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【JCK KINGS007】Road to UFC出場ルー・カイの勢いは認められず、減点に救われアクマトフとドロー

<フェザー級/5分3R>
ルー・カイ(中国)
Draw.1-0:29-27.28-28.28-28
ラマザン・アクマトフ(ロシア)

右カーフを蹴ったアクマトフに対し、ワンツーで距離を詰めたルー・カイが組んでバックを伺う。正対して離れたアクマトフはカーフ蹴るが、パンチに思い切りガードを固め簡単に組みつかれる。ここからウィザーで粘られたルー・カイはワキを潜ってバックへ。さらに正対してシングルレッグで尻もちをつかせ、スクランブルで背中に回る。またも正面を取りシングルを仕掛けたルー・カイが、後方から殴って行く。距離を取ったアクマトフは右ストレートにカウンターの右を受けて、足下が崩れる。立ち上がったアクマトフは、エルボーをかわして左に回ると右ミドル、右前蹴りを入れる。

ルー・カイはここでも組んでバックに回ると、殴りながら正対して離れる。アクマトフは蹴りから右クロスを当て、左ボディを突き刺す。それでも圧を掛けるのはルー・カイだったが、前蹴りで行く手を阻まれる。アッパーで距離を詰めたルー・カイは、ワンツー。ここから組むことがなく、息を整えている時間帯か。最後の10秒でアッパーを繰り出したルー・カイだが、終盤は明らかに勢いが落ちていた。

2R、右ボディアッパーから組んだルー・カイがテイクダウン、そしてバックへ。正対して離れたアクマトフがカーフ、続いて前蹴りをボディに蹴り込む。ルー・カイは右を伸ばし、右カーフ。前蹴りとインローを決めたアクマトフは、蹴り中心のファイトを続ける。ルー・カイが右ボディを打ち込むが、右クロスから右を被弾する。腹に蹴りを2度受けたルー・カイは、組んでバックへ。胸を合わせにきたアクマトフにエルボーを打ち込む。

左右の前蹴りを腹に入れるアクメトフだが、その一発が急所に入り試合が中断される。残り1分38秒でタイムが止まり、ルー・カイの回復を待つ。1分程度で臨戦態勢を取ったルー・カイは、左インローから右前蹴りを腹にまたも受ける。ルー・カイは攻撃が粗くなってきたが、ダブルレッグからバックに回り足のフックを狙う。すぐにアクメトフは立ち上がり、シングルからエルボー狙いのルー・カイが姿勢を乱す。左ボディからワンツーで前に出るアクマトフが、最後は拳の圧でもルー・カイを上回った。

最終回、思い切り右ローを蹴ったアクマトフが、右を当てる。ワンツーで前に出たルー・カイのパンチはガードの上か。後ろ回し蹴り、ハイキックのアクマトフは組まれてもバックを許さず、ケージに押し込みにいく。自ら離れたアクマトフが左ボディを2発入れる。右カーフ、左ボディ、右ミドルから右ストレートと攻勢のアクマトフ。ルー・カイもボディは入るが、顔面のパンチは決まらない。組まれ背中を許したアクマトフ、ここでケージ掴みで1P減点に。

勝負の行方を決めるようなペナルティを受けたアクマトフが、KO狙いでパンチのラッシュを掛ける。右を被弾して、右を打ち抜いたアクマトフは左をヒットさせる。間合いを外したルー・カイは殴られて、組みへ。切ったアクマトフがワンツー、前蹴りを入れるが口は開いている。クリンチからダブルレッグ、バックに回ったルー・カイが時間を使う。残り30秒でレフェリーがブレイクを命じ、ケージを掴むなと注意。手を置いているだけだと反論するアクマトフに対し、再開後の最後の10秒でルー・カイが猛攻を仕掛けるもクリーンヒットはなくタイムアップを迎えた。

結果は28-28が2人、29-27が1人でドローとなった。アクメトフにとっては、ケージ掴みの減点が響いた結果となった。


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【JCK KINGS007】人材育成&再生、賞金2130万円総取りマッチ。中国国内のUFC?! JCKは看過できない!!!

【写真】太平洋の向うだけでなく、日本界に東シナ海の向うも大変なことになっている(C)JCK

本日18日(土・現地時間)、中国はシャンシ省ルーリャンのJCKファイトセンターでJCK KINGS007で開催される。中国国内のUFCといっても過言でないJCKは、宿泊施設もある超巨大ジム内にスタジオを兼ねた試合場を有している。
Text Manabu Takashima
Special Thanks to Mr.Batnasan Bayarsaikhan

そのJCKファイトセンターでJCK Fight Night、JCK Kings、JCK Bounty Competitionという3つのイベントが月に2度のペースで行われているだけだが、潤沢な資金を背景に中国人選手の育成に留まらず、元UFCファイターの再生工場の役割をも果たしている。

今大会のメインはJCKフェザー級王者ワン・チージュンが、ナルタイ・クーツーパーイーを相手に2度目の防衛戦を戦う。王者は20勝5敗、挑戦者は10勝1敗ということもあり勝利を手にした選手がRoad to UFCに出てくる公算は十分にあるだろう。


