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【UFC310】朝倉海のUFC初戦=パントージャ戦=世界フライ級王座挑戦が、正式発表。破格のデビュー戦

【写真】朝倉海のUFCデビューが決定。大手・電気通信会社が後押しするという話もある2025年のUFC日本大会、ついに実現に向かうのか(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)に12月7日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC310で朝倉海が、UFCデビュー戦でアレッシャンドリ・パントージャの持つUFC世界フライ級王座に挑戦することが発表されている。
text by Manabu Takashima

6月のUFC挑戦宣言以来、ついに朝倉のオクタゴンデビューが世界王座挑戦という形で実現することが正式発表された。RIZINのリングでUFC挑戦を宣言した直後に朝倉は当時のバンタム級王者ショーン・オマリーへの挑戦を匂わせる発言をしていたが、Fight&Life誌の表紙を飾ったポートレイト撮影時に、「バンタム級としては、小さいです」という言葉が聞かれていた。

撮影後のインタビューでは「アッと驚くデビュー戦になる」とも話していた朝倉だが、恐らくはこの時点からパントージャへの挑戦という話が存在していたか、方向性を持っていたに違いない。

奇しくも一戦、一戦と実績を積んできた平良達郎がUFC世界フライ級1位のブランドン・ロイヴァル戦を戦う日に朝倉の王座挑戦が明らかとなったわけだが、THE BLACKBELT JAPAN陣営では日本時間の9月11日には「恐らくは」という状況で、朝倉の挑戦の話が届いており、平良はそこを受け止めてのロイヴァル戦で精神的な動揺はないと想像される。


ともあれ日本人ファイターのUFC初戦でタイトルショットは2001年2月の宇野薫(バンタム級王座決定戦=ジェンス・パルバー戦)、翌2002年3月の桜井マッハ速人(UFC世界ウェルター級王者マット・ヒューズに挑戦)以来、22年9カ月振り。日本人ファイターのUFC世界タイトル挑戦は2015年4月に堀口恭司がデメトリウス・ジョンソンにチャレンジして以来、9年8カ月振りとなる。

Zuffa体制序盤は2001年2月にジル・カスティーリョが、UFC世界ミドル級王者デイブ・メネーに挑戦した一戦や2003年11月にWFAウェルター級王者だったフランク・トリッグが、マット・ヒューズの持つウェルター級のベルトに挑むなど、初オクタゴンが世界戦という例は見られた。

さらに女子では2013年2月にStrikeforce世界バンタム級王者ロンダ・ロウジーがUFC女子世界バンタム級王者に認定され、初防衛戦の相手リズ・カモーシェが挑戦者という立場で初めてオクタゴンに足を踏み入れている。

2017年12月にTUF26決勝が初代UFC世界女子フライ級と女子ストロー級王座決定戦だったためニコ・モンターニョとロクサン・モダフェリ、カーラ・エルパルザとローズ・ナマジュナスも初戦でタイトル戦を経験している。とはいえ、近年は朝倉のようなデビューは異例中の異例だろう。

UFCアジアをリードするケビン・チャンは、今回の朝倉の挑戦に対し「我々のマッチメイカーがカイ・アサクラを即タイトル戦に起用したのは過去3年、日本から質の高いトップレベルファイターたちが生まれていたからだ。タツロウ・タイラ、リンヤ・ナカムラ、レイ・ツルヤらは、日本のMMAに再び黄金期が訪れることを示唆している」とプレスリリースにコメントを寄せている。

UFC310のメインはUFC世界ウェルター級王者ベラル・モハメッドにカザフスタン人ファイターのシャクハト・ラクモノフが挑戦する。東と中央の違いはあれど、アジア人ファイターが同日に頂点に挑む。そんなUFCにとっても歴史的なイベントでデビュー、そしてタイトル挑戦を迎える朝倉海のコメントは以下の通りだ。

朝倉海
「UFCフライ級を盛り上げるためにやってきました。12月7日、日本時間では8日(日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されるUFC 310でフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ選手と戦うことが決まりました。デビュー戦がタイトルマッチということで、不利だという声も多いかとは思いますが、必ず勝って、UFC初の日本人チャンピオンになりたいと思います。そして、UFCファンの皆さんに今まで見たことのないエキサイティングな試合をお見せすることを約束します。楽しみにしてください!」

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#07 キック タイラ・サントス リズ・カモーシェ

【PFL2024#07】計量失敗のカモーシェ、ジャッジ3者とも28-29で敗れ──タイラ・サントスが決勝進出

<女子フライ級準決勝127ポンド契約/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
リズ・カモーシェ(米国)

