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【ジョビン】RIZIN勝敗予想ヒロヤはRIZIN上がれる強さじゃない

#朝倉未来 #朝倉海 #rizin
0:00 op
0:14 白川陸斗vsガサンザデ
3:38 村元友太郎vsトニーララミー
6:17 柴田モンキーvsヒロヤ
10:28 キムギョンピョvs倉本大悟

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【RIZIN LANDMARK10】プロデビューの地でシン・ユリ戦。浜崎朱加─02─「ガムシャラに捕まえに行く」

【写真】取材は10月24日、骨折も明るく笑い飛ばすのが浜崎朱加の強さです(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、浜崎朱加が韓国のシン・ユリを相手に2年振りの復帰戦に臨む。
Text by Shojiro Kameike

前編では2月に出場を予定していたRIZIN LANDMARK佐賀大会に向けたインタビューの内容を掲載した。しかし佐賀大会は左腕の骨折(左尺骨骨幹部骨折で全治5カ月)のため欠場。あれから9カ月、改めて浜崎に復帰戦への意気込みを訊いた。

<浜崎朱加インタビューPart.01はコチラから>


名古屋の試合は全勝なんですよ

――今回も「お久しぶりです」と言うことになりました。2月のインタビュー後、負傷が発覚したのはいつのことだったのですか。

「試合の2週間前ぐらいですね。パク・シウ戦で折れた左腕にプレートを入れていたんですよ。そのプレートの端っこあたりにあった骨が折れて……。練習で蹴りを受けた時に『あっ! また折れたぁ~』と思いました」

――骨が折れているのに明るいですね……。

「そんなに暗くはならなかったです(笑)。一度折れたことがあるから、感覚的に『痛くても治る』と分かっていたというか。夜に練習していて、その日はとりあえず5分くらい考えましたね。考えたあと、すぐ阿部(裕幸AACC代表)さんに『折れていると思うので、明日検査に行ってきます』と伝えて帰ったんですよ。翌日、病院に行ったら、やっぱり折れていて。ちょうど診ていただいたのがRIZINのリングドクターの方で、すぐRIZINサイドにも伝えてくれました」

――まずロペス戦が久々の復帰戦で、さらに復帰が伸びることに対し不安や焦りはなかったですか。

「そもそも試合期間が空いていたので、その時は焦りも不安もなかったです。ただ、佐賀大会ということで遠方から来てくれる人もいて。『ギリギリすぎて申し訳なかった』という気持ちのほうが大きいですね。もう飛行機を取っていた方もいたし」

――浜崎選手の代わりに大島沙緒里選手がロペスと対戦し、勝利しました

「ありがとう、と思いました。クレア・ロペスも私のせいで、ギリギリ対戦相手がいなくなったわけじゃないですか。そこで代理が決まり、しかも後輩だったので良かったと思うし。しかも勝ちましたから」

――そのあと、何時頃に復帰したいと思っていましたか。

「骨が繋がればすぐ、と思っていました。練習も100パーセントできるようになれば、すぐ行ける――と。自分としては夏ぐらいには試合ができる状態でしたけど、なかなか決まらなくて」

――結果、この名古屋大会で復帰することになりました。浜崎選手は山口県出身ですが、名古屋には縁がありますか。

「縁はなくはないですね。名古屋でも何試合かしているし、親戚もいるので。私、プロデビュー戦が名古屋なんですよ。プロ修斗のALIVE興行で」

――そういえば! 2009年10月、修斗クラスC+ルールで佐々木絹加選手に一本勝ちしています。もうプロデビューから15年が経つのですね。

「あの時は57キロで試合をしました。RIZINでも2回、名古屋大会に出ていて――アム・ザ・ロケット戦(2019年8月、腕十字で勝利)と、カンナとの2戦目(2021年3月、浅倉カンナに判定勝ち)ですね。だから名古屋の試合は全勝なんですよ。このまま名古屋は全勝で行くしかない!」

ベルトに挑む順番は一番下というか、まだスタート地点に立っていない

――おぉ、縁起の良い場所ということですね。では名古屋で対戦するシン・ユリの印象を教えてください。

RENA戦を視ると、RENAがやりづらそうにしていましたね。手足が長くて距離も遠いから、やりづらかったのか……。あとは打撃も構えと軌道が独特で、RENAも右を結構もらっていた印象があります。RENAのボディブローも効いていたとは思うけど、韓国人選手は『倒れない』という気持ちも強いですよね」

――そんな打撃を持つシン・ユリに対して、浜崎選手はどのように戦いますか。

「打撃はもちろん上手いし、やりづらさもあるでしょうね。私の得意なところは、そこじゃないので。腰が重そうには見えないし、組めばテイクダウンは余裕だと思います。だから捕まえるまでが――相手も完全にそこだけ警戒してくるでしょうね。私は試合になったら食らう覚悟で、ガムシャラに捕まえに行きます」

――捕まえに行った際、ヒジを合わせてくる危険性はあります。

「そこが一番面倒くさそうですね。カウンターで狙ってきそうです。カットしたら終わりだし。でも私もヒジの練習はしていますから。

久しぶりなので楽しみですけど、ブランクのほうが心配です。こんなにブランクがあるのは初めてなので、どうなるのか自分でも分からないですね。お客さんが入っている会場の雰囲気とか、いつもセコンドはついていても、自分がケージに入るとまた違うでしょうし」

――シン・ユリに勝ったあとの展開は、どのように考えていますか。

「何も考えていないです。もちろん大晦日の話があれば、1カ月半の試合間隔でも出たいです。誰でも良いわけじゃないから難しいけど」

――もう一度RIZINのベルトは目指していますか。

「特別意識しているわけじゃないです。2連敗しているなかで、自分からやりたいと言えるわけでもない。でも、やり返したい気持ちは持っています。2年間も試合をしていないから、ベルトに挑む順番は一番下というか――まだスタート地点に立っていないので、もうランク外ですね。この名古屋大会から再スタートです」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 村元友太郎と対戦、ララミー「日本ではまだキョージがトップ」

【写真】いかにも頑丈そうな首と、気持ちの強そうな面構えをしているトニー・ララミー (C)RIZIN FF

RIZINフライ級戦線が熱い。豊富な日本勢に加え、海外勢の来日が増えている。17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10でもイ・ジョンヒョン、アリベク・ガジャマトフ、そしてトニー・ララミーが来日する。
Text by Manabu Takashima

