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【Shooto2021#04】新世代対決=田上こゆる戦へ、安芸柊斗─01─「悔し涙も出なかった。もう辞めようと」

【写真】 2月のRoad to ONE04、パンクラシスト山北渓人戦後にMMAを辞めることも考えたという安芸(C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第2部では、安芸柊斗と田上こゆるによるストロー級新世代ファイター対決が行われる。
Text by Shojiro Kameike

プロシューターの安芸佳孝を父にもつ柊斗は、幼少期からMMAを始め、高校生の時にプロデビューした。そんな安芸柊斗にとっての父、キッズ修斗、そして前回の敗戦とは……。今回の田上こゆる戦に至るまでの道のりを尋ねた。


――安芸柊斗選手は、父・安芸佳孝さんが元プロシューターで、所属ジムの代表でもあります。今、安芸選手は一人暮らしなのですか。それとも家族と一緒に生活をしているのでしょうか。

「今も家族と一緒に暮らしています」

――他のスポーツでも見られる光景だと思うのですが、お父さんのことを家でもジムの代表であり、MMAの師と思う時はありますか。

「ジムや練習の時とは違って、家ではお父さんですね。もともと僕が小さい頃から、家には格闘技のことを持ち込まないようにしていたので」

――なるほど。お父さんの現役時代については?

「まだ小さかったので、あんまり覚えていないんですよ。徳島で試合をした時に、リングに上がって父に花束を渡した、っていう記憶はあるんですけど」

――2009年11月のプロ修斗徳島大会で豊島孝尚選手にギロチンで勝利した時、2000年生まれの安芸選手はまだ9歳だったのですね。

「はい。試合で印象に残っているのは、大きくなってから見た猿丸ジュンジさんとの試合ですね。すごい打ち合いをしていて、会場も盛り上がっていたし」

――するとリアルタイムでの記憶は、あまりないわけですね。ちなみに、自身の名前の由来を聞いたのは?

「しゅうと、そのまんまですよね(笑)。由来はずっと知らなかったんですけど、小学生の時に授業で『お父さんからの手紙』というのがあって、その時に父が名前の由来について書いていました」

――それを聞いた時は、どう思いましたか。

「あぁそうなんや、っていうぐらいですね(苦笑)。まだ修斗のこととか、よく分かっていなくて。自分がプロで試合するとも思っていなかったし」

――実は、安芸選手とは以前にお会いしたことがあります。2016年夏に、大阪・直心会で行われたアマチュア修斗に伺った際、お父さんから安芸選手を紹介されました。

「えっ、そうなんですか。すみません、覚えていなくて……(苦笑)」

――いえいえ(笑)。あの時、安芸選手はまだ中学生だったのですね。その大会ではキッズ修斗時代から一緒に練習していた同世代の選手が試合に出ていて、安芸選手は試合ではなく同行だったと聞きました。

「あの大会やったら、そうですね。キッズ修斗の頃から一緒にやっている選手が試合に出ていて。今もうプロになっている選手も多いですよ」

――安芸選手は現在21歳ですが、MMAを始めたのは小学生に入る前ですよね。

「もう10年以上やっていますね。MMAって、高校卒業してから始めたっていう選手が多いじゃないですか。それまではレスリングや柔道をやっていたとか」

――そうですね。

「でも僕は、他の格闘技じゃなくて、最初からMMAをやってきたから。そこは他の選手と違う、という気持ちもあります」

――子供の頃から格闘技をやっていてMMAファイターになる例は多数あっても、最初からMMAをやっている選手がプロデビューするという例は、まだ少ないでしょう。

「僕が始めた頃って、まだ徳島には常設のジムってウチぐらいしかなかったと思うんです。そこで僕以外にもキッズ修斗から始めた子がたくさんいて。全国でも珍しいでしょうね」

――まず子供がMMAの試合をやるという環境が少なかったですね。

「それは当時、関西でキッズ修斗の大会をやってくださっていた北川さん(北川純、ゴンズ・ジム代表)とか、関係者の皆さんに感謝しています。こういうインタビューでも、試合でも、みんなに恩返ししたいっていう気持ちが強いです」

