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【Bellator297】ポストGPの主役候補、アーチー・コルガン「リスクを冒さないなら普通の仕事をやる」

【写真】自宅の壁にはハルクのカバーが飾らている。「俺はハルクが大好きなんだ。でも、去年配信されたシーハルクはグラフィックが最悪だった。あのデアデビルの描き方も……何やってんだって思ったよ」辛口の印象を述べていた(笑)(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」で、アーチー・コルガンがエマニュエル・サンチェスと戦う。

(C)BELLATOR

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権試合=ワジム・ネムコフ✖ヨエル・ロメロ。

コメインでBellator世界バンタム級選手権試合=セルジオ・ペティス✖パトリシオ・フレイレが組まれた今大会。2つの世界戦、特に後者は日本のMMA界とも関係し、またパトリシオの過激な階級変更も話題になっている。

そんな頂点を争うカードがメインカードで組まれた今大会はプレリミで要注目のライト級戦が組まれている。いまだ準々決勝が終了していないライト級ワールドGPだが、ベラトールではGP後を睨んでライト級のアップカミング・ファイターに対し、実力査定マッチを用意した。ONEから転じたピーター・バウシュトがRIZINとの対抗戦で勝利したガジ・ラバダノフと戦う一戦、そしてコルガン✖サンチェスがそれに当てはまる。

アマ3連勝、プロでは7連勝中のコルガンは強力なテイクダウン能力を持つレスラーだが殴り合い上等、「リスクを冒さないなら、普通の仕事やっている」と言い放つ豪快なファイターだった。


──アーチー、約2週間後にエマニュエル・サンチェスと戦います(※インタビューは6月1日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「またファイトウィークがやってくるだけでも、嬉しいよ。8週間、トップギアでハードワークをこなしてきたからね。残りの2週間も、この調子でいきたい」

──今回の試合に向けて、準備はホームタウンでしてきたのでしょうか。

「そうだよ、コロラド州デンバーのジェネシス・トレーニングアカデミーで練習し、スパーはエレベーション・ファイトチームでもやってきた。確かにエレベーションにはフライ級の日本人が来ていたよ。体格が違うから、一緒に練習することはなかったけどね」

──きっと平良達郎選手ですね。ところで無敗の新鋭アーチーについて、まだ我々は分かっていないことが多いです。格闘技との出会いは?

「レスリングを始めたのは4歳の時だ。兄が地域のレスリングクラブに通っていて、『一緒にやろう』と誘われたのがきっかけだよ。大学の時にワイオミングで5年間、D-1レスリングを戦ってきた以外は、ずっとデンバーに住んできた。カレッジでの戦績はあまり詳しく覚えていないけど140勝で30敗ぐらいだと思う」

──マイルハイシティに住んでいると、大学時代もスタミナ面でアドバンテージがあったのではないでしょうか。

「それがね、ワイオミングで僕が住んでいた時はデンバーよりも高いところだったんだ(笑)」

──OMG!!

「デンバーより、600メートルほど標高が高くて。2200メートルほどあった」

──そこでレスリングをやっていたとなると、アーチーはスタミナ・モンスターですね。

「アハハハハ。きっと慣れていない人は、あそこで運動をすると頭痛がして高山病になってしまったと思うよ」

──MMAファイターになろうと思ったのは?

「レスリングを辞めた時、もう自分は戦うことはない。終わったと思っていたんだ。それが普通のウェイトトレで、今のヘッドコーチに出会って。気がつけば、MMAを始めてアマチュアも含め10連勝していた(笑)」

──レスラー時代にMMAに興味はあったのでしょうか。

「子供の頃、PRIDEのファンだった。ランペイジが好きで、RIZINにはヴァンダレイ・シウバ、アンデウソン・シウバ、チャック・リデルも出ていた。凄く興味深かったよ。UFC? UFCがPRIDEを買収して、PRIDEが終ってから視るようになったよ。いや、その前から視ていたかな。とにかくランペイジの大ファンでPRIDEを見ていたんだ。それでPRIDEが好きなった。PRIDEルールはクレイジーだよ。ショーグンの試合を視るのが面白かった。もちろん、俺はユニファイドルールで戦っているけど、RIZINとのコラボショーに出れば4点ヒザを思い切り蹴り込むよ。とにかく、子供の頃から日本で戦うのは夢だった。マウント・フジを見て、スジを食べたい。そんなこともガキの頃に夢見ていた。あのスシがベルトの乗って回ってくるのを、食べたくてしょうがなかったんだ(笑)」

──RIZINとBellatorの対抗戦に出場するために手っ取り早いのはライト級のトップになることです。ただし今、ライト級ワールドGPが行われています。その裏でポスト・ワールドGPを睨んだ試合が組まれている。アーチーの次の試合もそういう戦いだと思います。

