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【ONE113 Inside the Matrix02】蹴り足掴んで殴り、ペースを握ったナシューヒンがバウシュトを止める

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
Def.3-0
ピーター・バウシュト(オランダ)

頭を振ってジャブを繰り出すナシューヒン、バウシュトは左ミドルを蹴る。そのバウシュトの蹴りに右を合わせていくナシューヒンは、鋭いワンツーを振るう。バウシュトは右ハイを見せるが、前蹴りをキャッチされる。ケージの前に陣取るバウシュトに対し、距離を詰めたナシューヒンが左を2発当てる。

バウシュトは左ジャブから右ハイも、重心が高いか。頭を振り、リーチの差も関係なく圧を高めるナシューヒンは左ハイ、さらにローをキャッチして右を打っていく。バウシュトは蹴りを捕まれるシーンが多く、右ミドルもキャッチされパンチを受けそうになる。

ローをキャッチして右を打ちながら、上を取ったナシューヒンが一気にパスしサイドで抑える。ハーフに戻したバウシュトは背中を向けて立ち上がろうとして、後ろから殴られ後方に倒される。バックコントロールから顔面にヒザを狙ったナシューヒンが初回をリードした。

2R、ローからワンツーを放つナシューヒン、バウシュトはキャッチされそうになってもローを蹴っていく。蹴りもパンチも勢いでナシューヒンが優り、バウシュトはまたも右の蹴りをキャッチされ右を被弾して倒される。ナシューヒンがすぐにパスを決めるが、バウシュトもスクランブルに持ち込み組んでケージへ。離れると、ローに右を合わせたナシューヒンだが疲れが見えてきた。

それでも蹴りをキャッチし、パンチでなく組みついたナシューヒンがケージにバウシュトを押し込みテイクダウンに成功する。ハーフから足を抜きつつマウントを取りに行ったナシューヒン、背中を見せて立ち上がったバウシュトだが、すぐに倒されてガードを強いられる。クローズドガードのバウシュトは、得意の形もパウンドを受けて三角、腕十字という仕掛けができない。上と下から殴り合い、ラウンド終了となった。

最終回、まずナシューヒンが左ジャブを伸ばす。バウシュトはローに右を合わされる。それでもナシューヒンはパンチを打った後にバランスを崩すようになり、やはりスタミナが切れかかっている。バウシュトは右ストレートを当て、プレッシャーを掛ける。右ミドルハイをキャッチされたバウシュトだが、ナシューヒンがここから動きが無く離れて右ストレートを打っていく。

またも左の蹴りをキャッチしたナシューヒンは、組みつくとギロチンを狙ったバウシュトをスラムするようにテイクダウンを決める。パスから鉄槌を落とすナシューヒン。バウシュトはハーフ戻すが、極めにもスクランブルにも持ち込めない。バウシュトの背中を見せて立ち上がるという危ない動きも、ナシューヒンが流してスタンドに戻る。残り40秒、左ハイを何とかガードしたナシューヒンは完全に疲れているが、足を使って回る。バウシュトはミドル、サイドキックから跳びヒザが空を切り時間に。

疲れるのを覚悟で1R、2Rと攻め、テイクダウンも駆使して試合をリードしたナシューヒンが3-0の判定勝ち。「アイム・OK、毎日練習してきた。今、僕は4位だ。タイトル挑戦したい」と、勝者は懸命に英語でインタビューに答えた。


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【ONE113 Inside the Matrix02】計量&ハイドレーション結果 第1試合=女子アトム級戦はGP査定試合?

【写真】デビュー戦同士の時とはいえ、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているモン・ボー──要注目だ (C)MMAPLANET

本日6日(金・現地時間)、中継されるONE113「Inside the Matrix02」の最終計量及びハイドレーション結果がONEより発表されている。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


世界ウェルター級選手権試合をメインに、MMAのみ5試合が組まれている今大会。オープニングから女子アトム級で新チャイナ・パワー=モン・ボーが、インドネシアのプリシーラ・ガオールと対戦。恐らくは来年の開催が決定している女子アトム級ワールドGPの査定試合になるであろう注目のマッチアップだ。

なおハイドレーションと計量結果は以下の通りとなっている。

※赤字の選手の名前をクリックするとインタビューに跳びます

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ:83.7キロ/ 1.0207
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ:81.6キロ/ 1.0083

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン:76.6キロ/ 1.0044
ピーター・バウシュト:76.4キロ/ 1.0044

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン:61.15キロ/ 1.0191
若松佑弥:61.2キロ/ 1.0140

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ:60.8キロ/ 1.0237
ラモン・ゴンザレス:60.65キロ/ 1.0099

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール:51.45キロ/ 1.0156
モン・ボー:52.1キロ/ 1.0195

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Interview ONE ONE Inside the Matrix02 ONE113 ティモフィ・ナシューヒン ピーター・バウシュト ブログ