昨日インタビューをアップしたダゲスタンのガジャマトフが、下馬評では3選手のなかえ一番の注目株かもしれない。しかし、MMAPLANETの一押しはカナダからやってくるララミーだ。

かつてドミニク・クルーズはスイッチを繰り返し、前後移動をしつつ左右&上中下と攻撃を散らしてテイクダウンに結びつけるシャッフルMMAで一世を風靡した。しかしながら、その動きは人体の構造として負荷が大きく、ドミニクはヒザの負傷を始めケガに泣かされるキャリアの終盤を送った。

それ故に、あの戦い方ができるファイターはMMA31年の歴史でドミニク・クルーズ唯一人と言われてきた。確かにドミニク以降、洋の東西と問わず彼の動きをコピーしようとしたファイターが見られたが、誰もモノにすることはできなかった。

そんな唯一無二のスタイルを進化させ、さらにテイクダウンに帰結するのではなく打撃で倒すスタイルを見せているのが、このララミーだ。ララミーがシャッフルMMAを消化し、さらに昇華させることができたのは極真空手というベースが存在したからだった。今やUFCに次ぐ陣容を誇るRIZINフライ級戦線で堀口恭司越えの可能性を誰よりも持つと思えてしまう──そんなララミーの言葉をお届けしたい。


荒っぽいことが好きだから、RIZINルールはUFCルールより合っている

──17日のRIZIN LANDMARK10における村元友太郎選手との対戦のため来日直前かと思いますが、インタビューを受けていただきありがとうございます(※取材は8日に行われた)。

「実は、もう日本にいるんだ」

──えっ、そうなのですか。

「時差や気候の違いを調整するには、試合の3日前の来日では厳しいからね。なんせ20時間もフライトがあるから。4日に東京に着いて、今はJapan Top Teamで練習をしているよ」

──おお、では朝倉海選手らと練習をしているのですね。

「彼とは同じ空間にいるけど、練習をしているのは同じ日に戦うJapan Top Team所属選手が中心だ。皆良い選手たちで、RIZIN初戦に向けて良い準備ができている。最高の試合を見せる自信はあるよ」

──北米のフライ級ファイターの進路はUFCの一択かと思っていました。お兄さんのTJはUFCファイターでしたし。トニー自身もLFAでも戦っていますが、RIZINで戦う選択をしたのはなぜでしょうか。

「RIZINが僕を見出してくれて、連絡をくれたからだよ。まだ25歳だけど、それほど将来のことを考えている猶予はない。ずっとPRIDEの映像も視てきた。PRIDEの時代って本当に楽しめるMMAだったように思っている。それもあってRIZINのことはチェックしてきたし、違うルールだっていうことも把握している。

僕は荒っぽいことが好きだから、RIZINルールはUFCルールより合っている。レスリング寄りのMMAより、ファイトを求めているからね。サッカーボールキック有りのRIZINルールはフィットしていると確信しているんだ。何より日本のファンの前で戦いたいという気持ちがあったから、北米のMMAから飛び出すことを決めたんだよ」

──RIZINルールが合っていると断言できるトニーですが、そのような考えを持てるようになった格闘技歴を振り返ってもらえないでしょうか。

「もちろん!!」

──まず、コンバットスポーツとの出会いを教えてください。

「11歳の時に始めた極真空手だよ」

──極真ですか! 

「そう、極真だ」

──カナダでは決してメジャーでないと思いますが、極真を始めたのは?

「昔ほど知名度はないようだ。ホントに。でも、僕が住んでいた地域にあったジムの代表が、極真空手の高段者だったんだ。そこで極真空手、キックボクシング、そして柔術の練習を同じジムでやるようになった」

──極真の道場でキックや柔術も学べたのですか!!

「そうだよ? それが何か、気になるの?」

──日本の極真空手の道場で、キックボクシングや柔術を学べるという認識が我々の世代にはなかったので。

「そういうことなんだ。先生は極真空手の指導者だったけど、ジムでは極真以外のクラスもあった。そして僕は多くの試合に出たいと思っていたから、キックと柔術も習っていたんだ。特に極真では試合経験を積むことができたよ」

──フルコンタクト空手がベースのMMAファイターはそれほど多くないですが、極真が生きる点はありますか。

「絶対的にタフネスさだよ。そして、堅実な基本だ。戦いのベースを極真の稽古で身に着けることができた。極真で学んだ基礎があったから、多くのことがキックボクシングやボクシングに応用することが可能だった。その結果、空手とキックボクシングを合わせて戦えている。

12歳になってMMAの練習をするようになってからは柔術、そしてレスリングにも力を入れるようになったよ。ボクシングとキックボクシングもだけどね」

どのような試合展開になってもそこで勝つ。それには個々の競技の試合経験が生きてくる

──極真では試合経験を積むができたと話されていましたが、他の競技でも競技会で戦っていたのですか。そうであれば戦果のほどは?

「極真は10回ぐらい優勝経験があるよ。レスリングはカデットでカナダ王者になったし、パンナムに出場している。キックだとWKAのアマチュア・トーナメントでも優勝した。ボクシングではゴールデングラブ王者、柔術では大きなトーナメントじゃないけど数えきれないほど金メダルは手にしたよ」

──キッズの頃から、本当に多くの試合経験があるということですね。その頃にはMMAファイターになることを考えていたのですか。

「そうだね。ただ、カナダ(オンタリオ州)ではアマチュアのMMAも戦うことはできなかった。だから、最初の試合は米国に行って戦っているんだ。そんな状況だったから、色々な競技のトーナメントで戦ってきた。MMAを戦うための準備をしていたんだよ」

──他競技で多くの試合をしたことは、MMAを戦うようになって生きていますか。

「MMAは文字通り、ミックストマーシャルアーツだ。ただのケージレスリングじゃない。レスリング、柔道、ボクシング、キックボクシング、柔術……全ての要素が含まれている。でも多くの人はMMAストライキング、MMAグラップリングをやっていれば良いと勘違いしている。