「エマニュエルは30戦近くキャリアのある、経験豊かなファイターだ。だから、最高の状態でケージに上がってきてほしい。そういう相手に勝ちたい。そのために自分のやるべきことをやる。ただトップになることに関しては、急いでいない。もちろん世界ライト級王座がゴールだ。でも、今じゃない。トーナメントが終ってから、現実的になってくるだろう。つまりはそれまでに3試合か4試合戦って、連勝を伸ばすことができる。

トーナメントが終わる頃には、俺がタイトルに挑戦する力があることを誰もが認めるようになっているだろう。まぁ、今回の試合で勝てばGPの準々決勝で負けた選手と戦いたいと思っている。マネージャーともそういう話をしているよ」

──なるほど。ところでアーチーはレスリングがベースですが、打撃を使うことが多い。そのために相手のパンチを被弾することもありますね。

「レスリングをやろうと思えば、いつでもできる。15分間、レスリングでコントロールすることも容易い。ただ、打撃戦だって恐れていない。多くのレスラーがMMAでもレスリングだけで戦うだろう? きっと怖いんだよ。でも、俺は怖くない。殴られることを恐れることはないんだ。ファイトがしたい。そして、MMAを戦ううえでレスリングだけでなく、コンプリートファイターだと皆に認められたいから。

レスラーやグラップラーは打撃戦が嫌なわけじゃなくて、殴られるのが怖いんだ。ちゃんとトレーニングの時から殴られておけって(笑)。俺だって、最初は少しは恐れていた。でも練習で殴られるから、怖くなくなったんだ。今は全く怖くない。殴り合いも大歓迎だ。

殴り合いはリスキーさ。でも、リスクを冒さない試合をするぐらいなら普通の仕事をやっている。俺はファイトするためにMMAを戦っているんだ。何より自分がやってきたトレーニングを信じている。試合が始まれば、ただ戦うだけ。試合前にどれだけ綿密に作戦を立てようが、その作戦を実行するには逃げのファイトをしちゃいけないんだ」

──では金曜日の夜、今後はさらに上の相手と戦うチャンスを得るためにも、どのようなファイトを皆に見せたいと思っていますか。

「ファン、プロモーターの皆に、自分よりずっと経験豊かな相手に勝ち、俺はチャンピオンになる器なんだと見せつけたい。俺はその他大勢のファイターじゃない」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

■ BELLATOR297計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 203.8ポンド(92.44キロ)
[挑戦者]ヨエル・ロメロ: 205ポンド(92.99キロ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ): 133.8ポンド(60.69キロ
[挑戦者]パトリシオ・フレイレ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン: 205ポンド(92.99キロ)
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・ジェイムス: 265 ポンド(120.2キロ)
ゴカン・サリカム: 246ポンド(111.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウベア: 264 ポンド(119.74キロ)
ゲイブリエル・サヤッグ: 261ポンド(118.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
ボビー・ナッシュ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ピーター・バウシュト: 156ポンド(70.76キロ)
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス: 171ポンド(77.56キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)
シャミル・ニカエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ノルベルト・ノヴェニーJr: 185ポンド(83.91キロ)
カミル・オニシュチョク: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン: 155ポンド(70.31キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・ムーア: 205ポンド(92.99キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 145ポンド(65.77キロ)
リッチー・スマーレン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 186ポンド(84.37キロ)
マシュー・ペリー: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145ポンド(65.77キロ)
エドウィン・チャベス: 146ポンド(66.22キロ)

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BELLATOR Bellator297 MIKE MMA o ONE YouTube   コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ

『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』前日計量動画

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MAIN CARD (Showtime (9 p.m. ET)

・Champ Vadim Nemkov (203.8) vs. Yoel Romero (205) – for light heavyweight title
・Champ Sergio Pettis (134) vs. Patricio Freire (134.2) – for bantamweight title
・Corey Anderson (205) vs. Phil Davis (206)
・Daniel James (265) vs. Gokhan Saricam (246)

PRELIMINARY CARD (MMA Junkie, 6 p.m. ET)

・Wladmir Gouvea (264) vs. Gabriel Sayeg (261)
・Kyle Crutchmer (171) vs. Bobby Nash (171)
・Pieter Buist (156) vs. Gadzhi Rabadanov (156)
・Ramazan Kuramagomedov (170) vs. Jaleel Willis (171)
・Mike Hamel (155) vs. Shamil Nikaev (156)
・Norbert Novenyi Jr. (185) vs. Kamil Oniszczuk (186)
・Archie Colgan (155) vs. Emmanuel Sanchez (155)
・Karl Moore (205) vs. Alex Polizzi (204)
・Timur Khizriev (145) vs. Richie Smullen (145)
・Jordan Newman (186) vs. Matthew Perry (184)
・Edwin Chavez (146) vs. Cody Law (145)

