カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE X ONE130 UFC アドリアーノ・モライシュ アミール・カーン アンジェラ・リー アンドレ・ガルバォン エドゥアルド・フォラヤン オク・レユン カン・ジウォン キック キム・ジェウン ケビン・ベリンゴン ジヒン・ラズワン スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン タン・カイ ダニエラ・ケリー チャンネル デニス・ザンボアンガ デメトリウス・ジョンソン ハム・ソヒ プロレス ボクシング マーチン・ウェン ライニア・デリダー リト・アディワン ロッタン・シットムアンノン 仙三 佐藤将光 平田樹 澤田龍人 秋山成勲 若松佑弥 青木真也 高橋遼伍

【ONE130】2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦「青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね」

【写真】本計量から5時間近くを経て、セレモニアル計量で対峙した両者。リカバリーがあるとはいえ凄まじい肉体を誇る秋山と通常体重の青木(C)MMAPLANET

本日26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE130「ONE X」。同大会で青木真也と秋山成勲が対戦する。

DREAM時代からの因縁、両者の立ち位置が違ってきても水と油であることは変わりなかった両者の一戦は、昨年10月のRoad to ONEでの青木のマイクアピールより、遺恨が表面化し対決の時を迎えた。

両者がケージに相対する時が刻々と迫る中、同カードが決定し発表前に取材した秋山の声をあえたこのタイミングでお届けしたい。2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦――とは。


――まずONE10周年記念大会での青木真也戦が決まった秋山選手です。正直、青木真也側のマッチアップであり、秋山選手にとっては貰い事故ではないかと。

「アハハハハ、貰い事故。良い例え方しますね。まぁ、貰い事故という言い方をすると青木君が悪くなってしまうので。喧嘩でも、喧嘩両成敗ということがあるようにどっちがどうこうというのはないと思うのですが、青木選手の階級に自分が行くということで、そういう風に見えてしまうのは仕方ないと思います。

単純に自分が水抜き減量なしで、77キロで戦うことがなかったのでリスキーはリスキーです。そこに関しては不利でしかないというのもあります。でも、それも全部踏まえて俺の人生の1ページなので。長い目で見ると、楽しい思い出になるとは思っています。気負っているとか、そういう変な意味でなく。この年になると、人生を長く見るような形になってきてしまうので。それはそれで受け入れて、勝ちをもぎ取るというほうが人間として恰好良いかなと思っていて。まぁ、巻き込まれているという言い方をされるのも分かりますし……そうですね、良いところをついた表現ですよね、貰い事故というのは」

――秋山選手がONEでやるべきことは、韓国のMMAをONEとともに盛り上げる。底上げするということが第一だったと思っています。

「うん、そうなんですよ。そこは、本当に」

――韓国の将来のために、世代交代マッチならいざしらず。青木選手主導の遺恨マッチによく足を踏み入れたな。うまみの無いファイトの相手役を受けたという印象が強いです。

「アハハハハ、そうですよね。まぁ青木君とABEMAの北野(雄司)さんの目論見じゃないですか(笑)。この試合はそうですよ。それに俺が乗っかったようなもので」

――ただし、昨年10月のあの青木選手のマイクに対し、秋山選手が馬鹿丁寧に正論で言葉を返した。あの返答、ファンもついてこられないような両者のズレで青木ワールドだけでなく、秋山色に染まった感がありました。あれは面白かったですよ。

「あぁ、そうなんですか(笑)。ありがとうございます」

――あの「年上の人間に口の利き方が――」というな道徳の教科書かっていう返しで(笑)。

「あの日、何かを言われるとは思っていましたけど、答えを用意して解説をしていたわけではなかったです。それにセリフじみたことを言っても、皆にばれちゃいますし。でも生中継中で、だんまりを決め込むわけにもいかない。なら正直に話すことが何よりも皆に伝わると思いました。ケガをして戦えないのだから、無理なものは無理で。なら、ごめんねと伝える。それだけのことだと思うんです。だから。それについてガタガタ言われても……それよりも、年上にはちゃんと喋らないといけないでしょ、みたいな」

――アハハハ。それが絶妙でした。

「あの興行は俺が創って、青木君のファイトマネーも俺が払ってんだよって。そこは言いたくなかったけど(笑)。なんで、興行主にそんな唾を吐いてくるんだとは思っていたんです。でも、そこはぐっと我慢して口にせず、『いやいやいや』と。それだけですよ」

――ニュー秋山カラーというのか。実際、ヌルヌル事件にしましても、そこをずっと言及されるのも事実だし、キレーごとを言いやがってと捉える人もいると思います。ただ、自分は2015年11月のUFCソウル大会、あの場で韓国語で韓国人の記者と、韓国社会の中に入ってやりとりをしている秋山選手の姿を見て、どれだけのことを乗り越えてきたんだろうと思ったことがありました。

「いろいろと敏感なところ、その狭間で生きてきた人間が韓国社会に受け入れられるまでに凄く叩かれたこともありました。だからといって、桜庭さんと戦った時にやったこととは別です。違う話です。それは一生背負っていかないといけないもので、秋山は変わったと思われ、そこをチャラにできるとは思っていないです。仮に今の私を見て、そのように思ってくださる人がいればありがたいということで。

今回の青木君との試合を見て、そんな風に思ってくれる人がいるなら、それもありがたいです。でも、なかったことにはできないですからね」

――青木真也ペースのなかで、この試合を受けた。そして、自分のモノにしようという気持ちもあるかと思います。それが今の秋山成勲なのかと。

「そこまで考えてやっていることではないです。ただ、やるしかない。やるしかないのだからやります。今、韓国はオク・レユンがONEの世界ライト級王者になり、キム・ジェウンがマーチン・ウェンをKOした。キム・ウォンイルもケビン・ベリンゴンをKOしています。

ここで僕が負けると、ONEの韓国大会を頭とってやれる状況でなくなってしまいますからね。この試合、実は韓国では心配されているんですよ。身内になると優しいので、77キロで戦えるのか――って、オカンみたいに見守られている感じです(笑)」

――改めてONE10周年記念興行で戦うことに関しては、もう異論はなかったですか。

「戦える状態なので試合をするのは当然なんですけど、やはり体重のことがあったので、階級が違うから契約体重でも良いのではないかと提案はしました。そうしたら完全に蹴られたので、『なんだ、こいつ。プロレスラーじゃねぇなんだな』と思いつつ、自分が頑張るしかないなと思って受けたという形ですね。

