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【UFC ESPN61】初回リードの風間敏臣、左でダウンしエルボーを落とされるも三角絞めでUFC初勝利!!!!

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣(日本)
Def.2R1分15秒by 三角絞め
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

試合開始直後にダブルレッグでドライブした風間が、グリゴリユウをケージに押し込む。風間は右腕を差し、小外で崩してバックに回る。足を刈る風間はグリゴリユウが手をキャンバスについている状態でヒザを入れたとして、ブレイクが掛かる。グリゴリユウが右の拳を握った形でマットに手をついているという微妙な状態は、今年の11月からは無効となる。

再開後、風間はパンチを見せて組み付くとすぐにサイドバックでブレイク前と同じ形に。ジャンプして背中を乗るような動きを見せると、自ら倒れ込み寝技で両足のフックを完成させる。亀の状態から落とされた風間は腕十字、三角絞めを防がれてガードに。グリゴリユウは左のパンチを落とした直後に風間はスイープを決めて、上を取り返す。サイドで抑え、頭をステップオーバーした風間はグリゴリユウの反応に合わせてバックを取ると、腕十字を狙いつつパンチを打ったところで時間となった。

2R、グリゴリユウは跳びヒザから荒い連打で前に出る。テイクダウンを切られた風間は、連打のなかで左フックを被弾してダウン。グリゴリユウは左右のエルボーを連打する。大ピンチの風間はクローズドでヒジを受けるも、グリゴリユウが一旦息を整えるのか動きを止める。ガードから細かいパンチを打つ風間は、全く動かないグリゴリユウに三角絞めをセットする。

風間が左腕を流したところで、グリゴリユウがタップし風間はオクタゴン初勝利を挙げた。左目を晴らした勝者は「どっかで必ず自分の出番が来るというか、自分のターンが来ると信じていたので。それで自分の柔術が活かせたので良かったです」と話し、「毎日、勝つことを考えていて。今、勝てた」と英語でコメントした。

UFC初勝利にも感情を爆発させることがない、それでも一言、一言からこの勝負に賭けていたモノが伝わってくる風間の勝利者インタビューだった。


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【UFC ESPN61】スピヴァクと再戦、マルチン・ティブラ「バウンサー時代の武器は背の高さ(笑)」

【写真】インタビュー中に本人も言っているように、本当い温厚な人柄が伝わってきた(C)MMAPLANET

10日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC on ESPN61「Tybura vs Spivac 2」。メインはイベント名にあるようにマルチン・ティブラとセルゲイ・スピヴァクのヘビー級戦だ。
Text by Manabu Takashima

カラテ、キック、柔道、サンボ、柔術、MMAと格闘技全般が盛んなポーランド人ファイターのティブラは、既に8年間もUFCに継続参戦している。バウンサーから柔術家、そしてMMAに転じた自身の歴史とポーランドMMA界の現状をティブラに訊いた。


――マルチン、セルゲイ・スピヴァクとの対戦が土曜日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「調子は最高だよ。ポーランドでキャンプを終え、しっかりと準備が整った状態でファイトウィークを迎えることができた。全ての点で、問題はないよ」

――3月のタイ・ツイバサ戦ではUFCで戦うようになって8年で、初めて一本での勝利でした。

「凄く嬉しかったよ。MMAを始める前に柔術をやり込んでいたけど、UFCでは8年もサブミット勝利を挙げることができなかったからね」

――ところでマルチンはポーランド人ファイターですが、KSWを経ずにUFCファイターとなりました。国内ナンバーワン・プロモーションを経ずして、世界の最高峰にたどり着いたキャリアをどのように思っていますか。

「ポーランドにおけるMMA人気は、KSWを抜きにして語ることはできない。ただ、僕は初めてMMAクラスに参加した時は、MMAが何かも知らなかった(笑)。2008年の話だけど、ポーランドの多くの人もMMAが何か分かっていなかったはずだよ。

そういう状態からKSWは15年ほど掛けて、凄い人気を獲得したんだ。今ではヨーロッパにおいてKSWは最も大きなMMAプロモーションの一つだし、ポーランドは最もMMA人気が高い国と言えるよ。KSWに通じるローカル大会も数多く行われているし、多くの若い選手が育っている。これからUFCファイターも、もっともっと生まれるはずだ。今も成長過程にあるからね」

