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【Shooto2024#07】環太平洋王座決定Tで再起、野瀬翔平「今まで以上に組みを強化しています」

【写真】3度目のRTU敗戦から4カ月、プロデビューした修斗で出直す野瀬(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールでShooto2024#07が開催される。今大会では空位となっている環太平洋バンタム級王座を争う4人制トーナメントが開幕し、野瀬翔平が人見礼王と決勝進出を書けて戦う。
Text by Shojiro Kameike

今年5月に三度目のRoad to UFCに挑んだ野瀬だが、初戦で韓国のユ・スヨンに判定負けを喫した。その野瀬が国内復帰に選んだ場所は修斗、しかも環太平洋王座決定トーナメントだ。RIZIN出場経験もあり、一方でUFCを目指し続けるのであれば海外のフィーダーショーという選択肢もあるなか、野瀬が修斗のベルトを目指すことになった理由とは。RTUのユ・スヨン戦を振り返るとともに、ベルト獲得に向けた現在の練習についても訊いた。


――今回、修斗の環太平洋王座決定トーナメントに出場します。5月に3度目のRTUで敗れたあと、国内のベルトを目指すというのは少し意外でした。

「弘中先生(弘中邦佳マスタージャパン代表)と話をして――RTUへのアタックが3回ダメだったので、もう一度国内で実績を積もうという結論になったんです。『国内のベルトを目指して、そこで負けていてはUFCに行くこともできない。だから国内で立て直そう』と。

じゃあ国内で、どこで試合をしてベルトを目指すのか。僕はアマチュア修斗からプロまでずっと修斗でやってきました。今回、その修斗のベルトを目指すトーナメントを組んでもらえて良かったです」

――「意外」と感じた一つの理由は、これまで野瀬選手が一度もベルトに挑んだことがなかった点です。さらに言えば、ランキングも上位ではなく。

「そうなんですよね(笑)。修斗で戦ってきて『上位ランカーと試合させてほしい』と言っている時に、ちょうどRTUの話が来たんですよ。そこでRTUを選ぶというのが2年続いて。ようやく神田(T800周一)選手に勝ってランキング入りした直後に、また3回目のRTUが決まり……それが修斗でランキングが上がらなかった理由です。

RIZIN、RTUで試合をしてきて、いきなり修斗のベルトというのも虫が良すぎるかもしれないですね(苦笑)。結局、僕は今までMMAをやっていて形になったモノが何もないんです。それもあって、まずは国内で修斗の環太平洋王座、さらに上のベルトを獲りに行こうという話になりました。今回は2回勝てば環太平洋のベルトを巻ける。だからモチベーションは高いです。さらに上のベルトも、その先も見据えた戦いになります」

――ある意味異例ともいえる3回連続RTU出場で、今年は初戦でユ・スヨンに敗れました。あの試合について振り返っていただけますか。

「もう3回目の挑戦だし、絶対に優勝してUFCと契約する。それだけ気持ちが入りすぎて、練習でも早く仕上がりすぎてしまいました。体も早く出来上がって、自分でギアも上げまくり、アドレナリンが出まくって練習でも動きまくってしまい……逆に良くなかったですね。そのために怪我もしてしまいましたし。

早い段階でピークが来るほど、気合いが入りすぎてしまいました。試合当日のパフォーマンスは悪くなかったと思います。もちろんユ・スヨンは凄く強い選手でした。ただ、今思えば自分も気持ちが入りすぎていました」

――確かにユ・スヨン戦もスタートダッシュは悪くないというか、むしろ良かったですよね。

「はい、最初にバックを取りかけたところまでは良かったです。でもそこから落とされて、逆にバックを奪われ、削られてから相手のペースになってしまいました。最初に良い形でバックを取ることができて、こちらが面喰った部分もありましたね。『おぉ、バックを取れちゃったよ!』みたいな(苦笑)」

――野瀬選手に苦手な部分があるとして、そこを突かれて負けたのであれば、また考えることは違ったかもしれません。しかしユ・スヨン戦は、野瀬選手の得意な部分で負けてしまった。試合直後、その点が一番気になりました。

「自分が組み負けてしまいましたからね。最後のラウンドは打撃で行っていれば、もしかしたら――という考えもあったかもしれないです。でも、それは『たら・れば』であって。

自分は組みを練習してきたので、最終ラウンドも組みに行ったことに後悔はないです。だから……帰国してから今まで、打撃を強化しようとは考えませんでした。もちろん普段から打撃は練習していますけど、それ以上に『ユ・スヨンに組み勝てるぐらいになりたい』と思って、今まで以上に組みにフォーカスして強化しています」

――それがファイターとしてのプライドですよね。では組み技の面で新しいことを取り入れるのか、あるいは今まで培ってきたものの精度を上げていくのか。

「一つ一つの技術の精度を上げることですよね。ユ・スヨン戦でも僕がバックを奪った時、前に落とされずに自分がポジションをキープして削っていたら、2Rめでも僕のほうが良いポジションを取れたかもしれません。今までの対戦相手なら、そこで極めることができた。でもユ・スヨンのような体格も技術もある選手なら、ここで攻めるより一度キープしたほうが良い。今はそういうことも意識しながら練習しています」

――いまやUFC本戦だけでなくRTUやDWCSでも、自分がやるべきことは分かっていても、それを判断しなければいけないスピードがどんどん速くなっている。とにかくMMAとしての進化が加速し続けています。

「そうなんです。ユ・スヨン戦も一瞬の判断ミスで、そのまま最後まで持っていかれて……まず練習から、もっともっと集中しないといけないと思っています」

――そのユ・スヨンも準決勝で得意の展開に持ち込み切れず、苦戦の末に決勝へ進みました。UFCを目指す戦いの厳しさを物語っています。

「あの準決勝を見て、『RTUの参加者は全員強いんだな』って思いました。でもあの展開で競り勝てるユ・スヨンは強いですね。戦った人間として、このまま優勝してUFCと契約してほしいです」

――なるほど。そして今回、修斗の試合が決まりSNSでは「役者が違う」と投稿していました。

「アハハハ。正直ここで苦戦しているようでは、今後について考えなきゃいけないと思っています。この2試合では圧倒的な差を見せつけて、ベルトを獲らないといけないですね。『これは野瀬がベルトを巻いて当然だ』と思われるような試合にしたいです。

