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【UFC298】UFC二戦目。中村倫也のMMA学概論─01─「どこかのパーツを大きくしたということではない」

【写真】その跳躍力が、予想を完全に上回りフレームアウトしてしまった中村のバック宙(C)MMAPLANET

17日(土・現地時間)、カリフォルニア州アナハイムのホンダ・センターで開催されるUFC298「Volkanovki vs Topuria」で中村倫也がUFC2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima

当初の予定ではブレディ・ヒースタンドと対戦予定だったが、負傷欠場でカルロス・ヴェラ戦が決まった。MMAPLANETでは中村が古巣である専修大学レスリングジムでトレーニングを行う日に取材が決まっていが、なんとその前日にヒースタンドの欠場の知らせがあった。

そこで対戦相手云々ではなく、レスリング練習、体創り、その体の生かし方など、MMAへの向き合い方とMMAを戦う自身との向き合い方を訪ねた。そこにはこれ以上ないほど求道的な中村だからこそ伝わってくる言葉が聞かれた。これこそが中村倫也のMMA学概論、だ。


──専修大レスリング場での取材となります。凄く綺麗な施設で、壁には吉田光雄さんや馳浩さんの写真が飾ってあるものばかりだと思っていました。

「ハハハハ。僕が大学の1、2年の時は古いプレハブ小屋で、長州力さんや中西(学)さんが学生時代に練習していた場所でやっていたんですけど、2015年からこのジムができて新しく綺麗な環境になりました。だから山北渓人だったり、僕や河名マストはここを使っていて、武田光司はここに移ってすぐに中退したんですけど、一応知っています(笑)。江藤(公洋)選手は、前のジムですね」

──社会人レスリング部が、レスリング場を持たないということを知りませんでした。

「そうですね。練習場所は母校に行くのが普通でした。企業も費用対効果を考えると、10人とかレスラーを抱えることはできないじゃないですか。採って3人とか4人になってしまい、そこに男女がいて階級も違う。そうなるとレスリング場を持つ意味がないですよね」

──倫也選手は社会人の時には、同じ所属企業の選手と練習をすることはなかったのですか。

「僕の場合は博報堂DYスポーツマーケティング所属で、男女1人づつしかいなかったです。だからスパーリングをするとか、そういうことはなかなかなかったですけど、ここに2人で来て同じ空間で練習はしていました」

──ALSOKなどレスラーや柔道家がたくさん所属しているイメージですが、練習場を持ってないのですか。

「持っていないですね。ただレスリングは今、学生でも全日本で表彰台にガンガンと上がってきています。やはり、距離が近くてガンガンやるので若い力が良い面に出ることが多いスポーツで。だから例え社会人でチームができるような環境があっても、大学のレスリング場を選ぶ人が多いと思います。学生と毎日ガンガンやっていくような」

──では倫也選手はMMAを始めてから、母校で練習する機会というのは?

「メチャクチャ減りました。年に数えるぐらいしか、来ていないです。転向して1年目とかは、2週間に1度ぐらいきていたのですが、最近はほぼピュアレスリングの練習はしていないですね。去年で7、8回ぐらいです。それも試合前に集中して」

──それを今日、来ているのには理由があるのですか。

「技術的なところでいうと、凄く近い距離での組手とテイクダウン狙い。そこに付随する駆け引きも凄く速いから、妥協している暇がないんですよ。組みに対してMMAだと『ここは一度、差しあげてホールドしておこう』という展開があるんですけど、そんなことをやったら強烈に攻められてしまいます。結果、妥協しないで次、次、次と動いて、どうバックを取るかなどを体が思い出します。すると次の練習も速い展開に持っていけるようインプットがされます。

技術とか体力とかでなく、体を整える。月に1回と分散して来るのではなくて、試合前に集中して来るとガンガンとやる感覚を思い出せます」

──その感覚を思い出すと、MMAでの動きが変わるのですか。

「そうですね、打撃面でも生きます。ここは言葉では説明し辛いところなんですけど、良いパフォーマンスが出るところに持っていきやすいんです」

──それでも週に一度というように、定期的に来るモノではないのですか。

「そうしようと思ったこともあったんですけど、MMAにおけるケガをする瞬間って強い打撃を受けること、それかテイクダウンされた時の際だと思います。そのケガをする状況ばかりなんです、ここでレスリングの練習をするということは。ケガのリスクがあることを理解して、ここには来ないといけないので」