――そんな安芸選手のプロキャリアも、順風満帆なものではなかったと思います。特に今年2月、Road to ONEで山北渓人選手にTKO負けを喫したのは……。

「あれは試合後、もうMMAから離れようと思いました。自分に失望して」

――失望……安芸選手は過去に修斗で2敗していますが、その2敗と山北戦の敗北は、何かが違っていたのでしょうか。

「もう十何年もMMAやってきているのに、こんな負け方するんや、って。それまでの2敗も、試合内容に納得いっているわけやないけど、KOや一本決着のほうが面白いと思っていたのもあったから。でも山北選手に負けた時は、悔し涙も出なかったです。だからもう、辞めようと。試合が終わってすぐ、父にそう言いました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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【Shooto2021#04】マックス・ザ・ボディ戦へ、キャプテン☆アフリカ─01─「点と点が線で繋がって」

【写真】王者になって初めての試合は、キャッチウェイトのノンタイトル戦となったキャプテン☆アフリカ (C)MMAPLANET

7月4日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホール大阪で、昼夜2部構成で開催されるShooto2021#04。その第1部のメインイベントで、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカがマックス・ザ・ボディと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年は7月に川名雄生の持つ世界ライト級王座に挑み、KO負けしたキャプテン☆アフリカは5カ月後、田中有をストレートレートアームロックで下し、環太平洋のベルトを巻いた。

環太平洋王者として初めてケージに上がる一戦は、当初6月20日に行われる予定だった。しかし緊急事態宣言の発令とその延長により、7月4日に延期された。

改めて今回、地元で迎えるマックス・ザ・ボディ戦に向けて、キャプテン☆アフリカに、昨年の2試合とコロナ禍での練習について聞いた。


――キャプテン☆アフリカ選手は昨年12月、田中佑選手に1R KO勝ちし、修斗環太平洋ライト級のベルトを獲得しました。今回のマックス・ザ・ボディ戦は、そのチャンピオンシップ以来……約半年ぶりの試合となります。

「はい。今年に入っていつ試合があるかなぁと思っていたんですが、コロナ禍もあって、なかなか難しかったですね。特に緊急事態宣言が出ては、仕方ないと思っています」

――その間は、どのように過ごされていたのですか。

「もちろん試合がなくても、ずっと練習していました。6月に大阪大会を行うということだったので、その6月に向けて練習していましたね」

――当初は6月20日に開催予定であった大阪大会が、5月に緊急事態宣言が発令され、さらに6月20日まで延長されました。その結果、試合が7月4日に延期された時の気持ちは……。

「緊急事態宣言が、ちょうど試合の日まで延長ですからね(苦笑)。でも、逆に6月20日までの延長やったから、良かったと思っています」

――というのは?

「たとえば、緊急事態宣言が6月19日までやったら、大会が行われるかどうか分からない状態で、ずっと待っていないといけなかったと思うんです。でも6月20日なら、もう大会はできない。早い段階で延期が決まったから、良かったですよ」

――ただ、練習のスケジュールは6月20日に照準を合わせていたと思います。そのような時、ファイターとしてはどのように思うのでしょうか。

「ちょうど延期が決まったのが、試合の2~3週間前ですかね。最後の追い込みの時期やったんですよ。もちろん『えっ……』とはなりますけど、仕方ないことやし、そこで一旦休憩を挟むことができた、と考えています。それよりも……」

――それよりも、何でしょう?

「無観客じゃなく、有観客で行われることになって、本当に良かったです」

――地元・大阪での試合、応援団も多く来るでしょう。

「大阪で試合ができるのは、本当にありがたいです。いつも応援してくれる人たちが、たくさん来てくれるので。大会があることは分かっていたんですけど、コロナ禍の状況次第では、無観客開催の可能性もあるじゃないですか。そこが心配でしたけど、有観客開催で、みなさんに試合を見せられることが嬉しいですね」

――なるほど。ではここ最近の試合についてお聞きしたいのですが、2020年は7月に川名雄生選手の世界王座に挑み、KO負け。その次の試合で環太平洋王者となりました。

「世界戦で負けたのに、次の試合で環太平洋チャンピオンシップをやらせてもらって、嬉しかったです。でも、嬉しい反面、プレッシャーはありました。世界戦で負けて、これで環太平洋も獲れなかったら……って」

