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AB o UFC バットゲレル・ダナー ファーニー・ガルシア ブラッド・カトーナ 中村倫也

UFC on ESPN58:第8試合・ブレイディ・ヒースタンド vs. ギャレット・アームフィールド

バンタム級

今年2月の中村倫也のUFC2戦目で対戦予定だった(が欠場した)ヒースタンドと、中村にRoad To UFCで敗れた風間のUFCデビュー戦で対戦してKOしたアームフィールドの対戦。

ヒースタンドは2022年のTUF29準優勝。決勝ではリッキー・トゥルシオスにスプリット判定負け。TUF後の初戦は、ヒースタンドに代わって中村倫也と対戦したファーニー・ガルシアで、しつこくテイクダウンを奪っての判定勝ち。昨年4月の前戦はモンゴリアンストライカーのバットゲレル・ダナーと対戦し、終盤失速したダナーから3Rにテイクダウンを奪い、パウンドラッシュでKO勝ち。1年2ヶ月ぶりの試合となる。25歳。

アームフィールドは2022年7月、計量2日前という直前オファーでUFCと契約。階級上のフェザーでダヴィッド・オナマと対戦して2R一本負け。本来のバンタムに戻してからは、風間、昨年のTUF31ウィナーのブラッド・カトーナに連勝中。いずれもパンチを打ち込んで攻めて勝利している。27歳。

お互いオーソ。組みに行くヒースタンド。引き剥がすアームフィールドだが、ヒースタンドまたタックルへ。また切った。ヒースタンドシングルレッグ。アームフィールドは後ろ三角から腕十字へ。うつ伏せの裏十字で腕が伸びた。ヒースタンド体をまたいで耐えた。がぶってダースチョークからアームインギロチン。けっこうタイトに入っている。ずらして外した。すぐに上を取るアームフィールドだが、体を起こしたヒースタンドがシングルレッグで上に。すぐ立ったアームフィールドだが、スタンドバックのヒースタンドがなおもテイクダウンを狙っていく。クラッチを切って正対したアームフィールド。パンチで出たヒースタンド。アームフィールドのパンチをかいくぐってタックル。テイクダウンすると背中に乗ってチョーク!喉元に入っているが引き剥がしたアームフィールド。もう一度湿気てフェイスロックになったがこれも外れた。ホーン。

1Rともにフィニッシュに近いサブミッションの仕掛けがあったが、よりフィニッシュに近かったのはアームフィールド。ただヒースタンドのギロチンやチョークが上に見られる可能性もあるかもしれない。

2R。アームフィールド膝。右がヒットし効いた!さらにジャブを入れるとヒースタンドダウン!インサイドからパウンド。ヒースタンド下から腕十字を狙う。三角クラッチに。しかしはずっる。またパウンドを落としていくアームフィールド。アームフィールドはハーフからマウントに。パウンド。ケージを蹴って反転して脱出したヒースタンド。すぐにアームフィールドのバックについてテイクダウン。四の字バック。チョーク。反転しようとするアームフィールドにチョークを狙うが、アームフィールド立って外した。残り1分。疲れが見えるアームフィールド。ヒースタンドが手を出していく。テンカオ。タックルへ。アームフィールド受け止めるとアッパーを入れた。両者動きが落ちているが手を出していく。ホーン。

2Rはダウンを奪ったアームフィールド。

3R。ヒースタンドがジャブからハイ。頭を下げたヒースタンドにアームフィールドのアッパーがヒット。四つに組んだヒースタンド。ケージに押し込む。アンクルピックで倒した。背中を向けたアームフィールド。立った。しかしスタンドバック。また投げる。立ち際に背中に乗ってチョーク。マタレオン。喉元に腕が入ってタップアウト!

ヒースタンド、何度もピンチに陥ったところから蘇ってきて最後はチョークで一本勝ち。TUF決勝で敗れてから3連勝。

アームフィールドも1R腕十字、2Rはパンチでダウンを奪ってともにフィニッシュ目前まで追い込んだが、仕留めきれなかった。

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AB IRIDIUM MMA News o ONE UFC UFC Fight Night   ダニー・バーロウ バットゲレル・ダナー ファーニー・ガルシア ブラック 中村倫也 木下憂朔

