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MMA MMAPLANET o UFC UFN215 アンドレ・フィアーリョ イオン・クテレバ ザルガス・ズマグロフ ジェニファー・マイア ジャック・デラ・マダレナ セルゲイ・スピヴァク チャールズ・ジョンソン テレザ・ブレダー デリック・ルイス ブレディ・ヒースタンド マイルズ・ジョンズ マリア・オリヴェイラ マリナ・モロズ ムスリム・サリコフ リッキー・トゥルシオス リー・ジンリャン ワルド・コルテスアコスタ ヴィンス・モラレス

【UFN215】フィアーリョと対戦、散打王ムスリム・サリコフ─02─「散打ファイターではダメなんだ」

【写真】非常にゆったりした感のあるサリコフ。殺気を全く纏わない強者 (C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)はネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN215:UFN on ESPN+73「Lewis vs Spivak」が開催され、アンドレ・フィアーリョと対戦するムスリム・サリコフ・インタビュー後編。

リー・ジンリャン戦の敗北からの再起戦となるサリコフだが、そのジンリャン戦での準備不足の厳禁はロシア人ファイターあるあるというべきビザ取得に起因していた。ロシア・ダゲスタンの歴史に名を残す散打ファイターは、38歳になってなお純粋に強さを求めるウォリアーだった。

<ムスリム・サリコフ・インタビューPart.01はコチラから>


──ではムスリムはなぜMMAに転向したのでしょうか。ヴォルク・アターエフやザビット・マゴメドシャリポフと比べても、圧倒的に散打の世界で成功を収めており、その実績だけで散打界で大御所としてやっていけたのではないですか。

「ただ僕がウォリアーだからだよ。ベストファイターと戦いたい。僕はいつだって引退できる。でも毎日のようにスクールに行って、コーチと会って、皆と練習する日々を送りたい。まだハングリーなままなんだよ。だからMMAに転向したんだ。グセインはちょっと年を取ったけど、今もスクールに来てアドバイスをくれるよ。動きよりも、言葉で僕をサポートしてくれている。

もう僕も十分に経験を積んできたから、トレーニングに関しては自分のやり方が確立しているしね。そして試合前になるとATTに行って、ファイトキャンプを行っている。ATTはベストのMMAジムだよ」

──過去5年間負け無しだったのですが7月にリー・ジンリャンに敗れ、今回の試合は仕切り直しの一戦にになります。

「とても大切な試合になる。この試合で勝てば、UFCでの未来が広がる。ただし負けても……何も失うモノはない。UFCがチャンスをくれれば、また戦う。僕はウォリアーのままだから。ただし、今回の試合は前回とは違ってベストシェイプだ。リー・ジンリャン戦は、満足いく調整ができなかった。

ビザが取れず、試合の10日前になってようやく手にすることができたんだ。大切な調整の時期にビザを取るために色んなところに足を運びまくった。最終的にアルメニアまで行ってようやくビザを取得できたんだ」

──アルメニア……。それは大変でした。つまりATTでファイトキャンプを張ることもできなかったわけですね。

「今、ロシア人がビザを取るのはちょっと大変だからね。それでも最後のパンチを被弾するまで、僕の方が試合は優勢だった。あの状態で戦っても、最初の2Rを取ることができた。でも一発で逆転負けした。それがMMA。一発で勝負が決まる。アレがラッキーパンチとは言わない。彼が僕をKOしたんだ。そして今回はずっと体調が良い。もっと良い戦いができる」

──フィアーリョの印象を教えてください。

「フィアーリョは良い選手だ。若くて、常にフィニッシュを目指している。好きなタイプなファイターだよ。彼も僕もフィニッシュを狙うから、激しい試合になる。大歓迎だ」

──フィアーリョはリー・ジンリャンと同じキルクリフCFで練習している選手です。ムスリムのデータを共有しているのではないでしょうか。

「全く問題ない。あの体調の悪さで2Rまで僕が勝っていた相手から情報を得ていても、今回の僕の調子はまるで違うからね。フィアーリョがリー・ジンリャンのチームメイトということは全く気にならないよ。

ベストチームであるATTで、10週間も最高のチームメイトとしっかりと練習できた。何も恐れるものはない」

──ムスリムはパンチと蹴りが連動しており、抜群の距離とタイミングの取り方ができます。今回のフィアーリョ戦、キーポイントはどこになると考えていますか。

「全てだよ。これはMMAだからね。コンプリートファイターにならなければいけない。散打ファイターではダメなんだ。レスリングも柔術も理解して、戦う必要がある。コンプリートファイターになるためにレスリングと柔術に力を入れてきた。しかも、素晴らしいコーチに恵まれているから、メキメキと力をつけている。MMAで勝つには、コンプリートファイターでなければいけない」

──ムスリム、今日は試合前にもかかわらず、貴重な話を聞かせて頂きありがとうございました。

「日本のファンに散打とコーチの歴史、我々のスクールの話をすることができて良かった。グセインはソビエト共産党政府の目を逃れて空手の稽古をしていた。彼がソ連政府に目をつけられながら、諦めずに稽古を続けたからこそ、今のスクール、今の僕がある。それを皆に分かってもらいたい。僕も日本を尊敬している。グセインが侍、日本人、空手についていつも話をしてくれた。そんな日本のファンに僕の試合を楽しんでもらいたい」

