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【UFC309】展望 余人をもって代え難き存在=ジョーンズ×普通の男であることに価値を置くミオシッチ

【写真】持ち過ぎた才能が、人生を狂わせながら強さは絶対のジョン・ジョーンズ。そして強さを求めて、幸福な人生を歩むこととなったミオシッチ。対照的な強者の戦いだ(C)Zuffa/UFC

16日(土・現地時間)ニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデンにてUFC 309「 Jones vs Miocic」が行われる。由緒ある大会場におけるメインイベントは、事実上無敗で二階級制覇を達成したジョン・ジョーンズに、元王者のスタイプ・ミオシッチが挑むヘビー級タイトルマッチだ。
Text by ISAMU HORIUCHI

王者JJは、実に13年半前の2011年3月にマウリシオ・ショーグン・フアを3RTKOに下してライトヘビー級王座を獲得すると、6度の防衛に成功し長期政権を築いた。しかし、その後はコカイン使用、ひき逃げ、禁止薬物使用といったさまざまな問題行動を起こして3度に渡って王座を剥奪されてしまう。だがそのたびに復活しては、恐るべき強さで王座復帰を果たしてきた。

さらに2020年には飲酒運転&発砲事件による逮捕を経て、自ら王座を返上。ヘビー級への転向の意志を明らかにするが、その翌年にフィアンセへの家庭内暴力で再逮捕された。


それでも昨年3月には宣言通りヘビー級で復帰。シリル・ガンヌとの王座決定戦において1Rわずか2分でギロチンチョークで仕留め、二階級制覇を達成している。オクタゴン内での絶対的な強さにおいても、その内面に棲まうデーモンの巨大さにおいても余人をもって代え難き、格闘技の矛盾を最大限に体現する存在だ。

対するミオシッチは、8年半前の2016年5月にファブリシオ・ヴェウドゥムを敵地クリチバで1RKOに下し、ヘビー王座を獲得。その後アリスター・オーフレイム戦ジュニオール・ドスサントス戦フランシス・ガヌー戦とヘビー級王座3連続防衛というUFC新記録を樹立した。その後ダニエル・コーミエに敗れるも、リマッチで勝利して王座奪還に成功。が、21年3月にフランシス・ガヌーとの再戦に敗れて再び王座を明け渡している。

ちなみにミオシッチは、以前からファイターであると同時に消防士としての職を持ち続けている。仕事で地域に貢献し、家庭でも妻と子供を大切にする「普通の男」であることに何よりも価値を置く、JJとはあらゆる意味で対照的な生き方を実践している。

2022年にはフルタイムの消防士となったことが報じられ、ミオシッチは幸せな引退を果たしたと考える向きも多かった。しかし昨年3月、上述のようにガンヌを倒したJJがオクタゴンの上で「みんな、俺がスタイプを倒すところが見たいか? スタイプよ、練習してくれていると嬉しいぜ。あんたは歴史上のグレーテイストヘビーウェイトだ。あんたと戦いてえんだ。ものすごくな!」と不敵な笑顔で宣戦布告。11月に復帰してJJへの王座挑戦が決まった。

だが、この大一番に向けての練習中にJJが胸筋断裂の大怪我を負ってしまい、手術と半年以上の治療期間を要することが判明し欠場を余儀なくされてしまう。ここでUFCは、当日のバックアップファイターとして用意されていたセルゲイ・パブロビッチとミオシッチの暫定王座戦を行うことはせず、パブロビッチとトム・アスピナルによる暫定王者決定戦を敢行し、1R1分でKO勝利したアスピナルが王座に就いた。

強引な措置とも言えるが、デイナ・ホワイトUFC代表は「ミオシッチ対JJはレガシーファイト。歴史上最も偉大なヘビー級王者と、歴史上最も偉大なミックストマーシャルアーティストの激突だぞ。レジェンド二人の対決をファンも見たいし、私も見たいし、両者ともやりたがっている。スタイプに暫定王座戦を戦ってくれなどと頼むこと自体、まったくもって失礼な話だよ」と説明した。両者のカードは、競技の理屈をスキップしてでもUFCが実現させたいメガファイトということだ。

