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【ONE FN27】身長差12センチ、澤田千優対戦──モン・ボー「もうワンパンチ・ファイターじゃない」

【写真】計量前夜、動いて汗をかいていたモン・ボー。澤田とともども計量&ハイドレーションもクリア。セレモニアル計量とファイトを残すのみ(C)MMAPLANET

明日11 日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムでONE Fight Night27「Tang vs Abdullaev」が開催され、モン・ボーが澤田千優と対戦する。

11年と2カ月前のMMAデビュー戦で、ともにプロMMA初陣だった現UFC世界ストロー級王者ジャン・ウェイリを倒しているモン・ボーは、女子MMA界屈指のハードパンチャーだ。しかし、打撃主体の母国でのMMAではカバーできていた弱点=組み技の完成度の低さは、ONEで戦うと彼女の強ささえもスポイルするようになった。

そして一昨年11月に三浦彩佳にアヤカロックを極められると、タイのパタヤに拠点を移したシンジャン・ファイトジムを離れてなんか、プーケットのタイガームエタイで汗を流すようになった。徹底的にレスリングと柔術の強化に取り組んだモン・ボーは、澤田との対戦を前に「弱い自分を乗り越えることができた」と、この1年を振り返る。

身長差は12センチ、長所がハッキリした対戦は澤田、そしてモン・ボーにとって──MMAファイターとしての完成度の高さが問われるタフファイトになりそうだ。


――1昨年の11月に三浦彩佳選手のアヤカロックで敗れて以来、実に14カ月ぶりの試合となりました。この間、これだけ試合間隔が空いたのは何か理由があったのでしょうか。

「そうね、長い間試合をしてこなかったわ。ONEから試合出場の要請がなかったこともあるけど、自分の方から急いで試合をしようとは思っていなかったのも事実で。私にはまだ組み技、寝技に穴があったから。

この14カ月の間にレスリングと柔術の練習をしっかりと積んできた。そして、ONEが私の相手を見つけてオファーがあった。新しいモン・ボーを見せる時がやってきたのよ」

──その1年強の間、タイで練習していたのですか。

「そうね。タイガームエタイで1年間、練習してきた。日本人選手とも練習してきたわ。リョースケ・ホンダとか。その甲斐もあって、今ではグラップリングやレスリングにも自信が持てるようになった。もちろん、打撃に関しては自分の力は把握している。弱点を克服しただけでなく、長所を伸ばすことができた。その成長を今回の試合で見せたいと思う。

私は自分の力を把握している。グラップリングも今では悪くない。何より、自信がついたことが大きい。以前は寝技の展開になることを恐れていた。でも今ではそういう……弱かった自分を越えることができた。まずは自分自身に勝てたと思っているわ」

──女子アトム級の最強のパンチャーが、より強い拳を持つことになったのですね。

「私のパンチは、一発で相手を倒すことができるわ。でも、それだけじゃダメだった。今ではコンビネーションを使えるし、レスリングも柔術もできる。ウェルラウンディット・ファイターになった。全ての局面で、進化できたわ。もうワンパンチ・ファイターじゃない」

──成長を感じるなかで、ONE女子アトム級最強のレスラーである澤田選手と相対します。

「彼女の試合は、全てチェックしたわ。とても気持ちの強い選手ね。1度でもテイクダウンを決めると、そこから攻撃を止めることがない。どれだけパンチを顔面に被弾しても、絶対に諦めない。本当に強いファイターで。それだけの覚悟を持って、私も土曜日には戦うつもりでいるわ」

──公称では身長差は12センチです。このサイズの違いをどのように捉えていますか。

「確かに彼女は背が低いわ。でも、凄く力強い。私は背が高いけど細い。どうなるか、試合が始まってみないと……」

──背の低い選手が、テイクダウンを得意としている。その点はどのように対策を?