それらの競技の個々の技、そして規律を学んで融合させる。それがMMAなんだよ。どのような試合展開になってもそこで勝つ。それには個々の競技の試合経験が生きてくる。そういう意識を持って、アマチュアの競技会で戦ってきた。どの競技でも世界王者になるためにね。それぞれで、結果を出そうという考えでやってきたことで今の僕がある」

──現代MMAはウェルラウンディット・ファイター同士の戦いです。それでもストロングベースを持っているファイターが大半ですが、ここまで数々の競技歴があるトニーはバッグラウンドを問われると、どのように答えますか。

「僕はボクサーであり、レスラーと答えるかな」

──なるほど、今の話を伺ってトニーがあの戦いができることが理解できたような気がします。ボクシングとレスリングは前手が違いますし。

「しっかりと僕の試合を視てくれているようだね。僕の動きは、予測不能だ。対戦相手はスイッチをするのかしないかも分からないし、左右どちらから攻撃がくるのかも分からない。逆に僕は相手のリアクションを見ることができる。トレーニングの時から左右、何でもできるようにしているからね」

──それにしても、凄く自然ですよね。スイッチから次の動作に全くラグが無いように感じます。ステップインでも自然にスイッチをして、またステップバックも同じ。ただし、スイッチなしで前後移動もあり、繰り出される攻撃は左右・上中下と様々で、相手は混乱してしまうかと。

「スイッチに関してというと、僕のバックグラウンドは極真だ。極真は基本スクエア・スタンス(平行に両足が揃っている)だからね。結果、対戦相手はどちらの構えは分かり辛い。そして、当たり前のようにスイッチを繰り返す。スイッチを多用して左のパンチ、左の蹴り、右のパンチ、右の蹴りと繰り出せば、相手は予測できない」

──空手に構えなしという言葉が日本にはあります。その理由の一つに構えると、相手に情報を与えてしまうからと。

「その通りだと思うよ」

相手の長所が、自分の長所と同じなら恐れることはない

──いやぁ、今日の話を伺って村元選手との試合がますます楽しみになってきました。その村元選手にはどのような印象を持っていますか。

「オールラウンダーだね。でも、正直なことをいえば僕は余り対戦相手の試合はチェックしないんだ。自分の動きを変える必要はないと思っているし、どんな相手でも対応できるから。トレーニングパートナーは意識して動いてくれているかもしれないけど、僕は毎日の練習で成長できれば良い。ベストの動きを目指しているから、変化を加える必要はないというのが僕の考えなんだ。

対戦相手じゃない。自分がどう動くのか。戦いは如何に自分の動きができるかで決まる。逆をいえば、自分の戦いから遠ざかると勝てない。相手に自分の戦いをさせないために、僕の戦いをするんだ。そのために可能な限り、自分本来の戦いを貫き通す。

だからといって全く相手の試合をチェックしないわけじゃないよ。動きを見て、何が効果的かは頭に入れておく。そうすることで、微調整は必要でも全く違う戦いになることはないからね」

──つまりは村元選手にはハイスピード&ハイペースのスクランブルMMAをさせないということですね。

「スピードとペース? 僕の相手は世界で一番素早く動き続ける人間と戦わないといけないんだよ。相手の長所が、自分の長所と同じなら恐れることはない。でも試合って、結果的にこれまでにやってきたことがでるんだ。スピードとペースが同じでも、僕と同じことはできないだろう?

スピードとペースを武器に戦ってくるなら、僕のファイトがどういうものがすぐに理解できるに違いない。相手が動けば動くほど、僕の攻撃機会は増える。結果、仕留めやすくなるよ」

──いやぁ、もうお手並み拝見とさせていただきます。

「全てに期待して欲しい。速い試合展開のなかで、ドミネイトしてフィニッシュのタイミングを探る。これまでの試合でやってきたことを17日の試合でも見せるよ」

──RIZINフライ級のトップは堀口恭司選手、そして扇久保博正選手というベテランです。そして世界中から選手が集まりつつあり群雄割拠。誰が抜けだすのかという状況にあります。この状況から抜け出し、トップと対戦する力があるという想いをファンに抱かせることができる試合になることを期待しています。

「2、3試合でRIZINのベルトを巻く。そのために日本で戦うんだ。僕はフライ級で、世界のベスト。その座に就くのは、時間の問題でしかない。日本ではまだキョージがトップだと思われているかもしれないけど、彼に勝てないわけがない。まずは17日の試合からだ。試合を見てもらえれば、僕がリアルディールだと分かってもらえるはずだ。過去最高のシェイプだし、皆に喜んでもらえる試合をするよ」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
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マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
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【RIZIN LANDMARK10】2年振りの復帰戦に臨む浜崎朱加─01─「柔道時代の貯金とポテンシャルだけで」

【写真】写真は今年1月、クレア・ロペス戦に向けたインタビュー時のもの(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、浜崎朱加が韓国のシン・ユリと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでジュエルス、Invicta FC世界アトム級、そしてRIZIN女子スーパーアトム級のベルトを巻いている浜崎は日本の女子MMA史上、最高位の実績を残しているファイターの一人だ。しかし2021年大晦日から伊澤星花に2連敗を喫し、さらに翌年のRIZIN女子スーパーアトム級GPでは準決勝でパク・シウに敗れ、その試合で左腕を骨折したためブランクをつくってしまう。
そんな浜崎は当初、今年2月にRIZIN LANDMARK佐賀大会で、クレア・ロペスを相手に復帰戦を行う予定だった。MMAPLANETでも1月、浜崎にインタビューを行っていたが、その後またも左腕を骨折したことにより試合の中止が発表される。
今回はまずは前編として、1月のインタビューからRIZIN参戦以降について訊いた内容を掲載したい。


負けた相手にリベンジしたい、という気持ちはあります

――MMAPLANETに浜崎選手のインタビューが掲載されるのは2018年1月以来、6年振りになります。個人的には2016年3月、インヴィクタ世界アトム級王座の初防衛に成功した後のインタビューが最後で、あれからもう8年が経ちました。

「あぁ~、もうそんなに経つんですね」

――2018年から浜崎選手がRIZINに参戦して以降、浜崎選手を取り巻く環境も大きく変わったかと思います。

「RIZINに出て、ガラッとではなく徐々に変わっていきましたよね。簡単にいうと知名度が上がったというか。私を知ってくれている人が多くなり、街や会場でも声を掛けられることも多くなりましたし」

