カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF09 YouTube   アーネスト・モンティーリャ カイラット・アクメトフ キリル・ゴロベッツ ジャレッド・ブルックス ダニー・キンガド チャンネル ユン・チャンミン リース・マクラーレン ルンピニー 和田竜光

【ONE FF09】金曜ファイト前。和田竜光がイエローカードについて語る「レフェリーは……」

【写真】トップ戦線と絡むために必勝のルンピニーでの一戦だ(C)MMAPLANET

明日17日(金・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fight09に和田竜光が出場し、アーネスト・モンティーリャと対戦する。

本戦契約の和田が、ONEの要請を受けてルンピニーで戦う。昨年6月のカイラット・アクメトフ戦を落とした和田が、仕切りなおしの一番を前にして──イエローカードの提示が目立ってきた現状に対し、発言。そのMMA哲学が伺える言葉だった。


――まず、昨年6月のカイラット・アクメトフ戦。和田竜光のMMAの妙の部分で勝たないといけない相手に敗れた。押し切れられたという印象が今も残っています。

「そうですね。持っているモノで勝負して勝てるとは思っていたのですが、やっぱり……なかなか強かったですね。もう一つ、実力が足らなかった感じです」

──あのテイクダウン力を見ると、和田選手がストロー級転向を視野に入れていたのが、現実味を帯びてきたかと思っていました。

「う~ん、パワフルさはありましたけど、勝負できないとは全く思わなかったです。テイクダウンはされちゃったんですけど、最初からされると思っていました。ラウンド毎に残り時間が少なくなると、アタックしてくることも分かっていましたし。それが彼のスタイルなので。

分かっていてもトップを取られたのですが、ONEの裁定ってトップを取られたからどうだっていうのはあるじゃないですか?」

──ハイ。

「上からのアタックも別に食らいはしなかった。ただ、スタンドでもう少し僕の方がダメージを与え、こっちにアドバンテージがある展開にしてかったけどできなかった。そこが敗因ですね。

こっちの持っているカード。出し方次第で、もう少し打撃で優位に進めることができたんじゃないかなって、試合を振り返って思うところです。やっている時はいっぱいいっぱいだったんですけどね」

──リース・マクラーレン戦、ダニー・キンガド戦に関して和田選手自身は、負けにカウントしない敗北でした。アクメトフ戦は、どのように捉えていますか。

「ギリ負けた試合ですかね(笑)」

──アハハハ。

「フラットに見てみても、ギリ負けました。ダメージを与えられたわけじゃないけど、削り合ってお互いにしんどかった試合で向うの必死さも、めっちゃ伝わって。特に3R目はこっちがガンガン行かないといけないラウンドなのに、向うの気合のクリンチで手数が出せなかった。

それは自分も削られていたから。そこまでの展開で互いに疲れていて。そういう厳しい試合になることは分かっていたのですが、スタンドで有利に立つという見立てが上手くいかなかったです」

──そういう敗北を経験すると、何か新しいモノを採り入れようという気持ちが芽生えてきたりするものなのでしょうか。

「全くなっていないです(笑)。僕の1週間、今いる環境、練習環境や生活リズム、自分のコンディション面も含めてベストだと思っています。これ以上練習を増やすと、多分体が追いつかない。そのなかで良い練習をしているので、これで上げていく。苦手なこととか一切やっていないです。嫌いなことはやらず、好きなことを伸ばしていく。ここしばらく、ずっとそうやってきました。

階級に関していうと、変えるタイミングもありました。でも、カイラットにやられて悔しいんですよね。やり返したい……カイラットにやり返したいというんじゃなくて、フライ級で通用しなかったから階級を変えるというのが、自分のなかで嫌で」

──う~ん、勝手ながら和田竜光✖ジャレッド・ブルックス──見てみたいですねぇ(笑)。

「特にやりたい選手っていないんですけど、ブルックスはやってみたい選手です。ただ、俺が誰とやりたいとかって言える立場ではないので。提示された選手、全員とやるっていう姿勢ですね。勝って、立場が変わってきたらそういう発言もできると思います。カイラットに負けて、生意気なことは言えないです。

階級を変えるのは、本当に自分の気分で。カイラットに負けて、『俺、フライじゃ無理だ。階級変えよう』と思ったのなら、パッと階級を変えていたと思います。それが、もうひと頑張りで勝てるというのがあると……。通用しないと認めるのは、嫌で。この状況で階級を変えるのは嫌ですね。でも、これで勝ってポーンと階級を変えたいと思うかもしれないです」

──対戦相手のモンティーリャですが、10年前にPXCのフィリピン大会で試合を見たことがあって……当時の印象では一生懸命、粗くてしょうがないMMAをやろうとしているというような感じでした。

「僕もYouTubeに落ちている、きっと3年ぐらい前だろうけど直近と思われる試合のダイジェストを視ました。凄く雑なんですけど、仕掛けたがり屋さんの極めたがり屋さんで。でも、雑過ぎてスクランブルになってしまう。そういう印象です」

──本当に勝って貰わないと困ると言ってしまいますね。あと再浮上を狙うなら、今のONEではフィニッシュが不可欠かと。

「フィニッシュばっかり狙っていないと言いつつ、いつもフィニッシュは狙っています。そんな感じなんですけど、そうですねぇ……難しいですね。これで勝ったからって、本戦で誰かとできるという感じもしないし。ルンピニー大会はムエタイだとタイトル戦とかあって、下部大会とも言い切れない。ここで強い選手と組まれることもあると思っています。

