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MMA UFC UFC268 シェーン・バーゴス ビリー・クゥアンティロ

【UFC268】ゲイジー✖チャンドラーの反動。肉弾戦にも静かな館内で、バーゴスがクゥアンティロに判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ビリー・クゥアンティロ(米国)

左から右アッパーで前に出るクゥアンティロ。さらに左オーバーハンド、右アッパーの連打とクゥアンティロの手数が多い。さらにボディアッパー、跳びヒザを見せるクゥアンティロに対して、バーゴスは落ち着いてパンチをかわし組んでケージに押し込んでいく。クゥアンティロはヒザ蹴りをボディに返し、離れると左を伸ばす。右アッパー、左オーバーハンド気味のジャブと続けるクゥアンティロに対し、バーゴスは左ジャブから右ストレート、さらにロー&ボディと積極的に手を出すようになる。

クゥアンティロも左ジャブから右を見せるが、バーゴスは左ジャブを当て、右ストレートをヒットさせる。クゥアンティロは怯まずジャブを入れ、細かいアッパーと左ジャブを続ける。バーゴスは右フック、左から右と打ち返し組み合いへ。直ぐに離れると手数が増えたバーゴスが、クゥアンティロの前進に左を合わせる。バランスを崩したクゥアンティロはすぐに立ち上がり、下がることなくパンチを被弾しても打ち返して左を当てた。

2R、左フックから右オーバーハンドを入れたクゥアンティロが、スピニングバックフィストを見せる。さらにワンツーを振るうクゥアンティロに対し、バーゴスも左ジャブを入れボディからエルボーを打つ。右オーバーハンドを入れたバーゴスは、右フックを被弾しても左フックから左ローを蹴っていく。ここでも前に出てパンチを打つクゥアンティロが、ローでバランスを崩す。

直後のダブルレッグを切ったバーゴスが、ボディフックを入れて離れる。バーゴスは左ハイを蹴り、クリンチにはクゥアンティロが首相撲へ。ダブルを切ったクゥアンティロが体を入れ替えるが、離れるとローでまたもバランスを崩す。ジャブ、左リードフック、ロー、右クロスと精度で上回るようになったバーゴスが、テイクダウンを切り左を入れる。ジャブとローを受けて組んでいくクゥアンティロは、自ら離れて右を振るう。どうしてもローで姿勢を乱すクゥアンティロだが、下がることなく前に出る。

右の打ち合いから、続いて右を入れるとクゥアンティロの動きが落ちる。足下がおぼつかなくなったクゥアンティロにバーゴスが連打を入れると、ゲイジー✖チャンドラーの反動で静かになっていた観客が、ようやく激闘に相応しいリアクションを起こすようになった。

最終回、完全に前足を効かされたクゥアンティロだが、躊躇くすることなくパンチを振るって前に出る。ローを蹴られようが、ジャブを当てられようが前に出るクゥアンティロは、足も頭も効かされ、ついにローで前方に崩れる。それでも足にしがみつこうとするとクゥアンティロに対しバーゴスがアッパーを狙う。

組んで切られ、足払いを見せ、さらに引きこんでも勝負を諦めないクゥアンティロは、スタンドに戻るとヒザをボディに受け、動きがさらに落ちる。バーゴスはここで組み、時間を使う。ボディに連打、エルボーを入れ、大振りのクゥアンティロに右を打ちこむバーゴスは、組まれても体を入れ替える。

残り2分、離れたバーゴスはジャブに右を当て、エルボーからスピニングバックフィストを狙う。ここも組んだクゥアンティロはダブルからバックに回るも、バーゴスが胸を合わせる。クゥアンティロはシングルから足払い、同時に倒れて足関節を狙う。即、足を抜いた立ち上がったバーゴスはローからヒザ蹴り、さらに前蹴りを入れる。

クゥアンティロは右ボディアッパー、ヒザ蹴りを見せてダブルレッグへ。ドッグファイトは最後まで続き、バックを取ったバーゴスが後方からパンチ、離れてからも正面でのパンチと蹴りの交換を経てタイムアップに。

