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【UFN246】連敗中同士の対戦、ヒベイロがスプリット判定でUFC初勝利を挙げる

<ライトヘビー級/5分3R>
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28
カイオ・マシャード(ブラジル)

サウスポーのマシャードがアウトローとインローを蹴り、マシャードが右ストレートで飛び込む。互いにインローを蹴り合い、ヒベイロが右ミドル、右ストレート、右の三日月蹴り。マシャードも左ストレートを立て続けに放ち、左ハイを蹴る。

ヒベイロも右ミドルを蹴り返し、マシャードも左ミドルを蹴って譲らない。ヒベイロがインロー、マシャードが左ストレートと左ハイ。ヒベイロはマシャードのアウトローに右ストレートを狙い、マシャードも左ストレートと左ミドルを返す。

前に出るヒベイロが右ストレートからパンチをまとめて右ハイキック、マシャードはサークリングしてインロー。ここでヒベイロの蹴りがローブローとなる。再開後、ヒベイロが右ミドルと右ストレート、マシャードは左ハイを蹴る。

2R、マシャードが左ハイ、左ロングフック。ヒベイロがインローを蹴ると、マシャードは左ハイ、左ストレート、左ミドルと手数を増やす。前に出るヒベイロが右の前蹴り、右ストレートをヒットさせる。マシャードは距離を取りながら右カーフ、左ストレートのフェイントから左ミドルを蹴る。

距離を詰めるヒベイロが右フック、マシャードはヒベイロのインローに左ストレートを伸ばす。ヒベイロは右の三日月蹴り、マシャードは左ミドルを蹴る。足を使うマシャードがワンツー、ヒベイロは左フックを振る。ここからヒベイロが右ストレートを当て、前に出ていく。マシャードも左ストレート・フックを返していくがクリーンヒットはない。終盤、互いにパンチを振り回すがどちらも距離が遠い。

3R、マシャードが左ミドル、左ストレートから左ハイ、左フックで前に出る。さらにマシャードはワンツーと左フック、右カーフと右ミドルも蹴る。前に出るヒベイロだが、このラウンドは手数が少ない。

マシャードはそこに左ストレートを当てつつ、左ヒジも繰り出す。ヒベイロも右ストレートを返すが単発。足を使うマシャードを捉えきれない時間が続くが、ヒベイロが右ハイキックを当てる。マシャードはこれをキャッチしてテイクダウンを狙うが不発に終わる。

距離が開くとヒベイロが右ストレート、マシャードが左右のフックを返す。ここでヒベイロが右フックをヒットさせると、マシャードも左フックを当てる。残り1分、前に出始めたマシャードが左ストレートから右までつなげ、左ミドルを蹴る。終了間際にはマシャードがスピニングバックフィストを繰り出した。判定は2-1でヒベイロが勝利。互いに連敗中同士の対戦を制し、UFC3戦目にしてUFC初勝利を掴んだ。


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【UFC ABC06】ムイン・ガフロフ戦へ、UFC生活11年のカン・ギョンホ「スタミナ重視から効果的な戦い」

【写真】今年で37歳になるボディ!! (C)Zuffa/UFC

22日(土・現地時間)、サウジアラビアはリヤドのキングダム・アリーナでUFC on ABC06「Whittaker vs Aliskerov」が開催されカン・ギョンホが出場し、ムイン・ガフロフと戦う。
Text by Manabu Takashima

ミスター・パーフェクトの異名を取るカン・ギョンホがMMAでビューをしたのは2007年4月と、もう17年のキャリアを誇る。K-MMA界に定期的なイベントを維持できるプロモーションがほぼ存在しなかった時代に戦極、GLADIATOR、GRACHNなど日本でのファイトも経験している。

Road FCが旗揚げ後はバンタム級ファイターとして順調に経験を積み、バンタム級Tで優勝してベルト巻くとUFCと契約を果たした。それからもう干支が一回りしようという今も、カン・ギョンホはUFCで戦い続けている。ムイン・ガフロフ──を前に長いキャリアを続けられる要因と、変化するK-MMAについて尋ねた。