それが青木君の勝ちにこだわる。素晴らしい点だと思います。だから素晴らしい選手と戦えるということをモチベーションにしないといけないですよね。正直、1カ月ちょいあっても体重がなかなか落ちなくても、ヤキモキしている状態です。その殻を破ることがストレスにめちゃくちゃなっているのですが、それ以上に青木選手と戦えることを楽しみに感じないと体重は落ちないと思います。

だからムカつくとか、ああだこうだは置いて素晴らしい選手と戦える……強いやつと戦いたい、それが嬉しいという子供のような気持ちでいないと、マジで厳しいですね。それぐらいリスキーな部分が……、これまでやったことがないので、やはり思います。でも、その初戦でチャンピオンクラスの人と戦えるのは、格闘家として良いことで。この試合はチャンスだと捉えないと、やっていられないなと思います」

――その慎重さ、気持ちの作り方は臆病さの表れでもあるかと思っています。同時に怖さを克服するという部分こそ、勝敗を別にすると何よりも大切なことだと思えるんです。

「ホンマ、そうですね。77キロに落としても力で勝負したいです。正直、83キロより全然力は落ちると思います。77キロの青木君の方があるかもしれない。でも『なんだ、こいつ』と思わせたいです。柔道から培ってきた貯金を上手く使いながら、青木君を面食らわせたいですね。

青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね。だから勝ちにこだわる。その臆病な部分を引き出すことができれば、勝ちにつながる。そこが自分の勝負どころだと思います」

■放送予定
3月26日(土・日本時間)
午後1時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時00分~ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ONE130 「ONE X」対戦カード

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アンジェラ・リー(米国)
[挑戦者]スタンプ・フェアテックス(タイ)

<フリースタイル・フライ級(※61.2キロ)/3分4R>
ロッタン・シットムアンノン(タイ)
デメトリウス・ジョンソン(米国)

<ONE世界フライ級 (※61.2キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[挑戦者] 若松佑弥(日本)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
秋山成勲(日本)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
ウェイン・パー(豪州)

<ONEキックボクシング世界フェザー級選手権試合/3分5R>
[王者]スーパーボン・シンハマウィーン(タイ)
[挑戦者]マラット・グレゴリアン(アルメニア)

<ムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] フィリッピ・ロボ(ブラジル)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】秋元皓貴(日本)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
ジヒン・ラズワン(マレーシア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キジュ・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<キック・フェザー級ワールドGP決勝/3分5R>
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<グラップリング・ミドル級 (※93.0キロ)/15分1R>
ライニア・デリダー(オランダ)
アンドレ・ガルバォン(ブラジル)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ニキー・ホルツケン(オランダ)
シムサット・クリンミー(タイ)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
佐藤将光(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アミール・カーン(シンガポール)
高橋遼伍(日本)

<ヘビー級(※70.3キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ポール・エリオット(英国)

<グラップリング女子アトム級(※52.2キロ)/12分1R>
山口V.V芽生(日本)
ダニエラ・ケリー(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
澤田龍人(日本)
仙三(日本)

The post 【ONE130】2月17日に秋山成勲が語っていた青木真也戦「青木君ってビビり、あの子も臆病ですよね」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
F1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE129 YouTube   アレックス・シウバ エコ・ロニ・サプトラ キック キリル・ゴロベッツ ゲイリー・トノン ジョン・リネケル タン・リー ビビアーノ・フェルナンデス マーチン・ウェン リン・ホーチン

『ONE: Lights Out』試合結果/ハイライト動画


▼ONE世界フェザー級(※70.3kg)選手権試合 5分5R
〇タン・リー(米国)王者 69.35kg, 1.0053
[1R 0分56秒 KO] ※パウンド
×ゲイリー・トノン(米国)挑戦者 70.30kg, 1.0095
※タン・リーが王座防衛

▼ONE世界バンタム級(※65.8kg)選手権試合 5分5R
×ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)王者 65.60kg, 1.0144
[2R KO] ※左フック
〇ジョン・リネカー(ブラジル)挑戦者 65.0kg, 1.0087
※リネカーが新王者に

▼第8試合 フェザー級(※70.3kg)5分3R
〇マーチン・ニューイェン(豪州)70.25kg, 1.0152
[3R 2分18秒 TKO]
×キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)70.10kg, 1.0018

▼第7試合 キック・ヘビー級 3分3R
イスマエル・ロント(オランダ)123.80kg, 1.0040
イラジ・アジズプール(イラン)119.50kg, 1.0214

▼第6試合 ストロー級(※56.7kg)5分3R
×アレックス・シウバ(ブラジル)56.60kg, 1.0044
[2R 0分05秒 TKO] ※右ストレート→パウンド
〇エイドリアン・マティス(インドネシア)56.60kg, 1.0044

▼第5試合 キック・ストロー級 3分3R
×ジョシュ・トナー(豪州)56.70kg, 1.0248
[2R 2分11秒 KO] ※左フック
〇ジャン・ペイメン(中国)56.20kg, 1.0036

▼第4試合 フライ級(※61.2kg)5分3R
〇エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)61.20kg, 1.0183
[1R 1分34秒 リアネイキドチョーク]
×チャン・ロタナ(カンボジア)61.05kg, 1.0027

▼第3試合 ムエタイ女子ストロー級 3分3R
〇イマン・バーロウ(英国)56.70kg, 1.0009
[1R 1分39秒 TKO] ※右ヒジ
×ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)56.25kg, 1.0195

▼第2試合 ムエタイ 79kg級契約 3分3R
〇リアム・ノーラン(英国)78.85kg, 1.0005
[1R 1分02秒 TKO] ※左ヒザ
×キム・キョンロック(韓国)79.55kg, 1.0160

▼第1試合 キック女子ストロー級 3分3R
〇リン・ホーチン(中国)56.25kg, 1.0124
[判定3-0]
×ミラグロス・ロペス(アルゼンチン)55.45kg, 1.0061


【ONE129】離れ際の打撃が冴えるマーチン・ウェンが、左ボディでゴロベッツの心を折ってTKO勝ち(MMAPLANET)

【ONE129】ビビアーノ陥落――ジョン・リネケルが打ち合いから左フックでKO、世界バンタム級王者に(MMAPLANET)

【ONE129】トノンのヒールフックに右一閃、タン・リーが秒殺KOで世界フェザー級王座を初防衛(MMAPLANET)