 『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』前日計量結果。全員パスしています。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロはネムコフ支持10人、ロメロ支持1人。

・セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・“ピットブル”・フレイレはペティス支持1人、フレイレ支持10人。

・コーリー・アンダーソン vs. フィル・デイビスはアンダーソン支持9人、デイビス支持2人。

・ダニエル・ジェームス vs. グーカン・サリカムはジェームス支持10人、サリカム支持1人。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o RIZIN UFC   イスラエル・アデサニャ イリー・プロハースカ キック コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス フィル・デイヴィス ベラトール ホルヘ・マスヴィダル メルヴィン・マヌーフ ヨエル・ロメロ ライアン・ベイダー リョート・マチダ ワジム・ネムコフ

【Bellator297】充実=ワジム・ネムコフ✖不可解な言動多発=ヨエル・ロメロ。世界LH級選手権試合展望

【写真】ロメロは試合内容は不安。試合後、どのようなぶっ飛んだことを話すのか──は楽しみ (C)BELLATOR

16日(金・現地時間)、シカゴのウィントラスト・アリーナにてベラトール 297「Nemkov vs Romero」が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

バンタム級正規王者のセルジオ・ペティスに、現フェザー級王者にして元ライト級王者でもあるパトリシオ・ピットブルが挑戦し3 階級制覇に挑む試合をコメインとするこの大会のメインイベントは、長期政権を築く王者ワジム・ネムコフに46歳のヨエル・ロメロが挑戦するライトヘビー級タイトルマッチだ。

チーム・ヒョードルのメンバーとして日本のファンにも知られているネムコフは、2013年に祖国ロシアでMMAデビュー。2015年からRIZINに参戦し、同年大晦日のイリー・プロハースカとの大激闘(※1R10分終了時にネムコフが試合続行不可能となりTKO負け)等の記憶に残る戦いを見せた。

その後2017年にベラトールに移籍し、2020年8月にライアン・ベイダーを右ハイからのパウンドでTKOに下しライトヘビー級王座に輝くと、2021年~2022年には王者として参戦したライトヘビー級GPも制覇。防衛回数を3に伸ばすとともに、ベラトールでの戦績を9戦無敗(1NC)としている。


前述のベイターのほかに、フィル・デイヴィスやコーリー・アンダーソンといった元UFCのライトヘビー級上位ランカーをことごとく倒してサークルケージの頂点に君臨するネムコフ。UFCの同階級に突出した王者が存在していないこともあり、現在ライトヘビー級世界最強の座にもっとも近い場所にいるとされる選手の1人だ。

ちなみにプロMMAと並行してコンバット・サンボの大会でも活躍し、2014年に成田で行われた世界大会の100キロ以下級優勝を皮切りに、2019年の韓国・清州での世界大会まで合計4度世界王者に輝いている。

対するロメロも、フリースタイルレスリング85キロ以下級キューバ代表として1999年世界大会優勝、2000年のシドニー五輪で銀メダルを獲得したスーパーアスリートだ。2009年にMMAデビューし、Strikeforce参戦を経て2013年に36歳でUFCデビューを果たした。ミドル級で大活躍を見せたものの、2度にわたる計量失敗もありタイトルとは縁がなく、2020年7月に王者イスラエル・アデサニャに挑戦して敗れた後にUFCをリリースされてベラトールに移籍。

以降ライトヘビー級で戦い、初戦こそフィル・デイヴィスに敗れたものの、その後2連勝を飾り今回のタイトル挑戦にこぎつけた。

両者の現在の立場と年齢差を考えたらミスマッチとも取れるこのカードが、軽量級スーパーファイトを差し置いてメインとして組まれた大きな理由は、UFCで派手な活躍を見せてきたロメロの知名度にある。

その年齢からは通常あり得ないようなしなやかで若々しい身体を保ち続け、テイクダウンに加えて凄まじい爆発力の打撃をもってリョート・マチダ、クリス・ワイドマン、ルーク・ロックホールドといった歴代王者たちから圧巻のKO勝利を奪ってきた。

さらに当時ATTで一緒に練習していたホルヘ・マスヴィダルが、既に30代後半だったロメロは器具を使わず、もっぱら腕立て、懸垂、ジャンピングスクワットといった自重トレーニングを繰り返してその身体を保っていたと証言。常識では計れないロメロの肉体の神話をさらに強めることになった。

そんな驚異のロメロだが、極度に慎重な戦いぶりを見せることもしばしばだ。上述のアデサニャ戦では5R通してほぼ動かずに待ちに徹し、やはり警戒しながら戦った王者のローを被弾し判定負け。試合後のインタビューでは一転して──試合中には決して見せなかった──凄まじいテンションを発揮し「こんな試合は誰も望んでいない! ファンは一生懸命働いて俺たちの試合にお金を払ってくれているんだぞ!」と、自身の戦い方を棚に上げて激昂。