「もちろん対策練習はしてきたわ。でも、彼女のような体格で、彼女のように強い練習相手を見つけることは簡単じゃないから(笑)。それでも、しっかりと作戦を立てて練習はしてきた。それに私の方が、リーチがある。距離をコントロールして、自分の間合いで戦いたい。

ファイトはファイト。本当に次の1秒で何が起こるか分からない。でも、ファンにKOを見せたいと思う」

■放送予定
1月11日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN27対戦カード
<ONE世界フェザー級(※70.3キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]タン・カイ(中国)
[挑戦者] アクバル・アブデュラエフ(キルギス)

<ONE世界女子アトム級(※52.2キロ)暫定王者決定戦/5分5R>
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ(米国)
コディ・ジェロム(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ランボーレック・チョーアッジャラブーン(タイ)
パルハム・ゲイラティ(イラン)

<サブミッショングラップリング・180ポンド契約/10分1R>
トミー・ランガカー(ノルウェー)
ダンテ・リオン(カナダ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
ジョン・リネケル(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
サンジャル・ザキロフ(ウズベキスタン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
アーロン・カナルテ(エクアドル)
エンフオルギル・バートルフー(モンゴル)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
澤田千優(日本)
モン・ボー(中国)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49(タイ)
ドミトリー・コフトゥン(ロシア)

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AB News o YouTube   ブラック ボクシング

2.24『Prime Video Boxing 11』で中谷潤人 vs. ダビド・クエジャル、堤聖也 vs. 比嘉大吾、那須川天心 vs. ジェーソン・モロニー

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 2月24日に有明アリーナで開催される『Prime Video Boxing 11』で中谷潤人 vs. ダビド・クエジャルのWBC世界バンタム級タイトルマッチ、堤聖也 vs. 比嘉大吾のWBA世界バンタム級タイトルマッチ、那須川天心 vs. ジェーソン・モロニーのバンタム級10回戦が行われます。プライムビデオで独占生配信されます。続きを読む・・・
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【Black Combat13】ムン・ギボムとライト級王座初防衛戦、大原樹理「生きていれば必ずチャンスが来る」

【写真】大原は前日計量を70.3キロでクリアした(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、同ライト級王者の大原樹理がムン・ギボムを挑戦者に迎えて初防衛戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

今年9月、イ・ソンハにリベンジを果たすとともにBCライト級王座を獲得した大原。韓国で人気も高まるなか、早くも初防衛戦が決まった。そんな大原が語る、イ・スンハ戦の大逆転勝利とBCの今後について――。


――試合から3カ月が過ぎましたが、改めてBlack CombatCライト級王座獲得おめでとうございます。

インタビューは韓国入り前の23日に(C)SHOJIRO KAMEIKE

「ありがとうございます! いやぁ、あのフィニッシュを誰が予想していましたか? 僕自身が予想していなかったです(笑)」

――アハハハ。フィニッシュの瞬間、大原選手が一番驚いている表情を浮かべていました。ただ、もう一人……イ・ソンハ全く予想していなかったでしょう。

「そうでしょうね。僕としてはケージに押し込まれた時、ニンジャチョークを狙うのは練習でよくやる形なんですよ。ピエロ(イ・ソンハのニックネーム)との試合でも、あの体勢になった時『あれ、ニンジャが入るんじゃない?』と思って試してみたら――練習でやっているとおりの形になったので、しつこく狙い続けました。
その前にカウンターのヒザを3発ぐらい入れていたのも大きかったですね。あのヒザは効いていたと思います。ピエロもヒザを受けたあとは組み方が雑になり、力も入りきっていなくて。だから押し込まれた時に、ニンジャが入りそうだなと感じたんですよ」

――なるほど。イ・ソンハのパンチに対して、大原選手のテンカオがグサリとボディに突き刺さっていました。そのテンカオが効いていたために、イ・ソンハもボディを隠すように頭を下げていたかもしれないですね。

「そういうことだと思います。ケージに押し込んでも雑にシングルレッグで組んで、それに固執していましたし。そのあと僕が捻った時、ピエロは仰向けになって逃げようとしたじゃないですか。初戦は僕がピエロのリーチにビックリしましたけど、今回はピエロが別の立場になったと思うんですよね。ピエロにとっては今までの相手はリーチ差も大きくて、ああやって回転すれば逃げられたでしょう。でも僕はリーチが長いほうだし、彼が仰向けになった時に回転して逃げられなかったのは想定外だったんじゃないですか」

