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【UAEW57】藤田大和、マウントをエスケープするや─待っていましたとばかりにギロチンでプエルタを破る

<59キロ契約/5分3R>
藤田大和(日本)
Def.1R4分50秒by ギロチンチョーク
フアン・プエルタ(米国)

サウスポーのプエルタ、互いにインローを蹴り合うと藤田は左アウトローを蹴り込む。踏み込んで右ダブル、、左カーフ、右に回りながら右ローを入れ、続いて右ミドルを思い切り藤田は決める。姿勢を乱したプエルタは立ち上がりつつシングルに出ると、ケージに藤田を押し込みボディロックから、トップを奪取。一気にマウントを奪う。プエルタは藤田の頭を抱えて、右のパンチを打ちつける。藤田はブリッジをするが、頭の上にケージが有り返せない。右で殴られ、エルボーを落とされた藤田は一瞬、背中を向けて反転。見事にお胸を合わせてトップを奪取する。

プエルタはハイガード、ケージを蹴って腰を切っていく。腕を抜いた藤田は思い切りパウンドを落とすと、プエルタが草刈りから蹴り上げる。一瞬、尻もちをついた藤田に対し、プエルタは起ち上がってテイクダンへ。藤田は待ち受けていたかのようにギロチンに捕える。ケージを蹴ったプエルタの前転に、マウント&ギロチンの態勢に持ち込んだ藤田が反転するや、観念したようにプエルタがタップした。

勝利の大絶叫を挙げた藤田は、両手を挙げ観客の声援に応えた。


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【UAEW57】2025年も砂漠の国へ。ファン・プエルタと対戦する藤田大和「しっかりインパクトを残します」

【写真】写真は2024年12月上旬撮影。この直後、今年初戦の試合が決まるとは……(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(金・現地時間)にUAEはアブダビのSpace42アリーナで開催されるUAEW57で、藤田大和がファン・プエルタと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年5月、UAEWフライ級王座決定戦でイアゴ・ヒベイロに敗れた藤田は、4カ月後にバトゥカン・バイスエフを下して再起を果たしている。MMAPLANETでは2024年12月初旬、バイスエフ戦の振り返りと2025年の展望についてインタビューを行っていた。その時点ではまだ次戦が決まっていなかったが、直後にUAEWから今年初戦のオファーがあったのは既報どおりだ。ここでは昨年末のインタビューと、今回現地入り直後のコメントをお届けしたい。


バイスエフ戦はギロチンが評価された

――今年9月のバイスエフ戦(※インタビューは12月9日に行われた)は、スプリットの判定勝ちでした。裁定が下った瞬間、意外そうな表情を浮かべていたね。

「正直、負けたと感じていました。こちらも完全に寝かされていたわけではないけど、自分もギロチンが判定に対して効果的だったという感覚もなくて。でもスプリットだと聞いた時点で、『これは勝ったかも』と思いました(笑)」

――試合映像では、ポイントまでは確認できませんでした。

「採点を確認すると、1Rと3Rは僕が取っていましたね。あとで山﨑(剛Me,We代表)さんがジャッジに訊いてみると、やはりギロチンを取りに行ったことを評価したそうです」

――ただ、ポイントの取り合いとしては自分が押されていると感じていた。チームとしてインターバルでは、どのような指示を出されていたのでしょうか。

「結構ケージに押し込まれて、自分が座った状態や、バックにつかれていることが多かったですよね。だから『もうちょっと行かないといけない』とは言われていました。自分自身でもそう思っていましたけど、ギロチンにこだわってしまったというか」

――トップをキープしているだけではコントロールとみなさない、という採点基準に変わったのか。こればかりは結果論になりますが、過去のUAEWの採点基準とも違ったように思います。

「ケージ際で押さえ込まれていても、下からコツコツ殴っているほうが判定で勝つという試合が、たまに日本でもあるじゃないですか。その採点基準は認識していました。ただ、自分も下から殴っていたわけでなくて……」

――一方、バイスエフもトップキープから殴ってきませんでした。

「そうですね。ポジションのキープは凄かったですけど、最後のほうは特にレフェリーもアクションを促していましたよね」

――ポイントは背中をマットに着かされているかどうか、でしょうか。藤田選手の場合、ケージに押し込まれても尻もちを着いている状態でケージに体を預けていました。

山﨑 藤田はあの状態からの展開が強いんです。だからバイスエフもピッタリとくっついたまま、特に殴りに来ることもなく、無理に背中を着かせに来ることもなかったんだと思います。

――反対に背中を着かされている側がコツコツ打撃を出していても、それで優位になると考えるのは難しいです。藤田選手としては、まず背中を着かされない。キープされても尻もちを着いた状態で、という意識は強かったのですか。

「はい。それは今回の試合だけじゃなく、MMAを始めた頃からシチュエーションを想定して練習していました。尻もちを着いた状態で、押し込まれたところから取りに行ったりとか。今までUAEWの試合では、その良さを出すことはできていたと思います。でもバイスエフは攻め方がタイトで、自分から展開をつくりづらい面はありました」

山﨑 前日のルールミーティングの前に、バイスエフがストレッチとか動いているところを見ていて、すごくタイトさがあったんです。体を小さくしたり、ピッタリとくっついてくるようなストレッチが多くて。これがケージ際の攻防で出て来るかな、とは考えていました。

――相手がタイトに攻めて来ると、スタミナが削られたりすることはなかったですか。

「スタミナを削られることがなかったです。動きがなかったので、むしろ座った状態で考えたり、呼吸を整えることができました」

――そのおかげか、最終回は開始早々から攻めていくことができました。

「インターバルの間に、もっと動きを出すように山﨑さんから言われました。そこで自分からテイクダウンを狙いに行ったり、バックを取られたところから足を狙ったりとか。それがギロチンに繋がったりしたので、良かったと思います」

