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12.3『UFC Fight Night』でマイケル・ジョンソンとマーク・ディアケイシーが対戦


 UFCが12月3日に開催するFight Nightシリーズの大会でマイケル・ジョンソン vs. マーク・ディアケイシーのライト級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 ジョンソンは7月の『UFC on ESPN 39: dos Anjos vs. Fiziev』でジェイミー・マラーキーに判定負けして以来の試合で最近6試合の戦績は1勝5敗。

 ディアケイシーは7月の『UFC Fight Night 208: Blaydes vs. Aspinall』でダミア・ハゾヴィッチに判定勝ちして以来の試合で2連勝中。続きを読む・・・
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【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。マラーキー✖ジョンソン「呼吸に合った戦い」

【写真】マラーキーは前に出て、ハイを蹴っていったが…… (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たジェイミー・マラーキー✖マイケル・ジョンソン戦とは?!


──ジェイミー・マラーキー✖マイケル・ジョンソンの1戦、サウスポーで相手の中心を取るのに長けたジョンソンに対し、ヘッドスリップやウェービングを多用していました。

「まずサウスポーのマイケル・ジョンソンが左に回っている点に注目したいです。この回り方をすると、逆だと怒られることが多いですよね。サウスポーの選手が、オーソの選手を相手にすると右に回って……左を当てるために外を取る。

その方が当たりやすいからもしれないです。ただし、相手の構えを念頭に置いている時点で、武術的には相手の間になってしまいます。相手を軸にした戦い方ですね。そして、どの状況でも右回りが得策なのかなどは考えが及ばず、そういう思考になることがあるのではないかと思います。

外を取る……結果、何を取っているのかということです。その場所を取ることが大切なのか。右ストレートをかわして、左を当てたい。そのために右に避けても、それは相手の右ストレートの間です。だから右に回るのか、左に回るのかではなくて相手のエネルギーが高い状態では、どちらに動いても危ないです。

私が素手、相手が石ころを掴んでいたら──右に回ろうが、左に回ろうが危ない。だから攻撃されないために動くというのであれば、右でも左でもなく、相手の質量が下がる状態にしなければいけないということです。それは相手が石ロコを持つなら、こっちはそれ以上の石ころを持つ状態にするのです」

──それが武術だと。そして、武術と関係ないであろうジョンソンは左に回っていたということですね。

「ワンツーからスリーまで、ダメだと言われる方に回って当てています。相手が来るのに、その場で養成した力をぶつけていますね。その攻撃でダウンも取りました。一方で、マラーキーの方がリーチがあるのに、近づけないと攻撃できていなかったです」

──それでもジョンソンが打撃戦で圧されてしまったのは?

「ジョンソンは防御がボクシング対応でした。あの構えではパンチを防げても、蹴りが入ります。ハイキックを食らって危ない場面があっても、ハイキック対応の防御でなくパンチに反応し続けていました。あの戦い方では少し以前、ボクシングとレスリングが合体したMMAの時代なら勝ち続けることができたかもしれない。

ただし、MMAは今では蹴りが増えています。そこに対応しないまま戦っていました。逆にマラーキーは蹴りが良かった。蹴りの選手で、首相撲も使っていました」

──……。しかし、その蹴りの選手であるマラーキーが……。ウェービングやヘッドスリップというボクシングの動きを見せていました。

「近づくためにです。マラーキーはあと数センチ後ろから蹴っていると、KOできていたかもしれないのに。ハイキックの距離が近すぎました。それでもボクシング対応のジョンソンには、その蹴りがほぼほぼ入っていたということになります。つまりマラーキーは彼の本来のリーチとパワーが生きた戦い方ではなかったです。自分の体格と言いますか、呼吸にあった戦い方を身につけないと、リーチだとか体を生かした戦いができなくなります。

良く似たケースが、世界中にあると思います。先日、とある日本を代表する柔術家のガールフレンドさんと会って話す機会がありました。オランダ人女性で、やはり骨格は日本の女子選手と違います。その体格はいわばダッチキックボクシングができる体なんです。ただし、ちょっと打ってもらうとそうじゃない。それはあくまでも日本人のキックボクシングになっていました。

オランダ人と日本人では呼吸が違います。その呼吸に合わせた打撃が存在しています。だから彼女には彼女の呼吸にあった打撃を稽古してほしいです」

──今MMAは接近戦が増えて、接近戦を制した選手が勝つという空気感もあります。

「あれだけ近くで打撃戦が増えると、テイクダウンを狙うという選択肢から除外されつつあるようにも感じました。まあ前に出て、自分のパンチや蹴りが効果的なら出るべきです。ただし大切なことは前に出ることではなくて、どこにいれば効果的な攻撃を出すことができるのかを知ることかと思います。

もう四半世紀以上も昔の話ですが、ソ連では地下でフルコンタクト空手の稽古が行われていました。西側はヨーロッパの技術が伝えられ、東側は日本の練習が伝承されていました。結果、ロシアになってからも東側の選手の方が戦いやすかったです。それはロシア、スラブ系の人たちに日本人の呼吸の空手を指導した結果だと思います。東の方は英国の影響が大きい空手をしていました。つまり欧州の呼吸だったんです。