そんな理解困難な言動もまた、ロメロの謎めいた魅力を増している。階級をライトヘビーに上げたベラトールでの試合でも、以前ほどの軽やかさは見られないものの、予測困難な戦いと言動は相変わらずだ。

移籍後初戦のデイヴィス戦は、またも積極性を欠く戦いの末に2、3Rにローを効かされてテイクダウンを許し完敗。が、試合終了後に大声で「3Rで終わりなのかよ! (=5Rだと思っていたのに) Fxxk!」と叫ぶ意外すぎるリアクションを見せ、さらに2&3Rは誰が見てもデイヴィス優勢だったにもかかわらず、ジャッジの一人がロメロ勝利とする謎スコアまで発生したのだった。

期待を裏切る試合ぶりに限界説が囁かれたロメロだが、45歳で迎えた次のアレックス・ポリジィ戦では、天賦の反射神経を用いたカウンターと爆発的な飛び込み打撃で何度もダウンを奪う驚愕のワンマンショーで大勝した。

続く3戦目のメルヴィン・マヌーフ戦ではまた慎重な戦いを見せたが、3Rにケージに追い詰めてテイクダウンで上を奪取すると、凄まじい威力のパウンドとヒジで仕留めた。圧倒的な瞬発力、そして──通常加齢とともに真っ先に衰えるはずの──反応速度をいまだに保持しているロメロ。これほど”freak of nature”(自然の気まぐれから生まれた異常種)という形容が相応しい人間もいない。

しかし王者ネムコフは、そんなロメロに「彼は人気やUFCでの実績が評価されてタイトル挑戦権を掴んだと思う。実力的にはデイヴィス、アンダーソン、ベイダーに次いでランキング4位ではないか」と厳しい評価を下す。さらに「年齢的に彼にはレスリングの攻防は重荷となるのではないか。だからロメロは自分と打撃で戦おうとすると思う。自分もそこで勝負してフィニッシュしたい」と自信を覗かせている。

並いる強豪たちを相手に、常に打撃で主導権を握り長期政権を築いてきた王者。長く鋭いジャブを起点に積極的に仕掛けつつ出入りに長けており、ロメロのカウンターが届く危険な距離に留まることはないだろう。遠い距離からの右のカーフキックも得意としており、かつてアデサニャやデイヴィスにローで削られたロメロにとっては、厳しい戦いになることが予想される。

ネムコフはデイヴィスやアンダーソンとの初戦ではテイクダウンを許し、防戦一方に追い込まれた過去がある。もしロメロが王者の予想を裏切ってテイクダウンに成功すれば、勝ち筋は大きく開けてくるだろう。

が、ネムコフは両者との再戦ではいずれも見事な修正を行ない、テイクダウン封じに成功して快勝した。2戦目で敗れたアンダーソンは「ネムコフは前回よりジャブの踏み込みを少し浅くし、そのぶん肩を伸ばしてこちらがテイクダウンしにくいようにしてきた」と王者のアジャストメントを称えている。

レスラー上がりの元UFCトップランカーをことごとく打ち破ってきた機動力に優れた王者──現在30歳で身体的にも絶頂期を迎えつつある──を、加齢と共に階級を上げたロメロが倒して押さえ込むのは容易ではあるまい。

が、かくも不利な状況であっても、人智を超えた能力の爆発を期待させるのがロメロだ。かつて日本で名前を挙げ──当時死闘を繰り広げたイリー・プロハースカとともに──今やライトヘビー級世界最強の一角を占める王者ネムコフと、世界で最も驚くべき身体の持ち主ロメロの激突。何か途轍もないことが起こるのか、それとも起こらないのかも含めて楽しみにしたい。

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

The post 【Bellator297】充実=ワジム・ネムコフ✖不可解な言動多発=ヨエル・ロメロ。世界LH級選手権試合展望 first appeared on MMAPLANET.
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BELLATOR MMA o   コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ

6.16『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』でコーリー・アンダーソンとフィル・デイビスが対戦

6.16『Bellator 297』でワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロ、セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルの2大タイトルマッチ/ピットブル弟は3階級制覇を目指す(2023年03月28日)

 こちらの続報。


 Bellator MMAが6月16日にイリノイ州シカゴで開催する『Bellator 297: Nemkov vs. Romero』でコーリー・アンダーソン vs. フィル・デイビスのライトヘビー級マッチを行うことを発表。

 アンダーソンは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』で行われたライトヘビー級ワールドグランプリ決勝&ライトヘビー級タイトルマッチでワジム・ネムコフに判定負けして以来の試合。現在Bellatorライトヘビー級ランキング1位。

