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【UFC310】朝倉海のUFC初戦=パントージャ戦=世界フライ級王座挑戦が、正式発表。破格のデビュー戦

【写真】朝倉海のUFCデビューが決定。大手・電気通信会社が後押しするという話もある2025年のUFC日本大会、ついに実現に向かうのか(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)に12月7日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC310で朝倉海が、UFCデビュー戦でアレッシャンドリ・パントージャの持つUFC世界フライ級王座に挑戦することが発表されている。
text by Manabu Takashima

6月のUFC挑戦宣言以来、ついに朝倉のオクタゴンデビューが世界王座挑戦という形で実現することが正式発表された。RIZINのリングでUFC挑戦を宣言した直後に朝倉は当時のバンタム級王者ショーン・オマリーへの挑戦を匂わせる発言をしていたが、Fight&Life誌の表紙を飾ったポートレイト撮影時に、「バンタム級としては、小さいです」という言葉が聞かれていた。

撮影後のインタビューでは「アッと驚くデビュー戦になる」とも話していた朝倉だが、恐らくはこの時点からパントージャへの挑戦という話が存在していたか、方向性を持っていたに違いない。

奇しくも一戦、一戦と実績を積んできた平良達郎がUFC世界フライ級1位のブランドン・ロイヴァル戦を戦う日に朝倉の王座挑戦が明らかとなったわけだが、THE BLACKBELT JAPAN陣営では日本時間の9月11日には「恐らくは」という状況で、朝倉の挑戦の話が届いており、平良はそこを受け止めてのロイヴァル戦で精神的な動揺はないと想像される。


ともあれ日本人ファイターのUFC初戦でタイトルショットは2001年2月の宇野薫(バンタム級王座決定戦=ジェンス・パルバー戦)、翌2002年3月の桜井マッハ速人(UFC世界ウェルター級王者マット・ヒューズに挑戦)以来、22年9カ月振り。日本人ファイターのUFC世界タイトル挑戦は2015年4月に堀口恭司がデメトリウス・ジョンソンにチャレンジして以来、9年8カ月振りとなる。

Zuffa体制序盤は2001年2月にジル・カスティーリョが、UFC世界ミドル級王者デイブ・メネーに挑戦した一戦や2003年11月にWFAウェルター級王者だったフランク・トリッグが、マット・ヒューズの持つウェルター級のベルトに挑むなど、初オクタゴンが世界戦という例は見られた。

さらに女子では2013年2月にStrikeforce世界バンタム級王者ロンダ・ロウジーがUFC女子世界バンタム級王者に認定され、初防衛戦の相手リズ・カモーシェが挑戦者という立場で初めてオクタゴンに足を踏み入れている。

2017年12月にTUF26決勝が初代UFC世界女子フライ級と女子ストロー級王座決定戦だったためニコ・モンターニョとロクサン・モダフェリ、カーラ・エルパルザとローズ・ナマジュナスも初戦でタイトル戦を経験している。とはいえ、近年は朝倉のようなデビューは異例中の異例だろう。

UFCアジアをリードするケビン・チャンは、今回の朝倉の挑戦に対し「我々のマッチメイカーがカイ・アサクラを即タイトル戦に起用したのは過去3年、日本から質の高いトップレベルファイターたちが生まれていたからだ。タツロウ・タイラ、リンヤ・ナカムラ、レイ・ツルヤらは、日本のMMAに再び黄金期が訪れることを示唆している」とプレスリリースにコメントを寄せている。

UFC310のメインはUFC世界ウェルター級王者ベラル・モハメッドにカザフスタン人ファイターのシャクハト・ラクモノフが挑戦する。東と中央の違いはあれど、アジア人ファイターが同日に頂点に挑む。そんなUFCにとっても歴史的なイベントでデビュー、そしてタイトル挑戦を迎える朝倉海のコメントは以下の通りだ。

朝倉海
「UFCフライ級を盛り上げるためにやってきました。12月7日、日本時間では8日(日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されるUFC 310でフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ選手と戦うことが決まりました。デビュー戦がタイトルマッチということで、不利だという声も多いかとは思いますが、必ず勝って、UFC初の日本人チャンピオンになりたいと思います。そして、UFCファンの皆さんに今まで見たことのないエキサイティングな試合をお見せすることを約束します。楽しみにしてください!」

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【UFC307】TUF18以来、11年間も続く因縁に決着の刻。UFC女子世界バンタム級選手権ペニントン×ペニャ