最後はパワーでやられるということはありましたが、欧州で名前を挙げた選手が日本での稽古が増えると、組みし易くなるということが往々にしてありました。やはり民族、人種として体の特徴、感性と言うモノが存在しており。武器を使わない格闘技、武術はその特徴、感性……つまり呼吸を大切にした方が良いというのが私の考えです。

マラーキーはあれだけ足が上がるのに、なぜウェービングやヘッドスリップを使って距離を詰めて、窮屈な態勢で蹴りを使っていたのか。それは、そういう練習をしてきたからなので。

いずれにせよ、初回はジョンソン、2Rはマラーキー、最後はマラーキーだったという試合でしたが、の両者揃って最後の5分は自分が勝っているというような心境で戦っていたように見えました。ホントは、ここを取らないと負けるという状況であったのに。

つまりは普段の練習ですよね。そりゃあUFCで戦う選手だから、普段から凄くハードな練習をしているでしょう。だからこそ、相手も皆同じだけやっているんだという自覚を持ち、そこで勝つためには何が必要かを見つめる必要は全選手が持っていると思います」

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN39 キック ジェイミー・マラーキー マイケル・ジョンソン

【UFC ESPN39】殴られても前へ。パンチをかわし切れなくても手を出す。マラーキーがジョンソンに競り勝つ

<ライト級/5分3R>
ジェイミー・マラーキー(豪州)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
マイケル・ジョンソン(米国)

サウスポーのジョンソンに対し、左手を開いて叩くマラーキーが右ボディを打つ。ワンツーで前に出たジョンソンは、前足をローで蹴られる。マラーキーはボディをもう一発見せるが、顔への攻撃はジョンソンがショートのワンツーを打ち返す。マラーキーもワンツーで前に出て左ロー、そしてジャブを当てる。マラーキーが左回りからジャブを伸ばし、左ロー。ジョンソンがそこにカウンターを合わせようとする。

左を振るって前に出たマラーキーにジョンソンは右から左を打ち込み、ダウンを奪う。がぶって、パンチを一発入れて立ち上がったジョンソンは、攻め急がずマラーキーの動きを見る。ここでリカバリーできたか、マラーキーは右ハイキックからワンツーの左を当てる。崩れたジョンソンはシングルに出るが、殴られる。立ち上がってからも激しい左の応酬でジョンソンは腰が落ちた。

2R、左ジャブで踏み込んで右を伸ばすマラーキー。ジョンソンもステップインにショートのコンビを放っていく。右オーバーハンドを当てたマラーキーは、ボディを被弾して若干ガードが下がったか。ここからマラーキーは右ハイで前に出ると、ジョンソンは腹を殴る。ボディから右前蹴りを腹に入れたマラーキーが、圧を掛け近い距離で右ハイ。パンチに追儺でローを入れると、一瞬のクリンチでヒザ蹴りを当てパンチの追撃へ。

下がったジョンソンに跳びヒザ、組んでエルボーと攻撃をまとめたマラーキーは、一旦オクタゴン中央に戻ると息を整え、右ボディ。ジョンソンは空振りが増えるが、左ストレートを当てる。構わず右を伸ばしたマラーキーに対し、間合いを取り直したジョンソンが左をヒット。左ボディから右を当てたジョンソンは、ダブルレッグへ。マラーキーはスプロールして、ヒザをボディに2発入れる。ジョンソンが離れるとガードの上から右ハイを入れたマラーキーが、パンチでラッシュをかける。ジョンソンがエルボーを打ち返し、マラーキーの猛攻から逃れ時間に。

最終回、まず左を入れたジョンソンだが、ウェービングからマラーキーがジャブを当てる。ワンツーを体を折ってかわしたマラーキーが、右ボディを続ける。上も殴れる状態で、腹を攻撃するマラーキーは、ジョンソンの左を受け手も上体を動かしてその場にステイすると、ウェービングからワンツー、右ハイ、そして左ローを決める。

マラーキーは右ミドルを決めて、左ローから再び右ミドルを蹴り込む。さらにマラーキーは右を当て、テイクダウン狙いと決まらなくてもここに来て引き出しの多さを見せる。組んで時間を使うマラーキーが首相撲からヒザを入れて離れると、残り試合タイムは1分を切っている。右ハイを見せたマラーキー、ジョンソンも右を返す。殴られても、姿勢が乱れることがないマラーキーが、右ジャブ2発を被弾し、左を打たれる。

足を揃い、止めてパンチ合戦を最後に見せたマラーキーがスプリットに割れた勝負をモノにした。

「君はクソ・ビーストだよ」とジョンソンに話しかけていた勝者は、「ジョンソンを讃えて欲しい。この試合は大きなテストで、勝てて大きな一歩になる。初回にダウンをした時は、とにかくサバイブを考えた。レスリングに行かなかった? 楽しみ過ぎじゃったよ」と話した。


