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【RIZIN44 & NAIZA FC55】福田龍彌が振り返るアーセン戦&NAIZA─02─「二冠になり、バンタム級で…」

【写真】いかなる終了の仕方でも、ルールに則り福田の勝利は動かない。それでいて、絶対に再戦が見たい激闘だった(C)RIZIN FF

9月24日(日)、さいたまスーパーアリーナにて開催されたRIZIN44で、山本アーセンに3R TKOで勝利した福田龍彌のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

1Rと2Rで仕留めるための準備が終わった。「さぁ、これから――」と3Rに臨む福田に対し、ドクターチェックからアーセンの逆襲が始まる。驚きながらも基本通りのジャブを突き続け、レフェリーストップを呼び込んだ福田。その激闘を振り返るとともに、2023年を締めるカザフスタンでの戦いについて訊いた。

<福田龍彌インタビューPart.01はコチラから>


――ここから仕留めに行く……、その前にドクターチェックが入りました。

「絶対に試合が終わってほしくないって思いましたね。ドクターチェックのあと、アーセン君が『ごめんなさい、待たせちゃって』と言うから、『何分でも待つよ』って。するとアーセン君も『ありがとうございます!』と返してくるんです。すんごいナイスガイでした。

それで3Rが始まって、ボディを打とうとしたところに左フックをもらってヒザを着いてしまうけど、ここは効いていないんです。ビックリして引くタイミングでコケちゃった、みたいな。見栄えは悪いけどダメージはなくて」

(C)RIZIN FF

――その後、アーセン選手が左跳びヒザから組んできました。

「僕としてはコレがビックリして。

(C)RIZIN FF

跳びヒザから着地際の右フック――周りにこういうことをしてくる人はいませんでしたから。

でもテイクダウンを切ったあとに僕が、起き上がり際にヒザ、左ストレートと打つんですけど、ここでアーセン君の顔をカットしたんですよ。

相手も見えてへんから『思いっきり行ったろう』と思っていたらドクターチェックが入って。僕のほうが『マジかぁ!』と言っているんです(笑)」

――福田選手のほうが悔しかったわけですか。

(C)RIZIN FF

「やっぱり白黒つけたいから。

レフェリーストップはエェけどカット系のドクターストップは、試合後に『あのままやっていれば……』という『たら・れば』論が出てきちゃうじゃないですか。それが嫌だし、たぶん彼も嫌だったと思います。最後までやりたかったから、僕のほうが『アーセン! アーセン!』と音頭を取りました。ホンマにアーセン君に対する歓声が凄くて、『アーセン!』という音が会場からリングに降ってきていましたからね。

ドクターストップになったあと、僕から『またやろう。今回はしゃあないわ。戦ってくれてありがとう』と伝えました。アーセン君も『俺まだやれるから』と言っていたけど、レフェリーやドクター、ルールあっての場所やからね。仕方ないです」

――試合前と試合後では、アーセン選手に対する印象も変わったのではないですか。

(C)RIZIN FF

「アーセン君の評価は爆上がりしているでしょう。

ホンマに強かったし、良い試合やったと思います。僕も楽しくて、もっと試合を続けたかった。あの内容なら5分5Rやりたかったな、と思えるぐらいの良い時間でした。

でも一番良かったのは、お客さんが喜んでくれたことです。試合をしている二人だけが楽しいだけなら、この試合よりもクオリティの高い殴り合いは日常的にジムでやっているから。これで喜んでくれるなら、練習を見てくれたらもっと面白い動きを見せられるで、と思います。それが僕らの日常なんですよ」

――確かにトップファイターの練習を見ているだけでも面白いと思う瞬間があります。

「そうでしょう? そんな日常から、さいたまスーパーアリーナのお客さんが喜んでくれるようなモノを提供できるようになったんやなと感じました。さいたまスーパーアリーナという格闘技の聖地で、当日の試合の中ではお客さんが沸いたほうやし、RIZINさんに対しても良い試合ができたかなと思っています」

――なるほど。次は早速、12月2日にカザフスタンで開催されるNAIZA FC55で、同フライ級王者のジアス・エレンガイポスに挑むことが発表されました。これまで海外の試合を希望していた福田選手としては、その希望どおりという試合ですか。

「あぁ、それはハッキリと書いておいてほしいんですけど――僕としては『国内より海外』という気持ちはないです。僕は職業=戦士であって。誰と何キロで、ファイトマネーいくらで戦うか。それで年間、何試合できるか。そういう仕事として試合をしています。だから国内、海外どっちでやりたいというのもなくて」

――あくまで海外から仕事のオファーが来た、ということですね。そう考えると今年はDEEPフライ級GPで優勝し、さいたまスーパーアリーナの観客を沸かせて、海外大会の王座挑戦で締めるという……。

「おかげさまで仕事がうまく行っています。本来は9月18日のDEEP×Black Combat対抗戦にも出たかったんですよ。対抗戦に出なかったら、何のためにフライ級GPで優勝したんやっていう感じやないですか。せっかく韓国から選手が来てくれるのに、チャンピオンが出ないのは相手に失礼やと思って。でもフライ級は駒杵選手が一本で勝ってくれて良かったです。僕としては対抗戦に出ていたバンタム級の選手に興味があります。彼はNAIZA FCのバンタム級チャンピオンなんですよね」

――石司晃一選手を下したユ・スヨンですね。Black Combat、DEEP、そしてNAIZA FCのバンタム級王者でもあります。

「僕が次の試合でNAIZA FCフライ級のベルトを獲ったら、DEEPとNAIZA FCのフライ級2冠王になりますよね。そしてユ・スヨンがNAIZA FCとDEEPのバンタム級2冠王――そこで僕がバンタム級に転向できればエェかなと思っています」

――日本とカザフスタン、DEEP & NAIZA FCの2冠王者同士の対決に!

