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【UFC309】展望 余人をもって代え難き存在=ジョーンズ×普通の男であることに価値を置くミオシッチ

【写真】持ち過ぎた才能が、人生を狂わせながら強さは絶対のジョン・ジョーンズ。そして強さを求めて、幸福な人生を歩むこととなったミオシッチ。対照的な強者の戦いだ(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにてUFC 309「 Jones vs Miocic」が行われる。由緒ある大会場におけるメインイベントは、事実上無敗で二階級制覇を達成したジョン・ジョーンズに、元王者のスタイプ・ミオシッチが挑むヘビー級タイトルマッチだ。
Text by ISAMU HORIUCHI

王者JJは、実に13年半前の2011年3月にマウリシオ・ショーグン・フアを3RTKOに下してライトヘビー級王座を獲得すると、6度の防衛に成功し長期政権を築いた。しかし、その後はコカイン使用、ひき逃げ、禁止薬物使用といったさまざまな問題行動を起こして3度に渡って王座を剥奪されてしまう。だがそのたびに復活しては、恐るべき強さで王座復帰を果たしてきた。

さらに2020年には飲酒運転&発砲事件による逮捕を経て、自ら王座を返上。ヘビー級への転向の意志を明らかにするが、その翌年にフィアンセへの家庭内暴力で再逮捕された。


それでも昨年3月には宣言通りヘビー級で復帰。シリル・ガンヌとの王座決定戦において1Rわずか2分でギロチンチョークで仕留め、二階級制覇を達成している。オクタゴン内での絶対的な強さにおいても、その内面に棲まうデーモンの巨大さにおいても余人をもって代え難き、格闘技の矛盾を最大限に体現する存在だ。

対するミオシッチは、8年半前の2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムを敵地クリチバで1RKOに下し、ヘビー王座を獲得。その後アリスター・オーフレイム戦ジュニオール・ドスサントス戦フランシス・ガヌー戦とヘビー級王座3連続防衛というUFC新記録を樹立した。その後ダニエル・コーミエに敗れるも、リマッチで勝利して王座奪還に成功。が、21年3月にフランシス・ガヌーとの再戦に敗れて再び王座を明け渡している。

ちなみにミオシッチは、以前からファイターであると同時に消防士としての職を持ち続けている。仕事で地域に貢献し、家庭でも妻と子供を大切にする「普通の男」であることに何よりも価値を置く、JJとはあらゆる意味で対照的な生き方を実践している。

2022年にはフルタイムの消防士となったことが報じられ、ミオシッチは幸せな引退を果たしたと考える向きも多かった。しかし昨年3月、上述のようにガンヌを倒したJJがオクタゴンの上で「みんな、俺がスタイプを倒すところが見たいか? スタイプよ、練習してくれていると嬉しいぜ。あんたは歴史上のグレーテイストヘビーウェイトだ。あんたと戦いてえんだ。ものすごくな!」と不敵な笑顔で宣戦布告。11月に復帰してJJへの王座挑戦が決まった。

だが、この大一番に向けての練習中にJJが胸筋断裂の大怪我を負ってしまい、手術と半年以上の治療期間を要することが判明し欠場を余儀なくされてしまう。ここでUFCは、当日のバックアップファイターとして用意されていたセルゲイ・パブロビッチとミオシッチの暫定王座戦を行うことはせず、パブロビッチとトム・アスピナルによる暫定王者決定戦を敢行し、1R1分でKO勝利したアスピナルが王座に就いた。

強引な措置とも言えるが、デイナ・ホワイトUFC代表は「ミオシッチ対JJはレガシーファイト。歴史上最も偉大なヘビー級王者と、歴史上最も偉大なミックストマーシャルアーティストの激突だぞ。レジェンド二人の対決をファンも見たいし、私も見たいし、両者ともやりたがっている。スタイプに暫定王座戦を戦ってくれなどと頼むこと自体、まったくもって失礼な話だよ」と説明した。両者のカードは、競技の理屈をスキップしてでもUFCが実現させたいメガファイトということだ。

