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BELLATOR Bu et Sports de combat MMA MMAPLANET o パッチー・ミックス 剛毅會 堀口恭司 岩﨑達也 武術空手 海外

【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。パッチー・ミックス✖堀口恭司「背後の空間」

【写真】変わらない堀口恭司と、変わった堀口恭司。その2つが見られたパッチー・ミックス戦だった (C)BELLATOR

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たパッチー・ミックス✖堀口恭司とは?!


──堀口選手がBellatorで2連敗となりました。

「まず申し上げておきたいことは『だから何だ』ということです。武術的や技術的に見て、堀口選手に関しても、何かと問題点がある試合だったことは確かです。でも5分✖5Rがこれほど短く感じられることは過去になかった。それほどの試合でした。改めて堀口選手の意識レベルの高さが感じられた試合と言えます。

とはいえ質量的には1Rからミックスが上でした。あの体格差があっても、これまでは堀口選手が相手を動かしていた。相手の立場になると、動かされていました。だから質量も堀口選手が上で、リーチの違いなどを関係なく間が堀口選手だったんです。それが今回の試合は、最初からミックスに堀口選手が動かされていました」

──とはいえ初回をピンチを乗り切ろました。

「ハイ。ミックスは明らかに2Rにバテていましたね。だから体力を温存するファイトを中盤はしていました」

──2Rは落としても良いから、回復に努めているようには感じました。

「ハイ。3Rもそうです。ただし、ミックスのヒザ蹴りが腹に入りました。

あれこそ、我々が追及している置く打撃でした。理想のヒザ蹴りでした。そこまでペースを握っていた堀口選手が、あのヒザを受けて動きが一瞬止まりました。そして下がります。効いたかどうかは分からないですが、そういう動きになりました。するとミックスがミドルを続けたんです。それで完全に受けに回り、両ヒザをつけたようなダブルレッグで倒されてしまいます。

これまでの堀口選手の試合と比較しても、受けに回っていないと切れていた。そんなダブルレッグでした。正直、ミックスのパンチは脅威を感じることは一切なかったですが、あのスタンスだと蹴りは思い切り使えます。強い蹴りを出せる重心でした」

──動きをセーブしていたミックスを捕らえることができなかった。今回の堀口選手の打撃は、どこにこれまでと違いがあったのでしょうか。

「動きが変わりました。彼とチームが採った戦い方なのか、ケガと手術の影響なのかは分かりません。ただ今言ったヒザ蹴りも、以前の堀口選手なら貰っていなかったと思います」

──それは距離が近くなったということでしょうか。

「結果論としてそうかもしれないです。その位置で受けましたから。ただし、以前もあの距離になることはあった。それでも貰っていなかったです。あの距離があっても、あの場にはいなかったとうべきか。堀口選手は後ろの空間が使えていました。それが前しか、今回はなくなっていましたね」

──う~ん、どういうことでしょうか。

「相手と立ち会ったとき、前と後ろ、どちらの空間が多く存在するのかというと絶対的に後ろです。試合をする時は前にある空間を言うと、相手選手と奪い合っています。だから詰まってしまう。対して後ろは自分のモノです。自分の背後の空間を使えることで、距離でいえば遠い位置からの攻撃が有効になります。

弓矢でもゴムパチンコでも、後ろにグッと引いているからスピードと威力のある……勢いのある矢や玉が飛びます。それと同じで、前へ前へ攻撃しても、詰まってしまって後ろの空間を使える選手の攻撃力には敵わないんです。

仮に以前の堀口選手は1.5メートルの空間が使えていたとしたら、今回は前の空間ばかり使っていて1メートルの位置で止まってしまっていた。だから、あのヒザが受けてしまったと考えることができます。なのでオーバーハンドも、後ろを使えて飛び込んでいたパンチも、今回は見られなかった。堀口選手のパンチは伝統派のステップで、動いて養成したパワーを当てるというモノです。

我々が追及している、その場で養成したエネルギーを相手に届かせるのとは対極にある──距離が重視される突きです。それが今回の試合では後ろの空間を使っていなかったので、エネルギー伝達が機能していなかった。そういう部分で技術的に変化がありました。

駒が回っているのは回転によりエネルギーが生じているからです。回転が止まると、駒は倒れます。移動してパワーを得る攻撃というのは、つまりそういうことなんです。距離が短くなった。だから威力が減る。今回の堀口選手は、駒に例えると回転して得るエネルギーがなかったことになります。

対してミックスは右足前で、左足を使うことでエネルギーを養成できていた。結果、今回の試合はミックスの間になりました。だから最初のバック奪取もあったと思います。ミックスがストライカーなら、パンチを当てていたと考えることもできます。

堀口選手はついにはその場でパンチを振るうようになり、彼がこれまでKOしてきたのとは仕組みが違うパンチになっていました。ミックスは届いていても、効いていなかったと予想されます」

──なるほどぉ。堀口選手が、何らかの理由で以前と動きが変わった。それが良い方向でなく、悪い結果を招いたと。いやぁ、日本人選手が海外で通用するのか……という点でも、堀口選手のミックス戦の敗北は厳しいです。