──倫也選手が母校に戻ってきてレスリングの練習をするのと、レスリングの経験がほぼない選手が大学のレスリング部で出稽古を行うのは目的が違うということですね。

「そうですね。僕は今のレスリングの技術は一通り持っているので、そこを磨くとかではない。投げを打つときの感覚を、もう1回体にインプットしたいという理由でレスリングの練習をしています。あと学生なんで、彼らは体力がありますからね」

──倫也選手を食ってやろうとガンガン来ますか。

「ハイ。しかも、知恵があるので疲れたところに来ますからね(笑)。逆にそうでないと、来る意味がないので」

──そのようななか、対戦相手ブレディ・ヒースタンドが欠場。このビックリニュースが昨日伝わってきました(※取材は1月12日に行われた)。いずれにせよ、試合間隔を半年開けたのは倫也選手の意志だったのですか。

「いえ、12月に戦おうと思っていました。ただ、前回の試合で足を骨折して。変なところをケガして、完治したというのを連絡していたのですが、『相手が見つからない。年を跨いで良いか?』という返答だったんです。なら1月でも良いという考えだったのが、2月になった形ですね」

──12月の上海大会に関して、倫也選手は出場を狙っていたのでしょうか。

「上海じゃなくて良い……いっちゃうと、上海は嫌でした。乗れなかったです。ビザとか取るのが面倒くさそうで(笑)。しかも、大会があるとかないとか……なって」

──なるほど、です。ではデビュー戦を終えた時に、バンタム級としては小さい。体創りをしていくという発言もありましたが、その辺りは?

「ハイ。思っていたように体はできています。普段の体重も1.5キロほどでしたけど、増えています。実はもっと増やそうとして、体が浮腫んだりしたので抑えたんです。もともと筋肉も脂肪も付きにくいタイプなのでゆっくり時間をかけていっていて……も、パワーもついてきています」

──倫也選手は繊細に体を創ってきているイメージがありますが、この1.5キロの差というのは如実に表れるものなのでしょうか。

「続きますね、動きが。これまでは同じ質力でも足に来だしたというのがあったのが、もっとポンプできるなって。多分、筋肉量が増えたのだと思います。でも、どこかのパーツを大きくしたということではなくて、足から力を伝えて全身に連動させてモノを投げたり、人を投げたり、ぶつけたりをドンドン重ねてデカくしてきました。そういう創り方がしたかったんです」

──心肺機能の方は?

「必然的に少し上がっています。体を大きくするというのは、体力を使う作業なので。ハイ、体力はつきました」

──その体力がレスリングや打撃、つまりMMAに生きている実感は?

「それが……やっぱ、そんなに上手くいかなくて。打撃では、ちょっとケツの引き込みが甘くなっているとか。自分では気づいていなかったことなんですけど、外から見てもらった時にズレが発覚して。で、自分のなかでも『これで良かったっけ?』、『良いような気がする』、『でも良くないような気もする』という風に違和感もあって。それを岳(大宮司トレーナー)さんに指摘してもらえたので。そこから修正するような動きに変えたりしています」

──つまり……。

「違いが出てきているということですよね。でも……格闘技として生きるポイントとしては持続力がついた。これで一発の威力が上がったという風に捉えるのは良くない。そういうスポーツだと、感じているところです」

<この項、続く>

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【K-1 AWARDS】『YA-MAN vs 芦澤竜誠』など数々の乱闘を止めてきた豊田茂氏が“鉄人賞”を受賞『K-1 AWARDS 2023』

#豊田茂 #K1AWARDS #K1wgp

『K-1 AWARDS 2023』が7日に開催され、受賞した選手やヤーレンズ(楢原真樹、出井隼之介)、魔裟斗、ゆうちゃみ、渡辺美奈代、熊切あさ美、小浜桃奈、井口綾子らが登場した。

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【K-1 vs RISE】宮田P「RISEに“仕返し”したい」対抗戦への激情を吐露 対する伊藤代表は全勝宣言『K-1 × RISE 対抗戦 対戦カード発表記者会見』

#k1wgp #RISE #格闘技

『K-1 × RISE 対抗戦 対戦カード発表記者会見』が2日に行われ、K-1サイドからKrushプロデューサーの宮田充、金子晃大、与座優貴、軍司泰斗、菅原美優、江川優生、池田幸司が、RISEサイドから伊藤隆代表、中村寛、門口佳佑、鈴木真彦、宮﨑小雪、常陸飛雄馬、花岡竜が登壇。対抗戦への意気込みを語った。

