カテゴリー
Column ONE ONE Championship   ジュリー・メザバルバ スタンプ・フェアテックス ハム・ソヒ 平田樹

ハム・ソヒがONE女子アトム級WGPを負傷欠場、準決勝は平田樹 vs. リトゥ・フォガット、スタンプ・フェアテックス vs. ジュリー・メザバルバに


 10月29日に開催するONE女子アトム級ワールドGP準決勝に出場予定だったハム・ソヒが負傷欠場、代わりにリザーブマッチで山口芽生に判定勝ちしたジュリー・メザバルバがスタンプ・フェアテックスと対戦するとのこと。もうひとつの組み合わせは平田樹 vs. リトゥ・フォガットです。続きを読む・・・
カテゴリー
ONE ジュリー・メザバルバ ハム・ソヒ 平田樹

【ONE】ハム・ソヒが怪我により女子アトム級ワールドGPから離脱

スクリーンショット (1002)

34: 実況厳禁@名無しの格闘家 2021/09/29(水) 21:21:02.92 ID:sscD7bt00


続きを読む
カテゴリー
ONE ジュリー・メザバルバ デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ 平田樹

ONE:ハム・ソヒがONEアトム級GPを負傷欠場。

3日のアトム級一回戦でランキング1位のデニス・ザンボアンガを破り、試合後には判定が審議入りとなったものの、結果に変更はなく準決勝進出が決まっていたハム・ソヒだが、10月29日に行われる準決勝を負傷欠場。代役はリザーバーのジュリー・メザバルバ。ルール通りなのだから当然ではあるが、負けたサンボアンガにチャンスが回っても面白くなった気がする。

トーナメントは総合的にレベルが高い選手がいなくなり、平田にも十分優勝のチャンスが出てきた。

カテゴリー
Column MMA ONE ONE Empower キック チャトリ・シットヨートン デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ

【Column】パク・ソヒ✖デニス・ザンボアンガの裁定を審議するということについて、ちょっと考えました

【写真】ONE73のサゲッダーオ✖マ・ジャワン。ミャンマーでの一戦は、ONEの歴史で勝敗が入れ替わった唯一の例だ(C)MMAPLANET

9月3日に開催されたONE Empower、女子アトム級ワールドGP準々決勝のハム・ソヒ✖デニス・ザンボアンガ戦の裁定に関して、「コンペティション・コミッティーが審査し、検討する」という旨の発表をチャトリ・シットヨートンがSNSで行った。

MMAPLANETに於いても──この2-1でハム・ソヒが判定勝ちした裁定は、あり得ないと書き記した。簡単にいえば打撃で大差なく、テイクダウンとトップコントロールをしたザンボアンガの負けはMMAとしてないと感じたからだ。

ONEはダメージ、ニアフィニッシュを最重視しており、テイクダウンは言ってしまえばスプロールすれば帳消し、あるいは下になったままの選手がパンチやエルボーを下から打てば効果的とされないという見方もできる。

とはいえ、この試合ではダメージやニアフィニッシュという部分で、ハム・ソヒが明白にリードしていたわけではない。顔の傷を評価対象にするのは無理がある。個人的にダメージと傷、有効打と腫れ具合はイコールだとは思っていない。

そして裁定に関して、色々な意見が出ることは正しい。だからジャッジは3人いる。3人が下した結果で勝敗が決まる。それが定められたルールだ。

過去、ONEにおいて自分が記憶している限り、裁定が覆ったのは4度ある。最初は2012年にシャノン・ウィラチャイが、ミッチ・チルソンをサッカーボールキックで破った一戦だ。後日、裁定が覆りノーコンテストになっている。この試合に関して、多くの試合結果をまとめているサイトではイリーガルキックとなっているが、当時のONEはサッカーボールキックを認めており、なぜ結果が変わったのか恥ずかしい限りだが自分は失念してしまっている。

2度目は2018年6月29日、サゲッダーオ・ペットパヤータイ✖マー・ジャワン戦。前者が後者を3-0で下したが、敗者側の抗議を受けてマー・ジャワンの勝利となり白・黒が入れ替わった。

3度目はキックだが、2019年のフェザー級GPでペットモラコット・ペッティンディーアカデミーが判定勝ちも、レフェリーが首相撲を適正に裁かなかったという理由でジョルジオ・ペトロシアンから挙げた勝利がノーコンテストになった。

