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【RIZIN DECADE】神龍誠と対戦。小さな巨人ホセ・トーレス「ショーティー航空だ。僕が宙を舞わすから」

【写真】待望というか、来日を期待することができなかったフライ級の実力者がRIZINフライ級戦線へ(C)BRAVE CF

31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADE。その第2部=RIZIN49にホセ・トーレスが初来日を果たし、59キロ契約マッチで神龍誠と対戦する。
Text Manabu Takashima

IMMAF二連覇、プロ転向後は3戦目でTitan FCフライ級王座を獲得すると5戦目でバンタム級を制し2連覇を達成。合計4度の王座防衛の末に契約を果たしたUFCだったが、フライ級冬の時代と重なり1勝1敗で階級閉鎖の流れのなか、バンタム級転向&契約続行でなくリリースを選択した。

トーレスが選んだ再就職先は、バーレーン王国が所有するBRAVE CFだった。結果的に未完に終わったフライ級王座決定トーナメントに出場後に、階級を上げてバンタム級でBRAVE CFの頂点に立った。

厚待遇、レスト・オブ・ザ・レスト級の未知強と戦える砂漠のMMA独立王国で、トーレスはファイター人生のピークを過ごすものかと思われた。そんな身長163センチ、ショーティーと呼ばれる小さな巨人が思いもしないRIZIN参戦へ。しかも今後はフライ級に戻すことも明言した。

ボクシングの距離で戦い続けることができるトーレスは、レスリングでなく柔道、キックでなくムエタイと散打を重視する。そんな北米MMAの枠を飛び越えた――北米MMAの実力者が心躍る日本初戦への想いを語った。


BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト

──まさかショーティーの試合が、大晦日に日本で見られる日が来るとは思ってもいなかったです。

「ようやくこの日を迎えることができたよ。僕が最初にMMAに夢中になったのはPRIDEを視たからだった。ストリートでPRIDEのDVDを打っている人間がいて(笑)。それを買ってランペイジのスープレックス、皇帝ヒョードルや多くのファイターの試合を夢中になって視ていた。そして今回、PRIDEが行われていて会場で、PRIDEのようにリングで戦うことができる。こんな環境で戦えるなんて、めちゃくちゃエキサイトしているよ。楽しみでしょうがない」

――BRAVE CFに属してギャリアを全うするように感じていたので、この日が来ることが本当に嬉しいです。

「僕は今もBRAVE CFのファイターだ。彼らが僕にこのDECADEイベントで戦う機会を与えてくれた。そしてポケモン、デジモン、ドラゴンボールZと僕が夢中になった夢のような国で戦うことができる。BRAVE CFの元チャンピオンとして、BRAVEのショーツ、BRAVEのTシャツを着て、BRAVEとは違うマーケットで、BRAVEのブランドを知らしめるために戦う。32歳になった僕には、そういう役割もある。BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト。その機会をマッチメイカーが僕に設けてくれた。

ただ、それとは別に本当に訪れたかった場所に行けるという喜びがあるんだ。最高にファイターを尊敬してくれるところで戦うことができる。今回の試合だけでなく、観光客として日本に行く日が来ることを願っているよ(笑)」

――ではこの話が決定した時、ショーティーは本当に嬉しかったのでしょうね。

「もう言葉に言い表すことはできないよ。かつての練習仲間だったキョージ・ホリグチがチャンピオンのフライ級まで、すぐに体重を落とすことはできなかった。でもキャッチウェイトでマコト・シンリュウと戦うという話に、即イエスと答えたよ。ホントはキャッチウェイトでない正規の階級で戦いたいけど、今は自分のオリジナルウェイトに落とす過程にあるから、今回は59キロで戦うことにしたんだ。

怖いモノ知らずの若くて、強いファイターと戦う。彼はフライングニーやフライングハイキックをリングで使っているよね。最高にエキサイティングなファイターだ。ただ、僕の武器はシンリュウにとって最悪だ。この試合で、僕の名前を日本のファンの心にしっかりと刻むことできるに違いない。心の底からワクワクしている」

――ショーティーは自分にとって、MMAの打撃戦がボクシングの距離で続くことを初めて見せてくれたファイターです。ただ、それゆえにダメージの蓄積もあったかと思います。そして、最近ではバンタム級でレスリング重視の試合をしてきました。日本のファンはグラップリングを熟知していますが、どのような試合をしたいと考えていますか。

(C)BRAVE CF

「まず、RIZINでは僕にとって未体験の技が許されている。

グラウンドでヒザやキックを使うことができる。それに日本のファンが柔道やレスリングが分かっているといっても、RIZINという場所で見たいのはファイトだ。それに現実的なことをいえばレスリングは嫌いだ。ボクシングが好きなんだ」

レスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ

――アハハハハ。言い切りましたね。

「前に出て殴る。若い頃のマニー・パッキャオのように、スピードに乗って飛び込むようにパンチを繰り出したい。戦いたいんだ。ただ、ここ2年間で3度戦ったンコシ・ンデベレは、背の高いパワーあふれるファイターだった。あの相手に勝つには、テイクダウンを選択するしかない。

ンコシと僕の試合はイスラエル・アデサニャとケルヴィン・ガステラムのマッチアップと同じだよ。ボクシング、テイクダウンと必死に懐に入っていった。ジョン・ジョーンズと戦った時のダニエル・コーミエーのようにね。五輪レスラーのDCが、テイクダウンを狙って苦労し続けた。もう、これはサイズとレンジの問題なんだ。

でも、ついに自分のサイズの相手と戦うことができる。懐に跳びこんで、顔面を殴ることができるんだ。もちろん彼だって僕を殴ることができる。そういう戦いのなかで、スタンドでもグラウンドでも僕には仕留める力があることを見せたい。

シンリュウがテイクダウンを仕掛け、レッスルしたいことは分かっている。試合がグラウンドになっても、構わない。立ちレスになっても、内股や払い腰で投げることが可能だ。ただ日本のファンに最高にエキサイティングな試合を見せたいから、僕のゴールはKOすることになる」