一歩一歩、UFCを目指していきたい

――スクランブルの末に立ち上がって打撃戦を挑むことより、ギロチンのほうが優先度は高いのでしょうか。

「いえ、そういうことはないです。ギロチンは体が勝手に動いたという感じですね。今回は力まずに良い時の動きを思い出そうと考えていました。タイトルマッチの時は力み過ぎて、足も動いていなかったですし。だから打撃に関しては深くこだわっていなかったです。右カーフも警戒されまくっていましたからね(苦笑)」

――カーフキックを警戒されたことは、何か試合に影響を及ぼしましたか。

「特には――焦りとかもなかったですね。いずれ組んでくる、そこに合わせていこうと考えていました。自分から攻めるよりも相手を誘う、というのは良くないかもしれないですけど」

――ギロチンという武器があるからこそ、相手の動きを誘えるのではないですか。それはMMAファイターとしての幅が広がったことでもあると思います。

「ギロチンもそうですけど、いろいろ得意な部分は増えてきています。それを試したかったけど、やらせてもらえない部分はありました(苦笑)。ギロチンを狙った時も、深く入ったけど相手の体の力が強くて、足も組ませてもらえなかったです」

――判定の結果については異論もあるでしょう。しかし、まずは勝ったことで生き残りました。やはりUAEWのベルトに再挑戦したいですか。

「はい。僕はイアゴ・リベイロとリマッチをやりたいです。もうどんな選手かも分かっていますし、いつでも再戦したいですね」

――まだ次戦は決まっていないのでしょうか。

山﨑 年内か年始には試合したい、と伝えています。でもUAEWって急に試合が決まったりするんですよ。毎年1月には大会を開催しているので、可能性はあると思っています。1月のあとは3月にラマダンがあるようなので、ラマダンが終わって5月ぐらいになるのか……。2年ぐらい試合をしてきて、何となくUAEWの状況も分かってきました。UAEWで戦ってきて愛着もありますし、ベルトを獲りたいです。その先にUFCも見据えていますし、僕たちは一歩一歩その目標に近づいていきたいですね。

――UFCに向けて一歩一歩……昨日、同じフライ級で朝倉海選手がUFC初戦でベルトに挑みました。そのことについては何か思うところはありますか。

「やっぱりUFCの壁は高いですね」

――はい。

「初戦でベルト挑戦については――最初は『まさか!?』とは感じましたよ。でも僕は海君の強さも知っているから、別に変だとは思わなかったです。UFC側としてもパントージャがランカー全員に勝っていて、そんななかでフライ級を盛り上げるためには海君が挑戦することが良かったんでしょうし。

こちらは一歩一歩、UFCを目指してやっていきますけど、そのほうが凄いとかは思っていないです。それが美学――という考えもないですし。今、僕たちはUAEWが良いと思って、戦う場所として選びました。まずはそのUAEWでベルトを獲りたいですね」

強い相手を用意してもらいました

前述のとおり、このインタビューが行われたのは12月9日だった。山崎代表によれば2日後に大会出場のオファーが届いたという。年内に契約書にもサインをしたが、その後に対戦相手が変更となり、今年に入ってファン・プエルタと59キロ契約で対戦することが確定した。

そして藤田と山﨑代表は1月12日夜に日本を経ち、フライト→乗り継ぎ→フライト→車とハードな移動を経てアブダビのホテルに到着。翌日のプレスカンファレンス後、藤田に今回の試合について訊いた。

試合会場となるSpace42アリーナ(C)TAKESHI YAMAZAKI

――今回はハードな移動だったと聞いています。コンディションに影響はないですか。

「アハハハ。到着した時は眠かったですけど、もう長時間座っていた腰の感じや、寝不足気味なのは解消されました」

――12月のインタビュー時点では、次は年末か年始に試合をしたいと言っていました。その直後にオファーがあったそうですね。

「はい。そのタイミングで大会が開催されることが分かって、数日後に対戦相手の提示がありました。そのあと対戦相手が変わって『えっ!?』とは思いましたけど、それでも試合をしたい気持ちのほうが強くて。対戦相手の変更について動揺はなかったです」

――59キロ契約については?

59キロ契約のためか、いつもより頬がこけていない藤田(C)SHOJIRO KAMEIKE

「まぁ……相手も準備期間が短いので、仕方ないですね。僕もこの体重で試合をするのは初めてで、2キロがどう影響するのかは分からないです。ただ、2キロ分減量は楽です」

――最初に決まった相手はCFFCフライ級王者のプミー・ヌクータで、ヌクータの欠場が決まるとすぐに代替選手を見つけてくれた。それだけ藤田選手に出場してもらいたい、というプロモーター側の熱意や期待もうかがえます。

「スタッフの方も皆、『帰ってきてくれたね!』と歓迎してくれている雰囲気はあります。それとプレスカンファレンスでも、一般のお客さんが盛り上がってくれていて。僕が出た時に歓声が挙がっていたので、現地でも認知されているのかなと思いました」

プレスカンファレンスで対戦相手のプエルタと(C)UAEW

――では対戦相手、プエルタの印象を教えてください。

「今まで戦ってきたなかで一番実績のある選手です。当初の相手とは構えも何もかも違いますけど、気持ちの面では全然問題ないですね。1カ月前から試合に向けて準備できていたので」

――対戦相手がプエルタに正式決定したのが1月6日、対策練習ができる期間も短かったと思います。

「とりあえず相手の得意なところを頭に入れておいて――という感じですね。まぁ、やるしかないです。今回はいろいろあったけど、強い相手を用意してもらいました。一本かKOか、しっかりインパクトを残します!」