【写真】オンナの意地が、世界の頂点を争う場で爆発。こ、こわい (C)Zuffa/UFC

5日(土・現地時間)、ユタ州ソルトレイクシティのデルタ・センターにて、UFC 307「Pereira vs Rountree」が行われる。アレックス・ポアタン・ペレイラがカイル・ラウントリー・ジュニアの挑戦を受けるライトヘビー級タイトル戦をメインとするこの大会のコメインは、新王者ラケル・ペニントンに元王者ジュリアナ・ペニャが挑戦する女子バンタム級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ペニントンは2018年5月、当時の絶対王者アマンダ・ヌネスに初挑戦するも終始圧倒され、5Rに背後からのパウンドでTKO負けを喫した。しかしこの敗戦が自分を見直すきっかけとなり、2020年6月から連勝を重ね、今年1月にマイラ・ブエノ・シウバとの王座決定戦に漕ぎ着けた。ここで相手の組技を凌ぎ主武器のパンチを当てて削ったペニントンは、5R判定3-0で激闘を制して新王座に就いた


対するペニャは、2021年12月にヌネスに挑戦。圧倒的不利という下馬評のなか初回の猛攻を耐え抜くと、2R突然雑になった王者の打撃にことごとくカウンターを合わせて大反撃に。怯んだヌネスに組みつき投げ倒すと、背後からチョーク一閃。世界を震撼させる大番狂わせを引き起こしてみせた

しかし8カ月後のリマッチでは、2Rに不用意にパンチで前に出たところにカウンターを合わされる形で3度のダウンを喫してしまう。その後も前に出続けたペニャだが、ことごとくヌネスにテイクダウンを合わされてしまい、5R判定で大敗して初防衛に失敗した。

2023年5月に予定されていたヌネスとの3度目の対決は、ペニャが肋骨を骨折してキャンセル。この時に代打のアイリーン・アルダナに完勝して防衛に成功したヌネスは、王者のまま引退を発表した。こうして空位となったタイトルを今年一月の決定戦でモノにしたのが、ペニントンというわけだ。

TUF18以来、11年間のドロドロ

今回が初対決となる両者だが、二人の因縁は11年前2013年に行われたTUFシーズン18シーズンまで遡る。この年初頭、UFCはロンダ・ラウジーを初代バンタム級王座に認定して初の女子試合を開催している。新設された女子部門の拡大を目論み、各チームに女性監督(ラウジーとそのライバルだったミーシャ・テイト)を迎えて女性選手たちを競わせるというはじめての試みが行われたのが、このTUF18だった。

予選を勝ちハウス入りを果たした8人の女子選手のなかで、チーム・テイトのドラフト1位に指名されたのがペニャ、3位指名がペニントンだった。ペニャはトーナメント一回戦にて、当時頭一つ抜けた実績&知名度を誇っていたベテラン、シェイナ・ベイズラーと1位指名対決に臨んだ。幾度となくテイクダウンを奪われても柔術流のスクランブルを駆使して動き続けたペニャは、突出した体力と圧力とアグレッシブネスをもってベイズラーを呑み込んでゆき、2Rにチョークで一本勝ち。

陽の当たらないところで長年努力を重ね、ついに大舞台で輝くチャンスを掴んだベテラン──日本流に「ジョシカク第一世代」とも呼べるだろう──を、新世代が若さと勢いで打ち砕く。あまりにも残酷かつ鮮やかに新時代の到来を象徴する一戦となった。

このシーズンにおいては予選でタラ・ラロサ、トーナメント一回戦&フィナーレでロクサン・モダフェリといったジョシカク勢も敗れ去り、時代の移り変わりを色濃く反映した。ただしモダフェリがその後階級を落として戦い続け、2017年には新設のUFCフライ級王座決定戦に出場、その後も2022年までUFCで活躍したことは特筆に値する。

閑話休題。

対するペニントンは、一回戦で長身のムエタイ使いジェサミン・デュークと対戦。デュークの強烈な前蹴りや膝や肘をもらいつつ、強烈なパンチを打ち返す大激闘の末に判定勝利を収めた。この試合はデイナ・ホワイト代表も絶賛し、ファイト・オブ・ザ・シーズンを受賞。「女性版フォレスト・グリフィンvsステファン・ボナー(※)」という声まで出るほど、今まで女子MMAに触れてこなかった層にその可能性を知らしめる試合とされた。

(※第一回TUF決勝のグリフィン×ボナーは、壮絶な殴り合いによってUFCの魅力を一般大衆に伝え、その後の人気爆発に大きく貢献したとされる試合。ホワイト代表は、30年を超えるUFC史上ベストバウト1位を聞かれた際には常にこの試合を挙げる。それほどその歴史的意義は高く評価されている)

素晴らしい内容の初戦を経て、決勝での対決が期待されたペニャとペニントンだが、ペニントンは試合前の右手の負傷の影響もあって準決勝で敗退。両者の対戦は実現しないまま、ペニャが準決勝&フィナーレともにその組み力を如何なく発揮して圧勝してシーズン優勝を果たしたのだった。(ペニントンはフィナーレの前座試合に出場してモダフェリに勝利

ちなみに両者は単にチームメイトというだけでなく、ハウス内の狭い二人部屋の二段ベッドの上下に陣取り生活を共にする仲でもあった。ペニャはこの種のリアリティショーの盛り上がりには欠かせない「自己中迷惑キャラ」を地で行く女性。常に自分の好きなように振る舞い、ハウス内の男女から煙たがられても一切気にせず、自分に向けられる非難を平然と他人に転嫁しては視聴者のヒートを誘っていた。