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MMA MMAPLANET o TJ・ディラショー UFC UFC ESPN39 アントニーナ・シェフチェンコ カイオ・ボハーリョ キック サイドユカップ・カクラモノフ サイド・ヌルマゴメドフ シンシア・カルヴィーロ ジェイミー・マラーキー ジャレッド・ヴァンデラ デヴィッド・オナマ ハファエル・ドスアンジョス ボクシング マイケル・ジョンソン マナ・マルチネス ラファエル・フィジエフ リッキー・トゥルシオス ロニー・ローレンス 岩﨑達也

【UFC ESPN39】カクラモノフと対戦、ロニー・ローレンス「僕はコンプリート・オーバーオールタイプ」

【写真】粗さが残る打撃から組みというカクラモノフに対し、ローレンスはどちらの構えで、どのような攻撃を見せるか(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」でサイドユカップ・カクラモノフと対戦するロニー・ローレンス。

超自然体のスイッチヒッターは、打撃とテイクダウンも融合している。強豪揃いのUFCバンタム級戦線で、特異な空気を持つローレンスに話を訊いた。


――サイドユカップ・カクラモノフが控えているロニーです(※取材は7月6日に行われた)。今の調子はいかがでしょうか。

「グレートだよ。ちょっとお腹はすいているけど、しっかりと金曜日の計量に向けて調整しているところだよ」

──日本のコアファンが要注目のロニーのスタイルなのですが、日本の空手マスターの岩﨑達也さんがMMAは非常に多くのスイッチヒッターが見られるものの多くはただ構えを変えているだけだと。そのなかでTJ・ディラショーのピーク時は相手を見て、考えて変えていた。ただし、それは体力を駆使してのモノだった。対してロニーのスイッチは非常に自然だと言っていました。

「そう言って貰えると、とても嬉しいよ。構えを変える時、考えて動いているわけじゃない。でも理由は存在しているんだ。そこがなくて、構えを変えることはない。ずっと同じスタンスでも戦えるだろうけど、目で見て体が反応しているんだよ。

練習で培ったものなのか、ファイトIQの類なのか分からないけど、最初は慎重にオーバーハンドとかの大きな一発を貰わないように戦い、少しずつ仕掛けて距離や間合いを掴んでいく。

実はUFCで戦う以前は、もっとボクシングに偏っていた。今では自分が感じるままにカラテ・スタンスから、バシッと一撃を放り込むことが増えた。その距離とタイミングが掴めてきたんだよね」

──しかし、その打撃で前回の試合では2Rまでマナ・マルチネスを圧倒していたのに3Rにスピニングバックフィストを受けてダウン。一転KO負けのピンチからなんとか抜け出しての判定勝ちでした。

「全く見えていなかった。実はあのファイトウィークは体調が悪くて、胃に問題を抱えていたんだ。自分の出来ることは懸命にやったつもりなんだけど、3Rは感知能力も落ちていた。ただ思い切り振っただけのスピニングバックフィストが、見えなかった。

ああいうラッキーなパンチを当てた選手の多くが、そのままフィニッシュに持ち込むことがデキるなかで、レスリングを使って何とかエスケープすることできた。そこは今後のためにも良かったかな。

ラウンド中ずっと、気を抜いたわけじゃない。ただし、一瞬抜けた。集中力が欠けてしまった時にあの一発を貰った。試合だから、過去にもそういうコトはあったけど、まさにその一瞬が彼の攻撃のタイミングと合致してしまったんだ。それも、今からするとちょっとボクシングに寄り過ぎた戦いをしてしまっていたからだと思う。

でもホント、簡単に勝負はひっくり返ってしまうことを学んだよ。集中力を切らさないことの大切さを、ね。そうだね、ホントにスピニングバックフィストは最悪だよ(苦笑)。スピニングバックフィストは、ホームランのような攻撃だ。僕はホームラン狙いのような戦いはしないけど、ホームランは打たれないように集中しないといけないね」

──それがカクラモノフ戦でも生きそうですか。

「そうだね。だからこそ、大きく僕のファイトスタイルは変わることはない。ばかりか、やるべきことは全く変わりない。その同じことをやるうえで、より精度が上がり、良くなっている。結果、大きく変わった試合になるだろうね。

僕の対戦相手はまずパワーがある。柔道が得意で、レスリングも少し使う良い選手だ。ただ、この階級のどの相手と戦っても僕は対処できる。彼の仕掛けにも対応できる。打撃戦のなかでチェンジレベル、ヒザ、ヒジを織り交ぜて、首相撲もそうだしレスリングも使うよ。

どの局面でも使える技はないかもしれないけど、局面にあった攻撃を僕は仕掛けることがデキるからね」

──と同時にUFCバンタム級は非常に層が厚く、ランク外にも強豪揃いです。そんな階級で上位に進出するために、どのようなインパクトを残したいと思っていますか。

「前回の試合の2Rまでのように試合をドミネイトしたい。でも、それ以上に臨むことは勝利を手にするということだけだよ。それ以上に必要なモノはない。そりゃあ、僕だってハイライトリールKO勝ちをしてみたい。でもテイクダウンできれば、ハーフガードで抑えて時間をかけて削っていく。僕はコンプリート・オーバーオールタイプ・ファイターだからね。

僕はレスリングがデキる。捕まえることがデキる。エルボー、ヒジ、パンチ、蹴りを当てることがデキる。スピニングバックキックだって、お手のモノさ。状況に応じて、いかようにも戦うことがデキる。ファンが大喜びする試合じゃないかもしれないけど、今の僕にとって、重要なことは勝利を手にすることだから。それはフィニッシュかもしれないし、判定かもしれない。とにかくベストを尽くして戦い、最後に勝利を手にすること。それが一番大切なことなんだ」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ: 126ポンド(57.15キロ)
ニナ・ヌネス: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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【UFC ESPN39】計量終了 頑強な軸と重心移動の妙=フィジエフに対し、ドスアンジョスはどう戦う?!