──今週末にムイン・ガフロフと対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は18日に行われた)。

「最高の状態で、ファイトに向かって気持ちがあがっています」

──サウジアラビアでの試合ですが、何かミドルイースト独特の空気感のようなモノはありますか。

「ホテルにいるだけなので、サウジアラビアっぽさっていうのは分からないです(笑)。ただヒジャブをつけた人が多いですね。その辺りに文化の違いは感じます。いずれにせよ、自分にとって初めての国での試合というのは楽しみでならないです」

──私がカン・ギョンホ選手を初めて取材させていただいたのは、まだRoad FCで戦っていた頃で12年も昔になるかと思います。が、容姿がほとんど変わっていないですね。

「そんなことはないです(笑)。すっかり年を重ねました。ただ変わっていないといってもらえると、嬉しいものです。普段から体に良い食事を摂り、しっかりと良い睡眠を心掛けています。もちろん、常に体を動かしていますし。でも、実は白髪が増えて……今回、初めて白毛染をしたんですよ(笑)」

──なるほどぉ!! ところで11年前にUFCとサインをしたとき、11年後もUFCで戦っていることが想像できていましたか。

「ファイトは私の仕事なので、キャリアをスタートさせた時から少しでも長く戦い続けようとは思っていました。そして、今もUFCに在籍しているということは、その目標を果たせているのかなとは思います。

MMAファイターがキャリアを積み重ねていくということは、それだけ厳しい時間を繰り返していることにもなります。練習と試合という日々に疲れを感じたこともあります。でも、試合の度に新しいモチベーションを得ることができたので、ずっと練習を続けることができました。そのモチベーションを見つける努力はしてきましたね。

何より練習をして、試合を戦うことで最高の気持ちになれます。特に勝った時は。それが今でも最高に楽しくて。MMAをエンジョイしていますし、何よりもMMAを続けることで家族と共に人生を歩んでいける。そこは誇りを感じています」

──最高です。と同時にカン・ギョンホ選手はフィジカルが強いレスラーで、アグレッシブなファイターです。とはいえ、今や周囲のファイターはどんどんフィジカルが強くなり、レスリング力の強さもデフォルトになっています。10年以上、UFCで戦ってきてスタイルにも変化が加わったのではないでしょうか。

「しっかりとレスリングに重点を置いたファイトは、今でも欠かせないと思います。ただ自分もキャリアを積み、背中のケガも経験しました。フィジカルを鍛えつつも結果として、戦い方を変えないといけなかったです。

それが打撃重視の戦いです。若い時のようにスタミナ勝負のようなファイトではなく、効果的な戦いを心掛けるようになりましたね」

──つまりムイン・ガフロフともスマートに戦うと。

「そうですね。ムイン・ガフロフはアグレッシブでタフな相手なので、賢く戦う必要があります。でも、彼よりもアグレッシブで爆発力のある試合をお見せますよ」

Black CombatかUFCか。それはファンが判断すること

──ところでK-MMA界も大きく変わったと思います。チームMADが小さなジムで、マットは汗がたまるような時代を知るカン・ギョンホ選手から若い世代に伝えたいことはありますか。

「今、韓国では凄く可能性のある若い選手が多く育ってきています。チームMADもそうです。とにかく必死に戦い、必死に練習をする。自分の限界に挑む姿を見せることで、彼らもやる気を出してくれると思っています」

──押忍。ところで今や韓国でも若い選手はSNSを駆使し、ケージ外でのエンターテイメント化が進んでいると思います。

「MMAはプロ産業です。私たちはファンの関心を引かなければならないです。それを自分自身でやっていることは、良いのではないでしょうか。トレンドを目指す。それは凄く自然なことで、プロとしても良いことだと自分は捉えています。もちろん、それ以前にしっかりと練習をすることが前提として存在しています。それ以外のことは、二の次です。そこが分かっていれば良いことです」

──Black Combatの取材をすると、試合後のマイクのやり取りが非常に長いです。それを若いファンが凄く楽しんでいる。あのシーンを目の当たりにすると、まさに隔世の感という言葉が思い浮かびます。