――神龍選手は拳の届く距離に立ち続けることはないかと予想されます。

「僕のボクシングは徹底的にプレッシャーを与えるなかで、カウンターを決めること。マコトの打撃は、カラテやテコンドーのように遠い距離から出入りを多用する。その先にあるのはテイクダウンをすること。でも、僕はカウンターファイターだ。掴んできても、さっきも言ったように投げることができる。それがショーティー・エアラインだ。無料でマイル・ポイントを獲得できるんだ。僕が宙を舞わすから」

――ショーティー航空で、投げを食らうといことですね(笑)。

「そう。でも、決して自分が思うような飛行はできないからね。マコトがレスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ。打撃の間合いなら、殴って来ればよい。その時点でカウンターを打ち込む。彼はまだ若い。そういう経験をしたことがない。それでもマコトのように前に出てくる相手と戦うことは、楽しみでならないよ。それにレスリングと柔術にしても、僕は彼より優れている。テイクダウンをしたいなら、してくれば良い。

僕の爆発力を試合開始直後から、ぶつけるよ。その仕掛けに5分間耐えることができれば、彼は徹底して2Rと3Rを組み続けてくるようになるだろう。でも僕は皆に楽しんでもらいたい。例え、そういう風に攻めてきても僕のペースにマコトはついてくることができるかな?

特にラウンド毎の裁定でなく、試合を通じてダメージを与えた方が勝てる判定基準は、絶対的に僕に有利に働く。本当にシンリュウにとって、しんどい試合になるはずだよ。初回を戦い切ることができたとしても、ね」

――リングで戦うことに対して、免疫はありますか。

「リング、90度のコーナーがあることは僕のようなプレッシャーファイターにとってアドバンテージでしかない。オクタゴンやサークルは、足を使われると先回りすることが難しい。でもコーナーがあれば、サイドステップで先回りして簡単に追い込むことができる。

それに散打の経験が絶対的に生きてくる。散打はリングが舞台だった。ボクシングとレスリングをミックスして、リングで戦っている。リングで戦うことで、何かマイナスがあるとすればケージを背負って仕掛けるサブミッション、ギロチンが極めづらくなることだろう」

――柔道に散打ですか……ショーティーのことを単なる北米スタイルのMMAファイターとは思わない方が良いですね。

「これは僕も分かっていなかったんだけど、ダゲスタンで練習したときに僕のレスリングや柔術は凄くサンボ的だったことを知った。トップから攻めるのが好きで、柔術プレーはしたくない。リバーサルは立ち技に戻るための手段で。それに散打の投げも大好きだけど、僕が本当に得意にしていて皆に見て欲しい攻撃はボクシング。そして組まれたときの柔道とムエタイ・クリンチだ。

首相撲からヒザやヒジを叩きこむこと。ボクシング、柔道、ムエタイを見て欲しい。それを同じサイズのファイターにぶつけることができる。いやぁ、本当に楽しみで仕方ないよ(笑)。上のクラスから、フライ級に戻ることもね」

フライ級で再び戦う。この階級でトップになるために

――さきほどのフライ級でという言葉が聞かれ、実は鳥肌が立っていました。

「アハハハハ。僕はフライ級で戦う。UFCフライ級トップファイターのアミール・アルバジに僕は勝っている。UFCで戦っていた頃、いやそれ以前もだ。僕は世界で有数のファイターたちとトレーニングをしていた。ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャ、キョージ、多くのフライ級トップファイターとね。もちろん練習は練習だ。

でも、本当に良い日々だった。そしてフライ級で彼らとやり合える自信がある。君がさっき言ったように、僕はダメージが蓄積していた。だから少し体を休めためにクリスマスを楽しんだり、サンクスギビングデーに好きなだけ食べるという生活を数年してきた。そしてフライ級で再び戦う。この階級でトップになるために」

――いやぁ、本当にRIZINフライ級が楽しみになってきます。ショーティーがロースターに加わればRIZINフライ級は、UFCフライ級に続き世界から選手があつまるタフな階級になりますね。

「日本という北米マーケットとは異質のグループが、力をつけることは本当に楽しみだ。カイ・アサクラはUFCで、他のプロモーションからやってきいきなり世界戦を戦えることを証明した。キョージ・ホリグチはRIZINとBellatorの二冠王、カイ・アサクラはRIZINで2度ベルトを巻いた男。マネル・ケイプ、イリー・プロハースカというRIZIN出身のファイター達はUFCファイター達を相手に、その強さを見せてきた。

今回の試合に勝って、フライ級GPのメンバーに入りたい。素晴らしい経験になるだろうから。そしてキョージに挑戦したいんだ。それは彼がチャンピオンというだけでなく、如何に強い人間か知っているからで。大晦日、キョージは問題なくズールーに勝つ。間違いないよ」

――フライ級GPの正式発表の日を指折り数えて待ちたいと思います。ところでショーティーは今、メキシコシティにいるそうですね(※取材は22日に行われた)。どのジムで試合の準備をしてきたのでしょうか。

「それがクレイジーなことに、ここにジムはないんだ。僕がコーナーに就く一人ロナルド・ロドリゲス(17勝2敗、UFCフライ級ファイター)がメキシコシティに住んでいて、マイク・ミゲール・ゴンザレスの指導を受けている。彼が『ジムはないけど、色々なところを回ってファイトキャンプをしないか』って誘ってきたんだ。今回は5、6人のチームで色々なジムを回って練習してきた。なかでもUFC PIメキシコシティは数多く使ってきた。

いずれこのメンバーで、ジムを持ちたいと思っている。それだけ最高のメンバーが揃っているんだ。でも日本とメキシコは凄く似ていると思うよ。日本人、ハワイアン、メキシカンは共通点がある」

――えぇ? ハワイの人は日本の血が流れていることも多いのですが、メキシコ人と日本人が似ている?