「僕を応援してくれている人って、僕が修斗時代から殴り合っているのを観てくれている人たちばかりなんです。そうした人たちのおかげで、ここまで来られているわけやから。平野区民センター、阿倍野区民センター、高松シンボルタワーから、さいたまスーパーアリーナへ。そしてカザフスタンまで――感慨深いですよ。

だから『国内より海外』っていう気持ちもないし、大きな会場だけで試合をするというつもりもないです。もちろん今後も後楽園ホールで試合がしたい。僕の中にあるのは、『お金を払って試合を観てくれている人たちに楽しんでもらいたい』という大前提だけで」

――それはNAIZA FCをはじめ、海外で試合をする時も気持ちは同じですか。

「同じですよ。言葉が分からない人たちを、試合で沸かせるのって最高じゃないですか。RIZINに出ても8割ぐらいは、アーセン君のことは知っていても僕のことは知らない人たちだったでしょう。それはもう海外と環境は変わらないですよ。僕のパンチが当たってもシーンとなっているのに、アーセン君のパンチがかすっただけで『ウォーッ!!』と沸いていて。こんなに違うんやって思いました。でも2Rあたりから、僕のパンチが当たっても沸くようになりました。ちゃんとヤバいものを提供できたら沸くし、みんなが見入ってくれる。それだけヒリヒリしてくれるわけですよね。

勝負事やから、置きに行く選手もいるじゃないですか。僕は今までたくさん負けてきているので、そういう意味では『負けても構わない』という気持ちで臨んでいます。と同時に、『絶対にコイツを仕留めたろ』という気持ちで戦っています。相手を仕留めるために5分3Rをどう使うか。仕留めるための過程も楽しんでもらう場所、それが試合なんですよ。次はカザフスタンのお客さんに、僕の試合を楽しんでもらいたいし、会場を沸かせたいです」

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【DEEP116】雅駿介戦へ、山梨に戻って三連勝=窪田泰斗「韓国に流出したベルトを僕たちが取り返さないと」

【写真】溢れんばかりのDEEP愛を持つ窪田(C)TAKUMI NAKAMURA

11日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP116 IMPACTにて、雅駿介と対戦する窪田泰斗。
Text by Takumi Nakamura

2019年12月の試合を最後に活動の拠点を東京から山梨に移し、2022年12月の復帰後は3連勝と勢いに乗っている。パーソナルトレーナーの経験を活かし「いかにスパーリング以外でMMAを強くするのか?」を考えて練習メニューを整備したことが試合結果につながっている。そしてDEEP愛を熱く語る窪田はBLACK COMBATに流出したバンタム級王座奪還を誓った。


――DEEP116 IMPACTでの雅駿介戦まで一週間となりました。試合に向けた仕上がりはいかがですか。

「練習もしっかりできて、体重も順調に落ちているので、あとはインフルエンザや体調不良に気をつけて準備したいと思います」

――DEEP114での力也戦はアームロックで勝利し、約5年ぶりの一本勝ちでしたね。

「思いっきりいけたことが良かったです。いつも上手く戦おうというか、負けないように戦おうとしていたんですけど、前回は自分から勝ちに行くことが出来た試合でした。今回も前回と同じ5分2Rなので、アグレッシブに行って、見ている人にも伝わる試合をしたいと思います」

――力也戦の前のSNSでは「狂気じみた練習が必要」とコメントしていましたが、その真意を聞かせてもらえますか。

「いつも試合が終わったときに思うのが、ケージに入ったら普通のメンタルではダメなんだなと。確かに結果は出ているんですけど、もっと上を目指すためには、普通の試合をしてちゃいけない。それを実践するには他の選手がやらないような強度の練習だったり、他の選手がやらないような練習をしなければいけないと思って、ああいった投稿をしました」

――そのために具体的にはどのような練習をしているのですか。

「常に本気を出すという意味で、バイク系のトレーニングを週3~4回やるようになりました。全力でバイクを漕いで、メニューが一通り終わったら立てなくなるような練習ですね。単純に心肺機能も向上しますし、何よりもメンタルが鍛えられます。僕はそのメンタルが試合では大事だと思うので、前回に続いて今回もこういったトレーニングは多めに取り入れています」

――窪田選手の他の投稿を見てもトレーニングに関するものが多く、かなりトレーニングや練習メニューへの意識の高さを感じます。

「僕自身、普段はパーソナルトレーナーの仕事をしているので、トップ選手たちがどんな練習をしているのか、一週間どんなルーティンでやっているのか、インタビューを読んでどんなメンタルで練習に取り組んでいるのか。そういったことを調べるのが好きなんですね。僕自身、まだトップ選手とは言えないと思うので、実際にトップ選手たちがやっていることを参考にしながら、自分がやるべきことを考えています」

――MMAはまだ練習メニューが確立されていない部分もあると思いますが、窪田選手はどのようなことを意識して練習しているのですか。

「月から土まで基本的に1日2部練で、疲労の度合いで1部練にしています。今僕が意識しているのは『追い込む』ことと『怪我をしない』ことなんです」

――一件その二つを両立させるのは矛盾しているようにも見えますが、どうバランスを取っているのですか。

「僕も格闘技歴が長くなってきて、いかにスパーリング以外でMMAを強くするかを考えているんです。それが先ほどのバイクトレーニングだったり、走り込みだったり、サンドバックやミットだったり、スパーリングやるにしてもシチュエーションスパーだったり…。昔はスパーリングを5分10~12R回して出来るだけ参加するとか、そういった練習もしていましたが、今はスパーリングの本数を絞って、それ以外のことに時間を当てるようにしています。似たような練習ではあるんですけど、おそらく他の選手がやらないようなことをやっています」

――窪田選手は2019年12月から2022年12月まで約3年間のブランクがありますが、何が理由だったのですか。

「当時はトレーナーの仕事が忙しくて、最低限の練習はしているけど、試合のための練習ができていない状況だったんですね。それでいつか仕事が落ち着いたら試合に出ようと思っていて、約3年ほど試合間隔が空きました」

――現在は山梨に活動の拠点を移しているんですよね?

「はい。もともと山梨で格闘技を始めて、18歳まで山梨にいました。それから上京して東京で格闘技をやっていて、山梨時代にお世話になった人が山梨にジム=フォーランバスを出すことになったので、今は山梨に戻ってフォーランバスでトレーナーをやりながら練習をしています」

――山梨に戻ってから3連勝していますが、その要因はなんでしょうか。

「格闘技に向き合える時間が増えて、単純に練習量が増えましたね。東京に比べてスパーリングパートナーは少ないですが、自分のやりたいことをコツコツやれるので、それが僕には合っているのかなと思います」

――練習環境をガラリと変えて、試合への不安はなかったですか。

「山梨に戻って半年ほど経っての試合だったので、逆に『これだったらしっかり勝っていける』という自信はありました」

――今大会で対戦相手の雅選手にはどんな印象を持っていますか。

「ムエタイのチャンピオンからMMAに転向した選手ですが、僕は組み技やグラップリングも得意なんじゃないかなと思いました。自分の強い部分で戦うのではなく、相手の弱いところを見つけて戦うことが出来る選手だと思います。MMAファイターとしてバランスがいいですよね」

――その雅選手相手にどのような試合をしたいですか。

「雅選手の対策もしていますが、自分の得意なところで相手を倒そうと思っていて、相手は打撃出身の選手ですが、パンチ、蹴り、ヒジ、ヒザで倒したいです」

――あえてそこは打撃で勝ちたい、と。

「同じ日にバンタム級の試合が多いので、見ている人にとって分かりやすい試合をしたいんですよね。ここから上を目指すうえで、ムエタイチャンピオンになって寝技で勝ってもアピールにならないというか。僕は強い選手の強いところを上回って勝つことを目標にしているので、今回は僕の打撃を見て欲しいです」