2.17『UFC 298』でブレイディ・ヒースタンド vs. 中村倫也、ヴァル・ウッドバーン vs. オバン・エリオット

ハヤブサ 消防団 中村倫也 川口春奈 2枚組Blu-ray BOXセット


 UFCが2月17日にカリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催する『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でブレイディ・ヒースタンド vs. 中村倫也のバンタム級マッチが行われることをイリディウム・スポーツエージェンシーが発表。既報ですが、同大会では木下憂朔 vs. ダニー・バーロウも行われます。

 ヒースタンドは4月の『UFC Fight Night 222: Pavlovich vs. Blaydes』でバットゲレル・ダナーに3R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。8月の『UFC on ESPN 51: Luque vs. dos Anjos』でダモン・ブラックシアーと対戦予定でしたが欠場していました。中村はUFC本戦デビュー戦だった8月の『UFC Fight Night 225: Holloway vs. Korean Zombie』でファーニー・ガルシアに判定勝ちして以来の試合でプロデビュー以来8連勝中。


 同じく『UFC 298: Volkanovski vs. Topuria』でヴァル・ウッドバーン vs. オバン・エリオットのウェルター級マッチが行われることもイリディウム・スポーツエージェンシーが発表しています。

 ウッドバーンは7月の『UFC 290: Volkanovski vs. Rodriguez』で行われたUFCデビュー戦でボー・ニッカルに1R TKO負けして以来の試合。今回がウェルター級転向初戦。エリオットは現在26歳のイギリス人でMMA戦績9勝2敗。8月の『Dana White's Contender Series 59』でカイク・ブリトーに判定勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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MMA o ONE UFC   イリル・ラティフィ ジョセフ・ホームズ トレヴィン・ジョーンズ バットゲレル・ダナー マクワン・アミルカーニ ムニール・ラジズ

UFCがイリル・ラティフィ、マクワン・アミルカーニ、トニー・グレイヴリーら8選手を大量リリース

明日クビになっても大丈夫!


Ilir Latifi(Sherdog)

Makwan Amirkhani(Sherdog)

Tony Gravely(Sherdog)

Omar Morales(Sherdog)

Trevin Jones(Sherdog)

Batgerel Danaa(Sherdog)

Mounir Lazzez(Sherdog)

Joseph Holmes(Sherdog)

 UFCがイリル・ラティフィ、マクワン・アミルカーニ、トニー・グレイヴリー、オマール・モラレス、トレヴィン・ジョーンズ、バットゲレル・ダナー、ムニール・ラジズ、ジョセフ・ホームズをリリースしたことをMMAJunkieが確認したとのこと。

 全員最近の試合で敗れており大半の選手が連敗していますが、イリル・ラティフィはその前の2試合は勝利しておりUFC戦績は9勝7敗でした。現在39歳ということで上がり目がないと判断されたのかもしれません。

 ムニール・ラジズも連敗しておらずUFC戦績2勝2敗ですが、早めに見限られています。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFN UFN222 バットゲレル・ダナー ブレディ・ヒースタンド

【UFN222】ダウンを奪ったバットゲレル・ダナーが、ヒースタンドのサイドバック&左の連打でTKO負け

<バンタム級/5分3R>
ブレディ・ヒースタンド(米国)
Def.3R4分21秒by TKO
バットゲレル・ダナー(モンゴル)

ダナーの左ジャブにヒースタンドが左ハイを狙う。左右に動くヒースタンドに対し、ダナーが前蹴りを入れる。打の圧をかけるダナーがステップイン&ジャブ、スイッチするヒースタンドに左右のローを蹴ったダナー、ヒースタンドが右ハーフを返し左ハイが顔面を掠める。左ローに組みついたヒースタンドが、ケージにダナーを押し込む。ボディを殴り、ヒザを見せて倒れないダナーが、逆にヒースタンドを崩しパウンドを落とす。

直ぐに立ち上がったヒースタンドは蹴りの位置に立ち、テイクダウンを警戒すダナーの距離が左ハイのレンジになっている。低いダブルを切り、右を当てたダナーは効かされたヒースタンドの連続のダブルを切ってヒザを突き刺す。左に右を当て、連打のダナーは左を後頭部に受けて姿勢を前方に乱したが、直後に立ち上がる。ヒースタンドがヒザを繰り出し、初回が終了。両者が顔を突きつけ、挑発しあった。

2R開始直後に左フックでダウンを奪ったダナーは、左ハイより前より接近し、ダブルレッグにヒザを振り下ろす。倒されてもヒジを続け、切り返して上を取りかけたダナーだが、ヒースタンドがケージに押し込み上を取り直す。ここからバックに回ったヒースタンドが両足をフックし、RNCを狙う。足を払いにいくダナーを仰向けにしたヒースタンドが、四の字フックで絞めの機会を伺う。