これも正直に言うと、お互いのキャリアを考えたらベルトが賭けられたトーナメントでなければ、試合を受けていないぐらいの相手です。舐めているわけじゃないんですけど……」

――キャリアの差を考えたら、そう感じるのも仕方ないと思います。とはいえ、伝統派空手をベースとした鋭い打撃を持っているファイターです。

「未知な部分はありますけど、やはり打撃の踏み込みが速いですね。相手は一発効かせたい、僕は組んで極めたいという分かりやすい構図かなと思います。瀧澤戦と同じで、空手×柔術で先にどちらが自分の良さを出せるか。

国内のベルトを足掛かりにして、一番高いところに行きたいです。油断することなく、しっかりと格の違いを見せます」

■Shooto2024#07 対戦カード

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<2024新人王決定T フライ級1回戦/5分2R>
手島響(日本)
直島弘昌(日本)

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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC キック ダールミス・チャウパスゥイ ユ・スヨン

【Road to UFC2024 Ep05】ユ・スヨン、チャウパスゥイをスプリット判定で下してバンタム級決勝へ

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29.
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

チャウパスゥイがジャブとインローで前に出ていく。スヨンはケージ内をサークリングして、時折構えもスイッチする。チャウパスゥイも構えをスイッチして左ミドル、スヨンが右ストレートを伸ばす。スヨンがジャブからダブルレッグに入ってケージまで押し込む。スヨンはボディロックしてバックについてグラウンドへ。ここはチャウパスゥイがスヨンに足をフックさせずに立ち上がる。

チャウパスゥイは左ミドル、スヨンは左フックを狙う。チャウパスゥイはジャブと左ミドル。スヨンはジャブと右ロー、チャウパスゥイもジャブと左フックを返す。スヨンが右ストレートを打ちと、チャウパスゥイが組む。スヨンが投げてすぐバックを取るが、ここもチャウパスゥイは両足フックはさせずに立ち上がる。

逆にチャウパスゥイはスヨンをケージに押し込むと投げてテイクダウンを奪う。スヨンが立ち上がると、チャウパスゥイはそのままバックを取って殴りながら押し込む。離れるとチャウパスゥイがジャブと右ミドル、ワンツーで前に出る。

スヨンはそこに左フックを狙う。チャウパスゥイがシングルレッグに入るが、切ったスヨンが後ろにつく。チャウパスゥイが立ち上がってラウンド終了となった。

2R、チャウパスゥイがジャブから右ストレートを伸ばす。スヨンはケージを蹴って右のスーパーマンパンチ。チャウパスゥイは右ストレートから左フック、ここからパンチをまとめてスヨンを下がらせる。スヨンは距離をとって飛び込むような右ストレート、チャウパスゥイは左ミドルを蹴る。

鼻から流血するチャウパスゥイだがジャブを突いて前進。スヨンはそこに右フックをかぶせる。スヨンは自分の距離をキープしてジャブとワンツー、シングルレッグでテイクダウンも狙いつつ、右ストレートを当てる。チャウパスゥイはスピニングバックキックを見せるが不発。

スヨンはジャブ突き刺して右ストレート、チャウパスゥイも右ストレートを当てる。スヨンはジャブとワンツー、チャウパスゥイは右を狙う。スヨンはシングルレッグも狙いつつ、細かくジャブを当てる。チャウパスゥイが右から返しの左フックを当て、右ストレートで飛び込む。スヨンは変わらずジャブを当てて右ミドルを蹴る。

3R、先に前に出ていくチャウパスゥイ。スヨンは右を振って、ジャブを突く。続くダブルレッグはチャウパスゥイも反応して組ませない。プレッシャーをかけるチャウパスゥイはスイッチして左の前蹴り、スヨンは右ストレートで飛び込む。

スヨンはスイッチしながら前手のパンチを当て、組むフェイントも見せる。そしてスヨンはチャウパスゥイの蹴り合いを取ってテイクダウンを奪い、立ち上がろうとするチャウパスゥイのバックを取りつつ、グラウンドに寝かせる。

チャウパスゥイが立ち上がると、スヨンはそのままケージに押し込んで、チャウパスゥイが正対するとシングルレッグでテイクダウンする。チャウパスゥイはケージに体を預けて立ち上がって正対して離れる。

チャウパスゥイはジャブを伸ばして右ストレート、ジャブ・左フックと手数を増やして前に出る。スヨンも足を使ってジャブを当てる。ここでチャウパスゥイが組みついてスヨンをケージに押し込み、左腕を差してテイクダウンを狙う。離れ際にヒジを振るはチャウパスゥイ。スヨンはパンチを上に振ってダブルレッグへ。試合がスタンドに戻ると右ストレートを放つ。

判定は2-1と割れてスヨンが勝利。得意のグラウンドに持ち込む時間は短かったスヨンだがコンパクトな打撃で応戦し、決勝への切符を手にした。


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【Road to UFC2024 Ep05 & Pancrase347】「タイミング」透暉鷹&久米鷹介「その道を進んでいる」対談

【写真】凄く良い関係なのが、伝わる両者のやりとりでした (C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep05のメイン=バンタム級準決勝で透暉鷹がシェ・ビンと戦う。
Text by Manabu Takashima

その透暉鷹は週に2度、グラップリングと柔術で肌を合わせているのが、9月29日(日)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase347で雑賀ヤン坊達也の持つ、ライト級KOPのベルトに挑む久米鷹介だ。

出会いから5年、互いを尊敬する11歳違いの練習仲間に次戦ついて尋ねた。


──Road to UFCを控えている透暉鷹選手ですが、渡米はいつ頃になりますか(※取材は14日に行われた)。

透暉鷹 今週の日曜日になります。試合が現地時間で金曜日、計量も木曜日なので。

久米 今度の日曜日に? へぇ、頑張って。

──軽いですね、久米選手(笑)。ところで2人が練習をするようになったのはいつ頃なのでしょうか。

久米 トッキーが(日沖)発さんのパーソナルを受け始めてからですね

透暉鷹 デビュー直後ぐらいからですかね、stArtでパーソナルを受けるようになったのは。4年前ぐらいですかね。

久米 もっと前だよ。北岡(悟)さんとの試合の時に(※2020年9月)、普段はMMAの練習はやっていなかったけど、背格好が似ているから対策練習の相手をしてもらったので。松本(光史)選手、いやトム・サントスとやった時ぐらいからは、もう選手練にいたと思います。