コメインはトール・ナムナンバヤとサラマット・イスブラエフのライト級マッチで、前者は日本でも猛威を振るうジャダンバ・ナラントンガラグ門下のモンゴル人ファイターで、後者はロシア国籍のカザフスタン人選手だ。

ナムナンバヤはモンゴル人ファイターとして、初めてJCKと3年間の契約を締結。このエクスクルーシブ契約をしたことでBounty Competitionに参戦できる資格を有したとのこと。

ファイトナイト、キングスという大会よりもBounty Competitionが注目されているのは、イベント名通り賞金が掛かった戦いが組まれているからだ。トーナメント、ワンマッチ、どのような形式が同イベントで賞金マッチとなっているのか、詳細は不明だが賭けられた額は100万元、つまり2130万円になる。

しかも勝者総取りというフォーマットは、素直に決闘感を醸し出しており、JCKの売りとなりそうだ。当然、この額を知り、JCKサイドが興味を持てば日本人ファイターにとっては同イベントを視野に入れざるを得ないなくだろう。

そんなJCKだが、今大会にはRoad to UFCベテランのルー・カイ、元UFCファイターのリャア・ナンがラインナップに名を連ねており、RTUを見ても分かるように日本人ファイターにとってイージーな場などと捉えるのはもってのほかだ。

加えて過去の中国の国内大会は中国人選手のレコードを伸ばす国際戦を組んできたが、JCKではこのような手法は取り除かれつつある印象が強い。UFCを4連敗でリリースされたリャア・ナンこそ7勝8敗の相手と戦うが、ルー・カイは7勝3敗のロシア人、他もジョージアの9勝4敗の選手や5勝0敗のカザフスタン人選手が中国人ファイターの相手を務める。

そんななかナムナンバヤと同じくシャンダスMMAのオトゴスレン・スフバットは、2勝1敗のヌワチャンナティと戦う。

人材育成と再生、そして2000万円というニンジンもぶら下がっているJCK、その動向を追うべき中国ドメスティック・メジャーといえるだろう。

■視聴方法(予定)
1月18日(土)
午後8時00分~ JCK YouTubeチャンネル


■JCK KINGS007対戦カード

<JCKフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]ワン・チージュン(中国)
[挑戦者]ナルタイ・クーツーパーイー(中国)

<ライト級/5分3R>
トール・ナムナンバヤ(モンゴル)
サラマット・イスブラエフ(ロシア

<フェザー級/5分3R>
ルー・カイ(中国)
ラマザン・アクマトフ(ロシア)

<150ポンド契約/5分3R>
フープーラン・フーワーシンビエク(中国)
コシェン・アカノフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
リャア・ナン(中国)
イリーナ・チェルニショワ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ルオチョオジャンスオ(中国)
ハミドレザ・シュラフニア(イラン)

<ライト級/5分3R>
チャン・ユーハン(中国)
ルスラン・ボルクワツ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
ヌワチャンナティ(中国)
オトゴスレン・スフバット(モンゴル)

<ミドル級/5分3R>
チェン・ハンユエン(中国)
リョウ・シンシイ(中国)

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【Road to UFC2023Ep05】神田コウヤの前に立ち塞がるリー・カイウェン「スタミナも200パー自信がある」

【写真】3人インタビューした中国人ファイターで、通訳が必要なく英語での取材が可能だったリー・カイウェン(C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023Ep05のフェザー級準決勝で、神田コウヤと対戦するリー・カイウェン。
Text by Manabu Takashima

全身くまなくタトゥーに彩られ、英語を駆使し、爆発力のみ――といっても過言でないファイトで見る者を圧倒するカイウェンのプレファイト・インタビューは当然のように自信しか伝わってこないものとなった。


――とてもリラックスして見えますね。

「もの凄く良い感じで来ている。日曜日の試合が待ちきれない。俺が勝つことは分かっている。そこは絶対だ。シンガポールはONEの時から戦ってきた、ある意味ホームのようなものだし」

――初戦のルー・カイ戦は、暴力的なまでの爆発力を見せつけました。

「ちょっと試合を速く終わらせ過ぎた。俺の試合は、いつだってあんな感じだ。皆も熱狂していただろう? だから、ああいう戦いを見せるんだ」

――では神田選手の印象を教えてください。

「彼の戦い方は、俺にとってあまり馴染みのないモノだ。あれだけリーチが長いのに、レスリングを主武器にしている。テイクダウンは良い。打撃も悪くない。良いファイターだよ。でも、俺の方が強い。俺もレスラーだし、レスリングで勝負しても負けない。仮にテイクダウンを奪われても、サブミッションを極める。打撃で戦いたいなら、どうぞ。受け立つよ。

とにかく退屈な試合だけはしたくない。ぶん殴って、KOする。彼のテクニックで気になるモノは何もないからね。エルボー? 全く気にならない。俺はケージの中に入ると、勝敗なんて気にしない。いかに、相手をグチャグチャにするかだ。エルボーもニーも気にしない」