それこそ毎週やっているので、色んなランカークラスも出てくるのかなっていう感じはしています。結果、チャンスが増えそうで良いと僕は捉えています。それには余り知らない選手だとしても。用意してもらった選手に勝っていくしかない。しっかり勝つのが前提です」

──これがMMAだからという妙をイエローカードで排除する傾向もあるかと思います。

「特にルンピニー大会はブレイクも早いし、またちょっと違う印象ですね。MMAのレフェリーは黙って見てろ──とは思うんですけど。ムエタイが好きなお客さんを楽しませる興行にするために、スタンドでやり合わせたいという意図は感じます。

どっちが強いのか見守っていてとは思います。でも、盛り上げる必要があるのがONEの方針で。嫌ならONEから出て行けば良いわけでも。まぁ文句はあるけど、受けいれて戦います(笑)」

──でも、言うこと聞かないよっていう風にも感じます。

「まぁやれること、やりたいことは決まっているんで。促されても、自分の判断で動けないと思ったら動けないし。打ち合えって言われても、打ち合いたくないならやらない。やらないといけない状況だったら、殴り合います。その判断をレフェリーがするな。黙って見ていろとは思うんですけど、そういうところだから」

──守り重視の選手が促されて、行くしかないってくるとチャンスが増える展開もあると思います。

「それはそうですね。流れは、それで変わりますし。イエローはもう出されたらしょうがない。しゃあないです(笑)」

──そのような話をさせておいてなんですが、次の試合で何を見せたいのか。お願いします。

「相手のことはよく分からないですけど、殴って蹴ってコントロールして極めることができれば嬉しいです。でも……MMAなんで、なんか……そうっスね。いつも通りの楽しみ方で見てください。大きくは変わらない。やっつけるだけです」

■放送予定
3月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ONE FF09 MMA対戦カード

<フライ級(※77.1キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
アーネスト・モンティーリャ(フィリピン)

<159ポンド契約/5分3R>
ユン・チャンミン(日本)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

The post 【ONE FF09】金曜ファイト前。和田竜光がイエローカードについて語る「レフェリーは……」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave ONE X アンダーソン・シウバ エドワード・ケリー キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン ジャレッド・ブルックス タン・カイ タン・リー チャンネル マーチン・ウェン ユン・チャンミン ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「KOする。組みの展開になることもない」

【写真】中国人ファイターは赤……ではなく紅が似合う (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、フェザー級の非常に興味深い中韓対決=タン・カイ×キム・ジェウンが組まれている。

2009年1月のONE参戦以来、5連勝中で3つのKO勝ちを誇るタン・カイは高橋遼伍、ユン・チャンミンと連続初回KOで今回の試合を迎える。

先に掲載したキム・ジェウンのインタビューでの受け答えと、タン・カイの言葉を見比べても両者が打撃に絶対の自信を持つことは明らかだ。だからといって打撃戦にならないのが、MMAの妙でもあるが──果たして……。


──キム・ジェウンとのタフマッチが迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄く落ち着いていて、気持ちが昂るということはないよ。試合まで、このままリラックスして過ごそうと思う」

──そのキム・ジェウンは昨年9月に前ONE世界フェザー王者のマーチン・ウェンに勝利しており、実績的にはタン・カイ選手を上回っています。

「キム・ジェウンと戦うことに関して、彼がマーチン・ウェンに勝利していることは全く関係ないよ。彼は運よくマーチン・ウェンに勝てたけど、あの日はマーチンに運がなかっただけだから。まぁ、あの夜のマーチンの動きなら、僕が戦っていても絶対に勝てただろう。キムは運が良かった。キムがマーチンに勝っていることで、僕がプレッシャーを受けることは一切ないよ」

──なるほどぉ。実はMMAPLANETが行ったキム・ジェウンのインタビューで、彼は『タン・カイは自分と同じレベルの相手と戦っていない』と言っていました。

「まぁ僕とキム・ジェウンは同じ人間じゃないんだから、そんなこと言ってもしょうがないよね。彼は僕がどれだけ強靭な体の持ち主で、どれほどパワフルな攻撃ができるのかを体感したことがないんだから、僕の対戦相手がどういう状況だったか理解できないはずだ。

今はそんな風にトラッシュトークもどきの言い方をしているようだけど、金曜日の夜にケージのなかでは赤ん坊のように泣きじゃくることになるよ(笑)。今のうちに、そういうことを言っておけば良い(笑)」

──ではMMAファイターとしてはキム・ジェウンにはどのような印象を持っていますか。

「立ち技がかなり優れているファイターだと思う。グラップリングも考慮したストライカーで、なんといってもパンチ力もあるね」

──そのようにしっかりと評価はしているのですね。どちらも優秀なストライカーであることは間違いないです。ところでキム・ジェウンは既に試合中にテイクダウン防御能力を見せてきました。一方でタン・カイ選手はエドワード・ケリーとイ・ソンジョンをテイクダウンしていますが、ほとんど組みや寝技は見せていないです。今回の試合ではレスリングやグラップリングという部分に関して、どれだけ自信がありますか。