透暉鷹 あぁ、そうですね。発さんのパーソナルを受けるようになったのはコロナ前からだったし。それから金曜日のグラップリングの選手練習に参加するようになって、久米さんと練習をさせてもらうようになりました。

そうですね……。グラップリングと柔術なので週に2度、今も続けさせてもらっています。それまでMMAのことを全然知らなかったので、久米さんのことはメッチャ凄い人っていう風に思っていました。

──知らないのでメッチャ凄い人。良いですねぇ(笑)。

透暉鷹 そういうイメージがあるだけだったのですが、実際に練習をさせてもらうとゴリゴリで、ハルクみたいでした。

──ゴリゴリ(笑)。

久米 人として喋りはまだまだですけど、ゴリラ界で言えば一番喋ることができるので(笑)。でも真面目な話、トッキーは11歳年下で世代が全く違っていたので、それまでは全然知らなかったです。発さんから『一生懸命やる子がいて、選手練に参加していくから』っていう風に聞かされたのが、最初でしたね。

──実際に肌を合わせた時は、いかがでしたか。

透暉鷹 今もそうですけど、全然歯が立たなかったです。

久米 僕は最初の頃のことは余り覚えていないのですが、身体能力が高かったですね。技術的にも甘いところがあって。どんどん上がって来て強くなっています。もう今では、僕のことなんて踏みにじっていきます。

透暉鷹 いやいや……。いつも、やられています。

久米 純粋に強さを求めている。そういう価値観を持っていて、人柄としてもまっすぐで。グラップリングの練習でも、MMAに有効かどうかを考えながらやっていて、その部分でも本当に強くなっています。僕自身、トッキーが頑張っている姿に、本当に良い影響を受けていますね。

──現状として一緒に練習をしているのはグラップリングと柔術でMMAではないということですね。

透暉鷹 1週間のルーティンでMMAのスパーリングは木曜日にISHITSUNAの後輩とやって、土曜日に寒天FIGHT SPRITの合同練習という風になっていて。

──久米選手は寒天プロ練習の参加は?

久米 僕の方もMMAスパーリングは土曜日の夜にALIVEでやっている形なので。やっぱり朝と夜にMMAスパーを連続でやることはできないですね。僕の場合は月、水、金、土と発さんとStartでやっていて、水曜日はALIVEの夜の練習も指導が発さんなので、コマ数でいえば週に5度指導をしてもらっています。

発さんからは学ぶことばかりです。スパーの相手もしてくれますし、以前ほどゴリゴリでなくアドバイスをくれることが増えました。自分が強くなるために、発さんの指導が一番だと思っています。そういう発さんと普段から、これだけ一緒に練習ができている状態なので、またトッキーとは違うよね。

透暉鷹 ハイ。だからこそ、僕は発さんのパーソナルを受け続けているというのはあります。

久米 僕も試合前になるとプライベートの指導もしてもらっています。ゲームプランも発さんに任せているので。

透暉鷹 自分の方はISITSUNAの林代表とメインで考えて、発さんがそれをサポートしてくれる形ですね。

──ではRoad to UFC準決勝に向けて、仕上がり具合の方は?

透暉鷹 バッチリです。

久米 1回戦の時より、メンタルが良くて。動きもどんどん良くなっています。

──メンタル?

久米 公表していなかったですけど、体調面に問題があって。よく、しっかり勝てたなと思います。試合ができるかどうか、それも直前まで続いていたので。精神的にも体重を創るのもしんどかったと思います。

──そういう状況だったのですね。戦っていて、影響を感じることはありましたか。

透暉鷹 それは……ありました。行かないといけないところで、行けないとか。水抜きの幅が大きくて、試合当日も動けていなかったです。

久米 それでも完勝でしたし。底力があると思えました。やっぱり技術的にどんどん修正ができていて……試合だけでなく、普段から修正力が高くて。僕なんかより、全然自在に体を操れるタイプなんです。

──試合後はそれでも納得がいかないという表情でした。

透暉鷹 自分が理想とするフィニッシュする形を創ることができなかったので。あの舞台でそれができなかったのが、悔しかったです。

──Road to UFCは勝てば官軍ですが、そういう部分に拘りがあるのですね。

透暉鷹 UFCの映像を視て、やっぱりフィニッシュは意識しているようになっているのかと思います。沸かせる試合はしたい。視ている人たちにつまらない試合は見せたくない。でも、そこに行くために勝利が絶対で。前回の試合は、行けなかったことが悔しかったです。

久米 ポイントにしても制圧をしているのだから、立派な勝利です。

──沸かせる試合という透暉鷹選手の発言に関しては、どのように考えていますか。

久米 僕はどんな試合でも勝つことが一番大切だと思っています。そういうタイプなので……そんな風に思えなくなったら自分は試合に出るべきでないと考えています。それから一本やKOが究極系としても、相手を制圧することが第一という考えです。

自分の場合は、沸かせようと思って試合をすることがないです。結果的にそうなっているのは、自分がやられてしまっているからで(苦笑)。

──そこなんですよね。久米選手は出ることができる。そして、被弾もする。透暉鷹選手が言われた、行く・行けないの是非ではないですが、良し悪しというのか。

久米 僕は逆に行き過ぎる。それで、やられている。食らうと、コントロールできなくなるんです。結果、皆に心配させてしまうし。トッキーだって、そうでしょ? 俺の試合を見ていると……。

透暉鷹 ……そうですね。ヤバいです。凄く感動しますけど、やっぱり怖いですよね。

久米 心から応援してくれる人は、「もう辞めて」と言ってくれて。そう言ってくれる人の意見は、しっかりと受け止めてやっていこうと思っています。

──日本では勝つと沸かせる試合が、別モノとして捉えられているかと思います。あと勝ち負けよりも、良い試合という意見もあります。半面、もうUFCで戦う選手たちのなかでは、エキサイティングな試合をして勝つことが当然で。エキサイティングな戦いが自然とできるメンタルと、技術が合致しているように感じるようになってきました。だから、成績に安定性は欠ける。それでも中には、それで勝ち続けることができる選手がいる。それがショーン・オマリーかと。