もっともシーズン序盤の二人は、(自分が同性愛者であることを公言し女性的な所作は好まない)ペニントンにペニャが「プリンセス風」メイキャップを施し、ドレスを着せてモデルウォークを教えるというコミカルな場面も見られ、関係は良好だった模様だ。

しかしペニントンはやがて、常に騒音を立て続けるペニャに耐えられなくなり本人に直接対峙する。が、ペニャは笑って「そんなことしてないわ」と全否定。呆れ気味のペニントンが「あんた精神安定剤が必要なんじゃない?」とこぼしても、ペニャは「私は至って冷静よ。みんな揃ってそうやって、私がしてもいないことを言って責め立てる嘘付きなのよ」と返したのだった。

とまれペニントンとペニャはともに、UFC女子部門の創設期にその未来を担う若手として登場し、先行世代を容赦無く打ち破り新時代の到来を告げた選手たちだ。そしてすっかり女子部門が確立した現在、11年の時を経てその頂点を──お互い30代半ばという円熟期に入った──二人が競い合う。オールドファンには感慨深い構図がこの試合には存在する。

当然両者とも11年前来の確執は意識しており、ペニントンは「あれからアイツと連絡を取ったことがあるかって? あるわけないでしょ。ジュリアナと同じ部屋に住むのは本当に苦痛だった」、「やっと11年前の話に決着を付けることができる」と語れば、ペニャの方も「ラケルは私がメイクしてあげたおかげで、彼女の生涯で最も美しい見た目になれた。なのにそんな私に感謝するどころか文句を言うなんて、なんて酷い人間なのでしょう。みんなで私の陰口を叩いて、私の生活を生き地獄にしたのはあいつらよ」とまったく譲らない。

さらにUFC女子勢では群を抜いたトラッシュトーク力を誇るペニャは、返す刀で(4月に鮮やかなUFCデビューを飾り、ペニントン×ペニャ戦の試合の勝者への次期挑戦者の有力候補である)ケイラ・ハリソンにも言及し「お注射はもうやめておきなさいね。今はやっていないだろうけど、アイツは昔は間違いなく打っていたわよね。昔ATTに練習に行った時にある人に言われたのよ『ATTの女子選手たちは、シャワー室でお互いにケツに注射を打ち合っているんだぞ』ってね」と、一部男性ファンの想像力まで掻き立てながら挑発してみせた。

当然ハリソンが「私は柔道で12歳の頃から検査を受けてきて、一度も陽性になったことはない。使っていないからよ!(次の対戦相手について聞かれて)別に誰でもいい。もっともそれがジュリアナなら喜んでタダで頭にエルボーを叩き込んでやるけどね」と反応すると、ペニャは「まあなんて怖い。典型的なロイドレイジ(ステロイドの副作用で激昂すること)の症状だわ!」と見事に切り返したのだった。

絶対女王ヌネスが去って話題が少ない女子バンタム級へのファンの興味を繋ぎ止めるのに、根拠など一切気にせず放言するペニャの口が一役買っていることは否定できない。

一方でペニントンとペニャのオクタゴンのなかでの振る舞い=パフォーマンスに目を転じると、試合はまずはパンチで突進して組みつきたいペニャとスタンド戦をキープしたいペニントンのせめぎ合いとなる可能性が高そうだ。前戦でペニャは、ワキを開けてパンチを振り回して前に出ては、ヌネスに面白いようにカウンターを合わされ何度も倒されている。が、ヌネスほどの圧倒的な破壊力の拳やリーチの長さを持ち合わせていないペニントンは、いかにペニャの突進を止めるのか。

ペニャが組みつくことに成功すれば、次はペニントンの安定したディフェンスを、いかにペニャが攻撃的グラップリングでいかに切り崩すかの攻防となる。

もっとも技術的なこと以上に、互いの精神と肉体のタフネスのぶつかり合いこそがこの試合最大の見どころだろう。女子有数の頑丈さを誇り、被弾するたびに倍打ち返しては相手を削り続け、体力&根性の判定勝利を重ねるペニントン。やはり被弾上等の恐れを知らぬ突進と、問答無用の組みの圧力とノンストップ攻撃で相手を呑み込んでしまうペニャ。引退したヌネス、下の階級のシェフチェンコやグラッソのような洗練された技術を持っていない両者だからこそ、あのハウスでの日々以来、お互いが歩んできた11年間の集大成をぶつけ合うような闘いを期待したい。

■視聴方法(予定)
10月6日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前7時00分~U-NEXT


■UFC307対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
[挑戦者] カリル・ラウントリー(米国)

