カテゴリー
BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN パトリシオ・フレイレ 平本蓮 摩嶋一整 斎藤裕 日沖発 朝倉未来 牛久絢太郎 金原正徳

【Fight&Life】MMAフェザー級を読む~金原正徳が読む『朝倉未来×牛久絢太郎』&『斎藤裕×平本蓮』

【写真】しんどい試合をやってしまうから、説得力抜群の金原節です(C)MMAPLANET

今月 24日(金)発売のFight&Life#95では「MMAフェザー級を読む」という34ページの特集が組まれている。RIZINフェザー級戦線の主役たち、そのRIZIN王者を大晦日に破ったパトリシオ・フレイレらのインタビューに並び、J-MMA界のプレーイングご意見=金原正徳のロングインタビューも掲載されている。

今も金原と練習をする選手たちから、その強さについて「舌を巻く」という言葉が聞かれる。しかし、40の大台に乗った金原は昨年4月の摩嶋一整戦から実戦を離れたままだ。

今やU-NEXTのBellator中継等の解説者として、アナリストとしての一面が目立っている金原に残された時間は決し多くない。そんな彼に自分自身、そして日本のフェザー級ファイターたちについて尋ねたインタビューを行った。ここでは本誌で掲載しきれなかった、金原正徳の朝倉未来×牛久絢太郎、斎藤裕×平本蓮戦の見立てを紹介したい。


――4月のLANDMARKか、5月のナンバーシリーズか。RIZINゴールデンウィークで組まれる2試合、斎藤裕×平本蓮戦、朝倉未来×牛久絢太郎戦の行方を占ってもらえないでしょうか。

「平本が試されるのは次の一戦ですね。斎藤自体が何か突出した選手ではないです。全部ができる選手で。遠い距離でやってくる斎藤と近い距離の平本。弥益と違って斎藤は上の組み、四つ組みができます。その時点で平本は分が悪くなることを考えているはずです。テイクダウンを切り続けることもできないと思います。その時の対処方法が、勝敗を決めると思います。

絶対に1度か2度はテイクダウンされるはずですから。そこで斎藤もそれほどフィニッシュできる選手ではなくて、どちらかというと削ってパウンドで攻めるだろうから。そうなった時に平本がどこまで凌げるのか。で、立ってどれだけパンチを当てることができるのかっていうことになってくると思います」

──練習ではしっかりとパウンドを落とされることはないわけですしね。

「平本の組み技は誰にも分からない。本当に分からない未知数な部分で。テイクダウンを切ったりとかはできると思いますが、寝かされた時の対処法はまだ未知数なので。この1年、どれだけマジメに取り組んできたことなのか。それは誰にも分からないことなので」

──では、朝倉未来選手と牛久選手の試合はどのように見立てていますか。

「未来次第の試合です。未来の仕上げ方じゃないですか。未来とは何年も組んでいないけど……牛久君はクレベルとの試合前に練習させてもらって、彼の強さも分かっています。未来がどれだけ仕上げているのかわからないですけど、舐めていたらやられます。持っているモノだったら未来が上だけど、この数年で彼のおかれている環境は凄く変わっていて。ここで未来本人が牛久を選んだということであれば、ちょっと彼はリスク回避をしていると思いました」

──Breakingdownから一転のRIZIN参戦、存在感はやはり際立たせています。

「色々なことが彼の計算上、思い通りなっている気がします。そういうプランでいると、牛久が頑張って何だかんだと勝つという気はします。それこそ日沖発やリオン武とやった時のような殺気が出れば、未来かと思いますけどね」

※世界を知る金原ならではの現状にメスを入れたシビアな意見も聞かれたインタビューが掲載されたFight&Life#95は2月24日(金)に発売です。

The post 【Fight&Life】MMAフェザー級を読む~金原正徳が読む『朝倉未来×牛久絢太郎』&『斎藤裕×平本蓮』 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN エド・ソアレス パトリシオ・フレイレ ブラック ベラトール 海外

【Fight&Life】パトリシオ・フレイレ。『子供の頃から夢に見ていた経験ができたんだ。凄く幸せだったよ』

【写真】大晦日ら45日を経て、今もパトリシオは日本で戦うことに関して熱さを持ち続けていた(C)MMAPLANET

今月 24日(金)発売のFight&Life#95では「MMAフェザー級を読む」と34ページの特集が組まれている。

RIZINフェザー級戦線の主役たち、その主役を食うことが期待されるベテランや新鋭。そして海外に目を向ける選手たちのレポートに加えて、Bellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレのインタビューも掲載されている。

大晦日のRIZIN参戦へ、どれだけの想いが詰まっていたのかという裏話やパトリシオのクレベル評などが掲載されたインタビュー一部抜粋し、日本で戦うことへの熱い想いをお届けしたい。


──大晦日ショーの前に、東京でパトリシオのマネージャーであるブラックハウスのエド・ソアレスとお茶を飲んでいた時に「ピッチブゥはベラトールで戦う時の半額のファイトマネーに合意してまで、日本で戦うことを望んだんだ」という話を聞きました。にわかに信じがたかったのですが……。

「ベラトールとの契約は、年間の試合数が決まっている。そして、日本でのファイトは契約には含まれていない──特別に増えた試合だった。この話を聞くまで、2022年に3試合戦うつもりはなかったよ。ベラトールから『こういう試合のオファーがあるけど、条件はこうだ。どうする?』と尋ねられた。

考える時間は必要なかった。すぐに『イエス』と返答したよ。日本で試合ができるなら、あの条件でも意に介すことはなかったよ」

──ファイトマネーは評価の対象です。プロとして少しでも高額のファイトマネーを欲するのが当たり前だと思うのですが。

「日本は僕にとって特別な場所なんだ。マーシャルアーツが生まれた国だ。そんな日本で試合をすることは、ずっと僕の夢だった。金銭の問題じゃなかったよ」

──その話を日本のファンが知れば、本当に感激すると思います。

「う~ん、僕個人としてはプロモーションからのオファーが、普段より少ないなんて日本のファンは知る必要はないと思っていたよ。さっきも言ったようにベラトールとの契約分は戦って、ファイトマネーも手にしている。ベラトールは『ファイトマネーは、この額だ。戦うか戦わないかはパトシリオ次第だ』と言ってきた。でも彼らは僕が日本で試合をしたいことを知っていて、オファーをしたんだろう(笑)。

ここは僕個人の選択として、この大会を創り上げる1人になりたいと思った。だから条件の全てを呑んだんだ」

──日本で戦うのが夢だったとして、RIZINフェザー級チャンピオンの対戦は、負けると自身の築き上げてきた名声を失うことになるかもしれない。そんなリスクのある試合をいつも半額で戦うとは……。本当にどれだけ日本で戦いたかったのかが、伝わっている逸話です。家族やマネージメント、チームから反対されなかったですか。

「家にいる時の僕は家族の将来のためにビジネスやファイナンシャルに関しては、しっかりと考えて判断している。それに半額だといっても、十分な額だからね。これまでのキャリアには、あの大会のようにこのスポーツの歴史の1ページを飾るイベントの一部になったことがなかった。

あの経験は、お金に換えられるモノじゃない。クレベルとの試合を受けるかどうか、何も難しいことはなかったよ。RIZINとBELLATORは、素晴らしいイベントをやり切った。このクロスプロモーションが将来も続けば、もっとファイトマネーを得る機会は増えてくる」