■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前3時00分~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
イオン・クテレバ(モルドバ)
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
チェイス・シャーマン(米国)
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)

<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
アンドレ・フィアーリョ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ダニー・ロバーツ(英国)

<フライ級/5分3R>
ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
マリナ・モロズ(ウクライナ)

<バンタム級/5分3R>
マイルズ・ジョンズ(米国)
ヴィンス・モラレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
リッキー・トゥルシオス(米国)
ケヴィン・ナタヴィダッド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)
ヴァネッサ・デモポウロス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ファルニ・ガルシア(メキシコ)
ブレディ・ヒースタンド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ナタリア・シウバ(ブラジル)
テレザ・ブレダー(チェコ)

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MMA o UFC YouTube   アントニーナ・シェフチェンコ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス

UFCファイトナイト・ラスベガス58:プレリム全試合を日本語実況解説でライブ配信!

日本時間7月10日(日)7時(予定)より、UFCファイトナイト・ラスベガス58のプレリムの模様をライブ配信!

メインカードの模様は日本時間10時より、日本語サービスも展開するUFC Fight Passでライブ配信!

なお、メインカードに予定されていたシンシア・カルビーヨ対ニーナ・ヌネス戦(女子フライ級マッチ)が中止となったため、プレリムに予定していたアイマン・ザハビ対リッキー・トゥルシオス戦(バンタム級マッチ)がメインカードに繰り上がり、プレリムは全5試合にて行います。

対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。予めご了承ください。

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UFC FIGHT PASSに今すぐ登録 → https://bit.ly/3hpe6XI

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UFCファイトナイト・ラスベガス58:ドス・アンジョス vs. フィジエフ → https://jp.ufc.com/data/event/1086
現地時間2022年7月9日(土)、日本時間10日(日)
アメリカ・ネバダ州ラスベガス /UFC APEX

<備考:試合は一覧の下から順番に行われます>

【プレリム】
ミドル級マッチ 5分3ラウンド
コーディ・ブランデージ vs. トレーシアン・ゴア

女子フライ級マッチ 5分3ラウンド
アントニーナ・シェフチェンコ vs. コートニー・ケイシー

フェザー級マッチ 5分3ラウンド
デビッド・オナマ vs. ギャレット・アームフィールド

ライトヘビー級マッチ 5分3ラウンド
ケネディ・エンジーチュクー vs. カール・ロバーソン

バンタム級マッチ 5分3ラウンド
ロニー・ローレンス vs. サイードヨクブ・カフラモノフ

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UFC公式サイト(日本語版):http://jp.ufc.com/
UFC FIGHT PASS: https://bit.ly/3hpe6XI
*****************

UFC Japan Twitter:https://twitter.com/UFC_JP
UFC Japan Facebook:https://www.facebook.com/UFCJP/
UFC Japan LINE:https://page.line.me/?accountId=ufcjapan

【UFCについて】
UFCは世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であり、世界中に6億8,800万人のファンを有するとともに、ソーシャルメディアのフォロワー数は1億8,800万人を誇ります。年間40回以上の興行を主催するUFCは世界の名だたるアリーナを満員にし続け、UFC関連番組を世界170以上の国と地域で9億以上の世帯に放送しています。現在のロースターには世界75カ国以上から世界最高のMMAアスリートたちが名を連ねています。コンバットスポーツにおいて世界をリードするデジタル有料配信サービスの“UFC FIGHT PASS(UFCファイトパス)”では興行の独占配信や試合のオンデマンド配信、オリジナルコンテンツを世界中のファンに提供しています。スポーツ、エンターテイメント、ファッションの国際的なリーディングカンパニーである『Endeavor(エンデバー)』が所有するUFCはアメリカ・ネバダ州ラスベガスを拠点としています。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39 エイマン・ザハビ リッキー・トゥルシオス

【UFC ESPN39】TUF29ウィナーの力を再確認。非UFCレベルの試合はザハビに凱歌

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
リッキー・トゥルシオス(米国)

声を出して踏み込みを2度見せた──TUF29ウィナーのトゥルシオスが、何やら声を挙げながら蹴りを見せる。サウスポーから右構え、再びサウスポーに戻すなど小刻みに構えを変えるトゥルシオス。奇声を挙げ、蹴りを繰り出すが、ザハビは距離を取って待つ。オーバーハンドで距離を詰めるザハビは、直ぐに下がって左ミドル、左ローを繰り出す。

声を出しておかしな動きを見せていたトゥルシオスがダブルレッグへ、切ったザハビは離れ際にフックを入れる。ザハビのステップインにワンツーを入れたトゥルシオスは、カモンと声を出して音を立てて踏み込む。トゥルシオスの近距離でのテイクダウン狙いを切ったザハビだが、基本は待ちを続ける。トゥルシオスのおかしな声が目立つ試合は、両者が腰を引いたような構えの打撃のお見合いで初回が終わった。