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🎬【K-1 vs RISE】軍司泰斗 vs 門口佳佑の王者対決が決定!タイトルマッチではないものの、両者ベルト返上の覚悟での試合へ『K-1 × RISE 対抗戦 対戦カード発表記者会見』

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【ONE165】方向性と日本で目指すモノをチャトリCEOを訊く。「日本人選手は最も頭を悩ませている部分」

【写真】今も熱く、精力的なチャトリ。でも、コンタクトをするようなったそうだ(C)ONE

本日28日(日)に東京都江東区の有明アリーナで開催されるONE 165「 Superlek vs Takeru」。2019年10月以来のONE日本大会は初のリング使用で、キックがメインとなる。
Text by Takashima Manabu

スーパーレック✖武尊戦の会見が行われた直後、チャトリ・シットヨートンCEOをインタビュー。日本のファンから根強い反発の声が聞こえるONEが目指すのは、どのようなマーシャルアーツ・イベントなのか。そして日本で目指すモノとは。リングやキック、そんな可視化できるONEを巡る日本事情──とは別に、これまでとは違う空気をチャトリCEOは纏っていた。


──チャトリさん、ロッタンが欠場しスーパレックに武尊選手が挑戦する。素晴しい代替カードの発表会見でしたが、消滅したロッタン✖武尊戦は米国で実施されるという発言。これは日本のファンはガッカリな、ビックリ発言でした(取材は11日に行われた)。

「ロッタン✖武尊は世界中のファンが注目しているファイトだったんだ。そして、武尊が今回の試合で世界チャンピオンになると、日本だけでなくヨーロッパや米国──世界的規模でプロモーションする立場に私はある。そうなると、今回の試合が武尊にとって最後の日本でのファイトになることは十分にあり得るから、私は正直に日本のファンにそのことを伝えるべきだと思ったんだよ」

──最後の試合というインパクト……とロッタン戦が日本では見られないというショック。なかなか難しいです。武尊選手はロッタン戦は日本でないということは納得しているのでしょうか。

「この試合でチャンピオンになれば、今回が最後の日本での試合というのは彼も言っているよ」

──米国でロッタン✖武尊を実施するほど、米国でキックのマーケットは広がっているのでしょうか。マーケットでいえばMMAが抜けていると思います。

「その通りだよ。キックはDoスポーツとして世界中で普及しているけど、エンターテイメントとしてはMMAのように広まっていない。ただ、我々がやろうとしていることは、Doスポーツを観賞用スポーツとして発展させようということではないんだ。MMAでもグラップリングでも、キック、ムエタイと世界のマーシャルアーツのベストとONEはサインをする。この星に住む最高のストライカー、最高のグラップラー、最高のMMAファイターを私は欲している。

だからONEのイベント形態は他のプロモーションとは別モノで。MMA市場が広がる米国では当然のように最高のMMAを組む。と、同時にロッタン✖武尊というカードでキックボクシングの素晴らしさを彼の地に伝える必要があるんだ。最高のキックを組んで、キックボクシグを米国の人達に認知してもらう。それだけのマッチアップなんだ、この2人の戦いは」

──なるほどです。ところでMMA記者として、昨年のONEはキックやムエタイ、グラップリングに力を入れてMMAのストーリーラインが崩れたような気がします。ランキング制に基づいたMMAの試合よりも、チャンピオンが立ち技や組み技マッチに出向いていました。

「モノゴトには順序があるし、その時の状況というモノが関係することは、理解してほしい。去年、タイ政府がONEを支援する意向を固めた。それは巨額のファイナンシャルも含めてのことだ。そして、我々ONEは格闘技の殿堂としてMMAだけでなく、最高のムエタイ、キック、グラップリングを世界中のファンに提供していきたいと思っている。

そういう事情もあって昨年はムエタイに力を入れる時期だった。今年はまた違う方法論を用いる。そして、MMAに力を入れることを約束するよ。当然、ムエタイとグラップリングもだけどね。3月1日のカタール大会を見て欲しい、MMAのタイトルマッチ・ラッシュだよ」