──その結果、日本で戦ってどれだけハッピーでしたか。

「子供の頃から夢に見ていた経験ができたんだ。凄く幸せだったよ。さっきも言ったように格闘技の母国で戦うことは、何か特別な感情があふれ出てきた。日本のファンもインスタグラムやツイッターで、凄く応援してくれた。今後は年に1回日本で戦いたい。

異なったプロモーションのチャンピオンとチャンピオンが戦うなんて、そんなことが実現するとは誰も思っていなかったはずだ。ここをスタートにして、もっとMMAというスポーツが柔軟性を持つようになってほしい」

※日本のLOVEに満ち満ちたパトリシオ・フレイレのインタビューが掲載されたFight&Life#95は2月24日(金)に発売です。

The post 【Fight&Life】パトリシオ・フレイレ。『子供の頃から夢に見ていた経験ができたんだ。凄く幸せだったよ』 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA AJ・マッキー BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFN on ESPN+76 UFN218   アダム・ヒューギット アブドゥル・ラザク イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ジヨン クレベル・コイケ ジェカ・サラギ セルゲイ・スピヴァク チェ・スングク チェ・ドゥホ チョン・ダウン デリック・ルイス パク・ヒョンソン パトリシオ・フレイレ ブラゴイ・イワノフ 中村倫也 平良達郎 木下憂朔 風間敏臣

【UFN218】風間敏臣─02─中村倫也戦へ「自分は魅せるために練習はしていないけど、魅せることができる」

【写真】とにかく眼光が鋭い。勝手ながら意志の強さだと理解しています(C)MMAPLANET

4日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN218:UFN on ESPN+76「Lewis vs Spivak」で、中村倫也とRoad to UFCバンタム級決勝を戦う風間敏臣インタビュー後編。

収入アップ。日々の努力に対して、割にあった稼ぎを得るために必要なUFCとの契約を賭けて中村と戦う風間は、インタビュー中もその個性的過ぎる生き方を貫く意思力、眼力の強さを放ち続けていた。

そんな風間の表情が師・北出拓也と柔術について話した時だけ、和らいだ。北出と柔術が風間の自信の源だ。

<風間敏臣インタビューPart.01はコチラから>


──そんな中村倫也選手との試合。勝つパターンはいくつか存在していても、勝ち方は極めるのみ。その一点だと思われるのですが。

「ハイ。その通りです。極めてやりますよ」

──コントロールするという考えは?

「コントロールしますよ。しっかりとコントロールしたうえで確実に極めます。自分、デビュー戦の時から試合が決まると、頭の中に目標ができるんです。ずっと『圧倒して仕留める』と思ってきました。それって誰が相手でも変わらないなって。中村倫也を相手にしても、他の言葉が自分のなかに出てこなかったです。目標として掲げる言葉に。

結局、自分は中村倫也が相手でも圧倒して仕留めるしかない。そうしないと白黒ハッキリしないじゃないですか。どっちが勝ったか負けたって、見る者によって変わってくるので。そういうのが柔道、柔術の時から嫌で。だから自分はフィニッシュを狙います。どっちが勝ったのっていう僅差の勝負が嫌いなんです。絞め落としたり、腕を極めてタップさせちゃえば明らかな勝ちになる。だから、一本を狙います」

──風間選手は絶対に触れないといけない。ただ柔術系の選手にとって厳しいのは、レスラーがジャブで突き放し、触らせないで戦う時かと。レスラーがレスリング力をテイクダウンよりも、組ませない方で駆使してくると試合が難しくなります。そういう試合になるかもしれない。その時、触るためには何が一番必要だと思っていますか。

「う~ん、何ですかね。でも、その触らせないっていう試合を中村倫也にはぜひやってもらいたいです。それをやってきても、自分が仕留める。もちろん、そういう戦い方は想定していますし、どう極めるのかも頭の中に入っています。そうでない戦い方をしてきたとしても、仕留める。まぁ自分のなかで何パターンか練っています。まだ1、2週間詰める時間があるので、まだ確実っていうアレはないですけど。あと1週間ぐらいでしっかりと詰めて、仕留められるところまでは持ってきています」

──触らせないで勝つ。実はRIZIN✖Bellatorの対抗戦で、AJ・マッキーとパトリシオ・フレイレがホベルト・サトシ選手、クレベル・コイケ選手にやってくると思っていました。サトシ選手もクレベル選手も極める可能性を2人とも持っている。ただし、突き放されて組みの展開に持ち込めないこともあると。ファンも楽しめず、判定負けする。その可能性が一番高いと予想していました。ただAJは相当に組み技にも付き合うファイトをしましたが、打の圧力で戦ったフレイレを相手にクレベルがクローズドを取ったのは凄いことだと思いました。

「誰かに言われたんですよ。僕と中村倫也の試合も、相手が付き合わないで突き放す試合展開になるって。でも、自分と中村倫也が戦って判定ってあると思いますか」

──分からないです。中村選手が何をして、そうは言っていても風間選手が何をするのかは確信を持てないので。

「いや、判定はないですよ(笑)。自分が思い描いているなかに、判定はない」

──ただ、それは中村選手もそういう気持ちで戦うと判定決着がなくなる確率は高くなると思います。逆に判定勝ちだけを狙ってくればそれもある。打撃有り、ブレンダン・シャウブのような戦わない戦い方になると。

「あの人、頭が凄く切れるじゃないですか。やっぱり、判定ないだろうって感じなんですよ。判定を狙ってくるような入り方はしない。仕留める頭で、入って来ると思います。そうなると自分と中村倫也、どっちが成功するのか。そういう戦いになるはずです」

──本当の意味で攻めてくると、危ないシーンも増えるかもしれないですが、極めるチャンスも増えるかと。

「そうですね(笑)。正直、そっちの方が美味しいです」

──Road to UFCはこれまで1回戦が日本時間の平日の夕方、準決勝は日曜日の夜から。対して、今回の試合はややアジア寄せの時間でのスタートではありますが、米国の時間帯でもありFight Passの視聴者数も桁が違ってくると思います。UFCで活躍するために、インパクトを残したいという気持ちは?

「(間髪入れず)ないです。魅せる試合って違うくないスか? 申し訳ないけど、お客さんのためにやっていないし。お客さんあってのMMAではあるんですけど、魅せるために練習をしていない。ただし、自分は魅せることができる人間ではあると思っています。自分が望んでいるように動けば、皆喜んでくれると思います。

ただし全ての自分のため──自分の生活のために戦います。もっと豊かになりたい。MMAをやっている理由がお金を稼ぐためなので。そのためにはここでは止まっていられないし。ここで止まっていたら、3カ月ぐらい賭けて準備しているのに、このままのファイトマネーじゃ夢がない。だから、この壁を越えて割に合うファイトマネーを得ようと思っています。

MMAの選手、格闘家ってファイトマネーが高いことがステータスです。どれだけ強かろうが、いつまでも下の方で低いファイトマネーで戦っていても……止めましょう、この話(笑)。上手く伝える自信がなくて……これだと色々と誤解が生まれそうで(笑)」

──えぇ!! いや続けてくださいよ(笑)。

「自分はファイトマネーが高いヤツが上だと思っています。正直に言えば……強さどうこうではなくて。練習のなかで強い云々でもない。ファイトマネーが高いヤツが立場的に上だと思っています。その自分の立ち位置をどんどんと上げないといけない。そう思っています」

──押忍。ありがとうございます。ところでファイトマネーとは別世界の話ですが、柔術で茶帯になったとか。逆に紫帯だったことを忘れがちでした(笑)。

「2019年のアジアで階級別(※ライト級)と無差別のどっちも取って、表彰台で茶帯を巻いてもらう予定だったんです(※2018年にライト級で優勝、無差別級で準優勝だった)。でも階級別の決勝で韓国人選手(※チョ・デヨン)と戦って、序盤で靭帯をやってしまって。その試合は何とか最後に逆転勝ちみたいな形で、残り数秒で勝てたんスけど。

階級別の表彰を終えてから階級別に出る予定だったのに足がパンパンに腫れてしまって。『出たい』という気持ちはあったけど、周囲から我慢しろと言われて出場を諦めたことがあったんです。あの時『それなら今、茶帯を巻くことはできない。要らない』って(笑)」

──先生が帯を巻くと言っているのに?

