カルバーリョから連勝して4位通過というのは、想像できなかった躍進といえる。

カマカ3世はスイッチを織り交ぜ、オーソでも左右のどちらにも緩急をつけてサークリングし、一瞬の左リードフックや右を合わせるタイミングが非常に良くなっている。その左フックをテイクダウンの踏み込みにシャープに振り、相手の姿勢を崩させて好印象とダメージという2つのゲインがある攻撃も得意になってきた。

それでもさすがにジェンキンスにテイクダウンは奪われたものの、背中を譲って立ち上がるというスクランブルに即持ち込んでマイナス評価を与えない動きも徹底されていた。ラウネーンとは近い距離でやり合うことも増えそうだが、一発のKOパンチだけでなく、打撃の神経戦で精神とスタミナを削ることができた者が決勝に近づきそうだ。

昨年準優勝で引退報道から一転、シーズン参加を果たしたブラガは2位で、3位に入ったチムール・カイズリエフとファイナル進出を賭けて戦う。他方ウェルター級ではネイマンはBellatorから、ラマザノフはONEから、ムサエフはRCC経由でKSWからと、ウマラトフ以外はPFL参戦経験がない選手たちがベスト4に残ったことになる。

ウマラトフも昨年はシーズン途中で欠場を強いられ今回が初のプレーオフ進出だ。結果としてはアンドレイ・コレシュコフ、ゴイチ・ヤマウチ、ローガン・ストーリー、ブレナン・ワード、ルカ・ポクリというBellatorベテランが、PFLのニューフェイス&ロシアンの軍門に下った形ともいえる。

そんななかプレリミメインのウェルター級で組まれたレイ・クーパー3世✖ムハメド・ベルハモフのウェルター級戦も見逃せない。

連敗中の2度のウェルター級世界王者ブラダボーイが、15勝1敗という鳴り物入りでBellatorと契約も際立った印象を残せていないベルハモフを相手に、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか。下手をすると、結果次第ではブラダボーイは、このままフェードアウトしかねない状況だけに、息の良さが戻っているのか気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ3世: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 146ポンド(66.22キロ)
チムール・カイズリエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムラッド・ラマザノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・アレキン:──
ルカ・ポクリ: 170.2ポンド(77.2キロ)
※アレキンが計量を行わず、この試合はキャンセルとなった

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェシー・スターン: 145.6ポンド(66.04キロ)
ホゼ・ペレス: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マックススウェル・ジャントォ・ナナ: 263.8ポンド(119.65キロ)
ケント・マフィーレオ: 248ポンド(112.49キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シトー・ボリ・エスペランカ: 170.8ポンド(77.47キロ)
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)

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【PFL2024#06】ストーリーがポクリをグラウンド戦で撃破。レギュラーシーズン敗退も会場を沸かせる

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ルカ・ポクリ(モルドバ)

ストーリーがジャブ・右ストレートで前に出る。ポクリも距離を取ってジャブを突くが、ストーリーがダブルレッグで飛び込んでテイクダウンを奪う。ストーリーは肩固めを狙いつつパスガードを仕掛ける。ポクリはその動きに合わせてストーリーの身体を後方に返すようにしてポジションを入れ替えてバックへ。

今度はポクリがRNCを狙うが、ストーリーも正対してトップポジションを奪い返す。サイドに出たストーリーだったが、自らハーフガードに戻ってトップキープに専念する。ストーリーは再び肩固めを仕掛けるが、ここもポクリがブリッジでポジションを返して、亀になるストーリーをがぶる。ポクリがバックからマウントに移行すると、ストーリーがポジションを返してポクリをケージに押し込む。

2R、ポクリがジャブとワンツー。ストーリーがダブルレッグでテイクダウンし、肩固めを狙いながらパスガードを仕掛ける。ポクリは1Rと同じように脱出を試みるが、ここはストーリーがポクリの動きに対応してトップキープを続ける。この攻防が続き、ストーリーはヴァンフルーチョークも狙う。

