カテゴリー
ABEMA LFA LFA138 MMA MMAPLANET o Progress UFC アイザック・ドーダーライン アライジャ・ジョンズ アリ・ファリアス イアゴ・ジョルジ エド・ソアレス サイモン・オリヴェイラ ジアニ・グリッポ パンクラス ヒカルド・ディアス ブルーノ・ソウザ マイキー・ムスメシ 森戸新士 河名マスト 田中路教

【LFA138】8月5日に田中路教と河名マストが揃い踏み。UFC契約ファイターレベルの猛者と対戦へ

【写真】河名と田中。LFAで戦うことが、既に生き様を見せている(C)LFA&MMAPLANET

27日(月・現地時間)にLFAより8月5日(金・同)にオクラホマ州ショーニーのグランドホテル・カジノ&リゾートで開催されるLFA138に田中路教が出場し、アリ・ファリアスと対戦することが発表された。

また同大会には日本から河名マストも出場し、アライジャ・ジョンズと戦うことも決まっている。


昨年11月のヒカルド・ディアス戦以来、実に9カ月振りの試合が決まった。UFCとの再契約を目指し、LFAと契約して渡米した田中にとって、勝利を収めてなお試合が組まれないという状況は予想だにしていなかった。

米国に滞在できるビザの半分を消化してなお、実戦の舞台が巡って来ない状況に田中は、フリーランスになることさえ視野に入れるなかで、ようやくLFA2戦目を戦うことができるようになった。実際、同大会の出場は3週間以上前に確定していたが、対戦相手がなかなか決定しないなか、田中はファリアスと戦うことをツイッターで知ったという。

ラテンと米国の融合=LFAらしさの洗礼を受けているなかで、「今回も強豪を当ててもらえて、米国に来た甲斐があるなと思います。未来を切り開くために頑張ります。おそらくABEMAで放送があると思うので、今回も日本から応援して頂けたら嬉しいです」と、田中はMMAPLANETに意気込みを語ってくれた。

2018年のムンジアルでも準優勝。ジョアオ・ミヤオを準決で下しているのだから、どれだけの実力者か分かるというモノ(C)SATOSHI NARITA

そんな彼が戦うファリアスは、得意とする亀逃げが許されないファイター、いや柔術家だ。

2013年ムンジアル黒帯フェザー級幻の世界王者……アウグスト・メンデス=タンキーニョとファイナルを争った際、アドバン差で勝利を確定させたファリアスは、試合終了の合図を待たずマットの外に出て感情を爆発させた。これを違反行為とされアドバンを献上し、レフェリー判定で敗れてしまう。

自業自得といえば自業自得ではあるが、同トーナメントではイアゴ・ジョルジ、アイザック・ドーダーライン、ガブリエル・モラエス、マイキー・ムスメシ、ジアニ・グリッポも出場しており、この名だたる強豪よりも上の結果を残していることで、ファリアスがどれだけの実力者かは理解できるだろう。

2018年には決勝にマイキー・ムスメシの軍門に下ったものの、準決勝でジョアオ・ミアオに勝利しているファリアス。MMA戦績は11勝3敗で打撃には課題が残っているが、2018年のACBブラジル大会で昨年のコンテンダーシリーズからUFC入りを果たした──パンクラス来日経験もある──サイモン・オリヴェイラに勝利するなど、MMAでの力も絶対的に確かなモノがある。

粗いパンチから組んでテイクダウン及びバックテイクをさせれば、ケージの中が柔術マットの上と同じ状態となる。ゆえにバックを譲って、スクランブルを制す田中にとっても非常に危険な相手になることが想像される。

田中が1試合しか戦えなかった期間、昨年7月のプロMMAデビューから9カ月で5勝1敗と試合をし続けた河名が、早くも北米フィーダーショー・デビューを果たす。日曜日のGladiatorのProgress提供フォークスタイルグラップリング戦で森戸新士を相手に、日本の組み技界の最高峰トータルグラップリングの結晶といえる激闘を2-1で制した河名。事前インタビューを行った時点で、既に今回の試合は決まっていた。

面構えが、すでに怖い(C)LFA

対戦相手のジョンズは、LFAでフェザー級タイトル戦を経験しているファイターだ。昨年3月に現UFCのマチダ・カラテの継承者=ブルーノ・ソウザにスプリット判定負けでベルトを逃したが、ファリアスと並びUFCのプレリミに出る選手と同レベルの力を持っている相手といえる。

世界を見据えてのLFA参戦、強者と戦わないなら出場にも意味はない。またエド・ソアレスLFA代表によると、さらに日本人選手の出場の可能性もあるようだ。そんなLFA140は、田中の言葉にもあるように昨年11月大会に続きABEMAでのライブ中継が口頭では合意に至っている模様だ。

The post 【LFA138】8月5日に田中路教と河名マストが揃い踏み。UFC契約ファイターレベルの猛者と対戦へ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Polaris20 Progress YouTube マイキー・ムスメシ 海外 高橋SUBMISSION雄己 高橋サブミッション雄己

【Polaris20】Leg Lock Never Die。イィプ戦 へ高橋Submission雄己─02─「レッグロックは終わってない」

【写真】NAGAのベルトとともに。自己アピールをするのも、現代格闘家の仕事の一つ(C)HIDEYA WADA

25日(土)、英国ウェールズのニューポートにあるウェールズ国際会議場で開催されるPolaris20でトミー・イィプと対戦する、高橋Submission雄己のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

5月上旬にグラップリングの本場である米国へ渡り、NAGAニューオリンズ大会でノーギ・エキスパートクラスのフライ級とフェザー級で優勝したという高橋。彼はなぜ米国に向かい、現地で何を見てきたのか。貴重な米国グラップリング事情を語ってくれた。