その後アスピナルがまたしても1分KOにて暫定王座を防衛する間に、正規王座のJJは手術を経てリハビリを完了。一年の延期を経て、今回──暫定王者として圧倒的に勝ち続けているにもかかわらず挑戦できない気の毒なアスピナルが「老いぼれどもによる、異議にまみれたタイトル戦だ」と毒づくのをよそに──ついにミオシッチとの防衛戦がついに実現することとなった。

長年パウンドフォーパウンドランキングのトップに君臨し、一年前には体にかなり脂肪が乗ったヘビー級としても圧巻の強さを見せつけた37歳のJJと、片や42歳にして3年8ヶ月ぶりの復帰戦となるミオシッチ。当然下馬評は圧倒的にJJ有利だ。

が、もしミオシッチが王者時代に劣らぬコンディションでJJの前に現れれば話は別だ。全てに卓越した王者JJだが、最大の武器はレスリングをベースとした圧巻のグラップリング力。相手が組みを警戒するからこそ、JJはスタンドでオクタゴン中央を取りプレッシャーをかけつつ、他の追従を許さない創造性に溢れた攻撃を交えて距離を支配することができる。

ただし体格に勝りレスリングにも長けたミオシッチは、JJのテイクダウンを恐れずスタンドで逆に圧をかけてくるだろう。仮にミオシッチがJJのテイクダウンや寝技を凌ぎ、スタンドで前に出る展開が生まれれば、俄然試合は興味深いものとなる。アルロフスキー、ヴェウドゥム、オーフレイム、ドスサントスといった名だたるヘビー級王者たちを沈めてきた一撃必殺の右を持つミオシッチの圧力を、手を開いた柔らかい構えと関節蹴り等独自の武器を用いて間合いを作る──しかしライトヘビー時代の機動力はないと思われる──JJがいかに捌くのか。

ここで忘れてはならないのは、苦境に陥った時の強さこそがJJの真骨頂だということだ。かつてJJは、1度目のアレクサンダー・グスタフソン戦ドミニク・レイエス戦で前半は思うようにテイクダウンを取れず大苦戦を強いられたことがある。が、いずれも後半に驚くべき精神力とスタミナを発揮。何より勝利への執着心が試される極限状況下にて、前に出て挑戦者を削り続けて圧倒して逆転勝利をもぎ取っている。

また、JJと組技の練習を重ねる世界最強のグラップラー、ゴードン・ライアンは、「グラップリングのみの練習でも、ジョンは展開に応じて直感的にゲームプランを変えることができるんだ。また、一つのことを教えると、たちまちそれを別の部分でも応用できてしまう」とJJの真の強さは試合中の適応力や応用力にあると語る。

試合が競った展開になればなるほど、JJの恐るべき勝利への執念、適応力、創造力を我々が目にする可能性は高まる。

今回、JJ自身も己の全てを出し尽くすフルラウンドの戦いを予期している模様だ。「お互いにとって長い夜になるだろう。相手の心臓を皿に盛りつけてみんなの前で食らうのは格別だ。奴を深海に引き摺り込んで溺死させてやる。スタイプの技術じゃなく、心臓に襲いかかるつもりだ」と、心にダークサイドを秘めた者ならではの発言でその覚悟を語っている。

相手を罵ることはもちろん、試合前には多くを語りたがらないミオシッチも「ライトヘビーで戦ってきたジョンは、俺のような相手と戦ったことはない。試合が開始すればすぐに体感するはずだ」と自信をのぞかせている。

適正階級ではない怪我上がりの38歳と、3年8ヶ月ぶりに戦う42歳の戦いでありつつも、まごうことなきMMAレジェンド二人による重量級スーパーファイトであるこの試合。UFCヘビー級最多防衛記録を持つミオシッチが、MMA史上最高のファイターと呼び声高いJJを追い詰めることで、その奥深くにさらに眠っている力が呼び覚まされる──そんな極限の戦いを期待したい。

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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【Road to UFC2023 Ep05】リー・カイウェン戦へ。神田コウヤ─01─エルボー秘話「ヒジはMMAじゃない」

【写真】精悍な表情の神田コウヤ。実はヒジ打ちアレルギーだった (C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023 Ep05のフェザー級準決勝で、神田コウヤが中国のリー・カイウェンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

