カテゴリー
45 AB HEAT55 MMA MMAPLANET o ふくやーまん キック フェルナンド フェルナンド・マツキ ユン・テスン 倉本拓也 岩倉優輝

【HEAT55】いよいよ本拠地・名古屋、Angel’s FCと対抗戦。アビラルはISKAインターコンチ王座戦へ

【写真】7月のベトナム大会以来、3カ月ぶりの対抗戦。今週末にはベトナムで、日本人選手5名が出場するAngel’s FC33も開かれる (C)LEE GYO DOK

6日(金)にHEATより、10月26日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールでHEAT55「HEAT vs AFC 04」の開催と対戦カード第一弾が発表されている。
Text by Manabu Takashima

昨年3月の韓国での対抗戦はAngel’s FCが6勝2敗で勝利し、第2弾は昨年8月の東京大会でHEATがリベンジに成功し、今年7月のベトナムでHEAT勢が勝ち越しに成功している。迎えた第4弾は初めてHEATのおひざ元といえる名古屋で実施されることとなった。


対抗戦以外でISKA インターコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦としてアビラル・ヒマラヤン・チーター✖ダミエン・ファブレガァの一戦。さらにキックでは安川侑己×チュ・ギフンの日韓戦。さらにMMAで熊崎夏暉×ふくやーまんというコンバットサンボ✖伝統派空手のバンタム級戦が組まれた。ベトナムではローに合わせた初弾という空手らしい一撃でKO勝ちを収めた、ふくやーまん…だけにその初弾の前後に注目したい。

また7試合が組まれる予定というHEAT×Angel’s FCの対抗戦は、倉本拓也×キム·パンスのフェザー級、ライト級の岩倉優輝×キム·ドヨン。フェルナンド・マツキ✖チャン·ドンミン、ヨコヤマクレガー×ヨ·ドンジュの4試合が明らかとなっている。

現時点で韓国勢は全てTEAM MADのネットワークから参戦となっている。その一方でバンタム級王者ユン・テスンの名が現時点でなく、この他のカードの発表が待たれる。

The post 【HEAT55】いよいよ本拠地・名古屋、Angel’s FCと対抗戦。アビラルはISKAインターコンチ王座戦へ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 HEAT54 MMA MMAPLANET o キック ユン・テスン レ・ヴァン・トゥアン

【Angel’s FC32 x HEAT54 】ユン・テスンがレ・ヴァン・トゥアンをマウントから連打でストップ

<バンタム級/5分2R+ExR>
ユン・テスン(日本)
Def.2R3分35秒 by TKO
レ・ヴァン・トゥアン(ベトナム)

ヴァン・トゥアンが右ロー、右カーフを放つ。組んだユン・テスンはケージに押し込み、押し返してくるヴァン・トゥアンに首相撲から右ヒザを突き上げた。右腕を差し上げたヴァン・トゥアンがケージに押し込み、左ヒザをボディに突き刺して削る。離れたユン・テスンだが、打ち合いでヴァン・トゥアンの左をモロに食らってしまう。ヴァン・トゥアンはダブルレッグでドライブ。しかし切り返したユン・テスンがボディロックからグラウンドに持ち込んだ。

ハーフガードのヴァン・トゥアンを、ユン・テスンがパウンドとヒザ、さらに肩パンチで削っていく。右側にパスしたユン・テスンは一気にマウントを奪う。ヴァン・トゥアンの両足を抑え、パウンドと肩パンチで削るユン・テスンがパンチを連打。ヴァン・トゥアンがガードに戻すと、ユンは立ち上がり離れた。レフェリーがブレイクをかけ、スタンドに戻るとユン・テスンは右スピニングバックキックを放った。

最終回、ユン・テスンが距離を詰めて左ジャブを伸ばす。ヴァン・トゥアンの右クロスを受けながら組みつき、グラウンドに持ち込んだユン・テスンはマウントへ。肩パンチで削りながら右側にパスし、肩固めで絞め上げるも途中で離れた。立ち上がりスタンドに戻したユン・テスンに対し、ヴァン・トゥアンはパンチ連打から左ハイを当てる。再び組んだユン・テスンは両腕を差し上げてテイクダウンする。