3R、ポクリが左ミドルと三日月蹴り、右カーフを蹴る。ストーリーは右のパンチを振って組みつく。右脇を差してケージに押し込むストーリーは足をかけてポクリのバランスを崩してテイクダウンを狙う。ここでポクリがブルドックチョークへ。

ストーリーは頭を抜いてバックにつき、亀になるポクリにパンチを入れる。ポクリが引き込み気味にグラウンドで下になり、ストーリーは一気にパンチを連打。一度は亀に戻ったポクリだが、最終的にストーリーがハーフガードでトップキープする。パンチを落としながらマウントに移行してパンチを連打。この状態で試合終了となった。3P獲得もレギュラーシーズン敗退となったストーリーだが、ポクリとのハイレベルなグラウンドゲームで会場を沸かせた。

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PFL2024#6:第2試合・ドン・マッジ vs. ネイマン・グレイシー

ウェルター級。マッジ6点・1位、ネイマン0点・6位。

初戦1Rフィニッシュで1位となったマッジ。2018年にUFCと契約し、2勝0敗の戦績を残したが、3年近いブランクでFAに。PFLには2022年シーズンに出場したが、優勝したハウシュ・マンフィオに敗れて予選敗退。昨年は試合をしておらず、今年のPFLが約2年ぶりの試合だった。過去実績もそれほどではなく、注目度も低かったが、初戦の相手がカイル・クラッチマーから実力的に中堅クラスのブレナン・ワードに変わったことにより、1Rチョークでフィニッシュし、現時点で100万ドルにもっとも近い男に。33歳。

ネイマンはカーロス・グレイシーのひ孫。ヘンゾ・グレイシー柔術所属。Bellatorで格下相手に経験を積み、一本勝ちの山を築いたが、相手のレベルが上がってからは、得意のグラウンドに持ち込ませてもらえないのが負けパターンという、一昔前の柔術家スタイルに。リーグ戦初戦はBellatorで対戦したゴイチ・ヤマウチとのリマッチだったが、やはりグラウンドに持ち込めずに判定負け。35歳。

初戦の内容から、オッズではマッジが大幅なフェイバリットとなっているが、ネイマンも得意のグラウンドに持ち込めれば一本を取る可能性は十分ある。

ネイマンシングルレッグ。テイクダウン。マッジが下から外ヒールを狙うが、ディフェンスしたネイマンがパスしていく。マッジ下からXガード。そのまま立った。離れる。ネイマンパンチで出る。タックル。スピードがなく切られた。四つに組んだネイマン。そのままケージに押し込む。離れたマッジ。ネイマンまたタックル。ケージ際で倒した。立ち上がるマッジをすぐまたテイクダウンしハーフで固めた。残り1分。パスを狙うが足を利かせて防ぐマッジ。ネイマン膝十字。しかし膝が抜けている。ゴング。

1Rネイマン。

2R。パンチを入れるマッジ。ジャブ。ネイマンが飛び込むところに右フック。左ボディ。左右のパンチで出ていくマッジ。ネイマンまたシングルレッグでテイクダウン。レッグドラッグハーフ。足が抜けてマウントを取りかけるが、ガードに戻したマッジ。パスを狙うネイマンだが、マッジギリギリパスを許さない。マッジはキス・オブ・ザ・ドラゴンからバックを狙う。距離が離れたところで立ったマッジがタックルに入りテイクダウン。ネイマン下から横三角を仕掛ける。マッジ上にいるが攻められない。ゴング。

2Rネイマン。意外にもマッジが柔術でもけっこう互角に渡り合っている。とはいえ、下になると凌ぐのがメインになってしまい、ラウンドは落とした。

3R。マッジがパンチを打ち込む。組もうとするネイマンを引き剥がす。しかし四つでクラッチしたネイマンがテイクダウン。倒したが、その前にローブローがありレフェリーブレイクをかけ、マッジに回復時間が与えられる。スタンドで再開。ネイマンまたタックル。テイクダウン。マッジうつ伏せになる。ガードに。パウンドを入れるネイマン。ハーフから潜ろうとするマッジ。ネイマンパウンド。マッジシングルレッグへ。ネイマン切ったが立たれた。しかしまたテイクダウン。ハーフ。ネイマン上のままタイムアップ。

