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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:6月 平良達郎×ぺレス「フィニッシュより、あの戦い方に驚き」

【写真】おたつロックからのフィニッシュが話題になったが、そこに至るまでの戦いぶりを再評価したい(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年6月の一番──6月15日に行われたUFC on ESPN58の平良達郎×アレックス・ぺレスについて語ろう。


――平良選手がフライ級5位のぺレスに2RTKO勝利し、日本人前人未到のオクタゴン6連勝を果たし、フライ級で5位にランクされることとなりました。当然、水垣さんにもこの試合をセレクトしてもらったのですが、率直にどんな感想を持ちましたか。

「フィニッシュもそうなんですけど、僕は一発でテイクダウンを決めたことに驚きましたね。ああいう風にパっと(テイクダウン)出来るとは思っていなかったので。ムハマド・モカエフもぺレスをテイクダウンするのに手こずっていたので、ああいう形でテイクダウンしたことに驚きました。またあの時の平良選手のテイクダウンはどちらかというと(テイクダウンを)切られるパターンなんですよ。タックルに入って、出ている頭と逆側の脇を差されるっていう。あの形は仮にケージまで押し込めたとしても、脇を差し上げられて四つ組みになりやすいんです。でも平良選手はそうなりそうなところで、上手くぺレスの身体を引き出して足をかけてテイクダウンする。あれは見ていて僕も勉強になりました」

――私も試合前は平良選手が勝つにしても、一発でテイクダウンを取るという展開は想定ませんでした。

「僕も平良選手がどこで勝負するのかなと思っていて、もっとスタンドでカーフを蹴って削ったり、四つ組で上手くテイクダウンしたり、そういう試合をイメージしていたんです。実際の試合では自分からタックルに入ってテイクダウンしましたけど、あれは考えていなかったですね。レスリングレスリングしていない、足をかけてのテイクダウンというか、ダゲスタン系の選手がやるような足をかける系のテイクダウンですよね。アメリカの純レスリングにはない技術だと思うし、それを上手く使って戦っているなと思いました。それでいて彼には柔術的なテクニックもあって、そこをミックスさせたものが平良選手のスタイルだし、フィニッシュは機転を利かせた技というか、ああいう技を使うのは彼の頭の良さであり、すごく頭が柔らかいなと思いました」

――むしろ平良選手にとってぺレスは苦戦を強いられる、攻略が難しい相手だと思っていました。

「フィニッシュもそうですけど、ぺレス相手にあの戦い方をして勝ったことが驚きました。僕は『どうやってぺレスを攻略するんだろう?』と見ていて、例えば組みの部分でも下になってスクランブルを仕掛ける、もしくはスイープして上を取るのかなと思っていたんですよ。ただぺレスは首系サブミッションも上手いので怖いなとか。だから平良選手がどう戦うのかすごく興味深くて。最後のフィニッシュも、試合後のインタビューで『レスラー対策のスペシャルムーブだ』ということを言っていましたが、ああやって自分がスタンドでバックを取るところまでイメージしていたんじゃないのかなと思います。レスラーに尻餅をつかせれば背中を見せて立ってくるから、そこに飛び乗ってスタンドのバックから攻める、みたいな」

――あとはぺレス相手に一切気持ちがひかない、自信たっぷりに堂々と戦っている姿が頼もしく見えました。

「僕が引退して思ったのが、相手がランキングのトップ5以内の選手になってくると、博打を打たないと勝てないんじゃないのかなというマインドになっていたんです。普段通りのスタイルを貫くのが難しいというか。チャンピオンクラスの選手と戦うと、どこかで自分が劣っているという考え方になって、自分自身の戦い方に自信を持てないから、一発先に当ててやろうとかどうやって一発逆転しようみたいな。ドミニク・クルーズとやった時なんかはそういうメンタルだったんです。でも平良選手を見ていると、そういうメンタルになっていないところがすごい。相手がトップ5でもなんとも思わずに、いつもの自分を出せば勝てると思ってやっている。それが僕からするとすごいなと思いますね」

――まさに強い人間のメンタリティですね。

「僕もランキング5位~10位の相手だったら、そういうメンタリティで戦えたんですよ。でもチャンピオン付近・トップ5になってくると、そうは思えなかったんです。でも平良選手はそうじゃないから、今後の試合にも期待が膨らみますよね」