<高橋サブミッション雄己インタビューPart.01はコチラから>


――レッグロック4.0とは何ですか。

「定義としては、まず1.0がサドルロックからの内ヒールですね。

そのサドルロックに対して、カウンターのベリンボロなどでバックを奪うことにより、内ヒールが極まらなくなる。これがレッグロック2.0です。

この2.0に対して出てきたのが、50/50からヒールを取りに行く形です。自分が50/50の体勢だと、相手はベリンボロのようなバックテイクができなくなります。相手の内太ももを抑えるので、サドルロックにあった問題点を解消することができる。これがレッグロック3.0であり、マイキー・ムスメシとかがKガードを作って50/50からヒールを極めていました。

次は50/50とサドルロックを併用してヒールを極める時代が来ると予想しています。それがレッグロック4.0です」

――なるほど。ダナハー後の足関節の流れがそうなっていると。

「米国に行った時、ヘンゾの道場でスパーをした時、サドルロックを仕掛けられたんです。何の変哲もないサドルロックだと思って、エスケープして何ならバックを奪えるかと考えました。すると僕が横に1回転した時に内ヒールを極められたんです。

相手が完全にサドルロックの形にはならず、サドルロックにも50/50にも入れるような形にしていて、僕の対応によってフレキシブルに変えていく。自分の中では、それが衝撃だったんです。でも相手に聞いてみたら、それは何となくやっている感じだったんですね。

そこで技術の変遷を整理してみると、さきほど言ったような流れを経て、僕にとっては先が見えたといいますか。MMAPLANETで岩本(健汰)選手のインタビューを読ませていただいたんですが、『いかにして足関節をいなしてトップから作っていくか』と言っていましたよね。そんなレッグロック時代のドン詰まり感があるなかで、僕にとっては先が見えてきたと思っています。……まだ足関節時代は終わってないぞって」

――米国内では理論化されていなくても経験則や感覚でやっている……つまり日常の中で行われているわけで、それは日本の選手からすれば不安にならないですか。

「そうなんです。いま当たり前だと思われている、最先端の技術をどれだけインプットしていても、その何歩か先を進んでいる人が確実に存在しているんですよね。

ただ、それをやっていたのはヘンゾの道場の黒帯でも、1人か2人ぐらいでした。10thPlanetの人も理解してやっているわけではないでしょう。人それぞれ得意な方向に最先端のものがあって、それが海外と日本の差であると一概には言えません。海外から技術を持ち帰りながら、日本は日本で最先端を見つけていく方法もあると思います」

――そういう意味では、いろんな可能性が存在していますよね。ではご自身の試合についてお聞きしたいのですが、ポラリスに関するお話の前に、今回ADCCオセアニア&アジア予選にはエントリーしなかったのには何か理由があるのでしょうか。

「もともとADCC予選に参加するつもりがなかったです。全く興味がなかったわけではないのですが、ポラリス出場の話が決まった時点で、オセアニア&アジア予選はいつ行われるのか――という感じだったんですよね。それまで大会が延期されたりしていて、ポラリスが決まってからADCCオセアニア&アジア予選が発表されました。だから、そのどちらかで悩むということはなかったです。それと僕は体格が小さくて、ADCCには適正階級がないんですよ」

――ADCCは最も軽い階級でも66キロ級、高橋選手は今回ポラリスでは61.2キロ以下で試合をします。

「はい。当日計量の61.2キロでも、少し体重が足りていないかな、というぐらいなので。自分よりガッチリ体の大きい相手と立ちレスをやらないといけないADCCよりは、61.2キロでサブオンリーの試合ができるポラリスのほうが適していると思います。ADCCとポラリスの二択になれば、迷いなくポラリスを選びます」

――高橋選手にとって、ポラリスという大会はどのような価値を持っていますか。

「大きなチャンスだと考えています。これは世羅(智茂)さんもインタビューで言っていたのですが、世界で勝つかどうかが評価の分かれ目になりますよね。僕が試合をする意味というのは、世界で勝つことによって、自分の技術に関する学説みたいなものを主張することです。最先端の技術を持つ人たちの中で勝つことにより、自分の意見を放り込んでいきたいです」

――では、そのポラリスで対戦するトミー・イィプの印象を教えてください。

「動画を探しても、あまり出てこないですよね……。ギの試合があっても紫帯時代の映像で、参考にならないと思います。最近のグラップリングの試合を見ると、バックテイクで勝っていました。動きを見るとバックテイクが得意な感じですよね。

実際に試合で触ってみないと分かりませんが、極められるんじゃないかなと、ボンヤリ思っています。まぁ、僕は目の前にあるものを触って、その関節を壊すだけなんですけど(笑)」

――それがグラップリング、サブオンリーの本質ですよね。

「バックテイクするということは、足関節に対してバックテイクで切り返してRNCを極める技術体系ですよね。そういう正当な柔術をやってくるとは思いますが、そうなると自分の言っていることと噛み合うのかなと思います」

――バックを奪われずに足関節を極める、まさにレッグロック4.0です。

「言葉だけで複雑な話をしてしまって、すみません(苦笑)。レッグロックはまだ終わっていない。僕の中では次が見えている。皆さんには試合で、その可能性を見せたいと思います」


The post 【Polaris20】Leg Lock Never Die。イィプ戦 へ高橋Submission雄己─02─「レッグロックは終わってない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube コンバット柔術 マイキー・ムスメシ 今成正和 海外 秋山実

【ADCC2022】ADCC予選出場、ゴリる秋山実─02─「日本の試合は、相手が練習仲間になることが多い」

【写真】ゴリるのリングネームでNEXUSなどでMMAに挑む秋山。MMA戦績は3勝1敗だ(C)NEXUS

豪州ニューサウスウェールズ州スタンホープガーデンズのブラックタウン・レジャーセンター・スタンホープで開催される『ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022』の66キロ級に出場する、秋山実のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今成正和からグラップリングを学び、試合では常に足関節を取りに行く。まさに今成スタイルでグラップリング界では、知る人ぞ知る存在だった。そんな秋山が米国の10thプラネットでの練習経験、日本での練習について語ってくれた。