【写真】有利なのはフィジエフ。ドスアンジョスは加齢のよる僅かな反応の変化にも対応する必要がある(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」の計量が8日(金・同)に行われた。

メインはハファエル・ドスアンジョス✖ハファエル・フィジエフのライト級戦だ。元ライト級世界王者のドスアンジョスはウェルター級で厳しい時間を過ごした後、2020年11月にライト級に再転向するとポール・フェルダーとの接戦を制し、今年の3月には今回対戦するフィジエフの代役ヘナート・モイカノをキャッチウェイト──で下している。


上に記したウェルター級の厳しい時間ですら、彼が敗れた相手は次期タイトルコンテンダーのレオン・エドワーズ、現王者のカマル・ウスマン、そしてコルビー・コヴィントンというトップファイターばかりだ。

それでも元Strikeforce王者のタレック・サフィジーヌやニール・マグニー、ロビー・ローラーには勝利しており、比較的楽な減量と引き換えに、越えられないフィジカルの差に跳ね返されたといっても良い170ポンドでの終盤だった。

とはいえ37歳になったドスアンジョスが、ライト級戦線で再びトプを目指せるかといえば、決して簡単ではない。まず、今回のフィジエフ戦で、その辺りも見極められることになるだろう。

フィジエフの強味はとにかくバランスが良いこと。それも単に体感が強いという言葉には当てはまらず、ムエタイ的に相手の蹴りをスウェイで見切ることができる反応の良さがあるからこそ、乱打戦のなかでもテイクダウンを防御できる。

また重心が移動した際も、そのまま体が流れずに振り子の反動のように、反発力を加えた次の一手に繋げることも可能だ。打ち合い上等の選手を相手にしても、殴り合っているなかで一歩下がって誘い込み、カウンターを決めるのも、フィジエフの重心が決まっている表れだろう。

よって組み勝ってケージ際の首相撲&ヒザでダメージを与えたと思えば、スピニングバックキックで相手を動かせ、そこをキャッチアップして追撃を放つなど──重心移動、過重の変化に対抗できるからこそ、粗く見えても実際は隙になっていない。

遠い距離での攻撃、中間距離での攻撃、さらに近いレンジでヒジの使い方など、どこでも戦えるのもフィジエフだ。そんなフィジエフを切り崩すには、圧倒的な組み力と極め力が必要になる。そして、その力はドスアンジョスにはない。

ただし、打撃を散らして自分の形で組む力、首相撲とレスリングの融合こそかつてのドスアンジョスの真骨頂だった。寝技になっても、紫帯とはいえチジューカ・テニスクルービ時代のムンジアルを制しただけあってコントロールと極め、流れの中のフィニッシュ力は相当なモノだ。

ただし、ウェルター級ではそこに付き合わない選手、そしてより強固なレスラーに彼の武器は殺されてきた。この階級でもフィジカルはトップ級のフィジエフと相対した時、5Rの戦いの中で、体力と精神的にも相当な覚悟が必要な打撃から組みの展開を挑み続けることができるのか。

それが今回の試合だけでなく、ドスアンジョスがライト級で復活できるのかの鍵となる。

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN39計量結果

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 155ポンド(70.31キロ)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ: 185.5ポンド(84.14キロ)
アルメン・ペトロシャン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ドゥグラス・アンドレージ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ: 263.5ポンド(119.52キロ)
チェイス・シャーマン: 253ポンド(114.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェイミー・マラーキー: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ: 135.5ポンド(61.46キロ)
リッキー・トゥルシオス: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ: 126ポンド(57.15キロ)
コートニー・ケイシー: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ: 185.5ポンド(84.14キロ)
トレシャン・ゴア: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ: 145.5ポンド(66.0キロ)
ギャレット・アームフィールド: 145ポンド(65.77キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ: 205ポンド(92.99キロ)
カール・ロバーソン: 202.5ポンド(91.85キロ)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス: 136ポンド(61.69キロ)
サイドユカップ・カクラモノフ: 135.5ポンド(61.46キロ)

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【UFC ESPN39】第1試合でローレンス戦、サンボ&柔道&カレッジWのカクラモノフ「レベルの違いを見せる」

【写真】強気一点張り。こうでないとUFCでは戦えない(C)MMAPLANET

9日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN39「dos Anjos vs Fiziev」のオープニングファイトで、サイドユカップ・カクラモノフが通の間で非常に高評価を得ているロニー・ローレンスと対戦する。