「う~ん、そうだね……キム・ジェウンが僕を寝技に持ち込むことは、一切できないよ。その機会は訪れない。スタンドの展開で、僕は彼を倒す。とてもじゃないけど、キム・ジェウンが組んで寝技に持ち込むような試合にはならない。KOする。だから、組みの展開になることもない。

この試合のための準備期間は1カ月だけだった。特別にキム・ジェウンの対策ができたかといえば、そうじゃない。でも、常にどのような状況になっても戦えるよう準備はしている。そしてキム・ジェウンのスタイルに応じるのではなく、自分がどんな風にでも戦えるよう臨機応変、柔軟に戦えるように普段から心掛けているんだ。トレーニングキャンプでも、凄くリラックスして調整してきたよ」

──確かな自信があり、過度に興奮するということがなさそうですね。

「そう戦えるよう練習してきたからね」

──この後、3月のONE Xまでにタン・カイ選手がターゲットとするONE世界フェザー級王者タン・リーがゲイリー・トノンの挑戦を受けることが決まっています。どちらが勝つと予想していますか。

「僕はタン・リーが勝つと思っている。ゲイリー・トノンの寝技は素晴らしいけど、打撃ができなさ過ぎる。タン・リーは打撃が得意だし、柔術にもある程度は対応できるから、トノンの得意な形に持ち込ませないで戦うだろう。そして打撃で仕留めるよ」

──分かりました。では金曜日に試合に向けて、日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本では素晴らしいテクニックがあり、スピーディーなMMAが行われている。僕も金曜日の夜には、そんな試合を見慣れている日本のファンに喜んでもらえる試合をしてキム・ジェウンをKOしたい。そして、いつか日本で戦える日が来ることを楽しみにしているよ。

去年、日本のリョーゴ・タカハシと戦った時は。僕を応援してくれる日本のファンはいなかっと思うけど、今回は僕のことをサポートしてもらえると嬉しい。僕らはケージの中では対戦相手ではあって、外では兄弟のようなモノだ。何より僕は僕は中国人として、日本の精神文化から多くのことを学んでいる。そんな日本という国のファンのためにも、最高のファイトがしたい。日本と中国、両国の皆が愛と平和を学び合えることができればと思っている。とにかくコロナが終息すれば、シンジャン・ファイトクラブに取材に来て欲しい。試合のたびに僕の声を日本のファンに届けてくれて感謝しているよ。謝謝」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

The post 【ONE Only the Brave】キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「KOする。組みの展開になることもない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave   アンダーソン・シウバ キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン ジャレッド・ブルックス タン・カイ タン・リー チャンネル マーチン・ウェン ユン・チャンミン ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】タン・カイ戦へ、キム・ジェウン「氷が張った河の上を歩くような」戦いの流儀

【写真】この考えで打撃戦で挑むことができるのは、精神的な才能の持ち主といえるだろう (C)ONE

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、フェザー級の非常に興味深い韓中対決=キム・ジェウン×タン・カイが組まれている。

昨年9月に前ONE世界フェザー級王者マーチン・ウェンを下したキム・ジェウンは、その戦果も一つのステップと考えている一方で、自信を深めたことは間違いない。サークルケイジで5連勝、ここ2試合は高橋遼伍、ユン・チャンミンを相手に殺傷能力の高さを見せつけているタン・カイに対して、「自分に近いレベルの選手と戦っていない」と断言。それでいて力の差があると言い切りながら、どちらに転ぶか分からない打撃戦を所望するキム・ジェウンの戦いの流儀──とは。


──タン・カイとの試合が近づいてきました。今の気持ちを教えてください。

「精神的には全く問題ないです。これが初めての経験ではないですし、タン・カイと戦うことで何かあるとか全くないので。ただしコンディションは最高です。過去最高と言えます」

──今、オミクロン株で世界中でコロナ感染者数は爆発的に増えていますが、今回の試合の準備に影響はありましたか。

「正直、コロナの影響はまるで受けていません。試合に向けての準備は、コロナ以前と何も変わらないです。トレーニングに関しては、何も影響はないと言えます」

──ところで9月にマーチン・ウェンに勝利しました。キャリア最大の勝利と言えるかと思いますが、元世界王者に勝った試合はどのような意味があるでしょうか。

「マーチン・ウェンは常に戦いたい相手でした。自分のキャリアで最も重要な試合だったと言えます。ただし、終わってしまうと他の試合と変わりなく何でもないことです。間違ってほしくないのですが、マーチン・ウェンが何もないと言っているのではありません。彼は偉大なファイターで、試合前は恐怖も感じていましたし、本当に自分にとって強大な対戦相手でした。

ただし、試合に関しては終わってしまったことなので、過去の全ての試合と同じように自分がステップアップするための1つの戦いでしかないです。良い経験になった……良い思い出の試合ですね、今となっては」

──なるほど過去の勝利は、今回の試合に関係ないというスタンスなのですね。ではタン・カイの印象を教えてください。

「ストライカー、それだけです」

──……。確かに打撃系ファイターです(苦笑)。彼の勝負所でのフィニッシュまでの詰め方は、たいしたものだと思います。

「う~ん、確かにその通りだと思います。でも、彼はこれまで誰にそういう勝ち方をしてきましたか。タン・カイの対戦相手に自分のようなレベルの選手がいたでしょうか? 彼の対戦相手は自分と同等どころか、自分に近いレベルの選手もいなかったです。それが私の答です。どうでしょうか?」