――この試合をクリアすれば復帰後4連勝となります。今の窪田選手にとっての目標は何ですか。

「僕はDEEPが本当に好きで、DEEPで戦えていることを誇りに思っているので、DEEPのチャンピオンになりたいです」

――今のコメントも含めて、窪田選手はすごくDEEP愛を持っていますよね。

「人として社長、佐伯(繁)さんが好きなんですよ。佐伯さんは本当に格闘技が好きだし、そんな人が代表を務めている団体で戦っていることがうれしいです。あとはDEEP出身の選手は単純に強いじゃないですか。僕はDEEP=強い団体だと思っているから、そこで戦っていることが誇らしいです」

――そんな窪田選手にとってDEEP115のDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦でDEEP勢が敗れたことをどう捉えていますか。

「せつないですね。韓国に流出したベルトを僕たちが取り返さないといけないと思います」

――特に窪田選手と同じバンタム級で石司晃一選手にTKO勝利したユ・スヨン選手はかなりレベルが高い選手でした。

「僕は石司選手と何度か練習したことがあって、石司選手の強さを知っていて。その石司選手に何もさせずに勝ったので、スヨン選手はかなり強いと思います。スヨン選手に勝つことは難しいと思いますが、僕がDEEPを代表して彼と戦って、日本にベルトを獲り返すことができたら最高ですね」

――同じ大会には元DEEP王者で、RIZINでも活躍する元谷友貴選手もDEEPに凱旋します。

「すごくうれしいですね。ずっと昔から知っている選手ですし、RIZINを主戦場に戦っている選手がDEEPに凱旋してくれて、そういうのも含めて…ますますDEEPが好きになります(笑)。元谷選手は元DEEP王者ですし、DEEP愛がある選手だと思うので、元谷選手も戦いたい相手の一人です」

――それでは最後にファンのみなさんへのメッセージをいただけますか。

「気持ちが見える分かりやすい試合をするので応援よろしくお願いします」

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【DEEP115】北岡悟が振り返るDEEP X BC対抗戦─02─「負けた人が考えていない感が出ちゃいました」

【写真】ユ・スヨン。この選手と交わることができることを北岡は、良いことだと言い切った(C)DEEP

9月18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたDEEP vs BLACK COMBATの対抗戦を北岡悟が振り返るインタビュー第2弾。
Text by Manabu Takashima

大島沙織の意外な敗北に続く、石司晃一と大原樹理のベルト流出劇に関して、北岡はどのような気持ちでいたのか。

<北岡悟のDEEP vs BLACK COMBAT対抗戦振り返り、Part.01はコチラから>


――それでも最後は足関節をパク・シユンに切り返されました。

「それは相手も組み技の技量を上げてきたということだと思います。大会が終わって青木真也さんから『韓国は柔術が盛んで、柔術のレベルは上がっている』という連絡があったんです。ちゃんと組み技も修練していて、その部分は次の試合にも表れていましたね」

――その次、ユ・スヨンが石司晃一選手に圧勝した試合になります。

「石司選手と戦ったユ・スヨンは、パンクラスに来ていましたよね。大橋悠一選手という期待されていた選手、組みができるけど殴り勝てる選手と戦ってパンチを纏めて秒殺した。しかも、結構バリバリの柔術家で。あの選手は強いですね」

――BLACK COMBATの試合を見て、ユ・スヨンは強いという認識はあったのですが。石司選手にあのような形で勝つとは思っていなかったです。

「日本でトップ10に入る実力の持ち主、石司選手はトップ5を狙うことができるトップ10の選手です。身体能力も高く、体も強い。その彼が下になってニーシールドとプッシュだけで返そうとしていたけど、普通に纏められましたね」

――ユ・スヨンの寝技のコントロール……技術力で完全に上回っていたように見えました。

「柔術でいえば青・紫帯と、黒帯の差のような上と下の攻防になりました。悪くない青帯、紫帯の動きを良い黒帯が抑えた――ような。そもそも上を取ったテイクダウンも、ハイクロッチから入って。石司選手から、あんなイージーにナイス・テイクダウン……当たり前のMMAテイクダウンを取った。凄いですよね、良い選手です」

――一部でキム・スーチョルより強いのではないかという声も挙がっています。

「それはやってみないと分からないけど、普通にRIZINのレベルであることは確かです。RIZINレベルというか、RIZINで上の方と――ベスト5と戦っても良いじゃないかという選手ですよね」

――Road to UFCに出ている韓国人選手より強いようにも見える。そういう選手を抱えることができるのは、ファイトマネーが良いから。Road to UFCに行こうとせず、BLACK COMBATで知名度を上げて、UFCを狙っているファイターがユ・スヨンだと思います。

「それは成功しているということですよね。BLACK COMBATはMMAで、Breaking Downのやっていることをしている。そういう良い選手が、DEEPと絡んでくれる。これは日本のMMAにとっても良いことです。

DEEPのチャンピオンになったのだから、防衛戦をすることになると聞いていますし。でも、めっちゃ強いですよ。ユ・スヨンは色々な日本人選手との試合が見てみたいですね」

――続く大原選手は、イ・ソンハにスロエフストレッチで一本負け。この試合はどのように捉えられていますか。北岡選手は大原選手と戦った当人ですが。

「これが一番悔しいと言っちゃあ、悔しい気がしますけど……。まぁ、しょうがないですよね。しょうがないです」

――大原選手はストライカーですが、組み技&寝技対策をしっかりとやっている選手だと思います。

「絶対にやっていますね。絶対に」

――その大原選手が仕留められた。

「まぁ、ちょっと動き方にはクエスチョンが残るディフェンスはしていました。ただし、体格的なところでまかり通っていた部分はあると思うんです。ぶっちゃけて僕の時も、テイクダウンとサブミッション・アタックはできているので……いや、自分の話はいいや(苦笑)」

――小金翔選手の対戦ではバックグラブを許し、ブレイクでスタンドに戻ったことがありました。

「上迫戦も微妙な節はありました。解説でも話したのですが、あの相手選手は、バックに回ると包めますもんね。容易に包めることができる。打撃でそこまで押しきれなかったことも、あの結果にもちろん通じているでしょうし。そこは総合力だから。結果的に大原選手には相性が良くなかったのかと。う~ん、まぁまぁまぁ――しょうがないです」