計量失敗で──カモーシェは1Pを失った状態でケージへ。ジャブに、ローを合わせるサントス。さらにロングには、左フックを被せていく。サウスポーのカモーシェはインローで揺さぶり、右足でフックキックを繰り出す。サントスもインローを蹴るが、カモーシェはワンツーからシングルレッグへ。ヒザをついた状態から腰を上げたカモーシェが、ダブルにスイッチして一瞬持ち上げる。耐えたサントスに対し、頭を外側に出してシングルを仕掛けたカモーシェは、再びだダブルへ。逆側に頭を突っ込んだカモーシェに対し、サントスはその頭を抱えていく。

カモーシェはボディロックに切り替えるが、体を入れ替えたサントスが小外刈りでテイクダウンを決める。USAチャントのなか、サントスは腕十字を外しスクランブル狙いのカモーシェからバックを奪う。絞めを狙いつつ、殴ったサントスは腕を入れ替えボディトライアングルからRNCをセットするも、時間に阻まれた。

2R、初回を落とし2Pを追う形となったカモーシェは右ジャブ&右カーフを蹴る。さらに左インローを蹴るが、サントスは余裕を持って戦えるようになっているか。インローで姿勢を乱しながら、サントスはジャブを2発伸ばす。カーフでも体が回ったサントスだが、ワンツーを2度クリーンに決めカモーシェも頭が後方に持っていかれる。そのまま組んだサントスはのボディロックテイクダウンに対し、カモーシェは小手投げを狙う。

耐えたサントスが組み直すが、カモーシェが押し返して小外刈りでテイクダウンに成功する。サイドで抑えたカモーシェは、しっかいと抑えて左で殴り──最後の5分に賭けることとなった。

最終回開始直後にダッシュで詰め寄り、ダブルレッグを決めたカモーシェ。マウント狙いもサントスはケージを蹴ってスクランブルに持ち込む。カモーシェはケージにサントスを詰めてボディロックも、時間を使ってしまっている。ラウンドも半分が過ぎ、フックを振るって離れたカモーシェが左右のローを蹴る。右ローにカウンターを合わせるサントスは、遠い距離から強振するカモーシェに、逆に右ストレートをヒットさせる。

カモーシェは右フックで飛び込んでシングルレッグへ。スプロールしたサントスは、背中にn乗って左足を抱えて潰しに掛かる。カモーシェはドライブして、立ち上がるとリフトしてスラムも時間となった。

結果、ジャッジ3者とも29-28でサントスが決勝進出を決めた。


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AB BELLATOR MMA o PFL UFC ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ティム・ジョンソン リズ・カモーシェ リントン・ヴァッセル

PFL2024#7:メインカードオッズ

デニス・ゴルツォフ 1.14
ティム・ジョンソン 5.25
ダコタ・ディッチェバ 1.20
ジェナ・ビショップ 4.25
タイラ・サントス 3.50
リズ・カモーシェ 1.28
オレグ・ポポフ 1.36
リントン・ヴァッセル 3.05

PFLプレーオフ1週目はヘビー級&女子フライ級のトーナメント準備期間が試合がメインカードで組まれている。プレリムは通常のワンマッチ。

ヘビー級は元Belltor暫定王者モルダフスキー、Bellator10位ポポフ、PFL5度目の出場となるゴルツォフらロシア人ファイターと、UFC・Bellatorをリリースされローカル落ちしていたが、欠場選手の代役で2戦目だけに出場して決勝トーナメント進出を決めたティム・ジョンソンの4人。ポポフ vs. モルダフスキーのロシアンBellator対決は、元暫定王者モルダフスキーよりもポポフがフェイバリット

女子フライ級は無敗のロシアンストライカーでPFL激推しのディッチェバと、36歳でMMAデビューした元トップグラップラーのビショップ、新旧UFCランキング1位のサントス vs. カモーシェの組み合わせ。予選は明らかにワンランク落ちる相手に勝ち上がったディッチェバが大きくフェイバリットになっているが、ビショップもリーグ戦ではサントス相手にテイクダウンしてグラウンドに持ち込んだ後は圧倒していたので、どちらか自分の土俵に持ち込むことが出来た方がそのまま試合を決めるか。

第1試合開始は7日朝7時。10時開始のメインカードから速報します。

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#07 Preview ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ ブログ リズ・カモーシェ

【PFL2024#07】プレーオフ開幕!! 女子フライ級準決勝はカモーシェ✖サントス&ディチェバ×ビショップ

【写真】決勝に残るのは── (C)PFL

2 日(金・現地時間)テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムでPFL2024#07が開催される。レギュラーシーズンを終え、今大会からプレーオフが開始されヘビー級と女子フライ級の準決勝が4試合組まれた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズンのランクから1位と4位、2位と3位が戦うセミファイナルはヘビー級がデニス・ゴルソフ×ティム・ジョンソン、オレッグ・ポポフ×リントン・ヴァッセルの2試合。女子フライ級はダコタ・ディチェバ×ジェナ・ビショップ、タイラ・サントス×リズ・カモーシェという顔合わせとなっている。


