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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#01   アレハンドロ・フローレス インパ・カサンガネイ クリシュトフ・ヨッコ クリス・ウェード ダニエル・トーレス チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ヘスス・ピネド マルロン・モラエス マールシン・ハムレット モハマド・ファフレディン モヴィッド・ハイブラエフ ロブ・ウィルキンソン 工藤諒司

【PFL2023#01】フローレスと対戦、大穴ダニエル・トーレス「全く見るべきモノがない相手だよ」

【写真】トラッシュ口調でなく、静かにフローレスをこき下ろした(C)PFL

1日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズで開幕するPFLフェザー級の2023年シーズンには、マルロン・モラエスを筆頭に4人のニューカマーが参戦する。

その中の1人、ダニエル・トーレスは今もKSWで戦い続ける欧州MMA界最後の大物といっても過言でないサラディーヌ・パルナスと1勝1敗、前KSWフェザー級王者だ。ブラジル生まれ、生粋のブラジル人ながらオーストリア国旗の下、アレハンドロ・フローレスと戦うトーレスにインタビューを試みた。


──ダニエルはブラジル生まれですが、PFLや以前活躍したKSEでは国籍がオーストリアになっていますね。これはどういうことなのでしょうか。

「僕はブラジル人だよ。仕事のためにオーストリアに移り住んだんだ」

──仕事ですか……。

「ファイトだよ。MMAを戦うことは、僕の仕事だから。今はMMAファイトアカデミーに所属しているけど、あの時は別のジムから誘われて、プロファイターとして戦うためにオーストリアに移り住んだんだ。そしてオーストリア人女性と結婚して、オーストラリアに住むようになった。プロモーションは僕の旗をブラジルでなくオーストリアにしたがるんだ。それで構わないよ。何も問題ない」

──前のジムの時でしょうか──流浪のMMAコーチ、アンドレ・ベンケイからダニエルに関して「若くて将来性バッチリの選手がいる」と聞いたことがあります。

「アンドレ・ベンケイ!! もう5年も前に少しの期間だけど、一緒に練習していた時期があるよ」

──長らくKSWを始め、欧州を舞台に戦ってきたダニエルが北米=PFLに戦場を移すことになった決め手は何だったのでしょうか。

「PFLからオファーがあり、条件に納得いったからだよ。PFLは大きな会社で、良い大会を開いてきた。そして年々成長している、プロフェッショナルなプロモーションだ。シーズン・フォーマットを米国だけでなく欧州でも実施しようとしているし、大したものだと思う」

──ところでここ2試合はライト級で戦ってきましたが、フェザー級に戻したのは?

「ライト級で戦ったのは、ライト級の契約書が送られてきたからだよ(笑)」

──アハハハ。

「本当にそれだけが理由なんだ(笑)。ライト級……5キロほど重い体重で戦っても問題なかった。もちろん、フェザー級でも同じように調子が良いよ」

──適正体重としては、フェザー級なのでしょうか。

「僕の適正体重は、しっかりとトレーニングをして創った体重だよ(笑)。そして、今回の試合は間違いなく僕の適正体重だ。6カ月に渡り、PFLデビューに向けてトレーニングをしてきたからね。この試合がライト級だったとしても、ちゃんと練習をして70キロの体を創っていたに違いない。ライト級だろうがフェザー級だろうが、調整に問題がなければベストシェイプであり、適正体重さ」

──なるほどぉ。ではアレハンドロ・フローレスの印象を教えてください。

「アレハンドロ・フローレス──彼の試合をチェックしたけど、何も気になるところがなくて……。全く見るべきモノがない。間違いなく、勝てる相手だ」

──そんな強気のダニエルですが、ベースは柔術かムエタイなのですか。

「空手だよ。極真を6年間やり、同時にカポエイラもやっていた。でも、空手やカポエイラでは稼ぐことはできない。生活できないから、MMAに転向したんだ。お金が欲しかったからね。グラップリングを教えてくれる人間を探して、MMAを始めたんだよ」

──極真やカポエイラの経験は、MMAに生きていますか。

「う~ん、そんなことはないかな。僕のMMAファイターとしてのアドバンテージは、トレーニングによって得ることができている。練習が、僕を強くした一番の要因だよ」

──では、自身のストロングポイントをアピールしてください。

「頭。僕は頭が良くて、ファイトIQが高い。そこが一番の長所だ」

──頭の良さを武器に、土曜日はどのような試合を見せたいと思っていますか。

「僕が11年間積み上げてきたことを見せたい。そして、この半年間の成長を実感したいと思っている。本当に今回の機会に賭けて、準備してきたから。今、自分ができることを全て出し切りたい」

──シーズン突破に向けて、2戦目に戦いたい意中の相手はいますか。

「次の試合のことは、全く考えていない。この試合に全てを賭けている。次のことを考えるのは、土曜日の試合に勝ってからだよ。でも、相手のことは気にしないな。対戦相手は関係ない。しっかりと自分の戦いができるように準備するだけだよ」

──ダニエル、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「本当に真剣に、ファイトに向き合ってきた。全てを賭けてきたから、この試合に負けると人生を失う。つまり、絶対に僕はこの試合に勝つということ。真剣にファイトに賭けている姿勢を日本の皆に見てほしい」

■視聴方法(予定)
4月2日(日・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#01計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウレーン: 146ポンド(66.22キロ)
マルロン・モラエス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.4ポンド(93.16キロ)
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリシュトフ・ヨッコ: 205.4ポンド(93.16キロ)
ウィル・フルーリー: 205.6ポンド(93.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)
工藤諒司: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 145.6ポンド(66.04キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.6ポンド(93.25キロ)
モハマド・ファフレディン: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ: 202.8ポンド(91.98キロ)
サム・ケイ: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 145.4ポンド(65.95キロ)
ダニエル・トーレス: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン: 146ポンド(66.22キロ)
ヘスス・ピネド: 144.6ポンド(65.58キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
デラン・モンチ: 205.4ポンド(93.16キロ)
タイ・フローレス: 206ポンド(93.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コリー・ヘンドリックス: 205ポンド(92.99キロ)
インパ・カサンガネイ: 205.4ポンド(93.16キロ)