――短時間ならカイウェンが嵐のようなファイトでKOする。そこを凌ぐと、削って神田選手という見方もあります。

「フフフフ。カンダがそうしたいなら、トライすれば良い。俺はスタミナ合戦になっても200パーセントの自信がある」

――もう1つの準決勝、イー・チャア×キム・サンウォン戦はどちらが勝ちあがると予想していますか。

「間違いなくイー・チャアだ。彼はフ〇ッ〇ン・アニマルだ(笑)。分かる? 本当に強いファイターなんだ。俺とイー・チャアは上海のUFC PIで毎日スパーリングをしている。凄く近い関係だよ。ただ彼と決勝を戦うことは問題じゃない。なんせ、毎日ケージのなかで殴り合っているんだからね。それがどこか違う場所で、いつもやっていることをやり、金儲けができる。な~んの問題もない。ただ、良いことしかな」

――練習は互いのためでもありますが、試合は絶対的に自分のためです。それでも同じような感覚なのですか。

「決勝まで行けば契約がなったも同然だ。だから勝敗は抜きにして、新しいカイウェンを見せる試合にしたい。自分が何者かを証明する試合にするんだ」

――今朝、コンテンダーシリーズを視ていてカイウェンは、コンテンダーシリーズ向きだと思いました(※取材は24日に行われた)。

「ただ、俺としては試合数が多いことはありがたいと思っている。それにアジアのファイターにはRoad to UFCが存在しているのだから、そこで戦うもんだ。自分のやるべきことを全うするのが、ファイターの仕事だから。それに俺は何年も前にUFCとサインできる状態にあったけど、いろいろな事情があってUFCで戦うことはならなかった。

Road to UFCでもコンテンダーシリーズでも問題ない。俺はUFCで戦う力がある。だから、UFCが日本大会を開く時に、日本のファンに会えることを楽しみにしている。もちろん、今回の試合は日本のファンの皆はカンダを応援するだろう。でも月曜日になると、カンダをぶっ倒した俺のことを尊敬し、サポートしてくれることになるはずだ。だから、日本のファンのMMAを応援する気落ちにはいつも感謝している」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
パク・ジェヒョン(韓国)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)
イ・チャンホ(韓国)

<Road to UFCライト級準決勝/5分3R>
ロン・チュウ(中国)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
上久保周哉(日本)

■Road to UFC2023 Ep06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・スングク(韓国)
チーニョーシーユエ(中国)

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
マーク・クリマコ(米国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

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【Road to UFC2023Ep05】豪腕カイウェンと準決勝。神田コウヤ─02─「ぺースを握ってタフファイトに」

【写真】恐怖心を持ちつつ、勇気で上回ることが求められるタフファイトへ (C)MMAPLANET

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023 Ep05のフェザー級準決勝で、リー・カイウェンと対戦する神田コウヤのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年5月のRTU初戦は、イープークールーをタフファイトの末に判定で下した。上海開催で対戦相手は中国人ファイターという、完全アウェイの中で神田は何を感じたのか。次戦の相手も同じ中国のリー・カイウェンだ。RTUフェザー級随一のハードヒッターとの決戦を控えた神田が、その決意を語る。

<神田コウヤ・インタビューPart.01はコチラから>


――RTU準々決勝のイープークールー戦はハードな乱打戦となりました。あれだけのタフファイトになることは想定していましたか。

「想定はしていましたね。当日の第1試合で、グラジエーターのベルトを獲ったニャムジャルガル選手がすごいタフファイトをやっていたじゃないですか。相手のトップノイも1Rから飛ばしまくって、お互いドロドロになりながらフルラウンド戦っていましたよね。あの試合を見て、セコンド陣と一緒に青ざめていたんです。『これはキツいぞ。お前の試合も同じような展開になるから覚悟しておけ』と言われて」

――やけに不安を煽る言葉ですね。誰に言われたのですか。

「代表の鶴屋(浩)さんです。『15分間、絶対にキツい試合になる。でもファイターとしての仕事だから、キッチリと仕事をこなせよ』って。鶴屋さんは試合前に結構そういうことを言いますよ(笑)」

――そのような言葉をプレッシャーに感じることはないでしょうか。

「人によってはプレッシャーに感じるかもしれないけど、僕は一切ないですね。自分は最初から『試合ってキツいものだ』ということが分かっているし、鶴屋さんも僕のことを分かっているからこそ、そういう風に言ってくれるのかもしれないです」

――鶴屋代表も神田選手のことを幼少期から見ていますから、性格も分かっているのでしょうね。プレッシャーでいえば、今年のRTUは中国人ファイターのためのRTUという要素は強いです。完全アウェイの状況で戦うことに対し、プレッシャーはありませんでしたか。

「いや、それも無かったですね。まずUFCのスタッフさんは選手のことを平等に扱ってくれますし――確かに歓声とかは完全にアウェイでした。でも自分にとっては完全アウェイという状況が、良い影響を与えてくれたと思います。逆に日本開催だと、僕のほうがプレッシャーも大きかったでしょうし。日本だと応援してくれる方も多いので」

――パラエストラCNWは会場に駆けつけてくれる応援団が多いですしね。

「前回は上海開催だから、いつも来てくれる応援団の方々は一人もいない。そのぶん気楽に戦うことができました。それとRTU初戦というのも大きかったです。イープークールー選手が初戦で誰か日本人選手を倒して、次に自分と試合するという状況だったら、また違ってくると思います。僕はその日本人選手と比べられるわけで――そんな比較対象もなくて、プレッシャーなく戦えましたね。