 デイビスは昨年3月の『Bellator 276: Borics vs. Burnell』でジュリアス・アングリッカスに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellatorライトヘビー級ランキング2位。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA o パッチー・ミックス ヨエル・ロメロ 堀口恭司

Bellator:フェザー級王者パトリシオ・ピットブルがバンタム級でセルジオ・ペティスのタイトルに挑戦。

www.bellator.com

6月16日のBellatorロス大会で、ライトヘビー級タイトルマッチ・ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロ、バンタム級タイトルマッチ・アンソニー・ペティス vs. パトリシオ・ピットブル・フレイレが行われることが発表。

フェザー級王者のパトリシオは、2019年にライト級王者チャンドラーをKOで破り、フェザー・ライトの同時二冠王となっている(ライト級王座は防衛戦を行うことなく2021年に返上)。今回勝てば三階級制覇となる。

王者ペティスは2021年12月に堀口恭司をKOしタイトルを防衛し、昨年から開催されているバンタム級GPに出場予定だったが、負傷により長期欠場。今回が1年半ぶりの復帰戦となる。ペティス欠場の間、バンタム級暫定王座が設けられ、ペティスと同門のラウフェオン・ストッツが暫定王座を獲得。4月22日に行われるバンタム級GP決勝で、パッチー・ミックス相手に防衛戦を行う予定。

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BELLATOR MMA o ONE RENA RIZIN Special   クレベル・コイケ コーリー・アンダーソン セルジオ・ペティス メルヴィン・マヌーフ ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ 堀口恭司

6.16『Bellator 297』でワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロ、セルジオ・ペティス vs. パトリシオ・ピットブルの2大タイトルマッチ/ピットブル弟は3階級制覇を目指す

BELLATOR MMA ワールドチャンピオンレプリカベルト 大人用サイズ


 Bellator MMAが6月16日にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで『Bellator 297』を開催することと、ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロのライトヘビー級タイトルマッチとセルジオ・ペティス vs. パトリシオ・“ピットブル”・フレイレのバンタム級タイトルマッチを行うことを発表。

 ネムコフは昨年11月の『Bellator 288: Nemkov vs. Anderson 2』で行われた王座防衛戦&ライトヘビー級ワールドグランプリ決勝でコーリー・アンダーソンに判定勝ちし3度目の王座防衛に成功&賞金100万ドルを獲得して以来の試合でひとつの無効試合を挟んで10連勝中(Bellator戦績8勝0敗1無効試合)。

 ロメロは昨年9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でメルヴィン・マヌーフに3R KO勝ちして以来の試合で2連勝中。現在Bellatorライトヘビー級ランキング3位。

 ペティスは2021年12月の『Bellator 272: Pettis vs. Horiguchi』で堀口恭司に4R KO勝ちし初防衛に成功して以来1年6ヶ月ぶりの試合で5連勝中(Bellator戦績4勝0敗)。昨年4月の『Bellator 279: Cyborg vs. Blencowe 2』でラウフェオン・ストッツを相手に王座防衛戦&バンタム級ワールドグランプリ1回戦を行う予定でしたが負傷欠場していました。

 フレイレは昨年12月の『RIZIN.40』で行われたBellator vs. RIZIN全面対抗戦でクレベル・コイケに判定勝ちして以来の試合。現Bellatorフェザー級チャンピオン&元ライト級チャンピオン。今回ペティスのバンタム級王座に挑戦することで3階級制覇を目指します。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator290 MMA MMAPLANET o   アクメド・マゴメドフ アナトリー・トコフ アリ・イサエフ アレハンドラ・ララ エメリヤーエンコ・ヒョードル カール・アルベクツソン クリス・ゴンザレス ゲガール・ムサシ サバウ・ホマシ ジアナ・アフサラゴワ ジェイク・シールズ ジョニー・エブレン スコット・コーカー スティーブ・モウリー ダリオン・コールドウェル ダンテ・シーロ ニキータ・ミハイロフ ネイマン・グレイシー ブレナン・ワード ヘンリー・コラレス ベラトール ムハメド・ベルハモフ ヨエル・ロメロ ライアン・ベイダー ロレンツ・ラーキン ワジム・ネムコフ 青木真也

【Bellator290】計量終了 最後の皇帝、最後のファイトに「キャリアを共にしたファイターたちに感謝」

【写真】ヒョードル46歳、ソネン45歳。やっぱり現役でいるということは、若さを保つことを実感(C)BELLATOR

4日(土・現地時間)、カリフォルニア州イングルウッドのキア・フォーラムで開催されるBellator290「Bader vs Emelianenko2」の計量が、3日(金・同)に行われている。

ラストエンペラーのラストバトル──Bellator世界ヘビー級選手権試合=王者ライアン・ベイダー✖挑戦者エメリヤーエンコ・ヒョードル、Bellator世界ミドル級選手権試合=王者ジョニー・エブレン✖挑戦者アナトリー・トコフ、そしてウェルター級のサバウ・ホマシ✖ブレナン・ワードという3試合が米国4大TVネットワークのCBSで2010年4月以来、12年10カ月振りにライブ中継される。