<秋山実インタビューPart.01はコチラから>


――今成柔術での練習が楽しそうですね。

「楽しいですねぇ。先生のおかげで、いろんな選手とも練習させてもらえるんです。ただ、強い選手と練習し続けていると、やっぱり疲れてきますよね。でも先生のおかげで、それが嫌にならないような、ずっと続けたいと思うバランスで練習できています。先生って、練習しろとは言わないんですね。自由にどうぞ、休みたかったら仕方ないと。それで毎日来ている方が多いし、そんな感じで自由です」

――いろんな選手との練習……ONEで対戦したマイキー・ムスメシが試合後に、今成選手と練習したいと言っていたそうですね。

「マイキーは、本当に日本へ来るみたいですよ。まだ詳しいことは言えないですけど……。あの時は試合後、マイキーもくるぶしから下が赤くなっていて。先生が負けましたけど、足は効いていたのだろうなと思います」

――それは楽しみです! ちなみに秋山選手は柔術でいえば何帯なのでしょうか。

「それが……以前、10thPlanetへ行ったことがあるんですね。クラヴ・マガの本部は10thPlanetの近くにあって。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るために本部へ行った時、10thPlanetでも練習したんです。ただ、10thPlanetのラバーガードや足関節のクラスに出ようと思ったら、『帯は何色だ?』と聞かれて。その時点では青帯だったんですけど、青帯では出られないクラスだったようなんです」

――そのクラスには、紫帯以上でなければ出られなかったのでしょうか。

「それで日本にいる先生に連絡したら、紫帯あげます、って(笑)」

――……。

「翌日また10thプラネットへ行って、今成先生から紫帯をもらったと伝えたら、クラスに参加できるようになったんですよ。そこで、イマナリロールを使うことで有名なマーヴィン(・キャステル)とスパーリングしたら、『お前は全部のクラスに出ていいよ』と言ってくれて」

――アハハハ、実力で認めさせたわけですね。

「マーヴィンもエディ(・ブラボー)に連絡してくれて、エディから『イマナリの弟子なのか? 足関節ができるならOKだ。スパーから参加していいよ』と。クラヴ・マガのインストラクター資格を取るのに1週間かかるんですけど、それが終わってからさらに1週間、10thPlanetにいました。あれからも何回か10thPlanetで練習させてもらっています。先生のおかげで、海外のどこへ行っても練習させてもらえるので、本当にありがたいです」

――今成柔術所属で10thPlanetでも練習していると、コンバット柔術に興味を持つことはないですか。

「特に何の試合をしたい、どんなルールに挑戦したいという意識はないんですよ。ADCCの試合もMMAの試合(NEXUSに出場)も、強度の強い練習みたいな感じです。試合に向けて練習するというよりは、練習が楽しいから練習したい。試合をすれば強くなれて、強くなるとまた練習が楽しいから試合をする。そんなイメージなんですよね」

――結果、どのルールでも足関節を極めています。それもまた今成スタイルですか。

「そうですね。昔、先生がどこかで言っていたようにパスせずに足を取ります。先生みたいに『取ればいい』と思っています。練習でも最初に先生が形を見せてくれたら、あとは細かい説明はいらなくて。先生が取っているようにやったら、それで取れるようになるので。だいたいは先生がやっているのを見て盗みます。反対に私が『先生、こうやっていたじゃないですか』と聞いたら、『あぁソレはこうで……』と説明してくれるんです(笑)」

――なるほど(笑)。ではADCCという大会に対しては、どのような印象を持っていますか。

「もともと、あまりよく知らなくて。2019年に日本で予選が行われた時、豪州から参加した選手が、今成柔術へ練習をしに来たんです。そこで私もスパーをしたんですけど、先生が『この人たちはADCCに出るんだよ』って。私にとっては、ADCCって何ですか、というところから始まりました。今回も聞いたら優勝するには1日6試合ぐらいしないといけないみたいで……半分ぐらい勝てればいいかなと思っています。あるいは1回でメチャクチャ強い選手と対戦して、負けても『あの人と試合したんだよ』と言える経験ができればいいですね(笑)」

――そのなかで秋山選手にとってADCCにチャレンジする意味とは?

「日本でグラップリングを突き詰めてやっていくと、練習仲間も限られてきます。それで試合に出ても、相手が練習仲間になることが多くて。何も練習仲間と試合しなくても……と思っちゃうんですよね。

コロナ前は、海外のグラップラーが日本に来た時、まず今成柔術で練習するみたいな流れがあって。おかげでいろんな選手と練習することができていました。2019年に豪州の選手が来た時は、ジェレミー(ジェレミー・スキナー、2019年オセアニア&アジア予選66キロ級で3位に。今回も同級に出場する)と練習させてもらえたり。やっぱり海外の強い選手と練習するのは、すごく面白いんですよ。

今は海外の選手が日本に来ることができないので、だったら自分が海外へ行って試合をしてみたいなと思って。海外に行けば、初めて会う選手と本気で戦うことができる。どれくらい強いんだろう? そう考えると楽しみです。そういった強い選手と試合をして、自分自身も強くなりたいです」

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Flo Grappling

The post 【ADCC2022】ADCC予選出場、ゴリる秋山実─02─「日本の試合は、相手が練習仲間になることが多い」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022 MMA MMAPLANET o ONE マイキー・ムスメシ 今成正和 秋山実

【ADCC2022】オセアニア&アジア予選へ、今成柔術・秋山実─01─「技の説明で下ネタを入れてくる」

【写真】一般的に眉を顰められる行為も尊敬の対象。良い感じです(C)SHOJIRO KAMEIKA

19日(日・現地時間)、豪州ニューサウスウェールズ州スタンホープガーデンズのブラックタウン・レジャーセンター・スタンホープで『ADCC OCEANIA AND ASIAN TRIALS 2022』が開催される。その66キロ級に、日本の今成柔術から秋山実がエントリーした。
Text by Shojiro Kameike

秋山はこれまで国内のグラップリング大会で師匠譲りの足関節を極めてきた。さらに今成の試合やセミナーには常に同行しているという、今成の一番弟子といっても過言ではない存在のような。そんな秋山が、ここでADCCに挑戦することになった理由――そして弟子の口から語られる、今成柔術の真実とは?


