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UFC311:第10試合・ジャイルトン・アウメイダ vs. セルゲイ・スピバック

ヘビー級。アウメイダ6位、スピバック7位。

アウメイダはDWCSにはライトヘビー級で出場し、UFC契約当初もライトヘビー級だったが、その後ヘビー級に転向。ヘビー級としては小柄で、スピードとテイクダウンしてのグラウンドテクニックで勝負する選手。UFCデビューから6連勝していたが、カーティス・ブレイズにはタックルを受け止められたところにパンチを打ち込まれて効かされ、2RKO負けでUFC初黒星を喫した。前戦は下位ランカーのアレクサンドル・ロマノフとの対戦で、いつも通りテイクダウンを奪うと、バックマウントを奪ってのチョークで一本勝ち。33歳。

スピバックはテイクダウンからのパウンドが武器で、UFC8勝4敗。前戦はかつて判定負けしたマルチン・ティブラとの再戦で、テイクダウンからバックを狙ったところで下に落とされたものの、ガードからの腕十字でタップを奪いリベンジに成功している。ヘビー級ランカー最年少の29歳。

スピバックはいつも110kg前後で計量をクリアしているが、今回は絞ってきており105.7kg。アウメイダは106.6kgで、ヘビー級では初めて相手より重い体重での試合となる。

サウスポーのアウメイダにオーソドックスのスピバック。ジャブで距離を測るスピバックに対し、アウメイダもオーソドックスにスイッチ。四つに組んだスピバックが体落としでテイクダウン。すぐにガードを取るアウメイダ。ガードで両腕をカンヌキに捕らえてフックスイープを狙ったアウメイダだが、スピバックこらえた。インサイドからヒジを打ち込むスピバック。打ち込みながらハーフに。アウメイダは潜ってスイープ。上を取った。ハーフから足を抜いてマウントに。パウンドを入れるとスピバックがアウメイダの左腕を両手で掴んで前に落とそうとするが、バックキープするアウメイダ。しかしスピバックが反転して上を取り返した。ガードの中から左右のパウンドを連打するスピバック。アウメイダスイープで返してスタンドに。アウメイダ右ストレートから右アッパーをヒット。ケージを背負ってガードを固めたスピバックにパンチを連打するとタックル。テイクダウンしてマウント。ケージを蹴って逃れようとしたスピバックだが、アウメイダはバックに回り体を伸ばしてパウンドを打ち込む。残り10秒の拍子木が鳴るが、体を伸ばされ身動きが取れないまま打たれるスピバックを見てレフェリーストップ!

1R4分53秒、TKOでアウメイダ勝利。

アウメイダ「レッツゴー、ラスベガス!ごめん、ロサンゼルスだったね。LAのみんなのためにいい試合を届けたかった。ボーナスが欲しいな。シリル・ガーン、逃げるな!ガーン以外なら、トム・アスピナルと戦いたい」

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【UFC309】展望 余人をもって代え難き存在=ジョーンズ×普通の男であることに価値を置くミオシッチ

【写真】持ち過ぎた才能が、人生を狂わせながら強さは絶対のジョン・ジョーンズ。そして強さを求めて、幸福な人生を歩むこととなったミオシッチ。対照的な強者の戦いだ(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにてUFC 309「 Jones vs Miocic」が行われる。由緒ある大会場におけるメインイベントは、事実上無敗で二階級制覇を達成したジョン・ジョーンズに、元王者のスタイプ・ミオシッチが挑むヘビー級タイトルマッチだ。
Text by ISAMU HORIUCHI

王者JJは、実に13年半前の2011年3月にマウリシオ・ショーグン・フアを3RTKOに下してライトヘビー級王座を獲得すると、6度の防衛に成功し長期政権を築いた。しかし、その後はコカイン使用、ひき逃げ、禁止薬物使用といったさまざまな問題行動を起こして3度に渡って王座を剥奪されてしまう。だがそのたびに復活しては、恐るべき強さで王座復帰を果たしてきた。

さらに2020年には飲酒運転&発砲事件による逮捕を経て、自ら王座を返上。ヘビー級への転向の意志を明らかにするが、その翌年にフィアンセへの家庭内暴力で再逮捕された。


