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【UFN237】19カ月振りのロドリゲス戦。ブライアン・オルテガ「技術は変わっても、原理原則は変わらない」

【写真】凄くクールに、そして多弁でも言葉少なげでもなく適切な返答をしてくれたオルテガ (C)MMAPLANET

24日(土・現地時間)、メキシコはメキシコシティのアレナ・シウダ・デ・メヒコで開催されるUFN237:UFN on ESPN+95「Moreno vs Royval2」のコメインでブライアン・オルテガがジャイー・ロドリゲスと戦う。
Text by Manabu Takashima

2022年7月に対戦した際、オルテガは右肩の脱臼で試合続行不可能となりTKO負けを喫した。あれから19カ月を経ての再戦が、オルテガにとっての実戦復帰戦となる。あの脱臼はなぜ起こったのか。どうして再起戦まで、ここまでの長い時間が必要だったのか。そしてグレイシー柔術がベース、柔術の基本は護身。護身、その身を守る思考と現代MMAに溝が無いのかをオルテガに尋ねた。


──ブライアン、インタビューの機会を与えてくれてありがとうございます。

「こちらこそ(笑)。調子はどうだい?」

──ブライアンのインタビューができるので、絶好調でしょう(笑)。ジャイー・ロドリゲスと今週末に戦います。今の気分は?

「良いよ。気持ちも高まってきたし、精神的にも準備ができている」

──ところで前回のロドリゲス戦から19カ月が過ぎました。あの右肩の負傷ですが、今もどこのタイミングでブライアンがケガをしたのか分からなくて。腕十字を逃げた時、それともアンダーフックから大腰でテイクダウンを奪った時なのでしょうか。

「腕十字を仕掛けられ、腕を引き抜こうとした時だよ。彼のボディと脚に腕がハマってしまって、肩だけが抜けた形になったんだ」

──う……。想像するだけでも、恐ろしいです。

「滅多にあることじゃない。変わったアクシデントだった。まぁ、そういうことが時に起こってしまうもんなんだ」

──う~ん、十字を抜こうとしての負傷は正直、少しショックです。自分にとってブライアンはブラジリアン柔術の黒帯ではなくて、グレイシー柔術の黒帯で。

「(微笑)。ありがとう」

──グレイシーは極めさせない護身の極みという感覚を持っているので。サブミッション・ディフェンスにかけて、ブライアンはMMA界でも最高の技術を持っているはずだと。

「そうだね。僕も理解できなかったよ。『何が起こった?』っていう感じでね。『なぜだ?』と本当に思った。ヘナーとも話した……でも、結果はこういうことも起こり得るってことだよ。練習でも起こる。それが試合で起こってしまった。トレーニング中だったら、嫌なことは嫌でもしょうがない。でも、試合中だったからね。そうなるような対処もしていないし、アクシデントだから予測はできなかった」

──そうですね。ジャイーも肩が脱臼するような仕掛けをしたわけではなかったでしょうし。それにしてもあの敗北から、実戦復帰まで長い時間が掛ってしまいました。

「あのケガから1年の間に、実は4度も手術をしているんだ」

──えっ? そんなにもですか。

「練習をやり過ぎてしまうんだよ」

──つまり、負傷が直り切っていないのにトレーニングでまたケガをするというパターンですか。

「そうなんだ。ケガにケガを重ねてしまった。『俺は大丈夫だ。強い心を持っていれば、乗り越えられる。だから、やるんだ』っていう風にトレーニングをして、またケガをしてしまう。2度目、3度目、結果的には4度も手術をするハメになった。そして、その時悟った。本当に強い心とは、トレーニングを我慢することなんだって」

──ハイ……。

「練習を止めないと、この負の連鎖を止めることはできなかったよ。『もう一度、完調に戻してやり直しだ』って思うようになった」

──練習をストップし、ケガが癒えると気持ちもリフレッシュしていたのではないですか。

「絶対に諦めない。そう思い続けてきた。諦めるのなんて、まっぴらごめんだ。人生はハードだ。どん底に落ちることもある。でも、絶対に諦めない。もう一度、勝利を手にすると自分に言い聞かせていた」