――では最終戦のヘビー級、酒井リョウ選手が腕十字でヤン・へジュンに下りました

「酒井選手は最近の試合で、良い勝ち方をしてきました。でも、総合格闘技だからね――と。解説では『ヘビー級なんで、複雑なことを考えずに』とか言っていて。そうしたら酒井選手がグワァっていくと、ヤン・ヘジュンが『ナイス・テイクダウン!!』と(笑)。で、ここからヤン・ヘジュンの抑え込みがメッチャ上手くて。ちょっと上の方で抑えているけど、ヘビー級なんで酒井選手も潜るとかできないじゃないですか。

酒井選手は後ろを向こうとしたけどできなくて。ヤン・ヘジュンは柔術的にも茶・黒の力がある。最低でも紫帯でしょう。マウント、S字マウント、腕十字と流れるような動きで仕留めました」

――試合タイムは1分32秒。防がれると下になって殴られるリスクのある腕十字をこの時間帯で狙うというのは……力の差を感じたのか。

「とにかく綺麗でしたね。しっかりと動けていますよ。まぁ、もともとミドル級の選手だったというのもあるけれど――総合格闘技ですからね」

――結果、DEEP側は最初の2試合の勝利後はチャンピオンが5連敗で完敗を喫しました。試合内容的に大島選手と戦ったパク・シユンは、大島選手の投げを許さなかった。ユ・スヨンとイ・ソンハ、そしてヤン・ヘジュンらは逆に一発で自分の形で持ち込んでいました。結果論として、対戦相手のことをしっかりと研究して、今回の試合に臨んでいたように感じました。

「いや、それは……本当はそこをやるものですからね。とにかく最初のアプローチで、やるべき形に持ち込むと差があるように感じられますしね」

――スクランブルに持ち込ませないで、コントロールして仕留めた。彼らが自分の間で戦ったのに対し、逆にパク・シユンは大島選手の間にさせなかった。

「まぁ1Rがあんな風なら、2Rからは変えないといけない。もちろん、僕らには分からない何かがあったというのは考えられますけど、普通は流れを変える戦いをしないといけないですよね。逆にいえば自分たちがラウンドを取っていると判断しているのか――ぐらいに思いました」

――韓国勢の取り組み方と、日本勢の取り組み方に差を感じた次第です。

「今回は特に、負けた人が考えていない感が出ちゃいましたね(苦笑)。負けた人たちの負け方はそうです。大島選手の敗北に関しては、韓国勢は個の力でなくて、チームの工夫で勝った。それが見えるから、パク・シユンを応援している人達からすると、熱いモノがこみあげてくる勝利ですよね。工夫や努力を感じられました」

<この項、続く>

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【UAEW45】藤田大和&吉野光が、UFCファイトウィークのアブダビでRoad to UFCよりも厳しい相手と対戦

【写真】吉野と藤田が、とんでもない猛者とアブダビで戦う (C)UAEW

17日(火・現地時間)にUAEはアブダビのアルジャジーラ・クラブで開催されるUAE Warriors45に日本から藤田大和、吉野光の2選手が出場することが同プロモーションの公式SNSで明らかとなっている。
Text by Manabu Takashima

藤田は8月のフィルカドベク・ヤクボフをギロチンで倒して以来2カ月弱のUAEW再出場で、吉野は3月に──コンテンダーシリーズ第8週でUFCとサインを果たした──ヴィニシウス・ジ・オリヴェイラにTKO負けを喫して以来の再起戦となる。

当初の予定ではUFC294の前日=20日開催だった同大会だが、17日に前倒しとなり、会場も二転ほどした結果──同国のプロサッカー・チーム=アルジャジーラ・クラブの本拠地で実施されることとなった。

9日(月・同)に出されたプレスリリースで上位5カードが正式発表され、その文末には「その他のカードは今週中に決定する」と記されながら、実は同じ日に全対戦カードのCGが公とされており、そこにはしっかりと藤田と吉野の顔と名前が確認できる。

いかにも中東らしく、また「中東ではよくあることだ」と関係者が公言してしまうドタバタ感のあるイベントだが、Abu Dhabi Showdown Week2023と呼ばれるファイトウィーク大会らしく、16カ国からファイターが集まるなど注目すべき試合が多い。


そもそもUFCの前日開催ではセレモニアル計量と時間がバッティングし、ダナ・ホワイト&カビブ・ヌルマゴメドフのルッキンフォー・ファイトとして機能しないことから、スケジュールが前倒しになったとも伝わってくる今大会。かなりの可能性で両者が視察する展覧試合になり、出場選手にとっては千載一遇の機会ともいえる。

そんなUAEW45のメインはUAEWライト級王座決定戦=アムル・マゴメドフ✖ジェコンギル・ジュマエフの一戦だ。マゴメドフはヌルマゴ軍団の24歳の新鋭で、これまでの戦績は6勝0敗──3試合でRNCより一本勝ちがある。

対してウズベキスタンのジュマエフはキャリア10勝3敗のストライカーで、クラシカルなグラップラー✖ストライカー対決となる。とはいえジュマエフはUAEWでディラン・サルバドールにヴァンフルーチョークで敗れた1試合しか経験しておらず、マゴメドフ・アップの試合という見方は十分になされる。

(C)Zuffa/UFC

勝負論でいえばコメインのバンタム級戦=チムール・ヴァリエフとパウリアン・パイヴァの顔合わせがより興味深い。

WSOFで5勝1敗、PLFで3勝0敗、UFCでは2勝1敗のヴァリエフは、TUFシーズン31でブラッド・カトーナに敗れオクタゴン復帰がならなかった。が、ハオーニ・バルセロスに勝利しWSOF時代には今週末のUFC Fight Nightに出場するクリス・グティエレスと1勝1敗と、正真正銘オクタゴンで戦うだけの力を持った実力者だ。

(C)Zuffa/UFC

対するパイヴァはUFCで3勝4敗。

カイ・カラフランス、ホジェリオ・ボントリン、そしてショーン・オマリーらに敗れているが、カイラー・フィリップスから勝ち星を挙げており、ヴァリエフに劣らない力の持ち主といえる。

さらにはUAEWフェザー級及びUAEWアラビア・フェザー級チャンピオンのアリ・アルカイシが、世田谷育ちのUFCベテラン=マーク・ストリーグルに勝利しているイタリアのヴァルテル・コリアンドロとノンタイトル戦で戦う。UFC級、UFCを目指す選手が砂漠に集まる大会で藤田大和は11勝1敗1分のカザフスタン人ファイター=サンスハル・アディロフ、吉野光はヌルマゴ・チーム所属のダゲスタンファイターで7勝0敗のリネット・ハバロフと戦うこと決まった。