「自分より強い相手にも、一歩も引かない。スピードがあってパワフルだ。ハワイアンは、めちゃくちゃテクニカルでタフ。メキシカン・ファイターとの戦いでは、こっちが倒さない限り倒される。とにかく彼らは前に出てファイトを続けるから。最高のテクニシャンじゃない。でも諦めることなく戦い続ける。日本とメキシコは、ボクシングも優秀だし。メキシコではボクサーからMMAに転じるファイターが多くなっている。もちろん柔術やレスリングというように身に着けないといけないことは残っている。でも最高のボクサーが投げを習い、レスリングの指導を受けている。

僕自身、ここではレスリングの指導を徹底してやっている。それぞれ別の特色があるファイターだけど、揃ってずば抜けてタフで才能にあふれている」

――メキシコで準備をしてきた神龍誠戦、日本でどのような試合を見せたいと思っていますか。

「小さな紫色のヘアーカラーをした男が、デッカイことをやってのけるところを見て欲しい。フライ級に戻れば、僕がどれだけのファイターなのか。そう期待してもらえるよう戦う。長い間、1人で戦ってきたけど、今は最高のチームに支えてもらっている。日本で絶対に勝ちたい、メキシコ代表としてね。そしてBRAVE CFの了解を得て、フライ級GPで戦いたい」

■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)

<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)

<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)

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MMA o UFC UFC Fight Night   アミール・アルバジ ブランドン・モレノ

『UFC Fight Night 246: Moreno vs. Albazi』ブランドン・モレノ vs. アミール・アルバジを見たファイター・関係者の反応



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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN246 アミール・アルバジ ブランドン・モレノ

【UFN246】ブランドン・モレノ劇場。2R以降は、アルバジを完全にドミネイトし王座奪回を宣言!!

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
Def.3-0:50-45.50-45.49-46
アミール・アルバジ(イラク)

様子見のなかで、互いにジャブを伸ばす。一瞬の踏み込みから振るわれるパンチが、揃って鋭い両者。アルバジがワンツーを伸ばし、ジャブを当てる。さらに右を見せたアルバジの方が手数が多い。右を見せて左ミドルを蹴ったモレノが、右を決める。モレノは独特な拳を固めず、広げた構えで左右の連増を良くしている。

ボディストレートを入れたアルバジに対し、左リードフックのモレノ。一進一退の攻防のなかで、モレノが飛びこんで左を振るうが当たりは浅い。右を返したアルバジは、右を受けた直後にスリップし、腹ばいに。すぐに立ち上がると、大きな振りのワンツーをかわして腹を殴った。残り10秒、ワンツーから右ローのコンビを見せたモレノが、仕上げに右ローをもう一発蹴った。

2R、右アウトローから左インローを入れたモレノ。さらにワンツーから左ハイを蹴ると、アルバジの動きが止まる。モレノの右に組みついたアルバジはすぐに離れ、ジャブを伸ばす。モレノは攻め急がずジャブ、ストレート、左ボディショットを繰り出す。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたアルバジだが、すぐにモレノがスタンドに戻る。

モレノは左ミドルを入れ、アルバジの勢いがある右をかわす。インローで削るモレノは左ジャブ、右オーバーハンドを届かせる。さらに右をテンプルの辺りに入れるなど、モレノのパンチは精度が高い。さらにジャブを続けたモレノは、アルバジの前蹴りにも距離を詰めてショートのワンツーを決め、左フックをヒット。続いて左アッパーを打ち込むなど、この回もモレノが取った。

3R、アルバジが右ボディを入れ、モレノがバランスを崩すも即持ち直しショートのワンツーを振るう。左ハイ、左ボディ、ワンツーも最後の右に力が入り過ぎたモレノが前のめりに姿勢を乱す。直後にボディを打たれたアルバジが右をヒット。モレノもすかさず右を返す。ステップインにヒザが僅かに届かなかったアルバジは、モレノの適格な左から右を被弾する。空振りもコントロールし武器としているモレノに対し、アルバジはどうしても受け身のファイトになってしまう。

インローを蹴られたアルバジが、アウトローを返した直後にアイポークがあったとアピールする。レフェリーは流し、モレノが追撃へ。右をヒットさせたアルバジだが、場内はモレノ・チャントが起こった。

4R、近い距離で回転の速いパンチの交換を繰り広げた両者。落ち着くと、モレノが前蹴り、左ボディを入れる。ジャブから右を見せて、ロングの左フックを当てた元世界チャンピオンは、ここまでと同じようにこの回も支配するのか。モレノの手数と精度の前に、慎重にならざるを得ないアルバジが、意を決したように前に出てもモレノがしっかりと攻撃を当てる。

メヒコ・チャントにもモレノは、ややペースを落としたなかで左ハイを蹴っていく。残り1分、アルバジの右ヒザにも右を返したモレノがヘッドムーブを駆使し、パンチを受けないで自らの右を決める。ダブルのジャブから右と、モレノはアルバジにやりたいことをさせなかった。

最終回、勝利を手にするにはフィニッシュが必要なアルバジだが、先手を取ったのは左から右を当てたモレノだ。さらにテイクダウン狙いを切り、左フックを入れたモレノがアイポークでブレイクを要求する。「見えるか?」というレフェリーの呼びかけに「イエス。目が二つ、鼻が一つ見える」と返答するなど、精神的に余裕が感じられるモレノはリスタート後にダブルジャブ、右から左ハイを繰り出す。さらにジャブからボディと右、組まれると逆にボディロックテイクダウンを狙ったモレノが、ヒザ蹴りの直後に左を打ち込む。

完全に動きが落ちたアルバジはケージを背負うと、再びモレノが左を入れる。クリンチのアルバジは、逆転KOでなくサバイバル・モードか。モレノはアルバジの右オーバーハンドにも、腹を抉る。スイッチして飛び込んで左を当てたモレノが、続いて右をヒットさせる。さらにカウンターの左を入れ、アルバジの打ち合えというアピールに応じると左を決める。最後は前転しながらの蹴り、そして左ミドルを見せたモレノが――25分間、アルバジを完封。