4度目は記憶に新しい今年4月のエディ・アルバレスとユーリ・ラピクスの一戦だ。エディのパウンドが後頭部だったと判断したレフェリーが、反則負けの断を下した。が、ノーコンテストに変更された。

上記4試合中、ウィラチャイ✖カーン、ペットモラコット✖ペトロシアンの2試合は再戦が組まれた。

今回、裁定が覆れば5度目ということになる。従来のMMAに通例でいえば、ドラックテストの結果を受けて、陽性のファイターの勝利が取り消される以外では、一度下った裁定が覆ることはほぼない。

その常識が覆ることに違和感を覚えることもあるが、まぁケージの中やリングの上での裁定は暫定結果で、問題があれば裁定は変わるという方法論をONEが用いるのであれば、それはそれで良いだろう。

とはいえ、ここで浮上したコンペティション・コミッティーの存在と、その構成メンバー、どのような執り行いがあったのは明白になる必要がある。ここのが不透明だと、委員会に興行運営陣が噛むことで──公正でないという見方もされて然りだ。その意見も分かる。と同時に興行論と競技運営論を混同しないのであれば、興行側の人間が試合を裁くことに関係するのもありだと思っている。

それがONEであればマット・ヒュームであり、日本だと梅木さんだ。興業団体関係者及びジム関係者が審判団に入ることで公平性を欠くという意見は、自分も長らく信奉してきた。サッカーで横浜マリノスの関係者が審判団にいないように。阪神タイガースの選手のフィジカルを指導している人物が、審判団に属していないのと同じように。

この考えに変化が加わったのは、MMAのような進化や変化が激しいスポーツで、一切選手と関わらない、普段はMMAから離れた人物には攻防は理解できないことに気付いたからだ。第三者機関なら良いというのであれば、米国のようにコミッションから派遣されたキックしかみたことがないジャッジが、あり得ない判定をしても良いことになる。

レフェリーはMMAを知るために、実際に練習をする方が逆に正しいとさえ感じている。最近では試合経験のあるリタイア組が、レフェリーを務めるケースも増えてきた。彼らの中には後進の指導に当たっている者も当然のように存在している。だからONEの競技委員会が、ONEの組織内にあっても──興行論とは一線を画した存在であれば──構わない。

その一方で、裁定を見直すことができる権利はONEという舞台で戦う選手全てに平等に与えらなければならない。そのように思えないから今回の件は判定には異論を捉えている人々からも非難されるているのだろう。

自分は本来、『審判だって人間。ミスはある。MMAはヒューマンスポーツ、一度下った裁定は覆られない』という考えた方だけれども、注目度の高さ、視聴者の抗議の声、SNSの反応に依り、特定の人物が「これは見直すべきだろう」ということで審議対象になるのはなく、全選手に与えられて権利で、全選手がその権利を行使できるなら、再審議はあっても良いかとも思う。


The post 【Column】パク・ソヒ✖デニス・ザンボアンガの裁定を審議するということについて、ちょっと考えました first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview News ONE ONE Empower デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ブログ

【ONE Empower】試合後の会見で涙を見せたザンボアンガ。ハム・ソヒは「左だけで戦ったのは作戦の一部」

【写真】 元は黄色だったハム・ソヒのファイトウェアが、ザンボアンガのバッティングによる返り血でオレンジ色に染まってしまっている……(C)ONE

3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONEにとって初めてとなるオンリー女子イベント= Empowerが開催された。

メインでシィオン・ヂィンナンが ミシェル・ニコリニを判定で下しONE世界女子ストロー級王座に防衛し、この日開幕した女子アトム級GPはハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、リトゥ・フォーガット、平田樹の4名が勝ち残り、補欠戦では山口VV. 芽生がジュリー・メザバルバに判定負けを喫している。

GPではザンボアンガの右目の周囲が腫れているということはあったものの、打撃で明確な差が見られず、2度のテイクダウンと最後はトップコントロールを許したハム・ソヒが判定勝ちしたことがファンの間でも論議の対象となっている。

試合後のリモート会見では先に登場したザンボアンガは、裁定に納得がいっておらず「彼女の攻撃で驚かされたものは何もない。コントロールして、打撃も打ち合った。次に戦えるならサブミッションを仕掛けてフィニッシュする。誰が勝ったか皆分かっているはず。私は全てを出して戦った。彼女は何もしていない。私は何もダメージも負ってない」というと、涙がこらえられなくなる場面も。