――戦い方という面で先ほどは「平良選手のスタイルがある」という言葉もありましたが、彼独自のスタイルがあったうえでMMA的にもレベルが高いという印象ですか。

「これもまた僕との比較になっちゃうんですけど、僕はレスラーに対してレスリングを頑張って何とかしようと思って、それでレスリングを必死に練習して、自分のいい部分を出すこともできました。ただそれがトップレスラー相手になると、どうしてもレスリングが弱点になっていて、そこで勝てない苦手意識がありました。でも平良選手はレスラー相手にレスリングだけじゃなく、レスリング以外の色んな技術を駆使して対抗していると思うんですね」

――ランキング5位のぺレス相手に今回の試合内容で勝ったわけなので、僕はこのまま平良選手には自分のスタイルをぶつける形でトップ5の選手と戦ってほしいんですよね。

「チャンピオンのアレッシャンドリ・パントージャが柔術家なので、柔術家相手にどう戦うのかが見たいですよね。今回のぺレスの試合を見ると、柔術家とやるとどうなるんだろう?というところがあるので。僕はレスラーが苦手で、柔術家は得意なところがあったので」

――今後、平良選手よりも組み技・寝技が強い相手と戦うことになったら、平良選手はどんな戦い方をするんだろうという興味も沸きます。

「想像が膨らみますよね。7月27日(現地時間)にマネル・ケイプとモカエフが試合をしましたけど、あの試合を比べると平良選手の方が期待感を持てる試合だったと思うんですよ。しかもモカエフがUFC離脱という話(※取材日は28日)も出ているので、それだったらなおさら(タイトルマッチを)期待しちゃいますよね。同じ日本人だからということを抜きにしても、どちらがチャンピオンとやった時に期待を持てるかと言ったら、僕は平良選手の方だと思いますね」

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45 MMA o ONE PFL RIZIN UFC UFC304 ダナ・ホワイト マネル・ケイプ 平良達郎 朝倉海

【UFC】7連勝ムハンマド・モカエフ UFCがリリース!

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超RIZIN.3の真裏で開催されていたらUFC304。アンダーカードながら注目を集めていたカードがムハンマド・モカエフ×マネル・ケイプでしょう。平良達郎がランキング5位につけるフライ級戦線を占う意味で重要な一戦。しかも試合前にはド派手な乱闘劇を演じて、SPに囲まれて入場するという異常な状況の中で試合が行われました。

結果は一進一退のシーソーゲーム。どっちに転んでも不思議ではない大接戦の末、モカエフが勝利しました。これでタイトル挑戦も視界に入ったか通り思ったのも束の間、試合後にモカエフがUFCをリリースされた事が発表されました。

記者会見でダナ・ホワイトは「彼はもう契約していない。PFLは素晴らしい無敗の男を手に入れることになると思う。彼に幸運を祈る」と発言。言葉の端々にトゲを感じるのは私だけではないはずです。PFLにくれてやる的な雰囲気が漂うワードチョイスが何とも切ない。

UFCで7連勝中の将来有望な23歳。MMAではいまだに無敗。レスリングをベースに手堅い試合運びは気になるものの、過去にパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを取って極めがないわけではないんですけどね。それでもリリースされるんだからUFCのハードルは高いというか何というか。。。

ケイプとの激しい舌戦や試合中にショーツを掴んでレフェリーに激怒されていたシーンを思い返すと、実力以外のところで何か問題があったのかとさえ勘繰ってしまいます。ダナの発言通り、PFLと契約するのか。もちろんフリーエージェントという事であれば、ONEにも RIZINにもチャンスはあるわけですが。。。

そしてモカエフの抜けたUFCフライ級も風雲級。これで平良達郎がパントーハの持つ王座挑戦というストーリーは十分にあり得るし、噂されている朝倉海のUFC初戦がいきなりタイトルショットという可能性もあり得るか。いずれにしてもUFCフライ級とモカエフの動きから目が離せません。
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デイナ・ホワイトが『UFC 304』でマネル・ケイプに判定勝ちしたムハマド・モカエフのリリースを発表「彼にはいろいろ問題があった」「PFLが彼を獲得すると思う」