文句なしの判定勝ちを収め「最高だ。新しい人間になったように感じる。今日のような練習通りのパフォーマンスを前回の試合では見せることができなくて、チームも僕もフラストレーションを感じていたんだ。今日は最高だった。カナダの皆、エンジョイできたかな。足技で有利に運べることは分かっていたけど、僕はメキシカン。知っての通りバッドアスでいたいんだ(笑)」と話すと、タイトル奪回を宣言した。


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45 o UFC UFC Fight Night キック ブランドン・モレノ 平良達郎 朝倉海

【UFC】速報中!UFC Fight Night: Moreno vs. Albazi

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今日はUFC。カナダのアルバートRogers PlaceでUFC Fight Night: Moreno vs. Albaziが開催されます。朝倉海のいきなりのタイトルマッチ挑戦、平良達郎とブランドン・ロイバルの激戦で熱気を帯びてきたUFCフライ級戦線。その次期タイトル挑戦者決定戦と言っても過言ではないブランドン・モレノ×アミル・アルバジがメインで行われます。朝倉にも平良にも大きく影響を与える一戦は注目度抜群。今回もU-NEXTで観戦しつつ電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【フライ級】
○ブランドン・モレノ(メキシコ)
(判定3-0)
×アミル・アルバジ(イラク)
1R、前に出てプラスを掛けるモレノ。小刻みに左ジャブを出すがこれがよく伸びる。距離が詰まると組み付いたがすぐに離れてスタンドの展開。やはりモレノの小刻みなパンチが単発ながらもヒット。終盤になるとパンチの交差からアルバジがスリップ。そこにモレノがパンチを畳みかける場面も。終了間際にはモレノがワンツーからローもヒットさせるコンビネーションを見せてラウンドを終えた。
2R、開始直後にモレノのフックがヒット。さらにハイキック。かすったように見えたがアルバジは棒立ちになって後退。しかしモレノは深追いしない。アルバジはモレノのパンチの合わせて組み付くがすぐに離れる。その後もモレノのパンチが的確にヒット。アルバジはタックルでテイクダウンするがモレノはすぐに立ち上がってまたもスタンドの展開。こうなると完全にモレノのペース。左右のパンチを面白いようにヒットさせて攻勢のままラウンド終了。
3R、少し前に出始めたアルバジ。序盤は手数を出していたが徐々にモレノのペース。パンチの精度で大きく上回り、終了間際にはパンチの連打からハイキックも見せるとアルバジは後退。アルバジはタックルで組み付くがモレノは冷静に捌いてラウンドを終えた。
4R、判定勝ちを確信しているのかモレノは距離を置いたスタンドの展開。後がないアルバジだが攻め手に欠いてジリ貧。モレノは機敏な動きでアルバジのパンチをかわして要所要所でパンチをヒット。大きな展開こそないが主導権を取ったままラウンドを終えた。アルバジはいよいよ後がない。
5R、判定勝ちは確定のモレノ。それにも関わらず積極的に前に出てパンチを出す。嫌ったアルバジはタックル。しかしモレノはこれを切ってパンチを打ち込み。ここでアルバジの指がモレノの目に入って中断。再開するとアルバジのタックルを切ったモレノ。離れ際にフックを打ち込みとアルバジは千鳥足。しかしアルバジは何んとか堪えてスタンドの展開。モレノはパンチを的確にヒットさせる。アルバジは激しく出血しグラつく場面も。モレノは浴びせ蹴りを見せる余裕を見せて試合終了。モレノが完璧な試合運びで完勝。びっくりの差。
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MMA o RIZIN Road to UFC UFC YouTube その他 アレックス・ペレス アンソニー・スミス クレイ・グイダ ジョシュア・ヴァン タティアナ・スアレス タリソン・テイシェイラ チェイス・フーパー ドミニク・レイエス ニック・ディアス ブランドン・モレノ マックス・グリフィン マネル・ケイプ モフサル・エフロエフ ランディ・ブラウン 中村倫也 佐々木憂流迦 堀口恭司 平良達郎 朝倉海 木下憂朔 風間敏臣 魅津希 鶴屋怜

UFC 310:朝倉海 アルティメットメディアデー Presented by U-NEXT

概要欄
UFC® 310:ムハマッド vs. ラフモノフ
日本時間:2024年12月8日(日)
会場:T-Mobileアリーナ(アメリカ・ネバダ州ラスベガス)
配信:U-NEXT / UFC Fight Pass

世界最高峰の総合格闘技(MMA)団体であるUFC®(Ultimate Fighting Championship)が日本時間12月8日(日)に開催を予定しているUFC® 310のセミメインイベントにて、UFCフライ級王者アレシャンドレ・パントージャが、UFCデビューを飾る朝倉海を相手に3度目の防衛戦に挑みます。

2023年7月に開催したUFC 290で、当時のUFCフライ級王者ブランドン・モレノを下してUFCフライ級王座を獲得したアレシャンドレ・パントージャ(28勝5敗、ブラジル/アハイアウ・ド・カボ)は、以降の1年間でブランドン・ロイバルとスティーブ・エルセグを退けて王座防衛に成功しました。パントージャはサブミッションで10勝、ノックアウトで8勝、第1ラウンドフィニッシュ10回を記録しており、モレノ(3戦)、アレックス・ペレス、マネル・ケイプ、佐々木憂流迦、カイ・カラ・フランスら強豪に勝利しています。

UFCデビュー戦がタイトルマッチという歴史的な一戦に挑む朝倉海(あさくら・かい、21勝4敗、愛知県)は、現在、日本で最も有名なMMAアスリートであり、10年以上のMMA経験を持つ実績あるノックアウトアーティストと称されています。朝倉のベーススタイルは打撃とグラップリングを包括する日本の空手、禅道会。UFC参戦までに2連勝を収めており、日本のRIZIN FFでは過去12試合中9試合でメインイベントまたはセミメインイベントを務めています。最近では2023年12月にフアン・アーチュレッタを破ってRIZIN FFバンタム級王座を獲得した経歴を誇ります。また、これまでに朝倉はマネル・ケイプ、堀口恭司、佐々木憂流迦らを下してきました。