「北出(拓也パラエストラ川崎代表)先生がずっと用意してくれていたんですけど、『今はそのタイミングじゃないです』と断って(笑)」

──それもアカンやつじゃないですか(笑)。先生が帯をくれるというのに(爆)。

「アハハハハ。そうッスね。で、『なら、いつにするの』って北出先生も言っていて(笑)。そこから良いタイミングになるのを待っていたら3年以上も過ぎてしまっていました」

──アハハハ。それがこのタイミングだったのは?

「MMAを戦っている間、自分は柔術に戻ることはないので。バックボーンが柔術でMMAを戦っていくうえで茶帯の方が『俺は柔術家だ』って言いやすくなります。だから貰ったっていうのはあるスね」

──北出さんはRoad to UFC決勝を戦うことについて、何か言及されているのですか。

「北出先生は本当に僕のことを応援してくれています。MMAで戦うようになっても、自分の寝技をずっと組み立ててくれているのは北出先生です。道着はほとんどやっていないですけど、川崎でグラップリングの指導をマンツーで受けています。デビューしてから次で13戦目、ずっと北田先生に組み立ててもらってきました」

──MMAと違というと語弊があるかもしれないですが、先生がいるのが柔術の良さですね。

「そうですね。北田先生に教えてもらっている柔術が自信でもあるし、支えにもなっています」

──風間選手は柔術の話になると、顔が優しくなりますね。

「アハハハハ」

──ところでさきほど風間選手も言われたように、プロの世界であるMMAは自分のために戦っていたとしても、試合を見てくれる人がいることで成り立っています。

「もちろんです」

──そんな試合を見てくれる人に、Road to UFC決勝戦で何を見せることができると思っていますか。

「う~ん、そうッスね。自分と中村倫也、どっちが最後に立って腕を挙げられるのか。そこを最後まで見ていて欲しいです。最初から最後まで、見ていてほしい。今回は本当に人生が懸かっている試合なので、そこは本当に見ていてほしいなって言うところはあります」

■視聴方法(予定)
2月5日(日・日本時間)
正午~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<ライトヘビー級/5分3R>
チョン・ダウン(米国)
デヴィン・クラーク(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
ブラゴイ・イワノフ(ブルガリア)

<フェザー級/5分3R>
チェ・ドゥホ(韓国)
カイル・ネルソン(カナダ)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
アダム・ヒューギット(米国)

<ミドル級/5分3R>
アブドゥル・ラザク(米国)
クラウジオ・ヒベイロ(ブラジル)

<Road to UFCライト級決勝/5分3R>
ジェカ・サラギ(インド)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCフェザー級決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<Road to UFCバンタム級決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
風間敏臣(日本)

<Road to UFCフライ級決勝/5分3R>
パク・ヒョンソン(韓国)
チェ・スングク(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
キム・ジヨン(韓国)
マンディ・ブーム(ドイツ)

<フライ級/5分3R>
平良達郎(日本)
ヘスウ・サントス・アギラー(メキシコ)

The post 【UFN218】風間敏臣─02─中村倫也戦へ「自分は魅せるために練習はしていないけど、魅せることができる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA AJ・マッキー BELLATOR F1 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 RIZIN RIZIN40 キック ゴイチ・ヤマウチ サイモン・オリベイラ シュウジ・ヤマウチ パトリシオ・フレイレ パンクラス ベラトール ボクシング ヤーソラフ・アモソフ ルサンド・ビコ ローガン・ストーリー 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase330&RIZIN40】ゴイチ・ヤマウチ「シュウジの打撃は僕より上。サトシがAJを極める可能性は」

【写真】サイモン・オリベイラ、ビクトル・ウーゴ、そしてルサンド・ビコが参加した2019年12月5日以来、3年振りに行われたパンクラスの公開練習。現在の体重は91キロというゴイチとシュウジ。彼らの名前は発音からポルトガル語読みのアルファベットが当てられゴイチはGoiti、シュウジはShyudiと日本語からアルファベットの場合のGoichiとShujiとか相当に違う (C)MMAPLANET

22日(木)、東京都渋谷区の和術慧舟會HEARTSで25日(日)に横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE330で雑賀ヤン坊達也と対戦するシュウジ・ヤマウチの公開練習が行われた。

Bellatorウェルター級ファイターで従弟のゴイチ・ヤマウチとミット打ちを披露。

蹴りも交えた綺麗なフォームを取材陣に見せたシュウジは、5歳まで愛知県の碧南市で生活しており、26年振りの来日となる。そのシュウジ、「ホームに戻ってきた気分、凄く楽しい。クリチバはブラジルの南部で、とても寒い。それに夏でも急に寒くなったりするし、今の日本の気候は全く問題ないよ」と今の心境をぶら下がり会見で話した。

ゴイチと同様に魔裟斗が今もヒーローだというシュウジは、自身のスタイルを「寝技も立ち技、50/50。柔術からキャリアをスタートさせたけど、ボクシングもキックボクシングも多くやってきた」と言い、「試合は立ちから始まるけど、僕はコンプリートファイター。どの局面で戦う。狙いはKO。寝技で一本勝ちもできるけど、KOできたら良いよね」とヤン坊戦に向けての意気込みを語った。

またゴイチはシュウジの長所を「パワーがあること」と挙げ、「RIZIN✖Bellatorに参戦したかったけど、相手が見つからなかった。今回はシュウジの試合を終えて、直ぐに帰国しまだ決まっていないけど次の試合に備えるつもりだ」と大晦日にも言及した。

そんなゴイチに公開練習直後に単独インタビューを試み、シュウジのストロングポイントと大晦日決戦、そして2023年についてさらに尋ねた。


──シュウジ選手とはどれぐらいの期間、練習をしてきたのでしょうか。

「もう20年かな。子供の頃から柔術、打撃、MMAとずっと一緒にやってきたんだ」

──改めてシュウジ選手の長所を教えていただけますか。

「パワーだよ。ホントにパワフルだ。テイクダウンも力強く、ジャブもストレートも威力がある。左フックとボディショットも注目してほしい。一番の武器はパワーだよ」

──そのパワーというのは持って生まれたモノなのでしょうか。それとも練習に身に付けたものですか。

「両方だよ。僕らは実際、パワーよりもテクニックを重視しているんだけど、当然のようにウェイトやフィジカルも鍛えている。シュウジはもともと力があったけど、そうやって身につけたパワーもあるよ」