 ONE Championshipが3月11日にシンガポール・インドアスタジアムで開催した『ONE: Lights Out』の試合結果。メインイベントのフェザー級タイトルマッチはタン・リーがゲイリー・トノンに1R KO勝ちし王座防衛。セミファイナルのバンタム級タイトルマッチはジョン・リネカーがビビアーノ・フェルナンデスに2R KO勝ちし新チャンピオンとなっています。


 タン・リー vs. ゲイリー・トノン ハイライト動画。


 ビビアーノ・フェルナンデス vs. ジョン・リネカー ハイライト動画。


 マーチン・ニューイェン vs. キリル・ゴロベッツ ハイライト動画。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE129 キック キリル・ゴロベッツ マーチン・ウェン

【ONE129】離れ際の打撃が冴えるマーチン・ウェンが、左ボディでゴロベッツの心を折ってTKO勝ち

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
Def.3R2分18秒 by TKO
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

大きなステップを踏みサークリングするゴロベッツ。ガードを固めて、それを追うウェンがゴロベッツの右ストレートに左ミドルを合わせた。距離を取るゴロベッツ、ウェンは左ローで追う。ゴロベッツは一気に距離を詰めてパンチを放つ。ゴロベッツ飛びヒザの打ち終わりにパンチを合わせるウェン。対して、半身から左ミドルと右ストレートを放つゴロベッツ。ウェンがプレッシャーを強め、ゴロベッツにケージを背負わせた。ここでゴロベッツの左サイドキックがウェンの下腹部をとらえ、試合は一時中断に。再開後、ウェンはサウスポーにスイッチした。

足を使うゴロベッツに対し、オーソドックスに戻したウェン。ゴロベッツはアッパーを織り交ぜたコンビネーションでウェンとの距離を詰める。そしてケージを背にしながらダブルレッグで組み付いたゴロベッツが、ウェンをグラウンドに引きづりこんだ。ウェンはケージ際まで下がり、ケージを背にして立ち上がるも、ゴロベッツがバックに回る。スタンドの状態でバックマウントを奪ったゴロベッツ。足のフックを解いて引き倒そうとしたところで、体勢を入れ替えたウェンが左腕でゴロベッツの首を取り、ギロチンを仕掛ける。

これが極まらないとみると、離れ際に強烈な右を当てるウェン。さらに打撃でゴロベッツを追い立て、左ボディから右ストレートをヒットさせる。しかしゴロベッツも下がりながら右ストレートを当てた。ウェンもカーフキックを返すなど、打撃のアクションが多い展開でファーストラウンドが終了した。

2R、ウェンがプレッシャーを強める。ゴロベッツは右バックスピンキックを見せるも、それをかわしたウェンが右バックスピンを返していく。さらに右ストレートを狙うウェン。しかしゴロベッツも右アッパーを繰り出しながら、ダブルレッグでウェンに尻もちを着かせた。立ち上がるウェンの左足に、自身の左足を回してコントロールするゴロベッツ。そのままバックコントロールを見せるが、ウェンも切り返して離れ際に右を当てた。さらに相手にケージを背負わせ、右を当てるとゴロベッツの一瞬グラつく。

足を使いながら右アッパーを狙うゴロベッツ。ウェンは左ボディと右ストレートで攻め立てる。ゴロベッツはウェンの左足へのシングルレッグ、ウェンはケージ際まで下がって相手を潰していく。ここで離れたゴロベッツ、ウェンはパンチで攻め立てる。明らかに効いているゴロベッツに対し、左ボディを効かせてダウンを奪い、パンチとヒザで追撃するウェン。しかしゴロベッツもしのぎ切って、ラウンドを終えた。

最終回、動きが落ちたゴロベッツはパンチからシングルを仕掛けるも、ウェンがスプロールしてヒザを狙う。離れたゴロベッツに右カーフキックを効かせるウェン、ゴロベッツはアッパーとローからシングルを狙うが、これは決まらない。左ボディブローをダブルで決めるウェン、ゴロベッツのパンチをダッキングでかわしながら、さらに左ボディを放つ。ゴロベッツはうずくまるが、レフェリーは試合を止めない。立ち上がり、背中を見せて走るウェンをパンチで追い立て、ゴロベッツの体勢が崩れたところでレフェリーが試合を止めた。


The post 【ONE129】離れ際の打撃が冴えるマーチン・ウェンが、左ボディでゴロベッツの心を折ってTKO勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE129   エコ・ロニ・サプトラ キック ゲイリー・トノン ジョン・リネケル タン・リー チャンネル ビビアーノ・フェルナンデス ボクシング マイキー・ムスメシ マーチン・ウェン リン・ホーチン

【ONE129】タン・リーに挑戦、ゲイリー・トノン―02―「ONEでグラップリング戦? 楽しみだ」

【写真】 この攻防で東南アジアのファンがわくようになればグラップリングだけでなく、ONEも大きな武器を手にすることができる(C)ONE

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE129「Lights Out」で、ONE世界フェザー級王者タン・リーに挑戦するゲイリー・トノン・インタビュー後編。

ここでは第2部として、タイトル挑戦への意気込み以外にONEが食指を伸ばし始めたグラップリングに関して、話を訊いた。

<ゲイリー・トノン・インタビューPart.01はコチラから>


――金曜日の世界戦、どのような試合を世界に披露したいと考えていますか。

「自分自身がチャンピオンシップで戦う技量があることを見せたい。僕は世界のベストだということを証明したいんだ。MMAには大したことないレベルの戦いでも、世界という冠がついたベルトがたくさん存在しているけど、僕は世界王者を名乗るに相応しいMMAでベストの1人だと今回の試合を通して認知されることを楽しみにしている。

ここでチャンピオンになれば、4年間7試合目でベルトを巻くことになる。過去6戦で色々なことを急激に学んだ。ただチャンピオンシップというだけでなく、僕がこれまでにしっかりと白黒をつけて勝ってきたことを含め、さっきから言っているように世界のベストの1人だと証明したい。そして、ここで勝ってからさらに大きなことをやっていきたいと考えている」

――そんなMMAのワールドタイトル・ショットを控えているゲイリーに、このタイミングでする質問ではないかもしれないですが、今年はADCCイヤーです。グラップリングでは新しい才能の台頭が目覚ましく、ONEもマイキー・ムスメシと契約するなど、軽量級でMMAと関係のなさそうなグラップラーも確保し始めました。今後、組み技での活動については、何か考えていますか。

「とても興味深く、この状況を眺めているよ。今はMMAを優先しているし、世界チャンピオンになれば防衛する必要がある。でも、ADCCにチャレンジできるならしたい。そこでも世界チャンピオンになれば、これほどのビッグイヤーは僕にとってないだろうからね。