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Gladiator MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#01   アルジャメイン・ステーリング アレハンドロ・フローレス インパ・カサンガネイ ガブリエル・ブラガ クリシュトフ・ヨッコ クリス・ウェード ジョゼ・アルド ダニエル・トーレス チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン ヘスス・ピネド マルロン・モラエス マールシン・ハムレット モハマド・ファフレディン モヴィッド・ハイブラエフ ロブ・ウィルキンソン 工藤諒司

【PFL2023#01】計量終了 チョ・ソンビン、メディカルにパスせず欠場。モラエス「今もベストの1人」

【写真】映像では、もっと身長差があったように見えたラウネーンとモラエスだった(C)PFL

1日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#01の計量が、3月31日(金・同)に終了している。

1月にGladiatorで衝撃的な強さを見せたチョ・ソンビンは、2年振りのPFL参戦に向け本計量を146ポンドでパスしたが、何とメディカルをパスせず欠場に。

セレモニアル計量開始15分前にガブリエル・ブラガの代替出場が決まった。

3月のPFLチャレンジャーシリーズで勝利しているブラガは、144.5ポンドで計量をパス。

セレモニアル計量で体重計の上で「レッツゴー」と叫び声を挙げ、終始笑顔だった。


メインで対戦する昨年のフェザー級王者ブレンダン・ラウネーンと、マルロン・モラエスは明らかな身長差があり、フェイスオフでは上と下から視線をぶつけあった。

2014年3月にハードロックホテル&カジノ内ザ・ジョイントと呼ばれた同会場でWSOF世界バンタム級王座を獲得しているモラエスは「素晴らしい雰囲気だよ。会場は最高だ。PFLは最高の大会を開き、僕はここでベルトを巻く。戦い続ける理由? コレが好きだから戦い続けているんだ。そして、この試合で勝って、僕は今も世界のベストの1人だと証明してみせる」と話した。

一方ラウネーンは「チャンピオンになって、シーズンオフは少し休んだ。家族や友人と楽しい時を過ごしてね。けど、1月からタイに渡ってトレーニングをし、この日のためにほとんどを過ごしてきた。モラエスはジョゼ・アルド、アルジャメイン・ステーリングに勝っている。明日はベストバージョンのマルロン・モラエスと戦いたい」と意気込みを語っている。

なお日本から出場の工藤諒は+500というオッズがつき、対するは2021年度の世界王者モヴィッド・ハイブラエフは実に-675と掛け率では圧倒的な差がついている。

そんな両者はフェイスオフを終え、穏やかな表情で握手を交わした。

■視聴方法(予定)
4月2日(日・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#01計量結果

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウレーン: 146ポンド(66.22キロ)
マルロン・モラエス: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.4ポンド(93.16キロ)
チアゴ・マヘタ・サントス: 206ポンド(93.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリシュトフ・ヨッコ: 205.4ポンド(93.16キロ)
ウィル・フルーリー: 205.6ポンド(93.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)
工藤諒司: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 145.6ポンド(66.04キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.6ポンド(93.25キロ)
モハマド・ファフレディン: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ: 202.8ポンド(91.98キロ)
サム・ケイ: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 145.4ポンド(65.95キロ)
ダニエル・トーレス: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン: 146ポンド(66.22キロ)
ヘスス・ピネド: 144.6ポンド(65.58キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
デラン・モンチ: 205.4ポンド(93.16キロ)
タイ・フローレス: 206ポンド(93.44キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コリー・ヘンドリックス: 205ポンド(92.99キロ)
インパ・カサンガネイ: 205.4ポンド(93.16キロ)

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【PFL2023#01】過去最高のメンバー集結。ハイブラエフ戦へ、工藤諒司「自信を持って気持ちも創れている」

【写真】非常に落ち着いた様子の工藤。ラスベガスでは佐藤天のサポートを受けている(C)MMAPLANET

4月1日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズで開催されるPFL2023年レギュラーシーズン第1戦。同大会で、工藤諒司が2021年シーズン優勝者モヴィッド・ハイブラエフと対戦する。

以下のように2023年シーズン開幕戦、史上最高といっても過言でないメンバーが集まったフェザー級戦線。「強い選手とやれることは凄く有難い」、現地とのリモート取材で工藤はそう言い切った。

【PFL2022フェザー級出場選手】

アレハンドロ・フローレス
1991年8月6日生まれ
メキシコ
MMA戦績21勝4敗
PFL2022フェザー級出場
PFL戦績2勝1敗
COMBATE戦績17勝2敗
DWCS戦績0勝1敗

工藤諒司
1993年4月3日生まれ
日本
MMA戦線11勝4敗1分
PFL2022フェザー級ベスト4
修斗世界フェザー級タイトルコンテンダー
修斗戦績5勝1敗1分
ONE Warrior Series戦績2勝0敗

クリス・ウェード
1987年9月30日生まれ
米国
MMA戦績22勝8敗
PFL2018ライト級ベスト4
PFL2019ライト級ベスト4
PFL2021フェザー級準優勝
PFL2022フェザー級ベスト4
UFC戦績5勝2敗

ダニエル・トーレス
1994年2月6日生まれ
オーストリア
(ブラジル生まれ、オーストリア人女性と結婚)
MMA戦績14勝5敗
KSWフェザー級王者
KSW戦績5勝2敗

チョ・ソンビン
1992年7月17日生まれ
韓国
MMA戦績10勝2敗
Gladiatorフェザー級王者
TOP FC暫定フェザー級王者
WORDOGフェザー級王者
A-Toys CFフェザー級王者
UFCs戦績0勝1敗