それでも昨年3月には宣言通りヘビー級で復帰。シリル・ガンヌとの王座決定戦において1Rわずか2分でギロチンチョークで仕留め、二階級制覇を達成している。オクタゴン内での絶対的な強さにおいても、その内面に棲まうデーモンの巨大さにおいても余人をもって代え難き、格闘技の矛盾を最大限に体現する存在だ。

対するミオシッチは、8年半前の2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムを敵地クリチバで1RKOに下し、ヘビー王座を獲得。その後アリスター・オーフレイム戦ジュニオール・ドスサントス戦フランシス・ガヌー戦とヘビー級王座3連続防衛というUFC新記録を樹立した。その後ダニエル・コーミエに敗れるも、リマッチで勝利して王座奪還に成功。が、21年3月にフランシス・ガヌーとの再戦に敗れて再び王座を明け渡している。

ちなみにミオシッチは、以前からファイターであると同時に消防士としての職を持ち続けている。仕事で地域に貢献し、家庭でも妻と子供を大切にする「普通の男」であることに何よりも価値を置く、JJとはあらゆる意味で対照的な生き方を実践している。

2022年にはフルタイムの消防士となったことが報じられ、ミオシッチは幸せな引退を果たしたと考える向きも多かった。しかし昨年3月、上述のようにガンヌを倒したJJがオクタゴンの上で「みんな、俺がスタイプを倒すところが見たいか? スタイプよ、練習してくれていると嬉しいぜ。あんたは歴史上のグレーテイストヘビーウェイトだ。あんたと戦いてえんだ。ものすごくな!」と不敵な笑顔で宣戦布告。11月に復帰してJJへの王座挑戦が決まった。

だが、この大一番に向けての練習中にJJが胸筋断裂の大怪我を負ってしまい、手術と半年以上の治療期間を要することが判明し欠場を余儀なくされてしまう。ここでUFCは、当日のバックアップファイターとして用意されていたセルゲイ・パブロビッチとミオシッチの暫定王座戦を行うことはせず、パブロビッチとトム・アスピナルによる暫定王者決定戦を敢行し、1R1分でKO勝利したアスピナルが王座に就いた。

強引な措置とも言えるが、デイナ・ホワイトUFC代表は「ミオシッチ対JJはレガシーファイト。歴史上最も偉大なヘビー級王者と、歴史上最も偉大なミックストマーシャルアーティストの激突だぞ。レジェンド二人の対決をファンも見たいし、私も見たいし、両者ともやりたがっている。スタイプに暫定王座戦を戦ってくれなどと頼むこと自体、まったくもって失礼な話だよ」と説明した。両者のカードは、競技の理屈をスキップしてでもUFCが実現させたいメガファイトということだ。

その後アスピナルがまたしても1分KOにて暫定王座を防衛する間に、正規王座のJJは手術を経てリハビリを完了。一年の延期を経て、今回──暫定王者として圧倒的に勝ち続けているにもかかわらず挑戦できない気の毒なアスピナルが「老いぼれどもによる、異議にまみれたタイトル戦だ」と毒づくのをよそに──ついにミオシッチとの防衛戦がついに実現することとなった。

長年パウンドフォーパウンドランキングのトップに君臨し、一年前には体にかなり脂肪が乗ったヘビー級としても圧巻の強さを見せつけた37歳のJJと、片や42歳にして3年8ヶ月ぶりの復帰戦となるミオシッチ。当然下馬評は圧倒的にJJ有利だ。

が、もしミオシッチが王者時代に劣らぬコンディションでJJの前に現れれば話は別だ。全てに卓越した王者JJだが、最大の武器はレスリングをベースとした圧巻のグラップリング力。相手が組みを警戒するからこそ、JJはスタンドでオクタゴン中央を取りプレッシャーをかけつつ、他の追従を許さない創造性に溢れた攻撃を交えて距離を支配することができる。