――MMAを知らなかったマルチンですが、柔術がベースというのはどういう経緯で始めたのでしょうか。

「僕は当時バウンサーだったんだ。クラブで一緒に働いていた人間がMMAのトレーニングを始めて、でも実際は柔術の練習をしていたんだ。その彼に誘われて僕も柔術の練習を始めるようになり、すぐに夢中になった。

柔術の練習をしていた5年間で数多くのトーナメントに出場した。ポーランド選手権で優勝し、ヨーロピアンで3位になっている(2012年紫帯ウルトラヘビー級)。柔術やっていて、自然とMMAの練習をして試合に出るようになったんだ」

――バウンサーということは、腕に自信があったわけですね。

「僕がバウンサーになったのは、体が馬鹿デカかったからで。そのころの僕の武器と言えば、背の高さ(笑)。体が大きいから、バウンサーの役目が務まったんだ。正直、全く戦闘という部分では何もスキルは持ち合わせていなかった。全くね(笑)。ただ大きなヤツだ。でも、体の大きさでハッタリをかまし続けることができたんだよ(笑)。

ただ柔術を始めてからは、スキルという部分では色々なことができるようになってはいた。でも、バウンサーという仕事を全うするうえでマーシャルアーツで磨いた技術を使おうと思ったことは一度もなかったよ。

マーシャルアーツの技術は、そういうところで使うモノじゃない。基本的に僕はおとなしい性格だし、フィジカルとパワーだけでバウンサーの役目は十分に果たせた。だからバウンサー時代には、テイクダウンをして制圧するということは1度もなかったよ」

――承知しました(笑)。

「それとさっき言われたKSWを経なくて、UFCファイターになったという話だけど、MMAを戦うようになっても自分がUFCと契約できるなんてことは一切夢見ることもなかった。全く現実味がなかったしね。

KSWで戦っていないのは、オファーされなかったからだよ(笑)。アマからプロデビューし、5連勝したときにKSWの関係者から「凄く将来性があるのは認める。でも、現時点では興味がない」と言われた。その時にM-1 Globalからオファーがあって契約を結んだ。

KSWで戦う機会がなかったことに関して、後悔することはないよ。M-1 Globalを経てUFCにファイターになれた。素晴らしいキャリアが詰めたと思っている」

――KSWのポーランド国内での知名度は抜群です。国内で知名度が上がることを目標として、UFCを目指さない選手も出てくるのでしょうか。

「このスポーツは本当に複雑な状況が絡み合っている。そういうなかで、色々な機会や条件を考慮してそれぞれが判断しているんだ。そして、誰もがそれぞれの夢を持ち、実現のために厳しい毎日を生きている。

ただUFCはポーランドの全てのファイターの夢に違いない。KSWは素晴らしいプロモーションで、KSWで活躍することで国内で知名度が上がり、スポンサーを得ることができる。その状況でUFCから声が掛かれば、誰もが『YES』という返事外を用意しているとは思えないよ」

――その夢の舞台で既に8年間に渡り活躍しているマルチンは、4年前にスピヴァクを下しています。その相手とこのタイミングで再戦することに関して、どのように思っていますか。

「今、僕が選択できるオプションがこの試合だけだった。他のヘビー級ファイターは既に試合がブックされていたから。もちろん頂点に近い位置にある選手との試合を望んでいた。それでもファイトはファイトだ。UFCが決めた対戦相手を拒むことは決してない。対戦相手を選り好みすることはないし、UFCのオファーには『Yes』としか言ったことはないよ。どの試合でも最高の試合をするよう努力することが、僕のなすべきことだから」

――前回の試合ではスピヴァクの投げを2度潰し、テイクダウンを1度奪ってコントロールを続けて勝利を潰しました。スピヴァクはフィニッシュ率が高い選手で、マルチンは正直をいえば判定勝ちが多いです。そういうなかで土曜日はどのような戦いを見せたいと思っていますか。

「僕はMMAに必要なスキルを満遍なく身に着けている。そして、結果的に判定勝ちになっても常に初回からフィニッシュを狙っている。それがMMAファイターを選んだ人間にとって、ベストなシナリオだから。前回のタイ・ツイバサ戦みたいにね。今回はそれは変わらない」