DEEP ✖Black Combatの対抗戦で日本を震撼させたユ・スヨンがバンタム級のベルトを巻くカザフのNAIZAとヌルマゴ所有のEagle FCという両プロモーションのフライ級とバンタム級で計6勝0敗のアディロフは、スイッチヒッターでジャブが伸びるボクシングと、テイクダウン防御に優れたレスリング力を持つ。

さらには倒されないように戦うなかで、アナコンダチョークやがぶってバック奪取という堅守&カウンターアタックも強い。バックを取ってからの安定度も抜群のアディロフと藤田の一戦はフライ級タイトルが掛かっていても一切おかしくない対戦といえる。

他方、吉野と戦うハバロフは所持していたGorilla Fightingバンタム級王座がEagle FCに移管され、現時点で4度防衛中の現役王者だ。ハバロフもまたスイッチヒッターだが、打撃は前蹴りを見せて組むためのオーバーハンドが定番で、最大の強味は左右どちらの手が前にあっても、問題がなく相手を倒し続けるテイクダウン能力の高さだ。

倒せばコントロールする力も抜群で、抑え込みも非常に強い。それ故にボディロックに来た際の吉野の担ぎ系の柔道技や内股、倒された時のブリッジでリバーサルという展開が見られるのか。

もちろん、その2つの局面が強いことはハバロフ陣営は百も承知だろう。それでの通じるのが本当の意味での必殺技。吉野にとっては日本で決めまくった技術が、ダゲスタンのトッププロスペクトに通じるのか、真価が問われる一戦となる。

同様に藤田にとっての今回の試合も彼が日本で見せることがなかった近距離での打撃の攻防が、中央アジアの猛者を相手に有効なのか──ここも注目すべきポイントだ。

いずれにせよ、藤田と吉野は国内のどのプロモーション、アジア系の大会、さらにRoad to UFCよりも手強い相手と両者は砂漠で戦うことになる──これが彼らのMMA道、痺れるチャレンジだ。

■視聴方法(予定)
10月17日(火・日本時間)
午後11時時~UFC FIGHT PASS

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Black Combat DEEP DEEP115 MMA MMAPLANET o ユ・スヨン 石司晃一

【DEEP115】前評判以上の強さを発揮、スヨンが石司を圧倒してDEEP&BCの2冠達成

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
Def.1R4分28秒 by TKO
石司晃一(日本)

じりじりと前に出る石司。左を軽く見せつつ、左ミドル・右ローを蹴る。スヨンは石司のジャブの終わりにシングルレッグに入ってテイクダウンを奪う。

スヨンは腰を上げてパスガードを狙い、ヒジを落とす。石司はスヨンの身体を押して、パスガードを阻止。しかしスヨンはハーフガードでトップキープすると、石司の上体を固めてマウントへ。

ここからスヨンはパンチを連打。なんとかディフェンスする石司だったが、最後はガードの上からスヨンのパウンドを浴び続け、レフェリーが試合をストップした。スヨンが前評判以上の強さを見せつけ、DEEP&Black Combatの2冠王についた。

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【DEEP115】大原樹理、イ・ソンハとのWタイトル戦は「DEEP×BCの対抗戦以上の試合になった」

【写真】様々なテーマが見える今回の一戦、大原はWタイトルマッチになったことに意味を見出している(C)TAKUMI NAKAMURA

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115で行われる、DEEPと韓国BLACK COMBATの対抗戦。DEEP & Black Combatライト級選手権試合でイ・ソンハと大原樹理が対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2月に韓国で行われた対抗戦第1弾に続いての出陣となる大原。計量後に話を訊くと、対抗戦以上にこの試合がダブルタイトルマッチになったことへ強い想いを抱いていることが分かった。


――計量直後にも関わらず、インタビューを受けていただき、ありがとうございます。今の率直な心境から聞かせてください。

「いつも通りですね。減量自体はそんなになくて、ほぼナチュラルなので。対戦相手がある程度雰囲気がある印象だったなと思います」

――対戦相手のソンハ選手の映像は事前に見ていると思いますが、どんなファイターだと感じていますか。

「これもいつも通りなんですけど、スタンド勝負・打撃勝負をやらせてくれれば、絶対勝てると思っています。それは今回だろうが誰が相手でもそう思っていて。逆にプロで俺より寝技が弱い選手はいたら連れて来いよと思っているので(苦笑)、いつも通り、いかにスタンドの時間を長くして戦うかだと思います」

――Black Combatとの対抗戦は2月のBlack Combat韓国大会に続いて2度目となります。前回はアウェーに乗り込む形ですが、会場の雰囲気はいかがでしたか。

「僕もどアウェーになると思って身構えていたんですけど、全然そんなことはなくて。対抗戦だとか僕らが日本人だとかは関係なく、僕らが勝てば声援や歓声を送ってくれました。もっとブーイングされると思っていたので、Black Combatの印象が変わりましたね」

――純粋にファイトやパフォーマンスを評価してくれると。

「はい。リスペクトを持って接してもらいました」

――とは言え前回の対抗戦で勝利している大原選手が相手となれば、ソンハ選手も気合いが入っているでしょうし、Black Combatからも発破をかけられていると思います。

「今回の試合は対抗戦でありながら、僕にとってはDEEPの防衛戦でもあるので、対抗戦というよりもタイトルマッチという意識を持ってやってきましたね。相手からBlack Combatのベルトをはぎとる以外のことは考えていません」

――ダブルタイトルマッチは異例のことですが、最初にその話を聞いたときはどう思いましたか。

「色々あって最終的にこの形に落ち着いたんですけど、僕は新しいベルトが欲しかったので、やりますよという感じですね」

――なぜそこまでBlack Combatのベルトが欲しいという思いがあるのでしょうか。

「DEEPのチャンピオンとして試合をさせてもらっていて、ベルトというものへの執着心があります。あとはこれからRIZINのような大舞台に出ていくためには、ベルト一本では足りないのかなと。どの団体であってもベルトを2本持っていたら、周りの見方も変わると思うんです。実力を上げて勝つことは当然なんですけど、肩書を増やすことで自分の存在をアピールしたいという思いがあります」

――ダブルタイトルマッチになったことで、対抗戦を超えた意味のある試合になった、と。

「僕はある意味、対抗戦以上の試合になったと思います。対抗戦は他の6選手に任せるので、僕はソンハ選手からBlack Combatのベルトをはぎとるだけ。それができれば結果的にDEEPに勝利をもたらすことになるので、僕はそこに全力を注ぎます」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115計量結果