バッバ・ジェンキンス
1988年2月5日生まれ
米国
PFL2021フェザー級ベスト4
PFL2022フェザー級準優勝
BRAVE CFフェザー級王者
NCAA D1レスリング優勝&準優勝

ブレンダン・ラウレーン
1989年12月5日生まれ
英国
MMA戦績26勝4敗
PFL2022フェザー級チャンピオン
PFL2021フェザー級ベスト4
DWCS戦績1勝0敗(契約ならず)

ヘスス・ピネド
1996年6月22日生まれ
ペルー
MMA戦績20勝5敗1分
INKA FCフェザー級王者
INKA FC戦績6勝2敗
UFC戦績1勝1敗

マルロン・モラエス
1988年4月26日生まれ
ブラジル
MMA戦績23勝11敗
WSOF世界バンタム級王者
UFC世界バンタム級タイトルコンテンダー
UFC戦績5勝6敗

モヴィッド・ハイブラエフ
1990年10月16日生まれ
ロシア
MMA戦績19勝0敗1分1NC
PFL2021フェザー級チャンピオン
PFL2019フェザー級ベスト8
(準々決勝でダニエル・ピネダにKO負けも、勝者がドラッグテストで陽性となりNCに)


──工藤選手、モヴィッド・ハイブラエフ戦を今週末に控えていますが、まず前年度シーズンを振り返っていただけますか。

「初戦で結果的に優勝したブレンダン選手と戦って、圧倒的な差があるというわけではないかと思いました」

──ばかりかダウンも奪っています。

「そうですね。だから自分がPFLで戦っていくことに関して、自信を持っても良いかと去年は思えましたね。色々な選手がいて、どの選手も強い。その強いという枠のなかで、色々なタイプの選手がいて」

──これまでのキャリアと明確に違うのは8月に準決勝を終えて、4月まで試合がなかった。短期集中で試合が組まれて、オフがある。これはPFLならではかと。

「試合間隔が2カ月なくて、3試合というのは正直きつかったです。次の試合が来るのが早く感じられて、もう少しゆっくりとトレーニングを積んで、コンディションを整えてから減量に向かいたいという気持ちはありました。

反対にオフの期間は、バッバ・ジェンキンスに負けたことを受けてスキルアップするための練習環境を整えて、トレーニングができて良かったです」

──次があることが決まっているので、気持ち的にも落ち着けて取り組めたかもしれないですね。

「そうですね。課題が明確に分かっていたので、そこはしっかりと取り組んできました。出稽古もしてグラップリングの強化をして」

──出稽古先というのは?

「TRY Hスタジオです。上久保(周哉)さんが練習している場所なので、技術を教えてもらったり、ひたすらスパーリングをするということをやってきました。ジェンキンス戦は結構簡単にバックを許し、首を取らせてしまって。隙……甘い所が見えてきたので、そこを埋めたかったです」

──あの敗北を技術的な穴として捉えたわけなのですね。自分は打撃でなく、いきなり組みで圧をかけてきたことで、慌ててしまったと考えていました。

「確かに予想できなかった部分もありました。1Rからもの凄い勢いできたので。テイクダウンされ、慌てて立ちに行ったところで隙も出て。慌てたのもそうですし、ああいう場面における技術力をアップしないといけないと思いました」

──そこで上久保選手の力が必要になったと。

「ハイ。今回の対戦相手にも似ている部分があります。階級が違うので、さらに圧力が上がると想定しています」

──ハイブラエフの打撃に関しては、どのように思っていますか。

「相手の打撃に付き合いながら、テイクダウンを生かすための打撃。テイクダウンのチャンスを広げるために上手く使っていると思います」

─戦績的には19勝0敗1分とずば抜けているハイブラエフですが、2021年の準決勝戦でラウレーンとは僅差のスプリット判定勝ちでした。そのラウレーンとやり合えたことは、ハイブラエフと戦う上で自信になっていますか。

「彼ら2人の試合を見ると、そういう風に思います。けど、実際に組んでみないと分からない部分もありますし。ケガからの復帰戦、1年のブランクがあることでどれだけ進化しているのかも分からない部分もあります。でも自分の中では自信を持って、気持ちもしっかりと創れています」

──今回は過去最高のメンバーが揃っているともいえます。戦う当人は大変なのですが、出場選手についてはどのように感じていますか。

「なかなか凄いメンバーに挟まれていますね(笑)」

──ハイブラエフは2021年の優勝者で、優勝候補筆頭です。その相手から3Pを奪うことができれば、本当に大きいかと。

「去年も優勝候補のブレンダン選手が初戦の相手だったので、ハイブラエフ選手が優勝候補というのは全く気にしていないです。ただ強いことは認識していますし、何ならこれまでに戦った選手の中で一番強いんじゃないかという印象もあります。何よりも強い選手とやれることは凄く有難いです」

──今回の試合後、ポイント計算は抜きにしてレギュラーシーズンで戦ってみたい選手はいますか。

「負けた相手ですね。負けたままではいたくないので、ブレンダン選手とジェンキンス選手ともう1度戦いたいです。ただ1度戦っているので、レギュラーシーズンで当たる可能性は低いんじゃないかと」

──ポイント計算をした場合、3点取れるぞという相手もいるかと。

「いやぁ……そういうことは全く考えないです。強い相手と戦いたいので。だから、このメンバーのなかで戦うことは、MMAファイターとして充実しています。今回の相手はグラップリング中心の相手で、自分のやってきたことがそこだったので……試すということではないですが、ジェンキンス戦のようには行かないぞという自信はあります」