■視聴方法(予定)
8月11日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFC ESPN61対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
マルチン・ティブラ(ポーランド)
セルゲイ・スピヴァク(モルドバ)

<フェザー級/5分3R>
チャペ・マリスカル(米国)
デイモン・ジャクソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ダニー・バーロウ(米国)
ニコライ・ベレテンニコフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
クリス;・グティエレス(米国)
クァン・リー(ベトナム)

<女子バンタム級/5分3R
ヤナ・サントス(ロシア)
チェルシー・チャンドラー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)
風間敏臣(日本)

<女子バンタム級/5分3R>
カロル・ホサ(ブラジル)
パニー・キンザッド(スウェーデン)

<ヘビー級/5分3R>
カール・ウィリアムス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ヤルノ・エレンズ(オランダ)
ユーゼフ・ザラル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ステファニー・ルシアーノ(ブラジル)
タリタ・アレンカ(ブラジル)

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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN239 キック チャド・アンヘリガー ハラランポス・グリゴリユウ

【UFN239】開始早々に右カーフを効かせたアンヘリガーが、グリゴリユウのTDを凌いで判定勝ち

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ハラランポス・グリゴリユウ(キプロス)

グリゴリユウが右カーフキックを当てる。アンヘリガーも右カーフを返した。グリゴリユウは左ボディから右オーバーハンドにつなげるも、アンヘリガーのパンチを受けてバランスを崩した。アンヘリガーの右カーフがヒットする。グリゴリユウが左ジャブから右スピニングバックフィストを見せると、アンヘリガーは右アッパーを合わせてからボディロックで組みつき、相手の回転を利用して手をマットに着かせた。バックコントロールに入ったアンヘリガーは、右足を差し入れた。しかしグリゴリユウが正対し、ダブルレッグで尻もちを着かせる。アンヘリガーは右腕をグリゴリユウの首に回すも、絞め上げることはできず。残り1分でアンヘリガーがガードに戻し、ラウンド終了まで耐えた。

2R、グリゴリユウがプレスをかけて右カーフを狙うも空振り。しかしアンヘリガーが右カーフを入れると、明らかにグリゴリユウが嫌がっている。ダブルレッグで飛び込んだグリゴリユウが尻もちを着かせた。押し込まれながらも立ち上がるアンヘリガーは、ヒジを側頭部に打ち込みつつ体勢を戻してく。しかしグリゴリユウが再び尻もちを着かせる。立ち上がるアンヘリガー、崩すグリゴリユウ――という展開が続く中、レフェリーがブレイクをかけた。再開後、アンヘリガーがパンチからカーフキックに繋げるとグリゴリユウがサウスポーにスイッチした。グリゴリユウがオーソドックスに戻した瞬間、アンヘリガーが右カーフを当てると、グリゴリユウは倒れるような形でテイクダウンに行くも届かず。グリゴリユウは残り30秒でダブルレッグからドライブしたものの、グラウンドに持ち込むことはできなかった。

最終回、アンヘリガーが左ジャブから右カーフのコンビネーションを見せる。さらに左ジャブから右ボディストレートへ。アンヘリガーの右ストレートがグリゴリユウの顔面を襲う。グリゴリユウをケージに詰めて連打を浴びせるアンヘリガー。離れると、明らかにグリゴリユウの動きが落ちた。至近距離でパンチを出し合った際、突っ込んだグリゴリユウに対してアンヘリガーの上げた頭が当たる。グリゴリユウがバッティングをアピールして、試合は一時中断。再開後、アンヘリガーがパンチのコンビネーションで攻め込む。

左ジャブ、ワンツー、左右ボディが連続で当たると、グリゴリユウは手が出ない。左ジャブのカウンターでグラつくグリゴリユウは、ステップを踏むアンヘリガーを追うもバランスを崩してしまう。ロングレンジからのパンチで試合をコントロールするアンヘリガーは、さらに右カーフを叩き込んでいく。グリゴリユウも距離を詰めるたびにカウンターのパンチを浴びる。カーフが効いたかサウスポーにスイッチするグリゴリユウだが、インサイドから右ストレートをカウンターで当てられてしまった。


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