2R、左ハイから左を振るい、すぐに距離を取り直したトゥルシオス。ザハビが距離を詰めて左ミドルを蹴る。カーフも蹴ったザハビは前に出て右ミドルを蹴る。左ハーフも決めたザハビが精度でトゥルシオスを上回る。

後ろ回し蹴り、左ハイ。遠い距離からの蹴りを続けるトゥルシオスが、右フックへ。ザハビがローを蹴り、左を返す。左ボディから左ハイを繰り出したザハビが、左ロングフックを届かせる。そして左カーフを蹴り、トゥルシオスの前進には左を蹴りを上下に打ち分ける。粗いが、積極的になったトゥルシオス──だが、攻撃は当たらない。ガードで顔を守り、肩も上がり背中が曲がった姿勢では、勢いのある打撃は出せないかと思われるトゥルシオス。ダブルレッグを切られ、ジャブから右ハイを狙う。近い距離での連打戦が狙いなのか、それでも左フックを受けそうになったトゥルシオスだった。

最終回、気が付けば声を挙げなくなっているトゥルシオスがワンツーで前に出る。ザハビは右ハーフ、そして左ローから右オーバーハンドを伸ばす。ジャブを当てたザハビに対し、トゥルシオスが前に出るがローを蹴られ、組みも中途半端だ。TUF29当時から、そのレベルの低さが指摘されていたが、11カ月のインターバルを置いても──やはりトゥルシオスはUFCレベルとは思えない動きを続け、ザハビもその相手に積極に攻めることはなく、確実にローやカーフで削る戦いを実行していく。

試合は最後の1分を切り、さらに30秒になるが、特に覚悟を決めた攻撃はない。ザハビはジャブをカウンターで当てトゥルシオスの後ろ回し蹴りは空振りに終わり──タイムアップに。

勝ったザハビもオクタゴンでは、ヒエラルキーの一番下にある選手だと思われるが、トゥルシオスに関しては、彼より強い日本人バンタム級ファイターは相当数いると指摘したくなる内容だった。


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Column MMA o ONE UFC   シンシア・カルヴィーロ リッキー・トゥルシオス

『UFC on ESPN 39: dos Anjos vs. Fiziev』ニーナ・ヌネスの体調不良によりシンシア・カルヴィーロ戦が直前で中止



 『UFC on ESPN 39: dos Anjos vs. Fiziev』で予定されていたシンシア・カルヴィーロ vs. ニーナ・ヌネスの女子フライ級マッチですが、ヌネスの体調不良により直前で中止されるとのこと。前座で予定されていたエイマン・ザハビ vs. リッキー・トゥルシオスのバンタム級マッチがメインカードに昇格します。

 ヌネスはインスタグラムで「素晴らしいキャンプが出来て減量も上手く行ったのに、ウィルス性の胃腸炎で計量直後から体調を崩してしまいました。試合ができるように回復しようと努めたけど残念ながら無理でした。対戦相手に申し訳ないし、改めて試合が組まれるよう話をしています」とコメントしています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UFC UFC ESPN39 アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ キック サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ハファエル・ドスアンジョス ボクシング マイケル・ジョンソン マナ・マルチネス ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス 岩﨑達也

【UFC ESPN39】カクラモノフと対戦、ロニー・ローレンス「僕はコンプリート・オーバーオールタイプ」

【写真】粗さが残る打撃から組みというカクラモノフに対し、ローレンスはどちらの構えで、どのような攻撃を見せるか(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」でサイドユカップ・カクラモノフと対戦するロニー・ローレンス。

超自然体のスイッチヒッターは、打撃とテイクダウンも融合している。強豪揃いのUFCバンタム級戦線で、特異な空気を持つローレンスに話を訊いた。


――サイドユカップ・カクラモノフが控えているロニーです(※取材は7月6日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「グレートだよ。ちょっとお腹はすいているけど、しっかりと金曜日の計量に向けて調整しているところだよ」

──日本のコアファンが要注目のロニーのスタイルなのですが、日本の空手マスターの岩﨑達也さんがMMAは非常に多くのスイッチヒッターが見られるものの多くはただ構えを変えているだけだと。そのなかでTJ・ディラショーのピーク時は相手を見て、考えて変えていた。ただし、それは体力を駆使してのモノだった。対してロニーのスイッチは非常に自然だと言っていました。

「そう言って貰えると、とても嬉しいよ。構えを変える時、考えて動いているわけじゃない。でも理由は存在しているんだ。そこがなくて、構えを変えることはない。ずっと同じスタンスでも戦えるだろうけど、目で見て体が反応しているんだよ。

練習で培ったものなのか、ファイトIQの類なのか分からないけど、最初は慎重にオーバーハンドとかの大きな一発を貰わないように戦い、少しずつ仕掛けて距離や間合いを掴んでいく。

実はUFCで戦う以前は、もっとボクシングに偏っていた。今では自分が感じるままにカラテ・スタンスから、バシッと一撃を放り込むことが増えた。その距離とタイミングが掴めてきたんだよね」