ただし体格に勝りレスリングにも長けたミオシッチは、JJのテイクダウンを恐れずスタンドで逆に圧をかけてくるだろう。仮にミオシッチがJJのテイクダウンや寝技を凌ぎ、スタンドで前に出る展開が生まれれば、俄然試合は興味深いものとなる。アルロフスキー、ヴェウドゥム、オーフレイム、ドスサントスといった名だたるヘビー級王者たちを沈めてきた一撃必殺の右を持つミオシッチの圧力を、手を開いた柔らかい構えと関節蹴り等独自の武器を用いて間合いを作る──しかしライトヘビー時代の機動力はないと思われる──JJがいかに捌くのか。

ここで忘れてはならないのは、苦境に陥った時の強さこそがJJの真骨頂だということだ。かつてJJは、1度目のアレクサンダー・グスタフソン戦ドミニク・レイエス戦で前半は思うようにテイクダウンを取れず大苦戦を強いられたことがある。が、いずれも後半に驚くべき精神力とスタミナを発揮。何より勝利への執着心が試される極限状況下にて、前に出て挑戦者を削り続けて圧倒して逆転勝利をもぎ取っている。

また、JJと組技の練習を重ねる世界最強のグラップラー、ゴードン・ライアンは、「グラップリングのみの練習でも、ジョンは展開に応じて直感的にゲームプランを変えることができるんだ。また、一つのことを教えると、たちまちそれを別の部分でも応用できてしまう」とJJの真の強さは試合中の適応力や応用力にあると語る。

試合が競った展開になればなるほど、JJの恐るべき勝利への執念、適応力、創造力を我々が目にする可能性は高まる。

今回、JJ自身も己の全てを出し尽くすフルラウンドの戦いを予期している模様だ。「お互いにとって長い夜になるだろう。相手の心臓を皿に盛りつけてみんなの前で食らうのは格別だ。奴を深海に引き摺り込んで溺死させてやる。スタイプの技術じゃなく、心臓に襲いかかるつもりだ」と、心にダークサイドを秘めた者ならではの発言でその覚悟を語っている。

相手を罵ることはもちろん、試合前には多くを語りたがらないミオシッチも「ライトヘビーで戦ってきたジョンは、俺のような相手と戦ったことはない。試合が開始すればすぐに体感するはずだ」と自信をのぞかせている。

適正階級ではない怪我上がりの38歳と、3年8ヶ月ぶりに戦う42歳の戦いでありつつも、まごうことなきMMAレジェンド二人による重量級スーパーファイトであるこの試合。UFCヘビー級最多防衛記録を持つミオシッチが、MMA史上最高のファイターと呼び声高いJJを追い詰めることで、その奥深くにさらに眠っている力が呼び覚まされる──そんな極限の戦いを期待したい。

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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【UFC309】UFC300の次はMSG、6勝6フィニッシュのNCAA3冠=ボー・ニコル「マッシブなポスチャーを」

【写真】とても穏やか。そして拙い英語へもPatienceしてくれます (C)MMAPLANET

16日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンでUFC 309「Jones vs Miocic」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会のメインカード、コメイン前でキャリア7戦目、UFCでは4戦目となるボー・ニコルがポール・クレイグと戦う。NCAAを制すること3度、MMAに転向後は5試合連続で初回フィニッシュ。前回のUFC300におけるコディ・ブランデージ戦で初めて2Rを経験も、全試合フィニッシュ記録は更新している。

ガードからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるクレイグ戦を前にニコルにインタビューをすると、MSGで戦うことの特別さが伝わってきた。


──今週末のポール・クレイグ戦に向けて、今の気持ちを教えてください。

「最高の気分だよ。ただ減量という一番気が滅入る時間帯を向けているけどね。そこ以外は何かも素晴らしいよ」

──NCAAを3度制したレスラーなので減量は手慣れたモノという印象があるのですが、それでもやはり気が滅入るものなのですね。当日計量だったレスラー時代と、前日計量のMMAとはまた違うものですか。

「そりゃあレスリング時代の方がきつかったね。試合まで時間もなくて、リカバリーもそれほどできない。と同時に、レスリングではMMAほど体重を落とさない。レスリングもMMAも直接比較すると楽な部分もどちらにもある。でも、全てをひっくるめるとレスリングの減量の方がしんどいね。とにかく計量後1時間で試合が始まる。これはタフだよ」

──ではMMAを戦うようになってリカバリーには、レスリング時代にない知識も必要になったということは?

