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【ONE159】ギロチンを防がれたビグダシュ。横三角は体を跨がず落ちて──デリダーが王座防衛

【写真】最後の三角は、頭を跨がれるとヒザを食いまくる恐れもあったように見えたが──デリダーが、落として王座防衛に成功した(C)ONE

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
ライニア・デリダー(オランダ)
Def.1R3分29秒by 横三角
ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

直ぐにっ距離を詰めたデリダーのテンカオに、ビクダシュが左フックを合わせる。一旦離れて組んでいったデリダーをギロチンで捕らえたビクダシュが引き込む。クラッチを剥がそうとするデリダーは、頭を押し込み、ギロチンから逃れると腰を上げてパンチやエルボーを狙う。手首を掴んで防御するビクダシュに対し、振り払ってパンチを見せるデリダーが左を連続で振り下ろす。

続いて右から左右のパウンドを繰り出す王者に対し、たまらずビクダシュがクローズドを解く。と同時に足を一本抜いたデリダーはワキ腹にヒザを入れ、ハーフのままでアームロックへ。起き上ったビクダシュのバックをデリダーが狙いつつ、前方に落とされる。と同時に腕十字から、腕を抜かれると胸の前に手を送らない形の横三角をセットする。

ビクダシュは時計回りに体を跨いで防ぐことができるが、対処が見られないまま落ちて試合は決した。

「世界中の誰でもフィニッシュする。2Rかと思ったけど、早く極めることができた」とデリダーは話した。


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【ONE159】ボカン・マスンヤネ、計量失敗。箕輪ひろばとの注目カードは消滅……

【写真】フェイスオフまで行われていたのだが……(C)ONE

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE159「De Ridder vs Bigdash」で予定されていた箕輪ひろば✖ボカン・マスンヤネが中止になった。

大会開始まで5時間になろうと時点で、公式SNSなどの対戦カードグラフィックが更新され、両者のカードとオープニングマッチの女子アトム級=リー・ビヴィンス✖セバー・バノ戦も抜き取られており、リードカード試合開始時刻も30分遅れ──日本時間で午後8時からとなっている。


同時にプレスリリースで計量結果が配信されたが、この2試合の結果は記録されていない。ただONEJPANの公式ツイッターではボカンとバノが計量をクリアできず、2試合がキャンセルになったと明記されている。加えて現地が流れてくる情報では、体重オーバー→キャッチウェイト戦を箕輪が拒否したとのこと。

現時点で耳に届く情報を整理するとボカンの体重オーバーに対し、ONEサイドはキャッチウェイト戦を要請・しかし、ONEには105パーセントのリカバリーが認めらており、ボカンがそのキャッチウェイトとして指定された体重からリカバリーを行うと、リミットを守りリカバリーも105パーセントで抑えてきた箕輪との体格差は顕著になる。よって、1階級上の選手と試合をするようなモノであり箕輪サイドは、契約体重を飲めなかったということのようだ。

加えてボカンは4月のジャレッド・ブルックス戦でも体重オーバーしており、2試合連続というのはストロー級が適正体重か問われることとなる。

ハイドレーションも行われるONEの計量では体重はクリアしても、ハイドレーションが通らない場合は水分を補給しなければパスができない。そうなると、自然と体重は増えるわけで、ギリギリで落としている場合は体重がクリアできなくなる。とはいえ北米階級より1階級思いリミット故、大抵はリミット以上に体重を落とし、そこから水分を補給し──平たくいえば、小便を水っぽくしてハイドレーションをクリアするという手段は普通に行われてきた。

計量結果にも記載されないことで、ボカンが何キロオーバーだったのか、あるいはハイドレーション・テストがクリアできなかったのかは不明だが、事実は日本のMMAファンが最も期待していたカードが視られなくなったことだ。

MMA業界ではキャッチウェイト戦を飲まないことに対し否定的な目があるのも事実だが、箕輪サイドは試合から逃げたわけではない。体重を落としていれば戦っていた。レギュレーションを対戦相手が守らなく、試合の機会を逸した犠牲者といえる。

■放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Supper App

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

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【ONE159】修斗王座返上→ボカン戦へ、箕輪ひろば「また僕らのようなトータルファイターの時代が来る」

【写真】全く揺るぎないMMAアイデンティティを持つ箕輪だった(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE159「De Ridder vs Bigdash」で箕輪ひろばがボカン・マスンヤネと戦う。

17日のサステイン後楽園ホール大会で世界ストロー級王座を返上したことが明らかとなった箕輪。キッズ修斗の普及をライフワークとする修斗LOVEにその心境を尋ね、改めてジャレッド・ブルックス戦の敗北と、ボカンとの一戦について話を訊いた。

そして箕輪ひろばは何があろうが、トータルファイトで世界一を目指すMMAファイターであることが再確認できた。


──日曜日の修斗でストロー級王座の返上が発表されました。

「返上することは、今回のマスンヤネ戦のオファーが来るまで考えていなかったです。正直、5月の後楽園ホール大会で防衛をしたいと思っていましたし。僕はONEで戦って修斗でも防衛戦を戦っていきたいという考え方だったので。修斗サイドは『そういう意志があるなら待つよ』ということでしたけど、ONEサイドは『まだブルックスに1度負けただけ。若い、これからの選手という意味合いでオファーを続けたい』と。修斗の防衛戦よりも、ONEを優先してほしいということでした」

──暗にタイトル戦線のトラックにいるのだから、修斗でリスクのある試合はしないでくれ。そういうことですね、ONEとすれば。ある意味、当然だといえます。特にパートナーシップは解消され、しかもパートナーシップが結ばれている時からグレーゾーンのある感じでしたしね。

「そこを確認していなかった僕が悪いんですけど……。僕は感情で動くから修斗のベルトも返上したくないし、ONEでも戦い続けたい。そういう我儘な意見を出させてもらいました。ただ僕の師匠である阿部(直之STF会長)さんは、マネージメントとしての判断として、どちらかに絞るべきだと。そのなかで『キッズたちの手本になりたくて戦っているのに、世界で戦えている状況でその道を閉ざす活動をして良いのか』と考えるようになりました。

なら自分の意志にはそぐわないかもしれないですけど、次に出てくる選手たちの気持ちもあると思うので──返上させてもらうという風に伝えさせてもらいました。でも発表はこの試合後だと思っていました(笑)」

──ではもう箕輪選手は修斗のベルトを持っていないのですね。

「僕がシンガポールに来る時までは家にありましたけど、後楽園ホール大会の時にジムの人が持っていったかもしれないです(笑)」

──とはいえMMAファイターとして箕輪選手は修斗の防衛戦をするためにONEという舞台から降りるという選択をすると、伝える側としてはガッカリですし。当然の選択ではないでしょうか。