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 『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』の試合後会見でデイナ・ホワイトがマネル・ケイプに判定勝ちしたムハマド・モカエフとの契約が終了し再契約する意志はないことを表明。モカエフは試合後会見でUFCとの再契約を望んでいるものの、「UFCの人間からこれ以上君が勝ち続けるのを見たくないと言われた」とコメントしています。

 デイナ・ホワイトは以下のコメント。

「我々は選手たちに戦い方についていろいろ言っている。私は長年この仕事をしてきたが、マッチメーカーの誰かが彼に何か言ったのだろう。マッチメーカーたちはいろいろな理由で彼のことが好きじゃない。この世界ではテイクダウンを狙う選手が沢山いるし、そういうスタイルで戦う選手も沢山いる。だがそれだけが理由じゃない」

「彼とはもう契約しない。PFLは素晴らしき無敗の男を獲得できると思う。彼の幸運を祈ってる」

「あの件(※マネル・ケイプとの乱闘)では舞台裏で非常に多くの嫌なことが起きた。良くないことだ。数ヶ月前に(UFCパフォーマンス・インスティテュートで)事件が勃発して以降、他にもいろいろあった。それで彼とは再契約したくなくなった」

「(マネル・ケイプ戦は)よくあるタイプの試合内容だった。こういうことは何年も前から起きていた。『早くやらせろ、お前をブッ殺してやる』とか言いながら、試合が始まって5分間何もしないんだからな。こうなるんじゃないかと何となく予想してたよ。歴史が物語っている」


Muhammad Mokaev(Sherdog)

 ムハマド・モカエフは2000年7月30日生まれで間もなく24歳のイギリス人。MMA戦績13勝0敗1無効試合(UFC戦績7勝0敗)。UFCでの判定勝ちは3試合なのでフィニッシュ率が低いわけでもありません。マネル・ケイプとの乱闘もモカエフだけが悪いとも思えません。それでもリリースを決断したのはコメントしている通り他にも理由があるのでしょう。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC304 キック マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ

【UFC304】モカエフが因縁のケイプから判定勝利。UFC7連勝でタイトル挑戦もアピール

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
マネル・ケイプ(ポルトガル)

試合前に乱闘騒ぎを起こしているモカエフとケイプ。ケージインした後も一触即発となり、試合開始直前までSPに囲まれたなかで、試合がスタートする。いきなりモカエフが前に出ていく。一旦距離を取ると、モカエフが左ミドルと右カーフを蹴り、距離を測りながらジャブとインローを当てる。さらにモカエフは構えをサウスポーにスイッチしてインローを蹴る。ケイプは左フックで飛び込み、モカエフはそこに右をかぶせる。

モカエフは前蹴りを飛ばし、ケイプも構えをスイッチする。オーソドックス同士になるとジャブの差し合いから、モカエフがサウスポーにスイッチする。ケイプが右ストレートで前に出ると、モカエフは顔面へのスピニングバックキックを飛ばす。ケイプは左フックから右、モカエフはジャブから前蹴りと左ハイで距離を取る。試合が終盤に近付くとケイプが飛びヒザ蹴りから右、組みつこうとするモカエフだがケイプの反応も早い。

2R、オーソドックスの両者。モカエフは細かくスイッチを繰り返し、右ストレートから飛び込む。ここでケイプは自分の右足の指を指さすような仕草を見せる。なにかトラブルが起きたか。ケイプはサウスポーで左ストレートから右フック、モカエフは右ストレート、左ローからシングルレッグでテイクダウンする。ここでケイプが足関節をとろうとすると、モカエフがコスチュームを掴んで阻止。ケイプが猛抗議し、レフェリーもブレイク&注意を与える。

再開後、モカエフがインロー、ケイプに前蹴りをキャッチされると、伸ばした手でアイポークがあったとケイプが主張。レフェリーは試合を続行させ、モカエフがダブルレッグで飛び込むが、ケイプは離れる。モカエフが二段蹴り、前蹴り。パンチのプレッシャーで前に出るケイプ。モカエフは左を突いて、距離が詰まるとヒザ蹴り、そして左ミドルと右の前蹴り。ケイプは下がるモカエフを追いかけて左ストレート、モカエフが右ミドルを蹴る。