──素晴らしいです。ところで今回、メキシコ人の両親を持つメキシコ系米国人のブライアンがメキシコシティでメキシコ人ファイターと戦う。気分はアウェイなのですか。

「どうなんだろうね(笑)。僕に対し、メキシコのファンがどのような反応をするのか。その時になってみないと分からないよ。でも、今日までメキシコの皆は凄く僕のことを歓迎してくれている。敵対心を感じることは一度もない。彼らも分かっているはずだよ。僕はメキシコで生まれてはいない。でも、僕のファミリーは皆メキシコにいる。僕がメキシコに想うところがあるはずがない。自分のルーツを知りたいと誰もが思っている。そして今、僕はそういう状況にある。メキシコで戦うことに関して、何も問題はないよ」

──では今回の試合に向けて、どのような準備をしてきましたか。2200メートル以上の標高で、空気も薄いところでの試合となりますが。

「そんな風には、まるで感じない。普通にしていられるよ」

──えっ、本当ですか!!

「ノー。冗談だよ(笑)。でも問題ない。問題ないようにしてきた。皆に良い試合を見てもらうためにもね。だから楽しみにしてほしい」

──高地トレーニングをしてきましたか。

「ノー。これは本当にノーだ」

──スタミナに不安は?

「僕のスタミナは、ランニングで創られている(笑)。そしてたくさんの柔術、たくさんのレスリング、たくさんのボクシングをやってきた」

──柔術はヘナー・グレイシーと?

「もちろん。僕とヘナーは20年ずっと一緒だからね」

──MMAはファイトエインターテイメントで、攻撃重視という側面が最近は特に目立ってきました。護身のグレイシーをベースとするブライアンも、アグレッシブなファイターですが、一部防御が軽視される傾向についてはどう思っていますか。

「そういう選手は、勝てない。マーシャルアーツの原理原則が分かってないと。MMAに防御は欠かせない。柔術の使い方を理解していれば、今もベストだ。しっかりとマーシャルアーツを学び、賢明にならないといけない。戦う上で最も大切なのモノは何か、それは原理原則なんだ。技術は変わっても、原理原則は変わらない。

僕はグレイシーの教え子であるかけど、それは技術面の教え子ではない。原理原則の教え子なんだ。原理原則は普遍だ。テクニックには変遷がある。原理原則は変わらない。マーシャルアーツをこの身に修めるということは、技術ではなく原理原則を修めることなんだよ。原理原則とは何か。それが分かっていないファイターは増えたよ」

──いや、グースバンプスものです。

「アハハハハハ。それは有難いよ」

──1年7カ月振りの再戦、今もブライアンがUFCフェザー級のトップファイターであることを証明するにはどのような試合にしないといけないと思っていますか。

「グレイシーのブラックベルトの力を見せつけるよ(笑)」

■視聴方法(予定)
2月25日(日)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS
午前8時30分~U-NEXT

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【UFC ESPN51】WEC&UFCで16年、カブ・スワンソン「可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたい」

【写真】ジェンス・パルバー、髙谷裕之、ジョゼ・アルド、チャド・メンデス、シャーウス・オリヴェイラ、ダスティン・ポイエー、フランキー・エドガー、マックス・ホロウェイ、川尻達也、チェ・ドゥホ、ブライアン・オルテガ、クロン・グレイシー、ギガ・チガゼ──とんでもない面々と戦い続けてきた(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC ApexでUFC on ESPN51「Luque vs Dos Anjos」が開催され、コメインでカブ・スワンソンがハキーム・ダラドゥと対戦する。
Text by Manabu Takashima

ブラジリアン同朋対決、近距離の打撃の交換上等のビセンチ・ルケと柔術とレスリング、そしてムエタイの融合=ハファエル・ドスアンジョスのウェルター級戦がメインの同大会。

MMAデビューから19年、キャリア20年目を迎えたスワンソンは今年の11月で40歳を迎える。キャリア10戦目、2007年にWECと契約を果たすと──軽量級最高峰からUFCに転じ、16年間も最高の相手と戦い続けてきた。WECで5勝3敗、UFCでは13勝9敗。決して綺麗でないレコードを見て分かるように、タフな試合の連続にも関わらずオクタゴンで戦い続けているスワンソンに、長年戦続けることができる秘訣とMMAに賭ける想いを尋ねた。