「そこに関しては、凄く科学的な減量方法を取り入れているから問題ないよ。確かに細かい失敗はあったけど、全ての経験が生きてきている。毎回、しっかりとその時に合ったカットとリカバリーをしてきたしね」

──ところで前回の試合は初めて2Rを経験しました。5分以上戦ってどのような印象を持ちましたか。

「ハハハハ。いう間でもなく、良い経験になったよ。ケージの中に以前より長くいることができたのは良かった。9分間戦っても何も問題はないばかりか、より動けることが確認できたんだ。フレッシュなままだったよ。コンディションとスタミナに自信が持てるようになった」

──押忍。前回のUFC300は誰もが認める歴史的なショーでした。そして今回はMSGでのファイトになります。28歳のボーにとって、MSGで戦うことは特別なのでしょうか。

「そりゃあそうさ。この機会を得られたことは、最高に光栄に感じている。ものすごく歴史のある会場……MMAだけでなくバスケットボール、アイスホッケー、ボクシングの名勝負が繰り広げられた来た。ガーデンに一歩足を踏み入れると、その伝統と威厳が感じられるんだ。そういうエネルギーを得て、今週末は戦えると思うとワクワクしてくるよ。

ただ大観衆の前で戦うのとは、違う。なんというのか、特別な感覚……それを心の底から感じられそうだ。確かに米国にはもっと大きくて、近代的な会場も増えている。スフィアなんて、その最たるものだよね。

ただニューヨーク、マンハッタンのど真ん中で戦うことは特別だ。アリーナの壁に飾れた数々のポスターからも、あの場で何が行われたのかが伝わってくる。その歴史の重みは皆が共有しているんだよね。今回の試合にサインしたことを伝えると、皆が『おぉ!! MSGで戦うのか!!』って興奮していたから」

──米国の人は格別、その感覚を持っているのでしょうね。そのMSGで戦う相手ポール・クレイグは、ボトムからの三角絞めと腕十字に特別な強さを見せるファイターです。

「危険な相手だ。UFCにおける戦績を見ても、それが証明されている。経験に裏付けされたサブミッションの使い手で、僕としては冷静かつ自信を持って戦う必要がある。焦って戦いたくない。過去に経験したたことがない試合になるだろうから、我慢強く戦うことが自分を助けてくれると思う。それでも、しっかりとポジションを考えて戦うと、サブミッションの餌食なることはないだろう」

ポール・クレイグはUFCで9勝8敗。4試合が三角絞めで勝っている(C)Zuffa/UFC

──ボーも既に仕留め方を心得ているかと思います。

ただし、ボーはレスラーです。テイクダウンからトップコントロールという常套手段が、クレイグの望む戦場になるということが特異な状況です。

「アームバーやトライアングルをセットするまでに、上手くパンチやエルボーを使っている。辛抱強く、三角絞めや腕十字の機会が訪れるのを待つことができるファイターだ。その時が来たら、全力でフィニッシュに掛かる。その機会を与えない。それが僕に必要になってくることは間違いない。あのハイガードを取れないと、彼にはチャンスはない。そのためのコントロールを僕ができるのかだよ」

(C)Zuffa/UFC

──ボーのポスチャーに要注目です。

「そこはしっかりと、やってきた。ポスチャーが悪くて、頭が下がっていることを僕らはデンジャーゾーンと呼んでいるんだ。しっかりとポスチャーができていれば、打撃を叩きこむことができる。ポスチャーに関しては、トレーニングキャンプの軸だったといえる。徹底的に考え、対策をこうじてきた。マッシブなポスチャーを見せるよ」

──ただ寝技に付き合わない戦いもMMAには存在しています。

「つまりは打撃だよね。今回のファイトキャンプ以前から、最高のコーチの下でストライキングを学んできた。打撃に関しては、僕にアドバンテージがある。彼の方が経験値は高いけど、僕の方が若くて速く、パワーもある。スタンドでの勢いのある打撃のある攻防は、ポールの弱点だ。立ち技は絶対的に僕の方が上だよ。