──しかし、その打撃で前回の試合では2Rまでマナ・マルチネスを圧倒していたのに3Rにスピニングバックフィストを受けてダウン。一転KO負けのピンチからなんとか抜け出しての判定勝ちでした。

「全く見えていなかった。実はあのファイトウィークは体調が悪くて、胃に問題を抱えていたんだ。自分の出来ることは懸命にやったつもりなんだけど、3Rは感知能力も落ちていた。ただ思い切り振っただけのスピニングバックフィストが、見えなかった。

ああいうラッキーなパンチを当てた選手の多くが、そのままフィニッシュに持ち込むことがデキるなかで、レスリングを使って何とかエスケープすることできた。そこは今後のためにも良かったかな。

ラウンド中ずっと、気を抜いたわけじゃない。ただし、一瞬抜けた。集中力が欠けてしまった時にあの一発を貰った。試合だから、過去にもそういうコトはあったけど、まさにその一瞬が彼の攻撃のタイミングと合致してしまったんだ。それも、今からするとちょっとボクシングに寄り過ぎた戦いをしてしまっていたからだと思う。

でもホント、簡単に勝負はひっくり返ってしまうことを学んだよ。集中力を切らさないことの大切さを、ね。そうだね、ホントにスピニングバックフィストは最悪だよ(苦笑)。スピニングバックフィストは、ホームランのような攻撃だ。僕はホームラン狙いのような戦いはしないけど、ホームランは打たれないように集中しないといけないね」

──それがカクラモノフ戦でも生きそうですか。

「そうだね。だからこそ、大きく僕のファイトスタイルは変わることはない。ばかりか、やるべきことは全く変わりない。その同じことをやるうえで、より精度が上がり、良くなっている。結果、大きく変わった試合になるだろうね。

僕の対戦相手はまずパワーがある。柔道が得意で、レスリングも少し使う良い選手だ。ただ、この階級のどの相手と戦っても僕は対処できる。彼の仕掛けにも対応できる。打撃戦のなかでチェンジレベル、ヒザ、ヒジを織り交ぜて、首相撲もそうだしレスリングも使うよ。

どの局面でも使える技はないかもしれないけど、局面にあった攻撃を僕は仕掛けることがデキるからね」

──と同時にUFCバンタム級は非常に層が厚く、ランク外にも強豪揃いです。そんな階級で上位に進出するために、どのようなインパクトを残したいと思っていますか。

「前回の試合の2Rまでのように試合をドミネイトしたい。でも、それ以上に臨むことは勝利を手にするということだけだよ。それ以上に必要なモノはない。そりゃあ、僕だってハイライトリールKO勝ちをしてみたい。でもテイクダウンできれば、ハーフガードで抑えて時間をかけて削っていく。僕はコンプリート・オーバーオールタイプ・ファイターだからね。

僕はレスリングがデキる。捕まえることがデキる。エルボー、ヒジ、パンチ、蹴りを当てることがデキる。スピニングバックキックだって、お手のモノさ。状況に応じて、いかようにも戦うことがデキる。ファンが大喜びする試合じゃないかもしれないけど、今の僕にとって、重要なことは勝利を手にすることだから。それはフィニッシュかもしれないし、判定かもしれない。とにかくベストを尽くして戦い、最後に勝利を手にすること。それが一番大切なことなんだ」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ: 126ポンド(57.15キロ)
ニナ・ヌネス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39   アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ カマル・ウスマン キック コルビー・コヴィントン サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ニール・マグニー ハファエル・ドスアンジョス マイケル・ジョンソン ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス レオン・エドワーズ ロニー・ローレンス ロビー・ローラー

【UFC ESPN39】計量終了 頑強な軸と重心移動の妙=フィジエフに対し、ドスアンジョスはどう戦う?!

【写真】有利なのはフィジエフ。ドスアンジョスは加齢のよる僅かな反応の変化にも対応する必要がある(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」の計量が8日(金・同)に行われた。

メインはハファエル・ドスアンジョス✖ハファエル・フィジエフのライト級戦だ。元ライト級世界王者のドスアンジョスはウェルター級で厳しい時間を過ごした後、2020年11月にライト級に再転向するとポール・フェルダーとの接戦を制し、今年の3月には今回対戦するフィジエフの代役ヘナート・モイカノをキャッチウェイト──で下している。


上に記したウェルター級の厳しい時間ですら、彼が敗れた相手は次期タイトルコンテンダーのレオン・エドワーズ、現王者のカマル・ウスマン、そしてコルビー・コヴィントンというトップファイターばかりだ。

それでも元Strikeforce王者のタレック・サフィジーヌやニール・マグニー、ロビー・ローラーには勝利しており、比較的楽な減量と引き換えに、越えられないフィジカルの差に跳ね返されたといっても良い170ポンドでの終盤だった。

とはいえ37歳になったドスアンジョスが、ライト級戦線で再びトプを目指せるかといえば、決して簡単ではない。まず、今回のフィジエフ戦で、その辺りも見極められることになるだろう。