──これまでテキサス、ジョージア、ロンドンで戦ってきましたが、今回はMMAのメッカ、ラスベガスです。

「ラスベガスは米国のなかでも有名な都市なので、格闘技とは関係なく『ラスベガスに来たんだ。ギラギラしているな』っていう感じはしています(笑)」

──めっちゃ普通の人の感想じゃないですか(笑)。それだけリラックスできているという風に捉えさせてもらいます。

「リラックスはできています。だから普通にラスベガスを眺めることができるので」

──おお、心強い言葉です。では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「余り固くなり過ぎず、いつも通り、とことん楽しめる試合ができればと思います。好きなことをやっているので、好きなことをやるからには楽しみたいです」

■視聴方法(予定)
4月2日(日・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#01対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウレーン(英国)
マルロン・モラエス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)
ウィル・フルーリー(アイルランド)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
工藤諒司(日本)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
モハマド・ファフレディン(レバノン)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)
サム・ケイ(豪州)

<女子ライト級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
オレナ・コレスニク(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
ダニエル・トーレス(オーストリア)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン(韓国)
ヘスス・ピネド(ペルー)

<ライトヘビー級/5分3R>
エラン・モンチ(ブラジル)
タイ・フローレス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
コリー・ヘンドリックス(米国)
インパ・カサンガネイ(米国)

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Gladiator Gladiator020 MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2023#01 UAEW UFC アレハンドロ・フローレス アンドレ・ハリソン エウベウチ・バーンズ キック クリス・ウェード ダニエル・トーレス チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン マルロン・モラエス モヴリッド・ハイブラエフ ランス・パーマー ロブ・ウィルキンソン 中川皓貴 工藤諒司

【PFL2023#01】PFL開幕戦で工藤諒司が19勝0敗1分のハイブラエフと対戦。グラジ王者チョ・ソンビンも出場

【写真】これはまた凄まじい相手との対戦が決まった工藤だ(C)PFL

16日(木・現地時間)、4月14日(金・同)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズで開催されるPFL2023年レギュラーシーズン=キックオフ大会の追加カードと出場参加選手が発表され、工藤諒司が2021年シーズン優勝者モヴリッド・ハイブラエフと対戦することが明らかとなった。

2023年シーズンはフェザー級とライトヘビー級が開幕戦となり、2022年フェザー世界王者のブレンダン・ラウネーンがマルロン・モラエス、同ライトヘビー級世界王者ロブ・ウィルキンソンがチアゴ・マヘタ・サントスという両UFCベテランと戦うことが既にアナウンスされていた。

昨年ベスト4の工藤の継続参戦は決定事項だったが、レギュラーシーズンは2戦しか実施されないなかで、初戦がハイブラエフとのマッチアップとは如何に彼が世界の高みで戦っているのかの表れだ。

しかも前述したラウネーン✖モラエス、そして昨年の準優勝で工藤を準決勝で破ったバッバ・ジェンキンスがもう1人のベスト4=クリス・ウェードと対戦する一番に並び、工藤✖ハイブラエフはESPNで中継されるメインカードに組み込まれている。


重量級大好き米国にあって今大会のメインカードはライトヘビー級が2試合、フェザー級が3試合となっている。それだけ注目度の高い階級で、2度目のシーズン挑戦となる工藤。しかしハイブラエフは簡単な相手でない。どころか非常に厳しい相手といえる。

キャリア19勝0敗1分──ロシアは北コーカサス、ダゲスタン生まれの32歳。同地のファイターの多くに見られるフリースタイルレスリングから格闘技を始めたハイブラエフも、コンバットサンボに転身しMMAという路を選択した。

アブドゥルマナップ・ヌルマゴメドフの指導の下、キャリア11連勝でONEと契約し、現UFCファイターのエウベウチ・バーンズを破るも僅か1試合でアジアを去り、母国で1試合を挟むとPFL 2019年シーズンに臨んだ。

初戦でデイモン・ジャクソンをヒザ蹴りで10秒KOという衝撃的な北米デビューを果たしたハイブラエフだったが、続くアンドレ・ハリソン戦はドロー、シーズン準々決勝でダニエル・ピエダのフックで沈みシーズン制覇はならなかった(※後にピエダがテストで陽性となり結果はノーコンテストに)。

初めてキャリアの挫折を経験したハイブラエフだが、UAEWを経て2021年シーズンに挑むとランス・パーマー戦ラウネーン戦ウェード戦などをクリアしPFLの頂点に立つ。連覇が期待された2022年シーズンは負傷欠場となり、今回の工藤戦が1年半ぶりの実戦復帰だ。

いわば工藤は優勝候補筆頭と対戦するわけだが、ポジティブに考えるとここで勝てば2年連続プレーオフ進出に大きなアドバンテージを持つことになる。ばかりか、他の選手にとってもハイブラエフの敗北はシーズン制覇の道を幾分か優しくするものだ。

レスリング&コントロールに徹して来られると、正直分は相当に悪いだろう。ただし、ハイブラエフが打撃で攻めてくるなら今や工藤は左右の両方の拳でノックダウンを奪うことができる。つまりは、テイクダウンを如何に切るかが鍵となってくる。

そして、テイクダウンを許してもスクランブルに持ち込み、凌ぐ。ハイブラエフを動かして疲れさせる。フィニッシュ勝利にはボーナスという利点があるが、工藤は15分のフルファイトで10分間は我慢の展開──残りの5分でボーナス1Pが付随するフィニッシュ勝利を目指すぐらいの開き直った心理状態から準備を始め、徐々に勝機が増す戦術を確立させていって欲しい。

(C)KSW

メインカードの3試合以外のフェザー級レギュラーシーン出場選手も注目だ。

まず昨年工藤にKO負けしているアレハンドロ・フローレスと元KSWフェザー級王者ダニエル・トーレスがプレリミでマッチアップされている。

2021年1月トーレスは当時、欧州で最強非UFCファイターという評判だったサラディーヌ・パルナスを右フックの上腕がテンプルをかすめるパンチでKOし、ベルトを巻いている。

