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MMA o ONE ONE168 UFC クレイグ・ジョーンズ セイジ・ノースカット ハリル・アミール ブレイク・クーパー マイキー・ムスメシ リー・カイウェン

ONE169:第6試合・ケイド・ルオトロ vs. アフメド・ムジタバ

ライト級。

サブミッショングラップリングライト級王者ルオトロのMMA2戦目。サブミッションではONEで5連勝中で、8月に行われたクレイグ・ジョーンズ・インビテーショナルでは80kg以下級で優勝し、名実ともにグラップリング世界一の座に着く。が、その時の負傷により、9月のONE168でのマイキー・ムスメシ戦は欠場した。MMAは6月にブレイク・クーパー戦でデビュー。MMAキャリア4戦目のクーパーに対し、打撃もけっこう打ち合った末に、バックを取ってグラウンドに持ち込みチョークで一本勝ちした。

パキスタンのムジタバはMMA10勝4敗。ONEには2016年から出場し4勝4敗。4勝のうちには、後にRoad To UFCで準優勝するリー・カイウェン戦の反則勝ちも含まれている。昨年はセイジ・ノースカット、ハリル・アミールに連続フィニッシュ負け。前回の試合から1年ぶりとなる。31歳。

前回より対戦相手のレベルが上ったルオトロ。よりMMAの適正が測れる試合。

じわじわ詰めるルオトロ。ロー、ハイ。ムジタバは様子見。右オーバーハンドを見せたが、ルオトロが逆に右オーバーハンドでダウンを奪う。足にしがみつくムジタバにヒザ!さらにパウンドラッシュ!こらえるムジタバにダースチョーク!耐えていたムジタバだがタップ!

またも底を見せること無く勝利したルオトロ。ムジタバもグラウンドは出来る選手ではあるが、やはりルオトロ相手だと分が悪い。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 ケイド・ルオトロ ブレイク・クーパー マイキー・ムスメシ

【ONE167】ケイド・ルオトロがMMAデビュー。ムエタイ打撃を見せつけてからRNCでクーパーを仕留める

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ケイド・ルオトロ(米国)
Def.1R3分20秒 by RNC
ブレイク・クーパー(米国)

サウスポーのクーパーに対し、ケイドが右ハイを見せた。クーパーがプレスをかけてくると、左ジャブから右ハイ、そしてスイッチして左の蹴りに繋げる。ケージを背負わされたケイドがオーソドックスに戻し、中央に戻って右ローを当てる。組まれたクーパーがシングルレッグに切り替えると、ケイドが離れた。ケイドの右カーフが当たる。右前蹴り、右ハイを散らすケイドに、クーパーが左ストレートを当てた。距離を詰めてくるクーパーを右ミドルで止めるケイド。右ストレート、首相撲からのヒザとムエタイ技術を見せるケイドは、組むとバックに回ってグラウンドに引き込み、バックマウントへ。最後は左腕をクーパーの首に回し、RNCでタップを奪った。

12歳から学んでいたというムエタイの技術を存分に見せつけた末、得意のグラウンドでフィニッシュしたケイドに、当然のごとくボーナスが与えられた。次は9月にマイキー・ムスメシとグラップリングマッチで、王者対決に臨む。


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MMA o ONE PFL ブレイク・クーパー マイキー・ムスメシ モーリス・アベビ レイ・クーパー3世

ONE167:第6試合・ケイド・ルオトロ vs. ブレイク・クーパー

ライト級。

ルオトロのMMAデビュー戦。どれだけ需要があるか不明のグラップリングマッチだが、門外漢のMMAファイターが咬ませ犬となることが多かった。ルオトロもONEデビュー戦で青木と対戦している。今回ついにグラップリングマッチ出場者のMMAデビュー戦が行われる(ただし、ルオトロは9月にフライ級王者のマイキー・ムスメシとグラップリングマッチが組まれており、MMAへの完全転向ではない)。21歳。

相手はハワイアンレジェンドMMAファイター・レイ・クーパーの息子でPFLウィナーのレイ・クーパー3世の弟であるブレイク・クーパー。ローカルで2勝(相手はいずれも未勝利)して昨年9月にONEに参戦したが、MMA6勝1敗(ONE0勝1敗)のモーリス・アベビにパンチでダウンを喫してパウンドでKO負けしている。親族がプチ有名人ではあるが、MMAキャリアはルオトロと大差ないビギナー枠の選手。27歳。