「日本人選手でも、能力的に今の堀口選手より高い選手はいると思います。ただし、その選手たちがあの5Rの試合ができるか。きっとできないと思います。能力があっても。あの場で、あの状況で、あの相手に5分5R、あの厳しい戦いをやり抜く意志力が堀口選手にはあります。意志力が最終的に選手の行く末を決めると感じました。最終回にバックを取られて、胸を合わせた。あの状況で、あれができる選手がどれだけいるのか。勝ち負けとは別の部分で、あの一瞬に感動しました。あれで勝てるわけじゃない。でも、彼は戦い続けていた。

武術でMMAを見るという本質とは違いますが、それでも武術における質量とはエネルギーが根源にあるんです。

スポーツは筋力からエネルギーが養成されます。対して武術は心を根源にしているところがあります。素手と刃物で向き合うと、刃物を持っている方が質量は高いです。刃物を持っていない方はビビりますからね。どちらが受けに回らされているか。ビビったり、受けに回らされていると間合い──距離とタイミングは、攻撃している方のモノになります。傍から見た目の距離は同じです。でも、向き合っているとその現象は絶対です。

それは計り、タイマーやメジャーでは計れないモノなんです。計ると距離と時間は同じでも、質量の上下で時間も距離も変化しています。楽しい時間はすぐに過ぎて、辛い時間は長く感じる。それと同じことなんです。

技術的に今回の堀口選手は、以前と変わっていました。ただし堀口選手には他の多くの選手とは違う意志力があります。それは世界で勝つと目標設定が最初から高いことで持ち得た意志力です。今回の試合、堀口選手は敗れてはしまいましたが、MMAを世界で戦っていくには何が必要なのか。それを改めて気づかせてくれました」

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ABEMA BELLATOR MMA MMAPLANET o Poundstorm01 UFC   アリアンドロ・カエタノ パッチー・ミックス 中村倫也 堀口恭司 大尊伸光 宇佐美正パトリック

【POUNDSTORM01】カエタノに劇勝の中村倫也に訊いた堀口恭司の敗戦。「試合前なのに動揺した」

【写真】右目尻のカットを縫ってから会見場に姿を見せた中村倫也。カットで済んで良かったといえる一発であったことも事実だ。あのカウンターは数センチ当たり所が違うとKO負けもあり得た (C)MMAPLANET

24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されたPOUNDSTORM01。DREAMERS勢が外敵チャレンジで全敗。盟友であり弟分の宇佐美正パトリックがコメインで大尊伸光に判定負けを喫した。LDH martial arts及びEXFIGHTの2年間が問われるような状況で中村倫也はメインでケージに足を踏み入れ、アリアンドロ・カエタノに大流血の末、判定勝ちを収めた。

世界、UFCを連呼する同志や地位や名声でなく強さを追求しながら結果が残せない──厳しい現実にぶつかっているJ-MMAファイターにあって、ナカムラは力で世界への扉をこじ開けた。

その中村に大会終了後の共同会見で、日本時間で試合当日にBellatorという舞台でパッチー・ミックスに敗れた堀口恭司の試合、そして結果を気にすることはあったのかを尋ねた。


中村倫也
「今日の恭司さんの試合は……結果は勿論、気になっていました。でも見ないように、気にしないようにしていたら岳さん(大宮司岳彦フィジカルトレーナー)が、『堀口負けるぅ』って言いながら、iPadを持ってきて(苦笑)。5Rだったんですけど……『えぇ~』みたいになって動揺しちゃいましたね。
 ただ僕は世界のレスラーと組んでいるなかで、スクランブル能力で上をとってきたので、そこは得意にしているので。ちゃんと時間をかけて創っていけば、ああいう風に僕が負けることはないのかとは思いますけど……。
 グランドコントロールのシーンは結構、見ちゃいましたね。試合前に(苦笑)」

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o パッチー・ミックス ベラトール 堀口恭司

【Bellator279】RNCではなく、パッチー・ミックスのバックテイクに堀口恭司判定負け。ベラトールで2連敗

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分3R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
堀口恭司(日本)

身長差、リーチさが凄まじい両者。サウスポーに構えたミックスに対し、堀口はサークリングから左カーフを蹴る。ワンツーで堀口を追いかけるミックスは左オーバーハンドに組みついて、即バックに回ってスタンドでボディトライアングルへ。

手首を掴んで守る堀口だったが、アゴの上から右腕で絞めるミックスが後方に倒れてグラウンドに持ち込む。2度、3度と絞めのセットしていくミックスに対し、堀口も頭を上方にずらし、登って対処する。ワキをすくいつつ、パームトゥパームからRNCと攻め続けたミックスだが、堀口も我慢強く防御に徹する。ミックスはパンチ、エルボーから強引に絞めていくも、残り時間は1分を切る。腰をずらし切れないが、ラウンド終了が見えてきた堀口が後方にパンチを入れ、最後は手首を掴んで防ぎ切った。