その後アスピナルがまたしても1分KOにて暫定王座を防衛する間に、正規王座のJJは手術を経てリハビリを完了。一年の延期を経て、今回──暫定王者として圧倒的に勝ち続けているにもかかわらず挑戦できない気の毒なアスピナルが「老いぼれどもによる、異議にまみれたタイトル戦だ」と毒づくのをよそに──ついにミオシッチとの防衛戦がついに実現することとなった。

長年パウンドフォーパウンドランキングのトップに君臨し、一年前には体にかなり脂肪が乗ったヘビー級としても圧巻の強さを見せつけた37歳のJJと、片や42歳にして3年8ヶ月ぶりの復帰戦となるミオシッチ。当然下馬評は圧倒的にJJ有利だ。

が、もしミオシッチが王者時代に劣らぬコンディションでJJの前に現れれば話は別だ。全てに卓越した王者JJだが、最大の武器はレスリングをベースとした圧巻のグラップリング力。相手が組みを警戒するからこそ、JJはスタンドでオクタゴン中央を取りプレッシャーをかけつつ、他の追従を許さない創造性に溢れた攻撃を交えて距離を支配することができる。

ただし体格に勝りレスリングにも長けたミオシッチは、JJのテイクダウンを恐れずスタンドで逆に圧をかけてくるだろう。仮にミオシッチがJJのテイクダウンや寝技を凌ぎ、スタンドで前に出る展開が生まれれば、俄然試合は興味深いものとなる。アルロフスキー、ヴェウドゥム、オーフレイム、ドスサントスといった名だたるヘビー級王者たちを沈めてきた一撃必殺の右を持つミオシッチの圧力を、手を開いた柔らかい構えと関節蹴り等独自の武器を用いて間合いを作る──しかしライトヘビー時代の機動力はないと思われる──JJがいかに捌くのか。

ここで忘れてはならないのは、苦境に陥った時の強さこそがJJの真骨頂だということだ。かつてJJは、1度目のアレクサンダー・グスタフソン戦ドミニク・レイエス戦で前半は思うようにテイクダウンを取れず大苦戦を強いられたことがある。が、いずれも後半に驚くべき精神力とスタミナを発揮。何より勝利への執着心が試される極限状況下にて、前に出て挑戦者を削り続けて圧倒して逆転勝利をもぎ取っている。

また、JJと組技の練習を重ねる世界最強のグラップラー、ゴードン・ライアンは、「グラップリングのみの練習でも、ジョンは展開に応じて直感的にゲームプランを変えることができるんだ。また、一つのことを教えると、たちまちそれを別の部分でも応用できてしまう」とJJの真の強さは試合中の適応力や応用力にあると語る。

試合が競った展開になればなるほど、JJの恐るべき勝利への執念、適応力、創造力を我々が目にする可能性は高まる。

今回、JJ自身も己の全てを出し尽くすフルラウンドの戦いを予期している模様だ。「お互いにとって長い夜になるだろう。相手の心臓を皿に盛りつけてみんなの前で食らうのは格別だ。奴を深海に引き摺り込んで溺死させてやる。スタイプの技術じゃなく、心臓に襲いかかるつもりだ」と、心にダークサイドを秘めた者ならではの発言でその覚悟を語っている。

相手を罵ることはもちろん、試合前には多くを語りたがらないミオシッチも「ライトヘビーで戦ってきたジョンは、俺のような相手と戦ったことはない。試合が開始すればすぐに体感するはずだ」と自信をのぞかせている。

適正階級ではない怪我上がりの38歳と、3年8ヶ月ぶりに戦う42歳の戦いでありつつも、まごうことなきMMAレジェンド二人による重量級スーパーファイトであるこの試合。UFCヘビー級最多防衛記録を持つミオシッチが、MMA史上最高のファイターと呼び声高いJJを追い詰めることで、その奥深くにさらに眠っている力が呼び覚まされる──そんな極限の戦いを期待したい。