フィジエフの強味はとにかくバランスが良いこと。それも単に体感が強いという言葉には当てはまらず、ムエタイ的に相手の蹴りをスウェイで見切ることができる反応の良さがあるからこそ、乱打戦のなかでもテイクダウンを防御できる。

また重心が移動した際も、そのまま体が流れずに振り子の反動のように、反発力を加えた次の一手に繋げることも可能だ。打ち合い上等の選手を相手にしても、殴り合っているなかで一歩下がって誘い込み、カウンターを決めるのも、フィジエフの重心が決まっている表れだろう。

よって組み勝ってケージ際の首相撲&ヒザでダメージを与えたと思えば、スピニングバックキックで相手を動かせ、そこをキャッチアップして追撃を放つなど──重心移動、過重の変化に対抗できるからこそ、粗く見えても実際は隙になっていない。

遠い距離での攻撃、中間距離での攻撃、さらに近いレンジでヒジの使い方など、どこでも戦えるのもフィジエフだ。そんなフィジエフを切り崩すには、圧倒的な組み力と極め力が必要になる。そして、その力はドスアンジョスにはない。

ただし、打撃を散らして自分の形で組む力、首相撲とレスリングの融合こそかつてのドスアンジョスの真骨頂だった。寝技になっても、紫帯とはいえチジューカ・テニスクルービ時代のムンジアルを制しただけあってコントロールと極め、流れの中のフィニッシュ力は相当なモノだ。

ただし、ウェルター級ではそこに付き合わない選手、そしてより強固なレスラーに彼の武器は殺されてきた。この階級でもフィジカルはトップ級のフィジエフと相対した時、5Rの戦いの中で、体力と精神的にも相当な覚悟が必要な打撃から組みの展開を挑み続けることができるのか。

それが今回の試合だけでなく、ドスアンジョスがライト級で復活できるのかの鍵となる。

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39 その他 アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ テレンス・マッキニー デヴィッド・オナマ ハファエル・ドスアンジョス マイケル・ジョンソン ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス 堀内佑馬

【UFC ESPN39】第1試合でローレンス戦、サンボ&柔道&カレッジWのカクラモノフ「レベルの違いを見せる」

【写真】強気一点張り。こうでないとUFCでは戦えない(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」のオープニングファイトで、サイドユカップ・カクラモノフが通の間で非常に高評価を得ているロニー・ローレンスと対戦する。

このカードが第1試合というのが、世界最高峰の凄まじさ。ともすればローカルシーンのタイトル戦線を経て、コンテンダーシリーズというハードルを飛び越えるのが標準といえるUFCでは、彼もその他大勢でしかない。そんな状態が抜け出すべく、1つ1つが勝負のランク外プレリミ勢のカクラモノフに注目──ウズベキスタンと米国でMMAのベースを身に着けた彼の格闘家人生を振り返ってもらった。


――土曜日に11カ月振りの実戦となるロニー・ローレンスとの試合が控えています。今の気持ちを教えてください。

「体重も順調に落ちているし、最高の状態にあるよ。11カ月振りの試合ということに関しては、何も問題じゃない。僕はファイトキャンプの時だけ練習するようなタイプじゃなくて、常にトレーニングをしてきたからね」

─ところでサイドユカップはウズベキスタン国籍という紹介されますが、現在は米国在住ですね。育ったのはどちらの国なのでしょうか。

「僕はウズベキスタンで生まれた。2010年、14歳の時に家族とより良い教育を受けて、より良い生活を送るために米国に移り住んだんだ」

──ウズベキスタン時代から何かコンバットスポーツの練習はしていたのでしょうか。

「3、4歳の頃からサンボをずってやっていたよ。スポーツサンボもコンバットサンボも練習して、時にはグローブもはめずにコンバットサンボのスパーリングをした。メチャなこともやっていたけど、ウズベキスタンの男はストリートファイトをして成長するようなモノだからね」

──キルギスに行った時も、喧嘩は文化だと聞きました。

「そう、そんなもんだったよ(笑)。でも、今は違う。今の子たちは随分とソフトになってしまった。腕っぷしが大切だなんて、僕らが最後の世代だろう。僕の友人にはサンボ世界大会のメダリストやアジア大会で優勝している連中がいたけど、サンボじゃ食べていくことができないから今では競技から離れてしまっているよ。

僕自身、サンボのチャンピオだった叔父から『サンボはオリンピック競技でない。だから五輪スポーツの柔道をやれ』って言われて、柔道の練習もするようになった。ウズベキスタンでは柔道のユースだけどナショナルチームに選ばれたよ。僕らの世代は、皆が強くなるために練習に明け暮れるような日々を送っていたんだ」

──MMAを始めたのは、米国に移り住んでからだったのですね。

「米国で柔道やサンボを続けることは困難だった。ブルックリンに住んでいた当時は近くに柔道を教えてくれるところがあったから、通うようになったけど……ジョークみたいだったよ。『ゆっくり、優しく投げるように』とか指導されてさ(苦笑)。だいたい、そこのコーチは柔道の経験があったのかっていうレベルだった。あんな太った、何もない奴に柔道を習う必要もなかったよ。

それから3、4カ月間ほど練習場所を探しつつ走ったり、自分でできる練習を屋外でやっていたんだ。そうしたヴィクトル・タターキンに出会えた。彼はNHB時代にMMAを戦っているロシア人なんだ」

──タターキンといえば1995年11月にエクストリーム・ファイティングの旗揚げ戦で、マーカス・コナン・シウヴェイラと戦ったタターキンですか?!