「私は打撃だって入れていた。勝ったと信じている」と懸命に言葉を続けたザンボアンガに続き、リモート会見を行ったハム・ソヒは、「この判定結果が問題になることが分かりません。顔を見てください。顔が結果を表しています。この裁定を疑問に思う人は、ONEのルールをもっと勉強する必要があると思います。デニス・ザンボアンガ選手が判定に納得がいっていないなら、彼女は先にONEのルールを勉強すべきです。彼女がルールを分かっていたら、この裁定に同意するでしょう」とコメントした。

以下、MMAPLANETが質問の機会を得たやりとりを再現したい。


──(※日本語で)おめでとう。お疲れ様。

「ありがとございます(笑)」

──ハム・ソヒ選手は個人的に過去10年、どのような時も取材依頼を受けてくれました。ただし、今回は初めて『試合に集中したいので』ということで、個別取材の機会がありませんでした。そして計量に苦労したという話も耳にしています。さらに今夜の試合、左手一本で戦っていました。コンビネーションすら使っていないです。何か試合前から体調不良、ケガをしていたということはないですか。

「う~ん……。正直なところ、今回が初めてのONE出場でハイドレーションテストは過去の減量とは全く違うモノでした。だから、これまでにできていたこともできないということがありました。ハイドレーションと計量は昨日で終わらせるつもりだったのですが、パスをしたのは今朝でした。リカバリーの時間は十分になかったです。

これも正直にいいますが、試合では100パーセントのコンディションではなかったです。左のパンチしか使っていないという質問ですが、それは作戦の一部でした。対戦相手の動き、彼女がどのように戦いたいのかを考えたうえでのメソットです。そして練習中から練ってきた動きでした」

──韓国に次ぎ、応援する人が多い日本のファンにメッセージをお願いできますか。

「(※※日本語で)応援してくれて、本当にありがとございます。私が……いつか……日本で試合をやることが分からないけど、応援よろしくおねがいします」

──カムサハムニダ。

「フフフ、ありがとございます」

なおONEでは準決勝のマッチアップをファン投票で決定することを発表しており、見たいカードを実現するための一票はコチラから投票できる。

The post 【ONE Empower】試合後の会見で涙を見せたザンボアンガ。ハム・ソヒは「左だけで戦ったのは作戦の一部」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News ONE ONE Empower ONE120 アリス・アンダーソン シィォン・ヂィンナン スタンプ・フェアテックス デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ブログ ミッシェル・ニコリニ モン・ボー 平田樹

【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に……

【写真】延期を知らせるオフィシャルのCGにリトゥ・フォーガットでなく、ブラジルのジュリー・メサバルバがモン・ボーの横に確認できる (C)ONE

21日(金・現地時間)、ONE Championshipが5月28日(金・同)にシンガポール開催予定だったONE120「EMPOWER」を延期することをオフィシャルSNSを通して発表した。

ONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、日本から平田樹が出場するアトム級女子ワールドGPの開幕戦が準々決勝が予定されていたが、シンガポールのロックダウンにより延期が決まった。

シンガポール政府では14日(金・同)に16日(日・同)から6月13日(火・同)まで4週間のロックダウン措置を取ることを発表しており、既にレストランでの外食は禁止、家庭外での人と人が対面することは2人までに制限されている。

近々の7日間での1日の新規感染者が平均32人、それでも増加傾向にあるということでこのような厳格な措置が取れるということは、いかにシンガポールではコロナを制御してきたのか。そのなかで国際大会を完全バブルを創った上でONEが開いてきたのかということに驚かされる。

とはいえロックダウンの発動宣言から、今大会の開催が危ぶまれていたことは明らかで本来では同大会に出場する日本勢は19日(水)に離日予定だったが、日曜日に21日(金)に変更されることが伝えられていた。

またPCR検査も事前でなく空港で受けるよう指示があったことで、大会が行えないことは選手も薄々感じ取っていたに違いない。それでもONE首脳はシンガポール以外で急遽イベント開催できないか協議に入っていたという情報も聞き伝わってきたが、もちろん時間も渡航条件も厳し過ぎることは明白だった。

ONEから今後については言及されていないが、来月16日にロックダウンが解けたとしても隔離措置などを考えると、18日は難しいことが予想され、早くとも仕切り直しは25日を睨むことになるか。

また今回の延期発表でONEが用いたグラフィックでは、モン・ボーの相手が先日のONE Dangalでビー・ニューイェンに敗れたリトゥ・フォーガットでなく、ジュリー・メサバルバが写っていることが確認できる。