このカードが第1試合というのが、世界最高峰の凄まじさ。ともすればローカルシーンのタイトル戦線を経て、コンテンダーシリーズというハードルを飛び越えるのが標準といえるUFCでは、彼もその他大勢でしかない。そんな状態が抜け出すべく、1つ1つが勝負のランク外プレリミ勢のカクラモノフに注目──ウズベキスタンと米国でMMAのベースを身に着けた彼の格闘家人生を振り返ってもらった。


――土曜日に11カ月振りの実戦となるロニー・ローレンスとの試合が控えています。今の気持ちを教えてください。

「体重も順調に落ちているし、最高の状態にあるよ。11カ月振りの試合ということに関しては、何も問題じゃない。僕はファイトキャンプの時だけ練習するようなタイプじゃなくて、常にトレーニングをしてきたからね」

─ところでサイドユカップはウズベキスタン国籍という紹介されますが、現在は米国在住ですね。育ったのはどちらの国なのでしょうか。

「僕はウズベキスタンで生まれた。2010年、14歳の時に家族とより良い教育を受けて、より良い生活を送るために米国に移り住んだんだ」

──ウズベキスタン時代から何かコンバットスポーツの練習はしていたのでしょうか。

「3、4歳の頃からサンボをずってやっていたよ。スポーツサンボもコンバットサンボも練習して、時にはグローブもはめずにコンバットサンボのスパーリングをした。メチャなこともやっていたけど、ウズベキスタンの男はストリートファイトをして成長するようなモノだからね」

──キルギスに行った時も、喧嘩は文化だと聞きました。

「そう、そんなもんだったよ(笑)。でも、今は違う。今の子たちは随分とソフトになってしまった。腕っぷしが大切だなんて、僕らが最後の世代だろう。僕の友人にはサンボ世界大会のメダリストやアジア大会で優勝している連中がいたけど、サンボじゃ食べていくことができないから今では競技から離れてしまっているよ。

僕自身、サンボのチャンピオだった叔父から『サンボはオリンピック競技でない。だから五輪スポーツの柔道をやれ』って言われて、柔道の練習もするようになった。ウズベキスタンでは柔道のユースだけどナショナルチームに選ばれたよ。僕らの世代は、皆が強くなるために練習に明け暮れるような日々を送っていたんだ」

──MMAを始めたのは、米国に移り住んでからだったのですね。

「米国で柔道やサンボを続けることは困難だった。ブルックリンに住んでいた当時は近くに柔道を教えてくれるところがあったから、通うようになったけど……ジョークみたいだったよ。『ゆっくり、優しく投げるように』とか指導されてさ(苦笑)。だいたい、そこのコーチは柔道の経験があったのかっていうレベルだった。あんな太った、何もない奴に柔道を習う必要もなかったよ。

それから3、4カ月間ほど練習場所を探しつつ走ったり、自分でできる練習を屋外でやっていたんだ。そうしたヴィクトル・タターキンに出会えた。彼はNHB時代にMMAを戦っているロシア人なんだ」

──タターキンといえば1995年11月にエクストリーム・ファイティングの旗揚げ戦で、マーカス・コナン・シウヴェイラと戦ったタターキンですか?!

「その通りだよ。タターキンを通じて、NYのジョージア人コミュニティと知り合った。彼らはしっかりとした柔道の練習をしていて、僕も合流して一緒に試合に出たりもしたよ。そしてハイスクールに進学すると、レスリングプログラムがあった。レスリングを始めて、ボディロックになり内股で投げると、『そんな投げ、食らったことなかった』って言われたよ(笑)。

レスリングは楽しかったよ。それに推薦でカレッジに進学できるから、入学金や授業料は免除されると聞いて懸命に練習に精をだした。ニューヨーク州で2位になり、ジュニアカレッジだけど進学することができたんだ。

でも、カレッジはどうにも水に合わなくて……退学して働くようになった。そこの頃、毎週土曜日の夜にUFCを視ていたんだ。高校の時からファイターになりたいと思っていたこともあって、2017年の終わり……2018年の始めかなシカゴのチーム・トップノッチでMMAを始めた。

シカゴに両親が住んでいて、一緒に暮らしながら働いて練習をしていたんだ。でも、3年ほど経ってもっと上のレベルで練習したくなり、米国中を回ったよ。ニューメキシコではジャクソン・ウィンクMMA。カリフォルニアではチーム・オーヤマで練習した。

ただ試合が長い間なくて、カリフォルニアは物価が高くて暮らしていけないからワシントン州スポーケンにあるウォリアーズ・キャンプに移ったんだ。今ではテレンス・マッキニーと練習しているよ。でもコーチ・オーヤマのことは今も凄く尊敬している。今は一緒に練習はできないけど、しょっちゅう電話で話をしているよ。コーチ・オーヤマは作戦を授けてくれるんだ」

──良い話です。ところでレスリングと違って米国には柔道やサンボの経験者は少ないので、MMAの試合でアドバンテージになることは?