判定三者30-27でネイマン勝利。3点獲得。

  1. (P)ドン・マッジ・6点
  2. *(N)ムラッド・ラマザノフ・6点
  3. *(N)シャミル・ムサエフ・5点
  4. (B)ネイマン・グレイシー・3点
  5. *(P)マゴメド・ウマラトフ・3点
  6. *(B)ゴイチ・ヤマウチ・3点
  7. *(B)アンドレイ・コレシュコフ・0点
  8. *(B)ローガン・ストーリー・0点
  9. *(B)ブレナン・ワード・0点
  10. *(B)ルカ・ポクリ・0点
  11. (P)ラウレアノ・スタロポリ・-1点

マッジは6点止まり。ネイマン勝ったが、フィニッシュできなかったので勝ち上がりは微妙な状況

マッジ、意外と柔術が強かったが、それほどテイクダウンが上手くないネイマンにテイクダウンを取られまくってしまい、その後も立ちに行く動きが少なかった。

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【PFL2024#06】計量終了 残念過ぎるボリッチの離脱。混戦フェザーと、ウェルター級は消化試合も??

【写真】この身長差があるうえで、大幅に計量失敗(C)PFL

28日(金・現地時間)、サウスダコダ州スーフォールスのサンフォート・ペンタゴンで開催されるPFL2024#06の計量が26日(木・同)に行われた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズン最終戦はフェザー級とウェルター級の2階級の2戦目が実施される。しかしフェザー級で2位で、6位のバッバ・ジェンキンスと戦うガブリエル・ブラガが150.6ポンド(68.31キロ)と1Pオーバー規約からも4.6ポンド──2キロもオーバーに。獲得Pから1Pをペナルティで失うが、これだけ体重オーバーでポイント獲得できるのは、如何ともしがたい。

現在ポイントのないジェンキンスは不戦勝の3Pではプレーオフ進出は果たせないので、計量失敗したブラガとの試合に臨むしかない状況下にある。とはいえ少しでも対等な条件で戦うというコンバットスポーツの前提から、大きく逸脱しているといっても良いだろう。


そのフェザー級、プレーオフ出場権圏内の4位(3P)につけていたアダム・ボリッチが負傷欠場で、残念ながらシーズン終幕を迎えた。SNSでボリッチは電動キックボードのような乗り物に台を置き、その上に固められた右足を乗せてヒザ立ち状態で欠場を報告し、再起を誓っていた。

残念すぎるボリッチの離脱、代役はリザーブ戦で勝利したテイラー・ダイヤモンドが務め、8位のブレット・ジョンズと対戦する。

1位のブレンダン・ラウネーンは9位のジャスティン・ゴンザレスと。3位(3P)のチムール・カイズリエフは無得点=7位のエンリケ・バルゾラと。5位(3P)のカイ・カマカ3世は最下位のペドロ・カルバーリョと戦う。

そして下位のファイターが上の選手を食う力を持っているなか、ブラガは勝利Pから1Pが差し引かれることもあり、プレーオフ進出の行方は最後まで予想がつかないフェザー級だ。

対してウェルター級は1位のドン・マッジと、0点で6位のネイマン・グレイシーとの対戦はウェルター級の初戦で組まれている。

結果マッジは3Rまでにフィニッシュをすれば、早々にプレーオフ進出が決まる。

この他、2位のムラッド・ラマザノフが3位のシャミル・ムサエフ、4位のマゴメド・ウマラトフは9位に甘んじるブレナン・ワードと。

3Pを持ち、5位のゴイチ・ヤマウチは7位のアンドレイ・コレシュコフと相対する。8位のローガン・ストーリーは最下位ラウレアノ・エスタロポリの欠場で、代役ルカ・ポクリとウェルター級最終試合で戦う。

その他の試合結果次第、特に2位と3位の潰し合いがあるなかで、プレーオフ進出のボーラーラインが何ポイントになっているのか。ローガン×ポクリは消化試合になる可能性もある。