■UAEW57 視聴方法(予定)
1月18日(土・日本時間)
午前0時~ UFC Fight Pass

※前日の同時間帯にはUAEW56が開催される

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【UAEW57】対戦相手が二転三転、藤田大和が59キロ契約で元Titan FC王者フアン・プエルタと対戦

【写真】砂漠に足跡は残してきた。北米フィーダーショー王者も、中央アジアやコーカサス勢と比較すると戦いやすいようにすら思える (C)UAEW

17日(金・現地時間)にUAEはアブダビのSpace42アリーナで開催されるUAEW57「Ali Alqaisi vs Vicente Vargas」に藤田大和が出場し、元Titan FCフライ級王者フアン・プエルタと対戦することが発表されている。
Text Manabu Takashima

中東のUFCへの登竜門=UAEW、2025年戦いの幕はラファ・ビーチにあるモダンな創りのスペース42で切って落とされる。収容人員3000人の同会場は、昨年10月にAIを活用した地理空間ソリューション企業バヤナットと衛星通信企業ヤーサットが合併して宇宙進出を目指すグローバル企業=スペース42がネーミングライツを獲得している。

化石燃料時代も転機を迎えるなか、とてつもなさを感じる中東の会場で藤田が昨年9月以来、4カ月振りに連勝を賭けた一戦に臨む。その藤田が所属するMe, Weの山﨑剛代表によると、UAEWからオファーがあったのは昨年12月10日と試合の約40日前だった。

5日後に名門セラ・ロンゴ所属でCFFCフライ級王者、キャリア8勝0敗のプミー・ヌクータが相手になること知らせが入り契約を済ませた。しかし、年が明けた3日にヌクータの欠場と代替選手と61キロ契約で対戦という再オファーがあったという。

61キロはほぼバンタム級、藤田陣営はさすがにこの申し出は固辞。翌日に相手はプエルタ、キャッチウェイトは59キロという話を持ち掛けられる。「試合はしたい。ただし58キロにならないか」という交渉の下、59キロ契約で1ポンド・オーバー規約はないという話でまとまった。

ファイトはケージが上がる前から、始まっている。そんなヒリヒリするやり取りのうえで決定した59キロ契約のフエルタ戦だが、計量失敗すら陣営は想定しているだろう。


藤田としてはどれだけ試合決定までドタバタがあったとして、UAEWフライ級の頂点を目指すうえで、絶対に落とせない試合だ。キャリア25勝9敗、Titan FCやCombateというラテンアメリカ色の強い米国MMAシーンでプエルタは戦績を積んできた。2021年にはコンテンダーシリーズで中国のシャン・チーファーにスプリット判定勝ちも、最終回に足を使って流したことでダナ・ホワイトはサインをしなかった。

(C)Zuffa/UFC

コンテンダーシリーズですら勝ちに徹したスタイルこそ、プエルタの強味でもあり弱点でもある。

175センチのソップ型、テイクダウンからバックよりも組んでワキを潜ってのバックテイクを得意としている。ここから長い肢体を駆使して足をフックし、グラウンドへ。RNCという極めもあるが、そのままポジション・キープを躊躇なく選択する。この展開だけは、藤田も絶対的に避けたい。とはいえ、プエルタは長いリーチを誇るが、懐には入りやすい相手ともいえる。北米フィーダーショーの元チャンピオンもしっかりと仕留めることが求められる──それだけの相手とUAEWで鎬を削ってきた藤田だ。

なお同大会のメインはフェザー級、ヨルダンのアリ・アルカイシ×ヴィセンテ・ヴァルガスの一戦。この他、バンタム級でピーター・ダナソー×フロレンティノ・コロネルというタイ×フィリピンの東南アジア対決も組まれている。さらに中東は当然として、ロシア、中央アジア、コーカサス諸国、東欧、ブラジルとLFA以上にグローバルなマッチメイクが揃う。そんな砂漠のフィーダーショー、しっかりと注視しなければならないだろう

■視聴方法(予定)
1月18日(土・日本時間)
午前0時~UFC Fight Pass

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45 AB ABEMA Combate Global MMA MMAPLANET o UFC キック チャンネル フアン・プエルタ フェルナンド フェルナンド・パディーヤ ボクシング ロベルト・ロメロ 堀内佑馬 芦田崇宏

【Combate Global】芦田の相手は5lbs近くオーバー=ロベルト・ロメロ「気持ちで戦うのがMMAの本質」

【写真】計量では150.8ポンドと5ポンド近いオーバー。芦田はキャッチウェイトを飲んで戦う (C)COMBATE GLOBAL

27日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミのユニヴィジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan 2」で芦田崇宏と対戦するロベルト・ロメロ。
Text by Manabu Takashima

チーム・オーヤマ所属のメキシカン・ブルファイターは、試合まで2週間を切った時点で「試合があるかも」というオファーを受け、5日前に正式に決まった。そんなドタバタにも動じない、恐らくは体重を落とせないでも戦うという意志の持ち主は、拳と同様に硬いハートの持ち主に思われる。


──ロベルト、Combateで芦田選手と急遽戦うことが決まりました。まず、いつぐらいにこの試合のオファーがあったのでしょうか。

「最初にオファーがあったのは先週の月曜日だった。ラミロ・ヒメネスがビザの問題で試合ができないかもしれないという連絡があって。まだ試合ができるかどうかは確定していなかったけど、彼が戦えないなら僕の出番になるということだから、すぐに体重を落とし始めた。アシダの試合のチェックもしたし、もう戦うつもりでいたんだ」