女子フライ級を実力で引っ張ってきたのは、間違いなくカモーシェだ。初戦はジュリアナ・ヴェラスケス、2戦目は渡辺華奈との激闘の末、腕十字で下し準決勝進出を決めた。対するUFCからPFL転じたサントスは初戦でデニス・キルホンツの代役イララ・ジョアニをRCNで一蹴してクイックシックス獲得も、2戦目ではビショップにスプリット判定と僅差で勝利をモノにしている。

一方、メディアデーでカモーシェ、サントス共に対戦相手よりもディチェバに関する質問の方が多かったように、レギュラーシーズンで常に話題の中心にいたのはディチェバであることは間違いない。同時にメディアやファイターからも彼女がプロテクトされている声は絶えることなく聞かれたが、ケージのなかでのパフォーマンスは圧巻。見事なボディショットを決めてリサ・マールディン&チェルシー・ハケットを倒し、その力強さでプロテクトされなくても強いのではないか──という風に見方を変えさせてきたのも事実だ。

そんなディチェバへの評価がカモーシェとサントスで割れたのも印象深い。ここは自分たスプリットだったビショップ押しのサントス、そしてディチェバのバリューを決勝で奪い取るというカモーシェの思惑が見え隠れする。

いずれにせよ、今週末の試合が事実上の決勝戦という意識を両者が持つなか、シーズンと違ってプレーオフはボーナスポイントがないという一面を忘れてはならない。シーズン中は多少のミスがあっても、アグレッシブに攻め合うために攻撃的な面がより重要だった。ただし、ボーナスポイントがないフィールドでは、ミスを少なくして戦うことは欠かせない。レギュラーシーズンの2試合と違い、ミスをチャラにする場面は準決勝では少なくなることは間違いない。

勝てば官軍のトーナメント戦だけに、攻めと防御のバランスが過去2試合とは違ってくる中で、Bellatorで戦うようになり、常にアグレッシブに戦った来たカモーシェの気持ちが、攻撃だけでなく防御面でも強度を上げることができるのか。この辺りがキーポイントになりそうだ。

もう一つの準決勝=ディチェバ×ビショップ戦の行方を占うと、如何にビショップがディチェバに組みついてテイクダウンを奪えるのか。これまでのようなスラッピーな打撃で踏込み、勢いで制するというやり方は厳禁──頭が下がり、腹が守れない組みのセットアップでは、ディチェバの標的になるだけだ。

組みつくタイミングをしっかり見極めることができるだけ、ディチェバとの打撃に対する防御&耐久力があるのか。また組んで、すぐに自分の形に持ち込みテイクダウンを奪えるのか。倒した後のコントロールと同様に、この2つの局面はディチェバの総合力が問われる。そんな準決勝となろう。

以下、メディアデーでカモーシェ、サントス、ディチェバでのコメントだ(※要約)。

リズ・カモーシェ
「カナとの試合は寝技でのポジションを凄く考えた。彼女の形でスタンドで戻ると柔道の投げ技で頭から落とされるから。

まずはタイラに勝つこと。それが今のゴール。正直なところ、タイラはこのシーズンでトップの動きをしてきた。私と彼女は別々のブラケットに入るべきだった。彼女との試合こそ本当の意味でタイトルファイトであり、もっとも困難が伴う戦いになるはず。

ダコタはこれまでキャリアの少ない相手と戦ってきたけど、今回の準決勝でようやく同じような戦績の選手と戦う経験をすることになった。でも最終的には彼女は私と戦うことになるでしょうね」

タイラ・サントス
「スタイル的にも良い試合になると思うけど、フィニッシュして勝てる。チャンピオンに近づいてることは夢が現実になりつつある。今年は2試合をして、その間の練習というコンビネーションで成長することができた。

PFLではしっかりと選手をプロモートをしてくれている。以前に属していた場所では、そういうことはなかった。でも、それがプロモーターのやるべきことで、ファイターは戦うことが仕事だから。

もう一つの準決勝ではジェナが勝つだろうけど、私はダコタと戦いたい」

ダコタ・ディチェバ
「毎試合同じだけど、試合のたびに成長をしてファンが喜ぶパフォーマンスで魅せることが大切。

ハイライトリール・フィニッシュを狙うわ」

■視聴方法(予定)
8月3日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#07対戦カード

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級準決勝/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級準決勝/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
リズ・カモーシェ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデ(米国)
ダニエル・ボーハル(米国)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ(米国)
ザッカリー・ヒックス(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コシオ(メキシコ)
デドレック・サンダース(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ルイス(米国)
アンソニー・アイビー(米国)

<ウェルター戦/5分3R>
ケヴィン・ピース(米国)
ニック・メック(米国)

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【PFL&ONE】三浦彩佳 meets 渡辺華奈─01─渡辺✖カモーシェ戦から、女子J-MMAファイターが学ぶこと

【写真】シリアスな対談になることを予想していたが、試合前のインタビューや会見時とはまるで違う──渡辺の空気感により、バッカ明るい対談となった (C)MMAPLANET