それにONEでもこれだけグラップラーとサインしているのだから、彼らとグラップリングで戦ってみたいとも思っている。とにかく、ONEでグラップリングが盛んになることは楽しみだよ。実は昨日、マット・ヒュームから電話を貰ってね――今後もグラップリングマッチを定期的にショーに組み込みたいということで、ルールの部分で改善すべきことはないかって意見を求められたんだ」

――おおっ!! 世界タイトルに挑戦する選手に(笑)。

「アハハハ。シンヤ・アオキと戦ったように、ONEでまたグラップリングを戦えることになれば、それは楽しいだろうね」

――とはいえ一般のファンはグラップリングに対して、それほどポジティブな印象を持っていないと思います。ONEではムエタイやキックボクシングなど立ち技もありますし、もちろんMMAもある。そのなかで、ゲイリーはグラップリングでキックやMMAに負けないファンの支持を得る自信はありますか。

「鋭い指摘だよ。グラップリングが常に抱える現状が、どうやってボクシング、ムエタイが好きなファンの理解を得られるのか――だからね。殴ってダメージを与えるという分かりやすさとは対極にあるのがグラップリングだ。拳で殴るって、実は誰もがもっとも身近に感じる攻撃で。アジアでは、それがキックなのかもしれないけど……。

僕が柔術を始めたとき、誰もグラップリングを戦って生活をできる環境なんてなかった。ただし、ここ数年新しいテクノロジーの発展と足並みを揃えるように、従来のルールとは違うグラップリング大会が始まり、フィニッシュという皆がより分かりやすい戦いが増えてきた。ただし、試合内容はグラップリングを戦う個々の意思によって決まる。

サブオンリーでも戦わない選手はいる。そういう選手がファンの喜ぶ試合ができるわけがない。いかなるルールだろうが、ね。エキサイトな試合ができる……ファンに喜んでもらいたいというグラップラーをどれだけ投入できるのか。そういう正しい人材がONEに集まってくれば、世界的に見てムエタイやキックより、グラップリングが注目を浴びる可能性はあると、僕は思っている」

――ゲイリーがハニーホールに入った刹那、1万人の大歓声が起こる――そんな夢のような場面がONEで見られるようになることを夢見ます(笑)。

「Sure。任せてくれ!!」

――では、最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンのサポートに感謝している。また近いうちに日本に行きたい。シンガポールに来る際にトランジットで滞在する日本の空港は世界一番キレーなエアポートだ。日本の空港ではロイス・チョコを買い込むんだ。ホテルの部屋にある冷蔵庫にロイス・チョコがある。試合が終わって、ロイス・チョコを食べるのが楽しみでならない(笑)。COVID19騒ぎが集結し、また日本で戦えることを心から願っている。皆、応援ありがとう」

■放送予定
3月11日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]ゲイリー・トノン(米国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イスマエル・ロント(オランダ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<キック・ストロー級/3分3R>
ジョシュ・トナー(豪州)
ジャン・ペイメン(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
チャン・ロタナ(カンボジア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
イマン・バーロウ(英国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<ムエタイ79キロ級契約/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
キム・キョンロック(韓国)

<キック女子ストロー級/3分3R>
リン・ホーチン(中国)
ミラグロス・ロペス(アルゼンチン)

The post 【ONE129】タン・リーに挑戦、ゲイリー・トノン―02―「ONEでグラップリング戦? 楽しみだ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE129 エコ・ロニ・サプトラ キック ゲイリー・トノン ジョン・リネケル タン・リー チャンネル ビビアーノ・フェルナンデス マーチン・ウェン ライアン・ホール リン・ホーチン

【ONE129】トノンの挑戦を受けるフェザー級王者タン・リー―02―「ただ単体で、技術は存在しない」

【写真】言っていることが武術家、タン・リー (C)ONE

11日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE129「Lights Out」でゲイリー・トノンの挑戦を受けるONE世界フェザー級王者タン・リー・インタビュー後編。

試合で戦うためには、自分を理解すること。自分の技、相手の技、いずれもその技単体でなく、疑問を持ち、答えを追求する――他に類を見ないテコンドーをMMA最大活用できるタン・リーならではの話を聞くことができた。

<タン・リー・インタビューPart.01はコチラから>


――この試合が決まる前からライアン・ホールと磨いて来たことがあるから、対策もより練りやすいということですね。

「それに相手のことばかりでなく、何よりも自分が何をできるか。そこを掘り下げないと。ここにギャップを感じないように戦うことが大切だ。僕のゲームに穴はないのか。

ダブルレッグが上手い相手なら、ダブルレッグに入れない動きは何なのか。それが左フックなら、どういう風に使えば良いのか。これまで使ってきた左フックとのギャップがないように打つにはどうすれば良いのか。

マーシャルアーチストは、毎日の稽古のなかでそこを養っていくもの。それが楽しんだよ。そうやって自分のスキルを高めていく。毎日が学びだと思っている。それだと1週間で7日間、学ぶことができるだろう?

そりゃあ試合のことも考える。試合中に上手くいかなくなることは誰にだって起こりうる。だってパーフェクトなファイターじゃないからね。だからこそ少しでもそこに近づきたくて、自分のゲームを組み立ている。それには、どこに自分の穴があるのかを理解する必要があるんだ。

その穴を埋める手段は何なのか。それがカーフキックだったとすれば、どう使えば穴がより埋まるのか、そうやって創り上げていくんだよ」

――それは相手の技や自分の技を単体で研究するというよりも、相手や自分を研究することと技がリンクしているということでしょうか。

「100パーセント。その通りだよ。それが僕の打撃にしても、他の選手とは違うのはそういうことなんだよ。どの瞬間、どういう風に攻撃をするのか。それは相手も同じタイミングでアタックしてくる瞬間かもしれない。なぜ、そういう風に攻撃するのか。相手がそうやって攻撃してくるのは、なぜか。それを理解して初めて、自分がどのように動くのかという結論が出る。

それができるのも、自分を理解しているから。自分が分かっていないと、どういう風に攻撃して良いかも分からずに、ただ攻撃を仕掛けることになる。それは危険だ。フィジカル、メンタル、戦略、戦術が一体化し、僕の打撃は生み出される。僕の打撃は、どうすればより良くなるのだろうか。それには技単体でなく、今言った要素を理解しなければならない。それは相手の技を研究するときも同じことだよ。