――まず川名戦での敗因は、どのように考えていますか。

「今思えば、自分自身で自分のスタイルを分かっていなかったんだと思います」

――それは、打ち合ってしまったことについて、でしょうか。

「あの時は、自分のスタイルって打撃は打撃、寝技は寝技という感じでしたよね」

――キャプテン☆アフリカ選手といえば、もともと柔道ベースの寝技の強さはもちろん、長いリーチからのパンチや蹴りなども強い印象です。

「その打撃と寝技が、MMAとしてうまく繋がっていなかったんです」

――結果、世界戦では川名選手と打ち合い、パンチの連打をもらってKO負けを喫しました。これまで、打撃の練習は所属するコブラ会で行っていたのでしょうか。

「コブラ会でもやっていましたし、僕の妻がボクサーなんですね」

――元WBO女子世界ミニフライ級王者の、池原シーサー久美子さんですね。

「彼女が所属していたジムで練習させてもらったり、あとABCボクシングジムや吉鷹(弘)先生のところにも行かせていただいていました。それと最近、及川先生にパーソナルで指導していただいているんです」

――元シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者の及川知浩さんですか。

「はい。それとフィジカルは、及川道場の近くにある『パーソナルトレーニングスポットエレス』というジムで、篠原茂清さんというトレーナーさんに見てもらっています」

――及川道場でのパーソナルトレーニングでは、どのような練習を?

「さっき『打撃と寝技が繋がっていない』って言いましたけど、及川先生からは最初に、『すごく良いところもあれば、ダメなところもある。点と点を線で繋いでいこう』と言われました。それで打撃の練習をしながら、篠原先生のフィジカルトレーニングも受けて、最近ようやく体の使い方も分かってきて、点と点が線で繋がって……MMAとして打撃と寝技が繋がってきているところなんです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
7月4日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後4時30分~ ABEMA格闘チャンネル

             
■第2部対戦カード

<修斗世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]福田龍彌(日本)
[挑戦者]平良達朗(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
安芸柊斗(日本)

<ストロー級/5分3R>
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)
旭那拳(日本)

<フェザー級/5分2R>
ムテカツ(日本)
神武羅☆ヒカル(日本)

<バンタム級/5分3R>
エダ塾長こうすけ(日本)
左海清之(日本)

■第1部対戦カード

<72キロ契約/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分3R>
山本ケントデリカット(日本)
高橋孝徳(日本)

<バンタム級/5分2R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
高岡宏気(日本)

<バンタム級/5分2R>
青柳洸志(日本)
キシシ(日本)

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J-CAGE MMAPLANET News Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ マックス・ザ・ボディ 平良達郎 田上こゆる 福田龍彌

【Shooto2021#04】6月20日開催予定の大阪大会&修斗世界フライ級選手権試合が、7月4日にスライド

thumbnail image【写真】昨年12月以来のメルパルクホール大会は2週間延期され…

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J-CAGE News Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ ブログ マックス・ザ・ボディ マッチョ“ザ”バタフライ 山本健斗デリカット 平良達郎 旭那拳 福田龍彌 高橋孝徳

【Shooto2021#04】キャプテン☆アフリカ出場。福田龍彌withエダ塾長&キシシ✖平良達郎with旭那拳

【写真】3大会連続のメルパルクホール大会の出場、世界戦、環太平洋戦、そしてノンタイトル戦となるキャプテン☆アフリカ(C) MMAPLANET

22 日(土)にSustainより、修斗6月の恒例となっている大阪大会の追加カードが発表されている。

6月20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04は、既に修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦が発表されていた。

今回の追加カードは7試合でうち3試合が3回戦だ。


まず修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカが、正真正銘のアフリカン=カメルーン人ファイターのマックス・ザ・ボディと対戦する。昨年12月にベルトを巻いたアフリカは、72キロ契約マッチでマックス・ザ・ボディと戦う。

この他、フェザー級では山本ケントデリカットが仕切り直しの高橋孝徳戦、さらに平良の同門・旭那拳がマッチョ・ザ・バタフライと戦うストロー級マッチが3回戦となっている。キックの8人制トーナメントも併催される今大会は、2部制に開かれ、試合の振り分けは決定次第発表されるとのことだ。

上記にあるように平良陣営から旭那の出場があるが、福田が所属するMIBUROからはエダ塾長こうすけ、キシシが参戦。それぞれ左海清之、青柳洸志という神戸勢とのマッチアップでチャンピンの露払いが果たせるか注目だ。

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News Shooto2021#02 ブログ マックス・ザ・ボディ 上原平 宮地智之 菅原和政