6月13日のPFL2024#04でリズ・カモーシェとシーズン2戦目、そして3年前のリベンジ戦を戦った渡辺華奈。激闘と呼ぶにふさわしい勝負は、残り8秒で腕十字に切って落とされ返り討ちにあってしまった。
Text by Manabu Takashima

(C)PFL

この敗北で渡辺のPFL2024年シーズンは終幕となった。

しかし打撃を被弾しながら組んで上を取り続けた渡辺はこの間に如何にMMAファイターとして成長したのかを見せつけた。

BellatorからPFLと、フライ級という階級で世界と戦う渡辺の姿から、日本の女子MMAファイターはそれぞれが自分自身と照らし合わせて何かを感じ取ったはずだ。

MMAPLANETでは渡辺と4年に渡り練習を続けている三浦彩佳との対談を行った。1月のONE日本大会で平田樹を破りながら、次戦は澤田千優に敗れたジヒン・ラズワン戦が組まれるなど(※ラズワンの負傷で流れた)など、厳しい状態が続いている。そんな三浦が、渡辺✖カモーシェの激闘から何を感じたのか。また渡辺のカモーシェとの再戦に賭けていた想いと、下った試合結果をどのように受け止めているのか──を訊いた。


――BellatorからPFLで戦う渡辺選手と、ONEで戦う三浦選手。柔道出身、海外で戦う二人が一緒に練習をしているということですが、どれぐらいのペースで手を合わせているのですか。

渡辺 週に1度は必ず、多い時は2回ですかね。Fighter’s Flowのプロ練習に三浦さんが来てくれる感じです。

──一緒に練習するようになって、どれぐらいになりますか。

渡辺 2年ぐらい前ですかね。

三浦 そんなことないですよ。もう4年やっています(笑)。

渡辺 そんな前? そうか、まだパーソナルトレーニングのジムの方でマットを敷いて、壁レスもできないような小さなスペースでやっていたね。

三浦 初めて会ったのが、YouTubeの企画だったんです。華奈さんのところにお邪魔をして、柔道対決をして。その時に長南さんから「渡辺さん、どうだった?」って聞かれて、「メチャクチャ投げられました」と。そうしたら長南さんに「お前、そんなんで良いのか?」、「女に投げられて、悔しいだろ」、「勝つまで出稽古してこいッ!!」って言われたんです。

──そのようなスタートで4年も続いているのですね。

三浦 実は私は学生の時に、柔道が凄く好きで……。

渡辺 柔キチだよね(笑)。

三浦 ハイ、近代柔道も毎月買っていて。近柔に全日本強化選手の名簿とか載っているので、好きな選手や憧れの選手に〇印をいれて毎月チェックしていたんですよ(笑)。

渡辺 ヤバ……(笑)。

──……、……。

三浦 で、華奈さんのことがめっちゃ好きで。いっつも全日本強化選手にその名前があって。可愛い人なのに。

渡辺 嬉しいぃ。ファンだったんですとは言われたけど、そこまで詳しくは言ってくれたことじゃなかったし。

──憧れの存在とMMAの練習をするようになったと。

三浦 いざ練習を始めると、同じ柔道ベースでもレベルが違っていて。それにMMAになっても、華奈さんは頭抜けて強いんで。練習量の多さだとか、練習に対するストイックさが凄いからで。見習うところも多かったです。一緒に練習をさせてもらうことで、華奈さんの姿勢を見て、自分のモチベーションになりました。

──三浦選手から凄く良い練習ができていると早い段階で聞いていたのですが、色々と事情があって2人が一緒に練習をしていることをインタビューでも公にすることができなかったですよね。

三浦 そうでした。そうでした(笑)。色々とあって(笑)。

──ただ、当時はそういう風には思っていなかったのですが、改めて並んでいるところを見ると、階級差は明白に感じられますね。

渡辺 いや、着ぶくれですよ。これ。オーバーサイズのTシャツを着ちゃって(笑)。

三浦 アハハハハ。

──いえ、明らかに骨格です。

三浦 でも以前は同じぐらいの体重だったんですよ。

──これだけ骨格に違いがあって体重が同じなら、三浦選手がデブだっただけじゃないですか(笑)。

三浦 ハハハハ。でも、本当にブーちゃんだったんですよ。

渡辺 それがいつの間にか、どんどん小さくなってしまって。ズルい(笑)。挙句にアトム級だとか、言いだすし。

──三浦選手の話を聞く限り、渡辺選手はアスリートとして完成形にあったかと。ただし、国内で試合をしている時は、その柔道の強さと柔道で鍛えたフィジカル、そして生来の運動神経で勝っていて、MMAができている風には正直思えなかったです。