――浜崎選手はパク・シウ戦で負った怪我のために1年半のブランクがあります。この期間はどのように過ごしていたのですか。

「動けない期間は、ずっと休んでいました。パクちゃんとの試合で蹴りを受けた時、左腕を骨折して。我慢して試合を続けたら粉砕骨折していて……試合翌日に入院、その翌日に手術しましたね。それが2022年の9月で、12月ぐらいから軽いウェイト程度はやっていました。MMAの練習は年明けから再開していたと思います」

――その状態から復帰まで1年近い期間があるのは、試合に出る状態仕上げることに時間を要したのでしょうか。

「いえ、試合はできましたけどオファーがなくて。だから堂々と休んでいました(笑)」

――オファーがなかった……、どうしても女子の選手層の問題はありますよね。定期的に、もう対戦経験のある選手ばかりという状態になってしまう。

「そうなんですよ。あの時はグランプリだったけど、もう対戦相手も一周してしまっているし、私が休んでいる間も停滞している感はありました」

――特に浜崎選手の場合は、対戦相手選びも難しくなるとは思います。GP前に伊澤星花選手に2連敗を喫している。かといって、GP後の復帰戦で誰と対戦するのか。

「分かります。今もなかなか相手はいない状態ですよね。特に日本人相手だと」

――RIZINの女子スーパーアトム級トップグループで、対戦していないのはRENA選手ぐらいでしょう。

「そうなりますね。RENAとの対戦について、求められていることは感じます。でも……試合したいか、したくないかでいえば、やりたくはないですよ。やっぱり仲間だから」

――RENA戦を求める声は大きいですか。

「大きいです。自分の中でも興味はありますよ。RENAも強くなっていますし。正直、何年か前だったら、RENAと試合をしても普通に勝っていたとは思います。でも今は分からないですね。RENAには一発があるし、寝技も強くなっていて――MMAファイターとして成長していますから」

――では伊澤選手との2連戦があり、ジェシカ・アギラーやパク・シウと対戦したあと、「次は誰と戦えば良いのだろう?」とは考えませんでしたか。

「その時は別に、次のことなんて考えていなかったです。気づいたら対戦相手がいなくなっていたというか。昔から私の中で『誰と対戦したい』という気持ちはなくて。でも負けた相手にリベンジしたい、という気持ちはあります。負けている以上、私に発言権はないけど」

インヴィクタに出ている時よりは、いろんなことを知ろうとする気持ちが増えた

――2019年の大晦日、ハム・ソヒに敗れてRIZINのベルトを失いました。そのハム・ソヒはコロナ禍を経て、2021年からONE女子アトム級GPに出場しています。浜崎選手としては、同じくONEのGPに出場してハム・ソヒにリベンジしたいとは思わなかったのですか。実際、浜崎選手のGP出場を望む声もありました。

「あぁ~、あの時は私もハムちゃんを追っかけてONEに行こうかとも考えたんですよ。判定の内容はどうあれ負けたことは悔しかったし、このままじゃモヤモヤするだろうと思って。実は当時、RIZINとの契約も終わってフリーだったし、ONEとも話をしました。でも私はRIZINで戦い続けることを選んで」

――その時、RIZINで戦うことを選んだ理由は何だったのですか。

「そもそもインヴィクタのベルトを返上して、日本で戦うことを選んだ理由が『応援してくれる人たちの前で試合をしたい』ということでした。さらに一度契約が終わった後も榊原(信行RIZIN CEO)さんからも『RIZINで戦ってほしい。浜崎が必要だ』と言われたことに誠意を感じて。あとは『いつかまたハム・ソヒを呼んでリベンジの機会をつくる』とも言われたから。今となっては難しいと思うので、仕方ないですけど」

――一方で当時、伊澤星花選手の存在に対して、どのように見ていたのでしょうか。伊澤選手はまだプロで4試合しか経験しておらず、パク・シウに勝っているとはいえ2021年大晦日に浜崎選手と対戦するのは意外でした。

「まぁ、何て言うんでしょうね……私も相手がいなかったですし」

――ジュエルス、インヴィクタ、そしてRIZINのベルトを巻いていた浜崎選手にとって、当時のモチベーションは何だったのでしょうか。

「モチベーションかぁ……、最初の伊澤戦は、さすがにちょっとヘコみましたよね」

――えっ!? 初戦のほうが負けてヘコんだのですか。

「初戦しかヘコんでいないです。2試合目はむしろ自分に可能性を感じたというか。今まであんまり、ちゃんと練習していなかったんですよ」

――……!?

「ちゃんと頭を使って練習していなかった、というのが正しいのかな。初戦のあと、いろいろ初めてのことをやり始めました。柔術の強い人に技術を教わり始めたり、福山BURSTの佐々木信治さん藤井惠(佐々木惠)さんにも、いろいろと教わって。だから2試合目は新しくできたことも多かったし、『なぁんだ。新しいことを覚えたら、まだまだ試合で出せることは多いんだな』と思いました(笑)」

――その状態で、よくインヴィクタの世界王者になりましたね(笑)。

「アハハハ! あの時は本当に柔道時代の貯金とポテンシャルだけで。あと勢いで戦っていましたね」

――年齢のことを言うのは恐縮ですが、40歳まで貯金とポテンシャルだけで戦う選手は、なかなかいないと思います。

「もちろん今までAACCでも教わっていたはずなんですよ。それがインヴィクタに出ている時よりは、いろんなことを知ろうとする気持ちが増えた気はします。いまだにMMAについて知らないことだらけで、驚かれることもあるぐらいで。ただ、今のほうが吸収する力はあると思う。

だけど、とにかく次のクレア・ロペス戦で勝たないと今後も厳しいとは思っています。だから勝ちにこだわりたいですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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【RIZIN_LANDMARK10】イゴールvsマルキーニョスが試合中止に メインはケラモフvs摩嶋一整

793: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/11/12(火) 12:05:48.73 ID:/q56rT7b0
最初は試合数すごい多いなと思ったけど2試合中止になった上にOPファイト4試合あるから本戦の試合数は普段と変わらないな
しかもヒロヤの試合ぐらいまではUFCと被るから見れないし
確かに買うかやめるか微妙なラインで迷うな