The post 【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に…… first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News ONE ONE120 アリス・アンダーソン アリョーナ・ラソヒーナ シィォン・ヂィンナン スタンプ・フェアテックス デニス・ザンボアンガ ハム・ソヒ ブログ ミッシェル・ニコリニ モン・ボー リトゥ・フォーガット 平田樹

【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦

【写真】トーナメント出場選手のなかでいえば、アンダーソンは怖くはないが不気味な相手だ (C)INVICTA FC & MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS上で5月28日(金・同)にシンガポールでONEにとって初の女子だけのイベントONE120「EMPOWER」を開催することを発表した。

メインはONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、またこの日から開幕するアトム級女子GPの準々決勝とトーナメント枠も明らかとなっている。


日本から出場の平田樹の相手は、米国のアリス・アンダーソンに決まった。アンダーソンはキャリア5勝1敗、Invicta FCで2勝1敗と勝ち越している。エクストリーム・クートゥアー所属のアンダーソン──シンガポールから米国に戻ったミーシャ・テイトが同所で練習をしており、みっちりと平田対策をこうじてきそうだ。

なお平田と同じ山でモン・ボー✖リトゥ・フォーガットが組まれ、インドMMA界の勝利のエースにキャリア5戦目の試練が与えられた。

(C)ONE

注目のONEデビューを迎えるハム・ソヒは、一度はアンジェラ・リーへの挑戦権を獲得していたデニス・ザンボアンガに。残る1試合はアリョーナ・ラソヒーナとスタンプ・フェアテックスで1月22日大会からのダイレクトリマッチとなる。

当日は女子のみの出場ということで、メインカード扱いであろう上記の試合以外のリードカード等も男子の出場はないのか、気になるところだ。

The post 【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Road to ONE04 アリス・アンダーソン スタンプ ハム・ソヒ ブログ モン・ボー 平田樹

【ONE】After 2/22平田樹─03─「GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます」&「楽しみ」

【写真】もう2月22日は吹っ切れた、平田樹 (C)MMAPLANET

2月22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されたRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、中村未来にTKO勝ちした平田樹インタビューPart.03。

試合のデキ、アトム級GP出場発表の際の周囲のざわめき──を経て、5月28日に開幕するGP出場に向け、平田樹は2月22日をどのように消化、糧としているのか。

インタビュー最終回、平田はあっけらかんとしているぐらい、これからを見ていた。2月22日が終わっても、ガキには未来しかないようだ。

<平田樹インタビューPart.02はコチラから>


──自分でやりたいことをする。内山高志さんとのボクシング練習もそこがスタートだったのですか。

「内山さんのところは大沢さんから『1回行ってみたら』と言ってもらって。その1回でパンチの打ち方が悪いから肩が痛くなるとか、修正してもらえたんです。その時に凄いって思って練習させてもらうようになりました。

それは、やっぱり自分が求めているものだから通っているわけで。そう思うと、やっぱり自分のやりたいことにトライできるのは今の自分の強味だと思います」

──自信のやりたいことというのは、やる気に通じると思いますが、中村戦を踏まえて何をしていかなければいけないと感じましたか。

「自分的にはレスリングを強化したいです。前回の試合では少しはできていたんですけど、もっとできるはずだし。技ももっと覚えないといけないです。GPを勝ち上がっていくにつれ、どんどん強くなれると思います」

──レスリングで修得したいのはテイクダウンですか、それともコントロール?

「テイクダウンとコントロール、両方やりたいです。あとは柔術、寝技だけもやりたいです。MMAをやることが多いのですが、寝技はやっぱり練習していて楽しいです」

──ところで柔術はどこで練習しているのですか。

「トミー・ヤノさんって柔術の子がいて。イグルー所属らしくてクレイジービーにも来ているので、その子に寝技を教えてもらっています。お兄ちゃんも寝技が好きだし、寝技って次から次とつながるのが面白いですね。極まった時はメチャクチャ嬉しいですし(笑)」

──そこをまたMMAに融合させていたかないといけないということですね。抑える寝技と、殴る寝技はルームが変わってきますしね。

「そうなんですよね。めちゃくちゃ難しいです」

──そんななかGPですが、気になる選手はいますか。

「一番はモン・ボー選手です。右ストレートが男子並みの威力なんじゃないかと思って。ただワンツー、ワンツーでそこだけで。変な投げもしていたけど、グラウンドではパウンドの方が好きなんだなって」