神田といえばテイクダウン&首相撲、ヒジ打ちとダーティボクシングの印象が強い。試合内容でもその点に強いこだわりが見られる。そんな神田のスタイルは、いかにして確立されてきたのか。超ストライカーであるリー・カイウェンとの準決勝を前に、神田が自身のスタイル――特にヒジ打ちへの想いを語る。


――Road to UFCの準決勝を控えている神田コウヤ選手です。お会いするたびに精悍な顔つきになっていますね。

「試合が近づいているからですかね。減量や練習もありますし」

――減量や練習の影響もあるかとは思います。それ以上に今年4月、修斗沖縄大会の翌日に那覇空港で遭遇した時も、「初めてインタビューした時より雰囲気が落ち着いたなぁ」と感じました。ベルトを巻いて、立場が人を創るというのか……。

「あぁ、たまに言われます。『5年前とは雰囲気が違うよね』って。ここまで勝ってきて、ベルトを巻いたといっても、自分の中で大きな変化はないです。別に生活水準も変わっていませんし。ただ、『ここまで自分は苦痛を味わいながらMMAをやってきたんだぞ』という自負はありますね」

――苦痛、ですか。

「そういうキャリアを経て、自分の中にも覚悟が生まれてきているという実感はあります。RTUに出ている他の日本人選手と比べても、自分は負けが多くて。それだけ苦労してきたんだっていう気持ちは負けないです」

――戦績で全てを語れるものではありませんが、そう言われてみると今年のRTUに出場した日本人選手の中で、神田選手の過去4敗というのは黒星が多いほうかもしれません(※注)。

「これまでの敗戦が、自分をしぶとくしてくれていると思います」

(※注)Road to UFC 2023:1回戦出場時の日本人選手の戦績
■ライト級:原口伸 5勝0敗1NC、丸山数馬 11勝6敗
■フェザー級:SASUKE 11勝2敗1分、神田コウヤ 11勝4敗
■バンタム級:上久保周哉 12勝1敗1分、野瀬翔平 10勝3敗2分
■フライ級:鶴屋玲 6勝0敗

――プロデビュー当時は、ここまで黒星を重ねることなく頂点にたどり着けると思っていましたか。

「思っていました。少なくとも、こんなに険しい道のりになるとは考えていなかったです。自分はもっと人気者になって、もっと稼いでいると……でも現実は違っていて(苦笑)。『それでも自分はMMAを続けるしかないんだ』って、諦めているというか開き直っています。負けて腐っていたら、そこで終わり。『とにかく勝つしかないんだ』っていう気持ちでやっていますね」

――自分が思い描いていた夢と現実が異なると感じたのは、いつ頃なのでしょうか。

「2戦目でKO負けした時です(高塩竜司戦、8秒でKO負け)。自分の中ではプロデビューから10連勝ぐらいして、すぐに海外へ行ったりするのかなと思っていました。でも現実は、そういうわけにはいかなかったです(笑)。そのあと4戦目でも負けて(加藤貴大にRNCで一本負け)、次の5戦目は『また同じ負け方をしたらどうしよう?』という気持ちにはなっていました」

――そこで試合に対する恐怖心などは生まれなかったのですか。

「恐怖心はありました。でも戦っていくなかで、勝つと負けたことが相殺されていきました。自分の中で自信がついたのは、5戦目以降に3連勝した時ぐらいですね」

――2019年頃ですね。連勝し、自分に自信を持つことができた要因は何かありましたか。

「だんだん自分のスタイルが固まってきたことですね。負けることで自分の弱い部分を知ることができたり、自分の強みを考えるようになってきて。それって戦いの中でしか知ることはできないんですよ。

たとえば、技術が格段に増えることも重要だとは思います。でも『試合の展開によって、どの技術をどう使うか』という判断能力は、戦いの中でしか養われないので。どの技術を使うのか一瞬でもためらってしまうと反応が遅れてしまうし、その一瞬が勝敗を分けることもある。そんななかで、自分は試合で迷うことなく動けるようになってきたと思います」

――結果、レスリング+ムエタイのスタイルが確立されてきたわけですね。特にケージへ押し込んでヒジを連打する展開には、強いこだわりを感じます。

「アハハハ、ありがとうございます。グレコ出身なのでムエタイの首相撲や、ダーティボクシングも相性は良いですよね。グレコも首相撲も、相手に対して上のほうで組むことが多いので。でも自分の中で、ヒジはMMAじゃなかったんです」

――ヒジはMMAじゃない、とは?

