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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#07 オレッグ・ポポフ キック リントン・ヴァッセル

【PFL2024#07】ヴァッセルを削りまくったポポフがフルマークの判定勝ちでヘビー級決勝に進出

<ヘビー級準決勝/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
リントン・ヴァッセル(英国)

左ジャブを伸ばすヴァッセルに、ポポフが左右のローを蹴る。さらにヴァッセルの右ストレートに対し、ポポフが左フックでグラつかせた。ケージ中央でポポフがダブルレッグで背中を着かせる。すぐに右腕を差し上げて上半身を起こしたヴァッセルだが、しっかりと押さえこまれてしまう。ダブルアンダーフックから立ち上がったヴァッセルがポポフをケージに押し込んだ。ポポフが左腕を差し上げて切り返す。

押し返したヴァッセルをポポフが内股で投げた。ここも立ち上がったヴァッセルだが、やはり組み潰されてしまう。ヴァッセルがバックを狙うと、ポポフが前に振り落として自身がバックに回る。立ち上がったヴァッセルをシングルレッグでグラウンドに引き戻したポポフが、パンチを受けながらもケージに押し込み続ける。そのままポポフが優位なポジションで初回を終えた。

2R、ポポフの左ジャブでヴァッセルの動きが一瞬止まる。初回にスタミナを使ったか、ヴァッセルの動きが落ちる。プレスをかけてケージを背負わせるも、ポポフがシングルレッグでグラウンドに持ち込んだ。サイドバックからパンチで削るポポフに対し、ヴァッセルも完全なコントロールを許さない。倒すポポフ、立ち上がるヴァッセルという展開が続く中、ポポフにも決め手がない。残り2分でポポフがパンチで削りながらトップをキープする。またも立ち上がるヴァッセル、グラウンドに戻すポポフ——という展開に会場からはブーイングが飛んだ。

最終回、ポポフが左ジャブから右カーフキックに繋げる。ヴァッセルもプレスをかけるが、動きは戻っていない。ポポフがダブルレッグで飛び込み、ケージ際で倒した。ハーフガードのヴァッセルをボディロックで抑え込むポポフ。ここはしっかりとバックコントロールからポジションをキープする。2Rよりも完全にコントロールするポポフに向けて、会場からはブーイングが聞かれる。そのままポポフがトップキープで試合を終えた。

裁定はジャッジ3者ともポポフにフルマークをつけ、ポポフがトーナメント決勝に進出した。


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AB BELLATOR MMA o PFL UFC ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ティム・ジョンソン リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

PFL2024#7:メインカードオッズ

デニス・ゴルツォフ 1.14
ティム・ジョンソン 5.25
ダコタ・ディッチェバ 1.20
ジェナ・ビショップ 4.25
タイラ・サントス 3.50
リズ・カモーシェ 1.28
オレグ・ポポフ 1.36
リントン・ヴァッセル 3.05

PFLプレーオフ1週目はヘビー級&女子フライ級のトーナメント準備期間が試合がメインカードで組まれている。プレリムは通常のワンマッチ。

ヘビー級は元Belltor暫定王者モルダフスキー、Bellator10位ポポフ、PFL5度目の出場となるゴルツォフらロシア人ファイターと、UFC・Bellatorをリリースされローカル落ちしていたが、欠場選手の代役で2戦目だけに出場して決勝トーナメント進出を決めたティム・ジョンソンの4人。ポポフ vs. モルダフスキーのロシアンBellator対決は、元暫定王者モルダフスキーよりもポポフがフェイバリット

女子フライ級は無敗のロシアンストライカーでPFL激推しのディッチェバと、36歳でMMAデビューした元トップグラップラーのビショップ、新旧UFCランキング1位のサントス vs. カモーシェの組み合わせ。予選は明らかにワンランク落ちる相手に勝ち上がったディッチェバが大きくフェイバリットになっているが、ビショップもリーグ戦ではサントス相手にテイクダウンしてグラウンドに持ち込んだ後は圧倒していたので、どちらか自分の土俵に持ち込むことが出来た方がそのまま試合を決めるか。

第1試合開始は7日朝7時。10時開始のメインカードから速報します。

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MMA o PFL   オレッグ・ポポフ ガジ・ラバダノフ ガブリエル・ブラガ クレイ・コラード シャミル・ムサエフ ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ ティム・ジョンソン ドン・マッジ リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル ロブ・ウィルキンソン

PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表



 PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表。

 8月2日にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催する『2024 PFL 7』はヘビー級と女子フライ級のプレーオフが行われ、デニス・ゴルツォフ vs. ティム・ジョンソン、ダコタ・ディチェバ vs. ジェナ・ビショップ、オレッグ・ポポフ vs. リントン・ヴァッセル、リズ・カモーシェ vs. タイラ・サントス等が行われます。