「その通りだよ。タターキンを通じて、NYのジョージア人コミュニティと知り合った。彼らはしっかりとした柔道の練習をしていて、僕も合流して一緒に試合に出たりもしたよ。そしてハイスクールに進学すると、レスリングプログラムがあった。レスリングを始めて、ボディロックになり内股で投げると、『そんな投げ、食らったことなかった』って言われたよ(笑)。

レスリングは楽しかったよ。それに推薦でカレッジに進学できるから、入学金や授業料は免除されると聞いて懸命に練習に精をだした。ニューヨーク州で2位になり、ジュニアカレッジだけど進学することができたんだ。

でも、カレッジはどうにも水に合わなくて……退学して働くようになった。そこの頃、毎週土曜日の夜にUFCを視ていたんだ。高校の時からファイターになりたいと思っていたこともあって、2017年の終わり……2018年の始めかなシカゴのチーム・トップノッチでMMAを始めた。

シカゴに両親が住んでいて、一緒に暮らしながら働いて練習をしていたんだ。でも、3年ほど経ってもっと上のレベルで練習したくなり、米国中を回ったよ。ニューメキシコではジャクソン・ウィンクMMA。カリフォルニアではチーム・オーヤマで練習した。

ただ試合が長い間なくて、カリフォルニアは物価が高くて暮らしていけないからワシントン州スポーケンにあるウォリアーズ・キャンプに移ったんだ。今ではテレンス・マッキニーと練習しているよ。でもコーチ・オーヤマのことは今も凄く尊敬している。今は一緒に練習はできないけど、しょっちゅう電話で話をしているよ。コーチ・オーヤマは作戦を授けてくれるんだ」

──良い話です。ところでレスリングと違って米国には柔道やサンボの経験者は少ないので、MMAの試合でアドバンテージになることは?

「もちろんだよ。柔道の技を取り入れてMMAを戦っている」

──では土曜日に戦うロニー・ローレンスの印象を教えてください。

「僕は米国に来てから常にハイレベルの競技会で戦ってきた。ハイススクールでもそうだし、カレッジではネイション・チャンピオンシップでナンバー2シードだった。みな、ローレンスはレスリングが巧いというけど、僕とは戦ってきたレベルが違う。まぁレベルが違うということを土曜日に証明するよ」

──ローレンスのスイッチを織り交ぜた、自然体の打撃は素晴らしいと思いますが……。

「彼がスイッチを多用し、それが功を奏しているのは多くのファイターが、戦いを分かっていないからだよ。スイッチされると、混乱する程度の連中ばかりだ。ローレンスはそうやって対戦相手を混乱させようとしているけど、それが通じるのもこれまでの対戦相手のレベルがその程度だったからさ。

もっと高いレベルで試合をして、彼が勝つようなことがあったら僕も彼が優秀な選手だと認めるよ。まぁ、口で言ってもしょうがない。土曜日にはオクタゴンのなかで、ちゃんと違いが分かるように戦う。今、ここでヤツをことをなんだかんだと気にかけてもしょうがない。とにかくレベルの違いを見せる。

土曜日の試合を見て、なけなしの金をはたいて航空券を買い、米国で成功を収めようとしているウズベキスタンの若い選手達を勇気づけたい。やれば、できるんだと彼らに見せたいんだ」

──今やサイドユカップの母国であるウズベキスタンやカザフスタン、キルギスのある中央アジアはMMAのニューパワーハウスとして注目されています。

「カザフスタンもキルギスも、そしてウズベキスタンも元々人材の宝庫だった。でも、国際的なステージで戦う機会がなかっただけなんだ。ビザの取得だけでも簡単ではなかったしね。国内でMMAが凄く盛んになってきて、ようやく中央アジアのファイターがUFCで戦える状況になってきたんだ。まだまだ、これからだよ」

──今日は色々と興味深い話をありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「チーム・オーヤマではユーマ(堀内佑馬)とも随分と練習したよ。本当に良いヤツで、練習熱心だ。ちょっとアンラッキーで負けたりしているけど、ユーマは絶対に結果を残すよ。日本のファンのサポートに感謝している。いつか日本で戦い、大好きな日本食をたくさん食べたいと思っている(笑)」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN39対戦カード

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
アルメン・ペトロシャン(アルメニア)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)
チェイス・シャーマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
リッキー・トゥルシオス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
コートニー・ケイシー(米国)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
カール・ロバーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)

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MIKE MMA News UFC   リッキー・トゥルシオス

『UFC on ESPN 30: Barboza vs. Chikadze』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点


Ricky Turcios defeats Brady Hiestand(MMA Decisions)

