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【LFA191】メインは柔術とカポエイラの親子鷹対決=プラド×ロピス。日系女子ガビ・フジモトにも注目

【写真】なかなかの存在感、色気があるプラドとロピス(C)LFA

8月30日(金・現地時間)にブラジルはサンパウロ郊外のカジャマルにあるジナージオ・ド・ポビーリョでLFA191「Prado vs Lopes」が開催される。
Text by Manabu Takashima

今大会のメインでは共にパウリスタ、そして父からブラジルに欠かせない格闘技のノウハウを教わったファイター同士の対戦=フェザー級3回戦でウェリントン・プラド×キウイニー・ロピスが組まれている。


プラドは双子のウィリアンと父メストレ・チグレより柔術の指導を受け、黒帯を巻いている。対してロピスはカポエイラのメストレ・ソロマォンを父に持ち、現在はMMAで活躍しながらカポエイラでも準師範に当たるコントラ・メストレの地位にある。

プラドはキャリア14勝3敗で、LFAでは1勝1敗。昨年7月に同大会でマーシオ・バルボーザにKO負けを喫すると、サンパウロのローカルショー=Brothers Fight Championshipで再起を飾り、今やブラジルでも最大のフィーダーショーとなったLFAでメジャーへの再挑戦に臨む。

LFAデビューとなるロピスは10勝1敗1分で、修斗ブラジルのフェザー級王座を2022年11月25日に獲得している。その後、スイスとフランスで勝利を重ね、今回が1年9カ月振りの母国での試合となる。プラドが柔術という基礎を持ってMMAを戦う一方で、ロピスのファイトからカポエイラの香りがしないのは致し方ない。それでも、遠い位置からの踏み込みやスーパーマンパンチの当て感という部分では、父から教え込まれたリズムや瞬発力が反映しているかもしれない。

アグレッシブで鳴る両者、打撃という要素を第一に考えた総合力ではロピスがリードしているか。

また女子ストロー級ではマリア・ルイーザ・ジ・アブレウと戦う、ガビこと日系のガブリエラ・フジモトに注目。

LFAブラジル大会プレリミで5連勝の実績を引っ提げて、いよいよメインカード進出となるグラップラーが北米進出の足掛かりを掴めるか。

■視聴方法(予定)
8月31日(土・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
LFA191「Praedo vs Lopes」


■ メイン対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ウェリントン・プラド(ブラジル)
キウイニー・ロピス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ルーカス・フェルナンド(ブラジル)
ペドロ・オリヴェイラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ミシェル・リマ(ブラジル)
フーアン・マテウス(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
マリア・ルイーザ・ジ・アブレウ(ブラジル)
ガブリエラ・フジモト(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ジョアオ・ルーカス・ダ・コスタ(ブラジル)
ハファエル・ペレイラ(ブラジル)

<女子ミドル級/5分3R>
フーチ・ペレイラ(ブラジル)
アマンダ・ヴァルガス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
フィリッピ・ギダーニ(ブラジル)
ジョン・ブライアン(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
クレベルソン・ソウザ(ブラジル)
リンコン・サントス(ブラジル)

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【LFA182】計量オーバーのシェイカモフがノックダウン&テイクダウンを奪い、リマにスプリット判定勝ち

<144.4ポンド契約/5分3R>
ハセイン・シェイカモフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29.
ミシェル・リマ(ブラジル)

シェイカモフに対しリマが左ジャブを突く。さらに左右のボディストレートを散らし、シェイカモフのパンチにローを合わせた。右カーフを蹴って距離を取るリマの右がシェイカモフの顔面をかすめる。リマがワンツーからスイッチし、オーソドックスに戻すとローを連続で繰り出す。リマのパンチをブロックしたシェイカモフは、距離を詰めてきた相手に右アッパーを見せる。2分過ぎ、シェイカモフがダブルレッグで飛び込んだ。リマは右オーバーフックから右ヒジを滑る込ませる。離れたシェイカモフに向かって飛び込んだリマだが、カウンターの左フックを受けてダウン。すぐに立ち上がるもケージに押し込まれた。

ここはシェイカモフが離れるも、すぐにプレスをかけてリマにケージを背負わせ、ダブルレッグで組む。しかしテイクダウンはできずに離れた。徐々にシェイカモフの圧が勝るように。リマの右ローがシェイカモフの下腹部を捉え、試合が中断される。再開後、リマが左ミドルを見せる。さらに右カーフを当てると、シェイカモフがスイッチする場面も。ワンツーで右を当てたリマは、シェイカモフが距離を詰めると右ヒザを突き上げて離れる。30秒すぎにはシェイカモフを挑発し、ローとワンツーからサークリングシェイカモフがケージに押し込むも、離れた相手にリマが左前蹴りを突き刺した。

2R、リマが左ジャブを突いて前に出る。左ジャブを上下に散らしてから右ロー、さらには右オーバーハンドを振るう。リマの右を受けるシェイカモフは手数が少ない。リマが左前蹴りをボディに突き刺した。ワンツーから左手を前に出して距離をつくるリマ。そして前に出るとワンツーから右スピニングバックキックへ。サウスポーにスイッチしてサークリングし、ジグザグの動きが距離を詰める。左ジャブから右アッパーを当てたリマのアウトボクシングに対し、シェイカモフは手が出ない。

中に入ってきたリマに右アッパーを振るうも、これは空振りに終わる。しかしリマの左ストレートをかわしたシェイカモフが、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。ケージ際でリマが下から三角をセットアップするも、シェイカモフがリフトして足を外した。パンチとヒジでトップキープを続けるシェイカモフに対し、リマも左腕を取って腕十字を狙うも、これも凌がれる。さらに足を抱えて逆側の腕を極めにかかったが、これも防がれてラウンドを終えた。

最終回、リマがスイッチしながら距離を詰める。左インローから左ミドルへ。シェイカモフがシングルレッグからドライブし、スタンドのままリマのバックに回る。左足を差し込むも倒せないとみるや、左ハイを放ちつつ離れた。両手を上げて挑発するリマは左インローから左ミドルを繰り出す。シェイカモフは右ストレートからダブルレッグで組んだが、テイクダウンを奪うことはできない。この展開に場内からはブーイングが効かれる。

シェイカモフが離れると、リマは相手を挑発しながら細かい打撃を見せる。シェイカモフがまたも右を振りながらケージに押し込んでいくが、その後の展開がない。シェイカモフが下がると、リマはサウスポースタンスから細かいジャブとロー、左ミドル、右テンカオで迎え撃つ。シェイカモフのパンチをブロックしたリマは、そのままアウトボクシングを続けながらシェイカモフを挑発する。しかしシェイカモフは組んでドライブするのみ。テイクダウンできず、試合終了のホーンが鳴るとリマがケージに昇り、勝利をアピールした。

判定はスプリットでシェイカモフの勝利に。勝ちを確信していたリマは、判定を聞いた瞬間に不満を露わにするが、1Rにダウンを奪われ、2Rにテイクダウンされているだけに何とも--。ただしシェイカモフが4.4ポンドもオーバーしているだけに、納得がいかない気持ちも分からなくはない。試合を受けた時点で計量については何も言えないが、後味の悪い試合であることは確かだ。


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