MMAでは髪を編み込んでいるルオトロ。

ルオトロはオーソドックス、クーパーはサウスポー。ジャブを入れたルオトロ。右ハイ。左ミドル。しかしクーパーが詰めてくると下がる。飛び膝で出たルオトロ。クーパーはカーフを蹴る。飛び込んだところで組み付いたルオトロ。腕を小手に巻いて組み付いたが、クーパー引き剥がした。クーパー前蹴り。ルオトロも前蹴りを腹に入れる。左を打ち込むクーパー。アッパーで出てきたルオトロにフックを引っ掛ける。パンチで出たルオトロ。組んでパンチを入れると離れ際にハイ。また出ると今度は組み付いた。四つになるとスタンドバックへ。そのまま後方に倒れ込む。ハーフバックからフルバックにしてチョーク。マタレオンで絞めてタップアウト!

打撃もけっこう見せたルオトロ。組んでからはあっさりと仕留めた。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE167 X-1 ガブリエル・ソウザ キック ケイド・ルオトロ シッティチャイ・シッソンピーノン ジョー・ナタウット デニス・ザンボアンガ ノエル・グホンジョン ブレイク・クーパー マイキー・ムスメシ ヴィクトリア・ソウザ 北野克樹 平田樹 武尊 野杁正明

【ONE167】ロッタン×ピューリックはキャッチウエイトに変更、リアム・ハリソン×北野克樹は中止

【写真】武尊戦の負傷欠場からの復帰戦となったロッタンだが計量オーバー……。(C)MMAPLANET

明日8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167の公式計量&ハイドレーションが行われた。
Text by Takumi Nakamura

野杁は計量・ハイドレーション共にクリア(C)ONE

野杁正明のONEデビュー戦で注目を集める今大会だがロッタン・ジットムアンノン、リアム・ハリソン、北野克樹の3選手がハイドレーションテストをクリアするも計量オーバーという事態が発生した。

ONEから届いたプレスリリースによれば、ロッタンはフライ級のリミット135ポンド(61.2キロ)を6.25ポンド超過する141.25ポンド(64.07キロ)で最終的に計量を終了。対戦相手のデニス・ピューリックがキャッチウエイトでの試合を受けたことで、141.25ポンド契約のキャッチウエイトで行われることになった。(ロッタンの報酬の25%が対戦相手に渡される)

平田も計量・ハイドレーションしっかりとクリア(C)ONE

またハリソンと北野についても対戦者同士がハイドレーションテストをクリアするも計量オーバーという事態となり、キャッチウエイトでの試合も成立せず。試合そのものが中止となった。(ONEから届いた公式計量&ハイドレーションテスト結果では両者の体重は記載なし)

なお日本から参戦している野杁、平田樹は計量&ハイドレーションテストともにクリアしている。

■放送予定
6月8日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

■ONE167計量結果

<ムエタイ・フェザー級/ 3分3R>
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム:70.3キロ
ジョー・ナタウット:69.05キロ

<キック141.25ポンド契約/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン:64.06キロ
デニス・ピューリック:61.12キロ

<サブミッショングラップリング・バンタム級(※65.8キロ)/10分1R>
マイキー・ムスメシ:65.31キロ
ガブリエル・ソウザ:65.54キロ

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ケイド・ルオトロ:76.77キロ
ブレイク・クーパー:74.95キロ

<キック・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン:69.28キロ
野杁正明:69.73キロ

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
デニス・ザンボアンガ:51.70キロ
ノエル・グホンジョン:51.93キロ

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エイドリアン・リー:75.97キロ
アントニオ・マンマレッラ:76.31キロ

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ジョン・ガザリ:60.55キロ
ウェン・トゥラン・ユイニョク:61.12キロ

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹:51.82キロ
ヴィクトリア・ソウザ:51.82キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ジョハン・エストゥピニャン:65.31キロ
ザファー・シャイック:65.77キロ

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45 ADCC2022 CJI Interview MMA MMAPLANET o ONE ONE167 アレックス・ペレス アンドレ・フィーリ キック クレイグ・ジョーンズ ケイド・ルオトロ トニー・ファーガソン ブレイク・クーパー ボクシング マイキー・ムスメシ ライカ レイモンド・ダニエルズ