3R、モカエフが左ハイ、インローとシングルレッグでテイクダウンを狙う。ケイプは左ストレートから右フック。モカエフがシングルレッグを狙うと、ケイプは左ストレートで前に出る。モカエフは距離を取りながら、右ストレートとヒザ蹴り。ケイプが左ストレートを伸ばす。ラウンド残り半分でモカエフがシングルレッグでテイクダウンし、ケイプがギロチンを狙う。

モカエフが頭を抜くと、ケイプが下からヒジを連打する。モカエフもパンチを返す。ケイプが足関節を狙って立ち上がる。モカエフが左ハイキックと左ストレート、ケイプがシングルレッグに入るがモカエフは倒れない。逆にモカエフは右ストレートを返して、シングルレッグに入る。

このまま試合終了となり、判定3-0でモカエフが勝利。試合後、モカエフは「23歳、UFCで7連勝だ。この世界ではまだ若い、でもKHKという最高のジムで練習している。2012年にヴィガンという小さな街に、ダゲスタンからやってきた。マンチェスターのファン、皆、感謝している。タイトルに挑戦したい。新しい契約を結ぶよ」と叫んだ。


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AB F1 MMA o RIZIN UFC YouTube   マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ 朝倉海

マネル・ケイプ「朝倉海はUFCでも活躍できるだろう」「俺と彼が対戦すればUFC日本大会は満員になるだろう」

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 『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』でムハマド・モカエフと対戦するマネル・ケイプが朝倉海について以下のコメント。

「彼は素晴らしい活躍をするだろう。この階級にさらなる興奮をもたらしてくれると思う。この階級に必要なのは、若い有望株だ。彼は素晴らしいファイターだ」

「俺も彼も日本には大勢のファンがいる。間違いなく、これはUFCが日本大会を復活させるチャンスだ。さいたまスーパーアリーナに5万人以上動員できる。以前、俺が2020年にチャンピオンになった時の彼とのメインイベントのようにね。4万4000人か4万5000人ぐらい入った。このアドバンテージを活かせるのは良いことだ」

「もちろん、こういう日本でのビッグファイトを推したい。この階級が盛り上がるからね。朝倉のような、俺のような、ムハマド・モカエフのようなファイターが必要だった」

「来年は素晴らしいストーリーになりそうだ。今の目標はモカエフを倒して年末にタイトルマッチをすることだ。そして来年、俺たちはUFCジャパンの話をすることになるだろう」


 マネル・ケイプが朝倉海と2度目の対戦をして勝利した『RIZIN.20』は2020年ではなく、2019年の大晦日でした。観客動員もスタジアムバージョンではなくアリーナバージョンだったので、主催者発表で2万9315人でした。続きを読む・・・
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45 AB F1 MMA o UFC UFC304 YouTube   マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ 体組成

『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』前日計量動画/マネル・ケイプとムハマド・モカエフがまたも乱闘騒ぎ

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MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Leon Edwards (170) vs. Belal Muhammad (169) – for welterweight title
・Interim champ Tom Aspinall (251) vs. Curtis Blaydes (256) – for heavyweight title
・King Green (154.5) vs. Paddy Pimblett (156)
・Christian Leroy Duncan (185) vs. Gregory Rodrigues (185)
・Arnold Allen (145) vs. Giga Chikadze (146)

PRELIMINARY CARD (ESPN2/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Daniel Pineda (146) vs. Nathaniel Wood (145)
・Bruna Brasil (116) vs. Molly McCann (116)
・Jake Hadley (137)* vs. Caolan Loughran (136)
・Modestas Bukauskas (204) vs. Marcin Prachnio (205)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 6 p.m. ET)

・Oban Elliott (170) vs. Preston Parsons (169)
・Manel Kape (125.5) vs. Muhammad Mokaev (126)
・Kiefer Crosbie (171) vs. Sam Patterson (170)
・Lukasz Brzeski (235) vs. Mick Parkin (264)
・Alice Ardelean (116) vs. Shauna Bannon (115)

 『UFC 304: Edwards vs. Muhammad 2』前日計量結果。メインカードは全員パス。プレリミナリーカードでジェイク・ハドリーが137ポンドと1ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。