ハーフガードのヴァン・トゥアンの左腕を狙ったユン・テスンだが、ここは狙いすぎずマウントに移行し、パンチの連打でレフェリーストップを呼び込んだ。


The post 【Angel’s FC32 x HEAT54 】ユン・テスンがレ・ヴァン・トゥアンをマウントから連打でストップ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 HEAT54 MMA MMAPLANET o UFC YouTube グエン・グエン・チュオン ブログ ユン・テスン

【Angel’s FC32 X HEAT54】HEATバンタム級王者ユン・テスン、王座奪取とベトナム遠征!!

【写真】かつて師が巻いていたベルトを自身が巻く。感激ひとしお、そして背負うモノも増えただろう(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(土・現地時間)、ベトナムのプンタウにあるザ・グランド・ホー・トラム・ストリップで開催されるAngel’s FC32 vs HEAT54で、ユン・テスンがレ・ヴァン・トゥアンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

ユン・テスンは韓国籍だが、生まれ育ちは名古屋という在日コリアンだ。志村道場でMMAを始め、2020年9月にHEATでプロデビュー。ここまで6勝1敗というレコードで、今年4月には堀友彦をKOして同じバンタム級王座に就いている。とにかく前に出ることで相手の良さを消し、フィニッシュする力も持っているファイターのユン・テスン。ここでは堀戦後の5月11日に行われたインタビューを掲載したい。


――見事なKO勝利を収め、ベルトを巻きました。

ユン・テスン選手がどんどんアタックを仕掛けていき、堀選手のようなベテランを飲み込むという試合に驚きました。

「ありがとうございます。自分としては試合前から自信があるかないか、そういうことではなくて『やってみないと分からない』という気持ちで。結果、勝ちきることができました。ただ、堀選手は勢いだけでどうにかなる相手ではないし、自分は相手の強いところを警戒しながら戦いました」

――ユン・テスン選手が警戒していた「堀選手の強いところ」とは、どのような点だったのでしょうか。

「たとえば右のカウンターですね。ジャブみたいに速く右のカウンターを当てるのが巧くて、いちファイターとしても参考にしたいと思うぐらいでした。そのカウンターをマトモに食らうことがないよう……自分もスパーリングだと、真っ直ぐ突っ込みがちで。

堀選手との試合でも最初は強引に行ってしまう場面もあったので、2Rからは頭を振って斜めの動きとかも増やしていったんです。そこに勢いも加わって、試合の流れを自分のほうに持ってくることができたんじゃないかと思います」

――確かに1Rはユン・テスン選手が前のめりになっていることも多かったです。それはリスクがある一方、ユン・テスン選手の強みでもあります。MMAでは以前から打撃を中心としたスタイルだったのですか。

「学生時代にアマチュアのボクシングジムに通っていて、MMAのベースにもボクシングはあると思います。普段は練習でも試合でも、自分から組みに行くことはあるんですよ。でも堀選手との試合でいえば――堀選手って自分からどんどんテイクダウンに行くタイプではないですよね。どちらかというと、自分が仕掛けた時にどうなるのか。

それでいざ試合で組んだ時、首相撲やダーティボクシングがメチャクチャ巧かったんです。ベテランだから、さらに何をしてくるか分からない。まず自分が低い体勢からテイクダウンを狙いに行くのはやめる。組みの展開になったら、自分としては防いで離れて殴る、と」

――2R終盤にはコーナー際でマットに背中を着けたままの堀選手に対して、連続でフットスタンプを繰り出していました。堀選手に足を取られ、グラウンドに持ち込まれるリスクもあったと思います。