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【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 北方大地と対戦、ガジャマトフ「立って戦おう。それが望みだ」

【写真】写真のコントラストをあげないと、非常に童顔なガジャマトフ。この幼い顔に騙されてはいけない (C)MMAPLANET

RIZINフライ級戦線が熱い。いや、熱くなりそうだ。堀口恭司を頂点に扇久保博正、神龍誠というスリートップの存在するフライ級には、その首を虎視眈々と狙う日本勢を引きずり落そうとする海外勢の来日が進んでいる。
Text by Manabu Takashima

9月のRIZIN48では南アフリカのエンカジムーロ・ズールーが新井丈を倒した。さらに17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10には韓国からイ・ジョンヒョン、カナダからトニー・ララミー、ロシアはダゲスタン共和国からアリベク・ガジャマトフが来日を果たす。

プロMMA戦績は4勝0敗ながら、全局面で強さを見せつけ全ての試合でフィニッシュ勝利を挙げているガジャマトフは、北方大地と対戦する。キャリア35戦の元ストロー級KOPとの対戦に、絶対の自信を伺わせる23歳のファイターに初インタビュー。RIZINフライ級戦線が、コーカサスの新たな脅威にさらされる。


ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている

──RIZIN LANDMARK10で北方大地選手との試合が近づいてきました(※取材は10月22日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本という新しい国、新しい会場、新しいファンの前で自分の力を見せることができる。そのことにワクワクしている。RIZINのような大きなイベントで戦うということは、僕のキャリアが一段階上がることになる。日本には格闘文化が根付いていることも知っているし、その舞台で戦う準備はできているよ」

──ところでアリベクはプロMMAキャリアが4戦です。経験豊富な選手が揃うRIZINで戦える自信の程は?

「プロMMAは4戦でも、アマチュアとはいえ散打では100戦以上の試合を戦ってきた。それに4試合のMMAで戦った相手も強豪揃いで、全試合でフィニッシュできている。精神的にもフィジカル的にも、RIZINでやっていく自信は十分にあるよ」

──散打で素晴らしい実績を残している一方で、寝技がない競技がベースでありながらMMAでは力強い組み技も披露しています。レスリングや柔術はどれぐらいの期間トレーニングをしてきたのでしょうか。

「僕はダゲスタン人だよ。ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている。それにコンバットサンボに似たジャケットとスーパーセーフ着用のハンド・トゥ・ハンド・コンバットを戦ってきた。実は2週間前にもハンド・トゥ・ハンド・コンバットのトーナメントで優勝しているんだ」

──2週間前ですか!!

「その通りだ(笑)。4試合を勝ち抜いて、優勝した。それからも毎日のようにレスリングのトップ選手、黒帯柔術家たちとトレーニングを繰り返している。前回のMMAでは打撃は封印して、レスリングだけで勝負した。レスリングと柔術は、まだベストといえないから試してみたんだよ」

──それでいてRNCで一本勝ち。ところで打撃に関しても、散打出身とはいえサイドキックで相手を突き放したり、転がしに行くのでなはなく、思い切り殴り合っていますね。

「ダゲスタンの散打は、中国の伝統的な武術(ウーシュウ)散打とは違うんだ。そしてUFCで戦っているムスリム・サリコフに代表されるような五輪金メダリストを生んでいる。僕らの散打はレスリングをより取り入れている。キックボクシングとレスリングの立ち技をミックスした戦い、それがダゲスタンの散打だ」

──それは……メチャクチャMMAに応用できますね。

「その通りだよ」

日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだ

──ところで所属ジムがKHKダゲスタンとなっていますが、つまりはバーレーン王国所有のKHK MMA関係のジムで練習をしているということでしょうか。

「バーレーンのKHK MMAの支部だ。KHKと関係の深いダゲスタン人がオープンしたトレーニングジムなんだ。ただ僕は今、アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ・スクールに所属しているんだ。だからカビブ・ヌルマゴメドフの旗の下で、RIZINでは戦うことになる」

──おお、より興味深いですね。ところでアリベクはRIZINフライ級戦線について、どれぐらいの知識があるのでしょうか。

「日本のトップファイター達の試合は、全てチェックしているよ。UFCで世界王座に挑戦する選手の試合も見た。皆、良いファイターだと思う。だからこそ、RIZINではタフで僕より世代が上のトップファイターと戦いたい。日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだよ」

──RIZINではサッカーボールキックやグラウンドでのヒザ蹴りが認められています。そのようなルールセットについては、どのように思っていますか。

「RIZINルールで戦う準備は、100パーセントできている。新しいルールで、新しい技を使う。問題ない」

──では、RIZIN初戦で戦う北方大地選手の印象を教えてください。

「ダイチは僕よりもMMAの試合数が多いファイターだ。パンチに力があるし、良い選手だと思う。ハードな試合になるだろう。でも、僕の方が若い。予想もできない動きで、勝つ。最高のコンディションで日本に行くから、ぶちのめすだけだ。

3R、スタンドでダイチを圧倒するつもりだ。ダイチもしっかりと打撃でやり合えるよう状態を上げてきてほしい。彼がレスリングに拘ると、良い試合にならないからね。ダイチには『立って戦おう』と伝えたい。それが僕の望みだ」

──日本のファンはレスリングや柔術の攻防を嫌うようなことはないかと思います。個人的にはアリベクのMMAファイターとして、総合力の高さが見られることを期待しています。

「いや、3R立って戦いたい。15分あれば、スピニングバックキックでド派手なKO勝ちを見てもらえるだろう。ただ組み技の展開になっても、柔術の技術には自信がある。チョークで絞め落とすことになるだろう。最高の試合をして、RIZINにニュースターが誕生するところを日本のファンに見て欲しい」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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【RIZIN LANDMARK10】改めて前フェザー級王者ケラモフと対戦。摩嶋一整「真っ向から組みに行きますよ」

【写真】取材は10月24日、毛利昭彦選手インタビューの後に。毛利道場マネージャーさんが柱のポスターをちゃんと貼り替えてくれています(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、摩嶋一整がヴガール・ケラモフと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