<UFC世界女子バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] ラケル・ペニントン(米国)
[挑戦者] ジュリアナ・ペニャ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョゼ・アルド(ブラジル)
マリオ・バウティスタ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
ケトレン・ヴィエイラ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ジョアキン・バックリー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
イアズミン・ルシンド(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イホール・ポティエリア(ウクライナ)
セザー・アルメイダ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アレキサンダー・ヘルナンデス(米国)
オースティン・ハバート(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
テシア・ペニントン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
オヴァンス・サンプレー(タヒチ)
ライアン・スパン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
コート・マッギー(米国)

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MMA o UFC キック ジェニファー・マイア ロクサン・モダフェリ

UFC296:第4試合・ケイシー・オニール vs. アリアネ・リプスキ

女子フライ級。オニール12位、リプスキはランク外。

オーストラリアのオニールは幼少からキック・柔術を学び、15歳でアマチュアMMAデビュー。21歳でプロに転じると、父が運営するEternal MMAでキャリアを積んでUFCと契約(Eternal MMAはフライ級ランカーのスティーブ・エルセグらを排出した、オーストラリアのフィーダーショー)。UFCデビューから3連続フィニッシュ勝利で、TUF準優勝のロクサン・モダフェリ相手にはスプリット判定となったものの勝利して4連勝。今年3月にタイトル挑戦経験のあるジェニファー・マイアと対戦したが、打撃の手数で押される展開で判定負けし、デビューから10戦目・UFC5戦目で初黒星となった。9月に地元オーストラリアで試合が組まれていたものの負傷欠場している。26歳。

オニールの再起戦はノーランカーのリプスキと。グラウンドに穴があり、武器の打撃もそこまでではないため、前座で勝ち負けを繰り返していたが、今年は2戦して2連勝。ようやくUFC戦績を5勝5敗の五分に戻した。とはいえ、ランカーと組まれるほどの実績ではない。29歳。

リプスキが左右のパンチ連打で攻める。オニールシングルレッグ。こらえてパンチで引き剥がしたリプスキ。またパンチを打ち込むリプスキ。左右のパンチからミドル。オニールの打撃は単発だが、リプスキは常に連打を打ち込んでいる。またワンツーからミドル。さらにワンツーを打ち込み首がのけぞるオニール。ワンツーがヒットし一瞬腰が落ちたオニール。手数で倍以上の差がついている。パンチからタックルに入るオニールだが、リプスキが組んできたところを投げてテイクダウン。パウンドを入れるとすぐ離れてスタンドに戻す。先に手を出すオニールだが、打ち終わりに常に打ち返しているリプスキ。オニールのワンツーに3連打を返すリプスキ。ホーン。

1Rリプスキ。

2R。すぐに出たオニール。しかしジャブの後のワンツーをもらい効いた!リプスキさらにパンチを打ち込む。タックルに来たところをスイッチでひっくり返してパウンド連打!オニール動きが鈍い。パウンドを打ち込みバックに着く。チョーク。なんとか外して向き直るがリプスキ腕十字!身体をまたいでディフェンスするオニールだがリプスキがオモプラッタ状態でさらに極めに行くとオニールタップ!

リプスキ、打撃で圧倒した上で最後はサブミッションでフィニッシュ。UFC戦績を勝ち越しとしてランキング入りも確実に。UFCデビュー時は期待されていたが連敗となり、長く前座に甘んじていたが、ここに来て覚醒か。

対するオニールは膝の靭帯損傷からの復帰戦だったが、終始動きが悪く完敗。

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DEEP MMA o UFC ロクサン・モダフェリ 本野美樹

UFC286:第12試合・ジェニファー・マイア vs. ケイシー・オニール

女子フライ級。マイア8位、オニール12位。

ブラジルのマイアはUFC女子フライ級で5勝5敗だが、2020年11月にシェフチェンコの王座への挑戦経験あり。10戦のうち、ガードからの腕十字で一本勝ちしたジョアン・ウッド戦以外は判定決着。シュートボクセ仕込みの打撃と柔術が武器。34歳。

オニールはスコットランド生まれで、10歳の時にオーストラリアに移住。父の運営するEternal MMAでキャリアを積み、DEEPストロー級王者本野美樹にも勝利しているが、その試合で体重オーバーしたこともあり、以降はフライ級に上げている。2021年にUFCデビューし、ここまで4戦全勝。MMAでも9戦全勝の25歳。UFCでは3試合連続フィニッシュ勝利していたが、前戦では引退を宣言していたロクサン・モダフェリと3R通して打ち合い、手数で上回って判定勝ち。

地元出身のオニールが元タイトル挑戦者に挑むという構図の試合。

WOWOWの映像トラブルで2Rから。

右を当てたマイア。マイア飛び込んでパンチを打ち込む。頭を振りつつステップし、飛び込んで連打を繰り返すマイア。オニール出るがマイアのパンチを貰う。右を当てたオニールだが、マイアは連打を返す。右を当てるオニールだが、マイアは連打を返す。組んでケージに押し込んだマイア。頭を付けて肘。離れ際にパンチを当てた。とにかく手数を出すマイア。ホーン。