一番得意な態勢に早々に持ち込んで極め切れなかったミックスは、体力と精神力とともにどれだけ削られているか──2Rが始まった。右カーフを蹴った堀口は、左ミドルに左を合わせる。右ミドルの堀口に対し、ミックスはすぐに組みにはいかない。左右だけでなく前後の動きを織り交ぜた堀口が、拳と蹴りを伸ばす。ミックスはサークリングの堀口を追いかけ、右を伸ばす。スッと離れる堀口が左を当て、左右に大きく回る。右ハイをかわした堀口は左、やや距離が近づきミックスのジャブとローが入る。

堀口は右ボディから左オーバーハンド、そし手直ぐに離れる。右オーバーハンドでも同じように動いた堀口は左ロー。ミックスはワンツーを繰り出すが、組みつかない。追いかけてきたミックスに左を当てた堀口だが、逆に右を被弾。さらに左リードフックを受けると。終了間際に左ローを蹴って時間となった。

3R、開始直後のテイクダウン狙いを切った堀口が左リードフック、右ボディストレートを入れる。右オーバーハンドに続く左オーバーハンドは空を切った堀口だが、左クロスから右ストレートを入れると、遠い位置から踏み込んで右ストレートをヒットさせる。ミックスもヒザを腹に入れたか。そのミックスの前進に捕まらず、右ミドルを入れた堀口は左を見せて、右ボディを殴り、左フックに繋げる。

しかし、ミックスは全力で前進して両ヒザをマットにつけたダブルレッグでテイクダウン。スクランブルでバックに回り切る。尻もち措置を突いて左腕でワキをさして四の字フックを完成させたミックスは、襷のままで絞めを狙う。ここは勢いで動くと肩固めに入られる流れのなかで、堀口は背中を預けたまま一度立ち上がり、寝技に戻っても首を守っていく。フックが開き、胸を合わせた堀口がエルボーを落とす。そのままトップでラウンドを終えた堀口、ポイント的にはリードを許したかもしれないが、体力的にはまだ余力が残っている。

4R、サイドの関節蹴りを繰り出すミックスに、右ハイを蹴った堀口が左で飛び込む。ここで組みつかせなかった堀口は、右ミドルから右の追い打ちを繰り出す。ジャブをブロックた堀口が、左を見せる。ミックスは前足の蹴りを多用し、ジャブを伸ばす。蹴りの届く距離でワンツーを入れた堀口は、右ボディを決める。右インサイドローでヒザをついたミックスがすぐに立ち上がり、ワンツーで前に。堀口は回ってかわすも、決定的な打撃はない。それでも右ボディを打ち込んだ堀口は、ヒザに左目尻をカットする。堀口は鋭い左カーフを蹴り、右ハイもこの回が取れたかは微妙だ。

最終回、初回は10-8がついた可能性があり、明確に取ったラウンドは2Rのみの堀口。ポイントでリードしている可能性はあるが、ここは決定的な一発が欲しい。その意識があり、前に出た堀口をダブルレッグで倒したミックスは、ウィザーにもボディロックでバックを取り切る。

1Rと同様にスタンドでボディトライアングルに捕えたミックスは、腿にヒジを落とす堀口にRNCを仕掛ける。このまま時間が過ぎれば勝利のミックスは、余裕を持って絞めを仕掛けると、後方に自ら倒れ込む。足を組み替え、足に疲れも見えるミックス。続く組み換え際にトップを取った堀口だが、ミックスはギロチンで後方回転し、反応させてバックコントロールで。何とか立ち上がった堀口の2度目の払い腰をかわしまたもミックスがバックに回る。

スイッチもままならない堀口が、何とか正対するが尻もちをつかされたままケージに押し込まれる。残り2秒で立ち上がった堀口だが、拳を伸ばす時間は残されていなかった。

十分に対策し成果も見せた堀口だが、それでもバックを取るミックスのポジション奪取力の前にジャッジ3者とも48-47をつけ判定負けとなった。勝者ミックスは「タフマンを相手に5Rを戦う準備をしてきた。彼は元世界王者、49-46で勝ったと思った。僕はアンダードッグじゃない、ドッグなんだ」と話した。


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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o UFC UFN205   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ セルジオ・ペティス パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング マネル・ケイプ ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【UFN205】【Bellator279】UFC欠場のマネル・ケイプが語っていた──パッチー・ミックス✖堀口恭司

【写真】かつてのライバルは、この試合をどう見ていたか…… (C)BELLATOR

現在、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX でイベント進行中のUFN205:UFN on ESPN+63「Lemos vs Andrade」に出場予定だったマネル・ケイプ。

ファイトウィークに入り、禁止薬物トリナボルの使用問題が起こり欠場──スムダーチーとの試合がキャンセルされた彼をMMAPLANETでは19日(火・現地時間)にインタビューを行っていた。

ここでは、イベント開始直前──ハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターで行われるBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」で組まれているバンタム級GP準々決勝パッチー・ミックス✖堀口恭司戦に関して、ケイプが話した部分のみ切り取ってお伝えしたい。