打撃戦を避けたいグラップラーに対する打撃と、打撃で攻めてくる相手への攻撃手段は変わってくる。外に回るウェービング、内に回るウェービング、その現象だけを理解するんじゃなくてね。その動きが何を相手に起こさせ、僕に起こるのか。ハニーホール、インサイドヒールも同じことだよ。ただ単体で技術は存在しない」

――それだけの細かい心理面、試合を組み立てる作業をしてきたうえで、金曜日の夜はどのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ベストバージョンのタン・リーのベストパフォーマンスを世界中のファン、特に日本のファンに披露したい。少し試合感覚が空いてしまったけど、KO勝ちを見てもらうよ」

――最後に日本のファンへメッセージをお願いしようと思っていたのですが、既に日本のファンにという言葉を貰ってしまいましたね。

「日本のファンには感謝しているという言葉しか浮かんでこないよ。日本のファンはファイトの見方が分かっている。皆は最高のグラップリングが何か、最高のストライキングが何かが分かっている。そんな日本のファンだからこそ分かる、最高の試合を見せたいと思っているよ」

■放送予定
3月11日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・リー(米国)
[挑戦者]ゲイリー・トノン(米国)

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]ジョン・リネケル(ブラジル)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キリル・ゴロベッツ(ウクライナ)

<キック・ヘビー級/3分3R>
イスマエル・ロント(オランダ)
イラジ・アジズプール(イラン)

<キック・ストロー級/3分3R>
ジョシュ・トナー(豪州)
ジャン・ペイメン(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
チャン・ロタナ(カンボジア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
イマン・バーロウ(英国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<ムエタイ79キロ級契約/3分3R>
リアム・ノーラン(英国)
キム・キョンロック(韓国)

<キック女子ストロー級/3分3R>
リン・ホーチン(中国)
ミラグロス・ロペス(アルゼンチン)

The post 【ONE129】トノンの挑戦を受けるフェザー級王者タン・リー―02―「ただ単体で、技術は存在しない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave ONE X アンダーソン・シウバ エドワード・ケリー キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン ジャレッド・ブルックス タン・カイ タン・リー チャンネル マーチン・ウェン ユン・チャンミン ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「KOする。組みの展開になることもない」

【写真】中国人ファイターは赤……ではなく紅が似合う (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、フェザー級の非常に興味深い中韓対決=タン・カイ×キム・ジェウンが組まれている。

2009年1月のONE参戦以来、5連勝中で3つのKO勝ちを誇るタン・カイは高橋遼伍、ユン・チャンミンと連続初回KOで今回の試合を迎える。

先に掲載したキム・ジェウンのインタビューでの受け答えと、タン・カイの言葉を見比べても両者が打撃に絶対の自信を持つことは明らかだ。だからといって打撃戦にならないのが、MMAの妙でもあるが──果たして……。


──キム・ジェウンとのタフマッチが迫ってきました。今の気持ちを教えてください。

「凄く落ち着いていて、気持ちが昂るということはないよ。試合まで、このままリラックスして過ごそうと思う」

──そのキム・ジェウンは昨年9月に前ONE世界フェザー王者のマーチン・ウェンに勝利しており、実績的にはタン・カイ選手を上回っています。

「キム・ジェウンと戦うことに関して、彼がマーチン・ウェンに勝利していることは全く関係ないよ。彼は運よくマーチン・ウェンに勝てたけど、あの日はマーチンに運がなかっただけだから。まぁ、あの夜のマーチンの動きなら、僕が戦っていても絶対に勝てただろう。キムは運が良かった。キムがマーチンに勝っていることで、僕がプレッシャーを受けることは一切ないよ」

──なるほどぉ。実はMMAPLANETが行ったキム・ジェウンのインタビューで、彼は『タン・カイは自分と同じレベルの相手と戦っていない』と言っていました。

「まぁ僕とキム・ジェウンは同じ人間じゃないんだから、そんなこと言ってもしょうがないよね。彼は僕がどれだけ強靭な体の持ち主で、どれほどパワフルな攻撃ができるのかを体感したことがないんだから、僕の対戦相手がどういう状況だったか理解できないはずだ。

今はそんな風にトラッシュトークもどきの言い方をしているようだけど、金曜日の夜にケージのなかでは赤ん坊のように泣きじゃくることになるよ(笑)。今のうちに、そういうことを言っておけば良い(笑)」

──ではMMAファイターとしてはキム・ジェウンにはどのような印象を持っていますか。

「立ち技がかなり優れているファイターだと思う。グラップリングも考慮したストライカーで、なんといってもパンチ力もあるね」

──そのようにしっかりと評価はしているのですね。どちらも優秀なストライカーであることは間違いないです。ところでキム・ジェウンは既に試合中にテイクダウン防御能力を見せてきました。一方でタン・カイ選手はエドワード・ケリーとイ・ソンジョンをテイクダウンしていますが、ほとんど組みや寝技は見せていないです。今回の試合ではレスリングやグラップリングという部分に関して、どれだけ自信がありますか。

「う~ん、そうだね……キム・ジェウンが僕を寝技に持ち込むことは、一切できないよ。その機会は訪れない。スタンドの展開で、僕は彼を倒す。とてもじゃないけど、キム・ジェウンが組んで寝技に持ち込むような試合にはならない。KOする。だから、組みの展開になることもない。

この試合のための準備期間は1カ月だけだった。特別にキム・ジェウンの対策ができたかといえば、そうじゃない。でも、常にどのような状況になっても戦えるよう準備はしている。そしてキム・ジェウンのスタイルに応じるのではなく、自分がどんな風にでも戦えるよう臨機応変、柔軟に戦えるように普段から心掛けているんだ。トレーニングキャンプでも、凄くリラックスして調整してきたよ」

──確かな自信があり、過度に興奮するということがなさそうですね。

「そう戦えるよう練習してきたからね」

──この後、3月のONE Xまでにタン・カイ選手がターゲットとするONE世界フェザー級王者タン・リーがゲイリー・トノンの挑戦を受けることが決まっています。どちらが勝つと予想していますか。

「僕はタン・リーが勝つと思っている。ゲイリー・トノンの寝技は素晴らしいけど、打撃ができなさ過ぎる。タン・リーは打撃が得意だし、柔術にもある程度は対応できるから、トノンの得意な形に持ち込ませないで戦うだろう。そして打撃で仕留めるよ」