三浦 本当に一生懸命にやっていましたよ。でも今から振り返ると練習の効果は鈴木隼人さんが指導をしてくれるようになってから、より出てくるようになったかと思います。

渡辺 上田(貴生)さんは基本に則した防御と、極めるまでのパターン創りを細かく組み立てたりする感じで。

──上田さんは戦略家というイメージがあります。

渡辺 そうなんです。そこに隼人さんが加わって、レスリングが強化されました。上を目指せば目指すほど、MMAにはレスリングが必要になってきますし。

三浦 隼人さんが来てすぐの頃、お互いにテイクダウンを狙って、頭もぶつけたことがありましたよね(笑)。

──実は中学の時の女子の部活を傍から見ていて、先輩のイジメとか怖いイメージがトラウマになっていて。女子同士って、色々あるのではないかと勘繰ってしまうことも多々あったんです。

渡辺 三浦さんとはそういうのはないですよ。階級も違うし(笑)。

──そこ強調しますね(笑)。

三浦 そもそも戦っている団体が違いますからね。

渡辺 一緒に練習をし始めた頃には、三浦さんはもうONEで戦っていたしね。でも私は格闘技のことは知らないので、ONEがどういう団体なのかも一緒に練習をするようになって知ったんです。でも彼女こそ、一生懸命でしたよ。

──一生懸命の褒め合いになっているので、何か違う三浦選手の特徴はなかったですか(笑)。

渡辺 体が柔らかい。そして、ドンくさい。アハハハハハ。マット運動とかヤバいですよ(笑)。ジャンプもなんかタイミングが変だし、跳べていない。それなのに縄跳びは上手いから、意味が分かんなくて(笑)。

──そこは一緒に練習して解消されたのでしょうか。

渡辺 いえ、ドンくさいままなんです。でも、だから良いところがある。器用にできるわけではないので、一つのことを修得するまでずっと時間が掛っても続けています。そんなことを言っても、自分もBellatorに出始めたころとか技術的には本当にヤバかったですけど……。装備なしで、戦地に出向いているようなモノで。

──正直に申し上げて、自分は渡辺選手を過小評価していました。柔道流のテイクダウンはできても、その形に入るまでの打撃の距離をどう戦うのか。また組まれても、「切れますよ」という選手が米国やブラジルにはいる。Bellator Japanのイララ・ジョアニはともかく、Bellatorデビューとなったアレハンドラ・ララ戦などは、フィジカル&柔道では勝てないと思っていました。

渡辺 たくさんの人がそう思っていたと思いますよ(笑)。

──でも、自分の目は節穴でしたね。

(C)BELLATOR

渡辺 いえ最初のリズ・カモーシェ戦の結果こそ、その予想通りになっていますから。

三浦 あの試合の後から、華奈さんはサウスポーに変えて凄く変わったと思います。しっくり来ている感じで。

渡辺 柔道では右手前だったので、そのまま組めるような感じになって。

三浦 打って入って、差しが反対だとワンテンポ遅れるというか。だから両方できれば良いんですよね。

──以前、米国では組みのオーソも、打撃では一旦は打撃のオーソに前手を変えて指導をすると聞いたことがあります。ストロングハンドを後ろにすることで、打撃の理解が進み。そこからサウスポーが良いか、スイッチヒッターになるのも可能だからと。

三浦 そうなんですね。

────柔道とレスリングは姿勢がまた違うのですが、「レスラーに体を起こさせ打撃が使える構えになっても、前足と同じサイドの左ジャブを打ち込む際に、体重が足に掛かり過ぎる。そうなると相手のテイクダウン狙いに対応できない。なので、まず遠い距離からでも優れた身体能力を生かして打ち込める右クロスを指導する。右のクロスだと、重心を後ろ足に掛けやすく、テイクダウン狙いをスプロールするのも容易くなる。そうやって打撃とは何かを、利き手が後ろの構えで一旦は教えるんだ。そこからサウスポーでもスイッチでも、採り入れれば良い」と今は亡き名コーチ、ショーン・トンプキンスが話していました。

渡辺 なら、オーソを経験していて良かったということになるんですね。

三浦 そういえば浜崎(朱加)さんも、そうだったと聞いたことがあります。最初はオーソで、サウスポーにしたと。でも、本当に華奈さんはサウスポーがハマって結果にも表れるようになったと思います。

──カモーシェ戦後のMMAファイターとしての成長振りは、目を見張るものがあるかと思うのですが、間近で見てきた三浦選手はその辺りはそのように見ていましたか。

三浦 だって日本を代表して戦うなんて、華奈さん以外にいないですよ。その通りになったというか、エリート街道をいっているなと。顔、顔、顔(と渡辺に)、なんて顔をしているんですか(笑)。

渡辺 褒められることはなれていないので、もっとけなして(笑)。

三浦 そんなことできないですよ。Bellatorのファイトウィークって、華奈さんの話を聞くとONEとは違って、本当に大変だったみたいで。リズ・カモーシェ戦の時とか凄かったんですよね?