両者は当初、今年2月の佐賀大会で対戦予定であった。しかしケラモフがトラブルによりアゼルバイジャンから出国を認められず、試合は中止に。一方、摩嶋は代役の今成正和に敗れてしまう。そこから7月に新居すぐるを下して復活した摩嶋に、改めて今成戦、新居戦、そしてケラモフ戦に至るまでの成長について語ってもらった。


しっかりパスすることから順を追っていくほうが合っている

――ケラモフ戦を控えている摩嶋選手の人気が高まっているのは感じていますか。

「えっ、そうなんですか。いつも同じ人としか会わないので、よく分からないですけど……」

――RIZIN公式YouTubeチャンネルで自身の動画がアップされたり、Xで試合に関する投稿があると、応援コメントがすごく多いです。

「まずXをやっていないのと、動画も1~2回見て……あとは息子が出ているシーンだけ何回も見ているぐらいです」

――それは完全に父親の姿ですね。少しXのリプをお見せします。

「おっ、おぉ~。まぁ、少しは期待を感じていましたけどね(笑)」

――アハハハ。特にケラモフ戦への期待が高いのかと思います。当初は2月の佐賀大会に組まれていましたが、ケラモフ側の要因で中止となっていました。あの頃と今では、摩嶋選手の中で変化した部分はありますか。

「あの時から試合も2試合して、負けたり勝ったりして……得るものもあったし、新しい技術も身につけたりしていて。今のほうが戦いたい気持ちは強くなっていますね」

――2月の時点では、どのような気持ちだったのでしょうか。

「前チャンピオンと対戦できると聞いて、『俺で良いのか!?』という気持ちはありました。そんな選手と戦えるということで、気持ちは上がっていましたけど」

――2月はケラモフが出場できず、代わりに今成正和選手と対戦して敗れました。選手にとってタイトルマッチも近いポジションにいながら、代役に負けるというのは……。

「あぁ~、僕はそんなに自分の立ち位置を気にしていないというか。自分が格闘技で成長したいという気持ちだけで。あの試合で負けることで得たものもあるし――パスガードとかも新たに成長した部分があります。それはそれで良かったのかな、って思いますね」

――パスガードの成長とは? それまでもパスは狙っていましたよね。

「はい。でもあの頃は何というか、パウンドやヒジに凝っていて、そんなにパスガードを狙っていなかったんです。でも自分のスタイルとしては、しっかりパスすることから順を追っていくほうが合っていると思いました。それも色々と試してきた結果で、今も試している途中です。RIZINに出るレベルの選手とは、RIZINでしか肌を合わせることができないので」

――パウンドやヒジに凝っていたというのは、打撃を出したほうが有利になるという採点基準の変化は影響していますか。

「判定の基準については、そんなには考えていないです。やっぱり一本で勝ちたいので。そのためにも――やっぱりパウンドやヒジを出すと、ポジションが疎かになりますからね。完全に打っても大丈夫な時は打つ。まだ相手に力が残っている時は、そこまで狙わない。ダメージとか見た目の部分にはこだわらず、自分の戦い方にこだわっていきたいです」

――あの頃、パウンドやヒジに凝っていた理由は何だったのでしょうか。

「……ちょっとカッコいいから(笑)」

――えぇっ!?

「ガードの中に入れられるのは分かっていたので、パウンドやヒジでKOしたいと思ったんですよ。そうしたら腕を取られてしまったんですけど。やっぱり負けたのは悔しかったです。佐賀県の大会で山口県からも近いから、応援に来てくれている人も多かったので」

――続く7月の新居すぐる戦は、とても丁寧に戦っている印象はありました。

「それが本当の自分だと思うんですよ。一つひとつ丁寧に――テイクダウンして、パスして、マウントを取っていく。そうやって順を追っていくのが自分は好きです。パッと極めたり、一撃のパンチで倒すよりは、自分の中でも『勝った』という気持ちが強くなりますね」

――以前のインタビューで「新しいファイトスタイルをつくり上げる」、特に最後まで攻められる自分をつくりたいと言っていました。その自分は出来上がっていますか。

「そうですね。今のところ試合中に疲れることはないです。技術面とかペース配分、コントロール、あとは場慣れもありますよ。金原戦の時はバチバチに緊張していたので、最後のほうはバテてしまいました」

――それが今や、超RIZINの第1試合でも緊張せず。

「もう開き直りですよ。アハハハ」

僕は自分のスタイルで、しっかりと必ず一本勝ちします

――新居戦後のインタビューでは、記者から名前の挙がった中央アジア勢について「名前と顔が一致しない」とのことでした。ただ、その中央アジア勢の参戦でRIZINフェザー級も大きく様変わりしています。

「海外勢が強いですよね。RIZINにランキングがあれば、フェザー級は上位を海外勢が占めているような感じで。今だとケラモフを倒しても、まだまだ上がいるなって思います」

――そんななか、超RIZINで斎藤裕選手が久保優太選手に負けたことは驚きではなかったですか。

「驚きはありました。(斎藤が)ああいう負け方をするとは想像していなかったです」

――フェザー級では久保選手の成長が著しいです。その久保選手の存在を意識することはないでしょうか。

「……あんまり意識したことはないですね」

――では今、ケラモフ以外に何かを意識していますか。

「今年は3試合したので、少し休みたいです(苦笑)」

――ここでケラモフを下せば、中央アジア勢との連戦になるかもしれません。「摩嶋なら勝てる!」と期待が高まって。

「アハハハ。そういう選手については『どれだけ強いんだろう?』とは気になっていますよ。だから試合はしてみたいです」

――今答える時の表情を視ると、とても楽しみにしているように感じられます。対戦したい気持ちの強さが伝わってくるといいますか。

「趣味だから――なんて言ったら怒られるかもしれないけど、自分はMMAを楽しんでやっているので。RIZINに強い選手が集まっていて、そういう相手と対戦できるのは、ありがたいです。強い相手と対戦してこそ、自分の通じているところと通じていないところが分かりますからね。成長するためには欠かせないことです」

――なるほど。摩嶋選手自身は成長を感じている一方で、ケラモフは1年振りの試合となります。このブランクの間に、ケラモフは……。

「上がっているのか、落ちているのかでいえば、自分が勝てると思っているから試合を受けたんじゃないですかね。向こうは練習環境も凄そうですし、相手もプロだから整えてくるとは思いますよ」

――そのケラモフに対して、どのような印象を抱いていますか。

「一番はフィジカルですよね。そこからテイクダウンしてパウンド、という部分が一番強いのかなって思います」

――フィニッシュの形は違えど、組んでから試合を展開させる部分では、摩嶋選手と強みが同じです。

「そうですね。ケラモフも組んでくると思います。だからって自分が違うことをやるわけじゃなく、真っ向から組みに行きますよ」

――今回の試合がケージで行われることは、試合展開に影響すると思いますか。

「壁があったほうがやりやすいのは、お互い同じでしょうね。自分も普段から壁で練習していますし。自分が有利になるかどうかは分からないけど、僕はケージで戦うほうが良いです」

――ケラモフの打撃については?