テイクダウンの機会があればするし。そうでなかったとしても、どの局面でも問題ない。それだけファイトキャンプで準備は整えてきたからね」

──ボー、今週末の試合を楽しみにしています。最後に日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「UFC309を日本のファンにも楽しんでもらいたい。いつか日本を訪れて東京、地方、富士山に行きたいんだ。僕はMMAもそうだし、日本のレスリングの大ファンでもあるんだ。レスリング時代はタツヒロ・ヨネミツ(米満達弘。2012年ロンド五輪フリースタイル66キロ級金メダリスト)、今はリンヤ・ナカムラ、キョージ・ホリグチという友人がいる。日本のファンの応援に感謝しているよ」

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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45 Report UFC UFC ESPN61 セルゲイ・スピヴァク ブログ マルチン・ティブラ

【UFC ESPN61】まさに電光石火の腕十字。スピヴァクがティブラに一本勝ちでリベンジ達成

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)
Def.1R1分44秒by 腕十字
マルチン・ティブラ(ポーランド)

約4年前に対戦している両者。この時はティブラが判定勝利を収めている。サウスポーのティブラに対し、スピヴァクがワンツーで飛び込む。スイッチ。スピヴァクがインローを飛ばして、右ストレートから組み付いてバックにつく。スピヴァクはティブらを前方に潰して殴りながら足をフックする。

ティブラをそれをさせず、スピヴァクをサイドン落とすようにして、腰を抱えてインサイドガードでトップキープする。スピヴァクは下からティブラの左足を抱えてアームバーを狙いつつ、ティブラがスピヴァクの首を抱えて体が前方に出たところで腕十字へ。これを見事に極めてスピヴァクが一本勝ちでリベンジを果たした。


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o Road to UFC UFC UFC Fight Night ギャレット・アームフィールド マルチン・ティブラ 風間敏臣

【UFC】速報中!UFC Fight Night~風間敏臣×グリゴリオウ

IMG_0850
今日はUFC Fight Night: Tybura vs. Spivac 2。メインではマルチン・ティブラ×セルゲイ・スピバックが行われますが、日本人ファンの注目は風間敏臣。ROAD TO UFCで準優勝してUFCと契約。初戦はギャレット・アームフィールドにTKO負けを喫しているだけに、絶対に負けられない一戦を迎えます。真夏の3連休の中日の早朝ですが本日も電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【バンタム級】
○風間敏臣
(2R 三角絞め)
×ハラランボス・グリゴリオウ
1R、開始直後に風間は勢いよくタックルで組み付く。ケージに押し込んで白熱の差し合い。風間は足を掛けて崩すがグリゴリオウの腰は重い。それでも風間はスタンドでバックに周ってポジションをキープ。後ろから膝を頭部にヒットさせるがここでタイム。グリゴリオウの手がマットについてため風間の反則扱いとなってインターバルが取られる。再開するとまたも風間はダッシュして組み付く。すかさずバックに周るとグラウンドに引きずり込む。そのままグリゴリオウの首を狙う。さらにグリゴリオウを亀してバックマウント。風間は下になりながら腕十字→三角絞め。しかしグリゴリオウは首を抜いて脱出。風間は下になるが素早くスイープ!上を取り返すとバックに周って腕を狙うがタイムアップ。このラウンドは風間が一方的に攻め続けた!
2R、開始直後にグリゴリオウは飛び膝。かわされるがグリゴリオウはパンチでラッシュ。風間は被弾して後退。グリゴリオウは追いかけて左右の連打。風間はモロに食らってダウン。上からパウンド、肘を乱射。いつ止められてもおかしくなかったが風間は耐える。すると上からの攻撃に合わせて三角絞め!これがガッチリ極まるとグリゴリオウはタップ!風間が大逆転勝ち!
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45 AB MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN61 YouTube カール・ウィリアムス キック クァン・リー ジョナタ・ジニス セルゲイ・スピヴァク タイ・ツイバサ ダニー・バーロウ チェルシー・チャンドラー チャペ・マリスカル ニコライ・ベレテンニコフ ハラランポス・グリゴリユウ パニー・キンザッド マルチン・ティブラ ヤルノ・エレンズ ユーゼフ・ザラル 風間敏臣