 8月17日にフロリダ州ハリウッドのハードロックライブで開催する『2024 PFL 8』はライトヘビー級とライト級のプレーオフが行われ、インパ・カサンガナイ vs. ジョシュ・シルベイラ、ロブ・ウィルキンソン vs. ドブレトジャン・ヤグシムラドフ、ガジ・ラバダノフ vs. マイケル・デュフォート、ブレント・プリムス vs. クレイ・コラード等が行われます。

 8月23日にワシントンD.C.のザ・アンセムで開催する『2024 PFL 9』はウェルター級とフェザー級のプレーオフが行われ、ブレンダン・ラフネイン vs. カイ・カマカ3世、マゴメド・ウマラトフ vs. ドン・マッジ、ガブリエル・ブラガ vs. ティムール・ヒズリエフ、シャミル・ムサエフ vs. ムラド・ラマザノフ等が行われます。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 オレッグ・ポポフ ティム・ジョンソン ボクシング リントン・ヴァッセル ヴァレンティン・モルドフスキー

【PFL2024#04】モルドフスキーがプレーオフ進出も、試合はヒザを効かせたヴァッセルがスプリットで制す

<ヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

モルドフスキーが左インローで攻める。距離を詰めていたヴァッセルが下がる。サウスポーにスイッチしたヴァッセルが右ジャブから詰めていくも、モルドフスキーの右ストレートが当たる。左ハイからオーソドックスに戻したヴァッセルに対し、モルドフスキーが左ジャブを上下に散らす。またもサウスポーにスイッチしたヴァッセル。モルドフスキーはサークリングしながら一気に距離を詰めてケージ中央に戻る。ヴァッセルがニータップで入るも、これをカットしたモルドフスキーが逆にダブルレッグでケージに押し込み、グラウンドに持ち込んだ。

尻もちを着いたヴァッセルが立ち上がり、ウィザーで耐える。なおもダブルレッグで倒したモルドフスキーが、アンクルピックでヒザを着かせた。立ち上がったヴァッセルも自分から組みに行ったが、モルドフスキーにケージへ押し込まれてしまう。右腕を差し上げたモルドフスキーの右ヒザがヴァッセルの下腹部を捉える。倒れこむヴァッセル、モルドフスキーは「入っていない」とアピールするが、完全に下腹部を捉えている……。休憩が与えられているヴァッセルに、モルドフスキーが近づいて謝罪する。

再開されると、ヴァッセルが一気に距離を詰める。モルドフスキーは足を使って左フックを当てるが、ヴァッセルがダブルレッグで飛び込む。スプロールしたモルドフスキーがローを放つと、ヴァッセルは蹴り足をキャッチした。テイクダウンされないモルドフスキーは、反対にボディロックからグラウンドに持ち込んで初回を終えた。

2R、モルドフスキーの右ローにヴァッセルが右ストレートを合わせる。さらにモルドフスキーの右ローをキャッチしようと試みるヴァッセルだが、逆にダブルレッグで組まれて倒されてしまう。立ち上がるヴァッセルをダブルレッグから押し込むモルドフスキーが、そのままリフトアップして尻もちを着かせた。ヴァッセルはケージに背中を着いて左オーバーフックで耐える。立ち上がったヴァッセルに対し、ダブルレッグとダーティボクシングで押し込み続けるモルドフスキー。しかしモルドフスキーが離れた瞬間、ヴァッセルの右ヒザが顔面に直撃した。背中から倒れたモルドフスキーに、ヴァッセルがトップからパンチで削っていく。モルドフスキーはハーフガードでラウンド終了まで凌いだ。

最終回、サウスポーに構えたヴァッセルが、モルドフスキーのローをキャッチして左ストレートを当てる。モルドフスキーはダブルレッグでドライブしたが、左腕を差し上げたヴァッセルに切り返されてしまう。グラウンドに持ち込んだヴァッセルは、バックマウントを狙う。しかしモルドフスキーが前に振り落としてトップへ。ヴァッセルは下からブリッジでスイープする。バックを狙うヴァッセル、ガードに戻すモルドフスキー。うつ伏せになるモルドフスキーに対し、ヴァッセルはバックコントロールから殴る。

モルドフスキーはケージ際まで下がり、ケージを使って立ち上がりダブルレッグで押し込んだ。ヴァッセルはモルドフスキーの左腕を取ってキムラを狙うも、そのまま引き込んで下になってしまう。スタンドに戻った両者は首相撲の展開になるも、やはりモルドフスキーがダブルレッグで押し込む。残り15秒で尻もちを着かせたモルドフスキーが、左右のパンチを打ち込んで試合を終えた。