久米 自分が発さんに教えてもらっていることは、実はそこに近いと思います。フィニッシュに向けての制圧ですし、ただ闇雲に攻めないということで。バチバチにいってしまうのですが……。コントロールするのは、フィニッシュするためです。それでも自分のコントロールができなくて、結果的に試合もコントロールできなくなってしまうということなんです。

例えばショーン・オマリーもそうかもしれないですが、綺麗なカウンターで勝つって、何もその場の閃きじゃないと思うんです。しっかりと組み立てていて、そのカウンターが入る展開にしている。そういうことを自分は発さんに、教わってきました。

トッキーもそうです。フィニッシュをする練習をして、それで判定になることもあるということで。こないだの試合はコンディションのこともあって、それができなかった。だから、悔しかったんだと思います。

透暉鷹 そうですね、自分でもフィニッシュにいけるタイミングがあるっていうのは分かります。それは、そこまでコントロールできているわけで。自分のなかでコントロールという部分では、RYO戦の敗北ですね。あの試合で、本当に自分を見つめ直すことができました。あれから自分が変わることができるようになりました。

──相手の技量にもよりますしね。

久米 だからこそ1Rと2Rと取っていても、攻める気持ち、フィニッシュする考えでないと、守りに入って逆に反攻を許すこともあると思うんです。相手がフィニッシュできる場合は、特にそうですよね。だからアタックする姿勢は持ち続けないと。攻撃は最大の防御──というのは、そういうことだと思います。

透暉鷹 1Rと2Rと取ると、相手はもうフィニッシュしかない。そうなるとコントロールしてのフィニッシュではないので。相手の動きも本来の動きではないと思います。

──そういうなかでシェ・ビン戦です。

透暉鷹 やはり削って、フィニッシュを狙いたいです。テイクダウン防御力は、上久保選手との試合を見ても高いと思います。テイクダウンを決める力も強い。そこを切って、向うがやりたいことをさせないことが一番大切だと思います。

テイクダウン後の動きは分からないですが、これまでの相手と違うと思って──しっかりと柔術、グラップリングをやってきたので。そのために久米さんにボコられてきて(笑)。

久米 いや、もうボコるなんて。ボコることはできなくなっています。

透暉鷹 僕のなかでは、まだボコられていると思います。

久米 2階級違うので。

──その久米選手との練習で養えることもあると?

透暉鷹 それは発さんとも同じですが、行くことできる……極めることができるタイミングを養うことができていると思います。そうでなくて、拘っていると「技術的に切り替えた方が良い」というアドバイスを発さんにしてもらえて。

そこが「今後のために必要になって来る」という風に指導してもらっています。

久米 厳しい戦いにはなると思いますが、やってくれるはずです。純粋に強さと向き合ってきているので。何より、僕が辿り着かなったところに……純粋に向き合っているので、何が何でも掴みとって欲しいです。

託すなんて言えないですけど、この道で頑張っている子には自分も自然と感情が入り、良いモチベーションを貰えます。ありがたいですし、より応援したくなる。そういう気持ちはあります。

──引退した選手みたいなコメントですが、9月に大一番=雑賀ヤン坊達也選手に挑むライト級KOPCが控えています。

久米 雑賀選手と同じスポンサーで、向う側だよね(笑)。

透暉鷹 いえ、そこはそこで(苦笑)。久米さんには絶対に勝って欲しいです。

久米 雑賀選手にしても、結果として再戦することになったのですが、5月のRoad to UFCのワンマッチから掴みとって欲しかったです。やっぱり、そっちの道を往く日本人選手のことは心から応援してきたので。

僕自身、前回は勝ってはいますが雑賀選手の怖さは誰よりも知っているつもりです。あの一発を味わっているからこそ、気持ちが引き締まります。

──そんな久米選手のチャレンジ、透暉鷹選手は何を見せて欲しいですか。

透暉鷹 何時も凄く感動をもらっているのですが、もう危ない試合は見たくないです。

久米 僕が半面教師になるので(笑)。トッキーもそうですが、若い子たちが僕の試合から何をかを感じて、学んでくれることは嬉しいです。

──では最後に透暉鷹選手、シェ・ビン戦への意気込みをお願いします。

透暉鷹 本当に1試合、1試合、賭けてやってきたので。1日、1日の積み重ねてきたことを試合で出して絶対に勝ちます。

久米 本当に調子が良いので、自分を信じてぶつけて欲しいです。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

■ROAD TO UFC 2024 Episode06計量結果

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
シェ・ビン: 146ポンド(66.22キロ)
河名マスト: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
ドン・フアシャン: 115ポンド(52.16キロ)
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
チュウ・カンチエ: 145.5ポンド(66.0キロ)
原口伸: 146ポンド(66.22キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン: 116ポンド(52.62キロ)
本野美樹: 116ポンド(52.62キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サマンダル・ミュロドフ: 170ポンド(77.11キロ)
ジョナサン・ピアースマ: 174ポンド(78.92キロ)

■ Road to UFC2024 Ep05対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
透暉鷹: 136ポンド(61.69キロ)
チィルイイースー・バールガン: 136ポンド(61.69キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・ドンフン: 125ポンド(56.7キロ)
アンガド・ビシュト: 125ポンド(56.7キロ)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 136ポンド(61.69キロ)
ダールミス・チャウパスゥイ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ: 125.5ポンド(56.92キロ)
ルエル・パニャーレス: 126ポンド(57.15キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ダニー・マコーミック: 126ポンド(57.15キロ)
ヤン・チーフイ: 125ポンド(56.7キロ)

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【Shooto2024#07】国内3冠制覇へ、住村竜市朗が西條秀成と対戦。環太平洋王座決定Tに野瀬がエントリー

【写真】脱・塩漬けを果たした住村が国内3冠を目指して修斗のタイトルを狙う(C)MMAPLANET

9月22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07の第一弾カードが決定。現ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの住村竜市朗×西條秀成、環太平洋バンタム級王座決定トーナメントを含む9試合が発表された。