かつてのライバルと練習仲間の対戦について、ケイプが何を語っていたか。


マネル・ケイプ
「僕がUFCで戦う時には、キョージもBellatorで戦っている。面白いことだ。前回の試合で僕の予想が間違っていた? 間違っていないよ。確かにあのセルジオ・ペティスのフィニッシュはラッキーパンチじゃなかった。MMAにラッキーなんてない。でもキョージは試合に勝っていた。ただ、フィニッシュにいかなかっただけだ。

時にはフィニッシュするためにプッシュする必要がある。でも彼は試合を完全にドミネイトした。僕は間違っていないよ。

パッチーとはラスベガスのエクストリーム・クートゥアーで練習してきた。彼は良いヤツで、とてもデンジャラスなファイターだよ。試合がグラウンドになれば、きっとパッチーはキョージを極めるだろう。彼は本当に寝技が強いからね。

でも……もちろん、キョージの打撃はパッチーの寝技と同様に強力だからね。まあ、そういう試合だよ」

■視聴方法(予定)
4 月24日(日)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator279 MMA MMAPLANET o   アーリーン・ブレンコウ エマニュエル・サンチェス クリス・サイボーグ ゴイチ・ヤマウチ ジャスティン・ゴンザレス スミコ・イナバ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ボビー・キング ラフェオン・スタッツ ランス・ギブソンJr 堀口恭司

【Bellator279】計量終了 GP&堀口は当然、カマカ3世✖ゴンザレス、イナバ、ギブソンJr、ゴイチも注目

【写真】強引な共通項ではギブソンJrとカマカ3世はともに2世ファイターで、イナバは日系ハワイアンでゴイチは日系ブラジリアンだ (C)BELLATOR

22日(金・現地時間)、23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターBellator279「Cyborg vs Blencowe 2」の計量が行われている。

Bellator世界女子フェザー級選手権試合=王者クリス・サイボーグ✖挑戦者 アーリーン・ブレンコウがメインの今大会。日本のファンの注目は今大会から開幕するバンタム級GPトーナメント準々決勝で、4カ月振りの再起戦となる堀口恭司だ。


メインカード第1試合出場となった堀口恭司とパッチー・ミックス。セレモニアル計量後、フェイスオフでミックスが腰を落としたワイドスタンスで、右手を伸ばすパフォーマンスを見せると、笑顔で応えた堀口はしっかりと握手をして正面からの撮影に応じた。

今回はビッグショーのセレモニアル計量にも関わらず、インタビューステージ上で行われなかった。

メインカードのGP戦やタイトル戦は当然、今大会はウェルター級以下のカードばかりだが、興味深いプレリミマッチも多くマッチアップされている。

フェザー級ではカイ・カマカ3世✖ジャスティン・ゴンザレス、女子フライ級では日系ハワイアンのスミコ・イナバがウィタニー・パイルス対戦。ライト級でランス・ギブソンJr✖ネイノア・ダン、ウエルター級で戦うゴイチ・ヤマウチのスピード&技の切れの確認も欠かせない。

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時00分~ U-NEXT

■Bellator279計量結果

<Bellator世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]クリス・サイボーグ: 144ポンド(65.31キロ)
[挑戦者] アーリーン・ブレンコウ: 144.6ポンド(65.58キロ)

<Bellaotr世界暫定バンタム級王座決定戦&バンタム級ワールドGP準々決勝/5分5R>
フアン・アルチュレタ: 134.5ポンド(61.0キロ)
ラフェオン・スタッツ: 135ポンド(61.24キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イルマレイ・マクファーレン: 126ポンド(57.15キロ)
ジャスティン・キッシュ: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGP準々決勝/5分3R>
堀口恭司: 134.2ポンド(60.87キロ)
パッチー・ミックス: 135ポンド(61.24キロ)

<120ポンド契約/5分3R>
ランディ・フィールド: 120ポンド(54.43キロ)
マラヤ・ミラー: 119.6ポンド(54.24キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155.4ポンド(70.48キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155.4ポンド(70.48キロ)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世: 145ポンド(65.77キロ)
ジャスティン・ゴンザレス: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゴイチ・ヤマウチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
レヴァン・チョクヒリ: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ライト級/5分3R>
キオニ・ディッグス: 156ポンド(70.76キロ)
ボビー・キング: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ジェネイ・ハーディング: 146ポンド(66.22キロ)
ダイアナ・シウバ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<女子フライ級/5分3R>
スミコ・イナバ: 125.2 ポンド(56.78キロ)
ウィタニー・パイルス: 127.4ポンド(57.78キロ)

<ライト級/5分3R>
ランス・ギブソンJr: 155.6ポンド(70.57キロ)
ネイノア・ダン: 155.4ポンド(70.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
ライアン・デラクルーズ: 135.2ポンド(61.32キロ)
ジョーダン・ウィンスキー: 135.6ポンド(61.5キロ)

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BELLATOR Bellator278 MMA MMAPLANET o UFC エンリケ・バルゾラ クリスチャン・エドワーズ ジュリアナ・ヴェラスケス ダニー・サバテーロ ニキータ・ミハイロフ パッチー・ミックス フアン・アルチュレタ ベラトール マコア・クーパー ラフェオン・スタッツ リズ・カモーシェ 堀口恭司