──カタールの市場は、MMAに扉を開けているということですか。

「というよりもONEとしては1年、1年、その開催地に則したイベントを開くということなんだ。カタール……中東でのマーシャルアーツの需要は高まっている。そしてカタールはヨーロッパ標準時間帯と3時間しか時差がないということを重視している。ワールドカップ・サッカーが成功したのも、そういう背景がある。なぜ、過去最多の視聴数をカタール・ワールド杯は集まることができたのか。西洋と東洋の両方で視聴できる最高の時間帯にある場所だからだよ。そこをONEも重視している」

──つまりカタール大会は欧州進出への足掛かりということですか。

「MMAは欧州に根付いている。キックがどれだけ認知されているは、説明する必要はないだろう。そしてグラップリングが急速に成長しているんだ。ヨーロッパ進出に関しては、色々なアイデアがある。我々にはSKYスポーツという心強いTVパートナーがいるしね。プレミアリーグ、F1、NBAと欧州で最もスポーツに投資している放送局だ。ヨーロッパは凄く期待ができるマーケットで、最高のパートナーがONEには存在しているんだ。

ロッタンがONEと契約する前はSNSのフォロワー数は1万4000人だった。今は5百万だ。ONEのブラットフォームは巨大で毎週、世界の119カ国で試合を視聴できる。そういう風にスターが生まれるだけの基盤あるんだ。武尊のフォロワーも増えるだろう。ONEは既にSNSだけで8000万のファンがいる。UFCは世界最大のMMA団体だよ。ONEは世界最大のマーシャルアーツの団体なんだ。」

──その分だけコンダクトを握るのが、大変かと思います。ファン・ベースが違うルールの試合を組んでいるので。ONEにとって完璧なバランスが取れたマーシャルアーツ・ショーとは、どのようなモノになるとチャトリさんは考えているのですか。

「そうだね……。ハードコアMMAファンは、MMAというスポーツを既に理解している。キックボクシングは凄く分かりやすい。入口になる。そしてONEの基盤となる国は、それぞれ事情が違う。中国はキックだ。ヨーロッパ全域ではキック、特定の地域ではMMA人気が上回っている。米国は完全にMMAで、タイは完全にムエタイだ。日本はまだキックとMMAだよね。このように国によって事情が違う。ただし、ONEにはそこにベスト・アスリートをはめ込める。

私自身、欧州、米国、アジアと違ったチャンネルを持って考えて、そこにONEとして一貫性を持たせないといけないんだ」

──ONEには根強い反発の声、記事もあります。そこは存在感が増しているという風に捉えることができるのでしょうか。

「そういう声は気にしていないよ。既に2年前に我々は世界のトップ5スポーツプロパティになっているのだから。どれだけ高い支持を集めても少数のネガティブな意見、下らない論調、そしてフェイク・ニュースはなくならない。それらをコントロールすることは不可能なんだ。でも、そういう声や記事がったも過去7年間に渡りONEは成長してきたんだよ」

──では日本についてですが、今大会以外にも今年中に日本大会を開くという発言もありましたが、武尊選手と青木真也選手が今大会でラストだとすれば興行の軸になる日本人選手が誰になるのか。そこは気になるところです。

「ユーヤ・ワカマツは今も世界チャンピオンになる可能性を持っている。ケイト・ヤマキタもそうだ。ただ正直を言って、日本人選手は私が最も頭を悩ませている部分なんだ……。彼らの活躍を7年間、注視してきた。でも、本当のトップに辿り着かない。日本人ファイターが再び、その地位を戻るサポートをしたいんだけど、結果が伴わない。ただ日本に向けては、ビッグアナウンスが控えている。どれだけ日本のことをシリアスに考えているのか、ここ1カ月か2カ月で皆に伝えることになるだろう。楽天とNSNというパートナーが日本にはいるから。ONE Championshipは日本で、さらに成長できるチャンスがあると私は信じている」


■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午後5時00分~ABEMA格闘チャンネル
午後6時30分~ABEMA PPV

■ONE165対戦カード

<ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合/3分5R>
[王者] スーパーレック・ギアットムーガーオ(タイ)
[挑戦者]武尊(日本)

<ONEサブミッショングラップリング世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/12分1R>
[王者]ケイド・ルオトロ(米国)
[挑戦者] トミー・ランガカー(ノルウェー)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
セイジ・ノースカット(米国)