――カブの試合を初めてライブで取材させてもらったのは、2007年12月。WECでのジェンス・パルバー戦でした。あれから16年が過ぎて、今もUFCで戦い続けている。本当に尊敬します。

「ありがとう。今も他の選手と競い合うことが好きでたまらないんだ。自分の力でソレが可能な限り、最もレベルの高い場所で戦いたいと思っている。そうは言っても、近いうちにキャリアを終えることは間違いない。でも、少しでも子供達に自分が戦っているところを見せて、彼らの記憶に残るようにしたいんだよね。その後は指導に専念したいと思っている」

──2017年から2019年にかけて4連敗という苦しい時を過ごしましたが、その際も引退は考えなかったですか。

「あの時は、ジムでの練習で日々成長しているのに結果に表れず、凄くフラストレーションが溜まっていた。もっとやれると信じていたから、あの時期に引退を考えたことはないよ。ただ勝利を欲していた。と同時に、少しゆっくりしないといけないことを学んだ。

結婚して、3人の子供ができ、ジムをオープンした。人生の大きな転換期にあって、それまでのようにスムーズにモノゴトを進めることができなかった。ただし、あの日々があって今の僕があると思っているよ」

──そのような時を経て戦い続けるうえで、40歳を迎えようとする今も戦い続ける。その目標をどこに置いているのですか。

「根底にあるのは、絶対的に楽しむということ。3カ月後に40歳になる今回のファイトは、今後のことを考えるうえでも大切になってくる。でもね40歳の誕生日、妻とこれからの人生について楽しく話していることは間違いないよ(笑)」

──これまで本当にタフな相手と戦ってきて、そのなかには髙谷裕之、川尻達也という日本を代表するファイターも含まれています。その両者も既に引退して、後進の育成や地域社会に根付いて健康促進という第二の人生を歩んでいます。そんな彼らとあれだけ激しい試合をしてきたカブが、今もこれだけのコンディションをキープしているのは驚異的です。

「ありがとう。ずっと20代の選手たちとトレーニングをして、同じようにハードに体を動かしている。加えてそれだけの練習をするから、体のケアをしてリカバリーしっかりとしている。今も以前のように練習できるのは、コンディションをキープできていることが大いに関係しているはずだ。現役として、最後の時間をしっかりと過ごせているし、そこは本当に感謝している。体がいうことをきかなくなるまで、続けることはないからね。

それにファイト自体、若い頃と比較するとただ前に出るだけでなく、引いても戦えることを学んだ。若い時はひたすら前に出てファイトすることに夢中だった。今も積極的に攻めるスタイルを続けるいるよ、それができるのも、スマートに考えることができるようになったからだ。今も攻めるスタイルを楽しめているよ」

──そして今週末には32歳、油の乗り切っているハキーム・ダラドゥと対戦します。彼の印象を教えてもらえますか。

「ウェルラウンディットな選手だ。危険な相手だよ、3Rを通じて自分のペースで戦い続けることできる。それがUFCでは1度もフィニッシュ勝利がないことに通じている。スタミナ配分をして、時間を使って戦う。ただし、そんな彼と戦うことでイライラすることもないし、惑わされることもない。ちゃんと自分の試合ができるだろう」

──既にカブは成熟したファイターなので、躍起になって攻めてくるファイターの方が隙を見つけやすいかと思います。ただし、あの待ちのスタイルと徹底して自分を崩さないところは逆に攻略しづらくないでしょうか。

「まぁ、皆がそれぞれのスタイルを持っているからね。そして、皆それぞれ弱点がある。その弱点をついていくことが、僕の戦いだ。彼の動きを研究して、この試合用の動きもあるけど、概ねいつも通りに戦って勝つつもりだ。

僕にはそれだけの経験がある。この階級のベストファイター達と戦ってきた。彼にはない経験を積み上げてきたきたからね。コメインイベントで戦うプレッシャーも彼は経験したことがない。僕はそういう状況で戦うことに慣れている。あの状況で戦うと、普段とは違う感情がわき上がってくるんだ。ハキムがそれをコントロールできるのか、オクタゴンの中で明らかになるよ」