相手のほうが中国開催だからプレッシャーはあったんじゃないですか。試合映像を見返すと、イープークールー選手は後頭部に円形脱毛症みたいなものがあって……。めちゃくちゃストレスが大きかったと思います。試合当日は応援団が多いし、普段からUFC PIという恵まれた環境で練習している。自分がイープークールー選手の立場なら『ここで負けるわけにはいかない』と考えてしまいますよね。それだけ自分や中国のMMAに投資してくれている人がいるわけで。相手にとっては、それがプレッシャーになったかもしれないです」

――なるほど。では神田選手にとっては、自分の力を出し切れた試合でしたか。

「はい、出し切った感はありました。根負けもしなかったですし。こういうタフな試合に勝つのは、自分にとっても良い経験になると思っています。今後の糧になるというか。一番嫌なのは先に相手から攻められ、良いパンチをもらって自分が失神するような展開ですよね。8秒でKOされた2試合目のように」

――準決勝の対戦相手、リー・カイウェンは先にガンガン攻めて来るファイターです。

「前回のルー・カイ戦は会場で見ることができなかったんですけど、あとで試合映像を視て、まず『強いな』って思いました。今回のRTUのフェザー級はリー・カイウェンとイー・チャアを決勝で戦わせたい構図なのかもしれないですね」

――中国サイドからすれば、その組み合わせが一番盛り上がるでしょう。ただ、神田選手としてはそうなるわけにはいかない。リー・カイウェンの印象を教えてください。

「まさに剛腕ですよね。一発のある、厄介な相手です。ただ、剛腕なだけじゃなくて冷静さもありますよね。ルー・カイ戦のKOも最初にフックで頭を下げさせ、そこに右アッパーを突き上げているので。打撃の精度はメチャクチャ高いと思います」

――あれだけ打撃で攻めてくる相手との対戦経験はありますか。

「打撃が得意な選手はいました。青井人選手や五明宏人選手とか。でも、リー・カイウェンのような剛腕タイプはいなかったです」

――初めてのタイプとの対戦に向けて、すでに対策はできているのでしょうか。

「自分がやることは決まってきています。相手がパンチを振ってくる時に、自分がどう動くかが大切だと思うんですよ。そこで下がってはいけない。自分からも攻めていくことが、最大の防御になりますね」

――剛腕タイプに対しては、真っ直ぐ下がってしまうと危険ですよね。

「真っ直ぐ下がってしまうと、走ってパンチを振りながら追いかけてくるでしょうね。1Rだけ――いや、1分間だけの勝負ならリー・カイウェンが一番強いと思いますよ。まずは自分からペースを握って、タフファイトに持ち込みたいです」

――では最後に、RTU準決勝への意気込みをお願いします。

「自分としてはいつもどおり、勝つために最善を尽くすのみです。今回もU-NEXT、あるいはUFCファイトパスで中継されますので、入会されている方には視ていただきたいです。まだ入会されていない方も、この機会にご入会ください!」

――その辺り、定番の締めコメントになっていますね。

「格闘技は会場であっても中継であっても、ライブが一番面白いですから。海外の試合を日本で視られるのは凄いことだと思うので、皆さん宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

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お蔵入り厳禁【Road to UFC2023】初戦突破、上久保周哉─02─「苦戦することを望んで、ここにきている」

【写真】ダウンを喫してからの逆転勝利(C)Zuffa/UFC

5月27&28日の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されたRoad to UFC。4人の日本人選手が、準決勝に勝ち残った。そのうちの1人、上久保周哉インタビュー後編。

お蔵入り厳禁。組みを拒否して戦うバールガン・チィルイイースーとの試合に勝つことで、上久保は何を得られたのか。またアジアの中で日本の立ち位置をどのように捉えているのか──と訊いた。

<上久保周哉インタビューPart.01はコチラから>


──SASUKE選手と丸山数馬選手が韓国勢にフィニッシュされ、野瀬翔平選手は中国人選手に惜しい星を落としました。そして鶴屋怜選手と原口伸選手はインドネシア人ファイターに楽勝し、神田コウヤ選手と上久保選手が中国の選手に競り勝った。

「まぁ、SASUKE選手の相手は実際に試合を見るまでどんな感じが分かっていなかったですが、あのパンチは技術の上に成り立っているモノでした。どう見ても、作戦を立てて戦っていました。技術を持っているうえで我慢強い。そういう部分も含めて、しっかりと強い選手が出てきています」

──韓国ではUFCにフェザー級に既に4人も在籍していて、そのうえでキム・サンウォンのようなファイターがいるということになります。

「それと神田選手の相手は、PIの選手ではないですよね。今回、PIからは8選手が出場していたようです。リー・カイウェンに負けたルー・カイは、PIの選手と戦うことになるからPIを離れてアルファメールで練習していたと聞きました。ただ、リー・カイウェンもアルファメールで練習をしていた時期がある。なんか同じ輪のなかでやっていますよね」

──PIがあって、普通に米国に練習をしに行っている。そこにもC-MMAの現実が見えます。何より視ている我々の身が改めて引きしまった一番の試合は上久保✖バールガン戦でしたが……(苦笑)。