腹ばいになって立ち上がろうとするダナーは、正座状態で前方に落としエルボーを入れる。ダナーは鼻血で流血しているヒースタンドにパンチを連打して形勢逆転。ボディ、顔面にヒジを入れたダナーはヒースタンドのレッスルアップにスタンドに戻ると、離れてミドルに左を合わせる。右目尻もカットしたヒースタンドは、疲れとダメージで手を出せないままラウンド終了を迎えた。

最終回、ヒースタンドが左ハイ、ダナーは左を伸ばす。ヒースタンドも左を伸ばし、ダブルレッグのタイミングを探る。右カーフのヒースタンドが左ハイ、ダナーがジリジリと前に出る。ジャブを当てたダナーに対し、ヒースタンドはオーバーハンドから左ハイもこれは勢いがない。ダナーもテイクダウンを嫌がってか、初回と同じ距離に立つ。そこに右をヒットさせたヒースタンドは、左オーバーハンドを当てる。

残り90秒、ダブルレッグを決めたヒースタンドが左のパウンドを力強く打ちこむ。鉄槌とパンチを連打するヒースタンド。右足で左を制された形のサイドバックから逃れることができないダナーは、このまま動けず左パンチを受け続け、ついにレフェリーが試合を止めた。


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【UFN222】ヒースタンド戦へ、チンギス・ハンの末裔バットゲレル・ダナー「レスリング勝負になっても」

【写真】ちょっとゲッツなダナー(C)MMAPLANET

22日(土・現地時間)、あと4時間でスタートするネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN222:UFN on ESPN+80「Pavlovich vs Blaydes」。その第 1試合でバットゲレル・ダナー✖ブレディ・ヒースタンドのバンタム級戦が組まれている。

キャリア6勝2敗の新鋭を迎え撃つダナーは、3試合連続初回KO勝ちから一転、現在2連敗中だ。アリゾナのファイトレディーで倉本一真とスパーリングを数多くしてきたというダナーに、モンゴル人の強さの秘密と今大会の試合の意気込みを訊いた。


──ダナー、ブレディ・ヒースタンドと土曜日に戦います。今の気持ちを教えてください。

「ファイトウィークに入って、最高の気分です。エネルギーが熱を帯びてきていて、もう戦う準備は出来ています」

──アリゾナのファイトレディーでは、日本の倉本一真選手と随分と練習してきたと聞きました。

「カズマとは、本当にたくさんスパーリングをしました。RIZINで戦うために、カズマももう日本に戻っているはずです。素晴しいファイターで、本当に強いレスラーなので、カズマとはとても良い練習ができました。カズマもアリゾナで次の試合に向けて、素晴らしいキャンプができたはずです」

──ところでダナーがジャクソン・ウィンクMMAからファイトレディに移ったのは、なぜなのですか。

「ジャクソン・ウィンクも素晴らしいジムでしたが、ファイトレディーの方がヘンリー・セフードを始め、自分と同じような体格の選手が多く練習しています。それと仲が良いアラテンヘイリがアリゾナで練習していたことも、ジムを移った要因の一つです。ジャクソン・ウィンクでは打撃をしっかりと学ぶことができたので、レスリングがベースのファイトレディーで、しっかりとレスリングを見直してきました。結果、今週末は打撃だけでなくレスリングを融合したスタイルを見てもらえると思います」

──実は1月にウランバートルを訪れたのですが、ケージレスリングに関してセントラルヒーティングがあるために、壁レスができないジムが多かったです。

「モンゴル人の男の殆どが、幼少期からモンゴル相撲をやってきたので自然とファイティングスピリットが養成されます。ただし、MMAに関しては今指摘されたように環境がまだまだ整っていません。だからケージレスリングや壁レスという部分で、モンゴルのMMAは他の国の後塵を拝することになっています。

ただしモンゴルではMMAの人気は上がっていて、ケージのあるジムも出てきました。そして、優秀なコーチも増えています。だから壁レスやクリンチワークという点でも、モンゴル人ファイターはこれから強くなることは間違いないです。

自分も試合が決まれば、米国のジムでキャンプを行いますが、普段はウランバートルに戻って練習しています。モンゴル人MMAファイターの第一世代として、自分は海外で練習をして壁レスやクリンチの習得に努めてきました。そしてウランバートルではボクシングやテコンドーのジムで、MMAjは何かを説明してきました」