――そうですね。イ・ソンハが仰向けになった時点で、大原選手の腕はほぼ首に回りきっていました。

「あの状態になれば僕も離さないし、絶対に外れない。ただ、タップを取れるという感じではなかったので、このまま首をヘシ折って殺そうと思っていました」

――しかし大原選手が下になってイ・ソンハをガードの中に入れたら、タップしました。

「僕が上になった状態でも、首がバキバキと鳴っていたんです。やっぱり苦しいのか『クフッ、クフッ』という声も聞こえて。このまま足をかけたいけど、相手に逃げられるかもしれない。だけどピエロのほうからスクランブルで僕を下にしてきたので、やっと足をかけることができて極め切りました」

――試合展開としてはフィニッシュまでは相手のペースでした。顔も綺麗で、致命傷を食らっているわけではない。ただ、開始早々はピンチに陥りました。あの場面はピンチだったのか、あるいはBCの試合はピンチになることも多いので、安心していたのか。

「アハハハ、前にもありましたね。だから両方です(笑)。もちろんゴリゴリのピンチでしたよ。最初はピエロも打撃を出してきて『今回は打ち合ってくれるのかな?』と思っていたら、あっさりとテイクダウンされちゃいましたからね。予想外すぎて、相手の戦略に引っかかってしまいました(苦笑)。ただ、とりあえずどんな体勢になろうと極められないようにする。生きていれば必ずチャンスが来ると思っていたので」

――なるほど。その気持ちが最も表れていたのが、1R後のインターバルだったと思います。イ・ソンハとの初戦は気持ちで押されていたということでしたが、今回はしっかりと表情が生きていました。

「確実に1Rは取られた。2R、3Rはどうしようかと考えながら――そうですね。そう言われると確かに今回のほうが、気持ちが楽な面はありました。相手が強いことは分かっている。自分も勝ちたいし、リベンジしたいという気持ちが強くて。そういう挑戦する立場のほうが性に合っているのでしょうね」

――その気持ちが表れたのが、試合のポイントにもなったテンカオだと思います。相手のパンチに対して下がらず、逃げずに、もらう覚悟でヒザを合わせていく。

「ピエロってイメージ的に、勝つ戦い方ではなく負けない戦い方なんですよ。打ち合う気はなく、ある程度は手を伸ばしていて、その中に入ってきたらテイクダウンに行く。そうなると僕のほうがリーチは短いので、中に入らないと当たらない。でも入りすぎると倒されてしまうじゃないですか。

ただ、1Rでピエロのパンチを食らっても、一発で飛ばされることはないと感じました。それなら自分が入るフリをして、相手が来た瞬間だけヒザを合わせようと思ったんです」

――結果、BCのベルトを獲得し、イ・ソンハへのリベンジも果たしました。BCで戦う目標を果たした後はどのように考えていましたか。

「ソレが――ですね。ブラック・コンバットは3回防衛したら、そのベルトをくれるらしいんですよ。『じゃあ、とりあえず3回防衛しよう!』と思いました(笑)」

――初防衛戦の相手はライト級3位のムン・ギボムです。現在ランキング1位がイ・ソンハで、2位がハンターことパク・ジョンホンです。大原選手は1位と2位に勝っているので……。

対戦相手は元AFCフェザー級王者のムン・ギボム。計量は70.1キロでクリアしている

「ジグソー(ムン・ギボム)は皆に認められた挑戦者、というよりはタイミングで選ばれたというか。そもそも僕がランキング上位を焼け野原にしちゃったから仕方ないですよね。まぁ、誰と対戦するにしても相手は死に物狂いで向かってくる。僕も、僕も死に物狂いで戦わないと勝てない。それは変わらないので。ベルトを獲ったことで自信にはなりましたけど、今でも試合前になったら『相手をブチ殺してやる』という気持ちになるのは変わらないし」

――とはいえ、大原選手のほうが完全にBCのレギュラー選手となっています。

「次が7回目の出場ですからね。しかも今年ブラック・コンバットに4回出て、3回がナンバー・シリーズで――韓国人ファイターでも、ナンバー・シリーズに3回出ている選手はいないんですよ(笑)。今年は試合前の撮影も含めて、もう8回も韓国に行っています」

――ムン・ギボムは前回、サッカーボールキックで勝利しています。これはサッカーボールキック対決となるのでしょうか。

「どうなんですかね? 組んで来るんじゃないですか。でも相手にそこまでの組み力があるわけではないし。だからといって僕を相手に打ち合いを挑んでくるとも思えないんですよ」