――今回はMMAPLANET初登場ということで、キャリアの点からお聞きしていきたいのですが……まず本日が誕生日なのですか?(※取材は6月12日に行われた)。

「はい、そうなんです」

――お誕生部おめでとうございます!

「ありがとうございます(笑)今日はよろしくお願いいたします」

――お幾つになられたのでしょうか。

「今日で42歳です」

――では、格闘技を始めたのは……。

「今成(正和)先生と知り合ったのは5~6年前です。その前にクラヴ・マガのスクールに通っていたのですが、そのスクールに週1でグラップリングの指導に来てくださっていて。当時、先生がご自分の道場を開くということで、そこに入会させていただきました」

――クラヴ・マガといえば、イスラエルの戦闘術ですよね。もちろん一般会員さん向けクラスもあったかと思いますが、クラヴ・マガを始めたキッカケを教えてください。

「始めたのは今成先生と知り合う1年前ぐらいですね。ダイエット目的でした。もともとは棒術――杖(じょう)を習っていたんです。戦うには素手よりも棒のほうが強いだろうと思って。杖って足のスタンスが、両足とも前に向いているのですが、それがクラヴ・マガも同じで。両足のつま先を相手に向けるか形ですね。立ち方が同じなら入りやすいかなと考えて、クラヴ・マガを始めました」

――杖ということは、それまでも武術には興味があったのですね。

「やるのは大好きでした。『モンスターハンター』というゲームのように、武器を持ってモンスターと戦う発想に近くて。でも見るほうは、それほどでもなかったんです。周りのみんなと同じようにテレビぐらいで。そこから今はクラヴ・マガの指導員になっています」

――クラヴ・マガの指導員に! そこからグラップリングも始めるわけですね。

「クラヴ・マガのスクールで今成先生にグラップリングを習っていて、グラップリングにも興味を持ちました。それまで本物の格闘家に出会ったことがなかったんです。それが今成先生とスパーリングさせていただいたら、本当に強くて。格闘家ってこんなに強いのか! そう感じました。それで今成先生に『強くなるためには、どうしたらいいですか?』って聞くと、『毎日続ければいいんじゃないですか』と言われまして。で、ちょうど今成先生がジムを開くということで入会しました。今成柔術がオープンして、最初から在籍しています」

――なるほど。

「今成先生の、格闘家としての佇まいも大好きなんです。私はもともと細かいルールがあるものは苦手で。クラヴ・マガに入る前は、他の格闘技も探していました。でもルールが細かくて……。でも今成先生は『相手が痛ければいいんです。折るか絞めるか、相手を痛めつけたら勝ちですから』と。すごくシンプルだ! そう思いました。もちろんグラップリングにもルールはあるんですけど、そのシンプルな考え方がカッコいいと思いました」

――現在やっているのはグラップリングのみですか。

「グラップリングだけですね。最初は道衣も着ていました。でも今成柔術が始まってから半年ぐらい経って、先生が道衣を脱いで練習し始めたんです。そこから誰も道衣を着なくなりましたね(笑)。試合もルールはありながら、取ったら勝ちで、取れなかったら負けという意識でやっています」

――This is 今成スタイルですね!

「先生と知り合ってから、過去の先生の試合映像も見尽くして。先生に習っていて、今もずっとグラップリングが楽しいです。先生のおかげで他のジムでも練習させていただくことができたり」

――一般会員としてアマチュア大会に出続けるのと、ADCC予選にエントリーするのは意識も変わってくると思います。今回ADCC予選にエントリーした理由は何だったのでしょうか。

「ちょうどタイミングで……先生がONEでマイキーと試合をした時(4月22日、シンガポールでマイキー・ムスメシと対戦して一本負け)に、セコンドとして一緒に行っていたんです。その時、JBJJFの全日本ノーギ選手権が開催されていて。先生が『秋山さん、この大会に出なかったんですね。次はオーストラリアでADCCの予選がありますよ』と」

――……。

「じゃあそれに出てみます、と。格闘技をやっていて、何か大会や結果を目指しているわけではないんです。何を目指しているかと聞かれたら、私は今成正和を目指しています」

――なるほど!

「先生の戦うスタイルもそうなんですが、人間として今成正和がカッコいいんですよ。人間としてどうありたいか――先生から直接アドバイスを受けるわけでもなく、先生を見ていて教えられることが、たくさんあって。先生の側にいさせてもらえることが、ありがたいです」

――たとえば、どのような姿に憧れるのでしょうか。

「技の説明で下ネタを入れてくるところとか(笑)」

――アハハハ、やはり指導でも入ってくるのですね。

「入ってきます! 朝の練習から一緒に卑猥な話をして、他の会員さんは我々の周りから離れていくという(笑)。まぁ……悪いと思うことが同じというか。フザける時はフザケる、やる時はやる。その感覚が同じなんですよ。ワイワイガヤガヤ楽しく練習しながら、取る時はビシッと取る。そういう今成柔術の練習と試合が大好きです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月19日(日・日本時間)
午前8時00分~Flo Grappling

The post 【ADCC2022】オセアニア&アジア予選へ、今成柔術・秋山実─01─「技の説明で下ネタを入れてくる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o WJJC2022 カルロス・アルベルト ブラジリアン柔術 ブルーノ・マルファシーニ マイキー・ムスメシ 橋本知之

【WJJC2022】世界に立ち向かう日本の柔術家 橋本知之─02─ 「優勝し、シェアできる存在に」

【写真】結果として、彼を揺り動かしているのは柔術への想い。柔術愛なんだと(C)SATOSHI NARITA

2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われている。
Text by Shojiro Kameike

ルースター級にエントリーしている橋本知之が試合直前に語ってくれた世界で戦う意識と、柔術家として世界一になることとは? 本人によるルースター級トーナメントの分析も含め──必読だ。