──ONEのアトム級ではずば抜けて大きいような気がします。

「デカかったですね。55キロですもんね、前の試合も。でもあれだけ大きいですし、上がって来るんじゃないかと思います」

──不気味なのがアリス・アンダーソンです。

「映像を見たんですけど、下ばかりやっていないですか?」

──はい。ただし、最後の試合が1年半前です。米国、エクストリーム・クートゥアーの所属で……なんというのか、ONEで戦う女子選手は得意と不得手な部分がハッキリしているケースが多いですが、北米の選手は90点と30点とかでなく、60点で揃えることができる。そういう選手に成長していれば、平田選手にとっては未知の相手ではないかと。

「ONEの人は彼女の今を知っていると思うので、相当なレベルにあるとは思っています。バランスも良いし、気持ちも強い。そういう部分で考えると、中村選手とは骨格も体の強さも違うはずです。クローリン選手も打撃も体も本当に強かったです。小さいのにこんなに強いんだって思いました。

だからアンダーソン選手は身長も高くて、リーチも長いから、どれだけ強いんだろうなって」

──そういう選手を腰に乗せて投げると、どうなるのか。

「背中に乗せても足がマットに着いていて、バックを取られてしまうと思います。今まで自分より小さい選手としか戦ってこなかったので、ああいう背の高い選手が組んでくると、そのまま押し込まれるかなとか考えますね」

──もし、戦うなら……ですね。

「ハイ。アンダーソン選手ともしやるなら」

──正月にハム・ソヒ選手と、将来でなく今戦いたいと言っていたではないですか?

「ハイ」

──そこでハム・ソヒ選手の妹分で、平田選手とも練習しているパク・シウ選手に今の両者の実力を比較してもらいました。そうしたら『問題になりません』と。

「どういうことですか?」

──相手にならないということかと。

「アハハハハハ。私もパクさんに、ハムちゃんってどれぐらい強いのですかって聞いたんです。そうしたら気持ちがメチャクチャ強いって。やっぱりそうなんですよね。技術云々じゃなくて、気持ちが強いから何でも返せるって」

──技術もあって、気持ちも強いのだと思います……。

「浜崎さんとの試合を見ていても、最後までやり切っているし。その部分は自分と違いがあるなって思います」

──今、名前が挙がった3選手も含め、トーナメントの間に戦ってみたい選手は誰になりますか。

「えぇ……モン・ボーさん、ハムさん、スタンプ……皆になってしまいますね。皆、強い。結構、ヤバいメンバーだと思います。ONEに出ている選手しか、彼女達と戦えないわけだし」

──ヤバいと思っている時の方が、欲をかくことなく勝利に邁進できるかもしれないですね。正直、先日の中村選手との試合では平田選手の表情が弱気に見えたことがありました。あれは戸惑いだったのか、それとも怖いと感じたのでしょうか。

「怖いというか、打撃をしたいけど上手くできるか分からないという迷い。でも、組んで投げると絶対的にいけるけど、それをやっちゃいけないだろうっていう迷い……ですかね」

──いける自信があるのに、やってはいけない……。それ、今も思っていますか。

「そうなんですよね……。GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます。やっちゃいけないなんて思わないですよね。そこが相手を見て、そういう風になってしまった自分のダメなところが出たと思います」

──もう2月22日を良い方向に活かせそうですね。無理はしていないですよね?

「ハイ、次の日は落ち込んでいましたけど」

──結局、試合後に行きたいと言っていたマクドナルドには?

「次の日に行ったんですけど、そんな気持ちだし……あまり美味しくなかったです。でも今はシンガポールで戦えることが凄く楽しみです。あのデカい会場で戦うの、初めてなんです」

──意外と、そうなのですね。

「大会を見に行ったことはあるんですけど……。それに去年の2月には無観客になって、シンガポールにいるのにまさかのホテルでTV観戦になってしまったんですけど」

──アハハハハ。今回も恐らくは上限のある、キャパに対して本当に少ないお客さんの前で戦うことになるかと。

「お客がたくさんいる方が良いけど、そこは期待しないようにします。でもONEの本拠地ですし、シンガポールで戦えることが楽しみです。それと早く対戦相手を発表してほしいです」

The post 【ONE】After 2/22平田樹─03─「GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます」&「楽しみ」 first appeared on MMAPLANET.