「アハハハ。『こんなに苦戦するとは』って(笑)。でも、逆にこれまでが上手く行き過ぎていたと自分では思っています。ONEで戦ってきた相手と違い、100パーセントの警戒と100パーセント勝つために作戦を立てて、しっかりと時間を掛けて準備している。なら、こういう試合になることは十分にあり得ます。

それを越えないといけないし、自分も待っていた部分がありました。苦戦することを望んでONEを辞めて、ここにきている。だからこそ自分の伸びしろもたくさん分かりました。試合では練習はしていても、試してこなかったこともたくさんあったので。今回は引き出しをだいぶ、開けさせてもらいましたね。練習でやってきたことを本番で、試し斬りできた。だから、そういう場をくれたことに関してはPIの人に感謝しています」

──本音をいえば、引き出しを出すのはUFCとの契約後にしてほしかったです。

「アハハハハ。自分もこんなところで──初戦から全力で戦うことになるとは思っていなかったです。ただトーナメントって誰と当たるか分からないし、イー・チャアのように分かっていなかったけど蓋を開けてみればメッチャ強い。そんなヤツと、いきなり当たることもあるだろうって思っていたので。

そういう選手とUFCと契約する前に当たって、自分の伸びしろを見つけられた方が良かったです。まだ時間もいっぱいあるし、やれるじゃんって思えるので」

──フェザー級は大変。でもバンタム級はそうでないと思っていたら、全くそんなことはなかったと。ただし、現時点でフライ級はそうでもないという予想通りになっています。

「フライ級……言っちゃなんですけど、そうですよね」

──ところで頂柔術で指導をしてくれる磯野元さんは、今回の試合に関してどのように言われていましたか。

「試合の日は磯野さんが珍しく、凄く喜んでくれていました。『ヨッシャー!!』って。自分が勝った云々よりも、磯野さんが喜んでくれて嬉しかったです。判定で勝利が告げられた時、自分ちょっと笑っているんですけど、あれは磯野さんを見ていたからなんです(笑)」

──磯野さんって実は涙もろいところがあるかと。

「泣いてはいなかったですけど(笑)、喜んでくれました。そして試合後には、色々と今後について話しました。ただ磯野さんにしても、今回の試合は想定内だったと。『100パーセント勝つもりなら、ああくるよ』って。自分が自分と戦うならそうするという部分も、磯野さんとほぼほぼ同じ考えで。今回は付き合わない相手とどう戦うという部分で、想定の範囲内のことを突破しきった。

それと磯野さんからは『彼は組みの選手で、組んで勝って来た。その選手に完全防御という選択をさせた時点と、さらにソレを突破できたことは大きい』とは言ってもらえました」

──なるほどぉ!! ストライカーが拒否しきって、打撃をガンガン入れてくる展開は今も頭にありますか。

「ストライカーだと、あんなに粘れないと思います。バールカンも組み力が凄く強いから、組んで受け止めて返すことができる。そういう体力がありました。体が組みをやってきたということで、対応力もついている。だからこそ3Rの終盤まで粘られたということはあります。

ただし組んでいた部分で、自分がもっとやらないといけなかったこともたくさんあります。今、自分がやっている練習環境のなかで同じ階級ぐらいでやっていると──ボディロックを組んだ時、最高の展開はバックを取ることです。それが練習で、いえば簡単にバックを取ることができてしまっていた。練習のなかでそうなることが多いので、上手くいかなかったときもバック狙いを続けてしまいました。やはり練習でも成功することが一番多いので。

でも、今回の試合では切り替えないといけなかった。その切り替えが、遅かったです。もちろんバックを取る力を伸ばすというのは当然ですが、相手も力が入っているところに正面からぶつかっていくよりは、絶対に色々な方向からアタックしていく方が良いです。結果として今回テイクダウンを取れたのも、バールカン自身を動かした時で。彼が止まっている状態でバックが取れたわけでなく、動かせて疲れた時に取れました。だから相手を動かす練習ですね。自分がたくさん動くことも大切だけど、とにかく相手を動かせる。くっついて踏ん張ると力は入るけど、くっつかない──力が入らないところを創る。自分の力が入るところで勝負した時は、相手も力を入れることができるので五分にしからならないので。

そういうところで自分は両足をついていていも、相手は片足にさせるよう動かす。五分じゃないところで勝負し続ける。ダメだったら切り替えていく。ソレを繰り返しできるようスピードを上げていく。今回もやっていたけど、もっと速くしないといけないです。

身体的なスピードと判断力の速さ。同時に今回もペースは上げていたのですが、ペースが速いから良いというわけでもなくて。リズムを変えたりすることも必要ですし、体力があるからトップスピードで走り続ければ良いというわけでもない──という話も磯野さんとしました」

──つまりは勝って、学ぶモノが多い試合だったということですね。

「そうですね。反省というか、次へ……次ではなくて今後の材料を得られるという部分で凄く収穫になりました。同時にこれまで半信半疑で出してこなかった部分を出すことによって、自分の良さに確信を持つこともできました」

──その次、準決勝の相手は野瀬選手に勝利したシャオ・ロンです。そして、あと2試合勝てばUFCです。

「あと2試合……とりあえず2度、試合ができる目途が立っているのはありがたいです。試合ができない期間が長かったので、試合を用意してもらえる状況に感謝しているぐらいですね」