判定はスプリットでヴァッセルの勝利に。ヴァッセルはプレーオフ進出ならずも一矢報いた形に。これでモルドフスキーは3位でプレーオフに進むことととなり、トーナメントでは2位のオレッグ・ポポフとのロシア対決に。もう一つのヤマはデニス・ゴルゾフとティム・ジョンソンが対戦することとなった。


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BELLATOR o キック ティム・ジョンソン リントン・ヴァッセル

PFL2024#4:第5試合・マルセロ・ゴルム vs. タイレル・フォーチュン

ヘビー級リーグ戦。ゴルム9位・0点、フォーチュンは2戦目からの出場。

リーグ初戦で組まれていたフォーチュン vs. ダニエル・ジェームス戦で、フォーチュン欠場の代役として出場したゴルム。序盤はテイクダウンしてからの打撃で攻勢だったが、ジェームスに上を取られてからは防戦一方となり、パウンドを打たれまくりKO負け。Bellator最終ランク7位。

当初、リーグ2戦目にゴルムの名前はなく、初戦を欠場したフォーチュンが改めてダニエル・ジェームスとの仕切り直しの試合が組まれていたものの、今度はジェームスが欠場し、再度ゴルムが負傷者の代役として出場する。

フォーチュンはレスリングエリートで、Bellatorが青田買いして育成していた選手。ティム・ジョンソンやリントン・ヴァッセルら、タイトル圏内の選手には敗れているが、Bellator通算で13勝2敗2NC。ダニエル・ジェームスとは2022年に対戦し、2RでKO負けしたが、ジェームスの禁止薬物使用によりノーコンテストとなっていた。昨年4月の前戦は、リーグ初戦で勝って5位となっていたセルゲイ・ビロステニー(2戦目は欠場)と対戦し、後頭部にパウンドをもらって反則勝ちしている。また、昨年11月にはゴルム戦も組まれていたが、フォーチュンの体調不良で流れた。33歳。

フォーチュンがタックルへ。ケージに押し込む。ゴルム入れ替えて離れた。ゴルム前蹴り、カーフキック。フォーチュンまたタックル。切られる。右ボディを入れたゴルム。ワンツー。プレスしていく。またタックルに行くフォーチュンだが切られあ。左ミドル。効いたフォーチュン。前かがみになる。ケージに詰めたゴルム。フォーチュン右フックをヒットするが、すぐにまた詰めるゴルム。ケージ際まで後退するフォーチュン。残り1分。ジャブを目にもらい、目を気にするフォーチュン。ケージを背負ったおTKO頃でゴルムがコンパクトなパンチ連打を入れていく。首相撲から膝。フォーチュン入れ替えた。残りわずかでフォーチュンがパンチを打ち込むと効いた!フォーチュンパンチのラッシュ!ゴルムがダウンしバックから殴る。レフェリー割って入るが1R終了。

1Rフォーチュン10-8。

2R。ゴルムパンチをヒットさせるが、フォーチュンのタックルを切れずに倒された。ガードからフォーチュンが担ぎパスへ。後方回転させられ亀になったゴルムにバックからパウンド。ゴルム正対するがハーフで背中をべったり付けている。フォーチュンヒジ。体を起こしてパウンド連打。凌ぐだけのゴルム。なんとかガードに戻した。フォーチュンも攻め疲れしてガードの中で休んでいる。ゴルム腕十字を狙ったが、スッポ抜けてパスされた。残り10秒。亀になったゴルムにパウンドをいれるフォーチュン。ゴング。

2Rフォーチュン。

3R。フォーチュンすぐニータップでテイクダウン。ゴルムタックルが切れなくなっている。またハーフで固めたフォーチュン。ガードに戻したゴルム。上半身を起こしてケージを使って立とうとするが、フォーチュンまた寝かせてハーフからパウンド。亀になって立とうとするゴルムだが、フォーチュンにバックから殴られてまたハーフに。フォーチュンもフィニッシュを狙える状況だと思うが、疲れているのか押さえ込みながら殴るのみ。残りわずかでようやく体を起こしたが、ゴルム凌いでタイムアップ。

判定30-27×2、30-26の3-0でフォーチュン勝利。

  1. *ワレンティン・モルダフスキー・6点
  2. ティム・ジョンソン・6点
  3. *オレグ・ポポフ・5点
  4. ダニエル・ジェームス・5点
  5. *デニス・ゴルツォフ・4点
  6. タイレル・フォーチュン・3点
  7. セルゲイ・ビロステニー・3点
  8. *リントン・ヴァッセル・0点
  9. *チアゴ・サントス・0点
  10. *デヴィオン・フランクリン・-1点
  11. マルセロ・ゴルム・0点
  12. ダニエル・マルケス・0点