――なるほど。しかし咄嗟にサッカーボールキックで仕留めることができるというのは、思いきりが良いのでしょうね。

「思いきりは良いです。パンチで倒す時も、思いっきり右のオーバーを振って倒している。一発はありますし、そこは気をつけないといけないですね。結局のところは僕が勝つと思っていますけど、しっかりと足元を見直して、ベルトを日本に持って帰ります!」

■Black Combat13 視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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45 AB F1 MMA o ONE UFC UFC309   ブラック マイケル・チャンドラー

『UFC 309: Jones vs. Miocic』チャールズ・オリヴェイラ vs. マイケル・チャンドラーを見たファイター・関係者の反応

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 『UFC 309: Jones vs. Miocic』チャールズ・オリヴェイラ vs. マイケル・チャンドラーを見たファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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【UFN248】計量終了 続報女子握手問題&グータッチ禁止?! ジョーカーorオバQ、ブラックさん現れる

【写真】このメイクは正直、微妙。でも、そのやる気は買いたい(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)、明日23日(土・同)にマカオはコタイのギャラクシー・アリーナで開催されるUFN248:UFN on ESPN+106「Yan vs Figueiredo」の計量が同地アンダース・ホテルのボールルーム16で行われた。
Text by Manabu Takashima

メインはピョートル・ヤンとデイヴィソン・フィゲイレドの元バンタム級&フライ級の世界王者対決。昨日の会見で「チーム・アルファメールで練習しているらしいけど、あのチームのファイターと俺はこれまで3度戦って3勝0敗だ。それが4勝0敗になるだけ」とフィゲイレドだけでなく、壁際で会見の様子を眺めていたユライア・フェイバーまで挑発したヤンだったが、計量後のフェイスオフでは互いに目立った挑発行為は見られなかった。

そのヤンは中国メディアのソン・ヤードンと再戦はないのかという問いに「俺はあいつを買っている。だから、もうあんな酷い目に合わせたくないんだ」と英語で返答。その英語が相当にスローモーだったため、逆に強烈な嫌味を発しているようにも見え――元ポルトガル領のマカオですっかりヴィランの役割を果たしていた。

ランク2位ながら10位との対戦を受けた理由を会見で「このオファーを受けたのは、ただ一つ母国のファンの前で戦いたかったから」と話していたコメイン出場のイェン・シャオナンも、タバタ・ヒッチと共に問題なく計量をクリアしていた。

2時間設けられた本計量、残り15分でワン・ソンと相対するガブリエラ・フェルナンジスがパスし全13試合、計26選手全員が計量失敗することなく終了した。

フェルナンジスが計量を終えた15分後に始まったフェイスオフ。その彼女と戦うワン・ソンはジョーカーの異名通りのメイクで登壇し、中国語でフェルナンジスを挑発する。しかし、笑顔を浮かべて若干オバQのようなワン・ソンに対し、「何を言っているのか分からない」とフェルナンジスは苦笑いを浮かべるのみだった。


それでもワン・ソンとフェルナンジスはしっかりと握手をして別れた。MMAPLANETが追い続けるファイスオフで女子選手は握手をしない問題――。今回は13試合中2試合で、フェイスオフ前後ともに握手がなかった。一つはRoad to UFC女子ストロー級決勝で同胞対決となるシー・ミン×フン・シャオカン。もう1試合はライトヘビー級=ヴォルカン・オズデミア×カーロス・アルバーグだ。

とはいえオズデミアとアルバーグの両者は向かい合うとグータッチをしようとし、拳を握っていたからか立会人のミック・メナードがスッと手を差し伸ばして両者の接触を避けた。つまり、事実上握手をしなかったのはシー・ミンとフン・シャオカンのみ。UFCマカオ大会でも女子は握手をしない説はまかり通ったことになる。

そんな計量でワン・ソンに次ぎ、気合が入っていたのがニャムジャルガル・トゥメンデムベレエルだ。モンゴルの民族坊を被り、胸の大きな虎のタトゥーの迫力が際立つニャムジャルガルに、UFCスタッフから「スーパークール」という声も聞かれた。