2Rマイア。1Rもマイアが手数で上回っている模様。

3R。パンチから組みに行ったオニールだが、マイアがスタンドバックに回る。膝からパンチ連打を入れて離れる。オニール出て行くが、マイアがパンチの回転で上回りヒットさせる。動きが落ちないマイア。オニールワンツーがようやくヒット。しかしマイアがパンチの連打を返す。タックルに。残り40秒でスタンドバックについた。正対したオニール。マイアシングルレッグ。残りわずかで離れた。オニール出ていきパンチを打ち込むがタイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でマイア勝利。

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MIKE MMA o UFC   ケイシー・オニール ジェシカ・アイ ジェニファー・マイア ロクサン・モダフェリ

3.18『UFC 286』でジェニファー・マイアとケイシー・オニールが対戦


 UFCが3月18日にイングランド・ロンドンで開催する『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でジェニファー・マイア vs. ケイシー・オニールの女子フライ級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 マイアは昨年11月の『UFC Fight Night 215: Nzechukwu vs. Cutelaba』でマリーナ・モロズに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子フライ級ランキング8位。

 オニールは昨年2月の『UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2』でロクサン・モダフェリに判定勝ちして以来1年1ヶ月ぶりの試合でMMA9戦全勝(UFC戦績4勝0敗)。昨年7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でジェシカ・アイと対戦予定でしたが負傷欠場していました。現在UFC女子フライ級ランキング11位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI02 ミッシェレ・オリヴェイラ ロクサン・モダフェリ

【UFC FPI02】ロクサン・モダフェリ、ミッシェレ・オリヴェイラの攻撃を凌ぐもジャッジの裁定に下る

<女子バンタム級/8分1R>
ミッシェレ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def. Judge Decision
ロクサン・モダフェリ(米国)

ノヴァウニオンの黒帯柔術家でMMAは2勝1敗のオリヴェイラと、2月にMMAを引退したロクサンのワンマッチ対決。すぐにジャンピングガ―ドで下を取ったオリヴェイラが、立ち上がったロクサンから一瞬のXガードでバックに回る。ロクサンが引き込み、リバーサルが完成し、トップを取ったオリヴェイラのパスへ。足を絡めてロクサンはトーホールド狙いに、足を抜いて上体を起こす。

オリヴェイラはバックを伺いが、前方に落とされる形に下にされる。クローズドを取り直したオリヴェイラに対し、立ち上がったロクサンはバック狙いに足を取りに行く。ここから下を選択したロクサンが、リバースデラヒーバへ。オリヴェイラはフックしてきた逆側の右足に取り、一瞬にしてヒザ十字をセットする。ロールして足を抜いたロクサンは、立ちレスでテイクダウン狙いから引き込む。

オリヴェイラはワキ差しパスを決め、サイドで抑えるとスクランブルでバックに回る。両足をフックされたロクサンは、手首を掴んでRNCを防ぎ、胸を合わせていく。ならばと腕十字を仕掛けるオリヴェイラ、ロクサンはここもしっかりと対処する。

立ち上がって足を狙ったロクサンに対し、オリヴェイラは50/50をつくりトーホールドからトップを選択する。ロクサンがクローズドを取り、オリヴェイラはニースライスでパスのプレッシャーを強める。残り100秒、パスを決めたオリヴェイラは腕狙いで頭を越していくが、ロクサンが察知したため逆側に回ってサイドで抑える。

エビから腹ばいになったロクサンをがぶって、バックを取りに行ったオリヴェイラ。ロクサンは胸を合わせて、引き込む。ロクサンが最後にストレートフットロックを仕掛けたところで時間に。ワンマッチはジャッジの裁定があり、オリヴェイラの手が挙げられた。

「カーフスライサーを狙ったけど、ロクサンは凄くタフで極めきることができなかった。ノーギでもMMAでも準備できている」とオリヴェイラはエディ・ブラボーのインタビューに答えた。


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LFA MMA MMAPLANET o PFL UFC アンソニー・ペティス アンディ・ヴェレラ カイル・ベーム クレイグ・ジョーンズ ジェイムス・クラウス ソン・ヤードン ブランドン・ロイヴァル ホルヘ・マスヴィダル ボクシング ユライア・フェイバー ロクサン・モダフェリ

【UFC FPI02】ファイトパス招待02にヤードン、ユライア、クレイグらが出場。ワンマッチに63&ロイヴァルも

【写真】ロイヴァルの華麗なノンストップ・グラップリングがMMAグローブのない戦いでも見られるか(C)LFA

7月3日(日・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexでチーム対抗のグラップリングイベント=UFC Fight Pass Invitational 02が開催される。

27日(月・同)から開幕している10度目のUFC International Fight Week。正式スタート前の25日(土・同)からラスベガス・コンベンションセンター内サウスホールではUltimate InvitationalとしてUSAウェイトリフティング・ナショナル選手権が開催され、同会場では引き続きIBJJF柔術のアメリカン・ナショナルやアマチュアボクシングの大会も開かれている。