<橋本知之インタビューPart.01はコチラから>


――ご自身の中で、昨年から今年のムンジアルまでの間、どのような部分が成長してきたと思いますか。

「技術的にはトップからのアタックとか。ボトムからのアタックのバリエーションも増えましたし、クオリティも上がったと思います。それ以上に、まず練習の取り組み方がだいぶ良くなってきました。昔から世界一を目指して取り組んでいたんですけど、まだ楽しさ優先だったというか」

――……それは意外です。

「楽しいのが一番、というのは変わらないんです。それが今は楽しいことと、世界一になるために突き詰めることが、自分の中でシンクロしてきたというか。昔は突き詰めることと、楽しむということが若干ズレていたんですよ。今はその部分を考えて取り組むことが楽しくなってきていて、そこは変わった気がします」

――これまでは、世界一になるための練習はツライものだという気持ちが先行しすぎていたのでしょうか。

「強くなるためにはツライ練習をしないといけない、という根性論みたいなものが自分の中にもあって。それは違うなっていうことに気づくことができました。米国でも世界大会前のファンとキャンプとかは、メッチャ根性論なんですよ。本当にキツイ練習で。それを何回もやっていると『これが本当に正しい練習なのかな?』という疑問が浮かんできて。ただ、トップ選手でも選手によって練習内容は違いますし。

あとは他競技のトップアスリートはどんな練習をしているんだろうか、と思って本を読みました。すると強度の高い練習だけが良いわけではない、ということをトップアスリートなら普通に理解していることだったんですよね。強度よりも効率が大事だと。考えてみれば当たり前のことなんですけど、その意識が低かったなと思って。

そこから効率を考えて練習するようになりました。あとは無理をしすぎると故障も増えるし、故障が多いと練習も楽しくなくなるんですよね。だから最近は常に良いコンディションで練習をして、どんどん上手くなっているように感じています。だから楽しいです」

――それもキャリアを重ねていかないと分からないことかもしれませんね。

「そうですね。そう思います」

――では今回のトーナメントについて触れていただきたいのですが、マイキー・ムスメシとブルーノ・マルファシーニがエントリーしていない点は、どう考えていますか。

「マイキーは最近、ADDCやグラップリングに集中しているので、今回出ないのは仕方ないのかなと思います。ブルーノに関しては……出てほしかったですね。マイキーには負けちゃいましたけど、そのパフォーマンスを見るかぎりは、今もルースターでベストに近い選手だと思いますし。そうやって強い選手が出ているほうが、注目度も高いので。

これで僕が優勝できたとしても、マイキーとブルーノが出ていたら結果は違っていただろうなって、みんな思うでしょうから。世界大会という名前であれば、みんな出ているほうが良いですよね」

――……。

「もちろん肩書は大事です。世界大会で優勝すれば世界一という肩書きは得られるし、生きていくうえでその肩書きを使うことはできます。でも……本当の価値があるのは、ちゃんと自分の柔術が強いということであって。ブルーノはグラップリングをやっているわけじゃないし、コンディションも悪くなさそうなので、出てほしかったですけど。

でもブルーノは、もう10回優勝していますからね(苦笑)。今出ている選手にはほとんど勝っているか、あるいは新しい世代の選手なので、ブルーノにとってはそれほどモチベーションが上がらないのは仕方ないかもしれないです」

――そのなかで、今回のトーナメント表が発表された時の印象は?

「強い選手がバランス良く分かれているので、フェアな組み合わせだなと思いました。まず2回戦のベベト(カルロス・アルベルト)はレベルが高い選手ですよね。パンでもタリソン(・ソアレス)に勝って優勝していますし。メチャクチャ段違いにレベルが高いっていうわけじゃないですけど、全体的なレベルが高いので。

そこで僕がベベトに勝ったら、次はジョナスでしょうね。ジョナスはディフェンシブな選手で固い試合をするので、難しい相手なんですよ。怖さはないけど、ちゃんと勝つのが大変な相手です。でも一回対戦して、相手がどういうことをしてくるかは分かっているので。対策もしてきていますし、実際に戦ってみて、いろいろ試していきたいですね。

決勝の相手はタリソンになると思うんですけど、新しい世代で強い選手たちもいるので、どうなるか」

――詳しい解説、ありがとうございます。では最後に、日本のファンへのメッセージをお願いします。

「日々の練習の中で、自分が工夫しながら取り組んでいることがあります。それは技術的にも、フィジカル的にも。その結果、世界大会で優勝できたら、自分の取り組み方も説得力を持って日本でシェアできる。そうやって日本の人たちの力になれますよね。

日本国内には世界トップの選手がいないし、英語も得意ではないから情報も少ないと思うんです。それは世界で戦ううえでは、すごく不利じゃないですか。自分が世界大会で優勝することによって、そうやってシェアできる存在になれればと思っています。もちろん自分が楽しみたいという気持ちもありますし、頑張ります」

■黒帯ルースター級放送予定
6月5日(日・日本時間)
午前3時00分~ FLOGRAPPLING

The post 【WJJC2022】世界に立ち向かう日本の柔術家 橋本知之─02─ 「優勝し、シェアできる存在に」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o WJJC2022 YUKI カルロス・アルベルト タリソン・ソアレス ブラジリアン柔術 ブルーノ・マルファシーニ マイキー・ムスメシ メイハン・マキニ 橋本知之

【WJJC2022】ルースター級=マイキーとマルファシーニが欠場。橋本知之に好機到来も道のりは平坦でなく

【写真】2013年のカイオ・テハを除くと、9大会を制してきた二強がいないムンジアルだが、それでも強豪揃い(C)SATOSHI NARITA

6月2日(木・現地時間)から5日(日・同)にかけて、カリフォルニア州ロングビーチのウォルター・ピラミッドにて、IBJJF主催のブラジリアン柔術世界選手権が行われる。
Text by Isamu Horiuchi