──だからこそこそ、楽しみですよね。キム・ジェウンを相手に、タン・カイがこれまでのようなパフォーマンスを見せることができるのか。キム・ジェウン選手自身は、タン・カイに対してどのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。

「タン・カイはストライカーですが、自分の方が打撃の感性で上回っています。打撃の幅も自分の方があります。打撃戦なるでしょう。その準備もしてきましたし、自分と打ち合ってくるなら歓迎します。そしてタン・カイが組みで勝負してきたとしても、自分の組み技の域まで彼は達していないです。

どの局面でも戦いますが、そうですね……自分よりレスリングが強い相手に、レスリングで勝負しても絶対に勝てないです。ただし打撃戦はいくら自分の方が優れていても、一つ何か小さなミスを犯すと、倒される危険性があります。打撃戦は思い通りにいかないです。氷が張った河の上を歩くようなモノで、いつ氷が崩れてしまうか誰にも分からない。だから、打撃戦が好きなんです。そういう戦いをエンジョイしています。タン・カイとも殴り合いたいです」

──おぉ、組みでも勝てるのにそのスリルを求めるということですか。この試合の勝者は次期挑戦者になる可能性が高いです。そしてONE世界フェザー級王者タン・リーは、ゲイリー・トノンの挑戦を受けることが決まっています。その世界戦、どちらが勝つと思っていますか。

「正直に言えば、試合予想をすることに関心が持てないです。どの試合でも勝者と敗者が生まれるので。現状、タン・リーもゲイリー・トノンもMMAファイターとしての完成度は半分だけです。ハーフ・ミックスト・マーシャルアーチストでしかありません。タン・リーはただのストライカーで、トノンはグラップラーです。どちらもコンプリート・ファイターではない。スタンドで決着がつけばタン・リー、寝技になればゲイリー・トノンが勝つ。そういうしかないです」

──では、挑戦するならどちらと戦いたいですか。

「気にしてないです。ただし、ファンが喜ぶ試合になるのはタン・リーとの試合です」

──分かりました。では今大会、裏メインという声も挙がっている日本のMMAファンに意気込みの程をお願いします。

「自分が日本のファンにいつも伝えているのは、牛丼が大好きだということです(笑)。とにかく勝ち負けに関わらず、戦いを見てもらいます。自分にとって一番大切なことは、素晴らしい戦いを皆に見てもらうことです。自分がなりたいファイター像とは、ファンが対戦カードでキム・ジェウンの名前を見つけると『おお、絶対に面白い試合になる』と思ってもらえるようなファイターです。日本のファンの皆さんに約束します。この考えが変ることは決してないですし、絶対にベストを尽くして戦い続けます」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

The post 【ONE Only the Brave】タン・カイ戦へ、キム・ジェウン「氷が張った河の上を歩くような」戦いの流儀 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA ONE ONE NEXTGEN02 Report タン・カイ ブログ ユン・チャンミン

【ONE NEXTGEN02】見切り良し、TD防御良し。当て勘有り。タン・カイ、強し。チャンミンに圧勝KO

【写真】強い。タン・リー✖トノンの勝者に挑戦。マーチン・ウェン戦、キム・ジェウン戦と見てみたい試合が目白押しだ(C)ONE

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
Def.1R4分03秒by KO
ユン・チャンミン(韓国)

右ローを蹴ったチャンミンが、左ミドル、右ローと蹴りを多用する。続くダブルレッグをスプロールしたタン・カイが左ジャブを伸ばす。ローをかわし、圧を高めたタン・カイはチャンミンの右ローバーハンドをかわし、ジャブを入れる。チャンミンはシングルレッグもタン・カイが足を抜いてスタンドをキープする。

蹴りからパンチのチャンミンは、蹴り足をキャッチするもテイクダウンを奪えない。チャンミンの右、タン・カイの右が交錯する。タン・カイはチャンミンのテイクダウン狙いを切り、左ジャブをアゴに打ちこむ。チャンミンは姿勢を乱し、打撃に圧され始める。ワンツーボディのタン・カイは、チャンミンのミドルをブロックし、テイクダウンをしっかりと切り続ける。左フックの打ち終わりに右フックを被弾したチャンミンは、一瞬間が空いた後の左フックで腰が落ちる。

完璧に左フックを打ち抜いたタン・カイは起き上ろとしたチャンミンにパウンドを後方から連打しKO勝ち。

打撃の見切り、テイクダウンディフェンスと防御、そして当て勘と仕留めきるキラーインスティンクト──試合をするたびに強さを見せつけるタン・カイは「トップ5と戦っても、誰でも勝てる。そしてタイトルに挑戦するのは僕だと思う」と言い切った。


The post 【ONE NEXTGEN02】見切り良し、TD防御良し。当て勘有り。タン・カイ、強し。チャンミンに圧勝KO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE NEXTGEN ONE NEXTGEN02 VTJ アギラン・タニ キック チャンネル ボクシング ユン・チャンミン 佐藤将光 手塚裕之 澤田龍人 葛西和希