ちなみに今となってはMMA界の仇花といってもおかしくないElite XCによりMMA中継に踏み切ったCBSにとって、12年10カ月前のライブ中継はスコット・コーカー率いるStorikeforceのナッシュビルのブリヂストン・アリーナ大会(世界ミドル級選手権試合=ジェイク・シールズ✖ダン・ヘンダーソン。世界ライト級選手権試合=ギルバート・メレンデス✖青木真也、ライトヘビー級選手権試合=ゲガール・ムサシ✖キング・モー)だった。


今大会も当初は世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖挑戦者ヨエル・ロメロがマッチアップされていたが、ネムコフの欠場でトリプルクラウンon CBSの再現はならなかった。

とはいえプレリミは7試合で、ローカル勢の試合も目立った12年10カ月前とは違い、今大会はメインカード級のカードがプレリミにズラリと並んでおり、この間のMMAのスケールアップが感じられる──パラマウント配下のCBSライブ大会となった。

全14試合、28人の出場選手のなかで計量失敗はアレハンドラ・ララと戦うジアナ・アフサラゴワのみ。

そのアフサラゴワはオフィシャル計量ではナーバスな表情を浮かべており、セレモニアル・フェイスオフでもスタイリッシュに纏めていたが、どこか目は泳いでおり──アレハンドロ“ジュディ・オング”ララの余裕の表情とは対照的だった。

今大会はベラトールとしては珍しく、計量後にステージ上でチェール・ソネンによるインタビューがメインとコメインに限って実施された。

そしてミドル級タイトル防衛戦を行うジョニー・エブレンは「対戦相手と顔を合わせるところを皆に見せたかった。CBSで戦うことが待ち切れない」と話し、挑戦者アナトリー・トコフは「最高の気分だ。減量は完璧だった。過去最高だよ」とコメントした。

ベルトを挟んで静かにベイダーと向かい合ったヒョードルはソネンから「単刀直入に聞くけど、チャンピオンとしてベラトールを去るつもりなのか?」と尋ねられ、「分からない」と答えると、続けて「こんなにも長い間、応援ありがとう。キャリアを共にしたファイターたちに感謝している」という言葉を発した。

最後に王者ベイダーは「彼がこの試合を望んだ。偉大なレジェンドと戦えることは嬉しい。ヘビー級世界チャンピオンとして、彼の人生の一部になる。それ以上のことはないよ」と語りセレモニアル計量&フェイスオフは終了。

そんなセレモニアル・フェイスオフでは、ダンテ・シーロと戦うネイマン・グレイシーが、非常に険しい表情を浮かべ、握手もせずにステージを下りたシーンが印象残っている。

■視聴方法(予定)
2月5日(日)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator290計量結果

<Bellator世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ライアン・ベイダー: 234.4ポンド(106.32キロ)
[挑戦者] エメリヤーエンコ・ヒョードル: 236.2ポンド(107.13キロ)

<Bellator世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョニー・エブレン: 184ポンド(83.46キロ)
[挑戦者] アナトリー・トコフ: 184ポンド(83.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サバウ・ホマシ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブレナン・ワード: 170.8ポンド(77.47キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ネイマン・グレイシー: 170.4ポンド(77.29キロ)
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヘンリー・コラレス: 145.6ポンド(66.04キロ)
アクメド・マゴメドフ: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブ・モウリー: 253ポンド(114.75キロ)
アリ・イサエフ: 261.8ポンド(118.75キロ)

<ライト級/5分3R>
クリス・ゴンザレス: 155.6ポンド(70.57キロ)
マックス・ロスコフ: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 205.2ポンド(93.07キロ)
カール・アルベクツソン: 205.2ポンド(93.07キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジアナ・アフサラゴワ: 128.8ポンド(58.42キロ)
アレハンドラ・ララ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル: 135.8ポンド(61.59キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 135.4ポンド(61.41キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジェイロン・ベイツ: 136ポンド(61.69キロ)
ジョーネル・ルゴ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット: 145.6ポンド(66.04キロ)
ピーター・イシグロ: 145ポンド(65.77キロ)

<ウェルター級/5分3R>
イーサン・ヒューズ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ユスフ・カラカヤ: 170.2ポンド(77.2キロ)

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BELLATOR MMA o ONE   アナトリー・トコフ ゲガール・ムサシ ジョニー・エブレン ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ

2.4『Bellator 290: Bader vs. Fedor 2』ワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロのライトヘビー級タイトルマッチが中止、ジョニー・エブレン vs. アナトリー・トコフのミドル級タイトルマッチが追加