「だからこそフットスタンプだったんですよね。相手のガードの中に入ってパウンドを打とうとすると、それこそ何をしてくるか分からなくて。自分がスタンドの状態でいるためには、あの場面だとフットスタンプなのかなと思いました。僕としては、あまり無理に突っ込むようなことはしたくなかったです」

――それだけ試合中は冷静に戦うことができていたのですね。

「はい、メチャクチャ集中できていました。志村道場で春日井“寒天”たけしさんから『勝つか負けるかは未来のこと。そんな未来のことに捕らわれるよりも、目の前のことに集中する』と教わっていて。自分も堀戦では、そのことを心がけていました」

――本来は『待ちの選手』であろう堀選手のほうから組みに来たのは、意外でしたか。あるいは『待っていました!』と感じましたか。

「どちらかといえば、『もう後がないんだろうな』と思いました。自分としてもシングルレッグに対して反応が遅れてしまいましたけど、堀選手も力がなくなってきていたんですよ。だから僕としては、それほど苦もなくディフェンスすることできましたね。

2Rまでに僕がダウンも奪っていたし、ダメージは与えていて。3R開始前には堀選手のほうにドクターチェックも入っていました。ダメージだけでなく、そこまで傷が深いというのは、相手に不利な条件ばかりになっていますよね。それでも僕は、安心はできなかったです」

――ではフィニッシュシーンについては、最初から狙っていたものだったのでしょうか。それとも試合の流れから生まれたフィニッシュだったのか。

「後者ですね。僕は『つまらない内容になっても、試合が終わって自分の手が挙げられればいい』と思っていました」

――えっ!? 1Rからガンガン攻めていて、いわゆる『つまらない試合』にはなっていませんでした。

「アハハハ! 自分でも……どうなんでしょうね(笑)」

――HEATのベルトに対する想いは強いですか。

「それはもう――試合が決まった時は『自分がタイトルマッチ!?』と思っていました。今でも『ベルトを巻いている』のではなく『ベルトに巻かれている』と感じるぐらいで(苦笑)。ただ、どこの誰か分からない選手に勝ってチャンピオンになったのではなく、堀選手に勝ってベルトを巻くことができたのは嬉しいです。

最初は堀選手のことをよく知りませんでした。でも調べれば調べるほど『凄い選手なんだな』と分かってきて。その選手に勝って巻いたベルトに対して、しっかりと責任を持っていかなければいけないと思っています」

――なるほど。少しキャリアについてお聞きしたいのですが、ユン・テスン選手は国籍が韓国で、生まれ育ちは名古屋なのですね。

「そうです。だから韓国に行ったことがなくて、初めて韓国に入ったのが去年、Angel’s FCとの対抗戦の時でした。HEATの代表として対抗戦に選ばれたことが嬉しかったです」

――まずMMAを始めた経緯から教えてください。

「もともとは子供の頃に、空手を習い事としてやっていました。そのあと趣味でボクシングを始めて、ボクシングの選手になりたいという気持ちがなかったわけではないです。でも自分の中に、選手になる覚悟がなかったというか。

自分が通っていたジムは、アマチュアで強豪選手を生み出しているところで。だけど自分は怖がりというか、そういう選手とのスパーも避ける傾向にありました。とにかく海外の試合を視るのは好きで、今も『好きな選手は誰か?』と訊かれたら、MMAファイターよりもボクサーの名前を挙げるぐらいです」

――ちなみに好きなボクサーは誰ですか。

「一番はギジェルモ・リゴンドーやユリキオス・ガンボアが好きで。キューバ以外でもシェーン・モズリーやザブ・ジュダーとか、スピードが速くて倒せる選手が好きなんです。そういうファイトスタイルの選手に浪漫を感じます」

――速いジャブ、速いフットワーク、そして速いカウンターで倒すようなタイプですね。それだけボクシングが好きなのに、なぜMMAを?