──あるかどうか正式に分からないという状況で、減量をして試合の準備をするのは複雑ではなかったですか。

「正直に言うと、全てにおいて『チョット』という感じだったよ(笑)。試合があるならと少しエキサイトしていて、でも大きな期待はしないでおこうと。まだ戦えると決まったわけじゃないと自制もしていた。同時にどれだけ準備をしても試合ができず落ち込むんだろうなって、チョット考えもして。練習で疲れて、減量で腹は減るし。そうなると、そんなことを考えてしょうがないだろうと自分を言い聞かせたりして……」

──なかなか心身ともにハードでしたね。

「でも月曜日に試合ができると決まって、やってきたことが報われる。今、ここにいるわけだしね。ただ火曜日の夜のフライトでマイアミに向かう予定だったのが、飛行機が遅延するからという連絡があった。で時間を潰して、空港に着いたら本当に奇妙なことなんだけど、その便はまた出発時間が変わって定刻通りに出発してしまったんだ。結果、火曜の夜に飛行機には乗れず、水曜日の午前11時にカリフォルニアを出たんだ。

で、オースチンからマイアミに向かう便が遅延して、到着したのはもう夜の10時半とかだったよ。しかも、ロストバッゲージのオマケつきだで(笑)」

──OMG!!

「まぁ、大丈夫だよ(笑)。とにかく自分のやれることに集中するしかない。こういうことも起こるんだ。自分でコントロールできないことを気にしてもしょうがないしね。バッグは遅れて届くんのだから」

──まさにアスタマニャーナの精神ですね。ところで日本のファンはロベルトのことも、メキシコのMMA界のこともほぼ分かっていないです。今もボクシングのイメージが強い国ですが、そんなメキシコでロベルトがMMAに出会ったのはいつ頃なのでしょうか。

「8歳からキックボクシングをやっていて、2008年だったかな。メキシコではMMAは知られていなかったけど、兄がTVでブロック・レスナー×ケイン・ヴェラスケスの試合を見ていたんだ。で、このヴェラスケスっていうヤツはメキシコ人だぞって興奮していて。『メキシコ人がこういうことをやっているのか。僕もいつの日か、コレをやりたい』って思うようになった。

でも僕が生まれ育ったチワワの街には、MMAを習えるところなんてなくて10歳になった頃ぐらいから、兄と一緒にビデオでMMAを見て、サブミッションの真似事をするようになったんだ。ただ楽しいから、やっていたんだよ。で13歳の時には初めてアマチュアMMAを戦った」

──なんと!!

「フィットネスジムにケージを置いて、ローカルの大会が開かれた。戦わないかと誘われた僕は、キックだけ使って戦った。それから2試合ほどアマで試合をして、16歳になった時に初めて本格的に柔術を習うようになったんだ。あの時、僕らの街にも3つの柔術スクールができて。今では10以上のアカデミーがあるんだけど、当時は3カ所しか柔術を習う場所はなかった」

──2018年にプロデビューをして、4試合後にはCombateで戦うようになっていますね。

「2019年にカリフォルニアに移った。今では兄のように慕っているUFCファイターのフェルナンド・パディーヤもチワワ生まれなんだ。僕らは同じ場所で練習をしていたんだけど、フェルナンドはいち早く米国に行き、チーム・オーヤマでトレーニングをするようになっていた。そこでコーチ・オーヤマに僕の話をして、コーチが米国に連れてきたら良いと言ってくれて。それからチーム・オーヤマのファイターズ・ハウスで寝起きして、練習をするようになったんだ」

──チーム・オーヤマのファイターズ・ハウスといえば堀内佑馬選手も一緒だったのでは?

「その通りだよ。ブラザー・ユーマにあの時、初めて会ったんだ」

──チワワでの練習とチーム・オーヤマでのトレーニング、どこが一番違っていましたか。

「とにかくレベルが違った。チワワではフェルナンドが米国に行ってからは、プロは僕しかいなかった。だから、あれ以上成長することは難しかった。チーム・オーヤマではすぐに違いを感じたよ。とにかく練習仲間全員が強い。全てのスパーリングセッションがハードで、全てのスパーリングパートナーがタフなんだ。

ユーマが良い例だよ。アイツは小さいのに、スパーでは本当に苦しめられた。最初の半年間は、いつもボコボコにされていたよ(笑)。レスリングやグラップリング自体、当時のメキシコではそれほどやり込むことがなかったしね。君も言ったように、メキシコはボクシングの国だから。特にレスリングはもう初めてといって良い感覚で、グラップリングにしてもまるで質が違っていた」

──ロベルトの試合をチェックさせてもらったのですが、バチバチの殴り合いをしているかと思えば、柔術やレスリングも使っています。自分の強さはどこにあると考えていますか。

「どうなんだろう。正直をいえば、全ての局面が同じレベルにあると思っている。ただ、スタンドでやり合うのが好きだけどね。僕はメキシカンだから。でもレスリングやグラウンドが必要な局面になると、ちゃんとレスリングにも寝技にも付き合うよ。作戦が決れば、それに則してどの局面でも戦うことができると思っている」

──Combateはファンにエキサイティングな試合を届けるという意味でも世界有数のプロモーションです。メジャープロモーションにステップアップする上でも、Combateで戦うことにどのような意味を持っていますか。

「Combateはこの世界でも最高のプロモーションの一つだ。だからプレッシャーを感じることもある。でも本音を言えば、僕は機会が与えられるなら、どこでも戦う。舞台がどこになろうが、バチバチの試合の皆に見てもらう。自分のやってきたことを全てぶつけるだけだよ」

──なるほどです。では芦田選手の印象を教えてください。

「彼のことは尊敬しているよ。凄いキャリアを持つベテラン・ファイターだからね。良い大会で、良い選手と戦ってきた。ただ、僕は少し彼より背が高い。そこがアドバンテージになるだろう。リーチも僕の方が長いし、自分の距離で戦えるはずだ。フィジカルで上回っているけど、アシダはタフなファイトも辞さない。そこも尊敬しているよ。