──シュウジ選手のことはまだ余り分からないので、短絡的にゴイチ選手とスタイルが似ているのかと想像してしまうのですが。その辺りはいかがですか。

「そうだね、打撃は僕よりテクニカルだよ。キックやボクシングを合わせて40戦以上経験し、多くで勝利している。打撃の経験値は僕より上で、その辺りはファイティングスタイルに違いに通じているよ」

──ところでゴイチ選手は、さきほど大晦日に戦えないことが残念だと言っていました。

「僕は日本で凄く戦いたい。でも今は我慢の時。もっと大きな機会が訪れることを待ちたいと思う。試合でなくても、日本で従弟の試合を見てクリスマスを過ごせるんだから、それでも十分にハッピーだよ」

──ではBellatorファイターとして、大晦日で戦う選手達に何を期待しますか。

「そうだね、世界的に言えば多くの人がRIZINの選手たちを軽視している。アウェイで戦うことが分かっていない。米国のケージで戦うのと、日本のリングで戦うのは全く違うことだよ。この対抗戦が米国で行われRIZINの選手がアウェイで戦うと、5-0でベラトールが勝つ。

でもベラトールの選手たちは日本で違うルールで戦うのだから、そんな風にはならない。僕が戦うなら問題ないんだけどね。僕は柔術家だから」

──そうなるとこのルールを経験していて、目からの情報も若い頃に十分にあったパトリシオ・フレイレも柔術がベースですね。

「その通りだ。僕が思うに今回の対抗戦はRIZINが番狂わせを起こすよ。特にホベルト・サトシとAJ・マッキーの試合では、大波乱が起こりそうだ。サトシがAJを極める可能性は相当に高い。サトシは確かな柔術の強さがあり、このルールで、リングで、日本で戦い続けてきた。誰がアップセットを演出するか……僕はサトシが起こす可能性は十分にあると思っている」

──なるほどぉ。ではウェルター級に転向したゴイチ選手ですが、2023年はライト級ワールドGPが開かれるという話もあります。ベラトールの軸となるトーナメントで戦いたいという気持ちは起こらないですか。

「実は……そういう話を持ち掛けられたこともあったよ。でも自分の体、健康のことを考えるともう酷い減量はしない方が良いって決めたんだ。例え100万ドルの人参を顔の前にぶら下げられてもね(笑)。僕は自分の道を歩みたい。ウェルター級でのパフォーマンスに満足しているし、ここからさらに7キロも落とす気にはなれない。僕はライト級ワールドGPではなく、ウェルター級で世界王者を目指すよ」

──では2月25日に行われるヤーソラフ・アモソフ✖ローガン・ストーリーの王座統一戦、どちらが勝つと予想していますか。

「ストーリーだ」

──そうなのですねっ!!

「前回の両者の戦いは凄く接戦だった。今回の再戦はストーリーの方がより気持ちが入るだろうし、彼が勝つと思う」


■視聴方法(予定)
12月25日
午後2時30分~U-NEXT
午後2時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

The post 【Pancrase330&RIZIN40】ゴイチ・ヤマウチ「シュウジの打撃は僕より上。サトシがAJを極める可能性は」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ACA Combate Global LFA LFA144 LFA149 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC カルロス・モタ ケイシー・ケニー ジョズエ・フォルミーガ チャールズ・ジョンソン パトリシオ・フレイレ フアン・プエルタ フィリッピ・ブニス ブランドン・モレノ ブランドン・ロイヴァル ヴィクター・アルタミラノ 堀内佑馬

【LFA149】9人中8人がUFCへ。堀内佑馬、世界で一番UFCに近いベルトを賭けてブニスと対戦

【写真】6月の人生最大の敗北から、半年強でこのポジションを取り戻した堀内。今度こそ!! (C)MMAPLANET

2 日(金・現地時間)、LFAが来年1月6日(土・同)にコロラド州チャンドラーのヒラ・リバー・リゾート&カジノで開催されるLFA149のメインで堀内佑馬がフィリッピ・ブニスとLFAフライ級王座決定戦で戦うことを発表している。

6月にRoad to UFC初戦敗退、念願のUFC契約が遠のいたと思われた堀内が、10月のLFAでフアン・プエルタに逆転一本勝ちを経て2度目の同王座へのチャレンジへ。オクタゴンが再び見えてきた。


もともとブニスとは再起戦の舞台=10月のLFA144で対戦予定だったが、そのブニスの負傷で堀内は代役プエルタと戦ったという経緯がある。

(C)LFA

ブニスはパトリッキー&パトリシオ・フレイレのビッチブル・ブラザーズ所属でバーリトゥードのメッカ=ナタウから世界を目指しロシアに主戦場を移した過去を持つ。

Fight Night Globalからワールドツアーを敢行していたACBと契約、プロモーションの路線変更とACAへの体制変更を経験、コロナ禍を経てACAでは1勝3敗、ロシアで通算3勝3敗とメジャーへのステップアップはならなかった。

キャリア再構築のターゲットをLFAに定めたブニスは、今年の2月に元UFCファイターのジョズエ・フォルミーガとのビッグマッチに挑むこととなった。しかし、フォルミーガの減量失敗でファイトウィークにバンタム級に変更された一戦は、結果的に139ポンド契約マッチに。それでも欲しかった元UFCファイター越え――という勲章だったが、この賭けは2RにRNCを極められて失敗に終わった。

本来より14ポンドも重い体重で戦って敗れたブニスの次戦で、LFAはCombate GlobalやTitan FCで戦ってきたワスカル・クルズとの対戦を組み、スプリットで競り勝ったブニスに堀内戦――負傷で流れた一戦――をタイトル戦として実施する運びとなったわけだ。

過去、暫定を合わせるとLFAには9人のフライ級王者が生まれており、その9人の王者からロベルト・サンチェス、ケイシー・ケニー、ブランドン・モレノ、ブランドン・ロイヴァル、ジミー・フリック、ヴィクター・アルタミラノ、チャールズ・ジョンソン、カルロス・モタという8人がUFCと契約を果たしている。

ケニーは唯一の暫定王者でバンタム級正規王者との2冠。ブランドン・モレノは3勝2敗でリリースされたUFCへの返り咲きを目指してのLFA初戦。堀内との暫定王者決定戦で勝利したジョンソンは暫定王座を1度防衛後に正規王者となり計2度ベルトを守った。さらにフリックスとアルタミラノはコンテンダーシリーズ経由と、それぞれ背景と経過も違うがLFAフライ級王座は世界で最もUFCに近いベルトといっても過言でない。

レコード的には12勝6敗のブニスと、10勝5敗の堀内。如何にインパクトと残そうが、数字的にここを落とすと世界最高峰への道は途絶えるといっても過言でない。逆に勝ち取れば一気にUFCに近づく。MMAファイター人生を賭けた大一番となる。

The post 【LFA149】9人中8人がUFCへ。堀内佑馬、世界で一番UFCに近いベルトを賭けてブニスと対戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator288 MMA MMAPLANET o ONE ONE163 RIZIN RIZIN40 UFC イスラム・マカチェフ ウスマン・ヌルマゴメドフ オットー・ホドリゲス ガジ・ラバダノフ クレベル・コイケ コーリー・アンダーソン ザイード・イザガクマエフ タイレル・フォーチュン ダニエル・ヴェイケル ニック・タラヴェラ パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ベラトール ルーカス・ブレナン レヴァン・チョクヒリ ワジム・ネムコフ 青木真也