「蹴りや投げを含めた戦いに憧れがあったんです。怖がりなのに戦いを視るのは好きで(笑)。最初は『ボクシングは好きだけど、MMAも並行してやってみたい』という感じでした。選手としてやるかどうかはともかく」

――競技は何であれ、とにかく強さを追い求めてきたのですね。

「弱い自分を克服したかったんですよ。それで大学時代は京都で下宿していて、卒業が近くなった頃にMIBUROや京都成蹊館に体験で行ったりしていました。でも本格的に始めたのは大学卒業後、地元に帰って近くにあった志村道場に入ってからです」

――MMAを始めて、弱い自分を克服することはできたのでしょうか。

「気持ちの面で成長できたのは、どちらかというと最近のことかもしれませんね。去年、韓国の試合(2023年4月、チュ・ドンジュにKO勝ち)で眼窩底骨折してしまったんです。その状態で30歳の誕生日を迎えた時、いろいろ将来のこととか考えて……」

――……。

「以前から、いろいろ考えすぎて体調を崩すことはあったんですよ。その時も1年ぐらい試合をしなくなって。だけど今は強くなったというか、自分の感情をコントロールできるようになったというか――大人になったんですかね(苦笑)」

――試合前に自分で調べれば調べるほど、堀選手の凄さが分かってきた。そこで自身は逃げることなく立ち向かい、そして勝利したからこそ、気持ちも強くなれたのではないですか。

「あぁ、なるほど……うん。今まで自分の戦績が良いのかどうか、なんて考えたこともなかったです。連勝している頃でも、自分が強くなっているかどうかなんて分からないままで。でも言われてみれば、そういうことなのかもしれません」

――最後に、今後の目標を教えてください。

「……MMAを始めた時から、『チャンピオンになりたい』とか『UFCに出たい』とか思ったことはないんです。とにかく強くなりたい。ただ、それだけなんですよ。今も寒天さんをはじめ一緒に練習している凄い人たちと並びたいし、そのための舞台に立ちたいです。

まずは7月6日にベトナム大会に出ます。対戦相手はまだだけど大会開催と、日本から僕と倉本選手が出ることは決まっていて(その後、ベトナムのレ・ヴァン・トゥアンと対戦することが決定している)。自分としては誰々と戦いたい、という希望はないです。目の前にある試合で、一つひとつ勝っていきます。これからもよろしくお願いします!」

■視聴方法(予定)
7月6日
午後8時00分~ Angel’sFC YouTubeチャンネル

■ Angel’s FC32 vs HEAT54対戦カード

<フェザー級/5分2R+ExR>
清水俊一(日本)
クアン・ヴァン・ミン(ベトナム)

<バンタム級/5分2R+ExR>
ふくやーまん(日本)
キム·ドンヒョ(韓国)

<バンタム級/5分2R+ExR>
平井総一郎(日本)
グエン・グエン・チュオン(ベトナム)

<バンタム級/5分2R+ExR>
ユン・テスン(日本)
レ・ヴァン・トゥアン(ベトナム)

<フェザー級/5分2R+ExR>
倉本拓也(日本)
チョン·ソンファン(韓国)

<ライト級/5分2R+ExR>
マーシーグローブTV(日本)
ワン・シュアン(中国)

<ミドル級/5分2R+ExR>
磯部鉄心(日本)
キム·ジェヨン(韓国)

<ライトヘビー級/5分2R+ExR>
ジン・チェン・ファム(ベトナム)
イ・スンファン(韓国)

The post 【Angel’s FC32 X HEAT54】HEATバンタム級王者ユン・テスン、王座奪取とベトナム遠征!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB HEAT54 MMA MMAPLANET o YouTube キム・ジェヨン キム・ドンヒョン ユン・テスン 倉本拓也 岡見勇信 平井総一郎 清水俊一 磯部鉄心

【Angel’s FC32 × HEAT54】ベトナムでAngel’s FC×HEATの対抗戦。日本から7選手が出場!