■視聴方法(予定)
11月17日(日・日本時間)
午後8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午後7時 30分~U-NEXT

■UFC309対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] スタイプ・ミオシッチ(米国)

<ライト級/5分5R>
シャーウス・オリヴェイラ(ブラジル)
マイケル・チャンドラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ポール・クレイグ(英国)

<女子フライ級/5分3R>
カリーニ・シウバ(ブラジル)
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マウリシオ・ルフィ(ブラジル)
ハメ・ジョントップ(ペルー)

<バンタム級/5分3R>
ジョナサン・マルチネス(米国)
マーカス・マギー(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ウェイドマン(米国)
エリク・アンダース(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ロベルト・ロメロ(メキシコ)
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ミッキー・ガル(米国)
ラミズ・ブラヒメジ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
バシル・ホフェス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

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PFL Super Fights:Battle of the Giants:オッズ/予想と展望

フランシス・ガヌー 1.31
ヘナン・フェレイラ 3.60
クリス・サイボーグ 2.14
ラリッサ・パチェコ 1.74
ジョニー・エブレン 1.25
ファビアン・エドワーズ 4.10
フセイン・カジマゴマエフ 3.00
ザファー・モフセン 7.25
A.J.マッキー 1.60
ポール・ヒューズ 2.40
ラウフェオン・ストッツ 1.15
マルコス・ブレノ 5.90
デドレック・サンダース 3.75
マカシャリプ・ザヌコフ 1.29
イブラギム・イブラギモフ 1.11
ナチョ・カンポス 7.25
モスタファ・ラシャド・ナダ 1.60
アフメッド・サミ 2.40
タリク・イスマイル 2.95
タハ・ベンダウド 1.42

PFL今年初のスーパーファイトイベント。アメリカ・カナダでは49.99ドル、イギリスでは19.99ポンドのPPVで放送される。日本ではU-NEXT月額会員で視聴可能。

メインはUFCで王座を防衛したまま、契約切れでFAとなったガヌーと昨年のPFLウィナー・フェレイラの対戦。

ガヌーはUFCデビューから6連続フィニッシュで、2018年にスティーペ・ミオシッチのタイトルに挑戦。しかし2Rに早くもスタミナ切れを起こし、フィニッシュこそ免れたが、一方的な展開でUFC初黒星。続くデリック・ルイス戦も消極的な戦いぶりで判定負けし、評価が大きく下落した。しかしそこから再び連続1RKO勝ち街道に戻すと、前回の対戦から3年後の2021年3月にミオシッチに再挑戦。今度は2RKOで破り王座を獲得した。22年1月にはシリル・ガーン相手に初防衛戦を行ったが、タックルからテイクダウンを奪う展開で判定勝ち。その後はUFCとの関係がこじれ、試合が成立しないまま、昨年1月に契約満了となりFAに。5月にPFLとの契約が発表された。

PFLとの契約はボクシングの試合が可能な内容となっており、昨年10月のボクシングデビュー戦で、無敗のボクシング世界王者タイソン・フューリーと対戦。圧倒的不利を予想されながらも、3Rにダウンを奪い、敗れたがスプリット判定まで持ち込んだ。しかし今年3月の元王者アンソニー・ジョシュアとの2戦目では2RでKO負け。今回は2年9ヶ月ぶりのMMA復帰戦となる。

相手のフェレイラは2021年のPFLデビュー戦でガヌーと同じ元UFC王者のファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦。1Rに三角絞めに捕まったが、レフェリーがタップに見える動きを見逃し、そのままフェレイラが三角に捕らえられたままパウンドを打ち込み1RKO。しかし試合後にはタップ見逃しが認められ、ノーコンテストに変更となっている。2021年・22年とPFLのリーグ戦・トーナメントを勝ち上がることはできなかったが、昨年ついに全試合KO勝ちでトーナメントを制覇。賞金100万ドルをゲットしている。2月のPFL vs. Bellator対抗戦では、Bellatorヘビー級王者ライアン・ベイダーをわずか21秒でKOし、PFL軍として唯一王者対決を制している。

