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【UFC ESPN61】パーソンズ消滅、木下憂朔が話していたこと「自分を傍から見ると、めっちゃアホそう」

【写真】インタビューの受け答えだけでも、木下の変化が分かる(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」が開催され、木下憂朔がジョニー・パーソンズと対戦予定だった。しかしパーソンズの負傷で試合はキャンセルに。ここでは試合中止の前に行われた木下のインタビューをお届けしたい。
Text by Shojiro Kameike

木下は2022年にDWCSからUFCと契約するも、翌年はデビュー戦から2連続KO負けを喫した。今回、1年振りの復帰戦に挑む木下に対し、MMAPLANETでは8月1日(日本時間)にインタビューを行っている。その数日後にマネージメントサイドから試合中止の報が届けられた。取材では、木下は2連敗を経て大きなマインドチェンジを語っていた。


うまく言えないですけど、ピュアレスリングが重要やと思います

――日本は現在、8月1日の朝7時です。木下選手がいるフロリダは何時ですか。

「朝早くから、ありがとうございます。こちらは7月31日の夕方6時ですね。もう練習を終えて帰宅したところです」

――朝早くから練習をスタートして、夕方には終わる。フロリダのキルクリフFCに行ってから、日本にいる頃とは生活習慣も大きく変わったのではないでしょうか。

「メチャクチャ変わりましたね。練習のスケジュールが全く違いますから。こっちは朝メインで動くんですよ。夜は早よ寝て、翌朝の練習に備えるという感じです」

――朝の練習は何時からスタートするのですか。

「日によって違いますけど、僕は今、朝6時30分ぐらいには起きるようにしていますね。朝はゆっくりしてから、練習が始まる1時間前にはジムへ行ってアップしています」

――1日を有意義に過ごすためにも、朝起きてから一度ゆっくりする時間を設けるのは大切ですよね。

「はい。最近は早起きしてから、少し外を散歩するのが好きで。朝の空気感が好きというか、『これから1日の生活が始まる』っていう感じがして面白いんです」

――早起きして、ゆっくりしてから練習に向かうと、トレーニング内容の成果など実感はありますか。

「練習の効果という面は分からないけど、まず『今日はこうしよう、ああしよう』『先週はコレをやったから今週は……』というふうに、まず1日の練習内容を整理してから臨む。そういう良いサイクルが出来ているとは思います」

――なるほど。試合は昨年8月のビリー・ゴフ戦以来1年振りです。その前に今年2月には、ダニー・バーロウ戦が中止となっていました。

「あの試合って、契約書にはサインしていなかったんですよ」

――えっ!? どういうことですか。

「まずオファーが来た時にコーチと話をして。『次の試合で負けると内容次第ではリリースもあり得るし、そんなに焦らんと、つくり直してから試合したほうが良いんじゃないか』と言われたんです。だから中止というか、そもそも契約書にはサインしていなかったです」

――ということは、メディアの飛ばし情報だったわけですね。

「そうなんです。米国では結構ありますね(苦笑)」

――それだけUFCで2連敗、しかも2連続KO負けという結果を受けて、次の試合については慎重に考えざるをえなかったですか。

「結果に関して言うと、そうですね。前回のゴフ戦は、内容は悪くなかったと思うんですよ。でもやっぱり結果が求められる世界ですから。試合が終わった直後は『あぁ~』と考えました。この結果やとリリースもあり得るとは思っていて」

――内容が悪くなかったと感じるのは、どのような点でしょうか。

「前半は良く進めることができていた。それはメチャクチャ手応えがありました。相手のテイクダウンを防いで、打撃も上下に散らすことができていたので。自分も良いパンチを当てることはできていましたし、引き続きそういう練習はしていく。特にレスリングについては、より意識するようになりました」

――確かにゴフ戦はKO負けしたものの、テイクダウンを許さなかったことは大きいと思います。

「その点で初戦から2戦目まで半年あって、MMAとしてトータルで上がってきている実感はあります。ちゃんと練習してきたことが出ている、身になっているんやと感じました」

――やはり渡米してみると、現地で練習するレスリングは何か違いましたか。

「技術が違うというより、レスリングをこなしている量が圧倒的に違うんですよ。立っている時と組んでいる時のスタミナって違うじゃないですか。自分の場合はレスリングをやることで、組んだ時のスタミナも変わってきたと思います。それだけレスリングをやることで、スタンドの安心感も違いますし」

――それはピュアレスリングと言いますか、いわゆる競技としてのレスリングを指すのですか。あるいはMMAとしてのレスリングやグラップリングなのでしょうか。

「それでいうと、ピュアレスリングですね。表現するのが難しいんですけど……、MMAとしてのレスリングの場合『テイクダウンを切る』と表現される。その『テイクダウンを切る』ための技術が、ピュアレスリングになるともっと細かくなるわけですよね。それだけピュアレスリングのテイクダウンを切る方法を知っているかどうかで、MMAでも大きく変わってくる。うまく言えないですけど、それだけピュアレスリングが重要やと思います」

――柔術家でグラップラーの世羅智茂選手はレスリングの練習について「ルールを理解せず単純に技術を学ぼうとすると、しっかり来ない。柔術の感覚のままレスリングを学ぶと難しい。レスリングの技術は、レスリングのルールの中で最適化されているものだから」と言っていました。

「あぁ、そうですよね。分かります。やっぱりレスリングのルールに沿った技術を学ばないと――それは柔術やグラップリングだけでなく、MMAも同じやと思いますよ。MMAの場合は、そのうえで立ち上がるためのレスリングをしっかりやっているというイメージですね。日本のMMAジムやと、そのレベルでレスリングを学べる環境は少ないと思います」

――それこそ自衛隊体育学校や大学のレスリング部のような場所に行かないと……。

「はい、そうやと思います」

――その環境が、米国のMMAジムには存在しているわけですね。一方、試合をしていない1年間に焦りはなかったですか。2連敗していますし、「とにかく早く試合をしたい」と。