【写真】過去5試合、韓国、韓国、グアム、タイ、ベトナムで戦ってきた清水俊一(C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、ベトナムのリゾート地プンタウにあるザ・グランド・ホー・トラム・ストリップでAngel’s FC32 vs HEAT54が開催される。韓国のAngele’s FCとHEATの対抗戦は昨年4月の韓国、8月の東京に続き3度目──そして場所はベトナムになる。
Text by Manabu Takashima

これまでが日韓対抗戦だったのに対し、今回は日本×ベトナムが3試合、日韓戦が3試合、日中戦と韓国×ベトナム戦が1試合ずつになっている。とはいっても、今やこのブンタウはAngel’s FCの本拠地といえる場所でHEAT勢を名乗る日本チームが、Angel’s FCの多国籍軍と戦うという図式だ。


ベトナムMMA界では、このAngel’s FCと共産党政府系MMA連盟が主催するLion Championshipが継続的に活動を続けているが、ベトナム人ファイター達の力は今も未知数だ。

そういう意味で清水俊一と戦うクアン・バン・ミンは戦績が4勝0敗、HEATバンタム級王者ユン・テスンと戦うレ・ヴァン・トゥアンは4勝3敗とそれ相応のキャリアの持ち主だ。今大会に出場するご当地ファイターのなかでも、今のベトナムを測る物差しになるかもしれない。

加えて韓国勢では3人目のキム・ドンヒョン(×ふくやーまん)、さらに昨年12月に岡見勇信と激闘を繰り広げた鉄人キム・ジェヨン(×磯部鉄心)に注目だ。

また日本からは上に記した選手以外に平井総一郎、倉本拓也、マーシーグローブTVが出場し、試合は全て5分2R&EXRとなっている。

■視聴方法(予定)
6月29日(土・日本時間)
午後8時~Angel’s FC YouTube Channel

The post 【Angel’s FC32 × HEAT54】ベトナムでAngel’s FC×HEATの対抗戦。日本から7選手が出場! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
HEAT53 MMA MMAPLANET o ユン・テスン 堀友彦

【HEAT53】テスンがパワフルな前進ファイトで堀に3RTKO勝利、MMAルール・バンタム級王座に就く

<HEAT MMAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ユン・テスン(日本)
Def.3R2分26秒by TKO
堀友彦(日本)

堀がジャブと前蹴り、右ローを見せる。テスンも右ローを蹴り返して、左右のフックで前に出る。堀がじりじりと前に出ると、テスンはインローを蹴る。堀が右ストレートで飛び込むと、前に出るテスンが堀をコーナーに詰めて左フックからパンチをまとめる。堀も右を返して組みの攻防になると首相撲のような形になり、テスンを突き放す。

距離を取った堀が右ロー、テスンも右ローと大振りのパンチで組みつく。堀がテスンを四つ組みでコーナーに押し込んで足にヒザ蹴りを入れて離れる。試合がスタンドに戻ると堀はテスンの右ローに右ストレートを伸ばし、右ローと右の前蹴り。テスンが左フックから前に出て組み付くと、ここも堀がテスンをコーナーに押し込む。

2R、堀が右ローと前蹴りで前に出る。テスンもジャブを返して右ロー、足を上げるフェイントから左フックを見せる。堀がパンチで前に出るとテスンは右アッパーを狙う。距離が離れるとテスンが細かくフェイントを入れ、堀はそこに右ストレートを狙う。組みの攻防になるとテスンが離れ際にパンチをまとめ、左フックを当てる。さらにテスンは下がる堀を左で追いかけて右フック。堀も右ストレートを返して首相撲に持ち込む。

離れたテスンはジャブから左右のフック。堀も右ストレートを返すが、テスンが右フックを当てて堀をコーナーに詰める。離れる堀にテスンは右アッパー、左を突いて突進。堀も必死に右ストレートを返すが、テスンが右ストレート、左フック、右ストレート。この右で堀が後方に倒れ、テスンがジャンプしての踏みつけを連発。テスンは起きようとする堀を寝かせる。そしてテスンが立ち上がるとブレイク。再起後、テスンがパンチで前に出てヒザ蹴り、再びパンチを連打した。