【Bellator288】ライト級世界戦パトリッキー✖ウスマン戦を弟パトリシオ&盟友ガジ=大晦日来日選手が語る

【写真】試合後に満面の笑みを浮かべるのはどちらか(C)BELLATOR

18日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator288「Nemkov vs Anderson 2」。

大晦日にRIZINとチャンピオンもしくは王者クラスの対抗戦が実現されることで、国内でも俄然注目度が高まっているサークケージのMMA──シカゴ大会のメインは、4月の一戦がヘッドバッドでノーコンテストとなったライトヘビー級ワールドGP決勝兼Bellator世界ライトヘビー級選手権試合=王者ワジム・ネムコフ✖挑戦者コーリー・アンダーソンの一戦だ。

同大会ではコメインでライト級世界戦も組まれており、来日決定で話題沸騰のカビブ・ヌルマゴメドフ軍団よりウスマン・ヌルマゴメドフがパトリッキー・フレイレに挑戦する。


10月にイスラム・マカチェフがUFC世界ライト級王者となり、ウスマンの世界戦の約半日後にザイード・イザガクマエフがONE163で青木真也と対戦するなど、注目度が増すばかりのダゲスタン・イーグル軍団からはRIZIN40にガジ・ラバダノフが来日する。

ここではラバダノフと同様に大晦日にチーム・ベラトールの大将格としてクレベル・コイケと戦うパトリシオ・フレイレに今週末の世界ライト級戦の行方を占ってもらった──といるよりも、兄弟、そして盟友の勝利を信じて疑わない両者の自信のコメントをお届けしたい。

パトリシオ・フレイレ
「パトリッキーは今日、最後のスパーリングセッションが終わった(※取材はブラジル時間の11月12日に行われた)。必要な練習の全てを行ったわけだ。兄の仕上がりを見て、俺もハッピーだよ。このままの調子で、ロシア人をぶっ倒すことを信じている。

(ユニファイドルールで戦うパトリッキーと次戦はRIZINルールで戦うパトリシオは、どのように工夫して練習しているのか)俺はパトリッキーと作戦について話し合い、コーナーに就くけどスパーリングはやっていない。ルールも違うし、俺とウスマン・ヌルマゴメドフはタイプが違う。あのロシアンと戦うためのスパーリングパートナーとパトリッキーは練習してきた。俺はクレベルとの試合に向けて、自分の練習に集中している。パトリッキーに関しては、どう戦うかを共有してコーナーから指示をするよ」

ガジ・ラバダノフ
「勿論、僕の勝者予想はウスマンだ。ウスマンがフィニッシュしてタイトルを手にする。ウスマンはフィニッシャーだからね。それだけのハードトレーニングを積んでいる。僕らは一緒に練習してきたしね。

(同門が同じ階級でチャンピオンになると、今後のキャリアを難しくならないか)アハハハハ。ベラトールには僕がまだ戦っていない強豪がいくらでもいる。ウスマンは次の試合で手にするベルトを保持し続けるけど、僕がウスマンと戦うことは決してない。でも、僕には戦う相手に困らないよ」

※パトシリオ・フレイレ、ガジ・ラバダノフの大晦日決戦に向けてのインタビューが掲載されるGONG格闘技#323は22日(火)から発売予定です。

■視聴方法(予定)
11月19日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■Bellator288対戦カード

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ(ロシア)
[挑戦者] コーリー・アンダーソン(米国)

<Bellator世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
[挑戦者] ウスマン・ヌルマゴメドフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
チムール・カイズリエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
ダニエル・ジェイムス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ローマン・ファラルド(米国)
レヴァン・チョクヒリ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
オットー・ホドリゲス(ブラジル)
カサン・アスカボフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
イマムシャフィ・アリエフ(ロシア)
ショーン・コナー・ファロン(米国)

<ライト級/5分3R>
キリズ・モタ(ブラジル)
ジャイロ・パシェコ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
ジェシー・ハナム(米国)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・ブレナン(米国)
ニック・タラヴェラ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
サリヴァン・カーリー(米国)
ジェイ・ラディック(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン(米国)
ジェイデン・ターカー(米国)

<フェザー級/5分3R>
レアード・アンダーソン(米国)
ロブ・フェニクル(米国)

<フェザー級/5分3R>
アイザイア・ホキット(米国)
マティアス・ナデル(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウヴェア(ブラジル)
コリー・モーゲンバーグ(米国)

The post 【Bellator288】ライト級世界戦パトリッキー✖ウスマン戦を弟パトリシオ&盟友ガジ=大晦日来日選手が語る first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ACA AJ・マッキー BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship PRIDE RIZIN RIZIN40 UFC   アーロン・ピコ ウスマン・ヌルマゴメドフ キック ジェイジェイ・ウィルソン スコット・コーカー パッチー・ミックス パトリシオ・フレイレ パトリッキー・フレイレ ピーター・クイリー ピーター・バウシュト フアン・アルチュレタ ブレント・プリマス ベンソン・ヘンダーソン ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー

【写真】日本のファンが喜ぶことを実施する。それが日本のMMAの復興に通じる──とスコットは理解できているように感じる(C)MMAPLANET

12月31日(土)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN40。同大会でRIZIN×Bellatorの対抗戦が組まれることが、26日(水)の会見で明らかになり、Bellatorのスコット・コーカーがパトリシオ・フレイレ、AJ・マッキーJr、フアン・アルチュレタ、堀口恭司を率いて会見場のステージに登壇した。

翌朝には10日(土・現地時間)にイタリアのミラノで開催されるBellator287のために離日するスコットは、分刻みのスケジュールのなか僅か5分というタイムリミットが設けられたインタビューで、10分以上に渡り日本の格闘技への熱い想いと──この国のMMAファンが狂喜するに違いない2023年のプランを話してくれた。


──米国が拠点のMMAプロモーション、それもフィーダーショーでなくメジャーのBellatorがクロスプロモーションを行うというのは本当に稀なケースではないでしょうか。

「RIZINとのクロスプロモーションに関しては、サカキバラが望み、信頼関係があるから実現できたんだ。互いに腹を割って話すことができる。そうだね、尊敬し信用すること。そしてタイミングだ。確かにユニークな状況だよ。4年前かな、彼は『RIZIN×BELLATORの対抗戦っていうアイデアはどうだろうか?』と尋ねてきた。

その時、私はこう言ったんだよ。『もう少しRIZINのファイターを成長させてくれ。そうしたら一緒にやっていける』とね。今、それが現実になる。しっかりと時間を掛けて対抗戦を行う機が熟したんだよ」

──RIZINとの対抗戦により、Bellatorファイターのバリューが上がり、再び日本大会を開く礎になるという考えはありますか。

「う~ん、クロスプロモーションというものは両サイドでそれぞれの見方が存在している。そして、MMAワールドは何が起こるか分からない。我々のファイターにはワールドランキングを創ってトップ10を構成できる。RIZINの選手たちは主に日本だけで戦ってきた。ここでサトシ・ソウザがBellatorの選手──日本でAJと戦うことで、世界で名前を挙げ、インパクトを残すことが可能だ。

この対抗戦は、RIZINファイターにとって素晴らしい機会になるはずだ。そして私のファイター達は日本というMMAの歴史を創ってきた国で戦いたいと思ってきた。格闘技団体だけではない、マーシャルアーツの歴史が日本と共に紡がれてきたんだ。その日本で戦えることを、彼らは本当に幸せに感じている」