バーゴスが肉弾戦で3-0の判定勝ちを収めた。


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Report UFC UFC256 ギャビン・タッカー ビリー・クゥアンティロ ブログ 未分類

【UFC256】ダーディーボクシング合戦で削り勝ったタッカーが、クォアンティロからフルマークの判定勝利

<フェザー級/5分3R>
ギャヴィン・タッカー(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ビリー・クゥアンティロ(米国)

サウスポーのタッカーに対し、クゥアンティロが右ミドルを蹴っていく。そこから右フックを狙うクゥアンティロだが、タッカーは右フックで前に出る。逆に右を伸ばし、今度は左ミドルを決めたクゥアンティロ。しかし、タッカーが組んで小外刈りでテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったクゥアンティロは離れて、左ジャブを伸ばす。ローを蹴っていくタッカーは、組まれるとヒザをボディに突き刺す。エルボーを入れて離れたタッカーが左フックを当て、再びクリンチへ。

組んでのヒザ、エルボーが効果的なタッカー、クゥアンティロの息が荒くなり右を被弾する。右ヒザから組んでいったクゥアンティロだが、間合いがタッカーのモノになっている。スイッチするようになったクゥアンティロは、顔やボディにヒザを受け、オーソに戻したところでハイを蹴られる。クゥアンティロはシングルを仕掛け、左フックも逆にテイクダウンを決められ初回を失った。

2R、右を伸ばすクゥアンティロ。タッカーが左を返し、左ハイからクリンチへ。離れたターカーにクゥアンティロは首相撲からヒザ蹴り、近距離&ゼロ距離で打撃戦の削り合いが続く。タッカーも初回と比べると動きが落ち、ヒザの蹴り合いでクゥアンティロがボディに勢いの良い一発を入れる。タッカーは離れて右フック、クゥアンティロが右ボディから首相撲&ヒザ蹴りで攻勢に立つ場面も。

タッカーは組んでワキを潜りバックへ。スイッチしてきたクゥアンティロにヒザを突き刺す。離れてパンチ、一気にダブルレッグを決めたタッカーがサイドで抑えて枕で圧力をかける。スクランブルでバックに回ったタッカーがネルソンも、クゥアンティロが胸を合わせてスタンドへ戻る。ここからクゥアンティロがボディにヒザを突き上げ、タッカーが距離を取る。スリップもあったクゥアンティロだが、最後もヒザを見せ──逆転が十分にあるという印象を残せた。

最終回、フックの打ち合いから左ハイを狙ったタッカー。クリンチを選択してテイクダウンへ。クゥアンティロは必死に踏みとどまっているものの、削られているのは確かだ。ここでタッカーが右フックを当て、スタンディングでアームチョーク&崩しを見せて上を取る。クゥアンティロはハーフガードで背中をマットにつけ、スクランブルでバックを許しそうなるが、立ち上がって正対。ここで頭が当たり、試合が中断する。再開後にクゥアンティロが組んでてバックへ。胸を合わせて押し込み返したタッカーは離れて、ダブルレッグを決める。

担ぎパスからバックに回ったタッカーは、スタンドで胸を合わせるとボディロック・スラムでテイクダウンに成功する。クゥアンティロの蹴り上げを捌いてパスを決めたタッカーに対し、立ち上がったクゥアンティロだが心は折れかけているか──。

打撃戦で懸命に粘りを見せるクゥアンティロは、ダブルレッグには簡単に背中をつけてしまう。最後はガードの中からパウンドを落としたタッカーが競り勝ち、フルマークの判定勝ちを手にした。


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Report UFC UFC ESPN09 スパイク・カーライル ビリー・クゥアンティロ ブログ

【UFC ESPN09】これがUFC……。クォアンティロがカーライルとの超高度スクランブル戦を勝ち切る

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
スパイク・カーライル(米国)

開始と同時にダッシュで距離をつめ前蹴りを繰り出したカーライル。これをクゥアンティロがキャッチしてテイクダウンへ。手をついてすぐに上体を起こしたカーライルが、テイクダウン狙いで姿勢が低くなったクゥアンティロのバックに回る。前転してハーフから潜ろうとしたクゥアンティロだが、カーライルは立ち上がって鉄槌を落とす。クローズドのクゥアンティロをリフトアップしたカーライルがスラム。