「もちろんだよ。柔道の技を取り入れてMMAを戦っている」

──では土曜日に戦うロニー・ローレンスの印象を教えてください。

「僕は米国に来てから常にハイレベルの競技会で戦ってきた。ハイススクールでもそうだし、カレッジではネイション・チャンピオンシップでナンバー2シードだった。みな、ローレンスはレスリングが巧いというけど、僕とは戦ってきたレベルが違う。まぁレベルが違うということを土曜日に証明するよ」

──ローレンスのスイッチを織り交ぜた、自然体の打撃は素晴らしいと思いますが……。

「彼がスイッチを多用し、それが功を奏しているのは多くのファイターが、戦いを分かっていないからだよ。スイッチされると、混乱する程度の連中ばかりだ。ローレンスはそうやって対戦相手を混乱させようとしているけど、それが通じるのもこれまでの対戦相手のレベルがその程度だったからさ。

もっと高いレベルで試合をして、彼が勝つようなことがあったら僕も彼が優秀な選手だと認めるよ。まぁ、口で言ってもしょうがない。土曜日にはオクタゴンのなかで、ちゃんと違いが分かるように戦う。今、ここでヤツをことをなんだかんだと気にかけてもしょうがない。とにかくレベルの違いを見せる。

土曜日の試合を見て、なけなしの金をはたいて航空券を買い、米国で成功を収めようとしているウズベキスタンの若い選手達を勇気づけたい。やれば、できるんだと彼らに見せたいんだ」

──今やサイドユカップの母国であるウズベキスタンやカザフスタン、キルギスのある中央アジアはMMAのニューパワーハウスとして注目されています。

「カザフスタンもキルギスも、そしてウズベキスタンも元々人材の宝庫だった。でも、国際的なステージで戦う機会がなかっただけなんだ。ビザの取得だけでも簡単ではなかったしね。国内でMMAが凄く盛んになってきて、ようやく中央アジアのファイターがUFCで戦える状況になってきたんだ。まだまだ、これからだよ」

──今日は色々と興味深い話をありがとうございました。では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「チーム・オーヤマではユーマ(堀内佑馬)とも随分と練習したよ。本当に良いヤツで、練習熱心だ。ちょっとアンラッキーで負けたりしているけど、ユーマは絶対に結果を残すよ。日本のファンのサポートに感謝している。いつか日本で戦い、大好きな日本食をたくさん食べたいと思っている(笑)」

■視聴方法(予定)
7月10日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN39対戦カード

<ライト級/5分5R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ラファエル・フィジエフ(キルギス)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
アルメン・ペトロシャン(アルメニア)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジャレッド・ヴァンデラ(米国)
チェイス・シャーマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
ジェイミー・マラーキー(豪州)

<女子フライ級/5分3R>
シンシア・カルヴィーロ(米国)
ニナ・ヌネス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
リッキー・トゥルシオス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
コートニー・ケイシー(米国)

<ミドル級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
トレシャン・ゴア(米国)

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケネディ・ンゼチェクウ(米国)
カール・ロバーソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロニー・ローレンス(米国)
サイドユカップ・カクラモノフ(ウズベキスタン)

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カテゴリー
MMA o ROAD FC UFC アルメン・ペトロシアン カイオ・ボハーリョ キック コルビー・コビントン ブラッド・リデル マイケル・ジョンソン ラファエル・フィジエフ ロニー・ローレンス

UFC on ESPN39:オッズ/予想と展望

ハファエル・ドス・アンジョス 2.70
ラファエル・フィジエフ 1.50
カイオ・ボハーリョ 1.48
アルメン・ペトロシアン 2.80
ダグラス・シウバ・ジ・アンドラ3.30
イード・ヌルマゴメドフ 1.36
ジャレッド・バンデラ 1.50
チェイス・シャーマン 2.70
マイケル・ジョンソン 3.00
ジェイミー・ムラーキー 1.42
シンシア・カルヴィーヨ 1.67
ニーナ・ヌネス 2.30
アイマン・ザハビ 2.60
リッキー・トゥルシアス 1.53
アントニーナ・シェフチェンコ 1.56
コートニー・ケイシー 2.55
コーディ・ブランデージ 2.20
トレーシアン・ゴア 1.71
ケネディ・エンジーチュクー 1.77
カール・ロバーソン 2.10
ロニー・ローレンス 1.71
イードヨクブ・カフラモノフ 2.20

メインはライト級ランカー対決。ハファエル vs. ラファエル。この2人の対戦はもともと2月に組まれていたが、フィジエフのビザの問題で3月に延期になり、試合1週間前に今度はフィジエフがコロナ陽性で中止。このところ組み直したカードが立て続けにまた中止になるパターンが多いだけに、一抹の不安が残る。

ハファエル・ドス・アンジョスは2015年にアンソニー・ペティスを破り王座獲得。1度防衛した後、エディ・アルバレスにKO負けし王座から陥落すると、トニー・ファーガソンに敗れて連敗したことで階級をウェルターに上げた。転向後3連勝で、コルビー・コビントンとの暫定王座決定戦に臨むも判定負け。そこからウスマン・エドワーズ・キエサらに敗れ、また元のライト級に戻してきた。ライト級では2連勝中だが、いずれも1週間以内に急遽決まった代役相手の勝利。フィジエフ戦も2度流れているが、イスラム・マカチェフ戦も3度組まれており、いずれも消滅している。37歳で、ライト級ランカーではファーガソンに次ぐ年長。