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【Road to UFC2023Ep03】ロン・チュウ戦へ─脱力KTTホン・ソンチャン「イケメンなのでボコボコに(笑)」

【写真】メチャクチャハードな練習をしていながら、こんな風にRoad to UFCに向き合えるのも素敵だ (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)&28日(日・同)の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されるRoad to UFC。2日目のエピソード03に出場し、元UFCファイターのロン・チュウと対戦するホン・ソンチャン。

TOP FC時代に日本のファンの記憶にも残っているであろう──佐藤豪則と2度に渡る急所蹴り→ノーコンテストという珍事を経験し、その後は4年近いブランクがあった。

その激しい練習に知られたKTTで自らを苛め抜く日々を送りながら、ホン・ソンチャンはRoad to UFCに対して非常に肩の力が抜けた向き合い方をしていた。


──気を悪くされると申し訳ないのですが、ホン・ソンチャン選手といえばどうにも佐藤豪則選手と2度に渡り急所蹴りでノーコンテストになった事件が忘れられないです。

「まだ、覚えているのですか(苦笑)」

──いやぁ、忘れられないですよ(笑)。

「佐藤選手との試合以降、ヒザより上は蹴られないようにしています(苦笑)」

──アハハハハ。

「あれは100パーセント、自分のミスなので。今でも佐藤選手には申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ありませんでした」

──2017年7月の佐藤選手との2戦目から、2021年5月まで3年10カ月もの長期間ブランクがありました。

「練習自体していない時期が凄く長かったです。プロMMAファイターを続けていると経済的な問題を抱えていましたし、自分のやりたかったこともったので。その後、親しい先輩とジムを運営することになり、そこで軽く汗を流しているとやっぱりMMAは楽しくて。それで復帰を決めました」

──このハードなKTTの選手練習に戻ってこられるものなのですね。

「運営しているジムがKTTの支部ですし、KTTで練習するからこそ、遣り甲斐を感じることができます。KTTでの練習後に食事をすることが、一番の楽しみです(笑)」

──復帰する際の目標はどこにあったのでしょうか。

「特定の目標はなかったのですが、ジム運営をしながらちゃんと生活の基盤を持ちつつ、機会があれば試合に出よう。それぐらいでした。ただ、ここにきてRoad to UFCで戦うという流れになり、もう簡単な気持ちではやれないですよね(苦笑)」

──勝てばUFCというRoad to UFCだからこそ、世界最高峰を目指そうという気になったのですか。

「そうですね。負けたらどうしようとかという気持ちもありますが、それでも自分がやるだけやって試合に出れば満足できるんじゃないかなと思っています」

──ライト級には原口伸選手が出場しています。互いに勝ち続ければ絶対に当たることになるのですが、彼が昨年11月にチームメイトのキム・サンウォン選手に勝っていることは意識しますか。

「もちろんですよ。当然じゃないですか(笑)。ただ、まずは1回戦のロン・チュウです。元UFCファイターですし、今は彼だけに集中しています。自分よりも経験豊富ですし、上手い選手です。しっかりと準備もしてきました。イケメンなのでボコボコに殴ってやりたいです(笑)」

■視聴方法(予定)
5月27日(土・日本時間)
Episode01
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode02
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

5月28日(日・日本時間)
Episode03
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode04
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
マーク・クリマコ(米国)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
ウズアズベク・ジャフフ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ロナル・シアハーン(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
スミット・クマール(インド)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イープークールー(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
ビリー・パスラタン(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
タイラークゥ(中国)
キム・ハンスル(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
ホン・ソンチャン(韓国)
ロン・チュウ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
上久保周也(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
丸山数馬(日本)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
野瀬翔平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ホフマン(フィリピン)
ユ・サンフン(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
ラナルドラ・プラタップ・シン(インド)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
エプライム・ギンディン(インドネシア)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
シャン・シンカイ(シンガポール)

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MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep02 UFC リー・カイウェン ルー・カイ

【Road to UFC2023Ep02】本命か台風の目か。1R1分11秒KO、1が並んだ有言実行リー・カイウェン

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
Def.1R1分11秒by KO
ルー・カイ(中国)

いきなり飛びヒザを見せたリー・カイウェン。クリーンヒットはせず、距離を取り直す。リー・カイウェンは左ローを蹴り、ルー・カイがワンツーを繰り出す。右ミドルのルー・カイは左ミドルをキャッチしてテイクダウンへ。切ったリー・カイウェンが右アッパーを入れ、下がったルー・カイに右フックに続き右アッパーを打ち込みダウンを奪う。

パウンド受けながら立ち上がったルー・カイもパンチで呼応するが、右を被弾してヒザをつく。ここでもルー・カイは起き上ったものの左を被弾し崩れ、立ち上がっても右を受け手またヒザをつく。懸命にスタンドに戻ったルー・カイは左フックを打ち込まれダウン。試合が決した。

とルー・カイと抱き合い、涙を見せたリー・カイウェンは「絶対に諦めるな。夢のため、家族のため、絶対に諦めちゃダメだ。前に進むんだ。(ルー・カイが引退を告げた)。続けて欲しい、辞めて欲しくない。彼はデキる。俺もデキる。ダナ、俺を見ろ。俺を知れ。そして契約書にサインするんだ♫」と話しから、歌声を披露した。