<スペシャルルール187.25ポンド (※84.94キロ)契約/3分3R>
秋山成勲(日本)
ニキー・ホルツケン(オランダ)

<キック156.5ポンド(※70.99キロ)契約/3分3R>
マラット・グレゴリアン(アルメニア)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ゲイリー・トノン(米国)
マーチン・ウェン(豪州)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
平田樹(日本)
三浦彩佳(日本)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
若松佑弥(日本)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラデ・オパシッチ(セルビア)
イラジ・アジズプール(イラン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
山北渓人(日本)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
グスタボ・バラルト(キューバ)
箕輪ひろば(日本)

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45 AB BELLATOR INVICTA MMA MMAPLANET o ONE PFL UFC UFC300 アスペン・ラッド アルジャメイン・ステーリング イェン・シャオナン イリー・プロハースカ クリス・サイボーグ ケイラ・ハリソン コディー・ガーブラント シャーウス・オリヴェイラ ジム・ミラー ジャスティン・ゲイジー ジャン・ウェイリ ダナ・ホワイト デイヴィソン・フィゲイレド ニュース ベラル・モハメッド ホーリー・ホルム ボクシング ボー・ニコル マックス・ホロウェイ ラリッサ・パチェコ

【UFC300】ケイラ・ハリソンがUFCと契約。実力者揃いのALLSTAR戦=UFC300でホーリー・ホルム戦決定

【写真】PFLの顔だったケイラ・ハリソンが、このタイミングでUFCへ。33歳、バンタム級転向は最後の勝負か(C)PFL

23日(火・現地時間)、ダナ・ホワイトが自身のXでブレイキング・ニュースとしてUFCがケイラ・ハリソンと契約し、UFC300でホーリー・ホルムと対戦することを発表している。
Text by Manabu Takashima

さらにダナは動画で「皆、UFC300の新しい情報だ。2022年のボクシング殿堂入りのホーリー・ホルム。女子バンタム級で最多勝記録4位タイ、有効打撃6位、テイクダウン防御4位とその歴史を創ってきた彼女は、これまでボクシングとMMAで世界最高のファイターと戦い続けてきた。たった一人を除いて。米国の柔道史上、唯一の五輪二連覇を達成したケイラ・ハリソンとUFCは正式に契約した。16勝1敗、テイクダウンからのパウンドがヤバすぎる彼女は初めてバンタム級で戦うことになった。この試合はUFC300で行われる」と興奮気味に語っている。


ロンドンとリオの女子柔道78キロ級の金メダリストであるケイラは2016年にWSOFと契約し、女子ライト級を開拓していくという発言をしていた。

その後、WSOFを買収したPFLで2018年6月にデビューを果たすと3連勝し、PFLは2019年に女子ライト級を創設した。まさにケイラのための階級と呼ばれた女子ライト級2019年シーズンを制すると、コロナ禍でPFLは1年間活動を休止する。同年11月にケイラはフェザー級の試し切りを行うようにInvicta FCに参戦し、FFCフェザー級王者コートニー・キングをパウンドアウト──この試合が、現時点まで彼女にとって唯一のPFL以外でのMMA戦となっていた。

その後、PFLがフェザー級を開設かという憶測のなか、2021年もライト級でシーズンは実施されケイラが2連覇を達成し、PFLとの契約が切れてBellatorとサイン──と思いきや、マッチング期間に当たりPFLと再契約、女子ライト級2022年シーズンに参戦した。

しかし、11月の決勝でラリッサ・パチェコと3度目の対戦で判定負けを喫し、キャリア初黒星を喫した。2023年にPFLはライト級に代わり、女子フェザー級シーズンを採用したもののケイラは不参加。11月のファイナル大会に出場すると、150ポンド契約戦でアスペン・ラッドから判定勝ちを収めている。結果的にこの試合がPFLでのラストマッチとなった。

今回のケイラのUFC入りと、バンタム級転向は大きなトピックだが、Bellatorを買収したPFLでクリス・サイボーグとの一騎打ちが期待されていただけで、肩透かしを食らった感もある。いずれにせよ、PFLでは勝っても負けても女王、試合も横綱相撲だったケイラだが、UFCではOne of themとまではいかないが、オクタゴン内での特別扱いはない。そして、柔道時代と比較すると16キロも軽くなるバンタム級で、どのようなパフォーマンスを発揮することができるのか。そこはそこで、興味深い。