また計量会場にはBlack Combatのブラック代表の姿も確認されている。自らのプロモーションのバンタム級王者ユ・スヨンの戦いを見届けにきていたブラックさんに12月28日のコリョ大学でのイベントについて尋ねると、「日本から4選手が出場する」と明言。パンクラスのクリスマス決戦こそなくなった2024年だが、日韓MMAワールドは大晦日前の最後の1週間で未発表のイベントも合わせると4大会が実施される模様だ。それ以前に国内では上記にあるパンクラス、DEEP、NEXUS、GRACHAN、韓国ではZFNも行われ――まさにJ&K MMA界は僧侶こそ走り回ることはないが、大忙しの1カ月になりそうだ。

■視聴方法(予定)
11月23日(土・日本時間)
午後5 時00分~UFC FIGHT PASS
午後4時45分~U-NEXT

■UFN248計量結果

<バンタム級/5分5R>
ピョートル・ヤン: 135.5ポンド(61.46キロ)
デイヴィソン・フィゲイレド: 135ポンド(61.24キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
タバタ・ヒッチ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 171ポンド(77.56キロ)
ムスリム・サリコフ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ワン・ソン: 126ポンド(57.15キロ)
ガブリエラ・フェルナンジス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ヴォルカン・オズデミア: 206ポンド(93.44キロ)
カーロス・アルバーグ: 205.5ポンド(93.21キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
オジー・ディアス: 205ポンド(92.99キロ)
チャン・ミンヤン: 205ポンド(92.99キロ)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
ユ・スヨン: 135.5ポンド(61.46キロ)
チィルイイースー・バールガン: 135ポンド(61.24キロ)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
チェ・ドンフン(韓国)
キル・シン・サホタ: 126ポンド(57.15キロ)

<Road to UFC女子ストロー級準決勝/5分3R>
シー・ミン: 115.5ポンド(52.38キロ)
フン・シャオカン: 115ポンド(52.16キロ)

<フライ級/5分3R>
カーロス・ヘルナンデス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ニャムジャルガル・トゥメンデムベレエル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フライ級/5分3R>
ロナー・カヴァナ: 126ポンド(57.15キロ)
ホセ・オチョア: 125ポンド(56.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン: 135ポンド(61.24キロ)
クァン・リー: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
マァフゥシャトゥ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ニコラス・モッタ: 155ポンド(70.31キロ)

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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN247 デモン・ブラックシアー ブラック

【UFN247】二段ヒザから、パンチをまとめたブラックシアーがステーマンをRNCで仕留める

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー(米国)
Def.1R4分19秒by RNC
コディ・ステーマン(米国)

リーチで優るブラックシアーが、どしっと構えるなかステーマンがステップインからワンツーを繰り出す。ブラックシアーが腹を蹴ると、ステーマンは踏み込みながら右を伸ばす。ブラックシアーは跳びヒザを繰り出すが、距離が合わない。ステーマンはショートからローを蹴るが、飛び込みにそのヒザを合わされる場面も。さらにステーマンの踏み込みをサイドに回ってかわし、立ち入りを変えてコーナーを背負わせたブラックシアーが跳び二段ヒザ蹴りを決める。ブラックシアーはパンチを纏め、ステーマンのダブルを切ったブラックシアーはスクランブルでギロチンに捕える。ここからマウントを取ってシングルハンドで絞めるが、ギロチンを解いてエルボーを落とす。

背中を見せたステーマンにRNCをセットしていく。喉の下にしっかりと右腕を滑り込ませたブラックシアーが一本勝ちを決めた。


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o UFC ブラック ホゼ・ジョンソン

UFC on ESPN+105:第3試合・コーディ・ステーマン vs. ダモン・ブラックシア

バンタム級

ステーマンはレスリングを活かした押さえ込みを武器に、前座戦線では好成績を上げたが、相手のレベルが中堅~ランカークラスに上がると、タックルを切られて攻め手がなくなる展開に陥りがちで、戦績も頭打ちに。かつて引き分けた(内容ではほぼ勝っていた)ソン・ヤドンが打撃のフィニッシュ力を武器にランキング戦線で戦えているのとは対照的。現在ダグラス・シウバ・デ・アンドラージとタイラー・ラピルスに敗れて2連敗中。試合当日に誕生日を迎えて35歳になる。