「一発一発、振り回してくるので危ないとは思います。でも最終的には組んでくるでしょうからね。僕は自分のスタイルで、しっかりと必ず一本勝ちします!」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
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BELLATOR o RIZIN UFC YouTube   キム・ギョンピョ ストラッサー起一 ヒロヤ マゲラム・ガサンザデ 倉本大悟 昇侍 白川ダーク陸斗 芦澤竜誠

とんでもないぞ❗️この選手は。。。【RIZIN LANDMARK10 勝敗予想 注目4カード】

最後までご視聴ありがとうございました。
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ストラッサー起一経歴【主戦場】
2014〜2017  UFC(アメリカ)
2017〜2019  RIZIN(日本)
2019〜2020  Bellator(アメリカ)
2021〜 RIZIN(日本)

—-目次—-
0:00 オープニング
2:47. キム・ギョンピョ vs. 倉本大悟
9:28. 柴田“MONKEY”有哉 vs. ヒロヤ
14:58. 白川ダーク陸斗 vs. マゲラム・ガサンザデ
20:54. 昇侍 vs. 芦澤竜誠

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45 AB Bloom FC03 DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN UAEW UFC YouTube アリエル・オリバース ツェルマー・オトゴンバヤル パンクラス ヒロヤ 上田将年 修斗 栄養 海外 眞藤源太 結城大樹

【Bloom FC03】引退撤回→休養返上。オリバース戦に挑む漢・上田将年「ドキドキ、モヤモヤからワクワク」

【写真】男に二言、三言があっても構わない。そこれこそ前言撤回が、漢らしい──なら (C)MMAPLANET

27日(日)に福岡市中央区のアクロス福岡で開催されるBloom FC03で上田将年がフィリピンのアリエル・オリバースと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年11月にBloom FC旗揚げ大会のメインでツェルマー・オトゴンバヤルに勝利した上田だが、2月のRIZIN LANDMARK佐賀大会、そして6月のパンクラスと伊藤祐樹&眞藤源太に連敗を喫した。その眞藤戦後に上田の口から「次のBloom FCを最後にしたいと思います」という引退宣言がなされた。

しかし、Bloom FC03の当初の出場選手に彼の名はなかった。と思いきや、突然の国際戦の発表に。この間、上田は如何に進退と向き合って来たのか。随所の判断に男らしさが感じられる上田の今に至った経緯を尋ねた。


──アリエル・オリバースと、地元・福岡。そしてBloom FCの第3回大会に出場が決まった漢・上田将年選手です(※取材は4日に行われた)。しかし、男に二言はないだけはできていません(笑)。

「アハハハハ。そうですね……もう……前回の試合が終わって、周囲にも記者の方にも色々と語らせていただいたのですが……(苦笑)。やはり強い相手、ドキドキする相手を目の前にして戦わないという選択肢はなかったです……」

──前回の試合後から、この試合出場にかけて既に1度前言撤回がありました(笑)。

「ハイ。6月の眞藤源太選手との試合で負けて、このBloom FCという地元の大会で最後にしようという風に伝えさせてもらっていました」

──しかし、Bloom FCのマッチメイク案を内々に頂いた時に、上田選手の名前がありませんでした。

「……。試合が終わり、ケガがあるなか練習に行ってしまう自分がいました。もう、その時点で原田(惟紘)さんとか周りの人達は『上田君、辞めれんて』という風に言っていたのですが、『いえ、次が最後です』と断言していたんです。ただ、ケガをかばいながらも若い子たちと練習をしていると、『あの時、こうしておけば』とか『あの時はリカバリーがちゃんとできていなかったな』という反省点が色々と見つかりました。

すると『こう、すればできる』という改善点がたくさんある。成長できるところが、まだいっぱいあると感じるようになりました。そのときに所(英男)さんとヒロヤ選手の試合見まして。あのドカンとかました所さんの勝利がものすごく刺激になりました。あのKOを見て、次の1試合だけでなくまだまだ戦いたいという気持ちになったんです。

これまで大きなケガがないからというのも関係していますが、やはり自分の想いは戦いたいということだったんです。本当に我儘だななぁという気持ちと、行けるところまで行ってやろうという両極端の気持ちがありましたけど」

──結果、最後の舞台と一度は決めたBloom FCのラインナップから名前がなくなっていたのは?

「もう一度、戦うためにしばらく体を休め、ケガを直してダメージを抜く期間を設けようと思いました。なので今回は(屋宮)ハントさんにも、裏方として大会を手伝いますって話をさせていただきまました。

そんななかハントさんから、オリバースの相手が見つからないという話を聞きました。自分も彼と戦える選手がいないか、探すという形でハントさんをサポートしていて……で、そのためにもオリバースという選手を知らないといけないので映像をチェックしたりして調べていくうちに、段々と『結構、良い選手じゃないか』と思うようになって……(苦笑)。

ドキドキしつつ、モヤモヤする自分がいました。その気持ちが大きくなって、『ハントさん、誰も行かないなら俺が行きましょうか』って自分から言ってしまいました(苦笑)」

──アハハハハ。まさに漢・上田の「男には二言・三言ある」という流れに(笑)。

「ドキドキ、モヤモヤからワクワクするようになった自分の直感に従いました」

──ハントさんからすれば「待っていました」という一言だったでしょうね。

「もう『宜しくお願いします』という言葉だけでした(笑)。あの一言を発して、現時点で試合まで3週間なんですけど、凄くコンディションも良いです。試合が楽しみでならないです」