【ONE167】MMAデビュー戦前のケイド・ルオトロ「数年でトップファイターに。ADCCかCJIか……」

【写真】いよいよ。本当にインタビュー中の表情、声はリラックスしていたケイドだ (C)CHOI WOO SUK

8日(土・現地時間)、タイはバンコクのインパクト・アリーナで開催されるONE167でケイド・ルオトロがブレイク・クーパーとMMAデビュー戦を戦う。
Interview by Choi Woo Suk

ADCC2022、77キロ級優勝。ONEではサブミッショングラップリングで世界ライト級王者に君臨しているケイドが、MMAに挑む。強い――だけでなく、フィニッシュ能力の高さ――だけでもない。正確無比ならが、無機質でなく華麗なグラップリングで組み技ワールドを変革した天才。もちろん、組んでしまえば圧倒的に強いだろう。ただし、グラップリングはない要素がMMAには存在する。

そんなMMAに対し、柔術家ではなくマーシャルアーチストとして全てに対応できる姿を見せたいというケイドにMMA、そしてADCCかCJIが揺れるグラップリング界について話を訊いた。


12歳の時からムエタイをやってきた

──MMAデビューを土曜日に控えているケイドです(※取材は5日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「そうだね、今の気持ちの大部分はワクワクしている――ということかな。実は柔術の時と比較すると、もっとナーバスになると思っていたから自分でも驚いているんだ。正直なところ、柔術の試合の時よりも緊張していない。きっとキャンプでの仕上がりが最高で、ワールドベストのコーナーマンがいてくれるから、凄く自信があるんだと思う。試合が楽しみでしょうがないんだ」

――ところでMMAを真剣に戦おうと思ったのは、いつからだったのでしょうか。そして、このタイミングになったのは?

「子供の頃から、いつかMMAを戦いたいと思っていた。MMAの練習もしていたけど、定期的っていうことじゃなかったんだ。去年ぐらいからは週に1度、あるいは2度ほどトレーニングをするようになっていたけどね。よりシリアスにMMAの準備をするようになったのは3カ月前から。前戦のキャンプ後、MMAを戦う時が来たと思ったから、今回のタイミングになったんだ」

――やはり気になるのは、打撃です。どれだけ準備ができているのでしょうか。

「その質問に対して、求められている答えにならないかもしれないけど、12歳の時からムエタイをやってきた。柔術のジムでやってきたから、それほど高度ではない。それでもMMAっぽい動き、MMAを考えた練習をずっとタイとやっていたんだ。MMA的な動きに関しては、適応できていると思っている。もちろん、過去3カ月ほど集中してやってきたわけじゃないけど、MMAに関しては週に1度とか2度トレーニングをしてきたことも生きるんじゃないかと思っている」

――このファイトキャンプで、打撃は誰の指導を受けてきたのでしょうか。

「タイラー・ウォンブルス(へナート・ババルの黒帯ムエタイ選手。クラシック・ファイトチームのヘッドコーチでレイモンド・ダニエルズ、アンドレ・フィーリ、トニー・ファーガソン、アレックス・ペレスらを指導してきた)だよ。ハンディントンビーチはムエタイ、キックボクシングで優れたストライカー、そして指導者がいる。なかでもエリック・パーソンには打撃単体だけでなくて打撃と柔術、そしてレスリングをミックスした動きを教えてもらってきた」

――ウォンブルス・コーチやエリックの指導を受けたということですが、主な練習場所や練習パートナーは誰だったのですか。

「タイはいつも一緒に練習してきたけど、タイラーとエリックのジムで彼らの生徒とやってきたよ。2つのジムの皆が僕をサポートしてくれたから、凄く成長が早かった。本当に彼らには感謝している」

――柔術、レスリングと同様に打撃もMMAの一部です。どのようなMMAを戦いたいと思っていますか。

「全てだよ。本当のマーシャルアーチストは、何か一つのことが特別に秀でているのではなくて何でも対応できないと。もちろん柔術は僕にとって最高の武器だ。でも柔道の投げ、レスリングのテイクダウン、特にパンチ、打撃の能力を……キックも含めて皆に披露したい。全てを見せることなく、試合を終わらせることになるかもしれない。それでも全力で今持ちうる力を使いたい」