2017年7月にDEEP(2022年5月に返上)、2023年12月にパンクラスでベルトを巻いている住村だが、2009年11月のプロデビューから4戦目までは修斗で試合を続けていた。今回は2010年12月の新人王決定トーナメント決勝戦=井上雄策戦以来、約13年9カ月ぶりの修斗凱旋となる。もちろん住村の目指すものはDEEP・パンクラスに続く修斗での王座戴冠で、今回は国内MMA3冠制覇に向けた第一歩となる試合だ。

対戦相手の西條はTHE BLACKBELT JAPAN(旧・Theパラエストラ沖縄那覇)所属で、プロ戦績は4戦4勝と無敗。昨年のウェルター級新人王で、現在は世界ランキング5位に名を連ねている。戦績こそ浅い西條だが今年5月には中国のMMA団体=YFU武林笼中对のジャン・シイジェンからTKO勝利を収め、6月には「UFC on ESPN58」に出場した平良達郎に帯同してエクストリーム・クートゥアでトレーニングするなど、幅広く経験を積んでいる。

直近2試合はいずれもパウンドによるTKO勝利で塩漬け上等から脱却した住村が、力強いテイクダウン&トップキープを武器とする西條に対して、どんな戦略を選んで戦うかが見どころの一戦だ。

また藤井伸樹が返上した環太平洋バンタム級の新王者を決定する4選手参加のトーナメント開催が決定した。出場選手のなかで最も注目されるのは野瀬翔平だろう。

今年2月のRIZIN佐賀大会では瀧澤謙太をグラウンドで圧倒してヒジ打ちによるTKO勝利を収め、3年連続出場となったRoad to UFCでは1回戦でユ・スヨンと対戦。一時はDEEP・Black Combat・NAIZA FCのアジア・バンタム級三冠王だったスヨンに敗れたものの、組み技・スクラングルで真っ向勝負し、ハイレベルな攻防を繰り広げている。

その野瀬はMMA戦績3勝1敗、2連続KO勝利中の人見礼王と対戦。逆ブロックでは4連勝中の川北晏生と直近では修斗&RIZINでキャリアを積むダイキ・ライトイヤーが対戦する。

■ Shooto2024#07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條秀成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田村ヒビキ(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント一回戦ライト級/5分2R>
手島 響(日本)
直島弘昌(日本)

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Black Combat DEEP o Road to UFC UFC アンガド・ビシュト シエ・ビン シー・ミン チェ・ドンフン ドン・フアシャン ユ・スヨン ルエル・パニャレス 原口伸 本野美樹 河名マスト 透暉鷹 野瀬翔平

【UFC】ROAD TO UFCシーズン3準決勝対戦カード決定!

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日本時間の8月24日にアメリカネバダ州ラスベガスのUFC APEXでROAD TO UFCシーズン3の準決勝が開催されることが発表されました。リリースされた対戦カードは次の通り。

【フライ級(56.7kg以下)】
チェ・ドンフン(韓国)
アンガド・ビシュト(インド)

【フライ級(56.7kg以下)】
キルー・シング・サホタ(インド)
ルエル・パニャレス(フィリピン)

【バンタム級(61.2kg以下)】
ユ・スヨン(韓国)
ダーエミィスウ・ザウパースー(中国)

【バンタム級(61.2kg以下)】
中西透暉鷹(日本)
バーエゴン・ジェライスー(中国)

【フェザー級(65.8kg以下)】
原口伸(日本)
ズー・カンジエ(中国)

【フェザー級(65.8kg以下)】
河名マスト(日本)
シエ・ビン(中国)

【女子ストロー級(52.2kg以下)】
フォン・シャオツァン(中国)
本野美樹(日本)

【女子ストロー級(52.2kg以下)】
ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国)

日本から参戦した中で1回戦を勝ち上がったのは、透暉鷹(バンタム級)、原口伸(フェザー級)、河名マスト(フェザー級)、本野美樹(女子ストロー級)の4選手。奇しくも全員が台頭著しい中国勢との対戦となりました。

そして、BLACK COMBATを主戦場としてDEEPのベルトも戴冠したユ・スヨンにも大注目。1回戦では野瀬翔平との激しいグラップリング対決を制した実力は紛れもなくホンモノでしょう。トーナメントを制してUFC上陸なるか。準決勝も目が離せません。
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45 AB DWCS MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep05 UFC UFN アンガド・ビシュト キル・シン・サホタ シー・ミン ダニー・マコーマック ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チュウ・カンチエ ドン・フアシャン フン・シャオカン ユ・スヨン 原口伸 本野美樹 河名マスト 透暉鷹

【Road to UFC2024Ep05&Ep06】20日/DWCS、23日/Road to UFC準決勝、24日/UFN(日付は現地時間)

【写真】準々決勝は不戦勝だった本野は、昨年10月のリベンジ戦となるフン戦を準決勝で戦う (C) Zuffa/UFC

16日(火)、UFCよりRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが8月23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで行われることが発表された。
Text by Manabu Takashima

フライ級、バンタム級、フェザー級と女子ストロー級で争われている今年のRoad to UFCだが、階級ごとでいえば以下の準々決勝が2つのエピソードで実施され、日本国内での中継は24日(土)の午前10と正午スタートと模様だ。

【フライ級】
<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ(英国)

<Road to UFCフライ級準決勝/5分3R>
アンガド・ビシュト(インド)
ルエル・パニャーレス(フィリピン)

【バンタム級】
<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<Road to UFCバンタム級準決勝/5分3R>
透暉鷹(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

【フェザー級】
<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
原口伸(日本)
チュウ・カンチエ(中国)

<Road to UFCフェザー級準決勝/5分3R>
河名マスト(日本)
シェ・ビン(中国)

【女子ストロー級】
<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
フン・シャオカン(中国)
本野美樹(日本)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国)

【ワンマッチ】
<女子フライ級/5分3R>
ヤン・チーフイ(中国)
ダニー・マコーマック(アイルランド)

など5月のEp02のワンマッチでパウラ・ルナを破った中国のワン・ソンはトーナメント参加者より一足早く契約を果たし、同大会の翌日=24日(土・同)に同所で開催されるUFN243でヴィクトリア・レオナルドと対戦することが決まっている。UFC APEXではUFN243、Road to UFCの2つエピソードに加え20日(火・同)にDana White’s Contender Seriesの第2週、27日(火・同)には第3週が実施される。