【Bellator278】バンタム級GPワイルドカード出場、ダニー・サバテーロ「キョージとは決勝で戦うことに」

【写真】リモ取材時も計量でもサングラスは欠かせないようだ。今時、ある意味気持ちが良いぐらいのビッグマウス (C)BELLATOR

日本時間の今日、米国では22日(金・現地時間)にハワイ州ホノルルのニールSブレイズデール・センターでBellator278「Valasquez vs Carmouche」が開催され、Bellatorバンタム級ワールドGPの戦いの幕が切って落とされる。

23日の暫定王座決定戦を兼ねた準々決勝フアン・アルチュレタ×ラフェオン・スタッツ、堀口恭司×パッチー・ミックスに先立ち、22日は準々決勝出場権を賭けたワイルドカード2試合=エンリケ・バルゾラ×ニキータ・ミハイロフ、ジョーネル・ルゴが組まれている。

ワイルドカードは補欠戦と違い、勝てば確実にトーナメント戦を戦う機会を得ることができる。ここではTitan FC王者時代、コンテンダーシリーズで勝利もUFCとサインできなかったダニー・サバテーロの色々と含みが感じられる試合前の意気込みをお届けしたい。(※取材は4月7日に行われた)


ダニー・サバテーロ
「ワイルドカードでGPに出場っていのは、良い機会だよ。俺の力を示すことができる。他の連中は3試合で優勝だけど、俺の場合は4つ勝つ必要がある。それだけ皆に俺の試合を見てもらえるってことだよ。試合をすることが好きだから、デキるだけ試合がしたいしね。結局のところ、俺はファイトが好きなんだよ。

ワイルカードってアンダードッグで、ダークホースだろう? 俺は自分の力がそんなもんじゃないと知っている。だから、どういう状況だろうがGPに出られることが大きい。あとは力の差を見せつけるだけだ。俺と比べてクソみたいな選手も出場している。俺はどのエリアでも、高いレベルで戦えるからね。

こういう戦いはNBAやMBL、NFLのプレーオフのように、強い人間が世界一になるチャンスが与えられるという当然のことなんだ。Bellatorはその中の1人に俺を選んだ。どうすれば世界一になれるのか、不透明なMMAで誰もが公平に力を試される良い機会だ。

このトーナメントの優勝者はベラトールだけでなく、世界のバンタム級のトップだ。ブレット・ジョンズというUFCトップ10に出場機会がない、そういう高レベルのトーナメントさ。そして11月か12月に俺が優勝している。

MMAプロモーションはビジネスだ。その方向性はマネーが決める。でも、ケージのなかはマノアマノ、一対一の勝負。そこがMMAのピュアなところだ。ケージに入れば、モノをいうのは強さだけ。こんなピュアな戦いはないよ。このビジネスには時々、理解不能なクソみたいなことが付随しているけど、それがビジネス。でもケージのドアが閉じられると、そんなモノに左右されない。純粋な戦いが存在している。それがMMA。MMAこそ最高に純度の高いファイトだよ。

でもキョージと同じトーナメントに出ることは、ある意味不運だ。僕らは仲の良い友達だし、彼がコーナーに就いてくれたこともある。いつも一緒に練習している。でも、俺もキョージも夢がある。キョージとはファイナルで戦うことになるだろうけど、その時は誰だろうが俺の前に立つ人間に勝たないといけない。今もジムでいつも練習し、話している。何も変わらない。でも、戦う時は戦う。

とにかくまずはジョーネル・ルゴだ。あのビッ〇は8連勝だけど、全ての面において俺より下だ。あのクソ野郎を倒して、ベルトへの一歩を踏み出すよ」

■視聴方法(予定)
4 月23日(土)
午前9時30分~ U-NEXT

■Bellator278計量結果

<Bellator世界女子フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジュリアナ・ヴェラスケス: 124.8ポンド(56.6キロ)
[挑戦者]リズ・カモーシェ: 125ポンド(56.7キロ)

<Bellatorバンタム級ワールドGPワイルドカード戦140ポンド契約/5分3R>
エンリケ・バルゾラ: 139.6ポンド(63.32キロ)
ニキータ・ミハイロフ: 139.4ポンド(63.23キロ)

<バンタム級/5分3R>
ジョーネル・ルゴ: 134.8ポンド(61.14キロ)
ダニー・ザバテーロ: 134.6ポンド(61.05キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
クリスチャン・エドワーズ: 204.4ポンド(92.7キロ)
グラント・ニール: 204.2ポンド(92.62キロ)

<160ポンド契約/5分3R>
マニー・ムロ: 160ポンド(72.57キロ
ネイト・アンドリュース: 159.2 ポンド(72.21キロ)

<フェザー級/5分3R>
ウェベル・アルメイダ: 145.2ポンド(65.86キロ)
ファブリシオ・フランコ: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダンテ・シーロ: 170.6ポンド(77.38キロ)
スコッティ・ハオ: 170ポンド(77.11キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マコア・クーパー: 169ポンド(76.66キロ)
ブレイク・ペリー: 169.8ポンド(77.01キロ)