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ:108.40キロ
ヤン・へジュン:108.1キロ

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理:70.1キロ
イ・ソンハ:70.15キロ

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一:61.05キロ
ユ・スヨン:61.10キロ

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里:47.45キロ
パク・シユン:46.95キロ

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾:83.8キロ
チェ・ジュンソ:84.0キロ

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.8キロ
シン・スンミン:65.90キロ

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大:57.1キロ
キム・ソンウン:57.15キロ

<バンタム級/5分2R>
力也:61.55キロ
木下尚祐:61.6キロ

<フライ級/5分2R>
杉山廣平:57.0キロ
KENTA:57.05キロ

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.7キロ
倉本大悟:70.7キロ

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ:57.1キロ
亀田一鶴:57.2キロ

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬:67.9キロ
菅涼星:67.60キロ

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【DEEP115】計量生配信を約3000人が視聴? 当日は映画館でも生中継!BCとの対抗戦は韓国でも大注目


明日18日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」の公式計量が、後楽園ホールとなりの東京ドームホテルにて行われた。

対抗戦7試合のうち3試合がDEEP&BLACK COMBATのダブルタイトルマッチとして実施されるDEEP×BLACK COMBATの日本ラウンド。対抗戦出場全14選手は最初の計量でリミットをクリアし、7試合とも大きな変更なく予定通りに行われる。MMAPLANETでは日本入りしたBLACK COMBAT勢をサポートするスタッフから聞いた彼らの様子、そして韓国での反響をお届けしたい。


計量前日=16日に来日したBLACK COMBAT勢。ほぼ全選手減量の心配はなく、サウナにこもるような選手はおらず、半身浴での体重調整で計量をクリアしたという。来日歴のない選手もおり「緊張というよりも日本で試合できることにワクワクしている感じですね。あまりピリピリした様子はなかったです」という。

DEEPの公式YouTubeチャンネルにて生配信された計量の模様は、韓国からも約2000~3000人のユーザーが視聴していたという情報があり、事実チャット欄にはハングルによるコメントで埋め尽くされることに。

明日の大会を見るために来日して後楽園ホールまで足を運ぶ韓国人のファンも多く、大会の模様は現地の映画館CGVで生中継されるなど、BLACK COMBATは日本人の想像を遥かに上回る反響と注目度があるようだ。

なお計量を終えたBLACK COMBAT勢は夕方から全選手がKRAZY BEEに移動してジムで最終調整を行い、明日の決戦に備える。

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ:108.40kg
ヤン・へジュン:108.10kg

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理:70.10kg
イ・ソンハ:70.15kg

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一:61.05kg
ユ・スヨン:61.10kg

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里:47.45kg
パク・シユン:46.95kg

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾:83.80kg
チェ・ジュンソ:84.00kg

<フェザー級/5分3R>
青井人:65.80kg
シン・スンミン:65.90kg

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大:57.10kg
キム・ソンウン:57.15kg

<バンタム級/5分2R>
力也:61.55kg
木下尚祐:61.60kg

<フライ級/5分2R>
杉山廣平:57.00kg
KENTA:57.05kg

<ライト級/5分2R>
涌井忍:70.7kg
倉本大悟:70.70kg

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ:57.10kg
亀田一鶴:57.20kg

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬:67.90kg
菅涼星:67.60kg

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【DEEP115】BCフェザー級王者シン・スンミン「蒼井そらは知っていても、青井人なんて知らなかったです」

【写真】9勝4敗、パン・ジェヒョクやパク・チョンスに勝利しているBlack Combatフェザー級王者(C)MMAPLANET

明日18日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。ダブルタイトル戦が3試合揃った同大会でBlack Combatフェザー級チャンピオンのシン・スンミンはノンタイトルで青井人と戦う。
Text by Manabu Takashima

コリアンソンビに憧れてMMAを始め、トルネード・ソンにMMAを習った。アグレッシブかつ、戦術を用いる冷静なファイト、削り合いもできるシン・スンミンに話を訊いた。


――去年の大みそかにシン・スンミン選手に話を伺った時、本当に日本で戦いたいという風に言われていましたが、ついに実現しますね(※取材は4日に行われた)。

「実は自分のプロデビュー戦は日本で、DEEP浜松大会だったんです(※2015年。×柴ちゃん)。5日前のオファーで、日本に旅行に行こうというぐらいの気持ちで戦いRNCで負けてしまいました。今回はしっかりと練習できているので、あの時よりもずっと楽しみです」

――いきなりのファイトに観光気分になれるのですね。ある意味、凄いです。

「まだMMAの練習を始めて8カ月ぐらいだったので。どうなるっていうものでもなかったので、旅行に行こうという気持ちでいたんです。あの時は、そうでした。ただあの負けがあったので、また日本で試合をしたいという気持ちは心のどこかにありました。去年、日本から来た記者さんに話をきいてもらった時に、その気持ちは確実なモノになりました」

――2018年8月にArzaletソウル大会に出場しています。日本のREALの海外版という位置づけだった同大会で戦った時も日本を意識していたのでしょうか。

「あの時はキム・ジョンホン選手と戦ったのですが、本当は日本人選手と戦いたかったですし、日本で戦いたいと思っていました」

――では今回はBlack Combatフェザー級王者としての来日です。Double GFC王者のパク・チョンス選手との王座決定戦ではサッカーボールキックを決めて勝ちました。あの試合の勝利をどのように捉えていますか。

「チャンス選手が良い選手だと言われるのは分かりますが、自分はパンクラスやグラジエイターで活躍しているバン・ジェヒョク選手にも勝っているので彼に勝ったことで、自分の株が上がったとは思っていないです。絶対に自分が勝つと自信を持って戦っていました。自分のキャリアは、今回の試合から始まります」

――そんなシン・スンミン選手ですが、MMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「2013年の兵役中に、テレビでジョン・チャンソン選手とジョゼ・アルドの試合を視ました。凄く格好良くて、兵役を終えた2015年に始めました。それまで遊びで体を動かすぐらいしか、格闘技の経験はなかったですが、Ssenジムに入門してトルネード・ソン館長にMMAを学ぶようになりました」

――コリアンゾンビに憧れ、トルネード・ソンにMMAを学ぶ。なんだか良い話ですね。

「たまたま家の近所に道場があったんです。自分はテグに住んでいるので、ソウルのジョン・チャンソン選手のジムは遠すぎました。ただ、チャンス選手との試合前からコリアンゾンビMMAでも練習をしていて、今後は正式にジムを移籍するかどうか。今回の試合を終えて、決断したいと思っています」

――では、先日のコリアンゾンビ×マックス・ホロウェイ戦など胸に来るものがあったのではないですか。

「ジョン・チャンソン選手を見て、MMAを始めました。最後までMMAファイターとして、見ている人に感動を与えることができる素晴らしいファイターです。自分も引退する時には、ジョン・チャンソン選手のようになっていたいです。凄く感動的な引退試合でした」