【ONE NEXTGEN02】アギラン・タニ戦前の手塚裕之─01─「体重に関係なく倒せる自信がある」

【写真】試合ができなかった鬱憤をアギラン・タニに爆発させることはできたのだろうか (C)MMAPLANET

12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録された手塚裕之✖アギラン・タニの86キロ契約体重戦が放送される。

1年振りの再起戦、11月のライブショーからシンガポールの新型コロナウィルス感染者増加で、10月の収録マッチに変更された手塚は、時期が変わることも、体重が重くなることも飲み込み戦うことを優先した。そんな手塚が日本を離れる直前に行ったインタビューをお届けしたい。


──10月29日、アギラン・タニと戦います。11月中継分ということですが、最初は11月のLIVEショーで組まれていたと聞いています。

「ハイ。僕も11月12日に試合があるということを聞いていました。ただシンガポールのコロナ感染者が増加し、11月にやる予定だった試合は10月29日に収録され、11月に放送される……そういう風になったようです」

──2週間早くなったことで、ウェルター級から3キロほど重いキャッチウェイトになったということでしょうか。

「そうだと思います。僕は83キロでやりたかったですけど、向うが落とせないということだったので。最初の契約がウェルター級だったので『それはおかしい。4週間あるし83キロでやるべき』という風には伝えました。でもタニはどう頑張っても86キロまでしか落とせないと……。僕らの普通の考えだと、落とせると思いますよね。

ただコロナ禍でロックダウンしたりだとか、そういうことが関係しているのだろうけど、プロなんだからそういうことは言い訳にしてほしくないです」

──マレーシアは8月に1日に2万人の陽性者が出て、今(※インタビューは10月22日に行われた)も1日1万人以上の感染者が出ています。ロックダウンや一部ロックダウンがありジムに通えないということもあったかもしれないですね。ただし、1人では体重落とせないのかと手塚選手が言いたくなるのも理解できます。

「まぁ練習ができていないかもしれないですが、駆け引きかもしれないので油断はできないです。そして……舐めてんなとは感じました。ONEがけっこう買っている選手なので、体重も大目に見てもらえるだろうってことなんでしょうね。

僕が契約体重を了承しないと、バラされて向うは試合があって、僕はないなんてことも起こり得るじゃないですか。他の選手でも、早くなったからあとにずらしてほしいと伝えると、試合がなくなったように。僕はもう悠長なことを言っていられないですし、試合もしたいですしね。何より体重に関係なく倒せる自信があるので受けました」

──去年のムラッド・ラマザノフ戦からほぼ1年間、試合間隔が空きました。

「世界的にコロナ禍において試合が組まれない選手も多いですし、仕方がない……という気持ちですが、TVでMMAの試合を視ると歯がゆい気持ちにはなりましたね。とにかく試合がしたいということをONEには伝えてきました。ようやく試合が決まったんで、ここはしっかりと勝ってまだまだいけるぞというところを見せたいです」

──あまりオファーがないと、日本で戦うことも考えていましたか。

「ハイ。全く試合がないなら、そこも考えていました」

──(※10月22日の時点で)まだ発表になっていないですが、佐藤将光選手もVTJに出場するようです。

「僕もONEの方で試合の発表がまだなので、試合が決まったということぐらいしか周囲にも伝えられないのですが……『VTJなの?』って、尋ねられることも多いです(笑)」

──そこがダークシリーズの辛さですね。

「去年の試合も録画でしたし、もう録画王ですよ(笑)」

──録画王(爆)。

「やっぱり、もどかしいですよね。なんか不思議です。人知れず試合をしているような感じで。しかも、今回はセコンドに日本から就いてもらえる人がいないんですよ」

──えぇ!!

「ワクチン接種が済んでいないと大会に参加できないですし、帰国後の2週間とシンガポールにいる1週間を考えると、3週間もセコンドのために職場に行けなくなってしまいます。だから、もうセコンドに就いてほしいなんて頼めないです」

──それはそうですね。個人事業主であっても商売上がったりです。結果、どうされたのですか。

「EVOLVEで練習をしているシンガポール在住の日本人の方にお願いすることにしました」

──なるほど。とはいっても1人旅は試合があるのに大変ですね。

「澤田龍人選手にお願いしようとも思ったのですが、その時は彼にもオファーがあるようなことで、違う方に就いてもらうことになりました。まぁ、でも試合を戦うのは僕なので」

──今回の試合に向けて、SNSでパラエストラ千葉ネットで練習しているのを拝見しました。

「ハイ、梅田(恒介)さんが栃木まで指導に来られているのですが、パラエストラ松戸の練習に誘ってもらい土曜日のMMAグラップリングに参加させてもらっていました。そこでは下にならない、下になってもパウンドを意識してスパーリングをしていました。弥益ドミネーター聡志さん、山本琢磨さん、大尊伸光選手、葛西和希君とかフェザー級より大きな選手が揃っているので良い練習ができました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)

<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)

The post 【ONE NEXTGEN02】アギラン・タニ戦前の手塚裕之─01─「体重に関係なく倒せる自信がある」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ONE Full Blast02 ONE Result ツォゴーフ・アマルサナー ブログ ユン・チャンミン