 前日計量&フェイスオフ動画。



 マネル・ケイプとムハマド・モカエフはフェイスオフがフェイスオフが成立しませんでした。続きを読む・・・
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【UFC 】平良達郎&松根良太、師弟対談─02─「次が世界戦でなければ、モカエフ×ケイプの勝者と」(平良)

【写真】平良がUFC世界王者になるために、頑強が足場が整ってきている(C)THE BLACBELT JAPAN

UFC on ESPN58でアレックス・ペレスを倒し、フライ級で5位にランクされることとなった平良達郎と師・松根良太対談、第2弾。
Text by Manabu Takashima

UFC世界フライ級王座を見据え、武器を増やしながらも軸を崩さない平良の成長の裏には、強い信頼感で結ばれた人間関係とプロアスリートとして彼を支えるマネージメントの存在があった。

王座挑戦が現実的になってきた平良が描く、青写真はファンが見たくなるストーリーだった。

<平良達郎&松根良太対談Part.01はコチラから>


「ボクシング業界から、日本のMMAが少しでも認めてもらえた」(松根)

──課題を克服しつつ長所が伸びる。この稀な例を最高に引き出しているのが、平良選手の環境かと感じています。コロラドでの出稽古と拠点である沖縄での練習。そこがしっかりと調和できているようで。

平良 拠点は沖縄にある。そこは絶対です。そのうえでエベレーションファイトチームのコーチも「セカンド・ホームとして使ってくれれば良いから」と言ってくれています。

──練習をするならこっちに来て、チームの一員になれということではないと。

平良 そういうガツガツしたところはないです(笑)。だからってよそ者扱いすることなく、本当に親切で。それでも今回は試合前に行くのは初めてだったで、不安はありました。でもコーチ達もアレックス・ペレスの映像を視て、アドバイスをくれました。それはチームメイトも同じで。沖縄でやってきたことを信じ、最後にコロラドで練習をして良いイメージを持った状態でオクタゴンに上がることができました。

──その最後の調整に帯同していたのも松根さんではなくて、岡田遼選手だった。そこが機能するのも、THE BLACKBELT JAPAN平良チームの良さかと思います。

松根 試合が2度延期されて、ペレス戦が決まったのはジョシュア・ヴァン戦のために渡米する前日でした。あのタイミングで米国に行くと40日間ほど向うにステイしないといけない状態で。相手もペレスになったので、あのタイミングで渡米するのはよそうということになりました。

そこから2週間半、沖縄でペレスと戦うための準備をして、最後にデンバーで高地トレをしつつ時差ボケを解消するというプロセスがしっかりとハマりました。2週間半、平良とペレス戦について話して、対策を施した。そこを岡田に託して、米国で創ってもらえましたね。本当に岡田のサポートには感謝しています。岡田だからこそ、できたことだと思っています。

──3人の間に絶対の信頼関係があるからこそ、この選択ができたと思います。

松根 とても良いチームができています。その上で今年からセカンドキャリアというボクシングを主体としているマネージメント(井上尚弥、武居由樹、平岡アンディらプロボクサーをマネージメントしている)と一緒にやって行くことが本当に大きいです。

2023年まで沖縄の企業様の協力を頂いていましたが、去年の夏ごろからセカンドキャリアから声を掛けてもらって。色々と話をするなかで2024年から一緒にやって行くことが決まりました。「平良達郎をUFCチャンピオンにするためなら、何でもサポートをする」と言って頂けています。

今回のデンバーでの最終調整に関しても岡田遼、そして食事面のサポートをしてもらうために達郎のお母さんにも同行してもらったんですが、渡航及び滞在に必要な費用を全てセカンドキャリアが用意してくれました。「何不自由することなく平良達郎が勝てるベストの状況を整えて欲しい」ということで、最終合宿が実現できました。セカンドキャリアさんと一緒にやって行けていることは、本当に大きいです。

平良達郎の練習、睡眠、食事だけを考えることに集中して欲しいと、SNSやYouTube、テレビなど露出する必要もない。とにかく試合前は練習と体調管理に集中できています。