 リッキー・トゥルシオス vs. ブレイディ・ヒースタンドのジャッジの採点。Mike BellとTony Weeksが1,3Rトゥルシオス、2Rヒースタンドで29-28トゥルシオス勝利。Derek Clearyが1,2Rヒースタンド、3Rトゥルシオスで29-28ヒースタンド勝利でした。

 主要サイトの採点は30-27トゥルシオス支持1人、29-28トゥルシオス支持10人、29-28ヒースタンド支持1人でした。



Wellington Turman defeats Sam Alvey(MMA Decisions)

 ウェリントン・ターマン vs. サム・アルヴィーのジャッジの採点。第3ラウンドにターマンが度重なるアイポークをし2ポイント減点されたことから歪な採点になっています。Derek ClearyとRon McCarthyが1,2Rターマン、3Rアルヴィー9-8で28-27ターマン勝利。Adalaide Byrdが1,2Rターマン、3Rアルヴィー10-7で28-27アルヴィー勝利でした。

 主要サイトの採点は28-27ターマン支持10人、28-27アルヴィー支持3人でした。



Mana Martinez defeats Guido Cannetti(MMA Decisions)

 マナ・マルティネス vs. グイド・カネッティのジャッジの採点。Derek ClearyとJunichiro Kamijoが1Rカネッティ、2,3Rマルティネスで29-28マルティネス勝利。Adalaide Byrdが1,2Rカネッティ、3Rマルティネスで29-28カネッティ勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28マルティネス支持11人、29-28カネッティ支持2人でした。続きを読む・・・
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MMA Report UFC UFC ESPN30 ブレディ・ヒースタンド ブログ リッキー・トゥルシオス

【UFC ESPN30】TUF29バンタム級ウィナーはリッキー・トゥルシオス。注目される、今後

<TUF29バンタム級決勝/5分3R>
リッキー・トゥルシオス(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ブレディ・ヒースタンド(米国)

右ローを蹴ったトゥルシオスに対し、ヒースタンドが右フックを振るう。組んだトゥルシオスのヒザは急所の辺りに入ったが、レフェリーが流す。一旦離れ打撃の間合いから、ヒースタンドが組みついてボディロックテイクダウンを決める。蹴り上げるトゥルシオスから、パスを狙うヒースタンド。そこにスイープからスクランブル狙いのトゥルシオスだったが、ヒースタンドが押させに行く。

と、自ら離れスタンドに戻ったヒースタンドは、立ち上がったトゥルシオスをすぐにテイクダウンしパウンドを落とす。ヒースタンドはトゥルシオスの三角狙いを防ぎ、スクランブルにもダブルでケージに押し込む。ここでトゥルシオスがスイッチからバックを取り返し、落とされそうになると三角を狙う。取られたのとは逆に腕を入れることで三角を防いだヒースタンドは、スクランブルからのクリンチで離れるとトゥルシオスの左右のフックを被弾する。

レスリング&コントロールで疲れた感のあるヒースタンドに対し、トゥルシオスはダッキングでパンチを入れ、首相撲からヒザ蹴りへ。離れると、残り10秒を両者が足を止めて左右のフックを打ち合った。

2R、フックから組んでダブルレッグのヒースタンドは、トゥルシオスが差し返してくるとシングルへ。回ってかわしたトゥルシオスだが、ダブルレッグは切られヒザを腹に受ける。直後にヒースタンドがダブルレッグを決め、尻もちのトゥルシオスはキムラクラッで立ち上がり、エルボーを頭に落とす。

頭を上げ、クリンチからエルボーを入れて離れたヒースタンドに対し、トゥルシオスが左ハイ。パンチの交換のなかで、間合を外したヒースタンドの左フックがヒットする。動きが止まったトゥルシオスだが、ダブルレッグからバックへ。ここも落とされ、三角も不発に終わる。ヒースタンドはボディロックから、叩きつけるようにテイクダウンを決めるとサイドで抑え、マウント狙いへ。トゥルシオスはバタフライ・スイープ、スクランブルになるとハイエルボーギロチンから引き込む。ヒースタンドが頭を抜き、サイドで抑える。スクランブルからスタンドに戻り、トゥルシオスが両手を広げ叫び声を挙げた直後にラウンド終了となった。

最終回、ワンツー、右オーバーハンド、左リードフック、さらにアッパーとパンチを続けるヒースタンド。ただし、スピードに欠け足は前に出ていない。トゥルシオスは右ストレートを入れると、続くワンツーの右ストレートでダウンを奪う。ヒースタンドはすかさず立ち上がり、ダブルレッグでテイクダウンを決めケージ際で時間を使う。

起き上ったトゥルシオスはケージに押し込まれながらも、エルボーを連打しスイッチへ。ヒースタンドは回ってシングルで上を取り切る。トゥルシオスはバタフライガードからレッスルアップでスイープへ。ケージにもたれたスタンドに留まったヒースタンドにパンチ、ヒザを入れたトゥルシオスがエルボーを打ち込む。残り90秒、ヒースタンドは左ハイから思い切り体を揺らしてフックを振るう。トゥルシオスはケージに押し込むが、パンチ勝負に。ヒースタンドのダブルレッグを切ったトゥルシオスが首相撲からヒザをボディに入れ、ダーティボクシング。最後の10秒の打ち合いは、トゥルシオスが優勢のままタイムアップをとなった。