【ONE Full Blast02】試合結果 接戦が予想された一戦でユン・チャンミンがマー・ジャワンを一蹴

【写真】ユン・チャンミンが2019年12月以来、通算5勝目を挙げた(C)ONE

11日(金・現地時間)、ONE「Full Blast02」が放送された。ムエタイ、キック、MMAが2試合、計4試合のコンパクトな中継は4月29日(金・同)にシンガポール・インドアスタジアムで収録されたものだ。

MMAではハワイのベン・ウィルヘルム✖モンゴルのツォゴーフ・アマルサナー=ライト級、中国のマー・ジャワン✖韓国のユン・チャンミン=フェザー級の2試合がマッチアップされていた。

前者はアマルサナー、後者はユン・チャンミンと日本のMMAにも関係した選手が勝利している。チャンミンとマー・ジャワンはタフファイトが予想されたが、RNCのチャンスを逃さす短時間で決着がついた。また初参戦のウィルヘルムは、特に北米MMAらしさは感じられず残念なパフォーマンスであった。

なおシンガポールがロックダウンされたため、5月28日大会が延期され、収録された試合のディレイ放送=ダークシリーズもストックが尽きようとしている。昨年4月から7月のような長期間とはならないだろうが、このタイミングで活動停止期間にはいるのもシンガポールという国の政策によるものだけにONEとしては受動的にならざるを得ないのが現状だ。

ONE「Full Blast02」(On Air)
<ムエタイ62.8キロ契約/3分3R>
○モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)3R
判定
×エリアス・マムーディ(アルジェリア)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
○ツォゴーフ・アマルサナー(モンゴル)3R
判定
詳細はコチラ
×ベン・ウィルヘルム(米国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
○ユン・チャンミン(韓国)1R1分46秒
RNC
詳細はコチラ
×マー・ジャワン(中国)
<キックボクシング・フライ級/3分3R>
○内藤大樹(日本)3R
判定
×ワン・ウェンフェン(中国)


The post 【ONE Full Blast02】試合結果 接戦が予想された一戦でユン・チャンミンがマー・ジャワンを一蹴 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Full Blast ONE Full Blast02 Report マー・ジャワン ユン・チャンミン

【ONE Full Blast02】ユン・チャンミン、足のフックのないRNCでマー・ジャワンを下す

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ユン・チャンミン(韓国)
Def.1R1分46秒by RNC
マー・ジャワン(中国)

間合いを図る両者。マーが左ローを蹴る。右を振るって前に出たユン・チャンミンが組みつくと、マーが両ワキを差す。払い腰で投げたユン・チャンミンは、起き上ろうとしたをのバックを取る。足のフック無しでRNCへ。マーの頭をマットに押し付けるように絞めたユン・チャンミンがタップを奪った。

「立ち技で戦うつもりだったけど、絞めが深く入ったのでそのまま切り替えた。息が荒かったので、極まると思った」と勝者は話した。


The post 【ONE Full Blast02】ユン・チャンミン、足のフックのないRNCでマー・ジャワンを下す first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ONE ONE Full Blast02 Preview ツォゴーフ・アマルサナー ブログ ベン・ウィルヘルム マー・ジャワン ユン・チャンミン

【ONE Full Blast02】ユン・チャンミンが、マーと韓中戦。モンゴル✖ハワイ、アマルサナーも出場

【写真】K-MMA界で育った実力者のONE参戦が増えてきた中で、格闘代理戦争で注目を集めたチャンミンは踏ん張りどころだ(C) MMAPLANET

11日(金・現地時間)にONE「Full Blast02」が放送される。

日本から内藤大樹がキックボクシングマッチに出場し、メインはムエタイ契約体重戦、ライト級とフェザー級のMMAファイト2試合──今回放送される4試合は4月29日に収録されたモノだ。


恐らくは延期された5月28日大会で収録予定だったダークシリーズと組み合わせて放送が予定されていたかと思われるFull Blast02だが、同大会での収録分がなく4試合というコンパクトな放送になる。

とはいえONE、アジアのMMAを見続けてファンにとっては興味深いMMAマッチが組まれている。ユン・チャンミン✖マー・ジャワンのフェザー級戦が興味深い。ONEデビュー後、破竹の4連勝=4フィニッシュ勝利していたチャンミンだが、今回は高橋遼伍にTKO負けを喫して以来の再起戦となる。

アグレッシブ&ウェルラウンダーのチャンミンが、初めての敗戦を経てどのように成長しているか。対戦相手のマー・ジャワンは昨年1月にシネチャグタガ・ゾルツェツェグの右オーバーハンドに殴り負けて以来、1年4カ月振りの実戦復帰を迎える。

打撃に対するテイクダウンという局面で強味を発揮するマー・ジャワンに対し、チャンミンへの期待は柔らかい動きで反応できるか。

充実のフィジカルを誇るチャンミンだけにネクストレベルに向かうには、剛だけでなく柔のMMAも不可欠。力でねじ伏せる戦いのなかで、相手の力を利用する。そんな戦いを見せることができれば、打撃、組みの両面においてチャンピンのMMAの幅は広がり見せることができるだろう。