──分かりました。では金曜日に試合に向けて、日本のMMAファンに一言お願いします。

「日本では素晴らしいテクニックがあり、スピーディーなMMAが行われている。僕も金曜日の夜には、そんな試合を見慣れている日本のファンに喜んでもらえる試合をしてキム・ジェウンをKOしたい。そして、いつか日本で戦える日が来ることを楽しみにしているよ。

去年、日本のリョーゴ・タカハシと戦った時は。僕を応援してくれる日本のファンはいなかっと思うけど、今回は僕のことをサポートしてもらえると嬉しい。僕らはケージの中では対戦相手ではあって、外では兄弟のようなモノだ。何より僕は僕は中国人として、日本の精神文化から多くのことを学んでいる。そんな日本という国のファンのためにも、最高のファイトがしたい。日本と中国、両国の皆が愛と平和を学び合えることができればと思っている。とにかくコロナが終息すれば、シンジャン・ファイトクラブに取材に来て欲しい。試合のたびに僕の声を日本のファンに届けてくれて感謝しているよ。謝謝」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

The post 【ONE Only the Brave】キム・ジェウン戦へ、タン・カイ「KOする。組みの展開になることもない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave   アンダーソン・シウバ キック キム・ジェウン ゲイリー・トノン ジャレッド・ブルックス タン・カイ タン・リー チャンネル マーチン・ウェン ユン・チャンミン ラスラン・エミルベク ワン・シュオ 和田竜光 手塚裕之 箕輪ひろば

【ONE Only the Brave】タン・カイ戦へ、キム・ジェウン「氷が張った河の上を歩くような」戦いの流儀

【写真】この考えで打撃戦で挑むことができるのは、精神的な才能の持ち主といえるだろう (C)ONE

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、フェザー級の非常に興味深い韓中対決=キム・ジェウン×タン・カイが組まれている。

昨年9月に前ONE世界フェザー級王者マーチン・ウェンを下したキム・ジェウンは、その戦果も一つのステップと考えている一方で、自信を深めたことは間違いない。サークルケイジで5連勝、ここ2試合は高橋遼伍、ユン・チャンミンを相手に殺傷能力の高さを見せつけているタン・カイに対して、「自分に近いレベルの選手と戦っていない」と断言。それでいて力の差があると言い切りながら、どちらに転ぶか分からない打撃戦を所望するキム・ジェウンの戦いの流儀──とは。


──タン・カイとの試合が近づいてきました。今の気持ちを教えてください。

「精神的には全く問題ないです。これが初めての経験ではないですし、タン・カイと戦うことで何かあるとか全くないので。ただしコンディションは最高です。過去最高と言えます」

──今、オミクロン株で世界中でコロナ感染者数は爆発的に増えていますが、今回の試合の準備に影響はありましたか。

「正直、コロナの影響はまるで受けていません。試合に向けての準備は、コロナ以前と何も変わらないです。トレーニングに関しては、何も影響はないと言えます」

──ところで9月にマーチン・ウェンに勝利しました。キャリア最大の勝利と言えるかと思いますが、元世界王者に勝った試合はどのような意味があるでしょうか。

「マーチン・ウェンは常に戦いたい相手でした。自分のキャリアで最も重要な試合だったと言えます。ただし、終わってしまうと他の試合と変わりなく何でもないことです。間違ってほしくないのですが、マーチン・ウェンが何もないと言っているのではありません。彼は偉大なファイターで、試合前は恐怖も感じていましたし、本当に自分にとって強大な対戦相手でした。

ただし、試合に関しては終わってしまったことなので、過去の全ての試合と同じように自分がステップアップするための1つの戦いでしかないです。良い経験になった……良い思い出の試合ですね、今となっては」

──なるほど過去の勝利は、今回の試合に関係ないというスタンスなのですね。ではタン・カイの印象を教えてください。

「ストライカー、それだけです」

──……。確かに打撃系ファイターです(苦笑)。彼の勝負所でのフィニッシュまでの詰め方は、たいしたものだと思います。

「う~ん、確かにその通りだと思います。でも、彼はこれまで誰にそういう勝ち方をしてきましたか。タン・カイの対戦相手に自分のようなレベルの選手がいたでしょうか? 彼の対戦相手は自分と同等どころか、自分に近いレベルの選手もいなかったです。それが私の答です。どうでしょうか?」

──だからこそこそ、楽しみですよね。キム・ジェウンを相手に、タン・カイがこれまでのようなパフォーマンスを見せることができるのか。キム・ジェウン選手自身は、タン・カイに対してどのようなアドバンテージを持っていると考えていますか。

「タン・カイはストライカーですが、自分の方が打撃の感性で上回っています。打撃の幅も自分の方があります。打撃戦なるでしょう。その準備もしてきましたし、自分と打ち合ってくるなら歓迎します。そしてタン・カイが組みで勝負してきたとしても、自分の組み技の域まで彼は達していないです。

どの局面でも戦いますが、そうですね……自分よりレスリングが強い相手に、レスリングで勝負しても絶対に勝てないです。ただし打撃戦はいくら自分の方が優れていても、一つ何か小さなミスを犯すと、倒される危険性があります。打撃戦は思い通りにいかないです。氷が張った河の上を歩くようなモノで、いつ氷が崩れてしまうか誰にも分からない。だから、打撃戦が好きなんです。そういう戦いをエンジョイしています。タン・カイとも殴り合いたいです」

──おぉ、組みでも勝てるのにそのスリルを求めるということですか。この試合の勝者は次期挑戦者になる可能性が高いです。そしてONE世界フェザー級王者タン・リーは、ゲイリー・トノンの挑戦を受けることが決まっています。その世界戦、どちらが勝つと思っていますか。

「正直に言えば、試合予想をすることに関心が持てないです。どの試合でも勝者と敗者が生まれるので。現状、タン・リーもゲイリー・トノンもMMAファイターとしての完成度は半分だけです。ハーフ・ミックスト・マーシャルアーチストでしかありません。タン・リーはただのストライカーで、トノンはグラップラーです。どちらもコンプリート・ファイターではない。スタンドで決着がつけばタン・リー、寝技になればゲイリー・トノンが勝つ。そういうしかないです」

──では、挑戦するならどちらと戦いたいですか。

「気にしてないです。ただし、ファンが喜ぶ試合になるのはタン・リーとの試合です」

──分かりました。では今大会、裏メインという声も挙がっている日本のMMAファンに意気込みの程をお願いします。

「自分が日本のファンにいつも伝えているのは、牛丼が大好きだということです(笑)。とにかく勝ち負けに関わらず、戦いを見てもらいます。自分にとって一番大切なことは、素晴らしい戦いを皆に見てもらうことです。自分がなりたいファイター像とは、ファンが対戦カードでキム・ジェウンの名前を見つけると『おお、絶対に面白い試合になる』と思ってもらえるようなファイターです。日本のファンの皆さんに約束します。この考えが変ることは決してないですし、絶対にベストを尽くして戦い続けます」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