「試合をしたい気持ちはメッチャ強かったし、去年の12月ぐらいには試合したいという話はしていました。でも、なかなかうまく決まらなくて……。だから『もう分からんことを考えていても、しゃーないな』と思うようになったんです。『いつ決まるかも分からんことを考えるよりは、今できることに集中しよう』と。それから試合間隔については、あんまり気にしなくなりました」

――朝の早起きや散歩もそうですし、過去2戦と比べて大きく変化してきているのですね。

「自分自身のメンタルと向き合って、いろいろ考えたんですよ。たとえば前回の試合は良いように進めていたのに、ちょっとした焦りからカウンターでボディを食らって、KO負けしました。そういう焦りとかはなくしていきたい。今までは何するにしても、『せっかち』やったんですよ(笑)。そういう部分を失くしていきたいと思って」

まず自分のことだけ考えて、面白い試合をします

――UFCと契約して、まず何よりも「勝たなアカン」「結果を残さなアカン」という気持ちは強かったのでしょうか。

「……はい。平良達郎君がUFCで連勝しているのを見て、『俺もやらなアカン』という気持ちが強かったです。『やらなアカン』とは今も思っているけど、他の選手のことは気にしなくなったというか。自分と平良君は全然違うファイターやし」

――そうですね。木下選手は平良選手、鶴屋怜選手、中村倫也選手、そして朝倉海選手とも違うファイターです。

「そう考えたら、自分だけ色が全く違う気がしますね(笑)」

――アハハハ! ジョニー・パーソンズと戦う次の試合は、そのマインドが重要になると思います。パーソンズのように自分のペースを貫き、序盤は押されていても最後は勝っているというタイプの選手を相手にするには、特に自分が冷静でいる必要がある。

「そうですよね。パーソンズは割と頑張って勝つタイプやなというイメージです。自分のペースでずっとやっていくタイプで。チームメイト(昨年7月、ダニー・ロバーツにKO勝ち)と対戦している試合も現場で見ていましたけど、ダニーも序盤は悪くなかった。でも自分のパンチが当たっていると思って攻めたところに、カウンターを食らってしまいましたよね。

自分にとって悪くない展開なのに、ジリジリと削られて負けてしまったというか。自分の場合でも、その点は気をつけていきたいですね。試合中は『当たっているな』という手応えはある。だからといって焦ることがないように。

ダニーとの試合を見ながら、その時も『自分やったら、こう戦うかなぁ』と勝手に対策を考えていました。もちろん当時と今の自分は違うし、今までの自分にプラスアルファで乗っかる部分があるというか」

――今までの自分、というのは?

「ずっと『勝ちに徹するような選手にはなりたくない』と思っています。それなら自分の試合は見てもらわなくて良いし、自分も試合しなくても良いです。自分の求める選手像と結果を、どちらも求めていきたい。変わったけど、そんなに変わっていないとは思います。何て言うんやろう……」

――たとえば1R開始早々に倒すのと、フルラウンド削り続けた末にKOしても同じKO勝ちですよね。どちらが良いか悪いか、ということではない。たとえ最終回のKOでもホロウェイ×ゲイジーのような、とんでもない試合もあるわけで。

「僕も記念大会の満員になった会場で、ああいう試合をやってみたいです。でも『面白いからやってみたい』とは思わなくなったんです。分かります?」

――あぁ、なるほど。UFC2戦目までのマインドであれば、インタビューでも『ああいう試合、メッチャ面白いんで自分もやります!』とか答えていたかもしれないですね。

「アハハハ、そうかもしれないですね。ここ数カ月で考えたのは――インタビューとかでそう答えている自分を傍から見ると、めっちゃアホそうやなと思って(苦笑)」

――ダハハハ!!

「だから喋り方とかも気をつけようとは思いました」

――喋り方を変えようとすると、考え方も変わるというか、考える時間が増えるでしょう。

「そうなんです。こういう言い方をしたら、変な伝わり方するかなとか考えたりするようになりました」

――マインドも大きく変わり、これからが本領発揮ということですか。

「ここで大きく変わっていないと、これから先が厳しいと思うんです。自分の変わった姿を皆さんに見てほしいです。
今までは『やったるでぇ』という気持ちが強かったので、今回は自分の好きなように――今までも好きなようにやっていたんですけど、まず自分のことだけ考えて、面白い試合をします。よろしくお願いします!」

しゃーないんで、また次に向けてつくり直します!

その後、パーソンズの負傷に試合が中止となった木下から、マネージメントサイドを通じて次のコメントが届いた。そこには、しっかりとマインドを変えることができている木下の現状が表れていた。

「試合がなくなったのはしゃーないんで、また次に向けてつくり直します!」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 キック ビリー・ゴフ

【UFC ESPN56】ゴフがヒジでグラつかせるも、下がりながら右を当てたウォータースの判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
トレイ・ウォータース(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
ビリー・ゴフ(米国)

身長で大きく上回るウォータースに対し、ゴフが右サイドキック、右カーフキックを散らす。サークリングから左ジャブを突くウォータースは、ゴフのカーフに右ストレートを合わせる。ゴフがローキックからの連打からダブルレッグで組みつくも、テイクダウンは奪えず。離れたウォータースのワンツーがゴフの顔面を捉える。ゴフは寸グルレッグからドライブし、左腕を差し上げてウォータースをケージに押し込む。ウォータースはゴフの顔を押し上げてディフェンスするも、ゴフが反り投げからバックに回った。すぐさまRNCを狙うゴフだが、ここはウォータースが離れる。

打撃戦に戻るとウォータースの右が当たり、一瞬ゴフの動きが止まる。ゴフはシングルレッグからケージ際でバックに回った。さらに正対してヒザを打ち込むとゴフも立ち上がる。ウォータースはケージを背負いながら右ストレート、さらに右ヒザを突き上げる。体勢を崩しながらもパンチを放ち続けるゴフ。ウォータースも打ち返すが、疲労か動きが落ちてくる。次第にゴフのパンチが何度もウォータースの顔面にヒットし、初回が終了した。