実績では実質世界最強ファイターのガヌーが上。38歳で3年近いブランクの影響がどれだけあるかが唯一の気がかりとなる。

ガヌーKO勝ち。

セミは2月に組まれなかったPFLウィナー vs. Bellator王者の対抗戦となる女子フェザー級のクリス・サイボーグ vs. ラリッサ・パチェコ

サイボーグはUFC女子フェザー級で王座を獲得したが、2018年に当時のバンタム級王者アマンダ・ヌネスとの階級を超えた対戦で1RKO負けし、MMAデビュー戦以来13年ぶりの敗戦。その後Bellatorと契約すると、初戦でタイトルマッチが組まれ、KO勝ちで王座を獲得。4年間で5度の王座防衛に成功している上に、合間にはボクシングの試合にも出場している。

パチェコは2022年にケイラ・ハリソンを破りPFLライト級を制し、昨年はライトからフェザーに階級変更されての実施だったが、2年連続優勝。PFLではケイラ・ハリソンに2度判定負けしたのみで12勝2敗。PFL参戦前にはUFCにも出場しており、後の女子ストロー級王者ジェシカ・アンドラジと女子フェザー級王者ジャーメイン・デ・ランダミーに連敗。2018年にはTUFの女子フェザー級トーナメントにも出場したが、一回戦でメイシー・チアソンに1RKO負けした。

オッズは意外にもパチェコがフェイバリット。まだ30歳のパチェコに対し、39歳のサイボーグは実力的にピークアウトしていると見られているか。

サイボーグ判定勝ち。

第1試合開始は20日午前1時半(19日土曜日の25時半)。メインカード5試合は朝5時開始予定。なお、同日のUFCは5時から第1試合がスタートする。

メインカードから速報します。

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AB BELLATOR o UFC ファブリシオ・ヴェウドゥム モーリス・グリーン ライアン・ベイダー 石井慧

PFL2023#10:セミファイナル・デニス・ゴルソフ vs. ヘナン・フェレイラ

ヘビー級決勝戦

ゴルソフは2019年は石井慧に勝利し準決勝に進出したが、そこでTKO負け。2021年は予選リーグで2試合連続KOしたものの、またも準決勝で敗退。昨年は予選リーグで2連勝したが、今度はビザの問題でイギリスに入国できず、準決勝を棄権。今年は予選から準決勝まですべて1Rフィニッシュで、初の決勝進出を果たした。2016・17年のサンボ世界王者。33歳。

フェレイラは2021年に元UFC王者ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、三角絞めでタップしたが、レフェリーが見落としたことをいいことにパウンドを打ち込みKO(後にノーコンテストに変更)。今年は初戦判定負けも相手のドラッグテスト失格でノーコンテストになり、2戦目は1RKO勝ち。準決勝は元UFCファイターのモーリス・グリーンに1RKO勝ちして決勝進出。11勝中9KOのストライカー。34歳。

タックルに入るゴルソフだが切られた。またタックル。組んでケージに押し込む。四つから強引に投げてテイクダウン。ハーフ。キムラをセットするゴルソフ。しかし外れた。パウンド・下からホールドしてガードに戻したフェレイラ。インサイドガードからエゼキエルチョークを何度も仕掛けるゴルソフだが外される。しかしフェレイラもガードから立ち上がろうとする様子がない。またハーフに。足を抜いてマウント。残り30秒。ホールドして耐えるフェレイラ。ゴング。

1Rゴルソフ。

2R。フェレイラの右がヒット。効いた。組み付こうとするゴルソフを引きはがすとまた右を打ち込む。離れようとするゴルソフにさらに右!ゴルソフダウン!鉄槌連打KO!