そんなファイトウィークのヘッドラインは勿論2日(土・同)にT モバイル・アリーナで開催されるUFC276「Adesanya vs Cannoier」だが、催し物のトリはこのUFC FPI02が務めることになった。


昨年12月の第1回大会と同様に4チーム対抗のトーナメント戦と、シングルマッチが組まれたプログラップリングイベント。参加チームはホルヘ・マスヴィダル率いるマスヴィダルス・アイコンMMA、UFCのグラップリング大会といえば顔役でもあるユライア・フェイバーのフェイバーズA1コンバット、そしてPFL参戦中で先週の土曜日にワキ腹を負傷したアンソニー・ペティスはアンソニー・ペティス・ファイティング・チャンピオンシップとして参戦、さらにFighting Alliance Championshipは監督でなくジェイムス・クラウスがプレイングマネージャーとして出陣する。

アイコンMMAにはクレイグ・ジョーンズ、エンリコ・コッコ、PJ・バーチらが属しており、A1コンバットはユライア御大自らソン・ヤードンを帯同しマットに上がる。

ペティス配下にはオリヴィエ・タザ、FACにはアンディ・ヴェレラとカイル・ベームというSUG組がその名をメンバーに連ねている。

そんなチーム戦以上に注目はシングルマッチだ。ラスベガス開催ということで地元シンジケートMMAから2月にMMAを引退したロクサン・モダフェリが出場し、ノヴァウニオンの柔術家であるMMAファイターのミッシェレ・オリヴェイラを迎え撃つ。

そのシンジケート所属でMMAも経験している柔術家ショーン&ジェリーのシャピロ兄弟が、それぞれアンドレ・フィート&ブランドン・ロイヴァルと戦うことも決まっている。もちろんロクサンのピュアグラップリングにどれだけ慧舟會色が残っているのかも楽しみだが、さらに必見なのは……やはりロイヴァルだろう。

動いて下になりつつ三角や腕十字というLFA時代にMMAでも魅せていた──スクランブルの向こう側、極めて終わるグラップリングがサブオンリー戦で爆発するか。日本でもMMAファイターと柔術家のグラップリングでの交流はGCMのコンテンダーズ時代から見られてきたが、そこは北米MMA界──異種格闘技戦でなく、純粋グラップリングとして戦えるであろうロイヴァルと黒帯柔術家の組み技戦は見逃せない。

■視聴方法(予定)
7月4日(月・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

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MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#08 キック ジェスリン・ミシェル ジャッキー・キャトライン プロレス ボクシング ロクサン・モダフェリ

【PFL CS2022#08】元WWEプロレスラーのミシェルが、USオープン優勝レスラー=キャトラインに判定勝ち

<女子ライト級/5分3R>
ジェスリン・ミシェル(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャッキー・キャトライン(米国)

元WEEプロレスラーのミシェルと、2度のUSオープン優勝のレスラー=キャトラインの33歳、プロMMA2戦目同士のマッチアップ。左ジャブを伸ばすミシェルに対し、キャトラインが左ローを蹴る。さら右を伸ばしたキャトラインは、ミシェルの連打に組んでいくが切られる。続いて踏み込みの甘いダブルレッグからクリンチも、ミシェルは離れてローを蹴る。姿勢を乱したキャトラインが立ち上がりながらダブルレッグ、ここもテイクダウンは奪えない。

キャトラインはワンツー、ミシェルはカーフキックからスーパーマンパンチへ。レベルチェンジしたキャトラインがシングルレッグでテイクダウンを奪うと、ミシェルのスクランブルに小外掛けで倒し直してバックへ。ミシェルはケージを利して足をフックさせずに立ち上がる。正対されると右を打ちながら離れたキャトラインが、ダブルレッグでリフトアップしスラム気味にテイクダウンを決める。

再びバックに回ったキャトラインは足をフックせずにRNCへ。サイドバックのような形でRNCを続けたキャトラインは、背中を取ってパンチ。残り10秒でRNCをセットアップするが、ここも足のフックが甘くミシェルが腹ばいになり逃げきった。

2R、セコンドのロクサン・モダフェリに「ジャブを使って」とアドバイスを受けたミシェルはステップを踏みながら、構えを変えて腕を揺らす。ローを続けるミシェルは、テイクダウンを警戒してか近づくことができない。スピニングバックフィストも空振りしたミシェルはローに右を合わされる。キャトラインも蹴りのブロックが危ういが、ヒザのタイミングで組んでいく。ヒジを放って離れたミシェルが、左リードフックを受けた直後に左ミドルを入れる。さらにミシェルは後ろ回し蹴りからスーパーマンパンチ、そして首相撲でヒザを蹴り上げる。これを受けたキャトラインがパワフルならワンツーを決め、ローで前に出る。