なおUFC300は4月13日にラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されレオン・エドワーズ✖ベラル・モハメッドのウェルター級と、女子ストロー級ではジャン・ウェイリ✖イェン・シャオナン──というUFC史上初の中国人同士の──世界タイトル戦2試合が組まれており、さらにジャスティン・ゲイジー✖マックス・ホロウェイのBMFタイトル戦も行われる。

イリー・プロハースカ、シャーウス・オリヴェイラ、アルジャメイン・ステーリング、ボー・ニコル、デイヴィソン・フィゲイレド✖コディー・ガーブラント、ジム・ミラーら実力者が勢ぞろいのオースターの様相を呈しているが、ケイラとホルムの女子バンタム級戦は同大会に巨大な華を添えるこのなる。

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【ONE165】スーパーレックと武尊がフェイスオフ。秋山×ホルツケン、グレゴリアン×シッティチャイも決定

【写真】大会まで約2週間、スーパーレックと武尊が日本で顔を合わせた(C)MMAPLANET

11日(木)東京都港区のザ・リッツ・カールトン東京において、1月28日(日)に江東区有明の有明アリーナで開催される「ONE 165: Superlek vs. Takeru」記者会見が行われ、ONEキックボクシング世界フライ級(61.2キロ)タイトルマッチで対戦する王者スーパーレック・キアトモー9と挑戦者・武尊が出席。試合への意気込みを語ると共に追加カードも発表された。


当初予定されていたロッタン・ジットムアンノンvs武尊は、ロッタンの怪我による欠場が発表され中止に。それに伴い武尊の対戦相手はONEフライ級キックボクシング世界王者のスーパーレックに変更され、試合も同級のタイトルマッチとして行われることが、5日に発表されていた。今回の会見にはスーパーレックも急遽来日し、武尊と両者揃っての会見となった。

会見はチャトリ・シットヨートンCEOの「2024年はONE Championshipにとっては、素晴らしい大きな1年になると私は確信している。すでに61の大会の開催を予定していて、その開催地も世界各国に散らばっている。日本では1月28日を含む2回、そして中東、アメリカ、アジア、サプライズでヨーロッパのどこかで開催という発表もできるかもしれない」という挨拶から始まった。続いてチャトリCEOはスーパーレックvs武尊について語った。

「今回ロッタンが怪我を負って武尊との試合が叶わなくなり、ロッタンにとっても残念な結果になったと思う。でも、このキャンセルがまた一つ日本の格闘技にとって大きなストーリーになるのではないかと確信している。なぜならチャンピオンのスーパーレックが一歩踏み出してくれたからだ。武尊とスーパーレックは、お互いにスタイルは違えど世界トップのストライカーで、その二人がどのようなぶつかり合いをするのか、日本にとっても大きな大注目の一戦になったと思う。

ロッタンと武尊の試合だったら、スーパーファイトだったけれど、今回のこの試合はキックボクシングの世界タイトルマッチになった。ここで新たに武尊、ロッタン、スーパーレックという三角関係が誕生したことになる。武尊VS那須川天心は日本における最大の注目カードだったと思うが、武尊vsスーパーレックは何よりも世界中が注目する試合だと思う」

さらにキャッチウェイトの特別ルール(スーパーファイト)=秋山成勲vsニキー・ホルツケン、キャッチウェイトのONEキックボクシングルール(スーパーファイト)=マラット・グレゴリアンvsシッティチャイ・シッソンピーノン、ONEヘビー級キックボクシングルール(スーパーファイト)=ラーデ・オパチッチvsイラジ・アズプール、3つの追加対戦カードが発表された。

ONEでは約2年ぶり、日本での試合は約12年ぶりとなる秋山は1R=ボクシング、2R=ムエタイ、3R=MMAという変則的なミックスルールでホルツケンと対戦する。GLORY世界ウェルター級王座をはじめ、キックボクシングで輝かしい実績を残すホルツケンだが、ONE参戦前の2013年~2018年はキックボクシングとプロボクシングを並行して戦っていた時期がある。

過去にロッタンとデメトリウス・ジョンソンが戦ったミックスルール(3分4R)は1R・3Rがムエタイ、2R・4RがMMAというルールで、DJは1Rを戦い抜けば2R=MMAで戦うことができた。しかし今回の特別ルールで秋山は1・2Rを戦い抜かなければ、自らの土俵=MMAまでたどり着くことが出来ない。ずばり秋山が1・2Rを戦うかが勝敗を分けることになる。