2R、ウォータースはサークリングから左ジャブを突くも、ゴフの右カーフキックを受ける。明らかに疲労が見えるウォータースの顔面を、ゴフのパンチが捕らえる。ゴフのローを受けてから放つウォータースのパンチに力がない。しかしウォータースも右ストレートを当てる。関節蹴りから左ジャブを放つゴフはスイッチも見せた。シングルレッグで組んだゴフはケージまでドライブし、右ヒジをクリーンヒット。動きが止まり、離れたウォータースと右ヒジ、左ジャブ、シングルレッグと追いかけるゴフ。ウォータースも右ストレートを突き刺すが、ゴフの連打に顔を背けてしまう。

苦しそうな表情を浮かべながら左右フックを振るうウォータースをゴフが攻め立てる。完全に肩で息をし始めたウォータースだが、それでも右ストレートでゴフの動きを止めた。ゴフのシングルレッグをスプロールしたウォータースは右腕でゴフの首を取り、ギロチンで絞め上げていく。ゴフはこれを凌いだものの、ゴフもまた疲労が見えるタフファイトに。パンチを連打するゴフ、顔を背けたあとウォータースが右を放った。

最終回、ゴフがサウスポーにスイッチして、サークリングするウォータースを追う。オーソドックスに戻してロー、左ジャブを見せるゴフ。ウォータースも左ジャブを繰り出し、ゴフのパンチをかわす。フォグは組みつきドライブし、ハイクロッチで持ち上げた。テイクダウンできずも押し込み続けるゴフに対し、場内からはブーイングが効かれる。残り2分でレフェリーがブレイクをかけた。再開後、ゴフが右ロー、右前蹴りと散らす。ウォータースは手数がなく、ゴフの打撃にも力はない。消耗戦のなか、ウォータースが右ストレートを伸ばす。ゴフはウォータースが距離を詰めると右前蹴りを繰り出す。残り1分でゴフが前に出た。右ストレート、左フックでウォータースの顔面を跳ね上げる。ウォータースも右ストレートを放つが、ゴフがカウンターの右を当てた。最後はケージ中央で打ち合い試合を終えた。

ウォータースを下がらせ、さらにパンチで顔を背けさせたゴフが有利かと思われたが、ユナニマス判定でウォータースに凱歌が上がった。


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45 AB Cage Warriors JJ・オルドリッチ LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 アラン・ナシメント アレックス・カサレス アロンゾ・メニフィールド エステバン・リビヴィクス カーロス・アルバーグ カーロス・キャンデラリオ コディ・ダーデン ザルガス・ズマグロフ ジェイク・ハードリー ジミー・フリック ジョアキン・バックリー スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ チェイス・フーパー チャールズ・ジョンソン テレンス・マッキニー デリック・ルイス ヌルスルタン・ルジボエフ ビリー・ゴフ ホドリゴ・ナシメント

【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?!

【写真】平良達郎と鶴屋怜がいる階級は、どの試合も興味深いが――この試合は世界フィーダーショーの比較という点でも興味深い(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのエンタープライズ・センターでUFC on ESPN56「Lewis vs Nascimento」が開催される。2018年1月以来のセントルイスでのUFC、メインはイベントタイトルにあるようにヘビー級のデリック・ルイス×ホドリゴ・ナシメントが組まれている。
Text by Manabu Takashima

メインカードが7試合、プレリミが6試合と試合数が逆転した感もある大会で、注目なのはプレリミのジェイク・ハードリー×チャールズ・ジョンソンの一戦だ。


南アフリカのEFC、英国のCage Warriorsのフライ級王者からコンテンダーシリーズに挑んだハードリーは、まさかの計量失敗。それでもミッチ・ラポーソをRNCで一蹴し、UFCは契約という判断をした。体重オーバー勝利での契約は論議を呼んだが、ハードリーは「ダナの目が間違っていないことを証明する」と世界最高峰への戦いに臨んだ。

しかし、デビュー戦でアラン・ナシメントの組みに圧倒され判定負け。その後はカーロス・キャンデラリオ、マルコム・ゴードンをフィニッシュし調子に乗るかと思われたが、前戦ではコディ・ダーデンにフルマークの判定負けと波の乗り切れていない。

対してLFAフライ級王者からUFCにステップアップしたチャールズ・ジョンソンも――ハードリーが、異様にライバル視する――ムハマド・モカエフに完敗という形でオクタゴンでのキャリアを踏み始めた。

2戦目をザルガス・ズマグロフにスプリット勝利と競り勝ち、3戦目のジミー・フリックとのLFAフライ級王者対決を制したジョンソンだったが、ここから悪夢の3連敗を喫してしまう。

今年の2月に組まれた相手はデビュー以来17勝0敗のアマット・マクスンと、完全に土俵際にあったジョンソンは初回のダウンを跳ね返し、ショートのコンビとヒザ蹴りの連係で大逆転。生き残りに成功した。

とはいってもUFCの戦いは毎試合がトーナメント枠のないトーナメント戦が続く。未だ黒星先行のジョンソンと、ポテンシャルを発揮できない……あるいは、それが実力だったのかと判断を下されかねないハードリー。そんな両者の戦いは打撃と組み、両局面で削り合いが続くことが予想される。

フィニッシュ能力ではハードリーが上回るという見方もできるが、ジョンソンがマクスンに粘り勝ちした勢いを持続していれば、それこそハードリーは気持ちの勝負に持ち込まれるだろう。

また去年の8月に木下憂朔を下したビリー・ゴフ、再起を図るタバタ・ヒッチなど日本所縁のファイターも出場している。さらには勝っても負けてもフィニッシュ決着=テレンス・マッキニー、UFC在籍が13年となったアレックス・カサレス等々、中堅どころの豊富さが実感されるUFCセントルイス大会、だ。

■視聴方法(予定)
5月12日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFC ESPN56対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
マテウス・レンベツキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
ショーン・ウッドソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ロベリス・デスパイネ(キューバ)

<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
エステバン・リビヴィクス(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
テシア・トーレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
トレイ・ウォータース(米国)
ビリー・ゴフ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)