「そうですね。正直、そういう選択はなかったです」

──そしてONEのタイトル戦線のトラックにいるということは、それだけ期待されているということで良かったとしか思えないです。

「ONEが修斗より良いから残るという風に捉えられると思いますが、僕は最初からジムの先輩の山上(幹臣。元修斗世界ストロー級王者)さんの背中を追っていて、海外で試合をして修斗の王者でもいたいと思い続けてきました。

でも、いつか選択しないといけない時は来ると覚悟していました。現段階では、海外で戦いたかったということです。間違いなくストロー級で世界最高峰なのは、ONEなので」

──ストロー級の選手がONEで戦いたいというのは、UFCで戦いたいというのと同意語ですしね。

「僕はそのつもりです。そして今回、ONEが僕をどういう風に評価してくれているのかも分かったので、まぁ良かったです」

──そんななかジャレッド・ブルックス戦に触れないわけにはいかないです。試合前に申し訳ありません(※取材は19日に行われた)。

「率直に強かったです。これがストロー級ナンバーワンかと思いました。同階級で、あの感じは体感したことはなかったです。フィジカル面も混みで、自分が想定しているよりも全ての面でプロフェッショナルでした。

テイクダウンというイメージがあるなかで、一発当てられてしまって。そこからはパンチなのか、組んでくるのか分からなくなっていました。カットもさせられて自分のなかではどうでもないつもりだったのですが、セコンドから『焦っていた』と指摘されました」

──猿田戦に続く完敗かと。

「猿田選手との試合は、僕が未熟でした。今回のジャレッド・ブルック戦は相手が1枚も2枚も上手でした」

──そのなか期待の表れが、ボカン・マスンヤネという厳しい相手が用意されました。

「前回負けているので、偉そうなことを言えないのですが、そう思われていることが申し訳ないです。ボカンが厳しいと思われるというのは、僕の力不足でした。実は1月の試合はもともとボカンと戦う予定だったのが、彼がシンガポールに来られないという状態だったのでジャレッド・ブルックスと戦うことになりました。

ただボカンも4月にブルックスに負けたから、どちらも一度下位の選手と戦ってからになるのかとは思っていました。だから5月の終わりに、ボカンとのオファーを貰った時は少し意外でしたね」

──ボカンにも尋ねたのですが、キッズから修斗を戦ってきた箕輪選手も含め、MMAから本格的に格闘技を始めた選手は打と倒と極の回転、融合で勝つということを良く口にします。その一方で、それこそボカンにとってのレスリングのように強いベースがある選手も打撃、柔術と穴を埋めて戦うウェルラウンダーです。そして現状、後者の方が優位に立っているようにも思えます。

「僕は完全に時代だと思います。柔術、レスリング、打撃が強い時代があって、僕らのようなトータルファイトが強い時代もありました。そこがまた一点集中型&+αの時代になっただけなので、僕らがまた平均値を上げて一点集中型+αに勝つようになるしかない。一点集中型はそれでは通用しなくなったので、+αが必要になったわけで。また僕らの時代が来る……来させないといけないです。それを僕らがやらないと。

それに一点集中型って、結局+αにしかなれないです」

──というのは?

「3点を強くするのは無理です。所詮一点集中に+αでは、2点まで。でも僕らバックボーンのない選手はMMAそのものを強くできる。一点集中型に勝つには、より強い一点集中型か、平均値を高くするかの2通りで。120点+60点+20点で200点に勝つには、130+60点+20点で210点にするよりも、70点✖3で210点にする僕らの方が早いです。

僕らは能力を伸ばすことができる部分が、それだけ残っている。でも一点集中型は、得意な部分を伸ばすことはもう難しいです。その集中している部分を削って、他に力を注げるなら強くなれるでしょうけど、そうでないとなかなか伸びない。120点あるものを121点、122点にするのは難しいです。70点が3つある人間が、それぞれを71点、72点にする方が早いです」

──面白いです!! そのためにブルックス戦のあとに何をしてきましたか。

「全体的な強化ですね。トータル面で負けたことは間違いないですけど、やってきたことは間違っていないと思いました。あの敗戦後は、寝技という部分ではTRI.Hスタジオで週に1度、上久保周哉選手や和田竜光選手と練習させてもらうようになりました。

2人とも凄く強いです。上手い寝技の選手はいますけど、上久保さんと和田選手は確実に強い寝技の選手です。チンチンされます。1階級や2階級上なら、寝技では何とかなると思っていました。でも、チンチンされました」

──石井逸人選手も、東京に来て2人の組み技の強さに驚いたと言っていました。極められまくったと。

「僕も逸人君も、どちらかと言うと上手い寝技をやっていたんだと思います。和田さんとか上久保選手は強い方に割り振っています。だから正直をいえば、練習をしていても面白くはないです。2人の動きにひたすらはめられている作業を繰り返しているので……自分が何をしているという風にはならない。

でも、2人と練習させてもらっていると確実に強くなれます。チンチンされたことを、ジムに戻ってどう防ぐことができるのかを試すことで。正直、前回の敗戦から今回までで……チンチンにされなくなったことはないのですが、チンチンのされ方が変わりました」

──アハハハ。良い表現です。

「チンチンさんにされて、自分にどんな穴があるのか分かります。何よりも僕のなかで上久保さんと和田選手は苦手なタイプなんです。アレックス・シウバの方が戦いやすいグラップリングで」

──なんとなく分かります。アレックスの場合は動けるので、より早く反応すれば箕輪選手のファイトになるということですね。でも上久保選手と和田選手は、タイトで動けなくしてくる。結果、2選手との練習がボカン対策になっていませんか。

「ブルックスに負けたので、ブルックス対策だったのですが、ボカン対策にも勿論なっています。ガッチリ来るタイプなので、上久保さんと和田選手との練習は本当に大きいです」

──シューターにこういうのはどうかと思うのですが、ハイブリッドレスリングにならないわけですね。

「ハイ。上久保さんが『全部、最先端の技術を使う必要はない』と言っていて。凄く参考になりました。最先端を知ることは間違っていないですけど、強さを追求するのとは違うと思います。やっぱり自分の強さを伸ばさないといけないので。何もブルックスにコントロールされたからといって、そこから下からの仕掛けで強くなる選手を目指すわけではないですし。そういうことじゃないっていうのを、明確に教えてもらえました」

──では改めて、ボカン戦への決意のほどをお願いします。

「前回の試合では期待を裏切ってしまったので、今回は信用を取り戻すまでには至らないかもしれないですが、もう1度見直してもらえるような試合にはしたいと思っています。最低で勝ち、そろそろ判定の泥試合でなくて、KOや一本が見たいはずなのでKO、一本を取りに行こうかと思います」

■放送予定
7月22日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ ONE159対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
セバー・バノ(インド)

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【ONE161】LAで会見。9月以降の米国配信時間帯大会のスケジュール発表。アジア向け大会、開催地は?!