【ONE113 Inside the Matrix02】ナシューヒン戦へ、ピーター・バウシュト「彼はファイトIQが高くない」

【写真】立って良し、寝て良しのバウシュト。欲を言えば青木や徳留、日本勢との試合がこのタイミングで見たかった(C)MMAPLANET

11月6日(金・現地時間)に中継されるONE113「Inside the Matrix II」で注目のライト級マッチが視られる。それがピーター・バウシュトとティモフィ・ナシューヒンの一戦だ。

昨年5月に下石康太を破りONEデビューを飾ったバウシュトは、今年の1月にエドゥアルド・フォラヤンを下しONEで3連勝中。タイトル挑戦権はユーリ・ラピクスに譲ったもののバウシュトは、自身の力に絶対の自信を持つ。

オランダを発ちシンガポールへ向かう直前に行ったインタビューで、新型コロナウィルス感染が再拡大傾向にあったオランダにおいて、最高のキャンプができたとバウシュトは断言した。


──ティモフィ・ナシューヒンとの試合へ、もうすぐシンガポールへ向かうところかと思います。現在の調子はいかがですか。

「コンディションはパーフェクトだよ。気合も入りまくっている。コロナウィルスがあっても、スマートにしっかりとキャンプをしてきた。本当に良いキャンプだったよ」

──春に続き、オランダは感染者が増えてロックダウンになるのではと聞いています。それでもキャンプに影響はなかったのでしょうか。

「自己隔離をしながらチームメイトとだけ会って練習をしてきたんだよ。人数も固定して協力しあって、トレーニングをしてゲームプランを立ててきた。1週間に1度コロナのテストをして、メールで結果が届くまで2日間は家に待機だ。そして陰性結果が出てから、ジムで対人練習を再開する。そうやって感染していないことを確認しながら、トレーニングしてきた。練習仲間は、凄く自分の体に気を遣ってきたよ」

──それほどまでの対策が必要だったとは思いもしませんでした。と同時に、それだけ頻繁にPCRを受けることができるのですね。

「PCRは無償だけど、10分や15分後に結果が割るスピードテストは150ユーロ(※約1万8300円)の自己負担なんだ。でも、今後はこのスピードチェックがどんどん採用されていくだろうね。

一時期は上手くコロナを抑えることができて、その時はジムで普通に練習できるようになっていたんだ。政府もバカンスにいくことを推奨した。そして、寒さがやっていてインフルエンザが流行り、コロナかインフルエンザが混乱してしまって。で、多くの人が一気に検査をしたことで余計広まってしまったんだ。

政府はその時は調子がそれほど悪くなければ2週間自宅待機をするという指示をしてね。その間に調子が悪くなると、病人に行くようにって感じだったから。

結果的に準備をしている最後の週になって、感染状況の悪化にともない、レストランは閉められ、グロッサリーストアだけがオープンしているような感じになった。コンタクト・スポーツは禁じられ、フィジカルトレーニングしか許されていない。このままでいけば、またロックダウンになるだろうね。ギリギリのタイミングで僕は練習できて、試合も戦える。幸運だったよ」

──インフルエンザ流行の時期が来ると、また感染者が増えるという学者の予測は当たっていたわけですね。ピーターは色々な条件があるなかで練習をしてきたのですが、それにしても毎週PCR検査をして、結果がでるまで自宅待機とは……とは。

「試合をするために必要なことだった。戦って生きていくには、現状を受け入れなければならない。不満をいっても、ストレスが溜まるだけだから。今、MMAの試合に出るにはこういうことを受け入れる必要があるんだ。

でもね、外に出る人も少なくなり、車も走っていない。凄く空気は綺麗になり、気持ち良くランニングをすることができた。エドゥアルド・フォラヤンと戦った時より、ずっと体調は良いよ。

──えぇ、それはどういうことですか。

「フォラヤンとの試合は2週間前のショートノーティスのオファーだったから、今回の方がずっと調子が良いよ。実は10月にトニー・カルーゾと戦った時もオファーは3週間前だった(笑)。エドゥアルドとの試合の時はマネージャーから『人生で最も大切な試合だ』って連絡がきてね(笑)。

1週間の練習で、19時間かけてマニラに行き体重を落とした。だから1月の試合に比べると、ちゃんと準備はできている。なんといっても今回のティモフィとの試合は、過去2年で初めてファイトキャンプを開くことができたから」

──人生で最も大切な試合で元世界王者に勝った時は、タイトルに挑戦できると期待したのではないですか。

「まったくだ(笑)。バカげているよね。ランキングもユーリ・ラピクスの方が上だった。僕はコウタ・シモイシに勝ち、無敗だったカルーゾに勝った。そして元世界王者にも勝った。マネージャーも『次はタイトルだと思っていたけど、アンディ・サワーと同じジムじゃないからな』だってさ(笑)」

──キョーレツな嫌味ですね。

「アハハハ。ラピクスはペトロシアンのジムに所属しているから挑戦権が回ってきたんだ。でも、問題ないよ。ティモフィに勝てば、僕が挑戦権を手にできる。きっとね(笑)。そうでなくてもダギでも、シンヤ・アオキでもエディ・アルバレスでも誰とでも戦う。誰にも負けない。タイトル戦がどれだけ遠ざけられようとも、僕は辿り着く」

──それだけナシューヒンに勝つ自信もあるということですね。

「ティモフィは強いよ。本当に強い。でも、彼のファイトIQはそれほど高くない」

──えっ?