【UFC ESPN61】スピヴァクと再戦、マルチン・ティブラ「バウンサー時代の武器は背の高さ(笑)」

【写真】インタビュー中に本人も言っているように、本当い温厚な人柄が伝わってきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」。メインはイベント名にあるようにマルチン・ティブラとセルゲイ・スピヴァクのヘビー級戦だ。
Text by Manabu Takashima

カラテ、キック、柔道、サンボ、柔術、MMAと格闘技全般が盛んなポーランド人ファイターのティブラは、既に8年間もUFCに継続参戦している。バウンサーから柔術家、そしてMMAに転じた自身の歴史とポーランドMMA界の現状をティブラに訊いた。


――マルチン、セルゲイ・スピヴァクとの対戦が土曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「調子は最高だよ。ポーランドでキャンプを終え、しっかりと準備が整った状態でファイトウィークを迎えることができた。全ての点で、問題はないよ」

――3月のタイ・ツイバサ戦ではUFCで戦うようになって8年で、初めて一本での勝利でした。

「凄く嬉しかったよ。MMAを始める前に柔術をやり込んでいたけど、UFCでは8年もサブミット勝利を挙げることができなかったからね」

――ところでマルチンはポーランド人ファイターですが、KSWを経ずにUFCファイターとなりました。国内ナンバーワン・プロモーションを経ずして、世界の最高峰にたどり着いたキャリアをどのように思っていますか。

「ポーランドにおけるMMA人気は、KSWを抜きにして語ることはできない。ただ、僕は初めてMMAクラスに参加した時は、MMAが何かも知らなかった(笑)。2008年の話だけど、ポーランドの多くの人もMMAが何か分かっていなかったはずだよ。

そういう状態からKSWは15年ほど掛けて、凄い人気を獲得したんだ。今ではヨーロッパにおいてKSWは最も大きなMMAプロモーションの一つだし、ポーランドは最もMMA人気が高い国と言えるよ。KSWに通じるローカル大会も数多く行われているし、多くの若い選手が育っている。これからUFCファイターも、もっともっと生まれるはずだ。今も成長過程にあるからね」

――MMAを知らなかったマルチンですが、柔術がベースというのはどういう経緯で始めたのでしょうか。

「僕は当時バウンサーだったんだ。クラブで一緒に働いていた人間がMMAのトレーニングを始めて、でも実際は柔術の練習をしていたんだ。その彼に誘われて僕も柔術の練習を始めるようになり、すぐに夢中になった。

柔術の練習をしていた5年間で数多くのトーナメントに出場した。ポーランド選手権で優勝し、ヨーロピアンで3位になっている(2012年紫帯ウルトラヘビー級)。柔術やっていて、自然とMMAの練習をして試合に出るようになったんだ」

――バウンサーということは、腕に自信があったわけですね。

「僕がバウンサーになったのは、体が馬鹿デカかったからで。そのころの僕の武器と言えば、背の高さ(笑)。体が大きいから、バウンサーの役目が務まったんだ。正直、全く戦闘という部分では何もスキルは持ち合わせていなかった。全くね(笑)。ただ大きなヤツだ。でも、体の大きさでハッタリをかまし続けることができたんだよ(笑)。

ただ柔術を始めてからは、スキルという部分では色々なことができるようになってはいた。でも、バウンサーという仕事を全うするうえでマーシャルアーツで磨いた技術を使おうと思ったことは一度もなかったよ。

マーシャルアーツの技術は、そういうところで使うモノじゃない。基本的に僕はおとなしい性格だし、フィジカルとパワーだけでバウンサーの役目は十分に果たせた。だからバウンサー時代には、テイクダウンをして制圧するということは1度もなかったよ」

――承知しました(笑)。

「それとさっき言われたKSWを経なくて、UFCファイターになったという話だけど、MMAを戦うようになっても自分がUFCと契約できるなんてことは一切夢見ることもなかった。全く現実味がなかったしね。

KSWで戦っていないのは、オファーされなかったからだよ(笑)。アマからプロデビューし、5連勝したときにKSWの関係者から「凄く将来性があるのは認める。でも、現時点では興味がない」と言われた。その時にM-1 Globalからオファーがあって契約を結んだ。