年に1度、道着着用柔術の世界一を決めるこの大会のプレビュー第1回は、橋本知之の世界初制覇への期待が高まる最軽量ルースター級の見所を紹介したい。


今回の最軽量級で特筆すべきは、10度世界王者に輝いたブルーノ・マルファシーニと、昨年末、突如として道着着用に復活して圧倒的な強さで優勝を果たしたマイキー・ムスメシの両者がともにエントリーしていないことだ。

頭抜けた実績&実力を持つ二者が抜けたことで、今まで彼らの軍門に下ってきた選手たちに初優勝への希望が大きく開けることとなった。

当然それは、2010年代後半から最軽量級のトップ戦線で戦い続けている橋本知之にも言える。今年4月のパン大会では、筋量が増したこともあり減量のストレスを避けてあえて一階級上のライトフェザー級に参戦した橋本。

初戦の強豪ペドロ・クレメンチに快勝すると準決勝で世界最強の一角、メイハン・マキニと対戦を迎えた。下から崩しきれず、開始時の上選択によるアドバンテージ差で敗れたものの、強力無比なトップゲームを誇るマキニにニアパスさえも許さず、世界トップの実力を改めて知らしめる内容だった。

今回第5シードの橋本の1回戦の相手は、第9シードの米国人ケヴィン・マーティンコフスキー。国際的には無名の選手で、先日のナッシュヴィル・オープンで黒帯としてはじめてIBJJF系の大会で優勝を果たしている。橋本としてはあまり体力を使いすぎずに確実に勝利を掴みたいところだ。

続く準々決勝は従来までは翌日に行われていたが、今大会では黒帯初日に組み込まれている。ここで橋本を待っているのは、おそらく第3シードのベベトことカルロス・アルベルトだろう。19年のヨーロピアンでは芝本幸司と対戦し、巧みな試合運びで競り勝った選手だ。さらに今年のパン大会では、優勝候補筆頭のタリソン・ソアレスと決勝で対戦すると、スクランブルにおけるソアレスの動きが場外逃避と判断されたことで得たリードを守り切り、優勝を果たしている。

幸運に恵まれたことは否めないが、上からはソアレスのズボンを巧みにコントロールしてパスのプレッシャーをかけ、下からは長い足を活かしたラッソーを駆使して渡り合っての勝利だった。

世界制覇を目指す橋本にとって、初日にまず超えなくてはならない難敵がこのアルベルトということになる。トップ、ボトム共に高い技量を持つ両者の戦いだが、アルベルトは序盤にトップを選択することもあまり厭わないだけに、いかに橋本が下から崩すかがポイントとなるのではないか。

橋本が無事にここを突破した場合、翌日の準決勝で橋本を待っているのはおそらく第2シードのホドネイ・バルボーザと第7シードのジョナス・アンドラージの勝者になることが予想される。

橋本はバルボーザには2019年のヨーロピアンの決勝で、アンドラージには昨年末の世界大会の準々決勝で敗れている。が、バルボーザ戦は今後を見据えてあえて上攻めを選択して戦った末の僅差の敗戦であり、アンドラージ戦は終盤まで橋本が試合をリードし勝利が見えていたにもかかわらず、終了45秒前にまさかの膠着ペナルティを受け逆転されるという不運な負け方だった。

両試合とも地力で橋本が劣っていたようには見えず、今回どちらが上がってきても、雪辱を果たす良い機会と言えそうだ。

もう一方のブロックを勝ち上がって決勝に進出するのは、第1シードのタリソン・ソアレスか、あるいは第4シードにして今年のブラジレイロを制した新鋭のホドリゴ・オリヴェイラになるか。あるいは第6シードのクレベル・ソウザという目もあるだろう。

橋本は20年のヨーロピアンの準決勝にてソウザと対戦し、競り勝って前年の雪辱を果たした。さらにソアレスとの初対決となった決勝戦では、三角絞めを完全にロックオンしで場外逃避を誘い、一本勝ちに等しい形で優勝を果たしている。決勝で当たる3人は全て世界トップクラスの超難敵だが、橋本の勝機は決して小さいものではない。

今回、順調に減量が進んでおり調子も良いという橋本。技術面、肉体面、精神面とどれも充実した状態で臨む今回の世界大会は、日本人男子黒帯初の世界制覇という偉業に向け、これまでで最大のチャンスとなる。

The post 【WJJC2022】ルースター級=マイキーとマルファシーニが欠場。橋本知之に好機到来も道のりは平坦でなく first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE157 アンドレ・ガルバォン ケイド・ルオトロ ゲイリー・トノン ゴードン・ライアン タイ・ルオトロ ダニエラ・ケリー チャトリ・シットヨートン ブラジリアン柔術 マイキー・ムスメシ レオナルド・ヴィエイラ 青木真也

【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!!

【写真】ONEのグラップリング部門の拡充が、凄まじい。チャトリはヘンゾ・グレイシー系の茶帯だが、チェックマットのレオジーニョがグラップリング部門を統べることになった(C)MMAPLANET

11日(水・現地時間)、ONE Championshipからレオ・ヴィエイラがONEのグラップリング部門を統べる職に就いたことが発表されている。

レオジーニョのニックネームで日本でもブラジリアン柔術第一世代に愛され、尊敬されていた希代の柔術家レオナルド・ヴィエイラがONEの組み技部門をリードすることとなった。


レオジーニョはマーシオ・フェイトーザ、ヴィトー・シャオリン・ヒベイロ、レオナルド・サントスとブラジリアン柔術レヴィ(ライト)級の天井人と称されたレジェンドで、世界王者クラスのライバルがこれだけいたことでムンジアル制覇は1998年の一度だけだが、ADCCでは2003年と2005年の2度に渡り66キロ級で世界一に輝いている。

2002年5月には日本初のプロ柔術イベントGiの第1回大会(※前日に前夜祭的な0回大会が行われている)のメインで、中井祐樹にブラボーチョークを極めて柔術界の頂の高さをまざまざと見せつけた。