──今日、Bellatorから出場する3選手をインタビューさせていただいたのですが、3人揃って『このルールは最高だ』ということを話していました。今後、AJやフアン、そしてパトリシオ達は米国でもサッカーボールキック有り、4点ヒザ有りのルールで戦いたいと思わないでしょうか。

「ノー、ノー、ノー。Bellatorがルールを創ったわけじゃない。ユニファイド・ルールはユニファイド・ルールだ。ユニファイド・ルールはサッカーボールキックも、グラウンドでのヒザ蹴りも許さない。世界のほとんどの国と地域で、それらの攻撃は認められていない。日本ではPRIDEの時から、認められてきたけどね(笑)。マーシャルアーツとは自分を試すもの、日本で彼らがこのルールで戦いたい気持ちは理解できるよ。そして、サカキバラと一緒に素晴らしい試合を実現させていきたい。

あと会見で余りサカキバラは我々の合意のついて話していなかったように思うけど、最初は我々が日本に来て、リングを使用してRIZINルールで戦う。第2回は米国でケージを使って、Bellatorルールで対抗戦を行う」

──おぉ、それは楽しみです!! つまり日本人選手が米国で戦うということですね。

「きっとね。シカゴ、LA、サンノゼといくらでも開催候補地は存在する。それにBellatorは米国だけでイベントを開いているわけじゃない。だからRIZINとの対抗戦だってアイルランドのダブリン、フランスのパリで行うこともあるだろう。とにかく、次はBellatorルールだ」

──それだけ日本を重視してくれることに、ただ感謝です。とはいえ、世界的に見てBellatorとRIZINは対等の立場のプロモーションではなく、純粋にファイターのレベルに応じて対抗戦が実施されることになります。ならば今後はRIZINだけでなく、Bellatorでは北米のプロモーションはともかくとして、時がくればロシアのM-1やACA、あるいはポーランドのKSW、アジアのONE Championshipというプロモーションと対抗戦を行うことも可能なのでしょうか。

「いいかい? 我々のビジネスはいつも門戸を開放している。条件が正当で、状況が正しのであればどこのプロモーションとも対抗戦を行うことは可能だ。それはUFCも含めての話さ。Bellatorには、世界のベストファイターが揃っている。現状、Bellatorの歴史で最高のメンツが集まっていると断言できる。

6年間かけて、この状況を創り上げた。選手を育てるのは簡単じゃない。AJやパトリシオは上手くいった例だ。アーロン・ピコを見て欲しい、選手の育成には時間が掛かる。今、我々は最高のファイターが育った。他のどのプロモーションとも対抗戦は可能だよ。UFCが受けるなら、我々はやるよ」

──ところで堀口恭司選手はBellatorとも話し合い、米国でもバンタム級だけでなくフライ級で戦いたいとスコットに伝えたと言っていました。Bellatorでフライ級の試合が組まれ、王座が制定されることはあるのでしょうか。

「とにかく私はホリグチの戦い方が大好きだ。私の意見としては、彼こそが日本で一番のMMAファイターだ。2試合を終えて、ダン・ランバートとも話をしたんだけど、バンタム級の相手はホリグチには大きすぎる。パッチー・ミックスの大きさを見ただろう? アンフェアだよね、あの体格の違いは。身長も違い過ぎる。

ホリグチのリクエストに関しては、Bellatorとしてもしっかりと考慮している。フライ級の試合を組むなら10人、20人と契約する必要があるしね。でも、それは問題ない。真剣にフライ級の創設を考えているよ」

──それは楽しみです。引き続き、Bellator本体の話ですが、2023年にライト級ワールドGPを行うという根強い噂があります。そして、ニューカマーの補充をも進んでいます。そこに日本人ライト級選手の出場もあるでしょうか。

「う~ん、ライト級ワールドGPかい……。確かに、その通りだ。我々には素晴らしいライト級ファイターがいる。次のワールドGPはライト級で、2023年に行う。だからサトシ・ソウザには『次の試合で勝とうが、負けようが君がRIZINのチャンピオンになら我々のトーナメントに出場してほしい。招聘する』と伝えさせてもらuよ。

スケジュール的に可能なら、我々はサトシにBellatorライト級GPで出て、私たちのベストファイターと戦って欲しいと思っている」

──いやぁ、鳥肌モノの話です。ところで、スコットはRIZINライト級ではチャンピオンにしか興味はないですか。

「そこはこれから話していくよ。ただし、枠は8つしかないんだ。パトリッキー・フレイレ、ウスマン・ヌルマゴメドフ、AJ・マッキー、トイック・ムサエフ、ベンソン・ヘンダーソンもいる」

──そこにサトシ選手が加わるとすれば、既に6席が埋まってしまいます。さらにピーター・クイリー、ブレント・プリマス、ジェイジェイ・ウィルソン、アヴィブ・ゴザリ、ランス・ギブソンJrというロースターに加え、これからサークルケージ初陣を戦うマンソール・ベルナウイやピーター・バウシュトと世界中のトップ・プロスペクトが控えています。

「その通りなんだ。だからチャンピオンを招聘し、もう1人は補欠戦に出場するのが妥当かな。これだけのファイターが揃っているから、RIZINや日本から何名もエントリーをさせることは難しい。だからトーナメント枠はチャンピオン、そして補欠戦に1人出てもらうことになるだろう」

──補欠戦に日本人選手が出られるのも、もの凄く楽しみです。スコット、お忙しいところインタビューの時間を割いていただきありがとうございます。最後に日本のファンに一言お願いします。

「私が日本のファンに言いたいことは『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』ということだよ。この本当に素晴らしいマッチアップで、日本の格闘技界を盛り上げたい。過去、日本の格闘技界と一緒にやってきて、本当に色々な勉強をさせてもらった。

K-1時代には、如何に国際的なプロモーション活動をするのかという経験を大いにさせてもらったんだ。当時からの友人が住む、日本にはいつだって戻って来たいと思っている。

特に3年間、ファイトビジネスから離れている間も日本に戻ってきてファイトを観戦したいと思っていた。日本で試合を観ると、いつも最高の気分になれた。私はBellatorのプロモーターなだけでなく、マーシャルアーツのプロモーターとして日本のファンを愛している。日本のマーシャルアーツは本当に最高だからね」

The post 【Bellator & RIZIN40】『日本と敵対するために、対抗戦を行うわけじゃない』by スコット・コーカー first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN40   アダム・ボリッチ キック クレベル・コイケ パトリシオ・フレイレ ベラトール マウリシオ・ショーグン

【Bellator286&RIZIN40】パトリシオ・フレイレ「ボリッチの全てが見えていた。クレベルは柔術で仕留める」

【写真】威風堂々といった感のあるパトリシオの登壇だった (C)MMAPLANET

26日(水)、東京都港区の六本木ヒルズアリーナで大晦日12月31日(土)に開催されるRIZIN40の会見が行われ、RIZIN×Bellatorの対抗戦に出場するチーム・ベラトールの一員としてBellator世界フェザー級王者パトリシオ・フレイレが来日した。

同会見の1時間前、滞在先のホテルでフレイレに1日のアダム・ボリッチを相手とした王座防衛戦、そして日本での戦いについてインタビューを行った。


──これから六本木に移り、RIZIN40の会見が控えていますが、まずは今月1日にアダム・ボリッチを下した防衛戦について振り返ってもらえますか。

「あの試合は完全にドミネイトできたね。とても落ち着いて戦えたし、自分のやるべきことを完璧にこなした試合だと思っている。ベルトを家に持ち帰ることができ、そして今、日本にいる。とても幸せに感じているよ」