KSWで戦う機会がなかったことに関して、後悔することはないよ。M-1 Globalを経てUFCにファイターになれた。素晴らしいキャリアが詰めたと思っている」

――KSWのポーランド国内での知名度は抜群です。国内で知名度が上がることを目標として、UFCを目指さない選手も出てくるのでしょうか。

「このスポーツは本当に複雑な状況が絡み合っている。そういうなかで、色々な機会や条件を考慮してそれぞれが判断しているんだ。そして、誰もがそれぞれの夢を持ち、実現のために厳しい毎日を生きている。

ただUFCはポーランドの全てのファイターの夢に違いない。KSWは素晴らしいプロモーションで、KSWで活躍することで国内で知名度が上がり、スポンサーを得ることができる。その状況でUFCから声が掛かれば、誰もが『YES』という返事外を用意しているとは思えないよ」

――その夢の舞台で既に8年間に渡り活躍しているマルチンは、4年前にスピヴァクを下しています。その相手とこのタイミングで再戦することに関して、どのように思っていますか。

「今、僕が選択できるオプションがこの試合だけだった。他のヘビー級ファイターは既に試合がブックされていたから。もちろん頂点に近い位置にある選手との試合を望んでいた。それでもファイトはファイトだ。UFCが決めた対戦相手を拒むことは決してない。対戦相手を選り好みすることはないし、UFCのオファーには『Yes』としか言ったことはないよ。どの試合でも最高の試合をするよう努力することが、僕のなすべきことだから」

――前回の試合ではスピヴァクの投げを2度潰し、テイクダウンを1度奪ってコントロールを続けて勝利を潰しました。スピヴァクはフィニッシュ率が高い選手で、マルチンは正直をいえば判定勝ちが多いです。そういうなかで土曜日はどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「僕はMMAに必要なスキルを満遍なく身に着けている。そして、結果的に判定勝ちになっても常に初回からフィニッシュを狙っている。それがMMAファイターを選んだ人間にとって、ベストなシナリオだから。前回のタイ・ツイバサ戦みたいにね。今回はそれは変わらない」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFC ESPN61対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
クリス;・グティエレス(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<女子バンタム級/5分3R
ヤナ・サントス(ロシア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)
風間敏臣(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
パニー・キンザッド(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤルノ・エレンズ(オランダ)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
タリタ・アレンカ(ブラジル)

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MMA Report UFC UFN ESPN+47 UFN189 ウォルト・ハリス マルチン・ティブラ

【UFN189】スタンドでの圧力が、寝技になる一転『無』に。ティブラがハリスをパウンドアウト

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
Def.1R4分06秒by TKO
ウォルト・ハリス(米国)

サウスポーのハリスに対し、ティブラもサウスポーから右ローを見せるとオーソに構えを変える。ハリスは右ジャブを伸ばし右ハイ、そして左ハイを狙う。ティブラの頭上を蹴りが越えたが、ハリスはパンチを纏めてケージに詰まったティブラがヒザを突き刺す。さらにラッシュを掛けるハリスは、一度離れて左ハイから左ストレートを効かせる。

ティブラは組みつき、ケージにハリスを押し込みダメージの回復を図る。離れたハリスは左の蹴りをキャッチされテイクダウンを許す。サイドで抑えたティブラはスクランブルでバックに回り、ワンフックで右のパンチを入れる。3/4ネルソンで固め、そのまま左腕を制してパンチを打ちつけるティブラが両足をフックする。動きが止まったハリスは、右のパンチを連打され、頭が下がり背中の伸びる。このまま右を打たれ続けたハリスを見て、レフェリーが試合を止めた。


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Report UFC UFN ESPN+41 UFN183 グレッグ・ハーディー ブログ マルチン・ティブラ

【UFN183】寝かされると──マ〇ロ?! 初回劣勢のティブラが2Rにハーディーをパウンドアウト

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
Def.2R4分31秒by TKO
グレッグ・ハーディー(米国)