朝倉の参戦により、UFCロースターに名を連ねる日本人選手はフライ級ランキング5位の平良達郎、女子ストロー級の魅津希、ウェルター級の木下憂朔、ROAD TO UFCシーズン1バンタム級ファイナリストの中村倫也と風間敏臣、ROAD TO UFCシーズン2フライ級優勝者である鶴屋怜の7名となります。

対戦カード一覧(予定)
【メインイベント】
ウェルター級タイトルマッチ
ベラル・ムハメド vs. シャフカト・ラフモノフ

【セミメインイベント】
フライ級タイトルマッチ
アレシャンドレ・パントージャ vs. 朝倉海

【その他カード:順不同】
ヘビー級:シリル・ガーン vs. アレクサンドル・ボルコフ
ウェルター級:ビセンテ・ルーケ vs. ニック・ディアス
フェザー級:モフサル・エフロエフ vs. アルジャメイン・スターリング
ウェルター級:ランディ・ブラウン vs. ブライアン・バトル
ヘビー級:タリソン・テイシェイラ vs. ルーカス・ブジェスキー
女子ストロー級:タティアナ・スアレス vs. ビルナ・ジャンジロバ
フライ級:コーディ・ダーデン vs. ジョシュア・ヴァン
ライト級:クレイ・グイダ vs. チェイス・フーパー
ウェルター級:マイケル・キエーザ vs. マックス・グリフィン
ライトヘビー級:アンソニー・スミス vs. ドミニク・レイエス

※対戦カードおよび試合順、試合数は事前の予告なしに変更となる場合がございます。

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN60 キック コディ・ダーデン ブランドン・モレノ ブルーノ・シウバ

【UFC ESPN60】ボディ&右クロスを効かされたシウバが、右アッパー一撃でダーデンに逆転KO勝ち

<フライ級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
Def.2R2分58秒 by TKO
コディ・ダーデン(米国)

ダーデンが開始早々、左ミドルを決める。シウバはダーデンの右カーフの蹴り足を払って右ストレートを伸ばす。距離を詰め続けるダーデンに対し、シウバも右カーフを当てた。ダーデンが組みつくも、ここはシウバが離れた。反対にシウバのニータップも切り続けるダーデンだが、左腕を差し上げたシウバにケージへ押し込まれてしまう。切り返したダーデンがシングルレッグへ。さらに離れてシウバの顔面にパンチを伸ばしていく。ダーデンの左ボディストレートに、シウバが左フックを合わせた。ダーデンはコンビネーションを当てると、シウバの右スピニングバックフィストをかわす。シウバは顔面が赤くなり始めた。ダーデンの右カーフをキャッチして右を合わせるシウバ。しかしパンチの精度ではダーデンが上回るか。

シウバが左ジャブで下がらせるも、ダーデンが顔面からボディにパンチを散らす。ボディが効いたか、シウバが下がる。さらにダーデンが右クロスでシウバの動きを止めた。ダーデンは両手を広げて左ジャブから右ストレートを繰り出したが、左がオープンハンドになっており、シウバがアイポークを主張して試合が中断される。再開後、ダーデンが左ボディを狙う。シウバも顔面にパンチを返し、右カーフを当てていく。ダーデンが右スピニングバックキックをシウバのボディに突き刺し、「効いただろ?」と言わんばかりに指さして挑発。シウバの右スピニングバックフィストは、バックステップでかわした。

2R、シウバが右カーフで先制する。しかしダーデンも右カーフを効かせると、シウバが下がるここでシウバがテイクダウンを狙うも、ダーデンがダースチョークへ。首を抜いたシウバに対し、再度ダースを狙うダーデン。さらにスクランブルからギロチンを仕掛け、そのままトップに回る。シウバはケージに背中を着けて立ち上がろうと試みるも、左腕を差し入れているダーデンが上から潰し、さらに左腕をシウバの首に回していく。ここを凌いだシウバが立ち上がり、右アッパー一閃。ダーデンはマウスピースが吹っ飛びながら、背中からダウンする。すぐさまシウバがトップからパウンド&エルボーを連打するとダーデンの動きが止まり、レフェリーが試合をストップした。ダーデンは顔面からは大出血していた。

見事な逆転KO勝ちを飾ったシウバは、ブランドン・モレノとの対戦をアピールした。


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【UFC】5/18ティム・エリオット戦決定、平良達郎「UFCという名に負けない力がついてきた」

【写真】和製Baby-faced Assassinは確実に北米軸のMMAワールドで浸透している(C)MMAPLANET

13日(水)に行われたTHE BLACKBELT JAPAN発足会見に出席していたUFCフライ級ファイター平良達郎。コロラド州デンバーのエレベーションファイトチームでの練習から帰国というタイミングで、5月18日(土・現地時間)に行われるUFC Fight Night242のおけるティム・エリオットとの対戦が公となっていた。
Text by Manabu Takashima

ついに迎えた──あの頃、視ていたUFCファイターとの対戦に向け、THE BLACKBELT JAPAN所属の平良に会見終了後に話を訊いた。


──今日は師匠とその師匠、そしてチームにとって歴史的な日になりました。

「そうですね。まだ『パラエストラ沖縄の平良達郎です』って言いそうになるのですが(笑)、THE BLACKBELT JAPANというチームになって気持ちも引き締まっています。徐々にチーム名も馴染んでいけば良いなと思います」

──米国での練習から帰国しての会見、慌ただしいスケジュールでした。その米国の練習といえば以前、一緒に練習していたアザット・マクスンをべた褒めしていましたが、チャールズ・ジョンソンにまさかの逆転負けを喫してしまいましたね。

「アス・アルバマエフも含めカザフスタン人選手は強いですけどね。アザットもレスリングとか凄く馬力があるのですが、ジョンソンはいなすのが巧かったです。僕もビックリしました」

──今回は一緒に練習していたということは?