BELLATOR MMA ワールドチャンピオンレプリカベルト 大人用サイズ


 Bellator MMAが2月4日にカリフォルニア州イングルウッドで開催する『Bellator 290: Bader vs. Fedor 2』のセミファイナルで予定されていたワジム・ネムコフ vs. ヨエル・ロメロのライトヘビー級タイトルマッチがネムコフの欠場により中止されることをESPNのブレット・オカモト記者が確認したとのこと。欠場理由は不明。改めて同カードが組まれるのかは未定です。

 また、代わりのセミファイナルとしてジョニー・エブレン vs. アナトリー・トコフのミドル級タイトルマッチが行われるとのこと。

 エブレンは6月の『Bellator 282: Mousasi vs. Eblen』でゲガール・ムサシの王座に挑戦し判定勝ちして以来の試合で今回が初防衛戦。MMA戦績12勝0敗と未だ負けなしです。

 トコフは同じく6月の『Bellator 282: Mousasi vs. Eblen』でムハマド・アブダラーに1R TKO勝ちして以来の試合で7連勝中。現在Bellatorミドル級ランキング3位。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA o RIZIN YouTube   アントニオ猪木 キック ボクシング ヨエル・ロメロ 宇佐美秀メイソン 巌流島 榊原信行

12.28『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』でイゴール・タナベ vs. メルビン・マヌーフ、ジョシュ・バーネット vs. シビサイ頌真、関根“シュレック”秀樹 vs. ヤン・ソウクップら5カードが発表



 本日、『INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国』の第1弾・対戦カード発表会見が開かれました。


RIZIN MMAルール/5分×3R/92kg契約
イゴール・タナベ(柔術/ブラジル)vs メルビン・マヌーフ(キックボクシング/オランダ)

巌流島ルール/5分×3R/無差別級
ジョシュ・バーネット(キャッチレスリング/アメリカ)vs シビサイ頌真 (武術/日本)

巌流島特別ルール/5分×3R/無差別級
関根“シュレック”秀樹 (柔術/日本)vs ヤン・ソウクップ(空手/チェコ)

キックボクシング/3分×3R/72.5kg契約
宇佐美秀メイソン(空手/日本)vs アルバート・クラウス(キックボクシング/オランダ)

巌流島特別ルール/5分×3R/77kg契約
マーカス・レロ・アウレリオ(カポエイラ/ブラジル)vs ガロア・ボファンド(ムゲンドー・マーシャルアーツ/イギリス)

 以上5カードを発表。メルビン・マヌーフは9月の『Bellator 285: Henderson vs. Queally』でヨエル・ロメロに3R KO負けしてMMA引退したはずなのですが、RIZIN MMAルールで早くも復帰。関根“シュレック”秀樹 の出場は既報ですが、シビサイ頌真も出場とRIZIN色が強いです。もっともシビサイは巌流島に4度も出場していましたが。アルバート・クラウスというのも懐かしい名前…。


 RIZINは大みそかに「RIZIN.40」(さいたまスーパーアリーナ)を開催するが、年末には猪木さん追悼イベントの「INOKI BOM―BA―YE×巌流島」(12月28日、東京・両国国技館)も行われる。榊原CEOは「少しでも猪木会長を追悼ができるようなことに貢献できるのであれば、何でもやりたいと思ってます。選手の派遣? 何ができるかはアレだけど、積極的に。うちの大みそかの大会でも、何かそういうこと(追悼行事)ができたらいいなと思います」と明言した。

 榊原信行CEOはアントニオ猪木さんの四十九日法要に出席し協力を宣言していました。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o キック コーリー・アンダーソン ボクシング ヨエル・ロメロ ワジム・ネムコフ

【Bellator288】ネムコフがアンダーソンのTDを防ぎ、王座防衛&ワールドGP優勝。次戦は来年2月にロメロと

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
ワジム・ネムコフ(ロシア)
Def.3-0:.48-47.49-46.49-46.48-47.
コーリー・アンダーソン(米国)

ネムコフが左インロー、さらに右カーフから左ジャブを伸ばす。アンダーソンが距離を詰めるも、ネムコフが左ジャブで近づけさせない。アンダーソンは右ボディストレートから左フック。シングルレッグで組みついたが、すぐにネムコフが離れた。ネムコフは徹底して左を突き続ける。アンダーソンも左を伸ばすが、ネムコフは左ジャブから右ストレートを当てた。

アンダーソンが足を触りに行くと、両手を伸ばしてブロックするネムコフ。しかしアンダーソンは、さらにシングルレッグで組みつくことに成功し、ネムコフをケージに押し込み背中を着かせた。ネムコフは立ち上がりケージ中央へ。左ジャブでアンダーソンを下がらせる。インサイドから右を突くネムコフ、右前蹴りから左ミドルハイへ繋げ、アンダーソンを下がらせる。