もう1試合のMMAマッチは韓国、中国に続きモンゴルからツォゴーフ・アマルサナーの登場だ。

アマルサナーは一昨年11月にエドゥアルド・フォラヤン戦で、アクシデント的な頭突きでテクニカル判定負けを喫して以来の試合出場になる。

(C)BELLATOR

対戦相手のベン・ウィルヘルムは、ハワイのグレイシーテクニックス所属、ベラトールのホノルル大会にも出場しており戦績は4勝0敗。

ウィルヘルムもマー・ジャワン、アマルサナーと同様にパンデミックの影響でキャリアが途絶えていたが、アジアに戦場を選択しての第1戦が今回のアマルサナー戦になる。北米MMAの流れにある選手のONE参入は、今後を考えても楽しみだ。

■視聴方法(予定)
6月11日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Full Blast02
<ムエタイ62.8キロ契約/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
エリアス・マムーディ(アルジェリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ベン・ウィルヘルム(米国)
ツォゴーフ・アマルサナー(モンゴル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マー・ジャワン(中国)
ユン・チャンミン(韓国)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
ワン・ウェンフェン(中国)
内藤大樹(日本)

The post 【ONE Full Blast02】ユン・チャンミンが、マーと韓中戦。モンゴル✖ハワイ、アマルサナーも出場 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 Report ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】高橋遼伍、カーフを効かせてからパンチで圧倒。ユン・チャンミンをKO

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
Def.2R2分52秒by KO
ユン・チャンミン(韓国)

左前蹴りを見せるチャンミン、高橋は右に右を合わせる。カーフを注意しながら左ジャブ、右を伸ばすチャンミンに対し、高橋が右カーフを蹴る。蹴りのフェイクを見せる高橋は、チャンミンのワンツーに右を狙う。右ローを入れたチャンミンだが、カーフで体がよれる。直後に組みついたチャンミンが、ケージに押し込んでテイクダウンを狙う。エルボーを入れた離れたチャンミンに高橋はカーフ、左フックにチャンミンは左右のフックを放つ。

フックから組んだ高橋がテイクダウンを狙うが、チャンミンは手をついてバランスをキープして倒れない。逆にチャンミンが高橋をケージに押し込み、スタンプ、ヒザ、肩パンチを繰り出す。体を入れ替えた高橋だが、足払いで姿勢を乱され初回はややリードを許した。

2R、カーフに右を合わせたチャンミンが前蹴り、ジャブから右ローを蹴る。カーフにワンツーを合わされそうになった高橋は、一旦距離を取り右を当てる。腰が落ちたチャンミンは、パンチを纏められ崩れるが、必死に立ち上がる。粗くなったパンチで組んでチャンミンが、ケージに高橋を押し込み肩パンチも、非常に粗い息使いになっている。

エルボーに離れた高橋は、カーフを2発いれチャンミンの体がねじれる、チャンミンの左に思い切り右を合わせると、チャンミンは腰から崩れる。跳ね上がるように立ち上がったチャンミンに対し、高橋はアッパー、左右のフック、組まれても突き放した最後は右ストレートからヒザをついたチャンミンを左で殴り勝負を決めた。

「いつでも倒せる準備はできていて、たまたま2Rだけだったです。キャリアでは自分の方が倍ぐらいあるので、勝って当たり前。また次からも勝っていきたいです」と高橋は笑顔で話した。


The post 【ONE113 Inside the Matrix04】高橋遼伍、カーフを効かせてからパンチで圧倒。ユン・チャンミンをKO first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview ONE ONE Inside the Matrix04 ONE113 ブログ ユン・チャンミン 高橋遼伍

【ONE113 Inside the Matrix04】チャンミン戦へ、高橋遼伍─02─「修斗の叩き上げ、修羅場の数が違う」

【写真】「テレビのポッと出のヤツに負けない」という高橋。この日、カメラを回していた椎木努さんは元プロシューター。高橋の言葉をきいて、彼の目に光るモノがあったとか、なかったとか。 (C)MMAPLANET

20日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix04」でユン・チャンミンと対戦する高橋遼伍インタビュー後編。

この両者をABEMA TVのTHE WONDERが追った。ユン・チャンミンの挑発の言葉に語気が粗くなった場面も見られた高橋だが、それは単にこの試合に向けて売り言葉と買い言葉という風に反応したのでなく、自身の格闘家人生、積み上げてきた人生に宿る琴線に触れられた反応だった。

<高橋遼伍インタビューPart.01はコチラから>


──なかなか憤っていますね。

「やっぱり、何ていうんでしょ。まだ若いし、好きに言うんじゃないですか。自分も若い頃はガツガツしていたし。でもファイターもどんどん丸くなっていくから、チャンミンも今はそういう時期なんじゃないですか。若いし、勝っているし、自信もあるんでしょうね」

──チャンミンの力を図るのは、過去の試合では難しいと思いますが、どのような選手だと思っていますか。

「フィジカルですかね。代理戦争の時も何回か見たことがあって、あの時と比較すると急激に体がデカくなっているような気がします。フィジカルは相当強いでしょうね。フィジカルの強いヤツ、スタミナのあるヤツって技術を潰せるじゃないですか。そういう強さは脅威に感じます。

ただ今言われたように、チャンミンの試合を見ても参考にならないです。そこが不気味ですよね」

──ただし本当に躓いていらない相手だと思います。

「自分との戦いになりますね。過去一番、プレッシャーを感じています。正直、準備時間も短かったですし、若手ファイターからの突き上げなので。青井(人)君と試合をした時もプレッシャーを感じていたのですが、今回はその前の試合で負けているというのが違います……。