現在の得点状況。*はこの後試合予定。

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【PFL2024#04】プレーオフ進出へ、カモーシェと再戦。渡辺華奈「リーグ戦を超えた大きな意味を持つ」

【写真】ポジティブな空気と日差しの恩恵を受けているような渡辺。良い空気感です (C)TAKAO UEDA

13日(木・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでPFL2024#04が開催される。今大会ではヘビー級と女子フライ級でシーズン2戦目が実施され、渡辺華奈とリズ・カモーシェが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

PFL2024年シーズンの初戦となった今年4月のシェナ・ヤング戦では、計量オーバーの相手に判定勝ちを収めて3Pをゲットした。プレーオフ進出を賭けた2戦目で、3年前に敗れているリズ・カモーシェと対戦することに。ここでまさかの再戦が実現するとは――改めて渡辺にPFL初戦の感想と、念願ともいえるカモーシェ戦への想いを訊いた。


『まさかココで当たるのか』と(苦笑)

――今回がPFL2戦目となります。4月の初戦では、まず対戦相手であるシェナ・ヤングに計量オーバーがありました。ペナルティとしてヤングはリーグ戦のポイントがマイナス1、そしてファイトマネーの一部が渡辺選手に与えられる……そこはリーグ戦のポイントが与えられないのかと思いました。

「そうなんですよ。相手がマイナス1ポイントなら、そのポイントを私に欲しかったです(笑)。相手がマイナス1ポイントだと、私以外のファイターも得するわけじゃないですか。私は体重オーバーの相手と戦うことで損をするのに」

――ファイトマネーの一部を貰えても、その金額が何百万円になることは稀でしょう。一方、優勝賞金100万ドルが賭かっているわけで。

「アハハハ、ファイトマネーの額なんて選手によって違いますしね。でも、そういうルールなので仕方ないと思うことにはしましたけど。柔道だとトーナメントで計量オーバーだと、その時点で終了ですよ。でもこの試合だけキャッチウェイトで、リーグは引き続き出場できるんだなって(苦笑)」

――試合で相手の計量オーバーの影響、たとえば「重いなぁ」と感じましたか。

「若干ですけど『重いな』って感じました。でも思っていたほどは重くなかったです。ヤングが上になった時、いつもの試合よりも相手が重いなと感じたぐらいですね」

――相手がギリギリまで体重を落としているか、それとも途中で諦めているかによっても、試合当日に何キロ戻っているかも変わってくるように思います。

「計量前日、ヤングのSNSを見たら『63キロあり、今から地獄の減量が始まる』みたいなことを書いていたんですよ。その投稿からSNSが更新されずに……だから計量当日は『やりやがったな』と思いました(苦笑)」

――それでも試合は出場できますし、海外の場合は『試合が成立したのだから何なの?』という割り切り方も凄いです。良くも悪くも、それが海外で戦うということなのだなと。

「凄いですよね。最近はビックリするぐらい、MMAでも計量オーバーが多いじゃないですか。選手も『お金を払えば良いんでしょ』みたいな感じで」

――柔道というオリンピック競技をやってきた渡辺選手からすると信じられませんか。

渡辺が125.75ポンド、カモーシェが126ポンドで計量クリア。左が本計量、右がセレモニアル。渡部はメイクが変わったぐらいしか変化がない? 対してカモーシェの腰回りにリカバリー感を感じるのは考え過ぎか(C)PFL

「信じられないです。

私たちの時代は、計量オーバーだと試合に出場できないのはもちろん、日本では一発で全日本強化選手から外されていました。柔道も今は大会前日の夜に計量が行われていて。でも大会当日にランダム計量があるんですよ」

――ランダム計量とは、大会中に抜き打ちで計量が行われるのですか。

「試合直前に各階級で何人かランダムに選ばれて計量するんです。『自分の階級の5パーセントまでしか増やしてはいけない』というルールがあって。だから体重を戻そうとリカバリーもできないし、過度の水抜きもできないです。水抜きをすると、どうしても大幅に体重が戻ってしまうことがありますからね」

――MMAと柔道、プロとアマを単純に比較することはできませんが、それがオリンピック競技に臨む選手たちの考え方なのですね。

「柔道では水抜きをしている選手はいないと思います。最後の1キロとかはあるかもしれないけど、MMAファイターのように3~5キロを水抜きで落とすことはないですね。自分も今でも、それほどの水抜きはやっていないです。試合が決まった時から減量を開始して、2カ月ぐらい掛けて落としていきますから。