なお今大会はレギュラー戦でなく、Bellatorからロレンツ・ラーキンがワンマッチでアラン・ドミンゲスとPFLデビュー戦を戦うことが決まっている。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#06計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ルカ・ポクリ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ブレナン・ワード: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 150.6ポンド(68.31キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 170.8ポンド(77.47キロ)
アラン・ドミンゲス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ムラッド・ラマザノフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 146ポンド(66.22キロ)
エンリケ・バルゾラ: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
アンドレイ・コレシュコフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・カルバーリョ: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ2世: 146ポンド(66.22キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ: 169.8ポンド(77.01キロ)
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブレット・ジョンズ: 145.6ポンド(66.04キロ)

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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PFL2024#6:オッズ/予想と展望

フェザー級

(P)ブレンダン・ラウネーン 6点・1位 1.19
(B)ジャスティン・ゴンザレス 0点・9位 4.90
(P)ガブリエル・ブラガ 6点・2位 1.59
(P)バッバ・ジェンキンス 0点・6位 2.42
(B)ティムール・シズリエフ 3点・3位 1.24
(B)エンリケ・バルゾラ 0点・7位 4.20
(B)カイ・カマカ3世 3点5位 1.31
(B)ペドロ・カルヴァーリョ 0点・10位 3.60
(B)タイラー・ダイヤモンド 0点・11位 2.35
(P)ブレット・ジョーンズ 0点・8位 1.57
(B)アダム・ボリッチ 3点・4位

フェザー級は2022年のPFLウィナーラウネーンと、昨年準Vのブラガがともに初戦でBellatorランカーを1RでKOして1位・2位。ラウネーンの相手はブラガにKOされたゴンザレスで、組み合わせ的に勝ち上がりの可能性は高いか。

Bellator最終ランキング1位のボリッチは初戦判定勝ちで3点だったが、ファイトウィークに入り欠場。代役でタイラー・ダイヤモンドが出場する。1試合・3点のみでは勝ち上がりは事実上なくなった。フェザー級は判定決着が多かったので、2戦目のみから出場の選手や初戦負けた選手も1Rフィニッシュ勝利すれば勝ち上がれる可能性は十分ある。

ブラガと対戦するジェンキンスは昨年まで3年連続予選通過と安定感を誇るが、初戦でBellator9位のカイ・カマカ3世に判定負け。勝ち上がりにはフィニッシュが必要となるが、レスラーでフィニッシュ率が低いファイトスタイルなので厳しい。

Bellatorではタイトル挑戦までは行かなかったシズリエフだが、ここまで15戦全勝で、フェザー級のダークホース。が、こちらも15勝で4フィニッシュしかしていない。相手はバンタム級からフェザーに戻してきた元Bellator&UFCファイターのバルゾラで、8敗のうち、フィニッシュ負けはBellatorバンタム級GPのマゴメドフ戦のみ。シズリエフは判定勝ちしても、他の試合の内容によっては、得点が足りず予選落ちの可能性がある。

ウェルター

(B)ローガン・ストーリー 0点・8位 1.33
(B)ルカ・ポクリ 0点・10位 3.40
(P)マゴメド・ウマラトフ 3点・4位 1.07
(B)ブレナン・ワード 0点・9位 9.00
(N)ムラッド・ラマザノフ 6点・2位 1.74
(N)シャミル・ムサエフ 5点・3位 2.14
(B)ゴイチ・ヤマウチ 3点・5位 2.00
(B)アンドレイ・コレシュコフ 0点・7位 1.83
(P)ドン・マッジ 6点・1位 1.33
(B)ネイマン・グレイシー 0点・6位 3.45
(P)ラウレアノ・スタロポリ -1点・11位

ウェルター級はBellator勢が元王者・暫定王者含め5人出場したが、直接対決のゴイチ vs. ネイマンで勝ったゴイチ以外全敗。この階級だけ唯一、非北米メジャー(UFC・Bellator・PFL以外)出身の未知の強豪であるラマザノフとムサエフというニューフェイスが上位に付けているが、その両者を直接対決させてしまうもったいないマッチメイク。まあ、ニューフェイス知名度・人気に劣ると考えると潰しておきたいのかもしれないが…。