そのレオジーニョは現役時代から優れた指導力も認められていたが、アリアンシ~ブラザ、そしてチェックマットと指導者から組織のリーダーとしても活躍。その手腕がONEに買われての今回の要職就任だ。

チャトリ・シットヨートンはレオジーニョのONEへの合流に関して「最も成功を収めた柔術家の1人がONEに加わり、グラップリング部門のトップになったことを光栄に思う。今後、ONEのグラップリングは彼のガイドによって、その才能豊かなタレントと技が披露されていくことになる」とコメントを発表している。

またレオジーニョは「チャトリがこの機会を与えてくれたことにワクワクしている。25年以上、柔術の黒帯として選手、指導者、チームリーダーとして活動してきたことをONEで生かす。地球の別サイドで同じ価値観を持つ人々と一緒にやっていくことは夢が叶ったような想いだ。最高の陣容と共にONEを世界で最もエキサイティングなサブミッション・グラップリングのプロモーションに発展させる」とプレスリリースに抱負を寄せている。

なおレオジーニョのグラップリング部門トップ職就任のリリースには現状、ONEにはゴードン・ライアン、アンドレ・ガルバォン、ダニエラ・ケリー、マイキー・ムスメシ、タイ&ケイド・ルオトロに加え、ヘナート・カヌート、タイナン・ダルプラ、ジェッサ・カーンのグラップリング部門の陣容と、グラップリングとMMAの両部門で戦う選手として柔術時代にレオジーニョの指導を受けていたマーカス・ブシェシャとゲイリー・トノンの名前が明記されている。

それにしても昨年のミドル級ムンジアル王者で、今年もヨーロピアンとパンを制しているダルプラという道着専門家までロースターに加わっているのは驚きだ。

そんなONEのグラップリング部門、20日(金・同)のONE157で青木真也×ケイド・ルオトロ、ゲイリー・トノン✖タイ・ルオトロの2試合が組まれている。

The post 【ONE】レオジーニョ(ヴィエイラ)がグラップリング部門のトップに就任!! タイナン・ダルプラも陣容に!!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE156 マイキー・ムスメシ 今成正和

【ONE156】マイキー、今成の右腕ごと足でフックしRNCで一本勝ち。5万ドル・ボーナスに涙

<グラップリング143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def.4分09秒by RNC
今成正和(日本)

座ったマイキー、今成はガードの中に入り右足を取ってワキに抱える。ストレートフットロックの今成がキャッチを奪う。マイキーもクローバーリーフ気味に足関節をセットしてキャッチ、防いだ今成はヒザ十字で再度キャッチのコールを得る。

足を抜き、パスから一気にマウントを取ったマイキーは、ハーフに戻されてもすぐに足を抜き今成のロールに合わせてバッククラブ、四の字フックへ。今成の右腕の上からフックしなおしたマイキーは、自らの右腕をアゴの上に絡みつける。と、そのままワンアームで喉下に潜り込ませRNCをセットし──今成がタップ。

一本勝ちしたマイキーは「イマナリは彼の世代のレジェンド。リング……ケージを彼とシェアできてアメージングだった。足関節の攻防は楽しくて、クールで安心して戦えた。肩をあげると、アゴが上がる。アゴが下がると、肩も下がる。僕はコンセプト・オブ・ボディと呼んでいるだ」と意気揚々と話していたが、5万ドルのボーナスに涙声になり、「祖母が3月に亡くなり、暫らく試合に出ていなかった。試合に戻って、最初に試合で5万ドルを獲得できるなんて。違う大陸にきて、生活を始めた。ミスター・チャトリ、ありがとう」と話した。


The post 【ONE156】マイキー、今成の右腕ごと足でフックしRNCで一本勝ち。5万ドル・ボーナスに涙 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o ONE ONE156 マイキー・ムスメシ 今成正和

【ONE156】マイキー、今成の右腕ごと足でフックしRNCで一本勝ち。5万ドル・ボーナスに涙

<グラップリング143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
Def.4分09秒by RNC
今成正和(日本)

座ったマイキー、今成はガードの中に入り右足を取ってワキに抱える。ストレートフットロックの今成がキャッチを奪う。マイキーもクローバーリーフ気味に足関節をセットしてキャッチ、防いだ今成はヒザ十字で再度キャッチのコールを得る。

足を抜き、パスから一気にマウントを取ったマイキーは、ハーフに戻されてもすぐに足を抜き今成のロールに合わせてバッククラブ、四の字フックへ。今成の右腕の上からフックしなおしたマイキーは、自らの右腕をアゴの上に絡みつける。と、そのままワンアームで喉下に潜り込ませRNCをセットし──今成がタップ。

一本勝ちしたマイキーは「イマナリは彼の世代のレジェンド。リング……ケージを彼とシェアできてアメージングだった。足関節の攻防は楽しくて、クールで安心して戦えた。肩をあげると、アゴが上がる。アゴが下がると、肩も下がる。僕はコンセプト・オブ・ボディと呼んでいるだ」と意気揚々と話していたが、5万ドルのボーナスに涙声になり、「祖母が3月に亡くなり、暫らく試合に出ていなかった。試合に戻って、最初に試合で5万ドルを獲得できるなんて。違う大陸にきて、生活を始めた。ミスター・チャトリ、ありがとう」と話した。


The post 【ONE156】マイキー、今成の右腕ごと足でフックしRNCで一本勝ち。5万ドル・ボーナスに涙 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE156 アギラン・タニ ウ・ソンフン キック グスタボ・バラルト ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ ソン・ミンジョン ダニエル・ウィリアムス チャンネル ボカン・マスンヤネ ボクシング マイキー・ムスメシ 三浦彩佳 今成正和 川原波輝 猿田洋祐

【ONE156】「この試合はベルトの掛かっていない世界戦」ジャレッド・ブルックス戦へ─ボカン・マスンヤネ

【写真】ボカンはこれまで中東経由で22時間かかっていたシンガポール行が、直行便ができたため14時間になったことを歓迎していた (C)ONE

本日22日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE156「Reloaded」でボカン・マスンヤネがジャレッド・ブルックスと対戦する。

