元UFCヘビー級王者フランシス・ガヌー(カメルーン)がボクシングWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリーに挑むボクシングマッチ「Fury vs. Ngannou: Battle of the Baddest」がサウジアラビア・リヤドで開催されます。UFCでKOを量産していたガヌーは今年に入ってUFCとの契約交渉が決裂。紆余曲折の末にPFLと契約しましたが、たどり着いた先はフューリーとのボクシングマッチ。MMAの打撃が本職に通用するのか。不安が8割なのは私だけでしょうか。そんな心境の中、DAZNで観戦しつつ、電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。
【ヘビー級 3分10R】
○タイソン・フューリー(英国)
(判定2-1)
×フランシス・ガヌー(カメルーン)
1R、開始直後に間合いを詰めたのはフューリー。パンチの交差でヒヤッとするがガヌーは立て直す。逆にプレスを掛けるがフューリーはパンチを合わせる。しかしガヌーの徐々に前に出て、コーナーに追い込むとフック、ボディを入れる。だが手数、有効打はフューリーが上手。終盤にはフックをクリーンヒットさえてラウンドを終えた。
2R、遠距離ではフューリーが的確にパンチを入れるが距離が近づくとガヌーが攻勢。ショートレンジでのフック、アッパー、ボディを当てる。フューリーは嫌がったか組み付いてくる場面が出始める。
3R、開始直後のパンチの交差。ガヌーの左フックがヒット。フューリーはやや精彩を欠いているか動きが重たい。そのまま試合は進み、終盤にはまたもガヌーの左フックがヒットしてフューリーはダウン。なんと最初にガヌーがダウンを奪ってラウンド終了。
4R、開始早々にガヌーに右フックがヒット。フューリーはグラつく。なんとか立て直すがガヌーは素早い身のこなしでフューリーをいなして、バランスを崩したところにパンチを打ちこむ。ガヌー攻勢だが口を開けてスタミナをロスし始めたか。
5R、フューリーもパンチを強振し始める。ガヌーは寸前で回避して致命的なダメージはもらわないが被弾して後退する場面も。
6R、軽快なステップからジャブを当てるフューリー。ガードを低くして余裕が出てきたか。それでもガヌーは前に出てパンチを出す。スタミナはなくなりそうでなくならない。ロープに追い詰めてフックを強振するなど見せ場を作る。
7R、再びガヌーが圧を強める。フックを強振してヒットさせると、中盤のパンチの交差ではガヌーのフックが効いたかフューリーは組み付いて膝を突く場面も。ノーダウンだがガヌーが再び攻勢に転じ始めた。
8R、距離を詰めるガヌー。接近戦になるとショートフックとアッパーなどが立て続けにヒット。着実に蓄積するとフューリーはグラつき、コーナーに追い込まれる場面が続く。なんとかダウンは免れたがあと一発という状態に追い込んでラウンドを終えた。
9R、距離を取って遠めからジャブやボディを狙うフューリー。ガヌーは間合いを詰めて大きなフックを打ち返すが、スタミナが切れたか圧力が弱まる。追い足が止まって距離を置いてのお見合いの状態が目立ち始めた。
10R、距離を取るフューリーに対してガヌーはじりじりと間合いを詰める。しかし前のラウンドと同様に両者ともになかなか手数が出ない。終盤にガヌーはスーパーマンパンチ風な攻撃を仕掛けるがクリーンヒットせずに試合終了。試合は判定へ。スプリットでフューリーに軍配。しかし現役王者を相手にフルラウンドを戦い抜いてダウンを奪ったガヌーが大健闘した一戦。