「僕がMMAを始めた頃は、国内でもヒジがOKの団体は少なかったので。だから――PRIDEで観ていたマウリシオ・ショーグンがUFCに出た時、ヒジで血だるまにされて負けたんですよ。『卑怯だ。これはMMAじゃない!』と思って」

――卑怯(笑)。確かに現在は国内MMAでもヒジ有りがスタンダードになってきていますが、当時の国内と海外MMAの違いといえばケージかリングか、そしてヒジ打ちの有無は大きかったです。

「そのショーグンの姿が本当にショックで。海外を目指すうえでは、ヒジ打ちを練習しないと勝てないって思いました。だからプロデビューが決まった時から、ヒジ打ちは練習していたんです。ヒジ打ちについて考えれば考えるほど、パンチよりも効率的だなと思うようになって。でもスパーリングで思いっきりヒジを打ち込むことはできないから、とにかく試合でフルスイングして試す。練習ではサンドバッグで打ち方を考えながら、試合後に映像を視ながらフィードバックする。そうやってヒジ打ちが上手くなってきたと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

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MMA o UFC キック ボクシング マウリシオ・ショーグン

UFC on ABC4:第8試合・カーロス・アルバーグ vs. イーホル・ポティエリア

ライトヘビー級。

ニュージーランド・シティキックボクシングのアルバーグ。キック出身で、キャリアわずか3戦(キックとの掛け持ち)でコンテンダーシリーズに出場し、1RKO勝ちでUFCデビューを決めたが、デビュー戦のケネディ・エンジーチュクー戦は、序盤にパンチのラッシュを打ち込んだところで早々に攻め疲れし、2Rに逆転KO負け。キャリア不足を露呈した。しかしそこから3連勝。前回はレスリンルーマニア王者のニコラエ・ネグメレアヌに1RKOで勝利。徐々にMMAへの対応力も上がってきている。32歳。

ウクライナのポティエリアUFCデビュー戦はネグメレアヌにスタンドの打撃で打ち負けて2RKO負け。今年1月の2戦目はレジェンドのマウリシオ・ショーグン引退試合で、打たれ弱くなっているショーグンにパンチを打ち込み、ダウンしたところにパウンド連打でKO勝ち。26歳。

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F1 MMA o ONE UFC UFC283   マウリシオ・ショーグン

『UFC 283: Teixeira vs. Hill』マウリシオ・ショーグン引退試合を見たファイター・関係者の反応

引退賢者はのんびり開拓生活をおくりたい [ 鈴木竜一 ]


 『UFC 283: Teixeira vs. Hill』イホール・ポテーリャ vs. マウリシオ・ショーグンを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC283 イホール・ポティエリア マウリシオ・ショーグン

【UFC283】マウリシオ・ショーグン、初回TKO負けで21年のキャリアに幕を閉じる……

<ライトヘビー級/5分3R>
イホール・ポティエリア(ウクライナ)
Def.1R4分05秒by TKO
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)

41歳、ショーグンのラストマッチ。大歓声の後押しを受けるショーグンは、サウスポーのポティエリアに対し左手伸ばした構えを取る。右ローを蹴ったショーグンが、続いてミドルを蹴っていく。さらに右ローを続けて、右ストレートへ。ポティエリアは左ストレート、左ローを返す。距離を詰めて左フックをヒットさえたショーグンは、近い距離の打ち合いも果敢に応じる。

前に出たショーグンの組みに対し、ポティエリアは回って離れて中央を取る。ローの蹴り合いから組んだポティエリアは、姿勢を乱したショーグンに突進していく。ケージを背負ったショーグンは左をかわすが、クリンチで押し込まれる。残り90秒で離れた両者、ショーグンが綺麗に右ローを決めるが、右フックを側頭部に受けて動きが止まる。組んで崩し、バックを伺いつつ近距離でパンチを連打したポティエリア。下がりながら左を2発被弾し、ケージの前から前方に崩れたショーグンはパウンドの連打で――キャリアの幕を閉じた。