「いえ、彼は試合後だったのでカザフスタンに帰国していました。今回はコーリー・サンドヘーゲンとかバンタム級の選手との練習が中心でした。ブランドン・ロイヴァルとは顔は合わせたのですが、練習はしていないです。もうブランドン・モレノ戦の直前というタイミングだったので『頑張ってねぇ』って伝えたぐらいで」

──そのモレノ戦はロイヴァルの判定勝ち。なかなかの神経戦ではありましたが、しっかりまとめた感じでした。

「モレノの待ちすぎは気になりました。判定こそスプリットでしたが、ストレートにロイヴァルが強かったと思いました」

──なるほど、です。平良選手的にはエレベーションでの練習が馴染んできましたか。

「そうですね、練習しやすいです。コーチも『いつでも来てくれ』と言ってくれているので。でも、また違うところに行く可能性もあります。もうエレベーションでは3度も練習していますし、練習は凄くしやすいです」

──コロラドの居心地は?

「それは日本と比べると、日本の方が気が楽です。ただ練習における技術の細かさという点でエレベーションは凄いです。打撃はフットワークだったり、寝技も足関節から何から何まで細かくて。分からないシチュエーションがないという感じで、サンドヘーゲンに代表されるように皆、ウェルラウンダーで強いです。そういう強さを自分もモノにしたいですし、新しいモノを吸収しにエレベーションに行っている感じです」

──日本はボクシングや柔道、レスリングで世界を獲れる国です。でも、MMAになるとやはり違うということは感じられますか。沖縄なんてボクシング王国というイメージがあったのですか。

「僕は沖縄ですけど、空手もやったことがなかったですし、ボクシングもそこまでやっていなかったので(笑)。米国には全てを学びに行っている感じです。これまでは組んで倒して極めるという戦いをしていましたが、今はパウンドとか相手を疲れさせダメージを与えることを重視して、そのなかでサブミッションを狙うような感じで幅が広がりました。とにかく刺激が欲しいです。マンネリ的になりたくなくて。

それにスパーリングでガチっと来る選手も多くて、気持ちが張ります。そういうなかでケガをせず、しっかりと強度の高い練習することができたので沖縄に戻って、試合に向けて詰めようと思います」

──その次戦はコロラドに行っている間に決まったという感じですか。

「もう本当に帰国のタイミングでした。帰る2日、3日前に話が来て『やります』と返答しました。で正式に決まったかどうか分かっていなかったのですが、戻ってきたら発表されていて(笑)」

──ティム・エリオットが相手と聞いた時は、どのように思いましたか。

「やっぱり扇久保(博正)さんとのTUFのことが頭に浮かびました。道場に入って1、2年目の時に扇久保さんがTUFに出て、ずっと視ていたので。これまで対戦相手で告げられた選手は名前を検索して、どんなファイターなのか調べていたのですが、今回は『あぁティムね』っていう感じで(笑)。ようやく顔と名前と一致する選手と戦えます。ティム・エリオットはTUFで勝っていることもそうだし、タイトルにも挑戦しているので──UFCだなって(笑)」

──MMAファイターとして、変則的な打撃とスクランブルの強さが目立ちます。

「判定になったら、相当に疲れる試合になるでしょうね(笑)。単純にスクランブルの攻防が強くて、ギロチンもある。そこは注意しないといけないです。スタンドが鍵を握ってくると思います」

──下になろうが、組みつくための打撃という感じがします。

「スパーリングパートナーにアレを真似してもらうのは難しいでしょうね(笑)。でも、それをやってくることがもう分かっているので、あの動きを想定していると絶対に試合になっても驚くことはないです。手数を多くして、向うが動いている時間よりも自分が操っている時間を多くしたいとは思っています。凄くサブミッションが強いとか、メチャクチャ警戒が必要な攻撃もないです。トリッキーな一発とか、不用意に貰わないこと。それと誤魔化されないように戦いたいですね」

──誤魔化される、とは?

「こっちが当ててダメージを与えても、動いてなかったように見せようとする。なのでダメージを与えると、仕留めに行きます。3Rですし、攻められてもスタミナも問題ないです……圧倒したいですね。(ムハマド)モカエフも然りですが、本当に強い選手はティム・エリオットを越えているという印象があるので。自分もしっかりと倒して、タイトルコンテンダーという風に認知されるようになりたいです」

──現状、国内において国際戦の経験を積めるケースが本当に少なく。日本人選手に勢いのある勝ち方ができても、UFCではそのような戦いはできない。そういう部分で平良選手に関しても契約当初は不安が付きまとっていましたが、今は全くそのようなことはなくなりました。

「日本で修斗のベルトを獲るまで、UFCで戦うようになる前まで勢いで勝てている部分がありました。僕自身、UFCになっても自分の実力を疑っていました。それがここ2年で、UFCという名に負けない力がついてきたという確信はあります。それがティム・エリオットに通用するのか。僕には自信があるので、自分を出せば勝てる試合です」

──今日は会見でも同席している鶴屋怜選手が、UFCとサインしました。私は鶴屋選手にインタビューをすると誘導尋問のように平良選手との比較論を尋ねているのですが(苦笑)、平良選手から怜選手のことはどのように見ているのですか。

「Road to UFCに優勝したことに関して、オメデトウです。ただ僕はランカーを見ているので、ティム・エリオットに勝って向うの人に認めてもらいたい。これまでの対戦相手と違って、勝てば認めてもらえる相手だと思うので──それを証明したいです。

怜君に関しては互いに上になった時点で戦うことは凄く良いことだと思っています。僕ら2人が戦うことで日本への注目度が凄く上がるでしょうし。僕自身も違った意味で気持ちも入るので、いずれ戦うことができればなと思っています」

──押忍。では改めて、ティム・エリオット戦に向けて意気込みの方をお願いします。

「これまでの試合ではピンチに陥ったりして、色々と応援してくれる人達をドキドキさせてしまうこともありましたがが(笑)、1日、1日と強くなっている実感があるので──僕を信じてください」