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【Bellator】堀口恭司と対戦するパッチー・ミックス「自分が最速でホリグチを極めた人間になる」

900: 実況厳禁@名無しの格闘家 2022/04/21(木) 21:57:27.29 ID:ZI8GVqE90

ミックスがホリグチタイムアタックでDJの記録を抜くって言ってる
俺たちのキヨジをシバター扱いしやがって

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【Bellator279】世界と戦う日本人(03)堀口恭司─後編─「日本だけに留まっていると夢は見られない」

【写真】さぁパッチー・ミックス戦まで1週間を切った。昨年12月、ファンにあんな想いを2度とさせたくない──日本を離れても日本のファンへの想いは変わりない堀口だ (C)BELLATOR

23日(土・現地時間)に開催が迫ってきたBLLATOR279。ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで行われる同大会で、パッチー・ミックスとフェザー級ワールドGP準々決勝を戦う堀口恭司インタビュー後編。

何が起こるか分からないトーナメント戦を前に、自身でコントロールできないことに気にすることははいというシンプルな強さの源=精神性を改めて話した堀口だが、Bellatorで世界王座に返り咲くことに関してはそれが、日本のMMA界を盛り上げることに通じるという強い意志を持っていることが伝わってきた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第3弾─後編─、堀口恭司の話に耳を傾けたい。

<堀口恭司インタビューPart.01はコチラから>


──明快ですね!! ところでラフェオン・スタッツとの試合が決まっていたセルジオ・ペティスが負傷でGPから撤退しました。

「自分に勝って、あそこで運を使い果たしたんじゃないかと思っています(爆)。まぁ、ケガをしたことによってスタッツとも戦わず、チャンピオンのままでいられる。ペティスとしては、それが良い方向に働いていますよね。多分、スタッツと戦っていたら──テイクダウンされて、そのまま負けていたと思います。自分の時の3Rまでのように」

──でも返上にはならないのも、MMAビジネスの妙ですよね。

「まぁ、自分もそういう感じでしたからね」

──堀口選手はBellatorとRIZINの二冠王時代に、ヒザを手術することになり返上したではないですか。

「アレは返して欲しいって言われたんです、RIZINから。そうしたらベラトールもRIZINのベルトを返上するなら、ベラトールのベルトも返上してくれということになって。なら『ハイ、そうします』と。きっとダダをこねれば、ずっと持っていることができたと思います。そんなことをする気もなかったですけどね」

──GPは暫定王座を争う、事実上チャレンジャー決定トーナメントの様相を呈してきました。

「GPで勝った選手が暫定王者になって、統一戦。ベラトールにとっても良い流れですよ。自分はどこで戦おうが、やり返すだけです。だから優勝して、ペティスにやり返せば良い」

──なるほど。ではその一歩となる準々決勝、対戦相手がミックスに決まるまでの練習とは、どういうモノだったのでしょうか。

「コンディション、そして自分の動きを高める練習をしてきました。ATTにマウリシオ・ゴメスっていう凄く寝技の強い柔術家が来て、本当にピュアなグラップリングが強いです。力じゃなくて、タイミングで攻めるような感じで。MMAを始めて、まだプロでは戦っていないけど一緒に練習するようになりました。本当に強くて……まだMMAは全然大したことはないですけど、グラップリングは強いです。ミックス戦に向けて、対策練習を一緒にしてアドバイスを貰っています。

さっきも言いましたけど、アドリアーノが今は休んでいるので……。彼はずっとケガをしていたんです。それもあって、今はマウリシオをやることが多いです」

──アドリアーノはそれでも若松選手を相手に、しっかりと勝ち切れるのですね。

「まぁ、ああなるとは思っていましたよ」

──あの試合、MMAの打撃の展開としてイエローが出されたことを堀口選手はどのように思いますか。

「アレは何なんですか。イエローカードで減点して、ファイトマネーを没収しているのかなって(爆)」

──それはないと思うのですが……。間合いの取り合い。打っても打たれる位置だと手を出さす。出すと、カウンターを受けないように移動する。そこに組みがあるのだから、あの間合いになっても然りではないかと……。

「あれでイエローっていうのは……あのレフェリーはMMAの素人なのかって思いました。あんなことをしていると、ただの殴り合いになって終わってしまいますよ。ああいうレフェリングは嫌ですね。だからといってアドリアーノが、強引に動くことはないですけど。もうアドリアーノのやり口に掛かっていますからね。打撃の距離にならないから、若松選手は組んでいったと思います。そこをギロチンで待つのはもうアドリアーノの試合ですよね」

──前回の試合で3Rまでテイクダウンを奪い、試合を支配していた堀口選手が『メインだし良い試合をしないといけない』という気持ちになったと言われていたではないですか。今回のGPに向けても、そのような気持ちはありますか。