ミシェルもカーフを返すが、キャトラインの右オーバーハンドや左フックを勢いで上回るか。テイクダウンを見せつつ右を入れたキャトラインはケージを背負って右を被弾。ミシェルはテイクダウンを切って、ヒザを腹から顔面に入れる。残り30秒を切り、ローの蹴り合いから今度はキャトラインがヒザを狙うも空振りに。ミシェルはスピニングバックフィストをかわされ、キャトラインが組んできたところでヒザを入れラウンド終了。ミシェルがラウンドを取り返したか。

最終回、サウスポーに構えたキャトラインがオーソに戻すが、ミシェルが右を打ち込みヒザの追撃を繰り出す。スイッチして左ミドルを入れたミシェルだったが、直後にキャトラインがダブルレッグでテイクダウンに成功する。ハイガードのミシェルは三角狙いから中途半端なオモプラッタへ。体を跨ぎ、腕を抜いたキャトラインがトップで抑える──が、ミシェルのスイープ狙いから試合はスタンドに戻る。

ミシェルがスーパーマンパンチ、そしてワンツーを入れる。勢いがあるのはミシェル、キャトラインは疲れたか足が前に出ない。動きも落ちたキャトラインはケージに押し込まれる、ヒザを太腿に受ける。ダーティボクシングでアッパーを入れたキャトラインに対し、ミシェルは離れて右を入れる。またもスーパーマンパンチを決めたミシェル。キャトラインがこの踏み込みに対処できず、動きを止まってしまうようだ。

残り1分を切り、キャトラインがワンツーを入れる。ミシェルはワンツーからスリー、さらにパンチを纏めてケージに詰まったキャトラインにニーを見舞っていく。ワンツーにダブルレッグのキャトラインだが、ミシェルが切って時間となった。結果、ミシェルが3-0の判定勝ちを手にした。


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ACA MMA o UFC   アンドレ・イーウェル ズヴァイアド・ラジシュビリ ダニーロ・マルケス ロクサン・モダフェリ

UFCがアレクシス・デイビス、アンドレ・イーウェル、ディエゴ・リマら15選手をリリース


Collin Anglin(Sherdog)

Hunter Azure(Sherdog)

Dakota Bush(Sherdog)

Fabio Cherant(Sherdog)

Alexis Davis(Sherdog)

Andre Ewell(Sherdog)

Jennifer Gonzalez Araneda(Sherdog)

Zviad Lazishvili(Sherdog)

Dhiego Lima(Sherdog)

Mallory Martin(Sherdog)

Danilo Marques(Sherdog)

Roxanne Modafferi(Sherdog)

Sean Soriano(Sherdog)

Jordan Williams(Sherdog)

David Zawada(Sherdog)

 UFCがコリン・アングリン、ハンター・アジャー、ダコタ・ブッシュ、ファビオ・ケラント、アレクシス・デイビス、アンドレ・イーウェル、ジェニファー・ゴンザレス、ズヴァイアド・ラジシュビリ、ディエゴ・リマ、マロリー・マーティン、ダニーロ・マルケス、ロクサン・モダフェリ、ショーン・ソリアーノ、ジョーダン・ウィリアムズ、ダビッド・ザワダの15選手をリリースしたことを確認したとのこと。

 ロクサン・モダフェリの場合は引退を発表していたのでリリースとは違いますが、所謂UFCのロースターから外れた選手ということで含まれています。

 大半の選手が最近連敗したり負け越したりしていますが、アレクシス・デイビスはUFC戦績8勝6敗で最近は2月の『UFC Fight Night 200: Hermansson vs. Strickland』でジュリア・ストリアレンコに判定勝ちしています。UFCには12年間在籍し、2014年7月の『UFC 175: Weidman vs. Machida』でロンダ・ラウジーの女子バンタム級王座に挑戦し16秒でKO負けしています。現在37歳で判定決着が多いこともあり再契約出来なかったのかもしれません。

 また、ジェニファー・ゴンザレスがUFCで1試合もせずにリリースされています。これは『UFC Fight Night 202: Makhachev vs. Green』でジョジアニ・ヌネスと対戦予定だったものの、その前にUSADAの薬物検査で禁止薬物の陽性反応が出たためです。続きを読む・・・
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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o PFL ジャラ・フセイン・アルシラウィ ハムザ・コヘジ ブラッド・カトーナ ムハンマド・シャヒド ロクサン・モダフェリ 海外

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―02―『白バイの先導でキャラバン爆走!』

【写真】ステージが豪華だから、どうだ――ということはいえますが、圧巻。やはり、羨ましい。そして日本人選手の強化につながらないかということです(C)MMAPLANET

9日(水・現地時間)、BRAVE International Combat Weekの事実上の初日はBRAVE CF57の公開練習が午後2時からKHK MMAジムで行われる予定でしたが、直前で時間と場所が変更となりました。