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45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 LFA MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ ジョゼ・アルド ソドノムドルジ・プレブドルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー パン・ジェヒョク ユ・スヨン 上久保周哉 南友之輔 松嶋こよみ 石田拓穂 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS02】竹内稔のProgress王座に挑戦、上久保周哉「MMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

【写真】上久保にとってグラップリングは遊びではなく、Part of MMAの真剣勝負 (C) RANK5/ GYO DOK LEE

今日12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会として開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj で上久保周哉がProgressフェザー級チャンピオン竹内稔に挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCはベスト4に終わり、12月にGLADIATORで再起した上久保は2月のGLADIATOR CS旗揚げ戦で強豪から勝利を挙げて、Road to UFC再挑戦を狙っていた。しかし、股関節が悲鳴をあげガブリエル・シウバ戦は流れ、Road to UFC再出場はならなかった。

そんな上久保はUFCに向けて、LFAからステップアップを果たすことを決めた。北米ナンバーワン・フィーダーショーでの厳しい戦いに向けて、試運転のグラップリング王座戦を戦う。このグラップリングマッチは、キング・オブ・アナコンダ=竹内の一発の強さを認めた上で、自身のMMAを貫いて勝利を得ることができるか──という勝負論ある戦いとなる。


こんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる

――竹内稔選手の持つProgressフェザー級王座に挑戦。なんとも意外で、そして楽しみな一戦──なのですが、なぜ?と思ってしまう戦いが決まりました。

「そうですね、実はRoad to UFC出場を目指して2月のGLADIATOR CHALLENGER SEREISでLFAのガブリエル・シウバと戦うことが決まっていました。それが正式発表の前に股関節のケガで戦うことができなくなって。最初は片側だったのが、両側を傷める状態になりました。試合が決まってから痛みがだんだんとひどくなっていって。蹴りが使えなくなり、パンチのミットにも支障が出て。一番酷い時は普通に歩くのも15分間が限度という感じになり、試合ができるコンディションではなくなってしまいました。

試合はやりたかったです。それはRoad to UFCに向けて、強い相手に勝つことは必要だったし。でも、その体にできなかった。練習ができないのに試合をするのか。同時に試合をしないと次に繋がらない。ブラジルから選手を呼んでもらって、長谷川さんが色々と動いてくれた。そこまでしてくれているのに、この試合をしないで良いのかという想いもありました。様々なチャンスを棒に振るのかと」

──でも戦える状態ではなかったと。それで終わりでなく、次を考えてのことなら戦わなくて正解かと思います。結果、4月ぐらいまで練習はできていなかったと聞いていますし。

「かなり練習はしなかったです。ただ、しなくても良くなるものではなくて。放っておいて完治するものでなく、できるだけより良い状態を保つために努力をするというのが現実で」

──人工関節を入れる必要があるかもという話を聞いた時には、絶望的な気持ちになりました。

「そうですね……。入れるとすれば、引退してからですね。痛みがマシになっても、これまで通りに動けないと意味がないですし。それ以前に歩くにも痛い、起きるのも痛いという状態でした」

──現状というのは?

「切らないで治療を進め、2月と比べるとそれは良くなりました。練習中も気は使っていますけど、MMAファイターなんだから、ケガをしていない関節の方が少ないですよ(笑)」

──2月の試合がなくなった時点で、Road to UFCは諦めていたのでしょうか。

「ほとんど諦めていたけど、名前が出揃うまでは出場した場合のことは考えていました。出られた時のために、やれる治療を全部やることにして。そういう準備はしていました」

──結果、出場権は与えられませんでした。

「あの時は正直、2月に試合をしておけばという気持ちにはなりました。でも、やっていると5月に戦うことはできなかったかもしれないですしね。短期間の連戦はきつかったと、今は思っています」

──その状態でシウバ戦をクリアしたとしても、手負いが過ぎる上久保選手とユ・スヨンの試合など、見たくないと正直に思います。

「う~ん、Road to UFCに関しては、如何に良いコンディションを保つことができるのか。そこが大きいですからね。あの時の自分では、上手く創れなかったと思います」

──その結果がGLADIATOR CHALLENGER SERIESでPROGRESSのタイトル戦になったというのは?

「Road to UFCがなくなってから、今後に関してはLFAやあそこと並ぶ場所で戦っていこうと考えていました。その方が、情熱を向けることもできるし、結果を残せば目標にも自ずと近づくので。そこでLFAに向けて長谷川さんが動いてくれて。

と同時に現状としては、治療も続けてきて練習スケジュールも色々と変えました。ケアに当てている時間も多いし、補強も増やしています。ただLFAを本番だとしたら、本番に向けて試運転がしたい。半年以上、試合間隔が空いているので。実際に自分がどれぐらい動けるのか、半信半疑で。MMAスパーリングも再開したのですが、まだまだトライすることもありますし」

──それ故のグラップリングマッチと。

「LFAという強い選手が立ち並ぶところでやるために、どこかのタイミングで実戦に近い試合経験がしたかった。グラップリングを実戦に近いという表現は、違っているかもしれないけど、MMAでないMMA的な試合がしたかったということです。

練習と試合で掴める感覚は全然違います。相手が対策をしてくることを越えていく必要があり、こちらが立てた作戦も当たるのかということもありますからね」

──UFCへの挑む姿勢というファクターがなくても、竹内選手と上久保選手の組み技戦はワクワクします。特にMMAグラップラーである竹本啓哉選手をアナコンダで仕留めたチャンピオンですし。

「一発のサブミッションを持っている選手……ブルーノ・プッチは一応そういう相手でしたけど、そういう相手とMMAでやってこなかった。でも、いずれ必要になってくる。そういう相手に自分のやりたいことをやらないといけないので」

──打撃がないので、失敗しても下になって殴られることはない。その状況で、竹内選手の仕留める力はより脅威になりませんか。

「ケージの中では、ある程度……一発を持っている柔術を封じ込めることはできる。まぁ僕が得意とする場所でやるから。一発は持っているかもしれないけど、普通にオープンなマットでやるのとは全然違うと思っています」

──ケージがあれば、頭を下げることができるのですか。竹内選手のアナコンダをセットするまで誘導する力と判断力に対し、ケージがあることで対抗できると?