──MMAの普及にダナーは務めてきたのですね。ところでマイナス30度の極寒の地で、肉と麺類やお米を食べまくり、タンパク質と炭水化物を取り続ける。この2つの要素がモンゴル人を精神的、肉体的に強くするのだと勝手に結論づけました。

「アハハハハ。気候に関してはモンゴルには四季があり、夏は相当に暑くて冬はとんでもなく寒いです。本当に極端な気候で、あのタフな環境で生まれ育つと人間を強くしてくれると思います。食事に関しては、モンゴル人は自生した植物をよく食べています。それに肉に関しても、緑を食べて育った羊、牛を食べているので。野菜を食べているのと同じです(笑)」

──まさか(笑)。

「ただ気候と食事がモンゴル人を強くしているというのは、100パーセント賛成します。それとモンゴルの歴史ですね。チンギス・ハンの時代から、我々はウォリアー・スピリッツが受け継がれてきました」

──そんなウォリアーズ・スピリットを持つダナーですが、3試合連続1RKO勝ちのあと、現在連敗中で今週末の試合はとても重要かと思います。

「全ての試合が重要です。どの試合も真剣に向き合ってきました。ただし、今回の試合は特に大切です。ですから、1Rでフィニッシュすることを約束します。対戦相手は将来性豊かな若いファイターで、完全にグラップラーです。優秀なレスラーですが、我々モンゴル人にはモンゴル相撲で養われた、組み合いで強さを発揮する血が流れています。

そして、自分が初回でKO勝ちするので、彼がレスリングの技術を使う機会は訪れないです。ただ、レスリング勝負になっても自分のレスリングの強さを見せつけます。モンゴル相撲が、モンゴル人の根底にあるファイティングスピリットを養ってくれるので、あらゆる組技、柔道、柔術、レスリングでモンゴル人は常に強さを発揮します。

だから自分も土曜日の夜にはファンに再び、KO勝ちをお見せします」

■視聴方法(予定)
4月23日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<ヘビー級/5分5R>
セルゲイ・パブロヴィッチ: 260.5ポンド(118.16キロ)
カーティス・ブレイズ: 262.5ポンド(119.06キロ)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス: 185ポンド(83.91キロ)
ブルーノ・シウバ: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン: 156ポンド(70.76キロ)
ジャレッド・ゴードン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<女子フライ級/5分3R>
イアズミン・ルシンド: 126ポンド(57.15キロ)
ブローガン・ウォーカー: 126ポンド(57.15キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジェレマイア・ウェルス: 171ポンド(77.56キロ)
マシュー・セメルスバーガー: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
リッキー・グレン: 155.5ポンド(70.53キロ)
クリストス・ギアゴス: 155.5ポンド(70.53キロ)

<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 136ポンド(61.69キロ)
モンテル・ジャクソン: 136ポンド(61.69キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
カロス・ホサ: 144.5ポンド(65.54キロ)
ノルマ・デュモンチ: 145ポンド(65.77キロ)

<ヘビー級/5分3R>
モハメド・ウスマン: 239.5ポンド(108.63キロ)
ジュニオール・タファ: 252ポンド(114.3キロ)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル: 146ポンド(66.22キロ)
ウィリアム・ゴミス: 147ポンド(66.67キロ)

<女子フライ級/5分3R>
プリシーラ・カショエイラ: 130ポンド(58.96キロ)
カリーネ・シウバ: 126ポンド(57.15キロ)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー: 136ポンド(61.69キロ)
ブレディ・ヒースタンド: 136ポンド(61.69キロ)

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ABEMA MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK05 UFC アルジャメイン・ステーリング ジャン・ウェイリ ジョン・ジョーンズ デイヴィソン・フィゲイレド デメトリウス・ジョンソン バットゲレル・ダナー パウロ・コスタ ブルーノ・シウバ ベラトール ボクシング ライカ 倉本一真 太田忍

【RIZIN LANDMARK05】倉本一真 inアリゾナ─01─「ヘンリー・セフードのファイトキャンプが始まった」

【写真】倉本は凄まじい勢いで、色々なモノを吸収しているように感じる(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05で、倉本一真が太田忍と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