フェレイラ逆転KOで100万ドル獲得。リモートで視聴していたBellatorヘビー級王者ライアン・ベイダーだが、この相手なら美味しいか。

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MMA o PFL UFC キック ジョン・ジョーンズ デニス・ゴルソフ ファブリシオ・ヴェウドゥム リズヴァン・クニエフ

PFL2023#8:メインイベント・ヘナン・フェレイラ vs. モーリス・グリーン

ヘビー級トーナメント準決勝。2位 vs. 3位の対戦だがなぜかメイン。

2021年にファブリシオ・ヴェウドゥムをKOした(後に三角絞めでのタップ見落としによりノーコンテストに変更)フェレイラ。今年のリーグ初戦はリズヴァン・クニエフに判定負け後、クニエフのドラッグテスト失格により棚ボタ3点獲得。2戦目は同じく相手の失格で3点獲得のマテウス・シェッフェウを1Rケージに詰めてのパンチでKOし6点獲得。33歳。

UFCグリーンはTUF28に出場し、UFCデビューから3連勝したが、その後はグレッグ・ハーディに1RKOされるなどで4勝4敗の戦績でリリース。昨年のPFLには2戦目から出場し、デニス・ゴルソフに判定負け。今年はリーグ初戦でマルセロ・ヌネスに2RKO勝ちで5点獲得。2戦目は昨年のウィナー・アンテ・デリヤに判定負けしたが、デリヤが初戦欠場で3点にとどまり、決勝トーナメントにはグリーンが出場することに。ジャクソン・ウィンクMMA所属で、今回の試合に向けたトレーニングキャンプにはUFCヘビー級王者ジョン・ジョーンズも参加しサポートしたとのこと。今日もセコンドについている。37歳。

フルスイングの右を打ち込むフェレイラ。カーフキック。ケージまで下がるグリーン。フェレイラ飛び込んで右。サークリングして逃れるグリーン。しかしまたケージまで詰められる。カーフキック。また飛び込んで右。グリーン組もうとしたが切られる。スタンドで押され気味のグリーン。ようやくジャブを出した。パンチから関節蹴り。ミドル。またケージを背負ったところにフェレイラがパンチを打ち込む。なんとかかわしたグリーン。前蹴りや関節蹴りを見せるグリーンだが、逃げ気味に見えてしまう。フェレイラまたケージに詰めてパンチのラッシュ。もらったグリーンだがなんとか凌ぐ。フェレイラ右ハイ。残り1分。グリーンが少し出てきた。パンチで出るところにフェレイラのカウンターの右!グリーン仰向けにダウン!KO!

力の差があった。ヘビー級はフェレイラ vs. ゴルソフの決勝戦

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PFL2023#5:第10試合・ヘナン・フェレイラ vs. マテウス・シェッフェウ

ヘビー級リーグ戦。フェレイラ・シェッフェウともに初戦は敗れたが、相手の失格により3点獲得。

2021年にPFLでファブリシオ・ヴェウドゥム三角絞めでのタップをレフェリーが見逃し、その後のパウンドでKO勝ちしたフェレイラ(後にノーコンテストに変更)。一昨年予選落ち、昨年は準決勝で優勝したアンテ・デリアに1RKO負け。今年の初戦はロシアのリズヴァン・クニエフにケージに押し込まれる展開で判定負け。なお、試合後クニエフは禁止薬物使用が発覚し、リーグ戦からは外れている。33歳。

同じくブラジルのシェッフェウは昨年からPFLに参戦。初戦で優勝したアンテ・デリアにKO負け、2戦目は21年ウィナーのブルーノ・カッペローザに判定勝ちして決勝トーナメント進出。準決勝で元UFCフアン・アダムスにKO勝ちしたが、決勝でアンテ・デリアとの2度目の対戦で1RKO負けして準優勝に終わっている。リーグ戦1戦目はブルーノ・カッペローザとの再戦だったが、1RでKOされたものの、試合後にカッペローザの禁止薬物使用が発覚し、ノーコンテストに変更となっている。30歳。

フェレイラカーフキック。前蹴り。ケージまで下がるシェッフェウ。フェリらワンツー。さらにケージに詰めるとパンチの連打!シェッフェウ打ち返したがもらってダウン!レフェリー割って入りKO!クイックシックス!