──それだけ完璧な試合ができた要因はどこになると考えていますか。

「まずは忍耐強く戦えたことだと思う。そして、正しいタイミングで攻めることができた。そんな風に戦えたのは、経験の違いだ。今、僕はこのスポーツで最も完璧なファイターになったと思っている」

──ボリッチの攻めが本当にしっかりと見えていました。

「マトリックスのようにね(笑)」

──完全に解読できていたと。

「アダムの全てが見えていたよ。彼は何度も跳びヒザを狙って来た。本当に危険な動きだよ。でも、思った通りの動きだった。僕も以前から使っている技の1つだし、全く問題なかったよ」

──そして冒頭でパトリシオが言われたように、今、日本にいます。

「僕は子供の頃、ミノタウロ(アントニオ・ホドリゴ・ノゲイラ)、ミノトゥロ(アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ)、ヴァンダレイ・シウバ、マウリシオ・ショーグン、ムリーロ・ニンジャ、アンデウソン・シウバ、パウロ・フィリョの試合を見て育った。あの頃、いつの日か彼らと同じことがしたいと思っていた。その夢が遂に叶うよ。凄くハッピーで、心の底から日本でのファイトを楽しみにしている。日本の文化、人々、全てが最高だからね」

──3年前、お兄さんのパトリッキーがRIZINで戦いました。パトリシオもすぐにでも日本で戦いたかったかと思います。今回ただ単に試合が実現するのではなく大晦日の大会でRIZINルール、リングの上でRIZINフェザー級王者のクレベル・コイケ選手との試合になります。

「クレベルは才能豊かな選手だよ。素晴らしい柔術の使い手であり、ウォリアーだ。僕と同じブラジル出身の選手で、彼のことを凄く尊敬している。でも2人のキングは要らない。このスポーツに君臨するキングは1人だけだ。そして、キングは今、君の前に座っているんだ」

──今やどれだけ優れた柔術家でも、クレベルほど柔術の技術を駆使してMMAを戦う選手は世界中を見渡してもほとんどいないかと思います。もちろん打撃でやり合うこともできるクレベルが、下になることをいとわないで戦うことをどのように思いますか。

「とても難しいことだ。クレベルのようにまさに柔術だけでMMAを戦うことは。あんな風に引き込む選手はそうはいない。でも、何も問題はない。誰だって、僕がどれだけ柔術を使いこなせるか知っているはずだよ。柔術でクレベルを仕留めることは僕にだってできる。楽しみにしてほしい」

──柔術でクレベルに勝てると?

「そういう試合になることを楽しみにしているよ。と同時にサッカーボールキック、3点ヒザを使えることが嬉しくてたまらないんだ。僕がブラジルでバーリトゥードを戦い始めた時、グラウンド状態にある相手の顔面を蹴っ飛ばし、ヒザをぶち込むというルールだった。何でもありだよ」

──さすがに頭突きまでは使っていなかったですよね(笑)。

「それはない。ルールで認められていなかったから(笑)。あくまでも僕が使うのはルールで許された攻撃だけだ」

──日本のMMAファンも本当に楽しみしていると思います。

「本当に日本で戦うことができて、嬉しい。僕の夢が叶う日、バイオレンスを楽しんで欲しい!! レッツゴー!!!」

The post 【Bellator286&RIZIN40】パトリシオ・フレイレ「ボリッチの全てが見えていた。クレベルは柔術で仕留める」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Bellator286 MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ パトリシオ・フレイレ

【Bellator286】パトリシオ・フレイレ、危なげなくボリッチを下し──次はバンタム級王座狙い?

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
パトリシオ・フレイレ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.49-46.48-47
アダム・ボリッチ(ハンガリー)

ケージ中央のフレイレに対し、ボリッチがまず左リードフックからローを蹴る。そこにカウンターを合わせにいったフレイレは、ボリッチのヒジをかわす。ジャブを伸ばすボリッチ、右ローのフレイレの慎重な立ち上がりにブーイングが起こる。ローをチェックし、左インサイローを蹴ったボリッチの左ジャブに、左右のフックをフレイレが打つ。ボリッチは跳びヒザも左フックを受けて、背中から落ちる。すかさずバックを取ったフレイレだが、ボリッチもクラッチを剥がして離れる。直後の攻防で組んできたボリッチを投げたフレイレが、トップを取る。

ボリッチはクローズドガードで頭を引き寄せる。足を抜きに掛かる王者は、クローズドのなかでポスチャー、細かいパンチを背中やワキ腹に入れる。残り1分、レフェリーがブレイクを命じ試合がスタンドに戻ると、ボリッチが左ジャブを繰り出す。ワンツーの右を当てたフレイレは跳びヒザ、回ってかわしたボリッチの右に右フックを打ち返す。圧で王者が上回った5分だった。

2R、左ジャブから左の蹴りを見せたボリッチが、右ストレートから左フックもまだ動きが固いか。フレイレは左カーフを蹴り、右にワンツーを打ち込む。ボリッチも右ストレートを届かせるも、左ジャブを打たれる。ボリッチも右カーフを蹴り、フレイレがチェックして右をヒットする。踏込み、カウンターの反応が速いフレイレは、右ローを蹴られながらワンツーを放つ。ボリッチは左ミドルを蹴り、ジャブを伸ばす。左ローを蹴って左に回るボリッチは、待ちの姿勢の王者の懐になかなか入ることができない。と、残り40秒でローをキャッチしたフレイレがテイクダウンに成功し、トップでラウンドを戦い終えた。

3R、ジャブを伸ばすボリッチが、ボディストレートを入れる。フレイレはダブルレッグも、ボリッチが切る。それでも打撃に勢いが出てきたボリッチにテイクダウンを印象づけるクレバーな攻撃だ。ここでボリッチは跳びヒザ一閃、フレイレが足を抱えるようにしてスラム。テイクダウンを奪うと、マウントを取る。腰を押して防御するボリッチだが、足を戻すことができない。

パンチ&エルボーを受けたボリッチが暴れるが、馬乗りを続けられブリッジにバックを許す。立ち上がったボリッチは手首を掴んで、両足をフックされた状態でRNCを防御する。強引に絞めないフレイレは、着地して足払いからバックを再び取り直す。ボリッチはここでも立ち上がる。フレイレは再び足をつけると、ボリッチが体を入れ替えてケージに押し込む──ケージクリンチの攻防が続き、ラウンド終了に。

4R、ボリッチがボディストレートも、距離をつめてコンビネーションという展開には持ち込めない。カウンターの上手さで、ボリッチの積極性を排除していくフレイレはさすがに試合巧者だ。ボリッチのローに右を合わせたフレイレは、逆にローで足を流させる。ボリッチが単発の攻撃に留まるシーンが続き、その一発にもカウンターを合わされそうになる。ジャブに右のカウンターを放ったフレイレが、ボリッチのアッパーをかわしてジャブ、カーフで攻撃する。

ボリッチも覚悟を決めたようにカーフを蹴られて、ワンツーを打っていく。右カーフを入れるフレイレに対し、ボリッチが右を届かせたが威力がない。右に右を合わせ、ボリッチの組みを潰して投げを打ったフレイレがやるべきことをやり、ボリッチは思うようにならない試合展開が続いている。