【写真】チャトリは3月のONE X終了時に米国で新たな中継プラットフォームに言及し、さらにアジアツアー再会に言及していた…… (C)MMAPLANET

20日(水・現地時間)、ONEチャンピオンシップがカリフォルニア州ロサンゼルスのダウンタウンにあるザ・ノボでAmazon prime videoと会見を開き、8月以降のAmazonプライムでの米国・カナダにおける中継スケジュールを発表した。

米国東部時間の26日(金)、午後9時からリードカード(プレリミ)、午後10時からメインカードがライブ配信されるONE161。Amazon プライムでの初ライブ配信に向け、同会見でチャトリ・シットヨートンは「プライムビデオとの信じられないような新しい関係の構築にワクワクしている。前回、アドリアーノ・モライシュとデメトリウス・ジョンソンがザ・サークルで戦った時はCOVID19のプロトコルの関係で、ファンが会場で観戦することが許されていなかった。今回は会場のファンと世界中の数百万のファンに、米国のプライムタイムに観てもらうもらえる最高の船出だ。ONEは米国のファンにこれまで見たことがない、ユニークが体験をしてもらう。マーシャルアーツをより広義に捉え、世界のベストファイターの活躍をプライムビデオで見て欲しい」と話した。


今回、そのONE161を皮切りに9月30日、10月21日、11月18日、12月2日が米国配信時間、つまりアジア時間帯では10月1日、10月22日、11月19日、12月3日の土曜日の午前スタートとなる4イベントのスケジュールも明らかとなっている。

既報の通り、ONE161は土曜日の朝の米国向けショーで金曜日には通常のアジア時間のONE160が開かれる。今回の発表ではアジア向け大会のスケジュールは言及されていないが、9月30日、10月21日、11月18日、12月2日との連日時差イベントとなるのか、正式発表を待ちたい。

また対戦カードの発表、イベントタイトルの発表も9月以降のイベントに関しては触れられなかったが、これらの大会は全てシンガポール開催となるのか、3月のONE X時にチャトリが口にしたタイ、フィリピン、日本、あるいは新天地=韓国というアジアサーキットが再開されるのか、今後のアナウンスを待ちたい。

■ONE159放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
セバー・バノ(インド)

■ONE161「Moraes vs Johnson 2」放送予定
8月27日(土・日本時間)
午前10時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午前10時00分~ONE Supper App

■ONE161対戦カード

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] リアム・ハリソン(英国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
サヴァス・マイケル(キプロス)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
キリル・グリシェンコ(ベラルーシ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
マウロ・チリリ(イタリア)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
アミール・ナセリ(イラン)
ジョナサン・ハガティー(英国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
リン・フーチン(中国)

<ムエタイ58キロ契約/3分3R>
ディアンドラ・マーティン(豪州)
アンバー・キッチン(英国)

■ONE160放送予定
8月26日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ONE160対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] オク・レユン(韓国)
[挑戦者] クリスチャン・リー(米国)

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]タン・カイ(中国)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP準決勝/3分3R>
スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<ムエタイ・フライ級ワールドGP補欠戦/3分3R>
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)
シェルゾット・カブトフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ユーリ・ラピクス(モルドバ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
ポール・エリオット(英国)
マルチン・バトゥル(クロアチア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
ケアヌ・スッバ(マレーシア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ターレス・ナカス(ブラジル)
カンタラジ・シャンカル・アガサ(インド)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/12分1R>
ヴァウジール・ホドリゲス(ブラジル)
ヘナート・カヌート(ブラジル)

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE ONE159 アレックス・シウバ ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ ジン・テホ ダニエル・ウィリアムス チャンネル ボカン・マスンヤネ ライニア・デリダー リト・アディワン ヴァウミール・ダ・シウバ 箕輪ひろば

【ONE159】箕輪ひろばと再起戦対決、ボカン・マスンヤネ「ミノワはタイトル挑戦までの通過点でしかない」

【写真】終始、絶対の自信が伺えたボカン・マスンヤネ(C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE159「De Ridder vs Bigdash」でボカン・マスンヤネが日本の箕輪ひろばと対戦する。

4月にジャレッド・ブルックスとの注目の一番を初回で落としたボカンは、再起を賭けて箕輪と戦う。その一戦を前に、心境を尋ねると──ブルックス戦前と変わらぬ自分の言葉が聞かれた。


──箕輪ひろば戦を金曜日に控えていますが、ジャレッド・ブルックス戦に関してまずは話を聞かせてください。

「どれだけしっかりと準備をしても、一つのミステイクでああなる。それがMMAということだね。何度も試合を見なおした。それ以外の部分で正しく動いていても、その1つのミスで全てが変わる。そういう試合だった。

ジャレッド・ブルックスはすぐに僕のバックを取った。とてもスマートな入り方だったよ。結局、そこからエスケープできずに終わってしまった」

──それがMMAですね。あの結果が何もボカンとジャレッドの力の差だとは思っていないです。と同時に、その一つのミステイクとは何だったのでしょうか。

「クリンチからヒザを狙った時に、投げを仕掛けられた。そこを耐えようとしたところでバックに回られた。あのとき、自分からテイクダウンにいくかと思いつつ、少し時間を置いてしまったんだ。その一瞬の迷いが、テイクダウンには入れず中途半端な態勢になり、バックを許してしまった」

──すぐに組んでくると思っていましたか。

「そうなることもあると準備はしていたよ。普段はもっと打撃を見せてからテイクダウンを狙うけど、僕のレスリング能力の高さを考えると、中途半端な打撃をすると命取りになる。だから、すぐに近づいてくるだろうとは思っていた。ただし、今言ったように僕はミスを犯してしまった」

──実際に初回で敗れましたが、仮にあの局面でならないと試合がどうなったのかという見方ができます。そこが箕輪選手のジャレッドとの試合の違いで。✖ジャレッド・ブルックスでボカンと箕輪選手を考えると、箕輪選手が不利だと思ってしまう要因もソコにあるかと。

「ジャレッドは完全にミノワをドミネイトしていたからね。彼はジャレッドのテイクダウンとトップコントロールに対応できていなかった。そして、僕のトップコントロールはジャレッド・ブルックスより上だ。今は説得力に欠けるかもしれないけど、テイクダウンもコントロールも僕の方が優れていることを今回の試合で証明するつもりだよ。