【Shooto2021#02】岡田✖大塚&平良✖前田大会で、2回戦ライト級ファイターのサバイバルウォーズ

【写真】宮地✖菅原、マックス✖上原──生き残るのは、誰だ (C)MMAPLANET

2日(火)、サステインより20日(土)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#02の追加カードが発表された。

修斗世界バンタム級選手試合=岡田遼✖大塚隆史、平良達郎✖前田吉朗、魚井フルスイング✖後藤丈治など、注目カードが既に明らかとなっている同大会で、2つのライト級(※コロナ禍措置で当日計量の1階級で調整)2回戦=宮地智之✖菅原和政、マックス・ザ・ボディ✖上原平が組まれた。


宮地はパンクラスでの7年の活動から心機一転、修斗に戦場を移すと2連勝中と結果を残していたが、コロナ禍で1年振りの実戦となる。対する菅原は東京から福岡と弘中邦佳を師事し、一度はONE Warriorと契約をしたこともあった。2019年11月にリトアニアのBUSHIDO HERO’Sが開催したKING OF KING ワールドGPに出場して以来、彼も1年4カ月ぶりのファイトとなる。

対してマックス・ザ・ボディと上原はともに1月のニューピア大会に出場したばかりで、前者は西川大和に敗れ、後者はヨシ・イノウエとドローとなっている。4選手揃って2021年初勝利とライト級中団の生き残りを賭けてのファイトだ。

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J-CAGE Report Shooto2021#01 ブログ マックス・ザ・ボディ 西川大和

【Shooto2021#01】18歳の新星・西川大和が逆転のテイクダウンからマックス・ザ・ボディにTKO勝ち

<76.5キロ契約/5分3R>
西川大和(日本)
Def.2R3分23秒 TKO
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

オーソドックス同士、マックスの左ジャブに西川が左ローを合わせる。互いに打撃を繰り出す中、西川のバックスピンキックがマックスの急所を捉えて、試合は一時中断。再開後、西川が蹴りをキャッチされて尻もちをつくも、立ち上がってスイッチしながらローとジャブを放つ。マックスが組み付き、西川をケージに押し込む。西川はクラッチして、外掛けでテイクダウンを狙うも倒すことはできず。引き込むように下になった西川が、下から三角へ。マックスはこれを凌いで、トップをキープする。西川の頭をケージに押し込み、パンチを落とすマックス。そのマックスが離れると立ち上がった西川が、パンチから組み付くもマックスが体勢を入れ替えて、相手をケージに押し込んでいく。ケージ際で差し合いが続くも、お互いに離れて再び打撃の展開へ。マックスのワンツーをかわした西川は、左ローとバックスピンキック。マックスの左フックをかわしながら西川はバランスを崩すも、体勢を整えてローを当てる。さらに西川は組み付いていくが、マックスがバックを奪い、西川が立ち上がったところで右ハイをヒットさせた。

2R、ワンツーから組み付く西川。マックスが体勢を入れ替えて、西川に背中をケージに付かせてからテイクダウンを奪う。下になって足を利かせる西川。マックスは立ち上がってからパンチを落としていく。距離ができると立ち上がる西川。西川の右ローにマックスは右ストレートを合わせるが、西川のローが効いているようにも見える。マックスはパンチを振りながら距離を詰めて組み付くも、テイクダウンに成功したのは西川。ハーフガードを取るマックスに対してヒジと鉄槌を落とす西川。パスに成功し、マウントからバックへ。バックマウントを奪った西川がパンチを連打すると、マックスの動きが止まる。西川が右の拳を当て続けると、レフェリーが試合を止めた。

試合後、西川はUFCライト級を目指すと宣言。次は修斗世界ランカーとの対戦を希望した。

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Interview J-CAGE Shooto2021#01 ブログ マックス・ザ・ボディ 西川大和

【Shooto2021#01】マックス・ザ・ボディ戦へ、西川大和「相手が怖いという感情を持つと、終わりです」

【写真】2020年のブレイクスルーファイターだったことは間違いない西川大和。2021年はどのような1年にしていくのか (C)MMAPLANET

明日31日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催さえるShooto2021#01の第1部に西川大和が出場し、マックス・ザ・ボディと対戦する。

コロナ禍のJ-MMA界で、北海道からチャンスを掴んだ2020年を終え、さらなる飛躍が期待される18歳。マック・ザ・ボディ戦へぼ意気込みを尋ねると、その老成したようにも感じられるMMA観を石川は語った。