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AB F1 MMA o ONE UFC UFC Fight Night   ダニー・バーロウ ビリー・ゴフ 木下憂朔

木下憂朔UFC3戦目が判明、2.17『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』で無敗のダニー・バーロウと対戦

無敗の王者 評伝ロッキー・マルシアノ


 UFCが2月17日に開催予定(会場未定)の『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でダニー・バーロウ vs. 木下憂朔のウェルター級マッチが行われることをマルセル・ドルフ記者が確認したとのこと。

Danny Barlow(Sherdog)

Danny Barlow(Tapology)

 ダニー・バーロウは現在28歳のアメリカ人でMMA戦績7勝0敗。9月の『Dana White's Contender Series 64』でラヒーム・フォレストに1R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。

 木下憂朔は8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でビリー・ゴフに1R TKO負けして以来の試合でUFCデビュー以来2連敗中。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 ビリー・ゴフ 木下憂朔

【UFC ESPN52】木下がゴフにTDを許さずも、右ボディーブローでマットに沈みオクタゴン2連敗

【写真】まさか--としか言い様がない内容と結果だ(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
ビリー・ゴフ(米国)
Def.1R3分49秒 by TKO
木下憂朔(日本)

距離を詰めてきたゴフに対し、木下が左ハイを見せる。さらに左ストレートを打ち下す木下。ゴフは右インローをコツコツと打ち込む。ボディブローを見せるゴフだが、中に入ったところで木下の左ショートがヒットした。左右へのステップで回る木下が右フックから左ストレートをクリーンヒットさせた。組みつくゴフを引き離した木下は、ゴフの右ストレートをかわす。ゴフも右フックから飛び込むも、木下の左ストレートが当たる。

ゴフは木下の左ストレートをかわしてニータップで組みつくも、これは木下が押し返した。木下の左ストレートが何度もゴフの顔面を捕らえる。ゴフの右ボディブローも突き刺さ木下が跳びヒザ、右ミドルハイを当てるがゴフの動きは止まらない。ケージを背負った木下が、ゴフの右ボディストレートを受けてダウン。ゴフはうずくまった木下に鉄槌の連打を浴びせ、レフェリーストップを呼び込んだ。


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JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52 アレックス・カサレス アンソニー・スミス ギャレット・アームフィールド ジュニオール・タファ ジョン・チャンソン ソン・ケナン タイラ・サントス チェ・スンウ チディ・ンジョグアニ パーカー・ポーター ビリー・ゴフ ファーニー・ガルシア マックス・ホロウェイ ヤルノ・エレンズ ワルド・コルテスアコスタ 中村倫也 佐藤天 木下憂朔 河名マスト 風間敏臣

【UFC ESPN52】中村倫也、Tシャツを脱ぎ忘れる……。「さぁ、おっぱじめようぜ」(ホロウェイ)

【写真】何か意味があったのかと思われた中村倫也初の公開計量with Tシャツ―― (C)MMAPLANET

25日(金・現時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで明日26日(土・同)に開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」のセレモニアル計量&フェイスオフが行なわれた。
Text by Manabu Takashima

中村倫也と風間敏臣のデビュー戦&木下憂朔のオクタゴン2戦目が組まれた今大会。シンガポールの熱心なファン、そして韓国系のファンの声援が会場内で多く聞かれた。


そんななか日本人の先陣を切り、佐藤天を帯同してステージに登壇した木下。

満面の笑みを浮かべて計量台の上で両手を広げると、フェイスオフでもビリー・ゴフを相手にゴンタ顔の笑顔を見せた。

木下とは対照的に厳しい表情でステージに現れた風間は、向き合ったギャレット・アームフィールドが叫び声を挙げると、さらに険しい顔に変わり――なんと額をぶつけるという行動に出る。ここまでのケンカ腰の風間は過去に見たことはない。

額をぶつける行為は褒められたものではないが、オクラゴンで何をする必要があるのが伝わってくる風間だった。

風間と同じく初めての公開計量に中村は目を輝かせ、会場を見上げるように姿を見せる。と――Tシャツを着たままスケールに乗り、フェイスオフになるとようやく脱いでファーニー・ガルシアと向き合った。

なぜ中村はTシャツを着たままだったのか。「何かハワイに対して、思うところがあったのかもしれないです。そういうところがあるので……分からないですけど」とは盟友・河名マストの弁。ただし、本人に確認すると「脱ぎ忘れましたっ!!」とのことだった。

会場一番人気のコリアンゾンビことジョン・チャンソンはマックス・ホロウェイとのフェイスオフを終えると、「たくさんの韓国人ファンの姿が見えた。コリアンゾンビの初めてのシンガポールでの試合を見に来てくれて感謝している。ホロウェイとハワイの人々の身に起こった惨事が、ここまでだと知らなくて申し訳ないと思っている。でもこのスポーツのパワーは、ハワイが立ち上がることを助けられると思っている」と話すと、ホロウェイは「シンガポールに戻ってこられて、アジアのレジェンドと戦えることは素晴らしいよ。今は何かをいうより、ファイトをするだけ。ラハイナの皆のため、アジアのために――さぁ、おっぱじめようぜ!!」と颯爽とした言葉を残した。

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後6時~UFC FIGHT PASS
午後5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・チャンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ: 146ポンド(66.22キロ)
アレックス・カサレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也: 135ポンド(61.24キロ)
ファーニー・ガルシア: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド: 125.5ポンド(56.92キロ)
タイラ・サントス: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 255.5ポンド(115.89キロ)
パーカー・ポーター: 256ポンド(116.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 264 ポンド(119.74キロ)
ウーカシュ・プジェスキ: 265 ポンド(120.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
ギャレット・アームフィールド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 170ポンド(77.11キロ)
ロランド・ベドヤ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
ビリー・ゴフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 145ポンド(65.77キロ)

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【UFC ESPN52】計量終了「1人の出現で全ては変わる」by ショーン・シェルビー。UFC計量よもやま話