最終回、まずフレイレが右カーフを蹴る。右を伸ばすボリッチが左ジャブで前に出る。左から右とケージの前で足を使うフレイレに、ボリッチがコンビで左を当てる。ケージに詰め続けることができないボリッチは、後ろ回し蹴りも距離が合っていない。ここで右アッパーを入れたフレイレ、ボリッチは大砲狙いに頼り跳びヒザをまたもテイクダウンで切り返される。

ここでも背中を取ったフレイレは、スタンドながら両足をフックする。振り落とすことができないボリッチは時間を使ってしまい、残り2分を切る。フレイレは着地して、ワンフックで胸を合わされる。櫓投げような形で初めてテイクダウンを決めたボリッチは、ハーフで抑えて肩パンチを打っていく。フィニッシュさえ許さなけえれば勝ち切れるフレイレが、スイープ狙いからスクランブル。スタンドでケージに押し込まるとジャンピングガ―ド&キムラを仕掛けて、後方に倒れ込みトップを奪い試合終了に。

ボリッチの積極性を最後まで封じ込んだフレイレが、ジャッジのスコアこそ50-45、49-46、48-47とばらつきが見られたが、3-0の判定勝ちで防衛に成功。チャンピオンは「次はアーロン・ピコを指名しようと思っていたけど、あんなことになったからどうなるか。バンタム級王座を目指すかもしれない」と勝利者インタビューで話した。


The post 【Bellator286】パトリシオ・フレイレ、危なげなくボリッチを下し──次はバンタム級王座狙い? first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AJ・マッキー BELLATOR Bellator286 CJ・ハミルトン LFA MMA MMAPLANET o アダム・ボリッチ アーロン・ピコ イスラム・マメドフ ウラディミール・トコフ エンリケ・バルゾラ ガジヒ・ラバダノフ ジェイジェイ・ウィルソン ジェレミー・ケネディ スパイク・カーライル スミコ・イナバ ニック・ブラウン パトリシオ・フレイレ ファリド・バシャラット フアン・アルチュレタ ベラトール ベンソン・ヘンダーソン ペドロ・カルバーリョ ランス・ギブソンJr リチャード・パレンシア

【Bellator286】Bellatorの未来予想図?! プレリミのウィルソン、ギブソンJr、パレンシア、イナバに注目!!

【写真】正念場といえるジェイジェイ・ウィルソンのウラディミール・トコフ戦 (C)BELLATOR

大会スタートが間近に迫ってきたBellator286「Pitbull vs Borics」。1日(土・現地時間)、カリフォルニア州ロングビーチのロングビーチ・コンベンション&エンターテイメントセンターで開催される同大会は、粒ぞろいのメインカード4試合だけでなく、これからのBellatorを占う上で非常に楽しみな選手がプレリミカードで多く見られる。

そんなプレリミ・メインは1月にベンソン・ヘンダーソンに不可解と表現しても良いスプリット判定負けを喫したイスラム・マメドフが、ニック・ブラウンと対戦するライト級マッチだ。

LFAライト級王者からベラトール入りしたブラウンは、地味目な風貌とは対照的に足関節でも一本を取れるグラップラー。レスリングではマメドフが上だからこそ、ブラウンの下になり際が気になる一戦といえる。


同じライト級ではジェイジェイ・ウィルソンが、仕切り直しの一戦でウラディミール・トコフという同じく新鋭と戦うマッチアップが見られる。

ワールドGP出場のペドロ・カルバーリョを破り、フェザー級の超新星として注目されるようになったキウイファイターだが、体が大きくなりライト級転向を決める。が、その初陣でガジヒ・ラバダノフのTD&コントロールに敗れた。

モダン柔術から、VTを想定したオールドスクール柔術の手ほどきを受け、ノーギ柔道をも取り入れたウィルソン。経験値は自身よりやや少なく、対戦相手のクオリティもやや低いトコフを相手に、簡単に下になるようでは厳しい試合となる。

さらにライト級ではデビュー以来6連勝中のランス・ギブソンJrも出場し、ドミニク・クラークと戦う。

NHB世代のランス・ギブソンを父に持ち、競技として洗練される以前──喧嘩や決闘の香りがする時代のMMAのスキルを父から受け継いだ。そんなギブソンJrだけに、そろそろもう1段階上の相手との試合が見てみたい。それゆえにしっかりとフィニッシュが求められるクラーク戦だ。

バンタム級ではLFAバンタム級王者からサークルケージに進んだリチャード・パレンシアが気になる。

キャリア10勝0敗のパレンシアが、ベラトールで勝ち切れていないCJ・ハミルトンを相手にどのようなパフォーマス&可能性を見せることが可能か。パレンシアとLFA王座を争ったアラン・バゴッソはコンテンダーシリーズでファリド・バシャラットに完敗を喫しており、ハミルトン戦は査定マッチと受け取ることもできる。トップをやりあえるという期待を見る者に抱かせる勝利が、パレンシアには必要となる。

女子ストロー級のスミコ・イナバも見逃せない。この情報化社会にあって、今も未知の日系ハワイアン戦士は、2年前のプロデビュー以来、全ての試合をベラトールで戦い4試合連続フィニッシュ勝利中だ。

今回の相手は黒星先行のナディーン・マンディアウだけに、現時点のイナバの持ち味である超アグレッシブファイトのデモンストレーションとなるのか。

■視聴方法(予定)
10月2日(土)
午前7時30分~ U-NEXT

■ Bellartor286計量結果

<Bellator世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]パトリシオ・フレイレ: 144.6ポンド(65.58キロ)
[挑戦者]アダム・ボリッチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr: 155.8ポンド(70.66キロ)
スパイク・カーライル: 156.6ポンド(71.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
アーロン・ピコ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ジェレミー・ケネディ: 145ポンド(65.77キロ)

<141ポンド契約/5分3R>
フアン・アルチュレタ: 141ポンド(63.95キロ)
エンリケ・バルゾラ: 137.4ポンド(62.22キロ)

<ライト級/5分3R>
イスラム・マメドフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ニック・ブラウン: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン: 156ポンド(70.76キロ)
ウラディミール・トコフ: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ミドル級/5分3R>
カジムラット・バスタエフ: 186ポンド(84.37キロ)
ハリド・ムルタザリエフ: 185.2ポンド(84.0キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ナディーン・マンディアウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヴェベウ・アルメイダ: 144.6ポンド(65.58キロ)
ライアン・ライリー: 144ポンド(65.31キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.4ポンド(70.48キロ)
ドミニク・クラーク: 158.2ポンド(71.75キロ)

<ライト級/5分3R>
マックス・ロスコフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
マイク・ハメル: 155.6ポンド(70.57キロ)

<バンタム級/5分3R>
リチャード・パレンシア: 136ポンド(61.69キロ)
CJ・ハミルトン: 135.2ポンド(61.32キロ)

<バンタム級/5分3R>
ボビー・セロニオ3世: 136ポンド(61.69キロ)
ミゲール・ペインバート: 131ポンド(59.42キロ)

<ライト級/5分3R>
ケオニ・ディッグス: 155.6ポンド(70.57キロ)
ヒカルド・セイシャス: 156ポンド(70.76キロ)

The post 【Bellator286】Bellatorの未来予想図?! プレリミのウィルソン、ギブソンJr、パレンシア、イナバに注目!! first appeared on MMAPLANET.