私もMMAを始めて一度、体重調整では大変だった時があったんですよ。ホテルにバスタブがなかったり、アップ会場もメチャクチャ冷房が効いていて。その時は試合間隔が短くて減量も大変でした。それ以降は結構、余裕を持って体重を落とすようにしています」

――いつ試合があるか分からないのも大変ですが、PFLのように短いスパンで定期的に試合があるのも難しいのですね。どちらが適しているのかも人によって違うようですし。

「自分の場合は、試合間隔が空いていたほうが良いんです。今回は4月の次に6月なので、減量という減量はせずに体重を維持していました。前回の試合が終わって、帰国後からすぐに練習を開始して。しかも追い込み練習をしていたので体重も増えなかったです」

――なるほど。PFLの話に戻すと、3Pスタートという点については…。

「やはり6Pを取っておきたかったです。1Rから狙いに行って、まず1Rで極めることができなかった。2R、3Rも取り切れず、消耗してどんどん極めづらくなっていきました。相手のディフェンスも巧かったですね。細かいポイント――たとえばバックコントロールの時の位置などをズラされていました。

ただ、ぶっちゃけポイントについては、そこまで深くは考えていなかったです。PFLのフォーマットとしてリーグ戦であり、プレーオフはトーナメントですけど、自分にとってはあくまで一つの試合であって。あまり周りのことは考えず、自分のベストを尽くすことを考えていました。だから一つの試合として考えて、一本を取れなかったことが悔しいです」

――続く2戦目の相手が、リズ・カモーシェになると思っていましたか。

「できればプレーオフ決勝で当たりたかった――とは思います。プレーオフまではリーグ戦だけど総当たりではない、という時点でどうなるかは分かりませんでした。それにしても『まさかココで当たるのか』と(苦笑)」

――初戦で渡辺選手もカモーシェも3Pを獲得しています。対して上位3人はいずれも6Pという状況のなか、3P同士を当てるとは……。

「もう主催者のさじ加減ですよね(苦笑)。潰し合いさせられているのかな、とは思います。あわよくば二人とも消えてほしいのかな――って。完全に推されている選手が一人いるじゃないですか。みんな『今回のマッチメイク、どうなの?』と言われることも多くて。

私とカモーシェが試合をして、どちらが勝つにせよ判定決着なら3P……合計6Pでプレーオフに進めない可能性が高いです。ここで負けても6P、という選手もいますからね。0P同士の試合もあるし、なかなか面白いですよ(笑)」

――渡辺選手とすれば、次は6Pの選手と対戦すると思いますよね。

「はい、6Pの選手と試合したかったです。それがまさかのカモーシェが相手で」

ジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるよう

――次の試合はクイックシックスでないと、プレーオフ出場は厳しくなります。もちろん上位3選手の試合内容次第ではありますが。

「私もカモーシェも、フィニッシュしないといけない。当然クイックシックスのことも頭にはあります。でもそれ以上に、私の中ではリーグ戦を超えた大きな意味を持つ試合なので。この試合に全てを賭けるつもりでやってきました。フィニッシュを狙うことはもちろんですけど、何が何でもカモーシェに勝つという気持ちのほうが強いです」

――Bellator時代とPFL時代で、カモーシェのファイトに変化はありましたか。

「ヴェラスケス戦ではクイックシックスを狙っていたことも大きいのでしょうけど、雑なところが多いと思いました。あとは今までの試合を視ていると、下になると苦手ですよね。上になると強いけど、テイクされて下になると巻き返せなかったりすることもある。そこがウィークポイントかなと思っています。あとはカモーシェ自身が前に出て来るので、逆に前に出て来る相手も嫌なのかもしれません」

――対して、渡辺選手は初戦から何が変わりましたか。

「全部ですね。変わっていないところがない、というぐらいですよ。打撃もまず構えから変わっていて、レスリングのテイクダウンも向上してきたので。

3年前、カモーシェに負けて『もっと打撃をしっかりやらないといけない。テイクダウンもバリエーションを増やさないといけない』と思って、ここまでやってきました。……とにかく組みたいです。前回は組めなかったので。組んでカモーシェの強さを感じたいです」

――3年前は1ラウンド35秒TKO負けで、渡辺選手としては『出し切れなかった』という想いが強いですか。

「それは強いです。内容は何も言えないぐらいの完敗でした。同時に自分がやってきたことを出し切れなかった悔しくて、そこからマインドを変えたんです。勝つことはもちろん、出しきる。出しきったうえで負けたら、それは仕方ないから。とにかく自分がやってきたことを出し切る、ベストを尽くすというマインドに変えてきました。

