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【DWCS2022#08】ファリド・バシャラットがベゴッソを寄せ付けず、UFCに新たに兄弟選手が誕生

【写真】兄ジャビッドがケージサイドで見守る中、全局面でベゴッソを圧倒したファリドがUFC行きを決めた(C)Zuffa/UFC

<バンタム級/5分3R>
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
アラン・ベゴッソ(ブラジル)

間合いの測り合いから、バシャラットがハイキックを見せ、左ローを蹴る。左前蹴りのバシャラットに対し、ベゴッソが右オーバーハンド前に出る。バシャラットは右カーフ、ワンツーのベゴッソが飛びヒザに左を合わせる。右ローにも距離を詰めて左フックを振るうベゴッソが、右オーバーハンドを伸ばす。ステップバックでパンチをかわすバシャラットがジャブを続ける。ベゴッソは空振りが目立つ。

とダブルレッグに出たバシャラットを得意のギロチンで捕らえたベゴッソ。頭を抜いたバシャラットは、ヒールフックも尻を蹴ってヒザを抜きトップを取って殴っていく。潜ったベゴッソは再び足関を狙うが、バシャラットがパンチ落として回避する。立ち上がってパンチを落とし、一気にパスを決めたバシャラット。ベゴッソはハーフに戻したが、グラウンド状態で顔面を蹴り上げてしまう。これを流したレフェリー、バシャラットはトップをキープし殴った初回を取った。

2R、右カーフで体が流れたベゴッソが、スイッチしたバシャラットに右ミドル。続いて左ボディフックを決める。バシャラットは跳びヒザで飛び込み、パンチのコンビもクリーンヒットはしない。予想よりも拳の攻撃が多いバシャラットが左ハイはらワンツーを入れる。シングルレッグに引き込むように足関節を狙ったベゴッソは、これをかわされサイドで抑えられる。手首を掴まれ、思うように殴ることができないバシャラットだったが、腰を切ってきたところでパンチを纏めてパスを狙う。

Zハーフガードで耐え、潜っていったバシャラットに対し、スプロールで防いでバシャラットがエルボーを打ち下ろし、勢いのある左のパンチを打ち込む。エルボーから腰を上げた左右のパンチを打っていくバシャラットの攻勢が続く。スクランブル狙いにもバックを伺うバシャラットが、正面からのパウンドに転じパンチ、エルボーでベゴッソを削った。

最終回、ベゴッソの左フックをガードし、左ハイを放ったバシャラット。カーフで体が流れるベゴッソは、ケージを背負って右を被弾する。バシャラットが左ボディを入れ、ヒザのフェイクから左ストレート、構えを変えつつボディから顔面を殴っていく。ベゴッソも勢いのあるパンチを振るうが、バシャラットがしっかりと距離を取る。と、ケージを背負ったベゴッソのボディを連打したバシャラットがシングルレッグでテイクダウンを決める。

ハーフ&枕で固めたバシャラットが、エルボーを落とし、ヒザでワキ腹を蹴っていく。腰を上げてパスからマウント狙いのバシャラットが、Zハーフのベゴッソにエルボーを続ける。ベゴッソはここも足関頼りで、向かれるとエルボーとパンチを打たれる。サバイブ狙いのベゴッソにトップからパンチ、ヒジを続けたバシャラットが残り40秒からパス、マウントを取る。足を戻されて、パンチ&エルボーを続けたバシャラットが、残り10秒でマウントへ。ベゴッソは足を戻すだけで、逆転を引き寄せる動きはなく殴られて終わった。

結果は当然のようにフルマークでバシャラットの判定勝ち。30-26をつけたジャッジが2hといたが、この完勝判定勝ちをダナ・ホワイトはどのように評価を下すか。

ダナはまずダニエル・マルコス、ブルーナ・ブラジウ、トレバヴァー・ピーク、イクラム・アシスケロフと契約を発表し、「UFCはまた兄弟ファイターを得た」とファリド・バシャラットともサイン──勝者5人がUFC行きを決めた。


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【DWCS2022#08】兄ジャビッドが週末にUFCで戦う─ファリドがベゴッソ戦で仕切り直しのメイン登場

【写真】身長差分、コンパスに違いもあるだろう。ベゴッソはファリドの懐に踏み込めるか(C)Zuffa/UFC

13日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S06 Ep08の開催される。

第1週の契約選手が1名という波乱のスタート。ダナ・ホワイトの激怒のシメコメがあり、その後は契約選手が多く踏まれている今年のコンテンダーシリーズも残り3イベントとなった。


今回のメインでは、その第1週を対戦相手の計量失敗で出場機会を失ったファリド・バシャラットがアラン・ベコッソとバンタム級で対戦する。

戦禍のアフガニスタンを離れ、英国で育ったバシャラットはUFCファイターのジャビッドを2歳上の兄に持つ。

両者揃って英国のローカルショーから、チェコのOktagonでグローバルステージを経験し、ジャビッドは昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たした。3月の初陣でトレヴィン・ジョーンズを破り、今週末のUFC Fight Night210: UFN ESPN+68でトニー・グレーブリーと対戦する。

兄のオクタゴン2勝目の追い風となるか。ジャビッドが11勝0敗でUFC行きを決めたのに対し、弟は9戦負け無しでコンテンダーシリーズの臨む。キックに長けたファリドは脚、腹、頭部への蹴りを左右から、組みがあるMMAで蹴り分けることができる。ここに伸びるジャブ&KOパワーを有した右もあるが、キック主体の選手といえる。

寝技も平均点はあるが、打撃でダメージを与えた後、あるいは打撃を戦い続けるために使うという感じか。そのジャビッドの前に立ちはだかるのが、チームアルファメールのブラジリアン=ベゴッソだ。

昨年12月にLFAバンタム級王座決定戦で敗れたベゴッソだが、4月に跳び二段ヒザ蹴りで秒殺復活KO勝ちを飾り、UFC行きを視界にとらえたファイトを戦う権利を得た。ヘビーパンチャーのベゴッソは、中間距離より中を得意としているが、組みもギロチンとパンチの圧からフィニッシュに結びつけている。

ベゴッソとしては、大砲が空砲にさせないためにはファリドの蹴りの制空権を打ち破ることが必要だ。そのベゴッソの踏み込みと、ファリドのリアクション──後ろが使えるかが、このマッチアップの鍵となる。

■視聴方法(予定)
9月14日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分3R>
アラン・ベゴッソ(ブラジル)
ファリド・バシャラット(アフガニスタン)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アシスケロフ(ロシア)
マリオ・ソウザ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マリク・ルイス(米国)
トレバヴァー・ピーク(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ブルナ・ブラジウ(ブラジル)
マーニック・マン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブランドン・ルイス(米国)
ダニエル・マルコス(ペルー)

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