ブラックシアは12勝中一本勝ちが8回の寝技師。ホゼ・ジョンソン戦ではUFC3人目となるツイスター勝利も飾っているが、ここまでの戦績は2勝3敗1分と負け越し。前戦はレスラーのモンテレ・ジャクソンに開始直後のパンチをもらって意識を飛ばされての秒殺KO負け。30歳。

前後に細かいステップを踏むステーマン。飛び込むフェイント。詰めてきたブラックシアにパンチの連打をヒット。ミドルを蹴るブラックシア。ステーマン飛び込んでワンツー。また飛び込んでワンツー。ブラックシアは飛びヒザを見せる。さらにワンツー。ステーマンが飛び込んでくるとテンカオを合わせる。ケージを背負ったステーマンに飛びヒザ!さらにパンチ連打を打ち込みヒット。ステーマンタックルに入るが、ブラックシアがぶるとバックに回る。首を狙った。正対したステーマンだがブラックシアギロチン!マウントにして絞める。がっちり入っているように見えるが耐えているステーマン。外れたがバックに回ったブラックシア。リアネイキドチョーク。喉元に入りタップアウト!

ブラックシア、UFC戦績は3勝3敗1分の5割だが、3勝はすべてフィニッシュしての勝利。飛びヒザを効かせてからチャンスを逃さず仕留めに行った。

ステーマンは3連敗。自らの誕生日を飾れず。年齢的にも厳しい状況に。

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DEEP MMA o PFL RIZIN UFC “ブラックパンサー”ベイノア ニュース ブラック ボクシング ライカ 修斗 宇佐美正パトリック 西川大和

【DEEP】西川大和電撃参戦!宇佐美正パトリックと激突!

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気がつけば2024年も10月後半。そろそろRIZINの大晦日大会が気になる頃ですが、それよりも前に格闘技ファンにとってのビッグニュースが飛び込んできました。12月8日にニューピアホールで開催されるDEEP 123 IMPACTに西川大和が参戦する事が発表されました。

西川はPFCなどを中心に経験を積んで修斗参戦後は連勝街道を爆進。ライト級王座を戴冠すると、トラブルで試合は行われなかったもののUFCと契約した日本MMA期待のZ世代の1人。最近ではPFLに参戦したものの2連敗を喫し、その後はムエタイの試合に出場するなどちょっと変わった動きを見せており、今後の進路に注目が集まっていました。

それがなんとDEEPに参戦。この流れはめちゃくちゃ熱い。どういう契約かはわかりませんが、結果次第ではその道は自ずとRIZINに続いているのは間違いないでしょう。30試合以上こなしているのにまだ21歳という若さは最大の魅力。しかもグラウンドで下から肘を乱射するなどセオリーを無視した破天荒なファイトスタイルも妙味。まだまだ成長するポテンシャルを秘めています。再ブレイクの期待大。

それに待ったをかける相手がまたすごい。いきなり宇佐美正パトリック(クレイス)をぶつけてきました。しかもDEEPで。。。これはもう贅沢な話です。ボクシング高校6冠を引っ提げたバキバキのストライカー。グラウンドに難があり、勝ち切れない試合が散見されますが、RISEで活躍するストライカー“ブラックパンサー”ベイノアをKOした打撃は魅力が詰まっています。

宇佐美は当然スタンド勝負を挑むはずですが、西川は打撃で応戦するのか、グラウンドに持ち込むかが勝負の分かれ目。打撃戦だと宇佐美、寝たら西川と見ていますが、果たしてどう出るのか興味は尽きません。もし西川が圧倒するよだと、RIZINライト級戦線が騒がしくなる事必至。面白くなってきました。
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『UFC Fight Night 245: Hernandez vs. Pereira』オッズ/視聴方法

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 BetOnlineの『UFC Fight Night 245: Hernandez vs. Pereira』のオッズを紹介。続きを読む・・・
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45 Black Combat Black Combat12 MMA MMAPLANET o イ・ソンハ キム・ジェウン パク・ソンジュン ブラック 大原樹理