The post 【ONE Only the Brave】タン・カイ戦へ、キム・ジェウン「氷が張った河の上を歩くような」戦いの流儀 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA ONE ONE Revolution キム・ジェウン マーチン・ウェン

【ONE Revolution】キム・ジェウン、前世界フェザー級王者マーチン・ウェンをカウンターの右でKO

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
Def.1R3分15秒by KO
マーチン・ウェン(豪州)

間合いのはかりあいからウェンが右ロー、続いて右ハイを蹴る。ローを蹴り合い、キムが左ロー、ウェンがジャブを伸ばす。右カーフを続けるウェンが左ハイ、キムが左ジャブを狙うが引き続き右カーフを蹴られる。カーフを蹴るが、右ストレートを受けたウェンが距離を取り直す。それでもウェンは圧をかけて、右を入れる。カーフから右ハイを狙ったウェン、一旦距離を取ったウェンは踏み込んでの右に、右合わされ腰から崩れ落ちる。パウンドの連打で意識を飛ばし、TKO負けとなった。


The post 【ONE Revolution】キム・ジェウン、前世界フェザー級王者マーチン・ウェンをカウンターの右でKO first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Revolution UFC   アンダーソン・シウバ オク・レユン キック キム・ジェウン クリスチャン・リー ジョシュア・パシオ チャンネル ボクシング マーカス・アルメイダ マーチン・ウェン ヴィクトリア・リー 猿田洋祐

【ONE Revolution】ついにMMAデビュー、ブシェシャ「MMAでブシェシャの柔術を見てほしい」

【写真】マウス着用でフェイスオフ、バーチャルメディア会見も経験した(C)ONE

本日24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」でブシェシャこと、マーカス・アルメイダがMMAデビュー戦でアンダーソン・シウバと対戦する。

ムンジアル13冠、ADCC2度制覇。不世出の柔術家ブシェシャが対戦相手が急遽変更したなか、ようやくMMA初陣を迎える。ONEデビュー戦前に、ブシェシャの心境を尋ねた。


──トーマス・ナルモから、対戦相手が同朋のアンダーソン・シウバに代わりました。

「最後の最後、試合の2週間前かな……対戦相手が代わったのは。4月も色々とあったし、もうこういうことには慣れたから問題ないよ。まぁ、なるようになるって感じだったね」

──4月にMMAデビューを戦う予定でしたが、スリナム相撲のチャンピオンであるウマウ・ケニ・ログログから韓国のカン・ジウォンに対戦相手が変更され、結果的に試合が行われませんでした。それでもいよいよMMAデビューです。

「ようやく実現するね(笑)。柔術からMMA転向を決めてから、1年以上が経ってしまったよ。最初は2月に試合をする予定だったのが、4月になり、ここまで延びた。去年の年末からずっと試合の準備をしてきて、これだけ時間が掛かったけどあとはやるだけだ。レッツゴー。僕らは起こった状況を受け入れて戦うだけだからね。そうやって、ずっと過ごしてきた。そして、試合が行われる。やるだけだよ」

──対戦相手となったアンダーソン・シウバは、ヘビー級キックボクシングで多くの実績を残しています。ただ対戦相手が代わっただけでないかと。

「う~ん、僕のやるべきことは変わりないからね。打撃には気を付けるということ。トーマス・ナルモもストライカーだったし、どの対戦相手だってデンジャラスだから。前に組まれた相手も、楽な相手は1人もいなかった。皆、危険な相手だったよ」

──柔術やグラップリングのトップステージでの経験値は文句なしのブシェシャですが、パンチがある戦いに挑むことで試合前の心境に違いはありますか。

「それを望んで転向してきたわけだからね。柔術とノーギを戦ってきて、今度はリアルファイトで自分の力をテストしたい。自分の柔術MMAが、どれだけ通じるかを試したい。居心地の良い場所から離れても、そういうチャレンジがしたかった。MMAだからといって、自分のやりたいことをやるわけだから柔術やノーギの時と気持ちに変りはないよ」

──今回の試合はATTで準備してきたのですか。

「そうだよ。そのためにフロリダに移り住んだ。ATTには多くの選手がいるけど、マルセーロ・ゴン、マルコス・アウジェリオ・ペイザォン、アントニオ・カルロスJr、そして同じ週末にUFCで戦うジャイルジーニョ・ホーゼンストライクらと準備してきたよ。対戦相手が代わっても、ストライカーはストライカーだし、ゲームプランもさほど変わらない、同じように皆と練習してきた」

──当然のようにブシェシャにとっては、柔術が一番の武器です。MMAを戦うことで、どのような試合を見せたいと思っていますか。

「ずっと練習してきたことを出したい。どんな状況でも対応できるように準備してきた。スタンドでも、そうだよ。もちろん、グラウンドでもね。打撃を使うことも問題ない。とはいえ初めての試合だからどうなるかは……試合が始まらないと分からない。ただし、練習で十分に使えるように仕上げてきた」

──では、この試合のキーはどこになると考えていますか。

「う~ん、どうだろう……。距離、角度、レベルチェンジ、スマートに戦うことかな」

──柔術家がMMAで勝つと、柔術の勝利という見方が今もあります。キックボクサーやレスラーにはないことです。ブシェシャも柔術の優秀性を見せるために、MMAで戦うのでしょうか。

「自分は何をできるのか、それにチャレンジして証明したい。もう柔術のタイトルはこれ以上、必要ない。最高の記録を残してきた。今は自分が別の場所でやっていけるのか。そのチャレンジをしているんだ」

──ドゥリーニョなどはMMAとグラップリングを並行して戦っています。来年、ADCCもありますが、ブシェシャの出場は?

「もう出ないだろうね。僕の柔術家としてのキャリアは幕を閉じた。柔術はルールが大きく変わって、選手が戦いにいかない。ポイントで勝てば良い。そういう戦いは、僕はやる気が起きない。だから柔術で試合をすることは、もうないと考えている」

──ノーポイント&サブオンリーの方は?