──プロとは?という部分で強調される露出と話題創り、ここを考える必要がないということですね。

松根 ハイ。オフの時に、自分でやりたいことがあればやってください──というスタンスなんです。これ以上ない、マネージメント会社とチームが組めたと思います。同時に長い歴史を誇るボクシング業界から、日本のMMAが少しでも認めてもらえたのかと。その最初の一例を平良達郎で創ることができました。後に続く選手たちに良い背中を見せることができています。

先ほど仰っていただいた打撃、テイクダウン、寝技のつなぎができていることに踏まえて、プライベートの部分もUFCチャンピオンになる環境が整ってきていると実感しています。

──松根さんの言葉も本当に力がこもっていますね。

松根 MMAで頑張る。達郎は今、MMA以外に興味がない人間になっていますね。

平良 僕はだらしないんで、SNSとかやると失言しそうで怖くて。

──炎上ビジネスとは真逆の人間性。ホッとします。UFCでも沖縄で煽りVが撮られるまでの位置にきた。それでいて、修斗で2回戦を戦っていた時のような純朴さが残っている。

平良 その辺りは変わらないです(笑)。というよりも、変われないです。

「達郎はデビュー2戦目で、オタツロックを使っているんですよ」(松根)

──一方で、平良選手のMMAは進化し続けている。前回の試合で話題になったオタツロックですが、着目するようになったのは、どのようなことからだったのでしょうか。

平良 和田選手が使っていることでオタツロックという技があるのを知って、修斗の頃からチョコチョコ使っていました。今ではオタツロックを意識しているというよりも、流れのなかでバックを取れば自然に出るようになっています。流れの中で使う技ですね。そこに関しても和田選手から、勉強をさせてもらえました。

僕はアマ修斗から修斗をやってきて、修斗しか知らなかったんです。そのなかでDEEPのフライ級チャンピオンだった和田選手の試合を視た時に、『全てがしっかりしている選手だ』と思ったんです。MMAとして全ての要素を混ぜて戦っていて、柔軟性がある。パンチも強くて、カーフキックも強い。和田選手の戦い方も好きで、注目して視ていました。

松根 実は達郎はデビュー2戦目で、オタツロックを使っているんですよ。

──そうだったのですね。自分は初めて撮影をした試合だったからか、両足フックの大翔選手をパウンドしたイメージが強かったです。

松根 両足フックを使う時もありますけど、以前からオタツロックでコントロールをしてきました。沖縄では達郎がオタツロックを使うということで、後に続く選手も多かったです。和田選手とは体形も違いますし、もしかすると独自で進化している部分もあるかもしれないです。

──ペレス戦ではスタンドでオタツロックを取り、すぐに煽りました。ペレスと垂直になるぐらいまで煽って、また背中に戻った。ペレスの軸が強いのもありますが、平良選手の軸とロックの強固さにも驚かされました。

松根 そういう技なんだよな?

平良 ハイ、そうなんです。

松根 日本では和田選手がいてくれて皆が知っていたけど、海外ではアルジャメインが「あの技はなんだ」と騒いでいました。なので、これから世界に広まるでしょうね。達郎もタツなんで、面白いですよね(笑)。

──確かに(笑)。

平良 だから僕のオリジナルではないということは、しっかりと言っていかないといけないと思っています。

松根 達郎のタツでなく、和田竜光選手のタツだと。

「何だかんだとモカエフが勝つ」(平良)

──そこを気にするのも、この師弟ならではです。そして、この勝利でUFCフライ級5位にランクされました。ここでパントージャの名前を出すことも説得力があります。実際問題、実現の可能性はどの程度に感じていますか。

平良 UFCのマッチメイク的に、これで進んでくれるのだったら、もうやれます。そうでないなら、次に誰かと戦ったあとで挑戦したいです。挑戦権を争ううえで一番盛り上がる……自分自身、一番燃えるのはやっぱりムハマド・モカエフとマネル・ケイプの勝った方と戦うことですね。僕自身そうだし、フライ級の流れとしても盛り上がるのではないかと思っています。この試合で勝った選手と試合をする方が僕も燃えますし、そこで勝つと「もう平良しかいないだろう」という空気になるでしょうし。