工藤という物差しがあるフローレスとの試合で、トーレスの力量を測ることができる一番といえる。また対戦相手は未定だが、今回のリリースでチョ・ソンビンのシーズン出場も明らかとなっている。

元UFCファイターで、2021年シーズン以来のPFL参戦が決定したジョ・ソンビンは1月22日のGladiator020で中川皓貴を2分12秒でKOし、フェザー級のベルトを巻いたばかりだ。

そのフェザー級を越えた──ウェルター級を思わせる体躯で、北米再チャレンジを決めたチョ・ソンビン。PFLのマッチメイク次第で工藤との対戦をあり得るだけに、彼の試合も見逃せないシーズン開幕戦となる。

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PFL PFL2022#10 Report オマリ・アクメドフ ブログ ロブ・ウィルキンソン

【PFL2022#10】異次元の強さ。アクメドフを殴り続けたウィルキンスが豪州人初のPFL世界王者に

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
ロブ・ウィルキンソン(豪州)
Def.2R5分00秒by TKO
オマリ・アクメドフ(ロシア)

右ローを蹴ったアクメドフに対し、ウィルキンソンも右ローを返す。自らの前蹴りでバランスを崩し、尻もちをついたアクメドフが直ぐに立ち上がる。ウィルキンソンはフックを見て、右アッパーを入れる。アクメドフはジャブを伸ばすが、距離はウィルキンソンか。オーバーハンドにアッパーを被弾して前方に崩れたアクメドフ。ウィルキンソンはスタンドで待ち受けて右をヒットさせる。

ここからウィルキンソンはダブルレッグを切り、ボディにヒザを入れて右ストレートへ。アクメドフは右オーバーハンドをかわされ、またもアッパーを被弾する。ワンツーを受けて真っ直ぐ下がったアクメドフに対し、ウィルキンソンは深追いしない。中央で待ち、ローから右ストレートを入れたウィルキンソンは右カーフで姿勢を乱すが、すぐにアクメドフの真正面に立って圧を掛けていく。

左フックに逆に左フックをヒットさせ、追い打ちの連打でダウンを奪ったウィルキンソンは、スタンドに戻ったアクメドフに跳び二段ヒザを決めて初回をビッグラウンドとした。

2R、アクメドフの右オーバーハンドから、近い距離でパンチを交換した両者。ウィルキンソンはテイクダウン狙いを切り、右を当てる。さらにワンツー、続く右アッパーを空振りしたが、直後にウィルキンソンがワンツーの連打で前に出て、首相撲からヒザをボディに突き刺す。アクメドフの懸命のシングルレッグを切り引き込ませたウィルキンソンは、アクメドフを立たせたスタンド勝負へ。ローを蹴られたアクメドフが右を届かせるが、すぐにワンツーに頭を上下させて下がる。左を当てダウンを奪ったウィルキンソンは、シングルレッグを切ってハイから右を放つ。

ここでレフェリーがブレイク、アクメドフにドクターチェックが入る。再開後、右を伸ばしたアクメドフは押されてケージを背負うとウィルキンソンが左ハイを狙う。直後にワンツー、右アッパー、さらにワンツーからヒザ蹴り、ボディ、顔面と打ちまくるウィルキンソン。さらに右アッパー、右ストレートと猛攻をウィルキンソンが仕掛け、ラウンド終了のホーンが鳴った直後にその場に座り込んだアクメドフは、足をふらつかせてコーナーマンに抱えられて自陣に戻った。

最終回、眉間のカットのチェックを受けたアクメドフは試合再開を望まずロブ・ウィルキンソンがTKO勝ち──ライトヘビー級2022年ウィナーとなり100万ドルを獲得した。レギュラーシーズンから4試合連続フィニッシュ勝利、3Rを戦うことなくPFLの頂点になったウィルキンソンはUFCでシアー・バハドゥルサダ、イスラエル・アデサニャに敗れたものの通算17勝2敗、現在6連勝中──PFLで異次元の強さをみせつけた。

「このベルトは10年分の夢が詰まっている。ずっとハードワークを続けてきた。チャンピオンだよ、ベイビー。UFCをリリースされてから長かった。ローカルシーンで自分を磨いてきたんだ。またトップになるために」と豪州人初のPFL王者は話した。


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CORO MMA o PFL YouTube   アスペン・ラッド アンテ・デリア オマリ・アクメドフ ケイラ・ハリソン サディボウ・シ ジェレミー・スティーブンス ジュリア・バッド スティービー・レイ ディラノ・テイラー バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン マテウス・シェッフェウ マルロン・モラエス ラリッサ・パチェコ ロブ・ウィルキンソン

『2022 PFL Championship』前日計量動画


MAIN CARD (Pay-per-view, ESPN+, 8 p.m. ET)

・Kayla Harrison (154.4) vs. Larissa Pacheco (154.2)
・Bubba Jenkins (145) vs. Brendan Loughnane (144.8)
・Ante Delija (241.8) vs. Matheus Scheffel (254.2)
・Julia Budd (146) vs. Aspen Ladd (145.4)
・Olivier Aubin-Mercier (154.6) vs. Stevie Ray (154.6)
・Sadibou Sy (169.6) vs. Dilano Taylor (169.4)
・Omari Akhmedov (202.8) vs. Rob Wilkinson (204.6)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 5:30 p.m. ET)

・Marlon Moraes (146) vs. Sheymon Moraes (145.8)
・Natan Schulte (155.4) vs. Jeremy Stephens (155.8)
・Magomed Magomedkerimov (175.8) vs. Gleison Tibau (174.6)
・Katherine Corogenes (124.3) vs. Dakota Ditcheva (125.6)
・Biaggio Ali Walsh (154.8) vs. Tom Grasser (154.8)