「う~ん、まぁ偶然スパッと極まるようなことは起きないです。竹内選手はアナコンダが強いことが分かっているので。そこを考えて、MMAを見据えたグラップリングをしたいです。トップコントロールをしっかりとしたいと思います。そこで一本を取りたいという気持ちも、チョットあったりはするし。

勝つために正しい選択を瞬間、瞬間でできるのか。一本を取れそうな誘惑を我慢して、やるべきことができるのかという部分が大切になってきます。まずはポジション、万が一が起きないように自分の心を強くすることが大切です。

同時に……グラップリングでMMAファイターがトップにいて、『MMAなら俺が勝ちだ』ということは言いたくなくて。あの言い方は好きじゃないと常々思っているのですが、その腹積もりではいないといけないのも確かです。

ただ竹内選手がクローズドの中に僕を入れ続けて、『俺の勝ちだ』と思うのは自由です。けど僕はMMAファイターだからMMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

──そこも「UFCを目指さないと、頑張れない」という名言通りですか。

「言うとUFCからするとRIZINと一緒で、僕なんていなくても問題なく回り続けることができる場所です。でも、あそこにジャンプするとジョゼ・アルドが復帰した世界線に立つことができるんです。その魅力には、なかなか抗うことはできないです。

だってこんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる。体が痛くても『別にUFCファイターなら、こんなぐらいやっているだろう』と思わされるので、続けることができます」

──なるほど、です。グラップリング戦を経て体と相談もあるかもしれないですが、その後はどのように考えていますか。

「LFAで同じように厳しい相手と厳しい試合をして、勝ちたいです。なので、そこを照準にした練習をしたい。体が持たなくなるかもしれないので、できるだけ早い内に勝負を賭けたいと思っています。UFCなのか、Road to UFCなのか、そこに通じる道は自分で創ります」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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45 MMA MMAPLANET o PRIDE Road to UFC Road to UFC2024 UAEW UFC   アンガド・ビシュト シー・ミン チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チュウ・カンチエ ドン・フアシャン フン・シャオカン ユ・スヨン リー・ユンフン 上久保周也 原口伸 本野美樹 河名マスト 透暉鷹

【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹の相手はバールガンに。日=4、韓=2、印=2、比=1、中国は7人が準決へ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
チィルイイースー・バールガン(中国)
Def.2R4分28秒by RNC
リー・ユンフン(中国)

昨年の初戦で上久保周也に敗れたバールガンは、UAEWとAlash PRIDEという厳しい戦場で勝利しRoad to UFCに戻ってきた。サウスポーのリーに対し、バールガンが左ロー。ダブルレッグで飛び込むが、リーが切る。そのリーは左インローを蹴る。慎重な立ち上がりとなり、両者揃って手数が少ない。半分を過ぎ、バールガンが2度目のダブルレッグも、イーがここも切って離れる。3度目のアテンプトでテイクダウンを決めたバールガンは、三角狙いを防いで左足を抜いてハーフへ。バールガンは枕で圧を掛け、エルボーを落とす。クルスフィックスから肩固めを狙ったバールガンだが、リーが察知する。それでも枕で抑え、パスの圧からエルボーを落としたバールガンが初回を取った。

2R、右フックを当てたバールガンがテイクダウンのフェイクを見せる。リーは後ろ回し蹴りの直後にシングルレッグでテイクダウンを許し、ギロチンも封じられる。パス狙いのバールガンは、リーのオクトパスガードを潰して左のパンチを落とす。さらに足を畳んでパスを決めると、そのままバックへ。両足をフックしたバールガンがパンチを入れて背中を伸ばしに掛かる。立ち上がろうとして潰されたリーは、ついに背中が伸びパンチを落とされる。一旦上を向き、殴られて背中を見せたリーだがRNCのセットアップは許さない。

残り90秒、襷から絞めを狙うバールガンがRNCを組み、背中を反らせるとリーを落として準決勝進出=透暉鷹と戦うことになった。

Road to UFC2024年開幕戦を終え、日本勢はバンタム級の透暉鷹、フェザー級の原口伸&河名マスト、女子ストロー級の本野美樹がセミファイナルに歩を進めることになった。韓国勢はフライ級のチェ・ドンフンとバンタム級のユ・スヨン、インドからはアンガド・ビシュトと英国籍のキル・シン・サホタの2選手、フィリピンはルエル・パニャーレス、そして中国勢はバンタム級でバールガンとダールミス・チャウパスウィ、フェザー級はシェ・ビン&チュウ・カンチエ、 女子ストロー級はシー・ミン、ドン・フアシャン、フン・シャオカンと7名が残っている。


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45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024Ep03 UFC キック ユ・スヨン 野瀬翔平

【Road to UFC2024Ep03】「先にコントロールすること」──ユ・スヨン強し、野瀬翔平に組み勝つ

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
野瀬翔平(日本)

左ハイから組んだ野瀬がバックに回る。腰に乗せて投げてきたユ・スヨンに対し、野瀬はバックへ。前方に落とされると、逆にバックを譲り両足をフックされた野瀬が後方から殴られる。腹ばいにされた野瀬は立ち上がって、前方に落としに掛かる。着地したユ・スヨンは、野瀬の前転にもついていき再び両足をフックする。ユ・スヨンはボディトライアングルから殴り、絞めの機会を伺う。手首を掴んで、後方にエルボーを入れる野瀬だが胸を合わせることができない。

ついに腰をずらし胸を合わせた野瀬だったが、ユ・スヨンはスイープからスクランブルに持ちこみ、上を取り直す。ハーフで抑えられバギーチョークを狙った野瀬は、フルガードに戻し時間に。初回はユ・スヨンのラウンドとなった。

2R、右ローの野瀬。スピニングバックキックは届かず、ユ・スヨンがテイクダウンへ。ギロチンの野瀬は、ケージキックから前転でクラッチが甘くなり頭を抜かれる。結果、下になった野瀬はニーシールドを畳まれ、パスの圧を受ける。逆側に回りパス狙いのユ・スヨン、野瀬もバックを許さずバタフライガードも──スクランブルで背中を譲る。初回と同じように前転──グランビーロールもバックを許した野瀬は、再びボディトライアングルに捕えられる。