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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN238 スティーブ・アーセグ ブランドン・モレノ マット・シュネル

【UFN238】右、右、右からの左フックでアーセグがシュネルを沈めて「トップ5と戦いたい」

<フライ級/5分3R>
スティーブ・アーセグ(豪州)
Def.2R0分26秒 by KO
マット・シュネル(米国)

シュネルが左ジャブを突いてプレスをかける。サークリングするアーセグがケージを背負った。シュネルのパンチに、アーセグは右の打ち下ろしから左フックを合わせる。組むとアーセグがシュネルをケージに押し込み、離れる。左ジャブ、左フックを見せるシュネルは右ストレートへ繋げるも、アーセグがバックステップでかわす。シュネルもアーセグの右ストレートをヘッドスリップでかわしている。それでもアーセグの右がシュネルの顔面をかすめるようになってきた。

右ローを打って距離をつくるアーセグがワンツーを繰り出す。距離を詰めるシュネルに対し、左フックを当てて離れた。シュネルの左目付近から大量の出血がみられる。アーセグの右がシュネルのアゴを捉えた。パンチの交錯からアーセグの右でシュネルがグラつく。シュネルも右を当て返し、残り30秒でアーセグはシングルレッグで入るも倒れず。シュネルのパンチにアーセグが右ハイを合わせた。

2R、シュネルが左ローと左ジャブで試合をつくる。しかし見切るアーセグが右ボディストレートから左フックへ。この一撃でシュネルが後方に倒れ、すぐさまレフェリーが試合をストップした。

オクタゴンでは初となるKO勝利を飾ったアーセグは「凄く意味のある試合だった。ヘッドムーブが成長したところを見せたかったけど、クソ殴られてしまった(笑)。相手の打撃も振りが鋭くてハードだった。ボディを打ってから決めたんだ。ブランドン・モレノは連敗になったし、トップ5と戦いたい」と語った


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN237   アレッシャンドリ・パントージャ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル

【UFN237】ロイヴァルがスプリット判定でモレノにリベンジ、王者パントージャとの再戦をアピール

<フライ級/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
Def.2-1:48-47.46-49.48-47
ブランドン・モレノ(メキシコ)

サウスポーのロイヴァルに対し、モレノは左右にサークリングする。ロイヴァルが左ミドル、モレノがインローを見せる。ロイヴァルがジャブを伸ばすと、モレノはしっかりガードを上げる。ロイヴァルが左ミドルとインロー、モレノは踏み込んで左フックをかぶせる。

ロイヴァルが細かくジャブを突くと、モレノはガードを上げて前に出て右のオーバーハンド。モレノはロイヴァルの蹴りに右ストレートから左、右ミドル、左フック。ロイヴァルも強引に距離を詰めて右ヒジ。モレノはロイヴァルの前進に左フックを合わせ、距離が詰まるとヒザ蹴り。ロイヴァルは左ミドルを蹴る。

2R、ロイヴァルが左ミドルとインロー。モレノもインローを返して、右のオーバーハンドを当てる。さらにモレノはロイヴァルの左ミドルを腕で流して、再び右のオーバーハンドを狙う。ロイヴァルがジャブを打つと、モレノはインロー、飛び込んでの右フック、右ミドル。右のオーバーハンドから返しの左フック、ロイヴァルの蹴り足キャッチも狙う。

ロイヴァルはアッパーから距離を詰めてヒザ蹴り、離れると左ミドルを蹴る。モレノは右から返しの左フック。ロイヴァルはジャブと右ボディ、モレノは右ストレートとインロー。ロイヴァルはモレノのパンチに左ミドルを合わせる。

モレノもロイヴァルの左の蹴りに左フックを打ち返す。モレノがインローを取ってテイクダウンすると、ロイヴァルは足関節を狙いつつ三角絞めへ。モレノはインサイドガードに収まり、ロイヴァルはラバーガードからフットチョークとオモプラッタ。モレノは腕を抜いて立つ。

3R、ロイヴァルが前に出てインローと左ミドル。モレノはサークリングして距離を詰めさせない。モレノはロイヴァルの左ミドルをとってテイクダウンすると、スクランブルの攻防からバックにつく。ロイヴァルはモレノの腕のクラッチを外して離れる。

ロイヴァルの蹴りがローブローとなり、モレノにブレイクが与えられる。再開後、モレノは右ストレートから左フック、右ミドル。ロイヴァルはジャブと右アッパー、左ミドルとインローでモレノの前進を止める。

ここからロイヴァルは左ストレートを顔とボディに打ち分け、左のヒザ蹴り。モレノはそのヒザ蹴りをとって組みつき、ロイヴァルのバックにつく。離れ際にヒジを振る両者。モレノは蹴り足キャッチでロイヴァルのバランスを崩すが、ロイヴァルは倒れない。

ロイヴァルがジャブから攻撃を組み立て、シングルレッグを狙う。モレノは右ストレートからアウトロー。ロイヴァルはガードを上げるモレノに細かいパンチをまとめる。

4R、ロイヴァルがジャブとインローで前に出る。モレノは右ストレートから左のアウトロー。右から左アッパー、両差しで組んで倒しに行くが、ロイヴァルもスクランブルでトップキープを許さない。モレノはガードを上げて右ストレートとアウトロー、このコンビネーションを当てる。

ロイヴァルは左ストレートと右アッパー、ガードを固めるモレノにパンチとヒザ蹴り、ダブルレッグでテイクダウンする。モレノは左腕を差して立ち上がり、ロイヴァルはそのままケージに押し込んでパンチを入れる。

距離が離れるとモレノはステップが使えず、足が止まる。ロイヴァルはモレノのジャブをかわして左ストレートを当て、右アッパーから左、インローと手数を増やす。終盤、ロイヴァルが左ストレートから右ボディ、左ハイと攻勢に出た。

5R、モレノが右のオーバーハンドを当て、そこから両差しで組む。ケージを背にしたロイヴァルは細かくパンチを入れるが、モレノはケージに押し込んだままヒザ蹴りを入れる。