クゥアンティロは同時に腰を切って腕十字を狙うも、カーライルが察知して腕を即引き抜く。スクランブルに切り替えたクゥアンティロの背中をもう一度制したカーライルは、両足をフックして寝技へ。マウントに移行して殴るカーライルに対し、クゥアンティロはもう一度背中を見せて前方に落としていく。背中をキープしたカーライルが思い切り左右のパンチを落とし、上を向いたところでエルボー打ち込む。ケージキックから後転したクゥアンティロを腕十字に捕えたカーライルだが、腕を抜かれて下にされる。ここまで2分、ノンストップで動き続けた両者が、呼吸を整える。

ケージに寄り立ち上がるとしたカーライルだが、逆にバックグラブを許してしまう。それでも手首を掴んで、頭を入れたカーライルが胸を合わることに成功する。クゥアンティロはクローズドを取り、腕十字やヒザ十字を狙うが防いだカーライルが重いパンチを打ちつける。残り10秒を切りパンチを落としていたカーライルは、なぜかパンチをやめて歩いてコーナーに戻ろうと背中を見せる。すかさずクゥアンティロは追いかけて後方から思い切りパンチを打ち込んだ。

必要ないパンチをテンプルに受けて倒れたカーライルは2Rに入ると、左エルボーでダウンを奪う。起き上りつつ組んだクゥアンティロがバックを制して両足をフック。前転にも背中に乗り続けたクゥアンティロは、サイドバックに移行してから自ら背中をつけてグラウンドへ。その刹那、胸を合わせたカーライルがパンチを落とす。

クゥアンティロが立ち上がろうとするとカーライルは、ダブルレッグでソレを許さない。ケージキックからクローズドに戻したクゥアンティロが下からエルボーも、カーライルが勢いのある左を連打する。たまらず立ち上がろうとしたクゥアンティロのバックを取り、両足をフックしたカーライル、試合はスクランブルからスタンドへ。

ワキを潜ったクゥアンティロがバックに回ろうとし、正面を向いたカーライルのボディに思い切りヒザを入れる。これが効いたカーライルは、テイクダウンを奪われるが、すぐにスクランブルに持ち込む。離れたカーライルはスタミナが切れかかっているが、必死にシングルからテイクダウンを決める。クゥアンティロは三角に入ると、2度組み変えて腕十字へ。腕を抜いたカーライルは、ラウンド終了と同時に両手を挙げたがスタミナが切れかかっているのは明白だ。

最終回、クゥアンティロの右に組みついたカーライルがテイクダウンを狙う。バックに回ったカーライルに対し、キムラから胸を合わせたクゥアンティロが、今度はウィザーでバックを許さない。と、カーライルが反り投げを仕掛けるが、すぐに立ち上がったクゥアンティロがトップを取る。

パス狙いのクゥアンティロだが、スクランブルで下にされると動きが一気に落ちる。蹴って距離をとったクゥアンティロが立ち上がろうとすると、カーライルはダブルレッグへ。ケージを背に立ち上がったクゥアンティロは、バックを許さずヒザを入れる。逆にバックに回ったクゥアンティロ、カーライルはヒザをつき両足をフックされる。ワキの下からパンチを入れるクゥアンティロは、右のパンチからRNCを狙う。

自ら後方に倒れ込みポジションをキープするクゥアンティロ。肩ヒザをついて亀に戻ろうとしたカーライルは、もう一度仰向けにされると胸を合わせつつスタンドへ。スタミナが切れた両者、最後の10秒は足を止めての魂の打ち合いに。ここでも攻勢だったのはクゥアンティロだが、ジャッジはどのように判断するか。ファイト・オブ・ザ・ナイト確定といえる激闘は、29-28で3票を集めたクゥアンティロが逆転判定勝ちを収めた。

日本ではほぼ無名の両者の異様にレベルの高い、スクランブルMMA──恐ろしくなる試合内容だった。