だからこそ、ハートの勝負になると思っている。何より、気持ちで戦うのがMMAの本質だから。ボクシング、レスリング、柔術、自分の全てをぶつける。それが僕のやるべきことだからね」

──フェルナンド、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いしますか。

「日本のファンは本物だ。MMAへの皆の想いをリスペクトし、感謝している。何よりユーマ・ホリウチは僕の日本人の兄弟だからね。日本の皆の心に何かを刻む戦いをする。皆、ありがとう」

■視聴方法(予定)
7月28日(日・日本時間)、
午前10時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Combate Global 対戦カード

<150.8ポンド契約/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
芦田崇宏(日本)

<ウェルター級/5分3R>
マルコス・ヨレーダ(メキシコ)
山田聖真(日本)

<女子フライ級/5分3R>
レヒーナ・タリン(メキシコ)
ギセラ・ルナ(アルゼンチン)

<バンタム級/5分3R>
イズマエル・サモラ(メキシコ)
フアン・プエルタ(米国)

<130ポンド契約/5分3R>
ヴィクトル・キンタナ(メキシコ)
ロイス・バトラー(米国)

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【UAEW50】藤田大和が50回記念大会で、イアゴ・ヒベイロとUAE Warriorsフライ級王座決定戦

【写真】ついに藤田が砂漠のフライ級王座に挑む(C)UAEW

5日(日・現地時間)、UAEWより17日(金・同)にUAEはアブダビのADNECマリーナ・ホールで開催されるUAE Warriors50で藤田大和がイアゴ・ヒベイロとUAEWフライ級王座決定戦で戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

前日の16日(木・同)にUAE Warriors49「Arabia vs Africa」が同地に開かれ、恒例となった連日イベントで遂に藤田が砂漠のMMAワールドで頂点に挑む。


去年の8月にフィルカデベク・ヤクボフ、そして10月にサンスハル・アディロフを相手にギロチンで連続一本勝ちを飾った藤田は、今や日本勢の天敵といっても過言でない中央アジア勢=ウズベキスタン&カザフスタン人ファイターを、中東での茨の道で破るという圧倒的な存在感を示している。

そして、UAEWはついにフライ級王座を新設し今度はブラジル人ファイターと相対する。いってみればUAEと中央アジア勢はムスリム連合、またADCCが活動を始めた四半世紀前以上から柔術を熱心に取り入れたアブダビという街は、ブラジル人にとってもホームという感覚がある。

つまり藤田はアウェイの地でベルトに挑むわけだが、ここ2試合での勝利でUAEW首脳の彼の評価は相当に高い。ヒベイロはキャリア12勝3敗ながらUAEWでは戦績1勝0敗&判定勝ちで、藤田の方が上位にあるといっても過言でない。

なお、ヒベイロは昨年12月のNAIZA FC55でザルガス・ズマグロフと対戦予定だったが、欠場しマサト・ナカムラが代替出場を果たしている。

閑話休題。そのヒベイロ、12勝のうち5試合がKO勝ちで2つの一本勝ちをしているが、UAEWでは元Titan FCフライ級王者──ONEで活躍中のグスタボ・バラルトをヒザ蹴りでKOしている──フアン・プエルタ戦は、その多くの時間をケージに押し込むことに費やしていた。

リーチで優るプエルタをして、しっかりとワキを差してケージに押し込み続け、自らも削られながらプエルタを削り、結果的にテイクダウンに結びつけて29-28を3票集めた。他の試合では対戦相手の実力が掴みづらいが、プエルタよりもリーチの短い相手にはもっと簡単にテイクダウンを奪い、トップコントロールできている。

加えてスクランブルでバック、抑えて肩固めという動きも見せているヒベイロだけに、藤田としては一旦ケージまでドライブしてからのテイクダウンは最も警戒が必要になってくる。

ヒベイロの動きは決してスピードがあるようではなく、打撃戦もテクニカルではない。スピードでは絶対的に藤田が上だろう。とはいえ、その圧力は実際に対峙してみないと分からないのがMMAだ。何より、UAEWからスカウティングされたブラジル人ファイターがやわなわけがない。

それでも今の藤田なら、テイクダウンを恐れずに前足を削り、近い距離でパンチの応酬に持ち込める可能性が十分にある。ヒベイロのタイミングでなく、打撃の圧に嫌がって組みつかせることになれば、カウンターでのギロチン&王座奪回、そんなシーンが多いに期待される藤田大和のUAEWフライ級タイトルマッチだ。

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【Shooto2023#06】石井逸人戦へ、堀内佑馬「やり残したことがある。ここで負けたら俺の冒険は終わり」

【写真】人生が掛かった一戦についても、一貫して穏やかな表情のままだった堀内。修羅場を多く経験してきたタフさがある(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto#06に堀内佑馬が初参戦を果たし、石井逸人と戦う。
Text by Manabu Takashima

UFCを目指し、10代から単身渡米。チーム・オーヤマに所属し、LFAでフライ級王座挑戦、Road to UFC出場と夢を追いかけ、挫折を経験した。そんな堀内が7年5カ月振り母国で戦う。それでも彼の目は米国を見ている。やり残していること、人生に悔いを残さないために絶対に負けられない石井戦に臨む。


――1月にLFAフライ級王座決定戦で計量失敗、フィリッピ・ブニスにTKO負けをしました。あの敗戦から、9カ月空いて修斗での試合になりました。タイトルが取れなかった後は、どのようにキャリアの再構築を考えていたのでしょうか。

「10月にフアン・プエルタ戦があって、インターバルが短かったので結構、疲れていました。なので米国で疲れを抜きながら、遊び感覚で1カ月ほど練習していました」

──それは体の疲れだけではなかったのでは?