ミノワはリト・アディワン戦とアレックス・シウバ戦を見る限り、サブミッションからのエスケープは心得ているようだけど、ブルックス戦と同じように僕のテイクダウンやコントロールに抵抗できないだろう。あの試合以上に、もがき苦しむことになるに違いない」

──そこまで自信があってなお、気を付けないといけない攻撃がありますか。

「もちろんだ。右のパンチとヒザが良いよ。でも正直、それほど怖くない。打撃でも僕の方が速くて重いから」

──ところでMMAから格闘技を始めた選手は、万遍なく戦えてウェルラウンダー振りが武器になるとよく口にします。その一方で、何か一つ強いベースを持っている選手が穴を埋めて戦うと、タイプの違うウェルラウンダー対決となりベースのある選手の方が今は優勢のように思えます。その辺りはどのように考えていますか。

「その通りだと思うよ。MMA界を見渡してみても、レスリングが支配している。ウェルラウンドだと言っているファイターは、そのレスリング力に屈しているんだよ。そして、僕のレスリング力はミノワを勝つために、十分な力があると自信を持っているよ。

逆にいえば、自信しかないよ。体力、運動能力、敏捷性、あらゆる局面において対応力で僕は彼を上回っている。自分が世界チャンピオンになるに相応しい能力の持ち主だと自信を持っている。そして、その自分の優秀性を武器に戦うのがMMAであって、僕はそうやって戦ってきた。自分がベストだと示すために、最強の相手と戦いたい。ミノワはタイトル挑戦権を手にするための通過点でしかない」

──その世界戦、王者ジョシュア・パシオ✖挑戦者ジャレッド・ブルックス戦が延期されました。

「驚いたよ。もし、確定しないならミノワに勝った僕に挑戦権が回ってくるかもしれない。準備もできている。そういう意味でも、今回の試合はちゃんと勝たないといけないと思っている」

──近いうちに実現するとすれば、どちらが勝つと予想していますか。

「正直に言えばジャレッド・ブルックスだ。やはりレスリング力が違う。ジョシュア・パシオは打撃こそ素晴らしいけど、厳しい戦いになるだろう。勝つのはジャレッド・ブルックスだ」

──つまりブルックスとの再戦は、世界戦になるということですね。

「そのつもりだよ。いつでも戦える。ミノワ戦を終えれば、僕にタイトルショットの機会が巡って来ることを期待している」

──では最後に日本のファンに一言、お願いします。

「皆の応援にいつも感謝している。今も日本のファンの皆から、メッセージが届くんだ。本当に嬉しいよ。前回の試合は自分のやるべきことができなかったから、自分が力を発揮して皆に喜んでもらえる試合を戦い続けようと思う」

■放送予定
7月22日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Supper App

■ ONE159対戦カード

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] ライニア・デリダー(オランダ)
[挑戦者] ヴィタリー・ビクダシュ(ロシア)

<ONE Super Seriesムエタイ暫定世界女子アトム級王座決定戦/3分5R>
ジャネット・トッド(米国)
ララ・フェルナンデス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
箕輪ひろば(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ムアンタイ・PK・センチャイ(タイ)
ウラジミール・クズミン(ロシア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ツオロンチャアシー(中国)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ジョー・ナタワット(タイ)
ジャマル・ユスポフ(ロシア)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シムサット・クリンミー(タイ)
リアム・ノーラン(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アリエル・セクストン(コスタリカ)
マラット・ガフロフ(ロシア)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)
ジン・テホ(韓国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
リー・ビヴィンス(米国)
セバー・バノ(インド)

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MMA MMAPLANET o ONE ONE130 アンドレ・ガルバォン ライニア・デリダー

【ONE130】グラップリング戦はONE世界2階級王者デリダーをガルバォンが詰め切れずにタイムアップ

【写真】ガルヴァォンのTD、ポジショニング、サブミッションに対してデリダーが守り切ったか(C)MMAPLANET

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
Draw
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

いきなり組みついたデリダー。ガルバォンが下から足を取りに行くと、デリダーはすぐに立ちあがる。シングルレッグから引き込んだガルバォンだが、デリダーは付き合わない。組みついてくるデリダーをいなすガルバォン。相手の頭を押さえてコントロールする。左腕を差し言えれたガルバォンが引き込み、ハーフガードからバックを狙う。耐えるデリダーだが、右足を差し入れたガルバォンがバックマウントへ。デリダーは立ち上がる。足を着いて小外に切り替えたガルバォンだが、デリダーが離れた。

ガルバォンのシングルレッグをカットするデリダー。ガルバォンはシッティングガードを取る。相手のガードに入ったデリダーに対し、スイープを仕掛けるガルバォン。凌いで立ち上がデリダーの右足を取って外ヒールを狙ったが、デリダーはこれも防いだ。パスできないデリダーは一度立ち上がり、再度ガルバォンのガードに入る。ガルバォンはハーフガードからフルガードへ。デリダーは立ち上がって離れる。相手がスタンドに戻っても、シッティングガードを取るガルバォン。デリダーもガードに入ってパスを狙う。

立ち上がるデリダー。ロックアップから相手を押し込み、小外刈りを仕掛けるも倒せない。相手の頭を抱えてコントロールするガルバォンが、再び引き込んだ。ガルバォンはアームドラッグから足を狙うも、デリダーがディフェンス。シングルレッグでテイクダウンを奪ったガルバォンが、すぐにパスを狙う。デリダーは体を起こして切り返しにかかるが、ガルバォンがトップをキープし、パスのプレッシャーをかける。さらに相手をケージに押し込んだガルバォン。左足のフックガードを潰したガルバォンがハーフガードで守りながら、スクランブルからガルバォンがガブる。

抑え込んでパスに成功したガルバォン、デリダーはハーフガードに戻すも、再びパスしたガルバォンがマウントへ移行した。ハーフガードからシングルに切り替えるデリダー。しっかりパスできないガルバォンは、ギロチンからパスを仕掛ける。それでもパスを防ぎ続けるデリダー。最後は立ち上がり、投げを打とうとしたところで試合終了のゴングが鳴った。

サブオンリーの試合は、時間切れドローとなった。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE130 ROAD FC UFC   アドリアーノ・モライシュ アナトリ―・マリキン アミール・カーン アンジェラ・リー アンドレ・ガルバォン エドゥアルド・フォラヤン カン・ジウォン キック キム・ジェウン キャムラン・アバソフ ゴードン・ライアン ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン タン・カイ ダニエラ・ケリー チャンネル デニス・ザンボアンガ デメトリウス・ジョンソン ハム・ソヒ ボクシング ライニア・デリダー リト・アディワン ロッタン・シットムアンノン 仙三 佐藤将光 平田樹 澤田龍人 秋山成勲 若松佑弥 青木真也 高橋遼伍