──そのなかで、どのような試合をファンに見せたいと思っていますか。

「ベストバージョンのカブ・スワンソンを見せたい。それはいつも心掛けていることだ。少しでも前回の試合から、成長した自分でいたい。そして、これまでと同じように攻める戦いを進化させたい。そんな風に戦えなって、オクタゴンのなかで実感できればハッピーなんだ」

──カブ、今日はインタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いできますか。

「日本には2度行ったことがあるんだ。最高だったよ。これまでに訪れたなかで、最も気にいっている場所だ。できれば今年の大晦日、友人のフアン・アルチュレタの試合の時にまた日本に行きたいと思っている。フアンは日本に行くと、そのまま居着いて米国に戻ってきた時には、いつも体重が増えているんだよ(笑)。フアンと一緒に日本に行ければ良いね。最高のファンの皆に『ハイ』と伝えてほしい」

■視聴方法(予定)
8月13日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■ UFC ESPN51計量結果

<ウェルター級/5分5R>
ヴィセンチ・ルケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ハファエル・ドスアンジョス: 171ポンド(77.56キロ)

<フェザー級/5分3R>
カブ・スワンソン: 146ポンド(66.22キロ)
ハキーム・ダラドゥ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カリル・ラウントリー: 203.5ポンド(92.3キロ)
クリス・ダウカウス: 205ポンド(92.99キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィエイラ: 116ポンド(52.62キロ)
イアズミン・ルシンド: 116ポンド(52.62キロ)

<ミドル級/5分3R>
タフォン・エヌシュクウィ: 189.5ポンド(85.95キロ)
AJ・ドブソン: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド: 189ポンド(85.72キロ)
ジェイミー・ピケット: 186ポンド(84.37キロ)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー: 136ポンド(61.69キロ)
JP・ベイス: 136ポンド(61.69キロ)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 156ポンド(70.76キロ)
マイク・ブリーデン: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 145.5ポンド(66.0キロ)
アイザック・ドルギャリアン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジアン: 266ポンド(120.65キロ)
マルティン・ブダイ: 266ポンド(120.65キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
モントセラ・ルイス: 113ポンド(51.25キロ)
ジャケリン・アモリン: 116ポンド(52.62キロ)

<バンタム級/5分3R>
デモン・ブラックシアー: 136ポンド(61.69キロ)
ホゼ・ジョンソン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ミラー: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・サントス: 126ポンド(57.15キロ)

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o UFC   アレックス・ヴォルカノフスキー イスラム・マカチェフ カルヴィン・ケイター ジョシュ・エメット ブライアン・オルテガ

2.12『UFC 284』でヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットのフェザー級暫定王座決定戦

2.12『UFC 284』イスラム・マカチェフ vs. アレックス・ヴォルカノフスキーのライト級タイトルマッチが正式決定(2022年11月13日)

 こちらの続報。


 UFCが来年2月12日に西オーストラリア州パースで開催する『UFC 284: Makhachev vs. Volkanovski』のセミファイナルでヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットのフェザー級暫定王座決定戦を行うことを発表。

 メインイベントでフェザー級チャンピオンのアレックス・ヴォルカノフスキーがイスラム・マカチェフのライト級王座に挑戦することから暫定王座決定戦を組んだようです。

 ロドリゲスは7月の『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』でブライアン・オルテガと対戦、1Rにオルテガの肩の負傷により1R TKO勝ちして以来の試合。現在UFCフェザー級ランキング2位。

 エメットは6月の『UFC on ESPN 37: Kattar vs. Emmett』でカルヴィン・ケイターに判定勝ちして以来の試合で5連勝中。現在UFCフェザー級ランキング5位。続きを読む・・・
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お蔵入り厳禁【Fight&Life】プーケットで練習中の魅津希&村田夏南子──NY~東京・前日譚

【写真】ジョージ・ヒックマン率いるバンタオ・ムエタイ&MMAで練習中の村田と魅津希(C)NObU YASUMURA

28日(金)から発売のFight&Life#93に、タイはプーケットのバンタオ・ムエタイ& MMAで練習中の魅津希&村田夏南子対談が掲載されている。

7月末、その両者はリバーサルジム新宿Me,Weで共に汗をかいていた。突然の帰国から東京での再合流、プーケットでの出稽古の両者の前日譚ともいえる対談をお届けしたい。