キルギスのフィジエフはバックボーンがムエタイ。ハードパンチャーで、ROAD FCの100万ドルトーナメントに出場し、2連続KOで勝ち進んでいたが、拳の負傷で棄権。2019年、無敗・全フィニッシュ勝利でUFCと契約したが、初戦でバックスピンキックでダウンを奪われパウンドでKO負けするというまさかの結末でMMA初黒星。しかしそこからは5連勝。前戦はアデサニヤと同門の元キックボクサー・ブラッド・リデルをバックスピンキックでKOしている。重いパンチが武器で、ムエタイの他にコンバットサンボやレスリングも経験しているが、ここまでUFCではほぼグラウンドは見せていない。

オッズは微差でフィジエフ優勢。RDAも打撃のレベルは高いが、一発の重さではフィジエフが上回る。UFCに来てからはムエタイのレベルを上げて完全なストライカーとなり、ここ10年では1度しか一本勝ちがないRDAだが、もともとローカル時代は完全な柔術ファイターで一本勝ちが多かった。RDAがグラウンドに持ち込めれば勝利があるかもしれないが、フィジエフはテイクダウンディフェンスではライト級トップの95.5%防御率を誇る。

フィジエフがスタンドの打撃で削っての判定勝ち。

セミの2人はいずれも前回コンテンダーシリーズ上がりでUFCデビューしたばかりの選手。キックボクサーでジョルジオ・ペトロシアンの弟と同姓同名・アルメン・ペトロシアンと、前回4月のUFCデビュー戦もセミで組まれていたカイオ・ボハーリョ。ペトロシアンはローカル全KO勝利だったが、UFCデビュー戦はスプリット判定勝ち、ボハーリョのUFCデビュー戦はグラウンドでバックキープする展開から、3Rに反則のグラウンド顔面膝を打ち込み相手が戦闘不能になり、なぜか反則負けではなくテクニカル判定となって勝利。

両者とも初戦から期待感が高かった選手だが、インパクトは残せていない。またもベテラン勢を抑えてのセミ抜擢だが、期待に応えられるか。

第1試合開始は10日朝7時。速報します。

 

カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN37 カイル・ダウカウス カルヴィン・ケイター ギガ・チカゼ グレゴリー・ホドリゲス グロリア・ジ・パウラ ケヴィン・ホランド ジェレマイア・ウェルス ジャスミン・ジュスダヴィチェス ジョシュ・エメット ダミール・イスマグロフ ダン・イゲ ドナルド・セラーニ マイケル・ジョンソン マックス・ホロウェイ マリア・オリヴェイラ

【UFC ESPN37】激闘必至。耐久力&精神力のケイター✖右オーバーハンド&左フックとジャブのエメット

【写真】えげつない戦いになることは予想されるケイター✖エメット (C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)にテキサス州オースチンのムーディー・センターでUFC on ESPN37「Kattar vs Emmett」が開催される。今大会は米国では3月のUFC ESPN33以来、3カ月振りにPPVショー以外でUFC APEXを離れ有観客で実施される。

そんなテキサス大会のメインはカルヴィン・ケイター×ジョシュ・エメットのフェザー級の一戦だ。


今年の1月に上昇一途だったギガ・チカゼを破ったケイターと2019年3月のマイケル・ジョンソン戦から4連勝中のエメット、激しい打撃のやりとりが予想されるマッチアップとなった。

ケイターは組みを織り交ぜて、相手を削る術も身に着けている。とはいえ、5Rの長丁場は自らの体力の消耗も激しく、打撃戦でも組み合いでも疲弊することは絶対だ。ケイターの強味は、疲れることを覚悟のうえで攻撃することで、高い圧力を維持できることだ。

対してエメットといえば、レスリングがベースのファイターらしく踏み込んでの右オーバーハンドが代名詞だ。それも序盤にテイクダウンを見せておいて、相手に組みの防御をインプットさせてから放ち、ただ強振しているわけではない。

自分が打たれるリスクがあるなかで躊躇なく打てるエメットは、返しの左フックも強力の一言だ。打撃戦に少しでも相手の気持ちが引けると、すかさずテイクダウンを織り交ぜ、結果的に右オーバーハンドの精度が上がるという勝利の方程式を持つ。

さらにエメットが厄介な点は威力十分な右を持っていながら、警戒した相手の踏み込みに、本人が一番の得意技と言う左ジャブを合わせる技術を持ち合わせていることだろう。

そんなエメットにとって気がかりな点が、UFCでは5R戦の出場は1度だけで──その際は2Rで敗れている──キャリアを通して25分間を戦ったのはローカルショーのタイトル戦1試合のみ、6年7カ月も前の話だ。

対してケイターはダン・イゲ、敗れたとはいえマックス・ホロウェイ、そして前述したチカゼ戦と3試合連続で5Rを戦い切っている。ケイターは5回戦で序盤からハイペースで戦うことが経験上できるが、エメットがパワフルな打撃とレスリングを3R制と同じように仕掛けることができるか。