――韓国のファンも第2のコリアンゾンビを求めているでしょうね。

「自分がどこまで昇り詰めることができるのか。それがMMAを戦う理由であり、凄く楽しみにしています。なので第2のコリアンゾンビを目指すのではなく、シン・スンミンとして世界でどれだけ通用するのか。そう思っています」

――承知しました。そのためにも今回の対抗戦、凄く大切だと思います。

「今回、自分はチャンピオンとして日本に行きます。なので相手がチャンピオンでないことは残念です。試合が決まってから、青井人選手がRIZINでも活躍していることを知りました。それまで蒼井そらは知っていても、青井人なんて知らなかったです」

――アハハハハ。

「ただDEEPには牛久絢太郎選手というチャンピオンがいるのに、青井選手が出てきたということは彼が逃げたと思っていました」

――まぁ、牛久選手はRIZINでの試合があるので――と話しを続けたいのですが、蒼井そらという名前の方に読者の皆さんも反応してしまうかと思います(笑)。ベルト奪取の際に彼女と抱き合っていましたが、問題ないですか。

「ハハハ。蒼井そらの名前が自然に出てきました(笑)。ただ蒼井そらが好きとは言っていないので大丈夫です(笑)。何も問題ありません(笑)」

――押忍。シン・スンミン選手はアグレッシブかつ、冷静に戦えるファイターです。今回の試合で、日本のファンにどのようなファイトを見せたいと思っていますか。

「蒼井そら……いや青井人選手を相手にして、自分のスタイルが変わることは一切ないです。自分は自分のスタイルで戦います。青井選手は1Rを戦い切ることができないでしょう。まずは目の前にいる青井選手を倒して、Road to UFCかRIZINで戦いたいと思います」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】対抗戦、先鋒戦出場の駒杵嵩大─02─「技術どうこうでなく、韓国は見ている先が違う」

【写真】フッと詰めて寄る。打撃の交換なくして、上手くハマった時は達人級(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」。DEEPとBLACK COMBATの対抗戦では、駒杵嵩大がフライ級代表としてキム・ソンウンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

インタビュー前編では、自身の課題と理想について語ってくれた駒杵。打撃主体のキム・ソンウンとの対戦は、その課題を克服した姿を見せられるマッチアップかもしれない。対抗戦の第1試合に出場することとなった駒杵が、DEEP軍に1勝ち目をもたらすことができるか。

<駒杵嵩大インタビューPart.01はコチラから>


――理想はDJですか!

「DJのように、打撃も組みも全部混ぜることができるようになりたいですよね。殴りながら入ったり、入りながら殴ったりとか――相手からすれば、僕が何をやってくるか分からなくなるぐらいまで(笑)。そういうDJのスタイルが理想です」

――現状、その理想まで何パーセントまで辿り着いていますか。

「まだまだです。自分の理想まで、半分も辿り着いていないと思います。でもそれって、まだまだ自分には伸びしろがあるっていうことなんですよ」

――そんななかでBLACK COMBATとの対抗戦を迎えます。まず今年2月に対抗戦第一弾が行われた時、ご自身がその輪に加わるとは思っていましたか。

「試合映像は見ましたが、『自分には関係ないのかなぁ』と思っていました。第一弾の時はフライ級がなかったので。ただ、いつか海外勢と対戦したいという気持ちはありましたね」

――駒杵選手はMMAでは国際戦の経験がありません。柔道時代を含めると、最後の国際戦はいつまで遡りますか。

「大学2年生の時なので、ちょうど10年ぐらい前です。ずっと海外勢との練習はやっていたんですよ。いろんな国のナショナルチームが大学(駒杵は東海大学出身)に来ますから」

――どういった国々が出稽古に来ていたのでしょうか。

「カザフスタン、フランス、韓国のチームとも練習していました。東海大学の柔道部には強いヤツが集まっているので、それだけ海外からも出稽古に来るんですよ」

――最初にMMAにおける相性の話がありました。駒杵選手は柔道時代、海外勢との相性は良かったのですか。

「国際大会でも優勝していますし、相性は良かったと思います。柔道の場合は、日本人と比べたら海外勢のほうが雑なので、やりやすいんですよ。時間が経つにつれて、試合が雑になってくるんです。昔は『海外の選手は体力がない』と言われることもありました。後半になってくるとスタミナが切れてくるから、こちらも後半に勝負できるわけですね。今はそんなこともないと思いますけど」

――MMAでいえば逆に、韓国勢と中央アジア勢の体力と削り合いのタフさは強みの一つですよね。

「あと韓国人選手は気持ちが強いです。柔道でも『絶対に勝つ!』という気持ちで向かってくるし、気持ちの面では日本人よりも上だと思いますよ」

――韓国人選手の気持ちの強さに対し、駒杵選手はどのように対抗していたのですか。

「僕の場合は、技術で対抗していました。それは韓国人選手だけでなく、特に中央アジア勢は体の強さもレベルが違っていて。密着してしまうと勝てない、すぐに投げられてしまう。旧ソ連圏の選手は特に、レスリングのように抱き着いて倒しに来ることが多いんです。だから腕でうまく距離をつくりながら、道着を使っていなしながら技に入ることが必要になります。そういう作戦は必須でした」

――柔道時代に培ったその技術は、MMAでも韓国人選手との試合で生きてきますか。

「いえ、もう全然別モノですからね。韓国からUFCに出ている選手って多いじゃないですか。歌手とかエンターテインメントの世界でも、米国に進出している人が多いですよね。日本よりも韓国のほうが技術的に上かどうかではなく、まず見ている先が違うと思います。だから韓国ではUFCをはじめ、MMAが人気になっているのかもしれないです」

――なるほど。柔道という国際舞台で戦ってきた駒杵選手の意見だけに、納得できます。では試合の話に戻りますが、次の対戦相手であるキム・ソンウンの印象を教えてください。

「試合映像を視ましたが、逆転勝ちをする選手ですよね。でもテイクダウンディフェンスは、まだまだなのかな……。対抗戦の中で、まずフライ級の僕がしっかり勝ちたいですね(※取材後、駒杵×キム・ソンウンのフライ級戦が、対抗戦の第1試合になることが発表された)。相手の打撃をもらわずに倒していけば、問題ない相手だと思っています」

――危険視するとすれば、あの打撃ですよね。とにかくガンガン前に出て、打撃を繰り出してくる選手です。

「僕としてガンガン前に出てきてくれたほうが、やりやすいです。パンチを出してくれたほうが、空いているところに組みやすくもなるので。そこは今練習していることが出せるし、練習の成果を見せるという部分でも、良い相手だと思います」