この試合に関しては、いろんな想いがあります。日本で練習していては海外で勝てない、という人もいるじゃないですか。海外では練習していない自分が勝つことで、日本で格闘技をやっている人たちが『日本で練習していても勝てるんだ』と思ってもらいたい。特にジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるような、道になりたいです。日本のMMAを明るくできるように、全力を出し切って勝ちます」

■視聴方法(予定)
6月14日(金)
午前6時15分~U-NEXT

■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
チェルシー・ハケット(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
渡辺華奈(日本)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
デヴィオン・フランクリン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ゴルム(ブラジル)
タイレル・フォーチュン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
シェナ・ヤング(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
リサ・マールディン(米国)

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
サライ・オロスコ(メキシコ)

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PFL2024#4:オッズ/予想と展望

PFLで一番面白いリーグ2戦目。試合中、リアルタイムで決勝トーナメント進出者が決まっていく。試合順も重要で、最初の方の試合はとにかく早いフィニッシュ勝利が必要となるが、後になるほど得点状況が確認できるので、決勝進出を見据えた戦術が取れる。場合によっては、「負けても決勝進出」「勝っても予選敗退」といった消化試合が発生することもあるが。

わかりやすくするため、実際の試合順ではなく階級ごとにオッズを紹介。

ヘビー級 

(B)ワレンティン・モルダフスキー 6点・1位 1.59
(B)リントン・ヴァッセル 0点・6位 2.40
(P)デニス・ゴルツォフ 4点・4位 1.25
(P)チアゴ・サントス 0点・新 4.00
(B)マルセロ・ゴルム 0点・6位 2.45
(B)タイレル・フォーチュン 0点・新 1.57
(B)オレグ・ポポフ 5点・2位 1.36
(B)ダヴィオン・フランクリン 0点・新 3.15
(P)ダニーロマルケス 0点・新 2.35
(N)ティモシー・ジョンソン 0点・新 1.61
欠場
(B)ダニエル・ジェームス 5点・3位
(B)セルゲイ・ビロステニー 3点・5位
(N)ブラゴイ・イヴァノフ 0点・6位
(B)スティーブ・モウリー 0点・8位
(P)アンテ・デリヤ 0点・10位

ヘビーはなんと半分の5人が欠場。試合間隔が短く、フィニッシュ決着が多かったので、初戦のダメージで出場できない場合があるのは仕方ないが。初戦勝った3位ジェームス、5位ビロステニーも欠場しているため、2戦目からの出場となる新規参戦組にも十分決勝進出の可能性が残されている。なんなら敗退したとしても、決勝トーナメント進出者が欠場して代役で100万ドル獲得の機会を得る可能性もある(欠場した場合は、リーグ戦次点の選手の勝ち上がりとなる)ので、ヘビー級はチャンスが多い階級と言える。また、欠場したダニエル・ジェームスが1戦目の5点のみで勝ち上がる可能性も残されている。

1位のモルダフスキーは実はほぼ勝ち上がりが決まっていて、マルセロ・ゴルムがモルダフスキーの初戦の勝利タイム(2分17秒)より短い時間で勝たない限り、最低でも4位に入るし、2位ポポフと4位ゴルツォフが負ければ、その時点で決勝トーナメント進出が確定する。

しかしモルダフスキーの初戦の相手はヴァッセル。両者はBellatorで2度対戦して1勝1敗で、昨年3月の試合ではヴァッセルが1RKO勝ちしている。初戦負けているヴァッセルが、決勝進出のために最初からハイペースで攻めてくる可能性がある。リベンジ戦でもあるし、仮に消化試合になったとしても、モルダフスキーとしては気が抜けない試合となる。

2戦目からの代役出場となるティモシー・ジョンソンは、2021年にBellatorで当時の暫定王者モルダフスキーのタイトルに挑戦したことがある(判定負け)が、昨年リリースされて、PFLには移管されなかった。同じく代役出場となるチアゴ・サントスは本来ライトヘビー級で、TUFブラジルにはウェルターで出場していた選手。ヘビー級の試合は初。

2位ポポフ・4位ゴルツォフは、内容にかかわらず、勝てば決勝進出が決まる。相手にも恵まれているので、勝ち上がる可能性が高いか。あとはアンダーカードでも、早くフィニッシュするほど勝ち上がりの可能性が高くなってくる。

女子フライ級 

(P)ダコタ・ディッチェバ 6点・1位 1.08
(P)チェルシーハケット 0点・7位 10.00
(B)リズ・カモーシェ 3点・4位 1.33
(B)渡辺華奈 3点・4位 3.40
(N)タイラ・サントス 6点・2位 1.42
(B)ジェナ・ビショップ 6点・3位 3.05
(B)イララ・ジョア0点・8位 1.67
(P)シェイナ・ヤング -1点・10位 2.20
(B)ジュリアナ・ベラスケス 0点・6位 1.33
(P)リサ・モールディン 0点・9位 3.40