サウスポーのティブラが蹴り足をキャッチするが、ハーディーはすぐに抜いて離れる。左右のパンチで前に出たティブラはオーソに構え前蹴り、ハーディーが右を伸ばす。左の蹴りから、左オーバーハンドのティブラだが距離は遠い。ハーディーは左ジャブを伸ばし、前進に右クロスを合わせようとする。ティブラのローに右を当ていくハーディーが左ボディに続き、左フックを打ち込む。

一瞬動きが止まったティブラは、ここから距離を詰められなくなる。ローを蹴られても、右ストレートをヒットさせたハーディーは、シングルを切りパンチをまとめる。右ストレートを7発、エルボーを入れたハーディーは攻め急ぐことなく、初回を取った。

2R、初回より近い距離でパンチを出すハーディー。ティブラも下がることなく左を伸ばす。パンチスピードで優るハーディーだが、打ち終わりに右を打たれる場面も。それでもテイクダウン狙いをかわし、右を当てるなど攻撃を見えているハーディーだったが、近い距離で戦うことで動きが多くなり、肩で息をするようになる。

ティブラは蹴りと交えて、前に出る圧力を与えるとついにダブルレッグでテイクダウンに成功する。ボディロックでスクランブルを許さなかったティブラが、背中をつかせハーフで抑える。エルボーから鉄槌、左右のパンチをまとめられたハーディーは両手で顔を覆うばかりで動けない。そのまま殴られるハーディーを見てレフェリーが試合を止めた。

2020年、4勝目を挙げたティブラは「忙しい1年だった。正直、疲れている。でも、このままいきたいね。初回はテイクダウンすることは難しいと思っていたから疲れさせた。コーチの言う通り、倒してしまうと彼のディフェンスは酷いモノだったよ」と勝利を振り返った。


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Report UFC UFN ESPN+37 UFN179 ブログ ベン・ロズウェル マルチン・ティブラ

【UFN179】初回は攻勢のロズウェルは2R以降、動き落ちてティブラに逆転判定負けを喫する

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
ベン・ロズウェル(米国)

近距離で細かいパンチをまとめたロズウェルは、一呼吸おき左右のフックから再びパンチを集中させる。ティブラがヒザ蹴りを返すも、ロズウェルは左ボディフックを入れ、右ロー。ここに右フックをティブラが合わせる。ロズウェルは引き続き、前に出てジャブを伸ばし、ワンツーを繰り出す。ティブラも飛び込んでワンツー、ロズウェルは素早い右フックを打っていく。再びボディフックを入れたロズウェルは、ティブラのパンチは額で受けてパンチをまとめていく。

ミドルを蹴られても、前に出てとにかく殴るロズウェルは終盤に明らかにスローダウンしている。それでもダーティーボクシングで連打したロズウェルは、ハイキックを空振りしバランスを崩したが初回を取った。

2R、ローを蹴られたロズウェルが右を伸ばすが、ティブラが右フックを打ち返す。右の相打ちからティブラは左ロー、ジャブを伸ばして回る。ロズウェルは追いかけて右フック、ダーティーボクシングから組み合いになると、ケージにティブラを押し込む。離れて拳を交換する両者──揃って動きが遅くなってきた。

首を取ってアッパーのロズウェル、ティブラは首相撲からヒザを放つ。ティブラはテイクダウン狙いを切られるが、ヒザを突き上げる。さらにワンツーをティブラが入れ、ロズウェルは前に出てもカウンターを被弾。右、左フックを当てたティブラに流れが移る中ロズウェルはラウンド終了後も手を出してしまった。

最終回、ティブラが左ミドルを蹴り、ジャブにワンツーを合わせる。ロズウェルは組みにいって切られ、前蹴りをボディに受ける。ティブラはローに右を合わせると、左ストレート。前に出てくるロズウェルにローを入れる。ロズウェルも右を当て返し、前に出るが逆にアッパーを打たれついにダブルレッグで倒されてしまう。

クローズドガードのロズウェルは、ハイガードも腰を上げたティブラがエルボーを落とす。パンチ、エルボー、致命傷にはならないが攻撃を受け続けるロズウェルは、残り1分になるとより力の入ったパンチを打たれるようになる。ケージにロズウェルを詰め、動きを制限させてタイムアップまでパウンド、エルボーで攻めたティブラが3-0の判定勝ちを手にした。


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