フェレイラ6点獲得で9点に。決勝トーナメント進出決定。

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PFL2023#02:第6試合・ヘナン・フェレイラ vs. リズヴァン・クニエフ

ヘビー級リーグ戦。

ブラジル・チームノゲイラのフェレイラは21年に初出場したPFLでは初戦でファブリシオ・ヴェウドゥム三角絞めでタップしたが、レフェリーが見落とし、そのままパウンドで1RKO勝ちしたものの、後にノーコンテストに変更。2戦目に勝利したものの、得点不足で決勝進出ならず。昨年は初戦25秒KO勝ちで6点獲得の後、2戦目はクレイドソン・アブレウに判定負け(試合後にアブレウの禁止薬物仕様が発覚しノーコンテストに変更)。3位で決勝トーナメントに進むも、準決勝で優勝したアンテ・デリアに1RKO負けした。33歳で9勝3敗。

ロシアのクニエフは、2015年にIGFに出場し現UFCファイターのジャスティン・ウィリスに0-2判定負けしたが、その後8年間負けなし・10連勝中。昨年3月には、元UFCファイターのアンソニー・ハミルトンに1Rギロチンで勝利しEagle FCヘビー級王座を獲得している。PFLは初参戦となる30歳。12勝2敗1分け。

組んでケージに押し込んだクニエフ。太ももに膝を入れていく。引き剥がし距離を取ろうとするフェレイラだが、クニエフ追いかけていき、パンチを打ち込むとまたケージ押し込み。ボディロックからテイクダウンを狙うがこらえるフェレイラ。差し返し入れ変えたフェレイラ。ボディロックから後方に倒れ込みながら捨て身投げを狙うも倒せず。ケージを使って立った。またケージに押し込むクニエフ。ゴング。

1Rクニエフ。

2R。詰めてきたクニエフに飛び膝を放ったフェレイラだがスリップダウンし下に。下から足関。回転して外そうとするクニエフ。カーフスライサーを狙ったフェレイラだが、外れて上を取られた。ハーフ。アームロックを狙うクニエフだが、フェレイラケージを蹴ってリバースし上を取る。マウント。肩固めを狙うフェレイラ。外れたがマウントをキープ。クニエフブリッジで返した。その瞬間に腕十字を狙うフェレイラ。しかし腕を抜かれた。クニエフすぐに膝を割ってハーフに。すぐパスしてサイド。ハーフに戻したフェレイラだが、下の展開のまま抜け出せず。パウンドを入れるクニエフ。ゴング。

2Rもややクニエフ。

3R。パンチで出たクニエフ。組んでケージに押し込んだ。放してパンチを打ち込んだクニエフ。また押し込み。フェレイラ内股で投げようとしたが、投げきれず下に。バックを取らせて立ったフェレイラだが、クニエフがスタンドバックから投げてテイクダウン。クニエフマウント。パウンド。これは4点チャンス。が、クニエフも疲れがあるのか、押さえ込みキープのまま時間が過ぎる。タイムアップ。

29-28×2、30-27の3-0でクニエフが判定勝利。3点獲得。

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MMA o PFL   ファブリシオ・ヴェウドゥム ボクシング

ファブリシオ・ヴェウドゥム「MMAを引退するつもりはないが今後は100%ボクシングに集中する」


 PFLの2022年レギュラーシーズンへの出場を辞退したファブリシオ・ヴェウドゥムがMMA引退の可能性を示唆。ヴェウドゥムは「妻からも引退して欲しいと言われている」「自分でも復帰は難しいと思っているが、ボクシングのオファーがあればやる。結論から言うと、ボクシングはイエス。MMAはノーだ」とコメント。