お蔵入り厳禁、魅津希と村田夏南子が話して7月27日に話していたこと……。


──明日から米国に行き、2人がNYでどういう練習をしているのか。その取材が楽しみでならなかったのに、なぜ代々木にいるのですか!!(笑)。

魅津希 実はこれからのこともあるので、ビザの状態がどうなっているのかをUFCに尋ねていたんです。私はP1ビザを何年か前にアップグレードしていたので、その時は米国から出国しなければステイできるということでした。それが法律が変わって、今回は更新するのに一度帰国しないといけないことが分かりました。その米国を出る期限が(※7月)24日だったんです。

──そして村田選手も、そういうことがあるからと確認を取ったような流れだったのですか。

村田 私もまだ米国で更新できると思っていたら、何かUFCの担当者がバケーション中か何かですぐに返事がなかったんですよね。そうしたら、魅津希ちゃんが急遽帰国することになって……。『気をつけて帰ってね』なんて言っていたんです。私はそこからラスベガスに戻る予定だったので。で16日にUFCがNYであったじゃないですか。

──ジャイー・ロドリゲスとブライアン・オルテガメインのロングアイランド大会ですね。

村田 その大会を観戦するために、UFCからチケットを貰うのにはIDの代わりにパスポートを提示するのですが、大会後にバスのなかでパスポートを眺めていたら、UFCの前の日にビザが切れていて。結果、私もビザが切れた10日後までに出国しないといけなくて。その期限が24日で、魅津希ちゃんと同じだったんです(笑)。

──ギリギリじゃないですか(笑)。

村田 ホントに気付かずにベガスに戻っていたら、違法滞在になって強制退去で何年間か米国に入れないことになっていたかもしれないです……。タイミング的にギリギリで本当に助かりました(笑)。

──魅津希選手は帰国したかったという発言がありました。

魅津希 ハイ。4年間、帰国していなかったので。中国の試合の時に母親とは会ったのですが、父親とはずっと会っていなかったですし。これまでも1度、里帰りはしようと思っていたのですが、試合が流れたり、ケガをしたり、コロナになったりと延び延びになっていました。

──4年振りの日本の印象は?

魅津希 怖いです(笑)。皆、人のことを気にし過ぎというか……何か視線が違うんですよね。話しかけないけど、見られているというような。こないだも夏南子ちゃんと練習するために地下鉄に乗っていると、そういう視線を感じました。

──それは日本人あるあるですね。目が合うと避けるという……。ということは、まだ豊橋には戻っていないのですか?

魅津希 ハイ。RIZINに出場するジェシカ・アギラーのセコンドに就かないといけなくなって(笑)。本当は直樹の試合もあったので、7月末までは東京にいるつもりではいたんです。まあ直樹の試合がないから、帰ろうかと思ってはいたのですけどね(笑)。

──ところで今はビザの書き換えにも時間が掛かると聞いています。

魅津希 そうですね。だから、暫らくは日本にいることになるかと思います。まだ面接の日程も出ていないので。

──そして村田選手とNYでなく、Me,Weで再合流と。これまでNYで練習して互いにどのような印象を持っていたのでしょうか。

魅津希 強いです。私がグラップリングの練習ができていなかったことを差し引いても、防御するのに必死で。持っているものが違うなって。

村田 魅津希ちゃんは打撃になると、ウェービングを見るだけでもビックリするぐらい凄いです。こっちに頭があると思ったら、もうあっちにあるみたいな。もう別次元で。

魅津希 それを私はグラップリングで夏南子ちゃんに感じていて。足りないところを補えるという点でも、良い練習ができていました。

──今後はどのようなことを考えていますか。

魅津希 もうビザ次第ですけど、タイってビザなしで45日間ぐらい行けるって聞いているのでプーケットで練習しようかと思っています。Me,Weでは夏南子ちゃんもいて、女子も杉山しずか選手をいますし良い練習ができています。