 『2022 PFL Championship』前日計量結果。今大会は7つの階級(女子ライト級、フェザー級、ヘビー級、女子フェザー級、ライト級、ウェルター級、ライトヘビー級)の決勝戦が行われますが、優勝賞金100万ドルが懸かっているだけあって全員パス。マルロン・モラエス、ジェレミー・スティーブンス、グレイソン・チバウらが出場する前座でも全員パスしています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ケイラ・ハリソン vs. ラリッサ・パチェコはハリソン支持10人、パチェコ支持1人。

・ブレンダン・ラウネーン vs. バッバ・ジェンキンスラウネーン支持7人、ジェンキンス支持4人。

・アンテ・デリア vs. マテウス・シェッフェウは11人全員デリア支持。

・ジュリア・バッド vs. アスペン・ラッドバッド支持6人、ラッド支持5人。

・スティービー・レイ vs. オリヴィエ・オウビン・メルシエは11人全員オウビン・メルシエ支持。

・ディラノ・テイラー vs. サディボウ・シはテイラー支持5人、シ支持6人。

・オマリ・アクメドフ vs. ロブ・ウィルキンソンはアクメドフ支持4人、ウィルキンソン支持7人。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#10 UFC   アスペン・ラッド アンテ・デリア オマリ・アクメドフ クリス・ウェード ケイラ・ハリソン サディボウ・シ シェイモン・モラエス ジェレミー・スティーブンス ジュリア・バッド スティービー・レイ ダコタ・ディチェバ ディラノ・テイラー ナタン・シュルチ バッバ・ジェンキンス ビアッジョ・アリ・ウォルシュ ブレンダン・ラウネーン マテウス・シェッフェウ マルロン・モラエス ラリッサ・パチェコ ロブ・ウィルキンソン

【PFL2022#10】計量終了 6階級のファイナルは全員パス。モラエス対決。バッド✖ラッドにも要注目

【写真】気が付けば16連勝が掛かっているケイラ・ハリソン。キャリアの初のタフファイトを経験することになるのか (C)PFL

25日(金・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのMSG内Huluシアターで開催されるPFL2022#10 「Championships」の計量が行われた。

PFL2022年シーズン・フィナーレ、さすがに100万ドルが掛かった一戦で計量を失敗する選手はいなかった。


メインでキーラ・ハリソンと女子世界ライト級王座を賭けて戦うラリッサ・パチェコは「3度目の対戦、何も変わりなくクールに調整してきたわ。そして勝てる戦術がある。これまでと何が違うか? 月日も経ったし、過去の試合経験で私も変った。それを明日、見てもらう」と非常に落ち着いた様子でインタビューに答えていた。

一方、ケイラは「彼女は成長して違うファイターになった? う~~~~ん、私が彼女と試合をしたのは4試合目と6試合目とか7試合目で、10試合も前の話よ。彼女は成長していて然り、ただベストバージョンの彼女で来て欲しいわ。そしてベストバージョンの私と戦うのよ。彼女と叩き折ることだけを考えている。1分、一呼吸毎に攻めて。ゴールはKO、TKO、サブミッション。5R戦える準備はして来たけど、そんなに掛からない」と早口でまくし立てた。

コメインのフェザー級ファイナルに出場するバッバ・ジェンキンスとブレンダン・ラウネーンの両者。バッバ・ジェンキンスは「多くのお喋りとは別に、何もアクションはない。一方通行、ブレーキも踏まない。何を言われても気にしない。アイツをぶっ潰しに来たんだ。遊びはなし。この拳で持ち込んで、ただ優勝を目指して戦う」とややすわり気味の視線で、怖い空気感が醸し出していた。

対してブレンダン・ラウネーンは「僕らのこの2シーズンの結果を見てもらうと、この試合はただのストライカー✖グラップラーの試合に留まらないよ。クリス・ウェード、モヴィッド・ハイブラエフ、パット・ヒーリー、テイラー・ダイヤモンド、僕はずっとレスラーと戦ってきた。15年間、テイクダウンを狙い続けられてきた。それは明日も同じだろう。僕は成長してきた、世界を取る」とコメントしている。

ファイナル以外にもショーケースファイトとして、PFLの前身WSOFでバンタム級王者だったマルロン・モラエスが、フェザー級でそのバンタム級王座を賭けて戦ったシェイモン・モラエスと対戦。セレモニアル計量でマルロン・モラエスは、バンタム級時代とはフレームが違う姿を披露した。

また女子ライト級に出場していたジュリア・バッドが、フェザー級に戻してアスペン・ラッドと対戦する一番も見逃せない。

元Bellator世界女子フェザー級王者と元UFCタイトルコンテンダーの対決は、PFL女子フェザー級の扉を開ける一戦となるやもしれない。

■視聴方法(予定)
11月26日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#10対戦カード

<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン: 154.4ポンド(70.03キロ)
ラリッサ・パチェコ: 154.2ポンド(69.94キロ)

<フェザー級決勝/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 144.8ポンド(65.68キロ)
バッバ・ジェンキンス: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級決勝/5分5R>
アンテ・デリア: 241.8ポンド(109.67キロ)
マテウス・シェッフェウ: 256.4ポンド(116.3キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド: 146ポンド(66.22キロ)
アスペン・ラッド: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライト級決勝/5分5R>
スティービー・レイ: 154.6ポンド(70.12キロ)
オリヴィエ・オバメルシェ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ウェルター級決勝/5分5R>
ディラノ・テイラー: 169.4ポンド(76.83キロ)
サディボウ・シ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
オマリ・アクメドフ: 202.8ポンド(91.98キロ)
ロブ・ウィルキンソン: 204.6ポンド(92.8キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.8ポンド(66.13キロ)
マルロン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ: 175.8ポンド(79.74キロ)
グレジソン・チバウ: 174.6ポンド(79.19キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ: 125.6ポンド(56.97キロ)
キャサリン・コーロジンス: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 154.8ポンド(70.21キロ)
トム・グレイサー: 154.8ポンド(70.21キロ)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#10 UFC アスペン・ラッド アンソニー・ペティス アンテ・デリア オマリ・アクメドフ ケイラ・ハリソン サディボウ・シ ディラノ・テイラー バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン ブログ マテウス・シェッフェウ ラリッサ・パチェコ ロブ・ウィルキンソン