2020年12月のハイキック秒殺KOから、1年5カ月振りの実戦復帰が過去最強の相手=ブルックスに。それでもボカンはクールさを失わず、自身のクイックさで世界王座挑戦へ最後の一里塚を越えようとしている。


(C)ONE

──ボカン、お久しぶりです。ONEでの試合も1年5カ月振りになります。あのハイキック秒殺KO劇から、ファンももっと早く試合が見たかったはずです。

「全てはパンデミックの影響だよ。南アフリカは国境を閉じられ、欧州にも中東にもアジアへも渡航できなくなった。前回の試合からの後からの方が、締め付けが強くなったんだ。

でもビジネスに関してだけボーダーが開かると、すぐにONEは多くの作業が伴う僕のシンガポール行きを実現させるために動いてくれた。本当に感謝しているよ」

──では練習環境も厳しいままだったのですか。

「それがね、国内はいくらでも移動できる。練習もできた。ただし、練習では食べていくことはできない。スポンサーもない。だから練習するためには、他に仕事をしないといけない状況だった。僕はこの間にスタントの勉強をして、スタントマンとして試合以外の副収入を得るようになったよ。スタントが終わって、すぐにジムにいって練習してね」

──えっ、スタントマンですか。危ない仕事ではないですか。

「そんなことはないよ。パンチ、キックで戦いの真似をド派手にするんだから。ジャンプしたり、危険なスタントもあるけど僕はレスリングができて、ファイトができるからそういうシーンの撮影ばかりで。まぁ、手慣れたものだよ」

──なるほど高い所から落ちたり、車から飛び降りるとかをしているのかと思いました。

「アハハハ、そんなことはしないよ。カースタンスも絶対にしない。そんな危ないことはしない(笑)。ファイティングスタントだよ。良い経験になっている。もちろん、もっと試合がしたいけど……将来は試合の合間にスタントではなくて、ムービーに出られるようになると最高だね」

──確かにその通りですね。とはいえ、まずはキャリア最強の相手がシンガポールで待っています(※取材は4月14日に行われた)。

「ジャレッドは間違いなく、この階級で最強の1人だ。パンチも強く、レスリングも強い。ただし、僕のスキルセットは彼を上回っている。僕の方が速い。いつも、僕の対戦相手は僕のスタイルを過小評価してくる。そういうなかで、僕は世界チャンピオンになる。パンデミックが起こっていなければ、もうとっくになっていたはずさ。チャンピオンになるために、ジャレッド・ブルックスに勝つ。そしてタイトルショットを手にする」

──日本ではボカンが過小評価されることは一切ないですよ。この試合はタイトルショットでなくても、ストロー級最強決定戦と見ている日本のファンや関係者もいます。

「ありがとう。イエス、その意見の通りだと思っている。ジョシュア・パシオのことをリスペクトしているけど、僕とジャレッド・ブルックスの試合の勝者は彼に勝ってチャンピオンになれる。それだけブルックスの能力は高くて、僕の能力も高い。この試合はベルトが懸かってないチャンピオンシップだ。もちろん、ジョシュア・パシオとの試合が簡単になるはずはないけどね。

ONEストロー級は世界で最もコンペティティブな階級だ。なんせ、他のプロモーションにはタイトルがなくて試合も組まれていない。世界中のトップがONEに集まってくるんだから。これから、この階級はもっと光り輝くよ」

──猿田洋祐選手は、ストロー級GPが開かれる時期が来たと勝ってアピールするそうです。

「素晴らしいアイデアだよ。ユースケは良いことを言うね。チャトリもこの意見に耳を傾けてほしいね。ストロー級はGPが開かれるにふさわしい階級だよ。年内にぜひとも実現してほしい。例え、その時に僕が世界チャンピオンになっていてもストロー級の良さを皆に知ってもらうためにトーナメントに出たいと思っている」

──その前にブルックス戦という大切な試合があります。

「この試合はこれまでの試合とは違うモチベーションがある。僕はこれまでアフリカの人々に影響を与える試合をしたいと思って来たけど、この試合は世界中をインスパイアできる。僕の戦いで、世界にエネルギーを送りたい。人生には思いもしないことが起こることを、この2年で世界中の人が知った。

でも自分の目指すゴールにたどり着くために、絶対に諦めることはない。簡単なことじゃないし、時間もかかる。でも、夢を実現するためには絶対に諦めないこと。こんなに試合前からエキサイトしているファイトもなかったよ。諦めないこと──その大切さを世界中の人々に僕の試合を見て、知って欲しい」

■放送予定
4月22日(金・日本時間)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後6時~ONE Supper App

■ONE156対戦カード

<ONEキックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] アリアン・サディコビッチ(ボスニアヘルツェゴビナ)

<ONEムエタイ世界女子ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
ジャッキー・ブンタン(米国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
リアム・ハリソン(英国)
ムアンタイ・PK・センチャイ(豪州)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
川原波輝(日本)
ダニエル・ウィリアムス(豪州)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
猿田洋祐(日本)
グスタボ・バラルト(キューバ)

<キック・ライトヘビー級/3分3R>
アンドレイ・ストイカ(ルーマニア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
マリー・ルーメット(エストニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ウインジソン・ハモス(ブラジル)
ウ・ソンフン(韓国)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
ダヤニ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
アブラォン・アモリン(ブラジル)
パク・デソン(韓国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
ジン・テホ(韓国)

<グラップリング・143ポンド(64.86キロ)契約/15分1R>
マイキー・ムスメシ(米国)
今成正和(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ケアヌ・スッバ(マレーシア)
ジェームス・ヤン(米国)

The post 【ONE156】「この試合はベルトの掛かっていない世界戦」ジャレッド・ブルックス戦へ─ボカン・マスンヤネ first appeared on MMAPLANET.