1位につけているマッジは、初戦の相手が代役の人気先行ファイター・ワードだったこともあり1Rフィニッシュ勝利。初戦判定負けのネイマン相手に大幅なフェイバリットとなっているが、マッジにとってはイージーな試合ではない。ネイマンは打撃とテイクダウンのレベルが劣り、MMAファイターとしての完成度は高くないが、得意のグラウンドに持ち込むことができればフィニッシュできる力はあるので、1R一本勝ちの6点で決勝に残る可能性は十分ある。

元Bellator暫定王者で初戦ムサエフにKO負けして0ポイントのローガン・ストーリーと、PFL6戦全勝ながら、2年続けてビザの問題で決勝トーナメントを欠場したウマラトフは、相手がワンランク落ちるので、決勝進出へのポイントを稼ぐチャンス。

ワンマッチ

ロレンツ・ラーキン 1.29
アラン・ドミンゲス 3.75

唯一のワンマッチだが、プレリムのメインに組まれている。元Bellatorトップランカーでタイトル挑戦経験もあるラーキンは、リザーバーではなく、あくまでワンマッチ要員で、ラウレアノ・スタロポリが欠場しても代役出場することはなかった。

第1試合開始は29日朝7時半。速報します。

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【PFL2024#03】右スピニングバックキックで流れを変えたムサエフ。連打でストーリーを沈めて5Pゲット

<ウェルター級/5分3R>
シャミル・ムサエフ(ロシア)
Def.2R0分27秒 by KO
ローガン・ストーリー(米国)

ストーリーが距離を詰める。サークリングするムサエフを、右ローと左ジャブを見せてシングルレッグからケージに押し込む。右腕を差し上げてからボディロックで組み、小外刈りでテイクダウンを狙う。しかしムサエフも耐えてケージ中央まで押し戻して離れた。前に出て来るストーリーに対し、ムサエフは左ジャブと前蹴りを当てる。ムサエフにケージを背負わせたストーリーの左がヒット。組まれたムサエフは突き放す。下がるムサエフの顔面をストーリーの左が捕らえる。ムサエフは右カーフキックを当てたが、続く右のパンチにストーリーが右ストレートを合わせた。

ストーリーが右ストレートから左でムサエフのアゴを跳ね上げる。ムサエフは右スピニングバックキックでストーリーを吹っ飛ばした。立ち上がったストーリーはシングルレッグで組むも、これを突き放したムサエフのパンチで動きが止まった。パンチで盛り返すストーリーに対し、ムサエフの左右ストレートがクリーンヒット。さらに右ヒザを突き上げたムサエフがクイック・シックスを狙って攻め立てる。ストーリーが左ヒザをマットに着いたと同時にラウンド終了となった。

2R、ストーリーがガードを固めて前に出る。しかしムサエフの右ストレートがクリーンヒットし、ストーリーがダウン。ムサエフはトップからパウンドを打ち込み、背中を向けたストーリーに左を連打して失神KO勝ちを収め、ファブ・ファイブ=5Pをゲットした。


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【PFL2024#03】カルバーリョと対戦、ブレンダン・ラウネーン「エルボーの有無でゲームは別モノになる」

【写真】エルボーのない試合の経験差が、ラウネーンの言う通りに出るのか(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。フェザー級2024年シーズンの開幕戦でBellatorから転身のペドロ・カルバーリョと対戦するブレンダン・ラフネーン。
Text by Manabu Takashima

2022年シーズン・ウィナーは、PFLの日程とルールセットに対面するBellator勢の苦戦を断言。彼自身にはマッシブ・アドバンテージがあると話した。


──PFL2024シーズがスタートし、ペドロ・カルバーリョと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「アメージングだ。また戦いの時が来た。やってやるよ」

──ところでPFLがBellatorを買収した時、ブレンダンはどのような想いでしたか。

「最高じゃないか。新しいコンペティターが参入してくることは、皆にとって素晴らしいことだからね」

──日本でもUFCに次ぐ世界第2位のプロモーション=Bellatorと第3のプロモーション=PFLが一つになることは大きな話題になりました。

「ノー、ノーノーノ―。PFLがナンバースリーなんて、勘弁してくれ(笑)。そして、いつの日かPFLがナンバーワンになることを願って僕らは戦っているんだ。Bellatorも素晴らしいプロモーションだったし、そこのファイターがPFLに合流することで目新しいマッチメイクが増える。