「そうですね。メンタル的にも……激しく追い込んでいたので。毎日3部練をやり、”まさか”が重なって相当に疲れていました。それでビザが切れたので春に帰国しました」

──今、米国のビザは更新でも時間が掛ると聞きます。

「そうですね。僕の場合はビザも1年更新で。12月に申請をして、更新できたのは5月でした」

──ところで日本にいると旧交を温める機会も多くないですか。

「帰国して最初の1カ月は酒を3、4回飲みましたけど、それからは練習をずっとしていたので特別、遊んでいたということはないです。7月の終わりに米国に戻るまで、昔所属したタンタン・ファイトクラブやMe,Weでも山﨑(剛)さんに指導をしてもらって、(藤田)大和君や山北(渓人)君と練習させてもらっていました」

──軽量級のファイターに囲まれて練習できたわけですね。

「ハイ。でもチーム・オーヤマは特別なのか、他のジムのことは分からないのですが、フライ級とかバンタム級の選手が多くて。打撃も寝技も強いヤツが多いので、オーヤマでも同じ体格の選手と良い練習ができます」

──押忍。ではビザが更新されるまで、日本で試合をしようという気持ちには?

「特になかったです。ビザが取れると、すぐに試合が決ったりすることもあるので、いつでも試合に応じられるよう練習をすることが大切だと思っていました」

──それでも修斗で試合をすることにしたのは?

「今回、ビザ更新をする際に移民局から日本を代表するプロモーションの推薦状がいると言われて、そこでサステインの坂本(一弘)代表が書いてくれたので。本当に有難くて。だから恩返しをするために修斗で戦うことにしました」

──恩は恩として、修斗で戦いたい相手はいたのでしょうか。

「正直、UFCを目指していたので日本の試合も結果をチェックするぐらいで。だから……新井(丈)選手と平良(達郎)君ぐらいしか知らなくて。ただ石井選手は僕が日本にいる頃から活躍していて……あの、あれです。田丸(匠)選手との試合とか、凄いなぁって思っていました」

──日本での試合なのに、1度カリフォルニアに戻って調整をしたのは?

「やっぱりアッチでやってきたし、コーチも『ファイトキャンプをやろう』と言ってくれましたし。アレックス・ペレス、リッキー・シモンたちと練習して、こないだのUFCで勝ったフェルナンド・パディーリャとか。それと今、カリフォルニアではA1 Combatと並んで盛んに行われているUp Next Fightのフライ級チャンピオンのジャンニ・ヴァスケスともよく練習していました。フェルナンドは10th Planetは出身で、メキシコ人ってボクシングのイメージが強かったのですが、寝技が上手い選手が多いですね。

ONE柔術でもサラリーマンみたいな人が黒帯で、メチャクチャ強くて。そんな人達とも練習してきました」

──試合の対策というのは?

「オーヤマ・コーチが試合をチェックしてくれて、練習方法や作戦を授けてくれます」

──石井選手も崖っぷちの状態ですが、どのような印象を持っていますか。

「やっぱり田丸さんとの試合の印象が強いです。最近の試合はコーチと見て、スクランブルとかグラップリングがしつこい。バックを取るのが上手いイメージです。気合が入って、闘志が見える試合をしているので楽しみですね。

ただ1Rでテイクダウンダウンを取れないと、そこから気持ちが続くのか。僕は短期決戦も長期でも戦えるので。壁レスだと倒されないし、倒されてもスクランブルをして極めることができる。ここは自信を持って戦います。同時に自分は本当に格闘技が好きで、日本のMMAを見て育ったので、次回大会出場でマイクで話すとかJ-MMAを経験できて嬉しかったです」

──継続参戦も考えていますか。

「ビザの更新も年々難しくなっているので……どうなるのか。ただし……そうですね。やり残していることがあるので」

──UFCですね。

「いえ、LFAフライ級王座です。当然UFCで戦いたいですが、その前にLFAのベルトだけは絶対に獲りたい。現実的にやり残していることはLFAフライ級のベルトです。さっきも言いましたけど、ビザの更新も難しくなっています。でもあのベルトだけは巻かないと、人生の心残りになるので。2回挑戦して、不完全燃焼に終わっていて……。

とにかく今回の試合に勝つのが大前提なので。この試合の後のことは、そこまで考えていないですけど、勝ったら積極的に動きたいです。やっぱりLFAには出たいので、ここで負けたら俺の冒険は終わりです。米国に行く権利すらなくなるので、全ての試合が大切ですけど、今回は特に負けられない。LFAからオファーが届くよう熱い試合、削り合いをしたいです。そして勝って、マイクで何か言いたいですね(笑)」

■視聴方法(予定)
9月24日(日・日本時間)
午後5時30分~ABEMA格闘チャンネル

■ Shooto2023#06対戦カード

<フライ級/5分3R>
石井逸人(日本)
堀内佑(日本)

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河(日本)
キム・ウンス(韓国)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
藤野恵実(日本)
宝珠山桃花(日本)

<インフィニティリーグ2023女子ストロー級/5分2R>
杉本恵(日本)
エンゼル☆志穂(日本)

<インフィニティリーグ2023フェザー級/5分2R>
上原平(日本)
磯部鉄心(日本)

<フライ級/5分3R>
内田タケル(日本)
大竹陽(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
ライダーHIRO(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
メイヘム和也(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷井翔太(日本)
杉野光星(日本)

<新人王決定Tフライ級2回戦/5分2R>
大石航輔(日本)
神里昭吾(日本)

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【LFA149】計量終了 堀内佑馬、痛恨の計量失敗でタイトル奪取は消滅──それでも、勝つしかない!!