【ONE130】ガルバォンと組み技戦、二階級王者ライニア・デリア―「ガルバォンは15分間サバイブできない」

【写真】ガルバォンのボディがヤバい……(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でONE世界ミドル級&ライトヘビー級世界王者ライニア・デリガーがアンドレ・ガルバォンとグラップリングマッチを戦う。

2月にウェルター級王者キャムラン・アバソフの挑戦を一蹴し、その組み技力の高さを改めて見せたデリダ―が、柔術界のレジェンドとの戦いに向け――自信のほどを口にした。


――2月25日にキャムラン・アバソフを一方的な展開で下し、その時にマイクアピールをしていたアンドレ・ガルバォンとのグラップリングマッチが実現します。それにしてもアバソフを一方的に下したミドル級の防衛戦には驚かされました。

「上手くいったね。試合はいつだって一方的にドミネイトしたいと考えているし、少しでも早く極めたいと思っている。いつもそうなるとは限らないから、凄く達成感があるよ。あの試合後、少しだけ家族と過ごしてシンガポールをまた訪れることが楽しみだよ(※取材は3月16日に行われた)」

――ライニアは打撃でKOをするタイプではないですが、しっかりと相手の打撃を見ることができる。そして組み技につなげて、最後はグラウンドで仕留めるウェルラウンダーだと再確認できました。

「だって毎日のようにオランダのキックボクサーと練習しているからね。常に進歩しているよ。打撃の練習も好きだし、楽しんでいる。けど常に僕は柔術を代表して戦っているつもりだ。いつか僕のテイクダウンをストップする相手が現れた時は、打撃をもっと披露することになるだろうね」

――その柔術に関して、以前のインタビューで「ポイント制でホールドするのが嫌いで、柔術の試合には出ないようになった」と言っていました。そのライニアがサブオンリーでガルバォンというレジェンドとサークルケージの中で戦います。

「なぜ、試合場に来て戦わずに守ることばかりを考えるのか、僕には理解できないんだ。生き残れば良いのかな? 僕は自分の培ってきた技術の全てを駆使して、ガルバォンを倒しに行く。僕のグラップラーとしてのキャリアのなかでも、ガルバォンのような強豪と戦うのは初めてだし、凄く楽しみにしている。もっと楽しみなのが、彼に勝つこと。この機会を得ることができて、本当にハッピーだよ」

――とはいえ、ここ数年のガルバォンのADCCでのスーパーファイトはポイントを取って守るというものです。それでもポイントがあれば、まだ観客は勝ち負けの目安が観客も分かります。今回はサブオンリーで、観客にもタフなファイトになるかもしれないです。

「試合はケージで行われる。ガルバォンは逃げる場所がないよ」

――防御能力の高さ、それがIBJJFのトーナメントで優勝できる選手の共通項です。そのガルバォンが守りに徹すると、相当に難しい試合になるかと。

「対戦相手が何をするか、それは関係ない。僕がこれまでどういう試合をしてきたか。今回も同じように、完全にドミネイトすることを考え。少しでも早くフィニッシュするために戦うよ。ガルバォンは15分間もサバイブできない。

彼はテイクダウンから試合を組み立てていく。立ち技ではスナップダウンがとても巧妙だ。スナップダウンに引っかからないよう、しっかりと間合いを考えて戦う必要がある。ガルバォンがトップを取ると安全策を取って厄介になるからね。でも、僕がテイクダウンを奪われることはないよ」

――いなしに注意。そこが楽しめるファンは相当にコアですね。ところでMMAでは上攻めのグラップラーですが、パンチがないグラップリング戦だと下になる選択はありますか。

「ノー。僕が引き込むことはないよ。テイクダウンされたり、スイープされてボトムを取ることはあっても、自分から下にはならない。狙いはテイクダウン、トップを取ってバックに回ることだよ。MMAから打撃を抜いた組み技をする。引き込むことはない」

――15分間だと、ガルバォンも慎重になるでしょうね。スタミナを切らさないために。

「その通りだ。だから僕はプッシュし続ける。15分間、動き続けるだけのコンディションを創っているしね。動いて、ガルバォンをもっと疲れさせるんだ。彼のゆっくりしたペースを速く動いて、崩す必要があるからね」

――キック、ムエタイ、MMAのなかで行うグラップリング。観客には知識と我慢が必要なのがグラップリングです。その状況でどうファンを満足させたいと考えていますか。

「積極的に動いて、極めを狙う。そしてキックやムエタイ、MMAの試合を楽しんでもらうストラクチャーの役割を果たすよ。僕はヘッドライナーじゃないし、自分の試合を楽しんでから、ビールでも飲みながら他の試合を視て楽しむよ。それにこの歴史的なショーに参加できること自体が嬉しいしね」

――今後もグラップリングマッチを戦うことはありますか。

「もちろんMMAが僕のメインフォーカスだ。ただビッグネームと戦えるなら、グラップリングファイトもチャレンジしたい。ブシェシャ、ゴードン・ライアン、そんなビッグネームとならグラップリングでも戦いたい」

――ではMMAファイターとしての今後は?

「ヘビー級のベルトを狙いたい。正規王者のアージャン・ブラーと暫定王者のアナトリ―・マリキンがまずは戦うべきなんだろうけど。マリキンはロシア人だから、この先ONEで戦えるのか……。そこも関係してくるね」

――ライニア、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「実は今、リキ・フクダ(福田力)と練習しているんだ。リキはUFCやアジア(※Road FC)で戦ってきた、本当のナイスガイだ。日本はMMAで長い歴史を持っている。そんな日本のファンにも僕とガルバォンのグラップリングマッチを楽しんでほしい。そして、いつの日が僕も日本で戦いたいと思っている」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】アジア最高峰のフェザー級戦=キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「全世界に衝撃を与える」

【写真】この2人とやりあえる日本人ファイターが、どれだけいるのか。いや、両者の戦いに割って入る日本人選手が現れてほしい(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」でタン・カイがキム・ジェウンと対戦する。

1月28日に対戦する予定だった――このアジア最高峰のフェザー級マッチは、試合当日はキャンセルとなった。ボーナス獲得まで青写真を描いていたタン・カイに、仕切り直しの一番を記念大会で戦うことになった心境を尋ねた。