3R開始前に右まぶたをカットした堀にドクターチェックが入る。試合は続行となり、パンチで前に出るテスン。堀はシングルレッグからダブルレッグに入るがテイクダウンできずに引き込む。堀が立ち上がって試合がスタンドに戻ると、テスンが右ストレート、左フックから右、ジャブと右ローと手数を増やす。

堀も右ストレートを返して前進。テスンが首相撲に持ち込むと右フックを連打する。距離を取ったテスンはすぐに堀をロープに詰めてパンチを連打。堀が棒立ちになったところでレフェリーが試合を止め、テスンがHEAT MMAバンタム級王座に就いた。

The post 【HEAT53】テスンがパワフルな前進ファイトで堀に3RTKO勝利、MMAルール・バンタム級王座に就く first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 DEEP Grachan HEAT53 MMA MMAPLANET o YouTube ソン・ヒョンジョン チャンネル ユン・テスン ライカ 堀友彦

【HEAT53】ユン・テスンと王座決定戦、堀友彦「おっさんが逃げ回る試合なんて見ている人も面白くない」

【写真】タイトルマッチは3団体目、Grachanに続く2本目のベルト獲得なるか(C)MMAPLANET

27日(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールでHEAT53「Evolution」が開催され、HEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦で堀友彦がユン・テスンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2022年11月に約4年ぶりの復帰を果たし、昨年8月には「HEAT vs AFC 対抗戦」に出場し、ソン・ヒョンジョンに一本勝ちした堀。この勝利をきっかけに今大会ではHEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦のチャンスが舞い込んできた。試合に向かう姿勢もファイトスタイルも自然体。そんな堀が3団体目となるタイトルマッチに臨む心境を語った。


――昨年8月に続いてHEAT参戦が決まりました。この時期に試合をしたいという希望があったのですか。

「いえ、特には。話をもらってタイミングがよく決まった感じです」

――いつもの堀選手らしい自然体バージョンですね。前回のソン・ヒョンジョン戦は一本勝ちでしたが、あの試合を振り返っていただけますか。

「頑張りましたね(笑)。相手がすごい強そうだったんで、しっかり仕上げないとまた壊されちゃうと思って、気合いが入っていました」

――実際にヒョンジョン選手と戦ってみていかがでしたか。

「予想通りガツガツ来て、強いというか力もあって。僕のパンチが当たっても全く全く効いてなかったなと思いました」

――パンチが当たった感触、これは効いたなというものはあったんですか。

「一発だけあったんですけど、なんてことない感じでした(苦笑)。何事もなかったかのようにしていて、逆に殴られましたね。ただ僕としてはガツガツ来てくれてよかったです」

――堀選手はファイトスタイル的にガツガツ来る相手をコントロールするのも得意ですか。

「そうですね。僕自身そんなに踏み込みやスピードがある方じゃないのですが、自分からプレッシャーをかけたり、相手が来るところに合わせたり。前回はもともと相手がガンガン来てくれるタイプだったんで、そういう試合になりました」

――試合中にどこかで相手が失速する・コントロールできるという感触はありましたか。

「首(ギロチン系)は何回かいけそうでした。それこそ練習だと割と取れる感じに入っていて、得意と言えば得意なんですよ。でも相手がしっかり技を知ってる感じで対処されました」

――でも結果的にあの首へのプレッシャーがあったからこそm、最後はRNCで一本勝ちできた流れだったかなと思います。試合前には「KO勝ちしたい」と話していて、結果的に一本勝ちでした。

「もちろん一本勝ちもうれしいはうれしいですよ。でもやっぱり…KOしたいはしたいですよね(笑)」

――堀選手自身、前回の一本勝ちで自信になった部分はありますか。

「そうですね。ああいう体が強い選手にも勝てたわけですし、自分のやっていることも間違っていないなと。トータル的には分からないですけど、強くなってる部分はまだあるなと思いました」