まさにホテルを出る1時間を前にして、KHK MMAジムはBRAVE CF57まで閉められているという連絡が入りました。


いわばバーレーン王国の所有物といっても過言でない同ジムがどのような設備を誇っているのか、非常に楽しみにしていたため残念な知らせです。

と同時に――ぞわっ、ひょっとしてクラスターかと思いきや、MMA SUPER CUPに出場するチーム・バーレーン勢に加え、BRAVE CF57のメインでBRAVE CFバンタム級王座決定戦でブラッド・カトーナと対戦するハムザ・コヘジらは、この週末までKHK MMAではなくストロング・ヴィレッジというジムでトレーニングを行っているからジムは閉められている。それが理由でした。

コヘジのファイトキャンプには海外からコーチを招き、ロシアやブラジル人の帰化選手が加わるチーム・バーレーンの面々にも寝泊まりする施設が必要で、ストロング・ヴィレッジジムには宿泊環境が整っている。

そんなことが公開練習当日は伝わっていない。自分の以前からあったイメージ、お金持ちのブラジル=中東にまさに当てはまるアクシデントというか、インシデントとの影響でKHK MMA訪問はまたの機会となりました。

それでもMMA SUPER CUPは午後4時からルールブリーフィング、午後7時から開幕式と予定されたスケジュールが滞りなく進行していました。

自分はブリーフィングの様子を少し眺めさせてもらい、午後4時半からBRAVE CFのムハンマド・シャヒド代表と取材というか歓談の時間を提供してもらい、30分ほどBRAVE NATIONや現状のMMA産業の在り方という彼の得意分野の話題から、キャプテン翼、刃牙など様々な話、そしてJMMAFについて意見を交換させてもらいました。

印象深かったのはシャヒド代表がSUPER CUPでロシアとウクライナの選手団の派遣がならなかった話題になると、猛烈な勢いで話し続ける熱血漢の表情が、一気に沈痛な面持ちに変わったことです。

バーレーンMMA界、KHK MMAはロシアとつながりが強く、帰化ファイターも少なくありません。ヘッドコーチのBRAVE スーパーライト級王者エルダル・エルダノフもそんな1人です。

IMMAFではIOCの措置に準じて、今回のロシアチームの参加を取りやめ、ウクライナ選手団は出国ができない(できても望まない?)――なか、この原稿を書いている時点から、数時間後にSUPER CUPの準々決勝がスタートします。

シャヒド代表と歓談後、一旦部屋に戻り――たった1人の滞在に我が家のリビングの倍はあるスペース&ジャグジー付きのバスタブ有り――片隅につくったワーキングプレースで、日本の各所、米国のロクサン・モダフェリと連絡を取りあい、SUPER CUP開会式に向かいました。

8チームの選手団、メディア、IMMF勢のため小型パスが10台用意され、白バイの先導でハリファ・スポーツシティ・アリーナに向かいます。鉄道のないバーレーン、マナーマ市内は幹線道路のジャンクションのたびにひどい渋滞に起こり、その緩和のために造られている大型のロータリーも、サークル部分に車が入れない状態です。

が、白バイ野郎(失礼!)は青い閃光を放ち、強大なサイレン音で八面六臂の活躍。合流路線から、幹線の車線から、どんどん他の車の制止し、キャラバンを爆走させます。しかも10台のバスのドライバーもこういうことに慣れているのか、2車線、3車線を相当な勢いで疾走しつつ、互いの車線変更のスペースを創って、見事なコンビネーションで会場まで突き進みました。

正直、肝を冷やす乗り心地でしたが、無事セレモニーの開幕10分以上前に我々は現地に到着することができました。

セレモニーというか、会場内の舞台セットは想像をはるかに超える豪華さで、対して配信を視聴しているだけでは分からなかったことですが、サークルケージのキャットウォークは照明用で、スペースも狭く、足元も柔らかかったです。

さすが、リングガールを持たないBRAVEのケージという感じでした。

式はIMMAF会長の挨拶、バーレーンMMA協会の会長の挨拶があり、「MMAはバーレーンで唯一国際レベルにあるスポーツだ」という話が聞かれました。

「そんなことねぇよ」というのは簡単です。しかし、これだけアマ大会から力をいれ、国際市場に打って出るプロ大会がある。さらに帰化選手が現状をリードし、そこに若い世代が力をつけるという未来を侮ることはできないです。

一方で、先人といっても過言でないUAE、いやアブダビの状況を見て、潤沢すぎる資金があっても母国の選手強化は予定通り進むとは限らないですが、BRAVEとバーレーンの試みは産業形態の変化、地盤から変えることなので、アブダビと同じスケールは用いることはできないかもしれないです。

いずれにせよ、この環境があればバーレーン一国だけでなく、中東全体の底上げになることは絶対です。それは先日、PFL CSで本戦契約を勝ち取ったBRAVEウェルター級&ウェルター級王者――ヨルダンのライオン、ジャラ・フセイン・アルシラウィを見ても明らかだと思います。

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