――打撃は主に押す力。グラップリングは引く力。そういう筋肉の使い方をすると言われています。

「その通りだ」

――両方を使う時、タイムラグが生じることがあるという指摘もありますが、そのように感じることはありますか。

「それはあくまでも普通の生活における筋肉の使い方、その範疇の話だよ。僕らの肉体や心肺機能は、決定的に普通の人たちとは違う。打撃を使って組みつく。グラウンドで攻めていて、スタンドに戻ってすぐに打撃を使う。全てのスポーツで肉体の使い方は違っているけど、MMAはあらゆるスポーツの体の使い方が一体化している。そういうラグをなくすためにドリル、スパーリングで時間を費やしているんだよ。いkなる動きをしていても、肺機能を活発しないといけない。パンチ一つをとっても、脹脛だって連動している。そういう普段の生活にはない動きが、徐々に見についてくる。それこそがマーシャルアーツの練習の素晴らしい点だよ」

――なるほど、です。ではブレイク・クーパーの印象を教えてください。

「クーパー一族の一人だよね。一族の全員が重いパンチ、ノックアウトパワーを持っている。ハワイらしくて、家族の絆が太い。人生の中心にレスリングがあって、凄く尊敬しているファミリーだよ」

――では現状、ケイドにとってMMAでの目標は?

「チャンピオンになること。サークルケージに足を踏み入れ始めたばかりの僕が、こんな風に言うのは無礼なことかもしれないけどね。でも、数年以内に自分の階級のトップファイターになる」

――では、これからもMMAを続けていくということですね。

「絶対的に続けるよ。今年中にもう1試合戦いたいと思っている。この試合のあと、タイがONEで柔術マッチが控えている(※ケイドはグラップリングの試合も柔術と呼ぶことがある)。そして、1度柔術トーナメントに出るだろう。9月にはコロラドでマイキー・ムスメシとグラップリングマッチも決まっているし、どんどん試合をしていきたいんだ。希望としてはONEが11月にアトランタで開くUS大会で、MMAの2戦目を戦いたい」

ADCCかCJI、今はまだ心が揺れている状態。来週には答を出す

――今週末にMMAを控えているケイドですが、今、グラップリング界が揺れています。クレイグ・ジョーンズがADCC世界大会に100万ドルの賞金が懸かったトーナメントをぶつけてきました。

「ADCCは五輪のように世界最大の柔術トーナメントだ。未来永劫に、ね。クレイグ・ジョーンズは2階級で優勝賞金100万ドルの16人制トーナメントを行う。賞金目的で多くの選手がADCCを離れるだろう。僕とタイはADCCで戦うのか、クレイグ・ジョーンズ・インビテーショナルで戦うのか。まだ決めていない。

ADCCがなければ、ここまで柔術が脚光を浴びることはなかった。同時に100万ドルは大きいよ」

――8月、ケイドとタイがTモバイル・アリーナ、あるいはトーマス&マック・センター――どちらに姿を現すのか。いずれにしても、楽しみでならないです。

「2年前、トーマス&マック・センターでADCC世界大会を戦った時、4試合で4つの一本勝ちを収め生涯最高のパフォーマンスを見せることができたと思っている。あの会場は本当に思い入れがある。クレイグ・ジョーンズが、あの会場を使用する。そして、より大きなTモバイル・アリーナで開かれるADCC世界大会はチケットもほとんどソールドアウトらしい。二つのショー、それぞれが最高になるだろう。

ほんと、難しいよ。タイとずっと話し合ってきた。来週には答えを出さないといけないけど、今はまだ心が揺れている状態だよ」

■放送予定
6月8日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14 キック ブレイク・クーパー マコア・クーパー モーリス・アベビ

【ONE FN14】ブラダボーイ弟、TDをできずにアベビのパンチを纏められKO負け

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
モーリス・アベビ(スイス)
Def.1R4分39秒by KO
ブレイク・クーパー(米国)

レイ・クーパーの息子、ブラダボーイの弟、マコア・クーパーの兄ブレイク・クーパーはプロ3選目でONE初陣を迎える。左ミドルを蹴ったブレイクが、左から右を当てる。アベビは前蹴りもステップインに下がり、組まれる。ケージに押し込まれたアベビは、跳びつき三角を狙うがすかされ下になる。スクランブルでバックに回ったブレイクは、後方から右ボディを入れる。正対したアベビに対し、ブレイクはシングルからボディロックでヒザを突き刺す。離れた両者、アベビが右ミドルを決め、直後のダブルレッグでケージに押し込まれる。回ってポジションを入れ替え、左フックを放ったアベビが再び右ミドルを決める。