渡辺 試合直前になってコンタクトは禁止だって、外されました(苦笑)。ウォーミングアップ場も寒くて。全然汗をかけなくて、コロナ禍だったので外も出られない。バスタブもなかったです。米国でも州によって違うし、もちろん国が違うと全然違っていました。

三浦 その点、ONEのファイトウィークは凄く過ごしやすいです。ホスピタリティとか、凄くよくて。

渡辺 だって通訳さんとかいるんでしょ?

三浦 通訳というか、日本人のスタッフもいますし、直接テキストを送ったりとかしてコミュニケーションも取れます。逆に通訳もいない、そんなファイトウィークで戦えるだけ、華奈さんは精神的に強いと思います。

渡辺 まぁ、ぶっちゃけ大丈夫よ。どんな状況でも(笑)。

──三浦選手からサウスポーに構えが変わって、スムーズになったという話がありましたが、ご自身では何が変わったと思っていますか。

渡辺 それまでやってきたことが、出るようになったことはあるかと思います。それ以上に練習環境を変えたことですね。カモーシェに負けて打撃をやらないといけない。そしてテイクダウンの種類を増やさないといけないと凄く感じたので。まだ打撃なんて全然出せていないですけど、あれから週に3、4度ずっとやっているし、隼人さんが来てくれてから試合前はマンツーマンぐらいの勢いでずっと見てもらっていて。

そうやってここ3年を過ごしてきたので、試合前のインタビューで「強化してきたところは?」という質問があると、ずっと打撃とレスリングと言い続けてきたと思います(笑)。自分は色々なことはできないので、そこだけを突き詰めてきました。それが試合でちょっとずつ出てくるようになってきた感じです。

三浦 ちょっとじゃないです。こんなに出るんだっていうぐらい試合毎に変わっています。打撃に関しても、出ないこともあるかもしれないけど、持っているというのがあれば気持ち的に全然違うと思います。

──いわば三浦選手も同じようなことを追求してきたと思います。客観的に渡辺選手の成長を観察することができていますが、自身に照らせ合わせて思うところはありますか。

三浦 いやぁ、もう……。だからこそ、華奈さんのコレを見て出したいなって思うんです。私も首投げ一辺倒でないように。そこはまだ色々な意見を言ってもらうこともありますが、1月の(平田)樹ちゃんとの試合は自分のなかでちょっとずつ出せてきているのかと思いました。試合を決めきることはできなかったことは悔しかったのですが、差してヒジを出すとか、少しは出せたかなと。華奈さんのようにドーンと出せていないですけど(苦笑)。

渡辺 もっとデキるんだよ。私はあんなもんじゃない。

──凄いどや顔ですね。「もっとできる」ということは出せていないのに(笑)。

渡辺 アハハハハハ。

三浦 でも、ホントにもっとデキますよ。華奈さんは。

渡辺 もっとデキるんですけどねぇ……。あんなもん、まだ30パーセントですからね(笑)。

──渡辺選手と三浦選手の違いは、特に直近の試合では首に手を巻いて投げることを相手が怖がるのか、それはもう通じないよという風に戦ってくるのか。その違いもあったかと思います。ONEでもティファニー・テオやシィォン・ヂィンナン戦を想定すると、そこまでセットできないことを考えて首投げ以外のテイクダウンが必要になってくる。ただし、平田選手は組めるし、首投げを嫌がって腰を落とすのだから、すかしてコントロールという流れは何も悪くないです。

三浦 つまり首投げの形に入れない相手と、華奈さんは戦っているということですよね。カモーシェは投げの反応とか、本当に対策練習もしていたと思います。

(C)PFL

渡辺 マジで強かった。

──開始早々のテイクダウン狙いを苦も無く反応してがぶった。奇襲にも反応できるのかと驚きました。

渡辺 実は自分も思い切り入ったので、その当たりで効いちゃったぐらいなんです。

三浦 えぇ!!

渡辺 だから、セコンドには「自分、あの時に何か貰いました?  ヒザですかね?」とかって聞いているんですよ。でも「普通に入っただけだよ」と言われて(苦笑)。

──凄まじい話です。

渡辺 ぶっちゃけていうと、男子選手とやっているような気分になりましたね。あんな風に対応されると。

<この項、続く>

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UFC on ESPN60:第2試合・ルアナ・カロリーナ vs. ルーシー・プディロヴァ

女子フライ級。

カロリーナはUFC5勝3敗。ムエタイバックボーンのストライカーだが、グラウンドには穴あり。2月の前戦ではユリア・ストリアレンコに3RパウンドでKO勝ちしたが、計量では3ポンドオーバーしている。31歳。

プディロヴァは2017年にUFCと契約し、バンタム級で2勝2敗の戦績を残した後、フライ級に落としたものの、現Bellator女子フライ級王者のリズ・カモーシェに敗れるなど3連敗でリリース。チェコのOKTAGONでキャリアを積み、2022年にUFC再契約。バンタム級でウー・ヤナンに勝利したが、その後2連敗し、今回からまたフライ級に落とす。30歳。