レスリング時代に対戦経験のある両者の激突が発表されたのは、3月3日に行われた記者会見だった。しかし倉本は会見を欠席、そのとき彼は米国アリゾナ州フェニックスのファイト・レディーで、元UFC世界フライ&バンタム級王者のヘンリー・セフードと練習していたのだ。なぜ彼は米国に渡っていたのか。その理由と現地の練習について訊いた。


――現在、米国アリゾナ州のファイト・レディーで練習されているそうですね。

「はい。以前からヘンリー・セフードがいるファイト・レディーで練習したいと思っていたんですよ。もともとヤマニハ選手に負けた(2021年6月、アラン・ヤマニハに判定負け)あとに、マネージャーから『米国で練習してみるのも良いですよ』と言われていて」

――なぜファイト・レディーに興味を持ったのでしょうか。

「やっぱり組みのファイターが、組みを生かしつつ打撃をやって結果を残している。そういうファイターが育っているジムで練習したいと思ったんです。それでファイト・レディー側も受け入れてくれることになったんですけど、当初は去年の末に来るつもりでいたものの、ジムの受け入れ態勢の確認とかもあって。

僕は元谷選手に負けた直後に行きたい気持ちが強くなっていたけど、コーチやヘンリー・セフードのスケジュールとか、そういったことを確認して、ようやく2月15日に日本を発つことが決まりました。ちょうどその頃に次の試合も決まったという流れです」

――2月15日に日本を発ったということは、2カ月ファイト・レディーで練習しているわけですね。

「そうです。4月13日にこちらを出発するので、ちょうど2カ月ですね。もともと『米国で練習するなら3カ月』と言われていました。1カ月でこちらの環境に慣れて、2カ月でさらに練習にも慣れていき、3カ月でもっと良くなっていく。そういう感じで話をしていたんですが、出発日も伸びて、僕の試合が決まったこともあって――それでも丸2カ月はいることができると思って、アリゾナに来ました。ただ、すぐ2カ月経ってしまいましたね。時間が経つのは早いです」

――ファイト・レディーでは、どのような練習を行っているのでしょうか。

「最初の1カ月はヘッドコーチのエリック・アルバラシンさんが、マンツーマンで指導してくれました。ちょうど僕がファイト・レディーに来る頃に、セフードの次の試合(5月6日、アルジャメイン・ステーリングとのUFC世界バンタム級タイトルマッチ)が決まって、ここにセフードのファイトキャンプのメンバーが集まっていたんですね。それで僕もファイトキャンプに参加させてもらい、すごく勉強になっています」

――セフードのファイトキャンプも始まるとは、絶好のタイミングですね。では1日の練習スケジュールを教えてください。

「ジムは朝10時から練習開始で、セフードのファイトキャンプとファイト・レディーの練習は完全に分かれているんですよ。僕はオモニファイトキャンプのほうに参加して、朝10時からの練習は12時から12時30分ぐらいに終わります。そこから各自のトレーニングに入り、また午後6時30分ぐらいからファイトキャンプのメンバーと練習が再開されます。MMAのスパーリングはファイトキャンプというよりジム全体で、火曜日と金曜日に行われていますね。MMAの練習はセフードのお兄さん(アンヘル・セフード)が、レスリング中心のMMAを教えてくれたり。他にも打撃のコーチやグラップリングのコーチが、入れ替わりながら練習を見てくれるという感じです」

――そこにデメトリウス・ジョンソンをはじめ、多くのトップファイターが集まっていたのですよね。

「DJがいたのは何日かだけだったと思うんですけど、すごいですよね。試合前の大事な時期はDJもファイト・レディーに来ているらしいです。他にもデイヴィソン・フィゲイレド、ジャン・ウェイリ、ジョン・ジョーンズが来ていて。パウロ・コスタやブルーノ・シウバはファイト・レディー所属で、他にもUFCファイターやベラトールの選手がたくさん練習しています。でもそのメンバーでジムに常駐しているのはセフードぐらいで、他はファイトキャンプや何かある時に来るという感じです」

――常駐はしていなくても、それだけのファイターが練習に訪れるということは、皆が求める練習環境がファイト・レディーにあるということですね。

「そうだと思います。ヘッドコーチのエリックをはじめ、打撃コーチのエディ・チャーさん、グラップリング中心のコーチでサンティノ・デフランコさん、そしてセフードのお兄さんが主なコーチで、他にも選手兼コーチという人たちもいます。そうしたコーチ陣が的確な意見をくれるし、コーチ同士で意見を言い合うことができる良い雰囲気なんですよ」