それでもスランブルに持ち込んだ野瀬は、シングルを潰されても足を取り、オモプラッタに取られる。さらにトーホールド狙いの野瀬だがニアサブミッションには至らなかった。

最終回、前に出てローの野瀬が組んでケージにユ・スヨンを押し込む。逆転に一本──トップ奪取からポジションを取っての極めが欲しい野瀬だが、時間を使ってしまう。さらにヒザ蹴りが急所に入り、試合が中断されスタンドで再開となる。

スピニングバックフィストを空振りし、右オーバーハンドも届かなかった野瀬だが、ダブルレッグでリフトしてテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったユ・スヨンが右を2発当てる。再びダブルレッグの野瀬は、スピニングバックフィスト、そして右を見せて執拗にダブルレッグへ。キムラで防ぐユ・スヨンが離れる。残り2分、野瀬はシングルを切られて左腕を差されると、小外刈りで倒されてしまう。

ハーフのユ・スヨン、潜りを潰された野瀬はフルガードからオープンで仕掛けの機会を創ろうとする。ユ・スヨンはしっかりと上体を固め、ここもハーフでバギーチョークを野瀬が狙う。最後は立ち上がったユ・スヨンは、時間とともに野瀬の健闘を称えた。

3-0の判定勝ちとなったユ・スヨンは「100パーセント、自分のグラップリングを信じていました。野瀬選手は強いので、コントロールを先にすること。それが作戦でした」と試合を振り返り、野瀬は3度目の正直とならなかった。


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45 AB MMA MMAPLANET NavE o ONE Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep03 Road to UFC2024 Ep04 TOP FC UFC キム・キュソン キ・ウォンビン ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チーニョーシーユエ ブラジリアン柔術 ボクシング ユ・スヨン ライカ 加マーク納 小崎連 松井斗輝 海外 澤田龍人 若松佑弥 藤沢彰博 透暉鷹 野瀬翔平 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」

【写真】キム・キュソンは184センチの長身ファイターだ(C)Zuffa/UFC

3時間後に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP04で、キム・キュソンが透暉鷹と対戦する。HEATで加マーク納と春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と対戦経験があり、EVOLVE MMAでは澤田龍人とチームメイドだったこともあるキム・キュソン。
Text by Manabu Takashima

ある意味、波乱万丈なMMAファイター人生を送ってきたキム・キュソンは透暉鷹戦を前に、ONEで戦ってきた時は別人だと断言した。


――キム・キュソン選手といえば過去にHEATに来日経験があり、EVOLVE MMAのトライアウトに合格してシンガポールを拠点にしていた。この2点が印象深いです。

「そうですね、EVOLVE MMAのグローバル・トライアウトに合格して、しばらくしてからシンガポールに渡り2年ほど生活をしていました」

──コロナ政策が非常に厳しいシンガポールでは練習もままならない時期を経験したということですね。

「ハイ、薬局とスーパーに買い物に行く以外は外出禁止でした。ジムも閉鎖されチームの仲間とも会えない。外を走ったり、1人でトレーニングをする日々でしたね」

──トライアウト合格者は年間48000ドルが支給され、住む場所も用意されるという待遇でしたが、MMAファイターにとって練習環境としてはベストとは言い難かったかと思います。

「ムエタイやブラジリアン柔術の選手はいましたが、MMAとなるとトライアウトに受かった選手同士で、知っている技術を交換するような状態でした。サラリーを手にして練習ができる利点は確かにありましたが……。

ただし、あくまでもMMAファイターとして生きていくために集まったのに、その環境が整っていないのだから契約の更新は望まなかったです。あの時、トライアウトに受かった仲間も同じ考えだったはずです。なので、次々とチームを離れていきました。自分は2021年の6月に韓国に戻りました。ジムでは指導もしないといけないので、自分の練習に集中できないのと、練習環境も自分には合っていなかったです」

──EVLOVE MMAを離れてから、活動拠点は?

「韓国に戻ってからは一つのチームに所属することはなかったのですが、シンガポールに行く前に一緒に練習をしていた選手のジムでトレーニングをしたり、ニュージーランドのシティボクシングやタイのバンタオMMA、米国でも練習してきました」

──ONEのあともフェアテックス・ファイトやNAIZAと韓国以外で試合をしてきました。海外志向が強かったということですか。

「韓国で試合をしていないのは、単にオファーがなかったからです(笑)。なので、その時のマネージャーが用意してくれた海外での試合に出ました。チャンスがあるところで戦おうと」

──その時の目標は、UFCに?

「MMAを始める頃からMMAを見ていました。ONEは独占契約なのでUFCで戦うことは諦めていましたが、フェアテックスやNAIZAで試合をしたのはUFCにステップアップを果たすためでした。もうUFCで戦うことしか考えていなかったです」

──ONEでは1勝3敗でしたが、どのような経験になったでしょうか。

「アジアで一番大きな大会ですし、色々な国から強い選手が出ていたので、そういう選手と戦えたことはプラスになっています。大きな経験になったと思います。それと大会の規模や、ファイトウィークの過ごし方など、ONEは自分が韓国や日本で戦ったイベントとは明確に違っていました。戦う気持ちを創り方だとか……今、Road to UFCのファイトウィークを過ごしていますが、そこも勉強になったと思います」

(C)Zuffa/UFC

──では透暉鷹選手の印象を教えてください。

「経験豊富なグラップラーで、RNCで勝つことも多く……アグレッシブなグラップラーですね」

──日本のファンはキム・キュソン選手は、若松佑弥選手に敗れた印象が残っています。「あの選手に透暉鷹は負けないぞ」というファンも多いと思います。

「あの試合はもう3年も前です。自分は何かに偏った練習をすることはなくて、トータルファイターを目指しています。基本はストライカーですが、グラップリングやレスリングで後れを取らいように練習を積んできました。なので3年前にの若松選手と戦った時とは別人だと、思ってもらえると嬉しいです」

──透暉鷹選手との試合で、日本のファンを驚かせる自信は?

「そうですね、自分は……いや、やはりその質問は日本の記者さんの前では……日本人選手に勝つという話はしづらいです(苦笑)」

──勝てば契約、唯一保障があるのがRoad to UFCです。その辺りで、普段と戦い方が変わることはありますか。

「決勝で勝てば契約が保障されていたとしても、自分はUFCで勝つことを目指しているファイターなので、華のある試合をして勝ち続けます」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キ

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