──引退撤回から休息を取る。しかし急転直下の国際戦。奥様の反応は如何でしたか。

「まぁ、もととも辞めないとは思っていたようで。現役続行に関しては何を言うことはなかったのですが、この時はさすがに『早くない?』とは言われました(笑)。『試合が決まるかも』と伝えると」

──いや上田選手。自分でやると決めているのに、「決まるかもしれない」というのは(笑)。

「アハハハハ。そこはちょっと言葉を濁しました。『フィリピン人で、相手がなかなかおらんらしくて。ハントさんから頼まれて』って(笑)。その時は『決まったら教えて』という感じで言っていたのですが、もう僕のなかでは決めていたので。2、3日後に『決まったばい』って(笑)」

──ハハハハハ。

「嫁さんの機嫌を伺いつつ、タイミングを見て伝えたような感じです。家庭内にも勝負があります」

──いやぁ、もう話を聞く方としては面白い限りですが……。その一方で、九州で試合ができない。その苦労をずっとしてきた上田選手にとって、オリバースと戦う選手が他にいなかったことに関しては、どのように思っていますか。

「う~ん、自分が若い時にこの質問を貰うと『ふざけるな』という返答をしていたと思います。ただ今はUFCという世界の頂点があって、他の海外の大会もあります。そして国内にはRIZINという大舞台もあります。そういうなかでレコードが大切になってきます。

昔は外国人選手や格上の相手との試合を受けない選手には、『どういうつもだりだ』という風に絶対になっていたはずです。でも、今は勝ち星を稼ぎたいという気持ちも分からないでもないです。分からないでもないのですが……それでも自分のなかでは戦って欲しいというのが正直な気持ちです。

リスクはあります。でも、格闘技界のなかでそこで勝てば評価につながる凄いチャンスです。守りに入らず、攻めの姿勢で格闘技に向き合って欲しいというのが本音です」

──勝手ながらファンの人達もそうだろうし、メディアもそう。市井に生きる自分たちができないことをやってくれる選手たちに尊敬の念を抱きます。なので前言撤回で、この場で戦う選手が魅力的なんですよ(笑)。

「……(苦笑)」

──では、対戦相手オリバースの印象を教えてください。

「試合が決まってから、映像を見返しました。荒い部分もあるけど、寝技や組み技もできる。改めて本当に戦いたいと思った相手です。(苦笑)。8勝8敗ですけど、負けているのはUAEWでの試合とかで。大きな舞台も経験しています。

未知の相手ですが、せっかく手にした国際戦なので相手に合わせず、自分の我儘なファイトする。そこを目的にしたいと思います。

ここ数年、技術的は向上しても若い時のようなガムシャラなファイトができていないです。経験値があがると、できることとできないことが分かる。だから慎重になってしまう。と同時に、昔はできていたことができない自分が許せない。

進化した自分を出したいから、今も試合に拘っています。我儘に……そうですね、自分は相手に合わせてしまうところがあるので、自分の持っているモノを出すことに専念したいです」

──そういう点で考えると、この試合の決定の流れが思い切ったファイトに繋がるのではないかと。

「そうですね。相手の情報も少ないですし、それが良い方向になっていくかなと。日本人選手が相手だと、やはり色々な情報を手にできます。すると『こういう技を持っている』と、警戒心が強くなって躊躇してしまう。それが最近の試合では顕著でした。だから、この情報量の少なさがあって行けるのかなっていう気持ちはありますね」

──上田選手の場合、試合で受けるダメージ以上にあの減量が体にダメージを与えているように感じます。それでもフライ級なのですか。

「そこは正直なところ、バンタム級にあげることは考えていました。落とすのはしんどくなってきて、戻り幅も少なってきています。ただ、今回の相手はストロー級で戦うことを予定していた選手で、重くてもフライ級ということで選手を探している時から知っていました。なら、そこは折角フィリピンから来てくれるのだから合わせようと」

──もう任侠の世界かと思うほどの、生き様ですね。

「ただ、そのなかでも減量に関しては慎重にしないといけないとも思っています。今回の試合で、この次からの階級も自ずと決まって来るのかと」

──水抜きをして東京への移動を考えると、福岡の試合はコンディションが良くなると単純に考えてしまいます。計量後に新宿のコンビニで座り込んで、栄養補給をするのとは違うと。

「長い間、ずっとやってきたことなので……。そこは仕方ないという風に捉えている部分ではあります。でも去年と今年、福岡と佐賀で試合をして東京の試合とはコンディションは全然違いました。それをいうと海外からくる選手は、自分が東京に行くよりもハードな環境で戦っているはずです。

だから、そこは言い訳にはできない。自分がちゃんと向き合って東京でも、海外でも、福岡でもベストの状態に持って行かないといけないことです」

──押忍。そんななかでBloom FCの特徴は福岡のイベントということでパンクラスもDEEPも、修斗も関係なく選手が戦える場所になっています。今回は結城大樹選手という修斗でやってきたベテランと、上田選手が揃い踏みを果たします。そして若い選手と一緒に国際戦を戦う。

「関東だとパンクラス、修斗、DEEPとどうしても交われない関係性があると思います。それが地方の年に2回の興行では、そこに関係なく同じケージで戦うことができる。凄く良いことです。それがBloom FCの魅力で、福岡のMMAの活性化につながると思います。

昔は闘裸男もなくて、福岡では修斗の新人王を勝ち上がることが絶対で。そこで負けると年に1回、もしくは2年に1回と中国地方の大会で試合ができるかどうか。それが今では闘裸男とBloom FCが年に2度ずつ福岡であり、加えて中国地方でも多くの大会が開かれています。昔とは環境も変わってきました。

そのなかで昔からやっている古株の自分ができることは、しっかりと外国人選手に地元で勝つこと。その姿を見せて、ここで戦い続けても中央に行けるし、外国人選手も戦える。もっと俺たちも頑張ろうと思う若い選手を増やしていきたいです。福岡の選手達の底上げにつなげていきたいと思っています」

■Bloom FC03視聴方法(予定)
10月27日(日)
午後1時15分~ Twit Casting LIVE

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