残り1分でアンダーソンはシングルレッグを狙うも、組みつけず。右ストレートを放ってきたネムコフを捉え、ダーティボクシングで右アッパーを突き上げたアンダーソンだったが、ネムコフに距離捕まえきれず。残り10秒でネムコフが右バックスキンピック、これがアンダーソンの頭部を捉え、アンダーソンがダウン。ネムコフの追撃の顔面への蹴り(アンダーソンがグラウンド状態なので当たれば反則)をかわしたアンダーソンが、シングルで組みつき初回を終えた。

2R、変わらずネムコフが左ジャブを突く。アンダーソンのパンチをバックステップでかわすネムコフ、アンダーソンが組みついてきても、すぎに離れる。アンダーソンの左フックに、インサイドから右を突いたネムコフ。アンダーソンのダブルレッグもカットし、再び左ジャブを突きながら右も合わせていく。アンダーソンがダブルレッグから両腕を差し上げて押し込むも、ネムコフが離れた。

ケージ中央で右バックスピンキックを見せるネムコフは、相手の動きに合わせて右ストレートのフェイントで揺さぶる。頭を下げて近づくアンダーソンを、右スピニングバックフィストでけん制したネムコフ。パンチを当てられないアンダーソン。ネムコフのローが下腹部に入るも、すぐに試合が再開された。ネムコフは左ジャブから右ショートのカウンター、さらに右ハイへ。相手のパンチはかわし続けた。

3R、左ジャブを突くネムコフにダブルレッグで組みつくアンダーソン。しかしネムコフが離れてスタンドに戻す。ネムコフは左ジャブ、左ボディを繰り出し、相手のパンチをかわす。ネムコフの右ストレートをかわしたアンダーソンは、組みつくも倒せず。ケージを背負ったネムコフもダブルレッグを見せる。アンダーソンは右クロスでネムコフを下がらせた。

ステップワークでケージ際から脱したネムコフだが、アンダーソンの右クロスが当たり始めた。さらに左ジャブを当てるアンダーソン。アングルレッグを切られるも、相手にケージを背負わせたアンダーソンがパンチで攻め込んでいく。手数が減ったネムコフ。アンダーソンのアイポークで一度試合が止められるも、すぐに再開された。ネムコフの右ストレートがアンダーソンの顔面をかすめる。互いに右前蹴りを見せたあと、ネムコフが右カーフを当てると、アンダーソンも右カーフをヒットさせた。

4R、ネムコフが右カーフを狙う。左ジャブから右ストレートを突くネムコフ。アンダーソンはテイクダウンを狙いながら、相手にケージを背負わせる。アンダーソンのシングルレッグに対し、足を滑らせたネムコフは、そのままケージに押し込まれるも脱出した。左ジャブの突き合いが続くなか、ネムコフの右ローに対してアンダーソンがシングルレッグを狙うも、すぐにネムコフが離れる。

左ジャブとローで距離を保つネムコフの手数が戻ってきた。ここでネムコフがマウスピースを吐き出してしまい、試合は中断。再開後、ネムコフの右カーフキックがクリーンヒットする。アンダーソンの左ジャブに右ローを合わせるネムコフ。蹴りを上下に散らし、左ジャブを突くネムコフを追いかけるアンダーソンが組みついた。右腕を差し上げ、ネムコフをケージに押し込むアンダーソン。ネムコフはまたもマウスピースを吐き出してしまう。

ネムコフが離れたところで、マウスピースがネムコフの口にも戻された。再開後も左ジャブを突き続けるネムコフは、右バックスピンキックでこのラウンドを締めた。

最終回はネムコフの右カーフでスタート。左ジャブの連打から右ストレートを当てたネムコフ。アンダーソンのダブルレッグをカットし、右カーフキックと右前蹴りで相手を下がらせる。アンダーソンが組みつきにきたところへ、右バックスピンキックを合わせたネムコフ。アンダーソンはこれをかわし、両腕を差し上げてネムコフをケージに押し込む。しかしネムコフがオーバーフックで堪えてケージ際から離れた。

ケージ中央ではネムコフが右カーフを当てる。アンダーソンの左フックは届かない。ネムコフがプレッシャーをかけて右ストレートを当て、左ジャブで中に入れさせない。アンダーソンが下がると右カーフを当てるネムコフ。右アッパーから組みついたアンダーソンは、離れて右バックスピンキック。左ジャブ&右カーフで相手を削るネムコフが、決定打を許さずに試合終了のゴングを聞いた。

裁定はネムコフのユナニマス勝利。ネムコフが3度目の王座防衛とともに、ライトヘビー級ワールドGP優勝を果たす。
優勝賞金100万ドルを獲得したネムコフは、来年2月にヨエル・ロメロと対戦することが発表されている。ロメロがケージインし、フェイスも行われた。


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