「ノー、今の気持ちでは戦いたいとは思わない。これからの目標はパンチのある戦いで勝つことだから」

──ではMMAファイターとしての目標は、現状でどのように考えているのでしょうか。

「この試合に勝ってから一歩、一歩進んでいきたいと思っている。デビュー戦で学ぶこともあるだろうし、これからことのことはここが終わってから考える。今はこの試合に集中しているんだ」

──最後に日本のMMAファンだけでなく、柔術愛好家の皆にも一言メッセージをお願いできますか。

「僕はもう柔術やグラップリングの試合には出ない。でも僕の柔術をケージの中で見せる。僕の柔術を見ていてくれた人たちも、MMAでブシェシャの柔術を見てほしい」

■視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

The post 【ONE Revolution】ついにMMAデビュー、ブシェシャ「MMAでブシェシャの柔術を見てほしい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Revolution UFC   オク・レユン キック キム・ジェウン クリスチャン・リー ジョシュア・パシオ チャンネル ボクシング マーカス・アルメイダ マーチン・ウェン ヴィクトリア・リー 猿田洋祐

【ONE Revolution】ONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオ─02─「僕の方からTDも奪いにいける」

【写真】まだまだ伸び盛りであることは確かなので、これだけ試合がなかったことが逆に怖いパシオだ(C)MMAPLANET

24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」で、猿田洋祐の挑戦を受けてONE世界ストロー級王座防衛戦を戦うジョシュア・パシオ・インタビュー後編。

1年9カ月振りの防衛戦を前に、チーム・ラカイのオールラウンダー世代は成長し、パシオはウェルラウダ―であることを強調した。そして、このレイオフが彼に自信を与えていた。

<ジョシュア・パシオ・インタビューPart.01はコチラから>


──リトは同じ日にハシガトゥと対戦するので、ちょうど良かったですね。

「そうだね。リトともそうだし、今では多くのスパーリングパートナーがいるからね。スティーブン・ローマン、ジェレミー・ピカティウ、ダニー・キンガド、僕らは互いを助け合っている」

──チーム・ラカイのウェルラウンダー世代ですね。ところで猿田選手との試合は、テイクダウンディフェンスが鍵になりそうですか。

「特にそうは思っていないよ。今、僕らがウェルラウンダーだと言われてように、どの局面で戦えるように練習し続けてきた。別にサルタと戦うからといって、テイクダウンディフェンスにフォーカスすることはないよ。全ての局面を満遍なく強化しているから。一つに特化して練習することはない。それがウェルラウンディッド・ファイターになるということだからね。

打撃の距離、テイクダウンディフェンスを頭に入れて練習するのはそうだけど、防御だけじゃない。僕の方からテイクダウンも奪いにいける。全ての技術をサルタ戦に向けて、磨いてきたんだ。

サルタはとても積極的なアスリートだよ。サルタのような選手がいてくれることで、僕もより強くなろうというモチベーションを保つことができるんだ。サルタがナイトウに勝った試合は本当に良い試合だった。レスリング、グラップリングの両面で素晴らしい攻防が見られて、何よりサルタの勝ちたいという気持ちが伝わってきた。サルタはランキング1位に相応しい選手だよ」

──猿田選手は前回のジョシュアとの試合で、楽をしようという選択をしてしまった。それが敗因になったと言っていました。

「マーシャルアーツは負けて、学ぶことが多い。僕も同じだ。サルタに負けたことが、良いレッスンになった。それがマーシャルアーツの一番、素晴らしい点だよ。素晴らしい選手に敗れることが、学びになる。彼だけじゃない、サルタとの2試合によって僕もマーシャル―チストとして成長させてもらった。サルタのおかげだ」

──初戦は互角の攻防で判定負けでした。2度はKO勝ち。この勝ち方は自信になっていないですか。

「9月24日には、もっと自信のあるジョシュア・パシオを見てもらうよ。マーシャルアーチストとしては当然で、また闘士としてユースケ・サルタは優れている。何があっても彼を軽視することはない。もちろん、それはサルタだけでなく全ての対戦相手にいえることだけど。

彼も全力で僕に向かってくるだろう。僕も全力で彼を倒しに行く。爆発力のある最高のファイトになることは間違いない」

──前回の試合から、一番成長したのはどこでしょうか。

「さっきも言ったように、どこかの一つの局面を鍛え上げるということはなくて、全ての局面において成長してきた。弱点を克服し、強い部分を伸ばしてきた。次の試合では全ての局面において、以前より自信を持っていることを証明する。打撃、レスリング、グラップリングの全てにおいて、ね」

──ONEストロー級王座は、疑うことない世界の頂点です。MMAには多くの世界王座、ベルトが存在していますが、ヘビー級からフライ級までUFCが王座を制定しています。この最軽量の階級で世界一であることをどれだけ誇りに思っていますか。

「そりゃあ、凄く誇りに思っているよ。ストロー級はアジアにあって最強の階級だ。アジアには、欧米のように長身で大きな選手は多くない。僕は背も低くて小さい(笑)。この体格で世界一のONE世界ストロー級チャンピオンであることは、何にもまして僕が誇るべきことだよ」

──とはいえONEストロー級もアジア以外の選手の台頭があります。

「ボカン・マスンヤネだね」

──今は猿田選手との防衛戦に集中しないといけないですが、ボカン・マスンヤネやジャレッド・ブルックスについてはどのように思っていますか。チーム・ラカイやフィリピン勢はアジアでの最強のフィジカルの持ち主ですが、ボカンのフィジカルはそれ以上だろうと思われます。

「確かにボカン・マスンヤネの身体能力は高い。ベースがレスリングだし、レスラーのフィジカルが優れているのは、まぁ普通のことだよ(笑)。パワーがあって柔軟だよね。ボカン・マスンヤネの試合を見るのが楽しみなんだ。爆発力があるアスリート、ファイターだから。ただ、今は彼を対戦相手として見ることはできない。僕にはユースケ・サルタ戦が控えているからね」

──その猿田選手との防衛戦、どのような試合にしたいですか。

「さっきも言ったけど、以前より成長して、自信を得ることができたジョシュア・パシオを披露したい。ここまで努力してきたことを、試合に出したい。そして、どれだけウェルラウンド・アスリートになっているか見てほしい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「全ての日本のファンへ、いつも僕らをサポートしてくれることを感謝している。ONEが日本大会を開いた時も、訪れることができなかった。コロナが終わったら、すぐにも日本に行きたいと思っている」

■視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App

■ ONE「Revolution」対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

The post 【ONE Revolution】ONE世界ストロー級王者ジョシュア・パシオ─02─「僕の方からTDも奪いにいける」 first appeared on MMAPLANET.