 

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PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表



 PFLが8月に開催するプレーオフ3大会の日程を発表。

 8月2日にテネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムで開催する『2024 PFL 7』はヘビー級と女子フライ級のプレーオフが行われ、デニス・ゴルツォフ vs. ティム・ジョンソン、ダコタ・ディチェバ vs. ジェナ・ビショップ、オレッグ・ポポフ vs. リントン・ヴァッセル、リズ・カモーシェ vs. タイラ・サントス等が行われます。

 8月17日にフロリダ州ハリウッドのハードロックライブで開催する『2024 PFL 8』はライトヘビー級とライト級のプレーオフが行われ、インパ・カサンガナイ vs. ジョシュ・シルベイラ、ロブ・ウィルキンソン vs. ドブレトジャン・ヤグシムラドフ、ガジ・ラバダノフ vs. マイケル・デュフォート、ブレント・プリムス vs. クレイ・コラード等が行われます。

 8月23日にワシントンD.C.のザ・アンセムで開催する『2024 PFL 9』はウェルター級とフェザー級のプレーオフが行われ、ブレンダン・ラフネイン vs. カイ・カマカ3世、マゴメド・ウマラトフ vs. ドン・マッジ、ガブリエル・ブラガ vs. ティムール・ヒズリエフ、シャミル・ムサエフ vs. ムラド・ラマザノフ等が行われます。続きを読む・・・
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【PFL】リズ・カモーシェ×渡辺華奈 レギュラーシーズン試合結果!

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モヒガンサンアリーナで6月14日に開催されたPFL 4: 2024 Regular Seasonに日本から渡辺華奈が参戦。2021年にべラトールで1R35秒でTKO負けを喫した因縁深いリズ・カモーシェと対戦しました。試合はまさかの平日の早朝。。。遅ればせながらU-NEXTで追いかけ視聴しつつ、試合結果をまとめました。


【女子フライ級レギュラーシーズン】
○リズ・カモーシェ(米国)
(3R 腕十字)
×渡辺華奈(日本)
1R、ゴングと同時にダッシュした渡辺がタックル。しかしカモーシェはガブってコントロール。渡辺は亀の体勢でしばらく時間が経過。カモーシェはガブリから首を狙う。しかし渡辺は首を抜いて立ち上がると逆に足を掛けてテイクダウン。だがカモーシェは下から腕十字を仕掛ける。渡辺は何んとか堪えて終了間際にはパウンドで削ってラウンドを終えた。上になっている渡辺だが防戦一方のラウンド。
2R、またしても渡辺はタックル。しかしカモーシェはこれを切って深追いしない。スタンドに戻ると打撃の交差から渡辺はタックル。組み付いて足を掛けたがカモーシェはスタンドでバックに周ってグラウンドに持ち込む。側頭部にパウンド。さらにチョークを狙う。しかし渡辺は脱出してスイープに成功。上から肩固めを狙う。足を抜いてガッチリ極まったがカモーシェは脱出。それでも渡辺はバックに周ってパウンドからチョークで攻め立てるがタイムアップ。渡辺惜しい。このラウンドは取ったか。
3R、開始直後から渡辺は前に出る。カモーシェはカーフキックで迎撃。渡辺はタックルでケージに押し込む。しかしカモーシェの腰は重い。身体が離れた一瞬の隙にパンチの連打。渡辺は効いたか体勢を崩す。カモーシェは腹固めのような体勢に持ち込んでグラウンドをコントロール。脱出した渡辺だが膝を突いたまま動きが緩慢。そこにカモーシェがパンチを打ってくる。慌てて渡辺はタックル。それに合わせてカモーシェは下になってギロンチンチョーク。だが渡辺は首を抜いて脱出。そのままグラウンドで上の体勢。渡辺は上からパウンド。しかしカモーシェは下から腕十字!これがタイトに入ると渡辺はタップ!なんとラスト8秒で一本負け。渡辺はプレーオフのトーナメント進出ならず。無念。


苦手意識があったであろうカモーシェを相手に先手先手を取るアグレッシブな試合運び。肩固めで極める寸前まで追い込む場面もあっただけに悔しい敗戦。しかも、判定になった場合は渡辺が勝ったという見方もあるだけになおさら悔しさが込み上げてきます。

プレーオフ進出はなりませんでしたが、実力的には国際戦でも通用する事を改めて証明してくれたのは何より心強い。この後もPFLに継続参戦するのか、別の道を模索するのか。今後の進路も楽しみです。
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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ チェルシー・ハケット ボクシング リズ・カモーシェ

【PFL2024#04】ディチェバが初回TKOで第一シード。準決はビショップと。そしてカモーシェ×サントス!!