「う~ん、今は……そうですね、しっかりと勝ちにいきたいです」

──プロセスはともかく、結果が伴わないと堀口恭司も落ちた──という声が挙がってくるのが世の常です。私自身はやはり距離が近くなったことは、腑に落ちないままなんです。正直なところ。ただ勝っていれば、そういう風に思わなかったかもしれないです。

「近い距離というか、どこでも戦える武器を身に着けてきたということなので。近い距離でも、組みでも勝負していこうかと思っています。トーナメント戦でも、目の前の試合に集中して。次のことは、勝ってから考える。だから、しっかりと勝たないとダメです」

──連敗は許されないと。

「う~ん、連敗とかも考えていないです。前の試合で負けていようが、連勝していようが目の負けの試合に勝つだけなので」

──一貫していますね。堀口選手が出場することで、Bellatorへの注目度は過去最高です。

「そうなんですか。嬉しいですね。昔、夢を貰ったMMAという舞台で、自分が今度は皆に夢を与えることができれば。だからこそ、しっかりと勝たないといけないなという気持ちになります」

──堀内選手の試合を視て、Bellatorで戦いたいと思うようになる選手も現れるでしょうし、そこに期待したいです。

「世界を舞台に戦っていないと……日本だけに留まっていると夢は見られない。世界を相手に戦える日本人の姿を見せたいです」

──勝手な話ですが、堀口選手が勝ってくれないと『堀口恭司でも勝てないのか』という重い空気になってしまいます。

「そうならないように、しっかりとGPで優勝してベルトを巻き、ペティスにやり返して日本でも盛り上げる。それしかないとは思っています。前回、日本のファンの皆にガッカリさせてしまいましたが、今回は倍の歓びを返したいです。楽しみにしてほしいですね」

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【Bellator279】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(03)堀口恭司「ミックスは戦い辛い相手ではあります」

【写真】少し伸び掛けのレアな髪形──無頓着ではない泰然自若な堀口だ (C)MMAPLANET

23日(土・現地時間)、ハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBLLATOR279で堀口恭司がパッチー・ミックスとフェザー級ワールドGP準々決勝を戦う。

昨年12月のまさかの逆転KO負けをセルジオ・ペティスに喫してから4カ月。そのペティスの負傷欠場で、ワールドGPは暫定バンタム級王座を争う場となった。ペティス欠場も対戦相手の決定が後手後手だったことも、全てをポジティブに捉える肯定脳──こそ、堀口の強味だ。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第3弾は、BELLATORバンタム級ワールドGP制覇と、世界バンタム級王座返り咲きを狙う堀口恭司に話を訊いた。


──堀口選手、バンタム級ワールドGPの初戦パッチー・ミックス戦があと2週間強と迫ってきました。「!」、 少し髪の毛が伸びていませんか。

「ハイ。もう、全然気にしていなかったので。ちょっと伸びてしまって(笑)」

──でも米国で髪の毛を切ると、角刈りみたいにならないですか。

「ハイ、なんかカクってなりますよね(笑)」

──いやぁ、でもこういうとアレですがヘルメットを被っているみたいになっていますね(笑)。

「ホントですか、アハハハハ。本当に全然気にしていなかったので」

──ところでハワイでのGP初戦、相手はミックスというのはいつ頃に聞かされていたのでしょうか。

「オファーがあったのは……2カ月前ぐらいですかね。でも、対戦相手はなんか、米国のサイトで発表されて、そこでパッチー・ミックスになるんだって。で、その翌日にBellatorから正式に連絡が来た感じでした。なんか、どういう順番なのかも分からない感じで」

──でも気にしない……と。

「そうですね、全く気にならなかったです(笑)」

──やはり。ところでハワイのニールブレイズ・センターは2003年に山本KID徳郁選手が、ジェフ・カーランを相手に戦った場所です。

「へぇ、そうだったんですか」

──それを聞いても、特に響くモノはないですか。

「う~ん、どこで誰が戦ったから何かあるかってのはないです。それをいうなら、さいたまスーパーアリーナでもKIDさんは戦っていたし」

──確かに、そうですね。ではハワイという場所で戦うことにも何も感じるモノはない?

「ないですね。でもハワイは……」

──ハイ、ハワイは?

「初めて行った海外なんです。高校の時の修学旅行で」

──……。しかし、高校の修学旅行がハワイですか!!

「ヨーロッパとか5つぐらい候補があって。その中の一つを選んでいくんですけど」

──作新学院、どんなお坊ちゃん学校なのですか!!