【写真】かなり削っているホロウェイとジョン・チャンソン (C)MMAPLANET

25日(金・現時間)午前9時から午後11時まで、シンガポールはセントーサ島にあるリゾートワールド・コンベンションセンターで明日26日(土・同)に同地カランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」の本計量が行なわれた。
Text by Manabu Takashima

出場26選手、全員が一発クリアした優良な計量会場で見られ、聞かれた――よもやま話をここでお伝えしたい。


まずUFCでは取材や、公開計量、ファイト時にオフィシャル・ウェアであるヴェノムのコスチュームの着用が義務付けられているのはご存じの方も多いだろう。これは本計量のアンダーウェアも同じで、何セットも支給されるという。

中村倫也、木下憂朔の両名は計量直前に履き替えたというが、普段から着用しそのまま計量に臨む選手もいるそうだ。

また計量直後にはUFCからリカバリー用の補給水も支給され、体重によって量が調節され、補給する時間も伝えられる――という徹底した安全管理がなされていた。仮にこの補給水を飲み、嘔吐するようなことがあれば試合出場にレッドカードが提示されることに――。

そんな計量会場に髙谷裕之の姿が見られた。髙谷は河名マスト、鈴木崇矢と共に中村のコーナーマンを務める。昨年8月にフリーランスとなり袂を分かった両者だが、3月のGrachanの会場などで顔を合わせ、挨拶から徐々に言葉を交わすようになっていったという。

そして今回のUFCにデビューに向けて、中村は勝利に向けて髙谷という存在が欠かせないことを再確認。冷静かつ、闘魂を注入できる髙谷は中村の勝利に向けて、マスターピースとなるか。

今大会は日本人選手が3名出場するが、「ようなく日本から、このスポーツを代表する選手になれる人材が現れた」と話したUFCタレントリレーションズのトップ=ショーン・シェルビーは「本当に長い時間がかかった。1人で良いんだ。1人の出現で、他の選手の認識が変わり、あとを続く選手が現れる。そう中国でも長らく中国のMMA界の型にはまったファイターばかりだったなかで、ジャン・ウェイリという違った思考の持ち主が現れたことで全てが変わったんだ。リンヤは昨日の会見では英語で受け答えをしたんだろう?  いいかい、重ねていうけど1人の出現で日本のMMA界は変わるんだよ」と言葉を続けた。

ジャン・ウェイリが現れ中国のMMA界が変わった――これは2013年から2014年にかけてUFCではTUF Chinaを開き、中国市場進出への起爆剤となるよう多くの資金投入を行った。結果、中国の格闘技市場は人材の流出を恐れ、これから育つ層に多額のファイトマネーを支払うようになり、UFCを目指す選手が途絶えたことを指している。

ばかりか、TUF Chinaで知名度が上がったジャン・リーポン、ワン・サイらも国内大会に戻ることになった。UFCでは魔の5年間と呼ばれる空白の期間を世界最大の市場で経験し、ジャン・ウェイリの活躍と王座奪取により、一気に中国人選手の思考と志向が変化した。

果たして中村倫也がジャン・ウェイリのような存在になれるのか。その保証は0パーセントで、果てしない茨の道が彼を待っている。と同時に、昨日のメディアデーで「僕が挑戦できるときまで3年、ショーン・オマリーに待ってほしい」と発言していた中村へのUFCの期待度の高さもまた、過去の日本人ファイターの例には当てはまらない。そのようにシェルビーの言葉から感じられた。

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52計量結果

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ: 146ポンド(66.22キロ)
ジョン・チャンソン: 146ポンド(66.22キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス: 205.5ポンド(93.21キロ)
ライアン・スパーン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ: 146ポンド(66.22キロ)
アレックス・カサレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也: 135ポンド(61.24キロ)
ファーニー・ガルシア: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド: 125.5ポンド(56.92キロ)
タイラ・サントス: 124.5ポンド(56.47キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ: 255.5ポンド(115.89キロ)
パーカー・ポーター: 256ポンド(116.11キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ: 264 ポンド(119.74キロ)
ウーカシュ・プジェスキ: 265 ポンド(120.2キロ)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣: 135ポンド(61.24キロ)
ギャレット・アームフィールド: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ミハウ・オレキシェイジュク: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン: 170ポンド(77.11キロ)
ロランド・ベドヤ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔: 170.5ポンド(77.34キロ)
ビリー・ゴフ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ: 126ポンド(57.15キロ)
JJ・オルドリッチ: 126ポンド(57.15キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ: 146ポンド(66.22キロ)
ヤルノ・エレンズ: 145ポンド(65.77キロ)

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JJ・オルドリッチ MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52   アレックス・カサレス アンソニー・スミス ギャレット・アームフィールド ジェフ・ニール ジュニオール・タファ ジョン・チャンソン ソン・ケナン タイラ・サントス チェ・スンウ チディ・ンジョグアニ パーカー・ポーター ビリー・ゴフ ファーニー・ガルシア ブランドン・モレノ ボクシング マックス・ホロウェイ ヤルノ・エレンズ ワルド・コルテスアコスタ 中村倫也 木下憂朔 風間敏臣

【UFC ESPN52】中村倫也の対戦相手、ファーニー・ガルシア「殴って勝負する。それがメキシカン魂」

【写真】31歳とは思えないベイビーフェイスのガルシア。彼が来ているTシャツは利益のすべてが寄付されるUFC ♡ HawaiiTシャツ(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs The Korean Zombie」で中村倫也がUFCデビューを迎える。デビューから2年1カ月で辿り着いた夢の舞台、その初戦の相手を務めるのがファーニー・ガルシアだ。
Text by Manabu Takashima

UFCでは過去2戦して2敗、生まれ育ったテキサスから遠く離れたシンガポールの地にアンダードッグとして出向いてきた。メキシカンの血が、MMAでも拳の勝負に誘うというガルシアにとっても、ファイターとして存在証明の場。最大の武器は経験だと断言するガルシアも後がない人生が掛かった戦いに臨む。