【PFL2022#10】いよいよファイナル大会。ラウネーン✖ジェンキンスなど6つの決勝戦。ケイラは3連覇なるか

【写真】工藤はベスト4、来年の出場権を持っているフェザー級の決勝は見逃すことはできない (C)PFL

25日(金・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのMSG内HuluシアターPFL2022#10 「Championships」が開催され6人の2022年度チャンピオンと100万ドルウィナーが誕生する。

顔の優勝者でシーズン・フィナーレに進出を決めたのは、女子ライト級のケイラ・ハリソンのみ。そのケイラは2019年に2度勝利しているラリッサ・パチェコと3度の対戦となる。

常にヘッドライナーを務めてきたケイラは、今回も5階級の男子決勝を従えてオオトリでの出場となる。フェザー級転向も大いにありうる2023年のケイラが、パチェコを相手にデビュー以来の連勝記録を16に伸ばすことができるのか──要注目だ。


男子5階級では共に日本の工藤諒司に勝利しているブレンダン・ラウネーンとバッバ・ジェンキンスが初優勝を賭けて戦う。ラウネーンはレギュラーシーズン初戦でダウンを喫したものの最終回の頭突きで工藤がカット、その時点での裁定となり、テイクダウンのジェネラルシップで29-28で辛勝している。

対してジェンキンスは準決勝で工藤と対戦し、バックスープレックスからRNNで109秒一本勝ちを収めている。この結果だけで判断するのは強引だが、テイクダウン能力にしても絶対的にラウネーンを上回るジャンキンス優位は否定できない。

ウェルター級ではチャレンジャーシリーズで契約したディラノ・テイラーが、サディボウ・シと戦う。

この両者はテイラーが準決勝、シがレギュラーシーズンでローリー・マクドナルドを下している点に注目だ。シは4シーズン連続でPFLに参戦し、初のプレーオフ進出からファイナル出場権を得た。長身、リーチを生かしたディフェンシブなファイトのシと、テイラーの爆発力の競い合いだ。

シーズン&ポイント制の難しさは、プロモーションが想う──ファンが希望するファイターが勝ち残ることができるわけではない点にある。結果、ロリマク、アンソニー・ペティスという元UFCファイターはファイナル進出を果たすことなく姿を消しており、ライト級で1勝1敗ながらボーナスPがなくレギュラーシーズンで姿を消したジェレミー・スティーブンスが締めの大会でツータイム・チャンピオンのナタン・シュルチと対戦、またロシア人ファイター受難の時代ビザが間に合わず、1試合しか戦うことができなかったマゴメド・マドメドケリモフはグレイソン・チバウと戦う試合も注目だ・

マゴメドケリモフは決勝進出のタイラーからフィニッシュ勝利をしているだけに、その実力の程を元UFCファイターに見せることができるかで、来シーズンの展望が違ってくるだろう。

またシーズン制として扱われたことない女子フライ級から英国大会をリードしていたダコタ・ディチェバがプレリミで、キャサリン・コーロジンスと戦う一戦も組まれており、来シーズンの階級決定に関係しているのかも気になるところだ。

■視聴方法(予定)
11月26日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#10対戦カード

<女子ライト級決勝/5分5R>
ケイラ・ハリソン(米国)
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)

<フェザー級決勝/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
バッバ・ジェンキンス(米国)

<ヘビー級決勝/5分5R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<女子フェザー級/5分3R>
ジュリア・バッド(カナダ)
アスペン・ラッド(米国)

<ライト級決勝/5分5R>
スティービー・レイ(英国)
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)

<ウェルター級決勝/5分5R>
ディラノ・テイラー(米国)
サディボウ・シ(スウェーデン)

<ライトヘビー級決勝/5分5R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
ロブ・ウィルキンソン(豪州)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
マルロン・モラエス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
ジェレミー・スティーブンス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
グレジソン・チバウ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
キャサリン・コーロジンス(米国)

<ライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ(米国)
トム・グレイサー(米国)

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#07 YouTube   アンソニー・ペティス オマリ・アクメドフ スティービー・レイ ロブ・ウィルキンソン

『2022 PFL Playoffs 1』試合結果/ハイライト動画

PFL Playoffs 1 results: Stevie Ray bests Anthony Pettis again to advance to lightweight finals(MMAFighting)
Main card (ESPN/ESPN+ at 7 p.m. ET)

・Stevie Ray def. Anthony Pettis by unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)

・Omari Akhmedov def. Josh Silveira by unanimous decision (30-27, 30-27, 29-28)

・Olivier Aubin-Mercier def. Alexander Martinez by unanimous decision (30-27, 30-26, 30-26)

・Rob Wilkinson def. Delan Monte by KO (knee) at 1:37 of Round 1 | Watch finish

Prelims (ESPN+ at 6 p.m. ET)

・Itso Babulaidze def. Mahmoud Sebie by TKO (uppercut and punches) at 4:30 of Round 1

・Marthin Hamlet def. Cory Hendricks by split decision (29-28, 28-29, 29-28)


【PFL2022#07】ランク1位ウィルキンソンが、パンチからヒザの連係でモンチをKO→決勝へ(MMAPLANET)

【PFL2022#07】マルチネスの蹴りに突き放されず。オバメルシェが左でダウンを奪いバックグラブで完勝(MMAPLANET)

【PFL2022#07】テイクダウンから削り合いにならず。アクメドフがATT対決でシルヴェイラを下し決勝へ(MMAPLANET)

【PFL2022#07】う~ん……アンソニー・ペティス、スティービー・レイに連敗。決勝進出を逃す(MMAPLANET)