──12月20日に大阪で林RICE陽太選手にTKO勝ちし、1カ月と10日のインターバルで今回の試合を迎えます。

「あの試合が終わった時に会場で、『1月に大会あるけど出られるんじゃい?』という言葉を掛けてもらいました。期待してくださっているし、ケガもなくて出たいと思いました。コロナの状態で試合ができない選手も多いなかで、お話をもったとうのもありますし」

──対戦相手はマックス・ザ・ボディです。

「マックス選手が試合をしたがっているけど対戦相手がいないという風な話を訊き、これでクラスAで戦えるということでし、いけると思ったので受けました」

──76.5キロという体重に関しては?

「Grachanに出た時はウェルター級で戦っていますし、別に体重差が全てではないと思っているので、気にすることなくイエスという返事をしました」

──通常体重は何キロぐらいのですか。

「74キロとかですね」

──水抜き減量禁止が前提ですが、普段よりも重い契約体重になるのですね。

「でも、普段から自分より重い柔道の選手と組み技をやってもパワー負けすると感じることもないですし、MMAなので僕の方が引き出しも多いです」

──黒人選手、フィジカルは上だと感じますが。

「特に何も気にしていないです。僕は技術で戦う方ですし、力で組んでくるなら対処法はあります。打撃で振り回してくるんだったら、こっちから寝れば良いです。そして打撃でこないなら、こっちが打撃でいけば良い。怖いとか、思うことは全くないです。

格闘技をやっていて相手が怖いという感情を持つと、終わりです。勢いで飲み込んでやろうと戦う人間が勝つと思っています」

──ところで、マックス・ザ・ボディと同じような体格の練習相手はいますか。

「小さい人から大きい人までいます。僕、何かこうくるだろうって対策を考えて戦うことはないんです。対策練習もしないし。対策を立てて外れたらどうするんだって思います。それなら全般的に練習をして、準備をする。自分を出す、自分から攻撃をして相手をコントロールする。そして、相手の穴をついて戦うことが大切だと思います」

──西川選手は相手の弱い部分を攻めるということを常に言っていますが、真っ向勝負というかバチバチの打ち合いに関してはどのような印象を持っているのでしょうか。

「今後、そういうこともあると思います。凄く大切な試合が控えている時、タイトルマッチの前の試合や、RIZINでここで勝てば次はビッグネームと戦うことができるという話なら、乱打戦も可能になります。

でも、僕はなるべく長く選手生活を送りたいし、技術で勝ちたい気持ちが大きいので無駄な体力、無駄な力、無駄な攻撃を使って勝ちたいとは思わないです。

MMAはミックストマーシャルアーツ、全てが混ざったモノです。UFCに行って『打撃を使って盛り上げろ』と言われてもやらないと思います。打撃で行ける時は打撃、寝技で行ける時は寝技でいきます」

──もう老成しているかのようです。それが西川選手のMMA理論でマックス・ザ・ボディを相手にしても、そういう試合をするということですか。

「何かを狙って戦うということはないです。でも判定になることはないと思っています。大尊選手と同じ戦い方をするわけでもないし、違う技を使うことになると思いますが、それで試合タイムが僕の方が掛かっても、それも気にしてないです。違う試合なので」

──そこでマックスに勝利している大尊伸光選手の名前が出るというのは?

「ハイ。マックス選手に勝てば、大尊選手と戦いたいです」

──今後はライト級で戦っていくという考えなのですね。

「前日計量に戻ったらライト級、70キロでやります。ライト級で戦っていきます」

──そこまで断言できる18歳……やはり昨年の経験は大きかったですか。

「修斗の選手とは戦ったことがなく、どのようなスタイルの選手がいるのかという感じでいたのが、3勝できました。今年はこの経験をもとに、上の舞台に足を踏み入れることができるんじゃないかと楽しみなんです。去年は希望……思いが広がった1年になりました」

──では改めて、マックス・ザ・ボディ戦ではどのようなところを見てほしいですか。

「今のMMAはボクシング&レスリングじゃないよっていうところを見てほしいです。みな、ボクシング&レスリングとか言っているけど、UFCやONEでも下から極める選手も意外と多いです。だから、そこまでスクランブルをする必要はないかと思っています」