──今週末、中村倫也選手との試合を控えています。今の気持ちを教えてください。

「リンヤのような無敗の新鋭と戦うことができて、とても光栄に思っている。彼は他の日本人ファイターとは違う。レスリングでは世界レベルで活躍し、MMAでも無敗。きっと、UFCでも世界タイトルに絡むようなファイターになるだろう。そういう相手とアジアで戦えるのだから、楽しみでしょうがないよ」

――シンガポールまでの長旅、このような経験は過去の試合ではなかったかと思います。

「僕は米国とメキシコから、外に出たことがなかったから20時間のフライトなんて初めてだったよ。早目にシンガポールに入り、時差を調整してきた。金曜日はまるまる飛行機で、土曜日と日曜日は時差ボケで1日中眠かった。毎朝3時に目が覚めるんだ(笑)。そして午後6時にベッドに入るような感じでね。でも火曜日になって、しっかりと練習ができた。そして、時差ボケも解消されたよ(※取材は23日に行われた)。

マリナベイやハーバーフロント、セントーサ島を歩いたけど、本当に街が綺麗だ。シンガポールの人々と少し触れ合うだけで、メキシコや米国とは違ったカルチャーを感じた。凄く良い経験になっているよ」

――ファーニーはメキシコ生まれの米国人なのですか。

「ファミリーはメキシコ出身だよ。両親もね。僕はテキサス州エルパソで生まれ、それからは国境を行き来しているよ。ファミリーは国境の向こうのシウダーフアレスにいたから、何年もメキシコで生活をしていたこともあったし、本当に行ったり来たりを繰り返してきた。エルパソとシウダ―フアレスは歩いて移動できる距離だから。ただファミリーは皆メキシコ生まれだから、メキシカンの習慣のなかで育ったことは確かだよ」

――最近、メキシコも含めラテンアメリカ系の選手の成長が著しいですね。

「メキシコ人はファイターとしてのセンスを持って生まれ、それが必要な環境で育つ。豊かな国じゃない。何かを手にするには戦う必要がある。食べるために戦い、生き残るために戦う。もちろん、夢を掴むには戦うしかない。しかも、ボクシングが凄く身近にある。そうやって僕らはメキシカン魂が宿るんだよ。でも、本当はこういう風に言葉で説明できることじゃなくて。なんていうのか、とにかく僕らには戦うという性格が備わって成長するんだよ。ボクシングで勝って、自分の人生を全うするような感覚があって。

実際、MMAを戦うようになって柔術やレスリングの練習をしている。でも。試合になると柔術とかレスリングなんてどうでもよくなる。顔を突き合わせて、殴り合う。それがメキシカン・メンタリティで。絶対に勝負を諦めない。とにかく前に出る。だからレスラーのリンヤと戦っても、僕は殴って勝負する。彼がテイクダウンを狙うことは分かっている。それを止めて、ボックスだ」

――今回の試合、どのような準備をしてきましたか。

「いつも通りで、テキサス州ダラスのフォーティスMMAでキャンプをした。ブランドン・モレノが加入し、ジェフ・ニールやブライアン・スパーンも所属している。デイモン・:ジャクソン、メイシー・:チアソン、スティーブン・ピーターソンというUFC15人からファイターがいて、20人のMMAファイターが練習しているジムなんだ。それでいて、家族や友人が身近にいる場所で練習ができる。勝利を手にするためにキャンプでは正しい練習ができたと思っている」

――倫也選手に対して、ファーニーは自分のどの部分にアドバンテージがあると考えていますか。

「経験だよ。もう10年、15年とMMAを練習してきた。若い時にレスリングも少し齧っているしね。過去2試合、良いファイトができなかった。でも今回は心身ともに準備ができている。リンヤはMMAのトレーニングをし始めて、まだ3年だろう? それまでレスリングだけをやってきて、過去の対戦相手も僕ほどの力の持ち主はいなかった。

僕はリンヤが試合で経験していない状況が分かっている。そこが僕のアドバンテージになることは間違いない。これまで彼はどの試合でも、とてもイージーに勝利を手にしてきた。試合で危機らしい危機はなかった。僕は彼が戦ってきた相手のように、すぐに勝負を諦めるようなことはない。

彼に15分の戦いを知ってもらう。リンヤがこれまで戦ってきた試合とは別種類の試合をする。僕は彼のキャリアのなかで、戦ったことがないレベルのファイターだ。過去2試合の僕とは違う。掛け率ではリンヤが優勢なことも分かっているけど、きっとすごい試合になるだろう。

これまで試合が決まると、対戦相手のファンからSNSで決してナイスじゃないリアクションがあった。でも、リンヤと戦うことが決まっても日本のMMAファンからは一切、そんなネガティブなリアクションがないんだ。だからね、リンヤ・ナカムラのことを応援するに決まっている日本のファンにも、喜んでもらえるような良い試合がしたい」

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午前6時~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFC ESPN52対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
ジョン・チャンソン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ライアン・スパーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ(ジョージア)
アレックス・カサレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
ファーニー・ガルシア(メキシコ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ(豪州)
パーカー・ポーター(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣(日本)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
ロランド・ベドヤ(ペルー)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
ビリー・ゴフ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ(中国)
JJ・オルドリッチ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ(韓国)
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

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【UFC ESPN52】ビリー・ゴフ戦前の木下憂朔 with佐藤天─02─「どれだけ成長したのかを見てほしい」

【写真】取材時はセントーサ島でなく、シンガポール島に滞在。月曜日にファイターズホテルに移動した (C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるUFC225で、ビリー・ゴフと対戦する木下憂朔インタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

ここでは木下とともにシンガポール入りしていたキルクリフFCのチームメイト、佐藤天にも木下のフロリダでの様子や成長ぶりを訊く。特にレスリング力が上がったという木下にとって、レスリング&パンチやヒジの一撃を持つゴフとは共通点もある。そんなゴフを相手に、木下はUFC本戦の初勝利となるか。

<木下憂朔インタビューPart.01はコチラから>


――佐藤選手も一緒にシンガポール入りしていたのですね!

佐藤 お疲れ様です。佐藤です!