バッバ、ブレットと共にフェザー級のロースターとして今シーズンをPFL出身として戦えることが凄くハッピーだ。何しろ僕とバッバ以外は皆が新顔で、本当にどんな試合が実現していくのか。心の底から楽しみでならない」

──知名度のBellator、実力のPFLというイメージも実は持たれていたのですが、リヤドの大会ではPFLは大敗を喫してしまいました。

「PFLからはチャンピンが出場できない試合がいくつかあった。だからPFLが負けたという言われ方は心外だ。ピネドもマゴメドケリモフもあのショーでは戦っていないからね。ベストメンバーが揃えば、PFLが勝っていたはずだよ。

Bellator勢がシーズンに参戦してくるけど、僕らが如何にハードな戦いをやってきたのか身をもって知ることになるだろう。7カ月で4試合、この大変さは経験しないと理解できない。試合のたびに、色々と別の個所をケガする。その状態で試合は続く。目が腫れていようが、すぐに練習に戻らないといけない。これから実力がハッキリすることになる。そして、次のチャンプ・チャンプ決戦ではPFLが勝ち続けるよ」

──ではカルバーリョ戦に向けて、どのような試合になるとイメージしていますか。

「ペドロは凄く堅実なファイターだ。ただしレスリングでも、柔術でも僕の方が優れている。もちろん、打撃に関してはことさら強調する必要もない。僕の方がオールラウンダーだと証明するよ」

──ところでPFLで戦うようになったBellatorファイターは、エルボーが使えないことを危惧している選手が多かったです。ブレンダンは既にエルボーなしを4シーズンで11試合戦ってきました。エルボー無しで、勝ちパターンを構築したかと思います。

「エルボーの有無でゲームは別モノになる。寝技のポジション、スタンドでのクリンチは全く違う。それに何か無いところから増えるのはアジャストしやすいんだ。でも、有ったモノが無くなるのは調整が凄く難しい。つまりBellator勢は、この事実にすぐに直面することになる。

特にグラウンド&パウンドでエルボーがないことで、PFLではレスラーが上手く相手をコントロールして、殴ることができている。ぴったりと頭をつけていると、パンチのスペースがなくなるからね。さっきもいたけど、ずっとやってきた武器がなくなる。新顔にはタフな状況だよ」

──ではカルバーリョ戦でも、その点は有利になると?

「エルボーが使えないことだけでなく、僕にはアドバンテージだらけだよ。とにかくPFLで4年間戦ってきた僕にはマッシブ・アドバンテージがある」

──ところでBellatorはRIZINとクロスプロモーションというMMA界で稀なショーを開いてきました。11月にファイナルが終わった後、ニューイヤーイブ・ショーに出場する機会があれば実現させたいですか。

「とにかくファイトスケジュールによるよ。ただし、引退前に必ず日本で戦いたいと思っている。日本か中国、僕の知らない世界を目にしたいんだ」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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【PFL2024#03】1年半振りの復帰はPFL、ヒザ神=アダム・ボリッジ「ザ・キッドは生まれ変わった」

【写真】溌溂としていたアダム・ボリッチ(C)MMAPLANET

19日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナでPFL2024#03が開催される。2024年シーズン、最後に開幕を迎えるのはウェルター級とフェザー級だ。
Text by Manabu Takashima

例年、一・ニを争う混戦となる両階級にBellator勢が加わり、さらにタフになることは間違いない。そんなフェザー級にアダム・ボリッチが参戦、実に1年半振りのファイトでエンリケ・ベルゾラとBellator対決を戦う。長いレイオフから復帰するザ・キッドにPFLで戦う心境を尋ねた。