「お坊ちゃん、アハハハハ。そんなことはなかったですよ。自分はただ、どんなところだろうって思ったのがハワイだったんです」

──何かハワイでの思い出はありますか。

「あのファイヤーダンスってあるじゃないですか、アレを見に行った時に、ろくすっぽ見ていなくて友達と喋って笑っていたら、踊っている人が『バカにしてんのか?』みたいなに怒ってきて、銛か槍みたいなのを向けられました(笑)。他のヤツも笑っていたのに、なんか自分にだけにやってきて。ショーの一環かなって思っていたら、ガチ切れしてきて」

──アハハハハ。ふてぶてしい笑顔だったのですよ。

「言葉も分からないし、もう何も反応もできないスよ。何をあんなに怒っていたのか、今も分からないです」

──微妙なハワイの思い出はともかく、パッチー・ミックスと戦うことが決まった時はどういう風に思いましたか。

「まぁ寝技の強い選手ですよね。柔術系っていう感じで」

──打撃が苦手な風もあるかと思いますが。

「ただ、こっちに打撃をさせないリーチの長さや背の高さがあるので……パッチー・ミックスは、戦い辛い相手ではあります」

──極めの強さにも警戒は必要です。

「手足の長い選手は、やはりバックコントロールが巧いです。そこは対策を練っていく必要がありますね」

──長身のグラップラー、アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュやダニー・サバテーロという力強い味方がいるのではないですか。

「アドリアーノは試合に勝ってからは、練習に来ていないです。それでも寝技の対策も含めて、ミックスの強い所と弱い所は研究して、そこを頭に入れた練習をしています」

──スタイルは全く違いますが、サブミッションは10秒あれば逆転できるという部分を考えると、今回の試合に向けてペティス戦の逆転負けから生かせることもあったかと。

「そうですね、どの選手が来ても気を抜いたら負けます。だから相手云々でなくしっかりと決められない、自分が決める試合をしたいです」

──トーナメント戦の特徴もあり、相性的にも最初に戦っておきたかった相手などいましたか。

「ないですね。相手を決めるのはベラトールで。自分に決める権利がないので、そういうことを考えても意味がないじゃないですか。意味がないことに時間を使うのは勿体ないです(笑)。だから全然、誰と戦いたいとかは考えなかったです」

<この項、続く>

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【Bellator278&279】ペティス脱落のハワイ2Daysに公然の謎多きMMA一家から、マコア・クーパー出場

【写真】プロ2戦目──クーパー一家らしく精悍の顔つきの21歳=マコア・クーパーがベラトール初陣に挑む (C)TITAN FC

24日(木・現地時間)、Bellatorより4月22日(金・同)と23日(土・同)にハワイ州ホノルルのニール・S・ブレイズデール・アリーナで開催されるBellator278と279の追加カード及びカードの変更が発表されている。

ハワイ2Daysで開幕するBellatorフェザー級ワールドGPは堀口恭司×パッチー・ミックス、もう1試合は世界バンタム級のベルトが賭けられた王者セルジオ・ペティス×挑戦者ラフェオン・スタッツが組まれていた。

しかし、王者ペティスは負傷で同門対決からドロップアウト。波乱の幕開けどころか、幕開け前の波乱が起きてしまった。


その結果、スタッツは前世界王者のフアン・アルチュレタと暫定王座を争うGP準々決勝をBellator279で戦うことになった。またジェイムス・ギャラガーもトーナメント戦から姿を消し、ペティスとギャラガーが抜けた穴埋めにBellator278でワイルドカード戦が2試合組まれることも今回明らかとなっている。

勝てば準々決勝進出がワイルドカード戦はジョシュ・ヒル×エンリケ・バルゾラ、そしてジョーネル・ルゴ×ダニー・サバテーロとなり、ヒル×バルゾラの勝者はマゴメド・マゴメドフと、ルゴ×サバテーロの勝者はレアンドロ・イーゴとのクオーターファイナルに進出する。

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バルゾラはTUFラテンアメリカ優勝、6勝3敗1分と勝ち越しているUFCから転じた初戦で、ダリオン・コールドウェルを破ったばかり。

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Titan FCバンタム級王者&コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約がならなかったサバテーロはサークルケイジ初陣で、UFC戦績5勝2敗だったブレット・ジョンズを下している。

ペティス脱落、ワイルドカードにニキータ・ミハイロフの名が見られないのは残念だが、それも準々決勝にバルゾラやサバテーロが進出するならGP見所はプラスマイナス・ゼロといっても過言でない。

それだけトーナメントの行方、予想を困難にする実力者がワイルドカード戦に選出されたといえる。

また279大会でベラトール世界女子フェザー級王者クリス・サイボーグ✖アーリーン・ブレンコウのBellator世界女子フェザー級選手権試合が組まれたのに対し、278大会では世界女子フライ級選手権試合=王者ジュリアナ・ヴェラスケス✖リズ・カモーシェ戦が組み込まれている。

その278大会ではプレリミに父にレイ・ブラダ・クーパーJr、兄にレイ・ブラダボーイ・クーパー3世を持つマコア・クーパーがプロ2戦目で、ハワイ・ローカル枠に抜擢されブレイク・ペリーとのマッチアップも決まっている。

父はハワイMMAのパイオニア、兄はPFLで2度の優勝も自宅にガレージで家族だけ練習するという公然ながら、謎多きMMA一家から、レスリングとフットボールで活躍したマコアのBellator初陣は非常に楽しみだ。

なお279大会のプレリミでジャスティン・ゴンザレス×カイ・カマカ3世、エマニュエル・サンチェス✖ヤンシー・メデイロス戦、さらにランス・ギブソンJrも出場するなど注目カードが並んでいる。

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