【写真】相手は試合を望んだ。ならばぶちのめす対象でしかない。勝って、詫びれば良い(C)LFA

6日(金・現地時間)、コロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催されるLFA149「Bunes vs Horiuchi」の計量が5日(木・同)に行われた。

タイトル名にある通り、同大会のメインでは堀内佑馬がフィリッピ・ブニスとLFAフライ級王座を賭けて戦う予定だったが、計量失敗でブニスが勝った時のみ新王者が誕生とするという変則タイトルマッチに変更された。


MMAPLANETでは計量後に堀内にインタビューを行う予定で、時間も決まっていたが、本人から「体重オーバーでタイトルマッチを戦えなくなってしまいました。このような状態でインタビューを受けることはできません。本当に申し訳ありません」というメッセージが届いていた。

LFAのオフィシャル発表によると、ブニスは125ポンド丁度でクリアー。一方の堀内は126.6ポンドと1ポンドオーバー規約が用いられないタイトル戦を考えると1.6ポンド・オーバーということになる。

Road to UFC初戦敗退から、10月のフアン・プエルタ戦で逆転一本勝ちで得たMMAファイター人生を賭けた一番で、堀内は大きな失態を(いかなる状況だったかは差し置いて)おかしてしまったことになる。勝っても、ほぼUFCへステップアップという目論見が外れる痛恨の計量ミス……インタビューを受けられないという堀内の心情は痛いほど伝わってくる。

とはいえ、ここでUFC行きを諦めるわけにはいかない。計量失敗は事実だ。そして対戦相手は堀内のペナルティ分の報酬を受けて、タイトルマッチに挑む選択をした。タイトルマッチを戦わないという選択をした場合、堀内はブニスに陳謝の気持ちを持ち続けるしかない。

ただし、契約社会のMMA界にあって──ブニスは変則タイトル戦で、その分の報酬儲けて試合を受け入れた。ならば、もうイーブンだ。これ以上、失うモノをなくすために堀内は勝利を挙げることに集中し、躊躇なくブニスを仕留める。それがUFCへの道を閉ざさない唯一の方法だ。

■視聴方法(予定)
1月7日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■LFA149対戦カード

<LFAフライ級王座決定/5分5R>
フィリッピ・ブニス(ブラジル)
堀内佑馬(日本)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・マギー(米国)
ルシアノ・ラモス(アルゼンチン)

<ミドル級/5分3R>
エリック・フィンブレス(米国)
トニー・チャールス(米国)

<ライト級/5分3R>
セドリック・カタンバ(コンゴ民主共和国)
アダム・ガルシア(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
プリンセトン・ジャクソン(米国)
クリス・ブラント(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ラウナ・サントス(ブラジル)
ヴァレスカ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ダニール・アドレアニ(ブラジル)
ヤン・テイシェイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャナイナ・シウバ(ブラジル)
ナイヤラ・エミリ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
エジナルド・ジュニオール(ブラジル)
マルコ・ジニョーリ(ブラジル)

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F1 LFA LFA149 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC ASIA 2022 UFC   カルロス・モタ ケイシー・ケニー チャールズ・ジョンソン トップノイ・キウラム フアン・プエルタ ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヴィクター・アルタミラノ 堀内佑馬

1.6『LFA 149』でフェリペ・ブネス vs. 堀内佑馬のフライ級タイトルマッチ


Felipe Bunes(Tapology)

Yuma Horiuchi(Tapology)

 LFAが1月6日にコロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催される『LFA 149』でフェリペ・ブネス vs. 堀内佑馬のフライ級タイトルマッチを行うことを発表。

 堀内佑馬は6月に開催された『ROAD TO UFC ASIA 2022』Episode 3で行われたフライ級トーナメント1回戦でトップノイ・キウラムに判定負けした後、10月に開催された『LFA 144』でフアン・プエルタに3Rリアネイキッドチョークで勝利して以来の試合。


 過去、暫定を合わせるとLFAには9人のフライ級王者が生まれており、その9人の王者からロベルト・サンチェス、ケイシー・ケニー、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリック、ヴィクター・アルタミラノ、チャールズ・ジョンソン、カルロス・モタという8人がUFCと契約を果たしている。

 ケニーは唯一の暫定王者でバンタム級正規王者との2冠。ブランドン・モレノは3勝2敗でリリースされたUFCへの返り咲きを目指してのLFA初戦。堀内との暫定王者決定戦で勝利したジョンソンは暫定王座を1度防衛後に正規王者となり計2度ベルトを守った。さらにフリックとアルタミラノはコンテンダーシリーズ経由と、それぞれ背景と経過も違うがLFAフライ級王座は世界で最もUFCに近いベルトといっても過言でない。

 レコード的には12勝6敗のブニスと、10勝5敗の堀内。如何にインパクトと残そうが、数字的にここを落とすと世界最高峰への道は途絶えるといっても過言でない。逆に勝ち取れば一気にUFCに近づく。MMAファイター人生を賭けた大一番となる。

 というわけで、UFC入りを懸けた大一番になりそうです。試合はUFC Fight Passでもライブ配信されます。続きを読む・・・
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【LFA149】9人中8人がUFCへ。堀内佑馬、世界で一番UFCに近いベルトを賭けてブニスと対戦

【写真】6月の人生最大の敗北から、半年強でこのポジションを取り戻した堀内。今度こそ!! (C)MMAPLANET

2 日(金・現地時間)、LFAが来年1月6日(土・同)にコロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催されるLFA149のメインで堀内佑馬がフィリッピ・ブニスとLFAフライ級王座決定戦で戦うことを発表している。