【Black Combat12】開始40秒で大ピンチも、ギロチンで大逆転。大原樹理がBlack Combatライト級王者に

【写真】リベンジとか借りを返すという言葉が陳腐に感じられる大逆転一本勝ちだった(C)LEE GYO DOK

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
大原樹理(日本)
Def.2R4分17秒 by ギロチンチョーク
イ・ソンハ(韓国)

サウスポーに構えたイ・ソンハ。大原はジャブを見せ、イ・ソンハはワンツーで距離を詰めると組んで一気にテイクダウンを決める。背中を預けた大原は、殴られ亀に足を入れられると一気にボディトライアングルを取られる。仰向けで背中を伸ばされた大原は、RNCをセットされ危ない展開に持ち込まれる。それでも2度窮地を脱した大原は、胸を合わせにいくとイ・ソンハが足のフックを一度外す。しかし起き上ることができず即、同じ状態に持ち込まれる。

暴れる大原を後方から殴るイ・ソンハが、腰をあげた大原の前転にもついていきバックグラブを続ける。イ・ソンハが右足を抜き、バックコントロールに戻る。大原の動きに合わせてバックを続けようとしたイ・ソンハは、嫌がって背中をマットにつけた大原からパスを奪うとニーインベリー、さらに頭をステップオーバーする。ここで抑えがルーズになり、大原は立ち上がる。背中を取られたまま、もう一度崩された大原だが立ち上がって時間となった。

2R、右ハイの大原、イ・ソンハの最初の組みでボディロックテイクダウンを許しサイドで抑え込まれる。スクランブルもバックを許した大原は、バックスナップに体を翻しシングルレッグへ。キムラからバックに回ったイ・ソンハがここもボディロックで崩す。すぐに立ち上がった大原は、足のフックをここでは許さない。左右に回り、テイクダウンの機会を伺うイ・ソンハ。大原は胸を合わせるも、小外刈りでテイクダウンを取られる。

イ・ソンハはまたもサイドで抑え、反転した大原のバックを取る。腰をずらして足を入れさせず立ち上がった大原の蹴りが急所に。試合が一時中断する。再開後、大原は圧を高め、イ・ソンハがサークリングから左を当てる。構わず前に出て右ハイの大原は、右ヒザから右ストレート。イ・ソンハもパンチを打ち返す。打撃戦に持ち込んだ大原は、ヒザをシングルレッグに合わせる。

イ・ソンハはそのまま右足を取ってドライブするが、大原がニンジャチョークへ。頭を右ワキの下に入れていたために大原の腕が深く回っており、イ・ソンハは反転して自ら背中をマットにつける。それでも大原のRNグリップがしっかりとハマり、ネックロック気味に首がねじ曲がったイ・ソンハがタップ。大原は信じられないという表情を浮かべ、ケージによじ登ると勝利の雄叫びをあげ、セコンドと抱き合う。

ケージを下りて、アリーナ席からスタンドへ駆け上がり日本からの応援団と喜びと分かち合った大原は、ケージに戻りウイナーコール後ベルトをブラック代表から腰に巻かれた。

大原はイ・ソンハに腕を挙げられ、健闘を讃え合うと「ヘンボケヨ(幸せです)。強かった。厳しかった。でも諦めないで自分がやってきたことやれば絶対に勝てると思って、一生懸命練習してきました。だから今回、こうやって勝てたのも一生懸命練習したからだと思っています。僕は試合がしたいし、できる限り防衛をしたいと思います。すぐにとは言えないけど、いっぱい防衛したい。もっとBlack Combatのファンになってもらいたい。全員蹴散らしてやります。ちょっと休みますけど。7月に僕のおばあちゃんが亡くなって、ベルトを獲るから見ていてくれと約束したので、きっとおばあちゃんも天国から見てくれていると思います。いつもはいの一番に奥さんに勝利を報告しているのですが、今回ばかりは一番におばあちゃんに伝えたかったです。ピエロのファンもいたし、僕のファンもいました。もっともっとファンを増やせるよう頑張るので。あと、ブラック代表、日本から10人、応援団がきているのでピエロのインタビューの後、記念撮影を撮らせてください。カムサハムニダ」とマイクで話した。


<64キロ契約/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
Def.3R1分41秒 by TKO
パク・ソンジュン(韓国)

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