ただタイでタイガームエタイから離れたバンタオ・ムエタイ& MMAというチームがあるので、そこで練習しないかとアドバイスをもらって。だから、ビザ次第ですけど行ってみようかなと思っています。

コーチのジョージ(ヒックマン)が、日本人選手にも凄く親切だと聞いていますし。そういうプランもありますが、8月からどうするかは未定といえば未定です。一度、豊橋に里帰りしてから決めようと思います。

村田 タイに行くなら、私も一緒に行くと思います。年内に試合ができる準備をしたいと思います。

魅津希 私もそうですね。それぐらいには……と。

※魅津希&村田夏南子のタイでの練習と今後について語る対談が掲載されたFight&Life#93は9月28日(金)から発売開始です。

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MMA o RIZIN UFC YouTube アーノルド・アレン カルヴィン・ケイター ギガ・チカゼ ジョシュ・エメット ジョン・チャンソン ブライアン・オルテガ ブライス・ミッチェル マックス・ホロウェイ モフサル・エフロエフ

【UFCフェザー級丸分かり】『UFCフェザー級ランキングトップ10』選手紹介

今までの『UFCファイター図鑑シリーズ』は狭く深くでしたが、『UFCランキング』紹介動画では浅く広く紹介しております!
名前と顔を少し知っているだけでも、何も知らずに試合を見るより何倍も観戦を楽しめるので、是非ご活用いただけると嬉しいです!

■フライ級版はこちら
【UFCフライ級丸分かり】『UFCフライ級ランキングトップ10』選手紹介 【UFC最軽量級】
→https://youtu.be/mb4OOgU-uwc
■ヘビー級版はこちら
【UFCヘビー級丸分かり】『UFCヘビー級ランキングトップ10』選手紹介【MMA世界最高峰UFCの最重量級】
→https://youtu.be/rWJhLq5JOeA
■バンタム級版はこちら
【UFCバンタム級丸分かり】『UFCバンタム級ランキングトップ10』選手紹介【群雄割拠・黄金の階級】
→https://youtu.be/IDIrLnqmO-s

【目次】
0:00​ オープニング
0:06​UFCランキング10位モフサル・エフロエフ
1:32UFCランキング9位ブライス・ミッチェル
3:00​UFCランキング8位ギガ・チカゼ
5:04​UFCランキング7位ジョン・チャンソン
6:12​UFCランキング6位アーノルド・アレン
7:22​UFCランキング5位カルヴィン・ケイター
8:26​UFCランキング4位ジョシュ・エメット
10:04UFCランキング3位ブライアン・オルテガ
11:41 UFCランキング2位ヤイール・ロドリゲス
13:30​UFCランキング1位マックス・ホロウェイ
15:40​UFCランキング王者アレクサンダー・ヴォルカノフスキー

#格闘技#RIZIN#UFC

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『UFC on ABC 3』ブライアン・オルテガ vs. ヤイール・ロドリゲスを見たファイター・関係者の反応


 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』ブライアン・オルテガ vs. ヤイール・ロドリゲスを見たファイター・関係者のツイッターでの反応。続きを読む・・・
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ヤイール・ロドリゲス「ブライアン・オルテガの表情を見て異変を感じた」「次戦についてはデイナに任せる」

ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」(2022年07月16日)

 こちらの続報。


 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでブライアン・オルテガの右肩脱臼で1R TKO勝ちしたヤイール・ロドリゲスが以下のコメント。

「グラウンドに行った時にアームバーを仕掛けた。ハードに絞り上げて脚で彼の体を押し出そうとしていた。彼が外そうとした時に表情を見て異変を感じたよ。彼が肩を押さえているのを見て試合を止めた。異変に気付いた俺は『どうした? 何が起きた?』と言ったら、『ああ、肩だ、肩』と言った。そこで試合は終わった」

「俺は上手く戦ってたと思うよ。何発か強烈なジャブを当ててたし、右のパンチも入れた。オーバーハンドやクロスカウンターでぐらつかせたし、ローキックやハイキックも入ってた」