 ヴェウドゥムは2021年5月の『PFL 3』で行われたヘナン・フェレイラ戦がノーコンテストになって以来試合をしていません。この試合はフェレイラが1R KO勝ちしましたが、その前にフェレイラが三角絞めでタップしたふりをして脱出したとヴェウドゥムが訴えたことからニュージャージー州のアスレチックコミッションが裁定をノーコンテストに変更しました。その後PFLはブランドン・セイレス戦をオファーしましたが、ヴェウドゥムはモチベーションを無くしたとして断っており、それ以降試合はしていません。


 その後ヴェウドゥムが以下のコメント。

「『引退した』とか『戦わない』とかいう言葉は使いたくない。俺たちファイターにとって好きなことを辞めることは凄く難しいことだし、完全に焦点を変えるよ」

「柔術のチャンピオンを目指して、それを達成した。ボクシングではタイトルを持っていない。タイトルが欲しいから100%ボクシングに捧げたい。ボクシング以外では全てでチャンピオンになった。ボクシングで勝負したことはないし、自宅の壁にもう一つベルトを加えたい」

「MMAを辞めたわけじゃない。焦点を完全に変えただけだ。ボクシングに100%集中するが、そのためにMMAを辞めるつもりはない」
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F1 LFA MMA o UFC   チャールズ・ジョンソン ファブリシオ・ヴェウドゥム ベン・ロズウェル ムハマド・モカエフ 堀内佑馬

7.23『UFC Fight Night』はロンドンで開催/アレクサンダー・グスタフソンとニキタ・クリロフが対戦


 UFCが7月23日にイングランド・ロンドンのThe O2アリーナでFight Nightシリーズの大会を開催することを発表。同会場は3月19日に『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』が開催されたばかりで僅か4ヶ月での凱旋となります。この時は観衆1万7081人・ゲート収入450万ドルで、ゲート収入はFight Nightシリーズ最高でした。


 また、同大会ではアレクサンダー・グスタフソン vs. ニキタ・クリロフのライトヘビー級マッチとムハマド・モカエフ vs. チャールズ・ジョンソンのフライ級マッチが行われるとのこと。

 グスタフソンは2020年7月の『UFC on ESPN 14: Whittaker vs. Till』でファブリシオ・ヴェウドゥムに1Rアームバーで敗れて以来2年ぶりの試合で3連敗中。5月21日の『UFC Fight Night 206: Holm vs. Vieira』でベン・ロズウェルと対戦する噂がありましたが、その後ロズウェルがUFCをリリースされて消滅していました。ロズウェル戦はヘビー級の予定でしたがクリロフ戦はライトヘビー級なので、結局ライトヘビー級に戻ることにしたようです。

 クリロフは3月の『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』でポール・クレイグに1R三角絞めで敗れて以来の試合で2連敗中。

Charles Johnson(Sherdog)

 ムハマド・モカエフは3月の『UFC Fight Night 204: Volkov vs. Aspinall』で行われたUFCデビュー戦でコディ・ダーデンに1Rギロチンチョークで勝利して以来の試合。

 チャールズ・ジョンソンは現在31歳のアメリカ人でMMA戦績11勝2敗。近年はLFAを主戦場にしており、昨年7月の『LFA 110: Johnson vs. Horiuchi』では堀内佑馬に判定勝ちしています。今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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BELLATOR o UFC タイ・ツイバサ デリック・ルイス ファブリシオ・ヴェウドゥム ボクシング

UFC on ESPN+62:メインイベント・アレクサンダー・ヴォルコフ vs. トム・アスピナル

ヘビー級5分5R。ヴォルコフ6位、アスピナル11位。

元Bellator王者ヴォルコフ。UFCではファブリシオ・ヴェウドゥムアリスター・オーフレイムをKOしており8勝3敗。極真出身のストライカーで、2mの長身から繰り出す蹴りが主体のスタイル。タイトル挑戦まであと一歩のところまでは来ているが、デリック・ルイスやシリル・ガーンなどに敗れて果たせず(両者とも、ヴォルコフ戦の次の試合がタイトルマッチ)。