「つまりはファンが何を見たいのかっていうことなんですよね。試合時間よりも長いインタビューをファンが楽しんでいるなら、それはそれで正解です。MMAプロモーションはファンの見たいモノを提供するものです。Black Combatが見たいのか。UFCが見たいのか。それはファンの皆が判断することなんです」

──押忍。試合以外のことまで、しっかりと話してくれてありがとうございます。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「自分は日本でも試合をしたことがありますし、日本人選手とはたくさん試合をしてきました。それでも日本の人たちは自分に声援をおくってくれます。また、いつの日か日本で戦いたいと思っています。いつも応援ありがとうございます」

■視聴方法(予定)
6月23日(日)
午前0時45分~ U-NEXT
■放送予定
6月23日(日・日本時間)
午前1時00分~UFC Fight Pass
午前0時45分~U-NEXT

■UFC ABC06対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
イクラム・アリスケロフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<ミドル級/5分3R>
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)
アントニオ・トロッコリ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)
ヴォルカン・オズデミア(スイス)

<ライト級/5分3R>
ナスラ・ハクパレス(ドイツ)
ジャレッド・ゴードン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
リナット・ファクレトディノフ(ロシア)
ニコラス・ダルビー(デンマーク)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
カン・ギョンホ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・ガジヤスロフ(バーレーン)
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
シャオ・ロン(中国)

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【LFA175】メインはLH級選手権試合。注目は際レス=ヴィニシウス・ピレス✖アポロ・ゴミス

【写真】左上腕にライオンのタトゥーがあるのがピレスだ。パンチからダブル、テイクダウン後のバック奪取に注目(C)LFA

27日(土・現地時間)、ブラジルはサンパウロ郊外のカジャマルにあるジナージオ・ド・ポウヴィーリョでLFA175「Lopes vs Brigao」が開催される。
Text by Manabu Takashima

2024年、LFAにとって2度目のショーが早くもブラジルで行われる。メインはLFAライトヘビー級選手権試合で、王者ブルーノ・ロピスがマルコス・ブリガガォンの挑戦を受ける。昨年コンテンダーシリーズに挑んだロピスは、ショートノーティス出場の同朋ブレンジソン・ヒベイロに圧倒的有利と目されていながら、初回TKO負けを喫して以来の復帰戦となる。

つまりLFA王者は前回のLFA174でタイトルを失ったジャコビー・ジョーンズもそうだったが、コンテンダーシリーズ出場ではベルトは返上せず、UFCと契約がなった時点でベルトを手放すことになっているようだ。

既に計量も終えた両者、ロピスが205ポンドでブリカガォンは204ポンドと本番に備えるだけとなっている。メインカードではミドル級でマルコ・トゥーリオと対戦するセメイ・ドスサントスが、190ポンドと大幅オーバーながらペナルティを支払ったうえでキャッチウェイトで試合は成立される。


そんなLFA175で再注目はバンタム級のアポロ・ゴミス✖ヴィニシウス・ピレスの一戦だ。シュートボクセのゴミスはキャリア9勝1敗で、今回がLFAデビュー戦となる。

対するピレスは8勝1敗で、既にLFAで2勝を挙げているファイターだ。ピレスはパンチからテイクダウン、テイクダウンからバック奪取のコンビネーションがこれ以上ないほどスムースで、いわば際レス、全くその合間が感じられない。

当然、テイクダウンからバック奪取が強く。同時にポジションのキープにも長けており、何よりもパーム・トゥ・パームからRNグリップへの移行にも長けており、過去4試合でRNCを決めている。

対するゴミスはワイドスタンスのサウスポーで、強烈な左の蹴りの持ち主だ。オーソのピレスが、その流れを遮断された時──特に打撃からテイクダウンがハマらなかった場合は、ゴミスの左の蹴りを効かされる可能性は十分にある。