6月にRoad to UFC初戦敗退、念願のUFC契約が遠のいたと思われた堀内が、10月のLFAでフアン・プエルタに逆転一本勝ちを経て2度目の同王座へのチャレンジへ。オクタゴンが再び見えてきた。


もともとブニスとは再起戦の舞台=10月のLFA144で対戦予定だったが、そのブニスの負傷で堀内は代役プエルタと戦ったという経緯がある。

(C)LFA

ブニスはパトリッキー&パトリシオ・フレイレのビッチブル・ブラザーズ所属でバーリトゥードのメッカ=ナタウから世界を目指しロシアに主戦場を移した過去を持つ。

Fight Night Globalからワールドツアーを敢行していたACBと契約、プロモーションの路線変更とACAへの体制変更を経験、コロナ禍を経てACAでは1勝3敗、ロシアで通算3勝3敗とメジャーへのステップアップはならなかった。

キャリア再構築のターゲットをLFAに定めたブニスは、今年の2月に元UFCファイターのジョズエ・フォルミーガとのビッグマッチに挑むこととなった。しかし、フォルミーガの減量失敗でファイトウィークにバンタム級に変更された一戦は、結果的に139ポンド契約マッチに。それでも欲しかった元UFCファイター越え――という勲章だったが、この賭けは2RにRNCを極められて失敗に終わった。

本来より14ポンドも重い体重で戦って敗れたブニスの次戦で、LFAはCombate GlobalやTitan FCで戦ってきたワスカル・クルズとの対戦を組み、スプリットで競り勝ったブニスに堀内戦――負傷で流れた一戦――をタイトル戦として実施する運びとなったわけだ。

過去、暫定を合わせるとLFAには9人のフライ級王者が生まれており、その9人の王者からロベルト・サンチェス、ケイシー・ケニー、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリック、ヴィクター・アルタミラノ、チャールズ・ジョンソン、カルロス・モタという8人がUFCと契約を果たしている。

ケニーは唯一の暫定王者でバンタム級正規王者との2冠。ブランドン・モレノは3勝2敗でリリースされたUFCへの返り咲きを目指してのLFA初戦。堀内との暫定王者決定戦で勝利したジョンソンは暫定王座を1度防衛後に正規王者となり計2度ベルトを守った。さらにフリックスとアルタミラノはコンテンダーシリーズ経由と、それぞれ背景と経過も違うがLFAフライ級王座は世界で最もUFCに近いベルトといっても過言でない。

レコード的には12勝6敗のブニスと、10勝5敗の堀内。如何にインパクトと残そうが、数字的にここを落とすと世界最高峰への道は途絶えるといっても過言でない。逆に勝ち取れば一気にUFCに近づく。MMAファイター人生を賭けた大一番となる。

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LFA LFA144 MMA MMAPLANET o フアン・プエルタ 堀内佑馬

【LFA144】崖っぷち日本人=堀内佑馬が、崖っぷちの中の崖っぷちの3Rにプエルタを逆転RNC。夢を繋ぐ

<フライ級/5分3R>
堀内佑馬(日本)
Def.3R1分23秒by RNC
フアン・プエルタ(米国)

タッチグローブ後、右ローを蹴った堀内。プエルタもリードフックを当てる。堀内は左右のローを蹴った堀内は、左ストレートを受けても前に出る。堀内のステップインしてのワンツーに対し、プエルタは首相撲からヒザを突き上げる。これで堀内は大きくカットして流血に見舞われている。直後にダブルレッグで組まれた堀内は、流血に気付き一瞬集中力が途切れたが、バックに回られ両足をフックされてグラウンドへ移行される。

胸を合わせにいった動きに、左腕を喉下に差し込まれた堀内だが、プエルタのバックがややずれており、体を捩じって絞めを逃れる。プエルタは左右の腕を絶え間なく喉してに入れようとし、残り1分に。堀内は太腿にヒジを落としつつ。胸を合わせにいく。ここでマウントに移行したプエルタがエルボーを落とし、背中を見せた堀内の背中に乗り続け初回を取った。

2R、右を当てワンツーで前に出る堀内が、右を当てる。さらにワンツーを入れ、プエルタの組みを切り右フックを当てる。低い姿勢でシングルに出たプエルタ、尻もちをつかされた堀内はニンジャチョークへ。プエルタはシングルでしっかりと上を取りに掛かり、初回と同様にバックに回ってボディトライアングルでバックグラブを完成させる。

プエルタの得意のパターンにはめられた堀内は、ここは早めに回避しないと判定で厳しくなる。ケージを蹴り、エルボーを太腿に打ちつけるも胸を合わせることができない堀内が、後方へのパンチを見せる。そのパンチがプエルタの顔面を捉えるが、ユニファイドでは攻勢と見なされることはないだろう。懸命に腰をずらしに掛かった堀内の反転にも、プエルタはバックを取り続けた。

最終回、右ハイから右アッパーを振るう堀内が、右ストレートを伸ばす。回るプエルタに対し、堀内は右フックを入れ右ストレート、さらにワンツーをヒットさせる。回るのではなく下がり出したプエルタは、パンチを被弾するなかでクリンチへ。ボディロックにウィザーの堀内は、ニンジャチョークの仕掛けてトップを取るとバックに回る。堀内はプエルタの反転にも、しっかりと足をフックしRNCへ。

しっかりとグリップを組んだ堀内に対し、プエルタがタップ。夢を終らせないで済む──勝利に堀内はコリン・オーヤマ・コーチと抱き合って涙を流し、プエルタは頭を抱えてケージ際で座り込んでしまった。

勝者と敗者のコントラストが見られたケージのなかで、ウィナーコールを受けた堀内は王座挑戦をアピールした。


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