そしてグレゴリアンとシッティチャイはGLORY時代に5度対戦して4勝1敗とシッティチャイが大きく勝ち越している。まさにグレゴリアンにとってシッティチャイは天敵と言える存在だ。こちらはVSサウスポーを苦手とするグレゴリアンがどうシッティチャイが対策を立ててくるかがポイントだ。会見ではスーパーレック、武尊、秋山成勲(リモート出席)がコメントし、グレゴリアンに動画メッセージが流された。

スーパーレック・キアトモー9
「日本の皆さん、こんにちは。日本でまた試合をすることができて、とても嬉しく思っている。そして世界トップの武尊のような選手と試合をすることができて、とても興奮している。私は日本で試合を行ない、日本で一番の武尊という選手に勝って、自分の強さを証明したい」

武尊
「ロッタン選手と戦うために何カ月も準備してきて、悔しい気持ちはあったんですけど、これ以上ない相手を用意していただいて、スーパーレック選手とタイトルマッチをさせてもらえるということで、僕は断る理由はないと思いました。僕は本当に一戦一戦、この試合が最後のつもりで追い込みをやってきているので、自分の格闘技人生がここで終わったとしても、絶対に僕は試合後に(ベルトを)巻けると思っています。ONEのベルトを巻くために全力で戦いたいと思います。今、ONEは世界最高の団体だと思っているので、そこのチャンピオンを倒して、僕が世界最強というのをこの試合で証明したいと思います。必ず勝ちます」

秋山成勲
「正直日本大会出るつもりはなかったんですが、チャトリが直々に日本まで来て私と話をして、チャトリの熱意に自分の冷たい氷も溶けて、先程本当にギリギリ、この記者会見ギリギリまでいろいろ話をして合意に至りました。(12年ぶりの日本での試合について)自分も全然全くわかってなくて、今聞いて12年も経つんだなと思うと、頑張ってここまでやってきたなと思うのと同時に、自分もいい歳なので、いい試合をして『帰ってきたよ』と、日本のファンにメッセージ性のある試合ができたらなと思っています。(ホルツケンについて)いやあ、強いと思います。打撃のスペシャリストですし、ミックスルールと言っても、ボクシング→ムエタイ→MMAなので、立ち技の試合だと思っていかなくてはいけないなと。(日本のファンにメッセージは?)1月1日から世の中がいいニュースができてない中、やはり自分たちが一生懸命頑張っている姿を見て、いろんな方々が勇気を持ってまた頑張ろうっていう気持ちになれるような大会にできればなと思っております」

マラット・グレゴリアン
「日本のファンの前で、また戦うことが待ちきれない。また日本で戦いたいと思っていたからね。日本はお気に入りの場所だから。キックボクシングは日本からきたスポーツだ。また日本で戦えるのを光栄に思うし、良い試合を見せたい。ありがとう!」

会見に続いてはスーパーレックと武尊がミット打ちを公開。それぞれ練習着に着替え、お互いが見守る中、武尊はパンチのみのミット打ちを、そしてスーパーレックはパンチ、キック、ヒザ蹴りとまんべんなく繰り出すミット打ちを行ない、決戦に向けて闘志を燃やしていた。

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能登半島地震、仮想通貨プロジェクトによる緊急救援・寄付活動が進行中

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【辛辣】メイウェザーがタパレスをKOした井上尚弥に対して本音を吐露!海外の反応

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朝倉未来 アウトサイダー時代 全KO集 全試合ハイライト Mikuru Asakura【ブレイキングダウン】

朝倉海 アウトサイダー時代 全KO集 全試合ハイライト Kai Asakura【ブレイキングダウン】

北村克哉さん 急死 最後の動画に隠された死因の兆候

朝倉未来と美月は元々繋がっていた やらせ 3年前ジップに出演

朝倉海 メイウェザー動画でメイウェザー陣営が言ってた事分かっちゃいました

井上尚弥が那須川天心ボクシングデビュー戦直後にまさかの一言

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【サッカー日本代表】森保監督が石川・能登地震に言及も…アジア杯メンバー発表会見実施に疑問噴出 「震災直後にやる必要なくない?」★2 [梵天丸★]

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能登半島、次第に地震規模が拡大 群発に地下水が関係か ★2 [蚤の市★]

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