――佐藤選手から、木下選手がフロリダでどのように過ごしているか教えていただけますでしょうか。

佐藤 今は木下君と一緒の家に住んでいるんですよ。毎日同じ生活をしていますね。朝に練習して昼は休憩、夜にまた練習して――寝て、朝から練習という。週末もほぼ何処にも行かずに休んで。ここまで試合に向けて、集中して過ごせていたと思います。

彼は英語が話せなくても、コミュニケーション能力が高いんです。それが大阪出身ならではなのか(笑)。何でも自分から訊きに行って、英語が分からなくても身振り手振りでコミュニケーションを取っていますからね。あと一番大事なのは、一度訊いたら自分自身で考えて繰り返し練習しているので、すごく飲み込みが早いです。

――佐藤選手から見て、この半年間の成長ぶりは目を見張るものがありますか。

佐藤 そうですね。初めて来たときにはレスリングについて知らない部分が多すぎて、せっかく良い体躯を持っているのに対処できなかったりとか。あるいは、もう少しで出来ることでも自信がなくて出せなかったり……。チームメイトのアドバイスをもらいながら練習してきて、今は本人も自信がついてきたのだと思います。特にレスリングの面は急成長してきました。自分は今、負傷があって練習できずに見ていることが多いのですが、見ている分その成長具合が分かります。

――「畏れ多いです……」という表情で聞いていた木下選手から、今の佐藤選手のお話についてどう思うか聞かせてください。

「アハハハ、そんなことないですよ。もう佐藤さんの仰る通りです(笑)」

佐藤 これは本当に――もう全然違いますよ。今はトップ選手と練習していても、やられることはない。自分が苦手なことから目を背けずに練習してきて、メチャクチャ良くなっていると思います。

――一方で渡米してから体重が過去最高を記録したそうですが、通常体重を増やしているのですか。

「いえ、単に太っただけです。一度、日本に帰国したんですよ。そうしたら日本のメシが美味すぎたから、ただ食いすぎただけで(笑)」

佐藤 アハハハ! フロリダに戻ってきて、周りから『デブ! デブ!』とイジられていましたよ。

「マックスの体重が過去最高だっただけで、すぐに落としました!」

――海外から日本へ帰ってきた時、まず空港のお店が異常に美味しく感じますよね。

「だから空港でフライングしちゃうんですよ(笑)」

――なるほど。日本食の話はこれぐらいにして、そもそも木下選手の体躯であれば、ウェルター級で戦うために体を大きくしていく必要はなさそうです。

「そうですね。同じ階級ならフィジカルで負けることはないです。僕の場合は力で負けるというより、技術が無さすぎて練習でもクシャッとされる感じでした」

――では次の試合についてですが、対戦相手のビリー・ゴフは木下選手と同様に昨年のDWCSから本戦に上がってきました。当時はチェックしていましたか。

「あの時はチェックしていなかったです。タフでアグレッシブな選手ですよね。最近は毎試合、逆転勝ちのような内容で。最初は相手のほうが攻めていても、最後はゴフの圧にやられてしまうのか……。パンチを食らっても前に出て来るから、相手のほうが『アレッ?』となってしまうんかなって思います」

――ゴフが自分のペースに引き寄せるのは、テイクダウンに行くなど得意のレスリングで攻め始めてからです。それは先ほどから話に挙がっている、木下選手のレスリング力の向上もポイントになると思われます。

「まず相手のほうはパンチが効いていると思って、前のめりになっているところに組まれるから疲れていると思うんですよ。その果てにエルボーで仕留めるっていう」

――ゴフのようなタイプを相手にした時は、待つべきなのか。それとも最初から自分が攻めていくべきなのか……。

「自分は最初から行きます。僕もゴフと同じようなタイプで、どんどん自分から前に行ったほうが良いと思うんです。あそこで引いてしまうと、これまでゴフに負けた選手と同じような感じになっちゃいますよね。かといって僕も、ヒューギット戦のように前のめりになりすぎるのではなく、戦いつつ相手のことをしっかり見ることができれば――。今回の試合で、僕が半年前からどれだけ成長したのかを見てほしいですね。それがよく分かる相手だと思います」

――半年前の木下選手とは何が一番違うでしょうか。

「レスリング面も向上しましたが、まずはメンタル面ですね。落ち着いて戦うこと。それをテーマに練習してきました」

――昨年4月にパンクラスで村山暁洋選手を跳びヒザでKOしています。あの跳びヒザは、落ち着いて相手のことが見えていないと難しいフィニッシュだと思います。

「あの時は、しっかり相手の頭が動くのを確認してから跳びました。今までの試合も同じですね。全て『相手はこう動くから、これが当たるな』と自分で分かって出した攻撃でKOしてきました」

佐藤 今回は木下君が、気持ちがブレずに戦うことができれば、勝てると思いますよ。

――佐藤選手もインタビューに協力していただき、ありがとうございました。最後に木下選手から、次の試合への意気込みをお願いします。

「意気込み……。最後の意気込みって苦手なんですよね」

――なぜ苦手なのですか。

「なんかオモロイこと言わなアカンっていう気になっちゃうんですよ。ここで『頑張ります!』と言っても『そらそやろ、誰でも頑張るわ』とか思います」

――コミュニケーション能力が高くても、何でもウケを狙おうとするのは悪い癖です(笑)。

「アハハハ!前回の試合はポカして、『やっぱりウェルター級で日本人は勝てないのか……』と思われてしまったかもしれないです。そんな想いをひっくり返せるように、思いっきりフィニッシュしてきます!」

■視聴方法(予定)
8月26日(土・日本時間)
午後6時~UFC FIGHT PASS
午後5時30分~U-NEXT

■ UFC ESPN52対戦カード

<フェザー級/5分5R>
マックス・ホロウェイ(米国)
ジョン・チャンソン(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
アンソニー・スミス(米国)
ライアン・スパーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ギガ・チガゼ(ジョージア)
アレックス・カサレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
中村倫也(日本)
ファーニー・ガルシア(メキシコ)