今、ここで負けてしまうとかなり後ろに下がってしまうので……絶対に負けられないという気持ちがメチャクチャ強くて、毎日プレッシャーを感じています。頭から抜けなくて、練習もしんどいですね。青井君とやった時もこんな感じでしたけど、今回はもっと強いです。やっぱり突き上げられる側ということですかね。

自分だって、まだ31歳で若いし。まだまだ落ちていく年齢じゃない。これらかがピークで。こっから上がっていくときに、下からの突き上げには余計に負けられないです」

──高橋選手、ご自身の信条とか試合にそのまま反映してしまうことないでしょうか。

「あぁ、固くなりそうな気はします。でも慎重になり過ぎてお見合いになって、判定でどっちが勝ったのか分からないような試合で負けるというのは一番良くないので……。過去3戦で自分もソレを感じてきているのですが、そこはシンガポールに行って直前になってみないと分からないです。

今は練習の疲れとかあって、ネガティブになったりもします。でもシンガポールに行ったら、ノリノリになっているかもしれないので」

──選手はスーパーマンでなく、高橋選手の今の話とかを伺うと、そうやって歯を食いしばっているんだというのが伝わってきます。このインタビューを読んでいる読者も、同じような想いを日々感じているかもしれない。だから、この言葉を読み、一緒に乗り越えらえるようだと嬉しいです。

「やっぱり疲れとか……日々、働いていて気持ちの浮き沈みもあると思います。そういうのが、今も自分にもあって体の調子にも影響してきますしね。でも、やるしかないですからね」

──シンガポール入りすると、ホテルで隔離措置という日々です。

「ホント、気を引き締めないといけないですね。自分はそういう時にゴロゴロしてしまいそうで(笑)。これまでホテルの周辺を散策したりするのが好きだったので、ずっとホテルにいるならシンガポールに行っても何も関係ないですよね(笑)」

──まさにコロナの時代です。

「コロナも海外も、全て変化に対応しないといけないってことやと思っています。弟(昭伍、グレコ2019年世界選手権日本代表&全日本優勝、アジア選手権3位)も海外とかで試合して、もう計量の時間からして遅れまくったり、試合開始時間もメチャクチャバだと言っています。それに水が汚いって。やっぱり、なんでもしっかりとしている日本とは違う。そういうところで勝つ1つの勝利って、日本の3勝ぐらいの経験だと思うんです。

自分はそれをやりたいから、ONEで戦っています。今回の隔離も日本にはないこと、それを味わいたいのでウェルカムですね」

──そしてONEからの評価を上げないといけないですね。

「チャンミンなんかONEが囲っているじゃないですか。ボコボコにしたいです。ボッコボコに(笑)。アーノルド・クエロ戦みたいに。誰がみても、『あぁ可哀そうに』って思われるようにしたいですね。

以前、MMAPLANETのキム・ジェウンのインタビューで『プロテクトされている』みたいなこと言っていたじゃないですか。同じ国の選手にそう言われる。それって、そういうことなんですよ。格闘技、真面目に一生懸命やっている奴らのために負けられないんですよ。

そうやって一生懸命やっているヤツは、『高橋、絶対に勝ってくれ』って思っているはずです。その期待には応えたいですね」

──それなのにここにいるABEMAのスタッフは、格闘代理戦争出身のユン・チャンミン押しですよ。今日の取材もチャンミンがありきの高橋遼伍、です。

南和輝ディレクター ……、そんなこと……ない。違いますよ……(苦笑)。

「アハハハハハ。まぁ……ホンマにボコボコにして、北野さんに自分が薄ら笑いしますわ(笑)」

──アハハハハ。

「ABEMAの人たちは格闘代理戦争をやっているから、それはしょうがないです。だからこそ、ここでチャンミンに僕が負けると『俺たちの企画は正しい。強い人間を生むことができる』ってなるじゃないですか。そうしたら修斗でコツコツやってきた坂本さんや北森さんの顔に泥を塗ることになるんで。

修斗の叩き上げなので、テレビの企画のポッと出のヤツとは越えてきた修羅場の数が違う。そこはしっかりと示したいですね。やっぱり叩き上げは違うなって、思わせたいです──格闘技関係者には」

■視聴方法(予定)
11月20日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

ONE113「Inside the Matrix 04」 (11月20日※中継)

2020年11月20日(金・現地時間)
ONE113「Inside the Matrix 04」
シンガポール カラン
シンガポール・インドアスタジアム

■ONE113 Inside the Matrix 04対戦カード

<キック58・3キロ/3分3R>
アスランベック・ジクレーブ(ロシア)
ワン・ジュングァン(中国)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ジョセフ・ラシリ(イタリア)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ブルーノ・プッチ(ブラジル)
クォン・ウォンイル(韓国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
高橋遼伍(日本)
ユン・チャンミン(韓国)

<61.35キロ契約/5分3R>
マイラ・マザール(ブラジル)
チェ・チョンユン(韓国)

The post 【ONE113 Inside the Matrix04】チャンミン戦へ、高橋遼伍─02─「修斗の叩き上げ、修羅場の数が違う」 first appeared on MMAPLANET.