打たせて疲弊させる術も身につけているケイターは、チカゼ戦でも最後の1分でヒジ打ちを連打し耐久力と精神力の強さを見せつけた。

そんなケイターに対し、一発で終わらせることができるエメット。両者が駆け引きを駆使つつ突破口を攻めることに求め、結果激しい打ち合いに発展することが予想されるメインだ。

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN37対戦カード

<フェザー級/5分5R>
カルヴィン・ケイター(米国)
ジョシュ・エメット(米国)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジョー・ローゾン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ティム・ミーンズ(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
アルベルト・デュラエフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ(カザフスタン)
グラム・クタテラデス(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
トニー・ケリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス(米国)
コート・マックギー(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)
マリア・オリヴェイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ダニー・チャベス(米国)
ヒカルド・ラモス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
コディ・ステーマン(米国)
エディ・ワインランド(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイル・ダウカウス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ(米国)
デロン・ウィン(米国)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN36 アラン・パトリッキ マイケル・ジョンソン

【UFC ESPN36】こうなるだろう──という展開で、ジョンソンが左でパトリッキを沈める

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
Def.2R3分22秒by TKO
アラン・パトリッキ(ブラジル)

ジョンソンがパトリッキの左ローに左ストレートをカウンターで当てる。強引にクリンチを狙ったパトリッキが組方に崩れても寝技に行かないジョンソンが、左ストレートでダウンを奪う。立ち上がったパトリッキがジョンソンのボディショット後に右を当てる。動きが止まったジョンソンにパトリッキがダブルレッグを仕掛けるが、テイクダウンは奪えず打撃の間合いに戻る。

ジョンソンが右ボディストレート、さらに左クロスを顔面にヒットさせる。パトリッキのスピニングバックフィストを被弾したジョンソンが、すかさずテイクダウンを決めてガードの中でエルボーを落とす。腰を切ったパトリッキだが、腕を取らなかったジョンソンが上四方で抑えて時間に。

2R、互いに左の大きな振りのパンチを見せ、パトリッキがテイクダウンを狙う。これを切ったジョンソンはフックの応酬から左を受ける。それでもローに左を合わせて、パトリッキを下がらせたジョンソンがケージに押し込んで離れると、しっかりと距離をはかって後ろ回し蹴りにもワンツーフックをショートで打つ。ダブルを切って引き込むが、寝技の展開に持ち込めないパトリッキは大振りの左に左ストレートを合わされるなど厳しい時間が続く。

ジョンソンは右ボディフック、左フック、右フック、そして左フックでダウンを奪い、パウンドで試合を決めた。


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Report UFC UFN ESPN+24 UFN184 クレイ・グイダ ブログ マイケル・ジョンソン

【UFN184】動きを止めないクレイ・グイダがアンチエイジ・ファイトでジョンソンからフルマークの判定勝ち

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイケル・ジョンソン(米国)

左ジャブを伸ばし続けるグイダが、頭を位置を変えながらパンチを出して前に出る。ジョンソンも右ジャブから左を放つとグイダが右フックを振るう。ジョンソンも左フックを返すが、グイダは右を当て、近距離でパンチをまとめると、再び右を当ててから右ハイキックを蹴っていく。ここで組みつき、ケージに押し込んだグイダがテイクダウンを決める。ハーフで抑えたグイダがケージ際でギロチンの機会を伺う。

許さず立ち上がったジョンソンがヒザを突き上げて離れると、アゴに再びヒザを入れ、左ミドルを2発決める。間合いを取りなおした両者、ジョンソンの精度が上がりワンツーフックから3発、4発と当てラウンドが終わった。

2R、パンチを見せてダブルレッグを決めたグイダ。腰をコントロールされかかったジョンソンだが、しっかりとウィザーを取って立ち上がる。押し込み続けるグイダがシングルレッグを執拗に仕掛け、ハイクロッチとの連係で削っていく。切って鉄槌を入れたジョンソンは、ヒザを入れるも息が相当に荒くなっている。

グイダはシングルで再びケージにジョンソンを押し込む。倒れず耐えたジョンソンが、体を入れ替え押し込み返す。残り1分で離れたジョンソンは、右フックを被弾する。両者、腰を下げてワイドスタンスの打撃戦はジョンソンが自分の戦い方ができていない表れだ。このままケージにジョンソンを押し込んだグイダはしてやったりの表情で、ホーン後に自陣に戻った。

最終回、すぐに距離を詰めたグイダがテイクダウンを切られ、殴られながら右を当てる。グイダが頭を動かすたびに反応してしまうジョンソンは、1分を経過したところでシングルでヒザをつかされケージに押し込まれる。胸を合わせて立ち上がり、シングルを切ろうとするジョンソンだが、そのまま尻もちをつかされる正座状態でケージに押し込まれる。

半分が過ぎ、スクランブルでバックに回ったグイダがついに両足をフックする。パンチからRNCを決めたグイダが、背中を反らせる。手首を掴んで耐えるジョンソンだが、強烈な四の字フックに捕らえられ厳しい時間に。そのままバックグラブを続けたグイダが、タイムアップと同時にケージを中でランニングを見せ、大きなゲップ一閃。

39歳、15分間動き続けたグイダがフルマークの判定勝ちを手にした。


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