──アダム、実に1年半振りの試合がBellatorではなくPFLになりました。それにしても長いレイオフでしたね。

「パトリシオ・フレイレ戦の直後にACLの手術をして、回復するまで本当に長い時間がかかった。ようやく、戻ってくることができた。心の底から嬉しいよ」

──心身ともにリフレッシュできたと捉えて良いでしょうか。

「そうだね。でも去年は少しストレスを感じていた。手術後、ハンガリーに戻って、1年間は向うにいたよ。少しでも早く復帰したかったのに、1年以上も時間がかかってしまって。12月になってようやくトレーニングに戻ることができた。そこからはヒザの調子も良いし、心身ともに過去最高の状態にあるよ。なんていうのか……生まれ変わったような気分なんだ。

でもフロリダに戻って、驚いたよ。凄く日本のファイターが増えていた(笑)。皆、礼儀正しくて『アリガト』っていつも言ってくるよ(笑)」

──アハハハハ。ところで、この間にBellatorがPFLに買収されました。

「何が起こっているから分かっていなかったから、ちょっと怖かった。これは事実だ。結果、Bellatorも継続して活動できることになり、MMA界にとって良かったと思う。その上で僕自身はPFLで戦うことになった。しかも長い間、実戦を経験していない状況でのPFLでの試合だから新しいチャレンジになる。

とにかく戦えることが嬉しい。別に試合前にゴチャゴチャ言い合うとか、そういうことはどうでも良いから。最後の試合のデキが良くなくて、あのままのイメージを引きづってしまっている。体調はあの時とは全く違う。これで、ようやくあの時の記憶を上書きできると思うとホッとしているよ」

──ではPFLとの対抗戦でBellatorが5勝1敗と大勝したことに関して、どのように感じましたか。

「そりゃあ、嬉しかったよ。でも、その強いBellatorファイターがPFLに大挙参戦する。つまりPFLの選手が強くなるということになる」

──これまでは2カ月、3カ月間、1人の相手に集中して調整できました。そして試合が終わると休息をし、次の試合が決まるまでは対策練習でなく自身の技量を上げるトレーニングができた。PFLのシーズンフォーマットは、まるで違います。

「ハードになる。それは絶対だ。だからこそ、新しいチャレンジになるんだ。だって、これまでにやったことがないんだから。ノウハウもない。ただケージの中でフィニッシュをし、ケガをしないこと。それってこれまでと何も変わらない。フィニッシュを狙わないことはなかったし、ケガをしても構わないなんて気持ちで戦うこともなかったから。

フィニッシュが多くなるのは、ファンにとっては良いだろう。僕自身は目の前の相手に集中すること。シーズンフォーマットだからって、この先のことを考えてケージに上がるなんてことはない。4月19日のエンリケ・バルボサとの試合しか、頭にないよ。違いは試合が終わってもハンガリーに戻らず、フロリダで次の試合に備えること。それで100万ドルを狙うことができるんだ。最高だよ。凄くタフなテストになるけど、だからこそ遣り甲斐があるってもんだよ(笑)」

──では、そのバルゾラの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCとBellatorで、その強さを見せてきた。良い選手──だけど、チャンピオンになるような能力はない」

──アダム・ボリッチのカムバックとニューチャレンジ、楽しみでしょうがないです。

「ありがとう。ザ・キッドは生まれ変わった。この世界でベストの1人であることを証明したい。前回の世界タイトル戦は、コンディションに問題があった。あれがアダム・ボリッチの真の姿ではない。体調さえ100パーセントなら、僕はチャンピオンになれる力が十分にある。そう皆が思える試合を、次は見せたい」

■視聴方法(予定)
4月20日(土・日本時間)
午前7時45分~U-NEXT

■ PFL2024#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ペドロ・カルバーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
シャミル・ムサエフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
ジャスティン・ゲイジー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ(ブラジル)
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイ・カマカ2世(米国)

<フェザー級/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
エンリケ・バルボーザ(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ブレット・ジョンズ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ラウレアノ・エスタロポリ(アルゼンチン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ドン・マッジ(南アフリカ)
ブレナン・ワード(米国)

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド(米国)
オットー・ホドリゲス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ホマン・ドゥビエンヌ(フランス)
サッド・ジーン(米国)

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