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
Def.1R3分23秒by TKO
チェルシー・ハケット(豪州)

オッズは₋2800と天文学的規模で優位のディチェバ。サウスポーの構えから左右のローを蹴るディチェバが、右フック一発でダウンを奪う。立ち上がったハケットにヒザ蹴りを入れ、組みに行く。両ワキを差したハケットが逆にケージに押し込み、バックを伺う。半身で耐えるディチェバは、胸を合わせてヒザを狙う。肩を押し付けるハケットだが、前腕でスペースで創られるとヒザからパンチを被弾する。

距離を取り直したディチェバが右前蹴りを顔面に。続いてヒザをボディ、間合いを取り直してサウスポーに戻すと左ストレートへ。これは空振りとなったが、組んでダーティボクシングからヒザ蹴り、パンチのラッシュを掛けて左ボディショットを決める。崩れたハケットを見て、レフェリーが試合をストップ、2試合連続のクイックシックスを達成したディチェバは合計12Pとして、プレーオフ第一シードを座を獲得。準決の相手は4位のジェナ・ビショップに。もう一つの準決勝は2位のタイラ・サントス×3位のリズ・カモーシェに。もう、見事過ぎるとしか言えないPFLの手腕だ。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【PFL2024#04】まさに死闘!! 渡辺がTDから攻勢も、残り8秒でカモーシェが十字を極めてプレーオフへ

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3R4分52秒 by 腕十字
渡辺華奈(日本)

ゴングが鳴るやいなや、渡辺がダブルレッグで飛び込んだ。カモーシェがスプロールするも、ガブった相手を渡辺が押していく。カモーシェはケージに足の裏を当てて渡辺の勢いを止めた。ガブりつつ右側に回ったカモーシェは、渡辺をケージに追い込みつつヒザを突き刺す。さらに腰を上げて渡辺の首にテンションを掛ける。ワタナベはケージに背中を着けられたが、カモーシェの手首を取り、頭を下げて立ち上がる。首相撲からカモーシェが左フックを振ると、かわした渡辺が組み、小外刈りでカモーシェをこかして渡辺がトップを奪う。

カモーシェはボトムからキムラ、腕十字を仕掛ける。左腕を取られた渡辺は、腕十字を凌ぎ、腕を潰して完全にトップを奪う。カモーシェはパウンドを受けながらも足を上げていく。ニースライドで右足を滑り込ませた渡辺が、さらに左オーバーフックでカモーシェの動きを封じてパウンドと鉄槌で削り続けた。

2Rもいきなり渡辺がシングルレッグで飛び込んだ。カモーシェはスプロールから離れる。カモーシェの右インローを受けながらも飛び込んだ渡辺は、スタンドで投げの体勢に入るもバックを奪われてしまう。左足を差し込んだカモーシェは、渡辺の頭を前腕で抑えながらパンチで削る。さらにリストコントロールからバックマウントを整えていく。渡辺も体を起こして完全にはバックマウントを許さない。

前に振り落とされるとカモーシェは、渡辺の左腕に対して十字にも入れる体勢に。さらに三角を狙うも、渡辺が足を振りほどきパスを仕掛ける。ハーフガードのカモーシェをパウンドで削る渡辺。左腕を枕にして、肩固めを狙う。ハーフで挟まれた右足を抜き、肩固めで絞め上げる。カモーシェが反転して逃れると、渡辺はバックに回って右腕を首に回してRNCと攻め立てるがラウンド終了のゴングが鳴った。

最終回も開始早々に組んだ渡辺が大外刈りを狙う。カモーシェの右ローを受けてバランスを崩すも、ダブルレッグからドライブした。カモーシェが左腕を差し上げるも、差し返した渡辺がシングルレッグへ。カモーシェは渡辺の頭を押さえて立ち上がる。カモーシェのパンチを受けて動きが止まる渡辺。しかしカモーシェの足に食らいつく。立ち上がった渡辺の顔面をカモーシェの左が捕らえた。ダウンしながらも渡辺はシングルレッグで組みつく。

クルスフィックスからカモーシェが立ち上がると、渡辺はダメージがあるのか立ち上がれない。しかしカモーシェが突進すると渡辺はスタンドへ。パンチを受けながらもグラウンドに持ち込む。カモーシェのギロチンを外した渡辺は、ハーフガードを取る相手をパンチで削ってパスを狙う。カモーシェの潜りを潰したが、フルガードに戻された。カモーシェがボトムから右ストレートを当てる。渡辺も左右パウンドを振るう。カモーシェはケージ際まで下がり、左腕を取って腕十字へ。渡辺は立ち上がるも腕を抜けず、タップした。試合時間残り時間8秒のフィニッシュとなった。

倒れ込む渡辺を抱えたカモーシェがキスを贈る。まさにリーグ戦を超えた二人の大激闘——渡辺にとってはリベンジならず。カモーシェは4Pを獲得して合計7Pとし、プレーオフ進出を決めた。


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