――トップファイターたちが集まる中で、いわゆるガチスパーは行われるのですか。

「こっちは結構ガチでやりますね。火曜日と金曜日は大きめのMMAグローブとシンガード、ヘッドギアは着けてガチスパーをやります。他の大きなジムについて訊いたら、大きいボクシンググローブを着けてスパーするところが多いらしくて。でもボクシンググローブだと、たとえ8オンスでもスタイルが変わってしまうじゃないですか。まず組むことができないですからね。でもファイト・レディーではMMAグローブを着けてガチスパーをやるので、良かったです。さすがにセフードとはスパーしていないですけど……。彼はもうファイトキャンプに入っていて、完全にアルジャメインを研究したメニューをやっていました」

――そのなかで、「コイツは強い」という選手はいましたか。

「いやぁ、みんな強いですよ。何回もスパーしているのは、モンゴルのバットゲレル・ダナーですね。身長も高いし、前に出て来るストライカーで強い。僕も勉強になっています」

――ではファイト・レディーでの練習を通じて、一番得たものは何なのでしょうか。

「次の試合にも関わってくるので、細かいことは言えないんですが……いろいろと変わってきました。教わったことを全部できるようになったかといったら、それは難しいですけど。2カ月の練習だけで全部できるようになったら、僕もUFCチャンピオンになれると思いますし。アハハハ。でも次の試合で、変わった自分を見せることはできると思います」

<この項、続く>

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MGL-1FC19 MMA MMAPLANET o ONE UFC エンフトルガ・ガンボルド トルガバット・ウルズィージャルガル バットゲレル・ダナー ボクシング

【MGL-1FC19】エンフトルガがトルガバットを15秒KO。これぞMMA前、ゴツゴツ生粋のモンゴル人の戦闘

【写真】ゴツゴツ、生もののモンゴルMMA(C)MMAPLANET

1月28日(土・現地時間)にモンゴルはウランバートルのクロカス・イベントホールでMGL-1 FC19が開催された。

Mongolian Best Fighter’s Association主催の同大会は、デビュー戦中心の雪原のYoung Blood大会の趣が強かった。そんな同大会から、まずはキャリア3戦目のエンフトルガ・ガンボルドとデビュー戦=トルガバット・ウルズィージャルガルのライト級戦の模様をお届けしたい。


<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
Def.1R0分15秒by TKO
トルガバット・ウルズィージャルガル(モンゴル)

エンフトルガはUFCファイターのバットゲレル・ダナーらにボクシングを指導してきたガンバートル・シャグダル率いるOne Team ファイティンセンター所属のファイターで、計量前日までミットやシャドーで懸命に体重を落としていた。

休息&水抜きよりも、動いて落とすという方法が目立ったモンゴル人ファイターの減量。

水抜きとは違う意味で当日のコンディションが心配されたがエンフトルガだが、試合開始とともにトルガバットの右ローに右を合わせていく。

これで一瞬怯んだトルガバットは、下がらされてエンフトルガの戦いに巻き込まれる。左フックに左を被弾、ケージを背負うとワンツーフックに右ストレートを打ち抜かれる。

腰から崩れ落ちたトルガバットが、足を取りに来るところでパウンドを打とうとしたエンフトルガをレフェリーが制して、勝負は決した。

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MGL-1FC19 MMA MMAPLANET o ONE UFC キック ジャダンバ・ナラントンガラグ ダギースレン・チャグナードルジ トゥルバヤル・フレルバートル バットゲレル・ダナー ボクシング 海外

【MGL-1FC19】ジャダンバ・ナラントンガラグ主催のMMA大会は、朝青龍の兄が市長の首都政府が協力!

【写真】今大会はデビュー戦も多いヤングブラッド大会。だからこそ、モンゴルの今が分かる(C)MGL-1FC

28日(土・現地時間)、モンゴルはウランバートルのマーキーナイトクラブ・ウランバートルでMGL-1 FC19が開催される。

UFCでバットゲレル・ダナー、ONEでプレウ・オトゴンジャンガルらが活躍するアジアのニュー・パワーハウスは、ポテンシャルにおいても#01といっても過言でない。そんなモンゴルで、元Legend FCライト級及びONE世界フェザー級王者ジャダンバ・ナラントンガラグがプロモートするMMA大会がMGL-1 FCだ。