――1月28日に対戦が決まりながら、流れたキム・ジェウン戦がついに実現します。

「あの時は試合当日にキムが陽性になったことが分かったんだ。僕が知ったのも、大会当日のお昼で会場に向かう数時間前だった。ホント、あの時は落ち込んだよ。どのように試合を終わらせるかをずっと頭の中に描くだけでなく、5万ドルのボーナスを手にすることも思い描けていた。それが全てなくなってしまって、もう言葉もなかったよ」

――結果、ONE XというONEの歴史で最大のイベントで戦うことになりました。

「ONEの10周年記念大会で戦えることは、とても光栄に思っている。特に僕は今大会に出場する唯一の中国人選手だし。この試合は僕を応援してくれるファンが待ち望んだ試合で、このビッグショーでONEが試合を組んでくれたことは、僕がそれだけ買われている表れだと思っている。その期待に応えるために、良い試合をしたい」

――20試合が組まれた今大会でも、ボーナスを獲得する自信はありますか。

「自信? メチャクチャあるよ。20試合、40人の選手が戦うイベントでボーナスを獲得するにはただフィニッシュするだけじゃ物足りない。見た目も最高のKOで勝ちたい。必ず、そんなKOを皆に見てもらうよ。全世界に衝撃を与えるようなKO勝ちを、ね」

――派手な打ち合いの方がボーナスは貰いやすいです。そんな殴り合いか、一方的な勝利か、どちらを望みますか。

「そりゃあドミネイトしたいよ。でも、簡単に行くわけがない。キム・ジェウンはそれだけの強豪だからね。結果、ギリギリの殴り合いにならざるをえないだろう。と同時に、僕とキムの試合はONE Xにおいて、もっともテクニカルな戦いになるはずだ」

――キム・ジェウンは本当にタフな相手です。この一番がタイトル挑戦に向け、とても重要になってくるはずです。

「うむ……3月11日の大会後の会見で、チャトリが僕らの試合の勝者がタイトル挑戦権を手にできると発言したはずだ。だから、次のタイトルチャレンジャーは僕になる」

――それだけの自信、どこから湧いてくるのでしょうか。

「絶対的に打撃は僕の方が上だ。スピード、移動、フットワークも僕の方が優れている。どの状況になっても、少し僕の方が速いと思う。それが僕のアドバンテージだ」

――ターゲットであるタン・リーが、56秒でゲイリー・トノンを破ったことについて、どのような印象を持っていますか。

「タン・リーは素晴らしい試合をした。ゲイリー・トノンはとても危険なファイターだけど、皆が知っているようにウェルラウンディット・ファイターじゃない。柔術に関しても、超一流だ。ただし、打撃など弱点もある。それにしても、あの足関節にパニックにならず冷静に対処し、パウンドで失神させるなんてタン・リーは本当に良い仕事をしたよ」

――グラップリング、ムエタイ、キック、フリースタイル、MMAが混在する中で、キムとの本格派対決でどのような試合を世界に見せたいと思っていますか。

「さっきも言ったようにお祭りのようなイベントのなかで、僕らの試合は最高にテクニカルな試合になるだろう。そんなタフな試合で、自分の知る限りの知識を使い、できる限り最高の動きをする。現状で最高のタン・カイの戦いをすることを約束するよ」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

The post 【ONE130】アジア最高峰のフェザー級戦=キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「全世界に衝撃を与える」 first appeared on MMAPLANET.
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【ONE130】2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦「青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね」

【写真】本計量から5時間近くを経て、セレモニアル計量で対峙した両者。リカバリーがあるとはいえ凄まじい肉体を誇る秋山と通常体重の青木(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」。同大会で青木真也と秋山成勲が対戦する。

DREAM時代からの因縁、両者の立ち位置が違ってきても水と油であることは変わりなかった両者の一戦は、昨年10月のRoad to ONEでの青木のマイクアピールより、遺恨が表面化し対決の時を迎えた。

両者がケージに相対する時が刻々と迫る中、同カードが決定し発表前に取材した秋山の声をあえたこのタイミングでお届けしたい。2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦――とは。


――まずONE10周年記念大会での青木真也戦が決まった秋山選手です。正直、青木真也側のマッチアップであり、秋山選手にとっては貰い事故ではないかと。

「アハハハハ、貰い事故。良い例え方しますね。まぁ、貰い事故という言い方をすると青木君が悪くなってしまうので。喧嘩でも、喧嘩両成敗ということがあるようにどっちがどうこうというのはないと思うのですが、青木選手の階級に自分が行くということで、そういう風に見えてしまうのは仕方ないと思います。

単純に自分が水抜き減量なしで、77キロで戦うことがなかったのでリスキーはリスキーです。そこに関しては不利でしかないというのもあります。でも、それも全部踏まえて俺の人生の1ページなので。長い目で見ると、楽しい思い出になるとは思っています。気負っているとか、そういう変な意味でなく。この年になると、人生を長く見るような形になってきてしまうので。それはそれで受け入れて、勝ちをもぎ取るというほうが人間として恰好良いかなと思っていて。まぁ、巻き込まれているという言い方をされるのも分かりますし……そうですね、良いところをついた表現ですよね、貰い事故というのは」

――秋山選手がONEでやるべきことは、韓国のMMAをONEとともに盛り上げる。底上げするということが第一だったと思っています。

「うん、そうなんですよ。そこは、本当に」

――韓国の将来のために、世代交代マッチならいざしらず。青木選手主導の遺恨マッチによく足を踏み入れたな。うまみの無いファイトの相手役を受けたという印象が強いです。

「アハハハハ、そうですよね。まぁ青木君とABEMAの北野(雄司)さんの目論見じゃないですか(笑)。この試合はそうですよ。それに俺が乗っかったようなもので」

――ただし、昨年10月のあの青木選手のマイクに対し、秋山選手が馬鹿丁寧に正論で言葉を返した。あの返答、ファンもついてこられないような両者のズレで青木ワールドだけでなく、秋山色に染まった感がありました。あれは面白かったですよ。

「あぁ、そうなんですか(笑)。ありがとうございます」

――あの「年上の人間に口の利き方が――」というな道徳の教科書かっていう返しで(笑)。

「あの日、何かを言われるとは思っていましたけど、答えを用意して解説をしていたわけではなかったです。それにセリフじみたことを言っても、皆にばれちゃいますし。でも生中継中で、だんまりを決め込むわけにもいかない。なら正直に話すことが何よりも皆に伝わると思いました。ケガをして戦えないのだから、無理なものは無理で。なら、ごめんねと伝える。それだけのことだと思うんです。だから。それについてガタガタ言われても……それよりも、年上にはちゃんと喋らないといけないでしょ、みたいな」