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o ONE PRIDE UFC ルー・カイ 神田コウヤ

Road To UFCシーズン2エピソード2:第5試合・リー・カイウェン vs. ルー・カイ

フェザー級トーナメント一回戦。

中国のカイウェンはONEで12戦して9勝3敗の戦績を残している。五味に似ているため、中国のファイアーボールキッドとも呼ばれている。フェザー級だったが、最後の2戦はバンタム(水抜きなしの145ポンド)に落としたものの、21年12月に現王者のファブリシオアンドラージと対戦し、早々に肩を脱臼して1RKO負け。しかし中国勢の中では実力がはっきりしている方。27歳で10勝5敗。

ルー・カイは2年連続の出場で、初戦はONE PRIDE王者に実力差を見せつけ2Rパウンドアウトで勝利。2戦目は優勝しUFCとの契約を果たした韓国のイ・ジョニョンに42秒でKO負け。28歳で8勝4敗1NC。昨年のRoad To UFCの後は試合を行っていない。

勝者は神田コウヤと準決勝で対戦する。

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DEEP o RIZIN リー・カイウェン ルー・カイ 中村大介 五明宏人 関鉄矢 青井人

Road To UFCシーズン2エピソード2:第3試合・イーブーゲラ vs. 神田コウヤ

フェザー級トーナメント一回戦。

中国のイーブーゲラは33歳で22勝11敗1分け1NC。ほぼ中国国内のみのキャリアだが、近年はファイトパスで中継されているJCKを主戦場としており、比較的実力が明らか。現在6連勝中。

DEEPフェザー級暫定王者神田は代役でRIZINに出場し関鉄矢に2RKO負けしたが、そこから連勝し、21年12月に牛久の王座に挑戦。接戦だったが4-1の判定負けで王座獲得ならず。そこから青井人、中村大介に連勝し、今年2月に五明宏人に勝利して暫定王座を獲得。180cmの長身で、レスリングがバックボーンだが、長いリーチからの打撃や組んでからの肘が武器。

神田いきなりタックル。ケージに押し込むと肘を一発入れた。イーブーゲラ入れ替えるが、背中でクラッチする神田。外掛けテイクダウンを狙う神田だが、イーブーゲラこらえた。レフェリーブレイク。神田のハイをキャッチして倒したイーブーゲラだが、押さえ込まずパンチを入れる。神田立った。またタックル。今度は切れずに下になったイーブーゲラ。下からしがみつくイーブーゲラ。引き剥がした神田。上からパウンド。ハーフにした神田。イーブーゲラ立ち上がり離れた。スタンド。タックルに膝を合わせたイーブーゲラだが、神田そのまま組み付いて押し込む。ダブルアンダーフック。残り1分。ケージにもたれてこらえるイーブーゲラ。肘を入れて離れた神田。パンチで出た神田。残り10秒は両者出ていかない。ホーン。

1R神田。

2R。神田タックル。イーブーゲラバックステップしてかわした。イーブーゲラがミドル。神田もらったがタックルへ。掴ませないイーブーゲラ。神田またタックル。しかしイーブーゲラはクマせず離れる。神田ワンツー。神田またワンツー。イーブーゲラはタックル警戒だが打撃の手数が減っている。神田が打撃で先手を取る展開。右ハイ。プレスする神田だが、イーブーゲラの左をもらった。神田ワンツー。カーフ。イーブーゲラのジャブがヒット。神田も左を当てた。タックル。が、切られて左をもらった。噛んだも左を当てる。イーブーゲラが飛び込むタイミングでタックルに入ったが切られた。神田タックル。足首を掴んで倒した。イーブーゲラがケージで立つ。ホーン。

2Rはタックルを切られる展開が続いたが、イーブーゲラの手数が減った分、神田のラウンド。

3R。神田タックル。切られてパンチを貰ったが、すぐに打ち返す神田。神田またタックル。切られてパンチを貰う。イーブーゲラの左をもらいバランスを崩した神田。詰めた神田が組みに行くが、逆に両脇を差された。差し返すがイーブーゲラ離れる。両者疲れが見える。パンチで体が流れ気味。詰めた神田がパンチを入れるが、イーブーゲラも打ち返しヒット。神田タックル。四つに組んだが引き剥がされる。神田のワンツーがヒット。右が入ったがイーブーゲラの右ももらう。両者ふらついてきた。神田が前に出ていく。イーブーゲラの蹴りをキャッチしてこかした。しかし立たれる。残り1分。両者疲れているが手を出していく神田。積極的に手を出している。イーブーゲラは打ち終わりに打ち返している。逆にタックル。切った神田。ふらふらになりながら手を出していくイーブーゲラ。タイムアップ。

ファイトパスの水垣解説では、2R・3Rに前に出た神田がパンチを貰って首がのけぞる場面が何度かあったのが不利に見られるかもしれないとのことだったがどうか。

30-27×2、29-28の3-0で神田勝利。

勝ったがいつもの神田ではなかった。無理にタックルに行き切られる展開が続き、パンチを貰って危ない場面もあった。この後のメインで行われるリー・カイウェン vs. ルー・カイの勝者と準決勝で対戦する。