2009年にキックボクシングのプロ興行を行うため、現地の極真関係者が中心となり、Mongolian Best Fighter’s Associationが立ち上げられたモンゴル格闘技界。Mongolian Best Fighter’s Associationはキックの大会を2度開いたのちにキック&MMAの混合イベントを主催するようになった。

草原の格闘新興国もMMA人気が高まり、同団体主催大会も過去6、7年のうちにすっかりとMMAイベントとして実施されるように。Mongolian Best Fighter’s Association の委員でもあるナラントンガラグが、2023年初大会のメインはフェザー級王座決定戦=ダギースレン・チャグナードルジ✖トゥルバヤル・フレルバートルが組まれている。

前王者エクオルギ・バータルクーがRoad to ONE Mongoliaで優勝し10万ドルの契約でONEに巣立ったため今回、新王者決定戦が組まれた。注目はナラントンガラグの愛弟子ダギースレン・チャグナードルジだ。

まだキャリアは4勝0敗、荒くゴツゴツとした打撃とレスリング&柔術、そしてパウンドで勝利を手にして来た。

今や韓国もそうだが、トップ選手が海外のプロモーションと契約を進める国では、キャリア5戦前後のファイターが国内ケージの主流を占めつつある。モンゴルもまさにこの傾向が強い。チャグナードルジの対戦相手のトゥルバヤル・フレルバートルは5勝5敗の選手で、全9試合が組まれる今大会で唯一10戦以上の経験の持ち主になる。

そんな草原のヤングブラッド大会はウランバートル市と首都体育スポーツ委員会との共催となっている。ウランバートル市の市長ドルゴルスレン・スミヤバザルはアトランタ&シドニー五輪のモンゴル代表で朝青龍の実兄で、2017年には鉱業・重工業大臣を務めていた人物だ。またボブ・サップ、高阪剛と対戦経験もあり、氷点下42度を記録する世界で最も寒い首都のトップは、世界で最もコンバットスポーツに理解のある政治家かもしれない。

■ MGL-1FC対戦カード

<MGL-1 FCフェザー級王座決定戦/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
テムージン・オラントゥグス(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ジャンチウニャムボー・バットチョローン(モンゴル)
ダワースレン・オーガンビレグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
トルガバット・ウルズィージャルガル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ウスフイレードゥイ・バータルホヤグ(モンゴル)
ムンフジャルガル・ガンホヤグ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チョイジャムツ・ホルトソンツェツェグ(モンゴル)
ナランダライ・ツェレンダグワ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
アルタンスフ・バットジャルガル(モンゴル)
スフエルデネ・エルデネツォグト(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)
マルガドエルデネ・バットジャルガル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
バットジャルガル・バルガン(モンゴル)
ナンジド・ガンボルド(モンゴル)

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o UFC キック バットゲレル・ダナー

UFC281:第11試合・フランク・エドガー vs. クリス・グティエレス

バンタム級エドガー12位、グティエレスはランク外。

地元と言えるニューヨークでキャリア最後の試合となることを公言している元ライト級王者エドガー。当時絶対王者と言われていたB.J.ペンアブダビで下したのが12年前。判定は物議を醸し、そのファイトスタイルは一時期「アルティメット・フィットネス・チャレンジ」と揶揄されたが、ダイレクトリマッチで完勝。2012年には、21世紀初となるUFC日本大会でベンヘン相手に防衛戦を行ったが、判定負けで王座陥落。フェザー級では3度タイトルに挑戦したがいずれも判定負け。39歳にしてベスト階級であるバンタムに落としたが、初戦スプリット判定勝ちの後、2連続KO負け。41歳でのラストファイトとなる。

最後の相手を務めるのは、UFCデビュー戦で敗れた後6勝0敗1分けのグティエレス。トリッキーなストライカーで、特にカーフキックが強く、それだけでKOしたこともある。一方で、パンチの打ち合いは避けて距離を取りがち。前戦はバットゲレル・ダナー相手に打撃で押されていたが、バックブローで逆転KO勝利。

オッズではやはり上り調子のグティエレスがフェイバリット。

蹴りのフェイントを見せるグティエレス。お互いまだ遠い間合い。入ってくるところにパンチを当てたグティエレス。さらにバックブロー。得意のカーフキック。足が流れたエドガー。出るエドガーにジャブを当てるグティエレス。詰めていくエドガーだが手が出ていない。タックルにカウンターの膝!顎にヒットし仰向けに倒れKO!