勝者はヒザをついてショーグンに経緯を払い、「この試合で準備してきたことが、そのまま出せた。ウクライナ、アイラブユー」と勝者は話した。そして温かいスタンディングオベーションに包まれたショーグンは「最初に皆、勝てなくてゴメン。21年のキャリをここで終える。UFCでは16年間戦ってきた。UFCファンの皆、ダナ、ロレンツォ、この間ずっとありがとう」と語り、we will rock youで送られオクタゴンを後にした。


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【UFC283】計量終了 4度目の対戦=フライ級世界戦。ショーグン、ラストファイト!! ボンフィム弟に要注目

【写真】これがラスト・フェイスオフとなるマウリシオ・ショーグン (C)Zuffa/UFC

20日(金・現地時間)、21日(土・同)にブラジルはリオデジャネイロのジュネス・アリーナで開催されるUFC 283「Teixeira vs Hill」の計量が行なわれた。

今大会のメインはグローバー・テイシェイラ×ジャマール・ヒルのUFC世界ライトヘビー級決定戦だ。元世界王者テイシェイラはUFC282で当時の世界王者ユーリ・プロハースカとのリマッチが予定されていたが、王者が肩の負傷でタイトルを返上するとUFCは何とテイシェイラの挑戦権を無視し、マゴメド・アンカラエフとヤン・ブラボヴィッチの間で王座決定戦を実施した。

しかし、両者の対戦はドローに終わり王座は空位に。テイシェイラは再びタイトルコンテンダーの地位を取り戻し、母国でヒルとの王座決定戦に臨むこととなった。


ヒルはセレモニアル・フェイスオフ後に「グローバー・テイシェイラとケージをシェアできることはハッピーで、光栄だ。神が死ねといえば、僕らは死ぬ。でも明日は皆のために良い試合をする。なぜ、僕がここに来たのか分かるだろう」と最後はエキサイト気味に吐き捨てた。

対してテイシェイラは「準備は100パーセントできている。明日はやるよ」と穏やかな表情で静かに話した。

コメインの世界フライ級王座統一戦、デイヴィソン・フィゲイレドとブランドン・モレノは実に4度目の世界戦となる。過去1勝1敗1分だけに本当の意味で決着戦となる。

フェイスオフでモレノの胸に左手で触れたフィゲイレドはバナナを持ち出す。とんでもない差別行動に出たのかと思いきや、自らの口に入れるという難解なパフォーマンスを披露する。これを受けて「話すことはない。明日、楽しんでほしい」とそれでも憤慨した表情で手短にコメントの残したモレノ。

続いでフィゲイレドは「明日の夜は皆のために戦う。ただベルトを守るためじゃない、チケットを買ってきてくれた皆の夢、皆のベルトだ」とコメントした。

そんな世界戦に出場するブラジル人ファイターに負けない注目を集めているのがマウリシオ・ショーグンだ。キャリア42瀬戦目となるイホール・ポティエリアとの試合で、20年2カ月のMMAファイター人生に幕を下ろすショーグン。母国を引退試合の地に選んだショーグンのラストファイト――日本のMMAファンの皆が、その目に焼き付けてほしい。

オクタゴンを去るファイターがいれば、ここからUFCファイター人生を歩み始める選手もいる。それがイズマエル&ガブリエルのボンフィム兄弟であり、ルアン・ラセルダだ。3選手ともLFA出身、ボンフィム兄弟はコンテンダーシリーズを経てUFCへ。兄弟揃ってのオクタゴン初陣となる。

特にボンフィム弟=ガブリエルとムニール・ラジズの対戦は注目だ。質の高いキックボクシングMMAを見せるラジズに対し、デビュー以来13連勝でUFCと契約したボンフィムは3つのKO勝ちと10の一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。

ラジズが世界最高峰で戦うとKO率が落ちたように、ボンフィムも一本を取ることが難しくなるのか。仮に過去5試合のうち3試合で見せたように初回でタップを奪うようだとボンフィムは、ボンフィムは早々のトップ15入りも期待しても良いだろう。

■視聴方法(予定)
12月10日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC283対戦計量結果

<UFC世界ライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
グローバー・テイシェイラ: 205ポンド(92.99キロ)
ジャマール・ヒル: 204.5ポンド(92.76キロ)