──7月27日、UFC304で対戦する両者。実はこの取材で、両者の対戦について平良選手の予想を尋ねたいと思っていました。

平良 まぁ……何だかんだとモカエフが勝つとは思うのですが、毎試合危なっかしい試合をしますよね。モカエフにはスパッと極めるイメージはもともとないです。でも1Rでフィニッシュできないと、危ない場面を見ることになるかと。それでもフィニッシュするにしろ、判定になるにしろ、モカエフが勝つと思います。

<この項、続く>

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UFC on ESPN58:メインイベント・アレックス・ペレス vs. 平良達郎

フライ級5分5R。ペレス5位、平良13位。

ペレスは3月・4月・6月と4ヶ月で3試合目。2020年に当時王者のデイブソン・フィゲイレードのタイトルに挑戦したが、1Rギロチンで一本負け。その後は自分や相手の怪我や体重オーバーなどで試合が流れることが多く、1年半ぶりの復帰戦では現王者のアレクサンドル・パントーハに1Rチョークで一本負け。そこからまた1年半以上のブランク明けで、平良と同じく2000年生まれの無敗のプロスペクト・モカエフと対戦。判定で負けたが、モカエフ得意のタックルを切る展開で苦しめた。翌月にマネル・ケイプの代役でマテウス・ニコラウと対戦すると、積極的に打撃で攻めて、右フックでKO勝ち。約4年ぶりの勝利を挙げた。そこからわずか2ヶ月での再登場。レスリング+ボクシングが武器のオールラウンダー。32歳。

当初はペレスとプレリムに出場したウランベコフが対戦するカードが組まれていたが、メインに昇格するにあたってUFC302でジョシュア・ヴァンとの対戦が組まれていた平良との対戦に変更。

平良は試合が決まっては中止や延期などのカード変更に見舞われることが常態化していたが、今回は過去初めてプラス方向への変更。相手がUFC無敗で平良より若いノーランカーのヴァンから、ランキング5位のペレスとなり、試合順も初のメインに。ここまで5連勝で、オッズはすべてフェイバリット。今回も5位ペレス相手にフェイバリット。中止となったが、ランカーのエリオット戦、ヴァン戦もオッズではフェイバリットだった。フライ級は前挑戦者が当時ランキング10位のエルセグであり、上位陣は常連ファイターで欠場中の選手も多く、5位になればタイトル挑戦のチャンスが回ってきてもおかしくない。24歳。

リラックスした表情で入場する平良。

両者オーソドックス。小刻みに上半身を動かすペレス。両者カーフで牽制。右を出した平良だがまだ遠い。ジャブ。ペレス飛び込むフェイント。右で飛び込んだ平良。組み付いたが、脇を差したのはペレス。ヒジを入れたが、四つでがっぷり組んだ。テイクダウンを狙う平良だが引き剥がしたペレス。離れた。首相撲に捉えようとした平良だがペレス引き剥がす。ワンツーを入れた平良。ジャブ。冷静にジャブを入れていく平良。右。左ハイ。ペレス飛び込んで右。また飛び込み左ボディから右フック。平良首相撲に捕らえた。膝。離れた。ジャブを突く平良。ワンツー。ペレスの飛び込みはかわした。アッパーをヒットさせた平良。またアッパー。ペレスが下がる。カーフ。組んできたペレスに首相撲。ペレス離れた。ペレス飛び込んで左右のフック。また出たところで右フックを入れた平良。平良が出たが、出した前手がアイポークになりタイムストップ。再開。残り1分。飛び膝を出した平良。しかし受け止めたペレスがテイクダウン。ディープハーフから立ち上がった平良。詰める。間合いに入らず。ホーン。

1Rは僅差。スタッツではヒット数でペレス、テイクダウンも奪っており、落としていてもおかしくない。

2R。平良ワンツー。ペレスはカーフ。テンカオから右を出した平良。ペレスがタックルに来ると首相撲。すぐ離れたペレス。また出たところに右を入れた平良。が、またアイポークがありタイムストップ。2度目で手を握れと注意される平良。再開。アッパーを入れた平良。ワンツー。カーフ。ペレスもカーフ。ジャブを合わせた平良。またアッパーを入れた平良。ペレスインロー。カーフを返した平良。また出てきたところにアッパーを合わせて首相撲。ペレスすぐ離れる。平良タックル。左脇を差したペレスだが、平良そのまま大内テイクダウン!すぐバックについた!背中に乗ってチョーク。スタンドでおたつロックの体勢。倒れ込んでグラウンドに。おたつロックのままバックマウントでうつ伏せになると、ペレスが膝を痛めて戦闘不能に。試合終了。