■視聴方法(予定)
1月31日(日)
第1部:午後1時~ ABEMA格闘チャンネル
第2部:午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■第2部対戦カード

<環太平洋フェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]SASUKE(日本)
[挑戦者]内藤太尊(日本)

<65.8キロ契約/5分2R>
齋藤翼(日本)
新井拓巳(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
鎌田悠介(日本)
関口祐冬(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
佐々木駿友(日本)
寺嶋直人(日本)

<65.8キロ契約/5分3R>
石原夜叉坊(日本)
祖根寿麻(日本)

■第1部対戦カード

<65.8キロ契約/5分3R>
藤井伸樹(日本)
加藤ケンジ(日本)

<83.9キロ契約/5分3R>
山田崇太郎(日本)
グンター・カルンダ(コンゴ民主共和国)

<76.5キロ契約/5分3R>
西川大和(日本)
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
よしずみ(日本)
石井逸人(日本)

<インフィニティリーグ2020バンタム級(65.8キロ契約)/5分2R>
小野島恒太(日本)
野尻定由(日本)

<70.3キロ契約/5分2R>
木下タケアキ(日本)
大瀬良康平(日本)

<77.1キロ契約/5分2R>
ヨシ・イノウエ(日本)
上原平(日本)

<61.2キロ契約/5分2R>
恐山陸奥太郎(日本)
一杉芳樹(日本)

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J-CAGE Report Shooto2020#06 ブログ マックス・ザ・ボディ 大尊伸光

【Shooto2020#06】左一閃、大尊伸光がマックス・ザ・ボディにKO勝ち&母にエール

【写真】パウンドの必要なし、左一発で勝負を決まった(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
大尊伸光(日本)
Def.1R3分07秒by KO
マックス・ザ・ボディ(日本)

右ローを入れた大尊、マックスが右を合わせようとする。その後もカーフ気味に左を蹴ると、マックスが構えを変える。すぐにオーソに戻したマックスの前足を蹴る大尊だが、逆にローを受ける。マックスの突進にフックを合わせようする大尊がまたもローで削っていく。跳びながらワンツーを狙ったマックスだが、左オーバーハンド気味のパンチを入れ一気に試合を決めた。

勝者は闘病中の母をケージに招き入れ、「俺、勝ったから。ママも絶対に勝てよ」とエールを送った。


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J-CAGE News Shooto2020#06 ブログ マックス・ザ・ボディ 大尊伸光 工藤諒司 椿飛鳥 西川大和 野瀬翔平

【Shooto2020#06】渋谷大会で大尊✖マックス・ザ・ボディ、そして工藤諒司✖野瀬翔平!! 椿✖西川も

【写真】この一戦は楽しみ──である一方で、危険かもしれない(C) MMAPLANET

26日(火)、Sustainより19日(土)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTで開催するShooto 2020#06の追加カードが発表された。

既報の通り環太平洋フェザー級選手権試合=王者・仲山貴志✖SASUKE、フライ級の猿丸ジュンジ✖飯野タテオ、フェザー級の藤井伸樹✖後藤丈治が組まれている、この昼夜大会。本日明らかとなったのは3回戦が1試合、2回戦が5試合の計6試合だ。


まず3回戦はウェルター級(※本来はライト級──新型コロナウィルス感染予防のために当日計量&水抜き減量禁止、1階級上のクラスで戦うというフォーマットを他の試合と同様に用いている)で、大尊伸光が2年振りの修斗出場となり、マックス・ザ・ボディと対戦する。

大尊は2018年大晦日のRIZIN、トフィック・ムサエフ戦以来の実戦復帰となり、マックス・ザ・ボディは6月のTTFC08で村岡倫行をパウンドアウトしたばかり。プロ修斗初陣ながら、過去にマックス・ザ・ボディはGladiatorでプロシューターのウエタ・ユウから勝利を収めており、キャリア再浮上を願う大尊とともに、一戦の結果と内容如何で勝者はライト級の台風の目となる可能性もある。

この他、2回戦ながら修斗からONEウォリアーシリーズに転じた工藤諒司が、ライト級で野瀬翔平と戦うというカードも組まれた。現状、海外渡航がままならない状況でウォリアーシリーズのイベント再開の目途が立っておらず、4月にはRoad to ONEで椿飛鳥に圧勝している工藤。9月のRoad to ONE03出場という声も聞かれたが、ここで1年半ぶりのプロ修斗参戦となった。対する野瀬は中止となった3月大会で小林孝秀戦がキャンセルされ、半年遅れで試合出場機会を得たことになる。