<UFC世界フライ級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]デイヴィソン・フィゲイレド: 125ポンド(56.7キロ)
[暫定王者]ブランドン・モレノ: 125ポンド(56.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アンドラーデ: 125ポンド(56.7キロ)
ローレン・マーフィー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 205ポンド(92.99キロ)
ジョニー・ウォーカー: 205ポンド(92.99キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン: 205ポンド(92.99キロ)
イホール・ポティエリア: 205ポンド(92.99キロ)

<ミドル級/5分3R>
グレゴリー・ホドリゲス: 186ポンド(84.37キロ)
ブルーノ・フェヘイラ: 185ポンド(83.91キロ)

<ライト級/5分3R>
チアゴ・モイゼス: 155.5ポンド(70.53キロ)
メルキザエル・コスタ: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ガブリエル・ボンフィム: 171ポンド(77.56キロ)
ムニール・ラジズ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャイルトン・アルメイダ: 232ポンド(105.23キロ)
シャミル・アブドゥラヒモフ: 263ポンド(119.29キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
イズマエル・ボンフィム: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ヴァルリー・アウベス: 171ポンド(77.56キロ)
ニコラス・ダルビー: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジョシアニ・ヌネス: 145.5ポンド(66.0キロ)
フェレス・ジアム: 146ポンド(66.22キロ)

<バンタム級/5分3R>
ルアン・ラセルダ: 136ポンド(61.69キロ)
コディ・ステーマン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・マルコス: 136ポンド(61.69キロ)
サイモン・オリヴェイラ: 136ポンド(61.69キロ)

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UFC283:オッズ/予想と展望

グローバーテイシェイラ 2.15
ジャマール・ヒル 1.74
デイブソン・フィゲイレード 2.05
ブランドン・モレノ 1.80
ギルバート・バーンズ 1.22
ニール・マグニー 4.70
ローレン・マーフィー 4.70
ジェシカ・アンドラージ 1.22
ポール・クレイグ 2.60
ジョニー・ウォーカー 1.53
マウリシオ・ショーグン・フア 2.75
イーホル・ポティエリア 1.49
グレゴリー・ホドリゲス 1.33
ブルンノ・フェヘイラ 3.50
ティアゴ・モイゼス 1.26
メルキザエル・コスタ 4.10
シャミル・アブドゥラヒモフ 7.50
ジャイルトン・アウメイダ 1.11
ガブリエル・ボンフィム 1.56
ムニール・ラズィーズ 2.55
ルアン・ラセルダ 4.10
コーディ・ステーマン 1.26
イスマエル・ボンフィム 2.05
テランス・マッキニー 1.80
ワーレイ・アウヴェス 1.80
ニコラス・ダルビー 2.05
ジョジアニ・ヌネス 1.20
ザラ・フェイリン 5.00
サイモン・オリヴェイラ 1.67
ダニエル・マルコス 2.30

2年10ヶ月ぶりのUFCブラジル大会。前回は2020年3月、コロナ前最後に行われたイベントで、直前に急遽無観客開催に切り替えて行われた。有観客でのイベントは2019年の11月以来。全試合にブラジル人ファイターが出場する。

メインは2ヶ月連続となるライトヘビー級王座決定戦。もともと12月にイリー・プロハースカとダイレクトリマッチで対戦予定だったグローバーテイシェイラが、プロハースカの負傷欠場によりアンカラエフとの王座決定戦を打診されたが、準備期間がないことで拒否。アンカラエフとブラホヴィッチが対戦することになったものの、試合は凡戦の上にドロー決着。その大会後、即座に発表されたのが、今回のテイシェイラ vs. ヒルの王座決定戦だった。

元王者でランキング2位(1位はプロハースカ)のテイシェイラに出場者決定戦の資格があるのは当然として、ランキング7位のヒルが出てくるのは唐突に思える。UFC戦績は6勝1敗1NCで、現在3試合連続でのKO勝ち。大学まではバスケットボールプレイヤーで、大卒後にMMAを始めた。そのため、プロデビューは26歳と遅く、キャリアはまだ5年。打撃は強い一方、グラウンドにはまだ穴があり、唯一の敗戦もUFC随一の下攻めグラップラー・ポール・クレイグの三角に捕まってのもの。