さらに右ボディストレートのアベビが、飛び込んで右を伸ばしスピニングバックキックへ。これは空を切ったが、シングルが切られたブレイクの手がなくなってくる――と思いきや、右フックをヒットさせる。この後、逆にアベビが跳びこんで右、続いてアッパー、さらにヒザ蹴りを突き刺す。ヒザをついたブレイクに、パンチを続けたアベビがKO勝ちを決めた。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14   アミール・カーン アンジェラ・リー エドゥアルド・フォラヤン キック ジョン・リネケル スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニエル・ケリー チャンネル ハム・ソヒ ブレイク・クーパー ボクシング マウロ・チリリ モーリス・アベビ ルンピニー

【ONE FN14】暫定世界女子アトム王座決定戦へ。スタンプ「腕は金網で傷だらけになってしまった」

【写真】もう半日後には戦っている両者(C)ONE

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――スタンプ、ハム・ソヒと暫定王座を賭けて戦います。今の気持ちを教えてください。

「2度目のタイトル戦だし、凄くエキサイティングしているわ。今回は絶対に勝ちたいから、プレッシャーも感じているけど(※英語で返答)」

――キャンプの出来栄えには満足していますか。

「ムエタイを含め、しっかりと調整してできたわ。ハム・ソヒは前に出て詰めてくると思うから、特にケージに押し込まれた時にいかに逃れることができるか。そこは重点的に練習できたわ」

――つまりケージレスリング、テイクダウンディフェンスを強化してきたということですね。その際、首相撲との融合などは考えていますか。

「リングだとコーナーを使っていたことを、今回はケージを使ってやってきたの。ケージに押し込まれた状態というのは、常に想定して練習してきているけど、今回はハム・ソヒのスタイルを考えてより力を入れてやってきたわ。だから今、私の腕は金網で傷だらけになってしまったの(笑)。

首相撲に関しては状況次第ね。MMAファイターは、しっかりと胸に頭をつけてくるので首相撲に取れるかどうか。でも、エルボーやヒザが大きな武器になるのは確かね」

――ではハム・ソヒの打撃に関しては、どのように評価していますか。

「彼女のパンチは常に効果的だし、とても危ない。私は過去6年、ほぼMMAの練習に専念したけど、彼女は私の人生ぐらいやってきたわけで。でも私は若くてエネルギーがあるから、彼女を倒すことができると思っている」

――ハム・ソヒは「年齢はただの数字。若い選手よりスマート」と言っていました。

「確かに年齢は、ただの数字という意見には同意するわ。どれだけ練習できているのかが大切になってくるわけだし」

――ではハム・ソヒに対し、スタンプのアドバンテージは何だと考えていますか。

「さっきもいったけど、若さ。それから、打撃は私の方が上ね。彼女のパンチは危険だけど、私はエルボーを織り交ぜて戦うことができるから」

――昨年3月にアンジェラ・リーに挑み敗れました。あれから18カ月、MMAファイターとして最も成長した部分はどこだと考えていますか。

「BJJとレスリング、テイクダウンのディフェンス面ね。アンジェラ・リーに負けてから、ディフェンスの練習に重点を置いてきた。防御面が伸びたことで攻撃がより強力になり、安全に戦えるようになったわ。でもハム・ソヒと戦うにあたっては、打撃に対するディフェンスも強化してきたの。彼女のパンチに対して、ね」

――ムエタイ、キックに続き、MMAの世界のベルトを巻く。この試合はどれだけ重要でしょうか。

「MMAのベルトを巻けば、世界で初めてキックボクシングとムエタイ、MMAのメジャーな世界タイトルを獲得した女性になり、歴史を創ることになるわ」

――ONE FFが始まり、賭けの無いファイトをムエタイ・トップファイターが歓迎の意を表しています。この変化をスタンプはどのように捉えていますか。

「今、ムエタイはリアルスポーツに昇華している最中にあるわ。ルンピニー・スタジアムで賭け事が行なわれないONEルンピニー大会は最高よ。見ている人は賭け事でなく、スポーツとして、アスリートとムエタイの技術を追うようになった。それは凄く嬉しいことよ。ONEルンピニーが賭け事を禁じたことで、ムエタイはスポーツとしての価値が上がったのは絶対よ」

――ムエタイのタイトルをルンピニーで再び手にしたい?