柔道王国・九州のエリート柔道家だった野瀬は、高校の時に首の骨を折る大事故から復活を遂げMMAの道を歩んできた。2017年アマ修斗で全日本を制覇し、闘裸男を中心にキャリアアップに努め、現在は5勝1分と順調に成長している。そんななかで、MMAファイターとしての評価では1歩ばかりか、2歩、3歩と先をいく工藤の対戦。工藤としては、勢いのある若い選手に対して星を落とせない試合であり、野瀬は一発大物食いで2ステップ、3ステップとジャンプアップの機会としたい。

一点気になるのは──この一戦も計量無しで通常階級より1階級思いライト級で組まれているが、野瀬はもともと減量なしでフェザー級で戦ってきた選手で、水抜き減量を行えば修斗ではバンタム級で戦うことができる。ONE階級でいえば昨年9月のRoad to ONEでもフェザー級で試合をしている。コロナ禍の間に野瀬のフィジカルが大いに強化されていない限り、工藤という実力者を前にして実質1階級の体の違うは、勝負の行方を占ううえで大きなファクターとなる可能性は高い。

さらに4月のRoad to ONEで工藤に爆殺された椿が、プロ修斗初陣で西川大和と戦うというマッチアップも見られる。西川は椿と同じく、4月のRoad to ONEのムエタイマッチに出場、緑川創に敗れるも立ち技だけでも強さと頑張りを見せ評価を挙げた。

結果5月のプロ修斗無観客大会で木下タケアキとの試合機会を掴むと、この試合では一転テイクダウンを駆使して破り、今回の椿戦を迎えることなった。勢いでは西川だが、工藤戦の敗北を生かすためにも、椿は意地を見せないといけない顔合わせといえる。

この他、フライ級で大 陽✖関口祐冬、女子51キロ契約で中村未来✖永尾音波、そしてウェルター級ではヨシ・イノウエ✖飯田健夫というカードが決まっているダブルヘッダー、その他のカードの発表と、第1部と第2部の割り振りも気になるところだ。

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【TTFC08】試合結果 大河の流れも一滴の雫から。岩﨑大河、MMA初陣でサープリスから判定勝ち

【写真】組み勝ち、MMAデビュー戦で判定勝ちを手にした岩﨑大河(C)KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

27日(土)、会場非公開でTribe Tokyo Fight Challenge 08が開催された。

メインで空道・北斗旗全日本体力別を2度制した岩﨑大河が、MMAデビュー戦でリカルド・サープリスと対戦。サープリスのパンチの勢いに、蹴りも含めた打撃という部分で持ち味を発揮できなかったものの、組んでテイクダウン、グラップリングのなかの打撃と──持ち前の総合力で判定勝ち。MMA初戦で勝利を得ている。

持ち味よりも必要なのは、勝利。岩﨑がMMAで世界を目指す一歩を示した。

また格闘代理戦争出演で注目されていたスソンは、真人ガーZの遠い間合からのテイクダウン狙いを切ってパウンドを落とし、最後も組みついてきたところに右を打ち込み秒殺TKO勝ちした。

Tribe Tokyo Fight Challenge 08
<ミドル級(※93.0キロ)/5分2R+Ex■>
○岩﨑大河(日本)2R
判定
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×リカルド・サープリス(米国)
<ライト級(※77.1キロ)/5分2R+Ex>
○マックス・ザ・ボディ(カメルーン)2R0分14秒
TKO
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×村岡倫行(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分2R+Ex>
○MG眞介(日本)1R1分49秒
TKO
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×前川大輔(日本)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分2R+Ex>
○スソン(日本)1R0分28秒
TKO
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×真人ガーZ(日本)
<無差別級)/5分2R+Ex>
○泰斗(日本)2R1分08秒
TKO
×関野大成(日本)
<フェザー級(※70.3キロ)>
○狩野優(日本)2R2分49秒
ギロチンチョーク
×石井巧太郎(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分2R+Ex>
○川北昴生(日本)1R2分49秒
RNC
×大竹陽(日本)
<フライ級(※61.2キロ)/5分2R+Ex■>
○御代川敏志(日本)1R3分56秒
RNC
×谷村愛翔(日本)