――アハハハ。それが絶妙でした。

「あの興行は俺が創って、青木君のファイトマネーも俺が払ってんだよって。そこは言いたくなかったけど(笑)。なんで、興行主にそんな唾を吐いてくるんだとは思っていたんです。でも、そこはぐっと我慢して口にせず、『いやいやいや』と。それだけですよ」

――ニュー秋山カラーというのか。実際、ヌルヌル事件にしましても、そこをずっと言及されるのも事実だし、キレーごとを言いやがってと捉える人もいると思います。ただ、自分は2015年11月のUFCソウル大会、あの場で韓国語で韓国人の記者と、韓国社会の中に入ってやりとりをしている秋山選手の姿を見て、どれだけのことを乗り越えてきたんだろうと思ったことがありました。

「いろいろと敏感なところ、その狭間で生きてきた人間が韓国社会に受け入れられるまでに凄く叩かれたこともありました。だからといって、桜庭さんと戦った時にやったこととは別です。違う話です。それは一生背負っていかないといけないもので、秋山は変わったと思われ、そこをチャラにできるとは思っていないです。仮に今の私を見て、そのように思ってくださる人がいればありがたいということで。

今回の青木君との試合を見て、そんな風に思ってくれる人がいるなら、それもありがたいです。でも、なかったことにはできないですからね」

――青木真也ペースのなかで、この試合を受けた。そして、自分のモノにしようという気持ちもあるかと思います。それが今の秋山成勲なのかと。

「そこまで考えてやっていることではないです。ただ、やるしかない。やるしかないのだからやります。今、韓国はオク・レユンがONEの世界ライト級王者になり、キム・ジェウンがマーチン・ウェンをKOした。キム・ウォンイルもケビン・ベリンゴンをKOしています。

ここで僕が負けると、ONEの韓国大会を頭とってやれる状況でなくなってしまいますからね。この試合、実は韓国では心配されているんですよ。身内になると優しいので、77キロで戦えるのか――って、オカンみたいに見守られている感じです(笑)」

――改めてONE10周年記念興行で戦うことに関しては、もう異論はなかったですか。

「戦える状態なので試合をするのは当然なんですけど、やはり体重のことがあったので、階級が違うから契約体重でも良いのではないかと提案はしました。そうしたら完全に蹴られたので、『なんだ、こいつ。プロレスラーじゃねぇなんだな』と思いつつ、自分が頑張るしかないなと思って受けたという形ですね。

それが青木君の勝ちにこだわる。素晴らしい点だと思います。だから素晴らしい選手と戦えるということをモチベーションにしないといけないですよね。正直、1カ月ちょいあっても体重がなかなか落ちなくても、ヤキモキしている状態です。その殻を破ることがストレスにめちゃくちゃなっているのですが、それ以上に青木選手と戦えることを楽しみに感じないと体重は落ちないと思います。

だからムカつくとか、ああだこうだは置いて素晴らしい選手と戦える……強いやつと戦いたい、それが嬉しいという子供のような気持ちでいないと、マジで厳しいですね。それぐらいリスキーな部分が……、これまでやったことがないので、やはり思います。でも、その初戦でチャンピオンクラスの人と戦えるのは、格闘家として良いことで。この試合はチャンスだと捉えないと、やっていられないなと思います」

――その慎重さ、気持ちの作り方は臆病さの表れでもあるかと思っています。同時に怖さを克服するという部分こそ、勝敗を別にすると何よりも大切なことだと思えるんです。

「ホンマ、そうですね。77キロに落としても力で勝負したいです。正直、83キロより全然力は落ちると思います。77キロの青木君の方があるかもしれない。でも『なんだ、こいつ』と思わせたいです。柔道から培ってきた貯金を上手く使いながら、青木君を面食らわせたいですね。

青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね。だから勝ちにこだわる。その臆病な部分を引き出すことができれば、勝ちにつながる。そこが自分の勝負どころだと思います」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

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【ONE130】ロッタンとミックスファイトを戦うDJ「MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む」

【写真】高度な格闘議論をご機嫌な様子で語ってくれたDJ(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」で、デメトリウス・ジョンソンがロッタン・シットムアンノンとムエタイ→MMA→ムエタイ→MMAというフリースタイル=ミックスファイト戦う。

一方が完全に得意とする分野で交互で戦う――ある意味、見世物的な要素が高い試合もDJにかかると高度な格闘術となる。ムエタイルールを戦うことで、よりDJのMMAファイター像が明白となる言葉が聞かれた。


――今はまだワシントン州ですか。

「そうだよ。日曜日にシンガポールへ向かうよ(※取材は3月19日に行われた)」

――フリースタイル=ミックスルールでロッタンと対戦します。非常にユニークな経験になりますね。

「昨日、最後のトレーニングセッションが終了したんだ。コーチのマット・ヒュームから『何も問題ない。サブミッションはOKだし、コンビネーションも抜群だ。スタミナも十分』と言われたよ」

――このルールセットでロッタンと戦うというオファーはいつあったのでしょうか。

「最初は11月だったと思う。12月に戦う予定だったけど、コロナで延期になったけどね。こういうルールで戦うのも楽しみだよ。ロッタンはムエタイのナンバーワン・ファイターだからね。その彼がMMAもある、ミックスファイトに挑んでくるのだから」

――この手のルールは見世物感がありますが、DJとロッタンが戦うということで興味深いです。

「キョージ・ホリグチがテンシンにキックルールで挑んだり、シンヤ・アオキがK-1ファイターとミックスルールで戦ったり、K-1からミルコ・クロコップがヴァンダレイ・シウバにMMAで戦ったこともあった。2つの分野のトップ選手が戦うというのは、凄くエンターテイメントなファイトのなかにも価値があるよね。

今回のムエタイとMMAが交互に行われる試合に、MMAのトップの1人である僕とムエタイのベストであるロッタンが戦うのも同じだ。ただムエタイ選手とMMAファイターが戦う場合、立っても寝ても戦えるMMAファイターが有利なのは当然のことだよ」

――今、例に上がったファイトは全て日本で行われてきたものです。今回の試合、米国のファンのリアクションはどのようなものなのでしょうか。

「米国のファンは『なせ?』と思っているだろうね。昨年4月にアドリアーノ・モライシュにグラウンドでのヒザでTKO負けしても、なぜ反則勝ちじゃないんだという風に捉えられていた。ONEでは有効なヒザ蹴りが、米国では反則と思われている。グラウンドでのヒザ蹴りですら、米国では馴染みのないものだから今回のスペシャルルールは、あまり理解されていない向きはあるよ。日本とは違うんだ。日本だとグラウンドでのニーに戸惑うファンはいないじゃないか」