<女子フライ級/5分3R>
エリン・ブランクフィールド(米国)
タイラ・サントス(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ(豪州)
パーカー・ポーター(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣(日本)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(米国)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
ソン・ケナン(中国)
ロランド・ベドヤ(ペルー)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
ビリー・ゴフ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リャン・ナ(中国)
JJ・オルドリッチ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チェ・スンウ(韓国)
ヤルノ・エレンズ(オランダ)

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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN52   アダム・ヒューギット ビリー・ゴフ ヘンリー・フーフト 佐藤天 木下憂朔

【UFC ESPN52】オクタゴン2戦目、初勝利へ。木下憂朔─01─「まずは自分が落ち着いて戦うこと」

【写真】先週末から、すでにシンガポール入りしている木下(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるUFC225で、木下憂朔がビリー・ゴフと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月にDWCSからUFCとの契約を勝ち取った木下は、活動拠点を米国フロリダのキルクリフFCへと移し、今年2月にオクタゴン初戦を迎えた。しかし結果はアダム・ヒューギットに1R TKO負け――。あれから6カ月、シンガポールの地で復帰戦に臨む木下に、前回の試合と半年間の成長について訊いた。


――今日はよろしくお願いいたします。すでにシンガポールに入っているのですね(※取材は18日に行われた)。

「はい、昨夜シンガポールに到着しています。時差があるので、ファイトウィークの前に入って体を慣らしておこうと思ったんです。前回のラスベガスもビザの問題があって一度日本に帰国したので、同じように体を慣らそうと少し前に入っていました」

――今回はフロリダからシンガポール入りしたかと思いますが、長旅ではなかったですか。

「メチャクチャ遠かったです(笑)。フロリダからサンフランシスコを経由して、サンフランシスコからシンガポールへ――24時間ぐらい掛かりました。これからボチボチと体が慣れてくると思います」

――なるほど。今年2月のアダム・ヒューギット戦から6カ月が経ちました。この半年間、何か新たに取り組んできたことはありますか。

「もともと自分にレスリングの部分で足りないところがあるのは分かっていました。この期間はレスリングについて詰めてきました。ただ、前回の負けは自分にとって技術云々ではなくて。僕の中で緊張感が無さすぎたというか」

――緊張感が無さすぎた……、どういうことでしょうか。

「なぜかは分からないけど、今までの試合の中で一番緊張していなかったと思います。『あぁUFCだ』みたいに楽しんじゃっていて……。相手もUFC初勝利を目指して必死なのに、それも忘れていました。結果、そういう雰囲気に飲まれて負けてしまったんです。だから今回は、練習の時から集中するように心がけてきましたね」

――緊張感が無いことに関して、試合前から自覚はなかったのですか。

「いつもより緊張せえへんなぁってぐらいにしか感じていませんでした。もともと試合前にメンタルをコントロールしようとはしていなかったので、『このまま緊張感が無いほうが自分には合っているのかな』と思っていたんですよ。でも負けてしまって、試合後にメンタルのコントロールや集中力について考えるようになりました」

――そのヒューギット戦から今回のビリー・ゴフ戦まで感覚が6カ月も空いた理由は何だったのでしょうか。

「ヒューギット戦の後にチームの中で『もっともっとトレーニングして、自分自身のレベルを上げてから夏ぐらいに試合ができれば良いかな』っていう話をしていたんですよ。そこで夏にシンガポールで戦うオファーが来て。ここを逃すと間隔が空きすぎて、練習していてもダラけてくると思ったのでちょうどタイミングが良かったです」

――KO負けを喫すると即、次の試合を望むファイターも多いです。木下選手の場合は、もっと間隔を空けようと考えたのですね。

「最初は、早く次の試合をしたかったです。僕の中でも『なんで負けたんや……』という気持ちが強くて。自分が持っているものを出せれば勝てる試合やったと思います。でも、そんなに急いでも仕方ないですからね。まだ年齢も若いし、別に明日ランキング戦をしなきゃいけないわけでもない。何年も先を見据えてトレーニングしていこうと考えました」

――キルクリフFCのチームメイトは、ヒューギット戦の内容について何と言っていましたか。

「セコンドに就いてくれたヘンリー・フーフトからは『相手を見なさすぎる』と。僕が『何の駆け引きもせず、自分のパンチが当たれば倒せる』と思っていて。とりあえず前に、前にと出て行ったらテイクダウンを取られてしまったんです。そこから疲れて、パンチを当てられて……。だからヘンリーからも『もっと駆け引きをしよう』と言われました」

――これまで国内で戦ってきた相手と、世界一の舞台であるUFCで戦う相手を比較して、そこに差は感じなかったでしょうか。

「それは感じなかったです。レベルの差っていうのは、トップ選手以外はそんなに変わらへんのかなと思っていますね。まずは自分が落ち着いて戦うこと。自分が考えることを実行できるように練習を繰り返してきたので……。考えたら普通のことなんですけどね。今まで、あんまりやってこなかったので(苦笑)。今回の試合は自信があります」

――それは楽しみです。ヒューギット戦の前と今回では、キルクリフFCでの練習期間が異なりますよね。

「ヒューギット戦の前は2カ月半ぐらいで、今回は半年間ですね」

――2カ月半と半年間では、練習内容も身に付いたものも違いますか。

「全然違います。……具体的に何が違うかは分かっていないんですけど(笑)。まず練習で繰り返すことって大事やなと思いましたね。それとこの半年間で、ジムの仲間とも打ち解けてきました」

――コミュニケーションも問題ない?

「いえ、英語は全く喋れないです(苦笑)」

――えっ……。どうやってチームメイトとコミュニケーションを取っているのですか。

「英語は喋れないけど、コミュニケーションは取れるんですよ。格闘技やから身振り手振りを交えて教えてくれますし、それで何となく理解できたことに対して、パッションで返すというか(笑)」

謎の声 アハハハ!

――横で爆笑しているのは、どなたですか(笑)。

「佐藤天さんがいます。今回はシンガポールにも一緒に来てくれていて、すごくお世話になっているんですよ」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月20日(日・日本時間)
午後6時~UFC FIGHT PASS
午後5時30分~U-NEXT

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