ここでブレイクとなり、ロイヴァルはジャブから左ストレート、モレノは右のオーバーハンドを振る。ジャブで距離を作って左ストレートを当てるロイヴァル。モレノのパンチは空を切る回数が増える。

モレノはガードを固めて突進。ロイヴァルがそこにパンチを打つと、組んだモレノがバックへ。ロイヴァルが正対したところでブレイクとなり。再開後、モレノがすぐに距離を詰めて右ボディと左フック。ロイヴァルも左ストレートと右ボディを返す。

モレノはヒジも見せて組みつくとバックへ。ここはコントロールしきれず、両者が離れて打撃戦。パンチを振り回すモレノにロイヴァルはヒザ蹴りを突き上げた。

判定は2-1と割れてロイヴァルが勝利。試合後ロイヴァルは「僕は3世代目のメキシカンだ。皆と同じメキシコ人だ。だから、今ここにいる全ての理由がそこにある。僕はメキシコを愛している。そして俺はフライ級のギャングスターだ。パントージャと再戦したら? あんな試合は2度としない」と王者アレッシャンドリ・パントージャへのリベンジをアピールした。


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【UFN237】EL LOCO=クレイジー・トーレス戦へ、クリス・ダンカン「距離とスピードを支配する」

【写真】14勝2敗のトーレスは7KOと6つの一本勝ちというフィニッシャー。対してダンカンは11勝1敗で7つのKO勝ちをしている(C)Zuffa/UFC

24日(土・現地時間)にメキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237@:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」でクリス・ダンカンがマニュエル・トーレスと相対する。
Text by Manabu Takashima

スコットランドで羊飼いだったハードパンチャーは2度目のコンテンダーシリーズ挑戦で、世界最高峰で戦う権利を得た。それ以前にBellator欧州大会で3連勝という結果を残していた。

なぜそこまでUFCに拘ったのか、そしてメキシコシティでの戦いへの意気込みを訊いた。


──クリス、週末にマニュエル・トーレス戦が控えています。今の調子は?

「バッチリだ。8週間のトレーニングキャンプを終えて、ここまできた。あとはやるだけだ。空気の薄いメキシコシティでの試合だから、2週間前にこっちにやってきた。何も問題はない」

──完全アウェイの戦いとも考えられます。

「そこを楽しみたいと思う。きっと、観客の多くががっかりすることになるだろうし」

──ところでクリスがMMAを始めたきっかけは何だったのでしょうか。

「2014年4月14日に初めて、アマMMAを戦った。それ以前はK-1キックボクシングを戦っていた。ジムでの練習がキックより、MMAが増えたこともありMMAを戦うことを決めたんだ。母の導きもあってドイツに行くようになって、そこでMMAクラスを請け負うことになったのも大きかった」

──2度目のコンテンダーシリーズ挑戦でUFCと契約を果たしましたが、それ以前にBellatorのアイルランド大会とイタリア大会で3連勝していました。クリスにとって欧州でもしっかりと基盤を築いていたBellatorや、昨年から欧州リーグがスタートしたPFLとUFCの違いは何なのでしょうか。

「俺がUFCを目指したのは、UFCが世界最高のMMAイベントだからだ。ずっとUFCで戦うことを夢見ていた。他の団体でトップになろうという気持ちはなかった。自分がアメリカンフットボール・プレイヤーなら、NFLしか目標にしなかったと思う。それと同じで、他のプロモーションを目指すつもりは一切なかった」

──そんなクリスが、今週末に戦うトーレスの印象を教えてください。

「ワイルドなファイターだ。ニックネームのエル・ロコは、スペイン語でクレイジーという意味だし、思い切り右を振るってくだろう。でも、しっかりとキャンプで対策は練ってきたから大丈夫だ」

──ラフさが、強味になっていることもあるかと。

「リーチが長いから、そこを生かしている。パワーもあるしね。ただし、過去の対戦相手がそこでやられているだけで、俺には通用しない。俺はメキシコの観客の存在も気にならないし、ウェルラウンダ―だ。どこの局面でも優っていることを土曜日に証明する」

──防御と距離が大切になってきそうです。

「距離こそが、パワーに関係してくる。そして、距離とスピードを支配する。この2つを俺がコントロールすれば、結果的に全てをコントロールすることになる。最後は最高に重い拳で勝利を手にする。フィニッシュだ。打ち勝って、倒す。絶対にフィニッシュする」

■視聴方法(予定)
2月18日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

■UFN237計量結果

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス: 146ポンド(66.22キロ)
ブライアン・オルテガ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ダニエル・セジューベル: 156ポンド(70.76キロ)
フランシスコ・プラド: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr: 136ポンド(61.69キロ)
リッキー・トゥルシオス: 136ポンド(61.69キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
サム・ヒューズ: 115ポンド(52.16キロ)
ジャスミン・ハウレギ: 115ポンド(52.16キロ)

<ライト級/5分3R>
マニュエル・トーレス: 155ポンド(70.31キロ)
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・キニョネス: 135ポンド(61.24キロ)
ハオーニ・バルセロス: 135ポンド(61.24キロ)

<フライ級/5分3R>
ヘスウ・アギラー: 126ポンド(57.15キロ)
マテウス・メンドンサ: 126ポンド(57.15キロ))

<フライ級/5分3R>
エドガー・チャイレス: 131ポンド(59.42キロ)
ダニエル・ラセルダ: 127ポンド(57.6キロ)

<ライト級/5分3R>
クラウジオ・プエレス: 156ポンド(70.76キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス: 125ポンド(56.7キロ)
デニス・ボンダル: 124ポンド(56.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 125ポンド(56.7キロ)
フィリッピ・ドスサントス: 124ポンド(56.25キロ)

<フェザー級/5分3R>
ムハメド・ナイモフ: 146ポンド(66.22キロ)
エリック・シルバ: 146ポンド(66.22キロ)

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