裁定を待っているが、ペレスの負傷によりTKOか。

2R2分57秒、TKOで平良が日本人最多となる6連勝でランキング5位ペレスを下す。

おたつロックの状態で背負われた状態で、グラウンドに持ち込むために右後方に体重をかけた際に、ペレスの右膝に体重が掛かり、膝を痛めて倒れた模様。アクシデント的な決着ではあったが、正当な動きの中での勝利。

インタビューではパントーハとのタイトル戦をアピール。

1Rは僅差だったが、ジャッジは三者ともペレス。当然楽な相手ではなかった。序盤やや入れ込んで力みすぎな部分があったが、ペレスが出てきたところにアッパー→組みになると首相撲と、作戦をしっかり実行し、最後はレスラー相手にタックルからテイクダウンを奪い、バックを取るという得意のムーブに持ち込んだ。打撃でも互角に渡り合えていた。成長を見せての勝利。

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【UFC】朝倉海 UFCで戦いたい相手はショーン・オマリー!


UFCと契約した事を発表した朝倉海。出場する階級がフライ級かバンタム級か、ファンの注目を集める中、元谷友貴のYouTubeチャンネルに出演。その中で「階級はまだ話し合っている最中で、フライ級かバンタム級どっちでもUFCはウェルカムって言ってくれているので、相手とかも含めながら、ちょっといま交渉しているところですね」と語りました。

さらに対戦したい相手として、UFCバンタム級王者のショーン・オマリーを名前を挙げました。朝倉海×オマリー。。。確かに日本人ファンからすると映えるマッチアップ。色めき立つのは間違いありません。オマリーの打撃に海の打撃がどこまで通用するのか。見たいようで見たくない、怖い一戦です。

アメリカのUFCファンからすると、まだ誰?という感じだろうから、まずは初戦を勝って連勝していく事。朝倉未来曰く、超好待遇でUFCと契約したそうなので、戦績次第ではタイトルショットも夢物語ではないかもしれません。

でも改めてフライ級とバンタム級のランキングを見ると、フライ級なら平良達郎やマネル・ケイプ、ムハンマド・モカエフらとの対戦は楽しみですが、個人的には、より夢があるのはバンタム級かな。王者のオマリーや1位のメラブ・ドバリシビリは別格としても、ジョゼ・アルド、ドミニク・クルーズ、ヘンリー・セフードら、レジェンドクラスとの対戦も心ときめきます。フライ級になるか、バンタム級になるのか。しばらくの間、日本格闘技界最大の関心事になりそうです。
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UFC on ESPN+100:平良の試合が6月15日のメインイベントに変更。相手はランキング5位のアレックス・ペレスに。

6月1日のUFC301で組まれていた平良達郎 vs. ジョシュア・ヴァン、6月15日に予定されていたアレックス・ペレス vs. タギル・ウランベコフの2試合が組み換え。ペレス vs. 平良、ウランベコフ vs. ヴァンとなり、ペレス vs. 平良は5Rのメインイベントとして行われる。

ペレスは3月にムハンマドモカエフと対戦し、モカエフがキャリアで最も苦戦する試合となったが判定負けで3連敗。4月に予定されていたマテウス・ニコラウ vs. マネル・ケイプ戦でケイプが負傷欠場となり、代役としてペレスがニコラウと対戦して、2RKOで4年ぶりの勝利を挙げている。

今回は負傷等で欠場する選手はおらず、6月15日のAPEX大会のメインのカードが決まっていなかったため、メインとしてふさわしいカードを組むために組み換えが行われた模様。だとすると、13位の平良より上の12位で、UFC4勝1敗のウランベコフよりも、無敗でUFC5連勝中の平良の方がメインに組む価値があると評価されたことになる(一番割りを食ったのがウランベコフで、ランキング5位のペレス戦からランク外のヴァンへと変更されている)。日本人ファイターがUFCのメインイベントで組まれるのは2017年のUFC日本大会でオヴァンス・サン・プレーと対戦した岡見勇信以来。