ボクシング・柔術がバックボーンのテイシェイラは43歳。6月のプロハースカ戦は何度も攻守が入れ替わるシーソーゲームの後、最終ラウンドにマウントを奪ったが、残り70秒で返され、それでも残り1分耐えれば王座防衛できていたところでチョークに捕まっての一本負けで、王座から陥落した。

オッズは若干ヒルがフェイバリット。テイシェイラのホームのブラジルでの試合ということを考慮しても、勢いで上回りそう。しかしヒルはまたグラウンドの穴が埋まっているかどうかわからないという不安要素がある。

ヒルKO勝ちと予想。

セミではUFCで最多の4回目の対戦となるフィゲイレード vs. モレノ。しかも全てがタイトルマッチで、ここまで1勝1敗1分けの五分。2020年から年1で4年連続の対戦で、フライ級タイトル戦は4年間でこの2人でしか回していない。モレノは間にカイ・カラフランスとの暫定王座決定戦を挟んでいるが、フィゲイレードは4試合連続でのモレノ戦となる。さすがにもういいよという気持ちも強いが、今回は正王者フィゲイレードと暫定王者モレノの王座統一戦なので、他の選手に替えることもできない。

手の内を知り尽くした両者だが、前回はメディアのジャッジが真っ二つに割れる接戦の末、フィゲイレードが判定勝ち。今回もまた際どい試合になるだろうが、年齢的に上積みがありそうなのはモレノ。初めてフィゲイレードの地元ブラジルでの開催というのが、どこまでフィゲイレードを後押しするか。

モレノの判定勝ちと予想。

プレリムメインでは元ライトヘビー級王者・PRIDE GP王者のレジェンド・マウリシオ・ショーグンが現役最後の試合を行う。41歳で、MMAデビューからは21年と、人生の半分以上で戦い続けてきた。相手は昨年7月にUFCデビュー戦でKO負けしたポティエリアだが、今のショーグンでは、0勝1敗の相手にアンダードッグとなってしまうのも致し方ないか。メインに登場するテイシェイラよりは年下なのだが。

プレリムの注目選手はUFC3連続1Rフィニッシュ勝ちのジャイルトン・アウメイダ。本来はライトヘビー級ながら、UFC2戦目はヘビー級、前回は99.8kg契約での試合でいずれもヘビー級ファイター相手にKO勝ち。今回の相手は昨年対戦が流れたランカーのシャミール・アブドゥラヒモフ。通常体重100kg程度だが、ヘビー級でどこまで戦えるか。

第1試合開始は22日朝8時からだが、プレリム6試合が2時間枠に押し込まれているので、時間が早まる可能性もある。速報します。

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MMA o ONE UFC   オヴァンス・サンプレー マウリシオ・ショーグン マルチン・プラチニオ

2.18『UFC Fight Night 219』でオヴァンス・サンプレー vs. フェリペ・リンスの仕切り直しマッチ

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 UFCが2月18日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 219』でオヴァンス・サンプレー vs. フェリペ・リンスのライトヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 サンプレーは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でマウリシオ・ショーグンに判定勝ちして以来の試合。リンスは4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』でマルチン・プラチニオに判定勝ちして以来の試合。

 両者は今月の『UFC 282: Blachowicz vs. Ankalaev』で対戦予定でしたが、リンスの欠場により中止になっていました。今回は仕切り直しマッチとなります。続きを読む・・・
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BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN40   アダム・ボリッチ キック クレベル・コイケ パトリシオ・フレイレ ベラトール マウリシオ・ショーグン

【Bellator286&RIZIN40】パトリシオ・フレイレ「ボリッチの全てが見えていた。クレベルは柔術で仕留める」

【写真】威風堂々といった感のあるパトリシオの登壇だった (C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦に出場するチーム・ベラトールの一員としてBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが来日した。

同会見の1時間前、滞在先のホテルでフレイレに1日のアダム・ボリッチを相手とした王座防衛戦、そして日本での戦いについてインタビューを行った。


──これから六本木に移り、RIZIN40の会見が控えていますが、まずは今月1日にアダム・ボリッチを下した防衛戦について振り返ってもらえますか。

「あの試合は完全にドミネイトできたね。とても落ち着いて戦えたし、自分のやるべきことを完璧にこなした試合だと思っている。ベルトを家に持ち帰ることができ、そして今、日本にいる。とても幸せに感じているよ」