「もちろんっ!! またムエタイのベルトをこの腰に巻きたい」

――ではルンピニーでのムエタイ世界戦、米国でのMMA。今はどちらを選ぶでしょうか。

「今は米国でMMAを戦うことを選ぶわ。タイは私の母国で、試合をする機会も多い。でも米国での試合は、そうじゃない。だから今は米国で試合をしたいと思っている」

――では、土曜日のお昼。何を世界に見せたいと考えていますか。

「ベルトを頭の上に高々と掲げているところかな(笑)」

■放送予定
9月30日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN14   アミール・カーン アンジェラ・リー エドゥアルド・フォラヤン キック ジョン・リネケル スタンプ・フェアテックス スティーブン・ローマン ダニエル・ケリー チャンネル ハム・ソヒ ブレイク・クーパー マウロ・チリリ モーリス・アベビ 平田樹

【ONE FN14】スタンプと暫定王座を賭けて戦う、ハム・ソヒ「36歳にして、辿り着いた」ベルトの意義

【写真】本当にいつも礼儀正しく、こちらを尊重して話してくれるハム・ソヒ。と同時に、しっかりと自分の意見を口にしてくれます(C)MMAPLANET

30日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE Fight Night14「Stamp vs Ham」が開催され、ハム・ソヒがスタンプ・フェアテックスとONE暫定世界女子アトム級王座決定戦を戦う。
Text by Manabu Takashima

アンジェラ・リーの長期戦線離脱より設けられた暫定王座を狙うハム・ソヒは、今年の3月で36歳を迎えている。MMAデビューから15年が過ぎ、女子MMAの歴史を紡いできたと言える彼女にとって、このベルトの意味とは──。


――ハム・ソヒ選手、今週土曜日にスタンプ・フェアテックスと暫定女子アトム級王座を賭けて戦います(取材は27日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「凄く調子は良いですが、どの試合でもナーバスになるもので。今回もそういう緊張を乗り越えてきました」

──ここまで経験があっても、試合前にナーバスになるモノなのですか。

「確かにこれだけやってくると練習している日々のなかで、毎日のようにナーバスになるということはなくなりました。でも入場しているところ、ケージに入る瞬間を考えるとやはり緊張してしまいます。同時に適度に緊張することは大切で、全くリラックスしていると集中力が落ちるとも考えています。だからこ、この緊張している状態も戦う上でとても大切だと捉えています」

──3月に平田樹選手に完勝し、それから半年間試合がなかったです。これだけ試合が空いたことをどのように感じていますか。

「本来6カ月間も試合がないことは、私にとっては長すぎるインターバルです。ただ今回はこの半年の間に小さなケガを直し、家族との時間を創ったことで気持ちを休めることができました。それにこの試合は暫定王座が懸かった試合です。その分だけしっかりと休み、しっかりと準備ができたのでポジティブな期間でした。今回の6カ月間は、これまでのレイオフ期間とは違う意味合いでした」

──そのトレーニングキャンプの手応えは?

「私は年を重ねました。それだけ練習をしなければいけないです。年を取った今、若い頃より練習量は増えています。そうすることによって、常に自信を持ち続けることが可能になります。なので今回の試合は、凄く自信があります」

──今も韓国MMAは女子選手が多くなったとは言い難いです。そのなかでハム・ソヒ選手は女子選手とどれぐらい練習しているのですか。

「以前も今も同じです。韓国で女子選手が少ないという事情は変わっていないです。今回のトレーニングキャンプでも、男子のチームメイトと練習してきました。ただ、つい2年前まで韓国の女子MMAの状況に悲観的で、もっとレベルの高い女子選手が増えて一緒に練習したいという想いでいました。でも今は違います。自分がどういう風に練習すれば良いのか、しっかりとシステム化できるようになったんです。だから男の選手との練習で、十分な準備ができているようになっています」