ヘビー級と対照的に、女子フライ級は欠場者ゼロで、全員がリーグ戦2戦目に臨む。決勝進出ラインの上位4名のち3人は初戦1Rフィニッシュ勝利。6点獲得の3人は、勝てば決勝トーナメント進出が確定する。

1位はPFLが露骨にプッシュしているディッチェバで、ストライカーだが、ここまではまだレベルが高い相手との対戦経験がない。今回の相手はキック世界王者のハケットで、もっとも相性がいい相手。そのため、オッズも今大会一番の大差でフェイバリットとなっている。ディッチェバの勝ち上がりは固い。

続く2位サントスと3位ビショップは直接対決。しかし、ビショップはMMA7戦全勝とは言っても、36歳でMMAデビューしてキャリア2年。柔術・ノーギで活躍してきた選手で、ディッチェバ同様、MMAのトップとは対戦経験がない。初戦もグラウンドに穴があるハケットが相手だから1Rでフィニッシュできたようなもの。元UFCランキング1位のサントス戦が、初めてMMAでの実力を試される試合となる。

ボーダーライン上の4位カモーシェと5位渡辺は直接対決。カモーシェは初戦がBellatorランキング1位のベラスケスとの対戦で、2戦目がBellatorランキング2位の渡辺と、もっとも厳しいマッチアップとなっている。前回3年前の対戦では、パンチのディフェンスに難がある渡辺に序盤からパンチを打ち込んだカモーシェが秒殺KO勝ち。打撃のスキルについては度々疑問視されてきた渡辺だが、リベンジを果たすには前回からの相当な向上がないと厳しい。

得点争いのカギとなるのが初戦でカモーシェに敗れたベラスケスで、2戦目の相手は初戦でディッチェバに一方的に敗れたモールディン。昨年、PFLチャレンジャーシリーズで勝って出場を決めた選手だが、正直今回の出場選手ではワンランク落ちる。もし、ベラスケスが1Rでフィニッシュ勝利した場合、カモーシェ vs. 渡辺戦が判定決着なら、得点は両者6点で同点となる。

ベラスケスが1R勝利し、カモーシェ判定勝ちの場合、タイブレーク規定の1「直接対決の勝者」により、勝ち上がりはカモーシェとなるが、渡辺が判定勝ちした場合は、タイブレーク規定3「フィニッシュ数が多い方」という規定により、決勝トーナメント進出はベラスケスとなる。ベラスケス vs. モールディン、イララ・ジョアニ vs. シェイナ・ヤングの2試合の決着が2R以降であれば、渡辺も勝てば(ほぼ)決勝進出となるため、カモーシェ vs. 渡辺戦の前に行われるベラスケス vs. モールディン戦など他の試合の結果も、戦い方に影響を与えることになる(もっとも、渡辺は試合の勝ちに徹するため、得点状況で作戦を変えたりはしないと言っているが)。

ワンマッチ

(B)スミコ・イナバ 1.25
(N)サライ・オロスコ 4.00
(N)メリッサ・バリック 1.36
(B)クリスティーナ・キャッツキズ 3.15

ワンマッチ2試合はどちらも女子フライ級。なにげにRIZIN参戦経験のあるオロスコが出ている(RIZIN.15で村田夏南子にヴォンフルーチョークで一本負け)。

第1試合開始は14日朝6時半。速報します。

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o PFL デニス・ゴルソフ リントン・ヴァッセル

PFL2024#2:第1試合・マルセロ・ヌネズ vs. ジョーダン・ハイダーマン

ヘビー級ワンマッチ。両者ともに昨年のPFLヘビー級に出場。

ヌネズはリーグ戦1勝(1Rフィニッシュで6点)1敗の3位で準決勝に進出したが、ヘナン・フェレイラとの準決勝は欠場した。35歳。

ハイダーマンはリーグ戦2戦目のみの出場で1RKO勝ちして4位で決勝トーナメント進出。先週リントン・ヴァッセルを破ったデニス・ゴルソフと対戦したが、1R肩固めで敗れている。32歳。

右を打ち込んだハイダーマン。プレスしてケージまで下がらせる。ジャブからワンツー。ヌネスタックルへ。ボディロック。そのままバックに回りテイクダウン。両足をフックしバックマウントに。上になるヌネス。ハイダーマンケージを使って立とうとするが、足を引いてまた寝かせたヌネス。マウントに移行。ケージを蹴って反転したハイダーマン。しかしヌネス返された瞬間に三角!足のフックが浅かったが、三角十字に移行しタップアウト!