イギリスのアスピナルは初メイン。UFCデビューから4連勝・全フィニッシュ勝利。父親が経営するアスピナルBJJ所属。幼少からレスリング・ムエタイ・ボクシングなどを学び、柔術では黒帯を取得。22歳からはボクシングヘビー級世界王者タイソン・フューリーのスパーリングパートナーを務めている。UFCデビューから3戦はノーランカー相手の試合、前戦は下位ランカーのセルゲイ・スピヴァクとの対戦で、これが初めての上位ランカーとの対戦となる。スピーディーなパンチが武器。オッズでは地元で無敗のアスピナルがフェイバリットとなっている。

パンチで飛び込んだアスピナル。連打を入れる。ワンツー。これはガードしたヴォルコフ。ミドルを返した。シャッフルから一転して組み付いたアスピナルがテイクダウン。サイド。ハーフに戻すヴォルコフ。アスピナル肘。パウンド。アスピナルがキムラを狙うとヴォルコフケージを使って立った。立ち際に打撃を入れるアスピナル。距離が近い。縦肘。ケージ際を回るヴォルコフ。アスピナル間合いを詰めてワンツー。ロー。蹴りにパンチを合わせられてスリップダウンしたアスピナルだがすぐ立つ。ヴォルコフのパンチをかいくぐってタックル。テイクダウン。アスピナル、ハーフからまた肘を落とす。ハーフのままストレートアームバー。ヴォルコフタップ!

なかなかタップを奪うところを見ないストレートアームバーで一本勝ち。グラウンドでは実力差があったか。これでオクタゴン5連勝。

試合後には同じく5連勝中のタイ・ツイバサとの対戦をアピール。

今回は地元勢が多数勝利。負けたのはハーバート、グランディ、マッケナの3人だけ。

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アレクサンダー・グスタフソンが1年10ヶ月ぶりに復帰、5.21『UFC Fight Night』でベン・ロズウェルと対戦

5.21『UFC Fight Night』のメインイベントはホーリー・ホルム vs. ケトレン・ヴィエイラ(2022年02月02日)

 こちらの続報。


 UFCが5月21日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でアレクサンダー・グスタフソン vs. ベン・ロズウェルのヘビー級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 2019年6月の『UFC Fight Night 153: Gustafsson vs. Smith』でアンソニー・スミスに4Rリアネイキッドチョークで敗れたグスタフソンはケージ内でグローブを外して引退を表明。しかしその後ヘビー級で復帰することを発表し、2020年7月の『UFC on ESPN 14: Whittaker vs. Till』でファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦しましたが1Rアームバーで敗れています。ヴェウドゥムに完敗したことを受けて昨年9月の『UFC Fight Night 191: Brunson vs. Till』でライトヘビー級に復帰しポール・クレイグと対戦予定でしたが、負傷欠場していました。ケガからの復帰戦も当然ライトヘビー級になると見られていましたが、結局ヘビー級のロズウェルと対戦するようです。

 ロズウェルは11月の『UFC Fight Night 197: Holloway vs. Rodriguez』でマルコス・ホジェリオ・デ・リマに1R TKO負けして以来の試合。


 同じくUFCが5月21日に開催するFight Nightシリーズの大会(会場未定)でチェイス・フーパー vs. フェリペ・コラレスのフェザー級マッチが行われることをMMAJunkieが確認したとのこと。

 フーパーは6月の『UFC 263: Adesanya vs. Vettori 2』でスティーブン・ピーターソンに判定負けして以来の試合。コラレスは10月の『UFC Fight Night 194: Dern vs. Rodriguez』でクリス・グティエレスに判定負けして以来の試合。続きを読む・・・