――今回はDEEPフライ級代表として対抗戦に出場します。ここで勝てば、その後にタイトルマッチなどのチャンスも得られるかもしれません。

「そこは分からないですよね。タイミング次第じゃないですか。今フライ級は神龍誠選手が正規王者で、福田龍彌選手が暫定王者ですから。まずは統一戦があるのかどうか――でも僕としてはオファーがあれば、いつでもやります。もちろんベルトを獲る自信もあります」

――それは楽しみです。では最後に、次の試合に向けて意気込みをお願いします。

「まずはテイクダウンして、サブミッションを極めたりパウンドでKOする姿をお見せしたいです。勝ち負けがハッキリ分かる試合をします。僕自身まだまだ伸びしろを感じているので、この試合だけでなく今後も応援よろしくお願いします」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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【DEEP115】パク・シユン戦前の大島沙緒里─02─「試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに」

【写真】母は強し。DEEPが雪辱するためにも、そんな姿の再現に絶対(C)MMAPLANET

18日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP115 Impact 「DEEP vs BLACK COMBAT」でパク・シユンと対戦する大島沙緒里のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

対戦相手のパク・シユンにとって日本での試合は、これが2度目となる。前回は2019年12月にDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎に判定負けを喫した。そこから3連勝を収めているパク・シヨンがアトム級王座を獲得した際の試合映像について大島に訊いたところ――YouTubeを中心に展開されるBLACK COMBATの撮影エピソードを明かしてくれた。

<大島沙緒里インタビューPart.01はコチラから>


――先ほど「上を目指す」と仰っていましたが、上に行けば行くほど大島選手が組んでも切られたり、テイクダウンしても立たれてしまう状況は増えるでしょう。

「ケージ際で組み合っている時にヒジを打ったり、離れ際のヒジやヒザは考えています。練習では本気でヒジを振ると、当たった時に危ないので難しいですが……。でも常に『ここでヒジを打ったら、こうなるかな』ということは意識しながら練習しています」

――一方、国内では大島選手を相手に自分から組んでくる選手は少ないと思います。しかし上には上がいる。では組みが強い選手が組んできた時に、どう対処するのか。その経験も重要になってきますね。

「まさに次の相手は組むにしろ打撃にしろ、どんどん前に出て来る相手ですよね」

――パク・シヨンは今年7月にキム・ナンヒをRNCで下し、BLACK COMBATのアトム級王座を獲得しています。その試合映像はご覧になりましたか。

「視ました。まず試合内容より、外で試合をしていたのは驚きました(苦笑)。私が2月に韓国へ行った時も、まあまあYouTube用の撮影時間が長かったんですよ。もちろん試合の日は選手ファーストです。でも韓国に入ってから試合に至るまでの撮影は、時間が結構長くて。だからパク・シヨン選手がベルトを獲得した日は外で長い時間、撮影部隊の人も大変だっただろうなぁって。自分が2月に行った時のことを思い出してしまいました」

――大島選手が2月に韓国で試合をした時は、試合当日までの撮影で演出や撮り直しなどの注文も入ったりしたのですか。

「いくつか要望は言われました。でも基本的に選手に対して敬意を持ってくれていますし、撮影中に選手が気分を害するようなことはなかったと思います」

――なるほど……、試合の話に戻ります。では試合映像を視たうえで、相手の印象を教えてください。

「前回だけでなく、過去の試合も視ました。昔は上の階級でも試合していて、打撃戦をすることも多かったですよね。でも最新の試合では、すぐにテイクダウンを狙いに行っていて。実は日本に住んでいる韓国人の知り合いに訊くと、もともとレスラータイプだったと。だから私との試合も、まずテイクダウンを狙いに来るんじゃないかと思っています。それでもフィジカル勝ちしようとしているというか、かなりパワーで来る選手だとは感じますよね」

――戦績はプロデビュー戦で勝利し、その後は3連敗。3敗目はDEEPジュエルス大阪大会で赤林檎選手に判定負けしたものです。しかし以降は3連勝しています。

「しかも3連勝は全て1R決着ですよね。もともと私は対戦相手の映像を視ないので、連敗している頃と連勝してからの違いについては、よく考えていないんですけど……。ただ、一度大きな怪我をしたらしくて。肩を負傷したか何かで、オーソドックスからサウスポーに変えたのかなって思います」

――そういえば赤林檎戦はオーソドックスに構えていたのに対し、前回のキム・ナンヒ戦はサウスポースタンスから組みついていました。

「過去の映像では、オーソドックスで戦っている試合とサウスポーで戦っている試合があったんです。試合の日付を調べると、サウスポーで戦っているのが、大きな怪我をしたと言われる時期の後だったんですよね。どちらでも戦えるのでしょうし、私との試合でもオーソドックスで来るかサウスポーで来るか……。

もともと私は対戦相手の映像を視るほうではないので、そこは気にせず試合が始まってからどうするか、と考えています」

――それと韓国人選手は戦績だけでは測り切れないところがあります。大島選手にとっては、前回の対抗戦で下したホン・イェリンと比較した場合、パク・シヨンのレベルはどのように見ていますか。

「ホン・イェリン選手もパク・シヨン選手も気持ちが強いところは同じだけど、スタイルは全然違っていて。ホン・イェリン選手は細かく打撃を当ててきました。パク・シヨン選手はフィジカルを生かして、パワフルに攻めてくるタイプですよね」

――となると、試合はノンストップで動き続けたホン・イェリン戦以上にタフで、削り合う展開となるでしょうか。

「私も5分3R動き続けることができる練習はしているので、たとえフルラウンドになっても大丈夫です。これまで判定決着で勝つこともありましたし。反対に相手のほうが最近は早い決着が続いているので――試合が長引いたらパク・シヨン選手のほうがどうなるのかというところですよね。

ただ、私も試合を長引かせるつもりはありません。最初から極めに行きます。相手がテイクダウンしに来たら私も寝技で勝負しますけど、もしかしたら次は打撃も見せられるかもしれないので、楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月18日(日)
午後5時40分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP115対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
酒井リョウ(日本)
ヤン・へジュン(韓国)

<DEEP & Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
イ・ソンハ(韓国)

<DEEP & Black Combatバンタム級選手権試合/5分3R>
石司晃一(日本)
ユ・スヨン(韓国)

<DEEP JEWELS & Black Combat女子級アトム級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
パク・シユン(韓国)

<ミドル級/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
チェ・ジュンソ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
シン・スンミン(韓国)

<フライ級/5分3R>
駒杵嵩大(日本)
キム・ソンウン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
力也(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
杉山廣平(日本)
KENTA(日本)

<ライト級/5分2R>
涌井忍(日本)
倉本大悟(日本)

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ(日本)
亀田一鶴(日本)

<アマ68キロ契約/3分2R>
安井飛馬(日本)
菅涼星(日本)

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