──それだけ完璧な試合ができた要因はどこになると考えていますか。

「まずは忍耐強く戦えたことだと思う。そして、正しいタイミングで攻めることができた。そんな風に戦えたのは、経験の違いだ。今、僕はこのスポーツで最も完璧なファイターになったと思っている」

──ボリッチの攻めが本当にしっかりと見えていました。

「マトリックスのようにね(笑)」

──完全に解読できていたと。

「アダムの全てが見えていたよ。彼は何度も跳びヒザを狙って来た。本当に危険な動きだよ。でも、思った通りの動きだった。僕も以前から使っている技の1つだし、全く問題なかったよ」

──そして冒頭でパトリシオが言われたように、今、日本にいます。

「僕は子供の頃、ミノタウロ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)、ミノトゥロ(アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ)、ヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグン、ムリーロ・ニンジャ、アンデウソン・シウバ、パウロ・フィリョの試合を見て育った。あの頃、いつの日か彼らと同じことがしたいと思っていた。その夢が遂に叶うよ。凄くハッピーで、心の底から日本でのファイトを楽しみにしている。日本の文化、人々、全てが最高だからね」

──3年前、お兄さんのパトリッキーがRIZINで戦いました。パトリシオもすぐにでも日本で戦いたかったかと思います。今回ただ単に試合が実現するのではなく大晦日の大会でRIZINルール、リングの上でRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ選手との試合になります。

「クレベルは才能豊かな選手だよ。素晴らしい柔術の使い手であり、ウォリアーだ。僕と同じブラジル出身の選手で、彼のことを凄く尊敬している。でも2人のキングは要らない。このスポーツに君臨するキングは1人だけだ。そして、キングは今、君の前に座っているんだ」

──今やどれだけ優れた柔術家でも、クレベルほど柔術の技術を駆使してMMAを戦う選手は世界中を見渡してもほとんどいないかと思います。もちろん打撃でやり合うこともできるクレベルが、下になることをいとわないで戦うことをどのように思いますか。

「とても難しいことだ。クレベルのようにまさに柔術だけでMMAを戦うことは。あんな風に引き込む選手はそうはいない。でも、何も問題はない。誰だって、僕がどれだけ柔術を使いこなせるか知っているはずだよ。柔術でクレベルを仕留めることは僕にだってできる。楽しみにしてほしい」

──柔術でクレベルに勝てると?

「そういう試合になることを楽しみにしているよ。と同時にサッカーボールキック、3点ヒザを使えることが嬉しくてたまらないんだ。僕がブラジルでバーリトゥードを戦い始めた時、グラウンド状態にある相手の顔面を蹴っ飛ばし、ヒザをぶち込むというルールだった。何でもありだよ」

──さすがに頭突きまでは使っていなかったですよね(笑)。

「それはない。ルールで認められていなかったから(笑)。あくまでも僕が使うのはルールで許された攻撃だけだ」

──日本のMMAファンも本当に楽しみしていると思います。

「本当に日本で戦うことができて、嬉しい。僕の夢が叶う日、バイオレンスを楽しんで欲しい!! レッツゴー!!!」

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1.21『UFC 283』でマウリシオ・ショーグンとイホール・ポテーリャが対戦/ショーグンはこれが引退試合か


 UFCが1月21日にブラジル・リオデジャネイロで開催する『UFC 283』でマウリシオ・ショーグン vs. イホール・ポテーリャのライトヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 ショーグンは5月の『UFC 274: Oliveira vs. Gaethje』でオヴァンス・サンプレーに判定負けして以来の試合で2連敗中。ポテーリャは7月の『UFC 277: Pena vs. Nunes 2』で行われたUFCデビュー戦でニコラエ・ネグメレアヌに2R TKO負けして以来の試合。

『UFC 274』でオヴァンス・サンプレーと7年半ぶりに再戦するマウリシオ・ショーグン「あと2試合で引退する」(2022年05月06日)

 ショーグンはオヴァンス・サンプレー戦の前に「もう自分の腹は決まってる。あと2試合だ。この試合の後にもう1試合して引退する」とコメントしていました。地元もブラジル大会ということもあり、これで引退することが濃厚だと思われます。続きを読む・・・