――DJも言われたようにMMAファイターはMMAルールで戦えば絶対的に有利な試合だと思われます。だから先に立ち技のルールが用いられます。

「今回の試合は1R3分、3分×4R制というのがまずMMAと違う。もちろんMMAが最初にくれば最高だよ。グラウンドに持ち込んで早々にサブミットだってできるだろう。でも、同様にムエタイルールで僕は早々にKOされる可能性がある。どんなことだって起こりえるのが、このルールだ。そして僕はムエタイを取り入れてMMAを戦ってきた。その3分間も、逃げ回るわけじゃない」

――勝ち負けでなく、試合展開として2Rは予想がつきやすいです。ただ初回は分からない。厳格にムエタイルールが守られ、拳や蹴りの届く位置で常に手を出し合って戦うことを強要されると、本当に厳しくなります。逆にMMAの距離で戦うことができれば、DJが3分間を乗り切る可能性は高くなる。

「1R……そうだね、ロッタンがこれまでONEで戦ってきたムエタイの試合でも、対戦相手はウェスタン流というか、普段は真っ向勝負しているのにロッタンを相手にはそういう戦いはしなかった。ステップを踏み、距離を考えて動いていた。ONEはマーシャルアーツの価値を尊ぶ組織だ。ウェスタン・ムエタイというべき、立ち技戦を僕はロッタンに挑むつもりだ。

もともと角度とタイミングを重視するというのは、僕のMMAの一部だ。そうやってプレッシャーをかけてきた。その先にはテイクダウンがあるからね。MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む。ロッタンが首相撲を仕掛けてきても、僕だって対応できる。過去10年、ずっと見せてきたようにね。これまで培ってきた技術を駆使して、僕はムエタイに対応する。そういう試合を世界に披露するんだ」

――いよいよ、どのようなムエタイになるのか予想がつかないのですが、とても楽しみになってきます。首相撲で対抗するって、相当にリスキーではないですか。

「凄くリスキーだよ。それは承知している。だって、そうしないならこのルールに挑む必要はないだろう。何も示さないのに戦う意味はない。ムエタイが3分、MMAが3分。1R3分の試合を最後に戦たったのはアマチュアの時だよ。MMAルールでも試合はスタンドから始まる。ロッタンはクリンチも使えるだろう。90秒の間にテイクダウンしてグラウンドに持ち込む。そう断言するよ。3分しかないからね。5分あれば2分間をスタンドで過ごしても構わない。でも3分だ、積極的なアタックし続ける。

ただし焦りは禁物だ。急がないことが大切になってくる。同時にロッタンもMMAルールで逃げ回ることはないだろう。テイクダウンをスプロールしようとして、戦ってくるはずだ。ムエタイからMMAに転じるとアングル、レンジとプレッシャーをかける。2人の取るべきスタンスが、ラウンドごとに変わるようになる。だから、この試合は面白いファイトになるんだ」

――ただ過去のミックスファイトルールでは、青木真也選手が初回のキックルールを生きのびた直後、MMAルールになりテイクダウンにヒザを合わされてKO負けということがありました。

「まず、あの頃のシンヤ・アオキは打撃ができていなかった。今はムエタイをもっと使えるようになっている。あの試合から学べることは……焦らないこと。初回、アオキは手を使わず料理しろと言われていたようなものだった。そして、2Rは手を使って良いと言われた。その瞬間、なんでもできると攻め気になった。2Rになってもラッシュはかけない。自分のゲームをすれば、それで良いんだ。プレッシャーをかけてからだよ、組んでグラウンドに持ち込むのは。シンヤはあの時、急ぎ過ぎていた」

――10周年記念大会にスペシャルルールで戦うDJですが、この大会以降は再びMMAのフィールドに戻りタイトルを目指すのでしょうか。それともスペシャルな存在として、何か特別な意味合いのある戦いに挑み続けることになりますか。

「MMAに戻るよ。僕はMMAを愛しているし、MMAの練習をすることが生きがいになっている。世の中にはベストボクサー、ベスト・ムエタイファイター、ベスト・キックボクサー、ベスト柔術家、ベストレスラーが存在するけど、それが一体化したときのレベルの高さには自分でも自信を持っている」

――もちろんです。そこにかけてDJほど、MMAをMMAとして多くの技術を融合できているファイターは今も稀です。

「ボクシングを使う局面なのか、ムエタイなのか。その判断が自然とでき、動きに連弩うできるかどうか。スパーリングでも自分の体が求める動きをしているんだ。だからムエタイを戦っていても、自然な反応で相手の動きを止めることができるはずだ。ブルース・リーがいった『Empty your mind, be formless, shapeless – like water』だよ」

――心を空にして、形をなくす。水のように――ですね。

「ブルース・リーの言っていることは、一つのスキルセットに固執するんじゃなくて、どんな状況でも適した手段をこうじろということだと思うんだ」

――ジークンドーでなく、それがDJのMMAコンセプトですね。ところでONEが開拓しようとするグラップリングシーンでマイキー・ムスメシと戦うようなことは考えていますか。

「マイキーはピュアグラップリングではモンスターだ。僕のグラップリングの腕前をチェックしたいんだね(笑)」

――ケージがあるなかで、DJはどのようなグラップリングを見せることができるのか。そこが凄く興味深いです。

「あぁ、なるほどねぇ。そういうことか、それならやる意味があるね。言いたいことは分かったよ。確かに興味深いね」

――ハイ。マイキーにMMAを戦ってほしいとは特に思わないですし。もちろん、興味深くはあるのですが……。ところでONE Xで行われる世界フライ級選手権試合、DJはどのように予想していますか。

「ユーヤ・ワカマツのスキルセットは、フットワークを駆使パワーのあるパンチでKO勝ちを狙うものだ。ただしミキーニョも、立ち技に優れたウェルラウンダーだ。グラップリングにおいてはユーヤ・ワカマツをリードしている。スピードで上回るのはユーヤだけど……いや予想はできないよ。KOならユーヤ。サブミットならミキーニョだよ」

――DJ、興味深い話をありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本の皆のサポートに感謝しているよ。また皆に会いたいし、日本で試合がしたい。コロナ禍でもしっかりと健康に気をつけてほしい。日本で試合ができる機会が訪れるなら、いつだって戦うよ。いつでも、ね」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

The post 【ONE130】ロッタンとミックスファイトを戦うDJ「MMAでの経験をムエタイルールに持ち込む」 first appeared on MMAPLANET.