──もう10年ぐらい前ですが、プサンに行ってチームMADの練習を取材させていただいた時に、ハム・ソヒ選手が男子選手とのグラップリングのスパーリングでヒジをケガした場面に出くわしました。そのまま病院に行き、練習も終了というあのシーンが忘れられなくて。

「あぁ……あの時にケガをしたヒジは、今も痛いです(笑)」

──おお、なんてことですか。

「若い時って、自分がずっと若いままだと想いがちです。だから体のこと、ケガのことなど気にしていなかった。すぐに直る、だからハードに練習する──そんな感じでいました。年を取ったり、体が弱くなるなんて考えたこともなかったので。でも、今ではトレーニングを一度するたびに、体が痛いです(笑)。さきほど、今の方がトレーニング量が増えたと言いましたが、それはスマートにトレーニングするようになったからです。体のことはしっかりとケアしていますし、休息も取るようにしています。だから練習量も増え、つまりは効果的な練習ができているということですね」

──スタンプは、まさに年を取るなんて思っていないでしょうね。

「きっと、後悔する日が来るでしょうね(笑)。小さなケガが続き、そんな風に練習毎に感じるはずです。まさに、今の彼女はあの頃の私のようで(笑)。スタンプのベースはムエタイで、キックとムエタイで世界チャンピオンになった後、MMAを戦うようになりましたが、スムーズに移行できたようには思えなかったです。

今も彼女はムエタイファイターであって、MMAファイターになり切っていない。だからといって私に明白なアドバンテージがあるわけではなくて。でも、この試合はMMAだし、MMAでいえば私の方がより完璧に近い。MMAは本当に予期できないことが起こるので、私はどのような状況にも、より自然と的確に対応ができると思っています」

──スタンプのフィジカル、フレームをどのように思いますか。

「えっ、彼女の方が大きいですか? 公式プロフィール的には違いがないはずですが」

──きっと彼女がナチュラルで、ハム選手はこの体重で戦うために大きくしてきたので、そんな風に思い込んでしまっているのかもしれないです。

「う~ん、公称で違いないですし、フィジカルやサイズの違いを気にすることはないです。試合の準備をしている時も、そこは考えてこずにやってきました」

──押忍。では女子MMAがまだ形になっていなかった頃から、このスポーツと共に人生を歩んでいたハム・ソヒ選手が、36歳になって挑むONE暫定世界アトム級王座の意味とは何なのでしょうか。

「確かに私がMMAを始めたころと比較すると、今は多くの若い選手が世界中で育っています。スターが生まれ、新しいチャンピオンが出てきます。だからこそ、36歳になってチャンピオンになるということに意味があります。私の周囲には引退を話題する人が多いです。そして実際に引退を考える、既に引退する人がいる年齢になりました。でも、このベルトを取ると、そういう空気を私の周りから取り払うことができます。

それが私のモチベーションにもなっています。年齢はただの数字です。36歳はまだ若いです。年齢に関わらずパフォーマンスに納得がいかずに敗北を重ねたり、自分が望む結果を手にすることができない選手には、私が戦ってベルトを取ることでモチベーションを保てるはずです。『まだまだ時間はある』、『やれる』、『諦めない』と。私は36歳にして、ここに辿り着いたのだから。そういう風に今、上手くいっていない選手に好影響を与えることができる。それこそが、今回ベルトを取る意義です」


■放送予定
8月5日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN14対戦カード

<ONE暫定世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
ハム・ソヒ(韓国)

<ONEムエタイ女子世界ストロー級王座決定戦/3分5R>
スミラ・サンデル(スウェーデン)
アリシア・エレン・ホドリゲス(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界女子アトム級(※52.2キロ)王座決定戦/10分1R>
ダニエル・ケリー(米国)
ジェッサ・カーン(米国)

<女子ストロー級スペシャルルール/3分3R>
シィオン・ヂィンナン(中国)
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ジョン・リネケル(ブラジル)
スティーブン・ローマン(フィリピン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
ドミトリー・メンシコフ(ロシア)
ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)
アミール・カーン(シンガポール)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マウロ・チリリ(イタリア)
ポール・エリオット(英国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ブレイク・クーパー(米国)
モーリス・アベビ(スイス)

The post 【ONE FN14】スタンプと暫定王座を賭けて戦う、ハム・ソヒ「36歳にして、辿り着いた」ベルトの意義 first appeared on MMAPLANET.