――ヒョンジョン選手は堀選手に負けた後も2連勝していて、戦績的にも堀選手に負けた試合が唯一の敗戦(7勝1敗)なので実力のある選手です。

「僕もネットでヒョンジョン選手の戦績を見たときに『うわ、あれから勝ってる!』と思って、なんかちょっとうれしいです」

――試合の振り返りにもつながりますが、堀選手のように相手に合わせて戦うスタイルは年齢・キャリアを重ねても、しっかり強くなれるスタイルだと思います。

「そうかもしれないですね、僕は若い頃からフィジカルが強いわけでもないし、スピードがあるわけでもないし、一発があるわけでもない。でも色んな技術を全部ごちゃごちゃさせながら、最終的に勝つみたいな感じだったんで、それでこの年齢になってもできているのかなと思います」

――練習では若い選手たちに揉まれて、そういう環境もプラスになっているようです。

「かもしれないですね。20代中盤ぐらいの子たちと練習していて、やられちゃうこともあるんですけど、そういう時にもまだ悔しいなとか思うんで、それで頑張れている感じもありますね」

――今回の対戦相手=ユン・テスン選手にはどんな印象を持っていますか。

「結構、シャープ打撃を打つなという感じのストライカーですね。成績を見たらデビュー戦だけ負けて、それ以外はずっと勝ってるみたいなので、間違いなく強いだろうし、ああいうシャープの打撃はもらっちゃうと危ないなと」

――前回対戦したヒョンジョン選手と同じ打撃系ですが、パンチの質が違いますね。

「そう思います。前回の選手はパンチがキレるというかガツガツきて、相手に嫌な感じを与えて倒すタイプですけど、今回の相手は失神はさせられないけど、パッとフラッシュ(ダウン)を取るようなタイプだなと思っています」

――なぎ倒すよりも切れるタイプですね。

「もしクリーンヒットがあっても失神はしないと思うんですよ。でも膝をついちゃうとか、そういうことが起こりそうなので、そこを気をつけながらもらわないように。ただおっさんが逃げ回る試合なんて見ている人も面白くないと思うので、どこかで真正面から行ってみたいなと思ってます」

――しかも今回の試合はHEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦です。こういうチャンスが巡ってきたことをどう思いますか。

「ありがたいですよね。前回HEATに出させてもらって、そこで勝って、今回こういう話をもらって。本当にありがたいです」

――堀選手の今の年齢やキャリアにおいて、ベルトはどういう意味があるものですか。

「どうだろう…」

――前回の試合前のインタビューはお子さんをセコンドに入れたり、家族のために自分が戦う姿やベルトを巻く姿を見せたいのかなと。

「今言われて思ったんすけど、それはあるかもしれないですね。Grachanのベルトを持っていたときは次男がまだ赤ちゃんだったんで、よく分かっていなかったと思うんですよ。だから今回ベルトを獲れたら、次男にベルトを見せてあげたり、持たせてあげたいなと思います」

――またあのインタビューでは「(格闘技を続けているのは)依存症みたいなもの」「自分自身が満足したい」と話していて、そういう姿勢の堀選手にタイトルマッチのチャンスが巡ってくるのも、不思議なものだなと思います。

「本当にそう思いますよね。タイトルマッチをやりたい・ベルトが欲しいと言っていても、一回もベルトに絡めないまま辞める人も多いので。そういう意味では恵まれてますよね。DEEP、Grachan、HEAT。3団体でタイトルマッチをやらせてもらっているので」

――今回はどんなファイトを見せて勝ちたいですか。

「攻めていきたいって感じですね。相手がシャープな打撃を持っているんで、それにびびって引いちゃうと、多分何もないままズルズルいっちゃうと思うので。何にせよ、とにかくはっきりした形で終わるように行かないとって感じですね」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後3時00分~ HEAT オフィシャルYouTubeチャンネル

The post 【HEAT53】ユン・テスンと王座決定戦、堀友彦「おっさんが逃げ回る試合なんて見ている人も面白くない」 first appeared on MMAPLANET.