非常にTUFらしいファイト、ジャッジは割れ……TUFシーズン29バンタム級ウィナーはトゥルシオスに。涙を浮かべTUF優勝のトロフィー、そして黒帯をセコンドから巻かれたトゥルシオスは「夢が現実になった。神が全てを憧れた。子供たちにメッセージを送りたい。自分を信じて、恐れず、夢を大きく持とう。一生懸命やって、ポジティブで。人生を楽しんで。この試合を見ていた1億人の人々、みな、繋がっている。みな、一つなんだ。広がる空にある星たち、太陽、月、愛は一つだ」と話した。

TUFウィナー、これだけレベルが上がったMMAにあって、アグレッシブな姿勢で動き続けるファイトを心掛ける──これからのファイターが、どのように生き残ることができるのか──TUFの開催意義を考えるうえでも注視したい。


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News Preview UFC UFC ESPN30 エジソン・バルボーサ ギガ・チカゼ ギルバート・ウルビナ ブライアン・バトル ブレディ・ヒースタンド ブログ リッキー・トゥルシオス

【UFC ESPN30】計量終了 バルボーサ✖チカゼ、後ろ回し蹴り&ロー対決。史上初、通常大会でTUF決勝

【写真】メインで戦うバルボーサとチカゼ、どちらもカサカサだ (C)

27日(金・現地時間)、28日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN30「Barboza vs Chikadze」の計量が行われた。

トゥルシオスは4年前にコンテンダーシリーズで敗れ、ようやく長年の夢が叶う。対するヒースタンドはデビューから3年のファイターだ(C)Zuffa/UFC

メインでエジソン・バルボーサ✖ギガ・チカゼのストライカー=フェザー級対決、TUF29ミドル級&バンタム級決勝が組まれた今大会。

全12試合、出場24選手のなかでオープニングマッチに出場するマナ・マルチネスが5ポンド・オーバーで、グイド・カネッティと契約体重戦を行うこととなった。


これまでTUFの決勝は、ファイナル大会としてシーズンに出場選手が数多くオクタゴン・デビューを飾っていたが、通常大会のなかでファイナルが行われるという史上初のケースで、ファイナリスト以外は、ミドル級のアンドレ・ペトロスキー✖マイケル・ギルモアの2名のみがUFC初陣を戦う。

ミドル級決勝戦出場のウルビナは、シーズン中の準決勝でトレシアン・ゴアにTKO負けを喫しているが、そのゴアがヒザを負傷して欠場、代役ファイナリストに昇格した。

UFC世界フェザー級王者アレックス・ヴォルカノフスキーとブライアン・オルテガがコーチを務めたシーズン29、ゴアに代わりウルビナが決勝に臨むことになり、2階級ともチーム・ヴォルカノフスキー対決となった。そしてミドル級のバトルは8番ピック、バンタム級のヒースタンドは7番ピック──つまり両者ともヴォルカノフスキーにとって最も期待値が低い選手だったことになる。

さらにいえばウルビナは4番ピック、トゥルシオスは5番、ゴアにしても4番ピックとセレクション上位の6名がただの1人として決勝に残れない──稀に見るアップセット、下克上のTUFとなった。

2年半ぶりのTUFウィナー誕生となる今大会のメイン、バルボーサ✖チカゼのスピニングバックキック対決。ズバリ、打撃だけでいえばチカゼに分があるだろうが、だからこそバルボーサには総合力勝負で、チカゼの弱点をつくファイトを期待したい。そのような展開になると、チカゼの組みへの対応力が見えてくるファイトになる。

■視聴方法(予定)
8月29日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN30計量結果

<フェザー級/5分5R>
エジソン・バルボーサ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジガ・チカゼ: 145ポンド(65.77キロ)

<TUF29ミドル級決勝/5分3R>
ブライアン・バトル: 185.5ポンド(84.14キロ)
ギルバート・ウルビナ: 186ポンド(84.37キロ)

<TUF29バンタム級決勝/5分3R>
リッキー・トゥルシオス: 135ポンド(61.24キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケビン・リー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 171ポンド(77.56キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ペトロスキー: 185.5ポンド(84.14キロ)
マイケル・ギルモア: 184ポンド(83.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジェラルド・マーシャート: 185ポンド(83.91キロ)
マフムド・ムラドフ: 184.5ポンド(83.68キロ)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク: 185.5ポンド(84.14キロ)
アレッシオ・デキリコ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
サム・アルヴィー: 185.5ポンド(84.14キロ)
ウェリントン・トゥルマン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 203.5ポンド(92.3キロ)
ダレン・スチュアート: 204.5ポンド(92.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ: 125ポンド(56.7キロ)
ヴェネッサ・デモパウロス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ジャマル・エマース: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
マナ・マルチネス: 140ポンド(63.5キロ)
グイド・カネッティ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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