 8月5日にニューヨーク州ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデン内のHuluシアターで開催された『2022 PFL Playoffs 1』の試合結果。今大会はライト級とライトヘビー級の準決勝が行われ、ライト級はスティーヴィー・レイとオリヴィエ・オウビン・メルシエが、ライトヘビー級はオマリ・アクメドフとロブ・ウィルキンソンが決勝に進出しています。



 大会ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PFL PFL2021#07 PFL2022#07   アレックス・マルチネス アンソニー・ペティス オマリ・アクメドフ スティービー・レイ マールシン・ハムレット ロブ・ウィルキンソン

【PFL2022#07】計量終了 ライト級&LH級準決勝。ペティス、リベンジ戦。アクメトフはATT同門対決

【写真】レギュラーシーズンで一本負けを喫したレイと準決勝で再戦となったペティス (C)PFL

5日(金・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデン内HuluシアターでPFL2022#07が開催され、その計量が4日(木・同)に行われている。

PFL2022年シーズンもプレーオフの準決勝月間に入った。今年は英国で2大会=4階級の準決勝が実施されるため、ライトヘビー級とライト級の準決勝のみとなった米国決戦は、PFLでは史上初となるファイナル以外でのNY大会がその舞台だ。


プレーオフ=準決勝ということで各階級ランク4位までがその場に立つことになるが、ライトヘビー級で3位だったアントニオ・カルロスJrが負傷欠場、5位のジョシュ・シルヴェイラが代役となり、ATTの同門でシーズン2位のオマリ・アクメドフと戦うことになっている。

メイン=ライト級準決勝はシーズン2戦目の再戦、ランク1位ながらアンソニー・ペティスは6月24日に変則ツイスターで敗れたスティービー・レイへのリベンジ戦を戦う。

ここでは準決勝進出8選手から、7人のコメントを掲載したい。

ロブ・ウィルキンソン
「ランク1位は気にしていない。目標はワールドタイトルだから。シーズン1位に満足することなく、ここで100パーセントの力を出して戦う。明日はエキサイティングな試合になるだろう。彼はフィニッシャーだ。僕もアグレッシブに戦うから楽しい試合になるだろう」

ジョシュ・シルヴェイラ
「同門対決? そういうビジネスだからね。知り合いでも顔面を殴りつけるだけ。オマリと僕は仲の良い友達であり兄弟だよ。明日は2人で良い時間にしたい。僕の旅のなか小さなピースだけど、凄く意味のあるファイトになる。PFLチャンピオンになり、100万ドルを手にするためにハードな日々を過ごしてきた。この大会が始まったころから、そうしたいと思っていた。その扉が開かれた。まだ始まりに過ぎないけど、エキサイトしているよ」

オマリ・アクメドフ
「僕もジョシュと全く同じ心境だよ。

僕らは友人だからね。

勝負の決め手? スタミナかな」

アレックス・マルチネス
「アンダードッグになっていることは気にしない。ファンは色々な想いで予想するわけだし、間違っていると僕は思っている。試合は細かいところで組み立てられるものだし、それはここで考えることじゃなくてジムでやってくるものだよ」

オリヴィエ・オバメルシェ
「去年に続き、今年もこの場に立っている。あとは戦うだけだよ。ファイト・オブ・ザ・ナイトを獲得するためのトレーニングキャンプじゃなかった。マルチネスを下に見ることはない。彼は素晴らしい選手だから。以前の僕ならそうだったかもしれないけど、今は違う。経験を積んだからね。明日は100パーセント戦うだけだよ」

スティービー・レイ
「6週間前と同じ顔合わせ? そうだね、アンソニー・ペティスを破るということは100万ドルを獲得する過程において、最高のプロフィールになったよ。再戦することも、ね。全ては100万ドルを獲得するためさ。あの時と同じペティスでいてほしいかって? ケージに入ればやるべきことは一つだけ。相手をフィニッシュすること。彼がどうだとかではなく、僕は最高の準備ができた。明日は6週間前の再現になるよ」

アンソニー・ペティス
「シーズン1位で去年の雪辱? 最高のプレッシャーだよ。前回はあんな結果になったけど、サブミットされるなんて――アレは本当の僕じゃない。僕のベームプランは有効だったけど、傷つかないように戦い、あの機会を与えてしまった。もっと我慢して、スマートに戦うよ」

■視聴方法(予定)
8月6日(土・日本時間)
午前7時00分~DAZN

■ PFL2021#07計量結果

<ウェルター級/5分3R>
マフムド・ファウジ・シビー: 170.8ポンド(77.47キロ)
ナサニエル・ジェナーマン: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ライト級/5分3R>
エレクセイ・プルガンデ: 155.8ポンド(70.66キロ)
エルビス・レブロン・キレス: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ウェルター級2023年予選/5分3R>
ルカス・バルボサ: 169.6ポンド(76.92キロ)
エルマル・ウマロフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級2023年チャレンジャーシリーズ予選/5分3R>
エルビン・エスピノーサ: 154.4ポンド(70.03キロ)
コーリー・ジャクソン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級2023年チャレンジャーシリーズ予選/5分3R>
ブラヒアン・ザーカー: 146ポンド(66.22キロ)
リカルド・ヒメネス: 144.2ポンド(65.4キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
アンソニー・ペティス: 155.6ポンド(70.57キロ)
スティービー・レイ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
オマリ・アクメドフ: 204.6ポンド(92.8キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ: 156ポンド(70.76キロ)
アレックス・マルチネス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 205.8ポンド(93.34キロ)
デラン・モンチ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ヘビー級2023年予選/5分3R>
マルセロ・ヌネス: 244.2ポンド(110.76キロ)
ダイラン・ポッター: 255.2ポンド(115.75キロ)

<ライトヘビー級2023年予選/5分3R>
マールシン・ハムレット: 206ポンド(93.44キロ)
コリー・ヘンドリックス: 204.6ポンド(92.8キロ)

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