際の無さは凄まじくも、際でない部分──特にスタンドの打撃戦では何が起こるか分からない。流れるようなピレスの動きも期待大だが、流れない時にどのようなオプションが用意できているのか。その辺りが非常に楽しみな一戦となる。

■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA175メイン対戦カード

<LFAライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ブルーノ・ロピス(ブラジル)
[挑戦者]マルコス・ブリガガォン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アンデウソン・フェヘイラ(ブラジル)
サミュエル・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
マルコ・トゥーリオ(ブラジル)
セメイ・ドスサントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
フェルナンド・ラウレンソ(ブラジル)
ハファエル・ペレイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ラニ・シウバ(ブラジル)
ナイジ・カンタンエージ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アポロ・ゴミス(ブラジル)
ヴィニシウス・ピレス(ブラジル)

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【DWCS S07Ep05】アップセット勝利のヒベイロを始め、5人の勝者全員がUFCにファイターに

<ライトヘビー級/5分3R>
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)
Def.1R3分47秒by TKO
ブルーノ・ロピス(ブラジル)

鋭い右カーフを蹴ったロピス。ヒベイロは左足を蹴られて、右を繰り出す。続いてワンツーからローのヒベイロだが、スイッチしたロピスの左フックにまっすぐ下がる。ロピスは間合いを取り直し、オーソに構えるとハイをブロックして前蹴りに左右のフックを振るう。スイッチして左ミドルを効かせたロピスはジャブの相打ちに「訊かない」と指を立てるが、直後に右を被弾する。続いて左ジャブを当てるヒベイロだが左フックを打たれ、ステップインに組みに行く。

ロピスは逆にケージに押し込むが、すぐに離れる。掛け率+1000のヒベイロは左ジャブを伸ばすが。右フックを打たれる。ワンツー、左ジャブを受けながら右オーバーハンドで前に出るロピスは、遠い距離から右を打たれる。さらにロピスは左ハイから距離を詰めて左を伸ばすが、体が流れる。ここにヒベイロが右を打つ。ロピスはしたパンチを放つロピスに、右ロングフックを見せた直後にワンツーの右を打ち抜く。腰から崩れ落ちたロピスに鉄槌を振り下ろしたヒベイロが番狂わせの勝利を挙げた。

ヒベイロは「13年のキャリアの結晶だ。力を見せることができた。ダナ、俺は26歳だ。俺を見てくれ」とバックステージで話した。

運命の時──「1週間前のオファーで、腕十字での一本勝ち。それ以外にサブミッションを試みていた。UFCへ」とジオニ・バルボーザがまず契約を告げられる。第2試合に関して、ダナ・ホワイトは敗れたケヴィン・パジェホスを褒め称え、ジアン・シウバに触れる。「エルボー、パンチを打ち込み強いアゴの持ち主だ。パンチの速さは驚異的。視ていて楽しめるドッグファイトをやってのけた。26歳、まだキャリアの頂点じゃない。UFCで彼の試合を見るのが楽しみだ」という言葉に、シウバは大粒の涙を見せ咽び泣いた。

そしてディラン・バドカに対しては、「全く、この試合は好きじゃない。コンテンダーシリーズ史上、最悪の試合だ」と触れ始めたダナだが、「ディランはミドル級で戦うべきじゃなかった。2週間前(※8月26日)にヘビー級で試合をしている。彼は絶対的にウェルター級の選手だ。ヘビー級で戦った後、1週間前に試合を受けた。大きくて強い相手に勝った。PIでウェルター級として、しっかりとトレーニングを積む機会を与えたいと思う。キッド、君のことを尊敬している。試合内容は全くもって最悪だったけど、こっちに来い」と契約へ。バトカも一瞬にして、顔をグシャグシャにして涙を見せた。

続いてフェリーのストップをこき下ろした第4試合だが、「君の責任じゃない。良い戦いをした。もう1試合、トライしてもらうけどUFC入りだ。おめでとう」とセルヒー・サイディも契約が決まった。ヒベイロも「100パーセントのフィニッシュ。ウェルカムUFC」とステップアップが決まり、5人の勝者全員がUFCファイターとなった。


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