ヌネス寝技の強さで勝利。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#01 デニス・ゴルソフ リントン・ヴァッセル

【PFL2024#01】初回リードのヴァッセルが一転、2Rから急降下。ゴロソフが最終回にパウンドアウト

<ヘビー級/5分5R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
Def.3R3分11秒by TKO
リントン・ヴァッセル(英国)

右ローを蹴ったヴァッセル。ゴルソフは左ジャブを伸ばす。直後にヴァッセルがダブルレッグでテイクダウンを奪うと、ゴルソフがクローズドガードを選択する。ヴァッセルは足を一本抜くと、パウンドを落としワキ差しパスへ。ゴルソフは足を抜かれると同時に、ブリッジから足を戻す。ヴァッセルは再度パスを極め、サイドで抑えるとボディに鉄槌を落とす。クルスフィックス狙いを察知したゴルソフが腕を引き抜くが、残り30秒でヴァッセルがマウントを奪う。ガードを固めるゴルソフは、腰を押して状態を起こすとリバーサルに成功する。スクランブルのヴァッセルにギロチンを仕掛けたゴルソフだが、すっぽ抜けて下になりラウンド終了を迎えた。

2R、すぐに上を取ったゴルソフが殴っていく。ヴァッセルのレッスルアップにダース狙いのゴルソフは、がぶり移行するが起き上られてリバーサルを許す。と、その直後にスイープを決めたゴルソフが背中を向けたヴァッセルにをサイドバックで殴る。亀のヴァッセルはアゴの下から顎、さらにテンプルに左右のパンチを被弾する。

ケージを利して、正対してアンダーフックのヴァッセルはフレームでスペースを作られると、パンチ&鉄槌の連打に動きを止める。レフェリーの呼びかけ、何とか顔を上げたヴァッセルはストップは逃れたが急降下の2 Rとなった。

3R、完全に動きが止まっているヴァッセルはパンチとヒザを受け、バックを許すと自ら膝をつく。ゴルソフは左のパンチで殴り、右に切り替える。首をすくめて、文字通りの亀のように動きを止めたヴァッセルに対し、ゴルソフの振りが大きくなる。ヴァッセルは体が伸び、殴られるままだがゴルソフも殴り疲れたか。ヴァッセルはケージ際に移動して立ち上がろとする。潰したゴルソフのパンチに、ついにレフェリーが試合を止めた。


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BELLATOR o PFL RIZIN ライアン・ベイダー リントン・ヴァッセル

PFL2024#1:メインイベント・アンテ・デリヤ vs. ワレンティン・モルダフスキー

ヘビー級リーグ戦。元RIZINファイター対決。

クロアチアのアンテ・デリヤは2018年のRIZIN.10に参戦(当時の表記はアンデ・デリア)。ミルコの弟子という触れ込みで判定勝ちしたが地味な試合ぶりで二度と呼ばれず。PFLには2019年から出場し、21年準優勝、22年は優勝し100万ドル獲得。昨年は初戦欠場、2戦目で判定勝ちしたが決勝進出のポイントに届かなかった。33歳。

ヒョードルの弟子モルダフスキーはRIZIN旗揚げ戦から参戦。2年目の無差別級GPでは準々決勝でアリアックバリに判定負け。その後Bellatorに戦場を移し、ヘビー級暫定王座を獲得するが、ライアン・ベイダーとの統一戦では僅差判定負け。昨年は3月にリントン・ヴァッセルに1Rマウントからの肘でKO負け、8月にスティーブ・モウリーに判定勝ち。最終ランキングは2位。32歳。

右をヒットさせたデリヤ。詰めて左右のパンチをヒットさせたが、モルダフスキーのローブローがありタイムストップ。すぐ再開。再開後モルダフスキーがプレスしてきた。ケージを背負うデリヤ。パンチを貰い一瞬背中を見せたデリヤ。急に弱気になっている。デリヤすぐケージを背負う。モルダフスキーがパンチ連打。デリヤ頭を抱えて固まる。そこにモルダフスキーのパンチ・ヒザの連打。レフェリーぼーっと見てたがストップ。

モルダフスキー1RKOで6点獲得。

序盤は圧を掛けていたデリヤ、ローブローからの再開後に急に弱気になり、一方的な展開に。

ヘビー級はロシア人4人が全員勝利。モルダフスキー6点、ジェームス・ポポフ5点、ゴルツォフ4点、ビロステニー3点。2試合目の1勝のみでも1Rフィニッシュなら勝ち上がりの可能性がありそうな星勘定。