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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC Road to UFC2023 Road to UFC2023Ep04 SASUKE UFC イ・ジョンヒョン イ・チャンホ イープークールー イー・チャア ウィンドリス・パティリマ ウズアズベク・ジャフフ エプライム・ギンディン キム・サンウォン キム・サンウク キム・ハンスル キ・ウォンビン クリス・ホフマン シャオ・ロン シャン・シンカイ スミット・クマール タイラークゥ ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・スングク トップノイ・キウラム ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ ビリー・パスラタン ピーター・ダナソー ホン・ソンチャン マーク・クリマコ ユ・サンフン ラナルドラ・プラタップ・シン リー・カイウェン ルー・カイ ロナル・シアハーン ロン・チュウ 上久保周也 丸山数馬 原口伸 原口央 海外 濱村健 神田コウヤ 野瀬翔平 鶴屋怜

【Road to UFC2023Ep04】2日目、日本勢の殿を務める原口伸「行き過ぎるぐらいの方が良いかと思う」

【写真】まるでMMA界に染まっていない。そんな感じで、UFCへの入り口に立てることになった原口。体格差を越え、結果を残して欲しい (C)Zuffa/UFC

27日(土・現地時間)&28日(日・同)の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されるRoad to UFC。2日目のエピソード04に日本勢のしんがりとして原口伸が出場する。

2019年天皇杯フリースタイル70キロ級優勝。五輪にない階級の日本一レスラー原口は、そのレスリングでの世界進出をコロナで阻まれた。5勝1NCのレコードを引っ提げ、MMAにおける世界一への入り口=UFCへの道準々決勝に挑む。

世界で勝負するならフェザー級ということを本人も十分に自覚しているなかで、ライト級で得た出場権──1階級以上大きく見えるアジアの猛者を前にして「ワクワクしている」と原口は言い切った。


──いよいよ、ですね。今の気持ちを教えてください。

「もう、やるだけ。落ち着いた気持ちで過ごせています」

──濱村健さんから空港でお兄さんの央選手とのツーショットの写真を送ってもらったのですが、バンタム級の央選手が大きくて……。

次戦は海外──という話も伝わってくる兄・原口央と(C)HAMMER KEN

「いやぁ、78キロぐらいまで頑張って増やしたのですが、フレームは変わらないです。

動いていると体重は落ちますし、今も73キロぐらいしかなくて。全然、減量は厳しくないです」

──体格が全てではないですが、やはりキ・ウォンビンなどと比較すると2階級違うのではないかと。

「同じ階級の選手もこっちで何人か見ました。確かに大きいですけど、そこはもう覚悟してやってきたので大丈夫です」

──緊張とワクワク、どちらが大きいですか。

「ワクワクの方が断然デカいです。もしかしたら、まだ戦うっていう実感がわいていないだけかもしれないですけど(苦笑)。でも、何か良い緊張感でいられています。上海に来て、特に戸惑うこともなく、レスリング時代の海外遠征を思い出しました。なので自分的には余り普段と変わりなくやれています」

──レスリング時代にアジアで喫したモンゴル人選手相手の黒星、MMAになりましたがアジアで勝つリベンジができそうですか。

「あの試合の反省を忘れたことはないので……」

──そこをウィンドリス・パティリマにぶつけると。

「普通にガッツがある選手で、打たれ強いように見えました。レスリングでモンゴル人にやられた時のように──後手に回らないよう、自分から攻めます。と同時に熱くならないよう、頭は冷静に戦わないといけないです」

──正直一発貰って、カッとなることも心配です。

「大丈夫。まぁ、大丈夫です(笑)」

──そんなかRIZINでBRAVE勢が厳しい戦いが続き、DEEPで央選手が勝利してジムの連敗を止めました。

「同門の人たちが結構負けていたので、こういう時こそ自分が流れを変えるつもりでいました。俺はジムの連敗も関係ない。それを証明できると思っています」

──では日曜日、どのような試合を日本のファンに見せてくれますか。

「日本人らしからぬ戦い方……ではないですけど、よく言われる野性的な戦い。そこを全面に打ち出して、そういう戦いで外国人を相手にしてもガンガンと力を発揮する。そして、しっかり勝ち取りたいので、応援よろしくお願いします。ここまで来ると、行き過ぎるぐらいの方が良いかと思っているので、思い切り攻めます」

■視聴方法(予定)
5月27日(土・日本時間)
Episode01
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode02
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

5月28日(日・日本時間)
Episode03
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode04
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
マーク・クリマコ(米国)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
ウズアズベク・ジャフフ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ロナル・シアハーン(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
スミット・クマール(インド)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イープークールー(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
ビリー・パスラタン(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
タイラークゥ(中国)
キム・ハンスル(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
ホン・ソンチャン(韓国)
ロン・チュウ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
上久保周也(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
丸山数馬(日本)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
野瀬翔平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ホフマン(フィリピン)
ユ・サンフン(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
ラナルドラ・プラタップ・シン(インド)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
エプライム・ギンディン(インドネシア)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
シャン・シンカイ(シンガポール)

The post 【Road to UFC2023Ep04】2日目、日本勢の殿を務める原口伸「行き過ぎるぐらいの方が良いかと思う」 first appeared on MMAPLANET.