「いや、彼をリスペクトしていないわけじゃないんだ(笑)。でも、僕のファイトIQは彼より高い。僕の方が彼より戦いの幅がある。判定になることもないし、距離を取ることもない。初回が2RでKOか、サブミッションで勝つよ。ベストを尽くす、やるかやられるか──そして、やるだけさ。

ベストを尽くして、僕がベストだと証明する。武士道ウェイとは自分を信じ、いかなる時もやるかやれるかの覚悟で前に進むこと。可能か不可能かじゃない、ただやるだけなんだ」

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix2対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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【ONE113 Inside the Matrix02】若松佑弥出場大会、カード発表。アバソフ✖ナカシマのウェルター級世界戦

【写真】ONE✖北米というだけでなく、ロシア✖北米というべきアバソフ✖ナカシマの世界戦だ (C)MMAPLANET

31日(土・現地時間)、ONE Championshipの公式ホームページで11月6日(金・同)に中継されるONE113「Inside the Matrix02」の対戦カードが発表された。

ONEにとって7カ月振りのメガ・イベントとなるInside the Matrix大会は、昨日30日に世界戦4試合を含む6試合がライブ中継された。日本ではABEMAのライブ中継中に若松佑弥の出場とキム・キュソン戦が明らかとなっていたが、今回の発表でキックボクシング2試合を含む6試合の全容が分かった。


メインはONE世界ウェルター級王者キャムラン・アバソフに、ジェイムス・ナカシマが世界戦だ。昨年5月に岡見勇信を破り、10月にゼバスチャン・カデスタムを破りONEウェルター級の頂点に立ったアバソフに対し、ナカシマはキャリア9連勝でLFAウェルター級王者に輝き、10戦目からONEに戦場をONEに求めるとルイス・サッポや岡見を相手に3連勝中で、キャリア全体を通してはデビュー以来12連勝で負け知らずだ。

昨夜はLFAで暫定フェザー級王者だったタン・リーが、マーチン・ウェンをKOしONE世界フェザー級チャンピオンの座に就いており、北米フィーダーショー王者の実力を見せつけた。今回はそのLFA王者が、ロシア系のアバソフの王座に挑む。いってみればアバソフはウェンやオンラ・ンサンのようにアジアにMMAを普及させたONEの顔ではない──故に昨夜の4大タイトルマッチに並ぶことがなかった。ONEを職場として選択したキルギス国籍の王者アバソフとナカシマの世界戦は、これまでのONEとは違うストーリーラインにあるマッチアップといえる。

セミではライト級=ティモフィ・ナシューヒン✖ピーター・バウシュトが組まれた。バウシュトは下石康太やエドゥアルド・フォラヤンに勝っており、昨夜の大会で世界ライト級王者クリスチャン・リーに挑戦したユーリ・ラピクスよりも下馬評では実力者と目されてきた。

こじつけになってしまうが、ンサンを破り世界ミドル級チャンピオンになったライニア・デリダーと同じオランダ人──バウシュトもまたONEの勢力分布図を変える力を持つ新勢力だ。エディ・アルバレスをKOしたナシューヒンとの一戦は、次期挑戦者決定戦の意味合いも十分にあるだろう。

(C)KEISUKE TAKAZAWA

ようやくみられる日本勢=若松は、かつて日本のHEATで戦いEvolveトライアウトで合格者であるキム・キュソンと戦うが、負けは許されないどころか、その先のステップとなる勝ち方が求められる。

(C)ONE

また王者アンジェラ・リーが産休に入った女子アトム級戦線、来年1月にスタートするという話のGPトーナメント、その査定試合といえるのがプリシーラ・ガオール✖モン・ボーの一戦だ。

デビュー戦で、現UFC世界女子ストロー級王者ジャン・ウェイリに勝利しているボーは、ストロー級時代の緩いラインの時は見るべきところの少ないファイターだったが、アトム級に絞ると打撃がキレキレだ。ストロー級のシィオン・ヂィンナンに続きチャイナパワーを誇示でるか。インドネシアの散打ファイター=ガオルとの戦いは、その試金石となる。

■視聴方法(予定)
11月6日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE App
毎週木曜、26時05分~テレビ東京「格闘王誕生! ONE Championship」

■ONE113 Inside the Matrix02対戦カード

<ONE世界ウェルター級(※83.9キロ)選手権試合/5分5R>
[王者] キャムラン・アバソフ(キルギス)
[挑戦者]ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・キュソン(韓国)
若松佑弥(日本)

<ムエタイ59キロ契約/3分3R>
ロッキー・オグデン(豪州)
ヨゼフ・ラシリ(イタリア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
ラモン・ゴンザレス(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
プリシーラ・ガオール(インドネシア)
モン・ボー(中国)

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