「理想を言えばアレックス・ヴォルカノフスキーと戦いたいが、彼はしばらく休むようだし、デイナ・ホワイトの言うことなら何でも従うよ」
続きを読む・・・
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デイナ・ホワイトがヤイール・ロドリゲス vs. ジョシュ・エメットのフェザー級暫定王座決定戦を示唆「ヴォルカノフスキーは拳の手術を受けると思う」

ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」(2022年07月16日)

 こちらの続報。


 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでヤイール・ロドリゲスがブライアン・オルテガの右肩脱臼で1R TKO勝ちした件についてデイナ・ホワイトが以下のコメント。

「残酷だ。ラフなスポーツだし、こういうことも起こり得る。だが、グレートファイトになる予感がした途端にこんなことが起こるなんてどういうことだ? 残酷だよ」

「多分オルテガは肩の手術が必要だろう。私も肩の手術をしたことがあるが、悪夢だったし回復に時間が掛かった。どうなるかはいずれ分かるだろう。今はそんなことは考えられないが、互いにまたやりたいと思っているのは素晴らしいことだ」

「誰もが自分がタイトルに挑戦するべきだと思っているが、ジョシュ・エメットがその中の一人であることは間違いない」

「アレックス・ヴォルカノフスキーは拳の手術を受けると思う。何か問題があるのだと思う。暫定王座決定戦の可能性だって? あると思う。私はその案は嫌ではない」
続きを読む・・・
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【UFC ABC03】激闘前──ロドリゲスの腕十字に腕を抜いたオルテガの肩が抜け、続行不能に

<フェザー級/5分5R>
ジャイー・ロドリゲス(メキシコ)
Def.Def.1R4分11秒by TKO
ブライアン・オルテガ(米国)

開始早々パンチを交換する両者。オルテガが左、ロドリゲスが右を当てる。前に出て圧を与えたいオルテガに対し、ロドリゲスがスイッチして対応する。飛び込んで左を当てたロドリゲスは、さらに左から組んでヒザを突き上げる。オルテガは組んで、ボディロック。ケージにロドリゲスを押し込む。

ヒザを入れて崩しに掛かるオルテガに対し、ロドリゲスがウィザーで耐える。掌底を入れるロドリゲスは、ケージに押し込まれた状態が続く。残り100秒、後方へのテイクダウンを切って離れたロドリゲスが、右ハイ、前蹴りを見せる。ここもオルテガは組みを選択しシングルでロドリゲスをケージに押し込む。

ウィザーのロドリゲスを腰に乗せ、投げを打ったオルテガ。下になったロドリゲスが腕十字を仕掛ける。右腕を抜いたオルテガは、そのまま後方に倒れ込む。腕を抜いた際に右肩が抜け、オルテガは試合続行不能に。激闘必至の勝負は、思わぬ形で決着がついた。とはいえ、過去2度に渡り手術をしている古傷の再発はロドリゲスの攻撃によって起こった自体、激闘は見らなかったがこれもMMAだ。


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ヤイール・ロドリゲス「UFCからはブライアン・オルテガに勝ったらアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている」




 『UFC on ABC 3: Ortega vs. Rodriguez』のメインイベントでブライアン・オルテガと対戦するヤイール・ロドリゲスが以下のコメント。

「ああ、この試合に勝てばアレックス・ヴォルカノフスキーへの挑戦権が得られると聞いている。それを狙っているよ。まずは7月16日にブライアン・オルテガに勝たないとね」

「ヴォルカノフスキーについてはワオとしか言いようがない。彼は素晴らしかった。目を見張るものがあった。チャンピオンになりたいなら、それだけの準備、それだけの努力が必要だ。彼は本当にタフだ」

「彼が先日マックス・ホロウェイに勝つ前までは、そこまで良い選手だとは思わなかったが、あの試合ではとても素早く、爆発的で、スマートで、戦略的で、全てが上手く行っていた。なぜ自分がチャンピオンなのかを証明した。とても良くなってたし、家族や友人からも『どう思う?』と言われた。彼に勝つにはとんでもない努力が必要だ」

「ブライアン・オルテガとは友人なので必要な時以外は、お互いに戦いたくなかった。だが、これは俺たち二人にとってもチャンスだし、戦わなければいけなかった。これは望んだ相手と言うよりも望んだチャンスだ。この大きなチャンスに対峙する。重要な試合だ」
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