壮絶に散ったエドガー。グティエレスはレジェンドを介錯し、ランキング入りへ。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC275 カン・ギョンホ キック バットゲレル・ダナー

【UFC275】カン・ギョンホが左ジャブと右カーフでバットゲレル・ダナーをコントールして判定勝利

【写真】カン・ギョンホが左ジャブと右カーフから終盤は右ストレートにつなげた(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
カン・ギョンホ(韓国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
バットゲレル・ダナー(モンゴル)

ダナーが左ジャブが入る。カン・ギョンホが右カーフキック、ダナーが足を使って左右に動きながら左ジャブを繰り出す。ダナーの左ジャブとカン・ギョンホの右カーフが同時に当たる。プレッシャーを強めているのはカン・ギョンホか。ダナーの左ジャブにカウンターで右カーフを合わせた。ダナーの右ストレートがヒット、カン・ギョンホも左ジャブを当てた。カン・ギョンホの右カーフキックに右ストレートを返したダナー。ここでカン・ギョンホが足を使い、左ジャブを伸ばすようになる。

リーチ差を生かして左ジャブを当てるカン・ギョンホは、ダナーの左右フックをブロックした。ダナーが一瞬サウスポーにスイッチ、しかし元に戻して左ジャブを放つ。カン・ギョンホは左ジャブと右カーフキックで攻め立てる。ダナーはアッパーを織り交ぜてパンチを繰り出す。ダナーの右クロスは届かず。カン・ギョンホの左ジャブでダナーの右目下が腫れている。ダナーの右ストレートに対し、左インローを放ったカン・ギョンホ。ダナーは左右フックを当てながら組みつき、カン・ギョンホをケージに押し込む。ここは離れたが残り30秒でパンチをまとめていった。

2R、ダナーが右カーフキックを当てる。カン・ギョンホも右カーフから左ジャブへ。さらに右飛びヒザを見せた。カン・ギョンホの右ストレートに、インサイドから右を打ち込んだダナー。カン・ギョンホは左ジャブを連続でヒット、右スイングもダナーの顔面をかすめる。しかしダナーのパンチをもらったカン・ギョンホの右目も少し腫れが見える。ダナーも右カーフキックを当てていく。ダナーの大きなパンチをかわすカン・ギョンホ、ケージ中央でダブルレッグを仕掛けたが、これはダナーがすぐに離れた。ダナーが前蹴りも織り交ぜるように。左ジャブの突き合いはカン・ギョンホが上回っているか。

ダナーは左をボディに伸ばすようになった。パンチを上下に打ち分け、カン・ギョンホの顔面にパンチが届く。カン・ギョンホはダナーのパンチをかわしてボディロックへ。離れたダナーが、マットに手を着いているカン・ギョンホの顔面にヒザ蹴りを浴びせる。カン・ギョンホは反則をアピールするも、レフェリーは続行を指示。再開後、カン・ギョンホは右スピニングバックフィストを繰り出した。左ジャブを突くカン・ギョンホ。残り10秒で右の打ち下ろしも当てたが、ダナーの左右フックも当たっている。

最終回、カン・ギョンホが右ストレート。ダナーは頭を振って距離を詰める。そこにカン・ギョンホの左ジャブと右クロスが当たる。ダナーはカン・ギョンホの左ジャブに右カーフキックを合わせた。さらに右クロスを当てるダナー。左前蹴り、右ローを繰り出すダナーの顔面に、カン・ギョンホの左ジャブが届く。ダナーのパンチをパーリングとショルダーブロックで防ぐカン・ギョンホに対し、ダナーの飛びヒザは届かず。ダナーは左ジャブを上下に散らしていく。

カン・ギョンホの右ストレートに対し、ダナーの左ボディがヒット。カン・ギョンホはダナーの打ち終わりに右ストレートを当てた。カン・ギョンホはダナーの打ち終わりを狙っていく。距離が詰まるとショートパンチを繰り出すダナー。カン・ギョンホもインサイドから右をカウンターで狙う。残り30秒、ダナーは右クロスから左フックを当てて離れた。ダナーは飛び込んでカン・ギョンホの足を触るも、すぐに離れたカン・ギョンホ。残り10秒でカン・ギョンホがバランスを崩したが、ダナーはそのチャンスを生かせなかった。

裁定は、ジャッジ3者とも1ポイント差でカン・ギョンホの勝利を指示。カン・ギョンホにとっては2019年12月以来の勝利となった。


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